JP2009520310A - 非選択ワード線を効果的に制御して不揮発性メモリを読み出す方法 - Google Patents

非選択ワード線を効果的に制御して不揮発性メモリを読み出す方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009520310A
JP2009520310A JP2008545686A JP2008545686A JP2009520310A JP 2009520310 A JP2009520310 A JP 2009520310A JP 2008545686 A JP2008545686 A JP 2008545686A JP 2008545686 A JP2008545686 A JP 2008545686A JP 2009520310 A JP2009520310 A JP 2009520310A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
volatile storage
storage element
word line
control gate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008545686A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4820879B2 (ja
Inventor
輝彦 亀井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SanDisk Corp
Original Assignee
SanDisk Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US11/303,193 external-priority patent/US7369437B2/en
Priority claimed from US11/305,588 external-priority patent/US7545675B2/en
Application filed by SanDisk Corp filed Critical SanDisk Corp
Publication of JP2009520310A publication Critical patent/JP2009520310A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4820879B2 publication Critical patent/JP4820879B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C16/00Erasable programmable read-only memories
    • G11C16/02Erasable programmable read-only memories electrically programmable
    • G11C16/06Auxiliary circuits, e.g. for writing into memory
    • G11C16/26Sensing or reading circuits; Data output circuits
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C11/00Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C11/56Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using storage elements with more than two stable states represented by steps, e.g. of voltage, current, phase, frequency
    • G11C11/5621Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using storage elements with more than two stable states represented by steps, e.g. of voltage, current, phase, frequency using charge storage in a floating gate
    • G11C11/5628Programming or writing circuits; Data input circuits
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C11/00Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C11/56Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using storage elements with more than two stable states represented by steps, e.g. of voltage, current, phase, frequency
    • G11C11/5621Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using storage elements with more than two stable states represented by steps, e.g. of voltage, current, phase, frequency using charge storage in a floating gate
    • G11C11/5642Sensing or reading circuits; Data output circuits
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C16/00Erasable programmable read-only memories
    • G11C16/02Erasable programmable read-only memories electrically programmable
    • G11C16/04Erasable programmable read-only memories electrically programmable using variable threshold transistors, e.g. FAMOS
    • G11C16/0483Erasable programmable read-only memories electrically programmable using variable threshold transistors, e.g. FAMOS comprising cells having several storage transistors connected in series
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C16/00Erasable programmable read-only memories
    • G11C16/02Erasable programmable read-only memories electrically programmable
    • G11C16/06Auxiliary circuits, e.g. for writing into memory
    • G11C16/34Determination of programming status, e.g. threshold voltage, overprogramming or underprogramming, retention
    • G11C16/3436Arrangements for verifying correct programming or erasure
    • G11C16/3454Arrangements for verifying correct programming or for detecting overprogrammed cells
    • G11C16/3459Circuits or methods to verify correct programming of nonvolatile memory cells
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C16/00Erasable programmable read-only memories
    • G11C16/02Erasable programmable read-only memories electrically programmable
    • G11C16/06Auxiliary circuits, e.g. for writing into memory
    • G11C16/34Determination of programming status, e.g. threshold voltage, overprogramming or underprogramming, retention
    • G11C16/3436Arrangements for verifying correct programming or erasure
    • G11C16/3468Prevention of overerasure or overprogramming, e.g. by verifying whilst erasing or writing
    • G11C16/3481Circuits or methods to verify correct programming of nonvolatile memory cells whilst programming is in progress, e.g. by detecting onset or cessation of current flow in cells and using the detector output to terminate programming

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Read Only Memory (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Non-Volatile Memory (AREA)

Abstract

不揮発性記憶素子のグループ(たとえば、NANDストリング)のうちの選択不揮発性記憶要素からデータを読み出す(プログラミング中での検証動作を含む)プロセスでは、非選択不揮発性記憶要素に対する制御ゲート電圧として中間電圧を維持し、次いで、非選択不揮発性記憶要素に対するこの制御ゲート電圧を中間電圧から読み出しイネーブル電圧に変更する。選択不揮発性記憶要素に対する制御ゲート電圧は、待機電圧(中間電圧とは異なる)から読み出し比較電圧に昇圧される。選択不揮発性記憶要素に対する制御ゲート電圧が読み出し比較電圧にあり、非選択不揮発性記憶要素に対する制御ゲート電圧が読み出しイネーブル電圧にある間に、選択不揮発性記憶要素の状態を検知して、この選択不揮発性記憶要素に記憶されているデータに関する情報を判定する。
【選択図】図10

