JP2009300886A - 映像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】映像のコントラストの改善効果を向上させた映像表示装置を提供する。
【解決手段】本発明の映像表示装置は、度数分布取得部12で、映像に含まれる画素の輝度の度数分布を取得し、輝度が第1閾値以上である画素の量を示す高輝度画素量、及び第2閾値以上の輝度のバラツキを表す高輝度バラツキ指標を計算する。ゲイン計算部11は、高輝度画素量が小さい場合に、高輝度画素量が小さいほど1以上の大きい値になるようにゲインを計算し、高輝度画素量が大きい場合でも、高輝度バラツキ指標が小さいほど1以上の大きい値になるようにゲインを計算する。増幅回路14は、得られたゲインを用いてRGB各色の色信号を増幅する。輝度の最大レベルが高い場合であっても、ノイズ、字幕又はテロップ等に対応する画素以外に高輝度画素が少ない映像に対して、ゲインが大きく計算され、映像のコントラストが改善される。
【選択図】図1

Description

本発明は、映像信号に基づいて映像を表示する映像表示装置に関し、より詳しくは、映像のコントラストを改善することができる映像表示装置に関する。
パーソナルコンピュータ(PC)のモニタ装置又はテレビジョン受像機等の映像表示装置は、PC、録画装置若しくはチューナ装置等の外部の装置から入力された映像信号、又は受信した放送波を復調した映像信号に基づいて、映像を表示する。通常、映像信号が表す映像の輝度の範囲は、映像表示装置で表示可能な輝度の範囲よりも小さいこともあり、逆に大きいこともある。映像表示装置で表示可能な輝度の範囲が大きい場合であっても、映像信号が表す輝度の範囲が小さければ、映像信号に基づいて表示する映像の輝度の範囲が小さくなり、映像のコントラストは低くなる。このように、従来の映像表示装置では、高コントラストの映像を表示可能であったとしても、表示能力を生かしきれないことがあった。また映像信号が表す映像の輝度の範囲が映像表示装置で表示可能な輝度の範囲よりも大きい場合は、表示される映像の輝度が飽和し、画質が劣化する。
そこで、映像表示装置で表示可能な輝度の範囲に合わせて映像信号を調整することにより、映像のコントラストを改善する技術が開発されている。特許文献1には、映像信号に含まれるRGB各色の輝度のピーク値を計算し、RGBの中で最大のピーク値が映像表示装置で表示可能な最大輝度となるように、映像信号を増幅する技術が開示されている。また特許文献2には、映像信号の最大レベル及び最小レベルを検出し、最大レベルと最小レベルとの差を映像表示装置で表示可能な輝度の範囲に調整する技術が開示されている。
特開2003−99010号公報 特許第3215388号公報
映画における字幕又はニュース番組におけるテロップ等、映像表示装置が表示する映像には、他の部分よりも輝度が極端に高い部分が含まれることがある。このような映像を表す映像信号には、高輝度の信号が含まれることになる。また映像信号には、ノイズに起因する高輝度の信号が含まれることがある。特許文献1に記載の技術では、字幕又はノイズ等に起因する高輝度の信号を含む映像信号については、ピーク値が高いと判定され、実質的に映像信号の増幅が行われないという問題がある。特許文献2に記載の技術では、映像信号のレベルを検出する際に、字幕等に起因する高輝度の信号を検出対象から除外する技術を含むものの、現実には高輝度の信号を確実に検出対象から除外することは困難であり、効果的に映像信号を増幅することは難しいという問題がある。
また、最大レベルは高いものの全体に対する高輝度信号の割合が少なくなっている映像信号からは、コントラストの低い映像が生成される。従来の技術では、映像信号の最大レベルに依存して映像信号の増幅率を決定しているので、最大レベルは高いものの高輝度信号の割合が少ない映像信号に対しては、増幅が殆ど行われず、映像のコントラストの改善効果が低いという問題がある。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、高輝度信号の量に応じて映像信号を増幅することにより、映像のコントラストの改善効果を向上させた映像表示装置を提供することにある。
本発明に係る映像表示装置は、映像信号に基づいた映像を表示する手段と、映像信号を増幅する増幅手段とを備える映像表示装置において、映像信号に基づいた一画面分の映像の一部又は全部に含まれる画素の輝度の度数分布を取得する度数分布取得手段と、該度数分布取得手段が取得した度数分布から、輝度が所定の閾値以上となる画素の量を示す高輝度画素量を求める手段と、該手段が求めた高輝度画素量に応じて、前記増幅手段でのゲインを求める手段とを備えることを特徴とする。
本発明においては、映像信号に基づいた映像を表示する映像表示装置は、映像に含まれる画素の輝度の度数分布を取得し、度数分布から輝度が第1閾値以上である画素の量を示す高輝度画素量を計算し、高輝度画素量に応じてゲインを計算し、ゲインを用いて映像信号を増幅する。これにより、輝度の最大値がどのような値であったとしても、高輝度画素数に応じて計算したゲインを用いて映像信号が増幅される。
本発明に係る映像表示装置は、映像信号に基づいた映像を表示する手段と、映像信号を増幅する増幅手段とを備える映像表示装置において、映像信号に基づいた一画面分の映像の一部又は全部に含まれる画素の輝度の度数分布を取得する度数分布取得手段と、該度数分布取得手段が取得した度数分布から、輝度が所定の第1閾値以上となる画素の量を示す高輝度画素量を求める手段と、該手段が求めた高輝度画素量が所定の画素量閾値以下であるか否かを判定する手段と、前記高輝度画素量が前記画素量閾値以下である場合に、前記増幅手段でのゲインを、前記高輝度画素量に応じた1以上の値に定める手段とを有することを特徴とする。
また本発明においては、映像表示装置は、高輝度画素量が所定の画素量以下である場合に、ゲインが1以上で高輝度画素量に応じた値となるように、映像信号を増幅するためのゲインを計算する。これにより、輝度の最大レベルが高い場合であっても、高輝度信号の割合が少ない映像信号に対して、ゲインが大きく計算され、映像信号が確実に増幅される。
本発明に係る映像表示装置は、前記度数分布から、輝度が所定の第2閾値以上である画素の輝度のバラツキを表すバラツキ指標を計算する手段と、前記高輝度画素量が前記画素量閾値より大きい場合に、計算したバラツキ指標に応じて、前記増幅手段でのゲインを求める手段とを更に有することを特徴とする。
また本発明においては、映像表示装置は、高輝度画素量が所定の画素量より大きい場合に、輝度の値が第2閾値以上である画素の輝度のバラツキを表す標準偏差等のバラツキ指標を度数分布から計算し、バラツキ指標に応じて、映像信号を増幅するためのゲインを計算する。高輝度の画素が字幕又はテロップに対応する場合は、バラツキ指標が小さくなるので、高輝度画素量が大きい場合であっても、バラツキ指標が小さいときには、ゲインを大きく計算して映像信号を増幅することができる。
本発明に係る映像表示装置は、映像信号に基づいた映像を表示する手段と、映像信号を増幅する増幅手段とを備える映像表示装置において、映像信号に基づいた一画面分の映像の一部又は全部に含まれる画素の輝度の度数分布を取得する度数分布取得手段と、該度数分布取得手段が取得した度数分布から、輝度が所定の第1閾値以上となる画素の量を示す高輝度画素量を求める手段と、前記度数分布から、輝度が所定の第2閾値以上である画素の輝度のバラツキを表すバラツキ指標を計算する手段と、求めた高輝度画素量に応じて、第1のゲインを求める手段と、計算したバラツキ指標に応じて、第2のゲインを求める手段と、該手段が求めた第2のゲインを、前記高輝度画素量の値が小さいほど1に近づくように、前記高輝度画素量に応じて補正する手段と、求めた第1のゲインに補正後の第2のゲインを乗ずることにより、前記増幅手段でのゲインを計算する手段とを備えることを特徴とする。
また本発明においては、映像表示装置は、度数分布から高輝度画素数及びバラツキ指標を計算し、高輝度画素数から第1のゲインを計算し、バラツキ指標に基づいて第2のゲインを計算し、高輝度画素量の値が小さいほど1に近づくように第2のゲインを補正し、第1のゲインと補正後の第2のゲインを乗じてゲインを計算する。高輝度画素数が小さいほどゲインGの値は第1のゲインに近づき、映像に対するバラツキ指標の影響は低下する。
本発明にあっては、輝度の最大レベルは高いものの高輝度信号の割合が少ない場合でも、ゲインは大きく計算されて映像信号が確実に増幅され、映像表示装置が表示する映像のコントラストを改善する効果を向上させることができる。また本発明では、ノイズに起因する高輝度の信号が映像信号に含まれたとしても、高輝度画素量は大きく変化せず、ゲインの値は大きく変動しないので、ノイズによる悪影響を受けること無く、確実に映像のコントラストを改善することができる。また映像を表示するための光量を下げたとしてもコントラスト感のある高画質の映像が表示されるので、光量を減少させることにより、映像の画質を劣化させることなく映像表示装置の消費電力を削減することが可能となる等、本発明は優れた効果を奏する。
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の映像表示装置の内部構成を示すブロック図である。映像表示装置は、図示しないアンテナを用いて放送波を受信し、映像信号に復調するチューナ21と、図示しない録画装置又はチューナ装置等の外部装置から映像信号を入力される入力部22とを備えている。映像信号は、同期信号、輝度信号及び色差信号を含んでなり、本発明の映像表示装置は、映像信号に基づいた映像を表示する。なお、映像表示装置は、色差信号ではなくR(赤)G(緑)B(青)色信号を含む映像信号を入力部22で入力される形態であってもよい。また映像表示装置は、映像信号としてデジタル信号を扱う形態であってもよく、アナログ信号を扱う形態であってもよい。
映像表示装置は、映像信号に含まれる輝度信号から輝度の度数分布を取得する処理を行う度数分布取得部12、及びマトリクス演算により映像信号からRGB各色の色信号を生成するマトリクス回路13を備えている。チューナ21又は入力部22からの映像信号は、度数分布取得部12及びマトリクス回路13へ入力される。
