JP2015038522A - 映像表示装置及びバックライト制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 映像信号の特徴に基づくバックライトの制御により映像のコントラストを改善できる映像表示装置を実現する。【解決手段】 暗部面積算出モジュール831は映像信号の輝度ヒストグラムに基づいて暗部面積を算出する。この暗部面積に基づいて、バックライト下限値算出モジュール832はバックライトの出力輝度レベルの下限値を算出し、ディミング開始値算出モジュール833はディミング開始値を算出する。バックライトレベル算出モジュール834は、出力輝度レベルの下限値及びディミング開始値により決定される変換関数を用いて、入力輝度レベルに対応する出力輝度レベルを算出する。最大輝度レベル算出モジュール841は輝度ヒストグラムから最大輝度レベルを算出し、ゲイン最大値算出モジュール842はゲイン最大値を算出する。ゲイン算出モジュール843は、出力輝度レベルとゲイン最大値とに基づいて映像信号を増幅するゲインを算出する。乗算器85は算出されたゲインで映像信号を補正する。【選択図】図3
Description
本発明は、映像信号に応じてバックライトを制御する映像表示装置及び該装置に適用されるバックライト制御方法に関する。
近年、発光ダイオードによるバックライト(LEDバックライト)を備える様々な液晶表示装置、例えば液晶テレビが開発されている。複数のLEDが基板上に配置されたLEDバックライトは、個々のLEDの光量をそれぞれ制御する部分制御が可能である。LEDバックライトを備える液晶テレビは、入力される映像信号に応じて複数のLEDのそれぞれを制御できることで、コントラストを拡大できると共に、バックライトに要する電力を低減することができる。
特許文献1には、光源による部分点灯動作を行う装置において、表示される映像の画質を向上させる液晶表示装置が開示されている。この液晶表示装置は、低輝度領域の画素の輝度が、近傍の高輝度領域に照射される光の漏れによって明るく表示されることによる画質の低下を抑制することができる。
特許文献1の液晶表示装置では、近傍の高輝度領域に照射される光による光漏れを考慮して低輝度領域の輝度を補正する。しかし、部分制御の対象となる部分領域内に暗部と明部とが混在する際に、当該部分領域に対して明部に合わせた輝度レベルが設定された場合、最暗部の沈み込み(暗さ)やコントラストを十分に表現することは困難である。例えば、夜空に花火が打ち上げられたシーンを捉えた映像には、映像内に非常に暗い部分と非常に明るい部分とが混在する。この際、いずれかの部分に合わせた出力輝度レベルによって映像を表示した場合、入力映像信号に基づく、本来表示すべき映像を表現することは困難である。
本発明は上述の事情を考慮してなされたものであり、映像信号の特徴に基づくバックライトの制御により映像のコントラストを改善できる映像表示装置及びバックライト制御方法を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明の映像表示装置は、映像信号の画素の輝度レベルに基づいてヒストグラムを生成するヒストグラム生成手段と、前記ヒストグラムに基づいて、バックライトの輝度レベルの下限値を算出するバックライト下限値算出手段と、前記ヒストグラムに基づいて、ディミングを開始するディミング開始値を算出するディミング開始値算出手段と、前記輝度レベルの下限値と前記ディミング開始値とに基づいて、前記バックライトの輝度レベルを算出するバックライトレベル算出手段とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、映像信号の特徴に基づくバックライトの制御により映像のコントラストを改善できる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
まず、図1を参照して、本発明の一実施形態に係る映像表示装置の一例としてのデジタルテレビジョン受信機(液晶テレビ)11を説明する。
デジタルテレビジョン受信機11は、映像表示モジュール14、スピーカ15、操作モジュール16、受光モジュール18、放送信号入力端子48,53、アナログ信号入力端子60、出力端子63,64、チューナ49,54,56、PSK復調器50、OFDM復調器55、アナログ復調器57、信号処理モジュール51、音声処理モジュール59、グラフィック処理モジュール58、映像処理モジュール62、OSD信号生成モジュール61、制御モジュール65、バックライト制御・映像補正モジュール69等を備える。
また、放送信号入力端子48及び放送信号入力端子53には、それぞれBS/CSデジタル放送受信用アンテナ47及び地上波放送受信用アンテナ52が接続される。受光モジュール18は、リモートコントローラ17から出力される信号を受信する。
制御モジュール65は、デジタルテレビジョン受信機11内の各部の動作を制御する。制御モジュール65は、CPU70、ROM66、RAM67、及び不揮発性メモリ68を備える。ROM66は、CPU70によって実行される制御プログラムを格納する。不揮発性メモリ68は、各種の設定情報及び制御情報を格納する。CPU70は、処理に必要な命令群及びデータをRAM67にロードし、処理を実行する。
