JP2009523433A - 癌治療のための新規複合体 - Google Patents
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Abstract
Description
図2は、E. coli、酵母または哺乳類の細胞に発現させた野生型Mycoplasma hominisアルギニンデイミナーゼのアミノ酸配列を示す(配列番号2)。
図3は、E. coliに発現させたMycoplasma hominisアルギニンデイミナーゼ誘導体のアミノ酸配列を示す(配列番号3)。
図4は、E. coli、酵母または哺乳類の細胞に発現させたMycoplasma hominisアルギニンデイミナーゼ誘導体のアミノ酸配列を示す(配列番号4)。
図5は、実験動物における、N末端の単一部位にポリエチレングリコールを結合させたアルギニンデイミナーゼ(ADI)の低抗原性を示すグラフである。平均体重25g前後の9匹の健康な昆明マウスを3つの群に分け、アルギニンデイミナーゼ、N末端の単一部位が20kDaのポリエチレングリコールで特異的に修飾されたアルギニンデイミナーゼ、および、複数部位がポリエチレングリコールで非特異的に修飾されたアルギニンデイミナーゼのそれぞれを、尾部静脈に注入した。投薬量は、15mg/体重kgに設定した。
図6は、N末端の単一部位がポリエチレングリコールで特異的に修飾されたアルギニンデイミナーゼが、その完全な生化学的活性を保持することを示すグラフである。アルギニンデイミナーゼを、最終濃度10μg/mlとなるように100μlのリン酸緩衝生理食塩水(PBS)に溶解し、アルギニンデイミナーゼの基質としてL−アルギニンを、最終濃度10μmol/Lとなるように加えた。前記反応混合システムは、37℃の水槽で10分間インキュベートし、それから、前記混合液を取り出し、メーカーの使用説明書に従ってアッセイキットを用いてL−アルギニン濃度の変化を測定した。
図7は、N末端の単一部位がポリエチレングリコールで特異的に修飾されたアルギニンデイミナーゼが、その完全な癌細胞増殖阻害活性を保持することを示すグラフである。マウスの悪性黒色腫細胞(B16/F10)を、対数増殖期までDMEM(10%血清添加)で培養した。そして、前記細胞を血清欠乏条件下で12時間、饑餓状態とした。10%ウシ胎児血清と二種類の抗生物質とを含む正常培地を前記癌細胞に加えた。治療群は、アルギニンデイミナーゼ、および、修飾アルギニンデイミナーゼ(単一部位が特異的に修飾されたアルギニンデイミナーゼ、および、複数部位が非特異的に修飾されたアルギニンデイミナーゼを含む)により、それぞれ最終濃度10μg/mlで治療し、コントロール群は、等量の通常の生理食塩水を加えた。
図8は、マウス癌モデルの治療における、N末端の単一部位がポリエチレングリコールで特異的に修飾されたアルギニンデイミナーゼの活性を表す。平均体重約20gのC57マウスに、B16/F10悪性黒色腫細胞を、マウス一匹あたり2×106細胞となるように腋窩下に接種した。その翌日、前記マウスを、一群あたり8匹のマウスとなるようにランダムに群に分けた。ネガティブコントロール群(通常の生理食塩水)、ポジティブコントロール群(アルギニンデイミナーゼ5mg/体重kg(1.7U/マウス)、連日投与)、および治療群とした。前記治療群には、単一部位が特異的に修飾されたアルギニンデイミナーゼ、および、複数部位が非特異的に修飾されたアルギニンデイミナーゼを、それぞれ3日に一回および7日に一回の間隔で投与した。Aは尾部静脈に投与した群であり、Bは皮下に投与した群である。
図9は、N末端の単一部位がポリエチレングリコールで特異的に修飾されたアルギニンデイミナーゼが、癌を持つマウスの生存期間を有意に延長したことを示すグラフである。平均体重約20gのC57マウスに、B16/F10悪性黒色腫細胞を、マウス一匹あたり2×106細胞となるように、腋窩下に接種した。その翌日、前記マウスを、一群あたり8匹のマウスとなるようにランダムに群に分けた。それぞれ、ネガティブコントロール群(通常の生理食塩水)、ポジティブコントロール群(化学的癌阻害薬、連日投与)、単一部位が特異的に修飾されたアルギニンデイミナーゼを用いる治療群(治療の間隔は7日に一回とした)とした。
