JP2009504800A - バルサルタンの調製方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、N‐[(2’‐シアノビフェニル-4-イル)メチル]-(L)-バリンメチルエステルの有機酸塩である、式(IV)の新規な化合物に関する。本化合物は、化学的には(S)‐N‐(1‐カルボキシ‐2‐メチルプロプ‐1‐イル)‐N‐ペンタノイル‐N‐[2’(1H‐テトラゾル‐5‐イル)ビフェニル‐4‐イルメチル]アミンとして知られる、式(I)のバルサルタンの調製方法にとって有用な中間体である。本発明は、また式(IV)の新規な中間体を用いたバルサルタンの調製方法に関する。
【化31】

Description

発明の詳細の説明
発明の分野
本発明は、式(IV)のN‐[(2’‐シアノビフェニル‐4‐イル)メチル]‐(L)‐バリンエステル有機酸塩という新規な化合物であって、化学的には(S)‐N‐(1‐カルボキシ‐2‐メチルプロプ‐1‐イル)‐N‐ペンタノイル‐N‐[2’(1H‐テトラゾル‐5‐イル)ビフェニル‐4‐イルメチル]アミンとして知られている、式(I)のバルサルタンを調製するための中間体として有用な化合物に関する。バルサルタンは、降圧剤として有用である。本発明はまた、式(IV)の新規な中間体を用いたバルサルタンの調製方法に関する。
Figure 2009504800
式(IV)において、R1はメチル、エチル、n‐プロピル、イソプロピル、n‐ブチル、tert‐ブチル、2‐メチルプロピルあるいはベンジルから選択されたC1‐C4アルキルを表し、Sはシュウ酸、酢酸、蟻酸、リンゴ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、フタル酸、テレフタル酸、クエン酸、酒石酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p‐トルエンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、アスコルビン酸等から選択された有機酸を表す。

発明の背景及び先行技術
バルサルタンは、高血圧、不安神経症、緑内障及び心臓麻痺の治療に有用なアンギオテンシンII拮抗薬群に属する。バルサルタンは、AT1受容体亜型上で作用する経口で有効な特効性のアンギオテンシンII拮抗薬である。バルサルタンは、高血圧及び心不全を制御するのに有用である。
バルサルタンの調製方法は、図式-Iの概略図により示されているように、米国特許No.5,339,578において開示されている。
図式-I:
Figure 2009504800
この合成は、式(A)の4‐ブロモメチル‐2’‐シアノビフェニルの、式(C)のカルバルデヒドへの変換を含んでいる。さらに、カルバルデヒドは、還元性条件下で式(D)のL-バリンのメチルエステルとともに縮合され、式(E)のN‐[(2’‐シアノビフェニル-4-イル)メチル]-(L)-バリンメチルエステルが生じ、フラッシュクロマトグラフィーにより精製される。トリエチルアミン存在下における式(E)の化合物と式(F)のn‐バレロイルクロリドとの反応によって、式(G)のN‐バレリル‐N‐[(2’‐シアノビフェニル-4-イル)メチル]-(L)-バリンメチルエステルが生じる。フラッシュクロマトグラフィーによる精製の後、式(G)の化合物はキシレン中のアジ化トリブチルスズ存在下で環化され、水酸化ナトリウム存在下でバルサルタン(I)に変換される。
L-バリンメチルエステルとカルバルデヒドの縮合は、シアノヒドリドホウ酸ナトリウムのような試薬を必要とするが、試薬は高価である。また、調製方法はフラッシュクロマトグラフィーによる中間体の精製を含んでいるが、フラッシュクロマトグラフィーは時間がかかり、煩雑で商業規模での採用が難しい。
米国特許No.5,339,578において示されている他の実施例によれば、カルバルデヒド化合物(C)は、シアノヒドリドホウ酸ナトリウムの存在下でL-バリンベンジルエステルのトシラート塩と縮合されて、式(E)の化合物のベンジルエステルアナログを生じさせる。この化合物は、塩酸塩への変換及びそれに続く重炭酸ナトリウムによる塩酸塩の分解によって精製される。精製された化合物は、続いてn‐バレロイルクロリドと反応し、キシレン中のアジ化トリブチルスズによって環化される。さらに、パラジウム化炭素触媒を用いた水素化により、バルサルタン(I)が生じる。
バルサルタン合成のための他の方法が、 図式‐IIに示すように、生物有機及び医薬品化学レター Vol.4(1)、1994の概要において開示されている。
図式‐II:
Figure 2009504800
図式中、バルサルタン(I)を表す上記式におけるRは-CH(CH32である。
