JP2009302811A - 画像形成装置、画像形成方法、および、画像形成プログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成方法、および、画像形成プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】認証プリントジョブの操作性、生産性が向上された画像形成装置を提供する。
【解決手段】認証ユニットと、プリントジョブにかかるプリントデータを受け取る通信インタフェース部と、認証プリントジョブのジョブデータを保持するジョブデータ保持部と、ジョブを実行するジョブ実行部と、ユーザ認証の成否の結果を出力するユーザ認証部と、ユーザ認証の成否の結果とは異なる情報であって、ユーザ認証においてユーザがしたユーザ認証操作内容を表す特徴量である、認証操作内容特徴量を抽出し、出力するユーザ認証操作内容特徴量抽出部と、ユーザ認証の成否の結果に基づいて、認証プリントジョブの実行の開始を決定し、指示する制御部と、を有し、制御部は、認証プリントジョブの実行を指示するに際し、認証操作内容特徴量にもとづいて認証プリントジョブの実行において実行する処理を決定し、処理の実行を指示する、画像形成装置である。
【選択図】図8

Description

本発明は、画像形成装置、画像形成方法、および、画像形成装置において実行可能なプログラムに関し、特に、印刷出力処理の実行の開始に際しユーザ認証を要求する、画像形成装置、および、画像形成方法、ならびに、画像形成装置において実行されるプログラムに関する。
近年においては、画像形成装置は、ネットワークを介して複数の情報処理装置(画像形成装置端末装置)と接続され、当該複数の情報処理装置を使用する複数のユーザにより共有される。ここで、画像形成装置とは、例えば、プリンタ、ファクシミリ、複写機、スキャナ等の機能を少なくとも2つ以上有するデジタル複合機(MultiFunction Peripheral (MFP)、 Scan Print Copy (SPC)、あるいは、All In One (AIO))である。また、情報処理装置とは、例えば、パーソナル・コンピュータ(PC)である。画像形成装置、および、情報処理装置は、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、インターネット(Internet)といったネットワークを介して相互に通信可能に接続され、画像形成システムを構成する。当該画像形成システムは、その最小限の構成においては、1台の画像形成装置と1台の情報処理装置とを1対1で接続することで構成可能である。だが、近年においては、しばしば、複数の画像形成装置と複数の情報処理装置とが相互に接続され、大規模な画像形成システムが構築される。
上述の画像形成システムにおいて、ユーザが、所望のドキュメント印刷物を画像形成装置から出力させようとする場合、ユーザは、情報処理装置を操作して当該ドキュメントのデータファイルを指定し、当該ドキュメントの印刷出力を実行させる画像形成装置を指定し、最後に、印刷出力の実行指示を、情報処理装置へ入力する。上記ドキュメントのデータファイルは、例えば、画像形成システム内の記憶領域に保存されたデータファイルである。
情報処理装置は、印刷出力処理にかかる各種設定データおよびドキュメントのデータファイルの内容を含むプリントデータを、指定された画像形成装置へ送信する。画像形成装置は、送信されたプリントデータを受け取り、当該プリントデータからジョブデータを作成し、当該ジョブデータに基づいて印刷出力処理を実行する。そして、当該画像形成装置の排紙トレイからドキュメントの印刷物が排出される。ユーザは、画像形成装置に赴き、排出されたドキュメントの印刷物を回収する。
上述のような大規模なシステム構成を有する画像形成システムにおいては、ドキュメントの印刷物が画像形成装置から排出される時点において、ユーザは、必ずしも、画像形成装置の近辺にいるとは限らない。むしろ、画像形成装置は、複数のユーザによって共有される故、画像形成装置の近辺に他のユーザがいることが考えられる。そのため、上述のような画像形成システムにおいては、画像形成装置から排出されるドキュメント印刷物にかかる情報セキュリティの確保が課題とされる。
ネットワーク接続され複数のユーザに共有される画像形成装置に関し、画像形成装置が排出するドキュメントの印刷物にかかる情報セキュリティを確保するため、画像形成装置にドキュメントの印刷出力処理の実行を開始させるためにユーザが画像形成装置近傍においてユーザ認証を行い、該ユーザ認証が成功裡に完了されて初めて、ドキュメントの印刷出力処理の実行を開始する画像形成装置が提案されている。このような画像形成装置においては、印刷出力処理の実行を要求するプリントデータを受信しても、当該プリントデータに基づくジョブデータを、直ちには、キュー(queue)へ投入せず、代わりにそのジョブデータを一時保留状態に留めておく。そして、ユーザ認証が成功裡に完了すると、一時保留状態にあるジョブのうち当該ユーザ認証にかかるユーザが登録したジョブをキューに投入し、適宜印刷出力処理を開始する。このような印刷出力処理は、「認証プリント」あるいは「機密プリント」として知られている。
また、ユーザ認証の具体的な手法についても、複数の提案が既になされている。例えば、入力手段を介してユーザ名およびパスワードを装置へ入力する手法、ユーザを特定するための情報をデータとして保持するICカードとICカード・リーダとを用いる手法、ユーザの行動的あるいは身体的な特徴を用いてユーザを同定するバイオメトリクス認証を用いる手法等が提案されている。バイオメトリクス認証は、個人の指紋、静脈、虹彩などの有するパターンといった身体的特徴あるいは個人の行動的特徴を利用して個人を同定確認する認証手法の総称である。
以下に、本発明と関連する先行技術を開示する文献を例示する。
特許文献1(特開平05−250326号公報)は、ICカードおよび端末装置を用いた認証方法および認証システムを開示する。当該認証方法においては、複数の、時間情報と対応付けられた認証コードが用いられる。
当該認証方法においては、先ず、認証システムを構成する端末装置およびICカードの一方が他方へ乱数を送信する。当該認証システムの端末装置およびICカードの他方は、その乱数を受信し、上記複数の認証コードの1つを暗号化キーとして用いて乱数を暗号化し、その暗号化乱数を用いて認証データを作成する。さらに、当該他方は、所定の信号を一方へ送信し、それから所定の時間間隔が経過した後、認証データを一方へ送信する。この工程において、上記の所定の時間間隔は、認証データの作成において暗号化キーとして用いた認証コードと対応付けされた時間情報に基づく特徴的な時間幅を有する。
端末装置およびICカードの一方は、所定の信号および認証データを受信する。そして、当該一方は、所定の信号の受信時刻と認証データの受信時刻との間の時間間隔を求め、当該時間間隔に基づいて、複数の認証コードのなかから認証コードを1つ選択し、選択したその認証コードを暗号化キーとして用いて上述の乱数を暗号化する。当該一方が暗号化した乱数と、当該一方が受信した認証データとが比較され、認証が実行される。
特許文献1の認証方法においては、端末装置とICカードとの間で暗号化キーとして用いる認証コードを特定するためのアドレス情報を送受信することなしに、認証を完了させることができる。そうすることによって、認証に用いた認証コードが保持されるアドレスが外部に漏れることが防止される。
特許文献2(特開2001−216269号公報)は、認証装置を開示する。当該認証装置は、利用者の存在を検知する近接センサと、利用者の画像を取得する撮像部と、撮像部が取得した画像から抽出された利用者の生体的特徴を用いて認証を行って認証結果を出力する認証部とを有する。
特許文献2が開示する認証装置においては、利用者は自ら認証にかかる手順を開始させる必要がなく、また、利用者が認証装置から離れない限り、認証結果が無効化されることがなく、また、利用者が認証装置から離れた場合には、認証結果は自動的に無効化される。そうすることによって、特許文献2が開示する認証装置においては、利用者が認証に必要な操作を要求されることはなく、また、セキュリティも、確実に確保される。
このように、ユーザ認証手法に関連する文献は、既に、多数発表されている。
また、ICカードとICカード・リーダとを用いたユーザ認証手法、および、バイオメトリクス認証を用いたユーザ認証手法は、ユーザがユーザ名およびパスワードを画像形成装置に対して入力する労力を省くことができる。そのため、これらの手法は、「認証プリント」の操作性の向上に寄与するものとして期待されている。
特開平05−250326号公報 特開2001−216269号公報
上述のとおり、認証プリント印刷出力処理が設定されたジョブデータ(認証プリントジョブデータ)は、ユーザ認証が成功裡に完了されて初めて、一時保留状態(ホールド状態)から実行待機状態(キューへ投入された状態)へ移行する処理を受ける。しかるに、ユーザが複数の認証プリントジョブを画像形成装置へ登録しておけば、ユーザがユーザ認証を成功させた時点において、複数の一時保留状態にある認証プリントジョブデータが画像形成装置内に保持されていることになる。
このような場合、一例として、当該複数の認証プリントジョブデータの全てを一括して、一時保留状態から実行待機状態へ移行する処理を実行することが考えられる。ここでは、このような処理を、認証プリントジョブデータに対する「一括的実行処理」と称することにする。
また、別例としては、上記一例において言及した事例と同様の場合において、ユーザインタフェースの表示部へ一時保留状態から実行待機状態へ移行可能な認証プリントジョブのリストを表示し、それらのジョブのなかから、実際に実行待機状態へ移行させるべき認証プリントジョブをユーザに選択させ、画像形成装置が当該選択の入力にもとづいて幾つかの認証プリントジョブデータを選択的に一時保留状態から実行待機状態へ移行する処理を実行することが考えられる。ここでは、このような処理を、認証プリントジョブデータに対する「選択的実行処理」と称することにする。
上記一括的実行処理は、ユーザ認証後にユーザがユーザインタフェースの入力部を介して実際に実行させたい認証プリントジョブを選択する必要がない点で上記選択的実行処理よりも有利である。しかし、ユーザは、必ずしも、画像形成装置に登録してある認証プリントジョブの全てを実行させたいとも限らない。よって、一括的実行処理は、印刷出力に要する時間の無益な長期化や印刷資源の浪費を招くおそれがある点で選択的実行処理よりも不利である。
逆に、上記選択的実行処理は、ユーザが一括的に全ての認証プリントジョブを実行させることを望むような場合も含めて常に、ユーザ認証後にユーザがユーザインタフェースの入力部を介して実際に実行させたい認証プリントジョブを選択する必要がある点で上記一括的実行処理よりも不利である。
このように、一括的実行処理および選択的実行処理のうちいずれが他方よりも有利/不利であるかは、ユーザの意向に応じて逆転する。
上記を鑑み、本発明は、ユーザが、認証プリントジョブの実行の開始をさせるためのユーザ認証を実行する際に、該ユーザ認証と実質的に同時に、至極簡便な操作のみで、画像形成装置に実行させる認証プリントジョブデータに対する処理の内容を、該ユーザが選択可能な画像形成装置を提供する。もって、本発明は、従来よりも認証プリントジョブの実行にかかる操作性および生産性が向上された画像形成装置を提供することを、目的とする。
本発明は、その一態様において、所定の認証装置を用いたユーザ認証を行って当該ユーザ認証の結果に基づいて印刷出力処理の実行の開始が決定されるプリントジョブである、認証プリントジョブを実行することができる画像形成装置であって、所定の認証装置である認証ユニットと、プリントジョブにかかるプリントデータを受け取るための通信インタフェース部と、認証プリントジョブのための、プリントデータに基づくジョブデータを保持するジョブデータ保持部と、ジョブデータに基づくジョブを実行するジョブ実行部と、認証ユニットからの出力に基づき、ユーザ認証の成否の結果を出力するユーザ認証部と、認証ユニットからの出力に基づき、ユーザ認証においてユーザが行ったユーザ認証操作内容を表す特徴量である、認証操作内容特徴量を抽出し、出力するユーザ認証操作内容特徴量抽出部と、ユーザ認証部から出力されるユーザ認証の成否の結果に基づいて、認証プリントジョブの実行の開始を決定し、指示する制御部と、を有し、制御部は、認証プリントジョブの実行を指示するに際し、認証操作内容特徴量にもとづいて認証プリントジョブの実行において実行する処理を決定し、処理の実行を指示する、画像形成装置である。
本発明の一態様においては、認証ユニットは、ICカード・リーダであり、ユーザ認証部は、ICカード・リーダがICカードから読み出した情報に基づいて、ユーザ認証の成否の結果を出力する、ことが好ましい。
本発明の一態様においては、認証ユニットは、指紋読取装置であり、ユーザ認証部は、指紋読取装置が読み出した、指の指紋パターンの特徴を示す情報に基づいて、ユーザ認証の成否の結果を出力する、ことが好ましい。
本発明の一態様においては、ユーザ認証操作内容特徴量抽出部は、認証操作内容特徴量として、ICカードがICカード・リーダに対して持続的にタッチされた時間幅を抽出する、ことが好ましい。
本発明の一態様においては、ユーザ認証操作内容特徴量抽出部は、認証操作内容特徴量として、指が指紋読取装置に対して持続的にタッチされた時間幅を抽出する、ことが好ましい。
本発明の一態様においては、ユーザ認証操作内容特徴量抽出部は、認証操作内容特徴量として、ICカードがICカード・リーダに対してタッチされた回数を抽出する、ことが好ましい。
本発明の一態様においては、ユーザ認証操作内容特徴量抽出部は、認証操作内容特徴量として、指が指紋読取装置に対してタッチされた回数を抽出する、ことが好ましい。
本発明の一態様においては、さらに、ジョブデータ保持部が保持するジョブデータにかかる認証プリントジョブのリストを生成するジョブリスト生成部と、ジョブリスト生成部が生成した認証プリントジョブのリストを表示する表示部と、リストに表示された認証プリントジョブの選択にかかる入力を受け付ける入力部と、を有し、認証プリントジョブの実行において実行する処理には、ジョブデータ保持部が保持するジョブデータの少なくとも1つにかかる認証プリントジョブを即座に印刷出力処理する一括的実行処理と、ジョブリスト生成部が生成したリストを表示部に表示させ、リストに表示される認証プリントジョブに対する選択にかかる入力を入力部に受け付けさせ、当該選択の入力にもとづいて、認証プリントジョブを選択的に実行する処理である選択的実行処理と、が含まれる、ことが好ましい。
本発明の一態様においては、制御部は、持続的にタッチされた時間幅と所定の時間幅との大小関係を判定し、当該大小関係に基づいて、認証プリントジョブの実行において実行する処理を、一括的実行処理または選択的実行処理のいずれか一方に決定し、処理の実行を指示する、ことが好ましい。
本発明の一態様においては、所定の時間幅は、3秒間である、ことが好ましい。
本発明の一態様においては、制御部は、タッチされた回数に基づいて、認証プリントジョブの実行において実行する処理を、一括的実行処理または選択的実行処理のいずれか一方に決定し、処理の実行を指示する、ことが好ましい。
本発明は、その一態様において、所定の認証装置を用いたユーザ認証を行って当該ユーザ認証の結果に基づいて印刷出力処理の実行の開始が決定されるプリントジョブである、認証プリントジョブを実行することができる画像形成装置における画像形成方法であって、通信インタフェース部が、プリントジョブにかかるプリントデータを受け取るステップと、ジョブデータ保持部が、認証プリントジョブのための、プリントデータに基づくジョブデータを保持するステップと、ユーザ認証部が、所定の認証装置である認証ユニットからの出力に基づき、ユーザ認証の成否の結果を出力するステップと、ユーザ認証操作内容特徴量抽出部が、認証ユニットからの出力に基づき、ユーザ認証においてユーザが行ったユーザ認証操作内容を表す特徴量である、認証操作内容特徴量を抽出し、出力するステップと、制御部が、ユーザ認証部から出力されるユーザ認証の成否の結果に基づいて、認証プリントジョブの実行の開始を決定し、指示するステップと、決定にかかる指示に基づき、ジョブ実行部が、ジョブデータに基づくジョブを実行するステップと、を有し、制御部がする、決定し、指示するステップは、認証操作内容特徴量にもとづいて認証プリントジョブの実行において実行する処理を決定し、処理の実行を指示するステップを含む、画像形成方法である。
本発明は、その一態様において、所定の認証装置を用いたユーザ認証を行って当該ユーザ認証の結果に基づいて印刷出力処理の実行の開始が決定されるプリントジョブである、認証プリントジョブを実行することができる画像形成装置のコンピュータが実行可能な画像形成プログラムであって、通信インタフェース部に、プリントジョブにかかるプリントデータを受け取らせる機能と、ジョブデータ保持部に、認証プリントジョブのための、プリントデータに基づくジョブデータを保持させる機能と、ユーザ認証部に、所定の認証装置である認証ユニットからの出力に基づき、ユーザ認証の成否の結果を出力させる機能と、ユーザ認証操作内容特徴量抽出部に、認証ユニットからの出力に基づき、ユーザ認証においてユーザが行ったユーザ認証操作内容を表す特徴量である、認証操作内容特徴量を抽出し、出力させる機能と、制御部に、ユーザ認証部から出力されるユーザ認証の成否の結果に基づいて、認証プリントジョブの実行の開始を決定し、指示させる機能と、決定にかかる指示に基づいて、ジョブ実行部に、ジョブデータに基づくジョブを実行させる機能と、を有し、制御部にさせる、決定し、指示させる機能は、認証操作内容特徴量にもとづいて認証プリントジョブの実行において実行する処理を決定し、処理の実行を指示させる機能を含む、画像形成プログラムである。
本発明にかかる画像形成装置においては、ユーザは、ユーザ認証の実行時に、実質上該ユーザ認証と同時的に、至極簡便な操作のみで、画像形成装置に実行させる認証プリントジョブデータに対する処理の内容を選択することができる。よって、本発明にかかる画像形成装置は、従来の画像形成装置よりも認証プリントジョブの実行にかかる操作性および生産性が向上される、という効果を奏する。
本発明にかかる実施の形態は、画像形成装置、ならびに、当該画像形成装置において用いる画像形成の方法および当該画像形成装置において実行される画像形成プログラムに関する。
本発明にかかる実施の形態による画像形成装置は、「認証プリント」印刷出力処理を実行することが可能な画像形成装置である。
<「認証プリント(認証&プリント)」印刷出力処理について>
本発明にかかる実施の形態を具体的に説明するに先立ち、「認証プリント(認証&プリント)」印刷出力処理について、簡単に説明する。「認証(&)プリント」印刷出力処理とは、画像形成装置が印刷出力処理を伴うジョブを実行する場合において、画像形成装置が所定の認証手段を用いたユーザ認証を実施し、当該ユーザ認証が成功裡に完了してはじめて、当該ジョブにかかる印刷出力処理を開始するような印刷出力形態を指す。
つまり、認証プリント印刷出力処理においては、画像形成装置は、ジョブの登録を受け付けても、当該ジョブにかかるジョブデータを直ちにキューへ投入しない。その代わりに、画像形成装置は、印刷出力にかかるデータを一時保留状態で保持し続け、ユーザ認証の成功を確認してから、当該データを実行状態あるいは実行待機状態へ移行(当該データのキューへの投入処理を実行)する。また、ここでいうユーザ認証は、例えば、当該ジョブを登録したユーザに対するユーザ認証である。認証プリント印刷出力処理は、所定の認証手段を用いたユーザ認証が成功するまでは印刷出力処理を開始しない、点において、「通常の」印刷出力処理と異なる。なお、認証プリントは、タッチ&プリントともいう。
本発明にかかる実施の形態による画像形成装置(MFP)は、認証プリントジョブの実行の開始のためのユーザ認証においてユーザがした、ユーザ認証の操作の内容にもとづいて、認証プリントジョブの実行に際して実施するべき処理の内容を、複数の処理内容から選択し、当該選択にかかる処理を自動的に実行する。
具体的には、本発明にかかる実施の形態による画像形成装置は、上記ユーザ認証の成否の判定結果を取得するための構成に加え、上記ユーザ認証においてユーザが行った、ユーザ認証操作の内容を表す所定の特徴量を抽出するための構成を有する。そして、本発明にかかる実施の形態による画像形成装置は、抽出した上記所定の特徴量にもとづいて、認証プリントジョブの実行に際して実施する処理の内容を、所与の、複数の処理のなかから選択し、自動的に当該選択にかかる処理を実行する。本発明にかかる実施の形態による画像形成装置は、ユーザがしたユーザ認証操作の内容にかかる上記特徴量を、上記ユーザ認証の成否判定結果の情報から抽出することができる。ただし、本発明は、上記特徴量を、上記ユーザ認証の成否判定結果の情報以外の情報から抽出し、該特徴量にもとづいて実行する処理内容を決定するような構成を除外するものではない。
本発明にかかる実施の形態による画像形成装置においては、上記所与の複数の処理には、上記ユーザ認証が成功裡に完了した時点において、画像形成装置に登録されている1つまたは複数の認証プリントジョブを、一括して、実行する処理である「一括的実行処理」が含まれる。
本発明にかかる実施の形態による画像形成装置においては、上記所与の複数の処理または複数の処理体系には、ユーザインタフェースの表示部へ一時保留状態から実行待機状態へ移行可能な認証プリントジョブのリストを表示し、それらのジョブのなかから、実際に実行待機状態へ移行させるべき認証プリントジョブをユーザに選択させ、画像形成装置が当該選択の入力にもとづいて、画像形成装置に登録された認証プリントジョブのなかから幾つかの認証プリントジョブを選択的に実行する処理である「選択的実行処理」が含まれる。
上記選択的実行処理においては、ユーザは、認証プリントジョブにかかる印刷出力の実行順序を指定することも可能である。ユーザは、画像形成装置に対して指示を入力するにあたり、改めて画像形成装置にログインするための操作を要さない。そのため、ユーザは、画像形成装置に対し、簡便に、認証プリントジョブの選択、および、実行順を入力することができる。
よって、選択的実行処理においては、ユーザは、複数の登録された認証プリントジョブから、ユーザが希望する印刷物のみを希望する順番で入手することができる。つまり、ユーザは、画像形成装置において一時保留状態にある認証プリントジョブのうちのいくつかを印刷出力させないように指示することができる。
また、一括的実行処理においては、認証プリントジョブの一覧の表示はなされず、登録された認証プリントジョブは、全て、キューへ投入され、可能な限り迅速に印刷出力処理が完了される。
このような構成を備えることにより、本発明にかかる実施の形態による画像形成装置は、認証プリント印刷出力処理を実行する場合における画像形成装置の操作性および生産性を向上させることに成功している。
当然のことながら、本発明にかかる画像形成装置は、「認証プリント」でない印刷出力処理、すなわち、「通常の」印刷出力処理を実行可能である。「通常の」印刷出力処理においては、画像形成装置は、入力されたプリントデータに対し、ジョブデータを作成し、直ちに印刷出力処理を実行する。「認証プリント」および「通常の」印刷出力処理の切り替えは、プリントデータに含まれる設定パラメータ値に基づいてジョブ単位で切り替え可能である。なお、当該切り替えは、プリントデータに含まれる設定パラメータ値に代えて/加えて、画像形成装置へ別途入力される情報に基づいて行われてもよい。
以下に例示する実施の形態においては、プリントデータは、外部の情報処理装置から、ネットワークを介し、画像形成装置へ入力される。当該プリントデータにかかるジョブを画像形成装置に「認証プリント」させるためのパラメータ設定は、外部の情報処理装置において、ユーザが所定のパラメータを設定することによりなされる。
ただし、本発明においては、プリントデータを画像形成装置へ入力する形態は、上記のような、ネットワークを介した入力形態に限定されない。別の入力形態として、例えば、ユーザが画像形成装置に対して直接的にジョブを登録するような形態、ユーザが可搬性記憶媒体等を用いて画像形成装置に対してジョブを登録するような形態、等が可能である。
これより、添付の図面を参照し、本発明の好適な実施の形態について説明する。
(実施の形態)
図1は、本発明にかかる実施の形態による、画像形成システム100の構成を示す概略図である。
<画像形成システム>
画像形成システム100は、画像形成装置として、デジタル複合機(MFP)1、および、画像形成装置1の端末装置として複数の情報処理装置(パーソナル・コンピュータ(PC))5、7を有する。MFP1、および、複数のPC5、7は、ネットワーク3を介して、相互に通信可能に接続される。ここで、ネットワーク3は、例えば、インターネット(Internet)やローカル・エリア・ネットワーク(LAN)である。また、ネットワーク3は、専用回線を用いたネットワーク、一般回線を用いたネットワーク、および、無線通信路を用いたネットワークのいずれでも、それらの少なくとも2つの組み合わせから構成されるネットワークでもよい。
デジタル複合機1は、本発明にかかる実施の形態による画像形成装置を構成する。デジタル複合機(MFP)とは、印刷機能、コピー機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能、メール送信機能、等、複数の機能を集約的に併せ持つ画像形成装置である。MFP1は、MFP1においてスキャンした原稿画像や、ネットワーク3を介して受信したプリントデータから生成した画像を、紙のような印刷媒体上に形成する。ここで、プリントデータとは、PC5等の端末装置上で実行されるオペレーティングシステムやアプリケーションプログラムが発行する描画命令をプリンタドライバが処理して生成される、MFP1が処理可能な描画命令や印刷されるドキュメントのデータを含むデータである。プリントデータに含まれる描画命令は、MFP1が処理可能なページ記述言語により記述されればよい。また、ドキュメントのデータは、PDF(Portable Document Format)、TIFF(Tagged Image File Format)、JPEG(Joint Photographic Experts Group)、XPS(XML Paper Specification)といったファイル形式を備えたドキュメントのデータファイルでよい。さらに加えて、MFP1は、MFP1において画像をスキャンして得た画像データを、ネットワーク3を介して他の機器へ提供することも可能である。また、MFP1は、認証プリント印刷出力処理の実行の開始のための所定の認証手段(認証装置)として、認証ユニット9を、自機に備えている。
ただし、本実施の形態にかかる画像形成装置は、ネットワークを介して端末装置から送られるプリントデータに基づくジョブデータを受信し、印刷出力処理を実行可能な画像形成装置であれば足りる。あるいは、本実施の形態にかかる画像形成装置は、受信したプリントデータからジョブデータを生成可能であってもよい。この場合、端末装置は、画像形成装置に対し、プリントデータそのもの、あるいは、プリントデータに基づくジョブデータ、のいずれを送信してもよい。また、認証ユニット9は、必ずしも、MFP1本体に内蔵される必要はない。認証ユニット9は、MFP1に接続され、その近傍に配置されればよい。
認証ユニット9の具体的構成は、MFP1において実施されるユーザ認証の手法に適うように適宜選択されればよい。認証ユニット9は、例えば、ICカード・リーダである。また、認証ユニット9は、例えば、生体認証装置(バイオメトリクス認証装置)である。生体認証装置は、指紋、掌紋、静脈パターン、虹彩、網膜、声紋、顔形、耳形、といった個人の身体的特徴、あるいは、筆跡、キーストローク、といった個人の行動的特徴を計測し、事前に登録された情報と比較し、個人の同定を行う。またあるいは、認証ユニット9は、例えば、ユーザ名およびパスワードを入力可能なタッチパネルである。この場合には、MFP1のユーザインタフェース33(図2)が認証ユニットの機能を兼ね備えることができる。
パーソナル・コンピュータ5および7はそれぞれ、本発明にかかる実施の形態による画像形成装置の端末装置(情報処理装置)を構成する。パーソナル・コンピュータ5および7は、それぞれ、中央処理装置(CPU)、主記憶装置(ROM、RAM)、補助記憶装置(HDD)、入出力装置(ディスプレイ、キーボード、マウス)を有する一般的なコンピュータ装置である。ユーザは、PC5を用いてプリントデータを作成し、ネットワーク3を介してMFP1へ送信することができる。
ただし、本実施の形態による画像形成装置の端末装置は、パーソナル・コンピュータといった、汎用性を有する情報処理装置である必要はない。画像形成装置へ、ドキュメントの印刷出力を指示することができる装置であれば、本実施の形態による画像形成装置の端末装置として十分である。
画像形成システム100は、加えて、サーバ装置(図示せず)を有することも可能である。
