JP2009290509A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、より高い精度で調光できる撮像装置を提供する。
【解決手段】撮像装置1は、予備発光又は本発光として、被写体に光を照射するストロボ215と、光学系301と、AEセンサ210と、第1の予備発光時におけるAEセンサ210の第1の測光結果に応じて、第1に続く第2および第3の予備発光を行うか否かを判定するマイコン213と、マイコン213が第2および第3の予備発光を行うと判定した場合、AEセンサ210の受光感度が変更されるようにAEセンサ210を制御し、予備発光を行わせるようにストロボ215を制御するマイコン213と、AEセンサ210の測光結果に応じて、本発光の発光光量を算出するマイコン213と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、発光手段を備えた撮像装置に関する。より詳しくは、撮影時の発光(本発光)の発光光量を調整可能な撮像装置に関する。
従来、デジタルカメラ等の撮像装置には、被写体に対して光を照射し、撮影を行うものが存在する。このような撮像装置には、被写体に対して最適な光量の光を照射するため、被写体と撮像装置の距離に基づいて、本発光の発光光量を変更するようにしたものがある。
例えば、撮像装置で一般的に用いられているTTL調光方式では、以下の手順で本発光の発光光量を決定している。まずこの撮像装置は、撮影より前に事前の発光(以下、予備発光)を行い、レンズを介して被写体からの反射光を測光する。次に、この撮像装置は、反射光の測光結果に基づいて、被写体の反射率を取得する。そして被写体の反射率に基づいて、撮影時の本発光の発光光量を決定するようにしている。
また別の撮像装置では、以下の手順により本発光の発光光量を決定している。この撮像装置は、まず予備発光を行う。この際、撮像装置は、被写体からの反射光を取得し、この反射光の明るさ(輝度)を測る。この結果、測光した反射光の輝度が所定の値よりも大きい場合(例えば、被写体が撮像装置の近くに存在する場合)、予備発光の発光光量を減らす。一方、測光した反射光の輝度が所定の値よりも小さい場合(例えば、被写体が撮像装置の遠くに存在する場合)、予備発光の発光光量を増やす。そして撮像装置は、再度予備発光を行う。
これによって、測光した反射光の輝度が所定の範囲に含まれるまで予備発光を繰り返し、所定の範囲に含まれる測光結果(反射光の輝度)に基づいて、本発光の発光光量を調整する。
さらに、特許文献1に示す撮像装置では、以下の手段により本発光の発光光量を決定している。特許文献1の撮像装置では、まず予備発光を行う。この際、撮像装置は、被写体からの反射光を取得して、この反射光の輝度を測る。この結果、測光した反射光の輝度が所定の値よりも小さい場合、反射光を取得する際の受光感度を上げる。一方、測光した反射光の輝度が所定の値よりも大きい場合、反射光を取得する際の受光感度を下げる。そして、撮像装置は、再度予備発光を行う。これによって、測光した反射光が所定の範囲に含まれるまで予備発光を繰り返し、所定の範囲に含まれた測光結果(反射光の輝度)に基づいて、本発光の発光光量を調整する。
特開2000−187266号公報
ところで、一般的な予備発光時における測光結果では、画像内の一部の輝度が所定値よりも小さくて、画像内の一部の輝度が所定値よりも大きいといったことがある。例えば、図8のような場合である。図8の左の図は、実際に撮影しようとしている被写体であり、図8の右の図は、予備発光時に取得できる画像データ(輝度であってもよい)を説明したものである。すなわち、この図8では、被写体の一部が白飛びしており、被写体の一部が、光が届いていないことにより、写っていない状態である。
このような場合、一般的なTTL調光方式の撮像装置では、画像内の一部(白飛びした部分と、写っていない部分を除いた部分)に基づいて、調光しなければならないため、適切な光を照射できない。
そこで、本発明は、上記課題を解決するために、より高い精度で本発光の発光光量を調整できる撮像装置を提供することを目的とする。
すなわち、本発明は、予備発光又は本発光として、被写体に光を照射する発光手段と、被写体像を形成する光学系と、前記予備発光時において前記光学系を通過した光を取得し、当該取得した光の明るさを測る測光手段と、前記第1の予備発光時における前記測光手段の第1の測光結果に応じて、第1に続く第2および第3の予備発光を行うか否かを判定する判定手段と、前記判定手段が第2および第3の予備発光を行うと判定した場合、前記測光手段の受光感度が変更されるように前記測光手段を制御し、当該第2および第3の予備発光を行わせるように前記発光手段を制御する制御手段と、前記測光手段の測光結果に応じて、前記本発光の発光光量を算出する光量算出手段と、備える。そして前記制御手段は、前記判定手段が第2および第3の予備発光を行うと判定した場合、当該第2および第3の予備発光時において、前記第1の予備発光時に前記測光手段に設定されている第1の受光感度が、前記第2の予備発光時に設定される第2の受光感度と、前記第3の予備発光時に設定される第3の受光感度との間に設けられるように、前記測光手段の受光感度を設定する。また、前記光量算出手段は、本発光の発光光量算出前に、前記第2および第3の予備発光を行っていた場合、当該第2および第3の予備発光時における前記測光手段の第2および第3の測光結果を少なくとも利用して、前記本発光の発光光量を算出する。
このようにすれば、測光手段の受光感度を、第2の予備発光時には、第1の予備発光時よりも大きい感度に、また、第3の予備発光時には、第1の予備発光時よりも小さい感度に設定することができる。これによって、第1の予備発光時よりも大きい感度と、小さい感度で測光された結果に利用して、本発光の発光光量を算出できるので、より高い精度で調光できる。