制御モジュール65には、操作モジュール16による操作情報、もしくは受光モジュール18で受信されるリモートコントローラ17による操作情報が入力される。制御モジュール65は、この操作内容を反映した各部の制御を行う。
BS/CSデジタル放送受信用アンテナ47は、衛星デジタルテレビジョン放送信号を受信する。BS/CSデジタル放送受信用アンテナ47は、受信した衛星デジタルテレビジョン放送信号を、入力端子48を介して衛星デジタル放送用のチューナ49に出力する。チューナ49は、この放送信号からユーザが選択しているチャンネルの放送信号を選局する。チューナ49は、選局した放送信号をPSK復調器50に出力する。PSK(Phase Shift Keying)復調器50は、チューナ49により選局された放送信号をデジタルの映像信号及び音声信号に復調する。PSK復調器50は、復調したデジタルの映像信号及び音声信号を信号処理モジュール51に出力する。
地上波放送受信用アンテナ52は、地上デジタルテレビジョン放送信号及び地上アナログテレビジョン放送信号を受信する。地上波放送受信用アンテナ52は、地上デジタルテレビジョン放送信号を、入力端子53を介してチューナ54に出力する。チューナ54は、この放送信号からユーザが選択しているチャンネルの放送信号を選局する。チューナ54は、選局した放送信号をOFDM復調器55に出力する。OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)復調器55は、チューナ54により選局された放送信号をデジタルの映像信号及び音声信号に復調する。OFDM復調器55は復調したデジタルの映像信号及び音声信号を信号処理モジュール51に出力する。
また、地上波放送受信用アンテナ52は、地上アナログテレビジョン放送信号を、入力端子53を介して地上アナログ放送用のチューナ56に出力する。チューナ56は、この放送信号からユーザが選択しているチャンネルの放送信号を選局する。チューナ56は選局した放送信号をアナログ復調器57に出力する。アナログ復調器57は、チューナ56により選局された放送信号をアナログの映像信号及び音声信号に復調する。アナログ復調器57は、復調したアナログの映像信号及び音声信号を信号処理モジュール51に出力する。
また、信号処理モジュール51には、入力端子60が接続される。この入力端子60は、デジタルテレビジョン受信機11に対して、外部からアナログの映像信号及び音声信号を入力するための端子である。信号処理モジュール51は、アナログ復調器57又は入力端子60を介して入力されたアナログの映像信号及び音声信号を、それぞれデジタルの映像信号及び音声信号に変換する。
信号処理モジュール51は、変換されたデジタルの映像信号及び音声信号、並びにPSK復調器50又はOFDM復調器55から入力されたデジタルの映像信号及び音声信号に対して所定のデジタル信号処理を施す。信号処理モジュール51は、所定のデジタル信号処理を施した映像信号及び音声信号を、グラフィック処理モジュール58及び音声処理モジュール59に出力する。
また、信号処理モジュール51は、ヒストグラム算出モジュール511を備える。信号処理モジュール51に入力された処理対象の映像信号のうち、輝度信号(Y)がヒストグラム算出モジュール511に入力される。ヒストグラム算出モジュール511は、輝度信号(Y)からヒストグラムを生成し、生成したヒストグラムを、制御モジュール65等を介してバックライト制御・映像補正モジュール69に出力する。
具体的には、ヒストグラム算出モジュール511は、映像の輝度信号(Y)が入力されたことに応答して処理を開始する。ヒストグラム算出モジュール511は、映像信号の画素の輝度レベルに基づいて、ヒストグラムを生成する。具体的には、ヒストグラム算出モジュール511は、映像信号のフレーム毎に、輝度レベル毎の画素数を算出する。以下では、輝度レベルがn段階に分割されることを想定する。なお、輝度レベルの分割数nは十分に細かいものとする(例えば、n=256)。
音声処理モジュール59は、入力されたデジタル音声信号を、スピーカ15で再生可能なアナログ音声信号に変換する。音声処理モジュール59は、このアナログ音声信号をスピーカ15に出力する。スピーカ15は、入力されたアナログ音声信号に基づいて音声を再生する。音声処理モジュール59はさらに、出力端子64を介してアナログ音声信号を外部に導出してもよい。
グラフィック処理モジュール58は、信号処理モジュール51から出力されるデジタル映像信号に、OSD(On Screen Display)信号生成モジュール61で生成されるメニュー等のOSD信号を重畳する。グラフィック処理モジュール58は、OSD信号が重畳された映像信号を映像処理モジュール62に出力する。また、グラフィック処理モジュール58は、信号処理モジュール51の出力である映像信号と、OSD信号生成モジュール61の出力であるOSD信号とを選択的に出力してもよい。
