JP2009297480A - 車イスにおいてハンドブレーキのかけ忘れによる転倒事故を防止する装置 - Google Patents

車イスにおいてハンドブレーキのかけ忘れによる転倒事故を防止する装置 Download PDF

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Abstract

【課題】座るときや立ち上がるときにハンドブレーキをかけ忘れて肘パットに手をついて座ったり、立ち上がったりするとき、車イスが後方に移動しない車イスを提供する。
【解決手段】車イスの肘パットに受動肘パットを取り付け、下部のシャーシーに支え棒を取り付け、受動肘パットに手をつくと下部のシャーシーに取り付けたステップ25が下がり、ステップの先端が接地し、車イスが後方に移動しないように支え棒が突っ張り、受動肘パットから手を離すとステップは上がり車イスは普通に動く。
【選択図】図10

Description

技術の分野
この発明は、車イスの昇降時にハンドブレーキをかけ忘れたときに起こる転倒事故を防止する技術に関する。
従来の車イスでは、車イスの昇降時に転倒事故を防止するために介助者が付き添い車イスを押さえて乗り降りするか、介助者が、また、介助者がいない場合は車イスに乗っている本人が車イスに付いている図1の手動のハンドブレーキで後輪をロックして車イスが動かないようにして乗り降りを行います。
この手動のハンドブレーキで後輪をロックすることを忘れたときに転倒事故が起こります。
この転倒事故は、車イスに乗るときや降りるときに車イスを支えにして車イスに体重がかかったときに車イスが移動することで起こり、車イスを支えにしないで乗り降りを行った場合はこの事故は起こりません。
車イスに乗るときは、後輪がロックされていない状態で車イスの肘パットに手をついて乗ろうとした場合、後輪がロックされていませんので車イスは後退しますが、乗ろうとした人は車イスに乗るために車イスに向かって立っているため身体が前のめりになり、足を一歩前に出すことで大きな事故となりません。
しかし、後輪がロックされていない状態で車イスに乗ったままで降りようとしたときは、肘パットに手をついて降りようとした場合、後輪がロックされていませんので車イスは後方に動きます。
この場合、乗るときと異なり人は降りるために車イスの前方を向いて立とうとしていますので、車イスが後方に動くことで体重が後方に残ったままになり後ろに倒れることになります。
人が後方に倒れた場合、尻餅をついたり、腰を打ったり、頭を打ったりと大きな事故になります。
従来のこのような事故を防止する装置では、車イスの座シートに座ったときにシートが布などでできているためシートが下がることを利用したり、座シートにセンサーを取り付けたりなど、座シートに座ったことによる座席シートの変化をとらえています。
一方、車イスの後退を止める構造は、車イスに付いている後輪のブレーキを作動させたり、車輪のリムにブレーキ装置を取り付けたりなどして、座席シートの変化をこれらの後退を止める構造に伝達して車イスを動かなくしています。
ですので、座席シートに座っているときだけ車イスが動き、座席シートから身体が離れると後輪をロックする方法が取られています。
しかしながら、従来の車イスの転倒事故防止装置では、ブレーキ動作の起点を座シートの上下移動などの変化を利用し、その変化をとらえる方法や位置の違いによって、座る位置が背もたれを利用しないように浅く座る人や背もたれにもたれかかるように深く座る人によってブレーキが効かなくなったり、また、座席シートにクッションなどを利用している場合もブレーキが作動しにくくなったり、子供や痩せた人の場合、体重が軽いで作動しにくくなるなどの問題がありました。
また、車イスを止める機構は、後輪を動かないようするため車イスに付いているブレーキを作動させたり、車輪のリムを利用して車イスに付いているブレーキ以外に新たなブレーキシステムを取り付けて後輪をロックして動かないようにすることで転倒を防止しているが、いずれの場合も仕組みが複雑になり、そのため、車イスメーカーが転倒防止装置付き車イスとして組み付けた商品としての商品化は可能ですが、車イスを既にご利用になられている車イスに後から取り付けることが非常に困難です。
ブレーキシステムが車イスの車輪のリムを利用して止める機構であったり、車輪のリムにブレーキシステムを取り付ける場合は、車輪のリムが変形し初期性能が維持できないなどの問題点があった。
座席シートに座ったときに車イスの後輪が動き、座席シートから離れると後輪がロックされるという構造のため、車イスを折りたたんだときや無人で車イスを動かそうとしたときは、ブレーキがかかった状態になっており、移動させるときに車イスの後輪が回らず移動させづらくなります。
そのため、後輪のロックを解除させるために新たに解除装置を取り付ける必要性が生じ、この解除装置を作動させて車イスが無人のときに後輪が動くようにして移動させます。
しかし、この解除装置は車イスのハンドブレーキをかけ忘れて転倒事故を起こすのと同じように、解除装置の解除を元に戻すのを忘れても転倒事故を起こすことになります。
座席シートを利用し、後輪を直接ロックさせ、解除装置が必要とするため、構造が複雑になり装置が複雑となります。そのため、イニシャルコストが非常に高価となり、更に車イスに取り付けることが簡単にできなくなり、既に利用されている車イスに後から取り付けることはとても困難となります。
そこで、この発明は、車イスにおける転倒事故は、手動のハンドブレーキをかけ忘れた際に、車イスを支えとせず車イスに体重をかけずに立ち上がったときは転倒事故は起きませんが、逆に車イスを支えにして乗り降りをした際に転倒事故が起こります。
車イスに座っていて立ち上がる際や車イスに座ろうとする際は、肘パットに手をついて立ち上がったり座ったりします。
特に重大な転倒事故が多いと考えられるのは座っていて立ち上がるときであり、そのときの車イスに座っている姿勢を考えると肘が車イスの肘パットの背もたれ側の後部にあり、反対に手は肘パットの前部にあります。このままの状態で立ち上がろうとすると、立ち上がるときは肘パットの前部を支えとして立ち上がりますので肘パットの前方に体重がかかります。
そこで、肘パットがシーソーのように肘パットのほぼ中央部を中心に上下に動く肘パットを新たに設置して、この動く肘パットの前部に体重がかかり下に下がると後部が上にあがります。
その後部には、ワイヤーが取り付けてあり、ワイヤーが上方向に引き上げられます。
一方、転倒防止となる車イスの後退防止装置は、従来の後輪をロックさせる方法でなく、車イスの下部のシャーシー部に支え棒を組み付けた部品を取り付け、上記の動く肘パット部でワイヤーが引っ張られると下部のシャーシー部に取り付けた支え棒の片側が引き上げられ、支え棒の反対側が下がり、下がった方の支え棒の先端が接地して、車イスが後退しようとすると支え棒が突っ張り、車イスの後退を止める構造になっています。
また、車イスを支えにして乗り降りをしたときだけ支え棒が作動しますので、折りたたんで移動させたり、折りたたまずに無人で移動させるのも問題なく移動ができ、更に、解除装置がありませんので、解除装置の解除を元に戻すことを忘れることによる転倒事故もなく、また、構造が簡単ですので、既にご利用になっている車イスにも後から取け付けることができる車イスにおける転倒事故を防止する装置を提供することを課題とする。
以上の課題を解決するために、第一の発明は、車イスにおいて車イスに付いている手動ブレーキをかけ忘れたときに肘パットに手をついて立ち上がると車イスが後退することで転倒事故が起こります。
この転倒事故を防止するために車イスの肘パットに受動肘パットを取り付け、この受動肘パットがシーソーのように支点を中心に前部と後部が互い違いに上下に動く構造になっており、受動肘パットの前部に体重がかかると前部が下がり後部が上がります。
この受動肘パット後部にはワイヤーが取り付けてあり、そのワイヤーが引っ張られて、車イスのシャーシーのベースパイプ及びテッピングバーと後部主柱に、支え棒を組み付けた部品を取り付け、受動肘パット部でワイヤーが引っ張られると支え棒の片側が引き上げられ、支え棒の反対側が下がり、下がった方の支え棒の先端が接地して、車イスが後退しようとすると支え棒が突っ張り、車イスの後退を止めることで転倒事故を防止することを特徴とする車イスの転倒事故を防止する装置。
また、第二の発明は、支え棒は、2本の棒で構成されており、支え棒の先端が接地しているとき車イスが後退しようとすると、支え棒は突っ張り車イスが後退しないようになるが、前進しようとすると支え棒の先端部が後方に跳ね上がる構造を有することを特徴とする車イスの転倒事故を防止する装置である。
また、第三の発明は、支え棒の取り付けは、取り付け位置が上下に調整が可能であるため車輪の大きさやシャーシーの高さに関係なく、また、転倒防止の方法は支え棒の先端を接地させて突っ張る構造で車イスのブレーキの構造に関係がないため全体に構造が簡単になり、既に利用中の車イスにも取り付けることが可能であることを特徴とする車イスの転倒事故を防止する装置である。
また、第四の発明は、受動肘パットに手をついたときの前部が下方向に下がる距離を調整できる調整ネジがあり、この下に下がる距離を調整することで後部に付いているワイヤーの引っ張り具合を調整することができ、このネジを調整することで支え棒の接地角度を調整できることを特徴とする車イスの転倒事故を防止する装置である。
また、第五の発明は、車イスから立ち上がろうと肘パットに手をついたときにのみ作動する構造ですので、装置の作動を解除する装置を有しないことを特徴とする請求項1記載の車イスの転倒事故を防止する装置。
本発明は次のような効果を秦する。
第一の発明によれば、車イスの転倒事故は、車イスを支えにして肘パットに手をついて立ち上がろうとしたときに、車イスが後退することで転倒事故が起こります。
そこで、車イスの肘パットにシーソーのようになった受動肘パットを取り付け、その受動肘パットに手をつくと受動肘パットの前部が下がり後部が上昇し、後部にワイヤーがあり、ワイヤーにて下部のベースパイプ及びテッピングバーと後部主柱に取り付けた支え棒を作動させて、支え棒の先端が接地して車イスが後退しないように支えとなり転倒事故を防止する装置である。
受動肘パットに手をついて車イスを支えにして立ち上がろうとしたときだけ車イスが後退しようとすることが防止できる装置である。
第二の発明によれば、支え棒の中央付近で折れ曲がる構造になっており、車イス乗車時に肘パットに体重がかかり、支え棒の先端が接地しても、先端が後方に跳ね上がる構造になっており、車イスが後方に移動しようとしたときのみ接地して支えとなり後退しないようになっている車イスの転倒事故を防止できる装置である。
第三の発明によれば、支え棒の取付位置を上下に調整が可能なため、後輪の大きさの違いによるベースパイプと地面との距離の違いを調整し、支え棒の接地角度を調整できることができ、更に、転倒防止の方法を車イスに付いているブレーキを作動させるとか、その他の方法で後輪をロックさせるのではなく、ただ、後退しないように支え棒を組み立てた部材を取り付けるだけの構造ですの、構造が簡単で、取り付けも簡単であり、既にご利用になられている車イスにも取り付けることが可能となる車イス転倒事故防止装置である。
第四の発明によれば、車イスの構造の違いによる支え棒の接地角度に違いを第三の発明の支え棒の取付位置の調整以外に受動肘パットの傾斜角度を調整できることで、支え棒の接地角度などの調整もできる構造となっているため、車イスの後輪の位置やシャーシーの高さに関係なく取り付けることが可能となる車イス転倒事故防止装置である。
第五の発明によれば、車イスから立ち上がろうと肘パットに手をついたときのみ作動する構造ですので、装置の作動を解除する装置を有しないため、構造が簡単となり取り付けが簡単となり、また、解除装置がないので解除装置の解除を元に戻すことを忘れたことによる新たな事故が起こらない車イス転倒事故を防止する装置である。
この発明の一実施形態を図1〜図15に示す。
図1は、本発明を説明するにあたり、必要となる車イスの各部の名称と役割を表します。
肘パット1は車イスに乗っているときに手をのせたりするところで、昇降時には比較的多くの人が手を付くところでです。
ベースパイプ2は車イスの一番下部にあるシャーシーの一部です。
テッピングバー3はベースパイプ2を後方に延長した形のパイプで、介助者が前輪を上げるときに踏むところで、前輪を持ち上げて回転させたりするときに使います。
後部主柱4はベースパイプ2とテッピンバー3に対して、上方向に垂直に取り付けられたパイプで、この後部主柱4に後輪6が取り付けられています。
ハンドブレーキ5は車イスの昇降時にこのハンドブレーキ5を引き、後輪6をロックしてから昇降を行います。しかし、このハンドブレーキ5を掛け忘れて肘パット1に手をついて乗り降りしようとした場合に車イスが後退して転倒事故がおこります。
クロスパイプ7は、車イスの折りたたみを可能とするための部品で車イスを使用するときはクロスパイプ中央の支点を中心に開き、閉じるときは開いている角度が狭くなり折りたたむ事ができる。
