JP2009527206A - デジタル領域サンプリングレートコンバータ - Google Patents

デジタル領域サンプリングレートコンバータ Download PDF

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    • H04L27/04Modulator circuits; Transmitter circuits

Abstract

選択された中間サンプリング周波数にしたがって、デジタル信号をアップサンプリングおよびダウンサンプリングすることによる、デジタル領域中のサンプリングレート変換に対する技術を記述する。複数の因数を持つ帯域幅を有するプロトタイプのアンチエイリアシングフィルタがメモリ中に記憶される。技術は、プロトタイプのフィルタの因数に基づいて、デジタル信号の所望の出力サンプリング周波数の整数倍数である中間サンプリング周波数を選択することと、選択された中間サンプリング周波数に関係付けられた整数と同じであるダウンサンプリング係数を選択することとを含む。フィルタ発生器が、プロトタイプのフィルタに基づいて、選択されたダウンサンプリング係数に対してアンチエイリアシングフィルタを発生させる。サンプリングレートコンバータは、入力サンプリング周波数におけるデジタル信号を、選択された中間サンプリング周波数にアップサンプリングする。
【選択図】 図1

Description

関連出願
本出願は、2006年2月15日に出願された、米国仮出願第60/773,876号の利益を主張する。
本開示は、サンプリングレートコンバータに関し、より詳細には、デジタル領域のサンプリングレートコンバータに関する。
背景
サンプリングレートコンバータは、デジタル信号のサンプリング周波数を変化させるために使用され、再サンプラーとも呼ばれる。サンプリングレートコンバータは、ハードウェアデバイスおよび/またはソフトウェアの形態をとり、アップサンプラーまたはダウンサンプラーのいずれかである。アップサンプラーは、デジタル信号のサンプリングレートを増加させる。ダウンサンプラーは、デジタル信号のサンプリングレートを減少させる。サンプリング周波数変換レートは、所望の出力サンプリング周波数と、所定の入力サンプリング周波数との比として規定されている。アップサンプリングの変換レートは、常に1.0より大きく、一方、ダウンサンプリングの変換レートは、常に1.0より小さい。
エイリアシングは、アナログ信号をデジタル信号に、またはデジタル信号をアナログ信号に変換するときに、通常生じる現象である。エイリアシングは、デジタル信号のサンプリング周波数を変換するときにも生じることがある。エイリアシングが生じるとき、1つの周波数における信号のエネルギーが、他の周波数に対して投影される。例えば、信号が、それぞれ1kHzと7.5kHzにおいて、2つの正弦波成分を有していると仮定する。信号が16kHzでサンプリングされる場合、信号は完全に再構成できる。信号が、デシメーションにより、16kHZから4kHzにダウンサンプリングされる場合、1kHzにおけるエネルギーは変化しないが、7.5kHzにおけるエネルギーは、0.5kHzに投影されるだろう。0.5kHzにおけるエネルギーは、エイリアシングであると考えられる。別の例として、1kHzにおけるアナログの正弦波信号が4kHzでサンプリングされる場合、エネルギーは、1kHzにおいて現れ、それは望ましいことである。しかしながら、隣接サンプル間に3つのゼロを挿入することにより、信号が16kHzにアップサンプリングされる場合、エネルギーは、1kHz、3kHz、5kHz、および7kHzにおいて現れるだろう。3kHz、5kHz、および7kHzにおけるエネルギーは、1kHzにおけるエネルギーの像であり、エイリアシングであると考えられる。エイリアシングによる歪みを減少させるために、サンプリングレートコンバータは、通常、アンチエイリアシングフィルタを含んでおり、アンチエイリアシングフィルタは、一般的にローパスフィルタである。
アンチエイリアシングフィルタは、一般的に、アップサンプラーおよびダウンサンプラーの両方において必要とされる。例えば、一般的なダウンサンプラーは、通常、アンチエイリアシングフィルタとデシメータとを含んでいる。いくつかのケースにおいて、ダウンサンプラーは、元のデジタル信号をアナログ信号に変換するデジタルアナログコンバータと、所望のサンプリング周波数でアナログ信号をサンプリングするアナログデジタルコンバータとを含んでいる。しかしながら、このタイプのダウンサンプラーは、専用のハードウェアのサポートを必要とし、専用のハードウェアのサポートは、ダウンサンプラーのサイズおよびコストを増加させることがある。
他のケースにおいて、ダウンサンプラーは、デジタル領域において、専らサンプリング周波数変換を実行する。ダウンサンプリングレートが2つの正の整数の比として表現されるとき、デジタル領域のダウンサンプラーは、3つの段階において実現できる。一例として、ダウンサンプリングレートがI/Dであると仮定する。ここでIおよびDは、互いに素である正の整数であり、Dは専ら、Iよりも大きい。最初に、デジタル信号は、Iの係数だけ補間される。次に、アンチエイリアシングフィルタが、補間されたデジタル信号をフィルタリングする。最後に、デジタル信号は、Dのダウンサンプリング係数だけデシメートされる。ダウンサンプラー中のアンチエイリアシングフィルタの帯域幅は、π/Dであり、ここでDは、ダウンサンプリング係数である。それゆえに、それぞれの異なるダウンサンプリングレートDは、異なるアンチエイリアシングフィルタを必要とする。一次補間を使用して、それぞれの所望のサンプリングレートに対するアンチエイリアシングフィルタを発生させるために、単一のプロトタイプのアンチエイリアシングフィルタを使用してもよい。しかしながら、高性能を達成するためには、かなり多数の係数を有する、非常に狭い帯域のプロトタイプのアンチエイリアシングフィルタが必要とされる。
概要
一般に、本開示は、選択された中間サンプリング周波数にしたがって、デジタル信号をアップサンプリングおよびダウンサンプリングすることによる、デジタル領域中のサンプリングレート変換に対する技術に関する。技術は、デジタル信号の所望の出力サンプリング周波数の整数倍数である、中間サンプリング周波数を選択することを含む。技術はまた、選択された中間サンプリング周波数に関係付けられた整数と同じである、ダウンサンプリング係数を選択することを含む。サンプリングレートコンバータは、入力サンプリング周波数におけるデジタル信号を、選択された中間サンプリング周波数にアップサンプリングし、選択されたダウンサンプリング係数だけ、デジタル信号を所望の出力サンプリング周波数にダウンサンプリングする。
サンプリングレートコンバータは、アップサンプラーとダウンサンプラーとの両方を含む。アップサンプラーは、任意の有理数のアップサンプリングレートをサポートして、アップサンプリングおよび補間や、帯域制限された補間や、直接補間や、または他のアップサンプリング方法を実行することにより、入力サンプリング周波数を、選択された中間サンプリング周波数に変換する。ダウンサンプラーは、整数のダウンサンプリング係数だけをサポートして、選択された中間サンプリング周波数を所望の出力サンプリング周波数に変換する。
異なるダウンサンプリング係数は、ダウンサンプラー中に異なるアンチエイリアシングフィルタを必要とする。かなり多数のアンチエイリアシングフィルタをメモリ中に記憶させることを回避するために、複数の因数を持つ帯域幅を有するプロトタイプのアンチエイリアシングフィルタが、メモリ中に記憶される。選択された中間サンプリング周波数は、所望の出力サンプリングの整数倍数であり、ここで整数は、プロトタイプのフィルタに関係付けられた複数の因数のうちの1つである。