本発明のアルギニンデイミナーゼは、別途示さない限り、アルギニンデイミナーゼを保持するいかなる微生物由来であってもよい。好ましくは、前記アルギニンデイミナーゼは、配列番号1で示すように、野生型Mycoplasma hominisである。本発明のアルギニンデイミナーゼは、野生型アルギニンデイミナーゼ(つまり、天然に存在する形態)、または、活性を有するそれらの変異体、断片、異性体もしくは誘導体、またはそれらの組合せを含む。アルギニンデイミナーゼは、E. coliで発酵、精製(配列番号1および配列番号2で示すように)、動物細胞で発現、または、酵母で発酵(配列番号2で示すように)させることができる。中でも、動物細胞に発現させた野生型Mycoplasma hominisアルギニンデイミナーゼのアミノ酸配列を配列番号2に示す。また、酵母に発現させた組み換えMycoplasma hominisアルギニンデイミナーゼのアミノ酸配列は、配列番号2に示す配列を有するか、または、この配列のN末端に10アミノ酸未満の挿入または欠失を有する。また、E. coliに発現させた組み換えMycoplasma hominisは、配列番号1または/および配列番号2に示す配列を有する。
組み換えアルギニンデイミナーゼ(Protgen社)を10mMリン酸緩衝生理食塩水(pH7.0)で透析した。タンパク質濃度は、UV分光光度計(Agilent Technologies社)を用いて280nmの吸光度測定により決定し、そして4mg/mlに調整した。20kDaまたは40kDaのPEGとの結合時、40mgの20kD PEG(mPEG-ButyrALD 20kDa、Nektar社)固体、または、80mgの40kD PEG(mPEG-ButyrALD 40kDa、Nektar社)固体を10mlのタンパク質溶液(40mgのタンパク質含有)に加え、PEG固体が完全に溶解し、PEGとアルギニンデイミナーゼとのモル比が2:1になるまで、前記混合液を室温で攪拌した。還元剤としてCH3BNNa(Sigma社)を、最終濃度20mMになるように加え、溶液のpH値を7に調整した。10時間室温で静置した後、大部分のアルギニンデイミナーゼは、モノPEG化により修飾され、少量のアルギニンデイミナーゼは、複数部位で修飾されていた。前記溶液は、イオン強度を下げるために希釈した後、カラムクロマトグラフィーで直接的に精製でき、または、10倍に希釈した後、短期間4℃で保存できる。
20kDaまたは40kDaのPEGで修飾されたアルギニンデイミナーゼを、陰イオン交換カラムクロマトグラフィー(Bio-Rad社)で精製した。反応後の前記混合液のpH値は7に調整した。10mM−Trisを含む平衡化緩衝液(pH7.0)で予め平衡化したカラムに、サンプルを充填した。前記サンプルの充填後、前記クロマトグラフィーカラムを、カラム体積の3倍の平衡化緩衝液で溶出してから、10mM Trisおよび0−1M NaClを含む緩衝液(pH7.0)を用いて、勾配的溶出を行った。反応に関与しないPEGは、前記カラムと結合しないが、そのピークは、最小限の充填により、浸透および洗浄の間に出現した。前記溶出ピークは、複数部位で修飾されたアルギニンデイミナーゼ、単一部位で特異的に修飾されたアルギニンデイミナーゼ、および、未修飾のアルギニンデイミナーゼの順番で出現した。280nmでの吸光度にしたがって、異なる画分を回収できる。
PEG修飾の延長された有効性を評価するために、マウスにおけるアルギニンデイミナーゼおよびPEG修飾されたアルギニンデイミナーゼの半減期をそれぞれ測定した。6匹の健康な昆明マウス(平均体重約25g)(Vitalriver実験動物センター)を2つの群に分け、アルギニンデイミナーゼおよび20kD PEGで修飾されたアルギニンデイミナーゼを、投薬量15mg/体重kgで、尾部静脈を介して注入した。そして、2、10、30分、1、2、4、8、16、24、48、72、96、120、144、168時間後に、血液サンプルを尾部静脈から回収した。血漿は−80℃に保存した。採血後、アルギニンデイミナーゼおよびPEG修飾されたアルギニンデイミナーゼの濃度を、それぞれサンドウィッチELISAにより測定した。生体内での薬物動態学的解析の結果は、アルギニンデイミナーゼの生体内半減期は、20kD PEGで修飾した後、平均4時間から72時間に増加したことを示す。