図2は、本発明の転倒防止装置の肘パット1に取り付け、本システムの起点となる部分の構造図です。
肘パット取付部8は、車イスの肘パット1にかぶせるように取り付ける部分です。
受動肘パット9は、車イスから降りるときや乗るときに手をつき、本システムの起点となる部分です。
受動肘パット回転支点10は、肘パット取付部8と受動肘パット部9を組み合わせている部分で、肘パット取付部8は上方向に板があり、受動肘パット部9は下方向に板があり、受動肘パット部9の板が肘パット取付部8の板を挟むようにあり、その中央部にピンを入れ、この部分を中心に受動肘パット9の前方に手をついた場合、前方が下がり、後方が上がる動きをします。
受動肘パット受け11は、受動肘パット9の後部に体重が掛かっても後部が下がらないようにするための肘パット取付部8にある突起部です。
受動肘パット9の動きを下部に伝達するためブレーキワイヤー13を固定するワイヤーロック12があり、受動肘パット9の前部が下がれば、受動肘パット回転支点10を中心に後部が上がり、ワイヤーロック12が上昇して、ブレーキワイヤー13が引っ張られ下部装置にその動きを伝えます。
角度調整板14は肘パット取付部8の上部に組み付けられた部品で、受動肘パット9が昇降時に手をついたときに受動肘パット9の前方が下方向に下がる角度を調整することができる部品で、角度を調整することで、ブレーキワイヤー13の移動距離を調整することができ支え棒の接地角度を調整することができます。
この調整は車イスによって、車イスのベースパイプと地面の距離が異なりますので、その角度を調整するためです。
角度調整ネジ15は角度調整板14と共に肘パット取付部8の上部にある部品で、角度調整ネジ15を回すと、角度調整板14は、前後に移動します。
この角度調整板14が前後に移動することで、受動肘パット9が下方向に下がる角度を調整することができます。
押しバネ16は、肘パット取付部8の上部にある部品で、昇降時に受動肘パット9に手をついたときに前方が下がり、手を離したときに受動肘パット9が元の位置に戻るためにバネで押し上げて受動肘パット9を元に戻します。
この押しバネ16と受動肘パット受け11とで受動パット9は平行に保たれています。
取付穴17は肘パット取付部8の側面にあり、メネジが切ってあり、ネジにて肘パット1に固定するための取付穴です。
図3は図2の本発明の転倒防止装置を本システムの起点となる部分を車イスの肘パット1に組み付ける方法を表します。
車イスの肘パット1に肘パット取付部8をかぶせるように置き、取付穴17に取付ビス18を締め付けて肘パット1に固定します。
図4は、図2の本発明の転倒防止装置を肘パット1に取り付け、本システムの起点となる部分を図1の肘パット1に取り付けた後を表す。
図5は、本装置に係わる車イスのシャーシー部に下部部品を取り付けるための説明に必要となるシャーシー部を内側から表した図です。
図6は、本装置に係わる車イスのシャーシー部に下部部品を取り付けるためのベースパイプ取付板内側19とベースパイプ取付板外側20をシャーシー部への取り付け方を表した図です。
車イスのシャーシー部にベースパイプ取付板内側19をベースパイプ2・テッピングバー3・後部主柱4の内側から、ベースパイプ取付板外側20は、ベースパイプ2・テッピングバー3・後部主柱4と後輪6の間からベースパイプ2・テッピングバー3・後部主柱4の外側から、それぞれが、ベースパイプ2・テッピングバー3・後部主柱4を挟むように取り付け、取付ボルト21で締め付けて固定します。
そのとき、ベースパイプ取付板外側20に取り付けてある取付板移動防止ピン22を後部支柱4を挟むように取り付けます。
この取付板移動防止ピン22は、ベースパイプ取付板内惻19とベースパイプ取付板外側20を取付ボルト21だけ挟んでいるだけでは動く可能性があるため、この取付板移動防止ピン22で後部主柱4を挟んで動かないようにしている。
図7は、本装置に係わる車イスのシャーシー部に下部部品を取り付けるためのベースパイプ取付板内側19とベースパイプ取付板外側20をシャーシー部に取り付けた後の図です。
図8は、本装置に係わる車イスのシャーシー部に取り付ける支え棒を組み込んだ部品の詳細を表す図です。
ブレーキワイヤー13は図2で説明したブレーキワイヤー13の反対側です。
