JP2009533171A - レゼクトスコープ装置および方法 - Google Patents

レゼクトスコープ装置および方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009533171A
JP2009533171A JP2009505544A JP2009505544A JP2009533171A JP 2009533171 A JP2009533171 A JP 2009533171A JP 2009505544 A JP2009505544 A JP 2009505544A JP 2009505544 A JP2009505544 A JP 2009505544A JP 2009533171 A JP2009533171 A JP 2009533171A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
working area
fluid
distal end
tissue
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009505544A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009533171A5 (ja
Inventor
ラーセン・デーン・エム
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=38605698&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2009533171(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Individual filed Critical Individual
Publication of JP2009533171A publication Critical patent/JP2009533171A/ja
Publication of JP2009533171A5 publication Critical patent/JP2009533171A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/12Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor with cooling or rinsing arrangements
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/12Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor with cooling or rinsing arrangements
    • A61B1/126Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor with cooling or rinsing arrangements provided with means for cleaning in-use
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/307Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor for the urinary organs, e.g. urethroscopes, cystoscopes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/32Surgical cutting instruments
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B18/00Surgical instruments, devices or methods for transferring non-mechanical forms of energy to or from the body
    • A61B18/18Surgical instruments, devices or methods for transferring non-mechanical forms of energy to or from the body by applying electromagnetic radiation, e.g. microwaves

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Urology & Nephrology (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Otolaryngology (AREA)
  • Surgical Instruments (AREA)
  • Endoscopes (AREA)
  • Laser Surgery Devices (AREA)

Abstract

外科用器具は、観察器具を受け入れるように、さらに観察器具がシャフトの鈍頭包囲遠位端の光学的に透明な一部分の近くの位置を出入りして移動することができるようにして、遠位端を介する遮られない観察を提供し、囲み作業領域の近位側の方にある位置を出入りして移動することができるようにして、囲み作業領域の観察を提供するよう寸歩取りされたチャネルを備える。外科用器具は、その上または代替的に、流体注入チャネルを少なくとも流体排出細孔または戻りチャネルの一方に選択的に接続可能な流体経路指定スイッチをシャフト内部に備える。方法は、観察器具を、鈍頭包囲遠位シャフト端の光学的に透明な一部分に近い位置と囲み作業領域の近位側とを出入りして移動するステップを備える。方法は、その上または代替的に、シャフト内部の流体経路指定スイッチの位置を変更するステップを備える。

