JP2009302274A - 光発電素子、cis系光発電素子の製造方法 - Google Patents

光発電素子、cis系光発電素子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】グリッド型モジュール構造の太陽電池モジュールが製造可能な薄膜系の光発電素子を提供する。
【解決手段】光を受けることにより発電する光発電素子10であって、絶縁材料からなる基板1と、基板1上に形成された裏面電極層2と、裏面電極層2上に形成された発電層3と、発電層3上に形成された透明電極層4と、透明電極層4上に形成された金属製の集電電極5と、を備え、集電電極5は、透明電極層4からの電子を集電する複数のフィンガー部と、フィンガー部により集電された電子をさらに集電するバスバー部と、を有し、バスバー部と透明電極層4との間に、集電電極5の電気抵抗より高い電気抵抗を有する絶縁材料からなる短絡防止層6を設けることを特徴とする光発電素子10。
【選択図】図1

Description

本発明は、光発電素子等に関し、より詳しくは、光を受けることにより電圧、電流を発生させる光発電素子等に関する。
近年、地球温暖化対策の一環として、太陽電池への期待が高まっている。太陽電池としては、CuInSe系を中心としたカルコパイライト型化合物半導体を用いるCIS系太陽電池と、シリコンウエハを使用したシリコン系太陽電池とが知られている。なかでも、CIS系太陽電池は、光電変換効率が高く、長期安定性に優れ、比較的低コストであることから注目され、各社が製品化を始めている。
現在、製品化されている太陽電池モジュールは、CIS系太陽電池の場合、数個から数十個の光発電素子を直列に接続し、十分な電圧が得られるように設計された集積型モジュール構造であり、シリコン系太陽電池の場合、集電電極が形成された各セルを直列に接続したグリッド型モジュール構造が一般的である。
グリッド型モジュール構造の太陽電池モジュールについては、特許文献1に、太陽電池セルの表面上に形成された集電極をハンダで覆い、ハンダで覆われた集電極上を含む太陽電池セルの全表面を反射防止膜で覆い、集電極に対しモジュール間接続用リボンを選択的に反射防止膜を破ってハンダ付けしてなる太陽電池が記載されている。
特許文献2には、PN接合を有する基板の受光面側に形成された反射防止膜と、焼成により反射防止膜を貫通して基板と良好な電気的コンタクトが得られる金属ペースト材料を焼成して形成されるグリッド電極と、焼成で反射防止膜を貫通せず、基板と良好な電気的コンタクトが得られない金属ペースト材料を焼成して形成されるグリッド電極を電気的に連結する主電極とからなる表面電極とを有する太陽電池素子が記載されている。
特許文献3には、裏面電極層と、光起電力層としての半導体層と、透明導電層からなる上部電極層と、グリッド状の集電電極とを有し、集電電極が、融点が異なる2種以上の金属材料を主成分とする合金からなり、合金の金属材料の比率は表面側と内部とで異なる合金粉と非導電体とからなる導電性ペーストから形成された光起電力素子が記載されている。
特許文献4には、集電極のハンダ付け部分の下方に位置する結晶半導体層の表面上またはその内部に絶縁層を形成し、集電極は絶縁層の上に直接又は非晶質半導体層を介して形成した光起電力素子が記載されている。
特開平03−283472号公報 特公平04−046468号公報 特許第2923131号公報 特開平06−196728号公報
ところで、集積型モジュール構造の太陽電池モジュールを製造する場合、製膜途中でレーザやダイヤモンドカッターを使用するパターニングが必要となり、一貫製膜が困難である。また、切削により発生する削り粉による汚染や、製造中のモジュールを真空中から大気中に出すことに伴う界面の酸化、さらにダストの付着等の問題がある。
一方、グリッド型モジュール構造の太陽電池モジュールを製造する場合、各光発電素子の表面にそれぞれ集電電極を印刷、焼成する手間が不要となり、また、各光発電素子を直列に接続する手間が省けるという長所がある。