ここでのサーバ装置は、例えば、認証サーバである。認証サーバとは、クライアント(例えば、MFP1やPC5)から送られるユーザ識別情報(例えば、ユーザID)やユーザ認証情報(例えば、パスワード、認証データ)を、サーバ装置が備えるユーザ情報やユーザ認証情報と照合し、ユーザ認証の成功/失敗、を判定し、判定結果を、クライアントへ返信する機能を有するサーバである。認証サーバは、MFP1のユーザ認証部45(図3)の機能を実現する。この場合、MFP1内においては、ユーザ認証部45(図3)を省略することができる。
また、サーバ装置は、例えば、データサーバである。データサーバは、ドキュメントのデータファイルや、MFP1へ送信されるジョブのデータ(プリントデータ)や、MFP1内で保持されるジョブデータ等を保持し、クライアントからのリクエストに応じて、ドキュメントのデータファイル、プリントデータ、ジョブデータ等を送信する機能を有するサーバ装置である。
ただし、サーバ装置(図示せず)は、画像形成システム100にとって必須の要素ではない。また、必要に応じて、画像形成システムを構成するMFP1やPC5または7が、上記サーバの有する機能を備えてもよい。
<画像形成装置のハードウェア構成>
図2は、MFP1のハードウェア構成を示すブロック図である。
MFP1は、中央処理装置(CPU)13、リード・オンリ・メモリ(ROM)15、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)17、不揮発性メモリ(NVRAM)19、小型電源部21、タイマ部23、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)25、プリンタコントローラ27、プリンタ部29、スキャナ部31、ユーザインタフェース33、通信インタフェース39、および、認証ユニット9を有する。これらは、MFP1内部においてデータバスを介して互いに接続される。
CPU13は、ROM15、RAM17、NVRAM19、あるいは、HDD25に保持される画像形成プログラム、あるいは、通信インタフェース39を介して提供される画像形成プログラム、を実行し、ROM15、RAM17、NVRAM19、あるいは、HDD25に保持されるデータを処理することができる。CPU13、ROM15、RAM17、NVRAM19、タイマ部23は、上記画像形成プログラムを実行することができるコンピュータ主要部11を構成する。上記画像形成プログラムは、主要部11において実行され、もって、主要部11は、MFP1を制御する機能、演算処理を実行する機能、および、データを保持する機能を具備する。このようにして、画像形成プログラムは、MFP1上で実行されることにより、本発明が有する技術的思想を実現する。上記画像形成プログラムは、予めMFP1のROM15にインストールされればよい。あるいは、画像形成プログラムは、フレキシブル・ディスク(FD)、光ディスク、USBメモリといった記憶媒体、もしくは、インターネットといった通信手段を通じてMFP1へ提供されてもよい。
ROM15、RAM17、HDD25、NVRAM19は、データ、および、プログラムを保持する記憶装置である。MFP1は、これら記憶装置群を、適宜、適切に使い分け、保持する必要があるデータやプログラムを保持する。
本実施の形態によるMFP1においては、各種MFP制御プログラムおよび画像形成プログラムは、ROM15に保持される。
RAM17は、MFP1の、所謂、ワーキング・メモリを構成する。RAM17は、SRAM(Static Random Access Memory)であることが望ましい。
NVRAM19は、画像形成に関連する各種の設定を保持する記憶装置である。このNVRAM19には、バッテリ・バックアップ用途の小型電源部21が接続される。
タイマ部23は、計時機能を有する。タイマ部23は、例えば、時計IC等から構成される。ただし、本発明にとって、計時機能を有する構成要素は必須ではない。
本実施の形態によるMFP1においては、補助記憶装置として、固定記憶装置であるハード・ディスク・ドライブ(HDD)25を有する。HDD25は、その大容量記憶領域を用いて、画像データや、ジョブデータを保持する。
プリンタコントローラ27は、通信インタフェース39を介して受信したプリントデータから、プリンタ部29が印刷出力可能な形式を備えた画像データを生成する。
プリンタ部29は、プリンタコントローラ27等が生成した画像データを受け、印刷出力を実行する。プリンタ部29は、例えば、紙のような印刷媒体上に画像を形成する。画像形成がなされた印刷媒体は、印刷物としてプリンタ部29より排出される。
スキャナ部31は、紙媒体等に記録された情報を光電的に読み取り(スキャンし)、当該情報の画像データを出力することができる。
ユーザインタフェース33は、MFP1とユーザと間で情報の入出力を行う部分である。ユーザインタフェース33は、ユーザに情報を提示する表示部35と、ユーザからの情報の入力を受け付ける入力部37と、を備える。また、液晶タッチパネルを用い、ユーザインタフェース33の表示部35と入力部37とを一体的に構成してもよい。認証プリントの実行の開始のためのユーザ認証を、ユーザインタフェース33を介して入力可能な情報に基づいて(例えば、ユーザ名およびパスワードのキー入力)実行する場合には、ユーザインタフェース33は、認証プリント印刷出力処理のための所定の認証手段を構成する。
通信インタフェース39は、MFP1および外部の装置の間でデータの送受信を行うためのインタフェースである。
認証ユニット9は、認証プリント印刷出力処理において、印刷出力の実行の開始のためのユーザ認証で用いる情報入力装置である。認証ユニット9は、本発明における、認証プリント印刷出力処理のための所定の認証手段(所定の認証装置)を構成する。ただし、当該所定の認証手段は、認証ユニット9に限定されない。上述のように、ユーザインタフェース33を、所定の認証手段として利用することが可能である。また、本発明においては、一台のMFP1が、複数種類の装置を、当該所定の認証手段として備えることも可能である。
認証ユニット9は、本実施の形態によるMFP1においては、ユーザが所持するICカード(スマート・カード)に記録された情報を読み出すためのICカード・リーダである。ICカードおよびICカード・リーダは、例えば、周知のRFID(Radio Frequency IDentification)の技術を用いて構成することができる。あるいは、認証ユニット9は、例えば、指紋あるいは静脈パターン等を読み取り可能な生体認証装置である。
<画像形成装置の機能的構成>
図3は、MFP1の構成を、機能ブロックを用いて表したブロック図である。但、MFP1が有する機能であっても、本発明と関係しない機能については、図示を省略する。下記ブロックの幾つかは、CPU13(図2)が、本発明にかかる実施の形態による画像形成プログラム等を実行することにより、実現される。
MFP1は、制御部41を有する。制御部41は、MFP1の各ブロックとデータ送受信可能に接続され、各ブロックの状態を把握し、適宜、各ブロックの動作を制御する。
既に述べたように通信インタフェース39は、ネットワーク3を介してPC5等からプリントデータを受け取る。
当該プリントデータは、例えば、印刷出力処理の設定に関するデータ(設定パラメータ・データ)、および、印刷出力されるドキュメントのデータ(ドキュメント・データ)を、含むデータ構造を備える。前者の設定パラメータ・データは、認証プリントとして印刷出力処理を実行するか否か、を示すパラメータ(認証プリント設定パラメータ)や、認証のためのデータ、プリントモード(片面/両面、等)のパラメータ等を含む。該認証のためのデータは、当該プリントデータを送信したユーザのユーザ識別符合(所謂、ユーザ名、)および当該ユーザ識別符合に対応付けされたパスワード等を含む。プリントデータの設定パラメータ・データに含まれる認証のためのデータ(ユーザ識別符合およびパスワード)は、プリントデータ作成時にユーザがPC5等に対して必要な情報を入力することでプリントデータに付加される。該認証のためのデータは、プリントデータが真正のユーザにより作成されたものであることの証明に供される。さらに、該認証のためのデータを、認証プリントのためのユーザ認証のために用いてもよい。プリントデータのデータ構造については、後でより詳しく示す。通信インタフェース39が受け取ったプリントデータは、ジョブ登録部49へ送られる。
ジョブ登録部49は、受け取ったプリントデータの設定パラメータ・データを参照し、ユーザ識別符合(ユーザ名)から、当該プリントデータにかかる印刷出力処理(プリントジョブ)の所有者の情報(ユーザ名)とパスワードとを取得する。そして、ジョブ登録部49は、これら、所有者の情報(ユーザ名)とパスワードとを照合し、照合結果が「正」であれば、プリントデータをビットマップイメージ・データへ展開し、該ビットマップイメージ・データおよび設定パラメータ・データからジョブデータを生成する。ジョブ登録部49は、この、ユーザ名−パスワードの照合処理のため、予め、ユーザ名とパスワードとの対応関係を示すデータ(登録ユーザ情報データ)を保持する(例えば、図6の登録ユーザ管理テーブル55におけるユーザ名およびパスワード。)。ただし、MFP1の外部の装置において当該登録ユーザ情報データが保持され、MFP1が当該登録ユーザ情報データへアクセス可能であれば、MFP1は、当該登録ユーザ情報データを内部に保持する必要はない。
さらに、ジョブ登録部49は、プリントデータの設定パラメータ・データの認証プリント設定パラメータを参照し、当該プリントデータにかかるジョブを、認証プリントとして印刷出力処理するか否か、を判定する。ジョブ登録部49が、当該ジョブを認証プリントジョブとして実行する、と判定した場合、当該ジョブのジョブデータは、認証プリントジョブデータ保持部47へ送られ、認証プリントジョブデータ保持部47において認証プリントジョブデータとして保持される。ここで、MFP1は、認証プリントのためのユーザ認証が完了するまで認証プリントジョブデータ保持部47において保持される認証プリントジョブデータを、一時保留状態(ホールド状態)にあるジョブデータとして認識する。
他方、ジョブ登録部49が、当該ジョブを認証プリントではない、通常の印刷出力処理として実行する、と判定した場合、当該ジョブのジョブデータは、直ちに、ジョブ実行部51へ送られ、当該ジョブは直ちに実行されるか、もしくは、キュー51qへ投入される。
認証プリントジョブデータ保持部47は、認証プリントジョブデータを、当該ジョブデータの所有者であるユーザがユーザ認証を成功裡に完了させるまで、保持する。
ジョブ実行部51は、受け取ったジョブデータに基づき、ジョブを実行する。ただし、ジョブデータを受け取った時点において、直ちに当該ジョブデータにかかるジョブを実行できない場合、ジョブ実行部51は、当該ジョブデータをキュー51qへ投入する。
ユーザ認証部45は、認証ユニット9からの入力認証データの入力を監視する。ユーザ認証部45が、認証ユニット9から、入力認証データの入力を受けると、ユーザ認証部45は、入力された入力認証データと予め保持している認証プリントのユーザ認証のためのデータと、を照合し、ユーザ認証の成功/失敗を判定し、当該判定結果を出力する。MFP1は、認証プリントのユーザ認証のためのデータとして、ユーザ識別符合(ユーザ名)と対応付けされたユーザ認証データ(パスワード等)を保持する(例えば、図6の登録ユーザ管理テーブル55におけるユーザ名および認証プリント用認証データ。)。
ここで、入力認証データのデータ構造は、ユーザ認証に用いる認証手法に応じ、適宜選択されればよい。ICカード・リーダが認証ユニット9として採用される場合、入力認証データは、ユーザがICカード・リーダに読み取らせた(タッチさせた)ICカードに保持されたユーザ認証データでよい。あるいは、指紋読取装置が認証ユニット9として採用される場合、入力認証データは、ユーザが指紋読取装置にタッチした指の指紋パターンの特徴を示すデータでよい。また、入力認証データとして、例えば、ユーザ識別符合(ユーザ名)およびユーザ認証データが含まれてもよい。ここで、ユーザ認証データは、例えば、ユーザが入力するパスワード文字列や、上述のICカードに保持されたユーザ認証データや、同じく上述の指紋パターンといったユーザ個人に固有の生体的特徴量等である。ユーザ認証に用いる認証手法によっては、(例えば、ICカードおよびICカード・リーダを用いた認証や、バイオメトリクス認証においては、)入力認証データは、ユーザ認証データのみでよく、ユーザ名を要しない。
認証操作計時部43は、本実施の形態によるMFP1におけるユーザ認証操作内容特徴量抽出部を構成する。認証操作計時部43は、ユーザが、ICカードを、認証ユニット9であるICカード・リーダに対して持続的にタッチさせ続けた時間幅を、タイマ部23(図2)が出力する時間情報にもとづいて、認証プリントジョブの実行の開始のためのユーザ認証に関してユーザがした認証操作の内容を表す特徴量(認証操作内容特徴量)として、抽出する。本実施の形態による画像形成装置MFP1においては、認証操作計時部43は、ユーザ認証部45が出力するユーザ認証の成否に関する情報から、認証操作内容特徴量を抽出する。ユーザ認証部45が出力するユーザ認証の成否に関する情報には、当然ながらユーザ認証を行ったユーザを示す情報や、ユーザ認証の成否を示す情報が含まれてよい。認証操作計時部43は、認証ユニット9に関する既知の動作特性(動作クロック等)およびユーザ認証部45から複数回出力される認証の成否の情報の出力の時間間隔から、当該複数回にわたる認証成否の情報の出力が持続的な1回の持続的なタッチに起因して生成された情報であるか、複数回の間欠的なタッチに起因して生成された情報であるかを判断し、各タッチの持続時間をタイマ部23からの入力を参照して導出し、認証操作内容特徴量として、抽出する。そして、抽出した認証操作内容特徴量(タッチ時間幅)を制御部41等へ出力する。
ただし、本発明において、ユーザ認証操作内容特徴量抽出部(本実施の形態における認証操作計時部43)は、ユーザ認証部45からの出力ではなくて、認証ユニット9からの出力から、認証操作内容特徴量を抽出するような構成であってもよい。つまり、本実施の形態によるMFP1においては、図3に示されるように、認証ユニット9からユーザ認証部45を介して認証操作計時部43へ、直列的に接続されるが、認証操作計時部43は、ユーザ認証部45と並列的に、認証ユニット9に対して接続されてもよい。その場合、認証操作計時部43は、入力認証データの入力にもとづいて計時を行い、タッチ時間幅を抽出し、制御部へタッチ時間幅する。制御部41は、受け取ったタッチ時間幅およびユーザ認証部45からの認証の成否の判断結果の出力にもとづいて、ユーザ認証にかかる操作内容を判断すればよい。
また、認証操作計時部43は、タイマ部23の出力を参照せず、代わりに、動作クロック等を参照し、タッチ時間幅を抽出するように構成されてもよい。
制御部41は、認証操作計時部43から受けた認証操作特徴量にもとづいて、認証プリントの実行の開始のためのユーザ認証においてユーザが行ったユーザ認証の操作内容を判断し、当該判断に基づいてユーザ認証をしたユーザの認証プリントジョブに対して実行する処理の内容を選択し、ジョブ実行部51、認証プリントジョブリスト生成部53等に対し、当該選択にかかる処理の実行を指示する。
認証プリントジョブリスト生成部53は、ユーザ認証部45においてユーザ認証の成功判定がなされたことによって一時保留状態から実行状態あるいは実行待機状態へ移行可能な認証プリントジョブのリストを、生成し、ユーザインタフェース33の表示部35に表示させる。
本発明にかかる実施の形態においては、認証プリントジョブリスト生成部53は、認証プリントジョブの実行の開始のためのユーザ認証においてユーザがしたユーザ認証の操作の内容に、所定時間幅以上(例えば、3秒以上)の持続的タッチ操作が1回以上含まれる場合、制御部41からの指示により、認証プリントジョブのリストを生成し、ユーザインタフェース33の表示部35に表示させる。加えて、本発明にかかる実施の形態によるMFP1は、認証プリントジョブリスト生成部53が認証プリントジョブのリストを、表示部35に表示させると、ユーザは、当該リストを参照し、実行させることを希望する認証プリントジョブを当該リストから選択し、MFP1に対して指示することができる。すなわち、この場合には、MFP1は、認証プリントジョブに対し、選択的実行処理を実施する。
本発明にかかる実施の形態において、認証プリントジョブリスト生成部53は、認証プリントジョブの実行の開始のためのユーザ認証においてユーザがしたユーザ認証の操作の内容に、所定時間幅以上(例えば、3秒以上)の持続的タッチ操作が含まれない場合、認証プリントジョブのリストを生成しない。この場合には、本発明にかかる実施の形態によるMFP1の制御部41は、認証プリントジョブを直ちに実行状態または実行待機状態へ移行させる指示を認証プリントジョブデータ保持部47およびジョブ実行部51等へ送り、可能な限り迅速に印刷出力処理を完了させる。すなわち、この場合には、MFP1は、認証プリントジョブに対し、一括的実行処理を実施する。
<画像形成処理フロー>
これより、図4ないし図9を参照し、本発明にかかる実施の形態によるMFP1における、画像形成処理の流れを説明する。
先ず、図4を参照する。図4は、MFP1において実行される処理の全般的な流れを説明するためのフローチャートである。
例えば電源投入時、MFP1は、ステップS101を実行する。ステップS101において、MFP1は、初期化処理を実行する。初期化処理は、メモリ内の記憶をクリアする処理や、動作モードを標準設定に設定しなおす処理等を含む。
ステップS103において、MFP1は、ユーザインタフェース33の入力部37を介した、ユーザからの指示の入力の有無を判定する。MFP1が、ユーザからの指示の入力が有る、と判定した場合には(ステップS103における「YES」)、処理は、ステップS105へ移行する。MFP1が、ユーザからの指示の入力は無い、と判定した場合には(ステップS103における「NO」)、処理は、ステップS107へ移行する。
ステップS105において、MFP1は、ユーザが入力部37を介して入力した指示に基づき、処理を実行する。たとえば、MFP1は、当該指示に基づいて、コピージョブやスキャンジョブといった各種ジョブを実行したり、MFP1の各種設定変更処理等を実行したりする。
ステップS107において、MFP1は、その通信インタフェース39およびネットワーク3を介してMFP1と接続された外部の装置からの指示の入力の有無を判定する。MFP1が、外部の装置からの指示の入力が有る、と判定した場合には(ステップS107における「YES」)、処理は、ステップS109へ移行する。MFP1が、外部の装置からの指示の入力は無い、と判定した場合には(ステップS107における「NO」)、処理は、ステップS115へ移行する。
ステップS109において、MFP1は、当該外部の装置からの指示(要求)の内容に印刷出力処理(プリントジョブ)が含まれるか否か、判定する。MFP1が、当該指示にプリントジョブが含まれる、と判定した場合には(ステップS109における「YES」)、処理は、ステップS113へ移行する。MFP1が、当該指示にプリントジョブは含まれない、と判定した場合には(ステップS109における「NO」)、処理は、ステップS111へ移行する。
ステップS111において、MFP1は、上記ステップS105における処理と同様にして、当該外部の装置からの指示に基づき、処理を実行する。当該処理が完了すると、処理は、ステップS115へ移行する。
ステップS113において、MFP1は、当該外部の装置からの指示に基づき、印刷出力処理を実行する。
≪印刷出力処理フロー≫
図5は、ステップS113の詳細を示すフローチャートである。
図5を参照すれば、MFP1のジョブ登録部49(図3)は、ステップS201において、当該外部の装置から受信したプリントデータから、プリントデータの設定パラメータ・データに含まれる認証のためのデータを抽出する。
ステップS203において、ジョブ登録部49は、抽出した認証のためのデータに含まれるユーザ名(ユーザ識別符合)およびパスワードを、予め保持する登録ユーザ情報データと比較する。ここで用いられる比較の手法は、認証のためのデータおよび登録ユーザ情報データの両方に含まれるユーザ名をキーとして認証のためのデータおよび登録ユーザ情報データに含まれるパスワード同士を比較する、といった周知の方法でよい。
図6は、MFP1が保持する登録ユーザ情報データの例である。MFP1において、登録ユーザ情報データは、例えば、登録ユーザ管理テーブル55に保持される。登録ユーザ管理テーブル55は、ユーザ名(ユーザ識別符合)のカラム55C1、パスワードのカラム55C2、および、認証プリントのユーザ認証のためのデータのカラム55C3、を備える。認証プリントのユーザ認証のためのデータのカラム55C3には、認証プリントのためのユーザ認証において使用する認証データに関する情報が記録される。それは、例えば、ICカードを用いたユーザ認証や、バイオメトリクス認証において使用される認証データのファイル名である。パスワード55C2の情報に基づいて、認証プリントのためのユーザ認証が実施される場合、認証プリントのユーザ認証のためのデータのカラム55C3は、登録ユーザ情報データにとって必須の事項ではない。登録ユーザ情報データは、ユーザ名およびパスワードを含めばよい。この場合、ユーザは、入力部37から当該パスワードを入力したり、あるいは、ICカードに当該パスワードが記録され、当該パスワードがICカード・リーダによって読み出される。認証プリントのためのユーザ認証として、バイオメトリクス認証を実施する場合には、カラム55C3に記載のデータファイルは、生体特徴量のテンプレートを保持するデータファイルである。
図5に戻り、ステップS205において、ジョブ登録部49は、ステップS203における比較に基づき、プリントデータを送信したユーザが、真正なユーザであるか否か、判定する。ジョブ登録部49が、プリントデータを送信したユーザは真正なユーザである、と判定した場合には(ステップS205における「YES」)、処理は、ステップS207へ移行する。ジョブ登録部49が、プリントデータを送信したユーザは真正なユーザでない、と判定した場合には(ステップS205における「NO」)、処理は、ステップS103(図4)へ戻る。
ステップS207において、MFP1は、受信したプリントデータに基づいて、印刷出力処理において使用するビットマップイメージ・データを作成する。
ステップS209において、MFP1のジョブ登録部49は、受信したプリントデータの設定パラメータ・データの認証プリント設定パラメータを参照し、当該プリントデータにかかるジョブを、認証プリントとして印刷出力処理するか否か、を判定する。本例の認証プリント設定パラメータにおいては、認証プリントを行う/行わない、は、プリントデータにかかるジョブを一時保留状態とする指示(ホールド指示)のオン/オフ設定のパラメータとして記述される。ジョブ登録部49が、プリントデータにかかるジョブを認証プリントとして実行する、すなわち、ホールド指示がオンである、と判定した場合には(ステップS209における「YES」)、処理は、ステップS211へ移行する。ジョブ登録部49が、プリントデータにかかるジョブを認証プリントとして実行しない、すなわち、ホールド指示がオフである、と判定した場合には(ステップS209における「NO」)、処理は、ステップS213へ移行する。
ステップS211において、MFP1は、プリントデータ(から作成したビットマップイメージ・データ、および、設定パラメータ・データ)に基づいて、ジョブデータを作成する。そして、作成したジョブデータを、認証プリントジョブデータとして、認証プリントジョブデータ保持部47へ送る。認証プリントジョブデータ保持部47は、受け取った認証プリントジョブデータを保持する。このとき、MFP1は、当該認証プリントジョブデータにかかるジョブを、一時保留状態にあるジョブとして、当該ジョブの所有者であるユーザの情報と関連付けて認識することができる。
図7は、MFP1が、一時保留状態にあるジョブ(認証プリントジョブデータ保持部47において保持される認証プリントジョブデータにかかるジョブ)を管理するために、MFP1内部において作成される認証プリントジョブデータ管理テーブル57の例図である。
認証プリントジョブデータ管理テーブル57は、ジョブIDのカラム57C1、ユーザ名のカラム57C2、ドキュメント名のカラム57C3、受信日時のカラム57C4、ジョブデータ名のカラム57C5、を有する。
ここで、ジョブIDは、ジョブを区別するためにMFP1が各ジョブデータに対して付与するIDである。例えば、ユーザ名「Sato」(57R3,57C2)によって投入されたプリントデータから作成された認証プリントジョブデータにかかるジョブには、「0004」なるIDが付される。また、当該ジョブは、ドキュメント名「ドキュメント3」を認証プリントとして印刷出力するジョブであり、当該ジョブのプリントデータは、「2007年8月10日9時15分」にMFP1によって受信されたことがわかる。さらに、当該ジョブにかかるジョブデータは、「sat1.bin」として、保持されていることがわかる。
ステップS213において、MFP1は、プリントデータ(から作成したビットマップイメージ・データ、および、設定パラメータ・データ)に基づいて、ジョブデータを作成する。そして、作成したジョブデータを、ジョブ実行部51へ送る。ジョブ実行部51は、受け取ったジョブデータに基づくジョブを実行する。ジョブ実行部51が当該ジョブデータを受け取った時点において、ジョブ実行部51が別のジョブを実行中である場合、当該ジョブデータは、キュー51qへ投入される。このとき、MFP1は、当該ジョブデータにかかるジョブを、実行状態あるいは実行待機状態にあるジョブとして認識する。
再び図4を参照する。
ステップS115において、MFP1は、認証ユニット9からの入力認証データの入力の有無について、チェックを行う。認証ユニット9からの入力認証データの入力が有った場合には(ステップS115における「YES」)、処理は、ステップS117へ移行する。認証ユニット9からの入力認証データの入力が無かった場合には(ステップS115における「NO」)、処理は、ステップS103へ戻る。
≪ユーザ認証処理フロー≫
図8は、ステップS117の詳細を示すフローチャートである。
図8を参照すれば、MFP1のユーザ認証部45(図3)は、ステップS301において、認証ユニット9からの入力認証データと、認証プリントの実行の開始のためのユーザ認証のためのデータとを照合し、ユーザ認証の成功/失敗を判定する。ユーザ認証部45が、ユーザ認証は成功した、と判定した場合には(ステップS301における「YES」)、処理は、ステップS303へ移行する。ユーザ認証部45が、ユーザ認証は失敗した、と判定した場合には(ステップS301における「NO」)、ユーザ認証処理は終了し、処理は、ステップS103(図4)へ戻る。
ステップS303において、MFP1の認証操作計時部43は、ユーザ認証部45から出力される認証成功の情報を受け取ると、計時を開始する。つまり、認証操作計時部43は、計時用のパラメータtへ、ゼロを代入する。計時用のパラメータtは、以後、計時を停止(ステップS321)するまで、時間の経過に同期し、更新される。計時用のパラメータtは、本実施の形態における、認証プリントの実行の開始のためのユーザ認証においてユーザがしたユーザ認証のための操作の内容を表す所定の特徴量(認証操作内容特徴量)、である。
ステップS305において、MFP1の認証操作計時部43は、ステップS303において受け取った認証成功の情報よりも時間的に後に、さらなる認証成功の情報を、直前の認証成功の情報の受信と所定の時間間隔を経ずに受け取ったか、否か、判定する。認証操作計時部43が、直前の認証成功の情報の受信と所定の時間間隔を経ずにさらなる認証成功の情報を受け取った、と判定した場合(ステップS305における「YES」)、処理は、ステップS307へ移行する。認証操作計時部43が、直前の認証成功の情報の受信と所定の時間間隔を経ずにさらなる認証成功の情報を受け取らなかった、と判定した場合(ステップS305における「NO」)、認証操作計時部43は、計時用のパラメータtの現在の値を、認証操作内容特徴量として制御部41へ送り、処理は、ステップS317へ移行する。なお、上記所定の時間間隔は、上述したように、認証ユニット9に関する既知の動作特性にもとづいて予め定められる定数でよい。
ステップS307において、MFP1の認証操作計時部43は、最初に、認証成功の情報を受信してから所定の時間幅(ここでは、3秒)以上経過したか、否か、を、計時用のパラメータtを参照し、判定する。認証操作計時部43が、最初に、認証成功の情報を受信してから所定の時間幅(ここでは、3秒)以上経過した、と判定した場合(ステップS307における「YES」)、認証操作計時部43は、計時用のパラメータtの現在の値を、認証操作内容特徴量として制御部41へ送り、処理は、ステップS309へ移行する。認証操作計時部43が、最初に、認証成功の情報を受信してから所定の時間幅以上経過していない、と判定した場合(ステップS307における「NO」)、処理は、ステップS305へ戻る。なお、上記所定の時間幅は、予めMFP1に設定される値であり、任意の時間幅でよい。
ステップS309において、MFP1の制御部41は、認証プリントジョブリスト生成部53に、ユーザ認証に成功したユーザの認証プリントジョブのリストを生成して、ユーザインタフェース33の表示部35に表示する指示を送る。認証プリントジョブリスト生成部53は、当該指示に従い、認証プリントジョブのリストを生成し、当該リストを表示部35に表示させる。
