JP2009296516A - アナログスイッチおよびスイッチトキャパシタフィルタ - Google Patents

アナログスイッチおよびスイッチトキャパシタフィルタ Download PDF

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Abstract

【課題】MOSトランジスタの接合部における漏れ電流を抑制することができるアナログスイッチおよびこれを用いたスイッチトキャパシタフィルタを提供する。
【解決手段】スイッチトキャパシタフィルタ8を構成するアナログスイッチSW5の基板電位を切り替え可能に構成する。基板電位切替回路13は、キャパシタCs1からキャパシタCf1に電荷が転送される期間中には、PチャネルMOSトランジスタQp5の基板電位を電源電圧Vccに固定するとともにNチャネルMOSトランジスタQn5の基板電位を接地電位に固定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、入出力端子間にNチャネルMOSトランジスタとPチャネルMOSトランジスタとが並列接続されたアナログスイッチおよびこのアナログスイッチを用いたスイッチトキャパシタフィルタに関する。
半導体圧力センサは、その小型、高性能性が評価されて自動車エンジンの吸気管、排気管内の圧力検出等、自動車用以外ではガスメータ用途などに幅広く採用されている。一般に半導体圧力センサは応答性が良いため、高速の圧力変動の検出には都合が良い。しかし、高周波成分を除いた平均的圧力変動を検出したいような場合には、この高速応答性が返って逆効果になる。従って、そのような場合には、検出した値をローパスフィルタを通すことによって高周波成分を取り除き、目的とする低周波成分のみを取り出すことが行われている。
特許文献1には、上記ローパスフィルタの具体的な手段としてスイッチトキャパシタフィルタ(Switched Capacitor Filter)を用いたものが開示されている。このローパスフィルタは、1Hz程度の低いカットオフ周波数が必要とされる場合に、スイッチトキャパシタを構成するキャパシタの容量値を半導体集積回路で実現可能な小さい値に維持し、代わりにクロックパルスの周波数を1.5kHz程度まで下げる構成となっている。そして、クロックパルスの周波数を下げることに伴うアナログスイッチの漏れ電流を抑制するために、アナログスイッチを構成するMOSトランジスタの基板電位を回路の基準電位に固定するようにしている。
特開2006−129075号公報
特許文献1記載のスイッチトキャパシタフィルタは、入力電圧と出力電圧とに差が生じる期間において、基板電位を回路の基準電位に固定したアナログスイッチを構成するMOSトランジスタのソース(ドレイン)と基板との間のPN接合が順方向バイアスされ、これに伴う漏れ電流が発生するという問題があった。入力電圧と出力電圧との差は、特に入力電圧の振幅が大きい場合やスルーレートが高い場合に顕著になるため、上記スイッチトキャパシタフィルタでは、入力電圧の振幅やスルーレートを制限する必要があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、MOSトランジスタの接合部における漏れ電流を抑制することができるアナログスイッチおよびこれを用いたスイッチトキャパシタフィルタを提供することにある。
請求項1記載の手段によれば、アナログスイッチを構成するNチャネルMOSトランジスタが形成された第1領域の基板電位とPチャネルMOSトランジスタが形成された第2領域の基板電位とを切り替え可能に構成した。このように構成したアナログスイッチをスイッチトキャパシタフィルタに用いる際、スイッチトキャパシタフィルタの動作に応じて各基板電位を切り替えることにより、接合部における漏れ電流の発生を防止できる。すなわち、第1領域の基板電位と第2領域の基板電位とをいずれも入出力端子に印加されるスイッチトキャパシタフィルタでの基準電位に固定する第1の基板電位固定状態に設定している期間にあっては、第1領域の基板電位が印加される領域および第2領域の基板電位が印加される領域とアナログスイッチの入出力端子(各MOSトランジスタのソースまたはドレイン)との間に電位差が生じず、接合部における漏れ電流が発生しない。そして、入出力端子間にPN接合の順方向電圧を超える電位差が生じる期間に、第1領域の基板電位をスイッチトキャパシタフィルタでの低電位側電源電位に固定するとともに第2領域の基板電位を高電位側電源電位に固定する第2の基板電位固定状態に切り替えれば、第1領域の基板電位が印加される領域および第2領域の基板電位が印加される領域と各MOSトランジスタのソースまたはドレインとの間が順方向バイアスされることを抑制でき、接合部における漏れ電流の発生を防止できる。
請求項2記載の手段によれば、請求項1記載の手段と同様にアナログスイッチを構成するNチャネルMOSトランジスタが形成された第1領域の基板電位とPチャネルMOSトランジスタが形成された第2領域の基板電位とを切り替え可能に構成した。このように構成したアナログスイッチをスイッチトキャパシタフィルタに用いる際、スイッチトキャパシタフィルタの動作に応じて各基板電位を切り替えることにより、接合部における漏れ電流の発生を防止できる。さらに、各MOSトランジスタを、同一の半導体基板上において底面および側面が誘電体で囲まれた領域にそれぞれ形成した。このように、誘電体分離構造を採用することにより、第1領域および第2領域の各基板電位を容易に且つ任意に設定することが可能となる。
請求項3記載の手段によれば、第1〜第3のアナログスイッチがオンし且つ第4〜第6のアナログスイッチがオフする第1の状態においては、第1のキャパシタに信号入力電圧に応じた電荷を蓄積し、第2のキャパシタの電荷を放電し、第3のキャパシタの電荷を保持する。この第1の状態に続いて第1〜第6のアナログスイッチがいずれもオフする第2の状態においては、第1〜第3のキャパシタの電荷を保持する。この第2の状態に続いて第1〜第3のアナログスイッチがオフし且つ第4〜第6のアナログスイッチがオンする第3の状態においては、第2および第3のキャパシタを並列に接続し、電荷再分配により第1のキャパシタの電荷を第2および第3のキャパシタに移動させる。この第3の状態に続いて第1〜第6のアナログスイッチがいずれもオフする第4の状態においては、第1〜第3のキャパシタの電荷を保持する。これら第1〜第4の状態を繰り返すことによりローパスフィルタの作用が得られる。
また、第5のアナログスイッチとして請求項1または2記載のアナログスイッチを用い、第3の状態における電荷移動が行われる期間にあっては第2の基板電位固定状態で動作させ、第4の状態における電荷が保持される期間にあっては第1の基板電位固定状態で動作させる。これにより、上述したアナログスイッチを構成する各MOSトランジスタの接合部における漏れ電流の発生を防止できる。
請求項4記載の手段によれば、MOSトランジスタの第1領域の基板電位が印加される領域および第2領域の基板電位が印加される領域とソース(ドレイン)間には寄生容量(接合容量)が存在する。基板電位が変化すると、この寄生容量を通してその変化に応じた電荷がソース(ドレイン)領域に注入される。この余分な電荷は、第1、第2または第3のキャパシタに蓄えられた電荷に誤差を生じさせる要因、つまりスイッチトキャパシタフィルタの出力誤差の要因となる。また、第1の基板電位固定状態から第2の基板電位固定状態に切り替える際に蓄えられる電荷と、第2の基板電位固定状態から第1の基板電位固定状態に切り替える際に蓄えられる電荷とは、絶対値が同じであり且つ極性が逆のものとなる。そこで、本手段では、第5のアナログスイッチを、第1〜第3のキャパシタの電荷が保存されている期間中に、第1の基板電位固定状態から第2の基板電位固定状態に切り替え、さらに、同期間中に第2の基板電位固定状態から第1の基板電位固定状態に切り替える。このようにして、電位変化の極性が互いに異なる2回の基板電位切り替え動作を行うことで、寄生容量に蓄えられる電荷の影響をほぼ完全に排除することができる。
請求項5記載の手段によれば、第5のアナログスイッチを、第2の状態の期間中に第1の基板電位固定状態から第2の基板電位固定状態に切り替え、第3の状態において電荷移動が終了した後である予め定められた時点で第2の基板電位固定状態から第1の基板電位固定状態に切り替える。第3の状態における電荷移動は、回路定数により定まる時定数に基づいて収束する。そこで、電荷移動が収束するまでの時間を予め算出しておき、その時間に基づいて基板電位の切り替えタイミングを設定すれば、電位変化の極性が互いに異なる2回の基板電位切り替え動作をいずれも電荷が保存されている期間中に行うことになり、請求項4記載の手段と同様の作用および効果が得られる。
請求項6記載の手段によれば、第5のアナログスイッチを、第4の状態の最初に第2の基板電位固定状態から第1の基板電位固定状態に切り替えた後、同第4の状態の最後に第1の基板電位固定状態から第2の基板電位固定状態に切り替える。第4の状態の期間中は各キャパシタの電荷は保存されているので、このような期間中に電位変化の極性が互いに異なる2回の基板電位切り替え動作を行うことにより、請求項4記載の手段と同様の作用および効果が得られる。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
図3は、半導体圧力センサ装置の電気的構成を示している。半導体圧力センサ装置1は、半導体圧力センサ2で検出した信号を差動増幅回路3で増幅した後、ローパスフィルタ4を通すことによって低周波成分のみを検出するように構成されている。半導体圧力センサ2は、例えばシリコン基板の一部を薄肉にしてダイアフラムを形成し、その表層部にピエゾ抵抗素子(歪み抵抗ゲージ)G1〜G4を形成したものである。
