JP2009303297A - 電動モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】検出手段への水の浸入を抑え、検出手段の誤検出を防ぐことができる電動モータを提供する。また、小型軽量化及び低コスト化を図った上で、高精度なセンシングを行うことができる電動モータを提供する。
【解決手段】ステータベース4の後面側には収納部9が設けられ、この収納部9内にロータヨーク60の回転位置を検出するセンサユニット8が配されていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、アウタロータにファンブレードが固定された冷却ファン駆動用の電動モータに関するものである。
従来から、自動車のラジエータ冷却用として用いられるファンモータには、アウタロータ型のブラシレスモータが使用される場合がある。
この種の電動モータは、ステータベースに設けられた複数のティースにコイルを巻装してステータを構成すると共に、ティースを覆う有底筒状のロータヨークとこのロータヨークの内周面に配置された永久磁石とでロータを構成し、ロータヨークの回転軸をステータベースに回転自在に支持している。ロータヨークの外周壁にはファンブレードが設けられ、コイルに電流が供給されるとステータのティースに磁界が形成され、ロータヨークの永久磁石との間に磁気的な吸引力や反発力が生じてロータが回転しファンブレードによって回転軸の軸方向に冷却風を発生させるものである。
この種の電動モータにあっては、回転子であるロータが固定子であるステータの外側で回転するため、内部の水密性を確保しようとすると、別途カバーが必要となり大型化してしまう。そのため、通常はロータヨークが露出した開放型である場合が多く、結果として必然的に外部から水が浸入し易くなる。
ところで、上述のアウタロータ型のブラシレスモータにあっては、ステータベースの前面側、すなわちロータヨークの内側にコイルに電源供給等を行うための配線基盤が設けられている構成が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。また、この配線基盤にはモータの回転位置を検出するために、ホール素子等のセンサが設けられており、このセンサによりロータヨークの内周面に配置された永久磁石の回転位置の検出を行っている。
実開昭61−159878号公報 特開平6−261520号公報
しかしながら、上述した従来技術において、ロータヨーク内に水が浸入した場合に、ロータヨークの内側に設けられた検出手段が水に浸かってしまうという問題がある。検出手段が水に浸かると、モータの誤作動や故障に繋がってしまう虞があるため、検出手段を覆うカバー等が必要となる。その結果、モータ自体が大型化するという問題がある。また、検出手段やそれを覆うカバーを設けるためには、複雑な加工を要するため、コストが増加してしまうという問題もある。
また、ホール素子によるロータの回転角度の検出結果は、永久磁石の寸法精度や取付け精度等に大きく影響されてしまう。このため、ロータの永久磁石の寸法精度や取付け精度等のばらつきによって、モータ効率がばらついてしまうという課題がある。
これに対して、各部品の加工精度を向上させ、寸法精度を高めることも考えられるが、加工コストが増大してしまうという課題がある。
さらに、ホール素子をロータの回転周面に沿って移動可能とし、所謂進角調整を行ってホール素子によるロータ回転角度の検出結果の精度を向上させることも考えられる。しかしながら、アウタロータ型の電動モータのようにロータがステータよりも外側に配置されるものにあっては、ホール素子の取付け調整代が大きくなり、結果的にモータが大型化してしまうという課題がある。さらに、ロータヨーク内に配置された永久磁石を用いてモータの回転位置を検出するためには、大型の永久磁石を配置しなければならないという問題がある。
そこで、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、検出手段への水の浸入を抑え、検出手段の誤検出を防ぐことができる電動モータを提供するものである。また、小型軽量化及び低コスト化を図った上で、高精度なセンシングを行うことができる電動モータを提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、ステータベース(例えば、実施形態におけるステータベース4)に設けられた複数のティース(例えば、実施形態におけるティース13)にコイル(例えば、実施形態におけるコイル17)を巻装してステータ(例えば、実施形態におけるステータS)を構成すると共に、前記ステータをその前面から覆う有底筒状のロータヨーク(例えば、実施形態におけるロータヨーク60)とこのロータヨークの内周面(例えば、実施形態における周壁61)に配置された永久磁石(例えば、実施形態におけるネオジマグネット62)とでロータ(例えば、実施形態におけるロータR)を構成し、前記ロータの中央部に回転軸(例えば、実施形態における回転軸6)を設け、この回転軸を前記ステータベースの中央部に軸受け(例えば、実施形態における第1ベアリング29、第2ベアリング30)を介して回転自在に支持した電動モータであって、前記ステータベースの後面側には収納部(例えば、実施形態における収納部9)が設けられ、この収納部内に前記ロータヨークの回転位置を検出する検出手段(例えば、実施形態におけるセンサユニット8)が配されていることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、複数の前記ティースを径方向外向きに設け、前記ステータベースの後面側の中央部であって、前記ティースに対応する部位を避けて前記収納部を設けたことを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記収納部に、該収納部と外部とを連