Description

ここに記載される技術は、不揮発性メモリに関する。
半導体メモリデバイスは、さまざまな電子装置内で、ますます多く使用されるようになっている。例えば、不揮発性半導体メモリは、携帯電話、デジタルカメラ、パーソナルデジタルアシスタント、モバイルコンピューティング装置、非モバイルコンピューティング装置、およびその他の装置の中で使用されている。電気的に消去可能でプログラム可能な読み出し専用メモリ(EEPROM)およびフラッシュメモリは、特に普及している不揮発性半導体メモリである。
EEPROMとフラッシュメモリは共に、半導体基板内のチャネル領域の上方に位置するとともにチャネル領域から絶縁されている浮遊ゲートを利用している。この浮遊ゲートは、ソース領域とドレイン領域の間に位置している。制御ゲートが、浮遊ゲートの上方に設けられているとともに浮遊ゲートから絶縁されている。トランジスタの閾値電圧は、浮遊ゲートに保持されている電荷量によって制御される。すなわち、ソースとドレイン間を導通させてトランジスタをオンさせるために制御ゲートに印加しなければならない電圧の最小値は、浮遊ゲートの電荷レベルによって制御される。
EEPROMデバイスまたはNANDフラッシュメモリデバイスなどのフラッシュメモリデバイスをプログラミングするとき、一般的には、制御ゲートにプログラム電圧を印加して、ビット線を接地する。チャネルからの電子は浮遊ゲートに注入される。電子が浮遊ゲートに蓄積されると、浮遊ゲートは負に帯電して、メモリセルの閾値電圧が引き上げられ、これで、メモリセルはプログラムされた状態になる。プログラミングに関するさらなる情報は、双方ともそれらの全体を参照してここに組み込む米国特許第6,859,397号および米国特許6,917,542に見受けられる。
一般的に、制御ゲートに印加されるプログラム電圧は、一連のパルスとして印加される。パルスの大きさは、パルスごとに所定のステップサイズだけ増加する。パルス間の期間に、検証動作が実行される。すなわち、並列にプログラムされている各セルのプログラミングレベルを、プログラミングパルス間で読み取って、このレベルが、プログラムすべき検証レベル以上であるかどうか判定する。プログラミングを検証する一つの手段は、特定の比較ポイントで導通をテストすることである。
デバイスのチャネルを亘って電流が流れるのに対応して、導通はデバイスの「オン」状態を示す。「オフ」状態は、ソースとドレイン間のチャネルを亘って電流が流れないことに対応している。一般的に、フラッシュメモリセルでは、制御ゲートに印加される電圧が閾値電圧よりも大きいと導通し、制御ゲートに印加される電圧が閾値電圧よりも小さいと導通しない。メモリセルの閾値電圧を適値に設定すれば、印加される電圧に応じてメモリセルは導通と非導通を示すことができる。したがって、印加される電圧においてメモリセルが導通しているか否かを決定すれば、メモリセルの状態を決定することができる。
フラッシュメモリセルは、pウェルを消去電圧(例えば20V)に昇圧し、選択ブロック(又は他のユニット)のワードラインを接地すると消去される。ソースとビットラインはフローティング状態である。消去は、メモリアレイ全体に対して実行してもよく、分離されたブロックに対して実行してもよく、又は他のセルユニットに対して実行してもよい。電子は、フローティングゲートからpウェル領域に移動し、閾値電圧が負になる。
フラッシュメモリシステムは、グループ化したメモリセルをアレイ内で整理して利用することがある。これにより、ビット線及びワード線の集合を利用して、特定のメモリセルにアクセスすることが可能になる。一つの例では、メモリセルは、NANDストリングの集合にグループ化される。各NANDストリングは、2つの選択ゲート(ドレイン側選択ゲートSGDとソース側選択ゲートSGS)の間に直列に接続されている複数のトランジスタを含む。NANDフラッシュメモリの典型的な読み出し動作及び検証動作では、選択ゲート(SGD及びSGS)は略3Vにまで昇圧され、非選択ワード線は読み出しパス(又はイネーブル)電圧(例えば、5V)にまで昇圧され、トランジスタをパスゲートとして動作させる。選択ワード線が比較電圧に接続され、接続されたメモリセルの閾値電圧が比較電圧にまで達したか否かを決定するために、読み出し動作又は検証動作において電位レベルが特定される。ソースとp−ウェルは0Vである。選択ビット線は、例えば0.7Vに予備充電される。閾値電圧が選択ワード線に印加される検証電位又は読み出し電位よりも高ければ、メモリセルが導通しないので、接続されているビット線の電位レベルは高電位に維持される。一方、閾値電圧が読み出し電位又は検証電位よりも小さければ、メモリセルが導通するので、接続されているビット線の電位レベルは低電位(例えば、0.5V)に低下する。メモリセルの状態は、ビット線に接続されているセンス増幅器によって検知される。
一般的に、読み出し動作と読み出し動作間、及びプログラム動作と検証動作間においては、ワード線は0ボルトである。非選択ワード線は、選択ワード線が読み出し比較電圧に昇圧されるのと同時に読み出しパス電圧に昇圧される。読み出しパス電圧は一般的に読み出し比較電圧よりはるかに高く、また、ワード線は互いに近接しているとともに比較的長いので、非選択ワード線が読み出しパス電圧に昇圧されるとともに選択ワード線が読み出し比較電圧に昇圧されるときに、この選択ワード線にカップリング雑音が生じかねない。このカップリングは、初期において選択ワード線の電圧を上昇させる。しかしながら、この上昇した電圧は時間と共に放散し、これにより、選択ワード線は意図した読み出し比較電圧に落ち着く。エラーを避けるためには、選択ワード線が意図された読み出し比較電圧に落ち着くまで、読み出しプロセスを遅延させて待つ必要のあるシステムもある。この待ち時間のために、読み出しプロセスおよび/または検証プロセスのスピードが落ちてしまう。
上記のカップリング問題を改善する1つの提案は、非選択ワード線の読み出しパス電圧をゆっくり立ち上げるようにすることである。しかしながら、この解決策では、読み出しプロセスと検証プロセスも遅速化する。
別の提案では、ワード線の容量性カップリングを軽減することである。しかしながら、ワード線の容量性カップリングを軽減するためには、より高価な素材を用いるか、ワード線同士間のスペースを大きくするためにダイサイズを大きくする必要がある。
さらに別の提案は、読み出し動作と読み出し動作間、及びプログラム動作と検証動作間でワード線を読み出しパス電圧に維持することである。したがって、非選択ワード線を読み出しプロセス中に立ち上げる必要がない。この方式の問題は、プログラミングプロセス(または他のプロセス)中に用いた他の電圧から読み出しパス電圧にまでワード線を移行させるために、チャージポンプ(電荷ポンプ)または他の回路が多量の電流を排出させて、ワード線を読み出しパス電圧まで下げる必要があることである。たとえば、プログラム・検証プロセス中では、ワード線はブースティング電圧(たとえば、10ボルト)から読み出しパス電圧(たとえば、約5ボルト)まで移行させなければならない。今日フラッシュメモリデバイスで一般的に見受けられる一部のチャージポンプや他の回路では、待機電圧以外のいずれかの特定電圧に電圧を下げるために、電流を効果的に排出させることは不可能である。より複雑なシーケンスと電圧検出制御が可能な新しい回路を追加する必要があるが、この回路自身がデバイス上でさらにスペースを必要とする。
ここに記載する技術は、不揮発性記憶要素のグループ(たとえば、NANDストリング)のうちの選択された1つ以上の不揮発性記憶要素からデータを読み出す(プログラミング中での検証動作を含む)システムに関する。本システムは、非選択不揮発性記憶要素に対する制御ゲート電圧として中間電圧を維持し、次いで、非選択不揮発性記憶要素に対するこの制御ゲート電圧を中間電圧から読み出しイネーブル電圧に変更する。選択不揮発性記憶要素に対する制御ゲート電圧は、待機電圧(中間電圧とは異なる)から読み出し比較電圧に昇圧される。選択不揮発性記憶要素に対する制御ゲート電圧が読み出し比較電圧にあり、非選択不揮発性記憶要素に対する制御ゲート電圧が読み出しイネーブル電圧にある間に、選択不揮発性記憶要素の状態を検知して、この選択不揮発性記憶要素に記憶されているデータに関する情報を判定する。
一実施形態では、非選択不揮発性記憶要素に対する制御ゲート電圧として中間電圧を維持する工程と、非選択不揮発性記憶要素に対する前記制御ゲート電圧を前記中間電圧から読み出しイネーブル電圧に変更する工程と、前記非選択不揮発性記憶要素に対する前記制御ゲート電圧が前記読み出しイネーブル電圧にある間に、選択不揮発性記憶要素に対する制御ゲート電圧として読み出し電圧を維持する工程と、前記選択不揮発性記憶要素に対する前記制御ゲート電圧としての前記読み出し電圧に応答して、前記選択不揮発性記憶要素に記憶されているデータに関する情報を検知する工程とを備えている。
一実施形態では、非選択不揮発性記憶素子に対する制御ゲート電圧を中間電圧から読み出しイネーブル電圧に昇圧する工程と、前記非選択不揮発性記憶要素に対する前記制御ゲート電圧を前記中間電圧から前記読み出しイネーブル電圧に昇圧している間に、選択不揮発性記憶要素に対する制御ゲート電圧を待機電圧から読み出し電圧に昇圧する工程と、前記読み出し電圧に応答して、前記選択不揮発性記憶要素に記憶されているデータに関する情報を検知する工程とを備えている。
1つの例示の実施例では、不揮発性記憶システムは、複数の不揮発性記憶要素と、前記複数の不揮発性記憶要素と通信しているワード線と、前記複数の不揮発性記憶要素と通信しているビット線と、前記複数の不揮発性記憶要素と通信している1つ以上の管理回路とを備える。前記1つ以上の管理回路は、非選択ワード線に対して中間電圧を維持し、前記非選択ワード線を前記中間電圧から読み出しイネーブル電圧に変更し、前記非選択ワード線が前記読み出しイネーブル電圧にある間に、選択ワード線に対して読み出し電圧を維持し、前記選択ワード線の前記読み出し電圧に応答して、前記選択ワード線に接続されている選択不揮発性記憶要素に記憶されているデータに関する情報を検知する。