また映像表示装置は、映像信号を増幅するためのゲインを計算するゲイン計算部11と、映像信号を増幅する増幅回路(増幅手段)14とを備えている。ゲイン計算部11は、度数分布取得部12に接続されており、度数分布取得部12から入力されたデータに基づいてゲインを計算する。増幅回路14は、ゲイン計算部11及びマトリクス回路13に接続されており、ゲイン計算部11が計算したゲインに従って、マトリクス回路13からのRGB各色の色信号を増幅する。また増幅回路14には、増幅されたRGB各色の色信号のガンマ補正を行うガンマ補正部15が接続されている。
また映像表示装置は、液晶パネル3と、光源4と、液晶パネル3を駆動させる駆動回路31とを備えている。光源4は、冷陰極管又は発光ダイオード等でなり、液晶パネル3のバックライトである。駆動回路31は、ガンマ補正部15に接続されており、ガンマ補正部15からのRGB各色の色信号に基づいて液晶パネル3を駆動させる。光源4が点灯し、RGB色各色の信号に基づいて液晶パネル3が駆動されることにより、映像信号に基づいた映像が表示される。
光源4には、光源4を点灯させる点灯回路41が接続され、点灯回路41には光源4の出力制御回路42が接続されている。また出力制御回路42には、外部の明るさを測定する照度センサ43が接続されている。出力制御回路42は、照度センサ43が測定した外部の明るさに応じて点灯回路41を制御し、光源4の出力を制御する処理を行う。具体的には、出力制御回路42は、外部が暗い場合には光源4の出力を小さくし、外部がより明るい場合に光源4の出力をより大きくする処理を行う。
次に、本発明の映像表示装置が実行する処理の詳細を説明する。度数分布取得部12は、映像信号に含まれる輝度信号から、映像信号に基づいた一フレーム分の映像に含まれる各画素での輝度の度数分布を取得する。一フレーム分の映像は、一画面分の映像に相当する。例えば、一フレーム分の映像が1000×2000の画素で構成され、各画素の輝度が16〜235の何れかの数値で表される場合、度数分布は、1000×2000の画素の中に輝度が16〜235の夫々の値になっている画素がいくつあるかを表す。
図2は、度数分布を図で表したヒストグラムの例を示す特性図である。図中の横軸は、輝度の値を示し、16〜235又は0〜255等の範囲の数値となる。図中の縦軸は、度数を示し、輝度が夫々の値になっている画素の個数に対応する。度数分布取得部12は、一フレーム分の映像全体から度数分布を取得してもよく、一フレーム分の映像の一部から度数分布を取得してもよい。例えば、度数分布取得部12は、一フレーム分の映像からランダムに、又は所定のルールで画素をサンプリングし、サンプリングした画素での輝度の度数分布を所得してもよい。また度数分布取得部12は、一フレーム分の映像から、黒枠の部分及び字幕が表示される部分等の所定の部分を除外した映像に対応する度数分布を取得してもよく、また映像の中央部分等、映像中の所定部分に対応する度数分布を取得してもよい。また度数分布取得部12は、一フレーム分の映像信号から直接に度数分布を取得してもよく、一フィールド分の映像信号から夫々に度数分布を取得し、二フィールド分の度数分布を加算することによって、一フレーム分の映像における輝度の度数分布を取得してもよい。映像信号によっては、取得した度数分布には、16〜235の輝度の設定範囲内に収まらない輝度の値、例えば255の値が含まれることがある。
度数分布取得部12は、次に、取得した度数分布から、輝度の値が所定の第1閾値以上である画素の数である高輝度画素数を計算する処理を行う。図3は、高輝度画素数の例を示した特性図である。高輝度画素数は、ヒストグラムにおいて、輝度が第1閾値以上の部分の面積に対応する。度数分布取得部12は、度数分布に含まれる第1閾値以上の輝度の夫々に対応する度数を加算することによって、高輝度画素数を計算する。第1閾値としては、高輝度を示す値ではあるものの、輝度の上限よりは小さい値を採用する。例えば、輝度の設定範囲が0〜255の場合に170〜235の範囲の何れかの値を第1閾値とする。高輝度画素数は、本発明における高輝度画素量に相当する。
度数分布取得部12は、次に、取得した度数分布から、輝度の値が所定の第2閾値以上である画素の輝度のバラツキを表すバラツキ指標を計算する処理を行う。例えば、度数分布取得部12は、バラツキ指標として、第2閾値以上の輝度の標準偏差を計算する。図4は、バラツキ指標を模式的に示した特性図である。バラツキ指標は、ヒストグラムにおいて、第2閾値以上の輝度に対応する度数の広がりを数値で表した量である。バラツキ指標として標準偏差を用いる場合、度数分布取得部12は、第2閾値以上の輝度の夫々に対応する度数から第2閾値以上の輝度の平均値を計算し、第2閾値以上の輝度の夫々に対応する度数と平均値とから分散を計算し、分散の平方根をとることにより、第2閾値以上の輝度の標準偏差を計算する。第2閾値としては、第1閾値と同様に、高輝度を示す値ではあるものの輝度の上限よりは小さい値を採用し、例えば、輝度の設定範囲が0〜255の場合に170〜235の範囲の何れかの値を第2閾値とする。なお、第2閾値は、第1閾値に等しい値であってもよい。
なお、度数分布取得部12は、バラツキ指標として、第2閾値以上の輝度の標準偏差以外の数値を用いてもよい。例えば、度数分布取得部12は、輝度の値をi、輝度の設定範囲の上限値をi_max、輝度iに対応する度数をh(i)、及び第2閾値をT2として、下記の(1)式により、バラツキ指標Gradを計算する。i_maxの値は、例えば255である。
Figure 2009300886
度数分布取得部12は、以上の計算式を予め記憶しており、輝度i及び度数h(i)の値を計算式に代入して計算することにより、バラツキ指標Gradを計算する。また度数分布取得部12は、度数分布の輝度が第2閾値以上となる部分における輝度の最頻値を求め、輝度の最頻値に対応する度数の何分の一かを度数とする輝度を抽出し、抽出した輝度の最大値から最小値を減算した値をバラツキ指標として計算してもよい。
度数分布取得部12は、以上の処理で計算した高輝度画素数及びバラツキ指標をゲイン計算部11へ入力する。
マトリクス回路13は、マトリクス演算により、映像信号に含まれる輝度信号及び色差信号からRGB各色の色信号を生成する処理を行う。例えば、輝度信号の強度をYとし、色差信号の強度をPb及びPrとし、色信号の強度を夫々RGBとすると、マトリクス回路13は、下記(3)式のマトリクス演算を行うことにより、RGBを計算する。
R=Y +1.402Pr
G=Y−0.344Pb−0.714Pr …(3)
B=Y+1.772Pb
マトリクス回路13は、上記の如きマトリクス演算を行うための所定のマトリクスを予め記憶しておき、輝度信号及び色差信号に対してマトリクス演算を実行することにより、RGB各色の色信号を計算する。なお、上記に示したマトリクス演算は一例であり、マトリクス回路13は、その他のマトリクス演算により色信号を生成する処理を行ってもよい。各色の色信号は、各色の明るさである色強度を示す。マトリクス回路13は、生成したRGB各色の色信号を、増幅回路14へ入力する。
次に、ゲイン計算部11での処理を説明する。図5は、実施の形態1に係るゲイン計算部11が実行する処理の手順を示すフローチャートである。ゲイン計算部11は、度数分布取得部12から、計算した高輝度画素数及びバラツキ指標の入力を受け付ける(S11)。ゲイン計算部11は、次に、入力された高輝度画素数が予め定められている所定の設定値(画素量閾値)以下であるか否かを判定する(S12)。設定値としては、度数分布に含まれる度数の合計の10%等、一フレーム分の映像に含まれる画素数の所定割合に対応する値を予め設定しておく。ゲイン計算部11は、所定の設定値を記憶しておき、ステップS12で高輝度画素数と設定値とを比較する。
高輝度画素数が設定値以下である場合は(S12:YES)、ゲイン計算部11は、高輝度画素数に基づいてゲインを計算する(S13)。ステップS13では、ゲイン計算部11は、ゲインが1以上で高輝度画素数に対して単調減少するようにゲインを計算する。例えば、ゲイン計算部11は、高輝度画素数をA、0より大きく設定値以下の所定値をA0 、ゲインの最大値をGmax 、ゲインの最小値をGmin、ゲインをG(A)として、ゲインG(A)を下記の(4)式により計算する。
Figure 2009300886
max の値は、1より大きい値であり、例えば、輝度の設定範囲の上限値をi_max、第1閾値をT1として、Gmax=i_max/T1とする。i_maxの値は、例えば255である。またGmin の値は、1以上の値であり、例えばGmin=1とする。またA0 の値は、所定の設定値と同一の値であってもよく、この場合は、ゲインG(A)は、高輝度画素数Aに対して単調減少し、A=A0でG(A0 )=1となる。なお、(4)式は一例であり、ゲイン計算部11は、1以上で高輝度画素数に対して単調減少する関数であれば、その他の関数を用いてもよい。図6は、高輝度画素数AとゲインG(A)との対応例を示す特性図である。図6(a)は、(4)式によりゲインG(A)を計算した例を示し、高輝度画素数Aが小さければゲインG(A)が大きくなり、高輝度画素数Aが大きければゲインG(A)が小さくなる。図6(b)は、他の関数を用いてゲインG(A)を計算した例を示し、ゲインG(A)の値は高輝度画素数Aに応じて非線形に変化する。ゲイン計算部11は、以上のような、1以上で高輝度画素数に対して単調減少する関数の演算式を予め記憶しており、ステップS13では、高輝度画素数を演算式に代入して計算することにより、ゲインを計算する。
ステップS12で高輝度画素数が設定値より大きい場合は(S12:NO)、ゲイン計算部11は、バラツキ指標に基づいてゲインを計算する(S14)。ステップS14では、ゲイン計算部11は、ゲインが1以上でバラツキ指標に対して単調減少するようにゲインを計算する。例えば、ゲイン計算部11は、バラツキ指標をS、0より大きい所定値をS0 、ゲインの最大値をGmax 、ゲインの最小値をGmin、ゲインをG(S)として、ゲインG(S)を下記の(5)式により計算する。
Figure 2009300886
max の値は、1より大きい値であり、例えば、Gmax=i_max/T1とする。またGmin の値は、1以下の値であり、例えばGmin =1とする。また所定値をS0の値としては、映像に字幕又はテロップが含まれる場合に得られるバラツキ指標より若干大きい程度の値を設定しておけばよい。なお、(5)式は一例であり、ゲイン計算部11は、バラツキ指標に対して単調減少する関数であれば、その他の関数を用いてもよい。図7は、バラツキ指標SとゲインG(S)との対応例を示す特性図である。図7(a)は、(5)式によりゲインG(S)を計算した例を示し、バラツキ指標Sが小さければゲインG(S)が大きくなり、バラツキ指標Sが大きければゲインG(S)が小さくなる。図7(b)は、他の関数を用いてゲインG(S)を計算した例を示し、ゲインG(S)の値はバラツキ指標Sに応じて非線形に変化する。ゲイン計算部11は、以上のような、バラツキ指標に対して単調減少する関数の演算式を予め記憶しており、ステップS14では、バラツキ指標を演算式に代入して計算することにより、ゲインを計算する。
ステップS13又はステップS14が終了した後は、ゲイン計算部11は、計算したゲインを増幅回路14へ入力し(S15)、処理を終了する。なお、ゲイン計算部11は、ステップS13又はS14で、演算式を用いるのではなく、変換テーブルを参照することによってゲインを取得する形態であってもよい。この形態の場合は、高輝度画素数又はバラツキ指標とゲインの値との図6又は図7に示す如き1対1の対応関係を記録した変換テーブルをゲイン計算部11で予め記憶しておけばよい。ゲイン計算部11は、ステップS13又はS14で、高輝度画素数又はバラツキ指標に対応するゲインを変換テーブルから抽出することにより、ゲインを取得する処理を行う。
増幅回路14は、マトリクス回路13からRGB各色の色信号を入力され、ゲイン計算部11からゲインを入力され、RGB各色の色信号にゲインを乗じることにより、RGB各色の色信号を増幅する。増幅回路14は、次に、増幅したRGB各色の色信号をガンマ補正部15へ入力する。ガンマ補正部15は、増幅回路14から入力されたRGB各色の色信号に対してガンマ補正を行い、ガンマ補正後のRGB各色の色信号を駆動回路31へ入力する。駆動回路31は、ガンマ補正部15から入力されたRGB各色の色信号に従って、液晶パネル3を駆動させる。以上の処理を実行することにより、本発明の映像表示装置は、映像信号が表す一フレーム分の映像を表示する。映像表示装置の各構成部分は、一フレーム分の映像信号を取得する都度、以上の処理を繰り返す。
図8は、高輝度画素数に基づいて計算したゲインを用いて映像信号を増幅した例を示す特性図である。図8には、増幅前後の輝度のヒストグラムを示しており、増幅前のヒストグラムを実線で示し、増幅後のヒストグラムを点線で示している。図8に示すヒストグラムは、高輝度画素数が小さく所定の設定値より小さくなっている例であるので、ゲイン計算部11によるステップS13での処理により、高輝度画素数に基づいて1より大きいゲインが計算され、ゲインを用いて輝度が増幅される。第1閾値以下の輝度が増幅される一方で、第1閾値より大きい輝度の一部は、輝度の設定範囲の上限値である255以上の値にまで増幅され、輝度の飽和の原因となる。しかしながら、高輝度画素数が小さいので、映像中で輝度が飽和する画素の数は小さく、輝度の飽和が映像中で目立たない。また第1閾値以下の輝度が増幅されるので、映像表示装置が表示する映像のコントラストが改善される。またゲイン計算部11は、高輝度画素数が大きいほどゲインが小さくなるようにゲインを計算するので、高輝度画素数が大きい場合に輝度が飽和する画素の増大を抑制する。
図9は、バラツキ指標に基づいて計算したゲインを用いて映像信号を増幅した例を示す特性図である。図9には、増幅前後の輝度のヒストグラムを示しており、増幅前のヒストグラムを実線で示し、増幅後のヒストグラムを点線で示している。図9に示すヒストグラムは、字幕又はテロップを含む映像を表す映像信号から取得した度数分布を示すヒストグラムである。字幕又はテロップを映像中に表示するためには、字幕又はテロップに含まれる画素での輝度を大きくし、字幕又はテロップに含まれる画素の数をある程度多く確保する必要があるので、ヒストグラム中の輝度が第2閾値より大きい領域には、字幕又はテロップに対応するピークが存在する。このように、字幕又はテロップを含む映像を表す映像信号から取得した度数分布では、高輝度画素数が大きくなるので、高輝度画素数に基づいてゲインを計算するだけでは、ゲインが小さく計算され、実質的に映像信号は増幅されない。
しかしながら、字幕又はテロップに対応する画素以外に高輝度の画素がほとんど無い映像であれば、ゲインを大きくしたとしても、輝度が飽和する画素は字幕又はテロップに対応する画素にほぼ限定される。字幕又はテロップに対応する画素で輝度が飽和したとしても、字幕又はテロップの役割は果たされ、輝度が飽和することによる悪影響は少ない。また字幕又はテロップの輝度はほぼ一定であるので、字幕又はテロップに対応する画素での輝度のバラツキは小さく、字幕又はテロップに対応する画素以外に高輝度の画素がほとんど無い状態であれば、標準偏差等のバラツキ指標は小さくなる。