ダイアフラムに圧力が加わった場合には、ダイアフラムおよびピエゾ抵抗素子G1〜G4に歪みが生じる。所定の向きの圧力が加わると、例えばピエゾ抵抗素子G1、G2の抵抗は高くなり、ピエゾ抵抗素子G3、G4の抵抗は低くなるように形成されている。これらピエゾ抵抗素子G1〜G4は、同じ抵抗変化を生ずるもの同士が隣り合わないようにブリッジ回路を構成するように接続されている。
ブリッジ回路におけるピエゾ抵抗素子G1とG3の接続点には、電源電圧Vddを供給する電源線5に接続された電流源6より定電流Iaが供給され、ピエゾ抵抗素子G2とG4の接続点は接地されている。このような回路構成の下でダイアフラムに所定の向きの圧力が加わると、ピエゾ抵抗素子G2とG3の接続点の電位Vp1は上昇し、ピエゾ抵抗素子G1とG4の接続点の電位Vp2は低下する。そして、その差電圧(Vp1−Vp2)は、ダイアフラムに加えられた圧力にほぼ比例した値となる。
半導体圧力センサ2から出力される差電圧(Vp2−Vp1)は、差動増幅回路3に入力される。差動増幅回路3は、演算増幅器OP1、OP2および抵抗R1〜R4から構成されている。ブリッジ回路の出力電圧Vp1、Vp2はそれぞれ演算増幅器OP1、OP2の非反転入力端子に入力されている。抵抗R1〜R4は、演算増幅器OP1の出力端子と、基準電圧Vrefを供給する電源線7との間に直列に接続されている。抵抗R1の両端は演算増幅器OP1の出力端子と反転入力端子との間に接続されている。抵抗R2の両端は演算増幅器OP1の反転入力端子と演算増幅器OP2の出力端子との間に接続されている。抵抗R3の両端は演算増幅器OP2の出力端子と反転入力端子との間に接続されている。抵抗R4の両端は演算増幅器OP2の反転入力端子と電源線7との間に接続されている。演算増幅器OP1の出力端子と電源線7との間の電圧が差動増幅回路3の出力電圧となる。
差動増幅回路3の出力電圧は、ローパスフィルタ4に入力される。ローパスフィルタ4は、スイッチトキャパシタフィルタ(以下、SCFと称す)8、分周回路9および発振回路10から構成されている。分周回路9は、発振回路10から与えられる基準クロックに基づいて、第1相クロックパルスφ1と、その反転信号である/φ1と、第2相クロックパルスφ2と、その反転信号である/φ2とを生成する。また、分周回路9は、基板電位切替信号φ3と、その反転信号である/φ3も生成する。SCF8は、各クロックパルスφ1、/φ1、φ2、/φ2と、基板電位切替信号φ3、/φ3とに基づいてフィルタ動作を行う。なお、図中では、クロックパルス/φ1は、φ1の上に−(バー)を付して示している。クロックパルス/φ2、/φ3についても/φ1と同様に示している。
図1は、SCFの電気的構成を示している。図1に示すように、SCF8は、演算増幅器11、第1、第2、第3のキャパシタCs1、Cs2、Cf1、第1〜第6のアナログスイッチSW1〜SW6、電圧源12および基板電位切替回路13から構成されている。第1〜第6のアナログスイッチSW1〜SW6は、それぞれ入出力端子間にNチャネルMOSトランジスタおよびPチャネルMOSトランジスタとが並列接続された構成となっている。第1〜第3のアナログスイッチSW1〜SW3は、2相クロックパルスφ1、φ2のうち第1相クロックパルスφ1がHレベル(アクティブレベル)の期間中のみ導通し、第4〜第6のアナログスイッチSW4〜SW6は、第2相クロックパルスφ2がHレベル(アクティブレベル)の期間中のみ導通する。
演算増幅器11は、単一の正の電源電圧Vcc(SCF8での高電位側電源電位)により動作し、その非反転入力端子は、ノードNrに接続されている。ノードNrには電圧源12により生成される基準電圧Vrefが印加されている。基準電圧Vrefは、SCF8を構成する各キャパシタCs1、Cs2、Cf1の充放電動作時の基準電位(SCF8での基準電位)であり、例えば電源電圧Vccの約1/2としている。このような基準電圧Vrefを印加するのは、演算増幅器11を単一電源で動作させるためである。また、接地電位GND(SCF8での低電位側電源電位)は例えば0Vであり、これら電源電圧Vcc、基準電圧Vrefおよび接地電位GNDの関係は下記(1)式に示すとおりである。
Vcc>Vref>GND …(1)
なお、演算増幅器11を正、負の2電源で動作させる場合には、基準電圧Vrefを例えば0Vにすればよい。
第1のアナログスイッチSW1は、信号入力端子14とノードN1(第1相互接続ノードに相当)との間に接続されている。第4のアナログスイッチSW4は、ノードN1とノードNrとの間に接続されている。第1のキャパシタCs1は、ノードN1とノードN2(第2相互接続ノードに相当)との間に接続されている。第2のアナログスイッチSW2は、ノードN2とノードNrとの間に接続されている。第5のアナログスイッチSW5は、ノードN2と演算増幅器11の反転入力端子との間に接続されている。第2のキャパシタCs2は、ノードN2とノードN3(第3相互接続ノードに相当)との間に接続されている。第3のキャパシタCf1は、演算増幅器11の反転入力端子と演算増幅器11の出力端子との間に接続されている。第3のアナログスイッチSW3は、ノードN3とノードNrとの間に接続されている。第6のアナログスイッチSW6は、ノードN3と演算増幅器11の出力端子との間に接続されている。演算増幅器11の出力端子は、信号出力端子15に接続されている。
