JP2009295396A - ヒュージング装置 - Google Patents
ヒュージング装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009295396A JP2009295396A JP2008147266A JP2008147266A JP2009295396A JP 2009295396 A JP2009295396 A JP 2009295396A JP 2008147266 A JP2008147266 A JP 2008147266A JP 2008147266 A JP2008147266 A JP 2008147266A JP 2009295396 A JP2009295396 A JP 2009295396A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fusing
- cooling
- coated conductor
- connection terminal
- jig
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
Abstract
【解決手段】被覆導線2の絶縁被膜を通電による発熱によって除去し接続端子3を被覆導線2に溶接するヒュージング電極10A,10Bを設ける。被覆導線2の外表面に接触して被覆導線2を冷却する冷却治具11を設ける。冷却治具11は、被覆導線2上の接続端子3の基端に隣接する部位に接触するように配置する。ヒュージング電極10A,10Bは、接続端子3上の基端から離間した中央部に圧接されるように配置する。
【選択図】図1
Description
このため、これに対処するヒュージング装置として、被覆導線上の接続端子に溶接されない部位に冷却治具を接触させるようにしたものが案出されている(例えば、特許文献1参照)。
ヒュージングを行う場合には、冷却治具を被覆導線上の接続端子の基端に隣接する部位に接触させ、ヒュージング電極を接続端子上の基端から離間した中央部に圧接させる。この状態からヒュージング電極に電流を流すと、接続端子の内側の被覆導線の絶縁被膜が炭化して接続端子と被覆導線内の導体が導通するようになり、このとき被覆導線上の接続端子の基端に隣接する部位は、冷却治具によって冷却されて絶縁被膜が保護される。この後、ヒュージング電極に対するさらなる通電によって接続端子と被覆導線が溶接される。
冷却治具を構成する分割ブロックは付勢手段によって被覆導線の外表面に安定的に押し当てられるようになる。
これにより、冷却治具は、接続端子に対するヒュージング電極の近接離反動作に連動して被覆電線に対して変位するようになる。
これにより、被覆導線は接続端子の基端に隣接する部位が冷却治具の治具本体によって冷却されるとともに、接続端子の基端から離反する部位が薄肉の延長壁によって冷却されるようになる。また、冷却治具と被覆導線の接触境界部は延長壁によって接続端子の基端から離間した位置に延長される。
最初に、図1〜図10に示す第1の実施形態について説明する。
図1は、この実施形態のヒュージング装置1の正面図を示すものであり、図2は、ヒュージング装置1によって接続される被覆導線2と接続端子3の正面図である。
被覆導線2は、導体部の表面が熱可塑性樹脂によって被覆された平角線であり、接続端子3は、別の導線が接続される円環プレート部4の基端に、被覆導線2の端部に接続される接続片5が連設されている。接続片5は、両側の側縁部が内向きに弧状に曲げられ、被覆導線2の端部に係止される。なお、以下では、こうして係止された被覆導線2と接続端子3をワークWと呼ぶものとする。
ワークWはこの状態からヒュージング装置1によって接続される。図3,図4は、こうして接続された被覆導線2と接続端子3の正面図と側面図を示す。
ここで、ヒュージング処理時にワークWの長手方向に沿う方向をヒュージング装置1の前後方向と呼ぶものとすると、ヒュージング電極10A,10Bと冷却治具11は、図4に示すように、ヒュージング装置1の前後方向に設定距離L離間して配置されている。冷却治具11は、ヒュージング処理時に被覆導線2上の接続端子3の基端に隣接する部位に接触し、このとき、ヒュージング電極10A,10Bは、接続端子3上の基端から設定距離L離間した中央部に圧接されるようになっている。
同図に示すように、ヒュージング電極10A,10Bの各先端部には、90°よりも若干外側に開いた略コ字状の把持溝14が形成され、これらの把持溝14,14によってワークWの接続片5の周囲が把持されるようになっている。また、ヒュージング電極10A,10Bは、図示しない制御装置によって通電電流が制御される。
同図に示すように、第1冷却ブロック15は、相互に直交する縦壁15aと下部壁15bを備えた略L字形状に形成され、縦壁15a内部には冷却水通路35が設けられている。そして、縦壁15aの第2冷却ブロック16に対向する内側面と、下部壁15bの上面は、被覆導線2の一方の側壁と下壁に接触する冷却面18a,18bとされている。同様に、第2冷却ブロック16は、相互に直交する縦壁16aと上部壁16bを備えた略L字形状に形成され、縦壁16aの内部に冷却水通路35が設けられている。この第2冷却ブロック16の場合、縦壁16aの内側面と上部壁16bの下面がそれぞれ被覆導線2の他方の側壁と下壁に接触する冷却面19a,19bとされている。
第1冷却ブロック15と第2冷却ブロック16は、後述するように保持機構20A,20Bを介してステー12,13に上下方向に変位可能に保持されており、両冷却ブロック15,16が設定離反幅以上に近接したときに、板ばね23,24の作用によって上下方向に相互に押し付けられる。
保持機構20Aは、先端部に第1冷却ブロック15が結合される支持シャフト25と、ステー12に固定され支持シャフト25の基部を変位可能に保持するホルダ26を備え、初期状態で支持シャフト25が斜め下方を向いて第1冷却ブロック15を支持するようになっている。支持シャフト25の基部はホルダ26に変位可能に挿通され、ホルダ26を貫通した支持シャフト25の端部がEクリップ27を介して抜け止めされている。支持シャフト25の基部の外面には、円形断面の一部を設定長さに亙って平面状に切り欠いた切欠き面28が設けられている。ホルダ26の内部には、支持シャフト25の外面を前後2ヶ所で挟持する2対の支持ピン29a,29b,30a,30bが突設され、これらの対をなす支持ピン29a,29b,30a,30bの各一方29a,30aが切欠き面28に線接触するようになっている。したがって、支持シャフト25は、これらの支持ピン29a,29b,30a,30bによってヒュージング装置1の前後方向の変位を規制され、その他の方向の変位を許容される。
ステー12,13の近接方向の変位が進むと、同図に示すように第1,第2冷却ブロック15,16の冷却面18a,18b,19a,19bが付勢スプリング33と板ばね23,24の力で被覆導線2の外周の各面に自動的に追従して押し当てられるようになる。このとき、第1,第2冷却ブロック15,16は治具本体だけでなく、治具本体からヒュージング電極10A,10Bと逆側に延出した延長壁21,22も被覆導線2の外周の各面に当接するようになる。
なお、このとき保持機構20A,20Bの支持シャフト25は、支持ピン29a,30aと切欠き面28の当接によってヒュージング装置1の前後方向の変位を規制されているため、ヒュージング電極10A,10Bと冷却治具11(第1,第2冷却ブロック15,16)の間の離間距離Lは常に一定に維持され、冷却治具11は、被覆導線2上の接続端子3の基端に隣接した位置に接触することになる。
なお、ヒュージング電極10A,10Bに電流を流す際には、冷却治具11とヒュージング電極10A,10Bが設定距離Lだけ離間しているため、ヒュージング電極10A,10Bから冷却治具11に電流や熱が直接的に逃げることはない。
特に、この実施形態においては、専用の駆動装置や制御装置を要しない板ばね23,24と付勢スプリング33によって各冷却ブロック15,16を被覆線材2の外周面に圧接させるようになっているため、装置の製造コストの低減と小型化を図ることができる。
この実施形態のヒュージング装置101は、基本的な構成は第1の実施形態とほぼ同様であるが、第1冷却ブロック15と第2冷却ブロック16をそれぞれエアシリンダ50A,50Bを介してステー12,13に支持させるようにしている点が第1の実施形態と異なっている。なお、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付し、重複する説明を省略するものとする。
このヒュージング装置101によって被覆導線2と接続端子3を接続する場合には、最初に、図11に示すようにステー12,13を図示しない可動装置によってワークW位置まで移動させ、その後に、可動装置をさらに作動させ、図12に示すようにヒュージング電極10A,10Bで接続端子3を挟持する。そして、この後にエアシリンダ50A,50Bを前進作動させ、第1,第2冷却ブロック15,16を被覆導線2の外周面に当接させる。
こうして、ヒュージング電極10A,10Bと冷却治具11をワークWに対してセットした後には、第1の実施形態と同様に冷却治具11で被覆導線2を冷却しつつ、ワークWに対してヒュージング処理を行う。
2…被覆導線
3…接続端子
10A,10B…ヒュージング電極
11…冷却治具
15…第1冷却ブロック
16…第2冷却ブロック
21,22…延長壁
23,24…板ばね(ばね部材、付勢手段)
33…付勢スプリング(ばね部材、付勢手段)
Claims (5)
- 被覆導線に接続端子を接続するヒュージング装置であって、
前記被覆導線の絶縁被膜を通電による発熱によって除去し前記接続端子を前記被覆導線に溶接するヒュージング電極と、
前記被覆導線の外表面に接触して前記被覆導線を冷却する冷却治具と、
を備え、
前記冷却治具が、前記被覆導線上の前記接続端子の基端に隣接する部位に接触するように配置されるとともに、
前記ヒュージング電極が、前記接続端子上の前記基端から離間した中央部に圧接されるように配置されていることを特徴とするヒュージング装置。 - 前記冷却治具は、前記被覆導線の外表面に接触する複数の分割ブロックと、この各分割ブロックを前記被覆導線の外表面に一定荷重で圧接させる付勢手段と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載のヒュージング装置。
- 前記付勢手段は、ばね部材であることを特徴とする請求項2に記載のヒュージング装置。
- 前記冷却治具は、前記ヒュージング電極と共通の可動装置に保持されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のヒュージング装置。
- 前記冷却治具には、治具本体から前記接続端子と逆側に延出して前記被覆導線の外表面に接触する薄肉の延長壁が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のヒュージング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008147266A JP5112960B2 (ja) | 2008-06-04 | 2008-06-04 | ヒュージング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008147266A JP5112960B2 (ja) | 2008-06-04 | 2008-06-04 | ヒュージング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009295396A true JP2009295396A (ja) | 2009-12-17 |
JP5112960B2 JP5112960B2 (ja) | 2013-01-09 |
Family
ID=41543403
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008147266A Expired - Fee Related JP5112960B2 (ja) | 2008-06-04 | 2008-06-04 | ヒュージング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5112960B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011014512A (ja) * | 2009-07-06 | 2011-01-20 | Honda Motor Co Ltd | 端子の製造方法 |
JP2012210025A (ja) * | 2011-03-29 | 2012-10-25 | Asmo Co Ltd | 結線装置及び結線方法 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04137380A (ja) * | 1990-09-27 | 1992-05-12 | Yazaki Corp | 圧着端子の接続装置 |
JPH0574541A (ja) * | 1991-09-12 | 1993-03-26 | Hitachi Ltd | 導体の接続方法 |
JPH07326456A (ja) * | 1994-04-06 | 1995-12-12 | Yazaki Corp | 電線の抵抗溶接装置及び接続方法 |
JPH1110351A (ja) * | 1997-06-19 | 1999-01-19 | Kyoshin Kogyo Kk | 抵抗溶接装置 |
JP2003145274A (ja) * | 2001-11-14 | 2003-05-20 | Toyota Industries Corp | 熱圧着端子の製造方法及び熱圧着端子 |
JP2005059025A (ja) * | 2003-08-08 | 2005-03-10 | Toyota Motor Corp | 端子圧着装置、および端子圧着方法 |
JP2005347027A (ja) * | 2004-06-01 | 2005-12-15 | Toyota Motor Corp | 端子圧着装置および端子圧着方法 |
-
2008
- 2008-06-04 JP JP2008147266A patent/JP5112960B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04137380A (ja) * | 1990-09-27 | 1992-05-12 | Yazaki Corp | 圧着端子の接続装置 |
JPH0574541A (ja) * | 1991-09-12 | 1993-03-26 | Hitachi Ltd | 導体の接続方法 |
JPH07326456A (ja) * | 1994-04-06 | 1995-12-12 | Yazaki Corp | 電線の抵抗溶接装置及び接続方法 |
JPH1110351A (ja) * | 1997-06-19 | 1999-01-19 | Kyoshin Kogyo Kk | 抵抗溶接装置 |
JP2003145274A (ja) * | 2001-11-14 | 2003-05-20 | Toyota Industries Corp | 熱圧着端子の製造方法及び熱圧着端子 |
JP2005059025A (ja) * | 2003-08-08 | 2005-03-10 | Toyota Motor Corp | 端子圧着装置、および端子圧着方法 |
JP2005347027A (ja) * | 2004-06-01 | 2005-12-15 | Toyota Motor Corp | 端子圧着装置および端子圧着方法 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011014512A (ja) * | 2009-07-06 | 2011-01-20 | Honda Motor Co Ltd | 端子の製造方法 |
JP2012210025A (ja) * | 2011-03-29 | 2012-10-25 | Asmo Co Ltd | 結線装置及び結線方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5112960B2 (ja) | 2013-01-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN108886308B (zh) | 带有定位器的夹具、定子制造装置以及定子的制造方法 | |
US8653418B2 (en) | Device for connecting welding wire for CO2 gas welding | |
WO2018036208A1 (zh) | 金属件与同轴电缆的焊接系统和焊接方法 | |
JP2008246554A (ja) | 溶接装置及び溶接方法 | |
JP5112960B2 (ja) | ヒュージング装置 | |
US20130106231A1 (en) | Conductor weld-end length control forming | |
JP2013111582A (ja) | 通電加熱方法および通電加熱装置 | |
JP7031521B2 (ja) | 電力変換装置 | |
JPH0327310B2 (ja) | ||
JP6151758B2 (ja) | 電気抵抗溶接用電極 | |
CN108886307A (zh) | 夹具、定子制造装置以及定子的制造方法 | |
JP5983944B2 (ja) | 多打点スポット溶接装置及び溶接方法 | |
US20110079586A1 (en) | Method and Apparatus for Manufacturing Coreless Armature | |
JP2012049094A (ja) | 熱処理ヘッド | |
JP5799680B2 (ja) | アーク溶接方法及びアーク溶接装置 | |
CN110948098A (zh) | 间接点焊装置及焊接方法 | |
JP5790163B2 (ja) | モータコイル線の溶接装置およびモータコイル線の溶接方法 | |
CN219703808U (zh) | 一种激光焊接装置 | |
CN116275353B (zh) | 感应钎焊装置以及自动化焊接设备 | |
JP4347652B2 (ja) | アーク溶接装置 | |
KR200291382Y1 (ko) | 소켓과 세미리지드케이블을 납땜하는 장치 | |
JP6112035B2 (ja) | インダイレクトスポット溶接装置 | |
JP6000062B2 (ja) | スポット溶接装置 | |
JP2004358546A (ja) | フラッシュバット溶接装置及び方法 | |
JP2008251252A (ja) | ケーブル接続装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20101125 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120227 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120321 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120518 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120925 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121011 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151019 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5112960 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |