JP2009518028A - 飲料エマルジョン - Google Patents

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Abstract

ペクチンを乳化剤として使用した新規飲料エマルジョンが、飲料完成品及びそれらの調製方法と共に開示されている。

Description

本発明は、飲料エマルジョン、かかるエマルジョンを含む飲料、及びかかるエマルジョンの調製方法に関する。詳しくは、本発明は、コーラ系エマルジョンに関する。
飲料エマルジョンは、よく知られた部類の食材である。かかるエマルジョンは、内部に不連続油相が微小滴(microscopic droplet)の形態で分散している連続水相からなっている。このように、かかるエマルジョンは、水中油型(O/W)エマルジョンであることを特徴とする。
油相は、香味油などの、別の状況では飲料と混和しない脂溶性原材料を1つ以上含んでいてもよい。
コーラ系飲料エマルジョンは、別の状況では溶解しない香味油を含有する安定した飲料を維持するために使用されている。
そのような飲料エマルジョンに課せられる調合要件は、非常に厳しいものである。広範囲に及ぶ温度条件及び保管条件下で、濃縮飲料としても及び希釈(すなわち、完成した)飲料としても安定していなければならず、その一方で、調合及び飲料への組込みは容易でなくてはならない。
飲料エマルジョンは、その本来の性質からして熱力学的に不安定であり、保管中に分解しやすい。飲料エマルジョンの劣化の表れとして最もよく見られるものは、「環状膜形成(ringing)」と「沈降(sedimentation)」である。環状膜形成とは、容器の首周辺部に白っぽい環が形成されることであり、沈降とは、物質が底部に沈殿することである。
飲料エマルジョンの安定性を制御する試みにおいて、2つの主要なアプローチが用いられてきた:
i.分散(すなわち、油)相の液滴サイズの減少。
ii.エマルジョンの濁度の低下。
通常は、エマルジョンを得るために用いる方法と使用する乳化剤の性質との組合せにより、液滴サイズを制御する。エマルジョンの安定性に関しては、150〜300バールという圧力での均質化によって、よい結果がもたらされることがわかっている。
アラビアガムは、飲料エマルジョンに最適な乳化剤である。しかし、アラビアガムは、アフリカの乾燥地域に最も適した低木であるアラビアゴムノキ(Acacia senegal)が産生する自然滲出ガムである。したがって、その入手可能性及び価格は、世界のこの地域の政情及び気候的条件の変化による影響を受けやすい。
アラビアガムの代替品候補としては、加工澱粉をはじめとしてさまざまな物質が提案されている。しかし、そうした代替品候補は、特に比較的大量の乳化剤が必要となる場合に、飲料製品の風味及び口当たりに悪影響を及ぼす恐れがある。乳化剤のなかには、より高い濃度で飲料製品に含まれた場合に、さらに飲料エマルジョンの安定性を損なう恐れもあるものもある。また、多くの炭水化物ガムは、比較的高価である。
甜菜ペクチンは、飲料エマルジョンにおけるアラビアガムの代替品候補だとみなされている。甜菜ペクチンは、甜菜パルプから得られ、経済的に魅力的な価格で入手可能であり、天然素材であることから、消費者及び規制当局により広く受け入れられており、調合した飲料に、不快な風味又は望ましくない口当たりという特徴が現れることがない。
[従来技術]
米国特許第5008254号明細書は、使用済みの甜菜パルプの、高温での制御加水分解による水性抽出物に由来するペクチン、及び調理済み食品における機能性原材料としてのその使用について開示している。このようにして調製されたペクチンは、水中に柑橘油を含むエマルジョンの安定化の点で優れた特性を有している、と記載されている。水相及び甜菜ペクチン乳化剤と共に、臭素化植物油に対して密度が1.046となるように調節されたカリフォルニアオレンジ油を含む、香味油エマルジョンが開示されている。
このようにして得られたエマルジョンは、乳化剤としてアラビアガムを利用したエマルジョンに匹敵する安定性を有するが、3ヶ月間保管した後には、いくらかの重力沈降が観察されることもある。
ドイツ国特許第4313549号明細書は、甜菜からペクチン抽出物を得る方法であって、他の方法では慣例とされるアルコール沈殿の段階を省略している方法について開示している。得られたペクチンは、食品エマルジョンの安定化に特に適している。
米国特許第6663717号明細書(B2)は、甜菜パルプからのペクチン及びペクチン糖/オリゴマーの同時精製及び分離方法を開示している。得られたペクチンは、乳化剤として有用である、と記載されている。
アプリケーションノート0002082−02(Hercules Incorporatedの一部門であるCopenhagen Pectin A/S)は、i)密度が0.93となるように配合されたエステルガム8BGで増量したオレンジ油からなる油相;ii)水;及びiii)GENUペクチンBETA型を含む飲料エマルジョンを開示している。かかるエステルガムは、オストワルド熟成(Ostwald ripening)として知られる不安定現象を遅らせる、と記載されている。
刊行物であるFA O 5.13.09-02 "Flavour Oil Emulsion with XPQ-EMP 3" (Degussa Texturant Systems)は、飲料エマルジョンの調製における甜菜ペクチンの使用について開示している。このエマルジョンの油相は、オレンジ油及び増量剤を共に含んでいる。
刊行物である"GENU pectin type BETA for flavour oil emulsions" (CPK Kelco, Denmark, 1999)は、香味油エマルジョンに用いる乳化剤としてのGENUペクチンBETA型(甜菜ペクチン)について開示している。クリーム分離(creaming off)などの問題を回避するため、油相の増量剤としてHercules社製のエステルガム8BGが推奨されている。
会議発表資料である"Lecture of the Master Class on Emulsion Technology" held at FI Food Ingredients Europe, 3-5 November 1998, Frankfurt, Germany (Herbstreith & Fox)は、乳化剤として甜菜ペクチンを利用した水中油型エマルジョンについて開示している。油相は、密度が0.968g/mlとなるようにエステルガム8BGで増量した柑橘油を含んでいる。甜菜ペクチンは、大量の油を含むエマルジョンには不適切であるというのが、この資料の結論である。
J. Agric. Food Chem. 2005, 53, 3592-3597は、甜菜ペクチン及びその断片の乳化特性について開示している。エステルガムとオレンジ油とが比率1:1で混合されている。10%のエステルガム/オレンジ油混合物及び0.5〜5%の甜菜ペクチンを用いて、水中油型エマルジョンが調製されている。
エマルジョンを安定させるためにペクチンを使用する場合、利用されるペクチンの量は、概して2重量%以上である。エマルジョンに増量剤が全く含まれない場合は、概して、それよりも多くの量が利用される。一方、より多くの量のペクチンを用いることで、均質化ステップの実施時に混合物の乳化能力が増大し、また、枯渇凝集という問題の引き金となる恐れもある。
国際公開第02/32236号パンフレットは、カルシウムが補充されたコーラ系飲料について開示している。
米国特許第5900268号明細書は、乳化剤及び安定剤としてのペクチンの使用に関するものである。例えば、清涼飲料中のエマルジョンに使用されている。使用されたペクチンは、リンゴ又は柑橘類の果物に由来している。飲料エマルジョンを製造する際は、油相と水相を互いに混ぜ合わせ、混合物を均質化する。
国際公開第03/096824号パンフレットは、例えば清涼飲料などの飲料用の、風味を付けた「水中油型」エマルジョンに関するものである。問題のエマルジョンはペクチンを含有しており、エマルジョンの製造には均質化が利用される。用いられるペクチンは、甜菜ペクチンのようなHMペクチン(高メトキシル)である。
国際公開第03/015537号パンフレットは、甜菜ペクチンを含む飲料中で着色剤又は添加物として用いられるカロテノイド組成物に関するものである。問題の組成物は、エマルジョンの形態であってもよい。
国際公開第2004/000041号パンフレットは、例えば甜菜ペクチンなどのペクチンを含む食料品に用いられる安定した「水中油型」エマルジョンに関するものである。
英国特許第1082284号明細書は、カラメル化させた食用乳化油組成物及びその製造に関するものである。問題の組成物を清涼飲料に添加することができる。また、コーラナッツ抽出物を添加することもできる。前記公報は、エマルジョンの製造におけるペクチンの添加についても記載している。
国際公開第03/003849号パンフレットは、ペクチンを含む脂肪酸組成物に関するものであり、かかる組成物は、飲料に使用できる。前記公報は、飲料としてのコーラ飲料についても記述している。
米国特許出願公開第2003/0064143号明細書は、ペクチンを含む澄明な飲料、例えばコーラ系飲料などの清涼飲料に関するものである。
米国特許第6576276号明細書によると、ペクチン及びグアーガムを水に溶解したものが、コーラシロップに添加されている。前記公報は、清涼飲料に用いられる柑橘油エマルジョンにおける乳化剤としてのペクチンの使用について記載している。
欧州特許第868854号明細書は、飲料における安定剤としてのペクチンの使用について記載している。
'OPPORTUNITIES AND LIMITS FOR THE USE OF PECTIN AS AN EMULSIFIER. II'. EUROPEAN FOOD & DRINK REVIEW, (1999), AUTUMN, p.53-54,56, (ABSTRACT) FSTA 2000(07)は、飲料に用いられる柑橘油エマルジョンにおける乳化剤としてペクチンを使用する可能性に関するものである。
ROLIN C., 'PECTIN - LABEL FRIENDLY, CONSISTENT, VERSATILE'. EUROPEAN FOOD AND DRINK REVIEW, 1994, (AUTUMN), p.61-62,65は、中でも清涼飲料用香味油における乳化剤(emulgator)としてのペクチンの使用を含む、ペクチンの使用に関するものである。
HOEFLER A.C., 'OTHER PECTIN FOOD PRODUCTS'. THE CHEMISTRY AND TECHNOLOGY OF PECTIN., PUBLISHED BY: ACADEMIC PRESS, LONDON, 1991, p. 56-66は、乳化剤及び安定剤としてのペクチンの使用、並びに飲料へのペクチンの添加に関するものである。
本発明の発明者らは、従来技術の組成物を評価し、ほとんどの例で、濃縮調合物はある程度安定した飲料エマルジョンとなるが、その一方で、飲料完成品の調製時には、瓶詰め工場の条件を模した条件下で製造したときは必ず、48時間以内に顕著な白っぽい環が首部によく認められることを確認した。
従来技術が解決していない問題として、甜菜ペクチンを乳化剤として使用した、飲料エマルジョンとしても飲料完成品としても保管時の相分離が減少する飲料エマルジョンを提供することが挙げられる。
従来技術が解決していないさらなる問題として、甜菜ペクチンを乳化剤として使用した、ゲル化及び/又は微生物汚染を伴わずに、周辺温度又は周辺温度未満の温度(すなわち、20℃未満)で保管可能な飲料エマルジョンを提供することが挙げられる。
従来技術が解決していないさらなる問題として、瓶詰め工場での現在の加工条件と適合可能な飲料エマルジョンを提供することが挙げられる。
従来技術が解決していないさらなる問題として、コーラ系飲料で使用する代替的な安定剤を提供することが挙げられる。
従来技術が解決していないさらなる問題として、ペクチンとカラメルとをコーラ系飲料に用いることについての、適合性の問題が挙げられる。
本発明は、従来技術に付随する1以上の問題に取り組むものである。