前記単一部位PEG修飾後の抗原性の減少を調べるために、アルギニンデイミナーゼ、単一部位がPEGで特異的に修飾されたアルギニンデイミナーゼ、および、複数部位が非特異的に修飾されたアルギニンデイミナーゼにより誘導される免疫反応を測定した(図5)。9匹の健康な昆明マウス(平均体重約25g)(Vitalriver実験動物センター)を3つの群に分け、アルギニンデイミナーゼ、N末端の単一部位が20kD PEGで特異的に修飾されたアルギニンデイミナーゼ、および、複数部位が非特異的に修飾されたアルギニンデイミナーゼを、投薬量15mg/体重kgで、尾部静脈を介して注入した。血液サンプルは、1、7、14、21日後、尾部静脈から回収した。血漿は−80℃に保存した。採血後、各群のマウスの血中のアルギニンデイミナーゼに対する抗体のタイター量を、それぞれサンドウィッチELISAにより測定した。免疫学的解析の結果により、N末端の単一部位が20kD PEGで修飾されたアルギニンデイミナーゼにより誘導される抗体のタイター量は、野生型未修飾アルギニンデイミナーゼにより誘導されるそれよりも約10,000倍低く、複数部位がPEGで非特異的に修飾されたアルギニンデイミナーゼで誘導されるそれよりもちょうど2−3倍高いだけであることが示された。
単一部位がPEGで特異的に修飾されたアルギニンデイミナーゼを用いて、その酵素活性が修飾により減少しているか否かを調べた(図6)。アルギニンデイミナーゼを、最終濃度10μg/mlとなるように100mlのリン酸緩衝生理食塩水(PBS)に加え、さらにアルギニンデイミナーゼの基質としてL−アルギニンを最終濃度10μMとなるように加えた。前記混合反応システムを、37℃の水槽で10分間インキュベートし、Blood Urea Nitrogen (BUN)キット(G-Cell Biotechnologies社)でL−アルギニンの濃度変化を測定した。この結果、未修飾のアルギニンデイミナーゼ、および、単一部位が特異的に修飾されたアルギニンデイミナーゼの前記酵素活性は、いずれも17U/mgであることが示された。これは、単一部位が20kDaのPEGで特異的に修飾されても、前記酵素活性には有意な影響が無いことを意味する。我々は、また、コントロールとして、複数部位がPEGで非特異的に修飾されたアルギニンデイミナーゼを用いた。この結果、複数部位が修飾されたアルギニンデイミナーゼの前記酵素活性は、N末端の単一部位がPEGで修飾されたアルギニンデイミナーゼの同一のモル濃度での前記酵素活性のわずか50−60%であることが示された。これは、複数部位がPEGで非特異的に修飾されたアルギニンデイミナーゼの前記酵素活性の有意な減少を意味する。
マウスB16/F10悪性黒色腫細胞の増殖に対する、20kDaのPEGで修飾されたアルギニンデイミナーゼの阻害効果を観察した(図7)。マウス悪性黒色腫細胞(B16/F10、ATCC # CRL-6475(米国登録商標))を、10%の血清含有DMEM培地(Hyclone社)で対数増殖期まで培養し、続いて、血清を欠くDMEMで12時間饑餓状態に置いた。10%ウシ胎児血清と二種類の抗生物質(それぞれ10μg/mlのストレプトマイシンおよびアンピシリン、Sigma社)とを含む通常培地を加えた。治療群に対しては、アルギニンデイミナーゼ、および、修飾されたアルギニンデイミナーゼ(単一部位が特異的に修飾されたアルギニンデイミナーゼ、および、複数部位が非特異的に修飾されたアルギニンデイミナーゼを含む)を最終濃度10μg/mlになるように加えた。一方、コントロール群に対しては、通常の生理食塩水を等量加えた。