JP2009288548A - 駆動機構、および、その駆動機構を備える画像形成装置 - Google Patents

駆動機構、および、その駆動機構を備える画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009288548A
JP2009288548A JP2008141410A JP2008141410A JP2009288548A JP 2009288548 A JP2009288548 A JP 2009288548A JP 2008141410 A JP2008141410 A JP 2008141410A JP 2008141410 A JP2008141410 A JP 2008141410A JP 2009288548 A JP2009288548 A JP 2009288548A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
reciprocating member
clutch
driving force
transmitted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008141410A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4788737B2 (ja
Inventor
Yoshiya Tomatsu
義也 戸松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2008141410A priority Critical patent/JP4788737B2/ja
Publication of JP2009288548A publication Critical patent/JP2009288548A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4788737B2 publication Critical patent/JP4788737B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)

Abstract

【課題】簡易な構成で、所定の距離だけ、往復移動部材を確実に移動させることができる駆動機構、および、その駆動機構を備える画像形成装置を提供する。
【解決手段】フロントカバー7を開けると、第1ラック部と噛合する駆動伝達ギヤ52が正回転し、アーム36が前方へ移動する。そして、駆動伝達ギヤ52が第1欠歯部58と対向すると、アーム36の移動が停止する。このとき、第1クラッチ55は第2ラック部59から外れている。
一方、フロントカバーを閉じると、第1クラッチ55と第2ラック部59とが噛合して、アーム36が、駆動伝達ギヤ52と第1ラック部57とが噛合するまで、後方へ移動する。
【選択図】図4

Description

本発明は、駆動機構、および、その駆動機構を備える画像形成装置に関する。
画像形成装置などの機械装置には、複数の部材を機械的に連動させるために、ラックとピニオン機構を採用する場合がある。
たとえば、両面コピーが可能な複写機等において、用紙の片面に画像を形成した後、その用紙を再給紙するまでの間一時的に収納するために設けられる中間トレイの両側部に、ラックとピニオン機構によって互いに連動する一対の幅合わせガイドを設け、その両幅合わせガイドのホームポジションを検知するための被検出子を、いずれか一方の幅合わせガイドにおけるピニオン軸線上の位置に設けるホームポジション検知装置が提案されている(たとえば、特許文献1参照。)。
特開平11−272028号広報
しかるに、上記の提案では、ラックとピニオン機構が採用されているが、ラックとなる幅合わせガイドの移動距離をホームポジション検知装置により検知して、幅合わせガイドの間隔を調整している。
しかし、ラックの移動距離をホームポジション検知装置などの検知手段により検知してラックの移動距離を制御すると、装置構成が複雑となる。また、検知手段が故障したときには、ラックの移動距離を制御できなくなるなど、装置の信頼性を十分に確保することができないという不具合がある。
そこで、本発明の目的は、簡易な構成で、所定の距離だけ、往復移動部材を確実に移動させることができる駆動機構、および、その駆動機構を備える画像形成装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、駆動機構であって、一方向または他方向に移動する第1往復移動部材と、前記第1往復移動部材に駆動力を与える第1歯車と、前記第1歯車と直接的または間接的に連結され、前記駆動力を前記第1往復移動部材に伝達する第1クラッチとを備え、前記第1往復移動部材は、前記第1歯車と噛合する第1ラック部と、前記第1ラック部に隣接配置される第1欠歯部と、前記第1欠歯部に対して、前記第1ラック部の反対側に隣接配置され、前記第1クラッチと噛合する第2ラック部とを備え、前記第1歯車は、正回転および逆回転することができ、前記第1歯車が正回転すると、前記第1クラッチから前記第1往復移動部材へ前記駆動力が伝達されないで、前記第1歯車から前記第1往復移動部材へ前記駆動力が伝達され、前記第1往復移動部材は、前記第1歯車が前記第1欠歯部と対向するまで、一方向へ移動し、前記第1歯車が逆回転すると、前記第1歯車から前記第1往復移動部材へ前記駆動力が伝達されないで、前記第1クラッチから前記第1往復移動部材へ前記駆動力が伝達され、前記第1往復移動部材は、前記第1歯車と前記第1ラック部とが噛合するまで、他方向へ移動することを特徴としている。