なお、第2と第3の予備発光の順序は、第2が先でもよいし、第3が先でもよい。また、第2と第3の予備発光は、連続している必要はなく、第1の予備発光の後に発光されるものであればよい。
ここで本発明と特許文献1の違いを説明しておく。
まず、簡単に特許文献1の説明を行なう。特許文献1に示す撮像装置において、予備発光を何回も行う場合、反射光を取得する際の受光感度は、最初の予備発光で設定された受光感度よりも大きい感度の中で変更されて推移するか、または、小さい感度の中で変更されて推移する。例えば、最初の予備発光の際に、反射光の輝度が所定の値よりも小さい場合、取得される反射光の輝度を増やすために、受光感度を上げる。そして撮像装置は、再度予備発光を行い、反射光を取得して輝度を測る。この場合、例えば、受光感度を上げすぎてしまい反射光の輝度が所定の値よりも大きくなってしまうことがある。このような時には、撮像装置は、受光感度を下げるといった処理を行う。ただし、最初の予備発光よりも輝度を下げてしまうと、輝度が所定の値よりも小さくなってしまうので、受光感度は下げるが、最初の予備発光で設定されていた受光感度よりは大きく設定する。これによって、反射光の輝度が所定範囲に含まれると、本発光を行うための発光光量を、この反射光を用いて算出できる。このため、高い精度で被写体に調光できるようになる。
したがって、特許文献1との大きな違いは、上記説明からも明らかなように、受光感度を、第1の予備発光(例えば、最初の予備発光)で設定された受光感度よりも、大きい感度と、小さい感度の両方に変更できることである。これによって、大きい感度での測光結果と、小さい感度での測光結果に応じて、本発光の発光光量を算出できる。そのため、より高い精度で被写体に対して調光できる。
また、好ましくは、前記測光手段は、被写体像を撮像して画像データを順次生成する撮像手段と、当該画像データを用いて被写体像の明るさを測る測定手段とを有する。そして、前記光量算出手段は、本発光の発光光量算出前に、第2および第3の予備発光を行っている場合、前記第2および第3の予備発光時における前記測光手段の第2および第3の測光結果、並びに、前記撮像手段で生成された画像データ内の特徴情報を利用して、前記本発光の発光光量を算出する。
このようにすれば、使用者が撮影したい特徴情報(人物の顔など)に基づいて、調光できるので、より使用者に好ましい調光ができるようになる。
本発明は、より高い精度で本発光の発光光量を調整できる。
(実施の形態1)
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。本実施の形態における撮像装置1は、一眼レフタイプのデジタルカメラで構成されている。実施の形態1は、測光手段として、AEセンサ210を用いる。AEセンサ210は、ミラーで反射された光の明るさを測定するものである。
1.構成
1−1 全体構成の概要
図1は、本実施の形態に係る撮像装置1の斜視図である。図2は、本実施の形態に係る撮像装置1の構成図である。
本実施の形態における撮像装置1は、撮像装置本体2と、撮像装置本体2が着脱可能な交換レンズ3と、を備える。
撮像装置本体2は、ミラーボックスと、CMOSセンサ202と、接眼レンズ203と、DSP204と、バッファメモリ205と、液晶モニタ206と、電源207と、ボディマウント208と、AFセンサ209と、AEセンサ210と、フラッシュメモリ211、カードスロット212、マイコン213と、シャッタスイッチ214と、ストロボ215と、を備える。
また交換レンズ3は、光学系301、光学系301を駆動させるアクチュエータ、絞り302と、絞り302を駆動させる絞り駆動部303と、ズームリング304と、フォーカスリング305と、アクチュエータおよび絞り駆動部303を制御するレンズコントローラ306とを備える。以下、具体的に説明する。
1−2 撮像装置本体2の構成
撮像装置本体2は、交換レンズ3の光学系301によって集光された被写体像を撮像して、画像データとして記録するものである。
ミラーボックスは、被写体像をCMOSセンサ202又は接眼レンズ203の何れかに選択的に入射させるために、交換レンズ3に含まれる光学系301からの光学的信号の光路を切り替える。ミラーボックスは、メインミラー2011と、サブミラー2012と、ミラー駆動部2013と、シャッタ2014と、シャッタ駆動部と、焦点板2016と、プリズム2017とを含む構成である。
メインミラー2011は、被写体像を接眼レンズ203へと導くためにCMOSセンサ202への光路内に対して進退自在に配設される。そしてサブミラー2012は、交換レンズ3に含まれる光学系301から入力された光学的信号の一部を反射して、AFセンサ209に入射する。
メインミラー2011がCMOSセンサ202への光路内に進入しているとき、交換レンズ3に含まれる光学系301から入力された光学的信号の一部は、焦点板2016およびプリズム2017を介して接眼レンズ203に入射される。また焦点板2016では、光学的信号の一部が拡散される。この焦点板2016で拡散された光学的信号は、AEセンサ210に入射される。一方、メインミラー2011が、COMSセンサへの光路内から退避しているとき、交換レンズ3に含まれる光学系301から入力された光学的信号は、CMOSセンサ202に入射される。
ミラー駆動部2013は、モータ、バネ等の機構部品からなり、マイコン213の制御に基づいてメインミラー2011およびサブミラー2012を駆動する。
