JP2009523035A - インライン式気化器 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャリアガス流内で液体を結露させずに気化させることが可能な気化器を提供する。
【解決手段】キャリアガス路に設置されたインライン式気化器は液体を気化させ、この気化した液体をキャリアガス路の中を流れるキャリアガスに加える。この気化器が有するリザーバーまたはウィッキング材は、これに隣接する気化エレメントに液体を転送する。この気化器が蒸気をキャリアガス路に放出することにより、キャリアガスが気化器を通って流れ、蒸気とキャリアガスの混合物が生成されるようになっている。
【選択図】図2

Description

本発明はインライン式気化器に関し、より詳しくはキャリアガス流の中に水等の成分を混合させるためにガス路の内部に設置されたインライン式気化器に関する。なお本出願は、2005年12月1日に出願された出願番号第60/741,047号の米国仮特許出願を基礎に、35 USC 119(e)に基づく優先権を主張するものであり、ここで、その開示は明確に、それ全体で参照として組み込まれる。
空気等のガスを気化した液体と混合させる様々なタイプのシステムが開発され、人工呼吸器用加湿器、薬物送達システム(噴霧器)、気化した燃料またはガスの混合物を発生させる燃焼装置(ガスコンロ、燃料噴射装置)等への応用に使用されている。
人工呼吸器用加湿システムが開発され、これにより、空気と水蒸気の混合物を発生させ、鼻、口、肺の軟部組織を通して、より快適な酸素吸入を患者に提供し、患者の肺への負担が軽減または除去されている。このようなシステムにより代替される従来の人工呼吸器及び・又は加湿器は乾燥空気しか供給せず、呼吸組織に負担がかかる恐れがある。
図1に示すように、従来の人工呼吸器用加湿器システム100は、人工呼吸器110、第1の供給路120、第2の供給路125、水用容器130、ヒーター140、第2の供給路125用の第2のヒーター145(第2の供給路125内の発熱線等)、帰還路150を有する。この従来の人工呼吸器用加湿器システム100では、空気等のキャリアガスが人工呼吸器110から第1の供給路120を通って流れる。第1の供給路120が接続されている水用容器130は水を収容する。第1の供給路120内の空気が通過する水用容器130の上部の空間は水で満たされてはいない。
水用容器130が隣接するヒーター140により加熱され、水用容器130内の蒸気の量が増える。ヒーター140は典型的には水用容器130の底部で比較的、人工呼吸器110に近い、第1の供給路120の外部に設置される。ヒーター140と水用容器130は患者から、ある距離を隔てて設置してもよい。水用容器130から発生した蒸気は第1の供給路120からの空気と混合され、空気と水蒸気の混合物が生成される。この空気と水蒸気の混合物は第2の供給路125を通って患者へと流れる。患者により吐出された空気は帰還路150を通って人工呼吸器110へと流れる。
このように空気と水蒸気の混合物を患者に供給する際、水蒸気の一部は患者に到達する前に第2の供給路125内で結露する場合がある。これは、水用容器130と患者の間の距離が比較的長く、第2の供給路125の周囲温度が通常、この空気と水蒸気の混合物の温度に比べ低いことにより起こりうる。結果として、結露した水蒸気は第2の供給路125に溜まるか、または水用容器130に戻り、再加熱されると考えられる。
この問題を克服するため、発熱コイル等の第2のヒーター145を第2の供給路125の内部、または、これに沿って水用容器130と患者の間に設けてもよい。第2のヒーター145により追加される加熱で、第2の供給路125の温度が上がり、水蒸気の状態が維持される。
上記の従来の人工呼吸器用加湿器システム100の問題点の1つは、第2のヒーター145を第2の供給路125に沿って追加することにより、余分なエネルギーが必要になり、加湿プロセスのエネルギー効率が低下することである。更に、空気が流れ始める前に水用容器130内の水を加熱するために、かなりの時間に渡ってヒーター140を作動させる必要がある。このため、始動時間が長くなり、人工呼吸器用加湿器システム100の動作が遅れ、医療提供者が患者の治療に際し余分な時間を要することになる場合がある。更に、この構成では、システムの湿度を測定または調節することが難しい。
更に、第2のヒーター145を第2の供給路125に沿って追加することにより、システム100の操作が複雑になり、また、患者に近接して設置する必要のある第2のヒーター145が、かさばるため、このシステムの外観、操作性を損なうこともある。
また、ヒーター140は第1の供給路の外部に設置されるので、これによる火傷等の傷害の危険性がある。また、ヒーター140が第1の供給路120の外部に設置されるために生じる周囲空気への発熱ロスにより、従来の人工呼吸器用加湿器システム100全体の効率が低下する。
このような問題点および、これ以外の問題点も生じうる。
本発明の一実施形態によれば、液体をキャリアガスに加えるシステムは、キャリアガス流を誘導するキャリアガス路と、このキャリアガス路内に設置された気化装置とを有する。この気化装置は、吐出口を有する発熱装置を有し、液体は加熱され蒸気になり、この発熱装置の吐出口で放出される。キャリアガス路内のキャリアガスは発熱装置の吐出口を通って流れ、混合されて蒸気とキャリアガスの混合物となる。このシステムは更に発熱装置に接続された液体供給源を有し、この液体供給源は液体を発熱装置に供給する動作が可能である。加えて、このシステムは更にキャリアガス路に接続されたキャリアガス供給源を有する。例えば、蒸気とキャリアガスの混合物を患者に送達する。このシステムは更に制御部を有し、発熱装置はこの制御部に応答するようになっている。制御部はフィードバックループを有し、発熱装置の電源を制御することができ、この電源は発熱装置の熱時定数よりも速く調節されるようになっている。また、液体供給源は制御部に応答するようにしてもよい。このシステムは更にキャリアガス路に沿った所定の位置に設置されたセンサを有し、制御部は信号をこのセンサから受信する。このシステムは更に、発熱装置に接続され、液体を発熱装置に供給する動作が可能な液体供給源を有し、液体供給源はセンサからの信号に基づき、制御部に応答する。また、発熱装置もセンサからの信号に基づき、制御部に応答する。制御部は、発熱装置に供給される液体の量、発熱装置の温度、キャリアガスの流速の少なくとも1つを制御する。気化装置は、液体に対し毛細管作用が働く多孔性の部材と、発熱装置に近接する少なくとも1つの開口部を有する円盤状開口部とを有することができ、毛細管作用により液体はこの少なくとも1つの開口部内を通り、発熱装置により気化するようになっている。キャリアガス路は、このキャリアガス路の第1の端部にあるポンプと流体連通している空気ホースと、この空気ホースと流体連通してキャリアガス路の第2の端部を構成する呼吸器装着部とを有する。
本発明の別の実施形態では、液体をキャリアガスに加えるシステムは、キャリアガス流を発生させる動作が可能なキャリアガス供給源と、キャリアガス供給源に接続され、キャリアガス供給源がある第1の端部を有し、キャリアガス流を誘導するようになっているキャリアガス路と、液体を収容する液体供給源と、液体供給源に接続され、キャリアガス路内に設置された気化器とを有する。この気化器は、液体を液体供給源から取り入れる吸入口と、液体を転移させる変換素子と、転移した液体をキャリアガスと混合するためにキャリアガス路に導入する際に経由する吐出口とを有する。また、このシステムは気化器の下流にあるキャリアガス路の第2の端部を有し、キャリアガス流がキャリアガスと転移した液体の混合物から成るようにしている。このシステムは更に液体供給源に接続された制御部を有することができ、この制御部は気化器の下流におけるキャリアガス流内の転移した液体の濃度を制御する動作が可能である。キャリアガス路は、このキャリアガス路の第1の端部にあるポンプと流体連通している空気ホースと、キャリアガス路の第2の端部にあるキャリアガス供給源と流体連通している患者用呼吸器装着部とを有する。気化器は空気ホースと呼吸器装着部との接続部に近接して設置する。また、気化器は空気ホースと呼吸器装着部との合流部に近接して設置する。呼吸器装着部は、例えば呼吸マスクである。変換素子は発熱素子とすることができる。気化器の吸入口は、液体に対し毛細管作用が働く多孔性の部材と、変換素子に近接する少なくとも1つの開口部を有する円盤状開口部とを有することができ、毛細管作用を受けた液体はこの少なくとも1つの開口部内を通り、変換素子により転移するようになっている。制御部はキャリアガスと気化した液体の混合物の特性の少なくとも1つを制御する動作が可能なものとしてよい。制御部はセンサを有することができ、このセンサは変換素子に供給される液体の量と発熱素子の温度の少なくとも1つを感知する。制御部は、変換素子に供給される液体の量と、発熱素子の温度と、キャリアガスの流速の少なくとも1つを制御する。変換素子は噴霧器を含む。