米国特許第5008254号明細書 ドイツ国特許第4313549号明細書 米国特許第6663717号明細書(B2) 国際公開第02/32236号パンフレット 米国特許第5900268号明細書 国際公開第03/096824号パンフレット 国際公開第03/015537号パンフレット 国際公開第2004/000041号パンフレット 英国特許第1082284号明細書 国際公開第03/003849号パンフレット 米国特許出願公開第2003/0064143号明細書 米国特許第6576276号明細書 欧州特許第868854号明細書 アプリケーションノート0002082−02(Copenhagen Pectin A/S) FA O 5.13.09-02 "Flavour Oil Emulsion with XPQ-EMP 3" (Degussa Texturant Systems) "GENU pectin type BETA for flavour oil emulsions" (CPK Kelco, Denmark, 1999) "Lecture of the Master Class on Emulsion Technology" held at FI Food Ingredients Europe, 3-5 November 1998, Frankfurt, Germany (Herbstreith & Fox) J. Agric. Food Chem. 2005, 53, 3592-3597 'OPPORTUNITIES AND LIMITS FOR THE USE OF PECTIN AS AN EMULSIFIER. II'. EUROPEAN FOOD & DRINK REVIEW, (1999), AUTUMN, p.53-54,56, (ABSTRACT) FSTA 2000(07) ROLIN C., 'PECTIN - LABEL FRIENDLY, CONSISTENT, VERSATILE'. EUROPEAN FOOD AND DRINK REVIEW, 1994, (AUTUMN), p.61-62,65 HOEFLER A.C., 'OTHER PECTIN FOOD PRODUCTS'. THE CHEMISTRY AND TECHNOLOGY OF PECTIN., PUBLISHED BY: ACADEMIC PRESS, LONDON, 1991, p. 56-66
第一の態様によると、
油相;
水相;及び
ペクチンを含むコーラ系飲料エマルジョンであって、前記エマルジョンの総重量に対して0.05%〜0.50%w/wのペクチンを含むコーラ系飲料エマルジョンが提供されている。
別の態様によると、本発明のコーラ系飲料エマルジョンを含む飲料完成品が提供されている。
さらなる態様によると、以下のステップを含む、本発明のコーラ系飲料エマルジョンの調製方法が提供されている:
(i)油相の構成要素と粘液成分を含む水相の構成要素とを結合させて混合物を形成するステップ:
(ii)前記混合物を均質化するステップ;
(iii)均質化した混合物とカラメルとを結合させるステップ;
(iv)均質化して飲料エマルジョンを形成するステップ。
さらなる態様によると、本発明のコーラ系飲料エマルジョンにおける、乳化剤としての甜菜ペクチンの使用が提供されている。
さらなる態様によると、甜菜ペクチンを含むコーラ系飲料が提供されている。
さらなる態様によると、コーラ系飲料における、乳化剤及び/又は安定剤としての甜菜ペクチンの使用が提供されている。
本明細書にて使用される「コーラ系飲料」との語句は、安定したエマルジョン中に油相及び水相を含む飲料を指す。
コーラ系飲料は、カラメルを含むことが好ましい。そのような飲料は、外観が茶色であるのが一般的である。しかし、コーラ系飲料との語句には、澄明な(無色の)飲料などのように、カラメルを含まない飲料も包含される。
コーラ系飲料は、カフェインを含むことが好ましい。必要に応じて、コーラ系飲料は、コーラナッツ又はコーラナッツ抽出物を含む。
本明細書で使用される「コーラ系飲料エマルジョン」との語句は、コーラ系飲料の調製に適したエマルジョンを指す。水性成分、特に炭酸水で希釈することによって、かかるコーラ系をコーラ系飲料エマルジョンから調製することが好ましい。
本発明は、ペクチンを乳化剤として利用する安定した水中油型エマルジョンを提供する。本発明の驚くべき発見は、ペクチンを乳化剤として利用しながら、濃縮飲料としても及び希釈(すなわち、完成した)飲料としても、長期保管に対して安定した水中油型エマルジョンを得るには、ペクチンの乳化能力とペクチンが枯渇凝集の引き金となる可能性とのバランスを取る必要がある、ということである。
カラメルの混入を調整することが重要であることも、判明した。
油相
本明細書で使用される「油相」との語句は、水中油型エマルジョンの油性成分として存在する場合に、実質的に水相と混和しない成分を指す。
油相は、香味油、酸化防止剤、及び顔料からなる群の、1つ以上を含むことが好ましい。
香味油
本明細書で使用される「香味油」との語句は、それが含有されている油相に対して風味若しくは香り又はその両方を与える、水と混和しないあらゆる液体を意味する。
好ましい風味としては、以下のものなどが挙げられる:グアバ、キウイ、モモ、マンゴー、パパイヤ、パインアップル、バナナ、イチゴ、ラズベリー、ブルーベリー、オレンジ、グレープフルーツ、ミカン、レモン、ライム、レモンライムなどのフルーツ風味;コーラ風味;お茶風味;コーヒー風味;チョコレート風味;乳製品風味;サリチル酸メチル(冬緑油、スイートバーチ油)などのルートビール及びバーチビール風味、並びにナツメグ、ベルガモットシナモン、カッシア、ネロリ、コリアンダー及びラベンダーを含む油類。柑橘類の風味を付けた飲料製品においては、バランスの取れた風味が醸し出されるように、香味油は、異なる数種類の柑橘油を含むのが一般的である。柑橘油は、90重量%を超えるモノテルペン類及びそれよりも少量のセスキテルペン類を含んでいてもよい。これらは共に、油の特徴的香り及び風味プロフィールに関与する酸化テルペノイド類、特にアルコール類、アルデヒド類、ケトン類、酸類及びエステル類の担体である。
増量剤
本明細書で使用される「増量剤」との語句は、油相中で溶解する又は混和する、水と混和しない成分であって、20℃での密度が1.00gcm−3を超えている成分を指す。コーラ系飲料には増量剤が含まれないのが一般的であるが、増量剤の使用については知られている。
本発明の油相の密度を調節するための増量剤の例としては、エステルガム、ダンマルガム、臭素化植物油(BVO)、ショ糖酢酸イソ酪酸エステル(SAIB)、三安息香酸グリセリン及びデカグリセリンエステルなどが挙げられる。本発明の油相は、1以上の増量剤を含んでいてもよい。
エステルガムは、ペールウッドロジン(pale wood rosin)を食用グリセリンでエステル化することにより製造される。松の木の含油樹脂中に見られる固体樹脂性物質であるウッドロジンは、約90重量%の樹脂酸、主にアビエチン酸とピメリン酸(pimeric acid)を含み、約10重量%の非酸性中性成分を含んでいる。エステルガムはウッドロジンをグリセリンでエステル化することにより調製され、かかるエステル化により、モノグリセリド、ジグリセリド及びトリグリセリドの混合物が作られる。真空蒸留及び蒸気散布により過剰なグリセリンを除去した後のウッドロジンの比重は、一般的には25℃で約1.08である。現在のところ、エステルガムはアメリカ合衆国及びその他の多くの国々で食品添加物として認可されている。
ダンマルガムは、マレーシア、インドネシア及び東インド諸島に自生しているダンマル属(Genus Dammar)、特にジャケツイバラ(Caesalpinaceae)科及びフタバガキ(Dipterocarpacae)科の低木に由来する、一群の水不溶性自然滲出物を指す。精油に対する溶解性が高く、一般的には濁エマルジョンにおける増量剤として使用される。ダンマルガムの比重は、一般的には20℃で約1.04〜1.08である。
臭素化植物油(BVO)は、元素臭素と反応した不飽和植物油を指す。臭素化植物油の比重は、一般的には20℃で約1.23〜1.33である。
ショ糖酢酸イソ酪酸エステル(SAIB)は、主に6,6’−ジアセチル−2,3,4,1’,3’,4’−ヘキサ−イソブチリルショ糖などのショ糖1モル当たり、約2モルの酢酸及び6モルのイソ酪酸を含むショ糖エステルの混合物であり、無水酢酸でショ糖をエステル化することにより製造される。ショ糖酢酸イソ酪酸エステルは、比重が20℃で約1.146の、無味無臭で無色の粘液である。
混濁剤
本明細書で使用される「混濁剤」との語句は、先に定義したように油相中で溶解する又は混和する、水と混和しない成分であって、かかる油相を含むエマルジョンの「濁り」又は濁度を増大させるのに役立つ成分を指す。
好ましい混濁剤としては、以下のものが挙げられる:植物油(菜種、ピーナッツ、トウモロコシ、アマニ、ダイズ、ヒマワリ、綿実並びにそれらの組み合わせ及び配合物)、部分及び完全硬化植物油、及びエステル化エポキシド伸長ポリオール(EEEP)などの油代替物。
ある実施形態においては、油相の総重量に対して0.5〜40.0%w/wの混濁剤を使用してもよい。
酸化防止剤
これに関連して使用される「酸化防止剤」との語句は、先に定義したように油相中で溶解する又は混和する、水と混和しない成分であって、かかる油相の酸化及び/又は酸敗化を防止するのに役立つ成分を指す。
好ましい酸化防止剤としては、トコフェロール、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)及びブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)がある。
他の成分
当業者であれば承知していることだが、油相には、水相とは混和しないが、かかる油相中で溶解する又は混和する他の成分が1つ以上含まれていてもよい。かかる成分は、前記油相、かかる油相を含む飲料エマルジョン、又は本発明の飲料完成品に、所望の機能的特徴を提供するのに役立つ。
他の成分としては、染料、保存料及びビタミンなどが挙げられる。
密度
本明細書で使用される「密度」との語句は、ある特定の組成物の単位体積当たりの質量を指す。密度は、後述するプロトコル2にしたがって、密度計(Density Meter DMA 38、Anton Paar社製)で測定される。測定は、20℃で実施される。全体を通じて(特別の定めのない限り)、密度はgcm−3で表される。
誤解を避けるため、「油相の密度」との語句は、分離している状態での油相の密度を指すこととする(すなわち、エマルジョン中に存在している場合の密度ではない)。
油相の密度は、少なくとも0.75gcm−3であることが好ましい。油相の密度は、少なくとも0.80gcm−3であることがより好ましい。油相の密度は、少なくとも0.84gcm−3であることがより好ましい。油相の密度は、少なくとも0.87gcm−3であることがより好ましい。
油相の密度は、1.00gcm−3未満であることが好ましい。油相の密度は、0.95gcm−3未満であることがより好ましい。油相の密度は、0.90gcm−3未満であることがより好ましい。油相の密度は、0.89gcm−3未満であることがより好ましい。
密度は、上述した好ましい上限値のいずれかと好ましい下限値のいずれかとの間であることが好ましい。密度は、0.84〜1.00gcm−3であることがより好ましい。密度は、0.85〜0.90gcm−3であることがより好ましい。密度は、0.87〜0.89gcm−3であることがより好ましい。当業者であれば、本発明の油相のような多成分系では、成分の本質に基づいて粘度及び密度を予測することが必ずしも可能ではないことは承知しているであろう。ある程度の定例的な試行錯誤が必要となるであろう。粘度及び密度の確認に関する詳細な手順は、実施例1及び2にそれぞれ記載されている。
さらに、当業者であれば、上記の特性が分離状態の油相の特性に関するものであっても、実際に分離状態の油相を調製するのは不要である又は好ましくない場合があること、かかる油相を含むエマルジョンを調製するほうがより便利であることも承知しているであろう。
コーラ系飲料エマルジョン
本明細書で使用される「エマルジョン」との語句は、混和することのない(配合不可能な)2つの物質の混合物を指す。一方の物質(分散相)が他方(連続相)の中で分散している。
水相が連続相で油相が分散相であること、すなわち、エマルジョンが水中油型エマルジョンであることが好ましい。
水相
本明細書で使用される「水相」との語句は、本発明の飲料エマルジョンの連続成分として存在する場合に、実質的に油相と混和することのない、水を主成分とする組成物を指す。コーラ系飲料は、エマルジョンの水相中にカラメルを含んでいることが好ましい。
本発明の有利な点は、得られたコーラ系飲料エマルジョンが、大量のカラメルが存在する場合でさえも安定していることにある。
水相は、飲料エマルジョンの製造において慣例とされる1つ以上の他の成分を含んでいてもよい。水相は、以下のもののうち1つ以上を含んでいることが好ましい:
糖類、低カロリー甘味料、及びカロリーを抑えた甘味料などの甘味料;
ショ糖などの糖類;
アセスルファムK、アリテーム、アスパルテーム、サイクラミン酸、ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、タガトース、ネオテーム、サッカリン、ステビオシド、及びスクラロースなどの低カロリー甘味料;
エリスリトール、硬化澱粉加水分解物及びマルチトール液糖、イソマルト、マルチトール、ラクチトール、ソルビトール及びマンニトール、キシリトール、結晶果糖、高果糖液糖、イソマルツロース、トレハロース、フルクトオリゴ糖及びポリデキストロース(Litesse(登録商標)など)などのカロリーを抑えた甘味料;