Description

本発明は、外科装置に関し、より詳細には、体腔内部から組織を切除するために使用される外科装置に関する。
外科手術では、管状器具を小さな体腔内に挿入して、例えば、少例ではあるが、病巣、ポリープ、嚢胞、線維腫、リンパ節、脈絡膜組織、および他の異常組織生長などの病理組織を処置、修正、または切除することを必要とする場合が多い。手術中に器具を体腔内へ導入する際、場合によっては、望ましくない組織損傷が予想される。しかし、器具で行っていることを観察する視認性が低下すると、望ましくない深刻な組織損傷のリスクが高まる。言い換えれば、器具を「盲目的に」(すなわち感覚によってのみ)挿入して使用しなければならない場合、挿入経路および使用領域を十分に観察できるときよりも、相当大きな損傷リスクを伴うことになる。
場合によっては、裂傷または穿孔のような潜在的に好ましくない損傷が、治療行為を必要とするような重大リスクを生じない(すなわち、自然に治癒する)かもしれないが、子宮、腸管などの器官が損傷を受けた場合、裂傷または穿孔は、前者の器官では過度の出血により、そして後者の器官では潜在的に腹膜炎を引き起こすことにより、生命が脅かされる可能性がある。
一般に、内視鏡外科技術の進歩は多くの手術における平均罹患率を大きく低下させ、病理組織の切除方法は、時を経て改善されてきている。しかし、これらの進歩にも関わらず、器官の裂傷および穿孔は未だに後を絶たない。さらに、現在利用可能な技術は、大きく露出させた切断部材によって外科医の自在さを促進するように設計されているが、結果的に、好ましくない組織損傷を引き起こす可能性は低下せずに、むしろ高まっている。それに加えて、現在のレゼクトスコープ器具は、一般的に複雑で扱い難く、使用中に多部品の再構成を必要とすることが多い。
外科手術中に組織を切除する際、外科病理検査のために切除組織を採取する必要がある。しかし残念ながら、特定の器官では、手術個所からの病理組織の効率的な採取に関して問題をはらんだままである。例えば、子宮からの病理組織の採取に関して、子宮鏡手術の現在の慣行では、何度もの作業中断に悩まされるプロセスに従う。このプロセスは、二つの別個の手術モードのうちの一方のモードに組み立てるために、子宮鏡およびレゼクトスコープ装置を入れたトレイを滅菌野にさらすことから始まる。
まず通常は、子宮内視鏡と共に用いる診断スリーブをセットアップし、外科医がそれを子宮内へ導入する。外科医は初期の子宮内視鏡診断を行って、切除対象組織およびその部位を特定する。
子宮内視鏡診断後、セットアップしたものを引き抜き、アセンブリから内視鏡を抜き出すようにして分解する。それに続いて、内視鏡に電極を位置決めおよび整列させ、小径孔に電極を挿入および固定するようにして別のレゼクトスコープ器具を組み立てる。次に、新しいスリーブアセンブリに沿って、ブリッジ部品をアセンブリ回りに嵌入する。流体圧力レギュレータを器具の流入孔に取り付け、電源に接続する。
そして子宮頸管を更に拡張した後、器具の大径部および管状先端を収容できるように、レゼクトスコープ器具を子宮内へ慎重に入れる。ここで、外科医は細心の注意を払って、レゼクトスコープ自体の切断性向に起因する子宮穿孔を回避しなければならない。また、外科医は、先端アセンブリ内への子宮内膜組織の蓄積を回避しなければならない。何故なら、それらの組織が視野を遮るからである。視野が余りに遮られると、再挿入に先立って除去および洗浄が必要になる。
一旦レゼクトスコープが子宮腔に挿入されると、外科医は流入弁と流出弁とを慎重に調整して、流体を注入して子宮を開き、挿入に伴う組織への擦り傷による出血で汚濁した子宮内の流体を除去する。子宮が開かれて拡張し、視界が明瞭になるように流入と流出とのバランスが得られたとき初めて、実際の切除作業が開始される。一般的なバランス流量は毎分約10ccである。
その後、切除時に明瞭な視界が得られるように、レゼクトスコープを切除対象組織付近まで動かし、ループ電極をレゼクトスコープの遠位端を越えて引き延ばす。次に、ループを切除対象組織付近に配置し、電子ループを起動して、電子ループをレゼクトスコープ本体に向けて引き戻すと同時に組織片を切除し、残っている組織の傷を焼灼する。こうした進退プロセスを、その後、特定された組織が全範囲にわたって切除されるまで繰り返す。しかし、このプロセスがそのまま進むことは稀である。一般的に、組織による先端アセンブリの詰まり、またはループ自体への組織の付着によって、切除プロセスは繰り返し中断される。こうした中断が起きると、アセンブリ全体の取外し、洗浄、および再挿入が必要となる場合がある。
また、上述したように、各組織片を、外科病理検査用に採取しなければならない。現在の装置では、各組織片を意図的に捕らえて除去するためにレゼクトスコープを、用いているが、そうするには、個々の組織片を除去するためにアセンブリ全体を取り外し、レゼクトスコープを再挿入し、新たな出血を軽減し、流体注入と除去との好適なバランスを取り直して十分な視野を確保する必要があり、その後にのみ、次の切除対象である小組織断片への作業が可能になる。あるいは、レゼクトスコープを使用しない場合、レゼクトスコープの代わりに組織鉗子を盲目的に使用して、組織採取を試みてもよい。いずれの場合も、診断に必要な組織片を、子宮収縮による発散ガスで喪失したり、外科医から技師に手渡される際に落として紛失したりする可能性がある。
その上さらに、術中、切除ループの焼灼能力では、必要とする焼灼が行えない場合、機構全体を引き抜いて分解し、電子ループを取り外して、ローラーボール電極に交換しなければならない。そして、この焼灼フェーズを達成するために、再度の組み付け、それに続く再挿入、および流量の再バランス取りが要求される。焼灼後、更なる切除が依然として必要である場合、あるいは望ましい場合、除去、再構成、再バランス取りなどのプロセスを繰り返さねばならない。
外科医の観点から処置が最終的に完了しても、外科病理検査のためにプロセスを継続しなければならない。ここでは、器具は技師に手渡され、技師がそれを分解して、複数のスリーブ、補助器具、閉鎖器具、コックストッパ、レゼクトスコープ、ブリッジ部品、開口および溝に付着した組織断片を取り除く。更に、電子ループを取り外し、鋭利品専用容器に廃棄処分する。
器具はすべて再使用されるので、分解後、複数の要素を最終洗浄が行われるエリアに運んでから、滅菌および再包装しなければならない。その後、洗浄、滅菌、再包装された分解キットとトレイを、次回に使用する術中の供給エリアに、ある時点で戻す必要がある。
より新しい幾つかのシステムでは、補助器具を組織の採取および除去のために子宮内視鏡を介して挿入できる、同じ基本的な自由流子宮鏡のレゼクトスコープの変形品を採用している。
いくつかの変形品は、時間を要する組織細切術を採用している。他の変形品では、組織の切除および採取に用いられる小型補助器具を斜めに通すことによって組織の採取と切除が可能になる複雑な開口機構が要求される。これらの幾何学的変更によって器具の大きさが増し、結果として、器具の使用は、そのサイズの変化および/または全体的なサイズの増加に適応し得る身体領域または体腔に、制限される。これらの方法は、更なる細切術の有無に関わらず、組織片の排出を達成するために、光学的に誘導される組織片の採取および処置も含む。方法のこうした変形のほとんどで、切除組織の除去のために切断術が中断される。また、これら変形の技法のいずれも、器官の穿孔リスクを功能があるほどには軽減しない。さらにまた、組織の過剰採取を回避するために、切除は通常、各動きに要求される(および実際の)深さに関する「推測」を含むようにした、一連の動きを介して実行される。というのは、特には、組織破壊に起因するガスおよび発熱によって、実際の切断術中に、正確な視野から切除ループを大きく隠してしまうからである。その結果、外科医は比較検討を余儀なくされ、最終的には、器官穿孔リスクを伴った過剰除去と、繰返しの処置が何らかのポイントで必要になるかもしれないという予測を伴った過小除去との間で、妥協せざるを得ないことになる。
他器官からの病理組織の除去には、通常、程度の差こそあれ、幾分類似した複数のステップ(すなわち、複数の挿入/除去および切除された病理組織の採取に関する問題)が含まれ、結果として、それらの手術に関しても類似または同様の問題が存在する。
理解されるであろうが、子宮から病理組織を切除する上述の例示の処置は時間がかかり、通常、施術に30分から60分程度を要する。手術室の経費が時間当たり数千ドルを上回る場合、患者だけでなく、切除を行う病院側にとっても相当な経費となる。
従って、既存装置に伴う問題に悩まされない外科装置が必要である。
それに加えて、切除処置の施術時間を短縮し、結果として、それに伴うコストを削減できる外科装置が必要である。
本発明者は、上記問題を著しく低減する、病巣または組織の切除に使用可能な器具を考案した。
例示の一態様は、近位端および鈍頭包囲遠位端を有し、鈍頭包囲遠位端は、その領域の少なくとも一部分が光学的に透明であるシャフトと;第一位置と第二位置との間でシャフト内を移動可能である観察端を有するスコープであって、シャフト内の第一位置にあるとき、観察端は、内部で切除が生じ得て遠位端の光学的に透明な一部分に近接する作業領域の、遠位側上に位置して、鈍頭包囲遠位端外側の遮られない観察を提供し、さらに、シャフト内の第二位置にあるとき、観察端は、作業領域の近位側に位置して作業領域の観察を提供するスコープとを備える外科用器具に関する。
別の態様は、鈍頭包囲遠位先端と、内部流体流路と、外在可能な流体流路とを含む長手方向シャフトを有する外科用器具に関する。長手方向シャフトは、また、長手方向シャフト側面内の開口によって画成され、内部流体流路内に位置する作業領域と、内部流体流経路および外在化可能な流体流経路に結合して、内部流体流経路および外在化可能な流体流経路への注入流体の流れを制御するスイッチとを有する。
さらに別の態様は:鈍頭包囲遠位端を有するシャフトを、鈍頭包囲遠位端を介して体腔へ挿入することを、遠位端に近接して位置する光学的要素によって観察するステップと;近位端から遠位端までシャフトに沿って流れる流体を、少なくとも一つの排出細孔を通してシャフトから移出させるステップと;近位から遠位方向に流れる流体が作業領域を迂回し、一旦作業領域を越えると、遠位から近位方向に流れて作業領域を通り抜けるようにスイッチの設定を変更するステップと;組織の分離断片を作業領域に入れて、それが流体の流れによって遠位から近位方向に運ばれるようにするステップを備える方法に関する。
本発明のさまざまな実施により、以下の利点、すなわち、完全統合した機能性、挿入外傷の低減、切除処置の施術時間の短縮、切除対象組織の正確な標的化、切込み深さの自動制限、および/または全切除組織および破片の採取および排出、の一つ以上を提供できる。さらに、一部の実施は、全体的または部分的に使い捨て可能であってもよく、結果として、洗浄および再滅菌に関する問題を回避することで、経費を削減できる。
本発明の変形品は、特に婦人科、泌尿器科、肛門科、胸部外科、神経外科、呼吸器科、耳鼻咽喉科、消化器科、腹腔鏡的処置に適するだけでなく、最小限の侵襲性および外傷性の組織切除が必要な、または望ましい他の処置にも適する。
本発明を実施する変形品は、マセレータ、モルセレータ、電気外科的ループまたはナイフなどの既存の切除具にはない、更なる病理学的な利点を提供する。マセレータとマイクロモルセレータに関する問題の一つは、それらが大量の組織を破壊して、病理検査に適さないものにすることである。切除しながら焼灼を行う電気外科的ループまたはナイフは、通常、深さ約10ミクロンの切除部分の両縁に組織破壊域を形成する。この帯域は、病理学的には容認可能と判断されるが、それにも関わらず、病理学的には不確実ゾーンを提示する。有利な点は、本発明を実施する変形品では、現在利用し得る装置を用いた場合よりも切除組織片のサイズを大きくすることができ、結果として、破壊組織の非損傷率が高まるので、病理検査可能な多くの組織を得ることができる。
さらに、装置の切断部の保護特性により、器官穿孔リスクは低減または解消し、外科医が従来器具を用いて切除するように教えられている方法とは対照的に、双方向切除が可能になる。
また、さまざまな変形品は、以下の更なる利点、すなわち、操作モード(すなわち、拡張、観察、切除、潅注などの)間の迅速な機能変更;即時の再適合による真のデュアル適合;片手の操作および制御;組織排出を加速させるために真空操作による流量増加を伴う、流体の切換えおよび内在化;切除組織の自動移送および採取;切除制御の内在深さ;オブチュレータと組織チョッパーの別々かつ個別の挿入/引抜きの解消;作業および時間を減らし、結果として経費を削減する挿入、体腔注入、標的捕捉、引戻し、分解、再組立、再挿入、後続の体腔再注入および標的再捕捉などの施術サイクル、または補助器具の不使用または使用低減;切除前後の見通しの良いパノラマ的な診断視野;保護切除機構;低外傷性器具の挿入および操作;適正使用中に駆動される電極による器官穿孔の抑制または防止;の一つ以上を提供できる。
本明細書で説明する利点および特徴は、代表的な実施の形態から得られる多くの利点および特徴の内の僅かであり、本発明の理解を助けるために提示するに過ぎない。言うまでもなく、これらは特許請求の範囲で定義される本発明を制限したり、特許請求の範囲の均等物を制限したりすると解釈すべきものではない。例えば、これら利点のいくつかが相互に矛盾し、単一の実施の形態に同時にあてはまらないことがある。同様に、いくつかの利点が本発明の一態様にあてはまるものの、他の態様にはあてはまらない場合がある。従って、特徴および利点のこの概要が、均等を判定する際の手掛かりになると考えるべきではない。本発明の追加の特徴および利点は、以下の説明、図面、および特許請求の範囲から明らかになろう。
図1は、本発明を組み込んだレゼクトスコープ100の例示の変形品の簡略側面図である。図1で示すように、この例示のレゼクトスコープ100は、概要では、両者共に以下でさらに詳しく説明する部分的に中空なハンドル102および制御機構104と、近位端がハンドル102に接続されるシャフト106と、光ファイバ技術を使用するかまたは使用しないテレスコープまたは他の観察装置挿入可能なポート(不図示)と、シャフト106上の指グリップ108とで構成される。更に、レゼクトスコープ100は、シャフトに収容されるテレスコープまたは他の観察装置の移動を容易にするトロリー機構110と、ハンドルとして機能してトロリー110を操作し、シャフトの遠位端114へ向かうトロリー110の移動を制限するストッパ112と、電源コネクタ116と、流体入口118と、真空ポート/流体出口120とを含む。図1で分かるように、遠位端114におけるシャフト106の先端122は、物理的に閉塞した鈍頭形状を有して、刺傷または裂傷リスクを解消しないまでも劇的に低減するように形成される。それに加えて、シャフトは、遠位先端122の近くでシャフト106の側部の表面126に位置する開口すなわち切除ポート124をも含む。
特定の実施および意図された用途に応じて、シャフト106の長さは、例えば浅部の体腔に関わる場合には比較的短いもの(すなわち数センチメートル以下)から、腸管のような長い体腔を対象として用いられる場合には比較的長いもの(すなわち40センチメートル以上)までどれであってもよく、または子宮内の切除のような用途の場合には中間的な長さであってもよい。同様に、特定の実施および意図された用途に応じて、シャフトは、その全長にわたって剛直であったり、その長さの一部にわたって可撓性であったり、特定の部位だけが可撓性であったりしてよい。
さらに、実施の変形品によっては、シャフトは、モジュール化のために二つ以上の着脱自在な連動セグメント128、130で構成することもできる。
流体入口118は、コックストッパ132または他の適当な弁を介して調節可能な圧力流体注入ラインに接続自在に構成され、また、ほとんどの場合、平行自由流の一方向流体リザーバを有して、真空ブーストを収容する。
真空ポート/流体出口120は、例えば、コックストッパ134または他の適当な弁を介して、フットペダル起動式ブースト真空供給源取り付け自在に構成される。
図2は、図1のレゼクトスコープの一部としての使用に適した例示的のシャフト106部品の簡略図であり、さらに、図示の各部位の断面2Aから2Dを含んで、この実施例のさまざまな特徴を示す。また、有利な点は、幾つかの変形品によっては、シャフト106自体が、例えば図2の場合のように、レゼクトスコープ100の本体を構成する非ハンドル部品から分離可能であり、場合によっては、二つ以上の分離したモジュールで構成できる。幾つかのシャフトの変形品も使い捨てであるが、他の変形品は再使用のために滅菌可能である。一般に、シャフト106は、中空の多チャネル式シャフトすなわちカニューレとして形成され、その詳細を、2A−2A、2B−2B、2C−2Cおよび2D−2D断面図である、図2Aから図2Dで示すシャフトを参照して説明する。しかし、それらの断面形状は単なる例示目的であり、特定の断面形状は、本発明よりも、レゼクトスコープが使用される特定の用途により関連することは言うまでもない。
ここで、2A−2A断面図である図2Aを参照すると、レゼクトスコープシャフト106の変形品は、テレスコープまたは他の観察装置202のチャネルまたはポータルと、流体を近位端から遠位端に向けて注入できる流体注入チャネル204と、流体および切除組織片がを遠位端から近位端へ運ぶ捕捉チャネルまたは戻りチャネル206と、少なくとも作業領域まで延在し、所望するならば遠位先端自体まで延在して、例えば、更なる接続部の形成を許容し;例えば、カテーテル、排液管、尿管ステントまたは管閉塞装置のような物体が挿入されることを許容し;液体窒素または他の低温焼灼流体の短時間の流れを提供して止血を達成し;補助焼灼要素の通過を許容して従来の焼灼を実行し;または、スタイレットが作業領域付近あるいは遠位先端を越えて通されることを許容する;一つ以上のオプションの補助チャネル208または適当なサイズの他の構成と、を組み込んでいる。それに加えて、この変形品では、シャフト106は、図1とは異なるモジュラ構成であり、この変形品のグリップ108はカプラとして使用され、シャフトの主要部分200A近位部分200Bから連結する。シャフト106はまた、任意ではあるが、この変形品の切断部材の移動を長手方向に制限する一対のガイド210を含む。この図示した変形品では、それらのガイドは、図で使用される電気外科ワイヤループ(この図面では示されない)用として構成されている。
2B−2B断面である図2Bは、シャフト106の全長にわたっては必要でないガイド210がこの変形品には存在しないことを除けば、断面2A−2Aと同様である。
2C−2C断面である図2Cもまた、注入流体の進入地点を過ぎているので流体注入チャネル204が存在しないことを除けば、断面2A−2Aと同様である。また、後述するように、シャフトのこの部分は、ハンドル102の上方に位置し、戻りチャネル206は、以下で明らかにする理由でハンドル102に対する開口212である。戻りチャネル206は、ハンドルまたはシャフトを互いに対して着脱可能にする一対のハンドルガイド214と、ワイヤループ装置の近位部のガイド210(図2Aで示したものと同様)とを含む。
2D−2D断面である図2Dは、ハンドルガイド214に関する図2Cの下部と同様であり、さらに、ハンドルキャップ部216と、トロリー110の機構を受け入れるトロリーガイド218とを含む。
図3は、簡略化した形態で、図1の変形品におけるトロリー110の機構を示す。図示の通り、トロリー機構は、中実(図3A)または中空(図3B)の断面構成(またはその組合せ)であってよく、テレスコープまたは他の観察装置を挿入できる、図1に示すポート202の伴挿入ポート302と;テレスコープまたは観察装置を案内しおよび一直線に整列させて、シャフト106のチャネルまたはポート202に適切に係合させる出口ポート304と;例えば、図示するような摺動「V溝」編成である、シャフト106のトロリーガイド218に形状が整合する両側の一対のレール306と;シャフト106の長手方向軸に沿った運動範囲を通ってトロリー110を移動させるために使用され、かつ前方移動制限要素として働く一対のストッパ/ハンドル310と;テレスコープまたは観察装置を(一旦完全に挿入されると)特定方向にクランプ、固定、さもなければ拘束する拘束編成312a、312bと;を含む。
図示の通り、近位端の溝付きニップルピンピット312によって、テレスコープまたは観察装置をトロリーに固定することができる。二つの溝付きピット312a、312bは、一方が二つのポート302、304間のチャネル314の上方にあり、他方がその下方にあるようにして、近位端上に示されている。これらの溝付きピット312a、312bは、従来のスコープ上に見出されるアンカーピンを受け入れ、二つのかかるピット312a、312bのプロビジョンを介して、スコープを180°まで回転し、例えば、12°、30°または45°のような一般的な角度の傾斜スコープが使用されるとき、下向きまたは上向きの傾斜の観察を許容する。この特徴は、開口すなわち切除ポート124を介する斜めの光学標的化を支援する。傾斜スコープおよび下側ピット312a内のスコープ取付けピンを用いて、それらの変形品ではスコープは結果として上向き観察角度に仕向けられ、直接光学標的化のため、切除ポート124を介する標的領域への直接視野を提供する。
有利な点は、テレスコープまたは観察装置をトロリー110に固定することによって、ガイド218に沿ったトロリー110の移動は、遠位端114に近付いたり離れたりするシャフト106内のテレスコープまたは観察装置の部分の一様な移動をもたらす。このような様式で、トロリー110は、テレスコープまたは観察装置の端部の位置の外部視覚的な指標を提供する。
この時点で、テレスコープまたは観察装置自体の数多くのタイプが既に周知であり、さまざまな手術の施行に際して標準的に使用されている点で、従来的であることに留意すべきである。特定の種類の装置は、それがテレスコープ、光ファイバであってもまたは他の装置であっても、サイズ、該当する場合ベベル角度(すなわち0°、12°、30°などの)視野、タイプなどに関して適当なものが選択され、本明細書で説明した趣旨と矛盾しない限り、本発明の理解のためには概念的に重要ではない。さらに、以下で説明するように、場合によっては、二つ以上の異なるテレスコープまたは観察装置を、例えば、さまざまな標準ベベル角度の間で取り替えるように使用してもよい。したがって、本発明の理解に特に関係することを除き、テレスコープまたは観察装置に関する特定の詳細は、簡潔さおよび明快さのために省略する。
図4は、簡略化した形態で、図1の器具の例示の制御機構104を示す。図示したように、制御機構104は、接続部404を介し、その移動範囲を通して切断部材(以下に記す)を操作するために使用される移動リング402を含む。それに加えて、制御機構104は、トロリー機構と協働し、またはそれを拘束するように配置されて、必要に応じて所望の操作を実行することができる。さらに、この特定の変形品において、制御機構は、切断部材であってもなくてもよい焼灼要素に電力を供給可能な電源接続116を任意に含む。
図5は、簡略化した形態で、図1のレゼクトスコープの変形品のハンドル102を示している。図示の通り、ハンドル102は、挿入または使用中のレゼクトスコープ100の操作を容易にする指孔502を任意に含む。それに加えて、ハンドル102は、真空ポート/流体出口120を経由する、遮られないフィルタ処理済の戻り流体の移出を許容し、戻りチャネル206を経由してハンドル102の頂部の開口506から入る切除組織を捕捉するに足るサイズの内部キャビティ504を有する。さらに、上述のように、ハンドル102は、図2Cおよび図2Dの断面図で示すハンドルガイド214に形状が整合する上部の両側に、一対のレール508を有している。
図示の通り、この変形品のハンドル102はまた、流体吸入ホースに邪魔をさせないでおく流体吸入ホースガイド510を任意に含む。
図6は、簡略化した形態で、先端602の近くのシャフト106の遠位端114の部分600の平面図を示す。なお、明快に示すために、内部の詳細をこの図面から省略していることを留意すべきである。ここでもまた、この図面から観察され得るように、遠位端114は、物理的に閉じた鈍頭形状122を有するように形成される。それに加えて、図6でさらに詳細に示するように、シャフト106は、遠位先端602の近くでシャフト106の表面126上に位置する幾何学的に閉じた形状の開口すなわち切除ポート124を含む。特に、この変形品で示したように、開口すなわち切除ポート124は作業領域の直上に位置しており、下にある切断部材の作業領域を画成し、この場合、近位端と遠位端との間の切断部材の移動範囲と典型的には等しいかまたは僅かに短い長手方向の長さλを有する。
開口すなわち切除ポート124のサイズ、形状および正確な位置は、特定の実施または意図された用途によって異なり得ることを理解すべきである。同様にして、摺動シムまたはカバープレートを組み込むことができて、例えばサイズまたは形状の調節機能を提供し、さらに場合によっては、開口すなわち切除ポートを完全に閉鎖して、例えば、開口すなわち切除ポート自体が挿入または引戻しの際に外傷を与え得る、体腔への挿入を容易にする。特定の実施に応じて、幾つかの変形品では、シムまたはカバープレートの移動を、テレスコープの移動と結び付けてもよく、したがってスコープが完全に引き延ばされるとき、シムまたはカバープレートは、開口すなわち切除ポート124を完全に閉鎖するかまたは少なくとも切断部材自体をカバーする。任意ではあるが、用途によっては、例えば両者共に相当に剛直である副鼻腔または気管からの組織の除去などに適用して使用するとき、シール材が、開口すなわち切除ポートの外面と組織との間で、切除対象組織の周りに形成されることを保証することが望ましいかもしれない。そのような場合、この要望は、複数の方法のいずれにも適応できる。一つの具体的なアプローチとしては、開口すなわち切除ポートの外面周辺のシャフト部を僅かに柔軟に形成して、それが当接する組織に整合できるようにしてもよい。もう一つの具体的なアプローチとしては、閉鎖セル発泡体、パテ、ジェルまたは他の適当な無毒性の変形可能な材料のような変形可能「ガスケット」材606の使用を含んでもよい。特定の使用に応じて、そのような変形可能材を、シャフト自体の一部、または別個に設けてもよく、後者は、外科医がシャフトの挿入開始までそのようにする選択肢を有することを望む場合に好都合である。
また、有利な点は、幾つかの変形品を、例えば、単独のシャフト、シャフトおよびハンドル、シャフトおよび付随する切断部材、異なった長さの複数のシャフト、または異なる長さ、断面形状およびサイズ、可撓性、曲率の複数のシャフトなど、所定の構成部材のみを含むキット内で実行してもよく、またはそれぞれに異なるサイズおよび/または形状の開口すなわち切除ポートを有して、切除対象組織のサイズおよび形状により有効に適合または適応し、切除された組織をシャフト内に閉じ込めることを支援して、それがシャフト106に沿って運ばれてハンドル102内に確保できるようにしたキットで実行してもよい。
さらにまた、場合によっては、より高度にモジュール化したシャフトを有することが望ましいかもしれない。何故なら、シャフト自体が、二つ以上の分離可能な断片、すなわちシャフト長の大半を占める延在部608、および作業領域の遠位端と近位側の位置の間に位置するように本明細書で説明したシャフト構成部の幾つかまたはすべてを含むシャフトモジュール610から構成されるからである。このような様式で、特定のシャフトモジュール610は、例えば、異なる長さもしくは可撓性のシャフト延在部608と共に使用することができ、または異なる構成のモジュール610を、必要性または要望に応じて組み合わせて共通のシャフト延在部608と組み合わせて使用することもできる。それに加えて、このアプローチは、生産性、生産コスト、および構成の柔軟性に関しても更なる利点を提供する。