通する貫通孔(例えば、実施形態における排水通路54)を開口形成することを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記貫通孔は、屈曲形成されていることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記検出手段は、ロータヨークの回転軸の一端側に設けられ、前記ロータヨークと共に回転可能なセンサマグネット(例えば、実施形態におけるセンサマグネット47)と、前記ステータベースに設けられ前記センサマグネットの磁極位置を検出するホール素子(例えば、実施形態におけるホール素子110)とを備えていることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記ホール素子を、前記ホール素子を前記ステータベースに対して前記センサマグネットの回転周面に沿って移動可能に取付けたことを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、前記ホール素子をセンサケース(例えば、実施形態におけるセンサケース49)を介して前記収納部に設け、前記センサケースを前記収納部の開口部(例えば、実施形態における開口部9a)側から螺入されるビス(例えば、実施形態におけるビス50)によって締結固定し、前記収納部の前記開口部に、該開口部を閉塞するセンサカバーを設けたことを特徴とする。
請求項8に記載した発明は、前記ビスの頭部(例えば、実施形態における頭部50a)と前記センサカバーとの間に、前記ビスの抜き代よりも小さい空間部(例えば、実施形態における空間部103)を設定することを特徴とする。
請求項9に記載した発明は、前記検出手段の重力方向における上方には、前記コイルに電力を供給するための給電部(例えば、実施形態における給電部120)が配置されていることを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、ステータベースの後面側に設けられた収納部内に、検出手段が配されるため、万が一ロータヨークとステータベースとの間に水が浸入した場合でも、収納部内への水の浸入を抑えることができる。したがって、検出手段への水の付着を抑え、検出手段の誤検出や故障を防ぐことができる。また、ステータベースの後面側に設けられた収納部は、コイルへの通電によって発生する磁場の影響を受けにくいため、精度のよいセンシングを行うことができる。
請求項2に記載した発明によれば、ステータベースの後面側の中央部は、コイルが巻装されたティースが存在する部位に比べ、スペースに余裕があり、そのスペースを有効活用して検出手段の設置スペースを確保することができる。したがって、装置の小型軽量化を図ることができるとともに、コストの低減化を図ることが可能になる。さらに、ステータベースの後面の中央部に検出手段を設けることで、従来のようにロータヨークの内側に検出手段を設ける場合に比べて、ロータヨーク内に浸入した水を検出手段まで到達し難くすることができる。したがって、収納部内への水の浸入をより抑えることができる。
請求項3に記載した発明によれば、収納部と外部とを連通する貫通孔を開口形成することで、水没等により万が一収納部内に水が浸入した場合でも収納部内に水を残留させずに、速やかに排出することができるため、検出手段の誤検出を防ぐことができる。
請求項4に記載した発明によれば、貫通孔を屈曲形成することで収納部までの流路が複雑になり、収納部内に水が到達しにくくなるため、貫通孔から収納部内への水の浸入を抑えることができる。
請求項5,6に記載した発明によれば、回転軸の一端側のスペースに、永久磁石とは別体のセンサマグネットを設け、このセンサマグネットの回転位置を検出するホール素子を設けることで、従来のように、ロータヨークに配置された永久磁石の回転位置を検出することなく、ロータヨークの回転位置の検出が可能になる。すなわち、従来のようにロータヨークの永久磁石に対応してホール素子を配設する場合と比較して、電動モータの径方向外側にホール素子を設置するスペースを確保する必要がなくなると共に、ホール素子の取付け調整代を小さくすることが可能になる。よって、省スペースでホール素子を所望の位置に取付けることができるため、レイアウト性を向上させることができる。また、ホール素子によるロータ回転角度の検出結果のばらつきを抑制することができるので、小型で高効率な電動モータを提供することが可能になる。
請求項7に記載した発明によれば、電動モータを組立てるにあたって、センサケースの取付けを最終工程に近いところで行うことが可能になる。しかも、センサケースをビスで仮止めし、センサマグネットを取付けた後にセンサケースの取付け位置を調整することができるので、組立て工数の簡略化を図ることができると共に、ホール素子によるロータの回転角度検出精度を高めることが可能になる。このため、より確実に電動モータの高効率化を図ることができ、且つ製造コストを低減することが可能になる。
請求項8に記載した発明によれば、ネジ部材の頭部と蓋材との間がネジ部材の抜き代よりも小さく設定されているため、万が一ネジ部材が緩んだとしても、ネジ部材の頭部が蓋材に当接することとなる。これにより、ネジ部材が抜けることを防止し、検出手段を安定して固定することができるため、検出手段による誤検知を防ぐことができるとともに、外れたネジ部材が異物となって生じる配線の短絡や、モータロックを防ぐことができる。
請求項9に記載した発明によれば、コイルに電力の供給を行うための給電部を、検出手段より重力方向における上方に配置することで、万が一モータが冠水、水没等をした場合であっても、水が給電部まで到達し難くなる。これにより、給電部への水の付着を可能な限り防止することができるため、モータが故障して、駆動停止状態に陥ることを防ぎ、モータを可能な限り駆動させ続けることができる。