従って、ハロメチルビフェニル誘導体化合物のL-バリンエステルとの縮合は、バルサルタンの合成にとって重要なステップの1つである。図式-IIIに示すように、式(II)の化合物と式(III)のL-バリンエステルとの縮合により、式(IVa)の所望の化合物に加えて、約6‐10%W/Wの式(IVb)の不要な二量体不純物が生じることが認められた。この結果、製品の収量及び品質が低下し、更なる精製ステップが必要となる。
図式‐III
Figure 2009504800
従って、単純で扱い易く費用効率のよい、バルサルタン及びその中間体の調製方法を得る必要がある。また、実質的に式(IVb)の二量体不純物を含まない、式(IVa)の中間体を調製することが求められる。
本発明の発明者達は、驚いたことに、式(IVb)の二量体不純物が、さらに精製せずにそのままn‐バレロイルクロリドと縮合され得る式(IV)の有機塩に変換することによって、式(IVa)の所望の化合物から容易に除去できることを発見した。従って、カラムクロマトグラフィーのような煩雑な分離技術を回避することができる。式(IV)の化合物は、安定した非吸湿性の性質を有する。バルサルタンの合成に式(IV)の化合物を用いることにより、不純物の含有率が低い高品質の製品が得られる。
また、式(IV)の化合物と式(F)のn‐バレロイルクロリドとの縮合が、塩基及び水の存在下において、任意的に有機塩の存在下で容易かつ迅速に行われ、式(VI)の化合物を生じさせることが、驚いたことに観察された。式(VI)の粗化合物は、バルサルタン(I)を得るため、精製せずにさらに用いることができる。

発明の目的
本発明の目的は、式(I)のバルサルタンの改良された調製方法を提供することである。
本発明の他の目的は、式(IV)の新規な化合物及びその調製方法を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、単純で扱い易く費用効率のよい新規な中間体を用いることによる、バルサルタンの調製方法を提供することである。

発明の概要
従って、本発明の第一の特徴は、式(IV)のN‐[(2’‐シアノビフェニル-4-イル)メチル]-(L)-バリンエステル有機酸塩の新規な化合物に関する。
Figure 2009504800
式(IV)において、R1はメチル、エチル、n‐プロピル、イソプロピル、n‐ブチル、tert‐ブチル、2‐メチルプロピルあるいはベンジルから選択されたC1‐C4アルキルを表し、Sはシュウ酸、酢酸、蟻酸、リンゴ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、フタル酸、テレフタル酸、クエン酸、酒石酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p‐トルエンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、アスコルビン酸等から選択された有機酸を表す。
本発明の他の特徴によれば、式(IV)のN‐[(2’‐シアノビフェニル-4-イル)メチル]-(L)-バリンエステルの有機酸塩の調製方法が提供されており、その調製方法は下記の(a)及び(b)を含む。
(a)式(II)の4‐ハロメチル‐2’‐シアノビフェニルを反応させること。
Figure 2009504800
式(II)において、Xは、式(III)のL-バリンエステル誘導体を伴ったClあるいはBrから選択したハロゲンを表し、
Figure 2009504800
式(III)において、R1は、塩基及び溶媒の存在下において、任意的に触媒の存在下で、式(IVa)のN‐[(2’‐シアノビフェニル-4-イル)メチル]-(L)-バリンエステル誘導体を形成するために、メチル、エチル、n‐プロピル、イソプロピル、n‐ブチル、tert‐ブチル、2‐メチルプロピルあるいはベンジルから選択されたC1‐C4アルキルを表す。
Figure 2009504800
式(IVa)において、R1はメチル、エチル、n‐プロピル、イソプロピル、n‐ブチル、tert‐ブチル、2‐メチルプロピルあるいはベンジルから選択されたC1‐C4アルキルを表す。
(b)式(IVa)のN‐[(2’‐シアノビフェニル-4-イル)メチル]-(L)-バリンエステル誘導体を有機酸により処理して、式(IV)の化合物を得ること。
Figure 2009504800
式(IV)において、R1はメチル、エチル、n‐プロピル、イソプロピル、n‐ブチル、tert‐ブチル、2‐メチルプロピルあるいはベンジルから選択されたC1‐C4アルキルを表し、Sはシュウ酸、酢酸、蟻酸、リンゴ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、フタル酸、テレフタル酸、クエン酸、酒石酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p‐トルエンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、アスコルビン酸等から選択された有機酸を表す。
