JP2009529022A - ポリスルフィドを調製する方法、ポリスルフィド、およびその使用方法 - Google Patents

ポリスルフィドを調製する方法、ポリスルフィド、およびその使用方法 Download PDF

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Abstract


Figure 2009529022

の第一のヒドロキシル末端ポリスルフィド(この式で、nは2〜40である。)と、式(I)に従う第二のヒドロキシル末端ポリスルフィド、ヒドロキシルおよび/またはチオール含有分子、ならびに硫化リンから成る群から選択された少なくとも1の化合物とを反応させて、第三のヒドロキシル末端ポリスルフィドを得る段階を含むポリスルフィドを調製する方法であって、該化合物が第二のヒドロキシル末端ポリスルフィドまたはヒドロキシルおよび/もしくはチオール含有分子であれば、酸触媒の存在下に該反応が実施され、該化合物が硫化リンであれば、任意的な酸触媒の存在下に該反応が実施される、方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、ポリスルフィドを調製する方法および該方法によって製造されたポリスルフィドに関する。
ポリスルフィドを調製する方法は従来技術で知られている。特許文献1は、式H(SRS)Hを有する直鎖の(SH末端の)ポリマー状ジメルカプタンと式R’−SS−R’を有するモノマー状ポリスルフィドとの反応を開示しており、これらの式において、RおよびR’は有機基である。該生成物は一般式R’S(SRS)SR’を有することになる。
特許文献2は、高分子量ポリスルフィドポリマーを製造する方法を開示している。該方法は最初にポリチオジグリコール、たとえばジチオジグリコール(すなわち、HOCHCHSSCHCHOH)の低分子量の、ハロゲン末端ポリマーを製造する。第二段階において、該ハロゲン末端ポリマーがアルカリ金属またはアルカリ土類金属ポリスルフィドと反応されて、非常に高分子量のラテックス分散物を生成する。ラテックスはその後SH末端ポリマーに変換される。
特許文献3は、分子内に2以上のヒドロキシル基を有するモノまたはポリスルフィド化合物または該スルフィド化合物と多価アルコールとから成る混合物を、硫化リンと反応させる段階を含むポリチオリン酸ポリスルフィドを調製する方法を開示している。この参考文献は、五硫化二リンとHOCSSCOCHOCSSCOHとの反応を例示する。この参考文献に記載された方法では、高分子量ヒドロキシル末端ポリスルフィドは得られることができない。
米国特許第2,676,165号明細書 米国特許第4,124,645号明細書 特開昭46−28422号公報
新規なポリスルフィドを調製する方法を提供することが、本発明の目的である。新規なポリスルフィドを提供することが、さらなる目的である。

Figure 2009529022
の第一のヒドロキシル末端ポリスルフィド(この式で、nは2〜40であり、好ましくはnは5〜35である。)と、式(I)に従う第二のヒドロキシル末端ポリスルフィド、ヒドロキシルおよび/またはチオール含有分子、ならびに硫化リンから成る群から選択された少なくとも1の化合物とを反応させて、第三のヒドロキシル末端ポリスルフィドを得る段階を含むポリスルフィドを調製する方法によって、この目的は達成され、その場合に、該化合物が第二のヒドロキシル末端ポリスルフィドまたはヒドロキシルおよび/もしくはチオール含有分子であれば、酸触媒の存在下に該反応は実施され、該化合物が硫化リンであれば、任意的な酸触媒の存在下に該反応は実施される。
本発明の方法に使用される第一のヒドロキシル末端ポリスルフィド(HTPS)は式(I)に従うものであり、本発明に従う反応が選択的である利点を有し、これに対して、たとえばジホルマールを使用してHTPSを製造すると、一般に副生成物の生成が誘起される。本発明の方法は、15,000超のまたは100,000超さえの数平均分子量を有するヒドロキシル末端ポリスルフィドの製造を可能にする。製造された第三のヒドロキシル末端ポリスルフィドのさらなる利点は、慣用のヒドロキシル末端ポリスルフィドと比較して末端ヒドロキシル基の量がより低いことである。第三のヒドロキシル末端ポリスルフィドを引き続いて還元して、液状のイオウ末端ポリスルフィドを生成する際に、より少ない副生成物が生成される。その上、本発明の方法を使用すると、製造される塩の量が慣用の方法と比較して実質的に低減され、もっととりわけて言うと、ヒドロキシル末端ポリスルフィドおよび高い分子格子の製造において、塩が生成されないことになる。
