JP2009298578A - エレベータの呼び登録装置及びエレベータ装置 - Google Patents

エレベータの呼び登録装置及びエレベータ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】各ボタンユニットに階床の設定不要なエレベータの呼び登録装置の提供する。
【解決手段】主ボタン制御マイコン1は、情報21をシリアル送信する。ボタンユニット3aは情報21を最初のデータから受信し、受信終了後、ボタンB1のオンオフ情報B1をシリアル送信し、引き続き、情報21をオンオフ情報B1のデータ長ぶん情報21の最後のデータから最初のデータに向けて短くしシリアル送信し、情報22がシリアル送信される。ボタンユニット3bは情報22を受信し、受信終了後、ボタンB(2−1)、(B2−2)のオンオフ情報B(2−1)、(B2−2)をシリアル送信し、引き続き、情報22をオンオフ情報B(2−1)、(B2−2)のデータ長のぶん情報22の最後のデータから最初のデータに向けて短くして情報22を最初のデータからシリアル送信し、情報23がシリアルに送信される。
【選択図】図3

Description

この発明は、エレベータの呼び登録装置に関する。
従来のエレベータ呼び登録装置では多数のボタンを多くの配線で接続しているため配線が複雑となっていた。そのため対策として、特許文献1(例えば特許文献1の図2)に示すように、主ボタン制御基板6とボタンユニット7を赤外線通信によって環状に通信を行うものがある。このときの送信データが特許文献1の図3、図4に示されている。これらによる場合、各ボタンユニット7は階床コードとボタンのボタンON/OFF情報を受信データに付加して次のボタンユニット7に送る。
しかし、特許文献1の方式の場合、各ボタンユニットには自身の階床を設定する必要がある。この場合、ロータリスイッチなどを用いるとボタンが大きくなり、通信によって設定する場合は出荷前の設定作業が増えることとなる。
特開2006−21906号公報、エレベータの操作盤
特許文献1に記載のようなエレベータの操作盤では、各ボタンユニットに階床を設定しなければならず、設定作業が煩雑であるという課題があった。この発明は、各ボタンユニットに階床の設定不要な操作盤(エレベータの呼び登録装置)の提供を目的とする。
この発明のエレベータの呼び登録装置は、
情報を送受信する主ボタン制御部と、
1以上のボタンを備えるとともに、前記主ボタン制御部を通信の起点かつ終点とする一方向のシリアル通信により環状かつ直列に接続された複数のボタンユニットと
を備え、
前記主ボタン制御部は、
少なくとも前記複数のボタンユニットの有するボタンの総数ぶんのボタンのボタンオンオフ情報の格納可能なデータ長のデータ長情報をシリアル送信し、
前記複数のボタンユニットのうち前記主ボタン制御部の送信側に接続する第1ボタンユニットは、
前記主ボタン制御部によりシリアル送信された前記データ長情報を最初のデータから最後のデータまでシリアル受信し、前記データ長情報のシリアル受信が終了すると自己の有するボタンのボタンオンオフ情報をシリアル送信し、
引き続き、シリアル受信した前記データ長情報を既にシリアル送信した前記自己のボタンオンオフ情報のデータ長のぶんだけ前記データ長情報の最後のデータから最初のデータに向けてデータサイズを短くし、短くされた前記データ長情報を前記最初のデータからからシリアル送信し、
前記第1ボタンユニット以外のボタンユニットは、
他のボタンユニットから前記データ長情報と同じデータ長の同一データ長情報を最初のデータから最後のデータまでシリアル受信し、前記同一データ長情報のシリアル受信が終了すると自己の有するボタンのボタンオンオフ情報をシリアル送信し、
引き続き、シリアル受信した前記同一データ長情報を既にシリアル送信した前記自己のボタンオンオフ情報のデータ長のぶんだけ前記同一データ長情報の最後のデータから最初のデータに向けてデータサイズを短くし、短くされた前記同一データ長情報を最初のデータからシリアル送信することを特徴とする。
この発明により、各ボタンユニットの階床設定の不要なエレベータの呼び登録装置を提供できる。
実施の形態1.