本発明の更に別の実施形態によれば、加湿器用人工呼吸システムは、キャリアガス流を供給するガス供給源と、このガス供給源に接続された第1の端部を有し、キャリアガス流を誘導するキャリアガス路と、少なくとも水を含む液体を貯蔵する貯蔵タンクと、キャリアガス路内に設置された気化器と、この気化器の下流にあるキャリアガス路の第2の端部とを有し、キャリアガス流はキャリアガスと気化した液体の混合物を含むようになっている。気化器は、液体貯蔵タンクと流体連通している吸入口と、この吸入口を通って気化器に供給される液体を気化させる発熱素子と、気化した液体を気体であるキャリアガス流と混合する際に経由する吐出口とを有する。キャリアガス路は、このキャリアガス路の第1の端部にあるポンプと流体連通している空気ホースと、キャリアガス路の第2の端部にある空気ホースと流体連通している呼吸器装着部とを有する。気化器は空気ホースと呼吸器装着部との接続部に近接して設置する。また、気化器は呼吸器装着部の中に設置する。呼吸器装着部は呼吸マスクとすることができる。気化器の吸入口は、液体に対し毛細管作用が働く多孔性の部材を有するウィッキング材と、発熱素子に近接する少なくとも1つの開口部を有する円盤状開口部とを有することができ、毛細管作用を受けた液体はこの少なくとも1つの開口部内を通り、発熱素子により気化するようになっている。このシステムは更に、ガス供給源からのキャリアガス流の速度と、貯蔵タンクから気化器へ供給される液体の量と、発熱素子の温度の少なくとも1つを調節する制御部を有する。制御部は、キャリアガス流の速度と、貯蔵タンク内の液体の量と、発熱素子の温度の少なくとも1つを感知するセンサを有する。制御部は、発熱素子の温度を感知する第1のセンサに接続された第1の入力部と、キャリアガス流の速度を感知する第2のセンサに接続された第2の入力部とを有することができ、この制御部は第1と第2の入力部に基づき、キャリアガス流内の気化した液体の濃度を測定するようになっている。キャリアガス路は少なくとも気化器の一部が設置される保持部を有する。
本発明の別の実施形態によれば、液体をキャリアガスに加えるシステムは、吐出口を有する発熱装置を有する気化装置を有し、液体は加熱され蒸気になり、この発熱装置の吐出口で放出されるようになっている。また、このシステムは、発熱装置が応答するような制御部と、この制御部が受信する信号を発するセンサとを有する。更に、このシステムは、発熱装置に接続され、液体を発熱装置に供給する動作が可能な液体供給源を有し、液体供給源はセンサからの信号に基づき、制御部に応答するようになっている。
本発明の更なる機構、優位性、実施形態を説明、すなわち、以下の詳細な説明、図、請求項の考察により明らかにする。更に、本発明の前述の要約と以下の詳細な説明は共に例示的なものであり、請求された本発明の範囲を限定しない更なる説明の提供を意図していることは理解されるところである。
本発明は、このような従来技術の不都合、問題点を克服し、及び・又は、キャリアガス流内で液体を結露させずに気化させることが可能な気化器の提供を求める要求について満足させるものである。
本発明の実施形態について説明する。添付図面に示された機構は縮尺通りに描かれる必要はないこと、ここで明示的に記述されていなくても当業者により理解されるように、ある実施形態の機構は他の実施形態で採用できることに注意すべきである。公知の構成要素と処理技術の説明は、本発明の実施形態が不要に難解にならない程度に省略することができる。ここで使用する具体例は単に本発明の実施可能な方法の理解を助け、更に当業者により本発明の実施形態を実施できるようにすることを意図したものである。すなわち、具体例と実施形態は、ここで本発明の範囲を限定しないと解釈され、本発明の範囲は付随する請求項と適用される法令によってのみ定義される。更に注意点として、いくつかの図面において類似の参照番号は類似の部品を表している。本発明は、ここに記述される特定の方法論、手順、試薬等に限定されず、これらは変更可能と理解される。注意すべき点として、本明細書と付随する請求項で使用される単数形は、その文脈で明確にそうでないと記述されている場合を除き、複数を参照することが含まれる。
ここで使用するすべての技術用語、科学用語の意味は、特に断らない限り、本発明の属する技術分野の当業者により一般的に理解される意味と同じである。好ましい方法、装置、材料を説明するが、ここで説明するものと同等または同一の任意の方法、材料を本発明の実施または試験に使用することができる。ここで引用されるすべての参考文献は、それら全体でここに参照として組み込まれる。
参照しやすいように、ここで使用する「キャリアガス」という用語は、特定の種類の気体または複数の気体による不特定の混合物であり、例えば周囲空気等である。キャリアガスを患者の治療に使用する場合、このキャリアガスは患者の気道に蒸気を導入する役割を果たし、また、患者の組織および送達される薬物または物質と相互に反応することができる。この相互反応は更に、この薬物または物質の化学的または医学的な働きを高め、また、送達した薬物に対するある組織の反応を抑制または促進することができる。一例として、キャリアガスは酸素、窒素、ヘリウム、酸化窒素、二酸化炭素、または、これらの不特定の組合せを含むが、これらに限定されない。
ここで使用する「薬物」は一般に本発明の気化器を使用して送達される物質を指し、実際には患者の気道に送達するために気化させる任意の薬剤、化学薬品、化合物、または物質を含み、エマルション、懸濁液、または溶液のどの状態でもよい。
本発明の気化器により送達される「薬物」は、1つ以上の以下の活性物質を有することができ、これらは任意に組合わせて使用可能である。例えば、 鎮痛剤、抗炎症薬、駆虫薬、抗不整脈薬、抗生物質(ペニシリンを含む)、抗凝固薬、抗うつ剤、抗糖尿病剤、抗てんかん剤、抗ヒスタミン剤、血圧降下薬、抗ムスカリン作用薬、抗抗酸菌薬、抗腫瘍薬、免疫抑制剤、抗甲状腺薬、抗ウイルス剤、抗不安鎮静薬(睡眠薬と神経弛緩薬)、収れん剤、ベータアドレナリン受容体遮断薬、血液製剤と代用血液、強心薬、造影剤、副腎皮質ステロイド、鎮咳薬(去痰薬と粘液溶解薬)、診断用薬、診断画像形成剤、利尿剤、ドーパミン作動薬(抗パーキンソン病薬)、止血剤、免疫薬、脂質調節剤、筋肉弛緩剤、副交感神経興奮薬、副甲状腺カルシトニン剤と骨吸収抑制剤、プロスタグランジン、放射性医薬製剤、性ホルモン(ステロイドを含む)、抗アレルギー剤、興奮剤と食欲抑制剤、交感神経様作用薬、甲状腺用剤、血管拡張剤とキサンチンである。活性作用を持つこれらの製剤は一般市場で入手可能であり、及び・又は当該技術において公知の方法により用意することができる。本発明の実施形態によれば、活性作用を持つこれらの製剤は、本発明の噴霧器等のような投与に適したディスペンサーに装填した溶液、懸濁液、エアゾール噴射剤、または乾燥粉末として一定の形状にされる。更に、本発明の活性作用を持つこれらの製剤は、少なくとも1つの製薬上許容される担体または賦形剤と組み合わせて使用することができる。許容される担体または賦形剤は毒性のないもので、投与を容易にし、成分の治療効果に悪影響を与えないものである。特に例えば、賦形剤はガス状の賦形剤とすることができ、当業者が普通に入手できるものである。
加えて、ここで述べる「患者」には、病気にかかっている状態のため、治療のための投薬計画、すなわち効果的な所望の投与量の薬物または加湿空気を吸入により送達する必要のある人間または動物が含まれる。
図2に示すインライン式気化器システム200は、本発明の原理に基づくキャリアガス路210と気化器220とを有する。キャリアガスは、人工呼吸器、加圧ガス供給源、またはガスシリンダー等のキャリアガス供給源(図示省略)からキャリアガス路210を通って流れる。気化器220はキャリアガス路210内に設置され、液体を収容するリザーバー221と、このリザーバー221に接続された気化器エレメント222とを有する。本発明の実施形態によれば、リザーバー221は、気化器エレメント222への液体の移送を容易にするウィッキング材などの部材を有してもよい。また、リザーバー221は液体吸入口221aを有してもよい。本発明の実施形態によれば、気化器220の吐出口224はキャリアガス供給源の方に向いていてもよい。この気化器220の向きによって、吐出口224から放出される蒸気とキャリアガスの混合が良好に行われるようにすることができる。あるいは、気化器220を吐出口224がキャリアガス供給源の方に向かないように設置してもよい。
吐出口224は気化器220の中心軸に沿うように示されているが、当然ながら蒸気が周縁部に放射されるようにしてもよい。調節板225は吐出口224に隣接するように、またはキャリアガス路210内の適当な別の位置に設置して、吐出口224から放出される蒸気とキャリアガスが乱流を起こすようにしてもよい。また、調節板225により、気流がヒーター表面に直接、当たって温度制御が不正確になることを防止している。
インライン式気化器システム200は更に、リザーバー221に液体を供給する液体供給源230を有する。液体供給源230はリザーバー221の液体吸入口221aと流体連通している。更に、制御部240を液体供給源230、気化器220、キャリアガス路210内に設置されたセンサシステム250に接続するようにしてもよい。
リザーバー221は、水、及び・又は薬剤等の液体を収容する。液体供給源230からの液体はリザーバー221に液体吸入口221aを通って流入することができる。リザーバー221に溜まる液体の量が過大になるのを防止するため、液体供給源230に液体用容器231とポンプ232を設け、液体を液体用容器231から供給するようにしてもよい。ポンプ232は正圧ポンプ、または正圧容積式ポンプである。この他の供給方法、例えば毛細管作用、及び・又は重力式供給装置を使用してもよい。あるいは、リザーバー221に備えられた液体吐出口221bから液体を放出し、液体用容器231に戻し循環させ、液体がリザーバー221に蓄積するのを防止してもよい。リザーバー221は任意のサイズでよく、実施形態によってはリザーバー221を使用しなくてもよい。
液体の一部はリザーバー221から気化器エレメント222に移動する。そして、液体は気化器エレメント222により気化し、吐出口224から蒸気となって放出される。この蒸気はキャリアガス路210内でキャリアガスと一緒になって、蒸気とキャリアガスの混合物となり、所望の場所、例えば、患者が使用するキャリアガス路210の末端の呼吸器装着部に供給可能である。
気化器エレメント222は液体を加熱して気化させるヒーターである。ただし、この他の装置、例えば、噴霧器及び・又は加圧気化器等を気化器エレメント222として使用することもでき、例えば、液体を転移させてキャリアガスに添加してもよく、あるいはヒーターに接続して使用し、液体をキャリアガスの中に注入してもよい。なお、液体はリザーバー221から気化器エレメント222へ任意の接続方式により移送される。例えば、この液体はリザーバー221から制御部(図示省略)を用いて毛細管作用により気化器エレメント222に、図11A、11Bを参照して後述するように供給することができる。本発明の実施形態によれば、前述のヒーターとリザーバーは米国特許第6,634,864号、米国特許出願公開第2004/0151598号(出願番号10/691,067)、2005年12月1日に出願の米国仮特許出願第60/741,646号、2006年11月30日出願のPCT出願第___号「高性能毛細管式気化器」代理人ドケット番号:VAPR.05110−PCTに記載された装置を備えてもよく、これらの内容はここに、それら全体で参考として組み込まれる。
インライン式気化器システム200は更に、気化器220と通信を行う制御部240を有してもよい。また、制御部240は液体供給源230と通信を行ってもよい。センサシステム250はキャリアガス路210に沿った所定の位置に設置される。本発明の実施形態によれば、センサシステム250をキャリアガスと蒸気の混合物の受容部に近接する位置に設置して、センサシステム250から制御部240へ信号を送るようにしてもよい。この信号はセンサシステム250により制御部240へ送られるものであり、キャリアガスと蒸気の混合物の温度、流速、及び・又は、蒸気含有量等に関するデータを含む。センサシステム250は、1つ、または複数の位置で温度、流速、及び・又は、蒸気含有量の検出を行う独立した複数のセンサを備える。制御部240はセンサシステム250からの、この信号を処理し、これに応じて、気化器エレメント222と液体供給源230と通信を行う。
本発明の実施形態によれば、制御部240は様々な機能を制御することにより気化器エレメント222における気化速度を調節するようにしてもよい。例えば、制御部240によりキャリアガス供給源からのキャリアガスの流れを制御するようにしてもよい。また、制御部240はポンプ232を制御し、液体用容器231からリザーバー221の液体吸入口221aに流れる液体の量を調節するようにしてもよい。更に、気化器エレメント222がヒーターの場合には、制御部240は、このヒーターの温度を制御して適切な気化速度が持続されるようにしてもよい。制御部240によりキャリアガスと蒸気の流れを制御できるので、水蒸気とキャリアガスの混合物内の蒸気含有量は容易に計算できる。制御部240の、より詳細な説明は図6を参照し、以下で行う。
図3に示すインライン式気化器は本発明の原理に基づき、キャリアガス路内の段差部分に設置される。システム300はキャリアガス路310の保持部360内に設置された気化器320を有し、この気化器320はキャリアガスの流れから外れている。気化器320はリザーバー321と気化器エレメント322とを有する。本実施形態では、キャリアガスは、供給源(図示省略)からキャリアガス路310を通る流れとなって移動する。気化器320が設置されている保持部360はキャリアガス路310の凹部にある。気化器320で発生した蒸気はガス流に混合され、キャリアガスと蒸気の混合物となる。
図3に示す気化器320は保持部360の内部に完全に収容されており、吐出口324はキャリアガスの流れている方に向けられていないが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、気化器320は、その一部を保持部360内に設置し、その他の部分をキャリアガスの流れている中に設置してもよい。保持部360はキャリアガス路310に対し約90°となるように設置してもよい。ただし、保持部360はキャリアガス路310に対し任意の角度の凹部とすることができる。
図4に示す本発明の別の実施例では、インライン式気化器システム400は、キャリアガス路410と気化器420に接続されたキャリアガス供給源470を有することができ、気化器420はリザーバー421と気化器エレメント422を有する。例えば、インライン式気化器システム400は湿気を患者や保育器の中の新生児等に供給する加湿人工呼吸器システムとして使用することができる。蒸気とキャリアガスの混合物を収容するキャリアガス路410は患者に直結されるように設けられる。キャリアガス路410と気化器420はディスポーザブルなものとし、インライン式気化器システム400の衛生状態を良くし、患者の利便性を上げるようにしてもよい。一実施例では、キャリアガス供給源470を人工呼吸器、キャリアガスを空気、リザーバー421に収容された液体を蒸留水などの水とする。あるいは、キャリアガス供給源470を、キャリアガスとなる空気を供給するエアコンプレッサーまたはガスシリンダーとしてもよい。本発明の実施形態によれば、キャリアガスをヘリオックスとしてもよい。図4には帰還路が示されていないが、当然ながら、このような帰還路を設けてもよい。
気化器420を患者に十分、近い位置に設置して、キャリアガス路410の気化器420と患者の間での結露が実質的に防止されるようにしてもよい。例えば、気化器420は患者から約6〜18インチ離れた位置に設置される。あるいは、気化器420を患者に更に近づけるか、または、気管支鏡の中に超小型の気化器を設置するような場合、患者の体内に設置することさえできる。
インライン式気化器システム400は蒸気とキャリアガスの混合物を供給するとともに、流路内で生じる結露を抑制または除去するが、この結露を防止するために、キャリアガス路に沿った熱源及び・又は断熱材を追加して使用する必要はない。従って、本発明のインライン式気化器システムは従来のシステムよりもエネルギー効率に優れている。
本発明ではキャリアガス路内に発熱装置を設けることにより、システムの効率を向上させているが、これは実質的に全ての熱が液体とキャリアガスに与えられることによる。更に、ヒーターが使用中でもキャリアガス路内にあり、露出していないので、医療提供者等の使用者におよぶ火傷等の危険性を十分に抑制または除去する。
また、インライン式気化器システム400は薬物送達システム430を有することができ、薬物送達システム430では、薬物がリザーバー421に供給され、これを気化させキャリアガス供給源470からのキャリアガスと混合し、患者に供給する。薬物送達システム430は液体供給源431とポンプ432を有してもよい。例えば、液体供給源431を使用し、患者に合わせて特定の投薬量の薬物を薬物送達システム430から供給するようにしてもよい。また、この薬物は液体供給源431からリザーバー421にポンプ432を経由して液体を供給する流路に注入してもよい。薬物送達の際、薬物が全て患者に供給され、液体供給源431に戻って無駄になる薬物がないよう、リザーバー421には吐出口を設けないようにするのも好ましい。従って、インライン式気化器システム400は制御部440により薬物の全投薬量が投与されたと判定されるまで動作するようにしてもよい。あるいは、前もって気化させた薬物をキャリアガス路410に加え、これを気化器420により液体とキャリアガスが混合される前にキャリアガスと混合するようにしてもよい。
本発明の別の実施形態によれば、独立した噴霧器またはエアロゾル散布器(図示省略)を供給路に設置して、薬物をキャリアガス流の中に注入するようにしてもよい。本発明の気化器420の動作により液体をキャリアガス流の中に注入しながら、噴霧器またはエアロゾル散布器により薬物を注入するようにしてもよい。あるいは、噴霧器またはエアロゾル散布器を動作させ、薬物をキャリアガス流の中に注入している間、気化器420の動作を止めるようにしてもよい。これにより、患者に有効に作用する薬物の濃度を高めることができる。
更に、制御部440は医療提供者に液体供給源431及び・又はリザーバー421が空であること、及び・又は薬物が完全に気化し、患者にキャリアガス路410を経由して投与されたことを警告する警報装置を有してもよい。例えば、この警報装置は、検出された蒸気とキャリアガスの混合物内の薬物量が一定の閾値以下の場合、またはヒーターに供給される電源電力が設定されたポンプ動作速度に対し不足していないかを通知するセンサシステム450からの信号に応じて音を発するものでもよい。このような警報装置により医療提供者はインライン式気化器システム400の使用を終了する。あるいは、制御部440はタイマーで動作するようにし、インライン式気化器システム400をオフにするか、または警報装置により医療提供者へ薬物が十分に供給された時に通知することが可能な自動オフ機能を備えてもよい。
インライン式気化器システム400は他の場合に使用することもでき、例えば、燃焼装置用の燃料注入器において、リザーバー421に収容された燃料を気化させ、キャリアガス供給源470からのキャリアガスと混合するような場合にも使用される。なお、インライン式気化器システム400の応用は、ここに挙げた実施形態に限定されるものではなく、他の用途にも応用されることは通常の当業者により理解されるものである。
図5に示す高流量キャリアガスシステム500は、本発明の原理に基づくものである。図5の高流量キャリアガスシステム500は、湿気を帯びたキャリアガスを患者に供給するシステムの実施形態である。このシステムは制御部502、ガス供給源504、乾燥空気供給源506、液体供給源508、ヒーター装置510、患者用接続部512、および電源514を有する。
このキャリアガスは、空気とヘリオックスであるが、これに限定されない。液体供給源508は水を収容する殺菌バッグのような容器とすることができる。制御部502内にポンプがあるため、バッグ508は制御部502に対し任意の位置に設置することができる。更に、バッグ508内の水の量を、このバッグの近辺、または制御部内に設置された重量計(図示省略)または容積計により計測してもよい。操作者により正確な重量または容積の水を患者に供給することができる。水の重量または容積が所定の臨界値に達した場合、この状態を警報装置により、使用者に通知してもよい。
