JP2009289329A - 光ディスク判別方法および光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フォーカス感度を影響を除去してディスク判別を正しく行うようにする。
【解決手段】光ディスク2の垂直方向に、対物レンズ1を下から上へ移動させる。プルイン信号を閾値と比較することによって、閾値よりプルイン信号の振幅が大となる期間でハイレベルとなるパルス信号を生成する。DSP12において、表面で発生するパルス信号の立ち上がりエッジと、記録面で発生するパルス信号の立ち上がりエッジとの時間差Trefが測定される。記録面で発生するフォーカスエラー信号に対応するパルス信号のパル
ス幅Tfが測定される。フォーカス感度の影響が除かれた測定値(Tref/Tf)が求めら
れる。この測定値が判別用の閾値と比較されることによって光ディスクの種類が判別される。
【選択図】図2

Description

この発明は、複数の種類の光ディスクを判別する光ディスク判別方法、並びに複数種類の光ディスクを扱うことが可能な光ディスク装置に関する。
実用に供されている光ディスクの種類として、コンパクトディスク(以下、CDと表記する)、DVD(Digital Versatile Disc)、ブルーレイディスク(以下、BDと表記する)等が知られている。光ディスク装置として、これらの複数種類の光ディスクを扱う(記録/再生を行う)ことができる装置が望ましい。複数種類の光ディスクを取り扱うことができる光ディスク装置においては、装填された光ディスクの種類を判別し、判別結果に応じて例えばレーザダイオードの波長を切り替えることか必要とされる。
例えば下記の特許文献1には、光ディスクの種類を判別し、光ピックアップを切り替えることが記載されている。特許文献1では、プルイン信号およびフォーカスエラー信号の一方を使用してディスク表面(光ディスクに記録されている情報を読み取る側の面)と信号面との距離の相違を検出し、検出結果から光ディスクの種類を判別している。
特開平10−198984号公報
プルイン信号は、例えば4分割フォトディテクタによって光ディスクからの戻り光を受光し、各分割ディテクタの出力信号を加算し、加算信号をローパスフィルタに供給し、ローパスフィルタによって高域成分を除去した信号である。プルイン信号は、光ディスクにレーザ光を照射した結果、ディスクから戻ってくる反射光の強度に応じた振幅レベルを有する。フォーカスエラー信号は、4分割光ディテクタの各分割ディテクタの出力信号を演算して得られる信号である。フォーカスエラー信号は、照射されるレーザ光のフォーカスが合っている場合に中心値例えばゼロレベルの振幅となる。したがって、ディスクに対して対物レンズを徐々に接近させると、フォーカスエラー信号がS字状の振幅変化を有する信号となる。
光ディスクの信号面が反射光が得られるのみならず、その表面においても反射が生じ、信号面からの反射光に比して弱い反射光が表面から光ピックアップのフォトディテクタに対して照射される。表面および信号面の距離は、図4に示すように、光ディスクの種類例えばDVD、CDおよびBDによって相違している。DVD、CDおよびBDの厚みは、等しく1.2mmとされている。
DVDは、0.6mmの2枚の基板を貼り合わせ、中間に記録層が位置する構造を有する。DVDに対して光ピックアップOPからのレーザ光が入射する面が表面であり、DVDの記録層に対してレーザ光が入射する面が記録面である。DVDの場合、表面から記録面までの距離が0.6mmである。図4に示すように、光ピックアップOPの対物レンズ1が破線で示す位置からディスクに接近し、実線で示す位置まで変位される。対物レンズ1は、光ピックアップOPの2軸アクチュエータによって変位される。
CDの場合では、基板の厚みが1.2mmとされ、表面と反対の面に記録層が形成される。したがって、表面と記録面との距離が1.2mmである。BDの場合では、基板上に記録層が形成され、記録層の上に厚みが0.1mmのカバー層が形成される。したがって、表面と記録面との距離が0.1mmである。
なお、基板およびカバー層としては、透明な合成樹脂材料が使用される。再生専用ディスクの場合には、記録層として、アルミニウムのような金属反射膜が使用される。書き換え型ディスクの場合には、記録層として、例えば相変化記録層が使用される。
