JP2009300543A - 露光描画装置 - Google Patents

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修一 清水
Takeki Shoda
雄樹 正田
Akira Morita
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Abstract

【課題】ダイレクト方式においても十分な塵埃除去効果を得ることができる露光描画装置を提供すること。
【解決手段】露光描画装置10は基板SWに対しパターンを直接描画するダイレクト方式の露光装置である。露光描画装置10は、基板SWを載置する描画テーブル13が設けられた基台11と、描画光学系20が収納されたゲート状構造体12とを備えている。ゲート状構造体12には、基板SWの表面に接触して基板の表面に付着した塵埃を除去する粘着ローラ31と、この粘着ローラ31が基板SWに対して一定の圧力で接するように付勢するコイルばね32とを含むクリーニングユニット30が設けられている。粘着ローラ31は、描画ビームが照射される直前に基板SWの描画対象領域の塵埃を除去するように、描画テーブル13上の基板SWの進行方向に対して描画ビームより先行した位置で描画光学系20に近接して設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子回路基板、液晶素子用ガラス基板、PDP用ガラス素子基板等の表面に感光材料層が形成されている平面基板の表面に、パターンを露光して描画する露光描画装置に関する。
電子回路基板(プリント回路基板)は、例えば、携帯電話,各種モバイル機器,パーソナルコンピュータ等の電子機器に搭載されているが、これらの電子機器の小型化等に伴い、基板上に形成される回路の集積度を高める要求があり、配線,接続用ランド,ビア等のパターンについても、微細化が要求されている。
電子回路基板にパターンを形成する装置としては、マスクをフォトレジストが塗布された基板上に密着させてマスク上から露光するコンタクト方式の露光装置と、パターンの描画データに基づいて制御されるビームにより基板に塗布されたフォトレジスト上にパターンを直接描画するダイレクト方式の露光描画装置とが知られている。いずれの方式でも、正確な微細パターンを形成するためには、基板上に付着した塵埃等の異物を除去する必要がある。
コンタクト方式では、例えば下記の特許文献1及び2に開示されるように、マスク(原
板)と基板とを露光装置に搬送する過程で、マスク及び基板の表面に付着した塵埃を除去
する手段が知られている。コンタクト方式では、塵埃を除去した後にマスクと基板とを密着させるため、その後、露光光が照射されるまでの間に塵埃が基板に付着するおそれはない。
特許2847808号公報 特許3533380号公報
しかしながら、コンタクト方式では、レジストの種類によってはレジストが露光マスクに付着したり、前回以前の被露光基板に付着していた塵埃が露光マスクに付着したりするため、レジストや塵埃が付着したマスクを交換することによるコストアップを招き、かつ、レジストが剥離した部分の基板のパターン欠損による歩留まりの低下が問題となる。
一方、ダイレクト方式では、例えば上記の文献に開示されるように搬送過程で塵埃除去手段を設けたとしても、基板表面は露出した状態で露光装置まで搬送されるため、露光までの間に、冷却風に含まれる塵埃が付着したり、搬送による振動により剥離したレジストが他の部位に塵埃として付着したりする可能性があり、上記文献に開示される手段では、十分な塵埃対策を講じることができないという問題があった。
本発明は、上記の問題を解決するため、ダイレクト方式においても十分な塵埃除去効果を得ることができる露光描画装置を提供することを目的とする。
本発明にかかる露光描画装置は、上記の目的を達成するため、基板に複数の描画ビームを照射してパターンを描画する露光描画装置において、光源から発するビームを複数の光空間変調素子によりパターンに相当する画像情報に基づいて変調し、一列に配列した複数
の描画ビームとして基板上に照射する描画光学系と、基板を載置する描画テーブルと、描画光学系と描画テーブルとを描画ビームの照射中に相対的に描画ビームの配列方向とは直交する方向に移動させる移動機構と、基板の表面に付着した塵埃を除去する塵埃除去手段とを備え、塵埃除去手段は、描画ビームが照射される直前に基板の描画対象領域の塵埃を除去するように、描画光学系に近接し、かつ、描画光学系と一体に描画テーブルに対して相対的に移動する位置に配設されていることを特徴とする。