本発明の一実施形態では、差圧センサをヒーター装置510または制御部502に設置し、制御部502と組み合わせて使用し、湿気を帯びた十分なキャリアガスが患者に確実に供給されるようにしている。高流量キャリアガスシステム500では、この差圧センサを較正してキャリアガス流を検出することにより、所望のガス量を所望の条件で正確に供給する。本発明に使用される差圧センサは従来の差圧センサで、この業界で公知の任意のもの、例えば、フリースケール社(Freescale(C))から供給されているMPXHZ6250AまたはMPXHZ6400Aとすることができる。圧力センサの測定値に基づき、制御部502はキャリアガス及び・又は液体の流速を上げる、下げる、または維持することができる。また、キャリアガスの流速を変えることにより、高流量キャリアガスシステム500の温度と湿度を、ある程度、制御することもできる。例えば、比較的、冷却されたキャリアガスの流速を下げることにより、高流量キャリアガスシステム500の湿度を上げることなく、キャリアガスの温度を上げることができる。更に、液体の流速を変えることにより、キャリアガスの混合物の温度を制御することができる。例えば、液体の流速を上げることにより、また、ガスの流速を下げる、またはヒーターの温度を上げることにより、キャリアガスの温度を上げることができる。また、液体の流れを計測する方法として、差圧センサを使用する方法以外のものも使用できる。
上記のように、制御部502を使用してヒーター装置510の電源を制御することができる。本発明の一実施形態では、この制御は加湿システムを伴わずに使用されるヒーター装置510の熱時定数よりも速いフィードバック制御を行うフィードバックループを使用して行われる。これにより、ヒーター装置510の温度が上がるよりも速くヒーター装置510を制御、調節し、発熱素子の過熱と損傷を避けることができる。
図5の制御部502は任意の適当な制御装置、例えば、図6に示すようなものである。図6に示す制御部502はポンプ回転部602とディスプレイ604とを有する。図6に示すように、ポンプ回転部602はチューブ状部材606内の液体に対しヒーター装置510の方に向けてポンプ動作を行う。本実施形態では、ポンプ回転部602はディスプレイ604の下部に設置され、漏れた液体がディスプレイ604の電子部品に達する恐れがないようにしている。
本発明の別の実施形態では、制御部502はポンプ回転部602を使用する代わりにマイクロポンプを使用し、ヒーター装置510に液体を移送する。あるいは、マイクロポンプをバッグ508に設置し、液体に対しバッグ508から直接、ポンプ動作を行ってもよい。任意のタイプのマイクロポンプを使用することができるが、安価で頻繁に交換ができるものが好ましい。例えば、図7に示すように、マイクロポンプ700にはプラスチック製の本体702、金属製のダイヤフラム704、および3つの圧電変換セラミック706a、706b、706cを利用することができる。圧電変換セラミック706a、706b、706cは金属製のダイヤフラム704上に接着され、2つの能動バルブ(吸入口と吐出口)と1つの作動ダイヤフラムを構成する。バルブ台座、ポンプ室、および吸入口/吐出口接続路はプラスチック製の本体702の中に形成される。例えば、プラスチック製の本体702はポリエーテルエーテルケトン(PEEK)製であり、金属製のダイヤフラムはステンレス鋼製である。
作動電圧において、3つの圧電変換セラミックはそれぞれ、別々に制御することができる。このマイクロポンプは双方向にポンプ動作が可能で、気体でも液体でもポンプ動作が行える。例えば、各作動部分は40μmを超えるストロークで動作可能である。このようなマイクロポンプの動作の更に詳しい実施例については2003年8月22日出願のPCT/EP03/09352「蠕動マイクロポンプ」に示されており、この開示はここに、その全体で参考として組み込まれる。なお、他のタイプのマイクロポンプを使用してもよい。
再び図6を参照すると、ディスプレイ604は液晶ディスプレイ、例えば、図8に示すようなものである。本発明の実施形態によれば、ディスプレイ604は相対湿度(rHU)、絶対湿度、ガス流出温度(図8に示すカニューレ温度)、ガス流速、液体流速、設定温度を含む情報を表示するが、これらに限定されない。加えて、ディスプレイ604はタッチ制御により、制御部502のオンオフ、警報装置の消音、運転中止、設定温度の無効化等を備えることができる。また、ディスプレイ604はタッチ制御により、設定温度または流速の変更、様々な表示オプションのスクロールを備えることができる。更に、本発明の一実施形態では、遠隔ディスプレイを追加し、高流量キャリアガスシステム500から近距離、例えば、部屋1つ隔てたところで制御できるようにしてもよい。
加えて、制御部510は、要求事項IEC 60601−1−8等の様々な規格標準や要求事項に適合する警報装置を備えることができる。このタイプの警報装置は、システムに生じた任意の障害、例えば、ガス供給源504または液体供給源508の動作が低下していないか等を使用者に通知することができるものである。
図9は、図5に示したシステムのヒーター装置510の切欠図である。ヒーター装置510は、導電リード902と発熱素子903とを有するヒーターハウジング901と、液体吸入口904と、リザーバー部905と、ガス流路906と、キャリアガス吸入口907と、接続部908と、加湿ガス吐出口909と、調節板910とを有する。
導電リード902は制御装置に接続され、発熱素子903の温度を制御する。液体吸入口904は液体供給源に接続され、水等の液体をリザーバー部905に供給する。リザーバー部905は多孔性の部材(図示省略)を含み、これにより、液体を発熱素子903に毛細管作用で供給するようにしてもよい。
発熱素子903は、電界効果トランジスタ(FET)スイッチ等のスイッチ(図示省略)に電気的に接続してもよい。安全リレーを発熱素子903とFETスイッチ回路とに直列に追加してもよい。このFETスイッチがオンされる時間が長すぎる場合、制御タイミング、例えば5ミリ秒を越える時間に基づき、この安全リレーはヒーターへの電源供給のオンオフを行い、過熱を防止する。
接続部908により、図5に示した患者用接続部512とヒーター装置510とを電気的に接続し、接続不良事故を防止するとともに、接続部の汚染を回避し、無菌状態での利用が維持されるようにしている。接続部908は、電気的には接続されたまま、ヒーター装置510を患者用接続部512から外せるような構成にしてもよい。
ヒーター装置510の過熱や、ひび割れを防止するため、温度を徐々に上げる運転開始シーケンスを使用してもよい。例えば、温度を3.5ミリ秒(ms)毎に約1℃、または、トータルで350ミリ秒に対し100℃上昇させるようにしてもよい。
ヒーター装置510は更に、センサ912、例えば、ヒーター装置510の状態を検出するC4センサ等を備えてもよい。センサ912は加湿ガス吐出口909近辺のヒー装置510内に設置してもよい。
特に、センサ912は、図10に示すような制御部502に接続されたメモリー装置アセンブリー1000を備えてもよい。メモリー装置アセンブリー1000は例えば銅等の熱伝導性の高い材質で形成されたフィン1002を有することができ、これにより、センサ1012によるガス温度の検出が容易になり、センサ1012によるヒーター装置510の温度計測を行うことができる。また、フィン1002に接続されたメモリー装置アセンブリー1000は、その上に温度回路1004を備えてもよい。温度回路1004は、プロセッサ、メモリ、DAコンバータ、及び・又は、その他の様々な部品を有する。導電リード1006により、温度回路1004はコンタクト1008に接続される。1つ以上のワイヤーにより、コンタクト1008はヒーター装置510に、図9に示した接続部908を介して接続され、これにより、温度回路1004はヒーター装置510に接続される。
また、メモリー装置アセンブリー1000から与えられる情報により、ヒーター装置510は自動フィードバック設定を無効にし、手動で制御してもよい。更に、メモリー装置アセンブリー1000を使用して、必要に応じてヒーター装置510とポンプの較正データを保存しておいてもよい。また、メモリー装置アセンブリー1000を使用して、ヒーター装置510の使用状況をモニターするようにしてもよい。例えば、メモリー装置アセンブリー1000にプログラムを組み込み、ヒーター装置510の使用を、その寿命に基づく一定の時間長に制限し、結露によるヒーター装置510の閉塞を防止するようにしてもよい。例えば、ヒーター装置510を、これが最初に使用されてから14日間だけ使用可能とする場合、メモリー装置アセンブリー1000にヒーター装置510を14日間、使用許可するように設定すればよい。また、別の例として、ヒーター装置510が実際に利用された時間の計算と記録を行い、合計時間で14日間だけ使用できるようにしてもよい。加えて、メモリー装置アセンブリー1000は、それ自身の詳細な識別情報を備えてもよい。また、他のタイプのセンサとメモリー装置を使用してもよい。
図11Aに示す非侵襲型加湿器1100は本発明の原理に基づき、呼吸器装着部に近接して設置された気化器を有する。加湿器1100を使用し、患者に湿気を帯びた空気等を供給することができる。加湿器1100に備えられたポンプ1152等のガス供給源により持続気道陽圧(Continuous Positive Airway Pressure:CPAP)がキャリアガス路1180を通して呼吸器装着部1184へ供給される。この呼吸器装着部は、呼吸マスク、マウスピース、鼻カニューレ、気管チューブ、および患者Yで構成されるが、これらに限定されない。ポンプ1152は空気を呼吸器装着部1184に供給するブロワーの速度に基づき制御される。任意のガス供給源をポンプ1152に使用することができ、例えば、周囲空気を吹出すブロワーまたは加圧ガスタンクであり、ガス流をガス路の第1の終端部1181から、呼吸器装着部1184に近接するガス路の第2の終端部1182に供給するもの等を使用する。
呼吸器装着部1184内には気化器1170が設置されている。また、この気化器は、水等の液体を収容し、気化器1170に液体供給路1158を介して流体的に接続された液体貯蔵タンク1156を備える。液体リザーバーを使用して流速を約250μl/秒から約300μl/秒とする。液体の流速を約2.2 ml/分(0.036ml/秒)に設定して、37℃の乾燥空気の連続流を50リットル/分(833ml/秒)で使用することにより相対湿度100%で供給することができる。液体の流量はヒーター/セラミックのサイズと電源容量に基づく。例えば、直径19mmのヒーターと100Wの電源を使用して、上記の流量にすることができる。また、これよりも小型または大型のヒーターと、大容量または小容量の電源を使用することもできる。
液体貯蔵タンク1156は液体を補充するための注入口1160を備える。本発明の実施形態によれば、液体貯蔵タンク1156は、ポンプまたはガス供給源1152と同じハウジング内になくてもよい。気化器1170の電源はポンプ1152に接続された電気コード1157を通して供給される。
図11Bは図11Aに示した非侵襲型加湿器1100の気化器1170の断面図である。本発明の実施形態によれば、気化器1170は毛細管式気化器(Capillary Force Vaporizer:CFV)としてもよい。気化器1170は、概ね硬貨大のサイズとすることができ、エネルギー効率が高い。気化器1170に備えられた吸入口1171には、多孔性の材質でできた1つ以上の層状部材1173を有するリザーバー部に設置されたウィッキング材1172が備えられ、これにより、毛細管作用で供給路1158から液体が供給される。毛細管作用を受けた液体が気化して出てくる円盤状開口部1174は1つ以上の開口部1175を有するが、この開口部は1つであることが望ましい。そして、毛細管作用を受けた蒸気は発熱素子1176により加熱され、吐出口1177から放出される。
CFVを使用する場合、運転開始シーケンスと運転終了シーケンスによりCFVの安全かつ適切な動作が確実に行われるようにすることができる。このシーケンスの一実施例は、CFVの運転開始前、CFVに空気を流すことから開始される。そして、このユニットの電源がオンされ、設定温度に到達する。その後、水が流路に流れ始め、準備が行われる。水を気化させる場合、水に対するポンプの動作速度の設定は空気の流れと設定温度に関連する。十分な気化が行われた後、液体の流れを止め、気化器1170への電源をオフすることを含む同様のステップを実施し、CFVを終了させる。
気化した液体はガス供給源1152により供給されるガス流と混合され、呼吸器装着部1184内の空気の湿度を上げる。呼吸器装着部1184は本実施例ではマスクであるが、これを加湿することにより、過剰な湿度による汚染および、充満すなわち閉塞がキャリアガス路1180に生じるためにガスの流れが制限される恐れのある「レインアウト」効果(“rain−out” effect)が大幅に抑制される。人工呼吸器用加湿器1100は温度制御部1164、電源制御部1168等を使用し,手動制御することもできる。また、人工呼吸器用加湿器1100は、図2に示したシステム等のセンサシステムにより与えられるフィードバックに基づき湿度調節可能な制御装置を実装することにより自動制御してもよい。
図12は液体を気化させ、得られた蒸気をキャリアガスと混合する、本発明の実施形態に係る方法を説明するフローチャートである。この方法に記述されているステップは実例である。なお、省略可能なステップがあり、追加可能なステップもあり、及び・又は、順序を変えて実施可能なステップもある。
図12に示すように、この方法には様々な機器を準備するステップ1201が含まれる。機器の準備についての様々な態様については、図13を参照し、より詳しく後述する ステップ1202で、キャリアガスはキャリアガス路に供給される。ステップ1203で、液体供給源から液体が、制御部により調節され、リザーバーに供給される。ステップ1204で、この液体はリザーバーから気化器に供給され、ステップ1205で、制御部からの命令に基づき蒸気になる。ステップ1206で、この蒸気はキャリアガス路内に放出され、キャリアガスと混合され、ステップ1207で、制御部はデータ信号をセンサシステムから受信する。ステップ1207で、調節が必要かどうか判定する。調節が必要な場合、ステップ1209で、液体供給源からの液体の流れ、及び・又は気化器への電源供給を変更する。ステップ1210で、蒸気とキャリアガスの混合物の送達が完了したかどうかを判定する。送達が完了している場合、ステップ1211で、システムを終了させる。送達が完了していない場合、このインライン式気化器システムは動作を継続し、センサシステムはデータ信号を制御部に継続して送り(ステップ1207)、制御部は必要に応じて液体供給源と気化器の調節を継続する(ステップ1208、1209)。図12、13に示すフローチャートの様々なステップについて、より詳しく以下に説明する。
液体を気化させ、得られた蒸気をキャリアガスと混合する、本発明の実施形態に係る方法には、図13のステップ1301に示すように機器を準備するステップが含まれる。前述のように、機器を準備する様々な態様を図13に示す。図13に示すように、ステップ1301で、キャリアガス路が準備され、ステップ1302で、キャリアガス供給源が準備される。ステップ1303で、気化器エレメントに接続されたリザーバーを有する気化器をキャリアガス路に準備してもよい。ステップ1304で、液体供給源をリザーバーに接続してもよく、ステップ1305で、センサシステムをキャリアガス路に準備する。ステップ1306で、制御部を液体供給源、気化器、センサシステムに接続してもよい。液体供給源をキャリアガス路の外部に設置してもよく、気化させる液体は、そこに収容する。
ステップ1305に示すように、センサシステムをキャリアガス路に準備する。センサシステムをキャリアガス路に沿って気化器から所定の距離だけ離れた位置に設置してもよい。このようにセンサシステムを設置することにより、温度、流速、蒸気とキャリアガスの混合物の湿度、及び・又は、蒸気とキャリアガスの混合物内の薬物濃度等に関するデータを収集することができる。ステップ1306で、液体供給源、気化器、センサシステムに接続される制御部を準備する。
再び図12を参照し、ステップ1202に示すように、キャリアガスをキャリアガス路に供給する。キャリアガスは気化させる液体と混合するのに適した任意のガスとすることができ、空気および、その他の酸素を含むガスの混合物を含むが、これに限定されない。ステップ1203で、制御部を調節することにより、液体が液体供給源からリザーバーに供給される。この液体は水または薬物を含むが、これに限定されない。ステップ1204で、この液体はリザーバーから気化器エレメントに供給される。この気化器エレメントは、ヒーター、噴霧器、または加圧気化器等である。
ステップ1205で、気化器内の液体は、制御部からの命令に基づき気化器を調節することにより、蒸気となる。この制御部により、気化器を調節し、所望の気化速度を得ることができる。本発明の実施形態によれば、システムを動作させる場合、3つのタイプの制御を採用することができる。第1に、システムの定常状態における動作では、液体は、ガス流速、所望の温度・湿度に基づき送達される。一実施形態では、ヒーター温度は、比例、積分および微分(PID)ループにより制御してもよい。導入されたガスは100℃以上の水蒸気を加えることにより加熱される。ヒーターの温度は約120℃から約150℃とすることができ、この場合、ガスは患者に達するまでに、その温度を約33℃から約41℃とすることができる。
第2のタイプの制御では、ガスが熱すぎる場合、ポンプ速度を下げ、温度を下げた蒸気をキャリアガスに加えることにより、ガスの温度を下げることができる。第3のタイプの制御では、ヒーターの温度を下げ、ガスの温度を下げることができる。実施形態によれば、3つのタイプの制御を、順次及び・又は組み合わせて使用し、ガスの温度を制御してもよい。別の実施形態では、液体のポンプ流速は、ガス流速またはガス温度が計測されていないような場合、または周囲空気に向けて気化させるような場合、任意に設定することができる。あるいは、ユニットへの電源は、連続的に水を供給しながら、任意に設定することができる。
蒸気はキャリアガス路内に放出され、ステップ1206でキャリアガスと混合され、蒸気とキャリアガスの混合物となり、患者に供給することができる。
ステップ1207で、センサシステムは収集したデータに関する信号を制御部に送り、これにより、制御部がセンサシステムにより提供されるデータに基づき液体供給源と気化器の調節を行う。
センサシステムからの信号に基づき、ステップ1208で、制御部は液体の流速または気化器の気化速度の調節が必要かどうか判定する。調節が必要な場合、ステップ1209で、液体供給源への液体の流れ、及び・又は気化器への電源供給を調節する。例えば、制御部からの命令により、液体供給源からの液体の流れの増減、または気化器の気化速度の増減を行う。この増減により、生成された蒸気とキャリアガスの混合物の温度、流速、蒸気含有量を変えることができる。
調節が必要でない場合、ステップ1210で、制御部は送達が完了したかどうかを判定する。また、操作者は手動で制御部を調節し、送達を終了させるか、または一定時間、送達を中止する。送達が完了、または終了している場合、ステップ1211に示すように、システムの動作が終わる。送達が完了していない場合、ステップ1207で、インライン式気化器システムは動作を継続し、センサシステムはデータ信号をセンサシステムに継続して送る。すなわち、制御部は、ステップ1210、1211に示すように送達が完了するまで、ステップ1208、1209に示すように液体供給源からリザーバーへの液体の流れと気化器への電源供給を調節する。
上記のように、制御部に備えられた警報装置は、動作の継続要求に基づき送達が完了した時、または、キャリアガスまたは供給液体を使い尽くした時、操作者にこれを通知する。また、この警報装置はセンサシステムからのデータ信号に基づき制御部により始動させることもできる。例えば、蒸気とキャリアガスの混合物の温度及び・又は蒸気含有量がシステムの故障により一定の値からなる組み合わせの範囲から外れた場合、センサシステムから制御部へのデータ信号により、インライン式気化器システムは終了させることができる。この安全装置により、患者に害が及ぶことや、インライン式気化器システムの構成部品の損傷を防止することができる。
また、センサシステムは、液体供給源またはキャリアガス供給源の汚染または不測の薬物の相互反応等による蒸気とキャリアガス流の汚染濃度を検出するセンサを備えてもよい。この化学センサは特定の化学物質を直接、検出するように構成してもよいし、このような汚染を様々な化学マーカーにより検出するようにしてもよい。すなわち、センサにより特定の化学的汚染が異常な高濃度で検出された場合、センサシステムから制御部へのデータ信号により、インライン式気化器システムを終了させることができる。
また、インライン式気化器システムにタイマーと自動終了機構を設け、これにより、制御部が送達完了と判定した時、システムの動作を終了させるようにしてもよい。上記のこの機構は液体供給源に供給された薬物の設定投与量が完全に投与された場合に、特に有効である。
以下、本発明について、下記の実施例を参照し、より詳しく説明する。ただし、これらの実施例は説明を目的とするものであり、本発明の範囲を限定するものではない。試験を行い、本発明のCFVインライン式気化器システムと図1に示した従来の人工呼吸器用加湿器システムとを比較した。この試験では、それぞれのシステムで得られる温度と相対湿度の両方を時間の関数として測定した。
図14に示すように、本CFVシステムにおける相対湿度は始動後、約50秒で90%に達している。これに対し、従来のシステムにおける相対湿度はキャリアガスの流入開始から約200秒後に90%に達している。従来のシステムでは、長い時間がかかった上に、この時間にはキャリアガスの流入開始に先立つ水の加熱に必要な、10分以上程度になりうる時間が含まれていない。
つまり、本発明のインライン式気化器を使用したCFVシステムは従来のシステムよりも、はるかに早く蒸気を発生させる。
図15はヒーター装置の温度とポンプによる液体の供給速度の両方を制御するシステムの構成図である。図示のように、制御部1500はプロセッサ1502、記憶モジュール1504、パルス幅変調(Pulse Width Modulation:PWM)モジュール1506を有する。プロセッサ1502、記憶モジュール1504、PWMモジュール1506は制御部1500内で互いに通信を行うことができる。PWMモジュール1506により電源を供給されるヒーター装置1510は図9のヒーター装置510と同様なもの、または図11Bの気化器1170と同様なもの等にする。ヒーター装置1510は発熱素子1512、ヒーターデータ記憶モジュール1514、吐出口1516を有する。図示のように、ヒーターデータ記憶モジュール1514はプロセッサ1502、データ記憶モジュール1504、PWMモジュール1506と通信を行い、制御部1500とヒーターデータ記憶モジュール1514間の情報の伝達が行えるようにしてもよい。また、制御部1500はキャリアガス供給源1520とポンプ1530に接続される。ポンプ1530はモーター1532、ポンプ装置1534、ヒーター液体貯蔵モジュール1514への吐出口1536を有する。ポンプ装置1534は液体供給源1550に接続される。ディスプレイ1540に制御部1500によりデータを使用者に向けて表示している間、入力モジュール1560により、使用者は制御部1500にデータを入力することができる。制御部1500の動作について、以下で、より詳細に説明する。
上記のように、制御部1500により、ヒーター装置の温度を制御でき、この方がヒーター装置1510への電源供給を単に制御するよりもよい。ヒーター装置1510の温度は、液体の量、ヒーター装置1510に供給される電源、キャリアガス流の関数である。制御部1500は、ヒーター装置1510の温度、キャリアガスの流速、ヒーター装置1510にポンプにより送られる液体の量に関連する情報を受信し、これらの変数を制御する。
ある電力量をヒーター装置1510に供給すると、ヒーター装置1510の温度が、キャリアガスの流れとヒーター装置1510に供給する液体の量に基づき変化する。ヒーター装置1510の温度が分かっていれば、キャリアガス流及び・又は液体の流速が変化した場合、この電力を調節して、温度を管理することができる。あるいは、ある電力に対し、キャリアガスの流速及び・又は液体の供給速度を変化させることにより、この温度を調節してもよい。
ヒーター装置1510の温度は発熱素子1512のヒーター材の抵抗係数を使用して求めることができる。ある温度、すなわち基準温度(室温等)におけるヒーター材の抵抗またはインピーダンスは既知である。この抵抗はヒーター材の温度と共に変化する。ヒーター表面の温度は、使用中のヒーターのインピーダンスと基準温度におけるヒーター材のインピーダンスとを比較することにより求められる。
図16は本発明の原理に係るヒーター装置1610の温度測定に使用する回路1600の模式図である。この回路1600はヒーター装置1602を備え、その材質の抵抗はRhである。電圧Vpは測定点1604において測定される。増幅器1606はゲインGhを有し、プロセッサ1608への入力を生成する。スイッチ1610は抵抗Rwを有し、プロセッサ1608からのPWM電圧を取り込み、ヒーター装置1602に印加し、制御する。スイッチ1610からプロセッサ1608へのフィードバックが、−Vbの電圧降下を有するバイアス電圧降下部1614と、ゲインGsを有する増幅器1616を経由してなされる。検出抵抗1612は抵抗Rsを有し、これを介してスイッチ1610はグランド1618に接続される。
PWMパルスの電流が流れている間、制御部1600により、検出抵抗1612にかかる電圧が測定される。このPWMパルスはプロセッサ1608により与えられる。待機中、制御部1600により周囲温度抵抗と、図15のヒーター装置1510の温度が測定される。本発明の実施形態によれば、周囲温度は22℃と仮定することができる。仮に温度係数を1500ppm/℃とし、抵抗の自然対数をα(0.0015)で割ったものの表を使用し、制御部により、表検索を使用して、ln(R)/αからTの予備計算をすることができる。その後、定常状態では、同じ表の別の検索を使用して、現在の温度Tをln(R)/αから得る。TをTと比較し、定常状態におけるヒーター装置1602の温度を測定する。
PIDループ制御を使用して、制御部1600は定常状態での温度をフィードバックとして使用し、設定された目標温度を達成する。本発明の実施形態によれば、このPIDループは急激に立ち上がるように構成されているが、オーバーシュート(例えば、ヒーター装置1510が所望の温度を超えて過熱してしまう等)は回避される。回路1600における種々の構成要素の特性は、回路1600の設計により既知である。抵抗1612に流れる電流が決まると、これにより、ヒーター装置1602の抵抗を求めることができる。オームの法則を回路1600に適用すると、Vs=(iRs−Vb)Gsとなる。この式を整理すると、i=(Vs+GsVb)/GsRsが得られる。図16に示すように、増幅器1606が使用されているので、測定回路については、Vh=GhVpとなる。直列抵抗にもオームの法則を適用すると、Vp=i(Rs+Rw+Rh)となる。
この式のVpに代入すると、Vh/Gh=i(Rs+Rw+Rh)となる。
この式のiに代入すると、次式のようになる。
Vh/Gh=(Vs+GsVb)/GsRs(Rs+Rw+Rh) (1)
Rhについて解くと、
Rh=(VhGsRs/(Vs+GsVb)Gh)−Rs−Rw (2)
前記のように、式R=Rexp(α(T−T0))を使用して、温度から抵抗が求められる。ここで、α=1500 ppm/℃とする。Tについて解くと、T=T+(ln(R)α)−(In(R)α)となり、抵抗から温度が求められる。また、この他の方法を使用してヒーター温度を求めてもよい。
キャリアガスの流速は様々な方法により求めることができる。図15を再び参照すると、本発明の実施形態によれば、キャリアガスの流速はキャリアガス供給源1520(例えば、人工呼吸器等)により制御することができる。キャリアガス供給源1520からの流速の測定値は制御部1500に手作業で看護婦または医師等の操作者が入力してもよい。あるいは、制御部1500はキャリアガス供給源1520と通信を行い、キャリアガス供給源1520がキャリアガスの流速を含むデータを制御部1500に伝送するようにしてもよい。この伝送は任意の公知の伝送方法、例えば、電線による直接接続、無線による直接伝送、または、制御部1500とキャリアガス供給源1520間の1つ以上の構成要素を伴うネットワークまたは接続により行うことができるが、これらに限定されない。制御部1500は流速の情報をキャリアガス供給源1520から自動的に、または、制御部1500の要求により受信する。また、制御部1500はガスの流速の情報がなくても、ガスの温度を調節することにより、または、ポンプ流速を設定することにより、動作させることができる。一例として、人工呼吸器はキャリアガスの流速等の、この人工呼吸器についてのデータを伝送するデータ出力部を有してもよい。制御部1500を人工呼吸器のデータ出力部にリード線で接続してもよい。制御部1500はキャリアガスの流速についてのデータ(およびデータ出力部の任意の他の情報出力)を人工呼吸器からリード線を介して受信する。
本発明の別の実施形態によれば、制御部1500はキャリアガス供給源1520と、リード線による直接接続または無線接続等により通信を行う。使用者によるキャリアガスの流速の選択等により、制御部1500は所定の流速に設定される。制御部1500は、この流速をガス供給源に伝送することで、キャリアガス供給源1520を実際に制御し、これにより、キャリアガスの流速を制御する。
また、制御部1500はポンプ1530を、より詳しくはヒーター装置1510にポンプで送られる液体の量を制御する。ポンプ1530はポンプモーター1532、ポンプ装置1534を有する。ポンプ装置1534は正圧ポンプとする。本発明の実施形態によれば、ポンプ装置1534は蠕動ポンプとすることができ、ステッピングモーター等のポンプモーター1532により駆動される。制御部1500はPWMを使用して、このステッピングモーターを制御することにより、ポンプを制御する。
制御部1500は、このポンプを制御することにより、ヒーター装置の温度を制御することができる。開ループ制御を使用して、このステッピングモーターを制御してもよい。また、制御部1500は、人工呼吸器の動作に伴う極大点と極小点に基づきポンプモーター1532の速度を調節することにより、ポンプ装置1534の速度を調節することができる。
液体供給源は水が入る密封バッグ等の容器である。制御部1500は、この容器内の液体の量を、このバッグの重量の測定等により求めることができる。あるいは、この容器内の液体の量を操作者により入力制御部1560から制御部に入力するようにしてもよい。液体が所定のレベルに達した時に警報を鳴らしてもよく、例えば液体がほとんど無くなったことを操作者に警告するようにしてもよい。
送達される液体の量が分かれば、制御部1500はキャリアガスの流速を使用し、患者に送達されるキャリアガスの湿度を計算することができる。より詳しくは、これはシステムのキャリアガス用配管内でセンサを使用せずに行うことができる。上記のように、センサを使用してキャリアガス流の湿度を測定するのが難しいこともある。場合によっては、このセンサの応答時間が遅すぎることもある。更に、センサによっては、湿度95%以上で飽和状態を超えてしまうことが多く、これによりセンサが機能しないことがある。ヒーター装置1510にポンプで送られる液体の量とキャリアガスの流速とを使用し、患者に送達されるキャリアガスの相対湿度を測定することができる。
特別なヒーター装置1510では、それ自身に関する情報を有し、更に正確な計算を行うこともできる。この情報には、較正情報、装置のパラメータ、使用時間等の使用記録を含む。この情報は制御部1500またはヒーター装置510の図10に示したメモリー装置1000に保存してもよい。使用記録等、一部の情報を制御部1500とヒーター装置1510の相互動作に基づき保存してもよい。較正情報等、その他の情報を制御部1500に外部ソースからのダウンロード等により、提供してもよい。この外部ソースは、該当するデータを保存するメディアとすることができ、コンパクトディスクまたは、その他の記録メディア等である。あるいは、この外部ソースは制御部に、直接接続で、またはネットワークもしくはインターネット等を経由して、接続されたコンピュータのハードディスクドライブとしてもよい。
本発明の実施形態によれば、ヒーター装置1510は、図10に示したメモリー装置アセンブリー1000等の、このヒーター装置に関する情報を保存するヒーターデータ記憶モジュール1514を有してもよい。ヒーターデータ記憶モジュール1514を制御部1500に接続してもよく、その情報を利用するため、制御部1500に伝送してもよい。更に、ヒーターデータ記憶モジュール1514は、制御部1500からの情報を受信、保存する書き込み可能記憶装置とすることができる。
上記のように、ヒーター装置1510に使用限度を設定することが望ましい場合もある。例えば、この使用限度は特定の使用時間数(例えば、300時間)とする。あるいは、この使用限度は最初に使用されてからの特定の日数(例えば、14日間)とする。制御部1500は、この使用限度を記録し、これに達した時、または超えた時に警報を発するようにしてもよい。2つ以上の制御部1500を使用する場合、例えば患者を移動させるような場合、または制御部が故障したような場合、使用限度はヒーターデータ記憶モジュール1514を使用することにより実施してもよい。使用限度が特定の時間数の場合、制御部1500により、情報をヒーターデータ記憶モジュール1514に保存してもよい。使用限度が、最初に使用されてからの特定の日数の場合、制御部1500により、最初に使用した日をヒーターデータ記憶モジュール1514に保存してもよい。
較正情報はヒーター装置1510の初期較正の間に得ることができる。例えば、ヒーター装置1510は工場で較正を行ってもよい。あるいは、ヒーター装置1510は最初に接続した時、ただし、最初に使用する前に較正を行ってもよい。別の代替方法では、ヒーター装置1510は、設定した時間(例えば、5分)のアイドリングを行った後、較正を行ってもよい。較正には、装置を使用していない時に、様々な特性を測定することを含む。
また、ヒーター装置1510の温度は、センサをヒーター装置1510に、または、そのそばに設置することにより測定してもよい。このセンサは制御部1500に接続してよく、このセンサが温度データをこの制御部に提供するようにしてもよい。このデータを使用し、制御部1500によりヒーター装置1510の温度を制御してもよい。例えば、温度プローブは患者に近接したキャリアガス路のY字接続部に設置してもよい。この温度の測定値はキャリアガス供給源に表示してもよい。また、この温度データを制御部1500に転送して、使用者がヒーター装置1510を調節するようにし、患者に送達するキャリアガスの温度を制御してもよい。
本発明は例示的な実施形態に関して説明されるとともに、当業者には本発明が添付の請求項の精神と範囲において修正し実施できることが理解されるものである。一例として、本気化器を使用して周囲空気をキャリアガス路なしで加湿してもよい。また、その他の構成を使用することもできる。
従来の人工呼吸器用加湿器を示す。 本発明の原理に係るキャリアガス路内に設置されるインライン式気化器を示す。 本発明の原理に係るキャリアガス路内の段差部分に設置されるインライン式気化器を示す。 本発明の原理に係るキャリアガス路と、その内部に設置された気化器と、キャリアガス供給源とを有するインライン式気化器システムを示す。 本発明の原理に係る高流量キャリアガスシステムを示す。 本発明の原理に係るポンプ回転部とディスプレイを有する制御部を示す。 本発明の原理に係る制御部と共に使用可能なマイクロポンプの模式図である。 図6に示した制御部のディスプレイを示す。 図5に示したシステムのヒーター装置の切欠図である。 制御部と接続されたメモリー装置を示す。 図11Aは本発明の原理に係る患者用呼吸器装着部に近接して設置された気化器を有する非侵襲型加湿器システムを示している。 図11Bは図11Aに示した加湿器システムの気化器の断面図である。 本発明の原理に係る蒸気とキャリアガスの混合物を供給する方法を示すフローチャートである。 本発明の原理に係る装置を使用する方法を示すフローチャートである。 本発明の原理に係る毛細管式気化器(Capillary Force Vaporizer:CFV)システムと従来の人工呼吸器用加湿器システムにより得られた、時間の関数とした蒸気とキャリアガス流の温度とパーセント湿度のグラフである。 本発明の原理に係るヒーターとポンプの両方の制御を提供するシステムを示すブロック図である。 本発明の原理に係るヒーター装置の温度測定に使用する回路の模式図である。
符号の説明
100 人工呼吸器用加湿器システム
110 人工呼吸器
120 第1の供給路
125 第2の供給路
130 水用容器
140 第2のヒーター
145 ヒーター
150 帰還路
200 インライン式気化器システム
210 キャリアガス路
220 気化器
221 リザーバー
221a 液体吸入口
221b 液体吐出口
222 気化器エレメント
224 吐出口
225 調節板
230 液体供給源
231 液体用容器
232 ポンプ
240 制御部
250 センサシステム
300 インライン式気化器システム
310 キャリアガス路
320 気化器
321 リザーバー
322 気化器エレメント
324 吐出口
330 液体供給源
331 液体用容器
332 ポンプ
340 制御部
350 センサシステム
360 保持部
400 インライン式気化器システム
410 キャリアガス路
420 気化器
421 リザーバー
422 気化器エレメント
430 薬物送達システム
431 液体供給源
432 ポンプ
440 制御部
450 センサシステム
470 キャリアガス供給源
500 高流量キャリアガスシステム
502 制御部
504 ガス供給源
506 乾燥空気供給源
508 液体供給源
510 ヒーター装置
512 患者用接続部
514 電源
602 回転部
604 ディスプレイ
606 チューブ状部材
700 マイクロポンプ
702 プラスチック製本体
704 ダイヤフラム
706a 圧電変換セラミック
706b 圧電変換セラミック
706c 圧電変換セラミック
901 ヒーターハウジング
902 導電リード
903 発熱素子
904 液体吸入口
905 リザーバー部
906 ガス流路
907 キャリアガス吸入口
908 接続部
909 加湿ガス吐出口
910 調節板
912 センサ
1000 メモリー装置アセンブリー
1002 フィン
1004 温度回路
1006 導電リード
1008 コンタクト
1100 非侵襲型加湿器
1152 ポンプ
1156 液体貯蔵タンク
1157 電気コード
1158 液体供給路
1160 注入口
1164 温度制御部
1168 電源制御部
1170 気化器
1180 キャリアガス路
1181 ガス路の第1の終端部
1182 ガス路の第2の終端部
1184 呼吸器装着部
1170 気化器
1171 吸入口
1172 ウィッキング材
1173 層状部材
1174 円盤状開口部
1175 開口部
1176 発熱素子
1177 吐出口
1500 制御部
1502 プロセッサ
1504 記憶モジュール
1506 PWMモジュール
1510 ヒーター装置
1512 発熱素子
1514 ヒーターデータ記憶モジュール
1516 吐出口
1520 キャリアガス供給源
1530 ポンプ
1532 モーター
1534 ポンプ装置
1536 吐出口
1540 ディスプレイ
1550 液体供給源
1560 入力モジュール
1600 温度測定回路
1602 ヒーター装置
1604 測定点
1606 増幅器
1608 プロセッサ