具体例として示したように、開口すなわち切除ポート124は卵形の形状であり、シャフトは子宮内の組織の切除に適当な長さおよび断面を有する。有利な点は、シャフト106のサイズまたは開口すなわち切除ポート124の特定の形状に関わりなく、開口すなわち切除ポート124は、組織領域または体腔からの流体の除去のための受動的なポートとして機能しつつ、切断部材と切除対象組織間の相互作用のための唯一の帯域を画成する。
さらに、レゼクトスコープの使用段階に応じて、開口すなわち切除ポート124は、切除が行われる体腔の「拡張」があるとすれば、過剰な拡張流体の(体腔の視点からの)排出口として機能することによって拡張調整用の経路を形成し、および/または、流体および/または組織用の受動機能的ポータルとして機能する。任意であるが、戻りチャネル206に連結する一つ以上の細孔(各細孔)604を設けてもよく、例えば開口すなわち切除ポートを介した導入が困難であるかまたは好ましくない拡張段階の間、シャフト外側の流体を戻りチャネル206に導入する補足的または代替的な経路を提供する。特定の実施に応じて、そのような細孔は、作動時に体腔を収縮させない程度に小さくでき、代替的に、摺動シムまたは幾つかの他の手段によって選択的に封鎖され得ることになり、例えば、後述するように、テレスコープまたは観察装置が極端な遠位位置にあるときのみ、または注入流体が拡張または潅注目的のためにシャフトから送り出される位置にスイッチが置かれているときのように、特定の時点でのみ開口する。
図7は、簡略化した形態で、シャフト106の鈍頭遠位端122の部分700の外観端面図を示す。この図面から理解できるように、少なくとも先端602の部分702は、光学的に透明であって窓のように機能し、テレスコープまたは観察装置のチャネルまたはポータル202と一直線に整列して、適当な状況下のテレスコープまたは観察装置による遠位端部分702を介する前方視野を提供する。
特定の実施に応じて、光学的に透明な部分702は、単なる孔であってもよく、あるいは物理的な要素であってもよい。物理的な要素の場合、それは、例えば少なくともシャフトのその部分が透明であるかまたは透明に形成されるならば、シャフトの一体的な部分であってもよく、あるいは、膜組織、プラスチックもしくはガラスの断片(平坦であるかまたはレンズ形状であるかに関わらず)または他の光学的に透明な材料のように別個に形成して挿入される要素であってもよい。さらに、場合によっては、この部分702すなわち窓領域は、全体または部分的にテレスコープまたは観察装置と共に機能して、テレスコープまたは観察装置のみで提供されるものとは異なった視野を提供することができるレンズであってもよい。例えば、窓領域702は、遠位端122の外側では平坦または凸面であるが、内側(すなわちシャフトの内部)では平坦かつ指定した角度で斜角を成し、テレスコープまたは観察装置の同様に対向するベベル端がそれに当接し得ることになり、トロリー110が最前方位置にあるときに、真直であるか、湾曲しているか、または広視野である観察(外側の形状で決定される)を許容するようにした要素であることも可能である。
代替的には、適切な寸法取りによって、窓領域702は、挿入目的のために、それを適切に離間した最前方位置に維持することを通じて、テレスコープまたは観察装置自体の端部で埋められるかまたは封鎖されるようにした孔であってもよい。
任意ではあるが、補助チャネル208は、図示したように遠位端122に向かって前方に移動されてもよい。補足的または代替的に、この変形品に示したように、部分702は電源に対して選択的に接続して、遠位端122を介して焼灼される組織を観察しつつ焼灼を直接に行うようにした導電体704で周りを囲まれる。
図8は、簡略化した形態で、例示の一変形品のシャフト106の部分800の長手方向断面を示す。図8において、長手方向の流体注入チャネル204および戻りチャネル206は、遠位端122の鈍頭性質が観察され得ると同様に、容易に観察することができる。単一の流体注入チャネル204が便宜上例示されているが、幾つかの変形品では、結合または連合させた個々のそれぞれの制御装置を備えた二つ以上の別個の流入チャネルを代替的に使用してもよい。それに加えて、30°の斜角を有するテレスコープ802が、後退位置でテレスコープチャネル202に内在して、テレスコープ端ポータル804と一直線に整列する。この変形品では、テレスコープ端ポータル804は、外面808が僅かに凸面であり、鏡像30°で斜角810に成されて、レンズ806が係合するならば、最も延張した位置では、斜角テレスコープ802の端部および内面に斜角を成すようにした、レンズ806で覆われる。
図5に関連して説明した開口すなわち切除ポート124も、明らかに視認可能である。
切断部材812も、シャフト106に内在する。特定の意図された用途および実施に応じて、切断部材812は、(図示のような)ワイヤループ、鋭利ブレード、回転式切除手段、マイクロ振動式もしくはハーモニックもしくはシャッター式のカッター装置、または他の切除手段(それぞれに焼灼能力の有無に関わらない)であってもよい。代替的または補足的に、特定の切断部材812は、弧状方向、軸方向、回転方向、対角方向、横断方向、往復運動方向または他の方向に移動して、純粋な長手方向の移動以外の方向で切除を行うように構成可能である。
更なる他の変形品では、切断部材812は、シャフト106内での方向付けが変更可能であるように構成してもよく、二つ以上の異なる角度での切除を提供する。そのような変形品では、補助的であるかまたは再構成可能であるテレスコープまたは観察装置が角度変更可能であることが必要でありまたは望ましい。
特定の実施に応じて、切断部材は、パッケージ式の器具またはシャフトを装備する一体的なものであってもよく、あるいは別個に提供されるスナップ式で取り付けおよび/または取り外し可能な設計であってもよい。
使用される特定の切断部材812、シャフトに対するその統合様式、およびその移動または方向付けの方向に関わりなく、切断部材812の切除部分は、全体がシャフト内部に拘束される。さらに、理想的には、切断部材は、その運動の範囲の少なくとも一部にわたって、シャフト106の内部及び外部の表面126、および/またはシャフト輪郭が開口すなわち切除ポートの領域の全域で連続的であれば、形成される開口すなわち切除ポートの想像上の表面のいずれかに整合する。したがって、開口すなわち切除ポートの近くのシャフトがアーチ型であれば、シャフトは断面が円形または卵形であるので、切断部材は、典型的には同様であるかまたは小さめのアーチを有する。開口すなわち切除ポートの近くのシャフトが平坦であるかまたはほぼ平坦であれば、切断部材もまた、形状を同様に輪郭形成してもよい。
しかし、例えば、マイクロ振動式カッターまたはハーモニックカッター(すなわちハーモニック振動式ブレード)、ハサミ、またはシャッター式機構のように、ワイヤまたはブレード以外の種類の切断部材812を使用するならば、切断部材は、その輪郭に従わないかもしれない。本発明の実施にとって輪郭に従うことは重大でないので、これは問題ではないが、幾つかの実施または意図された用途においては非常に望ましいことである。むしろ、その重要な特徴は、切断部材812が、ブレード、ループ、ハサミ、シャッター、ハーモニック式または他のタイプの切除機構であるか否かに関わらず、切断部材812が作業領域の内部に留まることである。
説明の便宜上、図8の変形品に示したように、切断部材812は、ハンドル102の近くの制御機構104上の人差指ループ402の長手方向の移動によって作動され、長手方向ではない移動に対しては、図2のガイド210によって拘束されるようにしたワイヤループである。図8から分かるように、切断部材は高さ「h」を有し、完全遠位位置814から完全近位位置816までの移動範囲にわたって、その高さ全体をシャフト106の内部で維持し、この変形品では、約4mmの半径の円弧を描いてカーブし、テレスコープまたは観察装置802が最小限の接触または全く接触しないで切除ループの下を通り抜けられるようにした。この点に関して、切断部材812は、極部814、816のいずれかまたは両方において、開口すなわち切除ポート124を介して視認可能であるかまたは視認可能でなくてもよいことに留意すべきである。結果として、切断部材812は、シャフト106の外部の表面126によって「ガード」することができ、それによって、挿入の間、または切除が正当化されないかまたは望まれない処置のいずれのポイントにおいても、それが好ましくない組織の裂傷または刺傷を引き起こすことを防止する。さらにまた、この構成によれば、シャフト106の外部の表面126が、切除の深さを限定し、ここでもまた好ましくない裂傷または穿孔のリスクを大きく低減する。
それに加えて、この変形品では、シャフト106は、一つ以上の流体排出細孔818および流体経路指定スイッチ820を含み、流体排出細孔(各流体排出細孔) 818は、流体経路指定スイッチ820の下において、かつ流体注入チャネル204の終端ポイント822を越えて位置する。流体排出細孔(各流体排出細孔) 818の形状(各形状)および数は、任意の幾何学的形状(各形状)または任意の数のものであってもよい。
図8で示すように、流体経路指定スイッチ820は、バイナリ位置枢動スイッチであり、一方の位置(注入位置)では、すべてではないにしても、流体の大部分が流体注入チャネル204を通って近位端から遠位端に向かい、流体排出細孔(各流体排出細孔)818から流出し、例えば子宮内切除の装置の場合には、子宮を拡張させるような、寸法設定にして形成される。他方の位置(循環位置)では、スイッチ820は、完全ではないにしても、細孔(各細孔)818からの流体の流出を実質的に妨げて、その代わりに、開口すなわち切除ポート124の近傍の戻りチャネル206へ流体を導く。この変形品で例示するように、スイッチ820は、循環位置に常時付勢されている。有利な点は、これにより、テレスコープまたは観察部材802の端部824がスイッチ820の作動に使用され、注入流体を細孔(各細孔)818から外へ迂回させる。
任意ではあるが、幾つかの変形品では、スイッチ820の内面826、スイッチ820の周り、および/または戻りチャネル206に面する表面828(スイッチの有無に関わらず)は、明確に傾斜させて研磨するか、あるいは鏡のように機能するように、反射性を持たせるかして、開口すなわち切除ポートを介することにより、テレスコープまたは観察装置のみを使用して得られるものよりさらに広いまたは追加の視野を得られる(すなわち、例えば組織の標的化または焼灼のための補助的な光学能力を提供する)。
代替として、他の変形品では、シャフト106内の流体経路指定スイッチは、完全に省かれるものであってもよい。
図9は、経路指定して、スイッチで得られる二つの流れパターンを効果的に形成するようにした、少なくとも二つの別個の流体流入チャネル902、904を採用することによる、(シャフトに関して)「スイッチレス」な変形品900を、簡略化した形態で示す。言い換えれば、流体流入チャネルのうちの少なくとも一方902は、排出細孔(各排出細孔)に接続し(バイナリスイッチ位置のうちの一方と同様に)、他方の流体流入チャネル904は、流体をシャフト内に留めて、作業領域に流入あるいは通過させる(他方のバイナリスイッチ位置と同様に)ように構成される。そのようなスイッチレスな変形品は、シャフト自体に関して、流体の経路指定が受動機能になり、シャフトの形成がより簡単になり、可動部分が取り除かれるという利点を有する。結果として、前述したように、シャフトの内部に傾斜して研磨される領域、すなわち鏡面領域を形成することが、より容易になる。
当然ながら、そのような「スイッチレス」アプローチは、それでもなお、例えば、ハンドルすなわち制御機構の上またはそれに隣接して、あるいは完全にレゼクトスコープ自体の外側に配置可能な所定の形態の選択要素を必要とする。それに加えて、この代替アプローチは、流れの特殊な制御を使用可能にして、二重または組合せの流れ(すなわち、注入ポートを介する全出力と所望流量の全循環流の間の中間点)が任意に達成できることになる。
図10は、遠位端1002の部分自体が透明であり、その結果、独立した膜組織、レンズまたは他のキャップが不必要であり、特には一つの円形注入細孔1004が存在して、開口すなわち切除ポート1006が長方形であることを除けば、図8のシャフト部分の変形品と同様である代替のシャフト部分1000の変形品を簡略化した形態で示している。漏れなく示せば、図10Aは、(スイッチの枢動点を介する)シャフトの10A−10Aの断面であり、図10Bは、(注入細孔を介する)シャフトの10B−10Bの断面であり、図10Cは、シャフトの(切断部材の近位作業領域限界近くの開口の一部を介する)10C−10Cの断面である。それに加えて、図10Dは、開口すなわち切除ポート1006の上からのシャフト1000の平面図である。
図11は、流体経路指定スイッチとして摺動式リードを使用する、更なるシャフト部分1100の代替変形品の長手方向断面側面図を簡略化した形態で示す。それに加えて、この特定の変形品では、そのリードはまた、任意ではあるが流体注入チャネル1102を画成して、戻りチャネル1104から分離する。この変形品の理解を容易にするため、11A−11Aから11G−11Gにおける例示の断面もまた、図11Aから図11Gで提供される。さらに簡明に示すため、切断部材、その拘束具および移動制御装置だけでなく、何らかの任意かつ補足的な補助チャネル(各補助チャネル)のような細部も省略するが、それらのいずれかまたはすべてが、存在し得ることを理解すべきである。
この変形品では、二つの流体排出細孔1106、1108が設けられ、図11Eで最も良く示されている。さまざまな断面で示したように、流体注入チャネル1102は、それが遠位端1114に接近するにつれて一対のより小さなチャネル1110、1112に分岐して、二つの流体排出細孔1106、1108に到達する。体腔への流体注入は、流体注入チャネル1102から、二つのチャネル1110、1112を介して、流体排出細孔1106、1108に至る流体の流れによって行われる。ここでも、各々の流体排出細孔1106、1108は、二つ以上の個別の細孔として容易に実装可能であることを理解すべきである。代替的に、流体循環は、二つの小さな注入チャネル1110、1112の間に位置して、流体を作業領域1120の付近に案内して戻りチャネル1104へと戻すように形成される循環チャネル1116を介して行われる。
当然ながら、実施の他の変形品では、流体循環チャネルを、二つのチャネルに分岐でき、流体注入チャネルが中央チャネルであることも可能であり、唯一の差異が各チャネルの寸法取りの潜在的な変更であり、排出細孔(各排出細孔)が中央に位置し、流れを作業領域に導くために使用されて分岐チャネルを担う二つの部分が存在することを理解すべきである。
上述の二つの変形品は、垂直軸回りの長手方向の対称性に対する要求を反映している。しかし、対称性は必須ではなく、幾つかの変形品では、非対称性が、特定の用途または適用に対して利点を提供してもよく、例えば、遠位先端または作業領域の近くに乱流または特定の流れのパターンを引き起こすと理解すべきである。そのような場合には、同じ方向に並べた構成または他の構成の何らかの形態が使用されるであろう。
上述のように、流体の流れを切り換える一つの例示の変形品の機構は、中空シャフト106を横断して延在するブレード状の制御リードから構成される。制御リードはまた、器具の長さに沿ってシャフト内部の近位から遠位まで延在し、シャフトの内壁に沿って小さな横方向溝1118によって適所に保持される。制御リードは、シャフトに沿って長手遠位方向および長手近位方向に摺動可能である。図12は、図11のシャフト部分と共に使用するように構成される例示の摺動式制御リード1200を簡略化した形態で示している。図示したように、制御リード1200がシャフト106内部にあるとき、それは前記シャフトに沿って軸方向に偏心する仕切りを形成し、流入チャネル1102が下方に位置し、より大きな流出/戻りチャネル1104がシャフト106の全長にわたって制御リード1200の上方に位置する。特定の実施に応じて、制御リード1200は、図示したように平坦であってもよく、あるいは何らかの様式で湾曲していてもよく、例えば、上方に位置する戻りチャネル1104の直径を増大させるかまたは器具100全体の剛性に寄与する。同様にして、特定の設計、制御リード材料または器具の意図された用途に応じて、制御リード1200自体が、例えば、フィン、リブによって、幅全体もしくは全長にわたって厚さを変化させることによって補強されてもよく、剛性を増大させるかまたは特定の撓曲パターンを形成する。
制御リード1200は、その遠位端1208の近くに位置する孔1202、1204、1206の使用によって、スイッチング作業を達成する。孔1202、1204、1206は、特定の時点での制御リード1200の位置に基づいて所望の流体流れ制御を実行するように配置し、寸法設定して形成される。図示したように、中央孔1202は、制御リード1200の遠位端1208近くに位置し、中央孔1202が全体または部分的に流体循環チャネル1116に対して一直線に整列するとき、作業領域1120の上またはその中に流れ経路を提供する。それに加えて、中央孔1202は、リード1200の端部に相対的に向かって配置されるので、制御リード1200を、要素1122がその孔1202を通るすべての流れを封鎖する位置に配置できる。図示したように、その位置は最も前方の(すなわち遠位の)位置であるが、代替として後方位置またはその間の所定の位置であることも可能である。
それに加えて、制御リード1200は、注入チャネル1110、1112に整合し得る一対の横方向孔1204、1206を両側に含み、主要な流体注入チャネル1102からの流体を排出細孔(各排出細孔)1106、1108に案内する。中央孔1202の場合と同様に、横方向孔1204、1206は制御リード1200上に位置するので、それらは、制御リード1200の位置に基づいて、この場合には注入チャネル1102および排出細孔(各排出細孔)1106、1108の間に(この変形品では、C−C断面におけるシャフト106の近傍に)流体流経路を提供するか、または排出細孔(各排出細孔)1106、1108へのすべての流れを遮断することができる。断面B−Bで図示したように、この変形品では、制御リード溝1118の上方の中実突起1124、1126は、制御リード1200がその最も近位の操作設定にあるとき、横方向孔1204、1206を通る流れを封鎖するように位置決めされて機能する。当然ながら、中央孔1202の場合と同様に、この横方向孔1204、1206の封鎖もまた、前方位置または中間の所定の位置で生じ得る。
理解を深めるため、図11および図12の変形品では、制御リード1200の遠位端1208および遠位端スロット1128は、制御リード1200が本質的に中央孔1202の直径と等しいかまたは僅かに大きい距離だけ移動できるように配置される。制御リード1200が近位位置にあるとき、横方向孔1204、1206は封鎖され、中央孔1202は開いて内在化した流体回路を達成する。結果として、制御リード1200が近位位置にあれば、流体は、流入チャネル1102から中央チャネル1116へと受動的に仕向けられ、器具のシャフト106内に流れ回路を形成する。図11で示した変形品では、組み立てられて使用されるとき、流体は、制御リード1200の下の流入チャネル1202から遠位方向に流れ、その後、中央チャネル1116内の曲面1130を介して上向きに流れ、上方に位置する制御リード1200の中央孔1202を通って流出する。流体は、その後、真空支援の有無に応じて、近位方向に流出/戻りチャネル1104へと流れるかまたは引き込まれる。これが、切除のための典型的な制御リード1200の位置である。
その遠位位置では、制御リード1200の横方向孔1204、1206は開いているが、中央孔1202は遠位端スロット1128によって封鎖されているので、流体は、排出細孔(各排出細孔)1106、1108から流出するように経路指定される。従って、制御リード1200が中央孔1202を封鎖するように移動すると、両側の二つの横方向細孔1204、1206のうちの直近の細孔1206は、ブロック面1124、1126の下方から移動し、結果として、最終的な経路が排出細孔(各排出細孔)1106、1108に至る横方向チャネル1110、1112の中への上向きの流れの転換を許容する。
特定の実施に応じて、制御リード1200の移動は、テレスコープまたは観察装置802の移動と一体的であってもよく、そうでなくてもよい。図示の通り、摺動式制御リード1200は、シャフト106内にあるとき、トロリー110に向かうオープンリンク機構(図示せず)によって器具の近位端から起動され、それと同時に協調的なスコープ/トロリーの完全な前進によって自動的に起動される。制御リード1200は、トロリー110によって、または、トロリー110をその原点/切除位置に残したままで指によって独立して前方に押し出される。これは、例えば、所望されるならば有効な切除の間、テレスコープまたは観察装置802を診断モードもしくは標的化モードに維持しつつ、組織体腔の連続的な再拡張を許容する。代替として、制御リード1200の運動は、例えばテレスコープまたは観察装置802のような他の構成部品から独立して行うこともできる。これは、制御リード1200に接続され、結果としてその移動が制御リード1200を移動させるシャフト106の近位端またはその近くに要素を設けることによって直接的に達成できる。
有利な点は、流体スイッチングのために制御リード1200の構成を使用する幾つかの変形品は、先行する機械的スイッチの場合には内部のスイッチングだけでは容易に達成され得ない多様な流れを提供する能力を有する。それは、a)例えば、制御リードが移動されるときに、完全に内在化した流れと外在化した流れとの間の転換に逆比例の比が存在するような孔自体の設計、全体配置、寸法設定および形状、b)孔の配置、形状および寸法設定によって提供される特定の流れ関係に関わらない無限の中間位置への制御リードの移動、またはc)その両者による。結果として、内在化したルートおよび外在化したルートの間で分裂する精密に制御した流れが達成され得ることになり、例えば、真空引きおよび/または組織排出を伴う切除を並行して実行しつつ、遅くてバランスの取れた体腔注入を維持する。
一般に、作業領域からハンドル102に向かって切除組織を運ぶために使用される流体の流れを制御するアプローチは、特定の実施および意図された用途によって変化することになる。例えば、場合によって、制御は完全に手動であってもよい。その他の場合、それは、例えば図8のテレスコープもしくは観察装置、または切断部材自体の移動のような他の要素の移動の結果であってもよい。更に他の場合では、その制御は、機械、電気、または電子フィードバックに基づいた手動調節の組合せの結果であってもよい。更なる他の場合では、完全に自動化した制御が、例えば、電動流体ゲート、電磁式、機械式、油圧式、または他の方式のスイッチの使用を通じて実行可能であってもよい。外部の制御装置で直接操作されない、遠位に位置するスイッチを使用する幾つかの変形品では、スイッチは、真空と組み合わせられる流体の流れ自体、または加圧力流体の流れのみによって(すなわち真空を全く使用することなく)、外部から制御されるように設計されてもよい。それに加えて、そして有利な点は、流体循環モードまたは構成である(すなわち、流体が一般に排出細孔(各排出細孔)から流出しない)とき、毎分100cc以上の流量であってもよく、真空ブーストを備えれば、シャフト内部の瞬間流量は毎分4000ccを超えてもよい。
図13は、遠位端がレンズ806の代わりに透明な膜組織1302で構成される窓領域702を有することを除けば、図8のレゼクトスコープのシャフト部分800と同様である、レゼクトスコープのシャフト部分1300の切断面を簡略化した形態で示す。図示するように、シャフト部1300は、挿入の間に見られる形状で構成される。この構成では、テレスコープまたは観察装置802は、完全に引き延ばされる(すなわち、トロリー110がその前方限界位置に移動するため、テレスコープまたは観察装置802を使用してシャフト106の窓領域702の外部を観察可能である)。切断部材812は「原点」位置にあり、かつ、遠位限界点1306に位置するものとして図示されている(従来の装置に固有の穿刺のリスク故に、好ましくは遠位から近位方向への切除のみから成る外科的な慣例の故に)が、代替として、近位限界点または任意の中間地点に位置することも可能である。完全に延びた位置において、テレスコープまたは観察装置802は、スイッチ820の上部1304に突き当たり、それによって流体排出細孔(各流体排出細孔)818を流体入力チャネル204に向かって開口し、注入流体がシャフト106の内部から戻りチャネル206へ直接進入することを防止しつつ、流体がシャフト106から流出できるようにする。
有利な点は、このように構成される変形品は、器官の「拡張」が必要であるかまたは必要でないかもしれない状況で使用できることを認識すべきである。拡張が必要でない用途の場合、これはトロリー110の移動を制限するか、またはテレスコープもしくは観察装置802をクランプ留めすることによって、トロリー110が完全に引き延ばされた位置にあるとき、テレスコープまたは観察装置802が上部1304に及ばず、結果としてスイッチ820の作動を回避させるようにして達成される。しかし、そうすることによって、これはテレスコープまたは観察装置802の端部と窓領域702との間の間隙故に前方視野の何らかの僅かな縮小または歪みを生じることもあり得るが、そのような縮小または歪みは、あるとしても、恐らくは視野の周辺で発生するので、その縮小はほとんどの場合、影響しないかまたは最小限の影響しか与えない。
図14は、「作業」すなわち切除工程の際に見られる状態で、図13のレゼクトスコープの部分を簡略化した形態で示す。図示したように、この構成では、テレスコープまたは観察装置802が完全な後退位置またはその近くにあり、その結果、スイッチ820は、流体排出細孔(各流体排出細孔)818への流路を塞ぎ、注入流体を戻りチャネル206へと循環させ、そこでは、適用された真空がシャフト106の近位端に向かって注入流体を横断させる。さらに、テレスコープまたは観察装置802の配置は、切断部材812がその全範囲にわたって移動して一方向または双方向の切除を実行するときも、開口すなわち切除ポート124の観察を遮らない。それに加えて、それらが独立して操作可能であるので、テレスコープまたは観察装置802の端部は、それらの二つを単純に相互に運動させることによって切断部材812に引っ掛かるであろうどのような切除組織片も「除去」するかまたは取り除くために使用でき、テレスコープまたは観察装置802は切断部材812の付近を通過する。さらにまた、テレスコープまたは観察装置802の端部が組織によって部分的にもしくは完全に塞がれるかまたは切除からの汚濁した流体(あるとすれば)によって曇ったならば、テレスコープまたは観察装置802は、切断部材812の前方に移動して、注入流体の清浄な流れの中に移されてもよく、それによって、レゼクトスコープ100のシャフト106またはテレスコープもしくは装置802を体腔から引き戻さずに端部を洗浄する。
代替または補足として、任意ではあるが一つ以上の補助チャネル208が存在して、組織片または破片が切断部材812またはテレスコープ/観察装置802に粘着してしまう場合、スタイレットが補助チャネル208を通り抜け、切断部材812または粘着した組織片もしくは破片に突き当たり、それを切断部材812またはテレスコープ/観察装置802から除去する。代替的に、切断部材812に緊密に整合して切断部材812を受け入れるように構成される原点の「溝」または凹領域が、この原点への復帰によって切断部材812からの粘着した組織または破片を洗浄して取り除くのを支援するために使用されてもよい。
図15は、テレスコープまたは観察装置802が上述のように切断部材812の前方に移動した際の図13のレゼクトスコープの部分1300を簡略化した形態で示す。