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の説明において図1の左側を前側、図1の右側を後側とする。
図1〜図3において、1はファンモータを示し、このファンモータ1は自動車のラジエータを冷却するためのものである。ファンモータ1は、ブラシレス型の電動モータMとこの電動モータMのロータRに支持されたファンブレード3を備えている。ロータRはアウタロータ型であり、ロータR内にステータSが設けられている。このステータSのステータベース4がファンシュラウド91に取り付けられている。
ステータベース4はアルミニウム製であってラジエータに取付けられる取付片5を周囲に3箇所備えている。ステータベース4の後面の中央部にはロータRの回転軸6の周囲であって縦壁7により囲まれた部分にセンサユニット8の収納部9が形成されている。この収納部9は、ロータRとは反対側端(図1における右側端)に開口部9aを有しており、この開口部9aが4個のビス10を介して蓋2によって閉塞されている。
ステータベース4の前面の中央部にはボス部11が設けられている。ボス部11の周囲には段差部12が形成され、この段差部12には放射方向に12個のティース13を備えたステータコア14が配置されている。ステータコア14は3個の固定ボルト15によってボス部11に回転軸6の軸方向から取り付けられている。ステータコア14は磁性材料からなる金属板を回転軸6の軸方向に積層して形成されたもので、各ティース13には絶縁材であるコの字断面形状のインシュレータ16を介してコイル17が巻装されている。
ここで、各インシュレータ16の内壁18には、この内壁18に沿うようにして回転軸6の軸方向に立ち上がるリング状のインシュレータリング19,20がインシュレータ16の付け根部に係止された状態でステータSの前側と後側に一対装着されている。各インシュレータリング19,20の下部には排水性を高めるために90度の角度範囲で高さを低くするための切除部37が設けられている(図2参照)。前述したステータベース4とコイル17が巻装されたステータコア14とでステータSが構成されている。
ステータベース4の前面であってボス部11の周囲には凹部21が形成され、この凹部21に環状のターミナルユニット22が配置されている。ターミナルユニット22には、U相、V相、W相に対応した各コイル17が接続され、ダブルナット23によりU相、V相、W相の端子24が押し付けた状態で固定されている。ここで、凹部21には熱伝達性に優れた樹脂材Jがターミナルユニット22と端子24との周りに充填されコイル17で発生した熱がこの樹脂材Jを介してステータベース4に効果的に熱引きされ速やかに冷却されるようになっている。
図4に示すように、各端子24にはケーブル25が接続されている。このケーブル25は、各端子24を介してコイル17(ターミナルユニット22)に電力を供給するためのものであり、端子24の端末部及びケーブル25の端末部は防水チューブ26によって被覆されている。そして、防水チューブ26内において、ケーブル25の端末部と端子24の端末部との接続部分が、ケーブル25から端子24に電力を供給するための給電部120として構成されている。ここで、本実施形態では、給電部120が電動モータMの取付状態における上部、すなわち重力方向における上部に配置されている。つまり、ケーブル25は、ステータベース4の上部の裏面側から各端子24に接続される。
ステータベース4のボス部11の中央部にはベアリングホルダ27の装着孔28が形成され、ここにベアリングホルダ27が挿入されている。
図5、図6に示すように、ベアリングホルダ27は鉄製で筒状の部材であって、前端部と後端部に各々第1ベアリング29と第2ベアリング30が嵌着固定される第1保持部31と第2保持部32が有段成形されている。このように第1ベアリング29と第2ベアリング30と同等の鉄製の部材でベアリングホルダ27を形成することで、ベアリングホルダ27と第1、2ベアリング29,30との相対的な熱による伸縮の度合いを同等なものにしている。
したがって、ベアリングホルダ27をアルミニウム製にした場合に比べ、第1ベアリング29と第2ベアリング30の熱による伸縮に基づく内部隙間の変化を大幅に低減し、第1ベアリング29と第2ベアリング30の音振性能を向上すると共に寿命を延ばすことができる。
ベアリングホルダ27の第1保持部31の首元部の周囲にはフランジ部33が3箇所形成され、このフランジ部33をビス34によってステータベース4のボス部11に固定するようになっている。また、第1保持部31の前端部周縁には外側に延びるウォータシールドリング部35が形成され、このウォータシールドリング部35は排水性を高めるため下部が90度の角度範囲で切除された切除部38となっている。ベアリングホルダ27の中央部には第1保持部31側に回転軸6を遊挿する挿通孔36が形成されている。
ベアリングホルダ27の外周部には縮径部40が全周に亘って形成され、ボス部11の装着孔28との間に環状の隙間部41が形成されるようになっており、縮径部40の下部にはベアリングホルダ27の内部に連通する連通孔42が形成されている。縮径部40はベアリングホルダ27の後端部に周方向で3箇所に形成された連通溝43を介してボス部11の装着孔28の後端側に位置するセンサユニット8の収納部9に連通している。
図1に示すように、ステータベース4のボス部11の下部には隙間部41に連通する位置に連通孔44が下部に向かって形成され、この連通孔44はボス部11の外周壁であってターミナルユニット22の配置部位に開口している。
図1、図7、図8に示すように、ボス部11の装着孔28はベアリングホルダ27の後端部よりも後方の部分が前述したセンサユニット8の収納部9として形成されている。つまり、収納部9はステータベース4の後面の中央部であって、ティース13に対応する部位を逃げるように避けて設けられている。
収納部9の内部には、回転軸6の後端ネジ部45に設けられたリング状のセンサマグネット47が収容されている。センサマグネット47は、ロータRの回転角度を検出するセンサユニット8の一方を構成するものであって、有底筒状のマグネットベース102を有している。マグネットベース102の外周面102aには、エンド部(底面)102b寄りに径方向外側に延びる外フランジ部107が形成されている。
マグネットベース102の外周面102aには、複数の磁極が周方向に並んで着磁されたリングマグネット103が外嵌固定されている。このリングマグネット103は、マグネットベース102の外フランジ部107に当接することによって軸方向の位置が決定するようになっている。また、リングマグネット103の外周面には、このリングマグネット103を被覆するマグネットカバー111が設けられており、リングマグネット103の損傷を防止するようになっている。
マグネットベース102のエンド部102bには、径方向中央にロータR側に向かって(図1における左側に向かって)突出するボス部112が形成され、ここに回転軸6の後端ネジ部45を挿通するための挿通孔101が形成されている。また、エンド部102bには、ボス部112に対応する部位に長円形に形成された回り止め部113が形成されている。すなわち、回転軸6の後端ネジ部45には、回り止め部113に対応する部位に2方面取りが施されており、これによって、マグネットベース102の回転軸6に対する回転移動を防止できるようになっている。さらに、センサマグネット47は、マグネットベース102の挿通孔101、および回り止め部113に回転軸6の後端ネジ部45を挿通し、ナット46で締め付けることによって確実に回転軸6と共回りするように固定されている。
そして、図4に示すように、センサマグネット47に対応してステータベース4のビス孔48に扇状のセンサケース49がビス50により固定されている。
ここで、センサケース49は、センサユニット8の他方を構成する樹脂製のものであって、この内部に回路部品56が収容されている。
図9に示すように、センサケース49の両端部にはセンサケース49の縦壁58にステータベース4のビス孔48にビス50(図3、4参照)により締め付けられる一対の取付片51が形成されている。この取付片51にはセンサマグネット47の回転周面に沿ってセンサケース49を移動可能とする位置決め用の取付長孔52が形成され、ここに取付長孔52を補強するためのカラー109を装着するようになっている(図4,17参照)。このように、センサケース49をセンサマグネット47の回転周面に沿って移動可能に構成することで、ホール素子110の進角調整を行うことができるため、ホール素子110によるロータ回転角度の検出結果の精度を向上させることができる。
また、縦壁58には、径方向外側(図9における下側)に複数(本実施形態では、5箇所)の第1切り欠き部104が形成されている。一方、縦壁58から径方向外側に延出する舌片部105には、第1切り欠き部104に対応するように複数(本実施形態では、5箇所)の第2切り欠き部106が形成されている。これら切り欠き部104,106は、後述する回路部品56に接続されたハーネス57(図4参照)を配索する部位である。とりわけ、舌片部105に形成された第2切り欠き部106にあっては、ハーネス57のバタつきを防止すべく、ハーネス57に対応するように形成されたハーネス収容部106aと、このハーネス収容部106aから径方向外側に向かって末広がり状に形成されたハーネス受入部106bとで構成されている。
さらに、センサケース49には、縦壁58の内側に回路部品56をセンサケース49に一体的に係止するための係止爪108が2箇所設けられている。
回路部品56の先端には、センサマグネット47の下方に所定距離を空けてホール素子110が設けられている。このホール素子110は、センサマグネット47の磁極位置を検出するためのものである。また、回路部品56には、ハーネス57が接続されており、このハーネス57とホール素子110とが電気的に接続された状態になっている。すなわち、ホール素子110によって検出されたセンサマグネット47の磁極位置信号は、ハーネス57を介して外部制御機器(不図示)に出力されるようになっている。また、センサマグネット47及びセンサケース49、回路部品56によりセンサユニット(検出手段)8を構成している。
そして、収納部9の開口部9aは、4個のビス10を介して蓋2によって閉塞されている。この蓋2は、アルミ等からなる薄板状の部材であって、ステータベース4の縦壁7に形成された4個のビス孔102にビス10を介して取り付けられている。
ところで、縦壁7(図1参照)は、蓋2とセンサケース49との間に空間部103を介して近接するような高さで形成されている。具体的には、収納部9内の空間部103は、ビス50の頭部50aと蓋2の裏面2aとの間の距離qが、ビス50の抜き代Qよりも小さく設定されている(q<Q)。つまり、経時的使用により振動等でセンサケース49を固定するビス50が緩んだ際(図17中鎖線)、そのビス50が抜ける前にビス50の頭部50aが蓋2の裏面2aに当接可能に構成されている。これにより、万が一ビス50が緩んでしまっても、ビス孔48から抜けてセンサケース49が外れてしまうことがない。
ステータベース4の下部には収納部9の縦壁7から径方向に延びるリブ部53が設けられ、このリブ部53内に排水通路54が形成されている。排水通路54の上端は収納部9内に連通し、排水通路54の下端を直線的に開放せずネジで閉塞されている。つまり、排水通路54は、その開口端55付近において、前側に折り曲げられることにより、傾斜部96が形成され、ステータベース4の前面で開口するようになっている。尚、センサケース49内の回路部品56にはハーネス57が接続されている。
図10、図11において、Rはロータを示し、このロータRは主としてステータSを前面から覆う有底円筒状のロータヨーク60とロータヨーク60の周壁61の内面に配置されたネオジマグネット62とで構成されている。
ロータヨーク60の底壁63の中央部には前側に突出するボス64が形成され、ボス64内に回転軸6が挿通されている。回転軸6の先端部はボス64の端面から突出し、この突出部分がネジ部65となっていて、ここにナット66を締め付けてロータヨーク60のボス64に回転軸6が固定されている。回転軸6にはロータヨーク60の底壁63に裏側から当接するフランジ部67が形成され、このフランジ部67に当接するように回転軸6の後端側から第1ベアリング29が圧入固定されている。ロータヨーク60の底壁63には周壁61の接続部近傍に周方向に沿って複数の水抜き孔68が形成されている。
ロータヨーク60の周壁61は底壁63よりも厚肉に形成され、周壁61内面にはマグネットカバー69が圧入固定されている。ロータヨーク60の周壁61の開口縁70はステータベース4の前面に対向配置され、ステータベース4の前面との間に隙間71を形成するべく近接する位置まで延出している(図1参照)。
図12、図13に示すように、マグネットカバー69は板材を円筒状に形成したもので、後部の開口縁が拡径されて拡径部72として成形され、この拡径部72がロータヨーク60の周壁61の内面に圧入固定されるものである。前部の開口縁には内側に向かう内フランジ部73が形成されている。拡径部72から内フランジ部73に至る周壁74はロータヨーク60の周壁61内面よりもやや小さな直径となっており、この周壁74とロータヨーク60の周壁61内面との間に収容部75が形成され、この収容部75にマグネットホルダ76を介して区画された8箇所にネオジマグネット62が装着されている(図1、図12参照)。このように、永久磁石に希土類磁石であるネオジマグネット62を用いることで、高性能な電動モータMを実現することができる。
マグネットカバー69には内フランジ部73と周壁74との稜線部分に周方向に複数の水抜き孔59が形成されている。ここで、マグネットカバー69の水抜き孔59はロータヨーク60の水抜き孔68に対して径方向でやや内側に位置しており、ロータヨーク60の水抜き孔68は回転軸6の軸方向後方に位置するネオジマグネット62に対して充填される充填剤Z(図1参照)の注入口として有効利用できるようになっている。
図1、図10、図11に示すように、ロータヨーク60の底壁63のボス64の周囲には取付孔77が3箇所形成され、この取付孔77に底壁63裏面からウォータシールドリング80がリベット81止めされている。
図14に示すように、ウォータシールドリング80は内輪部82と外輪部83と底部84とで構成された環状部材であって、外輪部83は外側に向かうほど直径が大きくなるように立ち上げ形成され、内輪部82は回転軸6の軸方向に沿って立ち上げ形成されている。外輪部83の周縁部はインシュレータリング19の周壁内側であって高さ方向の中途部に近接しており、内輪部82はベアリングホルダ27のウォータシールドリング部35の外側に近接し、ウォータシールドリング部35の周囲を遮る位置まで立ち上がるようになっている。
したがって、図15に示すように、ウォータシールドリング80の外輪部83とインシュレータリング19の周壁との間には蛇行して長い経路(矢印参照)であるラビリンス部98が形成され、ウォータシールドリング80の内輪部82とベアリングホルダ27のウォータシールドリング部35との間にも、蛇行して長い経路(矢印参照)であるラビリンス部99が形成されることとなる。
図1に示すように、ロータヨーク60の底壁63の前面には6個のビス85を介してロータRの一部を構成する樹脂製のファンボス86が取り付けられている。ファンボス86はロータヨーク60の底壁63のボス64の周囲に立ち上がる肩部87を備え、ロータヨーク60の底壁63を覆う底壁部88とロータヨーク60の周壁61を中途部まで覆う周壁部89とを備えていて、周壁部89にはファンブレード3が一体形成されている。ここで、ファンボス86の底壁部88の外周部分はロータヨーク60の底壁63に対して離間するべく有段形成され、ロータヨーク60の水抜き孔68を閉塞しないようになっている。
ファンボス86の周壁部89の開口縁の近傍には、断面コの字状で環状の防水リング90が、取付片5に設けられたファンシュラウド91に固定されている。防水リング90は、ロータヨーク60の周壁61の開口縁70とステータベース4の前面との間に形成された隙間71を外側から覆う位置に配置されている。
したがって、ファンボス86の開口縁と防水リング90の前側フランジ部90aとの間には、幅の狭い隙間97が形成されている。
ステータベース4の前面にはロータヨーク60の周壁61の内面に近接して、ロータヨーク60の開口縁70よりも回転軸6の軸方向前側に延び、周壁61と重なり合うように配置されるリング部92が形成されている。このリング部92の端縁はコイル17の後端部よりも前側に延び、端末部分にはロータヨーク60の周壁61の内面近傍に向かう突条93が設けられている。ここで、図2に示すように突条93は下部が90度の角度範囲で切除されていて(図2参照)、この部分においてロータヨーク60の周壁61とリング部92との間が水抜き部100として構成されている。
よって、図16に示すように、ロータヨーク60の開口縁70とステータベース4の前面との間に、水の浸入経路長さを確保するために、ロータヨーク60の周壁61の開口縁70とステータベース4の前面との間の隙間71に連通するラビリンス部94が形成されることとなる。
ここで、このラビリンス部94はリング部92とロータヨーク60の周壁61の内面との間から突条93により更に外側に回り込んでおり、蛇行して長い経路(矢印参照)となっている。
次に、ファンモータ1の電動モータMに設けられているセンサユニット8の取付け手順について説明する。
まず、ロータヨーク60をナット66によって締結固定した回転軸6をステータベース4に挿入固定されたベアリングホルダ27内にセットする。そして、ステータベース4の収納部9に突出した回転軸6の後端ネジ部45に、センサマグネット47を収納部9の開口部9a側からセットしてナット46で締め付ける。
次に、収納部9の開口部9a側から回路部品56、およびホール素子110を内装したセンサケース49をセットし、このセンサケース49を開口部9a側から螺入したビス50でステータベース4に締結固定する。このとき、センサケース49をビス50で完全に締め付けず、センサケース49を仮固定した状態にしておく。そして、センサケース49をセンサマグネット47の回転周面に沿って移動させ、進角調整を行う。
センサマグネット47の進角調整を行った後、ビス50を完全に締め付けてステータベース4にセンサケース49を固定する。そして、収納部9の開口部9aにこれを閉塞する蓋2を取付け、この蓋2をビス10でステータベース4に締結固定し、センサユニット8の取付けを完了する。
なお、ハーネス57は回路部品56における収納部9の開口部9a側に接続されるが、センサケース49に形成された切り欠き部104,106によって、ハーネス57が収納部9から外方に向かって飛び出さないようになっている(図1参照)。ここで、切り欠き部104,106へのハーネス57の配索手順としては、まず、ハーネス57を第1切り欠き部104に配索した後、第2切り欠き部106のハーネス受入部106b(図9参照)からハーネス57を内側に押込むようにしてハーネス収容部106aに嵌着させる。このようにすることで、容易にハーネス57の外方への飛び出しを防止することができると共に、ハーネス57のバタつきを防止することができるようになっている。
また、ステータベース4に形成された収納部9は開口部9aを有しているため、電動モータMを組立てるにあたって、センサケース49の取付けを最終工程に近いところで行うことが可能になる。すなわち、ステータベース4にロータRをベアリングホルダ27、第1ベアリング29、および第2ベアリング30を介して取付けた後、ロータRの回転軸6にセンサマグネット47を取付け、さらに、この後にホール素子110を内装したセンサケース49をステータベース4に取付けることが可能になる。このため、センサケース49をビス50で仮止めし、センサマグネット47を取付けた後にセンサケース49の取付け位置を調整することができるので、組立て工数の簡略化を図ることができると共に、ホール素子110によるロータRの回転角度検出精度を高めることが可能になる。よって、より確実に電動モータMの高効率化を図ることができ、且つ製造コストを低減することが可能になる。
ここで、図18に基づいて仮にロータヨーク60内に水が浸入した場合の水抜き経路について説明する。
図18に示すように、ファンボス86の外周部に水が掛かった場合であっても、ファンボス86の開口縁と防水リング90の前側フランジ部90aとの間が幅の狭い隙間97となっているため、ここからは水が浸入し難く防水上有利である。
そして、仮にこの隙間97から流れ込み(以下水の流れを矢印で示す)、ロータヨーク60の周壁61の開口縁70とステータベース4の前面との間の隙間71から内部に浸入したとしても、隙間71の水はロータヨーク60の回転動作により遠心力で外側に排出されると共に、排出されない場合であっても、隙間71を入り口として連なるラビリンス部94が蛇行しており、水が内部に浸入し難くいため、内部への水の浸入が抑制される。よって、浸入した水が第1ベアリング29、第2ベアリング30に至るのを防止できるため、第1ベアリング29、第2ベアリング30における潤滑剤の流出を抑えて、第1ベアリング29、第2ベアリング30の潤滑性能を維持することができる。
ところで、ラビリンス部94において、勢いが弱められた水は、ここからそのまま下側に流れるものと、ステータSの前側に流れるものとに分かれるが、多くが下側に流れることで前側から第1ベアリング29や第2ベアリング30に向かう水の量が少なくなるため、第1ベアリング29と第2ベアリング30にとって被水上有利である。ここで、下側に流れた水の大部分は、そのままリング部92に沿って下側に案内され、突条93が切除されたリング部92とロータヨーク60の周壁61との間の水抜き部100から隙間71を通りファンボス86の開口縁と防水リング90の前側フランジ部90aとの間の隙間97を経て速やかに排水される。
そして、ラビリンス部94から前側に流れた水はウォータシールドリング80の外輪部83とインシュレータリング19の周壁との間のラビリンス部98によりそれ以上の浸入を阻止され、インシュレータリング19の周壁に沿って下部に案内され、インシュレータリング19の切除部37からマグネットカバー69の水抜き孔59を経て、ロータヨーク60の底壁63の外周側に設けた水抜き孔68へ移動し、ここからファンボス86の周壁部89内を下に案内され、ファンボス86の開口縁と防水リング90の前側フランジ部90aとの間の隙間97を経て速やかに排水される。したがって、ラビリンス部94とラビリンス部98とにより二重に水の浸入を防止できるため、確実に第1ベアリング29と第2ベアリング30への被水を防止することができる。
また、ラビリンス部98からウォータシールドリング80の外輪部83と内輪部82との間に水が到達しても、勢いを無くしたこの水の大部分は、ウォータシールドリング80の内輪部82とベアリングホルダ27のウォータシールドリング部35との間に形成されたラビリンス部99によりそれ以上の浸入を阻止され、ベアリングホルダ27の周壁に沿って下部に案内され、ウォータシールドリング部35の切除部38からウォータシールドリング80の外輪部83に案内され、マグネットカバー69の水抜き孔59に至る。そして、前述と同様に水抜き孔68へ移動し、ここからファンボス86の周壁部89内を下に案内され、ファンボス86の開口縁と防水リング90の前側フランジ部90aとの間の隙間97を経て速やかに排水される。したがって、ラビリンス部94とラビリンス部98に加えてラビリンス部99も加わり三重に水の浸入を防止でき、とりわけ第1ベアリング29の直前に設けたラビリンス部99により、第1ベアリング29が水に晒されることを確実に防止することができる。
また、ベアリングホルダ27の内部において温度変化により内部の空気が膨張収縮しても、この空気は連通孔42、隙間部41を経て、連通孔44、水抜き部100及び隙間71から逃がし、あるいは連通孔42、隙間部41、連通溝43、収納部9を経て排水通路54、開口端55及び隙間71から逃がすことができる。よって、第1ベアリング29、第2ベアリング30内部が密封されている場合のように、グリスが内圧変化により外部に流出することがなくなり潤滑切れによる音振性能の悪化や耐久性の低下を防止することができる。
そして、このようにベアリングホルダ27の内部空間が外部と連通していることにより、万一、ファンモータ1が冠水、水没した場合であっても、内部の水は前述した経路から速やかに下部の隙間71から排水される。
ところで、ロータRの前面に冷却風の入り口を設けていないため、ファンモータ1の内部に冷却風を取り込むことはできないが、コイル17に発生した熱は熱伝導性能の高い樹脂材Jを介してステータベース4によって熱引きされるため、コイル17の過熱を抑えて効果的に冷却できる。
また、ファンモータ1が駆動してロータRが回転すると、ファンボス86に設けたファンブレード3により回転軸6の軸方向に冷却風が発生してラジエータに熱交換用の冷却風を供給することができる。
ここで、ファンモータ1のロータRはステータSを前面から覆っており、このステータSはファンボス86により覆われているため、前側から水に浸入を阻止することができる。
また、仮に、ロータヨーク60の周壁61の開口縁70とステータベース4の前面との間の隙間71から水が浸入したとしても、隙間71の水はロータヨーク60の回転動作により遠心力で外側に排出されると共に、排出されない場合であっても、隙間71を入り口として連なるラビリンス部94が蛇行しており、水が内部に浸入し難くいため、内部への水の浸入が抑制され、浸入した水が第1ベアリング29、第2ベアリング30に至るのを防止できる。よって、第1ベアリング29、第2ベアリング30における潤滑剤の流出を抑えて、第1ベアリング29、第2ベアリング30の潤滑性能を維持することができる。
したがって、上記実施形態によれば、収納部9内にセンサユニット8が収容されるため、センサユニット8は外部から隔絶されることとなる。そのため、万が一ロータヨーク60とステータベース4との間に水が浸入した場合でも、収納部9内への水の浸入を抑えることができるため、センサユニット8への水の付着を抑え、センサユニット8の誤検出を防止して電動モータMの誤作動や故障を防止することができる。
また、ステータベース4の径方向中央部は、コイル17が巻装されたティース13が存在する部位に比べスペースに余裕がある。つまり、ステータベース4の後面の中央部であって、縦壁7により囲まれたスペースを有効活用してセンサユニット8の収納部9として構成することで、収納部9の設置スペースを確保することができる。したがって、従来のようにセンサユニット8をロータRの内部に設けた場合に比べ、小型軽量化を図ることができるとともに、コストの低減化を図ることができる。さらに、ステータベース4の後面の中央部にセンサユニット8を設けることで、従来のようにロータヨークの内側にセンサユニットを設ける場合に比べて、ロータヨーク60内に浸入した水を到達し難くすることができる。したがって、収納部9内への水の浸入をより抑えることができる。また、ステータベース4の後面側に設けられた収納部9は、コイル17への通電によって発生する磁場の影響を受けにくいため、精度のよいセンシングを行うことができる。
ここで、水没等により万が一センサユニット8が収容された収納部9内に水が浸入した場合でも、収納部9と外部とを連通する排水通路54が設けられることで、収納部9内に水を残留させずに、速やかに排出することができる。これにより、収納部9内に残留する水により引き起こされるセンサユニット8の誤検出を防止して電動モータMの誤作動や故障を防止することができる。
また、排出通路54は、その開口端55付近において、ステータベース4の前面に向かって開口するように傾斜部96が形成されて折れ曲がっているため、外部から収納部9までの流路が複雑になる。これにより、収納部9内に水が到達しにくくなるため、排出通路54から収納部9内への水の浸入を抑えることができる。
さらに、コイル17に電力の供給を行うための給電部120が防水チューブ26に被覆された状態で、かつセンサユニット8より上方に配置されているため、万が一電動モータMが冠水、水没等をした場合であっても、水が給電部120まで到達し難くなる。これにより、給電部120への水の付着を可能な限り防止することができるため、電動モータMが故障して、駆動停止状態に陥ることを防ぎ、電動モータMを可能な限り駆動させ続けることができる。
さらに、回転軸6の一端側のスペース(収納部9)に、ネオジマグネット62とは別体のセンサマグネット47を設けるとともに、このセンサマグネット47の回転位置を検出するホール素子110を設けることで、従来のように、ロータヨーク60に配置されたネオジマグネット62の回転位置を検出することなくロータヨーク60の回転位置の検出が可能になる。これにより、ステータベース4のネオジマグネット62の近傍にホール素子を設置するスペースを確保する必要がなくなる。また、ロータヨーク60に配置するネオジマグネット62を小型化することができる。したがって、電動モータM自体の小型軽量化を図ることができるとともに、レイアウト性を向上することができる。
しかも、ロータヨーク60の外径と比較して外径の小さなセンサマグネット47の磁極位置をホール素子110で検出することから、ホール素子110を内装しているセンサケース49をセンサマグネット47の回転周面に沿って従来と比較して小さく移動させるだけでも十分な調整代を確保することとなる。このため、省スペースでホール素子110を所望の位置に確実に取付けることができ、ロータRの回転角度を高精度に検出することが可能になる。
ところで、上述したようにセンサケース49は、ビス50により固定されている。しかしながら、経時的使用により振動等でビスが緩んで抜けてしまった場合には、ロータRの回転位置を正確に検出できず、逆回転や、不作動の原因となってしまう。また、蓋の内側には、抜けてしまったビスが存在しており、そのビスが異物となって配線の短絡やモータロックを引き起こしてしまう虞がある。
これに対して、本実施形態では、図17に示すように、収納部9内においてビス50の頭部50aと蓋2の裏面2aとの間の距離qが、ビス50の抜き代Qよりも小さい空間部103として形成されているため、万が一ビス50が緩んだとしても、ビス50の頭部50aが蓋2の裏面2aに当接することとなる。これにより、ビス50がビス孔48から抜けることを防止し、センサケース49を安定して固定することができるため、センサ97による誤検出を防止して電動モータMの誤作動や故障を防ぐことができる。さらに、外れたビス50が収納部9内で異物となり生じる回路部品56の短絡や、モータロックを防ぐことができる。また、これに伴い、ステータベース4の縦壁7の高さが小さく形成されるため、電動モータMの小型軽量化を図ることができる。
本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、例えば、ファンボス86にファンブレード3を設けた場合について説明したが、ファンボス86を設けないでロータヨーク60の周壁61に直接ファンブレード3を設けても良い。また、ネオジマグネット62を用いた場合について説明したが、永久磁石であればフェライト磁石であってもよい。
また、収納部9には、排水通路54以外にも孔や間隙を設けてもよい。これにより、収納部9内の通気性を向上させることが可能になり、それに伴い収納部9に残留している水の排水性も向上させることができる。
本発明の実施形態のファンモータの断面図である。 図1のステータの正面図である。 センサユニットを省略した図2の背面図である。 図1の背面図である。 図1のブラケットの拡大断面図である。 図5の正面図である。 センサマグネットの正面図である。 センサマグネットの側面図である。 センサケースの正面図である。 図1のロータヨークの断面図である。 図10の正面図である。 図1のマグネットカバーの側面図である。 図10の正面図である。 図1のウォータシールドリングの断面図である。 図1の要部拡大図である。 図1の要部拡大図である。 図1の要部拡大図である。 水の流れを示す断面図である。
符号の説明
1 ファンモータ
2 蓋(センサカバー)
3 ファンブレード
4 ステータベース
6 回転軸
8 センサユニット(検出手段)
9 収納部
13 ティース
17 コイル
29 第1ベアリング(軸受け)
30 第2ベアリング(軸受け)
47 センサマグネット
49 センサケース
50 ビス
50a 頭部
52 取付長孔
54 排水通路(貫通孔)
60 ロータヨーク
61 周壁(内周壁)
62 ネオジマグネット(永久磁石)
103 リングマグネット
110 ホール素子
M 電動モータ
S ステータ
R ロータ

Claims (9)

  1. ステータベースに設けられた複数のティースにコイルを巻装してステータを構成すると共に、前記ステータをその前面から覆う有底筒状のロータヨークとこのロータヨークの内周面に配置された永久磁石とでロータを構成し、前記ロータの中央部に回転軸を設け、この回転軸を前記ステータベースの中央部に軸受けを介して回転自在に支持した電動モータであって、
    前記ステータベースの後面側には収納部が設けられ、この収納部内に前記ロータヨークの回転位置を検出する検出手段が配されていることを特徴とする電動モータ。
  2. 複数の前記ティースを径方向外向きに設け、前記ステータベースの後面側の中央部であって、前記ティースに対応する部位を避けて前記収納部を設けたことを特徴とする請求項1記載の電動モータ。
  3. 前記収納部に、該収納部と外部とを連通する貫通孔を開口形成することを特徴とする請求項1または請求項2記載の電動モータ。
  4. 前記貫通孔は、屈曲形成されていることを特徴とする請求項3記載の電動モータ。
  5. 前記検出手段は、ロータヨークの回転軸の一端側に設けられ、前記ロータヨークと共に回転可能なセンサマグネットと、前記ステータベースに設けられ前記センサマグネットの磁極位置を検出するホール素子とを備えていることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の電動モータ。
  6. 前記ホール素子を前記ステータベースに対して前記センサマグネットの回転周面に沿って移動可能に取付けたことを特徴とする請求項5記載の電動モータ。
  7. 前記ホール素子をセンサケースを介して前記収納部に設け、
    前記センサケースを前記収納部の開口部側から螺入されるビスによって締結固定し、
    前記収納部の前記開口部に、該開口部を閉塞するセンサカバーを設けたことを特徴とする請求項5または請求項6記載の電動モータ。
  8. 前記ビスの頭部と前記センサカバーとの間に、前記ビスの抜き代よりも小さい空間部を設定する請求項5から請求項7の何れか1項に記載の電動モータ。
  9. 前記検出手段の重力方向における上方には、前記コイルに電力を供給するための給電部が配置されていることを特徴とする請求項1から請求項8の何れか1項に記載の電動モータ。


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