JP2009515916A - ピリジルスルホンアミド誘導体、その製造法、及び薬剤としての使用 - Google Patents

ピリジルスルホンアミド誘導体、その製造法、及び薬剤としての使用 Download PDF

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Abstract

本発明の目的は、式Iの化合物、医薬的に許容され得るその塩、エナンチオマー、ジアステレオ異性体、及びラセミ体、上記化合物の調製、これらを含有する薬剤、及びこれらの製造、並びに癌等の疾患の抑制又は予防における上記化合物の使用である。
【選択図】なし

Description

本発明は、新規ピリジルスルホンアミド誘導体、その製造法、これらを含有する医薬組成物、及びその製造法、並びにこれらの化合物の薬剤活性物質としての使用に関する。
癌疾患の治療は医学において極めて重要である。患者に合った標的志向の治療を実現するために有効な癌治療法が世界中で求められている。これは、応用腫瘍学や癌治療関連基礎研究の分野で、近年極めて多くの科学研究が報告されていることからも明らかである。
腫瘍阻害の作用は極めて多様な種類の機構によるものであるが、判明しているのはその中の一部に過ぎない。既知の腫瘍薬について新しい作用機構が発見されることも珍しくない。これは本発明に係る化合物についても予想されることである。多くの腫瘍薬は、細胞における細胞分裂機構の阻止、腫瘍への栄養物質や酸素の供給の阻止(抗血管形成)、転移の阻止し、腫瘍細胞の増殖シグナルの受容及び更なる伝搬の阻止、腫瘍細胞のプログラム細胞死(アポトーシス)への誘導等の機構によって作用する。
臨床的に関連する細胞静止剤でも、異なる細胞内標的との相互作用等、異なる作用機構を有することから、相乗的な治療効果を達成するべく、組み合わせ投与される場合が多い。
Delarge, J.ら、Annales Pharmaceutiques Francaises 41(1983) 55-60 は、脂質低下作用を有する数種の4−フェニルチオピリジン−3−スルホンアミドを報告している。US4018929は、炎症阻害剤及び利尿剤としてのピリジンスルホンアミドに関する。Owa, T.ら、Bioorg Med Chem Lett (2002), 12(16), 2097-2100 は、抗腫瘍剤としてのN−(7−インドリル)−3−ピリジンスルホンアミド誘導体に関する。
WO2003/035629は、抗新生物剤としてのチオフェン−及びチアゾールスルホンアミドに関する。WO02/098848とWO2004/048329は、抗腫瘍剤としてのベンゾイルスルホンアミドに関する。
本発明の目的は、式Iの化合物、その互変異性体、医薬的に許容され得る塩、エナンチオマー、ジアステレオ異性体、及びラセミ体、腫瘍増殖阻害のためのその使用、上記化合物の調製、これらを含有する薬剤、及びこれらの製造、並びに疾患、特に結腸直腸癌、乳癌、肺癌、前立腺癌、膵臓癌、胃癌、膀胱癌、卵巣癌、黒色腫、神経芽腫、子宮頚癌、腎臓癌、白血病、又はリンパ腫等の癌の抑制又は予防における前記化合物の使用、又は対応する薬剤の製造における前記化合物の使用である。
本発明は、式Iの化合物
Figure 2009515916
[式中、
1は、
a)−O−フェニル(式中、フェニルは、ハロゲン、シアノ、アルキル、アルコキシ、ニトロ、アミノ、アルキルアミノ、又はジアルキルアミノにより、1置換又は2置換される);
b)−NRR’(式中、R及びR’は、独立に水素又はアルキルであるか;或いは、RとR’とが、これらが結合する窒素原子とともに、飽和5〜7員複素環を形成し、前記複素環は、アルキル又はアルコキシにより1〜3置換されていてもよい);
c)ハロゲン;又は
d)アルキル
により1〜3置換されていてもよいピリジルであり;
2は、フッ素、塩素、臭素、メチル、メトキシ、又はトリフルオロメチルであり;
3は、フッ素、塩素、臭素、メチル、又はトリフルオロメチルである]、
及び医薬的に許容され得るその塩に関する。
本発明の化合物は抗増殖活性を示し、インビトロ及びインビボでの腫瘍細胞の増殖を阻害する。
1.定義
本明細書において「アルキル」という語は、1〜6個、好ましくは1〜4個の炭素原子を含有する飽和の直鎖又は分岐鎖炭化水素を意味する。例としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、2−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシルが挙げられる。
本明細書において「アルコキシ」という語は、上に定義したアルキル基が酸素(−O−)を介して結合した基を意味する。例としては、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、1−メチル−プロポキシ、2−メチル−プロポキシ等が挙げられる。
本明細書において「アルキルアミノ」という語は、アルキル−NH−基を意味する。ここでアルキルは上記定義の通りである。例としては、N−メチル−アミノ、N−エチル−アミノ、N−イソプロピル−アミノ、N−(2−メチル−プロプ−1−イル)−アミノ等が挙げられる。
本明細書において「ジアルキルアミノ」という語は、2つのアルキル基が独立に上記で定義したものである(アルキル)2N−基を意味する。例としては、N,N−ジメチルアミノ、N−エチル−N−メチル−アミノ、N,N−ジエチルアミノ等が挙げられる。
本明細書において「ハロゲン」という語は、フッ素、塩素、臭素、及びヨウ素、好ましくはフッ素、塩素、又は臭素、更に好ましくは塩素及び臭素を意味する。
R及びR’が、それらが結合した窒素原子とともに形成する「複素環」という語は、最大3個、好ましくは1又は2個のヘテロ原子を含有する、5〜7個の環原子を有する飽和単環を意味する。ここで、少なくとも1つのヘテロ原子は窒素であり、残りのヘテロ原子は、独立に窒素、酸素、硫黄から選択され、残りの原子は炭素原子である。かかる飽和複素環の例としては、ピロリジン、モルホリン、チオモルホリン、ピペラジン、及びN−メチル−ピペラジン、ピペリジン、オキサゾリジン、チアゾリジン、アゼパンなどが挙げられる。好ましくはモルホリン、チオモルホリン、ピロリジン、又はアゼパンであり、更に好ましくはモルホリンである。式Iの定義によれば、かかる複素環は、アルキル又はアルコキシにより1〜3置換されていてもよい。好ましくは、かかる複素環は(C1〜C3)−アルキル又は(C1〜C3)−アルコキシにより1〜3置換されていてもよく、更に好ましくは、メチル又はメトキシにより1置換又は2置換されていてもよい。
本明細書において「ピリジル」という語は、ピリド−2−イル、ピリド−3−イル、ピリド−4−イルを意味する。中でもピリド−2−イル又はピリド−3−イルが好ましく、更に好ましくはピリド−3−イルである。かかるピリジルを使用する場合、これは1〜3置換、好ましくは1置換又は2置換される。置換基の位置としては、ピリジル残基のN原子の位置に対してオルト位であることが好ましい。例としては、ピリド−2−イルの6位、ピリド−3−イルの2位又は6位(好ましくは6位)、及びピリド−4−イルの2位又は6位が挙げられる。ピリド−2−イル及びピリド−3−イルの置換基の別の好ましい位置として、ピリジル−S(O)2−結合に対してパラ位が挙げられる。
本明細書で使用される「医薬的に許容され得る担体」とは、薬剤投与に適合する任意且つ全ての物質を包含する意である。例としては、溶媒、分散媒体、コーティング、抗細菌剤及び抗真菌剤、等張剤及び吸収遅延剤、並びに、薬剤投与に適合する他の物質や化合物が挙げられる。従来の任意の媒体又は物質は、活性化合物に不適合でない限り、本発明の組成物での使用が企図される。また、補助活性化合物を本組成物に導入してもよい。
本発明の化合物の調製法について本明細書に記載の方法に関連して、「予め活性化される」という語は、反応前にカルボン酸基が反応性カルボン酸誘導体に変換されることを意味する。かかる活性化は、一般的には溶媒無しで、或いはジクロロメタン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、及びこれらの混合物等の溶媒中で、0℃〜100℃の温度で行なわれる。活性化に使用される一般的な方法としては、塩素化又はイミダゾリド形成が挙げられる。一般的に使用される塩素化試薬としては、塩化チオニル、塩化オキサリル、三塩化リン、五塩化リン、オキシ塩化リン、N−クロロスクシニミドトリフェニルホスフィンが挙げられる。一般的に使用されるイミダゾリン化法としては、N,N’−カルボニルジイミダゾール(CDI)との反応が挙げられる。一般的に使用されるその他の活性化法としては、1−エチル−3−(3’−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDCI)、ヒドロキシ−ベンゾトリアゾール(HOBt)等の活性化剤の使用が挙げられる。
本明細書で使用される、化合物の「治療的有効量」という語は、疾患の症状を予防、緩和、又は改善し、或いは治療対象の生存を延長するのに有効な化合物の量を意味する。治療的有効量の測定は、本分野の技術の範囲内である。
本発明の化合物の治療的有効量又は用量は、広い範囲から選択され、本分野で公知の方法により決定することができる。かかる用量は、具体的な症例毎に、個々の要件(例えば、投与される具体的な化合物、投与経路、治療される症状、治療される患者等)に応じて調整すればよい。一般的に、体重約70kgの成人への経口投与又は非経口投与の場合、約10mg〜約10,000mg、好ましくは約200mg〜約1,000mgの1日用量が適切であるが、指示がある場合には上限を超えてもよい。1日用量は単回用量として投与しても、分割用量として投与してもよく、非経口投与の場合は連続注入してもよい。
本明細書で質量スペクトル法(MS)に関して使用される「ESI+」という語は、陽電子噴霧イオン化法を意味する。
2.詳細な説明
本発明の一実施態様は、式Iの化合物であって、
1が、
a)−O−フェニル(式中、フェニルは、ハロゲン、シアノ、アルキル、アルコキシ、ニトロ、アミノ、アルキルアミノ、又はジアルキルアミノにより、1置換又は2置換される);
b)−NRR’(式中、R及びR’は、独立に水素又はアルキルであるか;或いは、RとR’とが、これらが結合する窒素原子とともに、飽和5〜7員複素環を形成し、前記複素環は、アルキル又はアルコキシにより1〜3置換されていてもよい);
c)ハロゲン;又は
d)アルキル
により1〜3置換されていてもよいピリジルであり;
2が、フッ素、塩素、臭素、メチル、又はトリフルオロメチルである、式Iの化合物である。
本発明の一実施態様は、R1が、
a)−O−フェニル;
b)−NRR’(式中、RとR’とは、これらが結合している窒素原子とともに、飽和5〜7員複素環を形成し、前記複素環は、アルキル又はアルコキシ(好ましくはアルキル)により1〜3置換されていてもよい);又は
c)ハロゲン、
により1〜3置換されていてもよいピリド−3−イルである、式Iの化合物である。
本発明の別の実施態様は、R1がピリド−2−イルである式Iの化合物である。
本発明の別の実施態様は、R1がピリド−3−イルである式Iの化合物である。
本発明の別の実施態様は、R1がピリド−4−イルである式Iの化合物である。
本発明の別の実施態様は、R1が、
a)−NRR’(式中、R及びR’は独立に水素又はアルキルであるか;或いは、RとR’とが、これらが結合している窒素原子とともに、飽和5〜7員複素環を形成し、前記複素環はアルキル又はアルコキシ(好ましくはアルキル)により1〜3置換されていてもよい);又は
b)ハロゲン
により1〜3置換されていてもよいピリジルである、式Iの化合物である。
本発明の別の実施態様は、R1が、
−NRR’(式中、R及びR’は独立に水素又はアルキル(好ましくはアルキル)であるか;或いは、RとR’とが、これらが結合している窒素原子とともに、飽和5〜7員複素環を形成し、前記複素環は、アルキル又はアルコキシ(好ましくはアルキル)により、1〜3置換(好ましくは1置換又は2置換)されていてもよい。)により1置換されていてもよいピリジルである、式Iの化合物である。
本発明の別の実施態様は、R1が、
−NRR’(式中、R及びR’は独立にアルキルであるか;或いは、RとR’とが、これらが結合している窒素原子とともに、飽和5〜7員複素環を形成し、前記複素環はアルキル又はアルコキシにより1置換又は2置換されていてもよい)により1置換されていてもよいピリド−3−イルである、式Iの化合物である。
本発明の別の実施態様は、R1が、
−NRR’(式中、RとR’とは、これらが結合している窒素原子とともに、飽和5〜7員複素環を形成し、前記複素環は、アルキル又はアルコキシ(好ましくはアルキル)により1〜3置換されていてもよい)により1〜3置換されていてもよいピリジルである、式Iの化合物である。
本発明の別の実施態様は、R1が、
−NRR’(式中、RとR’とは、これらが結合している窒素原子とともに、飽和5〜7員複素環を形成し、前記複素環は、アルキル又はアルコキシにより1置換又は2置換されていてもよい)により1置換されていてもよいピリド−3−イルである、式Iの化合物である。
本発明の別の実施態様は、R1が、−O−フェニルにより1〜3置換されていてもよいピリジルである、式Iの化合物である。
本発明の別の実施態様は、R1が、−O−フェニルにより1置換されたピリド−3−イルである、式Iの化合物である。
本発明の一実施態様は、R1が、ハロゲンにより1〜3置換されていてもよいピリジルである、式Iの化合物である。
本発明の一実施態様は、R1が、ハロゲンにより1置換又は2置換されたピリド−3−イルである、式Iの化合物である。
本発明の別の実施態様は、R2が塩素、臭素、メチル、又はトリフルオロメチルである、式Iの化合物である。
本発明の別の実施態様は、R2が塩素、臭素、メチル、メトキシ、又はトリフルオロメチルである、式Iの化合物である。
本発明の別の実施態様は、
2がフッ素であり;
3が塩素である、式Iの化合物である。
かかる化合物の例としては、
6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−スルホン酸4−クロロ−2−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;及び
6−フェノキシ−ピリジン−3−スルホン酸4−クロロ−2−フルオロ−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩からなる群より選択される化合物が挙げられる。
本発明の別の実施態様は、
2がフッ素であり;
3が臭素である、式Iの化合物である。
かかる化合物の例としては、
6−フェノキシ−ピリジン−3−スルホン酸4−ブロモ−2−フルオロ−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−スルホン酸4−ブロモ−2−フルオロ−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;及び
5−ブロモ−6−クロロ−ピリジン−3−スルホン酸4−ブロモ−2−フルオロ−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩からなる群より選択される化合物が挙げられる。
本発明の別の実施態様は、
2がフッ素であり;
3がトリフルオロメチルである、式Iの化合物である。
かかる化合物の例としては、
6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−スルホン酸2−フルオロ−4−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩
5−ブロモ−6−クロロ−ピリジン−3−スルホン酸2−フルオロ−4−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;及び
6−フェノキシ−ピリジン−3−スルホン酸−2−フルオロ−4−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩からなる群より選択される化合物が挙げられる。
本発明の別の実施態様は、
2が塩素であり;
3が塩素である、式Iの化合物である。
かかる化合物の例としては、
6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−スルホン酸2,4−ジクロロ−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
5−ブロモ−6−クロロ−ピリジン−3−スルホン酸2,4−ジクロロ−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
ピリジン−3−スルホン酸2,4−ジクロロ−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
6−フェノキシ−ピリジン−3−スルホン酸2,4−ジクロロ−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
4−メトキシ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−スルホン酸2,4−ジクロロ−ベンゾイルアミド;
4−メチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−スルホン酸2,4−ジクロロ−ベンゾイルアミド;アンモニウム塩
6−アゼパン−1−イル−ピリジン−3−スルホン酸2,4−ジクロロ−ベンゾイルアミド;
6−ピロリジン−1−イル−ピリジン−3−スルホン酸2,4−ジクロロ−ベンゾイルアミド;
6−チオモルホリン−4−イル−ピリジン−3−スルホン酸2,4−ジクロロ−ベンゾイルアミド;
3−メチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−スルホン酸2,4−ジクロロ−ベンゾイルアミド;
6−(2,6−ジメチル−モルホリン−4−イル)−ピリジン−3−スルホン酸2,4−ジクロロ−ベンゾイルアミド;
6−(メチル−プロピル−アミノ)−ピリジン−3−スルホン酸2,4−ジクロロ−ベンゾイルアミド;及び
6−((2S,6R)−2,6−ジメチル−モルホリン−4−イル)−ピリジン−3−スルホン酸2,4−ジクロロ−ベンゾイルアミドからなる群より選択される化合物が挙げられる。
本発明の別の実施態様は、
2が塩素であり;
3がフッ素である、式Iの化合物である。
かかる化合物の例としては、
6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−スルホン酸2−クロロ−4−フルオロ−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
5−ブロモ−6−クロロ−ピリジン−3−スルホン酸2−クロロ−4−フルオロ−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
6−フェノキシ−ピリジン−3−スルホン酸2−クロロ−4−フルオロ−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
4−メチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−スルホン酸2−クロロ−4−フルオロ−ベンゾイルアミド;
6−(メチル−プロピル−アミノ)ピリジン−3−スルホン酸2−クロロ−4−フルオロ−ベンゾイルアミド;
6−アゼパン−1−イル−ピリジン−3−スルホン酸2−クロロ−4−フルオロ−ベンゾイルアミド;
6−ピロリジン−1−イル−ピリジン−3−スルホン酸2−クロロ−4−フルオロ−ベンゾイルアミド;
3−メチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−スルホン酸2−クロロ−4−フルオロ−ベンゾイルアミド;及び
6−チオモルホリン−4−イル−ピリジン−3−スルホン酸2−クロロ−4−フルオロ−ベンゾイルアミドからなる群より選択される化合物が挙げられる。
本発明の別の実施態様は、
2が塩素であり;
3が臭素である、式Iの化合物である。
かかる化合物の例としては、
5−ブロモ−6−クロロ−ピリジン−3−スルホン酸4−ブロモ−2−クロロ−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;及び
6−フェノキシ−ピリジン−3−スルホン酸4−ブロモ−2−クロロ−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩からなる群より選択される化合物が挙げられる。
本発明の別の実施態様は、
2が臭素であり;
3が塩素である、式Iの化合物である。
かかる化合物の例としては、
5−ブロモ−6−クロロ−ピリジン−3−スルホン酸2−ブロモ−4−クロロ−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−スルホン酸2−ブロモ−4−クロロ−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;及び
6−フェノキシ−ピリジン−3−スルホン酸2−ブロモ−4−クロロ−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩からなる群より選択される化合物が挙げられる。
本発明の別の実施態様は、
2が臭素であり;
3がフッ素である、式Iの化合物である。
かかる化合物の例としては、
ピリジン−3−スルホン酸2−ブロモ−4−フルオロ−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−スルホン酸2−ブロモ−4−フルオロ−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
5−ブロモ−6−クロロ−ピリジン−3−スルホン酸2−ブロモ−4−フルオロ−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;及び
6−フェノキシ−ピリジン−3−スルホン酸2−ブロモ−4−フルオロ−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩からなる群より選択される化合物が挙げられる。
本発明の別の実施態様は、
2が臭素であり;
3がメチルである、式Iの化合物である。
かかる化合物の例としては、
6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−スルホン酸2−ブロモ−4−メチル−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
5−ブロモ−6−クロロ−ピリジン−3−スルホン酸2−ブロモ−4−メチル−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;及び
6−フェノキシ−ピリジン−3−スルホン酸2−ブロモ−4−メチル−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩からなる群より選択される化合物が挙げられる。
本発明の別の実施態様は、
2がメチルであり;
3が塩素である、式Iの化合物である。
かかる化合物の例としては、
6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−スルホン酸4−クロロ−2−メチル−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
6−フェノキシ−ピリジン−3−スルホン酸4−クロロ−2−メチル−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;及び
5−ブロモ−6−クロロ−ピリジン−3−スルホン酸4−クロロ−2−メチル−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩からなる群より選択される化合物が挙げられる。
本発明の別の実施態様は、
2がメチルであり;
3が臭素である、式Iの化合物である。
かかる化合物の例としては、
6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−スルホン酸4−ブロモ−2−メチル−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
5−ブロモ−6−クロロ−ピリジン−3−スルホン酸4−ブロモ−2−メチル−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;及び
6−フェノキシ−ピリジン−3−スルホン酸4−ブロモ−2−メチル−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩からなる群より選択される化合物が挙げられる。
本発明の別の実施態様は、
2がメチルであり;
3がメチルである、式Iの化合物である。
かかる化合物の例としては、
6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−スルホン酸2,4−ジメチル−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
5−ブロモ−6−クロロ−ピリジン−3−スルホン酸2,4−ジメチル−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;及び
6−フェノキシ−ピリジン−3−スルホン酸2,4−ジメチル−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩からなる群より選択される化合物が挙げられる。
本発明の別の実施態様は、
2がトリフルオロメチルであり;
3がフッ素である、式Iの化合物である。
かかる化合物の例としては、
ピリジン−3−スルホン酸4−フルオロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−スルホン酸4−フルオロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
6−フェノキシ−ピリジン−3−スルホン酸4−フルオロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
5−ブロモ−6−クロロ−ピリジン−3−スルホン酸4−フルオロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
4−メチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−スルホン酸4−フルオロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド;
6−アゼパン−1−イル−ピリジン−3−スルホン酸4−フルオロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド;
6−ピロリジン−1−イル−ピリジン−3−スルホン酸4−フルオロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド;
6−チオモルホリン−4−イル−ピリジン−3−スルホン酸4−フルオロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド;及び
6−(ブチル−エチル−アミノ)−ピリジン−3−スルホン酸4−フルオロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミドからなる群より選択される化合物が挙げられる。
本発明の別の実施態様は、
2がトリフルオロメチルであり;
3がトリフルオロメチルである、式Iの化合物である。
かかる化合物の例としては、
5−ブロモ−6−クロロ−ピリジン−3−スルホン酸2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;及び
6−フェノキシ−ピリジン−3−スルホン酸2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−スルホン酸2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;及び
ピリジン−3−スルホン酸2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩からなる群より選択される化合物が挙げられる。
本発明の別の実施態様は、
2がトリフルオロメチルであり;
3が塩素である、式Iの化合物である。
かかる化合物の例としては、
4−メチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−スルホン酸4−クロロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド;
6−アゼパン−1−イル−ピリジン−3−スルホン酸4−クロロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド;
6−ピロリジン−1−イル−ピリジン−3−スルホン酸4−クロロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド;アンモニウム塩;
3−メチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−スルホン酸4−クロロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド;アンモニウム塩
4−メトキシ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−スルホン酸4−クロロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド;アンモニウム塩;
6−(2,6−ジメチル−モルホリン−4−イル)−ピリジン−3−スルホン酸4−クロロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド;
6−ジプロピルアミノ−ピリジン−3−スルホン酸4−クロロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド;
6−(ヘキシル−メチル−アミノ)−ピリジン−3−スルホン酸4−クロロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド;アンモニウム塩;
6−チオモルホリン−4−イル−ピリジン−3−スルホン酸4−クロロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド;アンモニウム塩;
6−(エチル−メチル−アミノ)−ピリジン−3−スルホン酸4−クロロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド;アンモニウム塩;
6−(メチル−プロピル−アミノ)−ピリジン−3−スルホン酸4−クロロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド;アンモニウム塩;
6−(ブチル−エチル−アミノ)−ピリジン−3−スルホン酸4−クロロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド;アンモニウム塩;及び
6−((2R,6S)−2,6−ジメチル−モルホリン−4−イル)−ピリジン−3−スルホン酸4−クロロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミドからなる群より選択される化合物が挙げられる。
本発明の別の実施態様は、
2がメトキシであり;
3が塩素である、式Iの化合物である。
かかる化合物の例としては、
4−メトキシ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−スルホン酸4−クロロ−2−メトキシ−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
6−チオモルホリン−4−イル−ピリジン−3−スルホン酸4−クロロ−2−メトキシ−ベンゾイルアミド;
6−ピロリジン−1−イル−ピリジン−3−スルホン酸4−クロロ−2−メトキシ−ベンゾイルアミド;アンモニウム塩;
6−アゼパン−1−ピリジン−3−スルホン酸4−クロロ−2−メトキシ−ベンゾイルアミド;及び
4−メチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−スルホン酸4−クロロ−2−メトキシ−ベンゾイルアミドからなる群より選択される化合物が挙げられる。
当然ながら、上記実施態様を組み合わせれば、本発明の更なる実施態様を作成することが可能である。かかる組み合わせの実施態様としては、以下が挙げられる。
a)本発明の別の実施態様は、
1がピリド−2−イルであり;
2が塩素、臭素、メチル、又はトリフルオロメチルである、式Iの化合物である。
b)本発明の別の実施態様は、
1が、
a)−O−フェニル;
b)−NRR’(式中、RとR’とは、これらが結合している窒素原子とともに、飽和5〜7員複素環を形成し、前記複素環はアルキル又はアルコキシ(好ましくはアルキル)により1〜3置換されていてもよい);又は
c)ハロゲン、
により1〜3置換されていてもよいピリド−3−イルであり;
2が、塩素、臭素、メチル、又はトリフルオロメチルである、式Iの化合物である。
c)本発明の別の実施態様は、
1がピリド−2−イルであり、
2がトリフルオロメチルであり;そして
3がフッ素である、式Iの化合物である。
d)本発明の別の実施態様は、
1が、−NRR’(式中、RとR’とは、これらが結合している窒素原子とともに、飽和5〜7員複素環を形成し、前記複素環はアルキル又はアルコキシ(好ましくはアルキル)により1〜3置換されていてもよい)により1〜3置換されていてもよいピリジルであり;
2が塩素であり;
3が塩素である、式Iの化合物である。
e)本発明の別の実施態様は、
1が、−NRR’(式中、RとR’とは、これらが結合している窒素原子とともに、飽和5〜7員複素環を形成し、前記複素環はアルキル又はアルコキシ(好ましくはアルキル)により1〜3置換されていてもよい)により1〜3置換されていてもよいピリド−3−イルであり;
2が塩素であり;そして
3が塩素である、式Iの化合物である。
f)本発明の別の実施態様は、
1がピリド−3−イルであり;
2が塩素、臭素、メチル、又はトリフルオロメチルである、式Iの化合物である。
g)本発明の別の実施態様は、
1が、−NRR’(式中、RとR’とは、これらが結合している窒素原子とともに、飽和5〜7員複素環を形成し、前記複素環はアルキル又はアルコキシ(好ましくはアルキル)により1〜3置換されていてもよい)により1〜3置換されていてもよいピリド−3−イルであり;
2が塩素、メトキシ、又はトリフルオロメチルである、式Iの化合物である。
本発明の別の実施態様は、式Ia
Figure 2009515916
(式中、
R及びR’は、独立に水素又はアルキル(好ましくはアルキル)であるか;或いは、RとR’とが、これらが結合している窒素原子とともに、飽和5〜7員複素環を形成し、前記複素環はアルキル又はアルコキシにより1〜3置換(好ましくは1置換又は2置換)されていてもよく;
2は、フッ素、塩素、臭素、メチル、メトキシ、又はトリフルオロメチル(好ましくは塩素、臭素、メチル、メトキシ、又はトリフルオロメチル)であり;
3は、フッ素、塩素、臭素、メチル、又はトリフルオロメチルである)の化合物、
及び医薬的に許容され得るその塩である。
本発明の別の実施態様は、R及びR’が、独立に水素又はアルキル(好ましくはアルキル)である、式Iaの化合物である。
本発明の別の実施態様は、RとR’とが、これらが結合している窒素原子とともに、飽和5〜7員複素環を形成し、前記複素環はアルキル又はアルコキシにより1〜3置換(好ましくは1置換又は2置換)されていてもよい、式Iaの化合物である。
本発明の別の実施態様は、
RとR’とが、これらが結合している窒素原子とともに、飽和5〜7員複素環を形成し、前記複素環はアルキル又はアルコキシにより1〜3置換(好ましくは1置換又は2置換)されていてもよく;
2が塩素、臭素、メチル、メトキシ、又はトリフルオロメチルである、式Iaの化合物である。
本発明の別の実施態様は、
RとR’とが、これらが結合している窒素原子とともに、飽和5〜7員複素環を形成し、前記複素環はアルキル又はアルコキシにより1〜3置換(好ましくは1置換又は2置換)されていてもよく;
2が、塩素又はトリフルオロメチルであり;
3が、フッ素又は塩素である、式Iaの化合物である。
式Iの化合物は、化学的に関連する化合物について知られている任意の調製法によって調製することができる。かかる調製法も本発明の目的である。
本発明の一実施態様は、式Iの化合物を調製する方法であって、
式IIIの化合物
Figure 2009515916
(式中、R1は、請求項1の式Iに示した意味である)に、予め活性化された式IVの安息香酸
Figure 2009515916
(式中、R2及びR3は、式Iについて示した意味である)を反応させ、式Iの化合物
Figure 2009515916
(式中、R1、R2及びR3は、請求項1の式Iに示した意味である)を得る、方法である。
本発明の対象である、式Iの化合物又は医薬的に許容され得るその塩は、化学的に関連する化合物について知られている任意の調製法によって調製することができる。かかる方法を式Iの化合物又は医薬的に許容され得るその塩の調製に使用する場合の代表的な例を、以下のスキーム1及び2(並びに実施例)に示す。式中、別途記載する場合を除き、R、R’、R1、R2及びR3は、前述した意味を表わす。必要な出発物質は市販されているか、或いは有機化学の標準的な手法により得ることができる。かかる出発物質の調製法の例としては、後述の実施例に記載の方法や、スキーム1及び2に関して以下に引用する文献に記載の方法が挙げられる。或いは、有機化学者の通常の技能の範囲内の、例示した方法と類似の方法によっても、必要な出発物質を得ることができる。
スキーム1
式Iのピリジルスルホンアミド誘導体は、例えばスキーム1に示すように、対応する塩化スルホンアミドから得られる。
Figure 2009515916
スキーム1において、R1、R2、及びR3は、式Iに示した意味である。
工程1:反応シーケンス(スキーム1)の工程1は、当業者に公知の方法(例えばアンモニア分解)を用いて、式IIのピリジンスルホニルクロリドを、式IIIのピリジンスルホンアミドに変換する一工程法である。本反応は通常は、ジクロロメタン、ジクロロエタン、アセトニトリル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、及びこれらの混合物等の溶媒の存在又は不在下、−78℃〜30℃の温度で行なわれる。式IIのピリジンスルホニルクロリドは、市販品であってもよく、或いは対応するピリジンスルホン酸から塩素化により調製してもよい(例えば、Corey, E.J. et al, J. Org. Chem. 54(1989) 389-393参照)。
工程1(スキーム1)とは別に、式IIIの置換ピリジル−3−スルホンアミド誘導体であって、6位がモルホリン、チオモルホリン、ピロリジン、ピペリジン、アゼパン等の窒素含有複素環、又は、ジメチルアミノ、ジエチルアミン等の2級アミンで置換された誘導体は、6−クロロ−ピリジル−3−スルホンアミドから[6−クロロ−ピリジル−3−スルホン酸クロリドを介して;例えば Naegeli, C.; et al, Helvetica Chimica Acta 21 (1938) 1746-1756; Owa, T.; et al, Bioorg Med Chem Lett (2002), 12(16), 2097-2100、又はUS 3,991,057A]、US 3,991,057A; Thunus, L., Ann. Pharm. Fr. 32 (1974) 443-446; Thunus, L., Ann. Pharm. Fr. 35 (1977) 197-203; 及び Naegeli, C. et al, Helvetica Chimica Acta 21 (1938) 1746-1756に記載の方法に従って、調製することができる。また、式IIIのかかる誘導体は市販されている。スキーム2も参照されたい。
工程2:反応シーケンス(スキーム1)の工程2は二工程法であり、当業者に公知の方法を使用して、式IVの安息香酸のカルボキシル基を活性化した後に、式IIIのスルホンアミドをアシル化して、式Iのアシルスルホンアミド誘導体を得る。第1工程(活性化)は通常、溶媒(例えばジクロロメタン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、及びこれらの混合物)の存在又は不在下、0℃〜100℃の温度で行なわれる。活性化に使用される一般的な方法としては、塩素化やイミダゾリド形成が挙げられる。一般的に使用される塩素化試薬としては、塩化チオニル、塩化オキサリル、三塩化リン、五塩化リン、オキシ塩化リン、N−クロロスクシニミドトリフェニルホスフィン、及びトリフェニルホスフェインを有するN−クロロスクシニミドが挙げられる。一般的に使用されるイミダゾール化法としては、N,N’−カルボニルジイミダゾール(CDI)との反応が挙げられる。一般的に使用される他の活性化法としては、ヒドロキシ−ベンゾトリアゾール(HOBt)の存在又は不在下での、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(EDCI)等の活性化剤の使用が挙げられる。第2工程(アシル化)は通常、溶媒(例えばジクロロメタン、ジクロロエタン、アセトニトリル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、クロロホルム、ジメチルホルムアミド、及びこれらの混合物)中、10℃〜100℃の温度で行なわれる。一般的に使用される塩基としては、水素化ナトリウム、水素化カリウム、炭酸カリウム、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデ−7−セン(DBU)が挙げられる。
スキーム2
式Iの置換ピリジル−3−スルホンアミド誘導体のうち、ピリジルの6位が窒素含有複素環(例えばモルホリン、チオモルホリン、ピロリジン、ピペリジン、アゼパン等)又はアミン(例えばジメチルアミン、ジエチルアミン等)で置換された、Iaと命名された誘導体は、以下のスキーム2に従って調製することができる。
Figure 2009515916
スキーム2のR2、R3、R、及びR’は、上記の式Iに示した意味である。
スキーム2において、式Iaの化合物は、6−クロロ−ピリジル−3−スルホンアミドを介して調製することができる。
6−クロロ−ピリジル−3−スルホンアミドは、市販品でもよい。また、6−クロロ−ピリジル−3−スルホンアミドは、スキーム2の反応シーケンスの最初の2工程に従って、6−クロロ−ピリジン−3−イルアミンから6−クロロ−ピリジル−3−スルホン酸クロリドを介して調製してもよい。或いは、6−クロロ−ピリジル−3−スルホンアミドは、Naegeli, C.; et al, Helvetica Chimica Acta 21 (1938) 1746-1756、又はUS3,991,057Aに従って調製される。
次に、6−クロロ−ピリジル−3−スルホンアミドを、式IVの窒素含有複素環又はアミンと、塩基(例えば、ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン、水素化ナトリウム、水素化カリウム、及びDBU(1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデ−7−セン))の存在下、溶媒(例えばジクロロメタン、ジクロロエタン、アセトニトリル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、クロロホルム、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、及びこれらの混合物)中、−10℃〜100℃の温度で反応させることにより、式IIIaの化合物が得られる。
最終工程では、式IIIaのスルホンアミドを、式Vの安息香酸塩化物(式IVの安息香酸から塩素化により得られる−詳細はスキーム1の工程2)によってアシル化することにより、対応する式Iaのピリジル−3−スルホンアミド誘導体が得られる。この反応は通常、溶媒(例えばジクロロメタン、ジクロロエタン、アセトニトリル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、クロロホルム、ジメチルホルムアミド、及びこれらの混合物)中、−10℃〜100℃の温度で行なわれる。一般的に使用される塩基としては、水素化ナトリウム、水素化カリウム、炭酸カリウム、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデ−7−セン(DBU)が挙げられる。
式Iの化合物は、1又は数個のキラル中心を含んでいてもよく、ひいては、ラセミ体、エナンチオマー、又はジアステレオ異性体型で存在していてもよい。ラセミ体は公知の方法によりエナンチオマーに分離することができる。例えば、結晶化により分離可能なジアステレオ異性体はラセミ混合物から、D−又はL−樟脳スルホン酸等の光学活性酸との反応により形成される。また、市販のキラルHPLC相クロマトグラフィーを用いて、エナンチオマーの分離を行なうこともできる。
本発明の化合物又は医薬的に許容され得るその塩と、医薬的に許容され得る担体とを含有する医薬組成物又は薬剤も、本発明の目的である。また、その製造法であって、1又は2以上の本発明の化合物及び/又は医薬的に許容され得る塩を、(所望であれば1又は2以上の他の治療的に有用な物質とともに)1又は2以上の医薬的に許容され得る担体と混合して製剤投与型にする工程を含んでなる方法も、同様に本発明の目的である。
本発明の一実施態様は、式Iの1又は2以上の化合物を、医薬的に許容され得る担体とともに含んでなる医薬組成物である。
本発明の別の実施態様は、式Iの1又は2以上の化合物を含んでなる、腫瘍増殖阻害用の医薬組成物である。
本発明の別の実施態様は、式Iの1又は2以上の化合物を含んでなる、癌の治療用の医薬組成物である。
本発明の別の実施態様は、式Iの1又は2以上の化合物を活性成分として、医薬的に許容され得る担体とともに含んでなる、結腸直腸癌、乳癌、肺癌、前立腺癌、膵臓癌、胃癌、膀胱癌、卵巣癌、黒色腫、神経芽腫、子宮頚癌、腎臓癌、白血病、又はリンパ腫の治療用の医薬組成物である。
本発明の別の実施態様は、腫瘍増殖の阻害用の対応する医薬組成物の製造のための、式Iの化合物の使用である。
本発明の別の実施態様は、癌の治療用の対応する医薬組成物の製造のための、式Iの化合物の使用である。
本発明の別の実施態様は、抗増殖剤としての、式Iの化合物の使用である。
本発明の別の実施態様は、癌の治療のための、式Iの1又は2以上の化合物の使用である。
本発明の化合物は、医薬的に許容され得るその塩の形で存在してもよい。「医薬的に許容され得る塩」という語は、式Iの化合物の生物学的有効性及び性質を保持する従来の酸付加塩であって、適切な非毒性の有機又は無機塩基から形成されるか、或いは式Iの化合物がR1中に塩基性基を含有する場合は、有機又は無機酸から形成される。塩基付加塩の例としては、水酸化ナトリウム、カリウム、アンモニア、4級アンモニウム(例えば、水酸化テトラメチルアンモニウム)、特にナトリウムから得られるものが挙げられる。酸付加塩の例としては、無機酸(例えば塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸、及び硝酸)や有機酸(例えばp−トルエンスルホン酸、サリチル酸、メタンスルホン酸、シュウ酸、コハク酸、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、フマル酸など)から得られるものが挙げられる。医薬化合物(すなわち薬物)の化学的修飾による塩への変換は、化合物の物理的及び化学的安定性、吸湿性、流動性、及び溶解性を改善する方法として、薬剤化学者には公知の技術である。例えば、Stahl, P. H., and Wermuth, G., (編者), Handbook of Pharmaceutical Salts, Verlag Helvetica Chimica Acta (VHCA), Zaerich, (2002)、或いはBastin, R.J., et al., Organic Proc. Res. Dev. 4 (2000) 427-435を参照されたい。
薬理活性
式Iの化合物及び医薬的に許容され得るその塩は、有用な薬理学的性質を有する。該化合物は抗増殖活性を示すことが知られている。即ち、本発明の化合物は、癌等の増殖性疾患の治療及び/又は予防に有用である。本発明の化合物の抗増殖剤としての活性は、以下の生物学的アッセイによって実証される。
HCT116細胞中のCellTiter-Glo(商標)アッセイ
CellTiter-Glo(商標)発光細胞生存活性アッセイ(Promega)は、培養物中の生存細胞数を、存在するATPの定量に基づいて測定する均質法である。かかるATPは、代謝活性細胞の存在を示す信号となる。
HCT116細胞(ヒト結腸癌、ATCC−No.CCI−247)を、GlutaMAX(登録商標)I(Invitrogen、カタログ番号61870−010)、5%胎児牛血清(FCS、Sigmaカタログ番号F4135(FBS));100単位/mlペニシリン/100μg/mlストレプトマイシン(=Invitrogenカタログ番号15140のPen/Strep)を有するRPMI1640中で培養した。測定のため、細胞を384ウェルプレートに1ウェル当たり1000細胞ずつ、同じ培地で接種した。翌日、試験化合物を30μM〜0.0015μMの範囲の種々の濃度(10濃度、1:3希釈)で加えた。5日後、製造業者の説明書に従ってCellTiter-Glo(商標)アッセイを行なった(CellTiter-Glo(商標)発光細胞生存活性アッセイ、Promega)。要約すると:細胞プレートを約30分間室温まで平衡化させ、次にCellTiter-Glo(商標)試薬を加えた。内容物を注意深く15分間混合して細胞溶解を誘導した。45分後、発光シグナルをVictor 2(走査マルチウェル分光光度計、Wallac)で測定した。
詳細:
1日目:
− 培地:GlutaMAX(登録商標)I(Invitrogen、カタログ番号618790)、5%FCS(Sigmaカタログ番号F4135)、Pen/Strep(Invitrogen、カタログ番号I5140)を有するRPMI1640。
− HCT116(ATCC−No.CCl−247):384ウェルプレート(Greiner781098、μClear-plate white)の1ウェル当たり60μl中に1000細胞。
− 接種後、プレートを37℃、5%CO2で24時間インキュベート。
2日目:誘導(化合物による処理、10種の濃度):
最高濃度である30μMの最終濃度は、10μMの化合物ストック溶液3.5μlを直接163μlの培地に加えることによって得た。続いて、後述の希釈法の工程e)を実施した。
2番目に高い濃度から最低濃度までの各濃度は、下記の操作(a〜e)に従って1:3の連続希釈を行なうことによって得た。
a)化合物の10μMストック溶液10μlを20μlのジメチルスルホキシド(DMSO)に加え、2番目に高い濃度を得る。
b)このDMSO希釈系列での1:3希釈を8回(何れも20μlのDMSOに10μlを混合)(3333.3μM〜0.51μMの濃度の9ウェルが得られる)。
c)各濃度を1:47.6希釈(3.5μlの化合物を163μlの培地に希釈)。
e)各濃度10μlを細胞プレート中の60μlの培地に加え、各ウェルのDMSOを最終濃度0.3%とすることにより、得られる化合物の最終濃度は30μM〜0.0015μMの範囲内の10種となる。
− 各化合物を三重測定で試験。
− プレートを37℃、5%CO2で120時間(5日間)インキュベート。
分析:
− 1ウェル当たり30μlのCellTiter-Glo(商標)試薬を加える。
− 室温で15分間振盪。
− 室温で振盪を加えず更に45分間インキュベート。
測定:
− Victor 2 走査マルチウェル分光光度計(Wallac)、発光モード(0.5秒/読み、477nm)。
− 非線形曲線フィッティングを用いてIC50を決定(XLフィットソフトウェア(ID Business Solution Ltd., Guilford, Surrey, UK))。
何れの化合物についても、HCT116細胞生存活性の有意な阻害が検出された。表1に示す化合物はその例である。
Figure 2009515916
本発明の化合物及び医薬的に許容され得るその塩は、例えば医薬組成物の形態で、薬剤として使用することができる。この医薬組成物は経口で、例えば錠剤、被覆錠剤、糖衣錠、硬ゼラチンカプセル、軟ゼラチンカプセル、液剤、エマルジョン、又は懸濁剤の形で投与することができる。但し、直腸から、例えば坐剤の形態で投与してもよく、非経口的に、例えば注射溶液の形態で投与してもよい。
上記医薬組成物は、本発明の化合物を、医薬的に許容され得る無機又は有機担体で処理することにより、得ることができる。例えば、乳糖、コーンスターチ又はその誘導体、タルク、ステアリン酸又はその塩等を、錠剤、被覆錠剤、糖衣錠、及び硬ゼラチンカプセル用の担体として使用することができる。軟ゼラチンカプセルの適切な担体としては、例えば植物油、蝋、脂肪、半固体、及び液体ポリオール等が挙げられる。但し、軟ゼラチンカプセルの場合、活性物質の性質によっては、担体は通常は不要である。液剤やシロップ剤を製造する際の適切な担体としては、例えば水、ポリオール、グリセロール、植物油等が挙げられる。坐剤の適切な担体としては、例えば天然油又は硬化油、蝋、脂肪、半液体、又は液体ポリオール等が挙げられる。
更に、医薬組成物は、保存剤、可溶化剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、甘味剤、着色剤、香味剤、浸透圧を変化させるための塩、緩衝剤、マスキング剤、又は抗酸化剤を含有していてもよい。また、治療に有効な他の物質を含有していてもよい。
医薬組成物は、例えば以下を含んでなる。
a)錠剤(湿式造粒):
Figure 2009515916
製造法:
1.品目1、2、3、及び4を混合し、精製水で造粒。
2.得られた顆粒を50℃で乾燥。
3.顆粒を適切な製粉装置で処理。
4.品目5を加え、3分間混合し、適切なプレスで圧縮。
b)カプセル剤:
Figure 2009515916
製造法:
1.品目1、2、及び3を適切なミキサーで30分間混合。
2.品目4と5を加え、3分間混合。
3.適切なカプセルに充填。
本発明の理解を助けるための実施例及び文献を以下に提供するが、本発明の真の範囲は添付の特許請求の範囲により規定される。当然ながら、以下の手順には、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、変更を加えてもよい。
実験手順:
ピリジンスルホン酸アミドの一般的調製法
6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−スルホン酸アミド
6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−スルホニルクロリド(1.25g,4.8ミリモル)を、ジオキサン(20ml)中0.5Mアンモニア溶液に溶解させ、混合物を室温で16時間攪拌した。混合物を濾過し、真空下で濃縮して、6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−スルホン酸アミドを、白色固体1.1gとして得た(収率96%)。
MS(ESI+):M=244(M+H)
1H−NMR(250MHz,D6−DMSO):8.47(1H,d,J2),7.85(1H,dd,J2,9),7.23(2H,brs),6.97(1H,d,J9),3.71−3.67(4H,m),3.60−3.56(4H,m)
ベンゾイルクロリドの一般的調製法
2,4−ジクロロベンゾイルクロリド
2,4−ジクロロ安息香酸(63μl、0.45ミリモル)及びDMF(50μl)をジクロロメタン(10ml)に溶解させた。塩化オキサリル(0.57ml,6.7ミリモル)を加え、溶液を室温で2時間攪拌した。反応をLC−MSにより完了時まで追跡した。反応物を真空下で濃縮し、粗2,4−ジクロロベンゾイルクロリドを得た。
最終生成物
ナトリウム塩形成
後述の最終生成物(実施例1−1〜1−82)は、処理手順(即ちHPLC精製条件)に応じて、スルホンアミドナトリウム塩(中性HPLC条件−例えば水性溶離液は水(pH7)/アセトニトリル9:1、有機溶離液はアセトニトリル)として直接得られるか、或いは、まずスルホンアミドアンモニウム塩(塩基性HPLC条件−例えば炭酸アンモニウムを緩衝剤としてpH=10)として、又は塩を含まない酸性HPLC条件(例えば、水性溶離液は0.2%酢酸水溶液、有機溶離液は0.2%酢酸含有アセトニトリル)でスルホンアミドとして得られた。
こうして得られたスルホンアミド又はスルホンアミドアンモニウム塩は、以下の手順を用いてナトリウム塩に変換される。
テトラヒドロフラン(例えば10ml)中スルホンアミド又はスルホンアミドアンモニウム塩溶液(1当量、例えば1ミリモル)に、1当量(例えば1ミリモル)のナトリウムメトキシド(メタノール中25%溶液)を加えて、混合物を室温で1時間攪拌する。テトラヒドロフランを真空下で除去し、残渣をジエチルエーテル(例えば50〜100ml)に懸濁し、1時間加熱し、室温まで冷却して濾過し、乾燥する。
実施例1−1
6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−スルホン酸2,4−ジクロロ−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩
水素化ナトリウム(ミネラル油中60%分散物)(34mg、0.9ミリモル)を、ジオキサン(1ml)中の6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−スルホン酸の溶液(68mg、0.28ミリモル)に加え、混合物を45分間振盪した。ジオキサン(0.5ml)中の2,4−ジクロロベンゾイルクロリドの溶液(61μl、0.42ミリモル)を混合物に加え、全体を室温で2時間振盪した。この混合物に水(0.2ml)を加え、全体を真空下で濃縮した。得られた残渣を中性条件下、分取HPLCで精製して、6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−スルホン酸2,4−ジクロロ−ベンゾイルアミドを45.6mgのナトリウム塩として得た(収率37%)。
MS(ESI+):M=416(M+H)
1H−NMR(500MHz,D6−DMSO):δ=8.31(d,1H,ピリジン−2−H),7.74(m,1H,ピリジン−4−H),7.27(m,2H,クロロフェニル−6−H,クロロフェニル−3−H),7.14(d,1H,クロロフェニル−5−H),6.62(d,1Hピリジン−5−H),3.52(m,4H,モルホリン),3.35(m,4H,モルホリン).
以下の実施例は、実施例1−1と同様の手法により、適切な出発物質を用いて調製されたか、或いは上記スキーム1又は2に従って調製されたものである。
Figure 2009515916
Figure 2009515916
Figure 2009515916
Figure 2009515916
Figure 2009515916
Figure 2009515916
Figure 2009515916
Figure 2009515916
Figure 2009515916
Figure 2009515916
Figure 2009515916
Figure 2009515916
Figure 2009515916
Figure 2009515916
Figure 2009515916
Figure 2009515916

Claims (11)

  1. 式Iの化合物
    Figure 2009515916
    [式中、
    1は、
    a)−O−フェニル(式中、フェニルは、ハロゲン、シアノ、アルキル、アルコキシ、ニトロ、アミノ、アルキルアミノ、又はジアルキルアミノにより、1置換又は2置換される);
    b)−NRR’(式中、R及びR’は、独立に水素又はアルキルであるか;或いは、RとR’とが、これらが結合する窒素原子とともに、飽和5〜7員複素環を形成し、前記複素環は、アルキル又はアルコキシにより1〜3置換されていてもよい);
    c)ハロゲン;又は
    d)アルキル
    により1〜3置換されていてもよいピリジルであり;
    2は、フッ素、塩素、臭素、メチル、メトキシ、又はトリフルオロメチルであり;
    3は、フッ素、塩素、臭素、メチル、又はトリフルオロメチルである]、
    及び医薬的に許容され得るその塩。
  2. 1が、
    a)−O−フェニル;
    b)−NRR’(式中、RとR’とは、これらが結合している窒素原子とともに、飽和5〜7員複素環を形成し、前記複素環は、アルキル又はアルコキシにより1〜3置換されていてもよい);又は
    c)ハロゲン
    により1〜3置換されていてもよい、ピリド−3−イルである、請求項1記載の化合物。
  3. 式Ia
    Figure 2009515916
    (式中、
    R及びR’は、独立に水素又はアルキルであるか;或いは、RとR’とが、これらが結合している窒素原子とともに、飽和5〜7員複素環を形成し、前記複素環はアルキル又はアルコキシにより1〜3置換されていてもよく;
    2は、フッ素、塩素、臭素、メチル、メトキシ、又はトリフルオロメチルであり;
    3は、フッ素、塩素、臭素、メチル、又はトリフルオロメチルである)の化合物、
    及び医薬的に許容され得るその塩。
  4. 2が、フッ素、塩素、臭素、メチル、メトキシ、又はトリフルオロメチルである、請求項1〜3の何れか一項に記載の化合物。
  5. 6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−スルホン酸2,4−ジクロロ−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
    6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−スルホン酸4−クロロ−2−メチル−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
    6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−スルホン酸4−ブロモ−2−メチル−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
    6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−スルホン酸2−ブロモ−4−メチル−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
    5−ブロモ−6−クロロ−ピリジン−3−スルホン酸2−ブロモ−4−メチル−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
    5−ブロモ−6−クロロ−ピリジン−3−スルホン酸2−ブロモ−4−フルオロ−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
    5−ブロモ−6−クロロ−ピリジン−3−スルホン酸4−ブロモ−2−クロロ−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
    5−ブロモ−6−クロロ−ピリジン−3−スルホン酸2−ブロモ−4−クロロ−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
    5−ブロモ−6−クロロ−ピリジン−3−スルホン酸2,4−ジメチル−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
    6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−スルホン酸2−クロロ−4−フルオロ−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
    5−ブロモ−6−クロロ−ピリジン−3−スルホン酸2−クロロ−4−フルオロ−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
    6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−スルホン酸4−クロロ−2−フルオロ−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
    5−ブロモ−6−クロロ−ピリジン−3−スルホン酸2,4−ジクロロ−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
    5−ブロモ−6−クロロ−ピリジン−3−スルホン酸4−フルオロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
    6−フェノキシ−ピリジン−3−スルホン酸2−フルオロ−4−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
    6−フェノキシ−ピリジン−3−スルホン酸4−ブロモ−2−フルオロ−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
    6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−スルホン酸4−ブロモ−2−フルオロ−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
    5−ブロモ−6−クロロ−ピリジン−3−スルホン酸2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
    6−フェノキシ−ピリジン−3−スルホン酸2−クロロ−4−フルオロ−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
    6−フェノキシ−ピリジン−3−スルホン酸4−クロロ−2−フルオロ−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
    6−フェノキシ−ピリジン−3−スルホン酸4−フルオロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
    6−フェノキシ−ピリジン−3−スルホン酸2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
    6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−スルホン酸2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
    ピリジン−3−スルホン酸2,4−ジクロロ−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
    6−フェノキシ−ピリジン−3−スルホン酸4−クロロ−2−メチル−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
    5−ブロモ−6−クロロ−ピリジン−3−スルホン酸4−ブロモ−2−メチル−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
    6−フェノキシ−ピリジン−3−スルホン酸2−ブロモ−4−フルオロ−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
    6−フェノキシ−ピリジン−3−スルホン酸4−ブロモ−2−クロロ−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
    6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−スルホン酸2−ブロモ−4−クロロ−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
    5−ブロモ−6−クロロ−ピリジン−3−スルホン酸4−クロロ−2−メチル−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
    5−ブロモ−6−クロロ−ピリジン−3−スルホン酸2−フルオロ−4−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
    5−ブロモ−6−クロロ−ピリジン−3−スルホン酸4−ブロモ−2−フルオロ−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
    6−フェノキシ−ピリジン−3−スルホン酸2−ブロモ−4−クロロ−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
    6−フェノキシ−ピリジン−3−スルホン酸2,4−ジクロロ−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
    6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−スルホン酸4−フルオロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
    6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−スルホン酸2−フルオロ−4−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
    ピリジン−3−スルホン酸4−フルオロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
    ピリジン−3−スルホン酸2,4−ビス−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
    6−フェノキシ−ピリジン−3−スルホン酸4−ブロモ−2−メチル−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
    6−フェノキシ−ピリジン−3−スルホン酸2−ブロモ−4−メチル−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
    6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−スルホン酸2−ブロモ−4−フルオロ−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
    6−フェノキシ−ピリジン−3−スルホン酸2,4−ジメチル−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
    6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−スルホン酸2,4−ジメチル−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
    ピリジン−3−スルホン酸2−ブロモ−4−フルオロ−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
    4−メトキシ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−スルホン酸4−クロロ−2−メトキシ−ベンゾイルアミド、ナトリウム塩;
    4−メトキシ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−スルホン酸2,4−ジクロロ−ベンゾイルアミド;
    6−チオモルホリン−4−イル−ピリジン−3−スルホン酸4−クロロ−2−メトキシ−ベンゾイルアミド;
    4−メチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−スルホン酸4−クロロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド;
    6−アゼパン−1−イル−ピリジン−3−スルホン酸4−クロロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド;
    6−ピロリジン−1−イル−ピリジン−3−スルホン酸4−クロロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド、アンモニア塩;
    3−メチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−スルホン酸4−クロロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド、アンモニア塩;
    4−メトキシ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−スルホン酸4−クロロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド、アンモニア塩;
    6−(2,6−ジメチル−モルホリン−4−イル)−ピリジン−3−スルホン酸4−クロロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド;
    6−ジプロピルアミノ−ピリジン−3−スルホン酸4−クロロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド;
    6−(ヘキシル−メチル−アミノ)−ピリジン−3−スルホン酸4−クロロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド、アンモニア塩;
    6−チオモルホリン−4−イル−ピリジン−3−スルホン酸4−クロロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド、アンモニア塩;
    6−(エチル−メチル−アミノ)−ピリジン−3−スルホン酸4−クロロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド、アンモニア塩;
    6−(メチル−プロピル−アミノ)−ピリジン−3−スルホン酸4−クロロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド、アンモニア塩;
    6−(ブチル−エチル−アミノ)−ピリジン−3−スルホン酸4−クロロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド、アンモニア塩;
    6−ピロリジン−1−イル−ピリジン−3−スルホン酸4−クロロ−2−メトキシ−ベンゾイルアミド、アンモニア塩;
    4−メチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−スルホン酸2,4−ジクロロ−ベンゾイルアミド、アンモニア塩;
    4−メチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−スルホン酸2−クロロ−4−フルオロ−ベンゾイルアミド;
    6−(メチル−プロピル−アミノ)−ピリジン−3−スルホン酸2−クロロ−4−フルオロ−ベンゾイルアミド;
    6−アゼパン−1−イル−ピリジン−3−スルホン酸4−クロロ−2−メトキシ−ベンゾイルアミド;
    6−アゼパン−1−イル−ピリジン−3−スルホン酸2−クロロ−4−フルオロ−ベンゾイルアミド;
    6−ピロリジン−1−イル−ピリジン−3−スルホン酸2−クロロ−4−フルオロ−ベンゾイルアミド;
    3−メチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−スルホン酸2−クロロ−4−フルオロ−ベンゾイルアミド;
    6−チオモルホリン−4−イル−ピリジン−3−スルホン酸2−クロロ−4−フルオロ−ベンゾイルアミド;
    6−アゼパン−1−イル−ピリジン−3−スルホン酸2,4−ジクロロ−ベンゾイルアミド;
    6−ピロリジン−1−イル−ピリジン−3−スルホン酸2,4−ジクロロ−ベンゾイルアミド;
    6−チオモルホリン−4−イル−ピリジン−3−スルホン酸2,4−ジクロロ−ベンゾイルアミド;
    6−((2R,6S)−2,6−ジメチル−モルホリン−4−イル)−ピリジン−3−スルホン酸4−クロロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド;
    3−メチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−スルホン酸2,4−ジクロロ−ベンゾイルアミド;
    6−(2,6−ジメチル−モルホリン−4−イル)−ピリジン−3−スルホン酸2,4−ジクロロ−ベンゾイルアミド;
    6−(メチル−プロピル−アミノ)−ピリジン−3−スルホン酸2,4−ジクロロ−ベンゾイルアミド;
    6−((2S,6R)−2,6−ジメチル−モルホリン−4−イル)−ピリジン−3−スルホン酸2,4−ジクロロ−ベンゾイルアミド;
    4−メチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−スルホン酸4−フルオロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド;
    6−アゼパン−1−イル−ピリジン−3−スルホン酸4−フルオロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド;
    6−ピロリジン−1−イル−ピリジン−3−スルホン酸4−フルオロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド;
    6−チオモルホリン−4−イル−ピリジン−3−スルホン酸4−フルオロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド;
    6−(ブチル−エチル−アミノ)−ピリジン−3−スルホン酸4−フルオロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミド;及び
    4−メチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−5’−スルホン酸4−クロロ−2−メトキシ−ベンゾイルアミド:
    からなる群より選択される、請求項1記載の化合物。
  6. 請求項1記載の式Iの化合物を調製する方法であって、
    式IIIの化合物
    Figure 2009515916
    (式中、R1は、請求項1の式Iに示した意味である)に、予め活性化された式IVの安息香酸
    Figure 2009515916
    (式中、R2及びR3は、請求項1の式Iに示した意味である)を反応させ、式Iの化合物
    Figure 2009515916
    (式中、R1、R2及びR3は、請求項1の式Iに示した意味である)を得る、方法。
  7. 請求項1〜5の何れか一項に記載の1又は2以上の化合物を、医薬的に許容され得る担体とともに含有する医薬組成物。
  8. 癌の治療用である、請求項7記載の医薬組成物。
  9. 請求項1〜5の何れか一項に記載の1又は2以上の化合物を活性成分として、医薬的に許容され得る担体とともに含有する、結腸直腸癌、乳癌、肺癌、前立腺癌、膵臓癌、胃癌、膀胱癌、卵巣癌、黒色腫、神経芽腫、子宮頚癌、腎臓癌、白血病、又はリンパ腫等の癌の治療用の医薬組成物。
  10. 請求項1〜5の何れか一項に記載の化合物の使用であって、癌治療用の対応する医薬組成物を製造するための使用。
  11. 請求項1〜5の何れか一項に記載の化合物の使用であって、抗増殖剤としての使用。
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