フィルタ発生器が、デシメーションを使用して、プロトタイプのフィルタに基づいて、デジタル信号の選択されたダウンサンプリング係数に対してアンチエイリアシングフィルタを発生させる。それゆえに、いくつかの実施形態において、デジタル信号に対する変換レートにかかわらず、1つのプロトタイプのフィルタをメモリ中に記憶させる必要があるだけである。さらに、記憶されたプロトタイプのアンチエイリアシングフィルタは、減少した数の因数を有する比較的短いプロトタイプのフィルタであってもよい。移動ワイヤレス通信デバイス(WCD)のような、データ記憶空間が制限されるデバイスにおいて、これは特に有用である。
1つの実施形態において、本開示は、デジタル領域中で、デジタル信号のサンプリングレートを変換する方法を提供する。方法は、デジタル信号の所望の出力サンプリング周波数の整数倍数である、デジタル信号の中間サンプリング周波数を選択することを含む。方法はまた、入力サンプリング周波数におけるデジタル信号を、選択された中間サンプリング周波数にアップサンプリングすることと、選択された中間サンプリング周波数におけるデジタル信号を、所望の出力サンプリング周波数にダウンサンプリングすることとを含む。
別の実施形態において、本開示は、デジタル領域中で、デジタル信号のサンプリングレートを変換する命令を含むコンピュータ読み取り可能媒体を提供する。命令により、プログラム可能なプロセッサが、デジタル信号の所望の出力サンプリング周波数の整数倍数である、デジタル信号の中間サンプリング周波数を選択する。また、命令により、プログラム可能なプロセッサが、入力サンプリング周波数におけるデジタル信号を、選択された中間サンプリング周波数にアップサンプリングし、選択された中間サンプリング周波数におけるデジタル信号を、所望の出力サンプリング周波数にダウンサンプリングする。
別の実施形態において、本開示は、デジタル信号の所望の出力サンプリング周波数の整数倍数である、デジタル信号の中間サンプリング周波数を選択するプロセッサを備えるデバイスを提供する。プロセッサはまた、デジタル領域中で、デジタル信号のサンプリングレートを変換し、プロセッサは、入力サンプリング周波数におけるデジタル信号を、選択された中間サンプリング周波数にアップサンプリングし、選択された中間サンプリング周波数におけるデジタル信号を、所望の出力サンプリング周波数にダウンサンプリングする。
ここで記述した技術は、ハードウェアや、ソフトウェアや、ファームウェアや、またはそれらの任意の組み合わせ中で実現してもよい。ソフトウェア中で実現される場合、プロセッサにより実行されるとき、ここで記述した方法のうちの1つ以上を実行する命令を含むコンピュータ読取り可能媒体により、技術は、全体的にまたは部分的に実現されてもよい。
1つ以上の実施形態の詳細を、添付図面および以下の詳細な説明中で示す。本発明の他の、特徴、目的、および利益は、詳細な説明および図面から、そして特許請求の範囲から明らかになるだろう。
詳細な説明
図1は、本開示の実施形態にしたがうサンプリングレートコンバータ20を含む、ワイヤレス通信デバイス(WCD)10を図示するブロック図である。記述するように、サンプリングレートコンバータ20は、選択された中間サンプリング周波数にしたがって、デジタル信号をアップサンプリングおよびダウンサンプリングすることにより、デジタル領域中でサンプリングレート変換を実行する。サンプリングレートコンバータ20は、さまざまなデバイスにおいて有用であり、特に、WCD10のような、データ記憶空間が制限されるデバイスにおいて有用である。しかしながら、サンプリングレートコンバータ20は、ワイヤード通信デバイスや、パケットベースの通信デバイスや、主として通信に向けられていない、オーディオ再生デバイスや、記録デバイスや、表示デバイスのようなデバイスを含む、他のデバイスにおいても有用である。図1の例において、サンプリングレートコンバータ20は、WCD10内に存在し、WCD10は、移動無線電話機や、衛星無線電話機や、ポータブルコンピュータ内に組み込まれたワイヤレス通信カードや、ワイヤレス通信機能を備えたパーソナルデジタルアシスタント(PDA)や、またはワイヤレス通信可能な何らかのさまざまなデバイスの形態をとる。
WCD10は、複数の基地局と通信する。基地局は一般的に、WCD10とワイヤレスに通信して、WCD10に対してネットワークアクセスを提供する固定機器である。例えば、基地局は、WCD10と公衆電話交換ネットワーク(PSTN)との間にインターフェースを提供し、それにより、電話通話が、WCDに対して、およびWCDからルーティングできる。代わりに、または追加として、パケットベースの音声情報またはパケットベースのデータの送信のために、基地局は、パケットベースのネットワークに結合されていてもよい。
図1の例において、WCD10は、アンテナ11と、トランシーバ12と、コーデック(エンコーダ/デコーダ)13と、メモリ16と、制御装置18とを含む。いくつかの実施形態において、制御装置18は、WCD10の動作を制御できる移動局モデム(MSM)を備えていてもよい。WCD10は、アンテナ11を介してトランシーバ12により基地局からのワイヤレス信号を受信する。コーデック13は、受信されたワイヤレス信号をデコードする。制御装置18は、コーデック13から、入力サンプリングレートにおけるデコードされたデジタル信号を受け取り、デジタル信号を処理し、WCD10のユーザに対して、処理された信号を提供し、および/または処理された信号をメモリ16中に記憶させる。
制御装置18は、信号プロセッサ14と、サンプラー15と、サンプリングレートコンバータ20と、周波数選択器22と、フィルタ発生器24とを含む。信号プロセッサ14は、コーデック13から受け取った入力サンプリング周波数のデジタル信号を処理し、サンプリングレートコンバータ20は、デジタル信号のためのアプリケーションに依存する所望の出力サンプリング周波数に、入力サンプリング周波数を変換する。信号プロセッサ14は、所望の出力サンプリング周波数におけるデジタル信号を再度処理してもよい。他の実施形態において、制御装置18は、複数の信号プロセッサを含んでいてもよい。WCD10のユーザに対して信号を提供するために、サンプラー15は、デジタルアナログコンバータ(DAC)を備え、所望の出力サンプリング周波数におけるデジタル信号をアナログ信号に変換する。
WCD10はまた、WCD10のユーザから信号を受け取る。制御装置18は、アナログ信号を受け取り、アナログ信号をデジタル信号に変換し、送信のためにデジタル信号を処理する。このケースにおいて、サンプラー15は、アナログデジタルコンバータ(ADC)を備え、入力サンプリング周波数で、アナログ信号をデジタル信号に変換する。信号プロセッサ14は、入力サンプリング周波数におけるデジタル信号を処理し、サンプリングレートコンバータ20は、デジタル信号のためのアプリケーションに依存する所望の出力サンプリング周波数に、入力サンプリング周波数を変換する。信号プロセッサ14は、所望の出力サンプリング周波数におけるデジタル信号を再度処理してもよい。他の実施形態において、制御装置18は、複数の信号プロセッサを含んでいてもよい。コーデック13は、所望の出力サンプリング周波数におけるデジタル信号をエンコードする。トランシーバ12は、アンテナ11を介して、エンコードされたワイヤレス信号を基地局に送信する。いくつかの実施形態において、トランシーバ12により受信される信号およびトランシーバ12により送信する信号のために、制御装置18は、専用の組の、信号プロセッサと、サンプリングレートコンバータと、サンプラーとを含んでいてもよい。