ステップ取付板23は、下部部品が組み付けられる板で、各種部品を組み付けてベースパイプ取付板内部19に取り付けます。
車イスの後退を防止する支え棒は、ステップ前部24とステップ後部25の2つのパーツで構成されており、ステップ前部24とステップ後部25はステップ後部支点27で1本となり、ステップ後部25はステップ後部支点27を中心に回転可能な構造である。
ステップ前部24は、ステップ前部支点26でステップ取付板23に組み付けられており、ブレーキワイヤー13の動作によりステップ前部支点26を中心に回転できる構造になっている。
ステップ上昇防止板28は、引きバネ30でステップ前部24を引っ張り上げており、ステップ前部24が必要以上に上昇しないための板である。
ステップ後部当たり止め29は、ステップ24にある切り欠けで、ステップ後部25がステップ後部支点27を中心にステップ後部25の先端が上部方向には回転できるが、下部方向には回転ができないようにするための当たり止めです。
引きバネ30は、ブレーキワイヤー13にてステップ前部24の先端が引っ張られるとステップ前部支点26を中心にステップ前部24の後部は下方向に下がります。このとき、引きバネ30は伸びた状態となり、ワイヤーブレーキ13が元に戻ると、引きバネ30が元に戻り、ステップ前部24の後部を引っ張り上げます。
ブレーキワイヤー固定板31は、ワイヤーブレーキを固定する板です。
ブレーキワイヤー調整ネジ32は、ワイヤーブレーキの長さを調整することができ、ステップの角度を調整することが出来ます。
図9は、本装置に係わる車イスのシャーシー部に取り付ける支え棒を組み込んだ部品を既にシャーシー部に取り付けたベースパイプ取付板内部側に取り付ける方法を表す図です。
図7のシャーシー部に取り付けた本装置に係わる車イスのシャーシー部に下部部品を取り付けるためのベースパイプ取付板内側19とベースパイプ取付板外側20に図8の部品をベースパイプ取付板内側19とステップ取付板23を張り合わせるようにし、取り付けボルトで締め付けて固定する。
図10は本装置に係わる車イスのシャーシー部に取り付ける支え棒を組み込んだ部品を既にシャーシー部に取り付けたベースパイプ取付板内部側に取り付けた後を表す図です。
実施形態の効果
この実施形態によれば、図11は、車イスに乗っている人の手が受動肘パット9に置いている状態を表します。
介助者が車イスを押して操作している場合、車イスに乗っている人は、手を受動肘パット9に図のように置いているか、自分の膝などにおいており、介助者が操作していない場合は、車イスを自走させいるときは、後輪6にあるハンドリムにあり、ハンドリムを回転させ後輪6を操作して後輪を回して前進したり後退したりしている。
介助者がいない場合は、車イスに乗っている人は、後輪6にあるハンドリムの操作で車イス停止させて、停止後、ハンドブレーキ5を操作して車イスの後輪6をロックしてから立ち上がります。
ハンドブレーキ5にて後輪6をロックしているときは転倒事故はおこりません。
図11の状態のままですと、車イスの下部に取り付けたステップ前部24は動かず、転倒防止装置は作動していない状態で車イスは自由に動きます。
通常受動肘パット9が取り付いていない車イスの場合、ハンドブレーキ5を操作しないで肘パット1に手をついて立ち上がろうとすると車イスは後方に移動し転倒事故が起こります。
受動肘パット9があっても受動肘パット9に手を突かないで立ち上がると車イスは後方に移動することが無く転倒事故は起こりません。
図12は、立ち上がろうとして受動肘パット9に手をつくと受動肘パット9の前方が下がり、手をついたときに動く方向Aに受動肘パット9の前方が下がり、受動肘パット9の後部が手をついたときに動くワイヤーの方向B方向に動き、ブレーキワイヤー13は上方向に引っ張り上げます。
ブレーキワイヤー13はこの動きにより上部に引っ張り上げられステップ前部24がステップ前方支点26を中心にして、手をついたときに動くステップ前部の方向Cに動き、ステップ後部25は、手をついたときに動くステップ後部の方向Dへと動き、引きバネ30は手をついたときの引きバネの方向Eに伸びます。
このとき、ステップ後部25の先端が接地して、突っ張り棒となり、車イスが後退しないようになる。
この状態から手を離すと、受動肘パット9は、押しバネ16で押し戻されて元に戻り、ステップ前部24とステップ後部25は引きバネ30で元に戻ります。