本発明の更なる特徴によれば、式(I)のバルサルタンの調製方法が提供されており、その調製方法は下記の(a)乃至(d)を含む。
Figure 2009504800
(a)式(II)の4‐ハロメチル‐2’‐シアノビフェニルを反応させること。
Figure 2009504800
式(II)において、Xは、式(III)のL-バリンエステル誘導体を伴ったClあるいはBrから選択したハロゲンを表し、
Figure 2009504800
式(III)において、R1は、塩基及び溶媒の存在下において、任意的に触媒の存在下で、式(IVa)のN‐[(2’‐シアノビフェニル-4-イル)メチル]-(L)-バリンエステル誘導体を形成するための、メチル、エチル、n‐プロピル、イソプロピル、n‐ブチル、tert‐ブチル、2‐メチルプロピルあるいはベンジルから選択されたC1‐C4アルキルを表す。
Figure 2009504800
式(IVa)において、R1はメチル、エチル、n‐プロピル、イソプロピル、n‐ブチル、tert‐ブチル、2‐メチルプロピルあるいはベンジルから選択されたC1‐C4アルキルを表す。
(b)式(IVa)のN‐[(2’‐シアノビフェニル-4-イル)メチル]-(L)-バリンエステル誘導体を有機酸により処理して、式(IV)の化合物を得ること。
Figure 2009504800
式(IV)において、R1はメチル、エチル、n‐プロピル、イソプロピル、n‐ブチル、tert‐ブチル、2‐メチルプロピルあるいはベンジルから選択されたC1‐C4アルキルを表し、Sはシュウ酸、酢酸、蟻酸、リンゴ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、フタル酸、テレフタル酸、クエン酸、酒石酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p‐トルエンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、アスコルビン酸等から選択された有機酸を表す。
(c)式(IV)の化合物を式(V)のバレロイルハライドによりアシル化すること。
Figure 2009504800
式(V)において、Xは、塩基及び水の存在下において、任意的に有機溶媒の存在下で式(IV)の化合物を得るための、ClあるいはBrから選択したハロゲンであり、
Figure 2009504800
式(VI)において、R1はメチル、エチル、n‐プロピル、イソプロピル、n‐ブチル
、tert‐ブチル、2‐メチルプロピルあるいはベンジルから選択されたC1‐C4アルキルを表す。
(d)本文中に記載の方法あるいは従来の方法により、式(VI)の化合物を変換して式(I)の化合物を得ること。
更に別の特徴によれば、実質的に式(IVb)の二量体不純物を含まない式(IV)の化合物を調製する方法が提供されている。
本発明の更に他の特徴によれば、N‐[(2’‐シアノビフェニル‐4‐イル)メチル]‐(L)‐バリンエステルの有機酸塩である式(IV)の新規な化合物が提供されている。

発明の詳細な説明
式(IVa)のN‐[(2’‐シアノビフェニル-4-イル)メチル]-(L)-バリンエステルは、バルサルタン(I)を合成するための有用な中間体であり、式(II)の4‐ハロメチル‐2’‐シアノビフェニルを式(III)のL-バリンエステル誘導体と反応させることにより調製することができる。この反応によって、式(IVb)の不要な二量体不純物を約6‐10重量%含む式(IVa)の化合物が生じることが認められる。この不純物は、結晶化及びカラムクロマトグラフィーのような従来の精製方法では、除去することが難しい。更に、これによってバルサルタンの収量及び品質が低下し、更なる精製が必要となる。
本発明の発明者達は、N‐[(2’‐シアノビフェニル‐4‐イル)メチル]‐(L)‐バリンエステルの有機酸塩であって、二量体不純物を生じさせず追加的な精製を必要としない、式(IV)の新規な化合物を見出した。式(IV)の新規な化合物は、実質的に式(IVb)の二量体不純物を含まない。