37℃で24時間インキュベートした後、細胞培養皿のウェルに、最終濃度0.25mg/mlになるようにMTTを加え、前記細胞を37℃のインキュベーター(Thermo Electron社)で6時間インキュベートし、最後に、DMSO(Shanghai Sangon Biological Engineering Technology & Services社)に溶解させた。細胞数は顕微鏡下で計測した。一つのプレート上の3つの異なる視野における細胞を数え、前記阻害率を算出した。その結果、アルギニンデイミナーゼの癌増殖阻害率は40%であったが、一方、単一部位が特異的に修飾されたアルギニンデイミナーゼの細胞増殖阻害率は変わらないことが示された。しかし、複数部位が修飾されたアルギニンデイミナーゼの前記酵素活性は、単一部位が修飾されたアルギニンデイミナーゼの約70%でしかない。これは、特異的にPEG修飾されたアルギニンデイミナーゼの前記酵素活性は、完全に維持されており、複数部位が修飾されたアルギニンデイミナーゼと比較すると、特異的にPEG修飾されたアルギニンデイミナーゼは、in vitroでより良く癌細胞の増殖を阻害できることを意味する。
マウスB16/F10悪性黒色腫細胞に対する20kDaのPEGで修飾されたアルギニンデイミナーゼの、生体内での阻害効果を観察した(図8A、B)。平均体重約20gの各C57マウス(Vitalriver実験動物センター)の腋窩下に、2×106のB16/F10悪性黒色腫細胞を注入した。翌日、群あたり8匹となるように、前記マウスをランダムに群に分けた。ネガティブコントロール群(通常の生理食塩水)、ポジティブコントロール群(アルギニンデイミナーゼ5mg/体重kg(1.7U/マウス)、連日投与)、および、治療群とした。前記治療群は、それぞれ、3日に一回、および、7日に一回、単一部位が特異的に修飾されたアルギニンデイミナーゼ、および、複数部位が非特異的に修飾されたアルギニンデイミナーゼを投与する治療を施す群である。癌接種マウスをランダムに群分けした後、14日間、尾部静脈への注射(図8A)、ならびに、背部および頸部からの皮下注射(図8B)により投与した。その後、15日目に、前記マウスを殺し、癌の重量を測定した。抗癌効能を評価するために、癌阻害率を以下のように算出した。
癌阻害率=[(ネガティブコントロール群の癌重量―治療群の癌重量)/ネガティブコントロール群の癌重量]×100%
その結果、3日ごとおよび7日ごとの尾部静脈注入による治療群の前記癌阻害率は、それぞれ40%および30%であり、3日ごとおよび7日ごとの皮下注入による治療群の前記癌阻害率は、それぞれ35%および30%であることが示された。単一部位が特異的に修飾されたアルギニンデイミナーゼ、および、複数部位が非特異的に修飾されたアルギニンデイミナーゼの前記癌阻害活性を比較すると、同一の実験条件下、単一部位が特異的に修飾されたアルギニンデイミナーゼの前記癌阻害率は、複数部位が非特異的に修飾されたアルギニンデイミナーゼの前記癌阻害率よりも、10%高いことが示された。その結果、未修飾のアルギニンデイミナーゼには、有意な癌阻害活性が無いこと、特異的に修飾されたアルギニンデイミナーゼは、複数部位が非特異的に修飾されたアルギニンデイミナーゼよりも高い生体内での癌阻害活性を有すること、特異的に修飾されたアルギニンデイミナーゼの前記抗癌効能は、延長された投与間隔でも、維持されることが示された。
B16/F10悪性黒色腫細胞を有するC57マウスの生存期間に対する、単一部位が40kD PEGで修飾されたアルギニンデイミナーゼの治療効果を観察した(図9)。平均体重約20gの各C57マウスの腋窩下に、2×106のB16/F10悪性黒色腫細胞を注入した。翌日、群あたり8匹となるように、前記マウスをランダムに群に分けた。それぞれ、ネガティブコントロール群(通常の生理食塩水)、ポジティブコントロール群(化学的癌阻害薬、連日投与)、単一部位が特異的に修飾されたアルギニンデイミナーゼを用いた治療群(治療間隔は7日に一回とした)とした。ランダムに群分けした後、癌の平均直径が約2cmに達した時点で、癌接種マウスに、背部および頸部から皮下注射により投与した。治療を16日間行ったが、その間にも各実験群のマウスは次々と死亡した。前記治療効果は、各群のマウスの平均生存期間に基づいて評価した。その結果、前記ネガティブコントロール群、前記ポジティブコントロール群および前記治療群のマウスの前記平均生存期間は、それぞれ15、19、22日間であった。