シャッタ2014は、CMOSセンサ202に対する交換レンズ3からの光学的信号の遮断又は通過を切り替える。シャッタ駆動部は、モータ、バネ等の機構部品からなり、マイコン213の制御によって、シャッタ2014を駆動する。要するに、シャッタ2014は、開けたり閉じたりして、CMOSセンサ202に当たる光の量を時間的に調整するものである。
CMOSセンサ202は、光学系301によって形成された被写体像を撮像して画像データを生成する。CMOSセンサ202は、図3のように、受光素子2021と、AGC2022(ゲイン・コントロール・アンプ)と、ADコンバータ2023とを含んで構成される。受光素子2021は、ミラーボックスを通って入射された光学的信号を電気信号に変換し、画像データを生成する。またAGC2022は、受光素子2021から出力された電気信号の増幅するものである。ADコンバータ2023は、AGC2022で、増幅された電気信号をデジタル信号に変換するものである。
接眼レンズ203は、ミラーボックスを通って入射された光学的信号を通す。これによって、使用者は、接眼レンズ203を覗くことによって、光学系301が集光した被写体像を確認できるようにしている。要するに、接眼レンズ203は、光学式ビューファインダである。
画像処理部(DSP204)は、CMOSセンサ202から出力された画像データに、所定の画像処理を施すものである。所定の画像処理としては、ガンマ変換、YC変換、電子ズーム処理、圧縮処理、伸張処理等が考えられるが、これに限られるものではない。
バッファメモリ205は、DSP204で処理を行う際、および、マイコン213で制御処理を行う際に、ワークメモリとして作用する。バッファメモリ205は、例えば、DRAMなどで実現可能である。
液晶モニタ206は、カメラボディの背面に配置されるものであり、CMOSセンサ202で生成された画像データまたはその画像データに所定の処理が施された画像データを表示可能である。
電源207は、カメラシステムで消費するための電力を供給する。電源207は、例えば乾電池であってもよいし、充電池であってもよい。また、電源207コードにより外部から供給される電力をカメラシステムに供給するものであってもよい。
ボディマウント208は、交換レンズ3のレンズマウント307と相俟って、交換レンズ3の着脱を可能にする部材である。ボディマウント208は、交換レンズ3と接続端子等を用い電気的に接続可能であるとともに、係止部材等のメカニカルな部材によって機械的にも接続可能である。ボディマウント208は、交換レンズ3に含まれるレンズコントローラ306からの信号をマイコン213へ出力できるとともに、マイコン213からの信号を交換レンズ3のレンズコントローラ306に出力できる。すなわち、マイコン213は、交換レンズ3側のレンズコントローラ306と制御信号や光学系301に関する情報などを送受信可能である。
AEセンサ210は、予備発光時において光学系301を通過した光を取得し、取得した光の明るさを測る測光手段である。このAEセンサ210は、図4のように、受光素子2101と、増幅器2102と、デジタル回路2103(又は、計測器)などを含んで構成できる。
要するに、AEセンサ210は、光を取得して、光の明るさを測定するものである。具体的にAEセンサ210は、光を取得して、電気信号を生成する。そしてAEセンサ210は、電気信号をデジタル信号に変換する。その後、AEセンサ210は、デジタル信号を輝度に変換する。具体的な調光センサの出力は、例えば、輝度値230(8ビット換算)となる。
受光素子2101は、フォトダイオードなどの光電変換素子を含んで構成され、焦点板2016によって拡散された光学的信号を受光するものである。
なお、受光素子2101は、受光時間を変更できるように構成される。この場合受光素子2101は、例えば、フォトダイオードなどの受光領域と、積分アンプなどの蓄積領域などを備えることで、受光時間を変更できる。受光時間は、マイコン213からの制御信号によって設定される。制御信号には、受光時間が含まれている。具体的に説明すると、受光素子2101は、マイコン213から受光開始の信号を受け取ると、受光領域が受光を開始する。そして、受光領域で受光した電気信号を蓄積領域に蓄積する。その後、受光領域は、設定された受光時間が経過するまで受光を継続する。すなわち、受光領域は、受光開始から受光時間が経過すると、受光を終了するものである。これによって蓄積された電荷を電気信号として取り出すことにより、設定された受光時間によって受光を可能にしている。要するに、この受光素子2101は、電子シャッタのような構成である。
増幅器2102は、積分アンプなどによって構成され、受光素子2101からの出力された電気信号を増幅するものである。ここで増幅レベル(受光感度)は、マイコン213から受け取った制御信号に含まれるEV値によって決定される。
デジタル回路2103は、被写体の明るさを測定するものであり、増幅器2102から出力された電気信号をデジタル信号に変換するものである。具体的には、光の明るさに応じた輝度値を算出するものである。輝度値は、例えば、8ビットで表現した場合、0〜255(小数点以下四捨五入)の階調で表すことができる。なお、本実施の形態の輝度値は、複数の画素の平均を求めるようにしている。例えば、画像データを9分割して各領域の輝度値を算出する場合、分割された一つの領域内に含まれている画素の輝度値を一つ一つ算出する。そして、この算出された輝度値を、一つの領域内で平均化する。これによって、各領域内の輝度値が算出できる。
以下、具体的に輝度値の算出を説明する。まず、デジタル信号に基づいて各画素の輝度を算出する。その後、各領域内の輝度の積算値を算出する。ここで各領域の積算値Ba(a=1,2,・・・,総領域数)は、各領域における各画素の輝度Yab(b=1,2,・・・,領域aの総画素数)の総和である(式1)。
