JP2009288888A - 文字入力装置、文字入力学習方法、及びプログラム - Google Patents

文字入力装置、文字入力学習方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】携帯電話端末等の文字入力装置において、ユーザが所望の語句(単語、文節など)を予測候補から煩雑な操作をすることなく選択し、文字入力を行うことができるようにする。
【解決手段】前の語句を入力した後、カーソル移動や削除などの操作が一切行われずに次の語句が入力される連続入力スタイルにおいて、候補辞書データベースに登録された2つの語句を高い頻度で組み合わせて使用する場合、その2つの語句を1つの語句として候補辞書データベースに登録する。
【選択図】図4

Description

本発明は、ワードプロセッサ機能を搭載した携帯電話端末等の電子機器に適用して好適な文字入力装置、文字入力学習方法、及びプログラムに関する。
近年、多くの電子機器がワードプロセッサ機能を搭載し、文書作成の機会が増加している。このような状況の中で、キーボード操作に熟知していない人でも、少ないキータッチで情報を正確に入力することができ、ユーザの情報入力にかかわる負担を軽減することが望まれている。
このような問題を解決する方法の一つとして、ユーザが文字列を入力する際に、作成中の文書の内容に即して、ユーザが入力を希望するであろう単語や表現等の文字列を予測候補の上位に提示することができ、その結果、ユーザが予測候補から所望の単語等を煩雑な操作をすることなく選択できるようにしたものが、特許文献1に開示されている。
図1に、予測変換機能を備えた携帯電話端末における文字入力画面の例を示す。
この例では、文字入力領域101に「あした」という文字列を入力したとき、予測候補領域102に「明日は」、「明日」、「明日の」、「明日中」、「芦田」、「足だ」、「朝」、「旦」、「1334」、「1334」という候補が表示されている。
特開2007−34871号公報
ところで、特許文献1を始めとする従来の方法は、予め辞書に登録された語句(予測候補)やユーザが入力した語句を学習して予測候補の上位に提示することは可能だったが、これらを組み合わせて1つの語句とすることはできなかった。つまり、複数の語句が組み合わさった長い語句は、それを構成する語句ごとに候補を確定する必要があった。また、一度学習された語句を修正して新たな語句として学習することもできなかった。
携帯電話端末は電子メール機能が当然のように搭載されるなど多機能、高機能化しており、文字入力の機会も多い。しかし、携帯電話端末はキーボードと比較すると入力キーが限られているため、少ない入力キー又は少ないキータッチで文書を正確に入力するための文字入力方法が長らく望まれている。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、ユーザが所望の語句(単語、文節など)を予測候補から煩雑な操作をすることなく選択し、簡便に文字入力を行うことができるようにすることである。
本発明の第1の側面の文字入力装置は、入力部と、表示制御部と、候補辞書データベースと、学習データ・データベースと、候補抽出部と、候補学習部とを含む。入力部は、操作部からの入力情報を取得するものである。表示制御部は、入力情報に応じた語句を文字入力画面に表示するものである。候補辞書データベースは、複数の候補が登録されているものである。学習データ・データベースは、候補辞書データベースに登録された各候補に関する学習データが登録されているものである。候補抽出部は、入力情報に応じて候補辞書データベースから候補を抽出し、当該抽出した候補を予測候補として表示制御部に送り文字入力画面に表示させるものである。候補学習部は、文字入力画面に表示された予測候補が選択された場合に、選択された予測候補の語句とその直前の確定語句からなる一つの語句を、新たな候補として候補辞書データベースに登録するとともに、その新たな候補に関する学習データを学習データ・データベースに登録するものである。
本発明の第2の側面の文字入力装置は、入力部と、表示制御部と、候補辞書データベースと、学習データ・データベースと、候補抽出部と、候補学習部とを含む。入力部は、操作部からの入力情報を取得するものである。表示制御部は、入力情報に応じた語句を文字入力画面に表示するものである。候補辞書データベースは、複数の候補が登録されているものである。学習データ・データベースは、候補辞書データベースに登録された各候補に関する学習データが登録されているものである。候補抽出部は、入力情報に応じて候補辞書データベースから候補を抽出し、当該抽出した候補を予測候補として表示制御部に送り文字入力画面に表示させるものである。候補学習部は、文字入力画面に表示された予測候補が選択された後に、選択された予測候補からなる確定語句の一部が修正された場合、当該確定語句に修正が施された語句を、新たな候補として候補辞書データベースに登録するとともに、その新たな候補に関する学習データを学習データ・データベースに登録するものである。
なお、本発明でいう語句とは、一回の確定操作によって確定される範囲を単位とし、一つの変換候補となり得るものであって、文法上、意味・職能を持った最小の言語単位としての単語とは必ずしも一致しない。
本発明の第1の側面の文字入力学習方法及びプログラムは、操作部からの入力情報を取得するステップと、取得した入力情報に応じて候補辞書データベースから候補を抽出するステップと、抽出した候補を予測候補として文字入力画面に表示するステップを含む。さらに、文字入力画面に表示された予測候補が選択された場合に、選択された予測候補の語句とその直前の確定語句からなる一つの語句を、新たな候補として候補辞書データベースに登録するステップと、その新たな候補に関する学習データを学習データ・データベースに登録するステップを含むことを特徴とする。
本発明の第2の側面の文字入力学習方法及びプログラムは、操作部からの入力情報を取得するステップと、取得した入力情報に応じて候補辞書データベースから候補を抽出するステップと、抽出した候補を予測候補として文字入力画面に表示するステップを含む。さらに、文字入力画面に表示された予測候補が選択された後に、選択された予測候補からなる確定語句の一部が修正された場合、当該確定語句に修正が施された語句を、新たな候補として候補辞書データベースに登録するステップと、その新たな候補に関する学習データを学習データ・データベースに登録するステップを含むことを特徴とする。