本発明の実施に適した不揮発性メモリシステムの一例では、NANDフラッシュメモリ構造を使用する。NANDフラッシュメモリ構造では、2つの選択ゲートの間に複数のトランジスタが直列に配置されている。直列のトランジスタと選択ゲートは、NANDストリングと呼ばれる。図1は、1つのNANDストリングを示す上面図である。図2は、その等価回路である。図1および図2に示すNANDストリングは、直列の4つのトランジスタ100、102、104、106を備え、第1の選択ゲート120と第2の選択ゲート122との間に挟まれている。選択ゲート120は、NANDストリングをビット線126に接続する。選択ゲート122は、NANDストリングをソース線128に接続する。選択ゲート120は、制御ゲート120CGに適切な電圧を印加することによって制御される。選択ゲート122は、制御ゲート122CGに適切な電圧を印加することによって制御される。トランジスタ100、102、104、106のそれぞれは、制御ゲートと浮遊ゲートを有する。トランジスタ100は、制御ゲート100CGと浮遊ゲート100FGを有する。トランジスタ102は、制御ゲート102CGと浮遊ゲート102FGとを有する。トランジスタ104は、制御ゲート104CGと浮遊ゲート104FGを有する。トランジスタ106は、制御ゲート106CGと浮遊ゲート106FGを有する。制御ゲート100CGは、ワード線WL3に接続されている。制御ゲート102CGは、ワード線WL2に接続されている。制御ゲート104CGは、ワード線WL1に接続されている。制御ゲート106CGは、ワード線WL0に接続されている。1つの実施形態では、トランジスタ100、102、104、106のそれぞれがメモリセルとなる。他の実施形態では、メモリセルが複数のトランジスタを含んでいてもよく、図1および図2に示した構成と異なっていてもよい。選択ゲート120は、選択線SGDに接続され、選択ゲート122は、選択線SGSに接続される。
図3は、上記のNANDストリングの断面図を示す。図3に示すように、NANDストリングのトランジスタはp−ウェル領域140に形成される。各トランジスタは、制御ゲート(100CG、102CG、104CG、および106CG)と浮遊ゲート(100FG、102FG、104FG、および106FG)からなるスタックゲート構造を備えている。浮遊ゲートは、酸化膜または他の誘電体膜の上にあるp−ウェルの表面上に形成される。制御ゲートは、浮遊ゲートの上に位置している。制御ゲートと浮遊ゲートは、ポリシリコン間誘電体層によって分離されている。メモリセル(100、102、104、106)の制御ゲートは、ワード線を形成する。N+拡散層130、132、134、136、138は隣接するセル間で共有されており、それによりセルは相互に直列に接続されてNANDストリングを形成する。これらのN+拡散層は、各セルのソースおよびドレインを形成する。例えば、N+拡散層130は、トランジスタ122のドレイン、およびトランジスタ106のソースとして働く。N+拡散層132は、トランジスタ106のドレイン、およびトランジスタ104のソースとして働く。N+拡散層134は、トランジスタ104のドレイン、およびトランジスタ102のソースとして働く。N+拡散層136は、トランジスタ102のドレイン、およびトランジスタ100のソースとして働く。N+拡散層138は、トランジスタ100のドレイン、およびトランジスタ120のソースとして働く。N+拡散層126は、NANDストリングのビット線につながっており、N+拡散層128は、複数のNANDストリングの共通ソース線につながっている。
図1〜図3では、NANDストリング内に4つのメモリセルを示しているが、4つのトランジスタの使用する構成は、一例であることに留意されたい。ここに記載される技術によって使用されるNANDストリングは、4つ未満のメモリセルを有していてもよく、又は、4つを超えるメモリセルを有していてもよい。例えば、一部のNANDストリングは、8つのメモリセル、16のメモリセル、32のメモリセル、64のメモリセルなどを含むことができる。本明細書における説明は、NANDストリング内のメモリセルが特定の数に制限するものではない。
各メモリセルは、アナログ又はデジタル形式で表されたデータを記憶することが可能である。1ビットのデジタルデータを記憶する場合、メモリセルの可能な閾値電圧の範囲は、論理データ「1」および「0」が割り当てられる2つの範囲に分割される。NAND型フラッシュメモリの一例では、メモリセルの消去された後の閾値電圧は負となり、論理「1」と定義される。プログラム後の閾値電圧は正となり、論理「0」と定義される。閾値電圧が負の状態で制御ゲートに0Vを印加することによって読み出しが試みられた場合、メモリセルはオンになり、論理1が記憶されていることを示す。閾値電圧が正の状態で制御ゲートに0Vを印加することによって読み出しが試みられた場合、メモリセルはオンにならず、これは論理「0」が記憶されていることを示す。
また、メモリセルは、複数の状態(複数状態メモリセル(マルチステートメモリセル)として知られている)を記憶することも可能であり、それにより例えば複数ビットのデジタルデータを記憶することも可能である。複数の状態のデータを記憶する場合、閾値電圧の枠は、記憶する状態の数に分割される。例えば、4つの状態が用いられる場合、4つの閾値電圧範囲が存在し、それぞれにデータ値「11」、「10」、「01」、「00」が割り当てられる。NAND型メモリの一例では、消去動作の後の閾値電圧は負となり、「11」と定義される。正の閾値電圧は、「10」、「01」、「00」の状態のために使用される。一部の実施例では、これらのデータ値(たとえば論理状態)を、グレイコード割り当て方法を用いて閾値範囲に割り当て、これで、浮遊ゲートの閾値電圧が間違ってその隣接する物理状態にずれても、たった1つの論理ビットしか影響されないようにしている。メモリセルにプログラムされたデータとこのセルの閾値電圧範囲との間の具体的な関係は、メモリセルに対して採用されるデータ符号化スキームによって異なる。たとえば、その双方の全体を参照してここに組み込む米国特許第6,222,762及び2003年6月13日に出願された「メモリシステムのセルの追跡」という名称の米国特許出願第10/461,244号には、マルチステート式フラッシュメモリセルのさまざまなデータ符号化スキームが記載されている。
NAND型フラッシュメモリおよびそれらの動作に関連する例は、次の米国特許/特許出願(それらのすべては、それらの全体が参照により本明細書に援用されるものとする)で提供されている。米国特許第5,570,315号明細書、米国特許第5,774,397号明細書、米国特許第6,046,935号明細書、米国特許第5,386,422号明細書、米国特許第6,456,528号明細書、および米国特許出願第09/893,277号明細書(公開番号US2003/0002348)である。他の種類のフラッシュメモリ、EEPROM,及び他の種類の不揮発性メモリも利用可能である。
フラッシュEEPROMシステムで役に立つ別のタイプのメモリセルは、導電性の浮遊ゲートの代わりに非導電性の誘電性材料を利用して、電荷を不揮発式に蓄積する。このようなセルが、1987年3月に発行されたIEEEのエレクトロン・デバイス・レターの第EDL−8巻の第3号の、チャンらによる「真性の酸化物・窒化物・酸化物型の1トランジスタ式EEPROMデバイス」という記事の93〜95ページに記載されている。シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸化物(“ONO”)で形成された三層誘電体は、メモリセルのチャネル上で、導電性の制御ゲートと半導体基板の表面とで挟まれている。このセルは、セルのチャネルから窒素中に電子を注入し、この窒素中でこれらの電子が限られた領域中に捕獲されて蓄積されることによってプログラムされる。すると、この蓄積された電荷のため、このセルのチャネルの一部の閾値電圧が変化し、この変化は検出可能である。このセルは、ホットホールを窒素中に注入することによって消去される。また、1991年4月に発行されたソリッドステート回路に関するIEEEジャーナルの第26巻の第4号のノザキらによる「半導体ディスクに応用されるMONOSメモリセルを持つ1MビットのEEPROM」の497〜501ページを読めば、ドーピングされた多結晶シリコンゲートがメモリセルチャネルのある部分上を伸張して、互いに分離された選択トランジスタを形成している分離ゲート構造の類似のセルが記述されている。前述の2つの記事の全体を参照してここに組み込む。参照してここに組み込む、1998年のIEEEプレスのウイリアム・ブラウン(William D. Brown)とジョー・ブルーワ(Joe E. Brewer)によって編集された「不揮発性半導体メモリ技術」の1.2章に言及されているプログラミング技法はまた、誘電性電荷捕獲デバイスに応用可能であるとこの章に記述している。
図4は、本書に記載する技術を実施することが可能なフラッシュメモリシステムの一実施形態のブロック図である。メモリセルアレイ302は、列制御回路304と、行制御回路306と、c−ソース制御回路310と、p−ウェル制御回路308によって制御される。列制御回路304は、メモリセル内に記憶されたデータを読み出すために、プログラム動作中のメモリセルの状態を判定するために、およびビット線の電位レベルを制御してプログラミングを促進又はプログラミングを抑止するために、メモリセルアレイ302のビット線に接続されている。行制御回路306は、ワード線のうちのいずれかを選択するために、読み出し電圧を印加するために、プログラム電圧を印加するために、ワード線に接続されている。C−ソース制御回路310は、メモリセルに接続された共通ソース線(図5に「Source」として示す)を制御する。P−ウェル制御回路308は、p−ウェル電圧を制御し、消去電圧を印加することができる。
メモリセル内に記憶されたデータは、列制御回路304によって読み出され、データ入力/出力バッファ312を経由して、外部I/O線に出力される。メモリセル内に記憶されるプログラムデータは、外部I/O線を経由してデータ入力/出力バッファ312に入力され、列制御回路304に転送される。外部I/O線は、コントローラ318に接続される。
フラッシュメモリデバイスを制御するためのコマンドデータ(命令データ)は、コントローラ318に入力される。コマンドデータは、どのような動作が要求されているのかをフラッシュメモリに通知する。入力コマンドは、制御回路315の一部である状態マシン316に転送される。状態マシン316は、列制御回路304と、行制御回路306と、c−ソース制御310と、p−ウェル制御回路308と、データ入力/出力バッファ312とを制御する。状態マシン316は、さらに、レディ(READY)/ビジー(BUSY)や、パス(PASS)/フェイル(FAIL)などの、フラッシュメモリのステータスデータを出力してもよい。いくつかの実施例において、状態マシン316は、以下に説明するフローチャートに描かれる工程を含むプログラミングプロセス、検証プロセス、及び読み出しプロセスの管理を担う。