しかし、シリコン系太陽電池より光電変換効率が高いCIS系太陽電池をグリッド型モジュール構造にするため、複数の光発電素子を接続する場合、複数の光発電素子のバスバー部にリボン状の配線をハンダ付けする際の熱により、CIS系太陽電池の一部が破壊されやすい。これは、CIS系太陽電池の場合、発電層の厚さが2ミクロン以下と薄いため、ハンダ付けの熱により発生する亀裂に銀ペーストの成分が浸透し、裏面電極と表面電極とが短絡することに起因している。このため、光発電素子の特性が大きく変化するという問題がある。
本発明の目的は、グリッド型モジュール構造の太陽電池モジュールが製造可能な薄膜系の光発電素子を提供することにある。
かくして本発明によれば、光を受けることにより発電する光発電素子であって、絶縁材料からなる基板と、基板上に形成された裏面電極層と、裏面電極層上に形成された発電層と、発電層上に形成された透明電極層と、透明電極層上に形成された金属製の集電電極と、を備え、集電電極は、透明電極層からの電子を集電する複数のフィンガー部と、フィンガー部により集電された電子をさらに集電するバスバー部と、を有し、バスバー部と透明電極層との間に、集電電極の電気抵抗より高い電気抵抗を有する絶縁材料からなる短絡防止層を設けることを特徴とする光発電素子が提供される。
ここで、本発明が適用される光発電素子において、透明電極層上に形成された集電電極のフィンガー部と透明電極層とが接していることが好ましい。
また、集電電極のバスバー部と透明電極層との間に設けられる短絡防止層を形成する絶縁材料が、セラミックペーストであることが好ましい。
この場合、セラミックペーストが、弱酸性バインダーを含むことが好ましい。
また、PN接合を形成する発電層は、銅、インジウム、セレンを含むことが好ましい。
さらに、透明電極層は、酸化亜鉛系材料から構成されることが好ましい。
さらに、裏面電極層は、モリブデンから構成されることが好ましい。
次に、本発明によれば、CIS系光発電素子の製造方法であって、絶縁材料からなる基板上にモリブデンからなる裏面電極層を製膜し、製膜された裏面電極層上に、カルコパイライト系化合物を含む発電層を製膜し、製膜された発電層上にAl−Zn−Oからなる透明電極層を製膜し、製膜された透明電極層上にセラミックペーストを塗布後に所定の温度で焼成して絶縁層を形成し、形成された絶縁層上に金属ペーストを塗布後に所定の温度で焼成して集電電極を形成することを特徴とするCIS系光発電素子の製造方法が提供される。
本発明の光発電素子によれば、バスバー部と透明電極層との間に短絡防止層を設けることにより、CIS系太陽電池のような薄膜系の太陽電池を使用するグリッド型モジュール構造の太陽電池モジュールを得ることが可能となる。
本発明の光発電素子によれば、集電電極のフィンガー部と透明電極層とが接していることにより、フィンガー部における接触抵抗を低下させることが可能になる。
本発明の光発電素子によれば、短絡防止層をセラミックペーストにより形成することにより、バスバー部をハンダ付けする際の耐熱性が高まり、容易に薄膜系の太陽電池モジュールを製造することが可能になる。
本発明の光発電素子によれば、発電層は、銅、インジウム、セレンを含むカルコパイライト型化合物半導体を用いることにより、シリコン系太陽電池と比較して、光電変換効率を高めることができる。
本発明の光発電素子によれば、透明電極層を耐熱性、緻密性が高い酸化亜鉛を用いて形成することにより、バスバー部をハンダ付けする際にも、透明電極層に亀裂やピンホールの発生を抑制することができる。
本発明の光発電素子によれば、裏面電極層がモリブデンから構成されることにより、ピンホール、亀裂等が発生し、短絡防止層と裏面電極層が接触した場合にも、モリブデンが酸化されることにより絶縁体である酸化モリブデンが生成され、短絡防止効果を高めることができる。