水溶性香味料;
水溶性着色剤;
カフェイン;
グリセリン;
クエン酸、リンゴ酸及びリン酸などの酸類、並びに食品として許容可能なそれらの塩;
ソルビン酸、安息香酸及び食品として許容可能なそれらの塩、特にナトリウム塩及びカリウム塩などの水溶性防腐剤;
アラビアガム、加工澱粉、キサンタンガム、レシチン及び他の多糖類などの付加的な乳化剤。
水相は、クエン酸を含むことが好ましい。水相は、クエン酸を、エマルジョンの重量に対して0.1%w/w〜0.5%w/wという量で含むことがより好ましい。
水相は、安息香酸ナトリウムを含むことが好ましい。水相は、安息香酸ナトリウムを、エマルジョンの重量に対して0.05%w/w〜0.1%w/wという量で含むことがより好ましい。
代替的な好ましい実施形態においては、水相は、エマルジョンの重量に対して、安息香酸ナトリウム及びソルビン酸カリウムを、両方合わせて0.05%w/w〜0.18%w/wという量で含んでいる。
水相のpHは、1〜7であることが好ましい。水相のpHは、2.5〜4であることがより好ましい。水相のpHは、3.2〜3.8であることがより好ましい。
水相は、飲料エマルジョンの重量に対して95.0〜99.7%w/wという量で存在することが好ましい。水相は、飲料エマルジョンの重量に対して98.0〜99.7%w/wという量で存在することがより好ましい。水相は、飲料エマルジョンの重量に対して98.5〜99.5%w/wという量で存在することがより好ましい。
油相は、飲料エマルジョンの重量に対して0.3〜5.0%w/wという量で存在することが好ましい。油相は、飲料エマルジョンの重量に対して0.3〜2.0%w/wという量で存在することがより好ましい。油相は、飲料エマルジョンの重量に対して0.5〜1.5%w/wという量で存在することがより好ましい。
ペクチン
本発明のエマルジョンの水相は、少なくともペクチンを含んでいる。本明細書で使用される「ペクチン」との語句は、特別の定めのない限り、1つの特定の物質に由来する又は2つ以上の物質に由来するペクチンを指すものであってもよい。
ペクチンは、構造多糖類、高分子量の高分子炭水化物であり、プロトペクチンの形態で植物細胞壁中によく見られる。ペクチンのEU番号はE440であり、米国FDA参照番号は184.1588(GRAS(一般に安全と認められる食品))である。ペクチン分子は一般に、分子量が最大で150,000であり、重合度は最大800単位である。細胞壁の構造を形成するのはプロトペクチンとセルロースであるため、ペクチンは植物細胞に重大な影響を与える。
ペクチンの主鎖は、少数の1,2結合型α−L−ラムノース単位が割り込んでいるα−1−4結合型ガラクツロン酸残基を含んでいる。また、ペクチンは、ほぼ交互になっているラムノ−ガラクツロナン鎖を備えた高度分岐領域を含んでいる。こうした高度分岐領域は、グリコシド結合によってラムノース単位のC3若しくはC4原子又はガラクツロン酸単位のC2若しくはC3原子に結合している他の糖単位(D−ガラクトース、L−アラビノース及びキシロースなど)も含有している。α−1−4結合型ガラクツロン酸残基の長鎖は一般に「スムース(smooth)」領域と称される一方、高度分枝領域は一般に「ヘアリー(hairy)領域」と称される。
本発明のエマルジョンに使用されるペクチンは、ガラクツロン酸の含有量が50〜85%であることが好ましい。かかるペクチンは、ガラクツロン酸の含有量が65〜80%であることがより好ましい。
市販のペクチンは、柑橘類果物(レモン、ライム、オレンジ及びグレープフルーツ)の皮、又はリンゴの搾りかすに由来するものが多く、こうした物質はすべて、ゲルの形成という点で優れた品質のペクチンを放出するものである。
甜菜ペクチンは、甜菜パルプから糖の抽出後に抽出される。柑橘ペクチン又は他のペクチンとの比較では、ゲル化性に関しては劣っていると一般に考えられている。
化学修飾又は酵素修飾を施した各種ペクチンも、「ペクチン」という語句の範囲内と考えられている。例えば、ペクチンは高エステルペクチンであってもよい。「高エステルペクチン」とは、エステル化の程度又はDEが50%以上のペクチンを指す。高エステルペクチンは、「HEペクチン」としても知られている。
あるいは、ペクチンは低エステルペクチンであってもよい。「低エステルペクチン」とは、エステル化の程度又はDEが50%未満のペクチンを指す。低エステルペクチンは、「LEペクチン」としても知られている。
組成物のペクチンは、エステル化の程度(DE)が55〜60%であることが好ましい。
組成物のペクチンは、アセチル化の程度が5〜50%であることが好ましい。組成物のペクチンは、アセチル化の程度が10〜50%であることがより好ましい。組成物のペクチンは、アセチル化の程度が10〜40%であることがより好ましい。アセチル化の程度が15〜35%であることが最も好ましい。
ペクチンは、少なくとも甜菜ペクチンを含むことが好ましい。ペクチンは、基本的に甜菜ペクチンからなることがより好ましい。ペクチンは、基本的に唯一の乳化剤として、甜菜ペクチンからなることがより一層好ましい。
ペクチンの平均分子量は、10kDa超であることが好ましい。ペクチンの平均分子量は、15kDa超であることがより好ましい。ペクチンの平均分子量は、20kDa超であることがより一層好ましい。ペクチンの平均分子量は、25kDa超であることがより一層好ましい。ペクチンの平均分子量は、30kDa超であることがより一層好ましい。ペクチンの平均分子量は、35kDa超であることがより一層好ましい。ペクチンの平均分子量は、40kDa超であることがより一層好ましい。ペクチンの平均分子量は、45kDa超であることが最も好ましい。
ペクチンの平均分子量は、100kDa未満であることが好ましい。ペクチンの平均分子量は、90kDa未満であることがより好ましい。ペクチンの平均分子量は、80kDa未満であることがより一層好ましい。ペクチンの平均分子量は、70kDa未満であることがより一層好ましい。ペクチンの平均分子量は、65kDa未満であることが最も好ましい。
ペクチンの平均分子量は、上述した好ましい上限値のいずれかと好ましい下限値のいずれかとの間であることが好ましい。ペクチンの平均分子量は、15〜100kDaの範囲内であることがより好ましい。ペクチンの平均分子量は、30〜100kDaの範囲内であることがより一層好ましい。ペクチンの平均分子量は、15〜70kDaの範囲内であることがより一層好ましい。ペクチンの平均分子量は、10〜60kDaであることがより一層好ましい。ペクチンの平均分子量は、15〜100kDaの範囲内であることがより一層好ましい。ペクチンの平均分子量は、30〜70kDaの範囲内であることがより一層好ましい。ペクチンの平均分子量は、45〜70kDaであることがより一層好ましい。平均分子量は、30〜65kDaであることがより一層好ましい。平均分子量は、45〜65kDaであることが最も好ましい。
飲料エマルジョンは、かかるエマルジョンの総重量に対して0.05〜1.00%w/wのペクチンを含むことが好ましい。飲料エマルジョンは、かかるエマルジョンの総重量に対して0.05〜0.50%w/wのペクチンを含むことがより好ましい。飲料エマルジョンは、かかるエマルジョンの総重量に対して0.05〜0.30%w/wのペクチンを含むことがより好ましい。飲料エマルジョンは、かかるエマルジョンの総重量に対して0.05〜0.10%w/wのペクチンを含むことがより好ましい。
安定性
本発明の飲料エマルジョンは、保管時に安定していることが好ましい。これに関連して、「安定している」とは、保管されているエマルジョンが、Tan and Holmes, "Stability of beverage flavour emulsions", Perfumer and Flavourist 1988, 13, 23-41により記載されている「環状膜形成テスト(ringing test)」に通ることを意味している(プロトコル3を参照のこと)。
飲料エマルジョンの調製
本発明のコーラ系飲料エマルジョンは、以下を含むプロセスにより適切に調製される:
(i)油相の構成要素と粘液成分を含む水相の構成要素とを結合させて混合物を形成するステップ;
(ii)前記混合物を均質化するステップ;
(iii)均質化した混合物とカラメルとを結合させるステップ;
(iv)均質化して飲料エマルジョンを形成するステップ。
多数の方法のうちのいずれか1つの方法により、油相と水相とを結合させるステップを遂行してもよい。例えば、油相を水相に添加してもよい。あるいは、水相を油相に添加してもよい。しかし、油相又は水相を、それらを結合させる前に調製する必要はなく、代替的なプロセスにおいては、水相の構成要素と油相の構成要素とを都合のよい順序で合わせてもよい。
しかし、本発明のある好ましい実施形態においては、結合の前に、油相と水相を別々に調製している。
本明細書で使用される均質化との語句は、それによって水相と油相とが、連続水相の内部に油相粒子が存在する安定したエマルジョンに転換するプロセスを指す。
予備的均質化及び最終的均質化という2段階で、均質化プロセスを行うことが好ましい。予備的均質化の後に最終的均質化を行うことが好ましい。
予備的均質化とは、結果的に、油相粒子の粒径が0.5〜1.2μm、より好ましくは0.5〜1.0μmになるようなプロセスステップである。
当業者に周知のさまざまな方法で、予備的均質化を遂行してもよい。予備的均質化を遂行する適切な方法としては、高速ミキサー、ハイドロシャーミキサー、ホモミキサーの使用、又は0〜50バールの圧力でのシングルパス均質化(single pass homegenisation)などが挙げられる。
最終的均質化とは、結果的に、油相粒子の粒径が0.3〜1.0μmになるようなプロセスステップである。
当業者に周知のさまざまな方法で、最終的均質化を遂行してもよい。上記予備的均質化の結果として得られたエマルジョンを、150〜300バールの圧力でホモジナイザーにかけることが好ましく、200〜250バールの圧力でかけることがより好ましい。かかるエマルジョンを2回以上ホモジナイザーにかけることが好ましい。かかるエマルジョンを2回又は3回ホモジナイザーにかけることがより好ましい。かかるエマルジョンを2回ホモジナイザーにかけることが最も好ましい。
粘液成分
当該技術では周知のように、ペクチンは、溶液中でゼラチン状ガム又は粘液成分を形成することができる。こうした成分は、クエン酸及び保存料などの他の成分も包含することができる。
飲料完成品
本発明の飲料エマルジョンを、水及び当該技術で慣例とされる1つ以上の原材料と組み合わせて、消費に好適な形態の飲料(「飲料完成品」)とすることができる。
飲料完成品は、かかる飲料完成品の重量に対して0.01〜1.00%w/wの本発明の飲料エマルジョンを含むことが好ましい。飲料完成品は、かかる飲料完成品の重量に対して0.02〜0.40%w/wの本発明の飲料エマルジョンを含むことがより好ましい。飲料完成品は、かかる飲料完成品の重量に対して0.10〜0.40%w/wの本発明の飲料エマルジョンを含むことがより好ましい。飲料完成品は、かかる飲料完成品の重量に対して0.10〜0.20%w/wの本発明の飲料エマルジョンを含むことがより好ましい。
飲料完成品は、炭酸を含まないものであってもよい。あるいは、飲料完成品は、炭酸を含んでいてもよい。飲料完成品は、0〜4.5%v/vの範囲内で炭酸を含んでいると、適切である。
飲料完成品は、アルコールを含んでいてもよい。飲料完成品は、飲料完成品の容量に対して0.01〜15%v/vという量でアルコールを含んでいることが好ましい。
飲料完成品は、糖度が0〜15度であることが好ましい。
飲料完成品は、(飲料エマルジョン中に存在する成分に加えて)以下に挙げるもののうち1つ以上を含んでいることが好ましい:
ショ糖などの糖類;
アセスルファムK、アリテーム、アスパルテーム、サイクラミン酸、ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、タガトース、ネオテーム、サッカリン、ステビオシド、及びスクラロースなどの低カロリー甘味料;
エリスリトール、硬化澱粉加水分解物及びマルチトール液糖、イソマルト、マルチトール、ラクチトール、ソルビトール及びマンニトール、キシリトール、結晶果糖、高果糖液糖、イソマルツロース、トレハロース、フルクトオリゴ糖及びポリデキストロース(Litesse(登録商標)など)などのカロリーを抑えた甘味料;
水溶性香味料;
水溶性着色剤;
カフェイン;
グアバ、キウイ、モモ、マンゴー、パパイヤ、パインアップル、バナナ、イチゴ、ラズベリー、ブルーベリー、オレンジ、グレープフルーツ、ミカン、レモン、ライム、レモンライム、及びリンゴなどのフルーツの果汁;
クエン酸、リンゴ酸及びリン酸などの酸類、並びに食品として許容可能なそれらの塩;
ソルビン酸、安息香酸及び食品として許容可能なそれらの塩、特にナトリウム塩及びカリウム塩などの水溶性防腐剤;
アラビアガム、加工澱粉、キサンタンガム、レシチン及び他の多糖類などの付加的な乳化剤。
飲料完成品は、クエン酸を含むことが好ましい。飲料完成品は、かかる飲料完成品の重量に対して0.1%w/w〜0.5%w/wという量でクエン酸を含むことがより好ましい。
飲料完成品は、安息香酸ナトリウムを含むことが好ましい。飲料完成品は、多くとも350ppmという量で安息香酸ナトリウムを含むことがより好ましい。
代替的な好ましい実施形態においては、飲料完成品は、安息香酸ナトリウム及びソルビン酸カリウムを、両方合わせて最大350ppmという量で含んでいる。
事後混合法又は予混合法にしたがい、飲料完成品を適切に調製することができる。
調合後、当該技術で周知の方法を用いて、飲料完成品を適切に低温殺菌することができる。例えば、85〜87℃にて20〜30秒間、飲料完成品を処理することができる。
このようにして製造された飲料完成品が示す濁りは、優れた、安定した水準のものである。また、かかる飲料完成品は、環状膜形成又は沈降を全く示すことなく長期にわたって安定している。
コーラ系飲料
コーラ系飲料は、澄明で濁りのない飲料である。
さらなる態様によると、甜菜ペクチンを含むコーラ系飲料が提供されている。
コーラ系飲料は、乳化剤及び/又は安定剤として甜菜ペクチンを含むことが好ましい。
コーラ系飲料は、唯一の乳化剤として甜菜ペクチンを含むことがより好ましい。
コーラ系飲料は、唯一の安定剤として甜菜ペクチンを含むことがより好ましい。
コーラ系飲料は、飲料の総重量に対して0.005〜0.200%w/wという量で甜菜ペクチンを含むことが好ましい。コーラ系飲料は、飲料の総重量に対して0.005〜0.100%w/wという量で甜菜ペクチンを含むことがより好ましい。コーラ系飲料は、飲料の総重量に対して0.05〜0.10%w/wという量で甜菜ペクチンを含むことがより好ましい。
コーラ系飲料は、そのような調理済み食品においては一般的な原材料を1つ以上含んでいることが好ましい。そうした原材料としては以下のものが挙げられる:
コーラ、レモン、ライム及びバニラなどの、香味料、特に香味油;甘草風味のものも含む;
カラメル;
糖類、低カロリー甘味料、及びカロリーを抑えた甘味料などの甘味料;
ショ糖などの糖類;
アセスルファムK、アリテーム、アスパルテーム、サイクラミン酸、ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、タガトース、ネオテーム、サッカリン、ステビオシド、及びスクラロースなどの低カロリー甘味料;
エリスリトール、硬化澱粉加水分解物及びマルチトール液糖、イソマルト、マルチトール、ラクチトール、ソルビトール及びマンニトール、キシリトール、結晶果糖、高果糖液糖、イソマルツロース、トレハロース、フルクトオリゴ糖及びポリデキストロース(Litesse(登録商標)など)などのカロリーを抑えた甘味料;
水溶性香味料;
水溶性着色剤;
カフェイン;
クエン酸、リンゴ酸及びリン酸などの酸類、並びに食品として許容可能なそれらの塩、特にリン酸;
ソルビン酸、安息香酸及び食品として許容可能なそれらの塩、特にナトリウム塩及びカリウム塩などの水溶性保存料
さらなる態様によると、コーラ系飲料における乳化剤及び/又は安定剤としての甜菜ペクチンの使用が提供されている。
さらなる態様においては、コーラ系飲料は、澄明で濁りのない飲料であって、平均粒径が300nm未満の油相粒子を含むエマルジョンを含んでいる。
これより、本発明を、以下の実施例においてより詳細に説明する。
[実施例]
コーラ系飲料エマルジョンの調製
表1に示したコーラ風味の油を使用して、コーラ系飲料エマルジョンを調製した。このコーラ風味の油を使用して、表2に示したコーラ構成要素(cola intgegrant)を調製した。このコーラ構成要素を使用して、表3に示したコーラ系飲料エマルジョンを調製した。
Figure 2009518028
Figure 2009518028
Figure 2009518028
安定したコーラ系飲料エマルジョンが得られた。
実施例1のコーラ系飲料エマルジョンを、表4に表示した量及び順序でさらなる原材料と組み合わせてシロップを作り、さらにそのシロップを希釈して、炭酸飲料完成品とした。
Figure 2009518028
表5に示したコーラ風味の油を使用して、コーラ系飲料エマルジョンを調製した。このコーラ風味油を使用して、表6に記したコーラ風味のエマルジョンを調製した。このコーラ風味のエマルジョンを使用して、表7に記したコーラ系飲料エマルジョンを調製した。
Figure 2009518028
Figure 2009518028
Figure 2009518028
調製されたコーラ系飲料エマルジョンは、0.2%w/wのペクチンを含んでおり、良好な安定性を示した。
炭酸水を添加することにより、かかる飲料エマルジョンを使用してコーラ系飲料完成品を調製した。
テストプロトコル
プロトコル1
油相の粘度を回転粘度測定法(LVF型粘度計、米国Brookfield社製)で測定する。サーモスタットで調節された測定(20℃)室に試料を置いた。一定のトルク又は応力で内部シリンダーを動かし、結果として生じたひずみを、内部シリンダーの回転速度として測定した。この速度は、プレート間の流動体の粘度により決まるものであって、所定のトルクでの回転が速いほど、分析対象の液体の粘度は低くなる。内部シリンダーの寸法パラメータにしたがって、剪断応力/ひずみ記録から粘度を計算した。LV型スピンドル(LV2)を使用して、30RPMの速度で20℃にて油相の粘度を測定した。
プロトコル2
密度計(Density Meter DMA 38、Anton PaarTM社製)により、油相の密度を測定する。分析する試料をガラス製U字管に注入し、代替的機械力を加えることにより、かかるU字管を強制的に正弦振動させる。U字管の共振周波数を測定し、適切な数学の方程式を用いてそれを密度に関連させることで、流動体の密度を確認する。正確な密度が判明している2つの流動体で、器具のキャリブレーションを行う。
プロトコル3
「環状膜形成テスト」は、清涼飲料中の飲料用風味付きエマルジョンの安定性を評価する最も普及している方法である。これは、少なくとも2ヶ月という期間における環状膜形成又は沈降を視覚化するために、飲料エマルジョンを含有する清涼飲料を入れた瓶を、4、20及び35℃+/−2で直立位置に保つというテストである。環状膜形成テストは、Tan and Holmes (1988): Stability of beverage flavour emulsions, Perfumer and Flavourist, 13: 23-41による記載の通りに行われる。