図1は実施の形態1のエレベータの呼び登録装置100(以下、呼び登録装置100という)の構成図である。
(1)呼び登録装置100は、主ボタン制御マイコン1(主ボタン制御部)を備えた主ボタン制御基板2と、複数のボタンユニット3a〜3pを備えている。ボタンユニット3a〜3pは、副ボタン制御回路4a〜4pを備えている。なお、区別しなくてもわかる場合は、ボタンユニット3、副ボタン制御回路4のように記載する。
(2)かご操作盤内に設置される主ボタン制御基板2とボタン制御ユニット3とは、通信配線5、6(6a,6b,6c)、7によって環状に接続される。通信配線7以外は、データ線、同期線、GND線、電源線を有する。
(3)主ボタン制御基板2内には、主ボタン制御マイコン1が設けられている。
(4)各ボタンユニット3内には、副ボタン制御回路4が設けられており、主ボタン制御マイコン1や他のボタンユニット3とシリアル通信する。ボタンユニット3aにはボタン31が接続されている。他のボタンユニットも同様である。
(5)主ボタン制御マイコン1の送信データは、ボタンユニット3a(第1ボタンユニット)が受信し、ボタンユニット3aの送信データはボタンユニット3bが受信する・・・というように、一方通行(一方向の)のシリアル通信を行う。最後に接続されたボタンユニット(図1ではボタンユニット3p)は、主ボタン制御マイコン1に接続されており、ボタンユニット3pの送信データは、主ボタン制御マイコン1が受信する。
(同期方式)
図1では、例として同期通信方式の場合の配線を示しているが一般的な調歩同期方式でも良い。また電源配線も別に設けているが電源配線に通信データを重畳する方式でも良い。
(動作の説明)
図2は、主ボタン制御マイコン1および副ボタン制御装置4の通信データのフォーマットを示す。図2において、例えばL15は15番目に接続されたボタンの点灯/消灯情報を示す。また、例えばB2は2番目に接続されたボタンのボタンON/OFF情報(ボタンオンオフ情報)を示す。「ボタンON/OFF情報」とは、ボタンユニットのボタンが押された場合には「ON」(ビット=1)を示し、押されていない場合はOFF(ビット=0)を示す1ビットの情報である。
(主ボタン制御マイコン1)
主ボタン制御マイコン1からは、各ボタンの点灯/消灯情報(図2の情報11)を送信する。すなわち主ボタン制御マイコン1は、図2の点灯/消灯情報である情報11(データ長情報)を、L16、L15、L14・・・L1(このL16等は、いずれも消灯は0、点灯は1の1ビットデータであり、L16〜L1は16ビットのデータ長である)の順に、シリアルに送出する。このように図2の左側のデータから先に送出する。つまりL16を最初に出し最後にL1を出す。
(ボタンユニット3a)
図2の情報12は、ボタンユニット3aがボタンユニット3bに向けて送信する情報である。主ボタン制御マイコン1の送信側に最初に接続されるボタンユニット3a(第1ボタンユニット)は、主ボタン制御マイコン1からの送信データである情報11の受信に同期して送信する。つまり、ボタンユニット3aは、情報11を受信すると、最初に自身のボタンON/OFF情報である「B1」(このB1は、OFFは0、ONは1である1ビットデータである。以下に示すB2〜B16も同様である)を出し、次に直前に受信したL16を出し、その後は受信したデータ順にL15、14・・・L2までを出し、L1は出さない。これによりボタンユニット3aの送信する情報12は、主ボタン制御マイコン1の送信データ(情報11)と同じデータ長となる。L1は送出されないが、L1は1番目に接続されるボタンユニット3aの点灯/消灯情報なので、次以降のボタンユニットに送る必要がない。
(ボタンユニット3b)
図2の情報13は、ボタンユニット3bがボタンユニット3cに送信する情報である。ボタンユニット3bは、ボタンユニット3aから情報12を受信すると、ボタンユニット3aと同じ動作をする。つまりボタンユニット3bは、情報12を受信すると、最初に自身のボタンON/OFF情報(B2)を送信し、その後、受信した情報12を最初のデータ(B1)からL3までを送信する。これによりボタンユニット3bの送信する情報13は、主ボタン制御マイコン1の送信データ(情報11)と同じデータ長となる。ボタンユニット3c以降も同様である。
(ボタンユニット3p)
図2の情報14は、ボタンユニット3pが主ボタン制御マイコン1に送信する情報である。最後に接続されるボタンユニット3pは、最初に自身のボタンON/OFF情報(B16)を出し、その後は、受信したデータ、B15、14、13・・・B1を順に送る。これを主ボタン制御マイコン1が受信する。これによりボタンユニット3pの送信する情報14は、主ボタン制御マイコン1の送信データ(情報11)と同じデータ長となる。