Claims (47)
- 修飾剤とアルギニンデイミナーゼとにより形成される複合体であって、前記修飾剤が、前記アルギニンデイミナーゼの生体内半減期を延長可能である複合体。
- 前記修飾剤が、前記アルギニンデイミナーゼに共有結合されている、請求項1記載の複合体。
- 前記修飾剤が、巨大分子重合体、タンパク質およびその断片、ペプチド、小分子または他の化合物からなる群から選択される、請求項2記載の複合体。
- 前記巨大分子重合体が、ポリエノール化合物、ポリエーテル化合物、ポリビニルピロリドン、ポリアミノ酸、ジビニルエーテルと無水マレイン酸との共重合体、N−(2−ヒドロキシプロピル)−メタクリルアミド、多糖、ポリオキシエチル化ポリオール、ヘパリン、ヘパリン断片、ポリ−アルキル−エチレングリコールおよびその誘導体、ポリ−アルキル−エチレングリコールとその誘導体との共重合体、ポリビニルエチルエーテル、a,P−ポリ[(2−ヒドロキシエチル)−DL−アスパルタミド]、ポリカルボン酸、ポリオキシエチレン−オキシメチレン、ポリアクリロイルモルホリン、アミノ化合物とオキシオレフィンとの共重合体、ポリヒアルロン酸、ポリオキシラン、エタン二酸とマロン酸との共重合体、ポリ(1,3−ジオキソラン)、エチレンとマレイン酸ヒドラジドとの共重合体、ポリシアル酸またはシクロデキストリンからなる群から選択される、請求項3記載の複合体。
- 前記ポリエーテル化合物が、ポリアルキレングリコール(HO((CH2)xO)nH)、ポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレン(HO((CH2)2O)nH)、ポリビニルアルコール((CH2CHOH)n)またはそれらの誘導体からなる群から選択される、請求項4記載の複合体。
- 前記ポリエノール化合物が、ポリエチレングリコール(モノメトキシポリエチレングリコールおよびモノヒドロキシポリエチレングリコールを含む)、ポリビニルアルコール、ポリアリルアルコール、ポリブテノールまたは他のポリエノール化合物、および、脂質のようなそれらの誘導体からなる群から選択される、請求項4記載の複合体。
- 前記ポリエノール化合物が、好ましくはポリエチレングリコールであり、より好ましくはモノメトキシポリエチレングリコールである、請求項6記載の複合体。
- 前記ポリエチレングリコールが、線状または分岐状である、請求項7記載の複合体。
- 前記ポリエチレングリコールが、5,000から100,000Da、好ましくは5,000から60,000Da、より好ましくは5,000から40,000Da、最も好ましくは20,000から40,000Daの範囲の平均分子量を有する、請求項7記載の複合体。
- アルギニンデイミナーゼ一分子が、ポリエチレングリコール一分子と結合している、請求項7記載の複合体。
- 前記結合部位が、アルギニンデイミナーゼにおける、N末端アミノ酸残基のα−アミノ基、リジン残基側鎖のε−アミノ基、システイン残基側鎖のメルカプト基、アスパラギン酸残基側鎖のカルボキシル基、グルタミン酸残基側鎖のカルボキシル基、チロシン残基側鎖の水酸基、セリン残基側鎖の水酸基、および、スレオニン残基側鎖の水酸基からなる群から選択される一つ、または、それらの組合せである、請求項7から10のいずれか一項記載の複合体。
- アルギニンデイミナーゼ分子が、ポリエチレングリコール分子と結合しており、前記結合部位が、アルギニンデイミナーゼのN末端アミノ酸残基のα−アミノ基である、請求項7から11のいずれか一項記載の複合体。
- アルギニンデイミナーゼが、ポリエチレングリコール分子と、付加されたシステイン残基におけるメルカプト基で結合しており、前記付加されたシステイン残基が、前記アルギニンデイミナーゼ分子のN末端、C末端または内部領域に、システイン残基またはシステイン残基を含むペプチド鎖の付加により導入されている、請求項7から11のいずれか一項記載の複合体。