コントローラ318は、パーソナルコンピュータ、デジタルカメラ、パーソナルデジタルアシスタントなどのホストシステムに接続されている、又は、接続可能である。コントローラ318は、ホストと通信する。ホストは、メモリアレイ302に又はメモリアレイ302からデータを記憶又は読み出す、及びそのようなデータを供給又は受信するといったコマンドを起動する。コントローラ318は、そのようなコマンドを、制御回路318の一部であるコマンド回路314が解読して実行可能なコマンド信号に変換する。コマンド回路314は、状態マシン316と通信する。コントローラ318は、通常、メモリアレイに書き込まれる、又はメモリアレイから読み出されるユーザデータのためのバッファメモリを有している。
一例のメモリシステムは、コントローラ318を含む1つの集積回路と、1つ以上の集積回路チップ(それぞれがメモリアレイと、関連する制御、入力/出力、および状態マシン回路とを含む)を備える。メモリアレイとシステムのコントローラ回路は、1つ以上の集積回路チップ上に一緒に統合される傾向にある。メモリシステムは、ホストシステムの一部として組み込まれていてもよく、又は、ホストシステムに着脱可能に挿入されるメモリカード(又はその他のパッケージ)内に含まれていてもよい。そのような着脱可能なカードは、メモリシステム全体(例えば、コントローラを含む)を含んでいてもよく、又は、関連する周辺回路を伴ったメモリアレイのみを含んでいてもよい(コントローラ又は制御機能はホスト内に組み込まれる)。このように、コントローラは、ホスト内に組み込まれることも、又は着脱可能なメモリシステム内に含まれることも可能である。
いくつかの実施形態では、図4の構成要素のうちのあるものは、統合することが可能である。さまざまな設計で、図4の構成要素のうちで、メモリセルアレイ302以外の1つ以上の構成要素が(単独、又は統合において)、管理回路と考えることが可能である。たとえば、1つ以上の管理回路は、コマンド回路、状態マシン、行制御回路(1つ以上のデコーダを含む)、列制御回路(1つ以上のデコーダを含む)、ウェル制御回路、ソース制御回路、データ入/出力回路のうちのどれか1つまたはこれらを統合したものを含むことができる。
一つの実施形態では、メモリセルアレイ302は、NANDフラッシュメモリを含んでいる。他の実施形態では、上記に記載された構成要素、及び上記に記載されていない構成要素も同様に含んでいるとともに、他のタイプのフラッシュメモリ及び/又は他のタイプの不揮発性記憶が利用可能である。
図5を参照して、メモリセルアレイ302の構造の一例を説明する。一例として、1,024個のブロックに区分けされているNAND型フラッシュEEPROMを説明する。それぞれのブロックに記憶されたデータは同時に消去される。1つの実施形態では、ブロックは、同時に消去されるセルの最小単位である。本実施形態において、各ブロックには8,512カラムあり、偶数および奇数カラムに分割される。ビット線はまた、偶数のビット線(BLe)と奇数のビット線(BLo)に分割される。図5は、直列に接続され、NANDストリングを形成する4つのメモリセルを示す。4つのセルは各NANDストリングに含まれるように図示されているが、使用するセルの数は4つを超えて又は4つ未満でもよい。NANDストリングの一方の端子は、選択トランジスタSGDを介して対応するビット線に接続され、もう一方の端子は、第2の選択トランジスタSGSを介してc-ソースに接続される。
読み出し動作およびプログラミング動作の1つの実施形態では、4,256のメモリセルが同時に選択される。選択されるメモリセルは、同じワード線と、同じ種類のビット線(例えば、偶数ビット線又は奇数ビット線)とを有する。したがって、532バイトのデータが同時に読み出し又はプログラムされることが可能である。同時に読み出し又はプログラムされるこれらの532バイトのデータは、一つの論理ページを形成する。したがって、1つのブロックは、少なくとも8つの論理ページを記憶することが可能である(4本のワード線、それぞれが奇数および偶数ページを有する)。各メモリセルが2ビットのデータを記憶し(例えば、マルチステートメモリセル)、これら2ビットがそれぞれ異なったページに記憶される場合、1つのブロックは16の論理ページを記憶する。他のサイズのブロックおよびページも、本発明とともに使用されてもよい。さらに、図4および図5に示す構造以外の構造を、本発明を実施するために使用することもできる。例えば、1つの実施例において、ビット線は奇数と偶数の線に分割されておらず、これにより、全てのビット線がプログラムされかつ同時に(あるいは非同時に)読み取りされる。
メモリセルの消去は、p−ウェルを消去電圧(例えば、20ボルト)まで引き上げるとともに、選択されたブロックのワード線を接地することによって行われる。ソースおよびビット線はフローティングとする。消去は、メモリアレイ全体、独立したブロック、又は別の単位のセルに対して実行することができる。浮遊ゲートから電子がp−ウェル領域に移動し、閾値電圧は負になる(一つの実施形態において)。
読み出し及び検証動作中は、ビット線に接続するセンス増幅器によってメモリセルの状態が検出される。図6は、センス増幅器を含む図4の列制御回路304の一部を示す。ビット線の各組(例えば、BLeとBLo)は、センス増幅器400に接続している。センス増幅器は、3つのデータラッチ(第1データラッチ402,第2データラッチ404,第3データラッチ406)に接続している。3つのデータラッチはそれぞれ1つのデータビットを記憶することが可能である。センス増幅器は、読み出し動作又は検証動作中に、選択ビット線の電位レベルを検知し、検知されたデータを2値法において記憶し、プログラム動作中にビット線の電位を制御する。センス増幅器は、「evenBL」及び「oddBL」信号の一方を選択することによって、選択ビット線に選択的に接続する。データラッチ402,404,406は、読み出しデータを出力するとともにプログラムデータを記憶するために、入力/出力ライン408に接続されている。入力/出力ライン408は、図4のデータ入力/出力バッファ312に接続されている。データラッチ402,404,406はまた、状態情報を受信及び送信するために、状態ライン410に接続されている。一つの実施形態では、ビット線の各組(偶数と奇数)に、センス増幅器、第1データラッチ402、第2データラッチ404及び第3データラッチ406が存在している。
メモリシステムは通常、一般的にVccと称される外部電源を備えている。いくつかの例では、Vccは2.7〜3.6Vの範囲で変化することがある。メモリシステムはまた、一般的にVssと称される接地信号(略0V)を受信することができる。メモリシステムは、Vddと称される内部電源を形成することもある。メモリシステム内のいくつかの又は全ての構成要素は、電源としてVddを利用する。一実施例では、Vddは調整及び安定化されたVccの変形である。そのため、Vddは、Vccが変化したとしても2.7Vに調整される。他の実施例では、Vddに他の値を用いてもよい。内部電源Vddを持たないメモリシステムもある。このため、Vccは、メモリシステムの構成要素によって内部において電源として用いられることもある。
メモリシステムの動作中に、様々な電圧レベルがワード線に印加される。これらの様々な電圧レベルを形成するために、チャージポンプが用いられる。一つの実施例では、チャージポンプは、Vddから様々な電圧を形成する。他の実施例では、Vcc又は他の信号がチャージポンプの入力として提供される。
図7は、チャージポンプ回路と選択回路の一例を示すブロック図である。チャージポンプ回路460は、1つ以上のチャージポンプを有することができる。チャージポンプを実施する技術は従来から知られている。チャージポンプ回路460は、少なくとも4つの信号Vpgm,Vcgr,Vread,Vpassを生成するように図示されている。信号Vpgmは、プログラミングのために選択されたメモリセルの制御ゲート(選択ワード線を介して)に印加されるプログラム電圧信号である。信号Vcgr(読み出し比較電圧又は読み出し電圧と称されることがある)は、読み出し中に選択されるメモリセルのための制御ゲート電圧である。信号Vreadは、読み出しパス(又はイネーブル)電圧である。NANDストリング内のメモリセルの制御ゲートにVreadが印加されると、Vreadを受信中のメモリセルはオンしてパスゲートとして動作する。これにより、選択メモリセルの読み出しが可能となる。信号Vpassは、プログラムプロセス中にブースティング信号(昇圧信号)として用いられる。Vpassは、プログラム目的で選択されたなかったNANDストリングのメモリセルの制御ゲートに印加される。これにより、選択されなかったNANDストリングのチャネルは高電圧にブースト(昇圧)され、非選択メモリセルがプログラムされることを防止する。この昇圧は、プログラム阻害(非選択メモリセルが意図せずプログラムされてしまうこと)を防止する。プログラム阻害は従来からよく知られている。プログラム阻害に関する更なる情報は、全体を参照してここに組み込む米国特許6,859,397号で見受けられる。
図7には、チャージポンプ回路460の2つの出力Vpgm,Vcgrがスイッチ474に提供されていることが示されている。スイッチ474はまたVssを受信する。状態マシンから受信する信号に基づいて、スイッチ474は3つの入力電圧(Vpgm、Vcgr又はVss)のうちの1つを選択し、その選択した電圧を選択ワード電圧として行デコーダ480に提供する。チャージポンプ回路460からの2つの出力Vread,Vpassがスイッチ472に提供されている。状態マシンから受信する信号に基づいて、スイッチ472は4つの入力電圧(Vread、Vpass、Vss又はVdd)のうちの1つを選択し、非選択ワード線電圧として行デコーダ480に提供する。行デコーダ480は、1つ以上のアドレスを状態マシンから受信する。状態マシンから受信するアドレスに基づいて、行デコーダ480は、どのワード線が選択ワード線電圧(WL_sel)を受信するのか、及びどのワード線が非選択ワード線電圧(WL_unsel)を受信するのかを決定する。行デコーダ480は、メモリセル302の適切なワード線に適切な電圧を提供する。以下で説明するように、一つの実施例では、スイッチと行デコーダは状態マシンで制御される。他の実施例では、スイッチとデコーダは他の構成要素で制御されてもよい。一つの実施例では、チャージポンプ460、スイッチ472、スイッチ474及び行デコーダ480は、行制御306(図4参照)の一部である。他の実施例では、チャージポンプ460、スイッチ472、スイッチ474及び行デコーダ480は、メモリセルの他の部分の一部であり得る。