塵埃除去手段は、例えば、基板の表面に接触して基板の表面に付着した塵埃を除去する塵埃除去ヘッドと、この塵埃除去ヘッドが基板に一定の圧力で接するように塵埃除去ヘッドを付勢する付勢手段とを有する構成とすることができる。また、塵埃除去ヘッドとしては、粘着ローラを用いることができる。
上記の本発明に係る露光描画装置によれば、塵埃除去手段が描画光学系に近接し、かつ、描画光学系と一体に描画テーブルに対して相対的に移動する位置に配設されているため、基板の描画対象領域の塵埃を除去した直後に描画ビームを照射することができ、ダイレクト方式においても十分な塵埃除去効果を得ることができる。したがって、基板上に塵埃のない状態で正確なパターンを描画することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明にかかる露光描画装置の実施形態について説明する。最初に装置の全体構成を図1に基づいて説明する。図1は、本実施形態の露光描画装置10の一部を破断して模式的に示した斜視図である。
図1に示すように、露光描画装置10は、フォトレジスト等の感光材料を表面に塗布した基板SWに対し、パターンの描画データに基づいて制御されるビームによりパターンを直接描画するダイレクト方式の露光装置である。露光描画装置10は、基板SWを載置する描画テーブル13が設けられた基台11と、描画光学系20が収納されたゲート状構造体12とを備えている。
描画光学系20は、光源部21から発するビームを複数の光空間変調素子によりパターンに相当する画像情報に基づいて変調し、図中のY方向に沿って一列に配列した複数の描画ビームとして基板SW上に照射する。
基台11内には、描画光学系20と描画テーブル13とを描画ビームの照射中に相対的に描画ビームの配列するY方向とは直交するX方向に移動させるための図示せぬ移動機構が設けられている。この例では、基台11上に描画テーブル13が図中のX方向及びY方向に移動可能に設けられており、移動機構は、この描画テーブル13をX方向及びY方向に駆動することができる。なお、描画テーブル13を固定して、描画光学系20を移動可能にしてもよい。
描画光学系20は、ゲート状構造体12の上部に形成された2つの箱体12a,12b内にそれぞれ設けられた光源部21と、この光源部から発したビームを4本に分割してそれぞれ変調して基板SW上に照射する変調投影部22とから構成されている。なお、図1では、一方の光源部21のみを示している。
光源部21は、紫外光を発するUVランプ21a、楕円ミラー21b、第1,第2平面ミラー21c,21d、コンデンサレンズ21e、フライアイレンズ21f、2×2で配列した4つの開口を有するアパーチャ21gを備えている。UVランプ21aから発した光は、楕円ミラー21bにより図中の上方向に向けられ、第1平面ミラー21cにより水
平方向に反射され、コンデンサレンズ21eにより集光され、第2平面ミラー21dにより下方向に反射され、フライアイレンズ21fを介してパターン形成用のビームに矯正され、アパーチャ21gを介して4本のビームに分割されて変調投影部22に入射する。なお、光源部21の光学系には、図示せぬシャッターが設けられている。
変調投影部22は、図2に拡大して示したように、光源部21から入射する4本のビームを2本ずつ水平に分離するプリズム22aと、プリズム22aにより分離されたビーム毎に設けられた変調投影光学系23とを備えている。変調投影光学系23は、1つの光源部、すなわち、4本のビームに対して4組、2つの光源部に対して合計8組設けられているが、各組とも配置は異なるものの光学系としての機能は同一であるため、ここでは図2の最も手前側の変調投影光学系23についてのみ符号を付して説明する。
変調投影光学系23は、第1,第2,第3平面ミラー23a,23b,23c、第1,第2投影レンズ23d,23e、空間変調素子としてのDMD(Digital Micro-mirror Device)23f、両面ミラー23gを備えている。プリズム22により反射されたビームは
、第1平面ミラー23aにより直角に反射されて水平方向の光軸を持つ第1投影レンズ23dに入射し、これを介して第2平面ミラー23bにより下向きに反射される。ビームは両面ミラー23gの図中上側のミラー面で反射されてDMD23fに入射する。