式(II)の4‐ハロメチル‐2’‐シアノビフェニルの式(III)のL-バリンエステル誘導体との反応は、溶媒中の塩基の存在下において行われる。この塩基は、有機塩基、無機塩基あるいはそれらの混合物、より好ましくは水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、ナトリウムメトキシド、カリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムエトキシド、カリウムtert‐ブトキシド、アンモニア、トリエチルアミン、ピリジン等、そして最も好ましくは炭酸ナトリウム、炭酸カリウムから成る群から選択することができる。溶媒は、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、キシレンあるいはトルエン、2塩化メチレン、2塩化エチレンあるいはクロロホルムのようなハロゲン化炭化水素、メタノール、エタノール、n‐プロパノール、イソプロパノール、n‐ブタノール、イソブタノール、tert‐ブタノール、n‐アミルアルコール、イソアミルアルコールあるいはtert‐アミルアルコールのようなアルコール、あるいはそれらの混合物から選択することができる。
この反応は、ヨウ化ナトリウムあるいはヨウ化カリウムのようなアルカリ土類金属ハライドから選択された、触媒の存在下において行われてもよい。触媒は、式(II)のハロゲン化合物の、式(III)のL-バリンエステル誘導体との縮合のための、促進剤あるいは活性剤として作用する。
この反応は、約0℃から溶媒のほぼ沸点まで、より好ましくは約30℃から約50℃までの温度範囲で行われる。反応時間は、約1時間から約10時間、より好ましくは約2時間から約5時間まで様々である。
反応の終了後、任意的に溶媒の存在下において、有機酸によって処理することにより式(IV)の有機酸塩に変換される。
この有機酸は、シュウ酸、酢酸、蟻酸、リンゴ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、フタル酸、テレフタル酸、クエン酸、酒石酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p‐トルエンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、アスコルビン酸等から成る群から選択することができる。溶媒は、水、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、tert‐ブタノール、トルエン、n‐ヘキサン、o‐キシレン、n‐ヘプタン、2塩化メチレン、2塩化エチレン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、あるいはそれらの混合物、更に好ましくは水、o‐キシレン、あるいはそれらの混合物から選択することができる。この変換は、約5時間、より好ましくは1時間のうちに起こる。次に、式(IV)の有機酸塩が、従来の方法によって単離及び乾燥される。
1つの好適な実施例においては、4‐ブロモメチル‐2’‐シアノビフェニル、L-バリンメチルエステル、炭酸カリウム及びヨウ化カリウムが、アセトニトリルに投入される。反応混合物は約40‐45℃で約3‐4時間攪拌され、真空下で溶媒が除去された。水及びキシレンが反応塊に加えられ、有機層が分離された。シュウ酸溶液が有機層に加えられ、室温で約1時間攪拌され、N‐[(2’‐シアノビフェニル‐4‐イル)メチル]‐(L)‐バリンメチルエステルのシュウ酸塩が生成された。
式(IV)の化合物の、ClあるいはBrから選択されたハロゲンであるXを含む式(V)のバレロイルハライドとの縮合ステップは、塩基及び水の存在下において、任意的に有機溶媒の中で行われ、式(VI)の化合物が生成される。
塩基は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、ナトリウムメトキシド、カリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムエトキシド、カリウムtert‐ブトキシド、アンモニア、トリエチルアミン、ピリジン等、より好ましくは炭酸ナトリウムあるいは炭酸カリウムから選択することができる。溶媒は、2塩化メチレン、クロロホルム、2塩化エチレン、キシレン、トルエン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシドから成る群、より好ましくはキシレンから選択することができる。
この反応は、約0℃から溶媒のほぼ沸点まで、より好ましくは約0℃から約45℃、最も好ましくは約0℃から約5℃までの温度範囲で行われる。反応は、約1時間から約10時間、より好ましくは約2時間から約3時間のうちに起こる。
反応の終了後、式(VI)の化合物は、通常の後処理によって単離され、更に精製することなく次の環化ステップにおいて用いることができる。あるいは、反応の終了後に、その反応混合物が塩基性水溶液により洗浄されてpHが中性となり、有機層が分離される。有機層は、式(IV)の化合物を単離せずに、そのまま次の環化ステップのために用いることができる。
式(IV)の化合物の式(I)のバルサルタンへの変換は、溶媒の存在下でアジ化トリブチルスズ、塩化トリブチルスズおよびアジ化ナトリウム等を使用し、続いて脱保護(De‐protection)を行うような、先行技術に記載されている従来の方法で行うことができる。脱保護は、L−バリンエステル誘導体(III)の性質に応じて、塩基及び溶媒の存在下で、あるいは触媒水素化によって行うことができる。