図8に、それぞれのメモリセルが2ビットのデータを記憶している場合のメモリセルアレイの閾値電圧分布を示す。図8は、消去されたメモリセルの第1の閾値電圧分布Eを示している。プログラムされたメモリセルの3つの閾値電圧分布A、B、Cもまた、示されている。1つの実施形態では、分布E中の閾値電圧は負であり、分布A、B、C中の閾値電圧は正である。
図8の異なる閾値電圧範囲はそのそれぞれが、データビットの集合の所定の値に対応している。メモリセルにプログラムされたデータとこのセルの閾値電圧レベルとの間の具体的な関係は、セルに対して採用されるデータ符号化スキームによって異なる。1つの例では、“11”を閾値電圧範囲E(状態E)に割り当て、“10”を閾値電圧範囲A(状態A)に割り当て、“00”を閾値電圧範囲B(状態B)に割り当て、“01”を閾値電圧範囲C(状態C)に割り当てている。しかしながら、他のスキームを用いている実施形態もある。
図8はまた、メモリセルからデータを読み出すための3つの基準電圧Vra、Vrb、Vrcを示している。所与のメモリセルの閾値電圧がVra、VrbおよびVrcより大きいか小さいかをテストすることによって、本システムは、メモリセルがどの状態にあるかを判定することが可能である。例えば、Vra、VrbおよびVrcが制御ゲートに印加された時にメモリセルがオンすると、そのメモリセルは状態Eである。VrbおよびVrcが制御ゲートに印加された時にメモリセルがオンし、Vraが制御ゲートに印加された時にメモリセルがオンしないと、そのメモリセルは状態Aである。Vrcが制御ゲートに印加された時にメモリセルがオンし、VraおよびVrbが制御ゲートに印加された時にメモリセルがオンしないと、そのメモリセルは状態Bである。Vra、VrbおよびVrcが制御ゲートに印加された時にメモリセルがオンしないと、そのメモリセルは状態Cである。
図8はまた、3つの検証基準電圧Vva、Vvb、Vvcを示している。メモリセルを状態Aにプログラミングする際には、本システムは、これらのメモリセルの閾値電圧がVva以上であるかどうかテストする。状態Aにプログラム中のメモリセルは、その閾値電圧がVva以上になるまでプログラムが継続される。メモリセルを状態Bにプログラミングする際には、本システムは、これらのメモリセルの閾値電圧がVvb以上であるかどうかテストする。状態Bにプログラム中のメモリセルは、その閾値電圧がVvb以上になるまでプログラムが継続される。メモリセルを状態Cにプログラミングする際には、本システムは、これらのメモリセルの閾値電圧がVvc以上であるかどうかを決定する。状態Cにプログラム中のメモリセルは、その閾値電圧がVvc以上になるまでプログラムが継続される。
1つの実施形態では、フルシーケンスプログラミングとして知られているが、メモリセルを、消去状態Eからプログラム済み状態A、B、Cのうちのどれにでも直接的にプログラムすることが可能である。たとえば、プログラムされるメモリセルの母集団を最初に消去し、これで、この母集団中のすべてのメモリセルが消去状態Eとなるようにする。一部のメモリセルが状態Eから状態Aにプログラムされている間に、他のメモリセルを状態Eから状態Bにプログラムしたりおよび/または状態Eから状態Cにプログラムしたりする。
図8はまた、互いに異なった2つのページ、すなわち、下位ページと上位ページ分のデータを記憶しているマルチステートメモリセルをプログラミングする2パス式技法の例を示す。4つの状態、すなわち、状態E(11)、状態A(10)、状態B(00)および状態C(01)が示されている。状態Eの場合、両ページとも“1”を記憶している。状態Aの場合、下位ページは“0”を記憶し、上位ページは“1”を記憶している。状態Bの場合、両ページとも“0”を記憶している。状態Cの場合、下位ページは“1”を記憶し、上位ページは“0”を記憶している。ここで、特定のビットパターンがそれぞれの状態に割り当てられているが、別のビットパターンを割り当ててもよい。第1のプログラミングパスでは、セルの閾値電圧レベルを、下位の論理ページにプログラムされるビットにしたがって設定される。このビットが論理“1”であれば、この閾値電圧は変更されないが、これは、前に消去されている結果として適切な状態にあるからである。しかしながら、このプログラムされるビットが論理“0”であれば、このセルの閾値電圧は、矢印530で示すように状態Aにまで引き上げられる。これで、第1のプログラミングパスが完結する。
第2のプログラミングパスでは、セルの閾値電圧レベルが、上位の論理ページにプログラムされるビットにしたがって設定される。この上位論理ページビットが論理“1”を記憶するのであれば、なんらプログラミングされないが、これは、このセルが、双方ともが“1”という上位ページビットを有している、下位ページビットのプログラミングしだいで決まる状態EまたはAの内の一方の状態にあるからである。上位ページビットが論理“0”となるのであれば、閾値電圧はずれる。第1のパスの結果、セルが消去状態Eのままであれば、第2のフェーズで、このセルは、閾値電圧が、矢印534で示すように状態C内に来るように増大されるようにプログラムされる。このセルが、第1のプログラミングパスの結果として状態Aにプログラムされた場合、メモリセルは、矢印532で示すように閾値電圧が状態B内に来るように、第2のパスでさらにプログラムされる。第2のパスの結果、下位ページのデータを変更することなく、上位ページの論理“0”を記憶するように指定された状態にセルをプログラムすることになる。
1つの実施形態では、ページ全体を満たすに十分なデータを書き込まれた場合に、総シーケンス書き込みを実行するようにシステムをセットアップすることが可能である。ページ全体を満たすに十分なデータが書き込まれない場合、プログラミングプロセスは、受信したデータによる下位ページのプログラミングをプログラムすることが可能である。さらにその後にデータが受信されると、本システムは、上位ページをプログラムする。別の実施形態では、このシステムは、ワード線のメモリセルの全部(またはほとんど)を満たすに十分なデータがその後に受信されるのであれば、下位ページをプログラムするモードで書き込みを始めるとともに、総シーケンスプログラミングモードに変換することが可能である。このような実施形態のより詳細が、その全体を参照してここに組み込む、発明者サージー・アナトリビッチ・ゴロベッツ(Sergy Anatolievich Gorobets)とヤン・リー(Yan Li)による、2004年12月14日に出願された「早期のデータを用いる不揮発性メモリのパイプライン型プログラミング」という名称の米国特許出願第11/013,125号に開示されている。
ここに記載される技術は、上記のスキームに他のプログラミングスキームを追加して用いることができる。追加のプログラムスキームとして適切な例は、2003年12月2日に登録されたシブタらによる米国特許第6,657,891号、2005年4月5日に出願され、名称「不揮発性メモリの読み出し動作中におけるカップリングの補償方法」であり、発明者がジアンチェンによる米国特許出願No.11/099,133に見受けられる。これらはいずれも、その全体を参照してここに組み込む。
図9は、プログラミングのための高レベルプロセスに係る一例のフローチャートである。データのプログラム要求は、コントローラ、状態マシン又は他のデバイスで受信される。その要求に応答して、データ(1つ以上のビットの情報)が図9に示すプロセスに沿ってフラッシュメモリアレイ302に書き込まれる。
ステップ608で、プログラムされる予定のメモリセルを消去する。ステップ608は、プログラムされる予定のメモリセル(例えば、ブロック内、又は他のユニット内で)よりも多くのメモリセルを消去することを含むことがある。たとえば、ステップ608は、ブロック内の全てのメモリセルを状態Eに移動させることを含むことがある。ステップ608は、ソフトプログラミングプロセスを含むこともある。消去プロセス中に、メモリセルのうちの一部のセルの閾値電圧を分布Eより下の値に下げることが可能である。このソフトプログラミングプロセスでは、プログラム電圧パルスをメモリセルに印加し、これにより、その閾値電圧が閾値電圧分布E以内に入るように増加させる。
ステップ610で、入力/出力バッファ312にデータが入力することを許容しながら、コントローラ318によって「データロード」命令が生成され、コマンド回路314に入力する。ステップ610では、メモリの適切な部分のアドレスを指定するアドレスデータが行制御306の入力であり、プログラムされるデータが列制御304の適切なラッチ/レジスターに記憶される。一つの実施形態では、図9のプロセスは、1つのページ分のデータをプログラムするために利用される。プログラム中の全てのメモリセルは、共通のワードライン上に存在する。各メモリセルは、独立したビットラインを有しており、そのビットラインに関連したラッチの集合を有する。これらのラッチは、関連するメモリセルにプログラムされるデータの指示を記憶する。一つの実施形態では、ステップ610は、どのワード線がプログラム予定のメモリセルに接続するかを決定することを含むことができる。このワード線は、選択ワード線と称される。例えば、図5を参照すると、メモリセル380がプログラム予定であれば、ワード線WL0_iが選択ワード線として選択される。選択されなかったワード線は、非選択ワード線と称される。いくつかの実施例では、プログラミングプロセスは、1つの選択ワード線と複数の非選択ワード線を有する。なお、複数の選択ワード線を有する実施形態も可能である。
ステップ612では、第1プログラムパルスの大きさが設定される。プログラミングプロセス中のワードラインに印加される電圧がプログラムパルスの集合となる実施形態もある。このような場合、各パルスの大きさは、事前のパルスよりもステップサイズ(例えば、0.2V〜0.4V)だけ増加する。ステップ614では、プログラムカウント(PC)を初期値としてのゼロに設定する。
ステップ616で、プログラムパルスを適切なワード線に印加する。ステップ618で、このワード線上のメモリセルを、その目標閾値電圧レベルに到達したかどうか検証する。これらメモリセルのすべてが目標閾値電圧レベルに到達した場合(ステップ620)、このプログラミングプロセスはステップ622で成功裏に(ステータス=パス)完了したことになる。これらメモリセルのすべてが目標閾値電圧レベルに到達したわけではない場合、ステップ624で、プログラムカウントPCが20未満であるかどうか判定される。プログラムカウント値PCが20以上であれば、プログラミングプロセスは失敗したことになる(ステップ626)。プログラムカウントPCが20未満であれば、ステップ628で、プログラム電圧信号Vpgmの大きさを次のパルスのためにステップサイズ(たとえば0.3V)だけ増加して、プログラムカウントPCを増加する。ここで、自身の目標閾値電圧に到達したメモリセルは、現在のプログラミングサイクルの残りの時間でのプログラミングの対象から外される。ステップ628の後、図9のプロセスはステップ616に進んで、次のプログラムパルスが印加される。