(ボタンが複数の場合)
図1、2では副ボタン制御回路には1つのボタンが接続されている。しかし、これは一例であり一つの副ボタン制御回路には複数のボタンが接続しても良い。すなわち、一つのボタンユニットは、複数のボタンを備えても構わない。その場合は、副ボタン制御回路3は、それぞれのボタンに対応した複数のボタンON/OFF情報を最初に送信し、その後、受信したデータを送信した複数のボタンON/OFF情報のぶんだけ最後のデータのからデータ長を短くして送信する。すなわち受信した情報の内、最後のボタンの接続数ぶんのデータは送信しない。これによりボタンが1つ接続されている場合と同様に動作することができる。
図3は、ボタンユニット3bが2つのボタン(2−1)、ボタン(2−2)を持つ例を示す図である。図3を参照して、ボタンユニットが複数のボタンを有する場合を説明する。ボタンユニット3a、3bは、主ボタン制御マイコン1をシリアル通信の起点かつ終点とする一方向のシリアル通信により環状かつ直列に接続されている。主ボタン制御マイコン1は、データ長Nの情報21(データ長情報)をシリアルに送信する。情報21は、少なくともボタンユニット3a,3bの有するボタンの総数ぶん(図3の場合は3個)のボタンのボタンON/OFF情報の格納可能なデータ長である。
(ボタンユニット3a)
主ボタン制御マイコンの送信側に接続するボタンユニット3a(第1ボタンユニット)は、主ボタン制御マイコンによりシリアル送信された情報21を最初のデータから最後のデータまでシリアル受信する。ボタンユニット3aは、情報21のシリアル受信が終了すると自己の有するボタンB1のボタンON/OFF情報B1をシリアル送信し、引き続き、情報21を既にシリアル送信したボタンB1のボタンON/OFF情報のデータ長のぶんだけ情報21の最後のデータから最初のデータに向けてデータサイズを短くし、短くされた情報21(N−B1の部分)を最初のデータからからシリアル送信する。これにより、ボタンユニット3aからは、情報21と同じデータ長Nの情報22がボタンユニット3bにシリアルに送信される。
(ボタンユニット3b)
ボタンユニット3bは、ボタンユニット3aから情報21と同じデータ長の情報22(同一データ長情報)を最初のデータから最後のデータまでシリアル受信し、情報22のシリアル受信が終了すると自己の有するボタン(B2−1)、ボタン(B2−2)のそれぞれのボタンON/OFF情報をボタンON/OFF情報(B2−2)、(B2−1)の順序でシリアル送信し、引き続き、シリアル受信した情報22を既にシリアル送信したのボタンON/OFF情報(B2−2)、(B2−1)のデータ長のぶんだけ情報22の最後のデータから最初のデータに向けてデータサイズを短くし、短くされた情報22を最初のデータからシリアル送信する。これにより、ボタンユニット3bからは、情報21と同じデータ長Nの情報23が主ボタン制御マイコン1にシリアルに送信される。なお、ボタンユニット3bは、ボタンON/OFF情報(B2−2)、ボタンON/OFF情報(B2−2)を送信するのであるが、これらの送信順序は、予め設定されている。図3に示すように主ボタン制御マイコン1は、情報23として、ボタンON/OFF情報(B2−2)、ボタンON/OFF情報(B2−1)、ボタンON/OFF情報(B1)の順にシリアルに受信するので、この受信順序により、ボタンとボタンON/OFF情報とを対応させることができる。
なお、図1、図2の例では、ボタン16個の場合(データ長:16ビット)に関して説明したが、データ長を長くすることでボタン何個にも対応可能である。ただしデータ長を可変にしておくとボタンユニット3にデータ長の設定をする必要が生じるので、利用するボタンの最大数を事前に主ボタン制御マイコン1に設定しておくこととなる。例えば主ボタン制御マイコン1にボタンの最大数を64と設定した場合は、主ボタン制御マイコン1は、最後に接続されたボタンユニットから送信された情報に含まれるデータの受信順序(主ボタン制御マイコン1には、データの受信順序とボタンとの対応が格納されている)から最大64個のボタンについて、各ボタンのON/OFFを判定することができる。64個と設定した場合、ボタンの数は64個より少なくても構わない。
以上説明したように、副ボタン制御回路4は、最初に自身のボタンON/OFF情報を送信し、その後は受信データを1bit(複数ボタンが接続される場合は接続数bit(そのボタン数のビット))遅らせて送信するだけなので、マイコンを使用しても実現できるが、シフトレジスタなどの標準ロジックIC(Integrated Circuit)を組合せても実現は可能であり、小型化が容易である。
また、上記のように構成することで、各ボタンユニット3への階床や接続順の設定は不要となり、ボタンユニットの接続する順番によって制御することができ、設定が不要になることで、事前の設定作業を行うことなくボタンユニット3の小型化を容易にすることができる。
以上説明した呼び登録装置100により、各ボタンユニットの階床設定をすることなくシリアル通信が可能となり、呼び登録装置内のボタン配線を減らすことができる。同時に主ボタン制御基板の配線用コネクタを減らし小型化を可能にできる。また、呼び登録装置100を備えたエレベータ装置とすることで、呼び登録装置に階床情報の設定が不要なエレベータ装置を提供できる。
実施の形態1のエレベータの呼び登録装置100の構成図。 実施の形態1の通信データのデータフォーマットを示す図。 実施の形態1のボタンユニットが複数のボタンを持つ場合を示す図。
符号の説明
1 主ボタン制御マイコン、2 主ボタン制御基板、3a,3b,3c,3p ボタンユニット、4a,4b,4c,4p 副ボタン制御回路、5,6b,6b,6c,7 通信配線、100 呼び登録装置。

Claims (5)

  1. 情報を送受信する主ボタン制御部と、
    1以上のボタンを備えるとともに、前記主ボタン制御部を通信の起点かつ終点とする一方向のシリアル通信により環状かつ直列に接続された複数のボタンユニットと
    を備え、
    前記主ボタン制御部は、
    少なくとも前記複数のボタンユニットの有するボタンの総数ぶんのボタンのボタンオンオフ情報の格納可能なデータ長のデータ長情報をシリアル送信し、
    前記複数のボタンユニットのうち前記主ボタン制御部の送信側に接続する第1ボタンユニットは、
    前記主ボタン制御部によりシリアル送信された前記データ長情報を最初のデータから最後のデータまでシリアル受信し、前記データ長情報のシリアル受信が終了すると自己の有するボタンのボタンオンオフ情報をシリアル送信し、引き続き、シリアル受信した前記データ長情報を既にシリアル送信した前記自己のボタンオンオフ情報のデータ長のぶんだけ前記データ長情報の最後のデータから最初のデータに向けてデータサイズを短くし、短くされた前記データ長情報を前記最初のデータからからシリアル送信し、
    前記第1ボタンユニット以外のボタンユニットは、
    他のボタンユニットから前記データ長情報と同じデータ長の同一データ長情報を最初のデータから最後のデータまでシリアル受信し、前記同一データ長情報のシリアル受信が終了すると自己の有するボタンのボタンオンオフ情報をシリアル送信し、引き続き、シリアル受信した前記同一データ長情報を既にシリアル送信した前記自己のボタンオンオフ情報のデータ長のぶんだけ前記同一データ長情報の最後のデータから最初のデータに向けてデータサイズを短くし、短くされた前記同一データ長情報を最初のデータからシリアル送信することを特徴とするエレベータの呼び登録装置。
  2. 前記第1ボタンユニット以外の少なくともいずれかのボタンユニットは、
    複数のボタンを有し、
    複数のボタンを有する前記ボタンユニットは、
    前記同一データ長情報のシリアル受信が終了すると、自己の有する複数のボタンのボタンオンオフ情報を予め決められた順序でシリアル送信することを特徴とする請求項1記載のエレベータの呼び登録装置。
  3. 前記第1ボタンユニットは、
    複数のボタンを有し、前記データ長情報のシリアル受信が終了すると、自己の有する複数のボタンのボタンオンオフ情報予め決められた順序でシリアル送信することを特徴とする請求項1また2のいずれかに記載のエレベータの呼び登録装置。
  4. 前記主ボタン制御部は、
    前記データ長情報として、前記複数のボタンユニットの有するボタンの総数のビット長のシリアル信号をシリアル送信することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のエレベータの呼び登録装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のエレベータの呼び登録装置を備えたことを特徴とするエレベータ装置。
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