本明細書においてこれまでに記載したあらゆる刊行物は、参照により本明細書に組み込まれる。本発明の範囲及び精神から逸脱することのない、本発明に記載の方法及びシステムの様々な修正及び変更は、当業者には自明なことであろう。本発明を特定の好ましい実施形態に関して記載したが、請求項に記載の本発明が、そのような特定の実施形態に不当に限定されるべきではないことは、理解されてしかるべきである。特に、化学又は関連分野の熟練者にとっては自明なことである、ここに記載した本発明を実施するための形態の様々な修正は、添付した請求の範囲の範囲内であると解釈される。

Claims (32)

  1. 油相;
    水相;及び
    ペクチンを含むコーラ系飲料エマルジョンであって、前記エマルジョンの総重量に対して0.05%〜0.50%w/wのペクチンを含むコーラ系飲料エマルジョン。
  2. 20℃での密度が0.84〜1.00gcm−3であることを特徴とする請求項1記載のコーラ系飲料エマルジョン。
  3. 20℃での密度が0.87〜0.89gcm−3であることを特徴とする項1記載のコーラ系飲料エマルジョン。
  4. 柑橘油を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載のコーラ系飲料エマルジョン。
  5. 香味油を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか記載のコーラ系飲料エマルジョン。
  6. トリグリセリドを含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか記載のコーラ系飲料エマルジョン。
  7. エマルジョンの総重量に対して0.3〜2.0%w/wの油相を含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれか記載のコーラ系飲料エマルジョン。
  8. エマルジョンの総重量に対して98〜99.7%w/wの水相を含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか記載のコーラ系飲料エマルジョン。
  9. エマルジョンの総重量に対して0.05%〜0.30%w/wのペクチンを含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれか記載のコーラ系飲料エマルジョン。
  10. エマルジョンの総重量に対して0.05%〜0.10%w/wのペクチンを含むことを特徴とする請求項1〜9のいずれか記載のコーラ系飲料エマルジョン。
  11. 甘味料、香味料、着色剤、カフェイン、酸類、保存料、及び乳化剤のうちの1つ以上を含むことを特徴とする請求項1〜10のいずれか記載のコーラ系飲料エマルジョン。
  12. ペクチンが、少なくとも甜菜ペクチンを含むことを特徴とする請求項1〜11のいずれか記載のコーラ系飲料エマルジョン。
  13. エマルジョンが、平均粒径が1μm未満の油相粒子を含むことを特徴とする請求項1〜12のいずれか記載のコーラ系飲料エマルジョン。
  14. 請求項1〜13のいずれか記載のコーラ系飲料エマルジョンを含むコーラ系飲料完成品。
  15. 飲料エマルジョンが、飲料の総重量に対して0.10〜0.40%w/wという量で存在することを特徴とする請求項14記載のコーラ系飲料完成品。
  16. 以下のステップを含む、請求項1〜13のいずれか記載のコーラ系飲料エマルジョンの調製方法:
    (i)油相の構成要素と粘液成分を含む水相の構成要素とを結合させて混合物を形成するステップ;
    (ii)前記混合物を均質化するステップ;
    (iii)均質化した混合物とカラメルとを結合させるステップ;
    (iv)均質化して飲料エマルジョンを形成するステップ。
  17. 以下のステップを含むことを特徴とする請求項16記載の方法:
    油相を形成するステップ;
    粘液成分を含む水相を形成するステップ;
    油相と粘液成分を含む水相とを結合させるステップ;及び
    結果として得られた混合物を均質化するステップ。
  18. 均質化が、以下のステップを含むことを特徴とする請求項16又は17記載の方法:
    予備的均質化を行って油相粒子の平均粒径を0.5〜1.2μmとするステップ;及び
    最終的均質化を行って油相粒子の平均粒径を0.3〜1.0μmとするステップ。
  19. 最終的均質化が、150〜300バールの圧力でホモジナイザーにかけることにより達成されることを特徴とする請求項18記載の方法。
  20. 混合物を、2回以上ホモジナイザーにかけることを特徴とする請求項19記載の方法。
  21. 請求項1〜13のいずれか記載のコーラ系飲料エマルジョンにおける、乳化剤としての甜菜ペクチンの使用。
  22. 甜菜ペクチンを含むコーラ系飲料。
  23. 乳化剤及び/又は安定剤として甜菜ペクチンを含むことを特徴とする請求項22記載のコーラ系飲料。
  24. 唯一の乳化剤として甜菜ペクチンを含むことを特徴とする請求項22又は23記載のコーラ系飲料。
  25. 飲料の総重量に対して0.005〜0.200%w/wという量で甜菜ペクチンを含むことを特徴とする請求項22〜24のいずれか記載のコーラ系飲料。
  26. 飲料の総重量に対して0.005〜0.100%w/wという量で甜菜ペクチンを含むことを特徴とする請求項22〜24のいずれか記載のコーラ系飲料。
  27. コーラ系飲料における、乳化剤及び/又は安定剤としての甜菜ペクチンの使用。
  28. 実施例を参照してここに実質的に記載した飲料エマルジョン。
  29. 実施例を参照してここに実質的に記載した飲料完成品。
  30. 実施例を参照してここに実質的に記載した方法。
  31. 実施例を参照してここに実質的に記載した使用。
  32. 油相;
    水相;及び
    ペクチンを含む飲料エマルジョンであって、前記エマルジョンの総重量に対して0.05%〜0.50%w/wのペクチンを含む飲料エマルジョン。
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