図4に示すように、対物レンズ1を光ディスクに対して徐々に接近させるように変位させると、レーザ光の焦点を結ぶ位置が表面を通過し、次に、記録面を通過する。表面反射および記録面反射のそれぞれによって信号レベルが大きくなるプルイン信号が発生する。また、表面および記録面のそれぞれにおいて0となり、S字状に変化するフォーカスエラー信号が発生する。上述したように、表面と記録面との距離がDVD、CD、BDの間で相違しているので、同じ速度でもって対物レンズ1を移動させた場合に、表面と記録面のそれぞれで発生するプルイン信号の時間差が相違する。この時間差に基づいて光ディスクの種類を判別することができる。すなわち、時間差を設定したしきい値と比較することによってディスクの種類を判別することができる。フォーカスエラー信号を使用して同様にディスクの種類を判別できる。
上述した表面および記録面のそれぞれで発生するプルイン信号またはフォーカスエラー信号の時間差を検出してディスクの種類を判別すると、光ピックアップの2軸アクチュエータのフォーカス感度の影響により、時間差が変動し、ディスクの種類の判別を誤るおそれがあった。
フォーカス感度は、所定の印加電圧に対する対物レンズ1のフォーカス方向の変位量である。フォーカス感度について、図5を参照して説明する。図5Aは、2軸アクチュエータのフォーカス方向の変位を生じさせるために印加される電圧の一例である。図5Bに示すように、図5Aに示す印加電圧に対して生じるフォーカス方向の変位量は、フォーカス感度によって相違し、フォーカス感度が大きいほど変位量が大きくなる。したがって、図5Cに示すように、移動速度も、フォーカス感度が大きいほど速くなる。
表面および記録面のそれぞれで発生したプルイン信号またはフォーカスエラー信号の時間差を測定する場合、フォーカス感度によって移動速度が相違するために、時間差測定がフォーカス感度の影響を受ける。フォーカス感度が大きい光ピックアップの場合では、フォーカス感度の小さい光ピックアップに比して時間差が短いものとなる。逆に、フォーカス感度が小さい場合には、時間差がより長いものとなる。
フォーカス感度は、光ピックアップの個々のバラツキによって相違したり、径年変化、温度変化等の影響で設計時の値と変化する場合がある。したがって、フォーカス感度の影響によってディスク種類の判別が誤るおそれがあった。
したがって、この発明は、フォーカス感度の影響が排除された光ディスク判別方法および光ディスク装置を提供することにある。
上述した課題を解決するために、この発明は、装着された光ディスクに対して対物レンズを介してレーザ光を照射し、光ディスクからの反射光を受光し、電気出力信号を発生するフォトディテクタを有する光ピックアップと、光ピックアップを光ディスクに対して垂直方向に移動させ、レーザ光の焦点を光ディスクの表面および記録面に順次到達させる移動手段とを備え、
フォトディテクタの出力信号から表面および記録面間の距離に対応する第1の時間長を測定するステップと、
フォトディテクタの出力信号から記録面で焦点を結ぶ時に信号レベルが中心値となるフォーカスエラー信号を得て、フォーカスエラー信号を閾値と比較することによって生成されたパルス信号からフォーカスエラー信号のゼロクロス間にほぼ対応する第2の時間長を測定するステップと、
第1および第2の時間長の比率によって測定値を得るステップとを備え、
測定値をしきい値と比較することによって、装着された光ディスクの種類を判別する光ディスク判別方法である。
好ましくは、第1の時間長を得るためのフォトディテクタの出力信号は、反射光に応じた信号レベルを有し、高域成分が除去された信号である。表面で発生するフォーカスエラー信号と記録面で発生するフォーカスエラー信号とを使用して第1の時間長を得るようにしても良い。
好ましくは、第2の時間長を測定する場合に、表面に発生するフォーカスエラー信号を無視する。
この発明は、装着された光ディスクに対して対物レンズを介してレーザ光を照射し、光ディスクからの反射光を受光し、電気出力信号を発生するフォトディテクタを有する光ピックアップと、
光ピックアップを光ディスクに対して垂直方向に移動させ、レーザ光の焦点を光ディスクの表面および記録面に順次到達させる移動手段と、
フォトディテクタの出力信号から表面および記録面間の距離に対応する第1の時間長を測定し、