本発明の第1の側面においては、候補辞書データベースに登録された候補(語句)を組み合わせて1つの語句として学習することができる。例えば2つの語句を高い頻度で組み合わせて使用する場合、その2つの語句を1つの語句として学習し直す。
本発明の第2の側面においては、既に候補辞書データベースにある候補を修正し、新たな候補として学習し直す。
以上のように、本発明によれば、文字入力装置において辞書に登録された語句を組み合わせて1つの語句として学習することができる。また、一度学習された語句を修正して新たな語句として学習することができる。それにより、ユーザが所望の語句(単語、文節など)を予測候補から煩雑な操作をすることなく選択し、簡便に文字入力を行うことができる。
以下、本発明の一実施の形態に係る文字入力装置について、ワードプロセッサ機能を備えた携帯電話端末を例に説明する。
以下に述べる実施の形態は、本発明を実施するための好適な形態の具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されている。ただし、本発明は、以下の実施の形態の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの実施の形態に限られるものではない。したがって、例えば、以下の説明で挙げる使用材料とその使用量、処理時間、処理順序および各パラメータの数値的条件等は好適例に過ぎず、また、説明に用いた各図における寸法、形状および配置関係等も実施の形態の一例を示す概略的なものである。
図2は、本発明の一実施の形態に係る携帯電話端末の内部構成例を示すブロック図である。
本実施の形態の携帯電話端末は、制御部1と、表示部2と、操作部3と、ROM(Read Only Memory)4と、ROM5と、RAM(Random Access Memory)6と、不揮発性メモリ7と、通信部8と、マイクロホン9と、スピーカ10と、I/F11とを備える。
制御部1は、例えばCPU(Central Processing Unit)等の演算制御装置から構成される。制御部1は、プログラムメモリに記録されているコンピュータ・プログラムに従い、図示しないメインメモリを各種処理のための作業領域として使用しながら所定の処理を実行するものである。
表示部2は、液晶ディスプレイ(LCD;Liquid Crystal Display)などから構成され、ユーザによるキー入力に応じた表示画面(例えば、図1に示すような文字入力画面)を表示するものである。
操作部3は、ジョグダイアルやキーパッドなどから構成され、ユーザによる電話番号やメール文などの入力操作、各種モードの設定操作などに応じた入力操作信号を制御部1に入力するものである。
ROM4は、不揮発性のメモリであり、文字入力アプリケーション・ソフトウェア(以下、「文字入力アプリケーション」という。)等のコンピュータ・プログラムを格納するものである。
ROM5は、不揮発性のメモリであり、文字入力の際に使用する候補辞書を格納するものである。本実施の形態においては、この候補辞書は、工場出荷時にデフォルトデータとしてプレインストールされるものとする。
RAM6は、不揮発性のメモリであり、文字入力の際に選択された候補や確定された語句を学習データとして一時的に格納するものである。この実施の形態では、追加された候補用の記憶領域6aと学習データ用の記憶領域6bに分けられているが、これに限られない。
不揮発性メモリ7は、文字入力アプリケーション終了時もしくは携帯電話端末の電源を切断したときにRAM6上に展開されているデータを待避させるための一時待避用メモリであり、フラッシュメモリ等が適用される。例えば、RAM6の記憶領域6aに一時記憶されている追加された候補や、記憶領域6bに一時記憶されている学習データが保存される。そして、文字入力アプリケーション起動時もしくは携帯電話端末の電源を入れたときにRAM6上に学習データが展開される。また不揮発性メモリ7は、その他にも、電話帳やスケジュール、メールメッセージ、動画、静止画、音楽、ブックマーク、ウェブページのURL(Uniform Resource Locator)等、様々なデータを格納するようにしてもよい。
この実施の形態では、ROM5に候補辞書を格納するようにしたが、文字入力アプリケーションや携帯電話端末の電源をオフにしても候補辞書データが消去しなければよく、例えば不揮発性メモリ7に保存するようにしてもよい。
通信部8は、制御部1の制御に基づいて、アンテナ8aを介して携帯電話基地局(図示略)との間で送受する電波の変調及び復調を行い、送信信号の送信と受信信号の受信を行う。この通信部8において無線通信を行う際に用いられる無線通信方式としては、例えばW−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access:符合分割多重接続)方式などが用いられるが、これに限られるものではない。
マイクロホン9は、音声を収音し、電気信号に変化してアナログ音声信号を生成するものである。例えば、音声通話時の送信系においては、生成されたアナログ音声信号を、図示しない音声処理部でデジタル音声データに変換する。制御部1は、デジタル音声データに送信先アドレスなどの制御情報を付加してパケットを生成し、通信部8に供給する。通信部8は、入力されたパケットに所定の変調処理を行い、そして所定の送信周波数の送信信号に周波数変換し、その周波数変換した送信信号をアンテナ8aから無線信号で送信する。
スピーカ10は、供給されたアナログ音声信号を音響信号に変換して出力するものである。例えば、音声通話時の受信系においては、制御部1は、通信部8で受信し、復調した受信信号からパケットを抽出して、そのパケットから音声データ、制御データ等を取り出し、取り出した音声データを図示しない音声処理部に供給する。音声処理部は、デジタル音声データからアナログ音声信号への変換、増幅など所定の音声処理を行い、スピーカ10により電気信号から音響信号に変換して出力する。
I/F11は、携帯電話端末と記録媒体12とのインターフェースとして機能するものである。例えば、制御部1が記録媒体12に記録された文字入力アプリケーション等のコンピュータ・プログラムを読み込んで実行することにより、携帯電話端末が所定の動作、機能を奏するようにしてもよい。