図9に示すヒストグラムの例では、高輝度画素数が大きくバラツキ指標が小さくなっており、ゲイン計算部11によるステップS14での処理により、バラツキ指標に基づいて1より大きいゲインが計算され、ゲインを用いて輝度が増幅される。第2閾値以下の輝度が増幅される一方で、第2閾値より大きい輝度の一部は、輝度の設定範囲の上限値である255以上の値にまで増幅され、輝度が飽和する。しかしながら、輝度が飽和する画素は、主に字幕又はテロップに対応する画素であるので、映像の画質に与える悪影響は少ない。第2閾値以下の輝度が増幅されるので、映像表示装置が表示する映像のコントラストが改善される。またゲイン計算部11は、バラツキ指標が大きいほどゲインが小さくなるようにゲインを計算するので、字幕又はテロップに対応する画素以外にも輝度が第2閾値よりも大きくなるような画素が多い場合には、ゲインが小さくなって輝度が飽和する画素の増大が抑制される。
以上詳述した如く、本発明の映像表示装置は、映像に含まれる画素の輝度の度数分布を取得し、度数分布から輝度が第1閾値以上である画素の数である高輝度画素数を計算し、高輝度画素数が小さいほど大きくなるようにゲインを計算し、ゲインを用いて映像信号を増幅する。輝度の最大値がどのような値であったとしても、高輝度画素数に応じて計算したゲインを用いて映像信号が増幅される。従って、輝度の最大レベルは高いものの高輝度信号の割合が少ない場合でも、高輝度画素数が小さいので、ゲインは大きく計算されて映像信号が確実に増幅され、映像表示装置が表示する映像のコントラストを改善する効果を向上させることができる。また本発明では、ノイズに起因する高輝度の信号が映像信号に含まれたとしても、高輝度画素数が大きく変化することが無いので、ゲインの値は大きく変動しない。従って、本発明においては、ノイズによる悪影響を受けること無く、確実に映像のコントラストを改善することができる。
また本発明の映像表示装置は、高輝度画素数が設定値より大きい場合に、輝度の値が第2閾値以上である画素の輝度のバラツキを表すバラツキ指標を度数分布から計算し、バラツキ指標が小さいほど大きくなるようにゲインを計算し、ゲインを用いて映像信号を増幅する。高輝度画素数が大きい場合であっても、バラツキ指標が小さいときは、ゲインは大きく計算されて映像信号が確実に増幅される。増幅によって輝度が飽和する部分は、主に字幕又はテロップの部分であり、映像に与える悪影響は少ない。従って、映像に字幕又はテロップが含まれる場合であっても、映像信号が確実に増幅され、映像の画質を悪化させることなく、映像表示装置が表示する映像のコントラストを改善する効果を向上させることができる。
また本発明においては、高輝度画素数が設定値より大きい場合にはバラツキ指標に基づいてゲインを計算するものの、高輝度画素数が設定値以下である場合にはバラツキ指標に基づいたゲインの計算を行わない。高輝度画素数が小さい場合は、輝度が第1閾値以上である少量の画素に起因してバラツキ指標が大きくなり、映像信号の増幅が抑制される可能性がある。従って、本発明においては、高輝度画素数が設定値以下である場合はバラツキ指標に基づいたゲインの計算を行わないことにより、確実に映像のコントラストを改善させる。
以上のように、本発明の映像表示装置は、映像信号に応じて適切なゲインを定め、映像信号を確実に増幅して映像のコントラストを改善することができる。即ち、本発明の映像表示装置は、コンテンツ内容、又はコンテンツの視聴モード等に適応した最適な画質で映像を表示することが可能となる。また適切な範囲内で映像信号が増幅され、映像のコントラストが確実に改善されるので、光源4の光量を下げたとしても、コントラスト感のある映像が表示され、映像の画質は損なわれない。従って、本発明の映像表示装置は、照度センサ43が測定した外部の明るさに応じて光源4の光量を減少させる等の方法により、映像の画質を劣化させることなく消費電力を削減することが可能となる。
(実施の形態2)
実施の形態2においては、実施の形態1と異なる方法でゲインを計算する形態を示す。本実施の形態に係る映像表示装置の内部構成は、図1を用いて説明した実施の形態1の場合と同様である。実施の形態1と同様に、チューナ21及び入力部22は、映像信号を度数分布取得部12及びマトリクス回路13へ入力し、マトリクス回路13は、映像信号からRGB各色の色信号を生成して増幅回路14へ入力し、度数分布取得部12は、映像信号から度数分布を取得し、高輝度画素数及びバラツキ指標を計算してゲイン計算部11へ入力する。
図10は、実施の形態2に係るゲイン計算部11が実行する処理の手順を示すフローチャートである。ゲイン計算部11は、度数分布取得部12から、計算した高輝度画素数及びバラツキ指標の入力を受け付ける(S21)。ゲイン計算部11は、次に、入力された高輝度画素数に基づいて、第1ゲインを計算する(S22)。ステップS22では、ゲイン計算部11は、ゲインが高輝度画素数に対して単調減少するようにゲインを計算する。例えば、ゲイン計算部11は、実施の形態1におけるステップS13での処理と同様に、高輝度画素数Aに基づいて、第1ゲインG(A)を(4)式により計算する。第1ゲインの最大値Gmax の値は、1より大きい値とする。また第1ゲインの最小値Gminの値は、1より小さい値としてもよい。Gmin の値を1より小さい値とした場合は、高輝度画素数が過大であるときにゲインを1より小さい値にすることが可能であり、高輝度の映像で輝度が飽和して画質が劣化することを防止することができる。