図10は、図9のステップ616と618を1回繰り返す間における、選択ワード線(WL_sel)と非選択ワード線(WL_unsel)の動作を示す信号図である。図10に示す時間期間は、6つの期間、すなわち、待機、セットアップ、プログラム、検証、回復および待機(再度)に分けられる。どちらの待機期間においても、選択ワード線(WL_sel)と非選択ワード線(WL_unsel)は双方ともVss、たとえば、ゼロボルトまたはゼロボルトに近い値にある。一実施形態では、Vssは、Vssが正確にゼロボルトになることを妨げるさまざまな寄生のために、ゼロボルト近傍となることがある。セットアップフェーズ(待機フェーズ後)では、非選択ワード線をVddにまで昇圧して制御回路を簡略化し、これで、プログラム動作と読み出し動作双方の動作の開始レベルと終了レベルに対して同じ電圧レベルを用いることが可能となるようにする。
セットアップフェーズ後、本システムはプログラムフェーズに入る。プログラムフェーズでは、非選択ワード線(WL_unsel)を、Vpass(約10ボルトとすることができる)に昇圧する。選択ワード線(WL_sel)をプログラム電圧Vpgmに昇圧する。一実施形態では、プログラム電圧Vpgmは、おのおのがステップサイズ(たとえば、0.2〜0.4ボルト)だけ値が増大するプログラムパルスの集合である。一実施形態では、Vpgmの初期電圧レベルは12ボルトである。Vpgmに他の値を用いることも可能である。図10では、プログラムフェーズにおける単一のプログラムパルスを示している。プログラムパルスが完了すると、選択ワード線(WL_sel)と非選択ワード線(WL_unsel)は低い電圧に下げられる。選択ワード線(WL_sel)はVssに下げられ、非選択ワード線(WL_unsel)はVddに下げられる。
プログラムフェーズ後、本システムは検証フェーズを実行する。検証フェーズでは、選択ワード線を、VssからVcgvに昇圧する。Vcgv(検証プロセス中に用いられる比較電圧)は、特定のメモリセルをプログラムする目標閾値電圧の分布に基づいて選ばれる。非選択ワード線(WL_unsel)を、上記のように、Vreadに昇圧する。非選択ワード線(WL_unsel)がVreadにあり、選択ワード線(WL_sel)がVcgvにある間に、適切なビット線が予備充電され、放電経路が与えられ、そしてセンス増幅器で検知される。ビット線が放電したかどうかに基づいて、検証中のメモリセルの閾値電圧がVcgvのレベルに到達したかどうかを判定する。検知後、選択ワード線(WL_sel)をVssに下げ、非選択ワード線(WL_unsel)をVddに下げる。回復フェーズでは(検証フェーズ後)、非選択ワード線(WL_unsel)はVssに下げられる。検証フェーズに関するさらなる詳細は、読み出しプロセスを説明する際に以下に解説する。一実施形態では、読み出しプロセスを用いて、プログラミングを検証する。
チャージポンプは一般的に、充電時は良いが、放電時にはそれほど良くはない。これは、大電流を排出させるように設計されていないからである。大電流を排出させる必要がある場合には、一般的に放電回路が必要とされる。本書に記載する技術では、非選択ワード線をVpassにする以前にVddに維持するため、放電回路は必要ない。これは、Vddを管理して制御する回路が、メモリシステム中の多くのコンポーネントに対して大電流を供給するように設計されているからである。したがって、大電流を効果的に排出することが可能である。Vddの容量はワード線の容量より大きいため、Vddは、自身の電圧を著しく変化させることなく、ワード線の変動を吸収することが可能である。たとえば、非選択ワード線の容量は数百ピコファラッド台(たとえば、300pF)、Vddの容量は数十から数百ナノファラッド台(たとえば、100nF)であることが多い。
図11は、データを読み出すプロセスの一実施形態を説明するフローチャートである。図11のプロセスは、データ読み出し要求に応答して実行される。ステップ700では、本システムは待機モードにある。ステップ702で、本システムはデータ読み出し要求を受信する。この要求は、ホストデバイス、コントローラ、状態マシンまたは別のものから受信することが可能である。ステップ704で、読み出す必要があるメモリセルを特定する。この動作には、どのページを読み出す必要があるか、どのワード線が選択ワード線となるか、どのワード線が非選択ワード線となるかを判定する動作が含まれる。ステップ706で、読み出しセットアップフェーズを実行するが、これを実行する時には、読み出しプロセスに対して適切な信号がセットアップされる。ステップ708で、ビット線予備充電フェーズが実行される。ステップ710で、ビット線に、放電経路が与えられる。ステップ710の間に、センス増幅器を用いて、ビット線が放電したかどうか判定する。ステップ712で、前記の信号を回復させる。ステップ706〜712の詳細を、図12を参照して以下に示す。
読み出されるメモリセルが2値化メモリセルである場合、ステップ708〜712は、特定のVcgr(またはVcgv)に対して一度実行される。一実施形態では、Vcgrは2値化メモリセルの場合にはゼロボルトに等しい。メモリセルが複数状態メモリセルである実施形態では、読み出しプロセスは、上述したように、複数の読み出しポイントをテストする必要がある。したがって、ステップ708〜712は、各々の読み出し比較ポイントに対して複数回実行する必要がある。ステップ714で、本システムはテストすべき読み出し比較ポイントがまだあるかどうか判定する。まだあるならば、ステップ708に戻って、ステップ708〜712をもう1回繰り返す。読み出し比較ポイントがすべて検討されたら、デバイスはステップ716で待機モードになる。ステップ718で、本システムは選択メモリセルに記憶されているデータを判定する。メモリセルが2値化セルであって、これがオンすれば、このメモリセルは消去状態にあると想定される。メモリセルがオンしなければ、このメモリセルはプログラム状態にある。メモリセルが複数状態メモリセルであれば、上述したように、さまざまな読み出し比較ポイントに応答してメモリセルがオンしたかオフしたかに基づいてこのメモリセルに記憶されているデータを判定する。ステップ718で判定されたデータは、ステップ720で報告される。一実施形態では、データは状態マシン、コントローラまたはホストに報告されることがある。
図12は、図11のプロセス中でのさまざまな信号を示すタイミング図である。図12は、待機フェーズ、セットアップフェーズ、予備充電/放電フェーズ、回復フェーズおよび後続の待機フェーズを示す。表示されている信号には、ドレイン側選択ゲートに対する制御ゲート電圧(SGD)、非選択ワード線(WL_unsel)に対するワード線電圧、選択ワード線(WL_sel)に対するワード線電圧、ソース側選択ゲートに対する制御ゲート電圧(SGS)、プログラミング目的で選択されたビット線電圧(BL_sel)およびソース線電圧(Source)が含まれる。
第1の待機フェーズは時点t0以前に発生するが、このフェーズでは、表示されている信号のすべてがVssにある。セットアップフェーズは時点t0から始まり、時点t2まで続く。時点t1で、非選択ワード線がVddに昇圧される。予備充電/放電フェーズは時点t3から始まり時点t7まで続く。時点t3で、非選択ワード線(WL_unsel)はVddからVreadまで昇圧されて、選択ワード線はVssからVcgrまで昇圧される。非選択ワード線と選択ワード線間の容量性カップリングのために、選択ワード線の電圧は初期においてVcgrよりも高くなる。時間の経過と共に(t3の後でt4の前)、選択ワード線(WL_sel)のワード線電圧はVcgrに下がって落ち着く。時点t4で、選択ビット線が予備充電される。時点t5で、SGSをVddに昇圧することによって、ソース側選択ゲートをオンする。これによって、ビット線上の電荷を放電させる経路が提供される。読み出し目的で選択されたメモリセルの閾値電圧がVcgrより高ければ、信号線812で示すように、選択されたメモリセルはオンせず、ビット線は放電しない。読み出し目的で選択されたメモリセルの閾値電圧がVcgrより低ければ、曲線814で示すように、読み出し目的で選択されたメモリセルはオンして、ビット線電圧が低下する。時点t5以降で時点t6(特定の実施例で決定される)以前のある時点で、ビット線が十分放電したかどうかをセンス増幅器が判定する。時点t6で、選択ワード線はVssまで降圧され、非選択ワード線はVddまで降圧される。
複数の読み出し値がある場合(たとえば、複数状態メモリセルの場合)、時点t7からt2に動作が続く。読み出し値が複数でなければ、時点t7とt8間で回復フェーズが行われる。時点t7で、SGDがVssに降圧され、非選択ワード線(WL_unsel)がVssに降圧され、SGSがVssに降圧され、ビット線がVssとなるまで完全に放電される。時点t8で、システムは待機モードに入り、この時点で、図12に示す信号はすべてVssにある。
本発明に関する前述の詳細な説明は、例証と説明のために提示されたものである。網羅的なもの、もしくは本発明を開示する形態を限定することを意図するものではない。上記の教示に照らし合わせて、多くの修正例や変更例が可能である。説明した実施形態は、本発明とその実際の応用例の原理がもっともよく説明され、これによって、他の当業者が、想定される特定の用途に適しているさまざまな実施形態で、また、さまざまな修正をもって、本発明を利用することが可能となるように選ばれたものである。本発明の範囲は添付クレームによって定義されることを意図するものである。
NANDストリングの上面図である。 NANDストリングの等価回路図である。 NANDストリングの断面図である。 不揮発性メモリシステムの一実施形態のブロック図である。 不揮発性メモリアレイの一実施形態のブロック図である。 検知増幅器とラッチの一実施形態を示すブロック図である。 電荷ポンプとスイッチング回路の一実施形態のブロック図である。 閾値電圧分布の例示の集合を示す図である。 不揮発性メモリをプログラミングするプロセスの一実施形態を示すフローチャートである。 プログラミングプロセスの一実施形態の一部を説明する信号図である。 不揮発性メモリを読み出すプロセスの一実施形態を説明するフローチャートである。 不揮発性メモリを読み出すときに用いられるプロセスの一実施形態を示す信号図である。