デジタル信号を処理する前に、デジタル信号のための可能性のあるアプリケーションに基づいて、制御装置18は、デジタル信号の所望の出力サンプリング周波数f0を決定する。受信デジタル信号のための可能性のあるアプリケーションは、さまざまなサンプリング周波数を使用する。例えば、8kHzおよび16kHzのサンプリング周波数が、音声通信アプリケーションにおいて使用される。オーディオコンパクトディスク(CD)アプリケーションは、44.1kHzのサンプリング周波数を使用する。デジタルオーディオテープ(DAT)アプリケーションは、48kHzのサンプリング周波数を使用する。11.025kHz、12kHz、12.8kHz、22.05kHz、24kHz、32kHz、および44kHzを含む、他の一般的なサンプリング周波数が、他のデジタル信号アプリケーションにおいて使用される。
制御装置18内の周波数選択器は、所望の出力サンプリング周波数の整数倍数である、デジタル信号の中間サンプリング周波数fmを選択する。制御装置18は次に、選択された中間サンプリング周波数に関係付けられた整数と同じである、デジタル信号のダウンサンプリング係数を選択する。それゆえに、本開示の実施形態にしたがうと、アップサンプリングおよびダウンサンプリングは、同じ中間周波数を使用する。
選択された中間サンプリング周波数にしたがって、入力サンプリング周波数から所望の出力サンプリング周波数に、デジタル信号のサンプリングレートを変換するために、制御装置18内のサンプリングレートコンバータ20は、(示していない)アップサンプラーおよびダウンサンプラーの両方を含んでいる。サンプリングレートコンバータ20は最初に、入力サンプリング周波数fiにおけるデジタル信号を、選択された中間サンプリング周波数にアップサンプリングする。サンプリングレートコンバータ20は次に、選択されたダウンサンプリング係数だけ、所望の出力サンプリング周波数にデジタル信号をダウンサンプリングする。
サンプリングレートコンバータ20は、さまざまな異なるダウンサンプリングレートでフレキシブルなダウンサンプリングを提供するように構成されていてもよい。それぞれのダウンサンプリング係数は、サンプリングレートコンバータ20内のダウンサンプラー中に異なるアンチエイリアシングフィルタを必要とする。かなり多数のアンチエイリアシングフィルタをメモリ16中に記憶させることを回避するために、複数の因数を持つ帯域幅を有するプロトタイプのアンチエイリアシングフィルタが、メモリ16中に記憶される。例えば、プロトタイプのフィルタは、帯域幅π/Nを有し、ここでNは、複数の因数を有する。いくつかの実施形態において、2つ以上のプロトタイプのアンチエイリアシングフィルタをメモリ16中に記憶させてもよく、プロトタイプのフィルタのそれぞれは、異なる対応する因数を持つ、異なる帯域幅を有する。
周波数選択器22は、所望の出力サンプリング周波数の整数倍数である、デジタル信号の中間サンプリング周波数を選択する。ここで整数は、メモリ16中に記憶されたプロトタイプのアンチエイリアシングフィルタに関係付けられた複数の因数のうちの1つである。制御装置18は、プロトタイプのフィルタに関係付けられた複数の因数のうちの同じ1つに等しい、デジタル信号のダウンサンプリング係数を選択する。
制御装置18内のフィルタ発生器24は、デシメーションを使用して、プロトタイプのフィルタに基づいて、デジタル信号の選択されたダウンサンプリング係数に対して、アンチエイリアシングフィルタを発生させる。フィルタの帯域幅を設定し、多数のフィルタのタップを確立し、そしてフィルタの係数を計算することにより、フィルタ発生器24は、アンチエイリアシングフィルタを発生させてもよい。アンチエイリアシングフィルタの帯域幅は、アンチエイリアシングフィルタを通過できる信号エネルギーの周波数範囲を規定する。
例えば、メモリ16中に記憶されたプロトタイプのアンチエイリアシングフィルタが、帯域幅π/Nを有し、かつ、選択された中間サンプリング周波数がnf0である場合、制御装置18は、nであるダウンサンプリング係数を選択する。ここでnは、Nの1つの因数である。フィルタ発生器24は次に、プロトタイプのフィルタをN/n分の1にデシメートすることにより、帯域幅π/nを有するアンチエイリアシングフィルタを発生させる。このようにして、受信デジタル信号に対するサンプリング周波数の変換レートにかかわらず、1つのプロトタイプのフィルタをメモリ16中に記憶させる必要があるだけである。さらに、記憶されたプロトタイプのアンチエイリアシングフィルタは、減少した数の因数を有する比較的短いプロトタイプのフィルタであってもよい。これは、記憶空間が制限されるようなWCD10において特に有用である。
本開示の範囲を限定することなく、プロトタイプのフィルタからアンチエイリアシングフィルタを発生させるいくつかの特定の例を示す。第1の例として、メモリ16中に記憶されたアンチエイリアシングプロトタイプフィルタは、帯域幅π/60を有し、ここで60は、2、3、4、5、6、10、12、15、20、30、および60の倍数である。フィルタ発生器24は、デシメーションを使用して、プロトタイプのフィルタから、π/2、π/3、π/4、π/5、π/6、π/10、π/12、π/15、π/20、π/30、またはπ/60の帯域幅を有するアンチエイリアシングフィルタ30を導出する。すなわち、メモリ16中に記憶されたプロトタイプのフィルタは、ダウンサンプリング係数2、3、4、5、6、12、15、20、30、および60をサポートする。それゆえに、周波数選択器22は、2f0、3f0、4f0、5f0、6f0、10f0、12f0、15f0、20f0、30f0、および60f0を含むセットから、デジタル信号に対する中間サンプリング周波数を選択する。このケースにおいて、例示的なプロトタイプのフィルタは、11個の異なるアンチエイリアシングフィルタをメモリ16中に記憶させるのに必要とする空間と比較して、約64%だけ、メモリ16中で使用される記憶空間の量を減少させる。
第2の例として、メモリ16中で記憶されたアンチエイリアシングプロトタイプフィルタは、帯域幅π/12を有する。ここで12は、2、3、4、6、および12の倍数である。例示的なプロトタイプのフィルタは、大きな変換レートのサポートが必要でない、ほとんどのスピーチおよびオーディオアプリケーションに対しては十分である。フィルタ発生器24は、デシメーションを使用して、プロトタイプのフィルタから、π/2、π/3、π/4、π/6、またはπ/12の帯域幅を有するアンチエイリアシングフィルタ30を導出する。すなわち、メモリ16中に記憶されたプロトタイプのフィルタは、ダウンサンプリング係数2、3、4、6および12をサポートする。それゆえに、周波数選択器22は、2f0、3f0、4f0、6f0、および12f0を含むセットから、デジタル信号の中間サンプリング周波数を選択する。このケースにおいて、例示的なプロトタイプのフィルタは、5個の異なるアンチエイリアシングフィルタをメモリ16中に記憶させるのに必要とする空間と比較して、約56%だけ、メモリ16中で使用される記憶空間の量を減少させる。
図2は、より詳細に、図1からのサンプリングレートコンバータ20を図示するブロック図である。サンプリングレートコンバータ20は、アップサンプラー26とダウンサンプラー28とを含み、アップサンプラー26とダウンサンプラー28は、選択された中間サンプリング周波数にしたがって、デジタル領域中で、デジタル信号を、それぞれアップサンプリングおよびダウンサンプリングする。
