JP2009500244A - 自動車のウインドウウオッシャ装置用の洗浄液ポンプ - Google Patents

Abstract

ウインドウウオッシャ装置用の洗浄液ポンプ（２）において、１つのハウジング（５）内に配置された２つのエア抜き開口（１３，１４）が、内側に配置された単独の開口（１５）に接続されている。エア抜き開口（１３，１４）は、隔壁（１９）によって互いに分離されている。このような構成によって、ハウジング（５）のエア抜きの大きい横断面が得られ、ハウジング（５）内に撥ね水が侵入することが避けられる。

Description

本発明は、自動車のウインドウウオッシャ装置用の洗浄液ポンプであって、ハウジングと、該ハウジング内に配置された電動モータ式の駆動装置と、該電動モータ式の駆動装置によって駆動可能なポンプユニットと、前記ハウジング内に配置されたエア抜き開口とを有している形式のものに関する。

このような洗浄液ポンプは、今日のウインドウウオッシャ装置においてしばしば洗浄液タンクに組み付けられていて、実際に公知である。エア抜き開口は、電動モータ式の駆動装置を有するハウジングの環境順応及び圧力補償のために用いられ、公知の洗浄液ポンプにおいては、エア抜き開口は、大抵の場合、ハウジングを通ってガイドされるエア抜き通路の開放端部として構成されている。この場合、エア抜き開口は、空気がハウジング内に侵入し、かつハウジングから出て行くのを可能にするために十分に大きくなければならない。エア抜き開口が小さすぎると、詰まることになり、これによってしばしば圧力が高くなり、電動モータ式の駆動装置とポンプユニットとの間のシールエレメントの損傷を招くことになる。従って、エア抜き開口が小さ過ぎると、洗浄液ポンプが故障する原因となる。またポンプユニットに漏れが発生した場合、電動モータ式の駆動装置が腐食するのを避けるために、エア抜き開口を通して液体を排出する必要がある。しかしながらエア抜き開口が大き過ぎると、撥ね水が侵入し、それによって電動モータ式の駆動装置内に腐食が発生する。このような腐食は、同様に洗浄液ポンプの故障の原因となる。

本発明の課題は、冒頭に述べた形式の洗浄液ポンプを改良して、十分な圧力補償及び環境順応が得られ、しかも電動モータ式の駆動装置内への撥ね水の侵入が十分に避けられるようなものを提供することである。

この課題を解決した本発明によれば、ハウジングの内側に配置された開口が、エア抜き開口に対してずらして又は傾斜して配置されていることによって解決された。

このような構成によって、エア抜き通路はラビンリスの形式で構成される。従って撥ね水は、エア抜き開口から、ハウジングの内側に配置された開口までの真っ直ぐな経路に沿って電動モータ式の駆動装置内に侵入することはない。従って、開口及びエア抜き開口は、十分な圧力補償及び環境順応を得るために、非常に大きい横断面を有することができる。さらに、本発明によるハウジングの構成によって、電動モータ式の駆動装置内に集められた液体は妨げられることなく排出することができる。しかも、電動モータ式の駆動装置内に撥ね水が侵入することは、十分に阻止される。

電動モータ式の駆動装置に撥ね水が侵入することをさらに減少させるために、本発明の実施態様によれば、エア抜き通路が、ハウジングの内側に配置された開口からエア抜き開口に通じており、これらのエア抜き開口が、エア抜き通路を少なくとも部分的に覆う隔壁に隣接している。このような構成によって、エア抜き通路は隔壁によって曲げられる。

大抵の場合、洗浄液ポンプのハウジングは、円形の横断面を有しているか、又は曲率半径によって制限される。この場合、本発明の別の有利な実施態様に従って、エア抜き通路が、ハウジングの湾曲された部分領域に対して接線方向に配置された区分を有していれば、有利である。

撥ね水に対する、電動モータ式の駆動装置の特に高い保護は、本発明の有利な実施態様に従って、隔壁が、エア抜き通路の中央領域を覆っていることによって、簡単に得られる。

エア抜きの全横断面が大きい場合に、撥ね水に対する電動モータ式の駆動装置の保護をさらに高めるために、本発明の別の有利な実施態様によれば、各エア抜き通路が、２つのエア抜き開口に通じており、隔壁がこれら２つのエア抜き開口間に配置されている。有利には、これらのエア抜き開口は、ハウジングの湾曲された部分領域に対して接線方向に配置された、エア抜き通路の区分の両端部を形成する。