フォトディテクタの出力信号から記録面で焦点を結ぶ時に信号レベルが中心値となるフォーカスエラー信号を得て、フォーカスエラー信号を閾値と比較することによって生成されたパルス信号からフォーカスエラー信号のゼロクロス間にほぼ対応する第2の時間長を測定する測定手段と、
第1および第2の時間長の比率によって測定値を得る手段とを備え、
測定値をしきい値と比較することによって、装着された光ディスクの種類を判別する光ディスク装置である。
この発明によれば、第1の時間長(時間差)に含まれるフォーカス感度の影響を除くことができ、正確に光ディスクの種類の判別を行うことができる。したがって、フォーカス感度のバラツキ、フォーカス感度の経時変化の影響を受けずに、ディスク判別を行うことができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、この発明の好適な具体例であり、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、この発明の範囲は、以下の説明において、特にこの発明を限定する旨の記載がない限り、実施の形態に限定されないものとする。
図1は、この発明を適用することができる光ディスク装置に関し、特に、サーボ回路の部分の構成を示す。再生専用光ディスク装置および記録/再生可能な光ディスク装置の何れであってもこの発明を適用できる。光ディスク装置に対して装填された光ディスク2に対して光ピックアップ3によって、情報信号の記録/再生がなされる。光ディスク2は、CD、DVD、BDの何れかである。光ディスク2がスピンドルモータ8によって所定の回転速度で回転される。
光ピックアップ3は、破線で示すように、対物レンズ1と、対物レンズ1(レーザ光位置)をフォーカス方向およびトラッキング方向に変位させるための2軸アクチュエータ4と、レーザダイオード(図ではLDと表記する)5と、光ディスク2からの反射光を受光するフォトディテクタ6とを有する。フォトディテクタ6には、受光信号を増幅するアンプ等が含まれる。2軸アクチュエータ4は、電磁アクチュエータで構成される。光ピックアップ3の全体がスレッドモータ7によって、光ディスク2の径方向に移動される。さらに、図示しないが、光ピックアップ3は、反射光を取り込むための光学系を備えている。
光ピックアップ3のフォトディテクタ6において、受光された反射光が電気信号に変換される。フォトディテクタ6の出力信号が誤差検出回路としてのRFアンプ11に供給される。RFアンプ11において、フォトディテクタ6の出力信号を処理することによって、再生信号としての和信号(RF信号)と共に、誤差信号(すなわち、トラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号およびスレッドエラー信号)が生成される。トラッキングエラーの検出方式としては、プッシュプル方式、3ビーム方式、DPD(Differential Phase Detection)方式、DPP(Differential Push Pull)方式等を使用できる。フォーカスエラー検出方式としては、戻り光の光路中にシリンドリカルレンズが挿入される非点収差方式等を使用できる。スレッドエラー検出方式としては、トラッキングエラー信号の直流分を抽出する方法を使用できる。抽出された直流分を打ち消すようにスレッドモータが駆動される。
フォーカスエラー信号は、光ディスク2と光ピックアップ3の対物レンズ1間の距離を一定に保つために、対物レンズ1を光ディスク2の面振れに合わせて上下方向に動作させるフォーカスサーボに必要な信号である。トラッキングエラー信号は、光ディスク2のトラックにレーザ光のスポットが追従するために、光ディスク2の偏心に合わせて対物レンズ1を左右に動作させるトラッキングサーボに必要な信号である。図示しないが、RFアンプ11から出力されるRF信号が再生信号処理部に供給される。
RFアンプ11から出力される上述したサーボエラー信号がデジタル信号に変換されてDSP(Digital Signal Processor)12に供給される。DSP12は、デジタル信号処理によってサーボエラー信号を受け取ってサーボを制御するサーボ制御信号を出力する。DSP12からのサーボ制御信号に基づいてドライバ13が駆動信号を発生する。すなわち、2軸アクチュエータ4に対する駆動信号、スレッドモータ7に対する駆動信号、スピンドルモータに対する駆動信号がドライバ13から出力される。スピンドルモータ8に対するサーボは、光ディスク2の読み取り信号に含まれる同期信号を使用して形成されたスピンドルサーボ信号によってなされる。さらに、マイクロコンピュータ14が光ディスク装置の全体の動作を制御する。マイクロコンピュータ14によってDSP12が制御される。マイクロコンピュータ14がサーボ制御用に設けられたものでも良い。
これらの制御を光ディスク装置にて行うためには、最初に、装填されたディスクの種類を判別するディスク判別動作が正しくなされることが必要となる。ディスク判別を行うために、パルス発生器15が設けられている。パルス発生器15には、RFアンプ11が出力するプルイン信号およびフォーカスエラー信号が供給され、プルイン信号は、RFアンプ11内でローパスフィルタを介されて高域成分が除去された信号である。パルス発生器15によって生成されたパルスがDSP12に対して供給される。DSP12およびマイクロコンピュータ14は、後述するように、パルス発生器15の出力を受け取って装着された光ディスク2の種類を判別する。
上述した光ディスク装置の動作を概略的に説明する。光ディスク2はスピンドルモータ8の回転により、所定の回転速度で回転する。光ピックアップ3は、記録再生のためのレーザ光を光ディスク2に照射し信号の再生または記録再生を行なう。2軸アクチュエータ4によって、レーザ光が光ディスク2の所定の位置に照射されるよう、レーザ光の位置が調整される。
光ピックアップ3のフォトディテクタ6に接続されたRFアンプ11は、光ピックアップ2の受光部により得られた信号から、トラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号およびスレッドエラー信号を生成する。RFアンプ11に接続されたDSP12は、これらのエラー信号に基づいてサーボ制御を行う。DSP12の出力がドライバ13に供給され、ドライバ13によって、2軸アクチュエータ4、スレッドモータ7およびスピンドルモータに対する駆動信号が生成される。駆動信号によって、2軸アクチュエータ4、スレッドモータ7およびスピンドルモータが駆動され、光ディスク2の再生または記録再生が行われる。
図2のタイミングチャートを参照してこの発明の一実施の形態のディスク判別処理について説明する。図2Aは、光ディスク2に対して垂直方向に、対物レンズ1を下から上へ移動させるために、2軸アクチュエータ4に対して印加する電圧の時間変化を示す。2軸アクチュエータ4は、マイクロコンピュータ14によって制御される。
レーザ光は、対物レンズ1を通じて焦点を結ぶ。対物レンズ1を下から上に移動させることにより、焦点は、ディスク外からディスク内へと移動し、レーザ光の焦点が光ディスク2お表面及び記録面を通過することとなる。この2箇所での通過付近では、レーザ光が表面及び記録面にて反射され、反射光がフォトディテクタ6に入射される。
図2Bに示すように、RFアンプ11から出力されるプルイン信号は、対物レンズ1を通過したレーザ光が光ディスク2の表面にフォーカスが合った時に表面からの反射光に対応して振幅が大きくなる。さらに、プルイン信号は、記録面にフォーカスが合った時に振幅が大きくなる。表面からの反射光によるプルイン信号に比して、記録面からの反射光によるプルイン信号の方がより大きな振幅となる。図2Bに示すプルイン信号の波形は、模式的に3角形に描かれている。
このプルイン信号がパルス発生器15に供給され、閾値(破線で示す)と比較される。図2Cに示すように、閾値よりプルイン信号の振幅が大となる期間がハイレベルとなるパルス信号がパルス発生器15から出力される。このパルス発生器15の出力信号がDSP12に供給される。DSP12において、表面で発生するパルス信号の立ち上がりエッジと、記録面で発生するパルス信号の立ち上がりエッジとの時間差Trefが第1の時間長と
して測定される。
図2Aに示す2軸アクチュエータ4に対する印加電圧による対物レンズ1の移動の結果、図2Dに示すようなフォーカスエラー信号がRFアンプ11からパルス発生器15に対して出力される。光ディスク2の表面でフォーカスが合った時に中心値例えばゼロレベルとなるS字状のフォーカスエラー信号が発生し、次に、光ディスク2の記録面でフォーカスが合った時にゼロレベルとなるS字状のフォーカスエラー信号が発生する。表面からの反射光によるフォーカスエラー信号に比して、記録面からの反射光によるフォーカスエラー信号の方がより大きな振幅となる。
このフォーカスエラー信号がパルス発生器15に供給され、ゼロレベルまたはゼロレベルと近接した値の閾値(破線で示す)と比較される。図2Eに示すように、閾値よりフォーカスエラー信号の振幅が大となる期間がハイレベルとなるパルス信号がパルス発生器15から出力される。このパルス発生器15の出力信号がDSP12に供給される。DSP12において、表面で発生するフォーカスエラー信号に対応するパルス信号が無視され、記録面で発生するフォーカスエラー信号に対応するパルス信号のパルス幅(以下、ゼロクロス到達時間と適宜称する)Tfが第2の時間長として測定される。パルス幅Tfを測定するのに、フォーカスエラー信号の負の期間の波形を使用しても良い。さらに、フォーカスエラー信号の1周期全体の期間からパルス幅Tfを測定しても良い。
DSP12では、ディスク種類判別のための測定値が(Tref/Tf)によって求められる。この測定値が判別用の閾値と比較されることによって光ディスク2の種類が判別される。図4を参照して説明したように、表面および記録面間の距離は、(BD:0.1mm、DVD:0.6mm、CD:1.2mm)である。測定値(Tref/Tf)がこれらの距離に対応した大きさとなる。したがって、DSP12は、測定値を2つの閾値と比較することによってディスクの種類を判別することができる。
DSP12の判別結果がマイクロコンピュータ14に対して供給される。マイクロコンピュータ14が判別結果に応答してレーザダイオード5の波長を切り替える。光ディスク2がCDと判別された場合には、波長が780nmとされる。光ディスク2がDVDと判別された場合には、波長が650nmとされる。光ディスク2がBDと判別された場合には、波長が410nmとされる。さらに、光ディスク2がBDと判別された場合には、光ピックアップ3の光学系の切り替えも行われる。さらに、他の必要な切り替えを行うようにしても良い。
この発明の一実施の形態では、測定値として(Tref/Tf)を使用するので、光ピックアップ3のフォーカス感度の影響を回避することができる。Trefは、フォーカス感度が
高ければ、短くなり、フォーカス感度が低ければ、長くなる。すなわち、Trefは、光デ
ィスクの反射面および 記録面間距離に比例し、フォーカス感度に反比例した値となる。
一方、Tfは、フォーカス感度が高ければ、短くなり、フォーカス感度が低ければ、長く
なる。Tfは、Trefと同様にフォーカス感度に反比例した値となる。したがって、測定値(Tref/Tf)は、フォーカス感度の影響を除いた値として求めることができ、ディスクの種類の判別を正しく行うことができる。
なお、フォーカス感度の影響を除くために、測定値として、(Tf/Tref)を使用するようにしても良い。
DSP12およびマイクロコンピュータ14によってなされるディスク判別処理について図3のフローチャートを参照して説明する。光ディスク装置に光ディスクが装着されると、ステップS1において、レーザダイオードがオンとされ、レーザダイオードからレーザ光が発生する。ステップS2において、対物レンズが初期位置から下降を開始する。ステップS3において、対物レンズの下降量が設定されている最大値に到達したか否かが判定される。ステップS3において、下降量が最大値に到達したと判定されると、処理がステップS4に移行する。
ステップS4において、フォーカスサーボがオンとされ、対物レンズの上昇が開始される。2軸アクチュエータ4に対して図2Aに示す電圧が印加されることによって、対物レンズが上昇する。ステップS5において、プルイン信号の信号レベルが閾値を越えたか否かが判定される(図2B参照)。超えていないと判定されると、ステップS6において、レンズ上昇電圧が設定されている最大値に到達したか否かが判定される。
ステップS6において、レンズ上昇電圧が設定されている最大値に到達していないと判定されると、ステップS7において、さらに、対物レンズが上昇される。そして、ステップS5の判定処理がなされる。プルイン信号の信号レベルが閾値を超えないまま、レンズ上昇電圧が設定されている最大値に到達したと判定されると、ステップS8において、ディスク無し(ディスクが装填されていない)と判定される。
ステップS5において、プルイン信号の信号レベルが閾値を越えたと判定されると、ステップS9に処理が移行する。ステップS5の判定結果が肯定となるのは、ディスク表面からの反射光によってプルイン信号の信号レベルが大きくなるためである(図5Bおよび図5C参照)。ステップS9では、時間差Trefの測定が開始される。例えばタイマーに
よって時間差Trefが測定される。
ステップS10において、フォーカスエラー信号の信号レベルが閾値を超えたか否かが判定される。フォーカスエラー信号の信号レベルが閾値を超えていないと判定されると、ステップS11において、対物レンズが上昇される。ディスクの表面反射によるフォーカスエラー信号が発生すると、ステップS10において、フォーカスエラー信号の信号レベルが閾値を超えたと判定される。
次に、ステップS12において、フォーカスエラー信号の信号レベルが閾値未満となったか否かが判定される。フォーカスエラー信号の信号レベルが閾値未満でないとステップS12において判定されると、ステップS13において、対物レンズが上昇される。ステップS12において、プルイン信号が閾値より小となったと判定されると、ステップS14において、プルイン信号が閾値より小となったか否かが判定される。ステップS10およびS12の判定の対象となるフォーカスエラー信号は、記録面の反射光に基づくフォーカスエラー信号である。
ステップS14において、プルイン信号の信号レベルが閾値より小とならないと判定されると、ステップS15において、対物レンズが上昇される。図4に示すように、一実施の形態では、表面反射によるプルイン信号を閾値と比較して得られたパルス信号のパルス幅に比して、S字信号の幅が小であるため、ステップS5、S10、S12およびS14の順序で、判定処理を行っている。
ステップS14の判定結果が否定の場合では、ステップS15において、対物レンズが上昇される。ステップS14において、プルイン信号の信号レベルが閾値より小となったと判定されると、処理がステップS16に移行する。ステップS16において、プルイン信号の信号レベルが閾値を越えたか否かが判定される。ステップS16の判定結果が否定の場合には、ステップS17において、対物レンズが上昇される。
記録面からの反射光によってプルイン信号の信号レベルが大きくなると、ステップS16の判定結果が肯定となり、ステップS18において、時間差Trefの測定が終了する。
測定された時間差Trefのデータは、DSP12またはマイクロコンピュータ14の記憶
部に記憶される。
ステップS19において、フォーカスエラー信号の信号レベルが閾値を超えたか否かが判定される。フォーカスエラー信号の信号レベルが閾値を超えていないと判定されると、ステップS20において、対物レンズが上昇される。ディスクの記録面反射によるフォーカスエラー信号が発生すると、ステップS19において、フォーカスエラー信号の信号レベルが閾値を超えたと判定される。そして、ステップS20において、ゼロクロス到達時間Tfの測定が開始される。例えばタイマーによってゼロクロス到達時間Tfが測定される。
次に、ステップS22において、フォーカスエラー信号の信号レベルが閾値未満となったか否かが判定される。フォーカスエラー信号の信号レベルが閾値未満でないとステップS22において判定されると、ステップS23において、対物レンズが上昇される。ステップS22において、プルイン信号が閾値より小となったと判定されると、ステップS24において、ゼロクロス到達時間Tfの測定が終了する。測定されたゼロクロス到達時間
Tfのデータは、DSP12またはマイクロコンピュータ14の記憶部に記憶される。
前述したように、測定された時間差Trefおよびゼロクロス到達時間Tfを使用して(Tref/Tf)の測定値が求められる。この測定値を2つの異なる閾値と比較することによって、CD、DVD、BDを判別することができる。
この発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。上述したこの発明の一実施の形態では、時間差Trefをプ
ルイン信号が閾値を超えるタイミングから測定している。しかしながら、図2Dに示すように、表面反射で生じるフォーカスエラー信号と記録面反射で生じるフォーカスエラー信号との例えばそれぞれのゼロクロスの期間を測定することによって時間差Trefを検出す
るようにしても良い。さらに、光ディスク判別を行う場合に、光ディスクの種類のそれぞれに対応するレーザ波長および光学系を使用して対象の光ディスクの判別を行うようにしても良い。さらに、ディスクの種類としては、CD、DVDおよびBDの3種類に限らず、この中の2種類のディスクを判別するようにしても良い。さらに、これらのディスクの種類以外のディスクの種類を判別するようにしても良い。
この発明の一実施の形態のブロック図である。 この発明の一実施の形態の動作説明に使用するタイミングチャートである。 この発明の一実施の形態の動作説明に使用するフローチャートである。 光ディスクの種類を説明するための略線図である。 フォーカス感度を説明するための略線図である。
符号の説明
1・・・対物レンズ
2・・・光ディスク
3・・・光ピックアップ
4・・・2軸アクチュエータ
5・・・レーザダイオード
6・・・フォトディテクタ
11・・・RFアンプ
12・・・DSP
14・・・マイクロコンピュータ
15・・・パルス発生器

Claims (8)

  1. 装着された光ディスクに対して対物レンズを介してレーザ光を照射し、上記光ディスクからの反射光を受光し、電気出力信号を発生するフォトディテクタを有する光ピックアップと、上記光ピックアップを上記光ディスクに対して垂直方向に移動させ、上記レーザ光の焦点を上記光ディスクの表面および記録面に順次到達させる移動手段とを備え、
    上記フォトディテクタの出力信号から上記表面および上記記録面間の距離に対応する第1の時間長を測定するステップと、
    上記フォトディテクタの出力信号から上記記録面で焦点を結ぶ時に信号レベルが中心値となるフォーカスエラー信号を得て、上記フォーカスエラー信号を閾値と比較することによって生成されたパルス信号から上記フォーカスエラー信号のゼロクロス間にほぼ対応する第2の時間長を測定するステップと、
    上記第1および第2の時間長の比率によって測定値を得るステップとを備え、
    上記測定値をしきい値と比較することによって、上記装着された光ディスクの種類を判別する光ディスク判別方法。
  2. 上記第1の時間長を得るための上記フォトディテクタの出力信号は、反射光に応じた信号レベルを有し、高域成分が除去された信号である請求項1記載の光ディスク判別方法。
  3. 光ディスクの表面でフォーカスが合った時に中心値となる第1のフォーカスエラー信号と、上記光ディスクの記録面でフォーカスが合った時に中心値となる第2のフォーカスエラー信号とから上記第1の時間長を得る請求項1記載の光ディスク判別方法。
  4. 上記第2の時間長を測定する場合に、上記表面に発生するフォーカスエラー信号を無視する請求項1記載のディスク判別方法。
  5. 装着された光ディスクに対して対物レンズを介してレーザ光を照射し、上記光ディスクからの反射光を受光し、電気出力信号を発生するフォトディテクタを有する光ピックアップと、
    上記光ピックアップを上記光ディスクに対して垂直方向に移動させ、上記レーザ光の焦点を上記光ディスクの表面および記録面に順次到達させる移動手段と、
    上記フォトディテクタの出力信号から上記表面および上記記録面間の距離に対応する第1の時間長を測定し、
    上記フォトディテクタの出力信号から上記記録面で焦点を結ぶ時に信号レベルが中心値となるフォーカスエラー信号を得て、上記フォーカスエラー信号を閾値と比較することによって生成されたパルス信号から上記フォーカスエラー信号のゼロクロス間にほぼ対応する第2の時間長を測定する測定手段と、
    上記第1および第2の時間長の比率によって測定値を得る手段とを備え、
    上記測定値をしきい値と比較することによって、上記装着された光ディスクの種類を判別する光ディスク装置。
  6. 上記第1の時間長を得るための上記フォトディテクタの出力信号は、反射光に応じた信号レベルを有し、高域成分が除去された信号である請求項5記載の光ディスク装置。
  7. 光ディスクの表面でフォーカスが合った時に中心値となる第1のフォーカスエラー信号と、上記光ディスクの記録面でフォーカスが合った時に中心値となる第2のフォーカスエラー信号とから上記第1の時間長を得る請求項5記載の光ディスク装置。
  8. 上記第2の時間長を測定する場合に、上記表面に発生するフォーカスエラー信号を無視する請求項5記載の光ディスク装置。
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