DMD23fは、独立して2つの角度間での切り替えが可能な多数の微少ミラーが二次元配列した素子であり、一方の角度で反射光が第3平面ミラー23cに向かい、他方の角度では第3平面ミラー23cとは異なる方向に反射される。第3平面ミラー23cに向かった光は、両面ミラー23gの図中下側のミラー面で下向きに反射され、第2投影レンズ23eを介してパターンを描画するに必要な所定の倍率と、光量にて、基板SWに照射され、基板SW上の感光体を露光する。
変調投影光学系23は、上記のように8組設けられているため、これらに含まれる8枚のDMD23fの微少ミラーを投影するパターンに応じて制御することにより、選択的に反射されたビームにより所望のパターンに応じて基板SWの一部をY方向(主走査方向)に沿う帯状に露光することができる。そして、描画光学系20による露光と同期して描画テーブル13をX方向(副走査方向)に一定速度で移動させることにより、基板SWの全面に露光パターンを形成することができる。
ゲート状構造体12には、図1に示すように、基板SWの表面に付着した塵埃を除去するクリーニングユニット(塵埃除去手段)30と、描画位置を調整するために基板SWに形成されたアライメントマークを検出するための2台のカメラ40とが設けられている。また、描画テーブル13には、描画ビームの配列するY方向とほぼ平行に基板SWを横断して配置され、描画テーブル13上に載置された基板SWを描画テーブル13に押しつけて固定する複数、この例では2組の固定手段50が設けられている。
次に、これらのクリーニングユニット30及び固定手段50の構成につき、図3〜図5を参照して説明する。図3は、露光描画装置10のクリーニングユニット30及び固定手段50を描画テーブル13の進行方向Xに対して直交する方向Yから見た側面図、図4は、これらを進行方向Xに沿って見た正面図、図5は、これらを上方から見た平面図である。なお、図4は、クリーニングユニット30が固定手段を回避して基板SWから離れた状態を示している。
クリーニングユニット30は、図3及び図4に示されるように、露光描画装置10のゲート状構造体12に形成された垂下板14に取り付けられている。クリーニングユニット30は、基板SWの表面に接触して基板の表面に付着した塵埃を除去する粘着ローラ31
から成る塵埃除去ヘッドと、この粘着ローラ31が基板SWに対して一定の圧力で接するように付勢する付勢手段としてのコイルばね32と、粘着ローラ31の上下動をガイドするシリンダ33とを備えている。コイルばね32は、図4に示されるように複数設けられており、これにより、粘着ローラ31を安定した状態で基板SWの表面に接触させることができる。なお、クリーニングユニット30には、粘着ローラ31を上下動させて基板SWに接触する作動位置と、非接触の待避位置との間で切り替える図示せぬ駆動機構が備えられている。また、クリーニングユニット30の自重がある程度大きい場合には、付勢手段は必ずしも設けなくともよい。
粘着ローラ31は、使用開始時に直径φ100mm程度であり、表面に粘着材層が形成されており、図3に示されるように基板SWに接触して基板SWの移動に伴って回転し、基板上の塵埃を吸着する。また、クリーニングユニット30には、粘着ローラ31に接触する図示せぬ転写ローラが内蔵されており、粘着ローラ31の表面に付着した塵埃を転写ローラに転写することにより、粘着ローラ31による連続的な塵埃除去を可能としている。粘着ローラ31は、基板SWのY方向の幅をほぼカバーできる幅を有している。そして、粘着ローラの両端には、粘着ローラ31より小径の倣いローラ34が粘着ローラ31と同軸で回転自在に取り付けられている。
クリーニングユニット30の粘着ローラ31は、図5に示されるように、描画ビームが照射される直前に基板SWの描画対象領域の塵埃を除去するように、描画テーブル13上の基板SWの進行方向に対して描画ビームより先行した位置で描画光学系20に近接して設けられている。また、クリーニングユニット30は描画光学系20と共にゲート状構造体12に設けられているため、描画光学系20と一体に描画テーブル13に対して相対的に移動することとなる。なお、粘着ローラ31は、コイルばね32により所定の圧力で基板に接触しているため、基板の若干の反り等の変形については、基板SWを粘着ローラ31により描画テーブル13に押しつけることにより矯正することができる。
続いて、固定手段50について説明する。固定手段50は、この例では、図1及び図5に示すように、描画ビームの配列方向と直交する方向の両端、すなわち、基板SWの移動方向の両端に設けられている。各固定手段50は、基板SWに接触して押さえる押圧板51と、基板SWの幅より外の両側で押圧板51に取り付けられた回避ブロック52a,52bと、押圧板51及び回避ブロック52a,52bを一体に基板SWに対して上下させる昇降機構53a,53bとにより構成されている。
押圧板51は、図3に示すように、基板SWを傷つけないように基板に接する角を面取りした矩形の断面形状を持つ板状構造体である。回避ブロック52aは、図1及び図5に示すように、クリーニングユニット30の倣いローラ34に対応する位置に配置されており、図3に示すように、側面形状は台形状に形成されている。昇降機構53a,53bは、モータを利用した機構、あるいは、エアシリンダや油圧シリンダを利用した機構であり、基板SWを描画テーブル13上に搭載し、あるいは、搬出する際には上昇して押圧板51を基板SWから離し、基板SWが描画テーブルSWに搭載されると、基板に衝撃を加えないように、押圧板51を下降させ、基板SWをソフトに押さえつける。
露光描画中、基板SWを載置して固定手段50で固定した状態で描画テーブル13がスライドし、固定手段50がクリーニングユニット30の位置に来ると、クリーニングユニット30の倣いローラ34が回避ブロック52a,52bの登り斜面に当たり、描画テーブル13の移動に伴ってクリーニングユニット30が上昇し、粘着ローラ31が基板SWから離れ、倣いローラ34が回避ブロックの平坦部分を倣う際には、図4に示されるように、粘着ローラ31が押圧板51に対して間隔δだけ離れる。粘着ローラ31が押圧板51を乗り越え、倣いローラ34が回避ブロックの下り斜面を倣い始めると、粘着ローラ3
1が再び基板側に下降し、基板に接触して塵埃の除去作業が再開される。このように、回避ブロック52a,52bと倣いローラ34との連携により、粘着ローラ31と固定手段50との衝突を回避することができる。すなわち、この例では、回避ブロック52a,52bと倣いローラ34とが両者の衝突を回避させる待避手段として機能している。
なお、押圧板51は、押圧板により固定される部分に識別記号等が記載されていてもカメラ40により読み取り可能なように、透明なアクリル、あるいはガラスにより形成することが望ましい。ただし、基板の歪みが大きい等の理由で強固な固定力が必要で、かつ、固定される部分に識別記号等が記載されていないか、識別記号の読み取りが不要な場合には、エンジニアリング用樹脂、アルミニウム、もしくは鋼材等の不透明な材料で形成してもよい。
さらに、固定手段50の少なくとも一方は、描画ビームの配列方向Yと直交するX方向にスライド可能に形成されていて、基板SWのサイズに差がある場合にも、基板の両端で固定することができる。この場合には、固定手段の昇降機構をスライドレールに載せ、手動でX方向の位置を調整してもよいが、通常投入される基板の品種が変わると基板サイズも100mm程度の幅で変化するので、長ストロークに渡って固定位置を調整できるように、
ボールねじとモータを利用した駆動機構により、自動的に位置を調整できることが望ましい。さらに、固定手段50の移動手段としてはエアシリンダ等を用いることもできる。
次に、上記の露光描画装置の制御機構について図6に示すブロック図に基づいて説明する。この制御機構60は、全体の制御を司るシステムコントロール回路61を中心に、描画テーブル18の駆動を制御するテーブル制御部62、描画光学系20のDMD23fを制御するDMD制御部63、光源部21を制御する光源制御部64、クリーニングユニット30を制御するクリーニングユニット制御部65、固定手段50を制御する固定手段制御部66、入力されるCAD用のパターンデータを描画用のラスタデータに変換するラスタ変換部67、アライメントマークを観察するカメラ40を制御するアライメントマーク観察制御部68を備えている。
テーブル制御部62は、システムコントロール回路61からの指令により、位置検出部69からのフィードバックを受けつつX方向駆動機構13a、及びY方向駆動機構13bを制御して基板SWが載置された描画テーブル13を所定の位置に設定し、あるいは、所定の速度で移動させる。
続いて、上記の制御機構60による制御を含む実施形態の露光描画装置10の作動を図7に示すフローチャートに従って説明する。処理が開始されて基板SWが投入されると(S01)、システムコントロール回路61は、露光対象の基板SWの品種データに基づいてス
ライド可能な固定手段50を移動させ(S02)、基板SWの両端を固定する。ステップS02では、駆動機構を用いて自動的に移動させることを前提にしているが、手動で設定してもよい。