図13は車イスに乗っていて、介護者が前方に移動しているときに受動肘パット9の前方に手を突いたとき、ステップ前部24は引っ張られ、ステップ後部25は下がりますが、ステップ後部25が接地しても前進時のステップ後部の動きFとなりステップ後部25は跳ね上がる構造になっています。
図14−1と図14−2は、角度調整ネジ15を回して角度調整板14を前後に移動することで受動肘パット9が前方に傾く角度が変わることを表します。
図14−1角度調整板14を後方に移動させると受動肘パット9が前方に傾く角度が深くなり、角度調整板で調整できる大きい幅G1が大きくなります。
図14−2は角度調整板14を前方に移動させると受動肘パット9が前方に傾く角度が浅くなり、角度調整板で調整できる幅G2が小さくなります。
このことで、ステップ前部24を引っ張り上げる長さが変わり、ステップ後部25の接地角度の調整が可能となります。
図15は、ステップ取付板23に長穴が開けてあり、固定する際、上下に取り付ける位置を調整させることで、ステップ取付板の長穴で接地を調整できる幅Hだけステップ後部25の接地距離を調整可能となります。
車イスの肘パット1に図2の肘パットに本システムの起点となる受動肘パット部を取り付ける構造になっているため、取付が簡単で、車イスを選びません。
また、立ち上がるときに受動肘パット9に体重をかけ、受動肘パット9に体重がかかったときだけ装置が作動するため、車イスを折りたたんだときや車イスに人が乗っていないときに車イスの後輪が動かないと言うこともなく、車イスの乗り降りのときにのみ作動します。
車イスの転倒事故防止方法が後輪を固定すると言う方法でなく、車イスを後退しないようにするためステップ後部25の先端を接地させて後退させないと言う構造ですので、車イスの大きさ・後輪の大きさ・ブレーキの構造に関係なく取り付けることができます。
また、その構造のため解除装置を必要としませんので解除装置の解除を元に戻すことを忘れることによる転倒事故が起こりません。
後退を防止させるステップの取り付けも車イスのテッピンバー3・ベースパイプ2・後輪主柱4を挟んで取り付ける方法ですので、簡単に取付る事ができ、構造も簡単で安価で製作が可能となります。
他実施形態
図16は、車イスの後部主柱4とクロスパイプ7の距離が少ない場合におけるベースパイプ取付板内側19とベースパイプ取付板外側20の形状を表す。
図17は取付後を表す。
図7の実施形態では、後部主柱4とクロスパイプ7の間隔が広いため、テッピンバー3・ベースパイプ2・後輪主柱4に挟んでベースパイプ取付板内側19とベースパイプ取付板外側20を取り付けたとき、後輪支柱4からベースパイプ取付板内側19とベースパイプ取付板外側20が前方向に大きく出ているが、他の実施形態では、後部主柱4とクロスパイプ7の間隔が狭い車イスがあるため、テッピンバー3・ベースパイプ2・後輪主柱4を挟んで取り付けたとき、後輪支柱4からベースパイプ取付板内側19とベースパイプ取付板外側20が前方向に大きく出ているとクロスパイプ7に当たり、取付ることができなくなるため、ベースパイプ取付板外側20に取付板移動防止側面33を設けて、取付板移動防止ピン22の間に後部支柱4が配される構造にすることでベースパイプ取付板内側19とベースパイプ取付板外側20が後部主柱4の前方方向に出ないため、クロスパイプ7に当たらず取り付ることができる構造でも良い。
また、図8の実施形態では、ステップ24を引き上げるためのバネが引きバネ30であったが、他の実施形態では、ステップ前部支点26にねじりバネを取り付けて引きバネ30と同じ効果が得られる構造でも良い。
本装置に関わる車イスの各部の名称を表す。 本装置の動作の起点となる肘パット1に取り付ける受動肘パット部の各部の名称を表す。 図2の受動肘パット部を車イスの肘パットに取り付ける方法を表す。 車イスに図2の本装置の動作の起点となる受動肘パット部を車イスに取り付けた後の形状を表す。 本装置に関わる下部部品を取り付けるためのシャーシー部を内側から表した図です。 後輪に下部部品を取り付ける取付板を取り付ける方法を表す。 後輪に下部部品を取付板を取り付けた後の状態を表す。 後輪に取り付けた取付板に取り付ける下部部品を表す。 取付板に下部部品を取り付ける方法を表す。 後輪に下部部品取付板と下部部品を全てを取り付けた状態を表す。 本装置の不動時の状態を表す。 本装置の動作を表す。 車イスが前方に動いているときに誤って作動した場合のステップ後部の動きを表す。 受動肘パットの傾斜角度を角度調整板でワイヤーの動く距離が広く調整した場合を表す。 受動肘パットの傾斜角度を角度調整板でワイヤーの動く距離が短く調整した場合を表す。 取付板に下部部品の取り付け位置を上下に調整して取り付けることが可能であることを表す。 他の実施形態で取付板の形状が異なることを表す。 他の実施形態で図16の取付後の状態を表す。
