JP2009288673A - シームレスベルト - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ポリイミド樹脂及び導電材料を含む第1層(16)と、この第1層(16)の外周を覆い且つポリイミド樹脂及び導電材料を含む第2層(17)とを有するシームレスベルト(18)において、第1層(16)におけるポリイミド樹脂100重量部に対する導電材料の含有量をW1重量部とし、第2層(17)におけるポリイミド樹脂100重量部に対する導電材料の含有量をW2重量部としたときに、W1/W2の値が1.10〜1.40であり、第1層(16)の厚みが第2層(17)の厚みよりも厚いことを特徴とする。
【選択図】図3
Description
抵抗率測定装置(三菱化学社製、ハイレスタ UP MCP‐HTP16、プローブ:URS)を用いて、測定温度25℃(60%RH)の条件で、各実施例および比較例で得られたシームレスベルトの内面の任意の12点に電圧500Vを印加し、その印加開始から1分後の表面抵抗率を測定した。ここでは、測定された12点の平均値を表面抵抗率とした。
上記抵抗率測定装置を用いて、測定温度25℃(60%RH)の条件で、各実施例および比較例で得られたシームレスベルトの外面の任意の12点に電圧100Vを印加し、その印加開始から10秒後の体積抵抗率を測定した。ここでは、測定された12点の平均値を体積抵抗率とした。
走査型電子顕微鏡(SEM)により各シームレスベルトの断面を観察して、各層の厚みを測定した。
1687gのN−メチル−2−ピロリドン(NMP)中にイソキノリン(イミド化触媒)163gを添加し、更にカーボンブラック(MA100、三菱化学社製、ファーネスブラック、一次粒子の平均粒子径22nm)184gと、分散剤であるポリ(N−ビニル−2−ピロリドン)100gとを添加した。これをボールミルによって12時間室温で攪拌した後、ステンレスメッシュ(#400)でろ過し、カーボン濃度10重量%のカーボン分散液を得た。このカーボン分散液1923.39gを5000mlの4つ口フラスコに移し、N−メチル−2−ピロリドン2040.13gとp−フェニレンジアミン227.09g(2.1モル)を加え、常温で攪拌させながら溶解した。次いで、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物617.86g(2.1モル)を添加し、20℃の温度で1時間反応させた後、75℃の温度で20時間加熱しながら攪拌し、得られたワニスをステンレスメッシュ(#800)でろ過して、内層用ポリアミド酸溶液(B型粘度計による粘度:150Pa・s、固形分濃度20重量%)を得た。なお、上記カーボンブラックの含有量については、形成される内層(第1層)においてポリイミド樹脂100重量部に対して23重量部となるように調整した。
内層用ポリアミド酸溶液の吐出量及び外層用ポリアミド酸溶液の吐出量を、それぞれ290.5g/分及び41.5g/分としたこと以外は、実施例1と同様の方法により実施例2の2層シームレスベルトを得た。
内層用ポリアミド酸溶液の吐出量及び外層用ポリアミド酸溶液の吐出量を、それぞれ249.0g/分及び83.0g/分としたこと以外は、実施例1と同様の方法により実施例3の2層シームレスベルトを得た。
形成される外層(第2層)において、ポリイミド樹脂100重量部に対するカーボンブラックの含有量が18重量部となるように調整したこと以外は、実施例3と同様の方法により実施例4の2層シームレスベルトを得た。
形成される外層(第2層)において、ポリイミド樹脂100重量部に対するカーボンブラックの含有量が20重量部となるように調整したこと以外は、実施例3と同様の方法により実施例5の2層シームレスベルトを得た。
内層用ポリアミド酸溶液のみを用いて、吐出量を332.0g/分にして製膜したこと以外は、実施例1と同様の方法により比較例1の単層シームレスベルトを得た。
内層用ポリアミド酸溶液の吐出量及び外層用ポリアミド酸溶液の吐出量を、いずれも166.0g/分としたこと以外は、実施例1と同様の方法により比較例2の2層シームレスベルトを得た。
形成される外層(第2層)において、ポリイミド樹脂100重量部に対するカーボンブラックの含有量が22重量部となるように調整したこと以外は、実施例3と同様の方法により比較例3の2層シームレスベルトを得た。
形成される外層(第2層)において、ポリイミド樹脂100重量部に対するカーボンブラックの含有量が16重量部となるように調整したこと以外は、実施例3と同様の方法により比較例4の2層シームレスベルトを得た。
実施例3及び比較例3の2層シームレスベルトについて、それぞれプリンター(リコー社製、型式MP C2500)に中間転写ベルトとしてセットして、A4用紙全面に黒べた印刷を行った。得られた印刷像について、図4A(実施例3)及び図4B(比較例3)に示す。図4Aに示すように、本発明の実施例3では、印刷不良が見られなかった。一方、図4Bに示すように、比較例3では、白抜けが発生していた。
実施例4、比較例2及び比較例4の2層シームレスベルトについて、それぞれプリンター(リコー社製、型式MP C2500)に中間転写ベルトとしてセットして、印刷速度を20枚(A4サイズ)/分まで上げて、連続して印刷を行った。その結果、本発明の実施例4では、印刷品質は良好であったが、比較例2及び比較例4では、2枚目以降の印刷の際にトナーが前回の印刷時の帯電の影響を受けて、2つの画像が重なる現象(オフセット不良)が生じた。
10 制御手段
11 第1ポリアミド酸溶液
12 第2ポリアミド酸溶液
15 多層筒状膜
16 第1層
17 第2層
18 シームレスベルト
20 環状多層ダイ
21 第1流路
22 第2流路
23 環状吐出口
24 接続部
28 油圧シリンダー機構
30 筒状金型
30a 内壁
31 孔
40a,40b 供給機
50a,50b ホッパー
60 気体注入手段
61 気圧シリンダー機構
62 注入ノズル
70 コンプレッサー
Claims (5)
- ポリイミド樹脂及び導電材料を含む第1層と、この第1層の外周を覆い且つポリイミド樹脂及び導電材料を含む第2層とを有するシームレスベルトにおいて、
前記第1層におけるポリイミド樹脂100重量部に対する導電材料の含有量をW1重量部とし、前記第2層におけるポリイミド樹脂100重量部に対する導電材料の含有量をW2重量部としたときに、W1/W2の値が1.10〜1.40であり、
前記第1層の厚みが前記第2層の厚みよりも厚いことを特徴とするシームレスベルト。 - 前記第1層におけるポリイミド樹脂100重量部に対する導電材料の含有量が、21〜25重量部であり、
前記第2層におけるポリイミド樹脂100重量部に対する導電材料の含有量が、17〜21重量部である請求項1に記載のシームレスベルト。 - 前記第1層の厚みをT1μmとし、前記第2層の厚みをT2μmとしたときに、T1/T2の値が1.6〜7.0である請求項1又は2に記載のシームレスベルト。
- 前記第1層の厚みが50〜75μmであり、
前記第2層の厚みが5〜30μmである請求項1〜3のいずれか1項に記載のシームレスベルト。 - 前記第1及び第2層に含まれる導電材料が、カーボンブラックである請求項1〜4のいずれか1項に記載のシームレスベルト。
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