ゲイン計算部11は、次に、入力されたバラツキ指標に基づいて、第2ゲインを計算する(S23)。ステップS23では、ゲイン計算部11は、ゲインがバラツキ指標に対して単調減少するようにゲインを計算する。例えば、ゲイン計算部11は、実施の形態1におけるステップS14での処理と同様に、バラツキ指標Sに基づいて、第2ゲインG(S)を(5)式により計算する。第2ゲインの最大値Gmax の値は、1より大きい値とする。また第2ゲインの最小値Gminの値は、1より小さい値としてもよい。
ゲイン計算部11は、次に、高輝度画素数の値が0に近いほど補正後の第2ゲインが1に近づくように、高輝度画素数に基づいて第2ゲインを補正する処理を行う(S24)。ステップS24では、ゲイン計算部11は、例えば、第2ゲインG(S)を補正した補正後の第2ゲインG(S)’を、下記の(6)式により計算する。
G(S)’=1+(G(S)−1)×C(A) …(6)
(6)式において、C(A)は補正関数であり、高輝度画素数A=0で0となり、高輝度画素数Aに応じて単純増加する関数である。図11は、補正関数C(A)の例を示す特性図である。図中の横軸は高輝度画素数Aを示し、縦軸は補正関数C(A)の値を示す。図11に示す補正関数C(A)は、A=0で0となり、高輝度画素数Aに応じて単純増加し、最終的に一定値となる関数である。一定値は例えば1である。(6)式を用いて補正後の第2ゲインG(S)’を計算することにより、補正後の第2ゲインG(S)’は、高輝度画素数の値が0に近いほど1に近づく値となる。なお、(6)式は一例であり、ゲイン計算部11は、高輝度画素数の値が0に近いほど1に近づく関数であれば、その他の関数を用いてもよい。ゲイン計算部11は、以上のような、高輝度画素数の値が0に近いほど1に近づく関数の演算式を予め記憶しており、ステップS24では、第2ゲインG(S)及び高輝度画素数Aを演算式に代入して計算することにより、補正後の第2ゲインG(S)’を計算する。
ゲイン計算部11は、次に、第1ゲインG(A)と補正後の第2ゲインG(S)’とを乗じることにより、ゲインを計算する(S25)。即ち、ゲイン計算部11は、下記の(7)式によりゲインGを計算する。
G=G(A)×G(S)' …(7)
補正後の第2ゲインG(S)'は、高輝度画素数の値が0に近いほど1に近づくので、高輝度画素数が小さいほど最終的なゲインGの値は第1ゲインG(A)に近づくことになる。即ち、高輝度画素数が小さいほど、ゲインの値はバラツキ指標に依存しなくなり、映像に対するバラツキ指標の影響は低下する。従って、本実施の形態では、高輝度画素数が小さい場合にバラツキ指標に応じて映像信号の増幅が抑制されることを防止することができる。
ゲイン計算部11は、次に、計算したゲインを増幅回路14へ入力し(S26)、処理を終了する。実施の形態1と同様に、増幅回路14は、ゲイン計算部11から入力されたゲインを用いてRGB各色の色信号を増幅し、増幅したRGB各色の色信号をガンマ補正部15へ入力する。またガンマ補正部15は、RGB各色の色信号に対してガンマ補正を行い、ガンマ補正後のRGB各色の色信号を駆動回路31へ入力する。駆動回路31は、ガンマ補正部15から入力されたRGB各色の色信号に従って、液晶パネル3を駆動させる。以上の処理を実行することにより、本発明の映像表示装置は、映像信号が表す一フレーム分の映像を表示する。映像表示装置の各構成部分は、一フレーム分の映像信号を取得する都度、以上の処理を繰り返す。
以上詳述した如く、本実施の形態に係る映像表示装置は、映像に含まれる画素の輝度の度数分布を取得し、度数分布から高輝度画素数及びバラツキ指標を計算し、高輝度画素数及びバラツキ指標に基づいてゲインを計算し、ゲインを用いて映像信号を増幅する。本実施の形態においても、本発明に係る映像表示装置は、ノイズによる悪影響を受けること無く、確実に映像のコントラストを改善することが可能であり、また映像に字幕又はテロップが含まれる場合であっても、映像のコントラストを改善することができる。従って、本実施の形態においても、本発明の映像表示装置は、最適な画質で映像を表示することが可能となり、また映像の画質を劣化させることなく消費電力を削減することが可能となる。
なお、以上の実施の形態1及び2においては、高輝度画素数及びバラツキ指標を用いて増幅回路14でのゲインを計算する形態を示しているが、これに限るものではなく、本発明の映像表示装置は、高輝度画素数のみに応じてゲインを計算する形態であってもよい。例えば、映像表示装置は、高輝度画素数の値がどのような値であっても、(4)式を用いてゲインG(A)を計算する形態であってもよい。
