JP2009528603A - 電気負荷のフェイルセーフ断路のための安全スイッチング装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1および第2信号を供給するための第1および第2端子36,38と、負荷の接続を切るための冗長出力スイッチング信号を生成する第1および第2スイッチング素子K1,K2とを有し、第1スイッチング素子K1は、第1信号が供給される第1制御回路56により駆動され、第2スイッチング素子K2は、第2信号が供給される第2制御回路58により駆動される。第1電流経路90,74,58,84,78、代替の第2電流経路72,58,84,76,92、および少なくとも一つのスイッチング素子90,92をさらに備え、スイッチング素子90,92は、第2信号を第2制御回路58に流すために、第2端子の極性に応じて、第1電流経路または第2電流経路を接続するように設計される。
【選択図】図2
Description
本発明に関する安全スイッチング装置は、人々を保護するために必要である場合に、危険な機械または設備の接続をフェイルセーフ的に切るために用いられる。安全スイッチング装置は、典型的に、緊急オフボタン、ガードドアスイッチ、光障壁、光格子、または他の安全信号装置を用いて発生される信号を監視する。安全スイッチング装置は、これらの信号に応じてまたは依存して、監視された機械または設備への電源経路を遮断するように設計される。
本背景に対して、本発明の目的は、使用に対する柔軟性のある選択肢を与え、コンパクトでかつ狭い設置空間に収容することができる、最初に述べた種類の安全スイッチング装置を提供することである。
好ましい改良形態では、回路構成は、ブリッジ整流器を形成する複数の第1のスイッチング素子を備える。好ましくは、第1のスイッチング素子はダイオードであり、このことは第2信号を整流するダイオードブリッジが含まれることを意味している。
さらなる改良形態では、ブリッジ整流器は、第1および第2ブリッジ端子を有し、該第2制御回路は、それらの間に配置される。
さらなる改良形態では、ブリッジ整流器は、第3および第4ブリッジ端子を有し、第3ブリッジ端子は、第2端子に結合され、かつ第4端子は画定された参照電位に接続される。この場合、参照電位は、切換可能な電位等、固定または可変参照電位であってもよい。
本改良形態は、異なる極性の2つの信号を持つ新規安全スイッチング装置を自動的に動作する簡単な方法を提供する。使用者(機械または設備における新規安全スイッチング装置に配線をつなぐ設置者)が、第2信号を送信する信号線を第2端子に接続すれば十分である。本改良形態の新規安全スイッチング装置を、動作モードにさらなる調整をしないで(短絡識別してまたはしないで)始動させることができる。したがって、本改良形態は、使用者にとって非常に便利である。
さらに、回路構成が、ハーフブリッジ配置において(第2のスイッチング素子として)少なくとも2つのトランジスタを有するならば好ましく、該トランジスタは、安全スイッチング装置の内部動作電圧と接地との間に配置される。
本改良形態では、第2制御回路での電流の流れが、第2のスイッチング素子の関連する切換位置が与えられた第2信号を評価するための「正しい」切換位置であることを示しているので、新規安全スイッチング装置自体を第2端子の信号に自動的に調節することもできる。したがって、本改良形態はまた、使用者にとって新規安全スイッチング装置の設置を簡略化する非常に便利な解決策である。
さらなる改良形態では、新規安全スイッチング装置は、電流の流れが第2制御回路において検出されるとすぐ制御ユニットを動作不能にするように設計されるイネーブルユニットを備える。
さらなる改良形態では、安全スイッチング装置は、少なくとも2つの制御位置を有する制御素子を備え、該制御素子は、第2制御回路を第1または第2動作電位に接続するために、少なくとも一つの第2のスイッチング素子に動作的に結合される。好ましくは、制御素子は、手動動作されるように設計される。
本改良形態は、電気機械スイッチング素子が、負荷の接続を切るためのフローティング出力スイッチング信号を与えるので、有利である。本種類の出力スイッチング信号を、複数の環境で用いることができ、このことは新規安全スイッチング装置の応用の範囲が広げられることを意味している。非偏極電気機械スイッチング素子は、制御電流がいずれの方向にも効果的に流れることができるので有利である。本改良形態は、実際の実施態様を容易にする。
設備10は、その動作空間が保護ドア14を用いて保護されるロボット12を備える。アクチュエータ16は、保護ドア14上に配置され、該アクチュエータは、保護ドアスイッチ18と相互作用する。保護ドアスイッチ18は、フレーム上に着座され、その上では保護ドア14の移動部は閉じた状態にある。一例として、アクチュエータ16は、保護ドア14が閉じられる場合のみ、保護ドアスイッチ18と連通することができるトランスポンダであってもよい。
安全スイッチング装置22は、前記緊急オフボタン24、前記接触器26,28、および想定されるさらなる信号装置およびアクチュエータ(ここでは示さず)を接続するための複数の装置または接続端子を含む装置ハウジング34を有する。参照番号36は、緊急オフボタン24の第1ブレーク接点24aが接続される第1接続端子を示す。参照番号38は、緊急オフボタン24の第2ブレーク接点24bが接続される第2端子を示す。安全スイッチング装置22は、このように、信号接点24aの切換位置に依存している第1信号を端子36を経て受信し、かつ信号接点24bの切換位置に依存している第2信号を端子38を経て受信する。
本実施形態では、ブレーク接点24bは、同様に、装置の内部から接地される端子に接続される。よって、端子38は、ブレーク接点24bが閉じている場合に接地される装置に接続される。ブレーク接点24bが開いている場合には、端子38は、同様に、高インピーダンス状態となる。
2つのさらなる端子46,48は、一例として、安全スイッチング装置22に24Vの動作電圧UBを供給するのに使われる。さらなる端子50,52は、接触器26,28および可能ならばさらなる負荷を接続するために設けられる。
参照番号96は、手動作動可能な制御素子の一例としての電位計を示す。電位計96は、動作電圧UBに接続される一つの端子および接地に接続される第2端子を有する。電位計のタップは、マイクロコントローラ62に供給される。電位計の代わりに、ここで回転スイッチ、DIPスイッチ、または他の手動作動可能な制御素子を用いることも可能であろう。マイクロコントローラ62は、安全スイッチング装置22が、制御素子(control element)96の制御位置から動作することを目的としている動作モードを識別することができる。
図2に示す実施形態では、端子38でタップされる電位は、イネーブルユニット94にも供給される。イネーブルユニット94の動作を、図4を参照としてさらに詳細に説明する。他の実施形態では、イネーブルユニット94なしですましてもよい。
図3に示す変形例では、信号接点24bまたは24b’は、再び、ダイオードブリッジのブリッジ端子86と、選択的に動作電圧UBまたは接地との間に接続される。しかしながら、この場合、対向ブリッジ端子88は、動作電圧UBの半分に対応する電位に接続される。本実施態様により、端子90,92なしですますことができる。
Claims (10)
- 自動設備(10)における電気負荷(26,28)のフェイルセーフ断路のための安全スイッチング装置であって、第1および第2信号を供給するための第1および第2端子(36,38)と、前記負荷(26,28)の接続を切るための冗長出力スイッチング信号を生成するようにともに設計される第1および第2スイッチング素子(K1,K2)とを備え、
前記第1スイッチング素子(K1)は、前記第1信号が供給される第1制御回路(56)を有し、
前記第2スイッチング素子(K2)は、前記第2信号が供給される第2制御回路(58)を有し、
第1電流経路(90,74,58,84,78)、代替の第2電流経路(72−58,84,76,92)、および少なくとも一つのスイッチング素子(72−78,90,92)を有する回路構成を特徴とし、
前記少なくとも一つのスイッチング素子(72−78,90,92)は、前記第2信号を前記第2制御回路(58)の経路に流すために、前記第2信号の極性に応じて、前記第1電流経路または前記第2電流経路のいずれかを接続するように設計される、安全スイッチング装置。 - 前記回路構成は、ブリッジ整流器を形成する複数の第1のスイッチング素子(72−78)を備えることを特徴とする、請求項1に記載の安全スイッチング装置。
- 前記ブリッジ整流器は、第1および第2ブリッジ端子(80,82)を有し、前記第2制御回路(58)はそれらの間に配置されることを特徴とする、請求項2に記載の安全スイッチング装置。
- 前記ブリッジ整流器は、第3および第4ブリッジ端子(86,88)を有し、前記第3ブリッジ端子(86)は、前記第2端子(38)に結合され、かつ前記第4端子(88)は規定された参照電位に接続されることを特徴とする、請求項2または3に記載の安全スイッチング装置。
- 前記第2信号は、高い第1信号レベル(UB)と低い第2信号レベル(接地)とを繰り返し、前記規定された参照電位(UB/2)は、前記第1信号レベルと前記第2信号レベルとの実質的に中間にあることを特徴とする、請求項4に記載の安全スイッチング装置。
- 前記回路構成は、前記第2制御回路(58)を第1または第2動作電位(UB,接地)に接続するように設計される少なくとも一つの第2のスイッチング素子(90,92)を備えることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の安全スイッチング装置。
- 電流の流れが前記第2制御回路(58)において検出されるまで、前記第2制御回路(58)を前記第1または第2動作電位(UB,接地)に交互に接続するように設計される制御ユニット(62)を特徴とする、請求項6に記載の安全スイッチング装置。
- 電流の流れが前記第2制御回路(58)において検出されると直ちに前記制御ユニット(62)を動作不能にするように設計されるイネーブルユニット(94)を特徴とする、請求項7に記載の安全スイッチング装置。
- 少なくとも2つの制御位置を有する制御素子(96)を特徴とし、前記制御素子は、前記第2制御回路(58)を前記第1または前記2動作電位(UB,接地)に接続するために、前記少なくとも一つの第2のスイッチング素子(90,92)に動作的に結合される、請求項6〜8のいずれか1項に記載の安全スイッチング装置。
- 前記第2スイッチング素子(K2)は、電気機械スイッチング素子であることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記載の安全スイッチング装置。
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