アップサンプラー26は、デジタル信号のサンプリング周波数を増加させ、元のデジタル信号の帯域幅よりも広い帯域幅を有する、アップサンプリングされたデジタル信号を生成させる。アップサンプリングに対して、拡張された周波数帯域における元のデジタル信号のスペクトルおよびエネルギーに対する歪は、信号の忠実度を保つ、予め定められたレベルに制御すべきである。アップサンプラー26は、任意の有理数のアップサンプリングレートをサポートして、アップサンプリングおよび補間や、帯域制限された補間や、直接補間や、または他のアップサンプリング方法を実行することにより、入力サンプリング周波数を、選択された中間サンプリング周波数に変換する。
ダウンサンプラー28は、デジタル信号のサンプリング周波数を減少させ、元のデジタル信号の帯域幅よりも狭い帯域幅を有する、ダウンサンプリングされたデジタル信号を生成させる。ダウンサンプリングに対して、元のデジタル信号のスペクトルに対する歪は、信号の忠実度を保つために最小化すべきである。ダウンサンプラー28は、整数のダウンサンプリング係数だけをサポートして、選択された中間サンプリング周波数を、所望の出力サンプリング周波数に変換する。ダウンサンプラー28は、アンチエイリアシングフィルタ30とデシメータ32とを含む。
いったん周波数選択器22が、デジタル信号の中間サンプリング周波数を選択すると、サンプリングレートコンバータ20内のアップサンプラー26は、入力サンプリング周波数fiにおけるデジタル信号を、選択された中間サンプリング周波数fmにアップサンプリングする。例えば、アップサンプラー26は、アップサンプリング係数だけデジタル信号を拡張することにより、デジタル信号をアップサンプリングしてもよい。デジタル信号の隣接入力サンプル間に所定の数のゼロを挿入することにより、アップサンプラー26は、このアップサンプリングプロセスを達成してもよい。ゼロ挿入のプロセス後に、アップサンプラー26は、デジタル信号をフィルタリングして、デジタル信号中の何らかのエイリアシング像または歪みを取り除いてもよい。アップサンプラー26は次に、補間を実行して、デジタル信号を選択された中間サンプリング周波数にダウンサンプリングしてもよい。補間方法は、零次補間と、一次補間と、より高次の補間と、さまざまなスプライン補間とを含む。
サンプリングレートコンバータ20内のダウンサンプラー28は次に、選択された中間サンプリング周波数にしたがって、メモリ16中に記憶されたプロトタイプのフィルタから導出されたアンチエイリアシングフィルタ30により、デジタル信号をフィルタリングする。デジタル信号のフィルタリング後に、デシメータ32により、選択されたダウンサンプリング係数だけデジタル信号をデシメートすることにより、ダウンサンプラー28は、中間サンプリング周波数fmにおけるデジタル信号を、所望の出力サンプリング周波数f0にダウンサンプリングする。
選択された中間サンプリング周波数に基づいて、入力サンプリング周波数から所望の出力サンプリング周波数にデジタル信号変換するいくつかの例を示す。第1の例として、制御装置18は、44.1kHzの入力サンプリングレートでデジタル信号を受け取り、デジタル信号の所望の出力サンプリング周波数が8kHzであることを決定する。この例において、周波数選択器22は、48kHzである中間サンプリング周波数を選択する。48kHzは、所望の出力サンプリング周波数の整数倍数である(すなわち、6f0)。制御装置18は次に、6に等しいダウンサンプリング係数を選択する。6は、選択された中間サンプリング周波数に関係付けられた整数と同じである。アップサンプラー26は、44.1kHzから48kHzにデジタル信号をアップサンプリングする。ダウンサンプラー28は、プロトタイプのフィルタから導出された、帯域幅π/6を有するアンチエイリアシングフィルタ30によりデジタル信号をフィルタリングする。次に、ダウンサンプラー28は、デシメータ32により、デジタル信号を6分の1にデシメートすることにより、48kHzから8kHzにデジタル信号をダウンサンプリングする。
第2の例として、制御装置18は、48kHzの入力サンプリングレートでデジタル信号を受け取り、そして、デジタル信号の所望の出力サンプリング周波数が44.1kHzであることを決定する。この例において、周波数選択器22は、88.2kHzである中間サンプリング周波数を選択する。88.2kHzは、所望の出力サンプリング周波数の整数倍数である(すなわち、2f0)。制御装置18は次に、2に等しいダウンサンプリング係数を選択する。2は、アップサンプラー26により使用される、選択された中間サンプリング周波数に関係付けられた整数と同じである。アップサンプラー26は、48kHzから88.2kHzにデジタル信号をアップサンプリングする。ダウンサンプラー28は、プロトタイプのフィルタから導出された、帯域幅π/2を有するアンチエイリアシングフィルタ30によりデジタル信号をフィルタリングする。次に、ダウンサンプラー28は、デシメータ32により、デジタル信号を2分の1にデシメートすることにより、88.2kHzから44.1kHzにデジタル信号をダウンサンプリングする。
第3の例として、制御装置18は、44.1kHzの入力サンプリングレートでデジタル信号を受け取り、そして、デジタル信号の所望の出力サンプリング周波数が22kHzであることを決定する。この例において、周波数選択器22は、66kHzである中間サンプリング周波数を選択する。66kHzは、所望の出力サンプリング周波数の整数倍数である(すなわち、3f0)。制御装置18は次に、3に等しいダウンサンプリング係数を選択する。3は、選択された中間サンプリング周波数に関係付けられた整数と同一である。アップサンプラー26は、44.1kHzから66kHzにデジタル信号をアップサンプリングする。ダウンサンプラー28は、プロトタイプのフィルタから導出された、帯域幅π/3を有するアンチエイリアシングフィルタ30によりデジタル信号をフィルタリングする。次に、ダウンサンプラー28は、デシメータ32により、デジタル信号を3分の1にデシメートすることにより、66kHzから22kHzにデジタル信号をダウンサンプリングする。
図3は、より詳細に、図1からの周波数選択器22を図示するブロック図である。制御装置18内の周波数選択22は、所望の出力サンプリング周波数f0と、メモリ16中に記憶されたプロトタイプのアンチエイリアシングフィルタに関係付けられた因数とに基づいて、中間サンプリング周波数fmを選択する。周波数選択器22は、制御装置18から、デジタル信号の入力サンプリング周波数と所望の出力サンプリング周波数とを受け取る。さらに、周波数選択器22は、メモリ16中に記憶されたプロトタイプのフィルタに関係付けられた因数を取得する。
周波数選択器22内の周波数決定モジュール40は、所望の出力サンプリング周波数の整数倍数である、1組の中間サンプリング周波数を決定する。ここで、その整数は、プロトタイプのフィルタに関係付けられた因数である。例えば、プロトタイプのアンチエイリアシングフィルタが、帯域幅π/Nを有する場合、対応する因数は、n−2、n−1、n、およびn+1であるかもしれない。周波数決定モジュール40は、(n−2)*0、(n−1)*0、nf0、および(n+1)*0である、1組の中間サンプリング周波数を決定する。いくつかのケースにおいて、決定された組の中間サンプリング周波数は、連続していない。
周波数選択器22内の比較モジュール44は、デジタル信号の入力サンプリング周波数fiを、周波数決定器モジュール40からの1組の中間サンプリング周波数と比較して、入力サンプリング周波数より大きいかまたは等しい、1組の中間サンプリング周波数のうちの最も低い1つを決定する。周波数選択器22は次に、デジタル信号の中間サンプリング周波数として、1組の中間サンプリング周波数のうちの最も低い1つを選択する。例えば、デジタル信号の入力サンプリング周波数fiが(n−1)*0より大きいが、nf0より小さい場合、周波数選択器22は、nf0に等しい、デジタル信号の中間サンプリング周波数fmを選択する。
図4は、選択された中間サンプリングレートに基づいて、デジタル領域中で、入力サンプリングレートを所望の出力サンプリングレートに変換する例示的な動作を図示するフローチャートである。図1からのWCD10内の制御装置18に関して、動作をここで記述する。プロトタイプのアンチエイリアシングフィルタが、WCD10のメモリ16中に記憶される(50)。いくつかのケースにおいて、WCD10のサービスプロバイダが、プロトタイプのアンチエイリアシングフィルタをメモリ16中に記憶させてもよい。他のケースにおいて、WCD10の製造の際に、プロトタイプのアンチエイリアシングフィルタをメモリ16中に記憶させてもよい。プロトタイプのフィルタは、帯域幅π/Nを有し、ここでNは、複数の因数を有する。いくつかの実施形態において、2つ以上のプロトタイプのアンチエイリアシングフィルタをメモリ16中に記憶させてもよく、プロトタイプのフィルタのそれぞれは、異なる対応する因数を持つ、異なる帯域幅を有する。
制御装置18は、入力サンプリング周波数fiでサンプリングされたデジタル信号を受け取る(52)。制御装置18は次に、デジタル信号のための可能性のあるアプリケーションに基づいて、デジタル信号の所望の出力サンプリング周波数f0を決定する(54)。異なるデジタル信号アプリケーションは、異なるサンプリング周波数を使用する。したがって、特定のアプリケーションは、必要とされるサンプリング周波数を指定し、制御装置18は、出力サンプリング周波数f0の選択のために、そのサンプリング周波数を参照する。
制御装置18は、デジタル信号の入力サンプリング周波数と、所望の出力サンプリング周波数とを周波数選択器22に送る。周波数選択器22は、所望の出力サンプリング周波数の整数倍数である、デジタル信号の中間サンプリング周波数fmを選択する(56)。周波数選択器22は、所望の出力サンプリング周波数と、メモリ16中に記憶されたプロトタイプのアンチエイリアシングフィルタに関係付けられた因数とに基づいて、選択を実行する。例えば、プロトタイプのアンチエイリアシングフィルタが帯域幅π/12を有する場合、対応する因数は、2、3、4、6、および12である。周波数選択器22は次に、2f0、3f0、4f0、6f0、または12f0のうちの1つとして、中間周波数を選択する。
制御装置18は次に、選択された中間サンプリング周波数に関係付けられた整数と同じである、ダウンサンプリング係数を選択する(58)。上の例を続けると、選択された中間サンプリング周波数が3f0である場合、制御装置18は、3であるダウンサンプリング係数を選択する。制御装置18は、デジタル信号の選択されたダウンサンプリング係数をフィルタ発生器24に送る。フィルタ発生器24は、デシメーションを使用して、メモリ16中に記憶されたプロトタイプのアンチエイリアシングフィルタから、選択されたダウンサンプリング係数に対するアンチエイリアシングフィルタを発生させる(60)。プロトタイプのアンチエイリアシングフィルタが帯域幅π/12を有し、かつ、選択されたダウンサンプリング係数が3である場合、フィルタ発生器24は、プロトタイプのフィルタを4分の1にデシメートすることにより、帯域幅π/3を有するアンチエイリアシングフィルタを発生させる。
サンプリングレートコンバータ20内のアップサンプラー26は、入力サンプリング周波数fiにおけるデジタル信号を、選択された中間サンプリング周波数fmにアップサンプリングする(62)。サンプリングレートコンバータ20内のダウンサンプラー28は、選択された中間サンプリング周波数にしたがって、メモリ16中に記憶されたプロトタイプのフィルタから導出された、アンチエイリアシングフィルタ30により、デジタル信号をフィルタリングする(64)。ダウンサンプラー28は次に、デシメータ32により、選択されたダウンサンプリング係数だけデジタル信号をデシメートすることにより、中間サンプリング周波数fmにおけるデジタル信号を、所望の出力サンプリング周波数f0にダウンサンプリングする(66)。
図5は、中間サンプリング周波数を選択して、デジタル領域中で、デジタル信号の入力サンプリング周波数を、所望の出力サンプリング周波数に変換する例示的な動作を図示するフローチャートである。例えば、動作は、図6からのステップ56をより詳細に含んでいてもよい。図1からのWCD10の制御装置18内の周波数選択器22に関して、動作をここで記述する。
周波数選択器22は、制御装置18から、デジタル信号の入力サンプリング周波数および所望の出力サンプリング周波数を受け取る(70)。周波数選択器22は、メモリ16中に記憶されたプロトタイプのアンチエイリアシングフィルタに関係付けられた因数を取得する(72)。プロトタイプのフィルタは、帯域幅π/Nを有し、ここでNは、複数の因数を有する。いくつかの実施形態において、メモリ16は、2つ以上のプロトタイプのアンチエイリアシングフィルタを記憶してもよく、プロトタイプのフィルタのそれぞれは、異なる対応する因数を持つ、異なる帯域幅を有する。
周波数選択器22内の周波数決定モジュール40は、デジタル信号の所望の出力サンプリング周波数と、プロトタイプのアンチエイリアシングフィルタに関係付けられた因数とに基づいて、1組の中間サンプリング周波数を決定する(74)。1組の中間サンプリング周波数は、所望の出力サンプリング周波数f0の整数倍数であり、ここでその整数は、プロトタイプのフィルタに関係付けられた因数である。例えば、プロトタイプのアンチエイリアシングフィルタが、帯域幅π/12を有する場合、対応する因数は、2、3、4、6、および12である。周波数決定モジュール40は、2f0、3f0、4f0、6f0、および12f0である、1組の中間サンプリング周波数を決定する。
周波数選択器22内の比較モジュール44が、次に、デジタル信号の入力サンプリング周波数を、1組の中間サンプリング周波数と比較する(76)。比較に基づいて、比較モジュール44は、入力サンプリング周波数より大きいかまたは等しい、1組の中間サンプリング周波数のうちの最も低い1つを決定する(78)。周波数選択器22は次に、デジタル信号の中間サンプリング周波数として、1組の中間サンプリング周波数のうちの最も低い1つを選択する(80)。例えば、入力サンプリング周波数が2f0と3f0との間にある場合、周波数選択器22は、デジタル信号の中間サンプリング周波数である3f0を選択する。
図6は、所望の出力サンプリング周波数f0の連続した整数倍数である、1組の中間サンプリング周波数84を図示するグラフである。図6中の水平方向の軸は、デジタル信号の入力サンプリング周波数を表す。図6中の垂直方向の軸は、デジタル信号の1組の中間サンプリング周波数84を表す。図6の例において、1組の中間サンプリング周波数84は、2f0、3f0、4f0、5f0、6f0、7f0、および8f0を含む。それゆえに、本開示にしたがうと、関係付けられたプロトタイプのアンチエイリアシングフィルタは、2、3、4、5、6、7、および8の対応する因数を持つ帯域幅を持たなければならない。
グラフ中で示したように、デジタル信号の中間サンプリング周波数fmは、1組の中間サンプリング周波数84から選択され、デジタル信号の入力サンプリング周波数fiより大きいかまたは等しい、所望の出力サンプリング周波数の最も低い整数倍数に等しい。すなわち、デジタル信号の入力サンプリング周波数が、所望の出力サンプリング周波数の連続した整数倍数のいずれかの間にある場合、デジタル信号の中間サンプリング周波数は、入力サンプリング周波数より大きいかまたは等しい整数倍数になるように選択される。例えば、(n−1)f0<fi<nf0である場合、fm=nf0である。図6中で示した塗りつぶされた点は、入力周波数fiがnf0に等しいとき、中間サンプリング周波数fmがnf0になるように選択されることを示す。このケースにおいて、アップサンプリングは必要でない。