- アルギニンデイミナーゼ分子が、特定部位でポリエチレングリコール分子と結合しており、前記特定部位が、前記アルギニンデイミナーゼ分子におけるアスパラギン酸残基またはグルタミン酸残基のカルボキシル基である、請求項7から11のいずれか一項記載の複合体。
- アルギニンデイミナーゼ分子が、特定部位でポリエチレングリコール分子と結合しており、前記特定部位が、前記アルギニンデイミナーゼ分子のチロシン残基、セリン残基またはスレオニン残基の水酸基である、請求項7から11のいずれか一項記載の複合体。
- 前記アルギニンデイミナーゼの前記修飾部位が、一つであり限定されている、請求項7から15のいずれか一項記載の複合体。
- 前記タンパク質が、アルブミン、免疫グロブリン、サイロキシン結合性タンパク質、トランスサイレチン、トランスフェリン、フィブリノゲン、およびそれらの断片からなる群から選択される、請求項3記載の複合体。
- アルギニンデイミナーゼ一分子が、一つ以上のアルブミン分子、好ましくはヒト血清アルブミンまたはその断片と結合している、請求項17記載の複合体。
- 前記アルギニンデイミナーゼ分子が、一つ以上の免疫グロブリンのFc断片、好ましくはヒト免疫グロブリンIgGのFc断片と結合している、請求項17記載の複合体。
- 前記アルギニンデイミナーゼ分子が、小分子または小ペプチドまたは他の化合物と結合しており、前記複合体が、生体内の他の分子または成分と反応または結合可能であり、それにより、前記複合体が、生体内の他の分子または成分とより大きな複合体を形成可能である、請求項3記載の複合体。
- 前記複合体が、血液成分のアミノ基、水酸基またはメルカプト基と共有結合を形成可能な反応基を含む、請求項20記載の複合体。
- 前記反応基が、アルブミンのような血液成分のメルカプト基と反応可能なマレイミドである、請求項21記載の複合体。
- 前記複合体が、アルブミンまたは免疫グロブリンまたは他のタンパク質のようないくつかの血液成分に強い親和性を有し、それにより、より大きな複合体が形成可能である、請求項20記載の複合体。
- 前記複合体が、グリコシル化、リン酸化またはアシル化されたアルギニンデイミナーゼ分子のような、小分子または小ペプチドで修飾されたアルギニンデイミナーゼ分子であって、前記修飾部位が、野生型タンパク質におけるアミノ酸残基または変異により生じたアミノ酸残基である、請求項3記載の複合体。
- 前記アルギニンデイミナーゼ分子が、非共有相互作用を介して他のキャリアーと結合し、前記キャリアーが、タンパク質、小分子、または、キャリアーとして機能する他の物質である、請求項1記載の複合体。
- 生体適合性キャリアーと、請求項1から25のいずれか一項記載の複合体とにより形成される、徐放性製剤。
- 前記徐放性製剤が、マイクロカプセル、ヒドロゲル、マイクロスフェア、微小浸透圧ポンプまたはリポソームからなる群から選択される形態である、請求項26記載の徐放性製剤。
- 前記アルギニンデイミナーゼが、Mycoplasma hominis、Mycoplasma arthritidisもしくはMycoplasma arginini由来である、または、前記アルギニンデイミナーゼが、遺伝子組み換え技術によるクローニングによって調製されるMycoplasma hominis、Mycoplasma arthritidisもしくはMycoplasma argininiのアルギニンデイミナーゼである、請求項1から27のいずれか一項記載の複合体または徐放性製剤。
- 前記アルギニンデイミナーゼが、好ましくはMycoplasma hominis由来であり、その野生型が、配列番号1に示す配列を有する、請求項1から27のいずれか一項記載の複合体または徐放性製剤。
- 前記アルギニンデイミナーゼが、より好ましくはE. coliに発現させた野生型組み換えMycoplasma hominisアルギニンデイミナーゼであり、配列番号1または配列番号2に示す配列を有する、請求項1から27のいずれか一項記載の複合体または徐放性製剤。