図16は、任意選択的な第三の構成における図13のレゼクトスコープの部分1300を簡略化した形態で示す。この構成においては、レゼクトスコープは、作業領域内の位置に切断部材812を係止するように任意選択的に設計され、その位置は、この具体例では簡明にするためにその運動範囲の半ばに示されている。この位置では、切断部材812は電源に接続して、焼灼を実行するかまたは、例えば図8および図16で示す切除ループの場合には、組織の引っ張り切除を実行することができる(すなわち、切断部材812によって形成される平面に沿って、あるいは、必要に応じて角度θの範囲内でその平面から傾斜して)。ここでもまた、シャフト106および/または開口すなわち切除ポート124の周辺部1604は、切除の深さを制限して、望ましくない裂傷のリスクを低減するように機能することが注目に値する。
当然ながら、幾つかの変形品において、切断部材812は、全移動範囲にわたって焼灼し、他の変形品では、移動範囲の制限された部分を焼灼するように、任意で構成することができる。
レゼクトスコープの使用に関しては、操作上、概ね二つの手の原点が存在し、本明細書で記述したようなレゼクトスコープ100の多くの変形品で使用される基本動作を達成する。
第一の手の原点は、テレスコープまたは観察装置802を診断位置から前進/に後退させるために使用される。診断位置では、鈍頭遠位先端122を越えた、遮られない全景視野が提供される。そうするために、人差指および中指はグリップ/ストッパ108を介してシャフト106を把持し、親指はトロリー110のハンドル112部分に載置される。親指の遠位方向への動きはテレスコープまたは観察装置802を前進させるために使用され、反対方向への動きはテレスコープまたは観察装置802を後退させるために使用され、幾つかの変形品では、その同様の動きがその結果、またシャフトの遠位端のスイッチを制御する。後退位置において、作業領域の視野だけでなく、開口すなわち切除ポート124を介するシャフト106の外部視野もまた提供される。
第二の手の原点は、外科的作業(すなわち、切除、引っ張り切除および/または焼灼、ならびに標的化)に関してレゼクトスコープ100を構成するために使用される。この位置で、親指は通常、ハンドルリング502上に置かれ、人差指は制御要素104のリング402内に位置する。切断部材812が制御要素104に接続しているので、切断部材812は、そのリング402を介する制御要素104の移動によって作動し、その一方で、器具は親指孔502内にある親指によって安定化される。代替として、幾つかの変形品において、作業位置には、ハンドルリング502内の人差指および制御要素104のリング402内の親指の配置が含まれてもよい(残りの指はハンドルの後ろに巻き付けられる)。このような様式で使用されるときには、親指の動きが切断部材を移動する。
代替として、レゼクトスコープ100はさらに、人差指および中指が指グリップ108を把持でき、その間に親指が側方位置から制御要素104またはトロリー110を作動させるよう構成される。
本発明の態様を組み込んだ代表的かつ例示の装置の態様を記述してきたので、ここで、一つの例示の変形品の作用を、図17、図18、図19および図20を参照して説明し、組織切除のさまざまな段階を、簡略化した形態で具体的に図示する図17〜図20により、かかる変形品を用いて、レゼクトスコープ100の作用を例示する。簡明かつ従来のアプローチと対比させるために、かかる装置の作用を、「背景」の項で上述したものと同じ手順に関して説明する。図示したように、この具体例の変形品は、自由流リザーバから注入チャネル内への調節可能な加圧注入の混成を採用するものであり、戻りチャネルを介する流体の復帰は、任意のブースティングを使用して真空駆動される。
任意の先行方法と同様に、患者は適切な量の鎮痛剤を投与して配置され、子宮頸管は滅菌して拡張され、この具体例では10ミリメートル程度の切除器具の直径まで直接拡張される。
完全に使い捨て可能な種類、または部分的に使い捨て可能なキッドの種類が使用されることを想定すれば、そして、組み立てられるキット形態であるならば、そして、テレスコープ802、電源および流体/真空ラインに容易に接続するように簡単に取り出されるのではないにしても、予め組み立てられた器具または関連するキット構成部品が、一つ以上の滅菌パッケージから取り出される。迅速な真空駆動洗浄の後、テレスコープ802は、窓領域を介して遠位先端の外部の観察を提供するように位置決めされ(図13)、その器具は、子宮頸管の中へ挿入され、その鈍頭包囲遠位先端の支援を受けて裂傷または穿刺の重大な懸念なしに子宮腔の中へ直接に挿入される。有利な点は、その構成の故に、外科医が挿入の際に子宮頸部にポリープを見つけたとしても、それらを進入プロセスの一部として取り除くことができる。子宮腔への挿入と同時に、通常の視覚評価が、流体注入式比重測定法によって行われる。
外科医が通常の記録撮影を行って、切除予定領域を光学的に特定した後、器具は片手の動作で切除モードに再構成されて、テレスコープ802を切除位置(図17)に後退させ、切断部材812を適所へ動かす。さらに、注入流体の注入チャネル204から戻りチャネル206への循環を開始する。注入流体の流れと戻り真空比の僅かな外部調整によって、流体の流れパターンは、シャフト106の内部に積極的に取り込まれ、並行する組織排出を伴って切除の目的を果たすように再形成される。
次に、切除対象組織が、切除ポート(図18)に近付けられ、光学ガイダンスおよび真空低圧を使用して、対象領域への接触が図られる。
ここで、保護されている切断部材が動き始め(図19)、この場合には、組織断片1902を取り除く。特定の患者の要求および切除対象組織のサイズに応じて、切断部材812は、有利なことに、シャフト106の表面126によって規定される固有の深さ制御故に再度の位置決めまたは見直しの必要もなく、切除ポートによって画成される帯域を複数回通されてもよく、複数の断片を取り去ることになる。切除された組織断片1902は、戻りチャネル206を介してハンドルアセンブリに向かって近位方向にシャフト106内を下り、この実施では、流体注入ポート204の始点を丁度過ぎたところでチャネルフロア内の開口を介してハンドル102の本体の中に入り、ハンドル102自体の内部、またはハンドル102の中に挿入され、若しくは関連付けられる補助コンテナ内に確保および保持される。組織断片1902が切断部材812に引っ掛かってしまった場合、テレスコープ802は独立して前方に移動して、それを取り除くことができる。同様にして、小さな断片または汚濁した流体がテレスコープ802の端部を曇らせても、それは、清浄流体の流れの中に容易に移動され得、患者からの引抜きまたは病理検査用の組織が失われるという懸念もなく洗浄される。それに加えて、フットペダル操作式真空ブースタを、パルス状に使用してもよく、組織の洗浄および排出をさらに増強する。必要に応じて、幾つかの実施では、切断部材812は、例えば、休止位置が最大流体流量の位置にある場合、または相対運動によって切断部材812を洗浄するように設計された機械要素が設けられている場合には、休止位置に戻ってさらに浄化してもよい。
面一レベルまでの組織切除の後、患者から装置を引抜くことなく、器具100を、再び片手の動作によって診断形態に再構成することができ、初期診断構成、全景観察、および流体の流れパターンを再度得て、切除後の再評価またはドキュメンテーションを支持する。有利な点は、幾つかの実施では、施術中に血管からの出血が見られても、例えば、光学標的化を備えた切断部材812自体を使用して焼灼することで処置でき、あるいは切断部材812を焼灼に使用できない他の実施例では、従来の器具には必要な、例えばローラーボール電極に交換するための分解/再構成なしで、補助チャネル208に通される電極によって処置できる。
この具体例では、切除された組織断片1902が運ばれてハンドル102内に集められるので、ハンドル102は、簡単に取外し、閉鎖、または梱包可能であり、組織は、ハンドル102から取り出されることなく病理検査に送付される。代替的に、ハンドル102が他の取り外し可能な組織接続容器を保持するかまたはそれに接続しているならば、その容器は、ハンドル102またはその接続部から取り外すことができ、あるいは、幾つかの他の変形品では、組織1802は、ハンドル102からまたは他の捕集コンテナから取り外して、適当な容器に入れて、分析のために病理検査に移送することができる。
手術全体にわたって、どの構成部品も患者から完全に引き抜く必要はなく、患者の体内に入れられた装置の部分の外側形状は変化しないことが留意される。
器具の全部または一部が使い捨て可能である場合、使い捨て可能な要素は、ここで廃棄される。装置が使い捨て可能でない場合、それは、従来の方法で分解、洗浄、滅菌されて、再度包装される。
上記に基づき、さまざまな変形品が、多くの医学分野においてさまざまな外科的用途で使用できることを理解すべきである。そのために、以下の内容は、一つ以上の変形品の使用によって恩恵を受ける外科的用途の幾つかの代表例を扱っており、それら列挙されたのものは、特定の分野、または特定の医学分野における特定の用途(各用途)を網羅するものではないことは言うまでもない。
膀胱鏡手術および泌尿器外科分野において、それらの用途は、特定の体腔に入れるべく適切に寸法取りされる(長さおよび断面積)シャフトに関する上述の説明から明白である。
神経外科の分野では、本発明は、鈍頭包囲遠位先端を介する視覚的支援を使用し、さらに作業位置に後退するテレスコープまたは観察装置も使用して、脳室、空間、割れ目、または頭蓋組織葉の間への入るために使用することができ、特定の領域内からの実質的に並行した組織の削除および排出を提供する。実際には、頭蓋内のスペースは、例えば穿頭開頭術に続き、進入して直接に観察される。特定の状況に応じて、密封グロメットは、ピボットのような柔軟な支点回りにおける器具シャフトの連接を許容するように配置することができる。そのような用途の場合、シャフトは、恐らくは湾曲するかまたは幾分か撓む能力を有することになり、必要に応じてそれがスペース内へ操作されることを許容する。
頭蓋内の圧力増大を回避するため、必要な場合には、排出ポート(各排出ポート)を介する簡潔な流体注入が、休止段階および流体圧力の減圧を使用することによって器具の増分前進と同時にまたはそれに先行して行われ、脳静脈循環を再開させる。切除ポートによって提供される切除制御曲面の固有の深さを利用することによって、器具は、一旦標的化および位置決めの動作が終了すると、並行した体腔拡張の必要なしに組織を生検するかまたは取り出すことができる。簡潔な流体再注入は、その後、必要に応じて進行の全体的な評価を可能とする。
同様の様式において、変形品は、脊椎顕微鏡視手術で使用することもできる。ここでは、適切に形状取りおよび寸法取りされたシャフトが、鈍頭包囲遠位先端を介して観察しつつ、黄色靭帯を介して小さな傍脊椎切開に通される。シャフト端は、僅かな流体注入を伴って椎間板と神経の間に挿入され、その後、補足的な移動スペースを設ける。シャフトの遠位部分は、その後、固形表面が椎間板から離間し、開創器として使用されるように位置決めされる。作業領域の近位側へのテレスコープまたは観察装置の引戻しの際の作業領域を介する周辺観察によって、除去可能な特定組織の標的化が行われ、それに続いて、流体循環モードへの切換え、適切な切断部材による椎間板または脊椎組織の削り取りまたは切り取り、およびシャフトの近位端に向かう並行した組織排出が行われる。
胸部外科および呼吸器外科の分野では、変形品が、気管支鏡手術で使用でき、ガンが疑われるものからイボ状気管腫瘍または喉頭、もしくは声帯のポリープまたは小結節にまでわたる病巣の標的除去を可能にする。そのような場合、器具は、先ず初めに、鈍頭包囲遠位端を介する気管支鏡観察に使用される。その後、内在化した流体循環と連携した作業領域を介する標的化が行われ、切除面のベースの同時焼灼によって複数の病巣を迅速に取り除く。斯かる変形品において、補助ポートまたは補足的な柔軟かつ可撓なチューブが含まれ、これらは、遠位先端から突出し、実際の切除中に切除ポートから排出され得または漏れ得る流体を真空吸引し、肺(各肺)の浸潤を回避する。任意選択的または代替的に、非可燃性の酸素搬送流体が、必要または所望される場合、注入流体として利用され得る。有利な点は、本件の瞬時のアプローチの使用は、レーザー切除に対しても速度優位性を提供する。
消化器外科の分野では、変形品は、目視による標的化を備えて、挿入、組織生検および排出を許容するように寸法取りされることになる。ここでは、シャフトは、大腸内視鏡器具の場合と同様に、概ね、作業領域を収容する遠位端の近くの小さく剛直区域、および切断部材と可撓性シャフトの残りとの間に介在する中間リザーバピースのみを備えている、主として長い可撓性光ファイバシャフトである。
胸部心臓外科の分野では、変形品は、リンパ節または心膜面のような縦隔腔構造の生検に使用可能である。ここでは、その変形品では、専用胸腔を組み込むかまたはそれと連携して使用して、胸膜腔内部の評価および診断を可能とすることができる。そのような用途では、シャフトは、連接設定可能であるかまたは予め指定した形状のものであるように構成され、グロメット付き胸腔を介して胸膜腔の中に通される。その際、シャフトは、胸膜腔の中に移動されるかまたは連接され、中皮腫、リンパ腫または他の病巣のような胸膜の病巣が観察され生検される。任意ではあるが、その先端は軸方向に回転するように構成されてもよく、標準的な開胸術の切開または複数回の器具挿入/引抜きに頼ることなく、即時の洗浄、観察、および実行可能な生検を使用する胸腔によるpyomaすなわち悪性滲出の初期排液を許容する。
整形外科の分野では、変形品は、隔壁スペースすなわち関節のスペース内への進入を許容して、単一の切開間接スペース処置を許容するように寸法取りできる。
顎顔面の手術の分野では、変形品は、恐らくは任意選択的かつ一体的な下呼吸器管のような呼吸器科の変形品に適用可能である特徴を組み込んで、粘液および洗浄流体を除去するように構成される。ここでも、シャフトは、適当な寸法のものであり、恐らくはその長さの少なくとも一部に沿って少なくとも僅かに可撓性がある。鼻腔または副鼻腔への挿入は、上述のアプローチの場合と同様に、鈍頭包囲遠位端を介して観察している間に行われ、その後、例えば作業領域の近位側からのポリープの特定の標的化が行われる。
上述の全具体例および、列挙されなかった他の外科的用途において、患者自身の間での膨大な変形例、すなわちそのような変形品が使用されたかもしれない事例(組織もまた同様)の多数の形式および種類により、「フリーサイズ」のアプローチは適当でないかもしれない。有利な点は、そのような場合に適応するために、本発明を組み込んだ変形品は、キット形態で形成でき、外科医は、外科手術の直前または最中に、例えば、彼らにとって利用可能である寸法、切除ポート、切断部材等に関して異なった構成の複数のシャフトまたは他の構成部品を持つことができ、特殊な、複数の異なった、または初期の検査で発見された変則的な状況は、例えば、最後の瞬間の特定のシャフトの取り付けまたは異なったシャフトへの切り換えによって適応することができる。斯かる事例により、一回を越える挿入が行われることもあり得るが、一回のみの挿入の場合に関する上記のような不都合は、それでもなお従来のアプローチに対して著しく改善されることを理解すべきである。
さらに、外科医が、手術の開始前に、本発明を組み込んだ変形品または従来のアプローチのどちらを使用すべきか決定できない場合もあるかもしれない。有利な点は、斯かる場合には、一つ以上の変形品が「用意」されるので、従来のアプローチを使用して手術を開始し、必要が生じた場合に、外科医は変形品に迅速に切り換えられる。
潜在的な適用に関する最終的な留意点として、上述の変形品のすべては、典型的なヒト用の外科的応用に関して記述されており、本発明は、ヒト用の外科的応用が第一の用途であるが、動物にも一般的に適用可能である(すなわち、如何なる意味でもヒトでの用途のみには限定されない)ことを理解すべきである。結果として、本発明の実施は、獣医の外科手術においても同様に適用されることを理解すべきである。
結果として、上述の多くの変形品では、切除された組織の排出は、遠位先端の領域/作業領域から近位端のハンドルに向かう後方への流体の流れを介して簡単に行われることが認識されるであろう。さらに、多くの変形品の独特の構成の故に、組織の排出は、従来の器具で使用できるものを相当に上回る流量を使用することによって増強させることができる。これは、子宮内視鏡の手順を参照して例示できるが、流量の増大は、すべての外科的手術にとって(すなわち、切除対象組織または関連する特定の臓器がそのような流れによって容認できないほどに損傷を受ける可能性がある場合には)適切ではないかもしれない。
子宮内視鏡の手術が行われるとき、外科医は、通常1.5%のグリシン溶液を使用する。このグリシン溶液は、約280のオスモル濃度を上回るヒトの血清と比較して200〜210のオスモル濃度のみを有するので、低浸透性である。結果として、それは、吸収させることが危険である。何故なら、それが、低ナトリウム血症すなわち昏睡を生じ得る低いナトリウム状態、脳浮腫を引き起こし、またはそのような状態が生じて余りに速く補正される場合には中心性橋髄鞘崩壊症を引き起こすかもしれないからである。その結果、従来の子宮内視鏡の手術を行うとき、注入圧力を手術全体にわたって維持しなければならず、注入圧力は意図的に制限されてグリシン溶液の血管内侵入を削減して制限する。この制限機能は、典型的には、外科医の全般的な経験と共に患者の平均的な動脈圧および腹部重量から導かれる設定において作動する注入ポンプの使用によって達成される。概ね、その設定は、典型的には75〜80mmHg(特定の設定は所定の患者の平均動脈圧および腹部重量に応じて変化するが)のオーダーにある。
イグレシアス(Iglesias)の米国特許第3,835,842号に開示されたレゼクトスコープに類似した30cmの長さの従来的な8mmのオリンパスレゼクトスコープを使用すると、完全開放(すなわち最大の)注入流れは、毎分約1.2リットルである。
それらのパラメータに基づいて、12mmの外径、10mmの内径、30cmの長さ、そのチャネル内の2.7mm径のスコープ、5mm径の流入チューブ、および5mm径の単一の円形排出細孔の面積と等しい総面積を備えた一つ以上の排出細孔を備えて構成される本発明の一つの変形品に従ったシャフト内で使用される同じ粘性の1.5%グリシン流体は、従来的な器具の流体注入流量にほぼ匹敵する流体注入流量(すなわち毎分およそ1.2リットル)であるように構成されることになると予期される。
しかし、内部循環モード(例えば切除および組織排出が行われる場合)では、増大した流体圧力または真空支援を、さらに効果的に直ちに使用できることになる。詳細に言えば、内在化した流量は、二倍、三倍またはそれ以上の最大注入流量まで直ちに増大させることができ、この具体例では、現在の外科プロトコルで使用される従来の装置に使用されたものよりも劇的に高い流量である毎分4リットルを上回る流量まで増大させることが可能である。これは、従来の器具では、流体が器具によって排出される限度までは、流体の供給源が体腔それ自体だからである。結果として、流入流量よりも多い所定の除去流量は、体腔を圧壊させる傾向になり、真空の増加は、その圧壊を速めるだけである。これに対比して、本明細書で開示したような実施の変形品は、概ね内部循環モードでは体腔を全く収縮させない。何故なら、それが実質的に閉じたループシステムだからである(生じ得る例外は、窓領域がブロックされ得ない孔である場合、または切除ポートが縁部近くの体腔面を完全には密封しない場合の特定の構成である)。しかし、その場合でさえ、バーストは非常に短いものであり得るので、体腔収縮のリスクは、高い流体流量にも関わらず最小化される。言い換えれば、流入チャネルによって供給される内在化した流体回路を使用すれば、高い流量が、体腔の拡張を顕著に変化させることなく切除された組織を排出するために使用できるのである。
当然ながら、流入チャネルのサイズに関わらず、内部循環流量は、流体が供給源と注入チャネルとの間でそれを介して流れなければならない、最小の狭窄部によって制限されることを理解すべきである。結果として、その制限は、典型的には流入チューブおよび供給ラインのサイズに基づくことになる。言い換えれば、より大きな流量は、概ね、より大きな直径の流入チューブまたは供給ライン、もしくはその両方を必要とする。しかし、認識されるように、大径の流入チューブは、シャフト内の注入チャネルの断面積に匹敵する断面積を有するものまで含んで、容易に設けることができる。それに加えて、真空ブースト式流量が連続的ではなくバーストの際に生じることになると予期されるので、十分なサイズに形成したリザーバおよび流入チューブが供給ラインと注入チャネルの間に配置され得るならば、従来の3mmの供給ラインの使用は問題にはならない。
結果として、同等のサイズで形成した変形品は、概ね、流体注入の流量の四倍を上回る(真空支援の有無に関わらず)組織排出のための内部循環流量を使用することができると予期され、それによって、作業領域の汚濁の削減、スコープまたは観察装置の端部のより効率的な洗浄および/または組織の大きな断片がシャフト内部で目詰まりするリスクの低減をも提供する。
以上に関しては、特定の材料、特徴および構成が確認されることになったが、それらは、使用できる唯一の材料、特徴または構成であると考えるべきではない。特定の材料、特徴および構成は、ある程度まで、利用可能性、コスト、使用されている他の構成部品との互換性、本明細書における本発明の要旨には関連しない、その特定の実施のみに関わる外科装置または製造関連プロセスに固有の規制に対する遵守などのファクタによって決定される。したがって、それらのファクタは、本明細書では詳細に説明していないが、そのすべての実行可能な選択肢の詳細な明細なしに、適切でありかつ企図された範囲内にあるものとして考慮すべきである、構成、特徴または材料を有する特定の実施を結果として生じてもよいことを理解すべきである。
例えば、さまざまな用途に関して、シャフトまたはその構成チャネルのためのさまざまな断面形状を使用することが望ましいかもしれない。言い換えれば、卵形、円形または他の幾何学的もしくは非幾何学的であるか、または対称的であるかもしくは非対称の断面形状から成るさまざまな構成が、望ましいかもしれない。さらにまた、断面形状は、器具のさまざまな領域内で変化してもよい。同様にして、さまざまな用途は、特定の流体の流れ、組織排出または他の手術上のニーズ故にチャネルをさまざまに方向付けまたはグループ分けし、および/または器具それ自体のパラメータを変化させて特定の意図された用途のためにさらに適当なものにして、例えば、切断部材の特定の構成または形式に適応させ、さまざまな器官の細部に対応し、シャフトの剛性を増減させ、またはさまざまなシャフト径に関して所定のシャフトの剛性または可撓性を維持することを望ましくするかもしれない。
幾つかの変形品では、組織排出は、作業領域と、シャフトまたは例えばシャフト内の流体の流れによって駆動され得る「コンベア−ベルト」状であるか、もしくは大きなピッチの螺旋ネジ構成の所定形態から組織が出て行く場所との間における、例えば可撓性のミリピード状の「把持装置」または「プッシャ」と協調して作用する所定形態の機械的なコンベアまたは複数の要素の使用を通じて増強することができる。しかし、そのようなアプローチは、機械的な複雑さを増大させ、結果として機械的な問題または故障の可能性をも増大させ、器具を洗浄して再使用することをより困難にすることが留意される。それにも関わらず、そのような代替としてのアプローチは、同様の目的のために使用される現在のマセレータまたは他の切除装置によって達成されるものと比較して、切除対象組織のサイズ増大の故に、病理学的な見地から使用され得ることになる。
さらにまた、材料に関しては、意図された用途に適合するどのような材料も、例えば、シャフト、切断部材、遠位先端、ハンドル、その他のさまざまな要素の構造で使用できる。例えば、幾つかの用途では、全体としてまたは部分的に、器具が再使用できるならば、それらの構成部品の一つ以上は、それが一回以上の再滅菌のサイクルに耐え得るように適当な耐薬品性または耐熱性のステンレス鋼のような金属、またはポリマーもしくはポリマー複合材料から形成することができる。一つの適当な具体的ポリマーは、「PAI」としてまたは商品名トーロン(Torlon)(登録商標)(BPアモコの登録商標)の下で知られているポリアミドイミドであり、それは、クオドラント エンジニアリング プラスチックス プロダクツ オブ リーディング(Quadrant Engineering Plastics Products of Reading, PA(www.quadrantepp.com))を含むさまざまな供給業者から入手可能である。もう一つの適当な具体的ポリマーは、イー アイ デュポン ドゥ ヌムール アンド カンパニー (E.I. du Pont de Nemours & Co.)またはその配給業者のうちの一社からライナイト(Rynite)(登録商標)の名称で入手可能なポリエチレンテレフタレート熱可塑性ポリエステル樹脂である。
器具またはその構成部品のいずれかが一回限りの使用後に使い捨て可能であるかまたは非常に限定的な回数だけ再使用可能である場合には、特定の構成部品または動作の要件に適合する、より廉価な材料、すなわち、例えば再滅菌に耐えることができないかまたは限定的な再滅菌にのみ耐えることができるので一回または限定的な使用にのみ適当である、例えば低温性のプラスチックまたは材料を使用することもできる。
したがって、言うまでもなく、本説明(図を含む)は幾つかの例示の実施の形態の表現に過ぎない。読者に便利なように、上記説明は、可能性がある全ての実施の形態の内の、本発明の原理を教示する代表的な例示に焦点を当ててきた。本説明は、可能性がある全ての変形形態を網羅することを意図してはいない。代替の実施の形態が、本発明の特定部分について提示されていない可能性もあること、または更に、説明されていない代替の実施の形態がある部分では利用可能なこともあることを、これらの代替の実施の形態の権利放棄と考えるべきではない。当業者には言うまでもなく、これらの説明していない実施の形態の多くは、本発明の同一原理に組み込まれ、その他は均等物である。
図1は、本発明を組み込んだレゼクトスコープの例示の一変形品の簡略側面図である。 図2は、図1におけるレゼクトスコープのシャフト部品の簡略図である。 図3は、簡略化した形態で、図1の変形品のトロリー機構を示す。 図4は、簡略化した形態で、図1の器具の例示の制御機構を示す。 図5は、簡略化した形態で、図1のレゼクトスコープの変形品の例示のハンドル102を示す。 図6は、簡略化した形態で、シャフトの遠位端の一部の平面図を示す。 図7は、簡略化した形態で、シャフトの鈍頭包囲遠位端の外観端面図を示す。 図8は、簡略化した形態で、図6のシャフト部分の長手方向における断面図を示す。 図9は、簡略化した形態で、代替としての「スイッチレス」の変形品を示す。 図10は、簡略化した形態で、別の代替としての変形品を示す。 図11は、簡略化した形態で、更なる代替としてのシャフト部分の長手方向における側断面図を示す。 図12は、簡略化した形態で、図10のシャフト部分と共に使用するように構成される例示の摺動式制御リードを示す。 図13は、簡略化した形態で、挿入中に見られる状態の、図8のレゼクトスコープの一部を示す。 図14は、簡略化した形態で、それが「作業」すなわち切除プロセス中に見られる状態の、図8のレゼクトスコープの一部を示す。 図15は、簡略化した形態で、切断部材の前方に動かされるテレスコープまたは観察装置を備えた図8のレゼクトスコープの一部を示す。 図16は、簡略化した形態で、オプションの第三構成における図8のレゼクトスコープの一部を示す。 図17は、簡略化した形態で、レゼクトスコープを使用する組織切除のさまざまな段階を示す。 図18は、簡略化した形態で、レゼクトスコープを使用する組織切除のさまざまな段階を示す。 図19は、簡略化した形態で、レゼクトスコープを使用する組織切除のさまざまな段階を示す。 図20は、簡略化した形態で、レゼクトスコープを使用する組織切除のさまざまな段階を示す。