図9は、ステップS309において表示部35に表示される、認証プリントジョブリスト59の例図である。本例は、ユーザ名「Yamada」を有するユーザが、ICカードをICカード・リーダ(認証ユニット9)に対して3秒以上持続的にタッチさせることによって、認証プリントのためのユーザ認証に成功したときに表示されるリストの例である。図9と併せて図7を参照すれば、ユーザ名「Yamada」は、「0001」および「0004」なるジョブIDを有する認証プリントジョブに含まれる。したがって、本例の認証プリントジョブリスト59においては、「ドキュメント1」および「ドキュメント4」にかかる認証プリントジョブがリスト表示される。本実施の形態の表示部35は、タッチパネルで構成され、入力部37の機能を兼ね備える。ユーザは、認証プリントジョブリスト59内の任意の行を押圧することで、当該行に表示された認証プリントジョブを選択することができる。さらに、再度、選択された状態にある認証プリントジョブの行を押圧すれば、当該認証プリントジョブの選択を解除することも可能である。ここで、ユーザは、複数の認証プリントジョブの選択をする場合には、認証プリントジョブの実行順を、ユーザインタフェース33を介してMFP1へ入力することができる。当該実行順の入力の方法は、任意の方法に依ればよい。例えば、MFP1が、ユーザがする認証プリントジョブの選択の順序を記憶する、といった方法でよい。また、表示部35(入力部37)は、実行ボタン61およびキャンセル・ボタン63を有する。
図8へ戻り、ステップS311において、MFP1の制御部41は、ユーザがユーザインタフェース33を介して行う認証プリントジョブの選択を受け付ける。
ステップS313において、MFP1の制御部41は、ユーザによる実行ボタン61の押下の有無を判定する。制御部41が、ユーザによる実行ボタン61の押下が有った、と判定した場合には(ステップS313における「YES」)、処理は、ステップS317へ移行する。制御部41が、ユーザによる実行ボタン61の押下は無い、と判定した場合には(ステップS313における「NO」)、処理は、ステップS315へ移行する。
ステップS315において、制御部41は、ユーザによるキャンセル・ボタン63の押下の有無を判定する。制御部41が、ユーザによるキャンセル・ボタン63の押下が有った、と判定した場合には(ステップS315における「YES」)、ユーザ認証処理は終了し、処理は、ステップS103(図4)へ戻る。制御部41が、ユーザによるキャンセル・ボタン63の押下は無い、と判定した場合には(ステップS315における「NO」)、処理は、ステップS311へ戻る。
ステップS317において、MFP1の制御部41は、ジョブ実行部51に、認証プリントジョブの実行を開始させる。つまり、MFP1は、ステップS305から直接的にステップS317が実行される場合においては、認証プリントジョブに対し、一括的実行処理を実行する。他方、ステップS307からステップS313を経てステップS317が実行される場合には、MFP1は、認証プリントジョブに対し、選択的実行処理を実行する。
ステップS319において、MFP1は、実行が完了した認証プリントジョブのジョブデータを削除する。
ステップS321において、MFP1は、ステップS303において開始した計時を停止し、ユーザ認証処理を終了する。
本発明にかかる実施の形態による画像形成装置は、認証操作内容特徴量抽出部である認証操作計時部43を備え、ユーザ認証の成功/失敗に関する情報とは別に、ユーザがユーザ認証のために行った操作の内容を表す特徴量として、ユーザがICカードをカード・リーダ(認証装置)にタッチさせた時間幅を抽出し、もって、当該抽出にかかる特徴量(タッチ持続時間)にもとづいて、認証プリントジョブに対する処理の内容を、複数の処理のなかから選択し、自動的に当該選択にかかる処理を実行する。
本発明は、上記特徴量を上記タッチ持続時間(タッチ時間幅)に限定しない。上記特徴量は、例えば、ユーザがICカードをカード・リーダにタッチさせた回数(タッチ回数)でもよい。また、タッチ回数と各タッチにかかるタッチ持続時間とを組み合わせてなる量でもよい。
さらには、上記特徴量は、様々な単位を有する量でよい。いずれの場合においても、採用する所定の認証装置(例えば、指紋読取装置、静脈パターン読取装置等)と認証操作内容特徴量抽出部との組み合わせよって抽出可能な量は、上記特徴量として、本発明の技術的範囲内において、利用することが可能である。
このように、本発明にかかる実施の形態によるMFP1は、認証操作内容特徴量にもとづいて、認証プリントジョブの実行に際し実際に実行する処理の内容を異ならせる、という点で、特徴的である。本発明が有するこの特徴により、ユーザは、認証プリントジョブのためのユーザ認証の操作の内容を、僅かに、変化させるのみで(実施の形態に即して言うならば、ICカードをICカード・リーダに持続的にタッチさせる時間幅を変化させるのみで)、自身の認証プリントジョブに対して実行される処理内容(一括的実行処理、選択的実行処理等)を選択することができる。そのため、ユーザは、自身の認証プリントジョブを全て一括して実行処理させたい場合には、ICカードのタッチ時間幅を3秒未満とすることで、画像形成装置に、認証プリントジョブのリストを表示させずに、即座に、印刷出力を開始させることができ、また、自身の認証プリントジョブのなかから選択的に認証プリントジョブを実行させたい場合には、ICカードのタッチ時間幅を3秒以上とすることで、画像形成装置に、認証プリントジョブのリストを表示させて、そのリストから実行させたい認証プリントジョブを、任意の順序で印刷出力させることができる。
そのため、本発明にかかる画像形成装置は、認証プリントジョブの実行において、常に、ユーザの意向に適った処理を実行することができる。ユーザは、自身の意向を画像形成装置に対し伝達するに際し、特別な入力操作を要しない。このように、本発明にかかる画像形成装置は、従来から非常に進歩した操作性を提供する。
本願明細書において「タッチする」とは、ICカードとICカード・リーダとの間でデータ送信可能な状態にすることを意味し、必ずしも、ICカードとICカード・リーダとが物理的に接触した状態にすることを意味するものではない。
また、本実施の形態によるMFP1の認証ユニット9の構成とは異なるが、認証ユニット9が、指紋読み取り可能なバイオメトリクス認証ユニット(指紋読取装置)として実現される場合、ユーザが行うユーザ認証操作には、ユーザの指を当該バイオメトリクス認証ユニットにかざす(タッチする)操作を含む。ただし、この場合もまた、ユーザが指をバイオメトリクス認証ユニットにタッチすることは、バイオメトリクス認証ユニットがユーザの指紋を読み取り可能な状態にすることを意味し、必ずしも、ユーザの指がバイオメトリクス認証ユニットと物理的に接触した状態にすることを意味するものではない。
(プリントデータのデータ構造)
以下、本発明にかかる実施の形態による画像形成装置において用いることが可能なプリントデータの例を示す。ただし、本例は、例示目的で示されるものである。本発明においては、ここに示さない様々なデータ構造を有するプリントデータを使用することが可能である。
プリントデータは、PC5といった情報処理装置上で、プリンタドライバにより作成される。プリントデータは、プリンタジョブ言語(PJL(Printer Job Language))を用いて記述されたコマンド群で構成される。そして、PJLコマンド群中に、ページ記述言語(PDL(Page Description Language))を指定するコマンドを挿入し、続けて、当該PDLを用いて記述された印刷コマンドが記述される。
下記は、PDLとしてPCL(Printer Control Language)を用いた場合におけるプリントデータ例である。
%-12345X@PJL /PJLの開始
@PJL JOB NAME = "Document 1" /プリントジョブ名
@PJL SET USERNAME = "Yamada" /ユーザ識別符合(ユーザ名)
@PJL SET USERPASS = "QWER019" /パスワード
@PJL SET HOLD = ON /ジョブを保留状態にする
@PJL ENTER LANGUAGE = PCL /言語にPCLを選択する
{ドキュメントのデータ} /ドキュメントのデータ
%-12345X /PJLの終了
本例の第2行目ないし第5行目は、本発明における設定パラメータ・データを構成する。さらに、第3行目および第4行目は、認証のためのデータを構成する。本例の第5行目は、当該ジョブを一時保留状態とすることを指示するコマンドである。つまり、第5行目は、認証プリント設定パラメータを構成する。第7行目は、選択されたPDLを用いて記述された、印刷されるべきドキュメントのデータである。
ジョブを、通常の印刷出力処理として処理させる場合には、第5行目を、「@PJL SET HOLD = OFF」のように記述すればよい。
なお、PDLには、PCLの他、PostScriptや、さらには、PDFや、TIFFや、JPEGや、XPSといったファイルフォーマットが含まれる。
本発明は、排出される印刷物にかかるセキュリティを確保しつつ、操作性および生産性が向上された画像形成装置である。本発明は、画像形成分野において有用である。
画像形成システム100の構成概略図 画像形成装置(MFP)1のハードウェア構成を示すブロック図 MFP1の機能的構成を示すブロック図 MFP1が実行する処理のフローチャート MFP1が実行する印刷出力処理のフローチャート 登録ユーザ管理テーブルの例図 認証プリントジョブデータ管理テーブルの例図 MFP1が実行するユーザ認証処理のフローチャート 表示部35における認証プリントジョブのリスト表示の例図
符号の説明