図示された組の中間サンプリング周波数84に対して、メモリ中に記憶されたプロトタイプのアンチエイリアシングフィルタは、連続した整数倍数2f0、3f0、4f0、5f0、6f0、7f0、および8f0を生成させるために、狭い帯域幅を有することを必要とする。それゆえに、プロトタイプのフィルタは、比較的長く、そして、メモリ中で大量の記憶空間を消費するかもしれない。しかしながら、単一のプロトタイプのアンチエイリアシングフィルタを記憶させることは、プロトタイプのフィルタに関係付けられた因数のそれぞれに対して、個々のアンチエイリアシングフィルタを記憶させることよりも、メモリ中の空間を著しく少なくしか必要としない。
図7は、所望の出力サンプリング周波数f0の非連続の整数倍数である、別の組の中間サンプリング周波数86を図示するグラフである。図7中の水平方向の軸は、デジタル信号の入力サンプリング周波数を表す。図7中の垂直方向の軸は、デジタル信号の1組の中間サンプリング周波数86を表す。図7の例において、1組の中間サンプリング周波数86は、2f0、3f0、4f0、6f0、および12f0を含む。それゆえに、本開示にしたがうと、関係付けられたプロトタイプのアンチエイリアシングフィルタは、2、3、4、6、および12の対応する因数を持つ帯域幅を持たなければならない。このケースにおいて、プロトタイプのフィルタは、帯域幅π/12を有している。
グラフ中で示したように、デジタル信号の中間サンプリング周波数fmは、1組の中間サンプリング周波数86から選択され、デジタル信号の入力サンプリング周波数fiより大きいかまたは等しい、所望の出力サンプリング周波数の最も低い整数倍数に等しい。すなわち、デジタル信号の入力サンプリング周波数が、所望の出力サンプリング周波数の非連続の整数倍数のいずれかの間にある場合、デジタル信号の中間サンプリング周波数は、入力サンプリング周波数より大きいかまたは等しい整数倍数になるように選択される。例えば、4f0<fi<6f0である場合、fm=6f0である。さらに、6f0<fi<12f0である場合、fm=12f0である。図7中で示した、塗りつぶされた点は、入力周波数fiが整数倍数のうちの1つに等しいとき、中間サンプリング周波数fmが整数倍数のうちの同じ1つになるように選択されることを示す。例えば、fi=6f0であるとき、fm=6f0である。このケースにおいて、アップサンプリングは必要でない。
図示された組の中間サンプリング周波数86に対して、メモリ中に記憶されたプロトタイプのアンチエイリアシングフィルタは、帯域幅π/12を有し、帯域幅π/12は、非連続の整数倍数2f0、3f0、4f0、6f0、および12f0を生成させるために、比較的広い帯域幅である。それゆえに、図6中で示した例と比較して、プロトタイプのフィルタは、比較的短く、メモリにおいて、記憶空間の消費は少量である。
多数の実施形態を記述してきた。しかしながら、これらの実施形態に対してさまざまな修正が可能であり、ここで示した原理を同様に他の実施形態に対して適用してもよい。ここで記述した方法は、ハードウェア、ソフトウェア、および/またはファームウェア中で実現してもよい。このような方法のさまざまなタスクは、マイクロプロセッサや、組み込まれた制御装置や、またはIPコアのような論理素子の1つ以上のアレイにより実行可能な命令の組として実現されてもよい。1つの例において、1つ以上のこのようなタスクは、移動局のモデムのチップまたはチップセット内で、実行のために並べられ、移動局のモデムのチップまたはチップセットは、セルラ電話機のようなパーソナル通信デバイスの、さまざまなデバイスの動作を制御するように構成されている。
本開示中で記述した技術を、汎用目的マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラム可能ゲートアレイ(FPGA)、複合プログラム可能論理デバイス(CPLD)、または他の同等の論理デバイス内で実現してもよい。ソフトウェアにおいて実現される場合、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)、電気的消去可能プログラム可能読出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、またはこれらに類似するもののような、コンピュータ読取り可能媒体上の命令として、本技術を実現してもよい。命令により、1つ以上のプロセッサが、本開示において記述した機能のいくつかの観点を実行する。
さらなる例として、ハードワイヤード回路として、特定用途向け集積回路中に製造された回路構成として、あるいは、不揮発性記憶装置中にロードされたファームウェアプログラムあるいは機械読取り可能コードとして、データ記憶媒体からロードされる、またはデータ記憶媒体中にロードされるソフトウェアプログラムとして、実施形態を部分的にまたは全体的に実現してもよい。ここで、機械読取り可能コードは、マイクロプロセッサまたは他のデジタル信号処理ユニットのような、論理素子のアレイにより実行可能な命令である。データ記憶媒体は、半導体メモリ(ダイナミックまたはスタティックなRAMおよびROM、ならびに/あるいはフラッシュメモリを限定的でなく含んでもよい)あるいは、強誘電性の、オボニックの、ポリマーの、または位相変化の、メモリのような記憶素子のアレイ、あるいは、磁気または光学ディスクのようなディスク媒体であってもよい。
本開示において、デジタル領域中でサンプリングレート変換を実行するさまざまな技術を記述している。技術は、複数の因数を持つ帯域幅を有するプロトタイプのアンチエイリアシングフィルタをメモリ中に記憶させることを含む。技術は、メモリ中に記憶されたプロトタイプのフィルタの因数に基づいて、デジタル信号の所望の出力サンプリング周波数の整数倍数である中間サンプリング周波数を選択することと、選択された中間サンプリング周波数に関係付けられた整数と同じであるダウンサンプリング係数を選択することとをさらに含む。
フィルタ発生器は、デシメーションを使用して、プロトタイプのフィルタに基づいて、選択されたダウンサンプリング係数に対してアンチエイリアシングフィルタを発生させる。アップサンプラーとダウンサンプラーとの両方を含むサンプリングレートコンバータが、入力サンプリング周波数におけるデジタル信号を、選択された中間サンプリング周波数にアップサンプリングし、導出されたアンチエイリアシングフィルタによりデジタル信号をフィルタリングし、そして、選択されたダウンサンプリング係数だけ、デジタル信号を所望の出力サンプリング周波数にダウンサンプリングする。このように、1つのプロトタイプのフィルタをメモリ中に記憶させる必要があるだけである。さらに、記憶されたプロトタイプのアンチエイリアシングフィルタは、減少した数の因数を有する比較的短いプロトタイプのフィルタであってもよい。
ワイヤレス通信デバイス中でデジタル信号のサンプリングレートを変換することに関して主に記述したが、ワイヤード通信デバイスや、パケットベースの通信デバイスや、あるいは、通信をサポートしていてもよく、またはしていなくてもよい、オーディオ再生デバイスや、記録デバイスや、表示デバイスのような他のデバイス中で、サンプリングレート変換技術を実現してもよい。これらの実施形態および他の実施形態は、特許請求の範囲内である。
図1は、本開示の実施形態にしたがうサンプリングレートコンバータを含む、ワイヤレス通信デバイス(WCD)を図示するブロック図である。 図2は、図1からのサンプリングレートコンバータをより詳細に図示するブロック図である。 図3は、図1からの周波数選択器をより詳細に図示するブロック図である。 図4は、選択された中間サンプリングレートに基づいて、デジタル領域中で入力サンプリングレートを所望の出力サンプリングレートに変換することを図示するフローチャートである。 図5は、デジタル領域中で、デジタル信号の入力サンプリング周波数を所望の出力サンプリング周波数に変換するための、中間サンプリング周波数の選択を図示するフローチャートである。 図6は、所望の出力サンプリング周波数の連続した整数倍数である、1組の中間サンプリング周波数を図示するグラフである。 図7は、所望の出力サンプリング周波数の非連続の整数倍数である、別の組の中間サンプリング周波数を図示するグラフである。

Claims (35)

  1. 方法において、
    デジタル信号の所望の出力サンプリング周波数の整数倍数である、前記デジタル信号の中間サンプリング周波数を選択することと、
    入力サンプリング周波数における前記デジタル信号を、前記選択された中間サンプリング周波数にアップサンプリングすることと、
    前記選択された中間サンプリング周波数における前記デジタル信号を、前記所望の出力サンプリング周波数にダウンサンプリングすることとを含む方法。
  2. 前記デジタル信号のアプリケーションに基づいて、前記デジタル信号の所望の出力サンプリング周波数を決定することをさらに含む請求項1記載の方法。
  3. 前記選択された中間サンプリング周波数に関係付けられた整数である、前記デジタル信号のダウンサンプリング係数を選択することをさらに含み、
    前記デジタル信号をダウンサンプリングすることは、前記選択されたダウンサンプリング係数だけ、前記デジタル信号をデシメートすることを含む請求項1記載の方法。
  4. プロトタイプのアンチエイリアシングフィルタに基づいて、前記デジタル信号の選択されたダウンサンプリング係数に対してアンチエイリアシングフィルタを発生させることと、
    前記デジタル信号の選択されたダウンサンプリング係数に対して発生された前記アンチエイリアシングフィルタにより、前記中間サンプリング周波数における前記デジタル信号をフィルタリングすることとをさらに含む請求項3記載の方法。
  5. 前記中間サンプリング周波数を選択することは、前記入力サンプリング周波数より大きいかまたは等しい、前記所望の出力サンプリング周波数の最も低い整数倍数を選択することを含む請求項1記載の方法。
  6. メモリからプロトタイプのアンチエイリアシングフィルタを取得することをさらに含み、
    前記プロトタイプのアンチエイリアシングフィルタは、複数の因数を持つ帯域幅を有し、
    前記中間サンプリング周波数を選択することは、前記所望の出力サンプリング周波数の倍数と、前記プロトタイプのアンチエイリアシングフィルタに関係付けられた前記複数の因数のうちの1つとを選択することを含む請求項1記載の方法。
  7. 前記中間サンプリング周波数に関係付けられた前記複数の因数のうちの1つである、前記デジタル信号のダウンサンプリング係数を選択することと、
    前記プロトタイプのアンチエイリアシングフィルタをデシメートすることにより、前記デジタル信号の選択されたダウンサンプリング係数に対してアンチエイリアシングフィルタを発生させることと、
    前記デジタル信号の選択されたダウンサンプリング係数に対して発生された前記アンチエイリアシングフィルタにより、前記選択された中間サンプリング周波数における前記デジタル信号をフィルタリングすることとをさらに含む請求項6記載の方法。
  8. 前記中間サンプリング周波数を選択することは、
    メモリ中に記憶されたプロトタイプのアンチエイリアシングフィルタに関係付けられた因数を取得することと、
    前記所望の出力サンプリング周波数と、前記プロトタイプのアンチエイリアシングフィルタに関係付けられた因数とに基づいて、1組の中間サンプリング周波数を決定することと、
    前記デジタル信号の中間サンプリング周波数として、前記1組の中間サンプリング周波数のうちの1つを選択することとを含む請求項1記載の方法。
  9. 前記1組の中間サンプリング周波数のうちの1つを選択することは、
    前記入力サンプリング周波数を、前記1組の中間サンプリング周波数と比較することと、
    前記入力サンプリング周波数より大きいかまたは等しい、前記1組の中間サンプリング周波数のうちの最も低い1つを決定することと、
    前記デジタル信号の中間サンプリング周波数として、前記1組の中間サンプリング周波数のうちの前記最も低い1つを選択することとを含む請求項8記載の方法。
  10. 1組の中間サンプリング周波数を決定することは、前記所望の出力周波数の1組の倍数と、前記プロトタイプのアンチエイリアシングフィルタに関係付けられた因数とを決定することを含む請求項8記載の方法。
  11. 前記プロトタイプのアンチエイリアシングフィルタに関係付けられた因数は、連続または非連続のうちの1つである請求項8記載の方法。
  12. 前記入力サンプリング周波数でアナログ信号をサンプリングして、前記デジタル信号を生成させることをさらに含む請求項1記載の方法。
  13. コンピュータ読み取り可能媒体において、
    デジタル信号の所望の出力サンプリング周波数の整数倍数である、前記デジタル信号の中間サンプリング周波数を選択することと、
    入力サンプリング周波数における前記デジタル信号を、前記選択された中間サンプリング周波数にアップサンプリングすることと、
    前記選択された中間サンプリング周波数における前記デジタル信号を、前記所望の出力サンプリング周波数にダウンサンプリングすることとをプログラム可能なプロセッサに生じさせる命令を含むコンピュータ読み取り可能媒体。
  14. 前記選択された中間サンプリング周波数に関係付けられた整数である、前記デジタル信号のダウンサンプリング係数を決定することと、前記選択されたダウンサンプリング係数だけ、前記デジタル信号をデシメートすることとを前記プログラム可能なプロセッサに生じさせる命令をさらに含む請求項13記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
  15. プロトタイプのアンチエイリアシングフィルタに基づいて、前記デジタル信号の選択されたダウンサンプリング係数に対してアンチエイリアシングフィルタを発生させることと、
    前記デジタル信号の選択されたダウンサンプリング係数に対して発生された前記アンチエイリアシングフィルタにより、前記中間サンプリング周波数における前記デジタル信号をフィルタリングすることとを前記プログラム可能なプロセッサに生じさせる命令をさらに含む請求項14記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
  16. 前記命令は、前記入力サンプリング周波数より大きいかまたは等しい、前記所望の出力サンプリング周波数の最も低い整数倍数を選択することを前記プログラム可能なプロセッサに生じさせる請求項13記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
  17. メモリからプロトタイプのアンチエイリアシングフィルタを取得し、そして、前記所望の出力サンプリング周波数の倍数と、前記プロトタイプのアンチエイリアシングフィルタに関係付けられた複数の因数のうちの1つとを選択することを前記プログラム可能なプロセッサに生じさせる命令をさらに含み、
    前記プロトタイプのアンチエイリアシングフィルタは、前記複数の因数を持つ帯域幅を有する請求項13記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
  18. 前記中間サンプリング周波数に関係付けられた前記複数の因数のうちの1つである、前記デジタル信号のダウンサンプリング係数を選択することと、
    前記プロトタイプのアンチエイリアシングフィルタをデシメートすることにより、前記デジタル信号の選択されたダウンサンプリング係数に対してアンチエイリアシングフィルタを発生させることと、
    前記デジタル信号の選択されたダウンサンプリング係数に対して発生された前記アンチエイリアシングフィルタにより、前記選択された中間サンプリング周波数における前記デジタル信号をフィルタリングすることとを前記プログラム可能なプロセッサに生じさせる命令をさらに含む請求項17記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
  19. 前記命令は、
    プロトタイプのアンチエイリアシングフィルタに関係付けられた因数を取得することと、
    前記所望の出力サンプリング周波数と、前記プロトタイプのアンチエイリアシングフィルタに関係付けられた因数とに基づいて、1組の中間サンプリング周波数を決定することと、
    前記デジタル信号の中間サンプリング周波数として、前記1組の中間サンプリング周波数のうちの1つを選択することとを前記プログラム可能なプロセッサに生じさせる請求項13記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
  20. 前記命令は、
    前記入力サンプリング周波数を、前記1組の中間サンプリング周波数と比較することと、
    前記入力サンプリング周波数より大きいかまたは等しい、前記1組の中間サンプリング周波数のうちの最も低い1つを決定することと、
    前記デジタル信号の中間サンプリング周波数として、前記1組の中間サンプリング周波数のうちの前記最も低い1つを選択することとを前記プログラム可能なプロセッサに生じさせる請求項19記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
  21. 前記命令は、前記所望の出力周波数の1組の倍数と、前記プロトタイプのアンチエイリアシングフィルタに関係付けられた因数とを決定することを前記プログラム可能なプロセッサに生じさせる請求項19記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
  22. デバイスにおいて、
    デジタル信号の所望の出力サンプリング周波数の整数倍数である、前記デジタル信号の中間サンプリング周波数を選択し、
    デジタル領域中でデジタル信号のサンプリングレートを変換するプロセッサを具備し、
    前記プロセッサは、入力サンプリング周波数における前記デジタル信号を、前記選択された中間サンプリング周波数にアップサンプリングし、前記選択された中間サンプリング周波数における前記デジタル信号を、前記所望の出力サンプリング周波数にダウンサンプリングするデバイス。
  23. 前記デジタル信号のアプリケーションに基づいて、前記デジタル信号の所望の出力サンプリング周波数を決定する制御装置をさらに具備する請求項22記載のデバイス。
  24. 前記選択された中間サンプリング周波数に関係付けられた整数である、前記デジタル信号のダウンサンプリング係数を選択する制御装置と、
    前記ダウンサンプリング係数だけ、前記デジタル信号をデシメートして、前記選択された中間サンプリング周波数における前記デジタル信号を、前記所望の出力サンプリング周波数にダウンサンプリングするダウンサンプラーを有するサンプリングレートコンバータとをさらに具備する請求項22記載のデバイス。
  25. 前記デバイス内のメモリ中に記憶されたプロトタイプのアンチエイリアシングフィルタに基づいて、前記デジタル信号の選択されたダウンサンプリング係数に対して、前記ダウンサンプラー内にアンチエイリアシングフィルタを発生させるフィルタ発生器をさらに具備し、
    前記ダウンサンプラーは、前記デジタル信号の選択されたダウンサンプリング係数に対して発生された前記アンチエイリアシングフィルタにより、前記中間サンプリング周波数における前記デジタル信号をフィルタリングする請求項24記載のデバイス。
  26. 前記デジタル信号の中間サンプリング周波数として、前記入力サンプリング周波数より大きいかまたは等しい、前記所望の出力サンプリング周波数の最も低い整数倍数を選択する周波数選択器をさらに具備する請求項22記載のデバイス。
  27. 複数の因数を持つ帯域幅を有するプロトタイプのアンチエイリアシングフィルタを記憶するメモリをさらに具備する請求項22記載のデバイス。
  28. 前記メモリから前記プロトタイプのアンチエイリアシングフィルタを取得し、前記デジタル信号の中間サンプリング周波数として、前記所望の出力サンプリング周波数の倍数と、前記プロトタイプのアンチエイリアシングフィルタに関係付けられた前記複数の因数のうちの1つとを選択する周波数選択器をさらに具備する請求項27記載のデバイス。
  29. 前記選択された中間サンプリング周波数に関係付けられた前記複数の因数のうちの1つである、前記デジタル信号のダウンサンプリング係数を選択する制御装置と、
    前記プロトタイプのアンチエイリアシングフィルタをデシメートすることにより、前記選択されたダウンサンプリング係数に対してアンチエイリアシングフィルタを発生させるフィルタ発生器と、
    前記デジタル信号の選択されたダウンサンプリング係数に対して発生された前記アンチエイリアシングフィルタにより、前記中間サンプリング周波数における前記デジタル信号をフィルタリングするダウンサンプラーを有するサンプリングレートコンバータとをさらに具備する請求項28記載のデバイス。
  30. 前記デバイス内のメモリ中に記憶されたプロトタイプのアンチエイリアシングフィルタに関係付けられた因数を取得する周波数選択器と、
    前記所望の出力サンプリング周波数と、前記プロトタイプのアンチエイリアシングフィルタに関係付けられた因数とに基づいて、1組の中間サンプリング周波数を決定する、前記周波数選択器内の周波数決定モジュールとをさらに具備し、
    前記周波数選択器は、前記デジタル信号の中間サンプリング周波数として、前記1組の中間サンプリング周波数のうちの1つを選択する請求項22記載のデバイス。
  31. 前記入力サンプリング周波数を、前記1組の中間サンプリング周波数と比較し、そして、前記入力サンプリング周波数より大きいかまたは等しい、前記1組の中間サンプリング周波数のうちの最も低い1つを決定する、前記周波数選択器内の比較モジュールをさらに具備し、
    前記周波数選択器は、前記デジタル信号の中間サンプリング周波数として、前記1組の中間サンプリング周波数のうちの前記最も低い1つを選択する請求項30記載のデバイス。
  32. 前記周波数決定モジュールは、前記所望の出力周波数の1組の倍数と、前記プロトタイプのアンチエイリアシングフィルタに関係付けられた因数とを決定する請求項30記載のデバイス。
  33. 前記プロトタイプのアンチエイリアシングフィルタに関係付けられた因数は、連続または非連続のうちの1つである請求項30記載のデバイス。
  34. 前記入力サンプリング周波数でアナログ信号をサンプリングして、前記デジタル信号を生成させるサンプラーをさらに具備する請求項22記載のデバイス。
  35. 前記デバイスは、ワイヤレス通信デバイスと、ワイヤード通信デバイスと、パケットベースの通信デバイスと、オーディオ再生デバイスと、記録デバイスと、表示デバイスと、のうちの1つを具備する請求項22記載のデバイス。
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