Claims (118)

  1. 近位端および鈍頭包囲遠位端を有するシャフトを備え;
    前記鈍頭包囲遠位端は、その領域の少なくとも一部分が光学的に透明であり;
    前記シャフトは、さらに、
    長手方向に延在する流体注入チャネルと、
    囲み作業領域を画成する開口を内部に有し、前記囲み作業領域の内部で切除が生じ得る側壁と、
    前記作業領域を組織捕集キャビティへの接続部に連結する長手方向に延在する戻りチャネルと、
    前記近位端から挿入される観察器具を受け入れるように寸法取りされる観察器具チャネルであって、かつ前記挿入された観察器具が、
    i)前記鈍頭包囲遠位端を介する遮られない観察を提供するようにした光学的に透明である前記鈍頭包囲遠位端の一部分の近くの位置、さらに、
    ii)前記囲み作業領域の観察を提供する前記囲み作業領域の近位側の方にある位置、に出入りできるように位置決めされる観察器具チャネルと、
    前記流体注入チャネルを通って前記シャフトの前記近位端から前記鈍頭包囲遠位端に向かって流れる流体が通過して前記シャフトから出て行くことができる少なくとも一つの細孔とを有する;
    外科用器具。
  2. 前記シャフト内で、前記流体注入チャネル、前記細孔、および前記戻りチャネルの各々に連結するスイッチをさらに備える;
    請求項1に記載の外科用器具。
  3. 前記スイッチが枢動スイッチまたは摺動スイッチのうちの一方を有する;
    請求項2に記載の外科用器具。
  4. 前記光学的に透明な一部分が膜、プレート、レンズ、または前記シャフトの表面を有する;
    請求項1に記載の外科用器具。
  5. 前記膜、前記プレート、前記レンズ、または前記シャフトの表面が、前記観察器具の端面の鏡像として構成されるシャフト内表面を含んで、前記シャフト内表面に対する前記端面の当接を容易にする;
    請求項4に記載の外科用器具。
  6. 前記光学的に透明な一部分が孔を有する;
    請求項1に記載の外科用器具。
  7. 組織受入れキャビティを内部に有し、前記戻りチャネルに連結されるハンドルをさらに備える;
    請求項1に記載の外科用器具。
  8. 反射面を前記シャフト内に更に備え;
    前記反射面は、前記観察器具単独で得られる視野とは異なる視野を前記観察器具チャネル内の前記観察器具に提供するように前記観察器具チャネルに対して位置決めされる;
    請求項1に記載の外科用器具。
  9. 前記近位端の近くに配置され、前記観察器具を可動的に拘束するように構成されるトロリーをさらに備え;
    前記トロリーの移動により、前記挿入された観察器具を、前記鈍頭包囲遠位端の近くの位置と、前記囲み作業領域の近位側の方にある位置との間で移動させる;
    請求項1に記載の外科用器具。
  10. 前記シャフト内に少なくとも一つの補助チャネルをさらに備える;
    請求項1に記載の外科用器具。
  11. 前記補助チャネルが前記近位端の近くから前記作業領域まで延在する;
    請求項10に記載の外科用器具。
  12. 前記補助チャネルが前記近位端の近くから前記鈍頭包囲遠位端まで延在する;
    請求項10に記載の外科用器具。
  13. 前記シャフト内に切断部材をさらに備える;
    請求項1に記載の外科用器具。
  14. 前記切断部材が、ワイヤループ、ブレード、ハサミ、シャッター、またはハーモニック振動カッターのうちの少なくとも一つを有する;
    請求項13に記載の外科用器具。
  15. 前記切断部材が前記作業領域の内部のみを移動可能である;
    請求項13に記載の外科用器具
  16. 切断部材原点をさらに備え;
    前記切断部材が前記原点へ常時付勢されている;
    請求項13に記載の外科用器具。
  17. 前記切断部材原点が前記作業領域の遠位側に向かっている;
    請求項16に記載の外科用器具。
  18. 前記切断部材原点が前記作業領域の前記近位側に向かっている;
    請求項16に記載の外科用器具。
  19. 前記囲み作業領域を画成する側壁内の前記開口が、閉じた幾何学形状を有する;
    請求項1に記載の外科用器具。
  20. 前記閉じた幾何学形状が、円形、平行四辺形、および卵形のうちの一つである;
    請求項19に記載の外科用器具。
  21. 近位端および鈍頭包囲遠位端を有するシャフトを備え;
    前記鈍頭包囲遠位端は、その領域の少なくとも一部分が光学的に透明であり;
    前記シャフトは、さらに、
    長手方向に延在する流体注入チャネルと、
    側壁であって、
    i)囲み作業領域を画成し、前記囲み作業領域の内部で組織が切除され得、前記遠位端の近くかつ前記側壁内部にある切除ポートを有し、ならびに、
    ii)少なくとも一つの流体排出細孔を有する、側壁と、
    前記作業領域を前記近位端に連結して、前記切除された組織を前記作業領域から前記近位端に移動させるように寸法取りされる、長手方向に延在する戻りチャネルと、および、 前記シャフト内にあり、かつ前記遠位端の近くに位置する可動式流体経路指定スイッチであって、第一位置では、前記近位端から前記遠位端まで前記流体注入チャネル内を移動する流体を前記少なくとも一つの流体排出細孔を通過させて前記シャフトから移出させ、第二位置では、前記近位端から前記遠位端まで前記流体注入チャネル内を移動する流体を前記遠位端の近くの前記シャフト内に経路指定して、それが前記作業領域を通りかつ前記戻りチャネルに沿って、前記近位端に向かって流れるようにした、可動式流体経路指定スイッチとを有する;
    外科用器具。
  22. 前記可動式流体経路指定スイッチは、枢動スイッチを有する;
    請求項21に記載の外科用器具。
  23. 前記可動式流体経路指定スイッチは、リードスイッチを有する;
    請求項21に記載の外科用器具。
  24. 前記リードスイッチは、前記流体注入チャネル内を移動する前記流体が通過して流れる少なくとも一つの孔を有する;
    請求項23に記載の外科用器具。
  25. 前記シャフトの長手方向軸に対して傾斜する、前記スイッチに近接した反射面をさらに備える;
    請求項21に記載の外科用器具。
  26. 前記可動式流体経路指定スイッチが、観察器具または切断部材のうちの一方により作動するように構成される;
    請求項21に記載の外科用器具。
  27. 近位端および鈍頭包囲遠位端を有するシャフトを備え;
    前記シャフトは、さらに、
    流体注入チャネルと、
    前記遠位端の近くの前記シャフト内の作業領域から前記近位端に向かって、切除された組織を通過させるように寸法取りされる戻りチャネルと、
    少なくとも一つの流体排出細孔と、および、
    前記流体注入チャネルを前記少なくとも一つの流体排出細孔および前記戻りチャネルのうちの少なくとも一方に選択的に接続させ得るようにした、前記シャフトの内部かつ前記遠位端の近くに位置する流体経路指定スイッチとを有する;
    外科用器具。
  28. 前記流体経路指定スイッチは枢動スイッチを有する;
    請求項27に記載の外科用器具。
  29. 前記流体経路指定スイッチはリードスイッチを有する;
    請求項27に記載の外科用器具。
  30. さらに、前記シャフトの長手方向軸に対して傾斜する反射面を、前記流体経路指定スイッチの近くに備える;
    請求項27に記載の外科用器具。
  31. 近位端および鈍頭包囲遠位端を有し、前記鈍頭包囲遠位端は、その領域の少なくとも一部分が光学的に透明であるシャフトと;
    第一位置と第二位置の間で前記シャフト内を移動可能である観察端を有するスコープであって、
    i)前記シャフト内の前記第一位置にあるとき、前記観察端は、内部で切除が生じ得て前記遠位端の前記光学的に透明な一部分に近接する作業領域の、遠位側上に位置して、前記鈍頭包囲遠位端外側の遮られない観察を提供し、さらに、
    ii)前記シャフト内の前記第二位置にあるとき、前記観察端は、前記作業領域の近位側上に位置して前記作業領域の観察を提供する、スコープとを備える;
    外科用器具。
  32. トロリーをさらに備える;
    請求項31に記載の外科用器具。
  33. 前記トロリーは少なくとも二つのピットを有し;
    各前記ピットは、前記スコープの方向付けピンを受け入れるように構成される;
    請求項32に記載の外科用器具。
  34. 前記スコープの前記観察端は傾斜面を有する;
    請求項31に記載の外科用器具。
  35. 前記光学的に透明な領域の前記一部分は、前記傾斜面と係合するように構成されるベベル部を有する区域を有する;
    請求項34に記載の外科用器具。
  36. 前記スコープが前記第一位置にあるとき、前記スコープによって作動するように構成される流体経路指定スイッチをさらに備える;
    請求項31に記載の外科用器具。
  37. 近位端を有するシャフトを備え;
    前記シャフトは、前記シャフトの側壁内のポートによって画成される作業領域と、少なくとも一つの流体排出ポートと、光学的に透明な一部分を有する鈍頭包囲遠位端とをさらに有し;
    前記シャフト内の少なくとも二つの流体搬送チャネルと;および、
    前記流体搬送チャネルのうちの一つと前記少なくとも一つの流体排出ポートとの間から、前記流体搬送チャネルのうちの前記一つともう一つの前記前記流体搬送チャネルとの間へと、接続を選択的に修正するように構成される、前記シャフト内のスイッチとをさらに備える;
    外科用器具。
  38. a)鈍頭包囲遠位先端と、
    b)内部流体流経路と、および、
    c)外在化可能な流体流経路と、を含む長手方向シャフトと;
    前記長手方向シャフトの側面内の開口によって画成され、前記内部流体流経路内に位置する作業領域と;ならびに、
    前記内部流体流経路および前記外在化可能な流体流経路に結合して、前記内部流体流経路および前記外在化可能な流体流経路への注入流体の流れを制御するスイッチとを備える;
    外科用器具。
  39. i)組織受入れキャビティを有するハンドルと、および、
    ii)切断部材と、に相互接続される;
    請求項1、21、27、31、37、および38のうちのいずれか一項に記載の前記外科用器具を備える;
    レゼクトスコープ。
  40. 無菌の形態で梱包される、請求項1、21、27、31、37、および38のうちのいずれか一項に記載の前記外科用器具を備える;
    キット。
  41. 組織受入れキャビティを内部に有するハンドルをさらに備える;
    請求項40に記載のキット。
  42. 前記シャフトが使い捨てシャフトである;
    請求項40に記載のキット。
  43. 前記作業領域内に配置されて、前記作業領域内で組織切除を行えるように寸法取りされる切断部材をさらに備える;
    請求項40に記載のキット。
  44. a)鈍頭包囲遠位端を有する外科用器具のシャフトを体腔内に挿入し、その間に、前記遠位端の光学的に透明な一部分の近くの作業領域の遠位側に対して位置決めされる観察要素端によって、前記鈍頭包囲遠位端を介する前記挿入を観察するステップaと;
    b)前記シャフトの近位端の近くから、前記シャフトの少なくとも一部を介して、排出細孔まで延在する流体経路を確立するステップbと;
    c)前記観察要素端を前記作業領域の近位側まで引き戻すステップcと;
    d)切除対象組織が前記作業領域内に位置するように前記シャフトを移動させるステップdと;
    e)前記作業領域の前記近位側から前記作業領域の前記遠位側に向かう経路に沿って前記作業領域を通り抜けることなく流体を案内し、その後、前記作業領域を通り抜けることによって前記作業領域の前記遠位側から前記作業領域の前記近位側へ流体を案内する流体循環経路を前記シャフト内に確立するステップeと;そして、
    f)前記作業領域内で前記組織を切除し、一旦前記組織が切除されると、前記作業領域を通過して前記遠位側から前記近位側に至る前記流体循環経路内の流体が前記切除された組織を前記作業領域から運び去るステップfとを備える;
    方法。
  45. ステップdは、ステップeと同時、前、または後のうちの一つで行われる;
    請求項44に記載の方法。
  46. ステップfに続いて、少なくとも前記シャフトを廃棄するステップを備える;
    請求項45に記載の方法。
  47. ステップfに続いて、少なくとも前記シャフトを滅菌するステップを備える;
    請求項45に記載の方法。
  48. 所定の周期にわたって、前記排出細孔を通る流体流量を確立するステップをさらに備える;
    請求項45に記載の方法。
  49. 前記流体循環流量が確立されている間に、ステップbに続いて、前記排出細孔を通った前記流体流量の少なくとも2倍の流体流量を、前記流体循環経路の少なくとも一部内に確立するステップをさらに備える;
    請求項48に記載の方法。
  50. 前記流体循環流量が確立されている間に、ステップbに続いて、前記排出細孔を通った前記流体流量の少なくとも3倍の流体流量を、前記流体循環経路の少なくとも一部内に確立するステップをさらに備える;
    請求項48に記載の方法。
  51. 前記流体循環経路の少なくとも一部内の前記流体を少なくとも毎分4リットルの流量で流すステップをさらに備える;
    請求項45に記載の方法。
  52. ステップaに続いて、前記鈍頭包囲遠位端を前記体腔から引き戻すことなく、前記体腔内の組織を焼灼するステップをさらに備える;
    請求項45に記載の方法。
  53. ステップaに続いて、前記シャフト内の補助チャネルを介して前記体腔内に装置を配備するステップをさらに備える;
    請求項45に記載の方法。
  54. 鈍頭包囲遠位端を有するシャフトを、前記鈍頭包囲遠位端を介して体腔へ挿入することを、前記遠位端に近接して位置する光学的要素によって観察するステップと;
    近位端から遠位端まで前記シャフトに沿って流れる流体を少なくとも一つの排出細孔を通過して前記シャフトから移出させるステップと;
    近位から遠位方向に流れる前記流体が作業領域を迂回し、一旦前記作業領域を越えると、遠位から近位方向に流れて前記作業領域を通り抜けるようにスイッチの設定を変更するステップと;そして、
    組織の分離断片を前記作業領域に入れて、それが前記流体の流れによって前記遠位から近位方向に運ばれるようにするステップとを備える;
    方法。
  55. 毎分4リットルを上回る流量で前記作業領域を通して前記流体を流すステップをさらに備える;
    請求項54に記載の方法。
  56. 前記スイッチの設定を変更するステップが、観察器具および切断部材のうちの一方を移動させるステップを有する;
    請求項54に記載の方法。
  57. 前記組織の分離断片を受け入れて保持する組織コレクタを前記シャフトの前記近位端の近くに提供するステップをさらに備える;
    請求項54に記載の方法。
  58. 前記組織の分離断片を前記作業領域に入れるステップは、切除要素を近位から遠位方向に移動させるステップを有する;
    請求項54に記載の方法。
  59. 前記組織の分離断片を前記作業領域に入れるステップは、切除要素を遠位から近位方向に移動させるステップを有する;
    請求項54に記載の方法。
  60. 前記組織の分離断片が切断部材に捕捉された場合に、前記切断部材および観察器具のうちの少なくとも一方を互いに対して動かして前記組織の分離断片を取り除くステップを備える;
    請求項54に記載の方法。
  61. 前記組織の分離断片が切断部材に捕捉された場合に、前記流れる流体中で前記切断部材を移動するステップを備える;
    請求項54に記載の方法。
  62. 前記組織の分離断片が切断部材に捕捉された場合に、前記作業領域に、前記シャフト内の補助チャネルを通して物体を挿入し、切断部材と、観察器具と、または前記作業領域を含む前記シャフトの区域とのいずれをも前記体腔から引き戻すことなく、前記物体を使用して前記組織の分離断片を取り除くステップを備える;
    請求項54に記載の方法。
  63. 前記組織の分離断片が切断部材に捕捉された場合に、前記切断部材を原点に戻すことにより前記組織の分離断片を取り除くステップを備える;
    請求項54に記載の方法。
  64. 近位端および遠位端を有するシャフト内に、体腔内の組織を切除するために使用できる器具のスイッチを提供するステップと;
    チャネル内を近位から遠位方向に流れる流体を、前記遠位端の近くに位置する少なくとも一つの排出細孔を通過して前記シャフトから移出させる、前記スイッチの第一位置を画定するステップと;および、
    前記チャネル内を前記近位から遠位方向に流れる流体を前記シャフト内に留まらせ、かつ切除が生じ得る作業領域を通り抜けるように案内して、切除された組織片を遠位から近位方向へ前記シャフト内で移動させる、前記スイッチの第二位置を画定するステップとを備える;
    方法。
  65. 前記チャネル内を前記近位から遠位方向に流れる前記流体の少なくとも幾分かが前記少なくとも一つの排出細孔を通過して前記シャフトから出て行き、前記チャネル内を前記近位から遠位方向に流れる前記流体の他の部分が前記シャフト内に留まり、かつ前記作業領域を通り抜けるように案内されて、前記切除された組織片を前記遠位から近位方向へ前記シャフト内を移動させるようにした、前記第一および第二の位置間の少なくとも一方の位置を画定するステップをさらに備える;
    請求項64に記載の方法。
  66. 光学的に透明な領域を含む鈍頭包囲遠位端を有するレゼクトスコープのシャフト内に、観察器具の第一位置を画定するステップを備え;
    前記第一位置は、作業領域の遠位側に向かっているが前記光学的に透明な領域に近接し;そして、
    前記作業領域は、前記シャフトの周面内の前記鈍頭包囲遠位端の近位側に向かって位置する閉じた幾何学形状を有する前記シャフト内の開口によって画成され、それにより、前記観察器具が前記第一位置にあるとき、前記観察器具を使用するユーザーは、前記光学的に透明な領域を介して前記シャフトの前記遠位端の外側であって長手方向に離れた領域を観察することができ;
    前記観察装置の第二位置を前記作業領域の前記近位側に向かって前記シャフト内に画定し、それにより、前記観察器具が前記第二位置にあるとき、ユーザーは、前記作業領域内に位置する体腔の切除可能な組織を観察することができるステップと;そして、
    前記第二位置に対する前記第一位置の配置を画定し、それにより、前記観察器具は、前記体腔内の組織の排出と同時に、前記第一位置と前記第二位置の間で前後に移動され得るステップとをさらに備える;
    方法。
  67. 頭蓋穿頭小穴を通して挿入するように寸法取りされ、近位端および鈍頭包囲遠位端を有するシャフトを備え;
    前記鈍頭包囲遠位端は、その領域の少なくとも一部分が光学的に透明であり;
    前記シャフトは、さらに、
    長手方向に延在する流体注入チャネルと、
    開口を内部に有する側壁であって、前記シャフトの挿入中に生じる流体誘発的な頭蓋内圧は、前記開口を介して解放でき、前記開口が、切除が生じ得る囲み作業領域をさらに画成する側壁と、
    長手方向に延在して、前記作業領域を組織捕集キャビティへの接続部に連結する戻りチャネルと、
    前記近位端から挿入される観察器具を受け入れるように寸法取りされた観察器具チャネルであって、かつ前記挿入された観察器具が、
    i)前記鈍頭包囲遠位端を介する頭蓋内組織の遮られない観察を提供するようにした光学的に透明な前記鈍頭包囲遠位端の一部分の近くの位置、さらに
    ii)前記囲み作業領域の観察を提供する前記囲み作業領域の近位側の方にある位置、に出入りできるように位置決めされる観察器具チャネルと;および、
    前記流体注入チャネルを介して前記シャフトの前記近位端から前記鈍頭包囲遠位端に向かって流れる流体が通過して前記シャフトから周期的に出て行くことができる少なくとも一つの細孔を有する;
    神経外科用器具。
  68. 前記シャフトの本体の一部が湾曲している;
    請求項67に記載の神経外科用器具。
  69. 前記シャフトの本体の一部が可撓性である;
    請求項67に記載の神経外科用器具。
  70. 頭蓋穿頭小穴を通して挿入するように寸法取りされ、近位端および鈍頭包囲遠位端を有するシャフトを備え;
    前記シャフトは、さらに、
    流体注入チャネルと、
    前記シャフトの挿入の間に前記頭蓋内に導入された流体を排液し、かつ前記遠位端の近くの前記シャフト内の作業領域から前記近位端に向かって、切除された組織を通過させるように寸法取りされた戻りチャネルと、
    少なくとも一つの流体排出細孔と、および、
    前記流体注入チャネルを、穿頭小穴と組織切除が行われることになる領域との間で前記器具が増分的に前進しているときには前記少なくとも一つの流体排出細孔に、または前記戻りチャネルに、選択的に接続させることができ、前記切除された組織を前記作業領域から排出するようにした、前記シャフトの内部かつ前記遠位端の近くに位置する流体経路指定スイッチとを有する;
    神経外科用器具。
  71. 頭蓋穿頭小穴を通して挿入するように寸法取りされ、近位端および鈍頭包囲遠位端を有するシャフトであって、前記鈍頭包囲遠位端は、その領域の少なくとも一部分が光学的に透明であるシャフトと;および、
    第一位置と第二位置との間で前記シャフト内を移動可能である観察端を有するスコープであって、
    i)前記シャフト内の前記第一位置にあるとき、前記観察端は、内部で切除が生じ得て前記遠位端の前記光学的に透明な一部分に近接する作業領域の、遠位側上に位置して、前記鈍頭包囲遠位端の外側の頭蓋組織の遮られない観察を提供し、さらに、
    ii)前記シャフト内の前記第二位置にあるとき、前記観察端は、前記作業領域の近位側上に位置して前記作業領域の観察を提供する、スコープとを備える;
    神経外科用器具。
  72. a)鈍頭包囲遠位端を有する神経外科用器具のシャフトを頭蓋内の穿頭小穴を通して挿入し、その間に、前記遠位端の光学的に透明な一部分の近くの作業領域の遠位側に対して位置決めされる観察要素端によって、前記鈍頭包囲遠位端を介する前記挿入を観察するステップと;
    b)前記シャフトの近位端の近くから、前記シャフトの少なくとも一部を介して排出細孔まで延在する流体経路を確立するステップと;
    c)少量の流体を前記頭蓋内に注入するステップと;
    d)前記頭蓋内の前記遠位端を切除個所まで増分的に前進させるステップと;
    e)前記観察要素端を前記作業領域の近位側まで引き戻すステップと;
    f)切除される前記切除個所の組織が前記作業領域内に位置するように前記シャフトを移動するステップと;
    g)前記作業領域の前記近位側から前記作業領域の前記遠位側に向かう経路に沿って前記作業領域を通り抜けることなく流体を案内し、その後、前記作業領域の前記遠位側から前記作業領域の前記近位側へ案内して前記作業領域を通り抜けさせるようにした流体循環経路を前記シャフト内に確立するステップと;そして、
    h)前記作業領域内で前記組織を切除し、一旦前記組織が切除されると、前記作業領域を通って前記遠位側から前記近位側に至る前記流体循環経路内の流体が前記切除された組織を前記作業領域から運び去って前記シャフトの前記近位端に向かって運ぶステップとを備える;
    神経外科方法。
  73. 傍脊椎切開を通して挿入するように寸法取りされ、近位端および鈍頭包囲遠位端を有するシャフトを備え;
    前記鈍頭包囲遠位端は、その領域の少なくとも一部分が光学的に透明であり;
    前記シャフトは、さらに、
    長手方向に延在する流体注入チャネルと、
    囲み作業領域を画成する開口を内部に有し、前記囲み作業領域の内部で組織切除が生じ得る側壁と、
    長手方向に延在して、前記作業領域を組織捕集キャビティへの接続部に連結する戻りチャネルと、
    前記近位端から挿入される観察器具を受け入れるように寸法取りされた観察器具チャネルであって、かつ前記挿入された観察器具が、
    i)前記鈍頭包囲遠位端を介する椎間板組織の遮られない観察を提供するようにした光学的に透明な前記鈍頭包囲遠位端の一部分の近くの位置、さらに、
    ii)前記囲み作業領域内で切除される椎間板組織の観察を提供する前記囲み作業領域の近位側の方にある位置、に出入りできるように位置決めされる観察器具チャネルとを有する;
    脊椎顕微鏡視手術用器具。
  74. 傍脊椎切開を通して挿入するように寸法取りされ、近位端および鈍頭包囲遠位端を有するシャフトを備え;
    前記シャフトは、さらに、
    流体注入チャネルと、
    前記遠位端の近くの前記シャフト内の作業領域から前記近位端に向かって切除された椎間板組織を通過させるように寸法取りされる戻りチャネルと、
    少なくとも一つの流体排出細孔と、および、
    前記流体注入チャネルを、前記少なくとも一つの流体排出細孔または前記戻りチャネルに選択的に接続させることができ、前記切除された椎間板組織を前記作業領域から排出するようにした、前記シャフトの内部かつ前記遠位端の近くに位置する流体経路指定スイッチとを有する;
    脊椎顕微鏡視手術用器具。
  75. 傍脊椎切開を通して挿入するように寸法取りされ、近位端および鈍頭包囲遠位端を有するシャフトであって、前記鈍頭包囲遠位端は、その領域の少なくとも一部分が光学的に透明であるシャフトと;および、
    第一位置と第二位置の間で前記シャフト内を運動可能である観察端を有するスコープであって、
    i)前記シャフト内の前記第一位置にあるとき、前記観察端は、内部で切除が生じ得て前記遠位端の前記光学的に透明な一部分に近接する作業領域の、遠位側上に位置して、前記鈍頭包囲遠位端の外側の椎間板組織の遮られない観察を提供し、さらに、
    ii)前記シャフト内の前記第二位置にあるとき、前記観察端は、前記作業領域の近位側上に位置して、前記作業領域内の椎間板組織の観察を提供する、スコープとを備える; 脊椎顕微鏡視手術用器具。
  76. 椎間板組織に対して外科手順を実行する方法であって;
    a)傍脊椎切開を通して鈍頭包囲遠位端を有する器具のシャフトを挿入し、その間に、前記遠位端の光学的に透明な一部分の近くの作業領域の遠位側に対して位置決めされる観察要素端によって、前記鈍頭包囲遠位端を介する挿入を観察するステップと;
    b)前記シャフトの近位端の近くから、前記シャフトの少なくとも一部を通って排出細孔まで延在して、最小限拡張したキャビティを形成するようにした流体経路を確立するステップと;
    c)前記観察要素端を前記作業領域の近位側まで引き戻すステップと;
    d)切除対象組織が前記作業領域内に位置するように前記シャフトを移動するステップと;
    g)前記作業領域の近位側から前記作業領域の遠位側に向かう経路に沿って前記作業領域を通り抜けることなく流体を案内し、その後、前記作業領域の遠位側から前記作業領域の近位側へ案内して前記作業領域を通り抜けさせるようにした流体循環経路を前記シャフト内に確立するステップと;そして
    h)前記作業領域内で前記組織を切除し、一旦前記組織が切除されると、前記作業領域を通って前記遠位側から前記近位側に至る前記流体循環経路内の流体が切除された組織を前記作業領域から運び去って前記シャフトの前記近位端に向かって搬送するステップとを備える;
    外科手順。
  77. 胸部外科で使用される器具であって:
    胸膜腔内へ挿入するように寸法取りされ、近位端および鈍頭包囲遠位端を有する連接可能シャフトを備え;
    前記鈍頭包囲遠位端は、その領域の少なくとも一部分が光学的に透明であり;
    前記シャフトは、さらに、
    長手方向に延在する流体注入チャネルと、
    囲み作業領域を画成する開口を内部に有し、前記囲み作業領域の内部で切除が生じ得る側壁と、
    長手方向に延在して、前記作業領域を組織捕集キャビティへの接続部に連結する戻りチャネルであって、前記近位端から挿入される観察器具を受け入れるように寸法取りされ、かつ前記挿入された観察器具が、
    i)前記鈍頭包囲遠位端を介する前記胸膜腔内の組織の遮られない観察を提供するようにした光学的に透明な前記鈍頭包囲遠位端の前記一部分の近くの位置、さらに
    ii)前記囲み作業領域内で切除対象組織の観察を提供する前記囲み作業領域の近位側の方にある位置、に出入りできるように位置決めされる観察器具チャネルとを有する;
    器具。
  78. 長手方向に延在して補助ポートに連結する補助チャネルをさらに備え;
    前記補助ポートは、前記補助チャネルを前記遠位端の外側の位置まで延在させ、前記補助チャネルを通して、前記シャフトの外側の流体を、前記補助チャネルに与えられる真空によって前記シャフト内に引き込むことができる;
    請求項77に記載の器具。
  79. 前記鈍頭包囲遠位端を含む前記シャフトの一部が軸方向に回転するように構成される;
    請求項77に記載の器具。
  80. 胸部外科で使用される器具であって:
    胸腔を通して胸腔内へ挿入するように寸法取りされ、近位端および鈍頭包囲遠位端を有する連接設定可能なシャフトを備え;
    前記シャフトは、さらに、
    流体注入チャネルと、