本発明は多くの実施例が可能である。本発明の基本原理を詳しく説明するために、実施例のうちの１つが、図面が示されていて、以下に記載されている。

図１は、洗浄液タンクに取り付けられた、本発明による洗浄液ポンプの概略図、
図２は、本発明による洗浄液ポンプの、エア抜き開口の領域における図１のII−II線に沿った、拡大断面図を示す。

図１は、洗浄液タンク１に組み付けられた、電動モータ式の駆動装置３とポンプ段４とを備えた洗浄液ポンプ２を示す。電動モータ式の駆動装置３とポンプ段４とは、共通のハウジング５内に配置されている。ハウジング５内の仕切り壁６は、ポンプ段４を電動モータ式の駆動装置３に対して仕切っている。ポンプ段４は、洗浄液タンク１内に突入している吸込みスリーブ７と、洗浄ノズル９に通じる洗浄液導管１０を接続するための接続スリーブ８とを有している。電動モータ式の駆動装置３は、電気配線１１を介して、ハウジング５に配置された接続接点１２に接続されている。電動モータ式の駆動装置３に給電されると、ポンプ段４が駆動され、洗浄液タンク１から洗浄液を吸込んで、洗浄液導管１０を介して洗浄ノズル９に洗浄液を供給する。ハウジング５は、仕切り壁６から見て、電動モータ式の駆動装置３の側に２つのエア抜き開口１３，１４を有している。これらのエア抜き開口１３，１４は、電動モータ式の駆動装置３を周囲に接続して圧力を補償する。

図２は、図１に示したハウジング５の、エア抜き開口１３，１４の領域のII−II線に沿った拡大断面図である。この場合、ハウジング５の内側に配置された開口１５が、ハウジング５の湾曲された部分領域に対して接線方向に配置された、エア抜き通路１８を介して２つのエア抜き開口１３，１４に接続されている。これら２つのエア抜き開口１３，１４間に隔壁１９が配置されており、この隔壁１９は、ハウジング５の内側に配置された開口１５、及びひいてはエア抜き通路１８の中央領域を覆っている。

洗浄液タンクに取り付けられた、本発明による洗浄液ポンプの概略図である。 本発明による洗浄液ポンプの、エア抜き開口の領域における図１のII−II線に沿った、拡大断面図である。

Claims (5)

1. 自動車のウインドウウオッシャ装置用の洗浄液ポンプであって、ハウジングと、該ハウジング内に配置された電動モータ式の駆動装置と、該電動モータ式の駆動装置によって駆動可能なポンプユニットと、前記ハウジング内に配置されたエア抜き開口とを有している形式のものにおいて、
   前記ハウジング（５）の内側に配置された開口（１５）が、エア抜き開口（１３，１４）に対してずらして若しくは傾斜して配置されていることを特徴とする、自動車のウインドウウオッシャ装置用の洗浄液ポンプ。
2. エア抜き通路（１８）が、ハウジング（５）の内側に配置された開口（１５）からエア抜き開口（１３，１４）に通じており、これらのエア抜き開口（１３，１４）が、エア抜き通路（１８）を少なくとも部分的に覆う隔壁（１９）に隣接している、請求項１記載の洗浄液ポンプ。
3. エア抜き通路（１８）が、ハウジング（５）の湾曲された部分領域に対して接線方向に配置された区分（１６，１７）を有している、請求項１又は２記載の洗浄液ポンプ。
4. 前記隔壁（１９）が、エア抜き通路（１８）の中央領域を覆っている、請求項１から３までのいずれか１項記載の洗浄液ポンプ。
5. 各エア抜き通路（１８）が、２つのエア抜き開口（１３，１４）に通じており、隔壁（１９）がこれら２つのエア抜き開口（１３，１４）間に配置されている、請求項１から４までのいずれか１項記載の洗浄液ポンプ。

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