制御ラインは、これに接続されている上記各デバイスを制御する信号を流すためのライン(信号線)である。携帯電話端末内の幾つかのデバイスは制御ラインを通じて制御部1と接続しており、この制御部1の制御により各デバイスでの処理が行われる。またデータラインは、これに接続されているデバイス間でデータ転送を行うためのライン(信号線)である。なお、電源については、図示せぬ電源部から各部に供給されているものとする。
次に、ROM4に記録されている文字入力アプリケーションを説明する。
図3は、文字入力アプリケーションのモジュール構成例を示す図である。
文字入力アプリケーションは、インターフェース部20と、エンジン部30を含むように構成され、ROM4にそのプログラムが記録されている。本実施の形態による文字入力方法は、制御部1が、ROM4に記録された文字入力アプリケーションを読み込んで実行することにより実施される。
インターフェース部20は、操作部3及び表示部2と、文字入力アプリケーション(エンジン部30)との情報のやり取りを仲介するものであり、ユーザに対して情報を表示する方式や、逆に、ユーザが情報を入力するための方式が定められている。このインターフェース部20は、表示制御部21と入力部22を含むようにして構成されている。
表示制御部21は、入力情報に含まれる文字列(語句)や変換候補の情報に応じて文字入力画面を生成し、その文字入力画面データを表示部2に供給して表示させるものである。
入力部22は、ユーザ操作に応じて操作部3から入力されてくる入力信号を解析し、解析結果をエンジン部30に供給するものである。すなわち操作部3からユーザ操作に応じた入力信号が入力されると、文字入力中であれば入力信号に基づいて文字入力を指示するデータに変換し、変換候補選択中であれば入力信号に基づく変換候補選択操作(フォーカス移動、候補選択)を示すデータに変換する。また、そのときの入力状況に関する情報を表示部2へ送り表示する。
エンジン部30は、文字入力アプリケーションの中心部分であり、変換候補の抽出や使用した変換候補の学習を行う。このエンジン部30は、候補抽出部31、候補学習部32及び表示制約部33を含むように構成される。
候補抽出部31は、インターフェース部20から入力文字列が送られた場合、その文字列を読みとする変換候補を候補辞書データベース41から抽出し、インターフェース部20へ渡すものである。
候補学習部32は、変換候補が選択されたとき又は文字列が確定したとき、当該変換候補又は当該文字列とその直前に確定した語句との繋がり等を学習し、学習データ・データベース42内の当該変換候補又は当該文字列の学習データを更新又は登録する。
表示制約部33は、予測候補領域102の限られた表示領域に多くの候補を表示するため、長い候補(語句)の表示制約、及び類似候補の表示制約を行うものである。なお、この表示制約部33は必ずしも必要ではなく、例えば操作部3からの指示により表示制約部33の動作のオン/オフを切り替えられるように構成してもよい。
候補辞書データベース41は、多数の変換候補が登録されているデータベースであり、例えばROM5およびRAM6の記憶領域6aを利用して構築される。
学習データ・データベース42は、選択候補が選択されたとき又は文字列(語句)が確定したとき、それに続く変換候補又は文字列(語句)との関係性(繋がり)の情報と選択された頻度の情報を、学習データとして保存する。この学習データ・データベース42は、例えばRAM6の記憶領域6bに構築される。
2つの語句(前の語句を「直前語句」、後ろの語句を「後追い語句」とする。)が続けて入力された場合、上述した候補学習部32が行う学習のパターンには以下の3通りが存在する。
・フレーズ学習
・ワンワード学習
・修正入力学習
<フレーズ学習>
2つの語句が続けて入力(確定)された場合に、直前語句と後追い語句の繋がりを学習する。
このフレーズ学習において、フレーズ学習を行った後に、再度同じ直前語句が入力された場合は、「フレーズ候補」として後追い語句が表示部2の文字入力画面に表示される。
<ワンワード学習>
2つの語句が続けて入力された場合に、直前語句と後追い語句を新たな一つの語句として学習する。
このワンワード学習において、ワンワード学習を行い生成した語句は、語句予測学習データとして学習データ・データベース42に登録する。
またワンワード学習後に、ワンワード学習した新たな候補(新たな一つの語句)の読みと前方一致する語句が入力された場合、学習した候補を「予測候補」として文字入力画面に表示する。
またワンワード学習をした場合、後追い語句と関連づけられていたフレーズ候補を新たな候補に引き継ぐ。
なおワンワード学習においては下記条件を満たすようにする。
■直前語句が満たすべき条件
直前語句が無変換確定した候補でないこと。
(無変換確定とは、予測候補から選ばない確定のことである。)
■後追い語句が満たすべき条件
後追い語句が文字入力を伴わずフレーズ候補から選択されたものであること。
■全体の条件として直前にワンワード学習を行っていないこと。
ワンワード学習において直前にワンワード学習を行っていないことを条件の一つとしたのは、ワンワード学習を連続して行うことを避けるためである。例えば、「品川」、「駅に」、「行く」という語句を入力する場合を考える。この場合、まず「品川駅に」というワンワード学習が実行されるが、次に入力される「行く」についてワンワード学習を行わない。つまり「品川駅に行く」という学習を行わないことを意味する。ワンワード学習を連続して行わないことにより、○○となることを避けることができる。
<修正入力学習>
語句を入力しその語句の語尾を修正した場合に、修正後の語句を学習する。
この修正入力学習において、修正後の語句を語句予測学習データとして学習データ・データベース42に登録する。
また修正前の語句は語句予測学習データとして学習データ・データベース42に登録しない。
また新規の単語を作成するため、修正後の語句は修正前の語句からフレーズ候補の引継ぎを行わない。
なお修正入力学習においては下記条件を満たすようにする。
■直前語句が満たすべき条件
・直前語句の後方から「かな」が1文字以上存在し、その「かな」部が候補辞書データベース41に登録された候補の読みと一致していること。
・直前語句の入力(確定)後、カーソル移動・削除操作が行われ、それが直前語句の「かな」部の範囲内であること(操作が行われなかった場合も含む)。