次に、システムコントロール回路61は、基板固定手段制御部66を介して固定手段50により基板SWを固定するように駆動する(S03)。その結果、基板SWが描画テーブル
13に固定される(S04)。システムコントロール回路61は、クリーニングユニット制御
部65を介してクリーニングユニット30の粘着ローラ31を下降させ(S05)、基板SW
に接触させる。これにより、描画の準備が完了する。
続いて、システムコントロール回路61は、光源制御部64を介して光源部21の図示せぬシャッターを開いてビーム照射を開始させ(S06)、テーブル制御部62を介して描画
テーブル13を所定の速度で移動開始する(S07)。それと同時に、システムコントロール
回路61は、DMD制御部63を制御して、ラスタ変換部67から入力される描画データを内蔵するビットマップメモリ63aに展開し、描画テーブル13の移動に同期して各DMD23fを描画データに従って制御する。これにより、基板SW上の感光体がパターンに応じて露光される。
露光中に倣いローラ34が回避ブロック52a,52bに接触すると(S08, Yes)、クリーニングユニット30が上昇して固定手段50を回避し(S09)、倣いローラ34が回避ブ
ロック52a,52bから離脱すると(S10, Yes)、クリーニングユニット30が下降して再び塵埃の除去が開始される(S11)。上記の動作を描画終了地点まで繰り返し、描画ビー
ムが描画終了地点に達すると(S12, Yes)、システムコントロール回路61は、光源制御部64を介して光源部21のシャッターを閉じてビーム照射を遮断し(S13)、テーブル制御
部62を介して描画テーブル13を停止させ(S14)、クリーニングユニット制御部65を
介してクリーニングユニット30の粘着ローラ31を上昇させ(S15)、基板固定手段制御
部66を介して固定手段50による基板SWの固定を解除する(S16)。露光後の基板SW
は、描画テーブル13から搬出され、現像等の次工程に搬送される。
上記の実施形態によれば、クリーニングユニット30が露光の直前に塵埃を除去するため、露光時に基板SWに塵埃が残存する可能性が低く、塵埃のない状態で正確なパターンを描画することができる。
また、固定手段50により基板SWを押さえるようにしたため、前処理で基板SWに歪みが生じた場合にも、歪みを矯正して高い平面度を保ちながら描画することができ、より正確なパターンの描画が可能となる。
さらに、待避手段を設けたため、固定手段50により基板を描画テーブルに固定した場合にも、クリーニングユニット30と固定手段50との接触を避けることができ、クリーニングユニット30と固定手段50とを同時に設けても作業には支障がなく、両者の効果を十分に発揮させることができる。
なお、上記の実施形態では、固定手段50がX方向の両端に配置された例について説明したが、基板SWの歪みが大きい場合等には、図8に示すように、両端のみでなく、中間部のパターン非形成位置にも固定手段50を配置することが望ましい。
ただし、基板SWが若干の変形のために描画テーブル13から浮き上がった程度である場合には、両端の固定手段50を固定した状態でクリーニングユニット30を下降させて描画テーブル13を移動させると、クリーニングユニット30の粘着ローラ31が基板SWの表面に接触して塵埃を転写すると同時に、基板SWを平面に矯正することができる。したがって、クリーニングユニット30による塵埃の除去と同時に基板SWを描画テーブル13に押し付け、その間に描画テーブルが備えている真空排気によって基板SWを描画テーブル13に吸着させ、固定することができる。なお、基板の両端に位置する固定手段50には、基板SWと描画テーブル13との間に貯まる空気を排出するため、複数の空気排出孔を設けることが望ましい。
また、上記の実施形態では、回避ブロックを押圧板51に取り付けているが、昇降機構53a,53bに沿って基板SWと平行に独立して設置してもよい。
さらに、固定手段50としては、断面矩形の押圧板51を利用する例のみを説明したが、図9〜図11に示すような構成を採用することも可能である。図9〜図11は、それぞれ固定手段の変形例を示す図3と同様の側面図である。図9の例では、基板SWを押さえる部材として断面が円形の押圧棒54aを用いている。押圧棒54aを支持するアーム54bは、シリンダを用いた昇降機構54cに取り付けられ、この昇降機構54cはY方向にスライド可能にスライドレール54dに載せられている。