本発明の方法に使用される酸触媒は、ブレンステッド酸、たとえばAmberlyst 15、31、35、36、39、119、および131(Rohm & Haas社からのカチオン交換樹脂)、Lewatite K1131、K1461、K2431、およびK2621(Bayer社から)、Nafion SAC−13(DuPont社から)、ならびに各種のゼオライト、たとえばH−Y、H−ベータ、H−MCMを包含する。
酸触媒は、第一のHTPSの全重量当たり、一般に少なくとも0.5重量%、好ましくは少なくとも1重量%、最も好ましくは少なくとも1.5重量%、および第一のHTPSの全重量当たり、一般に最大でも25重量%、好ましくは最大でも20重量%、最も好ましくは最大でも15重量%の量で使用される。
本発明の1の実施態様では、第一のヒドロキシル末端ポリスルフィド(HTPS)は、酸触媒の存在下に第二のHTPSと反応される。第二のHTPSは、第一のHTPSと同一またはそれとは異なっていることができる。この実施態様に従って生成された第三のHTPSは、第一または第二のHTPSよりも高い数平均分子量を有するHTPSである。得られた生成物は一般に以下の構造
Figure 2009529022
を有し、この式で、nは2〜40であり、xは100〜2,000である。
式(II)に従う第三のHTPSの数平均分子量Mは、一般に少なくとも15,000、好ましくは少なくとも100,000、最も好ましくは少なくとも200,000、およびMは一般に最大でも2,000,000、好ましくは最大でも1,500,000、最も好ましくは最大でも1,000,000である。
第一および第二のHTPSが異なっているならば、第二のHTPSと第一のHTPSとのモル比は、一般に10:1〜1:10、好ましくは5:1〜1:5、最も好ましくは2:1〜1:2である。
他の実施態様では、第一のHTPSは、酸触媒の存在下にヒドロキシルおよび/またはチオール含有分子と反応される。「ヒドロキシルおよび/またはチオール含有分子」の語は、ヒドロキシルおよび/またはチオール含有モノマーを表すものと理解されなければならない。該分子すなわちモノマーから、重合を介してポリマーが造られることができ、したがって該分子すなわちモノマーはポリマー自体ではない。ヒドロキシルおよび/またはチオール含有分子は、式
A−R−B
によって定義されることができ、この式で、AおよびBはヒドロキシル、チオール、および塩素から独立に選択され、Rは2〜10炭素原子を含んでおり、少なくとも1の他の置換基を任意的に含んでいる炭化水素である。該置換基はヒドロキシル、チオール、およびカルボキシルを包含することができる。このような化合物の好適な例は、1,2−エタンジチオール、β−メルカプトエタノール、グリコールジメルカプトアセテート、および2官能性の有機酸、たとえばシュウ酸、および酸ハロゲン化物、たとえばシュウ酸二塩化物、2〜20炭素原子を有する多価アルコール、たとえばエチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、グリセロール、ブタントリオール、ペンタントリオール、トリメチロールプロパン、ヘキサントリオール、ポリエチレングリコール、およびペンタエリスリトールである。好まれるヒドロキシルおよび/またはチオール含有化合物は、1,2−エタンジチオール、β−メルカプトエタノール、酸ハロゲン化物、トリメチロールプロパンおよびペンタエリスリトールである。トリメチロールプロパン、およびペンタエリスリトールは、第三のHTPS中に分枝を導入することができ、これは第三のHTPSの化学的および物理的特性を変えることができる。
該製造された第三のHTPSは、一般に以下の構造
Figure 2009529022
を有し、この式で、nは2〜40であり、xは100〜2,000であり、A−R−Bは上記の通りである。ヒドロキシルおよび/またはチオール含有化合物は、第三のHTPS中にエーテル官能基および/またはモノスルフィドを導入する。この第三のHTPSのその後の還元は、新規な液状チオール末端ポリスルフィドをもたらし、特に第三のHTPSがモノスルフィド部分を含んでいるならば、これは一般に慣用のチオール末端ポリスルフィドよりも低い粘度を有する。この液状ポリスルフィドを硬化すると、硬化された生成物は慣用の製品よりも弾力性がある。
式(III)に従う第三のHTPSの数平均分子量は、一般に少なくとも15,000、好ましくは少なくとも100,000、最も好ましくは少なくとも200,000、およびMは一般に最大でも2,000,000、好ましくは最大でも1,500,000、最も好ましくは最大でも1,000,000である。
ヒドロキシルおよび/またはチオール含有化合物と第一のHTPSとのモル比は、一般に10:1〜1:10、好ましくは5:1〜1:5、最も好ましくは2:1〜1:2である。
本発明の第三の実施態様では、第一のHTPSは硫化リンと反応される。このような硫化リンの例は、五硫化二リンPまたはP10、三硫化四リン、五硫化四リン、七硫化四リン、および非化学量論的なPを含む。複数の上述の硫化リンを使用することも想到される。好まれる硫化リンは五硫化二リンである。
該製造された第三のHTPSは、以下の構造
Figure 2009529022
を有し、この式で、nは2〜40であり、xは2〜2,000である。
式(IV)に従う第三のHTPSの数平均分子量Mは、一般に少なくとも15,000、好ましくは少なくとも100,000、最も好ましくは少なくとも200,000、およびMは一般に最大でも2,000,000、好ましくは最大でも1,500,000、最も好ましくは最大でも1,000,000である。
五硫化二リンと第一のHTPSとのモル比は、一般に10:1〜1:10、好ましくは5:1〜1:5、最も好ましくは2:1〜1:2である。
硫化リンは、反応が、迅速かつ高い収率および選択率において進行することを可能にし、このことはこの方法が簡単でありかつ経済的により魅力的であることをもたらす。このようにして、酸触媒の存在なしに該反応は容易に実施されることができ、したがって酸触媒が除去される必要がない。酸触媒を使用することも想定される。
第一のHTPSと、上述の化合物の2以上、たとえば第二のHTPSならびにヒドロキシルおよび/またはチオール含有分子、第二のHTPSおよび硫化リン、ヒドロキシルおよび/またはチオール含有分子ならびに硫化リン、および全ての3化合物の混合物とを、反応させることによって、本発明の方法が実施されることができることが想到される。これらの化合物は混合物として、または順々に第一のHTPSに添加されることができる。
上記の方法は、一般に有機溶媒の存在下に実施される。この溶媒は好ましくは水を含んでいない。好適な溶媒の例は、芳香族化合物、たとえばトルエン、ベンゼン、およびキシレン、または非芳香族化合物、たとえばペンタン、ヘキサン、およびテトラヒドロフランである。
上記の方法のうちそれぞれ1が実施される温度は、一般に40℃〜反応混合物の沸点である。本発明の1の実施態様では、反応混合物はその沸点において還流される。
本発明は、さらに第三のヒドロキシル末端ポリスルフィドが少なくとも1の還元剤と反応されて、チオール末端ポリスルフィドを生成する上記の方法に関する。
チオール末端ポリスルフィドは、第三のHTPSよりも低いMを有する。一般に、チオール末端ポリスルフィドの数平均分子量は、少なくとも500、好ましくは少なくとも750、最も好ましくは少なくとも1,000、およびMは一般に最大でも10,000、好ましくは最大でも7,000、最も好ましくは最大でも5,000である。
本発明の方法に使用されるのに適した還元剤は、従来技術で普通に知られている。このような還元剤の例は、硫化水素、ハイドロジェンサルファイト、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、ジチオナイト、およびこれらの混合物、たとえばジチオナイトとハイドロジェンサルファイトと塩基性塩、たとえば水酸化ナトリウムとの混合物、およびトリエチルアミンと硫化水素との混合物、ならびにトリエチルアミンと亜硫酸ナトリウムとの混合物である。
還元剤は、第三のHTPSの全重量当たり、一般に少なくとも0.5重量%、好ましくは少なくとも1重量%、最も好ましくは少なくとも1.5重量%、および第三のHTPSの全重量当たり、一般に最大でも50重量%、好ましくは最大でも30重量%、最も好ましくは最大でも20重量%の量で使用される。
本発明の1の実施態様では、式(II)に従う第三のHTPSは還元剤と反応して、式
Figure 2009529022
に従うチオール末端ポリスルフィドを生成し、この式で、nは2〜40の値を有し、yは1〜40の値を有する。
本発明は、さらに式(III)に従う第三のHTPSを還元剤と反応させることによって得られることができる新規なチオール末端ポリスルフィドに関する。該チオール末端ポリスルフィドは式(VI)
Figure 2009529022
を有し、この式で、nは2〜40の値を有し、yは1〜40の値を有し、A−R−Bは上記の通りである。
本発明のさらなる実施態様では、式(IV)に従う第三のHTPSは還元剤と反応して、式
Figure 2009529022
に従うチオール末端ポリスルフィドを生成し、この式で、nは5〜20の値を有する。
式(V)、(VI)および(VII)のいずれか1に従うチオール末端ポリスルフィドは、25℃において測定された、一般に1〜80Pa・秒、好ましくは2〜70Pa・秒、最も好ましくは3〜60Pa・秒の粘度を有する。本発明のチオール末端ポリスルフィドは、一般に0.1〜10%、好ましくは0.5〜8%、最も好ましくは1〜6%のSH含有量を有する。
本発明は、さらに本発明のチオール末端ポリスルフィドをシーラント、接着剤、およびコーティング組成物に使用する方法に関する。
一般的な備考として、本明細書に使用された式は、本発明の方法に使用されるおよび本発明の方法によって生成される生成物を表す目的に供されていることが注記される。該式の正確な構成とは異なる生成物が製造されるだろうと、当業者であれば理解するだろう。該式はこのような変形も表すことが意図されている。
本発明は、以下の実施例においてさらに説明される。
比較例
比較例として、Thioplast Chemicals有限合資会社からのThioplast G10(M=4400〜4700、η25℃=38〜50Pa・秒、SH含有量=1.4〜1.5%(モル/モル))、Thioplast G112(M=3900〜4400、η25℃=38〜50Pa・秒、SH含有量=1.5〜1.7)、Thioplast G1(M=3400〜3600、η25℃=41〜52Pa・秒、SH含有量=1.9〜2.0%(モル/モル))、およびThioplast G21(M=2100〜2700、η25℃=10〜20Pa・秒、SH含有量=2.5〜3.1%(モル/モル))が使用された。Thioplastのサンプルはトリスルフィドもしくはモノスルフィドの結合、またはリンを有さないことを、NMRの結果は示す。Thioplast G10を除いて、全てのThioplastのサンプルは架橋された。使用された架橋剤の量は、Thioplast G112についてトリクロロプロパン0.5モル%〜Thioplast G1およびG21について2.0モル%の間で変えられる。
ヒドロキシル末端ポリスルフィドポリマー(HTPS)の自動酸化:溶媒としてのトルエン500g中の、粘度18.5Pa・秒およびOH価42mgKOH・g−1を有する(平均モル質量2,500g・モル−1に相当する)HTPS500gに、ブレンステッド酸性のAmberlyst 15カチオン交換樹脂50gが添加される。反応容器は次に還流凝縮器を付けられ、反応混合物が激しい撹拌下に2日間、120℃まで加熱される。Amberlyst 15が次にG2ガラスフリットを用いてまだ熱い溶液からロ別される。最後に、ロータリーエバポレーターを用いて、その後膜ポンプを用いて溶媒が除去される。このようにして得られた乳白色のゲル様物質は、(DIN 53240に従う方法を使用して測定された)OH価1.2mgKOH・g−1および(25℃において測定された)粘度774Pa・秒を有する。生成物の外挿された数平均分子量(粘度対分子量の較正)は約50,000g・モル−1であった。
1,2−エタンジチオールと実施例1で使用されたHTPSとの反応:トルエン500g中のHTPS(実施例1参照)500gの混合物中に、Amberlyst 15の50gが激しい撹拌下に懸濁される。この混合物は次に112℃において還流に付される。1,2−エタンジチオール100ml(600%のモル過剰)が30分間にわたって滴下される。この反応混合物は6時間、還流に保たれ、その後触媒がG2ガラスフリットを用いて除去され、そして溶媒が蒸発される。得られた生成物はゴム様の固体である。
生成物がH−NMRを使用して分析された。1,2−エタンジチオールが取り込まれたことを、NMRスペクトルは示す。これはさらに、少量のトリスルフィド結合が存在していることを示した。東ドイツ国特許第35849号に記載された手順に従って、Naを用いて開裂が実施された。
得られた生成物がH−NMRを使用して分析された。1,2−エタンジチオールが最終生成物中に依然として存在していることを、NMRスペクトルは証明した。
2−メルカプトエタノール(ベータメルカプトエタノール、BME)とHTPSとの反応:トルエン500ml中のHTPS500g(実施例1参照)に、Amberlyst 15の50gが添加される。反応混合物は112℃まで加熱され、そして24時間、還流に保たれる。Amberlyst 15がG2ガラスフリットを用いてロ別され、そして溶媒が蒸発される。乳白色の生成物は、25℃における粘度74Pa・秒およびOH価0.7mgKOH・g−1を有する。数平均分子量は3,100g・モル−1であり、重量平均分子量は10,800g・モル−1である。
五硫化二リンと(実施例1の)HTPSとの反応:トルエン1,800g中のヒドロキシル末端ポリスルフィド(2,500g、0.625モル)の溶液に、90℃において1時間にわたって五硫化ニリン(70g、0.178モル)が添加され、それに続いて該混合物を還流しながら7時間、撹拌が続けられる。過剰のP10が次にロ別される。溶媒が減圧下に除かれる。対応するジアルキルジチオリン酸エステルが97%収率で得られる。31P NMRはジチオリン酸エステル基の存在を示す。
得られた生成物はトルエン中に懸濁され、次に室温において30分までの間、反応混合物を通してHSをバブリングさせることによって還元される。還元された生成物は、25℃における粘度24Pa・秒およびSH含有量1.7%(モル/モル)を有する。H−および13C−NMRはトリスルフィド基の存在を示し、31P NMRを使用することによって微量のリンが認められた。

Claims (9)


  1. Figure 2009529022
    の第一のヒドロキシル末端ポリスルフィド(この式で、nは2〜40である。)と、式(I)に従う第二のヒドロキシル末端ポリスルフィド、ヒドロキシルおよび/またはチオール含有分子、ならびに硫化リンから成る群から選択された少なくとも1の化合物とを反応させて、第三のヒドロキシル末端ポリスルフィドを得る段階を含むポリスルフィドを調製する方法であって、該化合物が第二のヒドロキシル末端ポリスルフィドまたはヒドロキシルおよび/もしくはチオール含有分子であれば、酸触媒の存在下に該反応が実施され、該化合物が硫化リンであれば、任意的に酸触媒の存在下に該反応が実施される、方法。
  2. 該化合物が第二のヒドロキシル末端ポリスルフィドであり、かつ第一と第二のヒドロキシル末端ポリスルフィドとが同一である、請求項1に従う方法。
  3. 該化合物がヒドロキシルおよび/またはチオール含有分子であり、該ヒドロキシルおよび/またはチオール含有分子が1,2−エタンジチオール、β−メルカプトエタノール、グリコールジメルカプトアセテート、ならびに2官能性の有機酸および酸塩化物から成る群から選択される、請求項1に従う方法。
  4. 該ヒドロキシルおよび/またはチオール含有分子が1,2−エタンジチオール、β−メルカプトエタノール、酸塩化物、トリメチロールプロパン、およびペンタエリスリトールから成る群から選択される、請求項3に従う方法。
  5. 第三のヒドロキシル末端ポリスルフィドが少なくとも1の還元剤と反応されて、チオール末端ポリスルフィドを生成する、請求項1〜4のいずれか1項に従う方法。
  6. 還元剤が硫化水素、ハイドロジェンサルファイト、およびジチオナイトから成る群から選択される、請求項5に従う方法。
  7. 請求項1〜4のいずれか1項の方法によって得られることができるヒドロキシル末端ポリスルフィド。
  8. 請求項5または6の方法によって得られることができるチオール末端ポリスルフィド。
  9. 請求項8のチオール末端ポリスルフィドをシーラントに使用する方法。
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