- 前記アルギニンデイミナーゼが、アルギニンデイミナーゼの活性断片、変異体、誘導体、異性体、またはそれらの組合せ、好ましくは、Mycoplasma属由来のアルギニンデイミナーゼの活性断片、変異体、誘導体、異性体、またはそれらの組合せ、より好ましくは、Mycoplasma hominis由来のアルギニンデイミナーゼの活性断片、変異体、誘導体、異性体、またはそれらの組合せである、請求項1から27のいずれか一項記載の複合体または徐放性製剤。
- 前記アルギニンデイミナーゼ誘導体が、N末端またはC末端に1〜15アミノ酸残基の長さの付加ペプチドの配列を有し、好ましくは、配列番号3または配列番号4に示す配列を有し、前記N末端に付加Hisタグを含むペプチドMGGSHHHHHを有する、請求項31記載の複合体。
- 請求項1から27のいずれか一項記載の複合体または徐放性製剤と薬学上許容できるキャリアーとを含む医薬組成物。
- 前記薬学上許容できるキャリアーが、リン酸、クエン酸および他の有機酸の緩衝液を含む水溶性のpH緩衝液;アスコルビン酸を含む抗酸化剤;低分子量ポリペプチド(10残基以下);血清アルブミン、グルチンまたは免疫グロブリンのようなタンパク質;ポリビニルピロリドンのような親水性ポリマー;グリシン、グルタミン、アスパラギン、アルギニンまたはリジンのようなアミノ酸;単糖、二糖、および、グルコース、マンノースまたはデキストリンを含む他の炭水化物;EDTAのようなキレート剤;マンニトールまたはソルビトールのような糖アルコール;ナトリウムイオンのような塩を形成する対イオン;Tween(登録商標)、PEG、PLURONICS(登録商標)のような非イオン性界面活性剤からなる群から選択される、請求項33記載の医薬組成物。
- 請求項1から34のいずれか一項記載の複合体、組成物または徐放性製剤、および、その使用のための説明書を含むキット。
- 巨大分子重合体とアルギニンデイミナーゼとを混合する工程、ならびに、溶液、温度、pHおよび反応モル比を含む適切な条件下で反応させる工程を含む、請求項7から16のいずれか一項記載の複合体を調製する方法。
- 前記pHが、pH3〜pH10である、請求項36記載の方法。
- イオン交換カラムを用いて前記複合体を精製する工程を含む、請求項7から16のいずれか一項記載の複合体を調製する方法。
- ゲルろ過を用いて前記複合体を精製する工程を含む、請求項7から16のいずれか一項記載の複合体を調製する方法。
- 癌の予防、診断および治療における、請求項1から35のいずれか一項記載の複合体、組成物、徐放性製剤またはキットの使用。
- 前記癌が、肺癌、肝癌、胃癌、食道癌、骨肉腫、膵臓癌、リンパ腫、大腸癌、乳癌、前立腺癌、口腔癌、鼻咽腔癌、子宮頸癌、白血病、悪性黒色腫、肉腫、腎臓癌、胆道癌または他の癌からなる群から選択される、請求項40記載の使用。
- 他のアルギニン関連疾患の予防、診断または治療における、請求項1から35のいずれか一項記載の複合体、組成物、徐放性製剤またはキットの使用。
- その投与経路が、静脈内注射、点滴、静脈管内投与、動脈管内投与、筋内注射、経口投与、吸入投与、皮下投与、経皮投与、腹腔内投与、直腸投与、膣内投与、鼻粘膜投与、口腔粘膜投与もしくは眼内投与、または他の投与経路からなる群から選択される、請求項40から42のいずれか一項記載の使用。
- 抗癌剤の調製における、請求項1から35のいずれか一項記載の複合体、組成物、徐放性製剤またはキットの使用。
- 他のアルギニン関連疾患の予防、診断または治療のための医薬品の調製における、請求項1から35のいずれか一項記載の複合体、組成物、徐放性製剤またはキットの使用。
- アルギニンデイミナーゼの半減期の延長方法であって、アルギニンデイミナーゼと、アルギニンデイミナーゼの生体内半減期を延長可能な修飾剤との間で複合体を形成させる工程を含む方法。
- アルギニンデイミナーゼの半減期の延長方法であって、アルギニンデイミナーゼまたはアルギニンデイミナーゼを含む複合体と生体適合物質との間で、徐放性製剤を形成させる工程を含む方法。
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