本発明のCIS系光発電素子の製造方法によれば、基板、裏面電極層、発電層、透明電極層の表面形状に凹凸があった場合においても、セラミックペーストを塗布することにより、凹凸を平坦化することが可能になる。また、ピンホール、亀裂等が存在しても、セラミックペーストが予め充填されるため、短絡を防止する効果が飛躍的に高くなる。さらに、CIS系光発電素子を効率的に、低コストで生産することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について具体的に説明する。尚、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で変形して実施することができる。また、使用する図面は本実施の形態を説明するものであり、実際の大きさを表すものでない。
図1は、本実施の形態が適用される光発電素子の一例を説明する図である。図1には、CuInSe系を中心としたカルコパイライト型化合物半導体を用いるCIS系光発電素子を例示している。尚、CIS系光発電素子の場合、一般に、発電層を吸収層と呼ばれるが、本実施の形態では発電層と称して説明する。
図1に示す光発電素子10は、ガラス等の絶縁材料からなる基板1と、基板1上に形成されたモリブデン(Mo)から構成される裏面電極層2と、裏面電極層2上に形成されたカルコパイライト型化合物(CuInSe系)からなる発電層3と、発電層3上に形成されたAl−Zn−O系材料からなる透明電極層4と、を有している。
透明電極層4の表面には、銀(Ag)等からなる金属製の集電電極5が形成され、さらに、集電電極5と透明電極層4との間に、集電電極5の電気抵抗より高い電気抵抗を有する材料からなる短絡防止層(絶縁層)6が設けられている。光発電素子10は、透明電極層4側から発電層3に照射される太陽光Lにより、発電層3にPN接合が形成されることにより発電する。
図2は、集電電極5を説明する図である。図2は、光発電素子10を太陽光L(図1参照)が入射する側から見た平面図である。図2に示すように、集電電極5は、透明電極層4の表面全体からの電子を集電するために、直線状の形状を有し透明電極層4の表面上に所定の間隔を隔てて配置された複数のフィンガー部8と、複数のフィンガー部8と直交するように配置されてフィンガー部8と結合し、フィンガー部8により集電された電子をさらに集電するバスバー部9(本実施の形態では2本)と、から構成されている。
フィンガー部8の幅は、透明電極層4側から照射される太陽光L(図1参照)の遮光面積を増やさないように極力細く設計されており、通常0.1mm以下である。
バスバー部9は、フィンガー部8の数十倍程度の幅(通常、2mm以上)に形成された直線状の形状を有し、各フィンガー部8によって集電された電子を集電し、さらに発電によって発生した電子を隣接した他の光発電素子に伝達する役割を担っている。
バスバー部9の幅をフィンガー部8の数十倍程度に形成することにより、フィンガー部8で集電された電子を低抵抗に引き出すことができ、さらに、光発電素子10と隣接した他の光発電素子(図示せず)に低抵抗で伝達することが可能となる。
また、光発電素子10と隣接した他の光発電素子と接続する際には、通常、バスバー部9にハンダ付けによりリボン状の配線を行い、隣接する他の光発電素子の裏面電極に接続される。この場合、バスバー部9は配線を行うことが可能となる程度の幅が必要となる。
複数のフィンガー部8とバスバー部9とから構成される集電電極5は、通常、透明電極層4の表面に銀ペーストをスクリーン印刷し、500℃〜700℃程度で銀ペーストを加熱焼成することにより形成される。また、近年、高温焼成タイプのものと同等の電気抵抗を有し、100℃〜200℃程度の比較的低温で焼成できる銀ペーストも開発されており、このようなものを使用することができる。
図3は、バスバー部9とフィンガー部8と透明電極層4の部分を説明する図である。図3(a)は、バスバー部9と透明電極層4の部分を示し、図3(b)は、フィンガー部8と透明電極層4の部分を示す。
図3(a)に示すように、集電電極5(図1参照)のバスバー部9と透明電極層4との間に、集電電極5の電気抵抗より高い電気抵抗を有する絶縁材料からなる短絡防止層6が設けられている。バスバー部9の周辺では、短絡防止層6の幅がバスバー部9の幅よりも広いことが望ましい。短絡防止層6の幅がバスバー部9の幅よりも広いと、ハンダ付けによる配線工程の際に、高温になるハンダ付けの部分が短絡することを防ぐことができる。
次に、図3(b)に示すように、本実施の形態では、集電電極5(図1参照)のフィンガー部8と透明電極層4とが接している。フィンガー部8と透明電極層4とが接することにより、フィンガー部8における接触抵抗を低下させる、透明電極層4の表面全体からの電子を容易に集電することができる。
本実施の形態では、短絡防止層6は、光透過性のセラミックペーストを透明電極層4の表面に塗布後、塗布されたセラミックペーストを所定の温度で焼成することにより形成することが好ましい。焼成温度は、通常、100℃〜500℃であり、好ましくは、100℃〜200℃である。
セラミックペーストの主成分としては、例えば、シリカ、アルミナ、ジルコニア、炭化珪素、またはこれらの混合物等が挙げられる。また、ハンダ付けの温度が比較的低温の場合、セラミックペーストにエポキシ樹脂等のバインダーを添加することも可能である。さらに、無機質バインダーを添加することもできる。
セラミックペーストを用いると、基板1、裏面電極層2、発電層3、透明電極層4の表面形状に凹凸があった場合、透明電極層4の表面にセラミックペーストを塗布することにより、凹凸を平坦化することが可能になる。また、ピンホールや亀裂等の欠陥が存在しても、セラミックペーストにより欠陥が予め充填され、裏面電極層2と透明電極層4との短絡を防止する効果が飛躍的に高くなる。
前述したように、本実施の形態では、集電電極5は透明電極層4の表面に銀ペーストを用いてスクリーン印刷によって印刷された後、所定の焼成処理を行い形成される。この場合、透明電極層4の表面に絶縁材料からなる短絡防止層6を設けることにより、銀ペーストが透明電極層4から浸透し発電層3に達して短絡を起こすことを防止することができる。また、モジュール化する場合にバスバー部9上に導電線材などをハンダ付けする際にも、同様に短絡防止の効果がある。尚、集電電極5のフィンガー部8は、フィンガー部8の幅が狭く(0.1mm以下)、銀ペーストが少量であるため、短絡防止層6を設けなくても、銀ペーストが透明電極層4から浸透しないと考えられる。
図4は、集電電極5と短絡防止層6の断面形状を説明する図である。図4に示す短絡防止層6は、セラミックペーストを用いて形成されている。セラミックペーストは光透過性であるため、セラミックペーストにより短絡防止層6を形成する場合、透明電極層4のセラミックペーストにより被覆される面積を必ずしも狭くする必要はない。このため、短絡防止層6の断面の肩の傾斜(アスペクト比)は適度に小さいことが好ましい。短絡防止層6のアスペクト比を適度に小さくすることにより、フィンガー部8(図3(b)参照)とバスバー部9(図3(a)参照)とが交差する部分において、極端な段差が生じることを防ぐことができる。
尚、集電電極5を構成する銀ペーストは光を遮光するため、銀ペーストによって印刷される部分の幅はできるだけ小さいことが好ましく、一方、低抵抗を得るためには、断面積が大きい方が好ましい。このため、図4に示すように、集電電極5の断面の肩の傾斜(アスペクト比)は、できるだけ大きい方が好ましい。
図5は、欠陥Dが発生した光発電素子10を説明する図である。図5に示すように、本実施の形態では、発電層3や透明電極層4に亀裂やピンホール等の欠陥Dが発生した場合、集電電極5と透明電極層4との間に、絶縁材料からなる短絡防止層6を設けることにより、裏面電極層2と集電電極5との短絡を防止できることが分かる。
本実施の形態では、裏面電極層2をモリブデン(Mo)等の、比較的酸化されやすい金属を用いて形成すると、短絡防止層6中に含まれる酸素によりモリブデンが酸化され、裏面電極層2の欠陥Dが発生した部分を絶縁化することが可能となる。このため、裏面電極層2と集電電極5との短絡防止効果を飛躍的に高めることができる。
この場合、短絡防止層6は、特に酸化物系のセラミックペーストにより形成されることが好ましい。
本実施の形態では、透明電極層4を形成する材料として、酸化亜鉛系材料が好ましい。酸化亜鉛系材料は、酸化インジウム系の透明電極層4であるITO等と比較すると、希少金属の使用量は格段に少ないため、低コスト化に有利である。さらに、表面構造が緻密であるため、ピンホール、亀裂等が発生しにくい。
図6は、短絡防止層6と透明電極層4との間の相互拡散層を説明する図である。図6に示すように、集電電極5(図2参照)のバスバー部9(図3(a)参照)において、弱酸性のバインダーを添加したセラミックペーストにより短絡防止層6を形成し、酸化亜鉛系材料により透明電極層4を形成することにより、短絡防止層6と透明電極層4とが相互拡散した相互拡散層7が形成される。このため、透明電極層4の比抵抗を部分的に高めることが可能になり、短絡防止効果を向上させることが可能になる。これは、酸化亜鉛系材料が酸性溶液と接すると溶解しやすいという特徴に起因する。
図7は、グリッド型モジュール構造の太陽電池モジュールを説明する図である。図7に示すように、グリッド型モジュール構造の太陽電池モジュール20は、集電電極5(バスバー部9及びフィンガー部8から構成される)がそれぞれ形成された光発電素子10を、直列に接続することにより構成される。
本実施の形態が適用される光発電素子の一例を説明する図である。 集電電極を説明する図である。 バスバー部とフィンガー部と透明電極層の部分を説明する図である。 集電電極と短絡防止層の断面形状を説明する図である。 欠陥が発生した光発電素子を説明する図である。 短絡防止層と透明電極層との間の相互拡散層を説明する図である。 グリッド型モジュール構造の太陽電池モジュールを説明する図である。
符号の説明
1…基板、2…裏面電極層、3…発電層、4…透明電極層、5…集電電極、6…短絡防止層、7…相互拡散層、8…フィンガー部、9…バスバー部、10…光発電素子、20…太陽電池モジュール

Claims (8)

  1. 光を受けることにより発電する光発電素子であって、
    絶縁材料からなる基板と、
    前記基板上に形成された裏面電極層と、
    前記裏面電極層上に形成された発電層と、
    前記発電層上に形成された透明電極層と、
    前記透明電極層上に形成された金属製の集電電極と、を備え、
    前記集電電極は、前記透明電極層からの電子を集電する複数のフィンガー部と、当該フィンガー部により集電された電子をさらに集電するバスバー部と、を有し、
    前記バスバー部と前記透明電極層との間に、前記集電電極の電気抵抗より高い電気抵抗を有する絶縁材料からなる短絡防止層を設けることを特徴とする光発電素子。
  2. 前記集電電極の前記フィンガー部と前記透明電極層とが接していることを特徴とする請求項1に記載の光発電素子。
  3. 前記短絡防止層を形成する前記絶縁材料が、セラミックペーストであることを特徴とする請求項1又は2に記載の光発電素子。
  4. 前記セラミックペーストが、弱酸性バインダーを含むことを特徴とする請求項3に記載の光発電素子。
  5. 前記発電層は、銅、インジウム、セレンを含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光発電素子。
  6. 前記透明電極層は、酸化亜鉛系材料から構成されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光発電素子。
  7. 前記裏面電極層は、モリブデンから構成されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光発電素子。
  8. CIS系光発電素子の製造方法であって、
    絶縁材料からなる基板上にモリブデンからなる裏面電極層を製膜し、
    製膜された前記裏面電極層上に、カルコパイライト系化合物を含む発電層を製膜し、
    製膜された前記発電層上にAl−Zn−Oからなる透明電極層を製膜し、
    製膜された前記透明電極層上にセラミックペーストを塗布後に所定の温度で焼成して絶縁層を形成し、
    形成された前記絶縁層上に金属ペーストを塗布後に所定の温度で焼成して集電電極を形成する
    ことを特徴とするCIS系光発電素子の製造方法。
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