第1〜第4のアナログスイッチSW1〜SW4および第6のアナログスイッチSW6を構成する各NチャネルMOSトランジスタのバックゲート(基板)は接地電位に固定され、各PチャネルMOSトランジスタのバックゲートは電源電圧Vccに固定されている。これに対し、第5のアナログスイッチSW5のバックゲート電位(基板電位)は、基板電位切替信号φ3、/φ3に基づいて動作する基板電位切替回路13により切り替え可能に構成されている。なお、図1では、第5のアナログスイッチSW5の基板電位を基準電圧Vrefに固定した状態を示している。
図2は、基板電位切替回路の具体的構成例を示している。図2に示すように、基板電位切替回路13は、CMOS構成のアナログスイッチからなるスイッチ21〜24により構成されている。スイッチ21および24は、基板電位切替信号φ3がHレベル(アクティブレベル)の期間にのみ導通状態となる。スイッチ22および23は、基板電位切替信号φ3がLレベル(インアクティブレベル)の期間にのみ導通状態となる。
スイッチ21は、電源電圧Vccを供給する電源線25と第5のアナログスイッチSW5を構成するPチャネルMOSトランジスタQp5のバックゲートとの間に接続されている。スイッチ22は、基準電圧Vrefを供給する電源線26とPチャネルMOSトランジスタQp5のバックゲートとの間に接続されている。スイッチ23は、電源線26と第5のアナログスイッチSW5を構成するNチャネルMOSトランジスタQn5のバックゲートとの間に接続されている。スイッチ24は、接地電位(0V)に固定されたグランド線27とNチャネルMOSトランジスタQn5のバックゲートとの間に接続されている。
このような構成の基板電位切替回路13は、基板電位切替信号φ3がLレベルの期間中にあっては、NチャネルMOSトランジスタQn5の基板電位とPチャネルMOSトランジスタQp5の基板電位とをいずれも基準電圧Vrefに固定する(第1の基板電位固定状態)。また、基板電位切替回路13は、基板電位切替信号φ3がHレベルの期間中にあっては、NチャネルMOSトランジスタQn5の基板電位を接地電位に固定するとともにPチャネルMOSトランジスタQp5の基板電位を電源電圧Vccに固定する(第2の基板電位固定状態)。
図4は、第1〜第4および第6のアナログスイッチの構成を示す縦断側面図であり、図5は、第5のアナログスイッチの構成を示す縦断側面図である。図4および図5に示すように、アナログスイッチSW1〜SW6は、半導体基板31として、シリコン基板32の上に埋め込みシリコン酸化膜33(誘電体に相当)を介して薄膜シリコン層34が形成されたSOI基板を用いている。薄膜シリコン層34においてトレンチ35が埋め込みシリコン酸化膜33に達するように形成され、このトレンチ35内にシリコン酸化膜36(誘電体に相当)が充填されている。このトレンチ35(シリコン酸化膜36)により、NチャネルMOSトランジスタを形成する第1領域37とPチャネルMOSトランジスタを形成する第2領域38とが区画形成されている。
第1領域37においてPウエル層(基板電位が印加される領域)が形成され、その表層部にN型領域39、40が互いに離間して形成されるとともにP型コンタクト領域41が形成されている。N型領域39、40間におけるPウエル層の上にはゲート酸化膜(図示せず)を介してゲート電極42が形成されている。同様に、第2領域38においてNウエル層(基板電位が印加される領域)が形成され、その表層部にP型領域43、44が互いに離間して形成されるとともにN型コンタクト領域45が形成されている。P型領域43、44間におけるNウエル層の上にはゲート酸化膜(図示せず)を介してゲート電極46が形成されている。N型領域39とP型領域43とはアナログスイッチの一方の入出力端子47に接続され、N型領域40とP型領域44とは他方の入出力端子48に接続される。
図4に示すように、第1〜第4および第6のアナログスイッチSW1〜SW4およびSW6においては、N型コンタクト領域45には電源電圧Vccが印加され、P型コンタクト領域41は接地電位(GND)に固定されている。図5に示すように、第5のアナログスイッチSW5においては、前述した基板電位切替回路13の動作に応じて、N型コンタクト領域45には電源電圧Vccまたは基準電圧Vrefが印加されるようになっている。また、P型コンタクト領域41は、接地電位に固定されるか、または基準電圧Vrefが印加されるようになっている。