    前記遠位端の近くの前記シャフト内の作業領域から前記近位端に向かって切除された組織を通過させるように寸法取りされる戻りチャネルと、
    少なくとも一つの流体排出細孔と、および、
    前記流体注入チャネルを、前記少なくとも一つの流体排出細孔に選択的に接続させて、組織の洗浄を許容し、または前記戻りチャネルに選択的に接続させて、前記切除された組織を前記作業領域から前記胸腔の外へ排出することができるようにした、前記シャフトの内部かつ前記遠位端の近くに位置する流体経路指定スイッチとを有する;
    器具。
  81. 胸部外科で使用される器具であって:
    胸腔を通して胸腔内へ挿入するように寸法取りされ、近位端および鈍頭包囲遠位端を有する連接設定可能なシャフトであって、前記鈍頭包囲遠位端は、その領域の少なくとも一部分が光学的に透明であるシャフトと;
    前記シャフト内の補助チャネルであって、前記シャフトの外側の流体が、前記補助チャネルに対し真空を与えることによって、前記補助チャネルを通って前記シャフト内に引き込まれ得る補助チャネルと;
    第一位置と第二位置の間で前記シャフト内を運動可能である観察端を有するスコープであって、
    i)前記シャフト内の前記第一位置にあるとき、前記観察端は、内部で切除が生じ得て前記遠位端の前記光学的に透明な一部分に近接する作業領域の、遠位側上に位置して、胸膜腔内の前記鈍頭包囲遠位端の外側の組織の遮られない観察を提供し、さらに、
    ii)前記シャフト内の前記第二位置にあるとき、前記観察端は、前記作業領域の近位側上に位置して前記作業領域の観察を提供する、スコープとを備える;
    器具。
  82. 胸部外科手順を実行する方法であって:
    a)鈍頭包囲遠位端を有する器具の連接設定可能なシャフトを胸腔内に挿入し、その間に、前記遠位端の光学的に透明な一部分の近くの作業領域の遠位側に対して位置決めされる観察要素端によって、前記鈍頭包囲遠位端を介する前記挿入を観察するステップと;
    b)前記シャフトを連接設定して切除する組織を標的化するステップと;
    c)前記観察要素端を前記作業領域の近位側まで引き戻すステップと;
    d)切除対象組織が前記作業領域内に位置するように前記シャフトを移動させるステップと;
    e)前記作業領域の前記近位側から前記作業領域の前記遠位側に向かう経路に沿って前記作業領域を通り抜けることなく流体を案内し、その後、前記作業領域の前記遠位側から前記作業領域の前記近位側へ案内して前記作業領域を通り抜けさせるようにした流体循環経路を前記シャフト内に確立するステップと;そして、
    f)前記作業領域内で前記組織を切除し、一旦前記組織が切除されると、前記作業領域を通って前記遠位側から前記近位側に至る前記流体循環経路内の流体が前記切除された組織を前記作業領域から運び去って前記胸腔から排出するステップとを備える;
    胸部外科手順。
  83. 呼吸器外科で使用される器具であって:
    ヒトの喉頭、気管または気管支のうちの一つに挿入するように寸法取りされるシャフトを備え;
    前記シャフトは近位端および鈍頭包囲遠位端を有し;
    前記鈍頭包囲遠位端が、その領域の少なくとも一部分では光学的に透明であり;
    前記シャフトは、さらに、
    長手方向に延在する流体注入チャネルと、
    囲み作業領域を画成する開口を内部に有し、前記囲み領域の内部で切除が生じ得る側壁と、
    長手方向に延在して、前記作業領域を組織捕集キャビティへの接続部に連結する戻りチャネルと、
    前記シャフトの表面内の開口に連結する補助チャネルであって、流体が、前記補助チャネルへ真空を与えることによって前記シャフトの外側から前記シャフトの中へ前記補助チャネルを通って移動される、補助チャネルと;
    前記近位端から挿入される観察器具を受け入れるように寸法取りされる観察器具チャネルであって、前記挿入された観察器具が、
    i)光学的に透明である前記鈍頭包囲遠位端を介する遮られない観察を提供するようにした前記鈍頭包囲遠位端の前記部分の近くの位置、さらに
    ii)前記囲み作業領域の観察を提供する前記囲み作業領域の近位側の方にある位置、に出入りできるように位置決めされる観察器具チャネルとを有する;
    器具。
  84. 前記作業領域は前記シャフトの第一部分内にあり;
    前記シャフトは、前記第一部分と前記近位端との間に位置する第二部分を有し;
    前記第二部分は可撓性である;
    請求項83に記載の器具。
  85. 呼吸器外科で使用される器具であって:
    ヒトの喉頭、気管または気管支のうちの一つに挿入するように寸法取りされ、近位端および鈍頭包囲遠位端を有するシャフトを備え;
    前記シャフトは、さらに、
    補助チャネルであって、流体が前記補助チャネルへ真空を与えることによって前記シャフトの外側から前記シャフトの中へ前記補助チャネルを通って移動される、補助チャネルと、
    流体注入チャネルと、
    前記遠位端の近くの前記シャフト内の作業領域から前記近位端に向かって切除された組織を通過させるように寸法取りされる戻りチャネルと、および、
    前記流体注入チャネルを前記戻りチャネルに選択的に接続させることができ、前記作業領域からの前記切除された組織の流体駆動排出を容易にするようにした、前記シャフトの内部かつ前記遠位端の近くに位置する流体経路指定スイッチとを有する;
    器具。
  86. a)鈍頭包囲遠位端を有する器具のシャフトをヒトの気管および気管支のうちの一方に挿入し、その間に、前記遠位端の光学的に透明な一部分の近くの作業領域の遠位側に対して位置決めされる観察要素端によって、前記鈍頭包囲遠位端を介する前記挿入を観察するステップaと;
    b)切除対象組織を視覚的に位置決めするステップbと;
    c)前記観察要素端を前記作業領域の近位側まで引き戻するステップcと;
    d)切除される前記組織の少なくとも一部が前記作業領域内に位置するように前記シャフトを移動するステップdと;
    e)前記引き戻した観察要素端を介して前記一部を観察するステップeと;
    f)前記作業領域の前記近位側から前記作業領域の前記遠位側に向かう経路に沿って前記作業領域を通り抜けることなく流体を案内し、その後、前記作業領域の前記遠位側から前記作業領域の前記近位側へ案内して前記作業領域を通り抜けさせるようにした流体循環経路を前記シャフト内に確立するステップfと;そして、
    h)前記作業領域内で前記組織を切除し、一旦前記組織が切除されると、前記作業領域を通って前記遠位側から前記近位側に至る前記流体循環経路内の前記流体が前記切除された組織を前記作業領域から運び去って前記シャフトの前記近位端に向かって搬送するステップhとを備える;
    外科方法。
  87. ステップaに続いて、前記シャフト内のチャネルに真空を与えて、前記シャフトの外側から前記シャフト内の通路への物質の移動を容易にするステップをさらに備える;
    請求項86に記載の外科方法。
  88. 前記流体循環経路は流体注入チャネルを有し;
    酸素含有流体を流体注入チャネル中に導入するステップをさらに備える;
    請求項86に記載の外科方法。
  89. 消化器外科で使用される器具であって:
    ヒトの消化器管の区域に挿入するように寸法取りされ、近位端および鈍頭包囲遠位端を有するシャフトを備え;
    前記鈍頭包囲遠位端は、その領域の少なくとも一部分が光学的に透明であり;
    前記シャフトは、さらに、
    長手方向に延在する流体注入チャネルと、
    囲み作業領域を画成する開口を内部に有し、前記囲み作業領域の内部で切除が生じ得る側壁と、
    長手方向に延在して、前記作業領域を組織捕集キャビティへの接続部に連結する戻りチャネルと、
    前記流体注入チャネルに対して選択的に接続可能な少なくとも一つの流体排出細孔と、
    前記近位端から挿入される観察器具を受け入れるように寸法取りされる観察器具チャネルであって、かつ前記挿入された観察器具が、
    i)前記鈍頭包囲遠位端を介する遮られない観察を提供するようにした光学的に透明な前記鈍頭包囲遠位端の前記一部分の近くの位置、さらに、
    ii)前記囲み作業領域の観察を提供する前記囲み作業領域の近位側の方にある位置、に出入りできるように位置決めされる観察器具チャネルとを有する;
    器具。
  90. 前記作業領域および前記鈍頭包囲遠位端は前記シャフトの第一部分内にあり;
    前記シャフトは、前記第一部分と前記近位端との間に位置する第二部分を有し;
    そして、前記第二部分は可撓性である;
    請求項89に記載の器具。
  91. 消化器外科で使用される器具であって:
    ヒトの消化器管の部分に挿入するように寸法取りされ、近位端および鈍頭包囲遠位端を有するシャフトを備え;
    前記シャフトは、さらに、
    流体注入チャネルと、
    前記遠位端近くの前記シャフト内の作業領域から前記近位端に向かって切除された組織を通過させるように寸法取りされる戻りチャネルと、および、
    前記流体注入チャネルを前記戻りチャネルに選択的に接続させることができ、前記作業領域からの前記切除された組織の流体駆動排出を容易にするようにした、前記シャフトの内部かつ前記遠位端の近くに位置する流体経路指定スイッチとを有する;
    器具。
  92. a)鈍頭包囲遠位端を有する器具のシャフトをヒトの消化器管の部分に挿入し、その間に、前記遠位端の光学的に透明な一部分の近くの作業領域の遠位側に対して位置決めされる観察要素端によって、前記鈍頭包囲遠位端を介する前記挿入を観察するステップaと;
    b)切除対象組織を視覚的に位置決めするステップbと;
    c)前記観察要素端を前記作業領域の近位側まで引き戻すステップcと;
    d)切除される前記組織の少なくとも幾分かが前記作業領域内に位置するように前記シャフトを移動するステップdと;
    e)前記引き戻した観察要素端を介して前記少なくとも幾分かの組織を観察するステップeと;
    f)前記作業領域の前記近位側から前記作業領域の前記遠位側に向かう経路に沿って前記作業領域を通り抜けることなく流体を案内し、その後、前記作業領域の前記遠位側から前記作業領域の前記近位側へ案内して前記作業領域を通り抜けさせるようにした流体循環経路を前記シャフト内に確立するステップfと;そして、
    h)前記作業領域内で前記組織を切除し、一旦前記組織が切除されると、前記作業領域を通って前記遠位側から前記近位側に至る前記流体循環経路内の前記流体が前記切除された組織を前記作業領域から運び去って前記シャフトの前記近位端に向かって運ぶステップhとを備える;
    消化器外科方法。
  93. ステップaに続いて、前記流体注入チャネルを流体排出細孔に連結して、前記流体注入チャネルから前記シャフトの外側の位置までの流体の流れを前記流体排出細孔を通過させて案内するステップをさらに備える;
    請求項92に記載の消化器外科方法。
  94. 子宮頸部の一部に挿入するように寸法取りされ、近位端および鈍頭包囲遠位端を有するシャフトを備え;
    前記鈍頭包囲遠位端は、その領域の少なくとも一部分が光学的に透明であり;
    前記シャフトは、さらに、
    長手方向に延在する流体注入チャネルと、
    囲み作業領域を画成する開口を内部に有し、前記囲み作業領域の内部で切除が生じ得る側壁と、
    長手方向に延在して、前記作業領域を組織捕集キャビティへの接続部に連結する戻りチャネルと、
    前記近位端から挿入される観察器具を受け入れるように寸法取りされる観察器具チャネルであって、かつ前記挿入された観察器具が、
    i)前記鈍頭包囲遠位端を介する遮られない観察を提供するようにした光学的に透明である前記鈍頭包囲遠位端の前記一部分の近くの位置、さらに、
    ii)前記囲み作業領域の観察を提供する前記囲み作業領域の近位側の方にある位置、に出入りできるように位置決めされる観察器具チャネルと;および、
    前記流体注入チャネルを通って前記シャフトの前記近位端から前記鈍頭包囲遠位端に向かって流れる流体が通過して前記シャフトから出て、前記子宮頸部を拡張できるようにした少なくとも一つの細孔とを有する;
    婦人科用器具。
  95. 前記シャフトの長さは少なくとも14cmである;
    請求項94に記載の婦人科用器具。
  96. 補助チャネルをさらに備え;
    前記補助チャネルを介して尿管ステントを配備できる;
    請求項94に記載の婦人科用器具。
  97. 補助チャネルをさらに備え;
    前記補助チャネルを介して滅菌用管閉塞装置を配備できる;
    請求項94に記載の婦人科用器具。
  98. 頸部を介して子宮に挿入するように寸法取りされ、近位端および鈍頭包囲遠位端を有するシャフトを備え;
    前記シャフトは、さらに、
    流体注入チャネルと、
    前記遠位端の近くの前記シャフト内の作業領域から前記近位端に向かって切除された組織を通過させるように寸法取りされる戻りチャネルと、
    少なくとも一つの流体排出細孔と、および、
    前記流体注入チャネルを前記少なくとも一つの流体排出細孔に接続して前記子宮を拡張させ、前記流体注入チャネルを前記戻りチャネルに接続して前記切除された組織を前記作業領域から排出させるように運動することができるようにした、前記シャフトの内部かつ前記遠位端の近くに位置する流体経路指定スイッチとを有する;
    婦人科用器具。
  99. 頸部を通して子宮に挿入するように寸法取りされ、近位端および鈍頭包囲遠位端を有するシャフトであって、前記鈍頭包囲遠位端は、その領域の少なくとも一部分が光学的に透明であるシャフトと;および、
    第一位置と第二位置との間で前記シャフト内を移動可能である観察端を有するスコープであって、
    i)前記シャフト内の前記第一位置にあるとき、前記観察端は、内部で切除が生じ得て前記遠位端の前記光学的に透明な一部分に近接する作業領域の、遠位側上に位置して、前記鈍頭包囲遠位端の外側への組織の遮られない観察を提供し、さらに
    ii)前記シャフト内の前記第二位置にあるとき、前記観察端は、前記作業領域の近位側上に位置して前記作業領域の観察を提供する、スコープとを備える;
    婦人科用器具。
  100. a)鈍頭包囲遠位端を有する器具のシャフトを頸部を通して子宮に挿入し、その間に、前記遠位端の光学的に透明な一部分の近くの前記シャフト内の作業領域の遠位側に対して位置決めされる観察要素端によって、前記鈍頭包囲遠位端を介する前記挿入を観察するステップと;
    b)前記シャフトの近位端の近くから、前記シャフトの少なくとも一部を介して、排出細孔まで延在するようにした流体経路を確立するステップと;
    c)前記子宮を拡張させるステップと;
    d)前記観察要素端を前記作業領域の近位側まで引き戻すステップと;
    e)切除対象組織が前記作業領域内に位置するように前記シャフトを運動させるステップと;
    f)前記作業領域の前記近位側から前記作業領域の前記遠位側に向かう経路に沿って前記作業領域を通り抜けることなく流体を案内し、その後、前記作業領域の前記遠位側から前記作業領域の前記近位側へ案内して前記作業領域を通り抜けさせるようにした流体循環経路を前記シャフト内に確立するステップと;そして、
    g)前記作業領域内で前記組織を切除し、一旦前記組織が切除されると、前記作業領域を通して前記遠位側から前記近位側に至る前記流体循環経路内の流体が前記切除された組織を前記作業領域から運び去って前記シャフトの前記近位端に向かって運ぶステップとを備える;
    婦人科方法。
  101. 前記挿入の間に子宮頸部のポリープを確認するステップと;
    前記子宮頸部のポリープを前記作業領域に入れるステップと;そして、
    それが前記作業領域内にある間に前記子宮頸部のポリープを切除するステップとを備える;
    請求項100に記載の婦人科方法。
  102. 尿道に挿入するように寸法取りされ、近位端および鈍頭包囲遠位端を有するシャフトを備え;
    前記鈍頭包囲遠位端は、その領域の少なくとも一部分が光学的に透明であり;
    前記シャフトは、さらに、
    長手方向に延在する流体注入チャネルと、
    囲み作業領域を画成する開口を内部に有し、前記囲み作業領域の内部で尿管内部からの組織の切除が生じ得る側壁と、
    長手方向に延在して、前記作業領域を組織捕集キャビティへの接続部に連結する戻りチャネルと、
    前記近位端から挿入される観察器具を受け入れるように寸法取りされる観察器具チャネルであって、かつ前記挿入された観察器具が、
    i)前記鈍頭包囲遠位端を介する遮られない観察を提供するようにした光学的に透明である前記鈍頭包囲遠位端の前記一部分の近くの位置、さらに、
    ii)前記囲み作業領域の観察を提供する前記囲み作業領域の近位側の方にある位置、に出入りできるように位置決めされる観察器具チャネルと、および、
    前記流体注入チャネルを介して前記シャフトの前記近位端から前記鈍頭包囲遠位端に向かって流れる流体が通過して前記シャフトから移出され得るようにした少なくとも一つの細孔とを有する;
    泌尿器科用器具。
  103. 補助チャネルをさらに備え;
    前記補助チャネルを介してカテーテルを配備できる;
    請求項102に記載の泌尿器科用器具。
  104. 泌尿器科の手術用器具であって:
    尿道に挿入するように寸法取りされ、近位端および鈍頭包囲遠位端を有するシャフトを備え;
    前記シャフトは、さらに、
    流体注入チャネルと、
    前記遠位端の近くの前記シャフト内の作業領域から前記近位端に向かって、尿管の内部から切除された組織を通過させるように寸法取りされる戻りチャネルと、
    少なくとも一つの流体排出細孔と、および、
    前記流体注入チャネルを前記少なくとも一つの流体排出細孔に接続し、前記流体注入チャネルを前記戻りチャネルに接続して前記シャフト内に流体回路を形成させるように運動することができるようにした、前記シャフトの内部かつ前記遠位端の近くに位置する流体経路指定スイッチとを有する;
    手術用器具。
  105. 泌尿器科用の器具であって:
    尿道へ挿入するように寸法取りされ、近位端および鈍頭包囲遠位端を有するシャフトであって、前記鈍頭包囲遠位端は、その領域の少なくとも一部分が光学的に透明であるシャフトと;および、
    第一位置と第二位置との間で前記シャフト内を移動可能である観察端を有するスコープであって、
    i)前記シャフト内の前記第一位置にあるとき、前記観察端は、内部で切除が生じ得て前記遠位端の前記光学的に透明な一部分に近接する作業領域の、遠位側上に位置して、前記鈍頭包囲遠位端の外側の組織の遮られない観察を提供し、さらに、
    ii)前記シャフト内の前記第二位置にあるとき、前記観察端は、前記作業領域の近位側上に位置して前記作業領域の観察を提供する、スコープとを備える;
    器具。
  106. 泌尿器科方法であって:
    a)鈍頭包囲遠位端を有する器具のシャフトを尿管の一部に挿入し、その間に、前記遠位端の光学的に透明な一部分の前記シャフト内の作業領域の遠位側に対して位置決めされる観察要素端によって、前記鈍頭包囲遠位端を介する前記挿入を観察するステップと;
    b)前記シャフトの近位端の近くから、前記シャフトの少なくとも一部を介して、排出細孔まで延在するようにした流体経路を確立するステップと;
    c)前記観察要素端を前記作業領域の近位側まで引き戻すステップと;
    d)切除対象組織が前記作業領域内に位置するように前記シャフトを移動させるステップと;
    e)前記作業領域の前記近位側から前記作業領域の前記遠位側に向かう経路に沿って前記作業領域を通り抜けることなく流体を案内し、その後、前記作業領域の前記遠位側から前記作業領域の前記近位側へ案内して前記作業領域を通り抜けさせるようにした流体循環経路を前記シャフト内に確立するステップと;そして、
    f)前記作業領域内で前記組織を切除し、一旦前記組織が切除されると、前記作業領域を通って前記遠位側から前記近位側に至る前記流体循環経路内の流体が前記切除された組織を前記作業領域から運び去って前記シャフトの前記近位端に向かって運ぶステップとを備える;
    泌尿器科方法。
  107. 顔腔、副鼻腔または鼻腔のうちの一つに挿入するように寸法取りされ、近位端および鈍頭包囲遠位端を有するシャフトを備え;
    前記鈍頭包囲遠位端は、その領域の少なくとも一部分が光学的に透明であり;
    前記シャフトは、さらに、
    長手方向に延在する流体注入チャネルと、
    囲み作業領域を画成する開口を内部に有し、前記囲み作業領域の内部で前記体腔からの組織の切除が生じ得る側壁と、
    長手方向に延在して、前記作業領域を組織捕集キャビティへの接続部に連結する戻りチャネルと、
    前記近位端から挿入される観察器具を受け入れるように寸法取りされる観察器具チャネルであって、かつ前記挿入された観察器具が、
    i)前記鈍頭包囲遠位端を介する遮られない観察を提供するようにした光学的に透明である前記鈍頭包囲遠位端の前記一部分の近くの位置、さらに、
    ii)前記囲み作業領域の観察を提供する前記囲み作業領域の近位側の方にある位置、に出入りできるように位置決めされる観察器具チャネルと、および、
    前記流体注入チャネルを通って前記シャフトの前記近位端から前記鈍頭包囲遠位端に向かって流れる流体が通過して前記シャフトから移出され得るようにした少なくとも一つの細孔とを有する;
    外科用器具。
  108. 前記補助チャネルを介して前記顔腔を吸引できる補助チャネルをさらに備える;
    請求項107に記載の外科用器具。
  109. 前記顔腔が、鼻腔および副鼻腔のうちの一方である;
    請求項107に記載の外科用器具。
  110. 顔腔に挿入するように寸法取りされ、近位端および鈍頭包囲遠位端を有するシャフトを備え;
    前記シャフトは、さらに、
    流体注入チャネルと、
    前記遠位端の近くの前記シャフト内の作業領域から前記近位端に向かって、前記顔腔の内部から切除された組織を通過させるように寸法取りされる戻りチャネルと、
    少なくとも一つの流体排出細孔と、および、
    前記流体注入チャネルを前記少なくとも一つの流体排出細孔に接続して前記顔腔の潅注を提供し、前記流体注入チャネルを前記戻りチャネルに接続して前記切除された組織を前記作業領域から排出させるように運動することができるようにした、前記シャフトの内部かつ前記遠位端の近くに位置する流体経路指定スイッチとを有する;
    外科用器具。
  111. 顔腔に挿入するように寸法取りされ、近位端および鈍頭包囲遠位端を有するシャフトであって、前記鈍頭包囲遠位端は、その領域の少なくとも一部分が光学的に透明であるシャフトと;および、
    第一位置と第二位置との間で前記シャフト内を移動可能である観察端を有するスコープであって、
    i)前記シャフト内の前記第一位置にあるとき、前記観察端は、内部で切除が生じ得て前記遠位端の前記光学的に透明な一部分に近接する作業領域の、遠位側上に位置して、前記鈍頭包囲遠位端の外側への前記顔腔内部の組織の遮られない観察を提供し、さらに
    ii)前記シャフト内の前記第二位置にあるとき、前記観察端は、前記作業領域の近位側上に位置して前記作業領域の観察を提供する、スコープとを備える;
    外科用器具。
  112. a)鈍頭包囲遠位端を有する器具のシャフトを顔腔に挿入し、その間に、前記遠位端の光学的に透明な一部分の近くであって、かつ前記シャフト内の作業領域の遠位側に対して位置決めされる観察要素端によって、前記鈍頭包囲遠位端を介する前記挿入を観察するステップと;
    b)前記観察要素端を前記作業領域の近位側まで引き戻すステップと;
    c)前記顔腔から切除対象組織が前記作業領域内に位置するように前記シャフトを移動させるステップと;
    d)前記作業領域の前記近位側から前記作業領域の前記遠位側に向かう経路に沿って前記作業領域を通り抜けることなく流体を案内し、その後、前記作業領域の前記遠位側から前記作業領域の前記近位側へ案内して前記作業領域を通り抜けさせるようにした流体循環経路を前記シャフト内に確立するステップと;そして、
    e)前記作業領域内で前記組織を切除し、一旦前記組織が切除されると、前記作業領域を通って前記遠位側から前記近位側に至る前記流体循環経路内の流体が前記切除された組織を前記作業領域から運び去って前記シャフトの前記近位端に向かって運ぶステップとを備える;
    外科方法。
  113. 前記シャフトの近位端の近くから、前記シャフトの少なくとも一部を介して、排出細孔まで延在するようにした流体経路を確立するステップと;そして、
    前記顔腔の少なくとも一部を潅注するステップとをさらに備える;
    請求項112に記載の外科方法。
  114. 肛門外科で使用される器具であって:
    肛門を介して体内に挿入するように寸法取りされ、近位端および鈍頭包囲遠位端を有する長尺シャフトを備え;
    前記鈍頭包囲遠位端は、その領域の少なくとも一部分が光学的に透明であり;
    前記シャフトは、さらに、
    長手方向に延在する流体注入チャネルと、
    囲み作業領域を画成する開口を内部に有し、前記囲み作業領域の内部で切除が生じ得る側壁と、
    長手方向に延在して、前記作業領域を組織捕集キャビティへの接続部に連結する戻りチャネルと、
    前記流体注入チャネルに対して選択的に接続可能である少なくとも一つの流体排出細孔と、
    前記近位端から挿入される観察器具を受け入れるように寸法取りされる観察器具チャネルであって、かつ前記挿入された観察器具が、
    i)前記鈍頭包囲遠位端を介する遮られない観察を提供するようにした光学的に透明である前記鈍頭包囲遠位端の前記一部分の近くの位置、および、
    ii)前記囲み作業領域の観察を提供する前記囲み作業領域の近位側の方にある位置、に出入りできるように位置決めされる観察器具チャネルとを有する;
    器具。
  115. 前記作業領域および前記鈍頭包囲遠位端は、前記長尺シャフトの第一部分の中に位置し;
    前記長尺シャフトは、前記第一部分と前記近位端との間に位置する第二部分を有し;
    前記第二部分は可撓性である;
    請求項114に記載の器具。
  116. 肛門外科で使用される器具であって:
    肛門を介して体内に挿入するように寸法取りされ、近位端および鈍頭包囲遠位端を有するシャフトを備え;
    前記シャフトは、さらに、
    流体注入チャネルと、
    前記遠位端の近くの前記シャフト内の作業領域から前記近位端に向かって、切除された組織を通過させるように寸法取りされる戻りチャネルと、および、
    前記流体注入チャネルを前記戻りチャネルに選択的に接続することができ、前記作業領域からの前記切除された組織の流体駆動式排出を容易にするようにした、前記シャフトの内部かつ前記遠位端の近くに位置する流体経路指定スイッチとを有する;
    器具。
  117. a)鈍頭包囲遠位端を有する器具のシャフトを、肛門を通して人体に挿入し、その間に、前記遠位端の光学的に透明な一部分の近くの作業領域の遠位側に対して位置決めされる観察要素端によって、前記鈍頭包囲遠位端を介する前記挿入を観察するステップaと;
    b)直腸および結腸のうちの少なくとも一方の内部から切除対象組織を視覚的に位置決めするステップbと;
    c)前記観察要素端を前記作業領域の近位側まで引き戻すステップcと;
    d)切除される前記組織の少なくとも幾分かが前記作業領域内に位置するように前記シャフトを移動させるステップdと;
    e)前記引き戻した観察要素端を介して前記少なくとも幾分かの組織を観察するステップeと;
    f)前記作業領域の前記近位側から前記作業領域の前記遠位側に向かう経路に沿って前記作業領域を通り抜けることなく流体を案内し、その後、前記作業領域の前記遠位側から前記作業領域の前記近位側へ案内して前記作業領域を通り抜けさせるようにした流体循環経路を前記シャフト内に確立するステップfと;そして、
    h)前記作業領域内で前記組織を切除し、一旦前記組織が切除されると、前記作業領域を通って前記遠位側から前記近位側に至る前記流体循環経路内の前記流体が前記切除された組織を前記作業領域から運び去って前記シャフトの前記近位端に向かって運ぶステップhとを備える;
    肛門外科方法。
  118. ステップaに続いて、流体注入チャネルを流体排出細孔に連結して、前記流体注入チャネルからの流体流を前記流体排出細孔を通過して前記シャフトの外側まで案内するステップをさらに備える;
    請求項117に記載の肛門外科方法。
JP2009505544A 2006-04-13 2007-04-05 レゼクトスコープ装置および方法 Pending JP2009533171A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US11/279,665 US7794393B2 (en) 2006-04-13 2006-04-13 Resectoscopic device and method
PCT/US2007/066055 WO2007121109A2 (en) 2006-04-13 2007-04-05 Resectoscopic device and method

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009533171A true JP2009533171A (ja) 2009-09-17
JP2009533171A5 JP2009533171A5 (ja) 2010-05-20

Family

ID=38605698

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009505544A Pending JP2009533171A (ja) 2006-04-13 2007-04-05 レゼクトスコープ装置および方法

Country Status (9)

Country Link
US (2) US7794393B2 (ja)
EP (2) EP2007304A4 (ja)
JP (1) JP2009533171A (ja)
KR (2) KR101398235B1 (ja)
CN (1) CN101466322B (ja)
AU (1) AU2007238237B2 (ja)
CA (1) CA2649095C (ja)
NZ (2) NZ572022A (ja)
WO (1) WO2007121109A2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017503544A (ja) * 2013-12-22 2017-02-02 モータス ジーアイ メディカル テクノロジーズ リミテッド 結腸洗浄装置及び方法
JP2020518305A (ja) * 2017-02-04 2020-06-25 ヴェッシー メディカル リミテッドVessi Medical Ltd. 凍結療法デバイスの流れ制御

Families Citing this family (145)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10154163A1 (de) 2001-11-03 2003-05-22 Advanced Med Tech Vorrichtung zum Aufrichten und Stabilisieren der Wirbelsäule
US8840625B2 (en) 2006-10-18 2014-09-23 Hologic, Inc. Systems for performing gynecological procedures with closed visualization lumen
US8025656B2 (en) 2006-11-07 2011-09-27 Hologic, Inc. Methods, systems and devices for performing gynecological procedures
US9392935B2 (en) 2006-11-07 2016-07-19 Hologic, Inc. Methods for performing a medical procedure
US8979931B2 (en) 2006-12-08 2015-03-17 DePuy Synthes Products, LLC Nucleus replacement device and method
DE102007008099B4 (de) * 2007-02-19 2021-05-20 Ingoscope Systems Gmbh Schlauchanordnung für ein Endoskop
DE102007014634B3 (de) * 2007-03-23 2008-12-11 Karl-Heinz Bachmann Instrument für die medizinische Untersuchung von engen Körperkanälen
WO2008121696A2 (en) * 2007-03-29 2008-10-09 Wilson-Cook Medical, Inc. Endoscopic suction device for mucosectomy
US8574253B2 (en) 2007-04-06 2013-11-05 Hologic, Inc. Method, system and device for tissue removal
US9259233B2 (en) 2007-04-06 2016-02-16 Hologic, Inc. Method and device for distending a gynecological cavity
US9095366B2 (en) 2007-04-06 2015-08-04 Hologic, Inc. Tissue cutter with differential hardness
US20090270895A1 (en) 2007-04-06 2009-10-29 Interlace Medical, Inc. Low advance ratio, high reciprocation rate tissue removal device
GB0718268D0 (en) 2007-09-19 2008-10-08 Ayrshire And Arran Health Board Retractor with integrated light source
CA2701504A1 (en) 2007-10-05 2009-04-09 Synthes Usa, Llc Dilation system and method of using the same
US20090234193A1 (en) * 2008-03-13 2009-09-17 Ethicon Endo-Surgery, Inc. Apparatus for keeping clean a distal scope end of a medical viewing scope
US20100063517A1 (en) * 2008-09-09 2010-03-11 Crh Medical Corporation Elastic band ligation device and method for treatment of hemorrhoids
JP5575794B2 (ja) * 2008-12-03 2014-08-20 ソコロ メディカル,インク. 最小侵襲手術を行うために用いられる最小侵襲手術用デバイス
JP5313068B2 (ja) * 2009-03-09 2013-10-09 富士フイルム株式会社 側視内視鏡装置
JP2010213946A (ja) * 2009-03-18 2010-09-30 Fujifilm Corp 高周波処置具
GB2469062B (en) * 2009-03-31 2011-06-15 Igal Gigi Tissue sampling device and method
US11903602B2 (en) 2009-04-29 2024-02-20 Hologic, Inc. Uterine fibroid tissue removal device
US9492063B2 (en) 2009-06-18 2016-11-15 Endochoice Innovation Center Ltd. Multi-viewing element endoscope
US9713417B2 (en) 2009-06-18 2017-07-25 Endochoice, Inc. Image capture assembly for use in a multi-viewing elements endoscope
EP2865322B1 (en) 2009-06-18 2020-07-22 EndoChoice, Inc. Multi-camera endoscope
US8926502B2 (en) 2011-03-07 2015-01-06 Endochoice, Inc. Multi camera endoscope having a side service channel
US9474440B2 (en) 2009-06-18 2016-10-25 Endochoice, Inc. Endoscope tip position visual indicator and heat management system
US11864734B2 (en) 2009-06-18 2024-01-09 Endochoice, Inc. Multi-camera endoscope
US9642513B2 (en) 2009-06-18 2017-05-09 Endochoice Inc. Compact multi-viewing element endoscope system
US9901244B2 (en) 2009-06-18 2018-02-27 Endochoice, Inc. Circuit board assembly of a multiple viewing elements endoscope
US9101287B2 (en) 2011-03-07 2015-08-11 Endochoice Innovation Center Ltd. Multi camera endoscope assembly having multiple working channels
US10130246B2 (en) 2009-06-18 2018-11-20 Endochoice, Inc. Systems and methods for regulating temperature and illumination intensity at the distal tip of an endoscope
US11278190B2 (en) 2009-06-18 2022-03-22 Endochoice, Inc. Multi-viewing element endoscope
US10524645B2 (en) 2009-06-18 2020-01-07 Endochoice, Inc. Method and system for eliminating image motion blur in a multiple viewing elements endoscope
US9101268B2 (en) 2009-06-18 2015-08-11 Endochoice Innovation Center Ltd. Multi-camera endoscope
US10165929B2 (en) 2009-06-18 2019-01-01 Endochoice, Inc. Compact multi-viewing element endoscope system
US9402533B2 (en) 2011-03-07 2016-08-02 Endochoice Innovation Center Ltd. Endoscope circuit board assembly
US9872609B2 (en) * 2009-06-18 2018-01-23 Endochoice Innovation Center Ltd. Multi-camera endoscope
US11547275B2 (en) 2009-06-18 2023-01-10 Endochoice, Inc. Compact multi-viewing element endoscope system
US9706903B2 (en) 2009-06-18 2017-07-18 Endochoice, Inc. Multiple viewing elements endoscope system with modular imaging units
US9949630B2 (en) * 2009-11-04 2018-04-24 The Trustees Of The University Of Pennsylvania Medical instrument system and method for manipulating target tissue
WO2011060192A1 (en) * 2009-11-13 2011-05-19 Interlace Medical, Inc. Access system with removable outflow channel
JP5285649B2 (ja) * 2010-03-31 2013-09-11 富士フイルム株式会社 内視鏡用フード
DE102010020927A1 (de) 2010-05-10 2011-11-10 Karl Storz Gmbh & Co. Kg Medizinisches Instrument mit abnehmbarem Griff
EP3718466B1 (en) 2010-09-20 2023-06-07 EndoChoice, Inc. Endoscope distal section comprising a unitary fluid channeling component
US9560953B2 (en) 2010-09-20 2017-02-07 Endochoice, Inc. Operational interface in a multi-viewing element endoscope
US10663714B2 (en) 2010-10-28 2020-05-26 Endochoice, Inc. Optical system for an endoscope
EP3540495A1 (en) 2010-10-28 2019-09-18 EndoChoice Innovation Center Ltd. Optical systems for multi-sensor endoscopes
US9706908B2 (en) 2010-10-28 2017-07-18 Endochoice, Inc. Image capture and video processing systems and methods for multiple viewing element endoscopes
US20120116233A1 (en) * 2010-11-04 2012-05-10 Robert Weber Mah Sensor system
EP3522215A1 (en) 2010-12-09 2019-08-07 EndoChoice Innovation Center Ltd. Flexible electronic circuit board for a multi-camera endoscope
US11889986B2 (en) 2010-12-09 2024-02-06 Endochoice, Inc. Flexible electronic circuit board for a multi-camera endoscope
EP3747343A1 (en) 2010-12-09 2020-12-09 EndoChoice, Inc. Flexible electronic circuit board multi-camera endoscope
US9101266B2 (en) 2011-02-07 2015-08-11 Endochoice Innovation Center Ltd. Multi-element cover for a multi-camera endoscope
US10517464B2 (en) 2011-02-07 2019-12-31 Endochoice, Inc. Multi-element cover for a multi-camera endoscope
US8784300B2 (en) * 2011-03-30 2014-07-22 Children's Hospital & Research Center Oakland Devices, systems, and methods for removing empyema from a pleural cavity
US8512326B2 (en) 2011-06-24 2013-08-20 Arqos Surgical, Inc. Tissue extraction devices and methods
US20120265008A1 (en) * 2011-04-13 2012-10-18 Sandeep Sood Shaft for endoscope with a rigid surgical suction and detachable retractor blade for endoscopic micro-neurosurgery of the brain
US8974448B2 (en) 2011-06-24 2015-03-10 Iogyn, Inc. Tissue extraction devices and methods
US9233193B2 (en) 2011-06-29 2016-01-12 Iogyn, Inc. Surgical fluid management systems and methods
US9737362B2 (en) 2011-07-06 2017-08-22 Boston Scientific Scimed, Inc. Tissue cutting systems and methods
US9084847B2 (en) 2011-09-22 2015-07-21 Iogyn, Inc. Surgical fluid management systems and methods
US9622779B2 (en) 2011-10-27 2017-04-18 DePuy Synthes Products, Inc. Method and devices for a sub-splenius / supra-levator scapulae surgical access technique
WO2013067179A2 (en) 2011-11-01 2013-05-10 Synthes Usa, Llc Dilation system
US9597149B2 (en) 2011-11-04 2017-03-21 Iogyn, Inc. Tissue extraction devices and methods
EP2782514B1 (en) * 2011-11-23 2016-12-21 Boston Scientific Scimed, Inc. Tissue and stone removal device
EP2604172B1 (en) 2011-12-13 2015-08-12 EndoChoice Innovation Center Ltd. Rotatable connector for an endoscope
EP2604175B1 (en) 2011-12-13 2019-11-20 EndoChoice Innovation Center Ltd. Removable tip endoscope
WO2013155472A1 (en) * 2012-04-13 2013-10-17 Board Of Regents, The University Of Texas System Device and method for tissue removal
US9265490B2 (en) 2012-04-16 2016-02-23 DePuy Synthes Products, Inc. Detachable dilator blade
WO2013158974A1 (en) 2012-04-20 2013-10-24 Vanderbilt University Dexterous wrists for surgical intervention
US9560954B2 (en) 2012-07-24 2017-02-07 Endochoice, Inc. Connector for use with endoscope
KR20140016030A (ko) * 2012-07-30 2014-02-07 가톨릭대학교 산학협력단 부인과용 탈부착형 내시경 장치
US9480855B2 (en) 2012-09-26 2016-11-01 DePuy Synthes Products, Inc. NIR/red light for lateral neuroprotection
US9498244B2 (en) 2012-10-19 2016-11-22 Iogyn, Inc. Medical systems and methods
US20140121656A1 (en) * 2012-10-26 2014-05-01 Warsaw Orthopedic, Inc. Nerve and soft tissue cutting device
US20140276774A1 (en) * 2013-03-14 2014-09-18 Boston Scientific Scimed, Inc. Tissue dissection device and related methods of use
US20140276741A1 (en) * 2013-03-15 2014-09-18 Warsaw Orthopedic, Inc. Peak plasma blade for soft tissue decompression
US9993142B2 (en) 2013-03-28 2018-06-12 Endochoice, Inc. Fluid distribution device for a multiple viewing elements endoscope
US9986899B2 (en) 2013-03-28 2018-06-05 Endochoice, Inc. Manifold for a multiple viewing elements endoscope
US10595714B2 (en) 2013-03-28 2020-03-24 Endochoice, Inc. Multi-jet controller for an endoscope
US9636003B2 (en) 2013-06-28 2017-05-02 Endochoice, Inc. Multi-jet distributor for an endoscope
US9907563B2 (en) 2013-04-08 2018-03-06 Boston Scientific Scimed, Inc. Medical systems and methods
US9486233B2 (en) 2013-04-26 2016-11-08 Iogyn, Inc. Tissue resecting systems and methods
US9667935B2 (en) 2013-05-07 2017-05-30 Endochoice, Inc. White balance enclosure for use with a multi-viewing elements endoscope
US10499794B2 (en) 2013-05-09 2019-12-10 Endochoice, Inc. Operational interface in a multi-viewing element endoscope
US9949623B2 (en) 2013-05-17 2018-04-24 Endochoice, Inc. Endoscope control unit with braking system
US10064541B2 (en) 2013-08-12 2018-09-04 Endochoice, Inc. Endoscope connector cover detection and warning system
US9943218B2 (en) 2013-10-01 2018-04-17 Endochoice, Inc. Endoscope having a supply cable attached thereto
US9943639B2 (en) 2013-10-28 2018-04-17 Boston Scientific Scimed, Inc. Fluid management system and methods
US9968242B2 (en) 2013-12-18 2018-05-15 Endochoice, Inc. Suction control unit for an endoscope having two working channels
WO2015112747A2 (en) 2014-01-22 2015-07-30 Endochoice, Inc. Image capture and video processing systems and methods for multiple viewing element endoscopes
KR101649399B1 (ko) * 2014-04-10 2016-08-18 경북대학교 산학협력단 디스크 치료 장치
US11234581B2 (en) 2014-05-02 2022-02-01 Endochoice, Inc. Elevator for directing medical tool
CN106659368B (zh) 2014-07-21 2020-04-17 恩多巧爱思股份有限公司 多焦、多相机内窥镜系统
US9980737B2 (en) 2014-08-04 2018-05-29 Medos International Sarl Flexible transport auger
CN106687024B (zh) 2014-08-29 2020-10-09 恩多巧爱思股份有限公司 改变内窥镜插入管的刚度的系统和方法
US9924979B2 (en) 2014-09-09 2018-03-27 Medos International Sarl Proximal-end securement of a minimally invasive working channel
US10264959B2 (en) 2014-09-09 2019-04-23 Medos International Sarl Proximal-end securement of a minimally invasive working channel
US10111712B2 (en) 2014-09-09 2018-10-30 Medos International Sarl Proximal-end securement of a minimally invasive working channel
GB2532239A (en) 2014-11-12 2016-05-18 Clear Surgical Ltd Retractor with improved light source, and light source for an improved retractor
EP3226793A4 (en) 2014-12-01 2018-11-07 Vesica E.K. Therapeutics Ltd Device and method for ablative treatment of targeted areas within a body lumen
DE102014118003A1 (de) * 2014-12-05 2016-06-23 Karl Storz Gmbh & Co. Kg Endoskopisches Instrument sowie endoskopisches Instrumentensystem
US10123684B2 (en) 2014-12-18 2018-11-13 Endochoice, Inc. System and method for processing video images generated by a multiple viewing elements endoscope
WO2016112034A2 (en) 2015-01-05 2016-07-14 Endochoice, Inc. Tubed manifold of a multiple viewing elements endoscope
US10376181B2 (en) 2015-02-17 2019-08-13 Endochoice, Inc. System for detecting the location of an endoscopic device during a medical procedure
US10078207B2 (en) 2015-03-18 2018-09-18 Endochoice, Inc. Systems and methods for image magnification using relative movement between an image sensor and a lens assembly
US10786264B2 (en) 2015-03-31 2020-09-29 Medos International Sarl Percutaneous disc clearing device
US10401611B2 (en) 2015-04-27 2019-09-03 Endochoice, Inc. Endoscope with integrated measurement of distance to objects of interest
CN107105980B (zh) * 2015-04-30 2019-03-01 奥林巴斯株式会社 内窥镜装置
CN107529955B (zh) * 2015-05-07 2019-09-06 奥林巴斯株式会社 内窥镜系统
WO2016187124A1 (en) 2015-05-17 2016-11-24 Endochoice, Inc. Endoscopic image enhancement using contrast limited adaptive histogram equalization (clahe) implemented in a processor
US11672562B2 (en) 2015-09-04 2023-06-13 Medos International Sarl Multi-shield spinal access system
CN113143355A (zh) 2015-09-04 2021-07-23 美多斯国际有限公司 多护罩脊柱进入系统
US11744447B2 (en) 2015-09-04 2023-09-05 Medos International Surgical visualization systems and related methods
US10987129B2 (en) 2015-09-04 2021-04-27 Medos International Sarl Multi-shield spinal access system
US11439380B2 (en) 2015-09-04 2022-09-13 Medos International Sarl Surgical instrument connectors and related methods
US20170100152A1 (en) * 2015-10-13 2017-04-13 Terumo Kabushiki Kaisha Vein dissecting device and method
CN108366808A (zh) * 2015-10-14 2018-08-03 科林斯医疗科技公司 手术装置和使用方法
JP6985262B2 (ja) 2015-10-28 2021-12-22 エンドチョイス インコーポレイテッドEndochoice, Inc. 患者の体内における内視鏡の位置を追跡するための装置及び方法
AU2016361331B2 (en) 2015-11-24 2021-10-28 Endochoice, Inc. Disposable air/water and suction valves for an endoscope
US10299838B2 (en) 2016-02-05 2019-05-28 Medos International Sarl Method and instruments for interbody fusion and posterior fixation through a single incision
EP3419497B1 (en) 2016-02-24 2022-06-01 Endochoice, Inc. Circuit board assembly for a multiple viewing element endoscope using cmos sensors
KR20180116375A (ko) * 2016-02-26 2018-10-24 서니브룩 리서치 인스티튜트 회전 가능한 코어를 갖는 이미징 탐침
WO2017160792A1 (en) 2016-03-14 2017-09-21 Endochoice, Inc. System and method for guiding and tracking a region of interest using an endoscope
CN109310408B (zh) 2016-06-21 2021-11-23 安多卓思公司 具有与不同的视频数据信号源连接的多个连接接口的内窥镜系统
USD820444S1 (en) * 2016-08-12 2018-06-12 Karl Storz Gmbh & Co. Kg Resectoscope shaft for cold enucleation
WO2018102718A1 (en) 2016-12-02 2018-06-07 Vanderbilt University Steerable endoscope with continuum manipulator
US11207092B2 (en) * 2017-03-27 2021-12-28 RELIGN Corporation Arthroscopic devices and methods
KR102029126B1 (ko) * 2017-07-26 2019-10-07 (재)예수병원유지재단 양극성 수술기구의 유해가스 배출장치
US10967504B2 (en) 2017-09-13 2021-04-06 Vanderbilt University Continuum robots with multi-scale motion through equilibrium modulation
CN110393555B (zh) * 2018-04-25 2024-02-09 上海宇度医学科技股份有限公司 多通道全能宫腔镜
US20220265350A1 (en) * 2018-05-24 2022-08-25 The Regents Of The University Of California Modular wireless large bore vacuum universal endoscope and vacuumscope
US10576248B2 (en) * 2018-07-23 2020-03-03 Crossbay Medical, Inc. Apparatus and method for everting catheter for uterine access for biopsy and cytology
US11065021B2 (en) 2018-10-03 2021-07-20 Daniel Ezra Walzman Osteotomy device
US11013530B2 (en) 2019-03-08 2021-05-25 Medos International Sarl Surface features for device retention
US11241252B2 (en) 2019-03-22 2022-02-08 Medos International Sarl Skin foundation access portal
US11129727B2 (en) 2019-03-29 2021-09-28 Medos International Sari Inflatable non-distracting intervertebral implants and related methods
US11813026B2 (en) 2019-04-05 2023-11-14 Medos International Sarl Systems, devices, and methods for providing surgical trajectory guidance
EP3989795A1 (en) 2019-06-27 2022-05-04 Boston Scientific Scimed, Inc. Detection of an endoscope to a fluid management system
KR102280294B1 (ko) * 2019-10-23 2021-07-22 고려대학교 산학협력단 실시간 내시경 유도를 통한 흉관 삽관술 장치
KR102280296B1 (ko) * 2019-10-23 2021-07-22 고려대학교 산학협력단 내시경 유도를 통한 흉관 삽관술 장치
US20210204907A1 (en) * 2020-01-07 2021-07-08 Covidien Lp Devices, systems, and methods for trans-vaginal, ultrasound-guided hysteroscopic surgical procedures
WO2022130362A1 (en) * 2020-12-20 2022-06-23 Lumenis Ltd Apparatus for laser morcellation
US11771517B2 (en) 2021-03-12 2023-10-03 Medos International Sarl Camera position indication systems and methods
JP2024519769A (ja) * 2021-05-13 2024-05-21 ヴェッシー メディカル リミテッド 凍結療法装置

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05220157A (ja) * 1992-02-18 1993-08-31 Olympus Optical Co Ltd 医療用切除装置
JPH0663055A (ja) * 1992-01-25 1994-03-08 Hp Medica Gmbh Fuer Medizintechnische Syst 滅菌液体送出用の高圧液体ディスペンサ
JP2000014663A (ja) * 1998-06-30 2000-01-18 Olympus Optical Co Ltd 前立腺肥大治療用装置
JP2002125984A (ja) * 2000-09-13 2002-05-08 Kaltenbach & Voigt Gmbh & Co 医療用または歯科医療用ハンドピース
JP2002543914A (ja) * 1999-05-19 2002-12-24 インナーダイン, インコーポレイテッド 脈管へのアクセスを確立するためのシステムとその方法
JP2003284784A (ja) * 2001-11-09 2003-10-07 Ethicon Endo Surgery Inc 薬剤アプリケータを備えた自走式腔内装置及びその使用方法
WO2004093704A1 (en) * 2003-04-24 2004-11-04 Myong-Ki Jun Electrode for radiofrequency tissue ablation

Family Cites Families (113)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1303135A (en) 1919-05-06 Reinhold h
US1127948A (en) 1914-12-31 1915-02-09 Reinhold H Wappler Cystoscope.
US1615494A (en) 1922-10-12 1927-01-25 John L Waring Tonsil-removing apparatus
US1615767A (en) * 1924-02-25 1927-01-25 Warner Elevator Mfg Company Electrical brake
US1609014A (en) 1925-09-25 1926-11-30 Dowd James Edward Tonsil remover
US1930214A (en) 1931-03-23 1933-10-10 Wappler Frederick Charles Surgical electrode
US1931740A (en) 1932-07-05 1933-10-24 Edward S Ryan Vacuum tonsillectome
US2012363A (en) 1932-08-01 1935-08-27 Vogel Robert Surgical device
US2484059A (en) 1945-07-10 1949-10-11 American Cystoscope Makers Inc Electrosurgical resecting instrument
US2815757A (en) 1956-01-18 1957-12-10 Elmer A Piar Medical electrode
US3945375A (en) 1972-04-04 1976-03-23 Surgical Design Corporation Rotatable surgical instrument
US3850175A (en) * 1972-07-03 1974-11-26 J Lglesias Resectoscope with continuous irrigation
US3850162A (en) 1972-07-03 1974-11-26 J Iglesias Endoscope with continuous irrigation
US3835842A (en) 1972-07-03 1974-09-17 J Iglesias Endoscope with continuous irrigation
DK131541B (da) 1973-09-03 1975-08-04 Akad Tekn Videnskaber Prostataresectoskop.
US3939839A (en) 1974-06-26 1976-02-24 American Cystoscope Makers, Inc. Resectoscope and electrode therefor
US4132227A (en) 1974-08-08 1979-01-02 Winter & Ibe Urological endoscope particularly resectoscope
GB2053691B (en) 1979-07-24 1983-04-27 Wolf Gmbh Richard Endoscopes
US5435805A (en) * 1992-08-12 1995-07-25 Vidamed, Inc. Medical probe device with optical viewing capability
US4756309A (en) 1985-02-14 1988-07-12 Sachse Hans Ernst Endoscope for removal of tissue
US4679558A (en) 1985-08-12 1987-07-14 Intravascular Surgical Instruments, Inc. Catheter based surgical methods and apparatus therefor
US4681106A (en) 1985-08-12 1987-07-21 Intravascular Surgical Instruments, Inc. Catheter based surgical methods and apparatus therefor
US4922902A (en) * 1986-05-19 1990-05-08 Valleylab, Inc. Method for removing cellular material with endoscopic ultrasonic aspirator
US4842578A (en) 1986-03-12 1989-06-27 Dyonics, Inc. Surgical abrading instrument
US4834729A (en) 1986-12-30 1989-05-30 Dyonics, Inc. Arthroscopic surgical instrument
US4815462A (en) 1987-04-06 1989-03-28 Clark Vickie J Lipectomy device
US4893613A (en) 1987-11-25 1990-01-16 Hake Lawrence W Endoscope construction with means for controlling rigidity and curvature of flexible endoscope tube
US4890602A (en) 1987-11-25 1990-01-02 Hake Lawrence W Endoscope construction with means for controlling rigidity and curvature of flexible endoscope tube
US5201731A (en) 1988-03-30 1993-04-13 Hakky Said I Laser resectoscope with ultransonic imaging means
US4986825A (en) 1988-10-11 1991-01-22 Concept, Inc. Surgical cutting instrument
US4957492A (en) 1988-12-07 1990-09-18 Cabot Medical Corporation Apparatus for collecting and handling tissue during uterine evacuation procedure
CN2057846U (zh) * 1988-12-23 1990-06-06 湖南医科大学 电镜细胞化学组织切片装置
US4998527A (en) 1989-07-27 1991-03-12 Percutaneous Technologies Inc. Endoscopic abdominal, urological, and gynecological tissue removing device
US5092872A (en) 1989-07-28 1992-03-03 Jacob Segalowitz Valvulotome catheter
US5007908A (en) 1989-09-29 1991-04-16 Everest Medical Corporation Electrosurgical instrument having needle cutting electrode and spot-coag electrode
US5176677A (en) 1989-11-17 1993-01-05 Sonokinetics Group Endoscopic ultrasonic rotary electro-cauterizing aspirator
US5019036A (en) 1989-11-28 1991-05-28 Stahl Norman O Method and apparatus for removing gelatinous tissue
US5169397A (en) 1990-02-08 1992-12-08 Olympus Optical Co., Ltd. Medical instrument
EP0448857A1 (en) 1990-03-27 1991-10-02 Jong-Khing Huang An apparatus of a spinning type of resectoscope for prostatectomy
US5047027A (en) 1990-04-20 1991-09-10 Everest Medical Corporation Tumor resector
US4995827A (en) * 1990-07-16 1991-02-26 Itt Corporation Strain relief IDC connector
DE4032471C2 (de) 1990-10-12 1997-02-06 Delma Elektro Med App Elektrochirurgische Vorrichtung
US6346107B1 (en) 1990-12-14 2002-02-12 Robert L. Cucin Power-assisted liposuction instrument with cauterizing cannual assembly
WO1992011816A2 (en) 1991-01-09 1992-07-23 Endomedix Corporation Method and device for intracorporeal liquidization of tissue and/or intracorporeal fragmentation of calculi during endoscopic surgical procedures
US5127393A (en) * 1991-05-28 1992-07-07 Medilase, Inc. Flexible endoscope with rigid introducer
US5325860A (en) 1991-11-08 1994-07-05 Mayo Foundation For Medical Education And Research Ultrasonic and interventional catheter and method
DE4138116A1 (de) 1991-11-19 1993-06-03 Delma Elektro Med App Medizinisches hochfrequenz-koagulations-schneidinstrument
DE4138115A1 (de) 1991-11-19 1993-05-27 Delma Elektro Med App Medizinisches hochfrequenz-koagulationsinstrument
US5609563A (en) * 1991-12-12 1997-03-11 Olympus Optical Co., Ltd. Endoscope apparatus provided with curvature and fluid flow control
US5320091A (en) 1992-04-27 1994-06-14 Circon Corporation Continuous flow hysteroscope
US5295990A (en) 1992-09-11 1994-03-22 Levin John M Tissue sampling and removal device
US5312399A (en) 1992-09-29 1994-05-17 Hakky Said I Laser resectoscope with mechanical cutting means and laser coagulating means
US5335663A (en) 1992-12-11 1994-08-09 Tetrad Corporation Laparoscopic probes and probe sheaths useful in ultrasonic imaging applications
US5392765A (en) 1993-02-11 1995-02-28 Circon Corporation Continuous flow cystoscope
US5403276A (en) 1993-02-16 1995-04-04 Danek Medical, Inc. Apparatus for minimally invasive tissue removal
US5643304A (en) 1993-02-16 1997-07-01 Danek Medical, Inc. Method and apparatus for minimally invasive tissue removal
US6832996B2 (en) 1995-06-07 2004-12-21 Arthrocare Corporation Electrosurgical systems and methods for treating tissue
US6896674B1 (en) 1993-05-10 2005-05-24 Arthrocare Corporation Electrosurgical apparatus having digestion electrode and methods related thereto
US5364395A (en) 1993-05-14 1994-11-15 West Jr Hugh S Arthroscopic surgical instrument with cauterizing capability
US5304124A (en) 1993-06-07 1994-04-19 Essig Mitchell N Myoma removal technique
US5439474A (en) * 1993-10-08 1995-08-08 Li Medical Technologies, Inc. Morcellator system
US5443472A (en) 1993-10-08 1995-08-22 Li Medical Technologies, Inc. Morcellator system
US5456689A (en) 1993-10-13 1995-10-10 Arnold J. Kresch Method and device for tissue resection
US5681262A (en) 1994-10-05 1997-10-28 Very Inventive Physicians Inc. Endoscope and tool therefore
US6032673A (en) 1994-10-13 2000-03-07 Femrx, Inc. Methods and devices for tissue removal
US5814044A (en) 1995-02-10 1998-09-29 Enable Medical Corporation Apparatus and method for morselating and removing tissue from a patient
US5993445A (en) 1995-05-22 1999-11-30 Advanced Closure Systems, Inc. Resectoscope electrode assembly with simultaneous cutting and coagulation
US6607529B1 (en) * 1995-06-19 2003-08-19 Medtronic Vidamed, Inc. Electrosurgical device
US6083177A (en) * 1995-09-14 2000-07-04 Kobren; Myles S. Cervical biopsy device and method
US5611352A (en) * 1995-09-14 1997-03-18 Kobren; Myles S. Cervical biopsy device
US6726684B1 (en) 1996-07-16 2004-04-27 Arthrocare Corporation Methods for electrosurgical spine surgery
US5807240A (en) 1996-09-24 1998-09-15 Circon Corporation Continuous flow endoscope with enlarged outflow channel
US5730752A (en) 1996-10-29 1998-03-24 Femrx, Inc. Tubular surgical cutters having aspiration flow control ports
US6058323A (en) * 1996-11-05 2000-05-02 Lemelson; Jerome System and method for treating select tissue in a living being
US5919190A (en) 1996-12-20 1999-07-06 Vandusseldorp; Gregg A. Cutting loop for an electrocautery probe
US5810809A (en) 1997-01-13 1998-09-22 Enhanced Orthopaedic Technologies, Inc. Arthroscopic shaver incorporating electrocautery
US5904681A (en) 1997-02-10 1999-05-18 Hugh S. West, Jr. Endoscopic surgical instrument with ability to selectively remove different tissue with mechanical and electrical energy
CA2201458C (en) 1997-04-01 2001-06-12 George A. Vilos Improved resectoscope
NL1006944C2 (nl) 1997-09-04 1999-03-11 Mark Hans Emanuel Chirurgische endoscopische snij-inrichting.
US6214001B1 (en) 1997-09-19 2001-04-10 Oratec Interventions, Inc. Electrocauterizing tool for orthopedic shave devices
IL122111A (en) * 1997-11-04 2004-06-01 Sightline Techn Ltd Rectoscope video
US6659105B2 (en) 1998-02-26 2003-12-09 Senorx, Inc. Tissue specimen isolating and damaging device and method
US6117133A (en) 1998-04-03 2000-09-12 Zappala; Stephen M. Multiple-lumen sheath for a resectoscope
US5989264A (en) 1998-06-11 1999-11-23 Ethicon Endo-Surgery, Inc. Ultrasonic polyp snare
US6090103A (en) * 1998-06-30 2000-07-18 Canox International Ltd. Interstitial laser resectoscope
US6537273B1 (en) 1999-07-02 2003-03-25 Alexander K. D. Sosiak Device and method for removing large tissue masses
US6299622B1 (en) 1999-08-19 2001-10-09 Fox Hollow Technologies, Inc. Atherectomy catheter with aligned imager
US20020077550A1 (en) 1999-10-05 2002-06-20 Rabiner Robert A. Apparatus and method for treating gynecological diseases using an ultrasonic medical device operating in a transverse mode
DE10009020C2 (de) 2000-02-25 2002-03-28 Wolf Gmbh Richard Hysteroskop
IL135371A (en) 2000-03-30 2006-10-31 Roie Medical Technologies Ltd Resectoscope
US6471638B1 (en) * 2000-04-28 2002-10-29 Origin Medsystems, Inc. Surgical apparatus
DE10042095C1 (de) 2000-08-26 2002-01-17 Winter & Ibe Olympus Urologisches Resektoskop mit Kontaktiereinrichtung
JP4785332B2 (ja) 2000-09-24 2011-10-05 メドトロニック,インコーポレイテッド 電気焼灼機能を有する外科用微小切除器具
US20020103420A1 (en) * 2001-01-26 2002-08-01 George Coleman Endoscope with alterable viewing angle
AU2002332031A1 (en) 2001-10-02 2003-04-14 Arthrocare Corporation Apparatus and methods for electrosurgical removal and digestion of tissue
US6866626B2 (en) 2001-11-09 2005-03-15 Ethicon-Endo Surgery, Inc. Self-propelled, intraluminal device with working channel and method of use
DE10310614B4 (de) * 2002-03-25 2007-10-11 Richard Wolf Gmbh Resektoskop
EP1529495B1 (en) 2002-06-18 2016-10-05 Olympus Corporation Resectoscope
US6918880B2 (en) * 2002-06-28 2005-07-19 Ethicon, Inc. Bipolar RF excision and aspiration device and method for endometriosis removal
JP4142369B2 (ja) * 2002-08-07 2008-09-03 オリンパス株式会社 内視鏡処置システム
DE10242608A1 (de) 2002-09-12 2004-04-01 Olympus Winter & Ibe Gmbh Resektoskop mit abkuppelbarem Außenschaft
DE10248839A1 (de) 2002-10-19 2004-05-06 Olympus Winter & Ibe Gmbh Urologisches Resektoskop mit drehgesichertem Instrumententräger
DE10248836A1 (de) 2002-10-19 2004-05-06 Olympus Winter & Ibe Gmbh Resektoskop mit positionierter Optik
DE10324704B4 (de) 2003-05-30 2008-08-21 Olympus Winter & Ibe Gmbh Ureter-Resektoskop
US7758497B2 (en) * 2003-06-20 2010-07-20 Contura A/S Endoscopic attachment device
EP1651127B1 (en) 2003-07-16 2012-10-31 Arthrocare Corporation Rotary electrosurgical apparatus
DE10345111A1 (de) 2003-09-26 2005-05-12 Winter & Ibe Olympus Zur Verwendung in einem Resektoskop bestimmtes Arbeitsinstrument mit Griffkörper und Griffkörper für ein Arbeitsinstrument
WO2005053517A1 (ja) * 2003-12-01 2005-06-16 Olympus Corporation 内視鏡システム
WO2005086683A2 (en) 2004-03-05 2005-09-22 Arthrocare Corporation Tip reinforced electrosurgical device
DE102004021713A1 (de) 2004-04-30 2005-11-17 Karl Storz Gmbh & Co. Kg Anordnung medizinischer Instrumente für chirurgische Zwecke
US20060036274A1 (en) * 2004-06-25 2006-02-16 Usher Raymond W One-piece vessel harvester
US8512283B2 (en) 2004-08-27 2013-08-20 Atul Kumar Tissue cavity distending system with low turbulence
US20080045859A1 (en) * 2006-08-19 2008-02-21 Fritsch Michael H Devices and Methods for In-Vivo Pathology Diagnosis

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0663055A (ja) * 1992-01-25 1994-03-08 Hp Medica Gmbh Fuer Medizintechnische Syst 滅菌液体送出用の高圧液体ディスペンサ
JPH05220157A (ja) * 1992-02-18 1993-08-31 Olympus Optical Co Ltd 医療用切除装置
JP2000014663A (ja) * 1998-06-30 2000-01-18 Olympus Optical Co Ltd 前立腺肥大治療用装置
JP2002543914A (ja) * 1999-05-19 2002-12-24 インナーダイン, インコーポレイテッド 脈管へのアクセスを確立するためのシステムとその方法
JP2002125984A (ja) * 2000-09-13 2002-05-08 Kaltenbach & Voigt Gmbh & Co 医療用または歯科医療用ハンドピース
JP2003284784A (ja) * 2001-11-09 2003-10-07 Ethicon Endo Surgery Inc 薬剤アプリケータを備えた自走式腔内装置及びその使用方法
WO2004093704A1 (en) * 2003-04-24 2004-11-04 Myong-Ki Jun Electrode for radiofrequency tissue ablation

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017503544A (ja) * 2013-12-22 2017-02-02 モータス ジーアイ メディカル テクノロジーズ リミテッド 結腸洗浄装置及び方法
US11484632B2 (en) 2013-12-22 2022-11-01 Motus Gi Medical Technologies Ltd. Colon cleaning devices and methods
JP2020518305A (ja) * 2017-02-04 2020-06-25 ヴェッシー メディカル リミテッドVessi Medical Ltd. 凍結療法デバイスの流れ制御
JP7177072B2 (ja) 2017-02-04 2022-11-22 ヴェッシー メディカル リミテッド 凍結療法デバイスの流れ制御
JP2023011924A (ja) * 2017-02-04 2023-01-24 ヴェッシー メディカル リミテッド 凍結療法デバイスの流れ制御
JP7453319B2 (ja) 2017-02-04 2024-03-19 ヴェッシー メディカル リミテッド 凍結療法デバイスの流れ制御

Also Published As

Publication number Publication date
WO2007121109A2 (en) 2007-10-25
AU2007238237A1 (en) 2007-10-25
US7794393B2 (en) 2010-09-14
EP2007304A4 (en) 2010-01-20
CN101466322A (zh) 2009-06-24
US20100312053A1 (en) 2010-12-09
CN101466322B (zh) 2011-05-18
NZ593216A (en) 2012-06-29
CA2649095A1 (en) 2007-10-25
KR20090003317A (ko) 2009-01-09
KR101373303B1 (ko) 2014-03-11
EP2489322A1 (en) 2012-08-22
EP2007304A2 (en) 2008-12-31
CA2649095C (en) 2012-10-16
EP2489322B1 (en) 2016-03-30
NZ572022A (en) 2011-06-30
KR20130087615A (ko) 2013-08-06
AU2007238237B2 (en) 2011-03-17
US20070244353A1 (en) 2007-10-18
WO2007121109A3 (en) 2008-07-24
KR101398235B1 (ko) 2014-05-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2489322B1 (en) Resectoscopic device and method
US10028763B2 (en) Efficient continuous flow irrigation endoscope
US9072431B2 (en) Access system with removable outflow channel
US5855549A (en) Method of using an optical female urethroscope
US7771384B2 (en) Trocar with integral irrigation and suction tube
US3835842A (en) Endoscope with continuous irrigation
US5823940A (en) Optical surgical device for examining genitourinary tissue
US20100087798A1 (en) Systems, methods and devices for using a flowable medium for distending a hollow organ
WO1997036536A9 (en) Optical female urethroscope
CN115515542A (zh) 用于耳科的装置、系统和方法
US20210068864A1 (en) Surgical access system
WO2018055431A1 (en) Surgery device
AU2011202811A1 (en) Resectoscopic Device And Method
EP3632293A2 (en) Multi lumen access device
US20220361950A1 (en) Apparatus for endoscopic surgery and system including the same
US20110105842A1 (en) Suction device for laparoscopic instruments and method
CN118302097A (zh) 提供额外工作通道的外部套筒
Berent Tools of the trade–interventional endoscopy
Blanc et al. Surgical hysteroscopy: equipment and technique

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100402

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100402

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120214

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20120424

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20120502

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120918