図10の例では、非接触で基板SWを押さえつけるため、押え板55aの内部に断面円形のパイプ55bを通し、このパイプ55bの基板側に通気孔55cを形成している。また、図11の例では、押さえ板56aの内部に矩形の空間56bを形成し、この空間56bの基板側に通気孔56cを形成している。これらの構成では、パイプ55b、あるいは、空間56b内に不活性ガスもしくは圧縮空気等の気体を送り込み、通気孔55c、56cから噴出させることにより、気体の圧力を利用して基板を押さえつけ、基板SWの歪みを解消することができる。
本発明の実施形態に係る露光描画装置の一部を破断して示す斜視図である。 図1の装置の描画光学系を取り出して示した斜視図である。 図1の装置の塵埃除去手段及び固定手段をテーブルの進行方向に対して直交する方向から見た側面図である。 図1の装置の塵埃除去手段をテーブルの進行方向に沿って見た正面図である。 図1の装置を上方から見た平面図である。 図1の装置の制御機構を示すブロック図である。 図6の制御機構の作動を示すフローチャートである。 図1の装置の固定手段の他の配置例を示す平面図である。 図1の装置の固定手段の第1の変形例を示す側面断面図である。 図1の装置の固定手段の第2の変形例を示す側面断面図である。 図1の装置の固定手段の第3の変形例を示す側面断面図である。
符号の説明
10 露光描画装置
SW 基板
11 基台
12 ゲート状構造体
13 描画テーブル
20 描画光学系
21 光源部
22 変調投影部
22a プリズム
23 変調投影光学系
23a,23b,23c 第1,第2,第3平面ミラー
23d,23e 第1,第2投影レンズ
23f DMD
23g 両面ミラー
30 クリーニングユニット
31 粘着ローラ
32 コイルばね
33 シリンダ
34 倣いローラ
40 カメラ
50 固定手段
51 押圧板
52a,52b 回避ブロック
53a,53b 昇降機構
60 制御機構
61 システムコントロール回路
62 テーブル制御部
63 DMD制御部
64 光源制御部
65 クリーニングユニット制御部
66 固定手段制御部
67 ラスタ変換部
68 アライメントマーク観察制御部

Claims (3)

  1. 基板に複数の描画ビームを照射してパターンを描画する露光描画装置において、
    光源から発するビームを複数の光空間変調素子により前記パターンに相当する画像情報に基づいて変調し、一列に配列した複数の描画ビームとして前記基板上に照射する描画光学系と、
    前記基板を載置する描画テーブルと、
    前記描画光学系と前記描画テーブルとを前記描画ビームの照射中に相対的に前記描画ビームの配列方向とは直交する方向に移動させる移動機構と、
    前記基板の表面に付着した塵埃を除去する塵埃除去手段とを備え、
    前記塵埃除去手段は、前記描画ビームが照射される直前に前記基板の描画対象領域の塵埃を除去するように、前記描画光学系に近接し、かつ、前記描画光学系と一体に前記描画テーブルに対して相対的に移動する位置に配設されていることを特徴とする露光描画装置。
  2. 前記塵埃除去手段は、前記基板の表面に接触して該基板の表面に付着した塵埃を除去する塵埃除去ヘッドと、該塵埃除去ヘッドが前記基板に一定の圧力で接するように前記塵埃除去ヘッドを付勢する付勢手段を有することを特徴とする請求項1に記載の露光描画装置。
  3. 前記塵埃除去ヘッドは、粘着ローラからなることを特徴とする請求項2に記載の露光描画装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105093854A (zh) * 2015-09-09 2015-11-25 合肥芯碁微电子装备有限公司 一种用于激光直写曝光机的自动粘尘装置
WO2022230847A1 (ja) * 2021-04-27 2022-11-03 株式会社ニコン 照明光学系、露光装置及びフラットパネルディスプレイの製造方法
KR20230039567A (ko) 2021-09-14 2023-03-21 가부시키가이샤 아도텟쿠 엔지니아린구 직접 묘화식 노광 장치
KR20230039566A (ko) 2021-09-14 2023-03-21 가부시키가이샤 아도텟쿠 엔지니아린구 직접 묘화식 노광 장치 및 직접 묘화식 노광 장치에 있어서의 스테이지 클리닝 방법

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