好適な実施例のうちの1つによれば、N‐[(2’‐シアノビフェニル-4-イル)メチル]-(L)-バリンメチルエステルシュウ酸塩がキシレンに投入され、約0‐5℃で炭酸カリウム水溶液及びバレロイルクロリドが加えられた。反応の終了後、有機層が重炭酸ナトリウムの塩基性水溶液により洗浄され、分離された。塩化トリブチルスズ及びアジ化ナトリウムが有機層に加えられ、約20‐25時間還流された。メチル基の脱保護を容易にするため、更に10%の水酸化ナトリウム溶液が加えられ、室温で約20‐25時間攪拌された。通常の後処理の後、バルサルタンが得られた。
バルサルタンは、従来の方法により精製することができる。あるいは、塩基‐酸処理によってバルサルタンを精製することも可能である。粗バルサルタンは、溶媒好ましくはジクロロメタンに溶解させられ、中性のpHになるまで、塩基水溶液好ましくは重炭酸ナトリウムが加えられる。更に、不純物を除去するために層が分離され、水層が活性炭処理及びろ過処理される。そして、有機溶媒、好ましくはジクロロメタンが加えられ、酢酸を用いてpHが約3‐4に調整される。有機層が分離され、残留物を得るために濃縮される。この残留物にシクロヘキサンが加えられてスラリーが形成され、スラリーが室温で約1時間攪拌された後、フィルタ処理されて純粋バルサルタンが得られる。
以下の例は、発明の工程を説明している。しかし、これらの例は本発明の範囲を限定するものではない。

例1:N‐[(2’‐シアノビフェニル-4-イル)メチル]-(L)-バリンメチルエステルシュウ酸塩の調製
100gの4‐ブロモメチル‐2’‐シアノビフェニルが500mlのアセトニトリルに加えられた後、69gの無水炭酸カリウム、12gのヨウ化カリウム及び65gのL‐バリンメチルエステルが加えられる。反応混合物が40‐45℃で3‐4時間攪拌される。反応が終了すると、反応混合物はフィルタ処理され45‐50℃で真空下においてアセトニトリルが除去される。300mlの水及び300mlのo‐キシレンが残留物に加えられ、層が分離される。500mlの水に50gのシュウ酸を含む溶液が有機層に加えられ、約1時間攪拌されてフィルタ処理される。固形物が洗浄され、約50‐55℃の真空下で乾燥される(収量:130‐135g)。

例2:バルサルタンの調製
例1において得られた100gのシュウ酸塩と119gの炭酸ナトリウムが400mlのo‐キシレンおよび400mlの水に加えられ、0‐5℃まで冷却される。44.5gのバレロイルクロリドが、1から1.5時間に亘って反応混合物に加えられ、0‐5℃で約1.5から2時間攪拌される。反応の終了後、層が分離され、有機層が400mlの5%重炭酸ナトリウム溶液で洗浄される。160gの塩化トリブチルスズと59gのアジ化ナトリウムが有機層に加えられ、還流のため約20‐25時間加熱される。反応混合物は室温まで冷却され、1000mlの10%水酸化ナトリウム溶液が反応混合物に加えられ、室温で20‐25時間攪拌される。反応の終了後、層が分離されて1000mlのジクロロメタンが水層に加えられ、pH3‐4が得られるまで200mlの酢酸が加えられて、約30分間攪拌される。層が分離され、有機層が塩水で洗浄される。
1000mlの5%重炭酸ナトリウム溶液が有機層に加えられ、室温で10‐12時間攪拌される。層が分離され、1000mlのジクロロメタンが水層に加えられる。pH3から4になるまで100mlの酢酸が加えられ、層が分離される。有機層が水で洗浄され、40‐45℃で真空下において抽出される。200mlのシクロヘキサンが残留物に加えられた後、取り除かれる。最後に、700mlのシクロヘキサンが残留物に加えられてスラリーを形成し、スラリーは約30分間攪拌された後フィルタ処理される。粗バルサルタンが、40‐45℃で真空下において乾燥される(収量:40‐45g)。

Claims (32)

  1. 式(IV)のN‐[(2’‐シアノフェニル-4-イル)メチル]-(L)-バリンエステルの新規な有機酸塩であって、
    Figure 2009504800
    式(IV)において、R1がメチル、エチル、n‐プロピル、イソプロピル、n‐ブチル、tert‐ブチル、2‐メチルプロピルあるいはベンジルから選択されたC1‐C4アルキルを表し、Sがシュウ酸、酢酸、蟻酸、リンゴ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、フタル酸、テレフタル酸、クエン酸、酒石酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p‐トルエンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、アスコルビン酸から選択された有機酸を表すことを特徴とする有機酸塩。