次に、本実施形態の作用について図6〜図10も参照しながら説明する。
図6は、各部の電圧波形および信号波形を示すタイミングチャートである。上から順に第5のアナログスイッチの入出力端子間電圧、2相クロックパルスφ1、φ2、基板電位切替信号φ3を示している。本実施形態では、ローパスフィルタ4のカットオフ周波数fcを1Hzという低い周波数に設定するため、2相クロックパルスφ1、φ2の周波数fsはいずれも例えば1.5kHzとしている。
図8は、SCFのフィルタ作用説明図である。図8においては、各アナログスイッチSW1〜SW6を開閉スイッチのシンボルで表している。開閉スイッチが閉鎖された状態がアナログスイッチの導通状態(オン)に相当し、開放された状態がアナログスイッチの非導通状態(オフ)に相当する。また、図8においては、基板電位切替回路13の図示を省略している。
図8において、(a)は第1相クロックパルスφ1がHレベルであり且つ第2相クロックパルスφ2がLレベルである図6の期間S1、(b)は2相クロックパルスφ1、φ2がいずれもLレベルである図6の期間S2、(c)は第1相クロックパルスφ1がLレベルであり且つ第2相クロックパルスφ2がHレベルである図6の期間S3、(d)は2相クロックパルスがいずれもLレベルである図6の期間S4における回路状態を示している。
期間S1では、図8(a)に示すように、キャパシタCs1には信号入力端子14の入力電圧Vinと基準電圧Vrefとの差電圧(Vin−Vref)に応じた電荷が蓄積され、キャパシタCs2は放電して充電電荷はゼロになる。また、キャパシタCf1の電荷は変化しない(第1の状態)。期間S2では、図8(b)に示すように、各キャパシタCs1、Cs2、Cf1は、期間S1が終了する直前の電荷を維持(保持)する(第2の状態)。
期間S3では、図8(c)に示すように、キャパシタCs2、Cf1は並列接続された状態となり、電荷再分配によりキャパシタCs1の電荷がキャパシタCs2、Cf1に移動(転送)される(第3の状態)。期間S4では、図8(d)に示すように、各キャパシタCs1、Cs2、Cf1は、期間S3が終了する直前の電荷を維持する(第4の状態)。この第4の状態が終了した後は再び第1の状態に戻る。このような第1の状態〜第4の状態を順に繰り返すことにより、ローパスフィルタの作用が得られる。
第2の状態の期間S2(図6の時刻t1とt3の間隔)、つまり第1相クロックパルスφ1とそれに続く第2相クロックパルスφ2との時間間隔(位相差)は、次のような理由から、第4の状態の期間S4(時刻t5とt6の間隔)より短くなるように設定している。すなわち、期間S2および期間S4は、上述したとおり、各キャパシタCs1、Cs2、Cf1が電荷を保持する期間である。これら期間が長くなるほど、アナログスイッチにおける漏れ電流によって失われる電荷に起因する出力誤差が大きくなってしまう。
この対策として、期間S2については、期間S4よりも短く設定することで漏れ電流を低減し、期間S4については、後述する基板電位を基準電圧Vrefに固定することにより漏れ電流を防止するようにしている。従って、期間S2は、第1相クロックパルスφ1により導通されるアナログスイッチSW1〜SW3と第2相クロックパルスφ2により導通されるアナログスイッチSW4〜SW6とが同時に導通する状態が生じない範囲でできるだけ狭めることが好ましい。
また、上記一連の動作において、アナログスイッチSW5の基板電位は、以下のようにして切り替えられる。すなわち、期間S1(第1の状態)では、基板電位切替信号φ3はLレベルであり、アナログスイッチSW5の各MOSトランジスタの基板電位は基準電圧Vrefに固定される。続く期間S2(第2の状態)中における時刻t2に、基板電位切替信号φ3はLレベルからHレベルに切り替わる(立ち上がる)。なお、この基板電位切替信号φ3を立ち上げる時刻t2は、期間S2中であればよいが、期間S2が終了する直前に設定するのが好ましい。これにより、アナログスイッチSW5のNチャネルMOSトランジスタQn5の基板電位は接地電位に固定され、PチャネルMOSトランジスタQp5の基板電位は電源電圧Vccに固定される。
続く期間S3(第3の状態)中における時刻t4に、基板電位切替信号φ3はHレベルからLレベルに切り替わる(立ち下がる)。なお、この基板電位切替信号φ3を立ち下げる時刻t4は、第3の状態における電荷移動が終了した後であればよい。この電荷移動は、回路定数により定まる時定数に基づいて収束する。本実施形態では、電荷移動が収束するまでの時間を予め算出しておき、その時間に基づいて時刻t4(予め定められた時点に相当)を定めている。これにより、アナログスイッチSW5の各MOSトランジスタの基板電位は基準電圧Vrefに固定される。続く期間S4(第4の状態)中においては、基板電位切替信号φ3は変化せず、アナログスイッチSW5の基板電位も変化しない。
このようにアナログスイッチSW5の基板電位を切り替える理由について以下に述べる。入力電圧Vin=出力電圧Voutの場合、第3の状態において、キャパシタCs1からキャパシタCs2にのみ電荷移動が行われ、キャパシタCf1に対する電荷移動は行われない。このため、アナログスイッチSW5には、電荷移動に伴う電流は流れない。一方、入力電圧Vin≠出力電圧Voutの場合、第3の状態において、キャパシタCs1からキャパシタCs2およびキャパシタCf1に電荷移動が行われる。このため、アナログスイッチSW5には、電荷移動に伴う電流が流れる。アナログスイッチSW5は、導通状態であってもMOSトランジスタのオン抵抗に相当する抵抗値を有する等価的な抵抗となるため、上記電流が流れることでその端子間に電位差が生じる(図6参照)。
また、SCF8は、ローパスフィルタとして動作するため、入力電圧Vinが一定(直流)の場合やカットオフ周波数fcよりも十分に低い周波数で変化する場合を除いて、入力電圧Vinと出力電圧Voutとは一致しない。特に、大振幅であり且つ高スルーレートの電圧信号が入力された場合には、この入力電圧Vinと出力電圧Voutの差が大きくなる。このようなことから生じるアナログスイッチSW5の端子間の電位差がPN接合の順方向電圧Vfを超えた場合、基板電位が基準電圧Vrefに固定されたままの従来の構成では、バックゲートとノードN2間における漏れ電流が発生する。
すなわち、第3の状態では、演算増幅器11は負帰還がかかっている状態のため、反転入力端子の電位は基準電圧Vrefに等しくなる。従って、アナログスイッチSW5の一方の入出力端子(キャパシタCf1側)の電位は基準電圧Vrefとなり、他方の入出力端子(ノードN2側)の電位は基準電圧Vrefよりも上記電位差だけ高いもしくは低い電位となる。このため、アナログスイッチSW5を構成するPチャネルMOSトランジスタまたはNチャネルMOSトランジスタのバックゲート−ソース(ドレイン)間のPN接合が順方向バイアスされ、これに伴い漏れ電流が流れる。そして、これにより失われる電荷が原因で出力電圧Voutに誤差が生じてしまう。
これに対し、本実施形態のSCF8では、第3の状態においてアナログスイッチSW5の端子間に電位差が生じる期間(図6の時刻t3〜t4)中には、アナログスイッチSW5を構成するNチャネルMOSトランジスタQn5の基板電位を接地電位に固定するとともにPチャネルMOSトランジスタQp5の基板電位を電源電圧Vccに固定している。これにより、アナログスイッチSW5を構成する各MOSトランジスタのバックゲート−ソース(ドレイン)間のPN接合が順方向バイアスされることを抑制するため、上記漏れ電流の発生を防止できる。
上記漏れ電流は、期間S1(第1の状態)において、キャパシタCs1の充電電流が流れるアナログスイッチSW2でも同様に生じる。しかし、第1の状態は、ノードN2がアナログスイッチSW2を介して低インピーダンスラインであるノードNrに接続され、キャパシタCs1に電荷が蓄えられる状態である。このため、過渡的に発生する上記漏れ電流により電荷が失われたとしても、最終的にキャパシタCs1には、入力電圧Vin−基準電圧Vrefに応じた電荷が蓄えられるため、出力電圧Voutへの影響はない。
また、SCF8は、アナログスイッチSW5の端子間に電位差が生じない期間中には、アナログスイッチSW5の基板電位を基準電圧Vrefに固定している。これにより、期間S4(第4の状態)において、アナログスイッチSW5を構成するMOSトランジスタのソース、ドレイン電極下の領域とバックゲートとの間に存在するPN接合の逆方向漏れ電流(特許文献1の図12および図13参照)の発生を防止できる。
図9に示すように、アナログスイッチSW5において、P型領域43(ドレイン)およびP型領域44(ソース)とN型コンタクト領域45(バックゲート)との間にはそれぞれ寄生容量Cp1、Cp2が存在する。また、N型領域39(ドレイン)およびN型領域40(ソース)とP型コンタクト領域41(バックゲート)との間にはそれぞれ寄生容量Cp3、Cp4が存在する。アナログスイッチSW5の基板電位を切り替える際、例えば基板電位切替信号φ3をLレベルからHレベルに切り替える際、基板電位の変化に伴い寄生容量Cp1〜Cp4を通して余分な電荷が入出力端子47、48に注入される。
基板電位切替信号φ3をHレベルからLレベルに切り替える際についても、同様に電荷が注入される。寄生容量(接合容量)を通して注入された電荷は、キャパシタCs1、Cs2またはCf1に蓄えられた電荷に誤差を生じさせる要因、つまり出力電圧Voutの誤差成分(フィードスルーノイズ)となるため、その影響を排除する必要がある。また、基板電位切替信号φ3の立ち上げ時と立ち下げ時にそれぞれ注入される電荷は、絶対値が同じであり、且つ極性が逆のものである。本実施形態では、アナログスイッチSW5の両端(ノードN2および演算増幅器11の反転入力端子)における電荷が保存される期間S2、S3中に、基板電位切替信号φ3の立ち上げ(図6の時刻t2)および立ち下げ(図6の時刻t4)を1回ずつ行う構成であるため、上記余分な電荷をほぼ完全にキャンセルすることができるようになっている。
なお、この基板電位切替信号φ3の立ち上げおよび立ち下げは、寄生容量を通して注入される電荷をキャンセル可能な期間中、つまりキャパシタCs1、Cs2、Cf1の電荷が保存されている期間中に行えばよい。例えば、図7に示すように、期間S4中に基板電位切替信号φ3の立ち下げおよび立ち上げを行う構成でもよい。すなわち、期間S4の最初(図7の時刻ta)に基板電位切替信号φ3を立ち下げた後、この期間S4の最後(図7の時刻tb)に基板電位切替信号φ3を立ち上げるようにしてもよい。
以上説明したとおり、本実施形態によれば次のような効果が得られる。
SCF8を構成するアナログスイッチSW5の基板電位を切り替え可能に構成した。そして、キャパシタCf1への電荷転送に応じてアナログスイッチSW5の両端に電位差が生じる期間中には、その基板電位を電源電圧Vccまたは接地電位に固定した。これにより、アナログスイッチSW5両端の電位差がPN接合の順方向電圧Vfを超える場合であっても、バックゲート−ソース(ドレイン)間の漏れ電流の発生を防止できる。従って、漏れ電流の影響によって、SCF8の入力電圧Vinの振幅やスルーレートが制限されてしまう事態を防止できる。
また、アナログスイッチSW5の両端に電位差が生じない期間中には、基板電位を基準電圧Vrefに固定した。これにより、期間S4(第4の状態)における逆方向漏れ電流の発生を防止できる。従って、サンプリング周波数fsを低く設定した場合であっても、高温下での動作時の出力誤差を低減することができる。
アナログスイッチSW5を構成する各MOSトランジスタQp5、Qn5を、いずれもトレンチ分離構造(誘電体分離構造)としたので、第1領域37および第2領域38のそれぞれの基板電位を容易に且つ任意に設定できる。
アナログスイッチSW5の両端における電荷が保存される期間S2、S3中、または、キャパシタCf1の電荷が保存される期間S4中に、基板電位切替信号φ3の立ち上げおよび立ち下げを1回ずつ行うようにした。これにより、基板電位の変化に伴い寄生容量Cp1〜Cp4蓄えられる余分な電荷をほぼ完全にキャンセルすることができる。
なお、本発明は上記し且つ図面に記載した実施形態に限定されるものではなく、次のような変形または拡張が可能である。
差動増幅回路3および演算増幅器11の動作に問題がなければ、φ3=Hレベルの時に接続されるアナログスイッチSW5の基板電位Vh(図2の電源線25に接続される電位)、Vl(図2のグランド線27に接続される電位)は、それぞれ電源電圧Vcc、接地電位GNDである必要はなく、基準電圧Vrefとの関係において、下記(2)、(3)式を満たす範囲内において適宜変更可能である。
Vh−Vref>SW5の両端に生じる電位差の最大値−Vf …(2)
Vref−Vl>SW5の両端に生じる電位差の最大値−Vf …(3)
第1〜第4および第6のアナログスイッチSW1〜SW4およびSW6についても、第5のアナログスイッチSW5と同様に、基板電位を切り替え可能な構成としてもよい。
アナログスイッチSW1〜SW6は、トレンチ分離構造を有するものでなくてもよい。
本発明は、半導体圧力センサ装置に用いられるローパスフィルタに限らず、低いカットオフ周波数を必要とするローパスフィルタ全般に適用可能である。
本発明の一実施形態を示すスイッチトキャパシタフィルタの電気的構成図 基板電位切替回路の具体的構成例を示す図 半導体圧力センサ装置の電気的構成を示す図 第1〜第4および第6のアナログスイッチの縦断側面図 第5のアナログスイッチの縦断側面図 2相クロックパルスおよび基板電位切替信号の一例を示すタイミング図 2相クロックパルスおよび基板電位切替信号の他の例を示すタイミング図 スイッチキャパシタフィルタのフィルタ作用説明図 アナログスイッチにおける寄生容量を示す図5相当図
符号の説明
図面中、8はスイッチトキャパシタフィルタ、11は演算増幅器、14は信号入力端子、31は半導体基板、33、36はシリコン酸化膜(誘電体)、37は第1領域、38は第2領域、47、48は入出力端子、Cs1は第1のキャパシタ、Cs2は第2のキャパシタ、Cf1は第3のキャパシタ、N1、N2、N3はノード(第1、第2、第3相互接続ノード)、Qn5はNチャネルMOSトランジスタ、Qp5はPチャネルMOSトランジスタ、SW1〜SW6は第1〜第6のアナログスイッチを示す。

Claims (6)

  1. 入出力端子間にNチャネルMOSトランジスタとPチャネルMOSトランジスタとが並列接続されたスイッチトキャパシタフィルタ用のアナログスイッチであって、
    前記NチャネルMOSトランジスタと前記PチャネルMOSトランジスタとは、同一の半導体基板に形成されており、
    前記NチャネルMOSトランジスタが形成された第1領域の基板電位と前記PチャネルMOSトランジスタが形成された第2領域の基板電位とをいずれもスイッチトキャパシタフィルタでの基準電位として前記入出力端子に印加される電位に固定する第1の基板電位固定状態と、前記第1領域の基板電位を前記スイッチトキャパシタフィルタでの低電位側電源電位に固定するとともに前記第2領域の基板電位を前記スイッチトキャパシタフィルタでの高電位側電源電位に固定する第2の基板電位固定状態とを切り替え可能に構成したことを特徴とするアナログスイッチ。
  2. 入出力端子間にNチャネルMOSトランジスタとPチャネルMOSトランジスタとが並列接続されたスイッチトキャパシタフィルタ用のアナログスイッチであって、
    前記NチャネルMOSトランジスタと前記PチャネルMOSトランジスタとは、それぞれ同一の半導体基板において底面および側面が誘電体で囲まれた領域に形成されており、
    前記NチャネルMOSトランジスタが形成された第1領域の基板電位と前記PチャネルMOSトランジスタが形成された第2領域の基板電位とをいずれもスイッチトキャパシタフィルタでの基準電位として前記入出力端子に印加される電位に固定する第1の基板電位固定状態と、前記第1領域の基板電位を前記スイッチトキャパシタフィルタでの低電位側電源電位に固定するとともに前記第2領域の基板電位を前記スイッチトキャパシタフィルタでの高電位側電源電位に固定する第2の基板電位固定状態とを切り替え可能に構成したことを特徴とするアナログスイッチ。
  3. 演算増幅器と、第1、第2、第3のキャパシタと、第1、第2、第3、第4、第5、第6のアナログスイッチとを具備し、
    前記演算増幅器の非反転入力端子に基準電圧が印加され、前記第1のアナログスイッチは信号入力端子と第1相互接続ノードとの間に、前記第4のアナログスイッチは前記第1相互接続ノードと前記基準電圧の印加ノードとの間に、前記第1のキャパシタは前記第1相互接続ノードと第2相互接続ノードとの間に、前記第2のアナログスイッチは前記第2相互接続ノードと前記基準電圧の印加ノードとの間に、前記第5のアナログスイッチは前記第2相互接続ノードと前記演算増幅器の反転入力端子との間に、前記第2のキャパシタは前記第2相互接続ノードと第3相互接続ノードとの間に、前記第3のキャパシタは前記演算増幅器の反転入力端子と前記演算増幅器の出力端子との間に、前記第3のアナログスイッチは前記第3相互接続ノードと前記基準電圧の印加ノードとの間に、前記第6のアナログスイッチは前記第3相互接続ノードと前記演算増幅器の出力端子との間にそれぞれ接続され、前記演算増幅器の出力端子から出力信号を取り出すように構成され、
    前記第1〜第3のアナログスイッチがオンし且つ前記第4〜第6のアナログスイッチがオフする第1の状態と、この第1の状態に続いて前記第1〜第6のアナログスイッチがいずれもオフする第2の状態と、この第2の状態に続いて前記第1〜第3のアナログスイッチがオフし且つ前記第4〜第6のアナログスイッチがオンする第3の状態と、この第3の状態に続いて前記第1〜第6のアナログスイッチがいずれもオフする第4の状態とを繰り返すことによりフィルタ動作を実行し、
    前記第5のアナログスイッチとして請求項1または2記載のアナログスイッチを用い、前記アナログスイッチを、前記第3の状態において前記第1のキャパシタから前記第2および第3のキャパシタへの電荷移動が行われる期間にあっては前記第2の基板電位固定状態で動作させ、前記第4の状態において前記第1〜第3のキャパシタの電荷が保持される期間にあっては前記第1の基板電位固定状態で動作させることを特徴とするスイッチトキャパシタフィルタ。
  4. 前記第5のアナログスイッチを、前記第1〜第3のキャパシタの電荷が保存されている期間中に、前記第1の基板電位固定状態から前記第2の基板電位固定状態に切り替え、さらに、前記期間中に前記第2の基板電位固定状態から前記第1の基板電位固定状態に切り替えることを特徴とする請求項3記載のスイッチトキャパシタフィルタ。
  5. 前記第5のアナログスイッチを、前記第2の状態の期間中に前記第1の基板電位固定状態から前記第2の基板電位固定状態に切り替え、前記第3の状態において前記電荷移動が終了した後である予め定められた時点で前記第2の基板電位固定状態から前記第1の基板電位固定状態に切り替えることを特徴とする請求項4記載のスイッチトキャパシタフィルタ。
  6. 前記第5のアナログスイッチを、前記第4の状態の最初に前記第2の基板電位固定状態から前記第1の基板電位固定状態に切り替えた後、前記第4の状態の最後に前記第1の基板電位固定状態から前記第2の基板電位固定状態に切り替えることを特徴とする請求項4記載のスイッチトキャパシタフィルタ。
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