・直前語句が無変換確定した候補でないこと。
■後追い語句が満たすべき条件
無変換確定した候補であること。
上述したワンワード学習及び修正入力学習は、本発明の一実施の形態に係る文字入力学習方法である。以下、図4〜図7を参照してワンワード学習及び修正入力学習について説明する。
まず、図4のフローチャートを参照して、文字入力アプリケーションによるワンワード学習について説明する。
まずステップS1において、ユーザが携帯電話端末の操作部3を操作して電子メール等、文字入力アプリケーションの使用を伴うアプリケーションの起動を指示する。制御部1は、文字入力アプリケーションを起動する旨の制御信号を受信すると、ROM4に記録されている文字入力アプリケーションを図示しないメインメモリ(RAM)に読み出して起動させる。起動後にユーザが操作部3を操作すると、その操作内容(入力操作信号)をインターフェース部20の入力部22が解析し、その解析結果に応じて表示制御部21が例えば図1に示すような文字入力画面を表示部2に表示させる。
そして、ユーザが操作部3を操作して候補辞書データベース41に登録済みの語句と同じか前方一致する読みを入力すると、候補抽出部31が、ユーザの入力内容に応じて候補辞書データベース41から1以上の候補を抽出する。例えば、入力内容が文字(文字列)の入力である場合、当該文字(文字列)の読みを含む候補を候補辞書データベース41から抽出する。また、入力内容が候補の選択である場合、その候補に繋がる(その候補と関連づけられた)候補を候補辞書データベース41から抽出する。
抽出された候補は予測候補として予測候補領域102に表示される。ユーザは、操作部3を操作して文字入力領域101に直接文字を入力するか、予測候補領域102に表示された候補から所望の候補を選択することにより、所望の文字を入力することができる。そして、入力部22は文字入力中に図示しない決定キーが押されたことを検出すると、入力した語句(本例では語句A)を確定する。この処理が終了後、ステップS2の処理に進む。
ステップS2において、候補学習部32は、確定した語句A、さらには語句Aの直前に確定した語句と当該語句Aとの繋がりを含む情報を学習データとして更新する。この処理が終了後、ステップS3の処理に進む。
ステップS3において、候補学習部32は、語句Aが「無変換確定」の候補ではないという条件を満たすか否かを判定する。無変換確定とは、予測候補領域102(図1を参照)から候補を選ばないで語句の確定を行うことである。無変換確定の候補でないと判定された場合、ステップS4の処理に進む。一方、無変換確定の候補であると判定された場合には、ステップS1の処理に戻り新たな語句を確定し、ステップS2,S3において当該新たな語句の学習データを更新するとともに、再び無変換確定の候補でないか否かを判定する。
ステップS4において、候補学習部32は、語句Aを「直前語句」として図示しないRAMなどのメインメモリに保存する。この処理が終了後、ステップS5の処理に進む。
ステップS5において、候補学習部32は、ユーザが操作部3を操作して入力した内容に基づき語句Aに続いて語句Bを確定する。この処理が終了後、ステップS6の処理に進む。
ステップS6において、候補学習部32は、語句Bが次の条件を満たすか否かを判定する。
・語句Bが文字入力を伴わずフレーズ候補から選択されたものであること。
・ワンワード学習後の語句が21バイト以下であること。
ワンワード学習した語句が例えば21バイトを超えるような長い場合は、予測候補領域102に表示しきれないこと、及び他の候補を表示できなくなる恐れがあり、それを避けるためである。上記の条件を満たす場合はステップS7の処理に進む。上記の条件を満たさない場合はステップS8の処理に進む。
ステップS7において、候補学習部32は、直前語句Aと後追い語句Bからワンワード学習を実行する。すなわち、「語句A+語句B」からなる一つの語句Cを新たな候補として候補辞書データベース41に登録するとともに、新たな候補である語句Cに関する学習データを学習データ・データベースに登録する。この処理が終了後、ステップS1に戻り、語句Cに続く語句を確定し一連の処理を継続する。
ステップS8において、候補学習部32は、ワンワード学習を行わずステップS2の処理に進む。ここでは、語句Bを語句Aと読み替える。すなわち後追い語句Bを直前語句として、学習データを更新する。そして、ステップS3以降の処理を行い、語句Bに続く語句との関連性に基づいて上述した条件を満たすか否かを判定し、適宜ワンワード学習を実行、継続する。
上述したワンワード学習は、2つの語句を続けて入力する場合に、語句と語句を連続で入力する「連続入力スタイル」における学習方法である。つまり前の語句を入力した後、カーソル移動や削除などの操作が一切行われずに次の語句が入力される場合の学習方法である。この連続入力スタイルで入力された場合、従来は前の語句(例えば「上野」)と後ろの語句(例えば「動物園」)の繋がりを学習し、再度前の語句「上野」が入力されたとき、その語句に繋がる語句の候補の1つとして「動物園」を表示していたいわゆるフレーズ学習と呼ばれるものである。
本実施の形態に係る連続入力スタイルでは、2つの語句を高い頻度で組み合わせて使用する場合、その2つの語句を1つの語句として学習し直すようにしている(ワンワード学習)。この高い頻度で組み合わされて使用するということは、その2つの語句によって別の1つの語句(もしくは文節)を表している可能性がある、と判断できるからである。
このワンワード学習の際、後ろの語句「動物園」が初めて使用される場合以外は、動物園も自身に繋がる候補を持っている可能性がある。この場合は、「上野」と「動物園」をワンワード学習して生成された「上野動物園」という語句がその繋がりを継承する。つまり、「動物園」と入力したときに予測候補領域102(図1を参照)に表示される予測候補が、「上野動物園」のときにも表示される。
また、「上野」を繋がりの候補として持つ語句の繋がりの候補として、「上野動物園」が新たに追加される。例えば、「レストラン上野」の場合、従来は「レストラン」と入力すると、「上野」が予測候補の一つとして予測候補領域102に表示される。ワンワード学習を行った後では、「レストラン」と入力すると、「上野」に加え「上野動物園」が予測候補として予測候補領域102に表示される。
図5は、前後の語句が両方とも漢字のみで構成されたワンワード学習の一例を示す図である。
文字入力画面の文字入力領域101において、直前語句として例えば「品川」が入力・確定される。その後、予測候補領域102に表示されたフレーズ候補一覧から「駅」が選択・確定される。この場合、学習結果として「品川駅」が候補辞書データベース41に登録される。これに伴って「品川駅」に関する学習データ、すなわち「品川」に関する学習データと「駅」に関する学習データから引き継いだ部分を学習データ・データベース42に登録する。
このようなワンワード学習により、毎回予測候補領域102から決定キーを連打して候補(語句)を組み合わせて入力していた結果を、1回の候補選択操作によって入力が可能になる。
なお、このワンワード学習の際、「前後の語句が両方とも漢字のみで構成されていること」などの条件を追加することにより、不適切な学習の減少を図ることができる。また、直前語句と後追い語句が同じ組合せで2回以上使用されたことがある場合にワンワード学習を行うようにすることでも同様に、不適切な学習の減少を図ることができる。
さらに、直前語句の末尾が、「句読点」、「!」、「絵文字」の場合には、学習を行わないようにするとよい。このような語句がある場合、直前語句のみで意味が完結すると判断できるからである。
以上説明したとおり、本実施の形態によると、辞書に登録された候補(語句)を組み合わせて1つの語句として学習することができる。これにより、ユーザは所望の語句(単語、文節など)を予測候補から煩雑な操作をすることなく選択し、文字入力を行うことができる。
次に、図6のフローチャートを参照して、文字入力アプリケーションによる修正入力学習について説明する。
まずステップS11において、図5のフローチャートにおけるステップS1の処理と同様に、入力された語句Aを確定する。この処理が終了後、ステップS12の処理に進む。
ステップS12において、図5のフローチャートにおけるステップS2の処理と同様に、候補学習部32が、確定した語句A、さらには語句Aの直前に確定した語句と当該語句Aとの繋がりを含む情報を学習データとして更新する。この処理が終了後、ステップS13の処理に進む。
ステップS13において、候補学習部32は、語句Aの後方から「かな」部が1文字以上存在し、当該「かな」部が候補辞書データベース41に登録された候補の読みと一致している、という条件を語句Aが満たすか否かを判定する。条件を満たすと判定された場合、ステップS14の処理に進む。一方、条件を満たさないと判定された場合には、ステップS11の処理に戻り新たな語句を確定し、ステップS12,S13において当該新たな語句の学習データを更新するとともに、再び上記条件を満たすか否かを判定する。
ステップS14において、候補学習部32は、語句Aを「直前語句」として図示しないRAMなどのメインメモリに記録し、またカーソル移動可能範囲をメインメモリに記録する。修正入力学習は、直前語句の一部を変更し、変更後の語句を学習するものであるから、直前語句を全部変更しては意味がない。そこで、変更語句を構成する文字数によってカーソル移動可能範囲を設定し、この設定情報をメインメモリに記録しておく。例えば8文字の語句の場合であって8文字の語句の右側にカーソルがあるとしたとき、カーソル移動範囲は最大で左に7文字分となる。さらに、対象語句が漢字を含んでいるのであれば、語幹を除いた活用語尾の部分をカーソル移動可能範囲に設定すると好適である。この処理が終了後、ステップS15の処理に進む。
ステップS15において、候補学習部32は、ユーザの操作部3を用いたカーソル移動、文字削除等の操作ログを入力部22から逐次取得し、メインメモリに記録する。この処理を終了後、ステップS16に進む。
ステップS16において、候補学習部32は、ユーザによるカーソル移動がカーソル移動可能範囲内に収まっているか否かを判定する。カーソル移動がカーソル移動可能範囲内に収まっていればステップS17に進む。一方、カーソル移動がカーソル移動可能範囲内に収まっていない場合、ステップS11の処理に戻り新たな別の語句を確定し、ステップS12,S13において当該新たな語句の学習データを更新するとともに、再び上記条件を満たすか否かを判定する。
ステップS17において、候補学習部32は、ユーザが操作部3を操作して入力した内容に基づき語句Aに続いて語句Bを確定する。ここでの語句Bは、ユーザが任意に入力した文字列であるから言葉として意味のない文字列を含む場合もあり、これについては後に具体例を示す。この処理が終了後、ステップS18の処理に進む。
ステップS18において、候補学習部32は、語句Bが無変換確定した候補である、すなわち予測候補ではなく直接入力した文字列である、という条件を満たすか否かを判定する。上記の条件を満たす場合はステップS19の処理に進む。上記の条件を満たさない場合はステップS21の処理に進む。
ステップS19において、候補学習部32は、学習データ・データベース42に登録された、直前語句Aが入力された履歴つまり学習結果を取り消す。この処理が終了後、ステップS20の処理に進む。
例えば「ご飯を」、「食べた」と入力した場合、「食べた」を入力した時点では「食べた」の使用頻度がインクリメント(変数の値を1増加)され、「ご飯を」と「食べた」の繋がりも学習されます。この後に、「食べた」を修正して「食べちゃった」とした場合は、「食べた」の学習が取り消され「食べちゃった」の学習が行われます。そして「ご飯を」の繋がりの学習データから「食べた」は取り消され、「食べちゃった」の繋がりが学習されます。このように、より正確な学習を行うという理由から、直前語句Aが入力された履歴つまり学習結果を取り消すことが望ましい。
ステップS20において、候補学習部32は、直前語句Aと後追い語句Bから修正入力学習を実行する。ここでは、ワンワード学習のように単純に語句Aと語句Bを繋ぐのではなく、候補から選択された語句Aの全部または変形と、後から入力された語句Bから新たな語句Cを生成する。そして、語句Cを新たな候補として候補辞書データベース41に登録するとともに、新たな候補である語句Cに関する学習データを学習データ・データベースに登録する。この処理が終了後、ステップS11に戻り、語句Cに続く語句を確定し一連の処理を継続する。
ステップS21において、候補学習部32は、修正入力学習を行わずステップS12の処理に進む。ここでは、無変換確定の候補でない語句Bを語句Aと読み替える。すなわち後追い語句Bを直前語句として学習データを更新し、ステップS13以降の処理を継続する。
上述した修正入力学習は、前の語句の入力後、カーソル移動及び/又は文字の削除が一定の条件の範囲内で行われた後で次の語句が入力される「修正入力スタイル」における学習方法である。従来は、前の語句の入力後これらの操作が行われた場合は、次の入力される語句との繋がりは学習しなかった。すなわち、カーソル移動が行われるということは、次の語句が前の語句の直後に続くのではなく文章の別の部分に挿入されたことを意味すると判断していた。また、文字の削除については、前の語句と後ろの語句がそのままの形では繋がっていないということを意味すると判断していた。
本実施の形態に係る修正入力スタイルでは、カーソル移動と文字の削除に一定の条件を加えることで、これらの操作が行われた場合も新たな形式の学習を可能とした。一定の条件とは、前の語句が入力された後のカーソル移動や文字削除もしくはそれらの組合せにおいて、カーソルが前の語句から外れない範囲に収まることである。この条件により続いて入力される語句は前の語句と連続して入力されるか、前の語句の中に挿入されることとなる。
この修正入力スタイルで入力された前の語句と後ろの語句もまた一つの語句として学習する。これにより、例えば前の語句「食べてない」を入力後、左キー2回と文字削除を2回行った後に後ろの語句「へん」を入力して「食べてへん」を学習でき、語尾の変更や方言などへの対応が見込める。
なお、修正入力学習において、修正後の語句が21バイト以上となる場合は、学習を行わないようにしてもよい。この修正入力学習とワンワード学習の文字長制限は、分けて管理できることが好適である。
図7は、修正入力学習の複数の例を示す図である。
図7Aは、カーソル移動及び文字削除なし(後方の語句は無変換確定)の例である。まず直前語句として「行く」を入力して確定した後、カーソル51を移動させることなく続けて後追い語句「はず」を入力し、学習結果「行くはず」を得る。
図7Bは、カーソル移動後に候補を入力した例である。
まず直前語句として「行った」を入力して確定した後、操作部3の左キーを操作してカーソル51を1文字左へ戻し、「っ」と「た」の間に後追い語句「ちゃっ」を入力し、学習結果「行っちゃった」を得る。
図7Cは、カーソル移動後に文字削除、さらに候補を入力した例である。
まず直前語句として「行きたいんだ」を入力して確定した後、操作部3の左キーを4回操作してカーソル51を「た」の位置に合わせる。そして、操作部3の削除キーを2回操作して「たい」を削除した後、後追い語句「たかった」を入力し、学習結果「行きたかったんだ」を得る。
図7Dは、文字削除後に候補入力した例である。
まず直前語句として「行った」を入力して確定した後、操作部3の削除キーを操作して「た」を削除する。そして後追い語句「てない」を入力し、学習結果「行ってない」を得る。
図7Eは、カーソル移動後に文字削除、さらに候補を入力して、図7Dと同じ学習結果を得る例である。
まず直前語句として「行った」を入力して確定した後、操作部3の左キーを操作してカーソル51を「た」の位置に合わせる。そして、操作部3の削除キーを回操作して「た」を削除した後、後追い語句「てない」を入力し、学習結果「行ってない」を得る。
以上説明したように、上記実施の形態に係るワンワード学習によれば、携帯電話端末等の文字入力装置において辞書に登録された語句を組み合わせて新たに1つの語句として学習することができる。
また、修正入力学習によれば、一度学習された語句(候補)を修正して新たな語句(候補)として学習し直し、表示することができる。
なお、上述したワンワード学習処理と修正入力学習処理は、別のフローチャートとなっているが実際には同時に並行して行われる。
次に、上述した本発明の一実施の形態におけるワンワード学習及び修正入力学習の変形例である、候補の表示制約処理について説明する。
図1に示したように予測タブを選択して表示される予測候補領域102は、候補を表示できる領域が限られている。したがって、限られた領域にいかに多くの候補を表示するかは予測変換機能にとって重要な事項である。このため、長い候補(語句)の表示制約、及び類似候補の表示制約を行う必要がある。対象となる候補は、予測変換機能を用いて抽出された候補、すなわち予測候補領域102に表示される候補に限り、例えば直接変換するための直変換タブを選択して表示されるものは対象としない。
図8は、エンジン部30の表示制約部33による候補の表示制約処理を示すフローチャートである。
まずステップS31において、候補抽出部31がある直前語句に対する候補(語句)の一覧を取得する。このときの候補表示領域102における候補の表示順は、使用頻度の降順となっている。この処理が終了後、ステップS32に進む。
ステップS32において、表示制約部33は候補一覧から先頭の候補を取得する。この処理が終了後、ステップS33の処理に進む。
ステップS33において、表示制約部33は、当該取得した候補が予測変換機能を利用して抽出された候補か否かを判定する。予測変換機能を利用して抽出された候補である場合、ステップS34の処理に進む。一方、予測変換機能を利用して抽出された候補でない場合、ステップS39の処理に進む。
ステップS34において、表示制約部33は、候補(語句)の文字数のデータ量が12バイト以下であるか否かを判定する。12バイトは約7文字に相当するデータ量である。12バイト以下である場合はステップS35の処理に進む。一方、12バイトを超える場合はステップS37の処理に進む。
ステップS35において、表示制約部33は、候補(語句)の文字数のデータ量が12バイト以下である場合は、既に取得した候補に類似候補がないかどうかを判定する。類似候補がない場合はステップS36の処理に進む。一方、類似候補がある場合はステップS37の処理に進む。
類似する候補であることの条件の一つは、候補の1文字目の漢字が同じであることである。もしくは他の条件として、1文字目がかな又はカナ以外で、かつ同一の文字コードの候補であることとする。さらに、類似候補のうち優先度が一番高いもの以外の候補を表示制御の対象としてもよい。
ステップS36において、表示制約部33は、文字数が12バイト以下、かつ、類似候補がない場合、当該候補を優先候補に決定する。この処理が終了後、ステップS38に進む。
他方、ステップS37において、表示制約部33は、ステップS34の判定処理で候補(語句)の文字数のデータ量が12バイトを超えると判定された場合、表示制約の対象とし、後回し候補に決定する。同様に、ステップS35の判定処理で類似候補があると判定された場合、表示制約の対象とし、後回し候補に決定する。後回し候補となった候補は、所定候補目以降、例えば8候補目以降に表示する。ただし、表示制約の対象とならなかった候補が、8個に満たない場合はその分を詰めて表示する。この処理が終了後、ステップS32の処理に進み、候補一覧から次の順番の候補を取得し、一連の処理を継続する。
ステップS38において、表示制約部33は、予約候補領域102の表示領域に優先候補が8候補以上あるか否かを判定する。8候補以上である場合はステップS39に進む。一方、8候補に満たない場合はステップS32に進み、候補一覧から次の順番の候補を取得し、一連の処理を継続する。なお、本例では予約候補領域102の表示領域に表示する候補数を8個としたが、表示領域の大きさや文字の大きさなどにより適宜変更するようにしてもよい。
ステップS39において、表示制約部33は、候補を優先順位、後回し候補、残りの候補の順に並び替え、これらの候補を表示制御部21へ送る。この処理が終了後、一連の表示制約処理を終了する。これにより、予測候補領域102に並び替えられた候補一覧が表示される。
ここで図9に具体例を示しながら、類似候補の表示制約について説明する。
この図9において、Aは類似候補の表示制約をしない場合の例、Bは類似候補の表示制約をした場合の例である。
この図9Aに示すように、例えば文字入力領域111に文字「い」を入力すると、類似候補の表示制約をしていない場合、予測候補領域112に「行く」、「行った」、「行こう」、「行け」、「行きます」、「行かない」、「今」、「言って」、「いい」、「以上」、「意味」、「一番」、「色々」、「一緒に」という順序で候補が表示される。類似候補の表示制約を行わない場合、予測候補領域112の使い勝手のよい上位部分が同じような候補(動詞「行く」の派生語)で埋まってしまう場合が発生しうる。
他方、図9Bに示すように類似候補の表示制約をしている場合(図8のステップS35)、文字入力領域111に文字「い」を入力すると、予測候補領域112Aに「行く」、「今」、「言って」、「いい」、「以上」、「意味」、「一番」、「色々」、「行った」、「行こう」、「行け」、「行きます」、「行かない」、「一緒に」という順序の表示に変わる。
このように類似候補の表示制約を行うと、上位に似たような候補が表示されないため、上位の部分のバリエーションを豊かにできる。
次に、図10に具体例を示しながら、長い候補の表示制約について説明する。
この図10において、Aは長い候補の表示制約をしない場合の例、Bは長い候補の表示制約をした場合の例である。
この図10Aに示すように、例えば文字入力領域121に文字「ど」を入力すると、長い候補の表示制約をしていない場合、予測候補領域122に「どうもありがとうございました」、「どうぞよろしくお願いいたします」、「土曜日」、「ドライブ」という順序で候補が表示される。長い候補の表示制約を行わない場合、予測候補領域121の使い勝手のよい上位部分に長い候補が表示されてしまい、全体として表示できる候補が少なくなる。
他方、図10Bに示すように長い候補の表示制約をしている場合(図8のステップS34)、文字入力領域121に文字「ど」を入力すると、予測候補領域122Aに「土曜日」、「ドライブ」、「読書」、「度」、「通り」、「どこ」、「同時」、「動作」、「どうもありがとうございました」という順序の表示に変わる。
このように長い候補の表示制約を行うことにより、表示できる候補の数が担保される。また、文字数が多い候補が予測候補領域122の下位に追いやられても下位の候補を選ぶためのステップ数の方が、残りの文字を入力するステップ数より少ないため大きなデメリットにはなりにくい。
上述した一実施の形態の変形例によると、候補に優先度を設定することにより、候補を表示できる領域が限られている予測候補領域に、バリエーションに富んだもしくは多くの候補を表示することができる。その結果、ユーザが文字を入力する際の候補選択の操作性が向上し、使い勝手がよくなる。
なお、上述した実施の形態の例では、本発明の文字入力装置を携帯電話端末に適用したが、ワードプロセッサ機能を備える電子機器であればこの例に限られるものではなく、携帯電話端末の他、パーソナルコンピュータ、ゲーム機器、電子辞書など、種々のものに適用可能である。
文字入力画面の例を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る携帯電話端末の内部構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態に係る文字アプリケーションの構成例を示す図である。 本発明の一実施の形態に係るワンワード学習処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態に係るワンワード学習の例を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る修正入力学習処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態に係る修正入力学習の種類を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る候補の表示制約処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態の変形例に係る類似候補の表示制約の説明に供する図である。 本発明の一実施の形態の変形例に係る長い候補の表示制約の説明に供する図である。
符号の説明
1…制御部、2…表示部、3…操作部、4…ROM、5…ROM、6…RAM、6a…追加された候補用の記憶領域、6b…学習データ用の記憶領域、7…不揮発性メモリ、20…インターフェース部、21…表示制御部、22…入力部、30…エンジン部、31…候補抽出部、32…候補学習部、33…表示制約部、41…候補辞書データベース、42…学習データ・データベース、51…カーソル、101,111,121…文字入力領域、102,112A,122A…予測候補領域

Claims (15)

  1. 操作部からの入力情報を取得する入力部と、