符号の説明
1 肘パット 2 ベースパイプ
3 テッピングバー 4 後部主柱
5 ハンドブレーキ 6 後輪
7 クロスパイプ 8 肘パット取付部
9 受動肘パット 10 受動肘パット回転支点
11 受動肘パット受け 12 ワイヤーロック
13 ブレーキワイヤー 14 角度調整板
15 角度調整ネジ 16 押しバネ
17 取付穴 18 取付ビス
19 ベースパイプ取付板内側 20 ベースパイプ取付板外側
21 取付ボルト 22 取付板移動防止ピン
23 ステップ取付板 24 ステップ前部
25 ステップ後部 26 ステップ前部支点
27 ステップ後部支点 28 ステップ上昇防止板
29 ステップ後部当たり止め 30 引きバネ
31 ブレーキワイヤー固定板 32 ブレーキワイヤー固定ネジ
33 取付板移動防止側面
A 手をついたときに動く方向
B 手をついたときに動くワイヤーの方向
C 手をついたときに動くステップ前部の方向
D 手をついたときに動くステップ後部の方向
E 手をついたときの引きバネ
F 前進時にステップが下がったときのステップ後部の動き
G1 角度調整板で調整できる大きい幅
G2 角度調整板で調整できる小さい幅
H ステップ取付板の長穴で接地を調整できる幅

Claims (5)

  1. 車イスにおいて車イスに付いている手動ブレーキをかけ忘れた時に肘パットに手をついて立ち上がると車イスが後退することで転倒事故が起こります。
    この転倒事故を防止するために車イスの肘パットに受動肘パットを取り付け、この受動肘パットがシーソーのように支点を中心に前部と後部が互い違いに上下に動く構造になっており、受動肘パットの前部に体重がかかると前部が下がり後部が上がります。
    この受動肘パット後部にはワイヤーが取り付けてあり、そのワイヤーが引っ張られて、車イスのシャーシーのベースパイプ及びテッピングバーと後部主柱に、支え棒を組み付けた部品を取り付け、受動肘パット部でワイヤーが引っ張られると支え棒の片側が引き上げられ、支え棒の反対側が下がり、下がった方の支え棒の先端が接地して、車イスが後退しようとすると支え棒が突っ張り、車イスの後退を止めることで転倒事故を防止することを特徴とする車イスの転倒事故を防止する装置。
  2. 支え棒は、2本の棒で構成されており、支え棒の先端が接地しているとき車イスが後退しようとすると、支え棒は突っ張り車イスが後退しないようになるが、前進しようとすると支え棒の先端部が後方に跳ね上がる構造を有することを特徴とする請求項1記載の車イスの転倒事故を防止する装置。
  3. 支え棒の取り付けは、取り付け位置が上下に調整が可能であるため車輪の大きさやシャーシーの高さに関係なく、また、転倒防止の方法は支え棒の先端を接地させて突っ張る構造で車イスのブレーキの構造に関係がないため全体に構造が簡単になり、既に利用中の車イスにも取り付けることが可能であることを特徴とする請求項1記載の車イスの転倒事故を防止する装置。
  4. 受動肘パットに手をついた時の前部が下方向に下がる距離を調整できる調整ネジがあり、この下に下がる距離を調整することで後部に付いているワイヤーの引っ張り具合を調整することができ、このネジを調整することで支え棒の接地角度を調整できることを特徴とする請求項1記載の車イスの転倒事故を防止する装置。
  5. 車イスから立ち上がろうと肘パットに手をついたときにのみ作動する構造ですので、装置の作動を解除する装置を有しないことを特徴とする請求項1記載の車イスの転倒事故を防止する装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101406496B1 (ko) * 2010-11-24 2014-06-12 후란스 벳도 가부시키가이샤 브레이크 부착 휠체어

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