1 ・・・ 画像形成装置(MFP)
3 ・・・ ネットワーク
5 ・・・ 情報処理装置(パーソナル・コンピュータ(PC))
7 ・・・ 情報処理装置(パーソナル・コンピュータ(PC))
9 ・・・ 認証ユニット
11 ・・・ コンピュータ主要部
13 ・・・ CPU
15 ・・・ ROM
17 ・・・ RAM
19 ・・・ NVRAM
21 ・・・ 小型電源部
23 ・・・ タイマ部
25 ・・・ HDD
27 ・・・ プリンタコントローラ
29 ・・・ プリンタ部
31 ・・・ スキャナ部
33 ・・・ ユーザインタフェース
35 ・・・ 表示部
37 ・・・ 入力部
39 ・・・ 通信インタフェース
41 ・・・ 制御部
43 ・・・ 認証操作計時部
45 ・・・ ユーザ認証部
47 ・・・ 認証プリントジョブデータ保持部
49 ・・・ ジョブ登録部
51 ・・・ ジョブ実行部
51q・・・ キュー
53 ・・・ 認証プリントジョブリスト生成部
55 ・・・ 登録ユーザ管理テーブル
57 ・・・ 認証プリントジョブデータ管理テーブル
59 ・・・ 認証プリントジョブリスト
61 ・・・ 実行ボタン
63 ・・・ キャンセル・ボタン
100 ・・・ 画像形成システム

Claims (14)

  1. 所定の認証装置を用いたユーザ認証を行って当該ユーザ認証の結果に基づいて印刷出力処理の実行の開始が決定されるプリントジョブである、認証プリントジョブを実行することができる画像形成装置であって、
    前記所定の認証装置である認証ユニットと、
    前記プリントジョブにかかるプリントデータを受け取るための通信インタフェース部と、
    前記認証プリントジョブのための、前記プリントデータに基づくジョブデータを保持するジョブデータ保持部と、
    前記ジョブデータに基づくジョブを実行するジョブ実行部と、
    前記認証ユニットからの出力に基づき、前記ユーザ認証の成否の結果を出力するユーザ認証部と、
    前記認証ユニットからの出力に基づき、前記ユーザ認証においてユーザが行ったユーザ認証操作内容を表す特徴量である、認証操作内容特徴量を抽出し、出力するユーザ認証操作内容特徴量抽出部と、
    前記ユーザ認証部から出力される前記ユーザ認証の成否の結果に基づいて、前記認証プリントジョブの実行の開始を決定し、指示する制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記認証プリントジョブの実行を指示するに際し、前記認証操作内容特徴量にもとづいて前記認証プリントジョブの実行において実行する処理を決定し、前記処理の実行を指示する、画像形成装置。
  2. 前記認証ユニットは、ICカード・リーダであり、
    前記ユーザ認証部は、前記ICカード・リーダがICカードから読み出した情報に基づいて、前記ユーザ認証の成否の結果を出力する、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記認証ユニットは、指紋読取装置であり、
    前記ユーザ認証部は、前記指紋読取装置が読み出した、指の指紋パターンの特徴を示す情報に基づいて、前記ユーザ認証の成否の結果を出力する、請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記ユーザ認証操作内容特徴量抽出部は、認証操作内容特徴量として、前記ICカードが前記ICカード・リーダに対して持続的にタッチされた時間幅を抽出する、請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記ユーザ認証操作内容特徴量抽出部は、認証操作内容特徴量として、前記指が前記指紋読取装置に対して持続的にタッチされた時間幅を抽出する、請求項3に記載の画像形成装置。
  6. 前記ユーザ認証操作内容特徴量抽出部は、認証操作内容特徴量として、前記ICカードが前記ICカード・リーダに対してタッチされた回数を抽出する、請求項2に記載の画像形成装置。
  7. 前記ユーザ認証操作内容特徴量抽出部は、認証操作内容特徴量として、前記指が前記指紋読取装置に対してタッチされた回数を抽出する、請求項3に記載の画像形成装置。
  8. さらに、前記ジョブデータ保持部が保持するジョブデータにかかる認証プリントジョブのリストを生成するジョブリスト生成部と、
    前記ジョブリスト生成部が生成した認証プリントジョブのリストを表示する表示部と、
    前記リストに表示された認証プリントジョブの選択にかかる入力を受け付ける入力部と、を有し、
    前記認証プリントジョブの実行において実行する処理には、前記ジョブデータ保持部が保持するジョブデータの少なくとも1つにかかる認証プリントジョブを即座に印刷出力処理する一括的実行処理と、前記ジョブリスト生成部が生成したリストを前記表示部に表示させ、前記リストに表示される認証プリントジョブに対する選択にかかる入力を前記入力部に受け付けさせ、当該選択の入力にもとづいて、認証プリントジョブを選択的に実行する処理である選択的実行処理と、が含まれる、請求項4または5に記載の画像形成装置。
  9. 前記制御部は、前記持続的にタッチされた時間幅と所定の時間幅との大小関係を判定し、当該大小関係に基づいて、前記認証プリントジョブの実行において実行する処理を、前記一括的実行処理または選択的実行処理のいずれか一方に決定し、前記処理の実行を指示する、請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記所定の時間幅は、3秒間である、請求項9に記載の画像形成装置。
  11. さらに、前記ジョブデータ保持部が保持するジョブデータにかかる認証プリントジョブのリストを生成するジョブリスト生成部と、
    前記ジョブリスト生成部が生成した認証プリントジョブのリストを表示する表示部と、
    前記リストに表示された認証プリントジョブの選択にかかる入力を受け付ける入力部と、を有し、
    前記認証プリントジョブの実行において実行する処理には、前記ジョブデータ保持部が保持するジョブデータの少なくとも1つにかかる認証プリントジョブを即座に印刷出力処理する一括的実行処理と、前記ジョブリスト生成部が生成したリストを前記表示部に表示させ、前記リストに表示される認証プリントジョブに対する選択にかかる入力を前記入力部に受け付けさせ、当該選択の入力にもとづいて、認証プリントジョブを選択的に実行する処理である選択的実行処理と、が含まれる、請求項6または7に記載の画像形成装置。
  12. 前記制御部は、前記タッチされた回数に基づいて、前記認証プリントジョブの実行において実行する処理を、前記一括的実行処理または選択的実行処理のいずれか一方に決定し、前記処理の実行を指示する、請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 所定の認証装置を用いたユーザ認証を行って当該ユーザ認証の結果に基づいて印刷出力処理の実行の開始が決定されるプリントジョブである、認証プリントジョブを実行することができる画像形成装置における画像形成方法であって、
    通信インタフェース部が、前記プリントジョブにかかるプリントデータを受け取るステップと、
    ジョブデータ保持部が、前記認証プリントジョブのための、前記プリントデータに基づくジョブデータを保持するステップと、
    ユーザ認証部が、前記所定の認証装置である認証ユニットからの出力に基づき、前記ユーザ認証の成否の結果を出力するステップと、
    ユーザ認証操作内容特徴量抽出部が、前記認証ユニットからの出力に基づき、前記ユーザ認証においてユーザが行ったユーザ認証操作内容を表す特徴量である、認証操作内容特徴量を抽出し、出力するステップと、
    制御部が、前記ユーザ認証部から出力される前記ユーザ認証の成否の結果に基づいて、前記認証プリントジョブの実行の開始を決定し、指示するステップと、
    前記決定にかかる前記指示に基づき、ジョブ実行部が、前記ジョブデータに基づくジョブを実行するステップと、を有し、
    前記制御部がする、前記決定し、指示するステップは、前記認証操作内容特徴量にもとづいて前記認証プリントジョブの実行において実行する処理を決定し、前記処理の実行を指示するステップを含む、画像形成方法。
  14. 所定の認証装置を用いたユーザ認証を行って当該ユーザ認証の結果に基づいて印刷出力処理の実行の開始が決定されるプリントジョブである、認証プリントジョブを実行することができる画像形成装置のコンピュータが実行可能な画像形成プログラムであって、
    通信インタフェース部に、前記プリントジョブにかかるプリントデータを受け取らせる機能と、
    ジョブデータ保持部に、前記認証プリントジョブのための、前記プリントデータに基づくジョブデータを保持させる機能と、
    ユーザ認証部に、前記所定の認証装置である認証ユニットからの出力に基づき、前記ユーザ認証の成否の結果を出力させる機能と、
    ユーザ認証操作内容特徴量抽出部に、前記認証ユニットからの出力に基づき、前記ユーザ認証においてユーザが行ったユーザ認証操作内容を表す特徴量である、認証操作内容特徴量を抽出し、出力させる機能と、
    制御部に、前記ユーザ認証部から出力される前記ユーザ認証の成否の結果に基づいて、前記認証プリントジョブの実行の開始を決定し、指示させる機能と、
    前記決定にかかる前記指示に基づいて、ジョブ実行部に、前記ジョブデータに基づくジョブを実行させる機能と、を有し、
    前記制御部にさせる、前記決定し、指示させる機能は、前記認証操作内容特徴量にもとづいて前記認証プリントジョブの実行において実行する処理を決定し、前記処理の実行を指示させる機能を含む、画像形成プログラム。
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