  2. 1がメチル、あるいはエチル、もしくはベンジルを表し;Sがシュウ酸を表すことを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  3. 式(IV)のN‐[(2’‐シアノビフェニル-4-イル)メチル]-(L)-バリンエステルの有機酸塩の調製方法であって、
    該調製方法は下記のステップ(a)及び(b)を含み、
    ステップ(a)は、式(II)の4‐ハロメチル‐2’‐シアノビフェニルを反応させることであり、
    Figure 2009504800
    式(II)において、Xが、式(III)のL-バリンエステル誘導体を伴ったClあるいはBrから選択されたハロゲンを表し、
    Figure 2009504800
    式(III)において、R1が、塩基及び溶媒の存在下において、任意的に触媒の存在下で、式(IVa)のN‐[(2’‐シアノビフェニル-4-イル)メチル]-(L)-バリンエステル誘導体を形成するための、メチル、エチル、n‐プロピル、イソプロピル、n‐ブチル、tert‐ブチル、2‐メチルプロピルあるいはベンジルから選択されたC1‐C4アルキルを表し、
    Figure 2009504800
    式(IVa)において、R1がメチル、エチル、n‐プロピル、イソプロピル、n‐ブチル、tert‐ブチル、2‐メチルプロピルあるいはベンジルから選択されたC1‐C4アルキルを表し、
    ステップ(b)は、式(IVa)のN‐[(2’‐シアノビフェニル-4-イル)メチル]-(L)-バリンエステル誘導体を有機酸により処理して、式(IV)の化合物を得ることであり、
    Figure 2009504800
    式(IV)において、R1がメチル、エチル、n‐プロピル、イソプロピル、n‐ブチル、tert‐ブチル、2‐メチルプロピルあるいはベンジルから選択されたC1‐C4アルキルを表し、Sがシュウ酸、酢酸、蟻酸、リンゴ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、フタル酸、テレフタル酸、クエン酸、酒石酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p‐トルエンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、アスコルビン酸から選択された有機酸を表すことを特徴とする調製方法。
  4. 1がメチル、あるいはエチル、もしくはベンジルを表し、XがBrを表し、Sがシュウ酸を表すことを特徴とする、請求項3に記載の方法。
  5. ステップ(a)における塩基が、有機塩基、無機塩基あるいはそれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項3に記載の方法。
  6. 塩基が、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、ナトリウムメトキシド、カリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムエトキシド、カリウムtert‐ブトキシド、アンモニア、トリエチルアミン、ピリジンから選択されることを特徴とする、請求項5に記載の方法。
  7. 塩基が好ましくは炭酸ナトリウムあるいは炭酸カリウムであることを特徴とする、請求項6に記載の方法。
  8. ステップ(a)における触媒が、ヨウ化ナトリウムあるいはヨウ化カリウムから選択されたアルカリ金属ハライドであることを特徴とする、請求項3に記載の方法。
  9. ステップ(a)における溶媒が、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、キシレン、トルエン、2塩化メチレン、2塩化エチレンあるいはクロロホルムのようなハロゲン化炭化水素、メタノール、エタノール、n‐プロパノール、イソプロパノール、n‐ブタノール、イソブタノール、tert‐ブタノール、n‐アミルアルコール、イソアミルアルコールあるいはtert‐アミルアルコールのようなアルコールから選択されることを特徴とする、請求項3に記載の方法。
  10. 溶媒がアセトニトリルであることを特徴とする、請求項9に記載の方法。
  11. ステップ(b)における有機酸が、シュウ酸、酢酸、蟻酸、リンゴ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、フタル酸、テレフタル酸、クエン酸、酒石酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p‐トルエンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、アスコルビン酸から選択されることを特徴とする、請求項3に記載の方法。