    前記入力情報に応じた語句を文字入力画面に表示する表示制御部と、
    複数の候補が登録されている候補辞書データベースと、
    前記候補辞書データベースに登録された各候補に関する学習データが登録されている学習データ・データベースと、
    前記入力情報に応じて前記候補辞書データベースから候補を抽出し、当該抽出した候補を予測候補として前記表示制御部に送り前記文字入力画面に表示させる候補抽出部と、
    前記文字入力画面に表示された予測候補が選択された場合に、選択された予測候補の語句とその直前の確定語句から構成される一つの語句を、新たな候補として前記候補辞書データベースに登録するとともに、前記新たな候補に関する学習データを前記学習データ・データベースに登録する候補学習部と
    を含む文字入力装置。
  2. 前記選択された予測候補の直前の確定語句は、前記候補辞書データベースから抽出され前記文字入力画面に表示された予測候補の中から選択された語句である
    請求項1に記載の文字入力装置。
  3. 前記候補学習部は、前記選択された予測候補の語句とその直前の確定語句からなる一つの語句を新たな候補とした後、前記新たな候補に、前記選択された予測候補に関する学習データを対応づける
    請求項2に記載の文字入力装置。
  4. 前記候補抽出部は、前記選択された予測候補の語句とその直前の確定語句からなる一つの語句を新たな候補とした後、前記新たな候補の読みと前方一致する文字列が前記入力情報に含まれる場合には前記候補辞書データベースから当該新たな候補を抽出する
    請求項3に記載の文字入力装置。
  5. 前記候補抽出部は、前記入力情報が文字列である場合、当該文字列の読みを含む候補を前記候補辞書データベースから抽出する
    請求項2に記載の文字入力装置。
  6. 前記候補抽出部は、前記入力情報が前記文字入力画面に表示された予測候補である場合、当該予測候補と関連づけられた候補を前記候補辞書データベースから抽出する
    請求項2に記載の文字入力装置。
  7. 操作部からの入力情報を取得する入力部と、
    前記入力情報に応じた語句を文字入力画面に表示する表示制御部と、
    複数の候補が登録されている候補辞書データベースと、
    前記候補辞書データベースに登録された各候補に関する学習データが登録されている学習データ・データベースと、
    前記入力情報に応じて前記候補辞書データベースから候補を抽出し、当該抽出した候補を予測候補として前記表示制御部に送り前記文字入力画面に表示させる候補抽出部
    前記文字入力画面に表示された予測候補が選択された後に、選択された予測候補からなる確定語句の一部が修正された場合、前記確定語句に修正が施された語句を、新たな候補として前記候補辞書データベースに登録するとともに、前記新たな候補に関する学習データを前記学習データ・データベースに登録する候補学習部と
    を含む文字入力装置。
  8. 前記直前の確定語句の後方からかな部が1文字以上存在し、当該かな部が前記候補辞書データベースに登録された候補の読みと一致している
    請求項7に記載の文字入力装置。
  9. 前記直前の確定語句に対する修正は前記かな部の範囲内で行われる
    請求項8に記載の文字入力装置。
  10. 前記直前の確定語句は、候補として前記候補辞書データベースには登録しない
    請求項9に記載の文字入力装置。
  11. 前記修正により前記確定語句の後方の一部に加えられた語句は、前記候補辞書データベースから抽出された候補の中から選択された語句ではない
    請求項7に記載の文字入力装置。
  12. 操作部からの入力情報を取得するステップと、
    前記入力情報に応じて候補辞書データベースから候補を抽出するステップと、
    前記抽出した候補を予測候補として前記文字入力画面に表示するステップと、
    前記文字入力画面に表示された予測候補が選択された場合に、選択された予測候補の語句とその直前の確定語句から構成される一つの語句を、新たな候補として前記候補辞書データベースに登録するステップと、
    前記新たな候補に関する学習データを学習データ・データベースに登録するステップと、
    を含む文字入力学習方法。
  13. 操作部からの入力情報を取得するステップと、
    前記入力情報に応じて候補辞書データベースから候補を抽出するステップと、
    前記抽出した候補を予測候補として前記文字入力画面に表示するステップと、
    前記文字入力画面に表示された予測候補が選択された後に、選択された予測候補からなる確定語句の一部が修正された場合、前記確定語句に修正が施された語句を、新たな候補として候補辞書データベースに登録するステップと、
    前記新たな候補に関する学習データを学習データ・データベースに登録するステップと
    を含む文字入力学習方法。
  14. 操作部からの入力情報を取得する手順と、
    前記入力情報に応じて候補辞書データベースから候補を抽出する手順と、
    前記抽出した候補を予測候補として前記文字入力画面に表示する手順と、
    前記文字入力画面に表示された予測候補が選択された場合に、選択された予測候補の語句とその直前の確定語句から構成される一つの語句を、新たな候補として前記候補辞書データベースに登録する手順と、
    前記新たな候補に関する学習データを学習データ・データベースに登録する手順
    を含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。
  15. 操作部からの入力情報を取得する手順と、
    前記入力情報に応じて候補辞書データベースから候補を抽出する手順と、
    前記抽出した候補を予測候補として前記文字入力画面に表示する手順と、
    前記文字入力画面に表示された予測候補が選択された後に、選択された予測候補からなる確定語句の一部が修正された場合、前記確定語句に修正が施された語句を、新たな候補として候補辞書データベースに登録する手順と、
    前記新たな候補に関する学習データを学習データ・データベースに登録する手順
    を含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。
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