また実施の形態1及び2においては、本発明における高輝度画素量として、度数分布中で輝度の値が所定の第1閾値以上である画素の数である高輝度画素数を用いた形態を示したが、これに限るものではなく、本発明は高輝度画素量としてその他の値を用いた形態であってもよい。例えば、本発明では、度数分布に含まれる全画素数に対する、輝度の値が所定の第1閾値以上である画素の数の割合を、高輝度画素量として用いてもよい。高輝度画素量として画素数の割合を用いた形態であっても、本発明の映像表示装置は、映像のコントラストを改善する効果を向上することができる。
また実施の形態1及び2においては、一フレーム分の映像についてゲインを計算する形態を示したが、本発明の映像表示装置は、これに限るものではなく、一フィールド分の映像について、一フレーム分の映像に対する前述の処理と同様の処理によりゲインを計算する形態であってもよい。また実施の形態1及び2においては、映像表示装置が行うべき処理を各ハードウェアにより実行する形態を示したが、本発明の映像表示装置は、処理の一部又は全部をソフトウェアにより実行する形態であってもよい。
また以上の実施の形態1及び2においては、液晶パネル3を用いて映像を表示する形態を示したが、本発明の映像表示装置は、これに限るものではなく、プラズマディスプレイパネル、エレクトロルミネッセンスパネル又は電界放出ディスプレイパネル等、その他の表示デバイスを用いて映像を表示する形態であってもよい。
本発明の映像表示装置の内部構成を示すブロック図である。 度数分布を図で表したヒストグラムの例を示す特性図である。 高輝度画素数の例を示した特性図である。 バラツキ指標を模式的に示した特性図である。 実施の形態1に係るゲイン計算部が実行する処理の手順を示すフローチャートである。 高輝度画素数AとゲインG(A)との対応例を示す特性図である。 バラツキ指標SとゲインG(S)との対応例を示す特性図である。 高輝度画素数に基づいて計算したゲインを用いて映像信号を増幅した例を示す特性図である。 バラツキ指標に基づいて計算したゲインを用いて映像信号を増幅した例を示す特性図である。 実施の形態2に係るゲイン計算部が実行する処理の手順を示すフローチャートである。 補正関数C(A)の例を示す特性図である。
符号の説明
11 ゲイン計算部
12 度数分布取得部
13 マトリクス回路
14 増幅回路(増幅手段)
3 液晶パネル
4 光源

Claims (4)

  1. 映像信号に基づいた映像を表示する手段と、映像信号を増幅する増幅手段とを備える映像表示装置において、
    映像信号に基づいた一画面分の映像の一部又は全部に含まれる画素の輝度の度数分布を取得する度数分布取得手段と、
    該度数分布取得手段が取得した度数分布から、輝度が所定の閾値以上となる画素の量を示す高輝度画素量を求める手段と、
    該手段が求めた高輝度画素量に応じて、前記増幅手段でのゲインを求める手段と
    を備えることを特徴とする映像表示装置。
  2. 映像信号に基づいた映像を表示する手段と、映像信号を増幅する増幅手段とを備える映像表示装置において、
    映像信号に基づいた一画面分の映像の一部又は全部に含まれる画素の輝度の度数分布を取得する度数分布取得手段と、
    該度数分布取得手段が取得した度数分布から、輝度が所定の第1閾値以上となる画素の量を示す高輝度画素量を求める手段と、
    該手段が求めた高輝度画素量が所定の画素量閾値以下であるか否かを判定する手段と、
    前記高輝度画素量が前記画素量閾値以下である場合に、前記増幅手段でのゲインを、前記高輝度画素量に応じた1以上の値に定める手段と
    を有することを特徴とする映像表示装置。
  3. 前記度数分布から、輝度が所定の第2閾値以上である画素の輝度のバラツキを表すバラツキ指標を計算する手段と、
    前記高輝度画素量が前記画素量閾値より大きい場合に、計算したバラツキ指標に応じて、前記増幅手段でのゲインを求める手段と
    を更に有することを特徴とする請求項2に記載の映像表示装置。
  4. 映像信号に基づいた映像を表示する手段と、映像信号を増幅する増幅手段とを備える映像表示装置において、
    映像信号に基づいた一画面分の映像の一部又は全部に含まれる画素の輝度の度数分布を取得する度数分布取得手段と、
    該度数分布取得手段が取得した度数分布から、輝度が所定の第1閾値以上となる画素の量を示す高輝度画素量を求める手段と、
    前記度数分布から、輝度が所定の第2閾値以上である画素の輝度のバラツキを表すバラツキ指標を計算する手段と、
    求めた高輝度画素量に応じて、第1のゲインを求める手段と、
    計算したバラツキ指標に応じて、第2のゲインを求める手段と、
    該手段が求めた第2のゲインを、前記高輝度画素量の値が小さいほど1に近づくように、前記高輝度画素量に応じて補正する手段と、
    求めた第1のゲインに補正後の第2のゲインを乗ずることにより、前記増幅手段でのゲインを計算する手段と
    を備えることを特徴とする映像表示装置。
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