  12. 有機酸がシュウ酸であることを特徴とする、請求項11に記載の方法。
  13. ステップ(b)が、任意的に水、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、tert‐ブタノール、トルエン、n‐ヘキサン、o‐キシレン、n‐ヘプタン、2塩化メチレン、2塩化エチレン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリルあるいはそれらの混合物から選択された溶媒の存在下において行われることを特徴とする、請求項3に記載の方法。
  14. 前記溶媒がo‐キシレン、水あるいはそれらの混合物であることを特徴とする、請求項13に記載の方法。
  15. 式(I)の(S)‐N‐(1‐カルボキシ‐2‐メチルプロプ‐1‐イル)‐N‐ペンタノイル‐N‐[2’(1H‐テトラゾル‐5‐イル)ビフェニル‐4‐イルメチル]アミン(バルサルタン)の調製方法であって、該調製方法は下記のステップ(a)乃至(d)を含み、
    Figure 2009504800
    ステップ(a)は、式(II)の4‐ハロメチル‐2’‐シアノビフェニルを反応させることであり、
    Figure 2009504800
    式(II)において、Xが、式(III)のL-バリンエステル誘導体を伴ったClあるいはBrから選択されたハロゲンを表し、
    Figure 2009504800
    式(III)において、R1が、塩基及び溶媒の存在下において、任意的に触媒の存在下で、式(IVa)のN‐[(2’‐シアノビフェニル-4-イル)メチル]-(L)-バリンエステル誘導体を形成するための、メチル、エチル、n‐プロピル、イソプロピル、n‐ブチル、tert‐ブチル、2‐メチルプロピルあるいはベンジルから選択されたC1‐C4アルキルを表し、
    Figure 2009504800
    式(IVa)において、R1がメチル、エチル、n‐プロピル、イソプロピル、n‐ブチル、tert‐ブチル、2‐メチルプロピルあるいはベンジルから選択されたC1‐C4アルキルを表し、
    ステップ(b)は、式(IVa)のN‐[(2’‐シアノビフェニル-4-イル)メチル]-(L)-バリンエステル誘導体を有機酸により処理して、式(IV)の化合物を得ることであり、
    Figure 2009504800
    式(IV)において、R1がメチル、エチル、n‐プロピル、イソプロピル、n‐ブチル、tert‐ブチル、2‐メチルプロピルあるいはベンジルから選択されたC1‐C4アルキルを表し、Sがシュウ酸、酢酸、蟻酸、リンゴ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、フタル酸、テレフタル酸、クエン酸、酒石酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p‐トルエンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、アスコルビン酸から選択された有機酸を表し、
    ステップ(c)は、式(IV)の化合物を式(V)のバレロイルハライドによりアシル化することであり、
    Figure 2009504800
    式(V)において、Xが、塩基及び水の存在下において任意的に有機溶媒の存在下で式(VI)の化合物を得るための、ClあるいはBrから選択されたハロゲンであり、
    Figure 2009504800
    式(VI)において、R1がメチル、エチル、n‐プロピル、イソプロピル、n‐ブチル、tert‐ブチル、2‐メチルプロピルあるいはベンジルから選択されたC1‐C4アルキルを表し、
    ステップ(d)は、本文中に記載の方法あるいは従来の方法により、式(VI)の化合物を変換して式(I)の化合物を得ることである、ことを特徴とする方法。
  16. ステップ(a)における前記塩基が、有機塩基、無機塩基あるいはそれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項15に記載の方法。
  17. 塩基が、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、ナトリウムメトキシド、カリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムエトキシド、カリウムtert‐ブトキシド、アンモニア、トリエチルアミン、ピリジンから選択されることを特徴とする、請求項16に記載の方法。