Ba=ΣYab (式1)
各領域の積算値が算出されると、各領域の積算値を各領域の総画素数で割る。これによって、各領域内の画素の輝度を平均化でき、各領域の輝度値を算出できる。ここで各画素の輝度を8ビットで表現した場合、0〜255(小数点以下四捨五入)の階調で輝度値を表すことができる。
これによってAEセンサ210は、受光素子2101からの出力に基づいて、被写体の明るさを測定する。そして、測光結果をマイコン213に出力する。なお、AEセンサ210は、被写体の明るさを測光できるものであれば、どのような構成であってもよい。したがって、中央重点測光や多分割測光、重点測光、評価測光等と同様の方法で輝度値を算出できる。ここで本実施の形態のAEセンサ210は、画像データを9分割して、各々の領域の明るさの平均を測定するものを利用している。
AFセンサ209は、光学系301を介して入射された被写体の光学的信号に基づいて、フォーカスレンズ3011の合焦位置を検出するものである。これによって、マイコン213がピント合わせの制御をできるようにしている。
フラッシュメモリ211は、内蔵メモリとして用いられる記憶媒体である。フラッシュメモリ211は、画像データまたはその画像データに所定の処理が施された画像データを記憶可能である。また、デジタル化された音声信号も記憶可能である。加えて、画像データや音声信号の他にマイコン213の制御のためのプログラムや設定値などを記憶可能である。
カードスロット212は、メモリカード216を着脱するためのスロットである。メモリカード216は、画像データまたはその画像データに所定の処理が施された画像データを記憶可能である。また、デジタル化された音声信号も記憶可能である。要するにメモリカード216は、記憶媒体である。
マイコン213は、撮像装置本体2全体を制御するものである。マイコン213は、マイクロコンピュータで実現してもよく、ハードワイヤードな回路で実現してもよい。すなわち、マイコン213は、各種の制御を実行する。各種の制御については、1−4で記載する。
シャッタスイッチ214は、撮像装置本体2の上面に設けられた釦であり、使用者からの半押しおよび全押し操作を検知する操作手段である。全押しの操作は、使用者からの撮影開始の操作である。シャッタスイッチ214は、使用者から半押し操作を受け付けると、半押し信号をマイコン213に出力する。一方、シャッタスイッチ214は、使用者から全押し操作を受け付けると、全押し信号をマイコン213に出力する。これらの信号に基づいて、マイコン213は様々な制御を行なう。
ストロボ215は、マイコン213からの制御信号に基づいて、被写体に対して光の照射を行なう発光手段である。したがって、ストロボ215は、被写体に対する予備発光と本発光を可能にしている。予備発光は、撮影前に行う光の照射である。また、本発光は、CMOSセンサ202の撮像と共に行う光の照射である。なお、マイコン213からの制御信号には、照射する光の光量に関する情報が含まれている。
1−3 交換レンズ3の構成
光学系301は、フォーカスレンズ3011とズームレンズ3012と対物レンズ3013を含んで構成され、被写体からの光を集光する。フォーカスレンズ3011は、アクチュエータ又はフォーカスリング305によって駆動され、ピントの調節を行なうようにしたものである。ズームレンズ3012は、アクチュエータによって駆動され、ズーム倍率を調整するものである。要するに、フォーカスレンズ3011やズームレンズ3012は可動レンズである。
アクチュエータとしては、フォーカス駆動部3021と、ズーム駆動部3022と、絞り駆動部303と、を備える。このフォーカス駆動部3021は、レンズコントローラ306の制御にしたがって、フォーカスレンズ3011を駆動させるようにしたものである。また、ズーム駆動部3022は、レンズコントローラ306の制御にしたがって、ズームレンズ3012を駆動させるようにしたものである。
絞り302は、光学系301を通過する光の量を調整するものである。光の調整は、5枚羽根などで構成される穴を大きくしたり、小さくしたりすることで可能である。
絞り駆動部303は、絞り302の穴の大きさを変更するものである。実施の形態1では、レンズコントローラ306の制御に基づいて、絞り302の穴の大きさを変更するようにしている。ここで穴の大きさは、F値によって指定可能である。なお、絞り駆動部303は、レンズコントローラ306からの制御に基づいて、絞り302を駆動するようにしているが、これに限られず、機械的な方法によって駆動させてもよい。この場合、ボディマウント208に連動ピンを設け、この連動ピンの駆動を絞り駆動部303が受けて、絞り302を駆動させることで可能となる。連動ピンは、マイコン213により制御されたモータなどで駆動される。
フォーカスリング305は、交換レンズ3の外装に設けられ、使用者からの操作に応じて、フォーカスレンズ3011を駆動させるものである。また、ズームリング304は、交換レンズ3の外装に設けられ、使用者からの操作に応じて、ズームレンズ3012を駆動させるものである。
レンズコントローラ306は、交換レンズ3全体を制御するものである。レンズコントローラ306は、マイクロコンピュータで実現してもよく、ハードワイヤードな回路で実現してもよい。
1−4.マイコン213における各種の制御
マイコン213は、判定手段と、制御手段と、光量算出手段と、撮影手段とを実現する。
1−4−1.判定手段
判定手段を実現するマイコン213は、第1の予備発光時においてAEセンサ210からの入力された輝度値(第1の測光結果)に応じて、さらに2回の予備発光(第2及び第3の予備発光)を行うか否かの判定を行なうものである。第1の予備発光としては、例えば、シャッタ2014全押し後に最初に発光される予備発光が考えられる。
ここでマイコン213は、画面が9分割された各々の領域の輝度値(0〜255)が、第一の輝度範囲(例えば、235以上〜255以下)に、一つ以上含まれ、かつ、第二の輝度範囲(例えば、0以上〜20以下)に、一つ以上含まれる場合、第2および第3の予備発光を行うと判定する。例えば、第1の測光結果の輝度値(各々の領域の輝度値)が、(245、230、200、35、15、35、140、180、170)である場合、輝度値245と、輝度値15があるので、マイコン213は、予備発光を行うと判別する。
なお、第一のおよび第二の輝度範囲は、これに限られず、いろいろな範囲で実現可能である。例えば、9分割された各々の領域の輝度値が、第一の輝度範囲又は第二の輝度範囲に少なくとも一つ含まれた場合に、さらに2回の予備発光を行うようにしてもよい。ここで予備発光の回数については、2回に限られず、2以上の複数回ならば何回でもよい。
1−4−2.制御手段
制御手段を実現するマイコン213は、第2および第3の予備発光を行うと判定した場合、AEセンサ210の受光感度(増幅器の増幅レベル)が変更されるようにAEセンサ210を制御し、第2および第3の予備発光を行わせるようにストロボ215を制御する。具体的にマイコン213は、第2および第3の予備発光を行うと判定した場合、以下の制御を行なう。なお、本実施の形態では、第1の予備発光の後に、第2の予備発光が行われ、第2の予備発光の後に、第3の予備発光が行われるものとする。この際、第1の予備発光時においてAEセンサ210に設定される受光感度を第1の受光感度とする。また、第2の予備発光時においてAEセンサ210に設定される受光感度を第2の受光感度とする。さらに、第3の予備発光時において、AEセンサ210に設定される受光感度を第3の受光感度とする。
すなわち、マイコン213は、AEセンサ210を制御して、第2の予備発光時に、AEセンサ210の受光感度(第2の受光感度)が、第1の予備発光時に設定されている受光感度(第1の受光感度)よりも、大きくなるようにする。そして、マイコン213は、ストロボ215を制御して、第2の予備発光を行わせる。一方、マイコン213は、AEセンサ210を制御して、第3の予備発光時に、AEセンサ210の受光感度(第3の受光感度)が、第1の予備発光時に設定されている受光感度(第1の受光感度)よりも、小さくなるようにする。そして、マイコン213は、ストロボ215を制御して、第3の予備発光を行わせる。
したがって、マイコン213は、第2の予備発光が行われる前に、第1の予備発光時に設定されている受光感度よりも大きくなるEV値(+1EV、感度2倍)を制御信号としてAEセンサ210に出力する。またマイコン213は、第3の予備発光が行われる前に、第1の予備発光時に設定されている受光感度よりも小さくなるEV値(−2EV、感度1/4倍)を制御信号としてAEセンサ210に出力する。すなわち、第3の予備発光時には、第1の予備発光時よりも−1EVとなる。
この際、マイコン213は、ストロボ215に第2の予備発光を行わせるため、制御信号をストロボ215に出力する。また、マイコン213は、ストロボ215に第3の予備発光を行わせるため、制御信号をストロボ215に出力する。
このように構成すれば、マイコンは、第2の予備発光時において、第1の予備発光時に設定されていたAEセンサの受光感度よりも大きい感度に設定できる。また、マイコンは、第3の予備発光時において、第1の予備発光時に設定されていたAEセンサの受光感度よりも小さい感度に設定できる。
なお本実施の形態では、受光感度をEV値で一段上下するように構成しているが、これに限られず、変更が可能な範囲で受光感度を変更するものならば、どのような構成であってもよい。また、本実施の形態では、AEセンサ210において、第2の受光感度を第1の受光感度よりも大きくなるように設定し、そして、第3の受光感度を第1の受光感度よりも小さくなるように設定した。しかし、これに限られず、AEセンサ210において、第2の受光感度を第1の受光感度よりも小さくなるように設定し、そして、第3の受光感度を第1の受光感度よりも大きくなるように設定してもよい。
1−4−3.光量算出手段
光量算出手段を実現するマイコン213は、測光手段の測光結果に応じて、本発光の発光光量を算出する。そしてマイコン213は、本発光の発光光量算出前に、第2および第3の予備発光を行っている場合、第2および第3の予備発光時におけるAEセンサ210の第2および第3の測光結果を利用して、本発光の発光光量を算出する。すなわち、マイコン213は、第2の予備発光時におけるAEセンサ210の出力、および、第3の予備発光時におけるAEセンサ210の出力を用いて、本発光の発光光量を算出する。本実施の形態では、判定手段が第2及び第3の予備発光を行わないと判定した場合、または、判定手段が第2及び第3の予備発光を行うと判定して、第2および第3の予備発光が行われた場合に、本発光の発光光量を算出するものとする。なお、判定手段が第2および第3の予備発光を行わないと判定した場合は、従来技術と同様の方法で本発光の発光光量を算出できる。
ここで各領域の輝度値に基づいた本発光の発光光量の算出方法の一例を説明する。本実施の形態で本発光の発光光量は、第2の予備発光における第2の測光結果と、第3の予備発光における第3の測光結果の平均を利用して、算出できる。例えば、第2の測光結果が、図5のような結果である場合であって、第3の測光結果が、図5のような結果である場合、各々の領域の輝度値を足して2で割ることで、平均の輝度値(第一輝度値)が算出できる。