Claims (24)

  1. 不揮発性記憶を使用する方法であって、
    非選択不揮発性記憶要素に対する制御ゲート電圧として、ゼロボルトと異なるとともに読み出しイネーブル電圧とも異なる中間電圧を維持する工程と、
    前記非選択不揮発性記憶要素に対する前記制御ゲート電圧を前記中間電圧から前記読み出しイネーブル電圧に変更する工程と、
    前記非選択不揮発性記憶要素に対する前記制御ゲート電圧が前記読み出しイネーブル電圧にある間に、選択不揮発性記憶要素に対する制御ゲート電圧として読み出し電圧を維持する工程と、
    前記選択不揮発性記憶要素に対する前記制御ゲート電圧としての前記読み出し電圧に応答して、前記選択不揮発性記憶要素に記憶されているデータに関する情報を検知する工程と、を備えている不揮発性記憶を使用する方法。
  2. 前記中間電圧が電源電圧である請求項1に記載の方法。
  3. 前記中間電圧が内部電源電圧である請求項1に記載の方法。
  4. 前記非選択不揮発性記憶要素に対する前記制御ゲート電圧を前記中間電圧から前記読み出しイネーブル電圧に変更している間に、前記選択不揮発性記憶要素に対する前記制御ゲート電圧を前記読み出し電圧に昇圧する工程をさらに備えている請求項1に記載の方法。
  5. 前記非選択不揮発性記憶要素と前記選択不揮発性記憶要素が、NANDストリング上のフラッシュメモリデバイスであり、
    前記NANDストリングがビット線に接続されており、
    前記NANDストリングが、不揮発性記憶要素の集合の一部であり、
    前記非選択不揮発性記憶要素が、前記不揮発性記憶要素の集合に対する第1のワード線に接続されており、
    前記選択不揮発性記憶要素が、前記不揮発性記憶要素の集合に対する第2のワード線に接続されており、
    前記非選択不揮発性記憶要素に対する前記制御ゲート電圧が、前記第1のワード線に提供され、
    前記選択不揮発性記憶要素に対する前記制御ゲート電圧が、前記第2のワード線に提供される請求項4に記載の方法。
  6. 前記検知は、
    前記非選択不揮発性記憶要素と前記選択不揮発性記憶要素と通信しているビット線を予備充電することと、
    前記ビット線に対して放電経路を提供することと、
    前記ビット線が放電したかどうか判定することを含む請求項1に記載の方法。
  7. 前記制御ゲート電圧として中間電圧を維持する工程、前記制御ゲート電圧を変更する工程、読み出し電圧を維持する工程、及び検知する工程は、データの読み出し要求に応答して実行される請求項1に記載の方法。
  8. 前記方法は、
    前記選択不揮発性記憶要素をプログラミングすることを含み、ここで、そのプログラミングは前記非選択不揮発性記憶要素に対する前記制御ゲート電圧としてブースティング電圧を印加することを含んでおり、
    前記制御ゲート電圧として中間電圧を維持する工程、前記制御ゲート電圧を変更する工程、読み出し電圧を維持する工程、及び検知する工程は、前記プログラミングに対する検証動作の一部として実行され、
    前記方法はさらに、前記非選択不揮発性記憶要素に対する前記制御ゲート電圧をゼロボルトに下げることなく、前記非選択不揮発性記憶要素に対する前記制御ゲート電圧を前記中間電圧に一定期間下げることによって、前記プログラミングから前記検証動作に移行することを含む請求項1に記載の方法。
  9. 前記選択不揮発性記憶要素をプログラミングする工程と、
    プログラミングした後で、しかも、前記選択不揮発性記憶要素に対する前記制御ゲート電圧として前記読み出し電圧を維持する以前に、前記選択不揮発性記憶要素に対する前記制御ゲート電圧を待機電圧に変更する工程と、
    プログラミングした後で、前記非選択不揮発性記憶要素に対する前記制御ゲート電圧を前記中間電圧に変更する工程と、をさらに備えており、
    前記プログラミングは、
    前記非選択不揮発性記憶要素に対する前記制御ゲート電圧としてブースティング電圧を印加することと、前記選択不揮発性記憶要素に対する前記制御ゲート電圧としてプログラム電圧を印加することを含む請求項1に記載の方法。
  10. 前記非選択不揮発性記憶要素と前記選択不揮発性記憶要素が、NANDストリング上のフラッシュメモリデバイスである請求項1に記載の方法。
  11. 前記非選択不揮発性記憶要素と前記選択不揮発性記憶要素が、複数状態フラッシュメモリデバイスである請求項1に記載の方法。
  12. 前記非選択不揮発性記憶要素と前記選択不揮発性記憶要素の各々が、浮遊ゲートを有する請求項1に記載の方法。
  13. 不揮発性記憶システムであって、
    複数の不揮発性記憶要素と、
    ワード線と、
    ビット線と、
    前記不揮発性記憶要素と通信している1つ以上の管理回路と、を備えており、
    前記前記ワード線と前記ビット線が前記複数の不揮発性記憶素子と通信しており、
    前記1つ以上の管理回路は、
    読み出しプロセスの一部として、非選択ワード線に対して電源電圧を維持し、
    前記読み出しプロセスの一部として、前記非選択ワード線を前記電源電圧から前記読み出しイネーブル電圧に変更し、
    前記読み出しプロセスの一部として、前記非選択ワード線が前記読み出しイネーブル電圧にある間に、選択ワード線に対して読み出し電圧を維持し、
    前記読み出しプロセスの一部として、前記選択ワード線の前記読み出し電圧に応答して、前記選択ワード線に接続されている選択不揮発性記憶要素に記憶されているデータに関する情報を検知する不揮発性記憶システム。
  14. 前記1つ以上の管理回路が、前記非選択ワード線を前記電源電圧から前記読み出しイネーブル電圧に変更している間に、前記選択ワード線を前記読み出し電圧に変更する請求項13に記載の不揮発性記憶システム。
  15. 前記不揮発性記憶要素が、NANDストリング上に配列されており、
    前記非選択ワード線と前記選択ワード線が前記NANDストリングに接続されており、
    前記選択不揮発性記憶要素に関連する第1のNANDストリングが、第1のビット線に接続されている請求項13に記載の不揮発性記憶システム。
  16. 前記検知は、
    前記第1のビット線を予備充電することと、
    前記第1のビット線に対して放電経路を提供することと、
    前記第1のビット線が放電したかどうか判定することを含む請求項15に記載の不揮発性記憶システム。
  17. 前記検知が、データの読み出し要求に応答して実行される請求項13に記載の不揮発性記憶システム。
  18. 前記検知が、プログラミングプロセス中の検証ステップの一部として実行される請求項13に記載の不揮発性記憶システム。
  19. 前記1つ以上の管理回路が、前記非選択ワード線にブースティング電圧を印加することを含むとともに、前記選択不揮発性記憶要素をプログラムし、
    前記読み出しプロセスが、前記選択不揮発性記憶要素の前記プログラミングに対する検証動作であり、
    前記1つ以上の管理回路が、前記非選択ワード線をゼロボルトに下げることなく、前記非選択ワード線を前記ブースティング電圧から前記電源電圧に一定期間変更することによって、前記選択不揮発性記憶要素の前記プログラミングから前記検証動作に移行する請求項13に記載の不揮発性記憶システム。
  20. 前記1つ以上の管理回路が、
    電圧の集合を発生させる1つ以上のチャージポンプと、
    前記1つ以上のチャージポンプおよび定電圧と通信していて、これらのいずれかを選択する第1の選択回路と、
    前記1つ以上のチャージポンプ、前記電源電圧レベル、及びゼロボルトまたはこれに近い電圧と通信していて、これらのいずれかを選択する第2の選択回路と、
    前記第1の選択回路の出力と前記第2の選択回路の出力を受信するデコーダ回路とを含み、
    前記デコーダ回路が、前記ワード線と通信しており、非選択ワード線に対して前記電源電圧と前記読み出しイネーブル電圧を印加する請求項13に記載の不揮発性記憶システム。
  21. 前記1つ以上の管理回路が、状態マシン、デコーダ、検知回路、センス増幅器およびコントローラのうちの1つ以上を含む請求項13に記載の不揮発性記憶システム。
  22. 前記複数の不揮発性記憶要素が、NANDフラッシュメモリデバイスである請求項13に記載の不揮発性記憶システム。
  23. 前記複数の不揮発性記憶要素が、複数状態フラッシュメモリデバイスである請求項13に記載の不揮発性記憶システム。
  24. 前記複数の不揮発性記憶要素が、浮遊ゲートを含む請求項13に記載の不揮発性記憶システム。
JP2008545686A 2005-12-16 2006-12-11 非選択ワード線を効果的に制御して不揮発性メモリを読み出す方法 Expired - Fee Related JP4820879B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US11/303,193 2005-12-16
US11/303,193 US7369437B2 (en) 2005-12-16 2005-12-16 System for reading non-volatile storage with efficient setup
US11/305,588 US7545675B2 (en) 2005-12-16 2005-12-16 Reading non-volatile storage with efficient setup
US11/305,588 2005-12-16
PCT/US2006/046961 WO2007078611A1 (en) 2005-12-16 2006-12-11 Reading non-volatile storage with efficient control of non-selected word lines

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009520310A true JP2009520310A (ja) 2009-05-21
JP4820879B2 JP4820879B2 (ja) 2011-11-24

Family

ID=37950913

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008545686A Expired - Fee Related JP4820879B2 (ja) 2005-12-16 2006-12-11 非選択ワード線を効果的に制御して不揮発性メモリを読み出す方法

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP1964129A1 (ja)
JP (1) JP4820879B2 (ja)
KR (1) KR101007371B1 (ja)
TW (2) TWI334142B (ja)
WO (1) WO2007078611A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010129125A (ja) * 2008-11-27 2010-06-10 Toshiba Corp 多値不揮発性半導体メモリ

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7171949B2 (ja) 2019-11-14 2022-11-15 長江存儲科技有限責任公司 プログラム障害を低減できるメモリデバイスとその消去方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005285185A (ja) * 2004-03-29 2005-10-13 Toshiba Corp 半導体記憶装置
JP2007157289A (ja) * 2005-12-07 2007-06-21 Toshiba Corp 不揮発性半導体装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11224491A (ja) * 1997-12-03 1999-08-17 Sony Corp 不揮発性半導体記憶装置およびそれを用いたicメモリカード
KR100562506B1 (ko) * 2003-12-01 2006-03-21 삼성전자주식회사 플래시 메모리 장치 및 그것의 프로그램 방법

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005285185A (ja) * 2004-03-29 2005-10-13 Toshiba Corp 半導体記憶装置
JP2007157289A (ja) * 2005-12-07 2007-06-21 Toshiba Corp 不揮発性半導体装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010129125A (ja) * 2008-11-27 2010-06-10 Toshiba Corp 多値不揮発性半導体メモリ

Also Published As

Publication number Publication date
WO2007078611A1 (en) 2007-07-12
KR101007371B1 (ko) 2011-01-13
KR20080089401A (ko) 2008-10-06
TWI334142B (en) 2010-12-01
TW200737204A (en) 2007-10-01
EP1964129A1 (en) 2008-09-03
JP4820879B2 (ja) 2011-11-24
TW201027538A (en) 2010-07-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4931915B2 (ja) 不揮発性メモリを繰返すに連れてプログラム電圧のシフトを開始する方法
KR100751579B1 (ko) 비휘발성 메모리 프로그래밍
KR101559088B1 (ko) 시스템 노이즈를 제거하기 위해 조정된 소스 전압으로의 풀다운을 이용한 비휘발성 저장소에서의 감지
JP4940300B2 (ja) プログラミング中における結合の補償
CN101361138B (zh) 以对非选定字线的高效控制来读取非易失性存储器
JP4754631B2 (ja) 不揮発性メモリを自己調整式の最大プログラムループでプログラムする方法
TWI386942B (zh) 具有源極偏壓全位元線感測之非揮發儲存及其相關方法
US7733701B2 (en) Reading non-volatile storage with efficient setup
JP4995273B2 (ja) 異なる電圧を使用する不揮発性記憶装置のための検証動作
JP4938020B2 (ja) タイミング情報による逆結合効果
JP2013524400A (ja) メモリにおけるプログラムノイズ低減のための鋸形のマルチパルスプログラミング
JP4726958B2 (ja) プログラム外乱を低減させたnandタイプの不揮発性メモリをプログラムするラスト―ファーストモードと方法
JP4995264B2 (ja) 読み出し中におけるプログラム外乱による影響の軽減
JP4723000B2 (ja) ビット線結合を生じる不揮発性メモリを制御してプログラムする方法
JP4960378B2 (ja) 不揮発性メモリの読み出し外乱を低減する方法
JP4820879B2 (ja) 非選択ワード線を効果的に制御して不揮発性メモリを読み出す方法
JP4995265B2 (ja) 読み出し中におけるプログラム外乱による影響の軽減

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110118

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110408

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110816

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110905

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140909

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4820879

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140909

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees