JP2009515547A - 胃に優しいコーヒー製品を含む商品 - Google Patents

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Abstract

全体のハンターL色が19L以下であるように焙煎されたロブスタ及びアラビカコーヒーを含有するコーヒー製品と、該コーヒーが胃に優しいことを伝える表示とを含む容器を含むことを特徴とする商用物品。

Description

本発明の代表的な実施形態は、一般に、全体のハンターL色が19L以下であるように焙煎されたロブスタ及びアラビカコーヒーを含有するコーヒー製品と、該コーヒーが胃に優しいことを伝える表示とを含む容器を含むことを特徴とする商用物品に関する。
毎年4000憶杯以上が消費されるコーヒーは、世界で最も人気のある飲料であると考えることができる。コーヒー製品はコーヒー豆から製造され、コーヒー豆は世界中の限られた亜熱帯地帯で、コーヒーの木に実ったコーヒーの実(cherries)の種子である。コーヒーには多くの種類があるが、一般に、主な市販コーヒー種は2種類あると認められている。コーヒーアラビカ(本明細書では、「アラビカ」)とコーヒーカネフォーラ亜種(Coffea canephora var.)ロブスタ(本明細書では「ロブスタ」)である。アラビカ種のコーヒーは、ブラジル産のものは「ブラジル」、又は他の高級コーヒー生産国で栽培されたものは「アザーマイルド(Other Milds)」と記載される場合もある。高級アラビカ生産国としては、一般に、コロンビア、グアテマラ、スマトラ、インドネシア、コスタリカ、メキシコ、米国(ハワイ)、エルサルバドル、ペルー、ケニア、エチオピア、及びジャマイカが挙げられると認識されている。カネフォーラ亜種ロブスタのコーヒーは、通常、安価な増量剤又はアラビカコーヒーのカフェイン付加源として使用される。このロブスタコーヒーは、通常、西部及び中央アフリカ、インド、東南アジア、インドネシア、及びブラジルの低地で栽培される。
前述の各種コーヒー豆は、それ独特の特性を有するが、全てのコーヒーは、コーヒーを消費者の間で人気のある飲料にするのを助ける、幾つかの共通特性を有する。例えば、ある消費者はカフェインを含有しているという理由でコーヒーを飲み、それはカフェインが、消費者が覚醒して機敏な状態で一日を始めるのを補助する「後押し(boost)」を提供するためであるが、一方他の消費者は単純に味を楽しむためにコーヒーを飲む。
残念なことに、全ての消費者がコーヒー飲料を楽しめる訳ではない。なぜなら、彼らは、胸やけ又は過敏性腸症候群(IBS)、潰瘍、若しくは消化不良のような胃腸(GI)の問題に悩まされており、以下で説明するように、コーヒーが、健康上の懸念を悪化させる可能性のある刺激性化合物を含有するため、コーヒー摂取を制限又は更に禁止される場合があるからである。
消化過程での胃液分泌に関して、胃の活動の3つの相が存在する。これらの相は、頭相、胃相、及び腸相として知られている。頭相は、感覚性の合図及び予測が胃相を誘発する相である。胃液のおよそ30〜50%がこの相で分泌される。胃相は、食物及び物質が実際に胃と接触する相である。当然のことながら、この相は胃液分泌の40〜50%を占める。腸相は、食物及び物質が胃から出る相であり、従ってこの相は胃液分泌の約5%を占めるのみである。それ故に、理論に制限されるものではないが、頭相及び特に胃相での胃液分泌を低減することを目的とする製品は、胃の炎症を抑えることにつながる可能性があると考えられる。
より具体的には、頭相の間、食物又は飲料のにおい、外観、又は味は、神経系を刺激し、口から唾液、胃から胃液を分泌させる一因となる場合があり、これらはともに摂取された食物及び飲料の分解を補助する。頭相は、食物又は飲料が嚥下されるまで続き、分泌刺激の約50%以下を占める。コーヒーのような、苦い味のする食物及び飲料は、味蕾が刺激された結果として、唾液及び胃液の分泌を増加させる可能性がある。それ故に、苦味の低減は、頭相中の胃液分泌低減において重要な要因である可能性がある。
消化過程の胃相は、食物が胃内に入る際に始まり、上述のように、胃液分泌の約40〜50%を占める。この相の間、特定のフェノール類、即ちピロカテコール(カテコール)、ヒドロキノン及びピロガロールの存在が、コーヒーによる胃の炎症に関連があることが報告されている。欧州特許第0755631号及びエルリッチ(Elrich),A、リュッカー(Lucker),P.F.及びシェーファー(Schaefer),A(1999年)、「胃の潜在的差異に対する処理及び非処理コーヒー試料の影響」、薬物研究(Arzneimittel-Forschung Drug Research)、第49(II)号、第7巻、4〜15頁を参照のこと。コーヒーの焙煎を通して多くの類似化合物が生成されるため、これらフェノール類が、刺激性のある場合のある様々な化合物の指標である可能性がある。従って、刺激性化合物若しくは刺激物濃度の低減はまた、胃液分泌を抑える重要な要因である可能性もある。
刺激物は、アラビカ及びロブスタコーヒー製品中に様々な濃度で存在する。アラビカコーヒー製品は、一般に、高品質コーヒーであると考えられており、それ故に、より良好な味のコーヒー飲料が製造される。これは、少なくとも部分的に、アラビカコーヒーは元来、上述のような刺激物の濃度が低いことに起因する可能性がある。対照的に、ロブスタコーヒー製品は、苦く不快な風味(flavor notes)のような、悪い風味特性をもたらす傾向がある。この場合も、これはロブスタコーヒーの刺激物濃度が著しく高いことに起因している可能性がある。結果として、胃に穏やかであることが要求される多くの製品は、100%アラビカコーヒーを含有する。ロブスタコーヒーの排除を通して、苦味特性とフェノール含量をともに低減することにより、アラビカコーヒー製品は、風味豊かでバランスのとれたコーヒー飲料を提供しながら、頭相と胃相の両方で胃の炎症を低減させることができる。
100%アラビカコーヒー製品は、胃腸に問題を抱える消費者に多少の安心を与えることができる一方、アラビカコーヒーは「高級」コーヒーと考えられており、それ故により高価なコーヒー種である。従って、胃の状態に悩まされている消費者は、割高料金を支払う意思がなければならない。
さらなる研究で、胃の炎症はまた、コーヒーの処理を変更することで低減させることができることが示されている。例えば、より浅い焙煎色に焙煎されたコーヒーは、同種のより深煎りコーヒーよりも、苦い又は強すぎる風味が少ない場合があることが知られている。これはロブスタコーヒーに対して特に当てはまる可能性があるが、それはロブスタコーヒーが、全体の焙煎色が同じになるように焙煎されたアラビカコーヒーよりもより苦く強すぎる風味と考えられるためである。しかしながら、浅煎りコーヒーは一般に、大部分の消費者に受け入れられにくい、弱く、バランスを欠いた風味を有するコーヒー製品をもたらす。それ故に、浅煎りは一般に敬遠される。
水蒸気処理コーヒー豆もまた、コーヒー豆の刺激物を低減する方法として提案されている。欧州特許第0755631号を参照のこと。しかしながら、かかる水蒸気処理は複雑で高価であることが多い。水蒸気処理を実行するコストは、その後、販売時に水蒸気処理製品に対してより多くの支払いをするであろう消費者に転嫁される。さらに、水蒸気はコーヒーの風味成分の一部を除去し、それにより消費者に望まれる風味特性を欠く可能性のあるコーヒー製品をもたらす場合がある。
さらに、コーヒー豆に胃酸抑制コーティングを適用することも、胃の炎症を抑えるための試みとして用いられてきた。米国特許第6,669,979号を参照のこと。かかる製品は胃腸に問題を抱える消費者にある程度の安心を与える可能性があるが、添加剤を含まない、100%コーヒーを好む消費者もいる。
さらに、カフェイン除去コーヒーは、以下で詳細に説明するように、幾つかの刺激物前駆体を除去することにより、コーヒーに存在する刺激物の一部を天然に低減させることができる。また、カフェイン自体が刺激物であると考えられる場合があるため、カフェイン除去もまた胃痛を抑えるためにも用いられ得る。しかしながら、胃腸に問題を抱える多くの消費者は、カフェイン含有飲料を摂取することにより得られる「後押し」を望んでおり、従って、たとえかかるカフェイン除去製品をより容易に摂取できるとしても、カフェイン除去製品を求めない。さらに、水蒸気処理コーヒーと同様に、カフェイン除去もまた、カフェインに加えて風味成分をも除去する場合があり、これは消費者に受け入れられない風味を有する製品をもたらす可能性がある。また、カフェイン除去製品にカフェインを再度添加するために、再カフェイン添加処理を用いて、胃に穏やかなカフェイン含有コーヒーを提供することができるが、水蒸気処理のように、カフェイン除去処理は複雑で高価である場合が多く、それにより高価な製品をもたらす。
それ故に、ロブスタ及びアラビカコーヒーを両方含むカフェイン含有100%コーヒー製品であって、豊かでバランスのとれた風味を有し、胃腸又は他の関連する問題を有する消費者に、胃の炎症をもたらさない製品に対する必要性が依然として存在する。
本発明の実施形態は、全体のハンターL色が19L以下であるように焙煎されたロブスタ及びアラビカコーヒーを含有するコーヒー製品と、該コーヒーが胃に優しいことを伝える表示とを含む容器を含むことを特徴とする商用物品に関する。
本発明の実施形態はまた、少なくとも5%のロブスタコーヒー、少なくとも60%のアラビカコーヒーを含有するコーヒー製品と、該コーヒーが胃に優しいことを伝える表示とを含む容器を含む商用物品であって、該コーヒーの全体のハンターL色が19L以下であることを特徴とする商用物品に関する。
本発明の実施形態はまた、少なくとも5%のロブスタコーヒー、少なくとも60%のアラビカコーヒー、約120ppm未満の濃度のカテコールを含有するコーヒー製品と、該コーヒーが胃に優しいことを伝える表示とを含む容器を含むことを特徴とする商用物品に関する。
本発明の代表的な実施形態は、一般に、胃に優しいコーヒー製品と、それを伝える表示とを含む容器を含むことを特徴とする商用物品に関する。
A.定義
本明細書で使用する時、「アラビカ」という用語は、コフィア・アラビカ(Coffea arabica)種からの任意のコーヒーを意味する。
本明細書で使用する時、「バランスのとれた」という用語は、目標とする強度水準に起因し及び最適化された風味を意味する。
本明細書で使用する時、「カフェイン含有」という用語は、コーヒー製品の重量で、約5000ppm以上のカフェインを含むコーヒー製品を意味する。
本明細書で使用する時、「コーヒーブレンド」という用語は、焙煎前の、未焙煎ロブスタ及びアラビカ生豆を含む混合物を意味する。
本明細書で使用する時、「コーヒー製品」という用語は、焙煎完了後の、粉砕前又は後のいずれかである、ロブスタ及びアラビカ豆を含むカフェイン含有混合物を意味する。
本明細書で使用する時、「初期ハンターL色」という用語は、焙煎処理完了直後のコーヒー製品の焙煎色を意味する。
本明細書で使用する時、「浅煎りする」又は「浅煎りされた」という用語は、たコーヒー製品が、全体のハンターL色が約19L以下であるように焙煎されることを意味する。
本明細書で使用する時、「全体のハンターL色」という用語は、焙煎処理完了からおよそ24時間後のコーヒー製品の焙煎色を意味する。
本明細書で使用する時、「容器」という用語は、本発明に従ったコーヒー製品を保持するのに好適な任意の包装を意味する。本明細書に用いるのに許容可能な容器の例としては、袋、蓋付き缶(canisters)、箱、ボウル、皿、桶(tub)、及び缶が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用する時、「ロブスタ」という用語は、コフィアカネフォーラ種ロブスタ亜種からの任意のコーヒーを意味する。
本明細書で使用する時、「胃に優しい」という用語は、消費者によって胃に心地よいと考えられ得るコーヒー製品を意味する。なぜなら、かかる製品は苦い又は強すぎるというよりむしろ、まろやかな感覚性品質を生み出すためである。さらに、胃に優しいコーヒー製品は、胃に優しくない種類と比較した場合、消費者、特に胃に関連する病気を有する消費者にとって、胃の不快感及び/又は胃の炎症を低減させることができる。また、胃に優しいコーヒー製品によって、消費者は、胃に優しくない種類を摂取できる量よりも、胃痛がなく、より多くのコーヒー製品を摂取することが可能になる。胃に優しい効果を伝える有効な表示としては、「胃に穏やか」、「胃に心地よい」、「胃に穏やかに(又は心地よく)なるように特別に処理された」、「胃に穏やかに(又は心地よく)なるように特別に焙煎された」、「胃に対する刺激の少ない」、「刺激物を低減させた」、「胃に問題を抱える消費者もより頻繁に摂取できる」、及びこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
特に規定のない限り、全てのハンターL色は、全豆よりむしろ、粉砕されたコーヒーに基づく。
B.物品
本発明の実施形態は、一般に、胃に優しいコーヒー製品を含む容器と、それを伝える表示を含む商用物品に関する。
上述のように、多くの種類のコーヒーが存在するが、アラビカ及びロブスタは、2つの主要な商用コーヒー種として認められている。任意の好適なコーヒー豆、又は様々な種の豆の混合物を、本コーヒー製品の実施形態で用いることができる。さらに、豆は、コーヒー製品が、コーヒー製品の重量の5000ppm以上のカフェインを含む限り、カフェイン含有、カフェイン除去及び/又は部分的にカフェイン除去であってよく、それにより、本発明の代表的な実施形態に従うカフェイン含有コーヒー製品がもたらされる。ある実施形態では、コーヒー製品は、アラビカ及びロブスタコーヒー豆のブレンドを含んでよい。より具体的には、コーヒー製品は、コーヒー製品の少なくとも約5重量%〜約40重量%のロブスタコーヒーと、少なくとも約60重量%〜約95重量%のアラビカコーヒーを含んでよい。別の実施形態では、コーヒー製品は、コーヒー製品の約15重量%〜約30重量%のロブスタコーヒーと、約70重量%〜約85重量%のアラビカコーヒーを含んでよい。さらに別の実施形態では、コーヒー製品は、コーヒー製品の約20重量%〜約30重量%のロブスタコーヒーと、約70重量%〜約80重量%のアラビカコーヒーを含んでよい。