  18. ステップ(a)における塩基が、好ましくは炭酸ナトリウムあるいは炭酸カリウムであることを特徴とする、請求項17に記載の方法。
  19. ステップ(a)における前記触媒が、ヨウ化ナトリウムあるいはヨウ化カリウムから選択されたアルカリ金属ハライドであることを特徴とする、請求項15に記載の方法。
  20. ステップ(a)における前記溶媒が、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、キシレン、トルエン、2塩化メチレン、2塩化エチレンあるいはクロロホルムのようなハロゲン化炭化水素、メタノール、エタノール、n‐プロパノール、イソプロパノール、n‐ブタノール、イソブタノール、tert‐ブタノール、n‐アミルアルコール、イソアミルアルコールあるいはtert‐アミルアルコールのようなアルコールから選択されることを特徴とする、請求項15に記載の方法。
  21. 溶媒がアセトニトリルであることを特徴とする、請求項20に記載の方法。
  22. ステップ(b)における前記有機酸が、シュウ酸、酢酸、蟻酸、リンゴ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、フタル酸、テレフタル酸、クエン酸、酒石酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p‐トルエンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、アスコルビン酸から選択されることを特徴とする、請求項15に記載の方法。
  23. 有機酸がシュウ酸であることを特徴とする、請求項22に記載の方法。
  24. ステップ(b)が、任意的に水、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、tert‐ブタノール、トルエン、n‐ヘキサン、o‐キシレン、n‐ヘプタン、2塩化メチレン、2塩化エチレン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリルあるいはそれらの混合物から選択された溶媒の存在下において行われることを特徴とする、請求項15に記載の方法。
  25. 前記溶媒がo‐キシレン、水あるいはそれらの混合物であることを特徴とする、請求項24に記載の方法。
  26. ステップ(c)における前記塩基が、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、ナトリウムメトキシド、カリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムエトキシド、カリウムtert‐ブトキシド、アンモニア、トリエチルアミン、ピリジンから選択されることを特徴とする、請求項15に記載の方法。
  27. 塩基が、重炭酸ナトリウムあるいは重炭酸カリウムであることを特徴とする、請求項26に記載の方法。
  28. ステップ(c)における前記有機溶媒が、2塩化メチレン、クロロホルム、2塩化エチレン、o‐キシレン、トルエン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシドから成る群から選択されることを特徴とする、請求項15に記載の方法。
  29. 前記有機溶媒がo‐キシレンであることを特徴とする、請求項28に記載の方法。
  30. 実質的に式(IVb)の二量体不純物を含まない、式(IV)のN‐[(2’‐シアノビフェニル‐4‐イル)メチル]‐(L)‐バリンエステルの有機酸塩。
    Figure 2009504800
  31. バルサルタン(I)の合成における、(IV)のN‐[(2’‐シアノビフェニル-4-イル)メチル]-(L)-バリンエステルの新規な有機酸塩の使用であって、
    Figure 2009504800
    式(IV)において、R1がメチル、エチル、n‐プロピル、イソプロピル、n‐ブチル、tert‐ブチル、2‐メチルプロピルあるいはベンジルから選択されたC1‐C4アルキルを表し、Sがシュウ酸、酢酸、蟻酸、リンゴ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、フタル酸、テレフタル酸、クエン酸、酒石酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p‐トルエンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、アスコルビン酸から選択された有機酸を表すことを特徴とする、有機酸塩の使用。
  32. 添付された本文、説明および例に記載されているような式(I)のバルサルタンの調製方法。
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