映像処理モジュール62は、入力されたデジタル映像信号を、映像表示モジュール14で表示可能なアナログ映像信号に変換する。映像処理モジュール62は、このアナログ映像信号をバックライト制御・映像補正モジュール69に出力する。映像処理モジュール62はさらに、出力端子63を介してアナログ映像信号を外部に導出してもよい。
バックライト制御・映像補正モジュール69は、映像処理モジュール62から入力されたアナログ映像信号と、制御モジュール65を介してヒストグラム算出モジュール511から入力されたヒストグラムとを用いて、LEDバックライト制御レベル(出力輝度レベル)と補正された映像信号とを算出する。具体的には、まず、バックライト制御・映像補正モジュール69は、映像の輝度信号のヒストグラムを分析し、このヒストグラムの特徴に基づいて、LEDバックライト制御レベルの可変幅と、LEDバックライト制御レベルの変化に合わせた映像の補正量(ゲイン)の可変幅とを制御する。輝度信号のヒストグラムの特徴は、例えば、暗部面積と最大輝度レベルである。暗部面積は、ヒストグラムに基づいて算出される、しきい値より小さい輝度レベルの各々に対応する画素数の総和を示す。最大輝度レベルは、画素数がしきい値以上である輝度レベルのうち、最大である輝度レベルを示す。バックライト制御・映像補正モジュール69は、暗部面積に基づいて制御されたLEDバックライト制御レベルの可変幅に従って、入力映像信号に対応する出力輝度レベルを算出する。また、バックライト制御・映像補正モジュール69は、最大輝度レベルに基づいて制御された補正量の可変幅に従って、入力映像信号を補正する。そして、バックライト制御・映像補正モジュール69は、算出されたLEDバックライト制御レベル(出力輝度レベル)と補正された映像信号とを映像表示モジュール14に出力する。
映像表示モジュール14は、液晶パネル141とLEDバックライト142とを備える。液晶パネル141は、補正された映像信号に基づいて映像を表示する。補正された映像信号は、ヒストグラムに基づいて決定されるゲインにより増幅された映像信号である。LEDバックライト142は、入力されたLEDバックライト制御レベルに基づいて、LEDバックライト142を構成する複数のLEDをそれぞれ制御する。つまり、LEDバックライト142は、入力されたLEDバックライト制御レベルに応じて、複数のLEDの各々から液晶パネル141に向かって照射される光量を設定する。LEDバックライト制御レベルは、例えば、輝度レベルを制御する最小の単位である部分領域毎に設定されるバックライト値を含む。
図2は、デジタルテレビジョン受信機11におけるバックライト制御・映像補正モジュール69の配置の例について説明するブロック図である。バックライト制御・映像補正モジュール69は、例えば、入力映像信号に対する全ての映像処理が完了した後であって、映像表示モジュール14に各種の処理が施された映像信号を出力する位置に配置される。
図2に示すように、映像処理モジュール62は、輝度信号(Y)、色差信号(Cb)、及び色差信号(Cr)を含む映像信号をバックライト制御・映像補正モジュール69に出力する。バックライト制御・映像補正モジュール69は、LEDバックライト142の出力輝度レベルを制御できる最小の単位を示す部分領域毎に、当該部分領域に適切な出力輝度レベルと、それに応じた補正を施した映像信号を算出する。バックライト制御・映像補正モジュール69は、補正が施された映像信号(RGB信号)を液晶パネル141に出力する。また、バックライト制御・映像補正モジュール69は、LEDバックライト142に出力輝度レベル(LEDバックライト制御レベル)を出力する。
図3は、バックライト制御・映像補正モジュール69の構成の例を示すブロック図である。バックライト制御・映像補正モジュール69は、RGB変換モジュール81、空間フィルタ82、バックライト制御モジュール83、ゲイン制御モジュール84、乗算器85を備える。バックライト制御モジュール83及びゲイン制御モジュール84には、上述のヒストグラム算出モジュール511によって算出された入力映像信号のフレーム毎のヒストグラムが入力される。
RGB変換モジュール81は、入力映像信号(輝度信号(Y)、色差信号(Cb)、及び色差信号(Cr))を、液晶パネル141で処理可能なRGB信号に変換する。RGB変換モジュール81は、変換したRGB信号を空間フィルタ82及び乗算器85に出力する。
空間フィルタ82は、複数のLEDが配置されたLEDバックライト142を部分制御するために、部分制御の最小単位である部分領域に対応する平面光源の減衰特性や、当該部分領域に隣接する部分領域に対応する平面光源による影響(光の漏れ等)を考慮した映像信号を算出している。空間フィルタ82は、算出した映像信号をバックライト制御モジュール83に出力する。
バックライト制御モジュール83は、暗部面積算出モジュール831、バックライト下限値算出モジュール832、ディミング開始値算出モジュール833、及びバックライトレベル算出モジュール834を備える。バックライト制御モジュール83は、部分領域毎のバックライト値(出力輝度レベル)を決定する。
図4は、入力輝度レベルと出力輝度レベルとの関係を表す変換関数の例を示す。入力輝度レベルと出力輝度レベルとの変換関数は、例えば、入力輝度レベル=出力輝度レベルである線形関数201で示される。この場合、LEDバックライト142には、入力輝度レベルそのままの出力輝度レベル(バックライト値)が設定される。
しかし、LEDバックライト142の特長である消費電力の抑制やコントラストの拡大を実現するためには、映像信号の特徴に応じてLEDバックライト142を制御する必要がある。本実施形態では、映像信号の特徴に応じて、LEDバックライト142の出力輝度レベルと映像信号を増幅するゲインとを部分領域毎に制御する。例えば、バックライト制御モジュール83は、制御対象の部分領域に対して、LEDバックライト142の出力輝度レベルを小さく設定して、映像信号を増幅するゲインを大きく設定する。この場合、ユーザに知覚される光量は変化させずに、消費電力を削減することができる。
一般に、LEDバックライト142の消費電力は、液晶パネル141の消費電力よりも大きく、デジタルテレビジョン受信機11(液晶テレビ)全体の消費電力に占める割合も高い。このため、LEDバックライト142の消費電力の抑制は、液晶テレビ全体の消費電力の削減に対する効果が高い。
また、LEDバックライト142を暗くしたとき、映像は暗くなる。また、制御対象の部分領域全体が一定の明るさ(輝度)である場合を除き、当該部分領域内の画素は様々な明るさに分布する(様々な輝度を有する)。このため、LEDバックライト142を暗くした量に応じて、映像信号をゲイン補正することで、当該部分領域の最も明るい部分はそのままの明るさに保たれ、暗い部分を沈める(すなわち、明るさを抑える)ことができる。例えば、LEDバックライト142の明るさを1/2にした場合、映像信号の明るさを2倍にすることで、最大輝度レベル(ピーク)の明るさを見かけ上、同じにすることができる。このようにして、画面内の明るい部分をしっかりと発光し、暗い部分を沈めることによって、均一光源によるバックライト(例えば、冷陰極蛍光ランプ(CCFL))を用いた液晶パネルよりも、コントラストを向上させることができる。
しかし、部分領域毎に設定されるバックライト値によっては、隣接する部分領域からの光漏れ等に起因する不具合が生じる可能性がある。例えば、隣接する部分領域間でバックライト値の差が大きいとき、暗い方の部分領域に対する光漏れの影響が大きいために、表示すべき暗さが得られない可能性がある。また、花火のように夜空に光点が複数存在するような映像の場合、この光点に合わせてバックライト値が設定されるために、バックライトが絞りきれない(バックライト値が下げられない)可能性がある。
このため、バックライト制御・映像補正モジュール69は、映像信号の輝度ヒストグラムを分析して映像の暗部面積を算出し、算出した暗部面積に応じて、入力輝度レベルと出力輝度レベルとの関係を表す変換関数を決定する。バックライト制御・映像補正モジュール69は、暗部面積に応じて、バックライト(出力輝度レベル)の下限値とディミング開始値とを変更する。つまり、暗闇や夜間のシーンなど、暗部面積が大きい映像では、変換関数に対してアグレッシブに変更を加えることで、コントラストの高い映像が生成される。なお、暗部面積が小さい、通常のシーン(例えば、昼間や明るい室内のシーン)の映像では、変換関数に対する変更は抑えられ、不具合が出ないように設定される。
図4に示す関数202は、本実施形態で用いられる入力輝度レベルと出力輝度レベルとの関係を表す変換関数の一例である。関数202は、出力輝度レベルの上限値(基本バックライト値)及び下限値、並びに入力輝度レベルにおけるディミング開始値によって決定される。
関数202では、入力輝度レベルが入力輝度レベルの最大値からディミング開始値までの値をとる場合、出力輝度レベルは、出力輝度レベルの上限値(基本バックライト値)をとる。つまり、映像中で輝度が高い領域(明部)は、規定されたバックライト値で表示される。また、関数202では、入力輝度レベルがディミング開始値よりも小さい値をとる場合、出力輝度レベルは、入力輝度レベルが低くなるに従って、出力輝度レベルの上限値から下限値に向かって線形に低くなる。つまり、映像中で輝度が低い領域(暗部)は、入力輝度レベルが低くなるに従って暗く表示される。
関数202は、上述のように、出力輝度レベルの上限値(基本バックライト値)及び下限値、並びに入力輝度レベルにおけるディミング開始値によって決定される。バックライト制御モジュール83には、メニュー画面等を用いて設定された基本バックライト値が入力される。バックライト制御モジュール83は、この基本バックライト値を出力輝度レベルの上限値(基本バックライト値)に設定する。また、バックライト制御モジュール83は、出力輝度レベルの下限値、及び入力輝度レベルにおけるディミング開始値を、ヒストグラム算出モジュール511によって算出されたヒストグラムを分析して決定する。
ヒストグラムは、処理対象の映像フレームに含まれる画素を、輝度レベル毎にカウントした輝度レベル毎の画素数を示す。暗部面積算出モジュール831は、この輝度レベル毎の画素数を用いて、しきい値より小さい輝度レベルの各々に対応する画素数の総和(累積値)を算出する。算出した総和は、輝度が低い(暗い)部分の画素数の総和を示し、暗部面積とも称する。暗部面積算出モジュール831は、図5に示すように、例えば、最小の輝度レベルから6番目の輝度レベルまでの各々に対応する画素数の総和を算出する。また、暗部面積算出モジュール831は、例えば最小の輝度レベル(ペデスタルレベル)から所定の輝度レベル(例えば、20IRE)までの各々に対応する画素数の総和を算出する。暗部面積算出モジュール831は、算出した暗部面積をバックライト下限値算出モジュール832とディミング開始値算出モジュール833に出力する。
本実施形態では、最暗部の沈み込み(最暗部がユーザによって知覚される暗さ)と、暗部の階調(コントラスト)を重視するため、画像(映像フレーム)全体に占める暗部面積の割合が大きいときには、出力輝度レベルの下限値を下げ、ディミングが大きな入力輝度レベルから開始されるように、ディミング開始値を大きく設定する。
バックライト下限値算出モジュール832は、暗部面積算出モジュール831により算出された、暗部面積に基づいて、出力輝度レベルの下限値(バックライト下限値)を算出する。バックライト下限値算出モジュール832は、例えば、図6に示すような変換係数を用いて、暗部面積に対応する出力輝度レベルの下限値を取得する。
図6は、暗部面積Dlvlと出力輝度レベルの下限値BLunderとの関係を表す変換関数の例を示す。この変換関数では、暗部面積Dlvlが0からしきい値未満の値をとる場合、出力輝度レベルの下限値BLunderには、所定の値が設定される。また、暗部面積Dlvlがしきい値以上の値をとる場合、出力輝度レベルの下限値BLunderには、暗部面積Dlvlが増加するにつれて線形に減少する値が設定される。
バックライト下限値算出モジュール832は、取得した出力輝度レベルの下限値をバックライトレベル算出モジュール834に出力する。
ディミング開始値算出モジュール833は、暗部面積算出モジュール831により算出された暗部面積に基づいて、入力輝度レベルにおいてディミングを開始するディミング開始値を算出する。ディミング開始値算出モジュール833は、例えば、図7に示すような変換係数を用いて、暗部面積に対応するディミング開始値を取得する。
図7は、暗部面積Dlvlとディミング開始値DIMstartとの関係を表す変換関数の例を示す。この変換関数では、暗部面積Dlvlが0から第1のしきい値未満の値をとる場合、出力輝度レベルの下限値BLunderには、第1の所定の値が設定される。暗部面積Dlvlが第1のしきい値から第2のしきい値未満の値をとる場合、出力輝度レベルの下限値BLunderには、暗部面積Dlvlが増加するにつれて線形に増加する値が設定される。また、暗部面積Dlvlが第2のしきい値以上の値をとる場合、出力輝度レベルの下限値BLunderには、第2の所定の値が設定される。
ディミング開始値算出モジュール833は、取得したディミング開始値をバックライトレベル算出モジュール834に出力する。
バックライトレベル算出モジュール834は、バックライト制御モジュール83に入力される出力輝度レベルの上限値(基本バックライト値)、バックライト下限値算出モジュール832により算出される出力輝度レベルの下限値、及びディミング開始値算出モジュール833により算出されるディミング開始値によって決定される、図4の変換関数202に従って、部分領域毎の出力輝度レベルを決定する。LEDバックライト142は、決定された部分領域毎の出力輝度レベルで、当該部分領域に対応する光源(LED)を点灯させる。
また、例えば、変換関数202を決定した際に算出された暗部面積よりも、さらに大きな暗部面積を有する映像が入力された場合、バックライト下限値算出モジュール832は出力輝度レベルの下限値にさらに小さな値を算出し、ディミング開始値算出モジュール833はディミング開始値にさらに大きな値を算出する。したがって、変換関数202を決定した際に算出された暗部面積よりも、さらに大きな暗部面積を有する映像が入力された場合、バックライトレベル算出モジュール834は、例えば変換関数203を用いて、入力輝度レベルから出力輝度レベルを決定する。図4に示すように、変換関数203の出力輝度レベルの下限値には、変換関数202の出力輝度レベルの下限値よりも小さな値が設定されている。また、変換関数203のディミング開始値には、変換関数202のディミング開始値よりも大きな値が設定されている。
バックライトレベル算出モジュール834は、上述のように、輝度ヒストグラムから算出される暗部面積に応じて、入力輝度レベルから対応する出力輝度レベルを求めるための変換関数を決定する。そして、バックライトレベル算出モジュール834は、決定した変換関数を用いて、映像の部分領域毎の出力輝度レベルを算出する。バックライトレベル算出モジュール834は、算出した出力輝度レベルを映像表示モジュール14とゲイン制御モジュール84とに出力する。
ゲイン制御モジュール84は、最大輝度レベル算出モジュール841、ゲイン最大値算出モジュール842、及びゲイン算出モジュール843を備える。ゲイン制御モジュール84はバックライトレベル算出モジュール834により算出された出力輝度レベルに応じて、映像信号を補正するためのゲインを算出する。ゲイン制御モジュール84は、出力輝度レベルが下げられた場合にはゲインを大きく設定し、出力輝度レベルが上げられた場合にはゲインを小さく設定する。つまり、出力輝度レベル(バックライト値)が下げられたときには、最大輝度レベル(ピーク値)に対応する画素の明るさを一定に保つように、入力映像を増幅(アンプ)する。しかし、液晶パネル141で表示可能な輝度レベル(ダイナミックレンジ)は予め決まっているため、映像信号をゲインによって増幅しても、ダイナミックレンジを越える輝度レベルが飽和して表示されてしまう可能性がある。つまり、表示される映像が明部側に潰れてしまい、映像の情報が失われてしまう。
これを回避するため、最大輝度レベル算出モジュール841は、ヒストグラム算出モジュール511により算出された輝度ヒストグラムに基づいて、最大輝度レベル(明部最大値)を検出する。そして、ゲイン最大値算出モジュール842は、最大輝度レベルに基づいて、映像信号の補正に用いるゲインの最大値を算出する。具体的には、ゲイン最大値算出モジュール842は、例えば、最大輝度レベルが大きい(ダイナミックレンジの最大値に近い)場合、映像信号に対してゲインによる補正が施されないように、ゲインの最大値に1(又は、1に近い値)を設定する。つまり、最大輝度レベルが大きい場合には、バックライトを絞ったことに対応して映像信号に施されるゲイン調整において、ゲインの最大値を下げる。これにより、映像信号に対する過補正による飽和現象を回避することができる。
以下では、ゲイン最大値の算出方法について説明する。
最大輝度レベル算出モジュール841は、ヒストグラム算出モジュール511から入力された輝度信号のヒストグラム(すなわち、輝度レベル毎の画素数)から、画素数がしきい値以上である最大の輝度レベル(明部最大値)を算出する。最大輝度レベル算出モジュール841は、例えば、図5に示すように、最大の輝度レベルから順に画素数がしきい値以上である輝度レベルを探索して、明部最大値を算出する。画素数がしきい値以上である輝度レベルを探索することにより、ノイズによって発生した画素に対応する輝度レベルが、明部最大値に設定されることを回避する。そして、ゲイン最大値算出モジュール842は、決定した明部最大値に基づいて、映像信号を増幅するためのゲインの最大値であるゲイン最大値を算出する。
図8は、明部最大値Blvlとゲイン最大値GAINmaxとの関係を表す変換関数の例を示す。この変換関数では、明部最大値Blvlが0からしきい値未満の値をとる場合、ゲイン最大値GAINmaxには、明部最大値Blvlが増加するにつれて線形に減少する値が設定される。また、明部最大値Blvlがしきい値以上の値をとる場合、出力輝度レベルの下限値BLunderには、所定の値(例えば、1.0)が設定される。
ゲイン最大値算出モジュール842は、図8に示すような明部最大値Blvlとゲイン最大値GAINmaxとの関係を表す変換関数により、算出した明部最大値Blvlに対応するゲイン最大値GAINmaxを算出する。
ゲイン算出モジュール843は、バックライト制御モジュール83から入力された部分領域毎の出力輝度レベルと、算出したゲイン最大値GAINmaxとに基づいて、映像信号を部分領域毎に補正(増幅)するためのゲインを算出する。ゲイン算出モジュール843は、算出したゲインを乗算器85に出力する。
乗算器85は、ゲイン算出モジュール843から入力されたゲインに基づいて、RGB変換モジュール81から入力されたRGB信号を補正(増幅)する。乗算器85は、補正したRGB信号を映像表示モジュール14に出力する。
映像表示モジュール14に設けられた液晶パネル141は、補正されたRGB信号に基づいて映像を表示する。また、LEDバックライト142は、算出された出力輝度レベル(LEDバックライト制御レベル)に応じて、複数のLEDの各々から照射される光量を設定し、これらLEDを点灯する。
図9は、ヒストグラム算出モジュール511によって算出されたヒストグラムを用いた、バックライト制御・映像補正モジュール69によるバックライト制御処理の手順の例を示すフローチャートである。バックライト制御・映像補正モジュール69は、ヒストグラムに基づいて、バックライト下限値BLunder,ディミング開始値DIMstart,及びゲイン最大値GAINmaxを算出する。
まず、ヒストグラム算出モジュール511は、画素の輝度レベルに基づいて、入力された輝度信号(Y)からフレーム毎にヒストグラムを生成する(ステップS101)。具体的には、ヒストグラム算出モジュール511は、輝度信号(Y)に含まれるフレーム毎の画素を、輝度レベル毎にカウントすることによって輝度レベル毎の画素数Data(1)〜Data(n)を算出する。nは、輝度のダイナミックレンジがn個に分割されていることを示す。
次に、バックライト制御・映像補正モジュール69は、暗部面積を示す累積加算値を算出するための変数Dlvlを初期化する(ステップS102)。具体的には、バックライト制御・映像補正モジュール69は、変数Dlvlに0を設定する。
次いで、バックライト制御・映像補正モジュール69は、繰り返し処理(ループA)のための変数iに1を設定する(ステップS103)。変数iは1からDlkの値を取り得る。なお、Dlkは暗部面積(累積加算値)算出の対象とする最大の輝度レベルを表す。したがって、Dlk<nである。
バックライト制御・映像補正モジュール69は、変数Dlvlに輝度レベルiに対応する画素数Data(i)を加える(ステップS104)。そして、バックライト制御・映像補正モジュール69は、変数iがDlk未満であるか否かを判定する(ステップS105)。変数iがDlk未満である場合、バックライト制御・映像補正モジュール69は、変数iに1を加えて、ループA内の処理を再度行う。一方、変数iがDlk以上である場合、バックライト制御・映像補正モジュール69は、ループAの処理を終了する。その際、変数Dlvlに設定されている値が、暗部面積(累積加算値)を示す。
次いで、バックライト制御・映像補正モジュール69は、繰り返し処理(ループB)のための変数jにnを設定する(ステップS106)。変数jはnから1の値を取り得る。バックライト制御・映像補正モジュール69は、ループBの処理によって、輝度レベルが高い方から順に、輝度レベル毎の画素数を探索する。そして、バックライト制御・映像補正モジュール69は、明部判定しきい値THBより大きい画素数が設定された輝度レベルを、明部最大値に設定する。明部判定しきい値THBを用いることにより、ノイズによって発生した画素に対応する輝度レベルが、明部最大値に設定されることを回避する。
バックライト制御・映像補正モジュール69は、明部最大値を算出するための変数Blvlにjを設定する(ステップS107)。そして、バックライト制御・映像補正モジュール69は、輝度レベルjに対応する画素数Data(j)が明部判定しきい値THBより大きいか否かを判定する(ステップS108)。輝度レベルjに対応する画素数Data(j)が明部判定しきい値THB以下である場合(ステップS108のNO)、バックライト制御・映像補正モジュール69は、変数jが1より大きいか否かを判定する(ステップS109)。変数jが1より大きい場合、バックライト制御・映像補正モジュール69は、変数jから1を引いて、ループB内の処理を再度行う。一方、変数jが1以下である場合、バックライト制御・映像補正モジュール69は、ループBの処理を終了する。
輝度レベルjに対応する画素数Data(j)が明部判定しきい値THBより大きい場合(ステップS108のYES)、バックライト制御・映像補正モジュール69は、図6に示すような暗部面積Dlvlと出力輝度レベルの下限値BLunderとの関係を示す変換関数に、ループAで算出された暗部面積Dlvlを代入して、対応する出力輝度レベルの下限値BLunderを算出する(ステップS110)。
次いで、バックライト制御・映像補正モジュール69は、図7に示すような暗部面積Dlvlとディミング開始値DIMstartとの関係を示す変換関数に、ループAで算出された暗部面積Dlvlを代入して、対応するディミング開始値DIMstartを算出する(ステップS111)。
そして、バックライト制御・映像補正モジュール69は、図8に示すような明部最大値Blvlとゲイン最大値GAINmaxとの関係を示す変換関数に、ループBで算出された明部最大値Blvlを代入して、対応するゲイン最大値GAINmaxを算出する(ステップS112)。
バックライト制御・映像補正モジュール69は、算出した出力輝度レベルの下限値BLunder,ディミング開始値DIMstart,及びゲイン最大値GAINmaxを、バックライト制御・映像補正モジュール69内の各部に設定する(ステップS113)。
上述の処理により、バックライト制御・映像補正モジュール69は、映像の特徴に応じて、バックライト下限値BLunder,ディミング開始値DIMstart,及びゲイン最大値GAINmaxを決定する。バックライト制御・映像補正モジュール69は、算出した出力輝度レベルの下限値BLunderとディミング開始値DIMstartとに基づいて、入力輝度レベルから対応する出力輝度レベルを算出するための変換関数を決定する。そして、バックライト制御・映像補正モジュール69は、決定した変換関数を用いて、LEDバックライト142の出力輝度レベルを決定する。また、バックライト制御・映像補正モジュール69は、決定した出力輝度レベルとゲイン最大値GAINmaxとに基づいて、液晶パネル141に出力される映像信号を補正する。
以上説明したように、本実施形態によれば、映像信号の特徴に基づくバックライトの制御により映像のコントラストを改善できる。バックライト制御・映像補正モジュール69は、入力映像信号の輝度レベルから対応する出力輝度レベルを算出するための変換関数を、映像信号の特徴に基づいて変更する。バックライト制御・映像補正モジュール69は、フレーム毎の輝度ヒストグラムに基づいて、映像の暗い部分の大きさを示す暗部面積を算出する。そして、バックライト制御・映像補正モジュール69は、算出した暗部面積が大きい場合には、出力輝度レベルの下限値を下げ、ディミングを開始するディミング開始値を上げるように、変換関数を決定する。バックライト制御・映像補正モジュール69は、変更した変換関数を用いて、入力映像信号の輝度レベルから対応する出力輝度レベルを算出する。これにより本実施形態では、映像の最暗部の沈み込み(最暗部がユーザによって知覚される暗さ)と、暗部の階調(コントラスト)とを効果的に表現できる。
また、バックライト制御・映像補正モジュール69は、フレーム毎の輝度ヒストグラムに基づいて、映像の最大輝度レベルを検出する。そして、バックライト制御・映像補正モジュール69は、検出した最大輝度レベルに応じたゲイン最大値を算出する。バックライト制御・映像補正モジュール69は、変換関数を用いて算出した出力輝度レベルと算出したゲイン最大値とに基づいて、映像信号を増幅するためのゲインを算出する。これにより本実施形態では、算出した出力輝度レベルのみに基づいてゲインを算出した場合に生じる、映像の明部における輝度レベルの飽和を回避できる。
なお、入力輝度レベルから対応する出力輝度レベルを算出する変換関数は、入力輝度レベルと出力輝度レベルとの対応を記述したデータ等であってもよい。
また本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
511…ヒストグラム算出モジュール、69…バックライト制御・映像補正モジュール、81…RGB変換モジュール、82…空間フィルタ、83…バックライト制御モジュール、831…暗部面積算出モジュール、832…バックライト下限値算出モジュール、833…ディミング開始値算出モジュール、834…バックライトレベル算出モジュール、84…ゲイン制御モジュール、841…最大輝度レベル算出モジュール、842…ゲイン最大値算出モジュール、843…ゲイン算出モジュール、85…乗算器。
Claims (6)
- 映像信号の画素の輝度レベルに基づいてヒストグラムを生成するヒストグラム生成手段と、
前記ヒストグラムに基づいて、バックライトの輝度レベルの下限値を算出するバックライト下限値算出手段と、
前記ヒストグラムに基づいて、ディミングを開始するディミング開始値を算出するディミング開始値算出手段と、
前記輝度レベルの下限値と前記ディミング開始値とに基づいて、前記バックライトの輝度レベルを算出するバックライトレベル算出手段とを具備することを特徴とする映像表示装置。 - 前記映像信号の輝度レベルの最大値を算出する最大輝度レベル算出手段と、
前記輝度レベルの最大値に基づいて、前記映像信号を補正するゲインの最大値を算出するゲイン最大値算出手段と、
前記ゲインの最大値と前記バックライトの輝度レベルとに基づいて、前記映像信号を補正するゲインを算出するゲイン算出手段と、
前記ゲインにより前記映像信号を補正する補正手段とをさらに具備することを特徴とする請求項1記載の映像表示装置。 - 前記ヒストグラム生成手段は、前記映像信号のフレーム毎に、輝度レベル毎の画素数を算出し、
前記輝度レベル毎の画素数のうち、第1のしきい値より小さい輝度レベルの各々に対応する画素数の総和を、フレーム毎に算出する暗部面積算出手段をさらに具備し、
前記バックライト下限値算出手段は、前記総和が第2のしきい値より大きい場合、前記輝度レベルの下限値を小さくし、
前記ディミング開始値算出手段は、前記総和が第3のしきい値より大きい場合、前記ディミング開始値を大きくすることを特徴とする請求項1記載の映像処理装置。 - 前記ヒストグラム生成手段は、前記映像信号のフレーム毎に、輝度レベル毎の画素数を算出し、
前記最大輝度レベル算出手段は、前記算出された輝度レベル毎の画素数のうち、画素数が第4のしきい値以上である輝度レベルの最大値を算出し、
前記ゲイン最大値算出手段は、前記輝度レベルの最大値が第5のしきい値より大きい場合、前記ゲインの最大値を所定の値に設定することを特徴とする請求項2記載の映像表示装置。 - 映像信号に基づいて映像を表示する液晶パネルと、
前記液晶パネルを照射する、複数の部分領域の各々の輝度レベルを制御可能なLEDバックライトと、
前記映像信号の画素の輝度レベルに基づいてヒストグラムを生成するヒストグラム生成手段と、
前記ヒストグラムに基づいて、前記LEDバックライトの輝度レベルの下限値を算出するバックライト下限値算出手段と、
前記ヒストグラムに基づいて、ディミングを開始するディミング開始値を算出するディミング開始値算出手段と、
前記輝度レベルの下限値、前記ディミング開始値、及び前記映像信号に基づいて、前記複数の部分領域の各々に設定する輝度レベルを算出するバックライトレベル算出手段とを具備することを特徴とする映像表示装置。 - 映像信号の画素の輝度レベルに基づいてヒストグラムを生成するヒストグラム生成ステップと、
前記ヒストグラムに基づいて、バックライトの輝度レベルの下限値を算出するバックライト下限値算出ステップと、
前記ヒストグラムに基づいて、ディミングを開始するディミング開始値を算出するディミング開始値算出ステップと、
前記輝度レベルの下限値と前記ディミング開始値とに基づいて、前記バックライトの輝度レベルを算出するバックライトレベル算出ステップとを具備することを特徴とするバックライト制御方法。
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