ロブスタ及びアラビカコーヒー豆をともに混合して、望ましいコーヒーブレンドを作製することができ、その結果このブレンドは焙煎のようなさらなる処理の準備が整う。本明細書のコーヒーブレンドは、当業者に既知の任意の従来の焙煎処理を用いて焙煎することができる。本明細書で使用する時、「焙煎」という用語は、コーヒーであることを示す風味を生成させるための、任意の好適なコーヒー豆の熱処理を含む。好適な焙煎技術としては、オーブン焙煎、押出焙煎、水蒸気焙煎(例えば、後焙煎なしで)、赤外線焙煎、マイクロ波焙煎、誘電/誘導加熱焙煎、及びこれらの組み合わせを挙げることができるが、これらに限定されない。典型的な焙煎装置及びコーヒー豆の焙煎方法は、例えば、「コーヒーの最近の発展(Coffee Recent Developments)」、ブラックウェル・サイエンス社(Blackwell Science Ltd)、マサチューセッツ州モールデン(Malden)(2001年)90〜107頁に記載されている。一般に、ブレンドは焙煎器に運ばれ、そこで約450〜700°Fの温度で、約3〜約15分間、又は望ましいハンターL焙煎色が得られるまで焙煎される。本明細書で使用する時、ハンター色は、焙煎及び粉砕されたコーヒー製品を用いて、ハンターCIE目盛(Hunter CIE scale)からハンター比色計で測定される。R.S.ハンター(Hunter)「光電子式差計(Photoelectric Color Difference Meter)」、アメリカ光学会誌(J. of the Optical Soc. of Amer.)第48巻985〜95頁(1958年)を参照のこと。
代わりに、ロブスタ及びアラビカコーヒー豆を別々に焙煎し、次いで焙煎後にブレンドし(本明細書では、「BAR」)、各コーヒー豆種の前述のような部分を含むコーヒー製品を提供してもよい。焙煎後ブレンドは、各種豆を、風味形成及び刺激物低減のために、最適な色に焙煎することを可能にするため用いられてよい。異なるコーヒー豆種が同一焙煎条件下で各様に焙煎されるため、BAR処理は、望ましいブレンドと刺激物特性を有するコーヒー製品を作製するための代替方法を提供できる。従って、焙煎後に2種のコーヒー豆をともにブレンドすることは、以下でより詳細に説明するように、本明細書のコーヒー製品に利用することができる。
焙煎後、及び所望によりブレンド後、得られる焙煎コーヒー製品をさらに加工してもよい。より具体的には、コーヒー製品は、粉砕(cracking)、細切(chopping)、方形切断(dicing)、細断(macerating)、摩砕(grinding)、薄片化(flaking)、又は任意の他の好適な方法によって、粒径を減じることができる。当業者は、所望により、焙煎コーヒー豆の粒径を減じるこれら及び他の方法を理解するであろう。
加工のどの段階で2種のコーヒー豆がブレンドされるか、又はどのようにコーヒー製品が粉砕されるかに関わらず、浅煎りコーヒーは多くの喜ばしい利点を有するコーヒー製品を提供できることが意外にも見出されている。驚くべきことに、浅煎りしただけで(即ち、上述の水蒸気又はコーティングのようなさらなる処理をせず)、苦味の低減だけでなく、依然としてバランスのとれた、風味豊かなコーヒー製品を提供しながら、前述の刺激性物質の濃度を低減させるために用いられ得ることが見出されている。これら及び他の利点は、以下でより詳細に説明する。
具体的には、苦味の低減に加えて、浅煎りしただけで、より深煎りのコーヒー製品並びにバランスのとれたコーヒー製品と比較した場合、刺激性物質の濃度を低減させることができるということが意外にも見出されている。上述のように、カテコール、ヒドロキノン、及びピロガロールは、これらはコーヒー中に存在しているが、胃相中の胃の炎症に関連している可能性がある。かかる化合物は、コーヒーの未焙煎豆には存在しないが、焙煎処理の結果として形成される。理論に制限されるものではないが、クロロゲン酸及びジクロロゲン酸は従来の焙煎条件下で分解し、コーヒー酸及びキナ酸を形成し、それは次に、さらに分解してカテコール、ヒドロキノン、及びピロガロールを形成すると考えられる。ルルー(Leloup),V.、ラビー(Lovier),A.及びリャールドン(Liardon),R.(1995年)、「焙煎中のクロロゲン酸の分解機構(Degradation mechanism of chlorogenic acids during roasting.)」第16回コーヒー科学情報協会学会会報(Proceedings of the 16th ASIC Colloquium)(京都)、359〜64頁、ASIC(Association for Science and Information on Coffee)、フランス、パリ、を参照のこと。それ故に、コーヒーの焙煎色が暗くなればなるほど、より分解され、より多くの刺激物が生成されるのである。従って、焙煎色と刺激物濃度の間には強い相関がある可能性があると考えられる。
それ故に、本明細書のコーヒー製品の実施形態は、約120ppm未満のカテコール、及びある実施形態では約115ppm未満のカテコールを含んでよい。同様に、本明細書のコーヒー製品の実施形態は、約15ppm未満のヒドロキノン、及びある実施形態では、約13ppm未満のヒドロキノンを含んでよい。さらに、本明細書のコーヒー製品の実施形態は、約75ppm未満のピロガロールを含んでよい。存在する刺激物濃度をどのように測定できるかについての説明は、本明細書の分析方法の項を参照のこと。そこで、焙煎及び粉砕されたコーヒー中のカテコール、ヒドロキノン及びピロガロールを定量するための改良法が提供される。
さらに、前述の利点のために、ロブスタコーヒーを本明細書のコーヒー製品に添加してもよいことが意外にも見出されている。これは、現在販売されている胃に優しいコーヒーの種類、一般に100%アラビカコーヒーを含有するコーヒーに反している。前述のように、ロブスタコーヒーは、アラビカよりも苦い風味と刺激物が強い。従って、ロブスタは、胃の不快感を引き起こす場合のある、胃の応答を増大させる傾向があるため、胃に優しいコーヒーには一般に用いられない。しかしながら、本明細書で記載した浅煎り処理を用いることにより、胃に対して穏やかなロブスタ−アラビカコーヒーブレンドを配合することができる。具体的には、浅煎りにより、その未焙煎豆がアラビカコーヒーの未焙煎豆よりクロロゲン酸を多く含むロブスタコーヒーですら、現在胃に優しいコーヒー製品を実現するために用いることができる程度に、クロロゲン酸の分解を減少させる。本明細書で記載する実施形態のロブスタコーヒーを含むことにより実現されるさらなる利点は、かかるロブスタ−アラビカブレンドは、100%アラビカ製品より安価であることである。
さらに、浅煎りは、苦い風味及び胃の不快感をもたらす可能性のある刺激物を低減することができるため、十分にカフェインを含有した胃に優しいコーヒーを得ることもまた可能である。これは、ロブスタコーヒーがアラビカ種よりカフェイン含有量が多いという事実にも関わらず、真実である。
それ故に、上記点から見て、ある実施形態では、コーヒーブレンドを焙煎して、約20L以下の初期ハンターL色を有するコーヒー製品を製造することができる。別の実施形態では、コーヒーブレンドを焙煎して、約21L以下の初期ハンターL色を有するコーヒー製品を製造することができる。さらに別の実施形態では、コーヒーブレンドを焙煎して、約22L以下の初期ハンターL色を有するコーヒー製品を製造することができる。当業者に公知のように、焙煎処理が完了してから約24時間以内に、自然過程の結果として、コーヒー製品の焙煎色は約1L焙煎色暗くなる場合がある。それ故に、本発明に従って、コーヒー製品は全体のハンターL色が19L以下であってよい。別の実施形態では、コーヒー製品は、全体のハンターL色が20L以下であってよい。さらに別の実施形態では、コーヒー製品は、全体のハンターL色が21L以下であってよい。
代わりに、BAR処理が利用された場合、ある実施形態では、ロブスタコーヒー豆は、初期ハンター色が約21L以下であるように焙煎されてよい。別の実施形態では、ロブスタ豆は、初期ハンター色が約22L以下であるように焙煎されてよい。同様に、ある実施形態では、アラビカコーヒー豆は、初期ハンター色が約19L以下であるように焙煎されてよい。別の実施形態では、アラビカコーヒー豆は、初期ハンター色が約20L以下であるように焙煎されてよい。いったん焙煎すれば、2種を、前述の比率でともにブレンドし、上記のような全体のハンターL色を有するコーヒー製品を提供することができる。
コーヒー豆が焙煎及び粉砕され、コーヒー製品は包装の準備が整っている。コーヒー製品は、当業者に公知の任意の容器に包装されてよい。適した容器としては、袋、蓋付き缶(canisters)、箱、ボウル、皿、桶(tub)、及び缶が挙げられるが、これらに限定されない。
上記コーヒー製品に加えて、本発明に従った物品は、さらに表示を備える。容器に付随する表示は、その中に収容された焙煎コーヒー製品が、上記で定義したように胃に優しいことを消費者に知らせる。胃に優しい効果を伝える有効な表示としては、「胃に穏やか」、「胃に心地よい」、「胃に穏やかに(又は心地よく)なるように特別に処理された」、「胃に穏やかに(又は心地よく)なるように特別に焙煎された」、「胃に対する刺激の少ない」、「刺激物を低減させた」、「胃に問題を抱える消費者により頻繁に摂取できる」、及びこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
表示は、容器に直接若しくは間接的に取り付けられた、又は直接若しくは容器の近くに間接的に取り付けられた印刷物であってよく、あるいは容器に付随する印刷表示、電子表示、又は放送表示であってもよい。好適な表示としては、容器内のコーヒー製品が、「胃に優しい」「胃に穏やか」などであること及び同様の概念を伝える表示が挙げられるが、これらに限定されない。
分析方法
本発明の要素を特徴づけるために使用されるパラメータは、特定の分析方法によって定量化される。これらの方法を以下のように詳細に説明する。
目的
焙煎及び粉砕されたコーヒー中のジ−及びトリ−ヒドロキシベンゼン類(即ち、カテコール、ヒドロキノン、及びピロガロール)の定量
原理
1.コーヒー粉末の試料をビーカー内に定置する。
2.重水素で標識した分析物の類似体を内部標準として添加し、該粉末を沸騰水で抽出する。
3.次いで、重水素標識類似体とともに、水性抽出物中に存在するジ−及びトリ−ヒドロキシベンゼン類を無水酢酸で誘導体化し、次にスターバー抽出法(stir bar sorbtive extraction)(ゲーステル・ツイスター(Gerstel Twister))で分離する。
4.ガスクロマトグラフィーカラムで脱着した後、化合物を質量分析法で分析する。
5.それらの分子量の差に基づいて、試料中のカテコール、ヒドロキノン、及びピロガロールの量を、対応する標識内部標準の質量応答に対する、個々の質量応答を統合することにより定量する。
検証
正確度
質量応答の差を説明するために、比1:3〜3:1で、標識された類似体とともに生じる各分析物について、各分析日の応答因子を測定した。カテコール、ヒドロキノン及びピロガロールの応答因子は、スターバー抽出法(stir bar sorbtive extraction)(ゲーステル・ツイスター(Gerstel Twister))に先立ち、元の抽出物を25倍に希釈した後測定する。
異なる日に得られた10個の個々のデータセットに基づいて、標準偏差を含む平均応答因子を算出する。
Figure 2009515547
精度
2ヶ月間にわたって繰り返し行われたコーヒー対照試料の11の定量に基づいた、各分析物の平均値の平均標準偏差は、
カテコール:091%
ヒドロキノン:0.95%
ピロガロール:2.94%である。
Figure 2009515547
Figure 2009515547
安全性
この方法の使用は、この方法に適用可能な個々の研究室の安全な慣例を参照する。
手順
特殊試薬の調製
標準の調製
(a)非標識標準
標準原液:別々のメスフラスコ(100mL)に、個々に約50mgのカテコール、ヒドロキノン及びピロガロールを量り、1000ppm酢酸を含有する水(100mL)中に溶解する。濃度を記録する。
標準試薬溶液
カテコール:上記で調製した原液を使用する。
ピロガロール:5mLの原液と1000ppm酢酸を含有する5mLの水を混合することにより原液を1:2に希釈し、最終濃度は約250μg/mLになる。最終濃度を記録する。
ヒドロキノン:1mLの原液と1000ppm酢酸を含有する4mLの水を混合することにより原液を1:5に希釈し、最終濃度は約100μg/mLになる。最終濃度を記録する。
(B)重水素−標識標準
標準原液:別々のメスフラスコ(100mL)に、個別に約50mgのd6−カテコール、d6−ヒドロキノン及びd6−ピロガロールを量り、1000ppm酢酸を含有する水(100mL)中に溶解する。濃度を記録する。
標準試薬溶液
6−カテコール:上記で調製したd6−カテコール原液を使用する。
6−ピロガロール:100mLメスフラスコに50mL原液を混合することにより、d6−ピロガロール原液を1:2に希釈し、次いで1000ppm酢酸を含有する水を容量まで加え、最終濃度は約250μg/mLになる。最終濃度を記録する。
6−ヒドロキノン:1mLの原液と1000ppm酢酸を含有する4mLの水を混合することにより原液を1:5に希釈し、最終濃度は約100μg/mLになる。最終濃度を記録する。
標識された希釈標準溶液を5mLずつに分注し、それをバイアル瓶に入れ、−20℃で保管する。溶液は、−20℃で少なくとも6ヶ月間安定である。
装置の準備
分析に先立ち、収着性スターバー(ツイスター)を調節し、分析物を干渉する可能性がある吸着性コーティングから任意の残留物質を除去する。スターバーを3つのオートサンプラー脱着チューブの組として定置し、次いで熱脱着ユニット(TDU)に挿入し、ヘリウム流下で約15分間、275℃で焼成する。
応答因子混合物の調製
3つの個別の各混合物から成る2組を調製する。1組は、3つの個別のバイアル瓶(容量100mL)のヘッドスペースに50μlを含有する50mLのミリQ水を入れ、次に、表1に示す量の標識及び非標識各標準試薬溶液を添加する。試料が平衡になるまでフラスコを振盪する。
Figure 2009515547
1.5gの重炭酸ナトリウムを各溶液に添加し、攪拌しながら1分以内に溶解させる。最後に、1.5mLの無水酢酸を添加し、均等に分布させるためフラスコを回転させる。脱気のために、稀に振盪する。
約1時間誘導体化する。次に、約15分間音波処理することにより試料を脱気する。
試料の調製
ジ−及びトリヒドロキシベンゼン類の抽出
水を沸騰させる。1.0gのコーヒー粉末をビーカー(140mL)に加え、コーヒーの正確な重量を記録する。200μlの各標識標準溶液(d6−カテコール、0.5mg/mL;d6−ピロガロール、0.25mg/mL;d6−ヒドロキノン0.1mg/mL)を添加し、次いで70mLの沸騰水を添加し、ホットプレート上で10分間沸騰させる。
濾紙(ワットマン(Whatman)#4)と通して濾過し、粉末を除去することにより、熱溶液を100mLメスフラスコに移動させる。ビーカーと濾紙を熱水(30mL)で洗う。
水浴中で室温に冷却し、次いで水を容量まで添加する。
ジ−及びトリヒドロキシベンゼン類の誘導体化
試料を50mLずつ2つに分注し、それらをガラスバイアル瓶(容量100mL)のヘッドスペースに入れる。次いで、1.5gの重炭酸ナトリウムを各溶液に添加し、攪拌しながら1分以内に溶解させる。最後に、1.5mLの無水酢酸を添加し、均等に分布させるためフラスコを回転させる。脱気のために、稀に振盪する。
約1時間誘導体化する。次に、約15分間音波処理することにより試料を脱気する。
スターバー抽出
一定分量(4mL)をピペットで100mLメスフラスコに入れることにより、各応答因子混合物とコーヒー試料を1:25に希釈し、酸性化水を容量まで添加する。次いで、希釈した試料を一定分量50mLずつ2つに分注し、2つのガラスバイアル瓶(容量100mL)のヘッドスペースに入れる。ツイスタースターバーを各バイアル瓶に入れ、400rpmで40分間攪拌する。次に、スターバーを取り出し、2mLの水(ミリQ)で洗い、化学布巾(chem-wipe)で乾燥させ、脱着チューブ(ゲステル)に入れる。
分析に先立ち、収着スターバーを調節するためのパラメータ
a.)熱脱着ユニット(TDU、ゲステル)のパラメータ
−初期温度:30℃
−初期時間:0.0分
−遅延時間:0.5分
−第一温度:(1st Rate):60℃
−第一最終温度:275℃
−第一最終時間:15分
b.)冷却注入系(CIS、ゲステル)のパラメータ
−スリットモード:スプリット、冷凍冷却:オフ
−スプリットレス時間:1分
−パージ時間:0.5分
−平衡時間:2分
−初期温度:260℃
−初期時間:0.0分
−第一温度:12℃
−第一最終温度:260℃
−第一最終時間:3分
機器の操作
以下の条件で分析物を脱着する:
TDUパラメータ:
−流動モード:スプリットレス
−初期温度:30℃
−初期時間:0.0分
−遅延時間:1分
−第一温度:60℃
−第一最終温度:200℃
−第一最終時間:5分
CISパラメータ
−スプリットモード:スプリット、冷凍冷却:オン
−スプリットレス時間:1分
−パージ時間:0.5分
−平衡時間:1.2分
−初期温度:−120℃
−初期時間:0.20分
−第一温度:12℃
−第一最終温度:250℃
−第一最終時間:3分
分析は、以下の条件下でGC−MSによって行われる:
GCパラメータ
−カラム:DB−5MS、30m×0.25mm;フィルム厚さ1μm
−キャリア気体:一定流速2mL/分のヘリウム
−初期オーブン温度:100℃
−第一温度:10℃
−第一最終温度:200℃
−第一最終時間:0分
−第二温度:15℃
−第二最終温度:250℃
−第二最終時間:5分
MSパラメータ
−操作モード:電子衝撃(EI)70eV
−平衡モード:スキャン、40〜250質量単位
−溶媒遅延:2分
−MSクワッド(Quad)温度:150℃
−MSソース温度:230℃
計算
応答因子:
Figure 2009515547
R=応答因子
u=較正溶液中の非標識分析物の量(μg)
d=較正溶液中の標識分析物の量(μg)
u=較正溶液中の非標識分析物イオン(m/z)のピーク面積
d=較正溶液中の標識分析物イオン(m/z)のピーク面積
定量:
Figure 2009515547
concu=非標識分析物の濃度(μg/g又はppm)
d=抽出前のコーヒーに添加する標識標準の量(μg)
u=試料中の非標識分析物イオン(m/z)のピーク面積
R=応答因子
cof=抽出に用いるコーヒー粉末の量(g)
d=較正溶液中の標識分析物イオン(m/z)のピーク面積
結果の報告
結果は、μg/コーヒー粉末のg又はppmで報告される。
参照
重水素標識カテコール及びピロガロールの合成は、タック(Tuck)ら、「フェノール類の重水素化のための簡易法(A simple procedure for deuteration of phenols)標識化合物及び放射性医薬品雑誌(Journal of Labeled Compounds and Radiopharmaceuticals)(2000年)、第43巻817〜823頁に従って行った。
(実施例1)
ロブスタコーヒーの未焙煎豆を、アラビカの未焙煎豆とブレンドし、約25%のロブスタコーヒー豆と約75%のアラビカコーヒー豆を含むコーヒーブレンドを製造する。コーヒーブレンドを熱風焙煎器に運び、約332℃(630°F)の温度で約160秒間焙煎し、初期ハンターL色約21Lのコーヒー製品を得る。豆を冷却し、約24時間後、コーヒー製品は全体で約20LのハンターL色を有する。いったん冷却してから、コーヒー製品を粉砕し、焙煎及び粉砕されたコーヒー製品を製造する。
コーヒー製品を、コーヒー製品が「胃に優しくするために特別に処理された」ことを述べる表示を有する容器内に包装する。胃に優しいコーヒーを1杯摂取した後、胃腸に問題のある消費者は、胃に優しくないコーヒー製品を1杯摂取した後通常経験するほど、胃の炎症をあまり感じないと述べる。
(実施例2)
ロブスタコーヒーの未焙煎豆を熱風焙煎器に運び、約216℃(420°F)の温度で約170秒間焙煎し、初期ハンターL色約23Lを得る。同様に、アラビカコーヒーの未焙煎豆を熱風焙煎器に運び、約217℃(423°F)の温度で約150秒間焙煎し、初期ハンターL色約20Lを得る。豆を冷却し、24時間後、焙煎したロブスタ豆は約22LのハンターL色を有し、一方焙煎したアラビカ豆は約19LのハンターL色を有する。いったん冷却してから、約40%の焙煎ロブスタ豆を約60%の焙煎アラビカ豆とブレンドし、得られたコーヒー製品を粉砕し、全体のハンターL色が約20.2Lである焙煎及び粉砕されたコーヒー製品を製造する。
コーヒー製品を、コーヒー製品が「胃に穏やかである」ことを述べる表示を有する容器内に包装する。胃に優しいコーヒーを数杯摂取した後、胃腸に問題のある消費者は、胃に優しくないコーヒー製品を同量摂取した後通常経験するほど、胃の炎症をあまり感じないと述べる。
本明細書に記載した分析方法を用いて分析する際、胃に優しいコーヒー製品には、約120ppm未満のカテコール、約15ppm未満のヒドロキノン、及び約75ppm未満のピロガロールが見出される。
「発明を実施するための最良の形態」で引用したすべての文献は、関連部分において本明細書に参考として組み込まれるが、いずれの文献の引用も、それが本発明に対する先行技術であることを容認するものと解釈されるべきではない。本書における用語の任意の意味又は定義が、参照として組み込まれた文献における同一の用語の任意の意味又は定義と相反する限りにおいて、本書においてその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。
本発明の特定の諸実施形態を図示し、記載したが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を実施できることが当業者には自明である。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を添付の特許請求の範囲で扱うものとする。

Claims (10)

  1. 全体のハンターL色が19L以下であるように焙煎されたロブスタ及びアラビカコーヒーで特徴付けられたコーヒー製品と、コーヒーが胃に優しいことを伝える表示とを含む容器を含むことを特徴とする商用物品。
  2. 前記コーヒー製品が、5%〜40%のロブスタコーヒーと、60%〜95%のアラビカコーヒーとを含むことを特徴とする請求項1に記載の物品。
  3. 120ppm未満の濃度のカテコール、15ppm未満の濃度のヒドロキノン、及び75ppm未満の濃度のピロガロールとを含むことを特徴とする請求項1に記載の物品。
  4. 少なくとも5%のロブスタコーヒー、少なくとも60%のアラビカコーヒーで特徴付けられたコーヒー製品と、コーヒーが胃に優しいことを伝える表示とを含む商用物品であって、
    前記コーヒーの、全体のハンターL色が19L以下であることを特徴とする商用物品。
  5. 前記コーヒー製品が、5%〜40%のロブスタコーヒーと、60%〜95%のアラビカコーヒーとを含むことを特徴とする請求項4に記載の物品。
  6. 120ppm未満の濃度のカテコールを含むことを特徴とする請求項4に記載の物品。
  7. 少なくとも5%のロブスタコーヒー、少なくとも60%のアラビカコーヒー、
    120ppm未満の濃度のカテコールを含むコーヒー製品と、コーヒーが胃に優しいことを伝える表示とを含むことを特徴とする商用物品。
  8. 前記コーヒー製品が、5%〜40%のロブスタコーヒーと、60%〜95%のアラビカコーヒーを含むことを特徴とする請求項7に記載の物品。
  9. 前記コーヒー製品の、全体のハンターL色が19L以下であることを特徴とする請求項7に記載の物品。
  10. 15ppm未満の濃度のヒドロキノンを含むことを特徴とする請求項7に記載の物品。
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