1610 スイッチ
1612 検出抵抗
1614 バイアス電圧降下部
1616 増幅器
1618 グランド

Claims (36)

  1. 液体をキャリアガスに加えるシステムであって、
    キャリアガス流を誘導するキャリアガス路と、
    前記キャリアガス路内に設置され、吐出口を備えた発熱装置を有する気化器とを有し、前記液体は加熱され蒸気になり、前記発熱装置の前記吐出口で放出され、前記キャリアガス路内のキャリアガスは前記発熱装置の前記吐出口を通過して流れ、混合されて蒸気とキャリアガスの混合物となることを特徴とするシステム。
  2. 前記発熱装置に接続された液体供給源を更に有し、前記液体供給源は前記液体を前記発熱装置に供給可能なことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  3. 前記システムは更に前記キャリアガス路に接続されたキャリアガス供給源を有することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  4. 前記蒸気とキャリアガスの混合物は患者に送達されることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  5. 前記システムは更に制御部を有し、前記発熱装置は前記制御部に応答することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  6. 前記制御部はフィードバックループを有して前記発熱装置の電源を制御し、前記電源は前記発熱装置の熱時定数よりも速く調節されることを特徴とする請求項5に記載のシステム。
  7. 前記システムは更に制御部を有し、前記液体供給源は前記制御部に応答することを特徴とする請求項2に記載のシステム。
  8. 前記システムは更に前記キャリアガス路に沿った所定の位置に設置されたセンサを有し、前記制御部は信号を前記センサから受信することを特徴とする請求項7に記載のシステム。
  9. 前記システムは更に前記発熱装置に接続され前記液体を前記発熱装置に供給可能な液体供給源を有し、前記液体供給源は前記センサからの信号に基づき、前記制御部に応答することを特徴とする請求項8に記載のシステム。
  10. 前記発熱装置は前記センサからの信号に基づき、前記制御部に応答することを特徴とする請求項9に記載のシステム。
  11. 前記気化装置は前記液体に対し毛細管作用が働く多孔性の部材と、
    前記発熱素子に近接する少なくとも1つの開口部を有する円盤状開口部とを有し、毛細管作用を受けた前記液体は前記少なくとも1つの開口部内を通り、前記発熱装置により気化することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  12. 前記制御部は、前記発熱装置に供給される液体の量、前記発熱装置の温度、前記キャリアガスの流速の少なくとも1つを制御することを特徴とする請求項5に記載のシステム。
  13. 前記キャリアガス路は、
    前記キャリアガス路の第1の端部にあるポンプと流体連通している空気ホースと、
    前記空気ホースと流体連通して、前記キャリアガス路の第2の端部を構成する呼吸器装着部とを有することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  14. 液体をキャリアガスに加えるシステムであって、
    キャリアガス流を発生可能なキャリアガス供給源と、
    前記キャリアガス供給源に接続され、前記キャリアガス供給源がある第1の端部を有し、キャリアガス流を誘導するキャリアガス路と、
    前記液体を収容する液体供給源と、
    前記液体供給源に接続され、前記キャリアガス路内に設置された気化器であって、前記液体を前記液体供給源から取り入れる吸入口と、前記液体の状態を変換させる変換素子と、変換した前記液体を前記キャリアガスと混合するために前記キャリアガス路に導入する際に経由する吐出口とを有する気化器と、
    前記気化器の下流にある前記キャリアガス路の第2の端部と、を有し、
    前記キャリアガス流が前記キャリアガスと前記転移した液体の混合物から成ることを特徴とするシステム。
  15. 前記システムは更に前記液体供給源に接続された制御部を有し、前記制御部は前記気化器の下流における前記キャリアガス流内の前記変換された液体の濃度を制御可能であることを特徴とする請求項14に記載のシステム。
  16. 前記キャリアガス路は、
    前記キャリアガス路の前記第1の端部にある前記ポンプと連通している空気ホースと、
    前記キャリアガス路の第2の端部にある前記キャリアガス供給源と連通している患者用呼吸器装着部とを有することを特徴とする請求項14に記載のシステム。
  17. 前記気化器は前記空気ホースと前記呼吸器装着部との接続部に近接して設置されることを特徴とする請求項16に記載のシステム。
  18. 前記気化器は前記空気ホースと前記呼吸器装着部との合流部に近接して設置されることを特徴とする請求項16に記載のシステム。
  19. 前記呼吸器装着部は呼吸マスクであることを特徴とする請求項16に記載のシステム。
  20. 前記変換素子は発熱素子であることを特徴とする請求項14に記載のシステム。
  21. 前記気化器の吸入口は、
    前記液体に対し毛細管作用が働く多孔性の部材と、
    前記変換素子に近接する少なくとも1つの開口部を有する円盤状開口部とを有し、毛細管作用を受けた前記液体は前記少なくとも1つの開口部内を通り、前記変換素子により転移することを特徴とする請求項20に記載のシステム。
  22. 前記システムは更に前記キャリアガスと気化した前記液体の混合物の特性の少なくとも1つを制御する動作が可能な制御部を有することを特徴とする請求項14に記載のシステム。
  23. 前記制御部はセンサを有し、前記センサは前記変換素子に供給される液体の量と前記発熱素子の温度の少なくとも1つを感知することを特徴とする請求項22に記載のシステム。
  24. 前記制御部は、前記変換素子に供給される液体の量と、前記発熱素子の温度と、前記キャリアガスの流速との少なくとも1つを制御することを特徴とする請求項22に記載のシステム。
  25. 前記変換素子は噴霧器を含むことを特徴とする請求項14に記載のシステム。
  26. 加湿器用人工呼吸システムであって、
    キャリアガス流を供給するガス供給源と、
    前記ガス供給源に接続された第1の端部を有し、前記キャリアガス流を誘導するキャリアガス路と、
    少なくとも水を含む液体を貯蔵する貯蔵タンクと、
    前記キャリアガス路内に設置された気化器であって、前記液体貯蔵タンクと流体連通している吸入口と、前記吸入口を通って前記気化器に供給される前記液体を気化させる発熱素子と、 気化した前記液体を気体である前記キャリアガス流と混合する際に経由する吐出口とを有する気化器と、
    前記気化器の下流にある前記キャリアガス路の第2の端部と、を有し、
    前記キャリアガス流はキャリアガスと気化した前記液体の混合物を含むことを特徴とする加湿器用人工呼吸システム。
  27. 前記キャリアガス路は、
    前記キャリアガス路の前記第1の端部にある前記ポンプと連通している空気ホースと、
    前記キャリアガス路の第2の端部にある前記空気ホースと連通している呼吸器装着部とを有することを特徴とする請求項26に記載の加湿器用人工呼吸システム。
  28. 前記気化器は前記空気ホースと前記呼吸器装着部との接続部に近接して設置されることを特徴とする請求項27に記載の加湿器用人工呼吸システム。
  29. 前記気化器は前記呼吸器装着部の中に設置されることを特徴とする請求項27に記載の加湿器用人工呼吸システム。
  30. 前記呼吸器装着部は呼吸マスクであることを特徴とする請求項27に記載の加湿器用人工呼吸システム。
  31. 前記気化器の吸入口は、
    前記液体に対し毛細管作用が働く多孔性の部材を有するウィッキング材と、
    前記発熱素子に近接する少なくとも1つの開口部を有する円盤状開口部とを有し、毛細管作用を受けた前記液体は前記少なくとも1つの開口部を通り、前記発熱装置により気化することを特徴とする請求項26に記載の加湿器用人工呼吸システム。
  32. 前記ガス供給源からの前記キャリアガス流の速度と、前記貯蔵タンクから前記気化器へ供給される液体の量と、前記発熱素子の温度の少なくとも1つを調節する制御部を更に有することを特徴とする請求項26に記載の加湿器用人工呼吸システム。
  33. 前記制御部は、キャリアガス流の速度と、前記貯蔵タンク内の液体の量と、前記発熱素子の温度の少なくとも1つを感知するセンサを有することを特徴とする請求項32に記載の加湿器用人工呼吸システム。
  34. 前記制御部は、
    前記発熱素子の温度を感知する第1のセンサに接続された第1の入力部と、
    前記キャリアガス流の速度を感知する第2のセンサに接続された第2の入力部とを有し、
    前記制御部は前記第1と第2の入力部に基づき、前記キャリアガス流内の気化した液体の濃度を測定することを特徴とする請求項32に記載の加湿器用人工呼吸システム。
  35. 前記キャリアガス路は少なくとも気化器の一部が設置される保持部を有することを特徴とする請求項26に記載の加湿器用人工呼吸システム。
  36. 液体をキャリアガスに加えるシステムであって、
    吐出口を有する発熱装置を有し、前記液体は加熱され蒸気になり、前記発熱装置の前記吐出口で放出される気化装置と、
    前記発熱装置が応答する前記制御部と、
    前記制御部が受信する信号を発するセンサと、
    前記発熱装置に接続され、前記液体を前記発熱装置に供給可能な液体供給源とを有し、前記液体供給源は前記センサからの信号に基づき、前記制御部に応答することを特徴とするシステム。
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