この第一輝度値を用いて、すべての領域の平均を取る(すなわち、9個の領域の輝度値を足して9で割る)。これによって、第二輝度値が算出される。この結果を下記の式を用いて、計算する。
本発光の発光光量Snの計算式は、予備発光の発光光量(第1〜3の予備発光で発光光量が変更されていない場合)がSp、第二輝度値がVp、そしてAEセンサ210の受光感度(第1の予備発光時)によって決定される適切な輝度値がVnである場合、以下の式2で算出できる。
Sn=(Vn/Vp)Sp (式2)
これによって、第2の測光結果および第3の測光結果に基づいて本発光の発光光量を算出できる。
1−4−4.撮影手段
撮影手段を実現するマイコン213は、光量算出手段で算出された本発光の発光光量に基づいて、ストロボ215に本発光を行わせ、CMOSセンサ202等による撮影を行わせるものである。簡単に説明すると、マイコン213は、ストロボ215に、本発光の発光光量を含む制御信号を出力する。また、マイコン213は、CMOSセンサ202やミラー等を駆動して、被写体の撮影を行う。なお、これら撮影動作については、従来技術と同様の処理であるため、説明を割愛する。
2.動作
次に、このように構成された撮像装置1の動作について図6のフローチャートを用いて説明する。撮像装置1のこの動作は、使用者によって、撮像装置1の電源207がOFFからONにされると開始する。なお、撮影モードに設定されているものとする。
まず、マイコン213は、シャッタスイッチ214が半押し操作を受け付けたか否かを判別する(B1)。マイコン213は、シャッタスイッチ214が半押し操作されるまで、ステップB1を繰り返す。
そして、マイコン213は、シャッタスイッチ214が半押し操作を受け付けたことを検知すると、予め撮像装置1のフラッシュメモリ211に記憶されている受光感度(初期値)をAEセンサ210に出力し、AEセンサ210の受光感度の初期化を行なう(B2)。なお、受光感度の初期化は、予めフラッシュメモリ211に記憶されている受光感度ではなくてもよい。例えば、予備発光前に、撮像装置1の周囲の明るさを測光して、受光感度を設定することができる。
図6のフローチャートに戻って、マイコン213は、シャッタスイッチ214が全押し操作(撮影開始信号の受付)されたか否かを判別する(B3)。マイコン213は、シャッタスイッチ214が全押しされるまで、ステップB3の処理を継続する。なお、図示しないが、マイコン213に対するシャッタスイッチ214からの半押し信号が途切れると、ステップB1に処理が移行される。
次に、マイコン213は、ストロボ215を制御して、第1の予備発光を行わせる(B4)。この際、マイコン213は、AEセンサ210を制御して、第1の予備発光時において光学系301を通過した光を取得し、この光の明るさを測定する(B5)。そして、AEセンサ210は、マイコン213に、第1の測光結果(輝度値)を出力する。
マイコン213は、第1の測光結果を受け取ると、第1の測光結果に基づいて、第2および第3の予備発光を行うか否かを判定する(B5)。第2および第3の予備発光を行うと判定した場合、ステップB6に処理を移行する。一方、第2および第3の予備発光を行わないと判定した場合、ステップB10に移行する。
ステップB6において、マイコン213は、AEセンサ210に、受光感度を大きくするためのEV値(例えば、+1EV)を出力する。これによって、AEセンサ210の受光感度が変更される。そして、マイコン213は、ストロボ215を制御して、第2の予備発光を行わせる(B7)。この際、マイコン213は、AEセンサ210を制御して、第2の予備発光時において光学系301を通過した光を取得し、この光の明るさを測定する。そして、AEセンサ210は、マイコン213に、第2の測光結果(輝度値)を出力する。
次に、マイコン213は、AEセンサ210に、受光感度を小さくするためのEV値(例えば、−2EV)を出力する(B8)。これによって、AEセンサ210の受光感度が変更される。そして、マイコン213は、ストロボ215を制御して、第3の予備発光を行わせる(B9)。この際、マイコン213は、AEセンサ210を制御して、第3の予備発光時において光学系301を通過した光を取得し、この光の明るさを測定する。そして、AEセンサ210は、マイコン213に、第3の測光結果(輝度値)を出力する。そして、ステップB10に移行する。
ステップB10では、マイコン213が、第2の測光結果および第3の測光結果に基づいて、本発光の発光光量を算出する(B10)。その後、マイコン213は、ストロボ215を制御して、本発光の発光光量に基づいて、本発光を行わせる。また、マイコン213は、CMOSセンサ202やミラー等を制御して、光学系301によって形成された被写体像を撮影する。
これによって、第1の予備発光時よりも大きい感度を第2の予備発光前に設定することができる。また、第1の予備発光時よりも小さい感度を第3の予備発光前に設定することができる。これによって、第2の予備発光時の第2の測光結果および第3の予備発光時の第3の測光結果に基づいて、本発光の発光光量を算出できるため、より高い精度で調光できる。
3.まとめ
本実施の形態の撮像装置1は、予備発光又は本発光として、被写体に光を照射するストロボ215と、被写体像を形成する光学系301と、予備発光時において光学系を通過した光を取得し、取得した光の明るさを測るAEセンサ210と、第1の予備発光時におけるAEセンサ210の第1の測光結果に応じて、第1に続く第2および第3の予備発光を行うか否かを判定するマイコン213と、マイコン213が第2および第3の予備発光を行うと判定した場合、AEセンサ210の受光感度が変更されるようにAEセンサ210を制御し、予備発光を行うようにストロボ215を制御するマイコン213と、AEセンサ210の測光結果に応じて、本発光の発光光量を算出するマイコン213と、を備える。そして、マイコン213は、マイコン213が第2および第3の予備発光を行うと判定した場合、AEセンサ210の受光感度が、前記第1の予備発光時に設定されている受光感度よりも大きくなるようにAEセンサ210を制御し、第2の予備発光を行うようにストロボ215を制御する一方、AEセンサ210の受光感度が、第1の予備発光時に設定されている受光感度よりも小さくなるようにAEセンサ210を制御し、第3の予備発光を行うようにストロボ215を制御する。また、マイコン213は、本発光の発光光量算出前に、第2および第3の予備発光を行っていた場合、第2および第3の予備発光時における前記測光手段の第2および第3の測光結果を少なくとも利用して、前記本発光の発光光量を算出する。
このようにすれば、測光手段の受光感度を、第2の予備発光時には、第1の予備発光時よりも大きい感度に、また、第3の予備発光時には、第1の予備発光時よりも小さい感度に設定することができる。これによって、第1の予備発光時よりも大きい感度と、小さい感度で測光された結果に利用して、本発光の発光光量を算出できるので、より高い精度で調光できる。
(他の実施の形態)
本発明の実施の形態として、実施の形態1を例示した。しかし、本発明は、実施の形態1に限定されず、他の実施の形態においても実現可能である。そこで、本発明の他の実施の形態を以下まとめて説明する。
上記実施の形態1では、撮像手段としてCMOSセンサを例示した。しかし、CMOSセンサに替えて、他の撮像手段を用いてもよい。要するに、被写体を撮像して画像データを生成するものであればよい。他の撮像手段としては、例えば、CCDイメージセンサなどを用いてもよい。
また、上記実施の形態1では、発光手段としてストロボを例示した。しかし、これに限られず、被写体に光の照射を行なうことができるものであればどのようなものであってもよい。LEDを用いたフラッシュ等が考えられる。
また、上記実施の形態1では、発光光量Snを求める計算式で発光光量を決定するように構成しているが、これに限られず、ガイドナンバーに基づいて本発光の発光光量を決定してもよい。
また、上記実施の形態1では、第2の測光結果と第3の測光結果の平均である第二輝度値に基づいて、本発光の発光光量を算出するようにしているが、これに限られない。例えば、公知の顔検出技術を用いて、本発光の発光光量を決定するようにしてもよい。
この場合、顔領域(特徴領域)内から得られる輝度値に基づいて、本発光の発光光量を決定すればよい。このようにすれば、第2および第3の測光結果において、被写体の顔領域を検知できるので、被写体に対して、より最適な発光光量を決定できる。なお、顔領域を用いて本発光の発光光量を決定する場合、測光手段を、AEセンサではなく、CMOSセンサと、マイコン(又は、DSP)で実現する必要がある。すなわち、CMOSセンサで、光学的信号を取得し、画像データを生成する。そして、マイコンで、画像データを解析することで、輝度値の算出、および、顔領域の抽出を行なうようにする。
顔検出に基づいて発光光量を決定する方法の一例を図7を用いて説明する。
まず、マイコンは、第2の予備発光における第2の画像データから、顔領域101を検知する。また、マイコンは、第3の予備発光における第3の画像データから、顔領域101を検知する。そして、検出された顔領域の多い第2の画像データに、第2の画像データで検出できなかった顔領域で、第3の画像データで検出できた顔領域を、設置する。例えば、選択された画像データの顔領域102である。ここで、検出された顔領域の多い第2の画像データに、他の画像データの顔領域を設置した理由は、顔領域が多く検出できているため、画像データとしてコントラストが高く信頼性が高いからである。
この後、マイコンは、顔領域内の画像データに基づいて、輝度値を算出する。詳しくは、顔領域内の画像データを抽出し、この画像データの輝度値の平均を算出する。これによって、顔領域に焦点を当てて、本発光の発光光量を算出できる。
説明に戻って、マイコンは、この平均化した輝度値に基づいて、本発光の発光光量を算出する。計算は、上述した本発光の発光光量の計算方法を用いることができる。
なお、この実施の形態では、顔領域内の画像データをただ単に平均化して輝度値を求めているが、これに限られない。例えば、主要被写体を自動で判別して、この主要被写体の顔領域に対して重み付けを行なえばよい。具体的には、被写界に複数の顔領域が検知されている場合、顔領域の大きさや位置などから主要被写体の顔領域を決定する。次に、主要被写体の顔領域の重み大きく設定し、それ以外の顔領域の重みも大きく設定する。この際、主要被写体の顔領域の重みは、それ以外の顔領域の重みよりも大きくなるように設定する。すなわち、主要被写体の顔領域の重み>それ以外の顔領域の重み>背景の重み、となるように重みを設定する。この重みを用いて被写界の輝度値を算出する。この重みを用いた被写界の輝度値の算出方法は、公知の技術である評価測光により可能である。この輝度値を利用することによって、複数の被写体を考慮した、本発光の発光光量を決定できる。そのため、一部の被写体に対して光量が少ない又は多いといったことが少なくなる。
また、判定手段や制御手段や光量算出手段等をマイコンで実現しているが、これに限られず、専用の半導体回路で実現するようにしてもよい。また、複数のマイコンを用いて実現してもよい。
また、測光手段をAEセンサで実現したが、これに限られず、上記で説明したように撮像手段と、マイコンなどの半導体回路で実現するようにしてもよい。
また、本発明の実施の形態では、測光結果(予備発光時の輝度値)を用いて本発光の発光光量を算出するように構成した。しかし、これに限られず、予備発光時の輝度値から、距離を推定して、本発光の発光光量を決定するようにしてもよい。この場合、予備発光時の輝度値に対応した距離(被写体までの距離)を算定できるテーブルに基づいて、被写体までの距離を算定する。この算定結果に基づいて、本発光の発光光量を決定する。距離に基づく本発光の発光光量の決定方法は、従来技術で用いられる方法であるため、説明を割愛する。
このように距離を推定し、この距離に基づいて本発光の発光光量を算出可能にした場合、以下のように構成してもかまわない。まず、図5のような第2および第3の測光結果(9分割した領域で測光された結果)のうち、信頼できる反射光(20〜235)の領域を選択する(図9)。選択したエリアは、適正エリアとする。この適正エリアの輝度値を、予備発光時の輝度値に対応した距離を算定できるテーブルによって、距離に変換する。この変換された距離に基づいて、各々の領域の距離情報を合成する。これにより得られる情報は、第2又は第3の測光結果よりも適正エリアが多くなる(図9)。合成の方法は、特に限定されないが、例えば、各領域で平均を取ることによって可能になる。そして、この合成結果を用いて、画像全体から、被写体までの距離を算定する。この被写体までの距離に基づいて、本発光の発光光量を算出する。
これによって、合成により適正エリアを多くして本発光の発光光量を算出できるので、より調光精度を向上できる。なお、信頼できる反射光のみを利用することで、より調光精度を向上することも可能となる。
すなわち、本発明は上記実施の形態に限られず、種々の形態で実施可能である。
本発明は発光手段を備えた撮像装置に適用可能である。具体的には、ストロボを備えたデジタルスチルカメラ、ムービー、カメラ機能付き携帯電話等に利用できる。
本発明の実施の形態1にかかる撮像装置の斜視図 本発明の実施の形態1にかかる撮像装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1にかかるCMOSセンサを説明するための図 本発明の実施の形態1にかかるAEセンサを説明するための図 本発明の実施の形態1にかかる本発光の発光光量の算出方法の説明をするための図 本発明の実施の形態1にかかる撮像装置の動作を説明するためのフローチャート 他の実施の形態にかかる顔領域に基づいた本発光の発光光量の算出方法の説明をするための図 本発明の課題を説明を説明するための図 他の実施の形態の本発光の発光光量の算出方法を説明するための図
符号の説明
1 撮像装置
2 撮像装置本体
3 交換レンズ
202 CMOSセンサ
204 画像処理部(DSP)
205 バッファメモリ
206 液晶モニタ
210 AEセンサ
211 フラッシュメモリ
212 カードスロット
213 マイコン
214 シャッタスイッチ
215 ストロボ
216 メモリカード
301 光学系
2014 シャッタ
101,102 顔領域

Claims (2)

  1. 予備発光又は本発光として、被写体に光を照射する発光手段と、
    被写体像を形成する光学系と、
    前記予備発光時において前記光学系を通過した光を取得し、当該取得した光の明るさを測る測光手段と、
    前記第1の予備発光時における前記測光手段の第1の測光結果に応じて、第1に続く第2および第3の予備発光を行うか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段が第2および第3の予備発光を行うと判定した場合、前記測光手段の受光感度が変更されるように前記測光手段を制御し、当該第2および第3の予備発光を行わせるように前記発光手段を制御する制御手段と、
    前記測光手段の測光結果に応じて、前記本発光の発光光量を算出する光量算出手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記判定手段が第2および第3の予備発光を行うと判定した場合、
    当該第2および第3の予備発光時において、前記第1の予備発光時に前記測光手段に設定されている第1の受光感度が、前記第2の予備発光時に設定される第2の受光感度と、前記第3の予備発光時に設定される第3の受光感度との間に設けられるように、前記測光手段の受光感度を設定し、
    前記光量算出手段は、
    本発光の発光光量算出前に、前記第2および第3の予備発光を行っていた場合、当該第2および第3の予備発光時における前記測光手段の第2および第3の測光結果を少なくとも利用して、前記本発光の発光光量を算出する、
    撮像装置。
  2. 前記測光手段は、被写体像を撮像して画像データを順次生成する撮像手段と、当該画像データを用いて被写体像の明るさを測る測定手段とを有し、
    前記光量算出手段は、本発光の発光光量算出前に、前記第2および第3の予備発光を行っている場合、当該第2および第3の予備発光時における前記測光手段の第2および第3の測光結果、並びに、前記撮像手段で生成された画像データ内の特徴情報を利用して、前記本発光の発光光量を算出する、
    請求項1に記載の撮像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019028338A (ja) * 2017-08-01 2019-02-21 キヤノン株式会社 撮像装置、その制御方法及びプログラム

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