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、ケーシングと、前記ケーシングに対して開閉可能なカバーとを備え、前記カバーの開閉に連動して前記第1歯車が回転することを特徴としている。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記カバーの開閉に連動して往復する第2往復移動部材と、前記第2往復移動部材に設けられる第3ラック部と、前記第1歯車と直接的または間接的に連結され、前記第3ラック部と噛合する第2歯車とを備え、前記カバーの開閉に連動して、前記第3ラック部が、前記第2歯車を介して前記第1歯車に前記駆動力を与えることを特徴としている。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記第2往復移動部材は、前記カバーを閉じると前記第2歯車と対向するように、前記第3ラック部に隣接配置される第2欠歯部を備えていることを特徴としている。
また、請求項5に記載の発明は、請求項3または4に記載の発明において、前記第2往復移動部材は、前記カバーを開けると前記第2歯車と対向するように、前記第3ラック部に対して、前記第2欠歯部の反対側に隣接配置される第3欠歯部を備えていることを特徴としている。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の発明において、前記第1クラッチは、第1固定歯車、前記第1固定歯車と噛合しながら前記第1固定歯車の周りを公転する第1公転歯車、および、前記第1固定歯車の回転軸と前記第1公転歯車の回転軸とを連結する第1連結部を備えていることを特徴としている。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載の発明において、前記第1歯車と直接的または間接的に連結され、前記駆動力を前記第1往復移動部材に伝達する第2クラッチを備え、前記第1往復移動部材は、前記第1ラック部に対して、前記第1欠歯部の反対側に隣接配置される第4欠歯部と、前記第4欠歯部に対して、前記第1ラック部の反対側に隣接配置され、前記第2クラッチと噛合する第4ラック部とを備え、前記第1歯車が正回転すると、まず、前記第1歯車および前記第1クラッチから前記第1往復移動部材へ前記駆動力が伝達されないで、前記第2クラッチから前記第1往復移動部材へ前記駆動力が伝達され、前記第1往復移動部材は、前記第1歯車と前記第1ラック部とが噛合するまで、一方向へ移動し、その後、前記第1クラッチから前記第1往復移動部材へ前記駆動力が伝達されないで、前記第1歯車から前記第1往復移動部材へ前記駆動力が伝達され、前記第1往復移動部材は、前記第1歯車と前記第1欠歯部とが対向するまで、一方向へ移動し、前記第1歯車が逆回転すると、まず、前記第1歯車および前記第2クラッチから前記第1往復移動部材へ前記駆動力が伝達されないで、前記第1クラッチから前記第1往復移動部材へ前記駆動力が伝達され、前記第1往復移動部材は、前記第1歯車と前記第1ラック部とが噛合するまで、他方向へ移動し、その後、前記第2クラッチから前記第1往復移動部材へ前記駆動力が伝達されないで、前記第1歯車から前記第1往復移動部材へ前記駆動力が伝達され、前記第1往復移動部材は、前記第1歯車と前記第4欠歯部とが対向するまで、他方向へ移動することを特徴としている。
また、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記第2クラッチは、第2固定歯車、前記第2固定歯車と噛合しながら前記第2固定歯車の周りを公転する第2公転歯車、および、前記第2固定歯車の回転軸と前記第2公転歯車の回転軸とを連結する第2連結部を備えていることを特徴としている。
また、請求項9に記載の発明は、画像形成装置であり、請求項1ないし8のいずれかに記載の駆動機構を備えていることを特徴としている。
また、請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の発明において、着脱自在に装着されるプロセスユニットと、前記プロセスユニットへ駆動力を伝達可能な連結位置と、前記プロセスユニットへの駆動力の伝達を解除する解除位置とに移動可能な駆動連結部とを備え、前記第1往復移動部材は、前記プロセスユニットの前記駆動連結部を前記連結位置または前記解除位置に移動させることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、第1歯車が正回転すると、第1クラッチから第1往復移動部材へ駆動力が伝達されないで、第1歯車と第1ラック部とが噛合して、第1歯車から第1往復移動部材へ駆動力が伝達され、第1往復移動部材が一方向へ移動する。
そして、第1歯車が第1欠歯部と対向すると、第1歯車から第1往復移動部材への駆動力の伝達が遮断されるので、第1往復移動部材の移動が停止する。
これにより、第1往復移動部材を、一方向に向かって所定の距離だけ移動させ、停止させることができる。
そして、第1歯車が逆回転すると、第1歯車から第1往復移動部材へ駆動力が伝達されないで、第1クラッチと第2ラック部とが噛合して、第1クラッチから第1往復移動部材へ駆動力が伝達され、第1往復移動部材は、第1歯車と第1ラック部とが噛合するまで、他方向へ移動する。
そして、第1歯車が再び第1ラック部と噛合すると、引き続き第1往復移動部材を他方向へ移動させることができ、これにより、一旦停止した第1往復移動部材を他方向へ移動させることができる。
その結果、簡易な構成で、第1往復移動部材を、所定の距離だけ確実に移動させ、停止させることができ、かつ、停止させた第1往復移動部材を復動させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、カバーの開閉に連動して第1歯車を回転させることができる。そのため、別途、第1歯車に駆動力を与える駆動部材を設けることなく、カバーを開閉するのみで、第1歯車に駆動力を与えて、回転させることができる。
その結果、駆動機構の小型化を図ることができる。
請求項3に記載の発明によれば、カバーの開閉に連動して往復する第2往復移動部材に、第3ラック部が設けられており、第3ラック部と噛合する第2歯車が、第1歯車と直接的または間接的に連結されている。そのため、カバーの開閉に連動して、第3ラック部から第2歯車を介して第1歯車に駆動力を与えることができる。
その結果、簡易な構成で、第1歯車に駆動力を与えることができる。
請求項4に記載の発明によれば、カバーを閉じたときには、第2欠歯部と第2歯車とが対向し、第3ラック部と第2歯車との間で駆動力の伝達が遮断される。そのため、カバーを閉じた状態では、カバーと第1往復移動部材との連動が解除されている。
その結果、カバーを閉じた状態で、別途、第1往復移動部材に駆動力を与えて、第1往復移動部材を移動させることができる。
請求項5に記載の発明によれば、カバーを開けたときには、第3欠歯部と第2歯車とが対向し、第3ラック部と第2歯車との間で駆動力の伝達が遮断される。そのため、カバーを開けた状態では、カバーと第1往復移動部材との連動が解除されている。
その結果、カバーを閉じるときに、カバーと第1往復移動部材とを連動させる開始位置を固定することができる。
請求項6に記載の発明によれば、第1歯車が正回転したときには、第1固定歯車に駆動力が伝達され、第1固定歯車が逆回転する。同時に、第1固定歯車から第1公転歯車へ駆動力が伝達され、第1公転歯車は、正回転しながら、第1固定歯車の周りを逆回転方向に公転する。すなわち、第1歯車が正回転したときには、第1クラッチは、全体として、第1歯車の逆回転方向に向かって揺動する。
そのため、第1歯車が正回転したときには、第1クラッチが第1往復部材の第1ラック部から離間して、第1クラッチから第1往復部材への駆動力の伝達が遮断される。
同様に、第1歯車が逆回転したときには、第1固定歯車に駆動力が伝達され、第1固定歯車が正回転する。同時に、第1固定歯車から第1公転歯車へ駆動力が伝達され、第1公転歯車は、逆回転しながら、第1固定歯車の周りを正回転方向に公転する。すなわち、第1歯車が逆回転したときには、第1クラッチは、全体として、第1歯車の正回転方向に向かって揺動する。
そのため、第1歯車が逆回転したときには、第1クラッチが第1往復部材の第1ラック部と噛合して、第1クラッチから第1往復移動部材へ駆動力が伝達される。なお、このとき、第1公転歯車が逆回転しているので、第1クラッチから第1往復移動部材へ、他方向への駆動力が伝達される。
その結果、簡易な構成で、第1クラッチを構成することができ、その第1クラッチにより、第1往復移動部材に他方向への駆動力を、伝達または遮断することができる。
請求項7に記載の発明によれば、第4欠歯部と第1歯車とが対向した状態において、第1歯車が正回転すると、第1歯車および第1クラッチから第1往復移動部材へ駆動力が伝達されないで、第2クラッチと第4ラック部とが噛合して、第2クラッチから第1往復移動部材へ駆動力が伝達され、第1往復移動部材が一方向へ移動する。
そして、第1歯車が第1ラック部と噛合すると、第1クラッチから第1往復移動部材へ駆動力が伝達されないで、第1歯車から第1往復移動部材へ駆動力が伝達され、第1往復移動部材が一方向へ移動する。
その後、第1歯車が第1欠歯部と対向すると、第1歯車および第2クラッチから第1往復移動部材への駆動力の伝達が遮断されるので、第1往復移動部材の移動が停止する。
これにより、第1往復移動部材を、一方向に向かって所定の距離だけ移動させ、停止させることができる。
また、第1欠歯部と第1歯車とが対向した状態において、第1歯車が逆回転すると、第1歯車および第2クラッチから第1往復移動部材へ前記駆動力が伝達されないで、第1クラッチと第1ラック部とが噛合して、第1クラッチから第1往復移動部材へ駆動力が伝達され、第1往復移動部材が他方向へ移動する。
そして、第1歯車が、第1欠歯部に隣接する第1ラック部と噛合すると、第2クラッチから第1往復移動部材へ駆動力が伝達されないで、第1歯車から第1往復移動部材へ駆動力が伝達され、第1往復移動部材が他方向へ移動する。
その後、第1歯車が第4欠歯部と対向すると、第1歯車および第1クラッチから第1往復移動部材への駆動力の伝達が遮断されるので、第1往復移動部材の移動が停止する。
これにより、第1往復移動部材を、他方向に向かって所定の距離だけ移動させ、停止させることができる。
その結果、簡易な構成で、第1往復移動部材を、一方向または他方向に所定の距離だけ移動させ、停止させることができる。
請求項8に記載の発明によれば、第1歯車が正回転したときには、第2固定歯車に駆動力が伝達され、第2固定歯車が逆回転する。同時に、第2固定歯車から第2公転歯車へ駆動力が伝達され、第2公転歯車は、正回転しながら、第2固定歯車の周りを逆回転方向に公転する。すなわち、第1歯車が正回転したときには、第2クラッチは、全体として、第1歯車の逆回転方向に向かって揺動する。
そのため、第1歯車が正回転したときには、第2クラッチが第1往復移動部材の第4ラック部と噛合して、第2クラッチから第1往復移動部材へ駆動力が伝達される。なお、このとき、第2公転歯車が正回転しているので、第2クラッチから第1往復移動部材へ、一方向への駆動力が伝達される。
同様に、第1歯車が逆回転したときには、第2固定歯車に駆動力が伝達され、第2固定歯車が正回転する。同時に、第2固定歯車から第2公転歯車へ駆動力が伝達され、第2公転歯車は、逆回転しながら、第2固定歯車の周りを正回転方向に公転する。すなわち、第1歯車が逆回転したときには、第2クラッチは、全体として、第1歯車の正回転方向に向かって揺動する。
そのため、第1歯車が正回転したときには、第2クラッチが第1往復移動部材の第4ラック部から離間して、第2クラッチから第1往復移動部材への駆動力の伝達が遮断される。
その結果、簡易な構成で、第2クラッチを構成することができ、その第2クラッチにより、第1往復移動部材に一方向への駆動力を伝達または遮断することができる。
請求項9に記載の発明によれば、簡易な構成で、所定の距離だけ確実に移動させることができる可動部材を、画像形成装置に設けることができる。そのため、画像形成装置の構成の簡略化および信頼性の向上を図ることができる。
請求項10に記載の発明によれば、簡易な構成で、所定の距離だけ確実に移動させることができる第1往復移動部材によって、プロセスユニットの駆動連結部を、連結位置または解除位置に移動させることができる。
その結果、プロセスユニットの駆動連結部を、簡易な構成で、連結位置または解除位置に確実に移動させることができる。
1.カラーレーザプリンタの全体構成
図1は、本発明の画像形成装置の一例としてのカラーレーザプリンタの第1実施形態を示す側断面図である。
このカラーレーザプリンタ1は、横置きタイプのタンデム型カラーレーザプリンタであって、ケーシングの一例としての本体ケーシング2内に、用紙Pを給紙するための給紙部3と、給紙された用紙Pに画像を形成するための画像形成部4とを備えている。
(1)本体ケーシング
本体ケーシング2は、側面視略矩形状のボックス状に形成されており、その内部に、後述するプロセスユニット12を収容するプロセスユニット収容空間5が形成されている。
本体ケーシング2の一方側面には、プロセスユニット収容空間5に連通する着脱口6が形成されている。また、その着脱口6が形成されている側面には、本体ケーシング2に対して開閉可能なカバーの一例としてのフロントカバー7が設けられている。このフロントカバー7を、仮想線で示すように、本体ケーシング2の側方に傾倒して、着脱口6を開放した状態で、この着脱口6を介して、プロセスユニット12をプロセスユニット収容空間5に対して着脱させることができる。
なお、以下の説明において、フロントカバー7が設けられる側(図1における右側)を前側とし、その反対側(図1における左側)を後側とする。また、このカラーレーザプリンタ1を前側から見たときを左右の基準とする。すなわち、図1の紙面手前側が左側であり、紙面奥側が右側である。なお、左右方向を幅方向と呼ぶことがある。さらに、ドラムユニット15(後述)および現像カートリッジ16(後述)に関しては、特に言及がない限り、本体ケーシング2に対する装着状態において前後左右上下を規定する。
(2)給紙部
給紙部3は、用紙Pを収容する給紙トレイ8を備えている。給紙トレイ8は、本体ケーシング2内の底部に着脱自在に装着されている。給紙トレイ8の前端部上方には、給紙ローラ(図示せず)が配置され、その給紙ローラ(図示せず)の後側にレジストローラ9が配置されている。
給紙ローラ(図示せず)の回転により、給紙トレイ8に収容されている用紙Pがレジストローラ9に向けて1枚ずつ送り出される。その後、用紙Pは、レジストローラ9により、画像形成部4(感光ドラム17と搬送ベルト25との間)に向けて搬送される。
(3)画像形成部
画像形成部4は、スキャナユニット11、プロセスユニット12、転写部13、および定着ユニット14を備えている。
(3−1)スキャナユニット
スキャナユニット11は、本体ケーシング2の上部に配置されている。スキャナユニット11は、鎖線で示すように、各感光ドラム17に向けて、画像データに基づくレーザビームをそれぞれ出射し、感光ドラムを露光する。
(3−2)プロセスユニット
プロセスユニット12は、スキャナユニット11の下方であって、給紙部3の上方に配置されており、1つのドラムユニット15と、各色に対応する4つの現像カートリッジ16とを備えている。また、プロセスユニット12は、前後方向に沿って挿入または引き出すことにより、本体ケーシング2に対して着脱自在に設けられている。
(3−2−1)ドラムユニット
ドラムユニット15は、左右方向において間隔を隔てて対向配置される2枚の側板20と、各色に対応する4つの感光ドラム17と、各感光ドラム17に対応する4つのスコロトロン型帯電器18および4つのクリーニングブラシ19を備えている。
各感光ドラム17は、側板20の間に左右方向に沿って配置され、側板20に対して回転自在に支持されている。
各感光ドラム17は、互いに前後方向に間隔を隔てて並列的に配置されており、具体的には、前側から後側に向かって、ブラック感光ドラム17K、イエロー感光ドラム17Y、マゼンタ感光ドラム17Mおよびシアン感光ドラム17Cが、順次配置されている。
スコロトロン型帯電器18は、各感光ドラム17の斜め後側上方に、感光ドラム17と間隔を隔ててそれぞれ対向配置されている。
クリーニングブラシ19は、各感光ドラム17の後方において、感光ドラム17と対向して接触するようにそれぞれ配置されている。
また、各スコロトロン型帯電器18および各クリーニングブラシ19は、2枚の側板20の間に架設されるセンタフレーム(図示せず)に支持されている。
(3−2−2)現像カートリッジ
4つの現像カートリッジ16は、4つの感光ドラム17に対応するように、ドラムユニット15に、それぞれ着脱自在に設けられている。すなわち、現像カートリッジ16は、ブラック感光ドラム17Kに対応して装着されるブラック現像カートリッジ16K、イエロー感光ドラム17Yに対応して装着されるイエロー現像カートリッジ16Y、マゼンタ感光ドラム17Mに対応して装着されるマゼンタ現像カートリッジ16M、および、シアン感光ドラム17Cに対応して装着されるシアン現像カートリッジ16Cの4つからなる。
各現像カートリッジ16は、供給ローラ21、現像ローラ22および層厚規制ブレード(図示せず)を備えており、各色に対応するトナーを収容している。
供給ローラ21および現像ローラ22は、現像カートリッジ16内において、トナー収容室(図示せず)の下方に設けられており、互いに圧接するように配置されている。また、トナー収容室内(図示せず)には、トナーを攪拌するアジテータ(図示せず)を備えている。
(3−2−3)プロセスユニットでの現像動作
現像カートリッジ16内のトナーは、供給ローラ21に供給され、さらに、現像ローラ22に供給され、供給ローラ21と現像ローラ22との間で正極性に摩擦帯電される。
現像ローラ22に供給されたトナーは、現像ローラ22の回転に伴って、層厚規制ブレード(図示せず)によって厚さが規制され、一定厚さの薄層として現像ローラ22の表面に担持される。
一方、各現像カートリッジ16に対応する感光ドラム17の表面は、感光ドラム17の回転に伴って、スコロトロン型帯電器18により一様に正帯電された後、スキャナユニット11からのレーザビーム(図示破線参照)の高速走査により露光される。これにより、用紙Pに形成すべき画像に対応した静電潜像が感光ドラム17の表面に形成される。
感光ドラム17がさらに回転すると、現像ローラ22の表面に担持されかつ正帯電されているトナーが、感光ドラム17の表面に形成されている静電潜像に供給される。これにより、感光ドラム17の静電潜像は可視像化され、感光ドラム17の表面には、各色に対応して、反転現像によるトナー像が担持される。
(3−3)転写部
転写部13は、本体ケーシング2内において、給紙部3の上方であって、プロセスユニット12の下方において、前後方向に沿って配置されている。この転写部13は、駆動ローラ23、従動ローラ24、搬送ベルト25、転写ローラ26およびクリーニング部27を備えている。
駆動ローラ23および従動ローラ24は、前後方向に間隔を隔てて対向配置されており、それらの周りにエンドレスベルトからなる搬送ベルト25が巻回されている。
転写ローラ26は、各感光ドラム17と、搬送ベルト25を挟んで対向するように、それぞれ設けられている。
クリーニング部27は、駆動ローラ23および従動ローラ24の間に巻回されている搬送ベルト25の下方に配置されている。
そして、給紙部3から給紙された用紙Pは、搬送ベルト25によって、前側から後側に向かって、各感光ドラム17に対応する転写位置を順次通過するように搬送される。その搬送中に、各感光ドラム17に担持されている各色のトナー像が、順次転写され、用紙Pにカラー像が形成される。
一方、上記の転写動作において、搬送ベルト25の表面に付着したトナーは、クリーニング部27にて除去される。
(3−4)定着ユニット
定着ユニット14は、転写部13の後方に配置され、加熱ローラ28、および加熱ローラ28に対向する加圧ローラ29を備えている。転写部13において、用紙Pに転写されたカラー画像は、用紙Pが加熱ローラ28と加圧ローラ29との間を通過する間に、加熱および加圧されることによって用紙Pに熱定着される。
(4)排紙
トナー像が定着した用紙Pは、排紙ローラ31に向けて搬送され、排紙ローラ31によって、本体ケーシング2の上面に形成された排紙トレイ32上に排紙される。
2.現像カートリッジへの駆動伝達機構
(1)現像カートリッジの詳細
図2は、図1に示される現像カートリッジを左側から見た部分斜視図である。
現像カートリッジ16の左端部には、図2に示すように、ギヤカバー33と、ギヤカバー33から左方に突出するカップリング雌部材34とが設けられている。ギヤカバー33の内側には、図示しないが、カップリング雌部材34からの駆動力を伝達するギヤ列が設けられている。カップリング雌部材34は、図示しないギヤ列を介して、供給ローラ21、現像ローラ22およびアジテータ(図示せず)に駆動力を伝達する。
(2)現像カートリッジへの駆動伝達機構の構成
図3は、現像カートリッジへの駆動伝達機構を説明する説明図であって、(a)は、駆動が伝達されている状態を示し、(b)は、駆動の伝達が解除されている状態を示す。
図4は、本発明の第1実施形態における駆動機構の一例としての連動機構を説明する説明図(フロントカバーが閉じられている状態)である。
以下、図3(a)、図3(b)および図4を参照して、現像カートリッジへの駆動伝達機構の構成を説明する。
本体ケーシング2において、カップリング雌部材34の左側には、図3(a)に示すように、駆動連結部の一例としてのカップリング雄部材35と、第1往復移動部材の一例としてのアーム36とが設けられている。
カップリング雄部材35は、各現像カートリッジ16のカップリング雌部材34に対応して設けられ、対応するカップリング雌部材34と中心軸線を共有し、そのカップリング雌部材34と連結できるように、カップリング雌部材34の左側に間隔を隔ててそれぞれ対向配置されている。
また、カップリング雄部材35は、その左端部に形成されるフランジ部37、その右端部に形成され、フランジ部37より小径の結合部38、および、フランジ部37と結合部38との間に設けられ、フランジ部37より小径かつ、結合部38より大径に形成される挿入部39を一体的に備えている。カップリング雄部材35は、その左側に設けられる付勢バネ(図示せず)によって、右方に付勢されている。
アーム36は、図4に示すように、下端部が前方に突出する前後方向に延びる側面視略矩形状の平板から形成されている。アーム36は、後で詳述するが、駆動機構の一例としての連動機構(後述)に備えられており、一方向の一例としての前方、または、他方向の一例としての後方に移動する。
また、アーム36は、上下方向途中において、前端縁から後方に向かって切り欠かれる切欠部41と、前後方向に沿って互いに間隔を隔てて形成される3つの貫通穴42とを備えている。
切欠部41は、前端が開放され、前後方向に沿って延びる側面視略矩形状に形成されている。
貫通穴42は、前端部が、フランジ部37より小径かつ挿入部39より大径の側面視略円形状に形成され、後端部が、フランジ部37の直径より短く、結合部38の直径より長い上下方向長さで側面視略矩形状に形成されている。
貫通穴42の後端部、および切欠部41の周縁には、退避部43および傾斜部44が形成されており、貫通穴42の前端部には、側面視略円形状の進出部45が形成されている。
退避部43は、図3(a)に示すように、切欠部41および貫通穴42の後端部の後側周縁から左方へ向けて突出している。
傾斜部44は、切欠部41および貫通穴42の後端部の前側周縁から左方へ向けて突出している。また、傾斜部44は、退避部43から進出部45へ向かうに伴って次第に突出長さが短くなり、傾斜部44の左端面が、退避部43の左端面と、進出部45の左端面とに連続するように形成されている。
そして、各カップリング雄部材35の挿入部39が各貫通穴42に挿通される。なお、最前の現像カートリッジ16(ブラック現像カートリッジ16K、図1参照)に対応するカップリング雄部材35の挿入部39は、切欠部41の前方に配置されるか、切欠部41に挿通される。
(3)現像カートリッジへの駆動伝達機構の作用
以下、図3(a)および図3(b)を参照して、現像カートリッジへの駆動伝達機構の作用を説明する。
アーム36が後側に配置されているとき(図4参照)には、図3(a)に示すように、カップリング雄部材35は進出部45に嵌合している。このとき、進出部45は、フランジ部37より小径かつ挿入部39より大径であることから、カップリング雄部材35は、付勢バネ(図示せず)によって付勢されて、挿入部39が進出部45に挿通され、フランジ部37が進出部45の左端面に当接するまで右方に進出し、結合部38がカップリング雌部材34と相対回転不能に連結される連結位置に配置される。これによって、カップリング雌部材34とカップリング雄部材35とが、プロセスユニット12へ駆動力を伝達可能に連結される。
そして、アーム36が前方に移動すると(図5参照)、まず、傾斜部44の左端面が、カップリング雄部材35のフランジ部37に当接される。さらにアーム36が前方に移動すると、アーム36の移動に伴って、カップリング雄部材35が、傾斜部44の傾斜に沿うように、付勢バネ(図示せず)の付勢力に抗して左方へ退避する。そして、アーム36の移動(図6参照)により、図3(b)に示すように、カップリング雄部材35のフランジ部37が、退避部43の左端面と当接すると、カップリング雄部材35の結合部38が、カップリング雌部材34と左方において間隔を隔てて配置され、カップリング雄部材35が解除位置に配置される。これによって、カップリング雌部材34とカップリング雄部材35との連結が解除され、プロセスユニット12への駆動の伝達が解除される。
このように、アーム36が後側に配置されていると(図4参照)、カップリング雄部材35のフランジ部37が、進出部45の左端面と当接し、カップリング雄部材35が連結位置に配置される。そして、アーム36が前側に配置されると(図6参照)、カップリング雄部材35のフランジ部37が、退避部43の左端面と当接し、カップリング雄部材35が解除位置に配置される。つまり、アーム36の前後方向への移動に連動してカップリング雄部材35が連結位置または解除位置に移動する。
3.連動機構の詳細
(1)連動機構の構成
以下、図4を参照して、連動機構の構成を説明する。
連動機構は、図4に示すように、フロントカバー7、アーム36、第2往復移動部材の一例としてのレバー51、第1歯車の一例としての駆動伝達ギヤ52、駆動ギヤユニット53、第1中継ギヤ54および第1クラッチ55を備えている。
フロントカバー7は、下端部において、カバー揺動アーム49およびカバー揺動軸50を備えている。これにより、フロントカバー7は、本体ケーシング2に対してカバー揺動軸50を支点として揺動自在に設けられる。フロントカバー7は、上下方向と平行に配置される閉鎖位置(図4に示す位置)と、前後方向と平行に配置される開放位置(図6に示す位置)との間において揺動する。
アーム36は、フロントカバー7の後方において、前後方向に沿って配置されている。また、アーム36は、本体ケーシング2の左側壁に沿って配置されており、図示しないガイドにより、前後方向にスライド移動自在に支持されている。
また、アーム36は、前端部において前方に突出するラック杆40を備えている。
ラック杆40は、第1ラック部57と、第1ラック部57の左方および後方に隣接配置される第1欠歯部58と、第1欠歯部58に対して、第1ラック部57の前後方向反対側に隣接配置され、かつ、切欠部41の下方に配置される第2ラック部59とを備えている。
第1ラック部57は、ラック杆40の前端部に配置され、フロントカバー7が閉鎖位置(図4参照)にあるときに、その前端に駆動伝達ギヤ52(後述)が噛合され、フロントカバー7が開放位置(図6参照)に至る直前に、その後端から駆動伝達ギヤ52(後述)が外れる前後方向長さで形成されている。また、第1ラック部57は、ラック杆40の右側に配置されている。
第1欠歯部58は、第1ラック部57の左側に隣接配置され、ラック杆40の前端から略中央にわたって配置されている。また、第1欠歯部58は、フロントカバー7が開放位置(図6参照)にあるときに、その後端部に後述する駆動伝達ギヤ52が対向する前後方向長さで形成されている。
第2ラック部59は、ラック杆40の後端部に配置され、フロントカバー7が閉鎖位置に向かい始めた直後に、その後端に第1クラッチ55(後述)が噛合され(図7参照)、フロントカバー7が閉鎖位置に至る直前において、その前端から第1クラッチ55(後述)が外れる(図8参照)前後方向長さに形成されている。
レバー51は、長尺な略矩形状の平板から形成され、その前端部は、フロントカバー7の上下方向中央部において、レバー揺動軸69を介して揺動自在に連結されている。また、レバー51は、アーム36の前方かつ上方において、前端から後方に向かうに従って上方に向かうように、斜めに配置されている。
また、レバー51の下面は、レバー51の長手方向中央部において、斜め下方後方に向かって突出する第3ラック部60と、第3ラック部60の前側に隣接配置される第2欠歯部61と、第3ラック部60に対して、第2欠歯部61の反対側に隣接配置される第3欠歯部62とを備えている。
つまり、レバー51の前端から後端に向かって、第2欠歯部61、第3ラック部60および第3欠歯部62が順次形成されている。
第3ラック部60は、フロントカバー7が開放位置に向かい始めた直後に、その前端に駆動ギヤ64(後述)が噛合し(図5参照)、フロントカバー7が開放位置(図6参照)に至る直前において、その後端から駆動ギヤ64(後述)が外れる前後方向長さで形成されている。
第2欠歯部61は、フロントカバー7が閉鎖位置(図4参照)にあるときに、後述する駆動ギヤ64と対向する位置に形成されている。
第3欠歯部62は、フロントカバー7が開放位置(図6参照)にあるときに、後述する駆動ギヤ64と対向する位置に形成されている。
駆動伝達ギヤ52は、正回転および逆回転することができ、フロントカバー7が閉鎖位置(図4参照)にあるときに、第1ラック部57の前端部と噛合するように、アーム36の下方に配置されている。
駆動ギヤユニット53は、ホルダプレート63、第2歯車としての駆動ギヤ64およびガイドローラ65を備えている。
ホルダプレート63は、側面視略五角形状の平板から形成されており、ホルダプレート63の下端部には、駆動ギヤ64が回転自在に支持され、ホルダプレート63の上部の左右方向両端には、2つのガイドローラ65がそれぞれ回転自在に支持されている。ホルダプレート63は、駆動ギヤ64の軸心を支点として揺動できるように、本体ケーシング2に固定されている。
駆動ギヤユニット53は、駆動ギヤ64とガイドローラ65との間にレバー51を挿通させることにより、レバー51をスライド移動自在に支持している。これにより、レバー51を確実にスライドさせるとともに、第3ラック部60と駆動ギヤ64とを確実に噛合させることができる。
第1中継ギヤ54は、駆動伝達ギヤ52の前方、かつ、駆動ギヤ64の下方に配置され、駆動伝達ギヤ52および駆動ギヤ64と噛合している。
第1クラッチ55は、ラック杆40の下方、かつ、駆動伝達ギヤ52の後方に配置されている。また、第1クラッチ55は、第1固定歯車66、第1固定歯車66と噛合しながら第1固定歯車66の周りを公転する第1公転歯車67、および、第1固定歯車66の回転軸と第1公転歯車67の回転軸とを連結する第1連結部68を備えている。なお、第1クラッチ55は、第1固定歯車66の回転軸が本体ケーシング2に固定されている。
第1固定歯車66は駆動伝達ギヤ52と噛合するように配置されており、第1公転歯車67は、第2ラック部59と噛合できるように配置されている。
(2)連動機構の作用
以下、図4〜図8を参照して、連動機構の作用を説明する。
図5〜図8は、本発明の第1実施形態における駆動機構の一例としての連動機構を説明する説明図であって、図5は、アームが往動し始める状態、図6は、フロントカバーが開かれている状態、図7は、アームが復動し始める状態を示し、図8は、さらにアームが復動する状態を示す。
フロントカバー7が閉鎖位置に配置された状態では、図4に示されるように、駆動ギヤ64が第2欠歯部61の前後方向略中央と対向し、駆動伝達ギヤ52が第1ラック部57の前端と噛合し、第1公転歯車67が第1欠歯部58における第1ラック部57の後端と隣接する位置と対向している。
フロントカバー7を開くときには、図5に示すように、フロントカバー7を、カバー揺動軸50を支点として前方に揺動する。同時に、フロントカバー7の開動作に連動して、レバー51が前方に移動する。すると、第3ラック部60の前端部と駆動ギヤ64とが噛合し、駆動ギヤ64が正回転(左側面視時計回り)される。駆動ギヤ64が正回転されると、駆動ギヤ64と噛合している第1中継ギヤ54が逆回転(左側面視反時計回り)され、第1中継ギヤ54と噛合している駆動伝達ギヤ52が正回転される。
つまり、駆動力は、第3ラック部60の前端部と駆動ギヤ64とが噛合して発生し、第1中継ギヤ54を介して駆動伝達ギヤ52に伝達される。
そして、駆動伝達ギヤ52が正回転されると、駆動伝達ギヤ52と第1ラック部57とが噛合しているので、アーム36が前方に移動(往動)される。
なお、このとき、駆動伝達ギヤ52と噛合している第1固定歯車66が逆回転される。第1固定歯車66が逆回転されると、第1固定歯車66と噛合している第1公転歯車67は、正回転しながら、第1固定歯車66の周りを逆回転方向に公転する。すなわち、第1クラッチ55は、全体として、駆動伝達ギヤ52の逆回転方向に向かって揺動して、アーム36から離間する。つまり、第1クラッチ55からアーム36への駆動力の伝達が遮断される。
その結果、駆動伝達ギヤ52が正回転すると、第1クラッチ55からアーム36へ駆動力が伝達されないで、駆動伝達ギヤ52からアーム36へ駆動力が伝達され、アーム36が前方へ移動する。
そして、フロントカバー7が開放位置に配置されると、図6に示されるように、駆動伝達ギヤ52が第1欠歯部58の後端部と対向し、駆動ギヤ64が第3欠歯部62の前端部と対向する。すると、駆動伝達ギヤ52からアーム36への駆動力の伝達が遮断され、さらに、駆動ギヤ64の駆動が停止するので、アーム36の移動が停止する。
また、フロントカバー7を閉じるときには、フロントカバー7がカバー揺動軸50を揺動軸にして後方に揺動され、フロントカバー7の閉動作に連動して、レバー51が後方に移動(復動)する。すると、図7に示すように、第3ラック部60の後端部と駆動ギヤ64とが噛合し、駆動ギヤ64が逆回転される。駆動ギヤ64が逆回転されると、駆動ギヤ64と噛合している第1中継ギヤ54が正回転され、第1中継ギヤ54と噛合している駆動伝達ギヤ52が逆回転される。
駆動伝達ギヤ52が逆回転すると、駆動伝達ギヤ52と噛合している第1固定歯車66が正回転する。第1固定歯車66が正回転すると、第1固定歯車と噛合している第1公転歯車67は、逆回転しながら、第1固定歯車66の周りを正回転方向に公転する。すなわち、第1クラッチ55は、全体として、駆動伝達ギヤ52の正回転方向に向かって揺動し、第1公転歯車67がアーム36の第2ラック部59と噛合する。
つまり、駆動力は、第3ラック部60の前端部と駆動ギヤ64とが噛合して発生し、第1中継ギヤ54を介して駆動伝達ギヤ52に伝達される。なお、このとき、駆動伝達ギヤ52は、第1欠歯部58と対向しているので、駆動伝達ギヤ52からアーム36へ駆動力が伝達されない。
そして、駆動伝達ギヤ52から第1クラッチ55に駆動力が伝達されると、第1クラッチ55が揺動して、第1公転歯車67がアーム36の第2ラック部59と噛合し、第1クラッチ55からアーム36へ駆動力が伝達される。このとき、第1公転歯車67が逆回転しているので、第1クラッチ55からアーム36へ、後方へ向かう駆動力が伝達される。
その結果、アーム36は、駆動伝達ギヤ52と第1ラック部57とが噛合するまで、後方へ移動する。
そして、駆動伝達ギヤ52および第1クラッチ55両方の駆動力によって、さらにアーム36が後方へ移動し、図8に示すように、第1クラッチ55が第1欠歯部58と対向すると、その後は、駆動伝達ギヤ52からの駆動力のみでアーム36が後方へ移動する。そして、駆動伝達ギヤ52が第1ラック部57の前端と噛合すると同時に、駆動ギヤ64が第2欠歯部61と対向し、駆動ギヤ64の駆動が停止して、アーム36の後方への復動が停止する。
その後、図4に示すように、フロントカバー7を閉鎖位置に配置すると、レバー51のみ後方へ移動し、駆動ギヤ64が第2欠歯部61の前後方向略中央と対向する。
なお、駆動ギヤ64が第2欠歯部61の前後方向略中央と対向することにより、駆動ギヤ64と第3ラック部60の前端との間に間隔が形成される。そのため、アーム36を確実に後方へ移動させ、停止させてからフロントカバー7を閉じることができる。
4.効果
(1)このカラーレーザプリンタ1によれば、駆動伝達ギヤ52が正回転すると、第1クラッチ55からアーム36へ駆動力が伝達されないで、駆動伝達ギヤ52と第1ラック部57とが噛合して、駆動伝達ギヤ52からアーム36へ駆動力が伝達され、アーム36が前方へ移動する。
そして、駆動伝達ギヤ52が第1欠歯部58と対向すると、駆動伝達ギヤ52からアーム36への駆動力の伝達が遮断されるので、アーム36の移動が停止する。
これにより、アーム36を、前方に向かって所定の距離だけ移動させ、停止させることができる。
そして、駆動伝達ギヤ52が逆回転すると、駆動伝達ギヤ52からアーム36へ駆動力が伝達されないで、第1クラッチ55と第2ラック部59とが噛合して、第1クラッチ55からアーム36へ駆動力が伝達され、アーム36は、駆動伝達ギヤ52と第1ラック部57とが噛合するまで、後方へ移動する。
そして、駆動伝達ギヤ52が再び第1ラック部57と噛合すると、引き続きアーム36を後方へ移動させることができ、これにより、一旦停止したアーム36を後方へ移動させることができる。
その結果、簡易な構成で、アーム36を、所定の距離だけ確実に移動させ、停止させることができ、かつ、停止させたアーム36を復動させることができる。
(2)また、このカラーレーザプリンタ1によれば、フロントカバー7の開閉に連動して駆動伝達ギヤ52を回転させることができる。そのため、別途、駆動伝達ギヤ52に駆動力を与える駆動部材を設けることなく、フロントカバー7を開閉するのみで、駆動伝達ギヤ52に駆動力を与えて、回転させることができる。
その結果、駆動機構の小型化を図ることができる。
(3)また、このカラーレーザプリンタ1によれば、フロントカバー7の開閉に連動して往復するレバー51に、第3ラック部60が設けられており、第3ラック部60と噛合する駆動ギヤ64が、駆動伝達ギヤ52と第1中継ギヤ54を介して連結されている。そのため、フロントカバー7の開閉に連動して、第3ラック部60から駆動ギヤ64を介して駆動伝達ギヤ52に駆動力を与えることができる。
その結果、簡易な構成で、駆動伝達ギヤ52に駆動力を与えることができる。
(4)また、このカラーレーザプリンタ1によれば、フロントカバー7を閉じたときには、第2欠歯部61と駆動ギヤ64とが対向し、第3ラック部60と駆動ギヤ64との間で駆動力の伝達が遮断される。そのため、フロントカバー7を閉じた状態では、フロントカバー7とアーム36との連動が解除されている。
その結果、フロントカバー7を閉じた状態で、別途、アーム36に駆動力を与えて、アーム36を移動させることができる。
そうすれば、第1実施形態では、アーム36によって、カップリング雌部材34とカップリング雄部材35とを連結または連結解除したが、たとえば、モノクロ印刷またはカラー印刷とを選択的に切り替えるために、フロントカバー7を閉じた状態で、アーム36を、各現像カートリッジ16と各感光ドラム17とを選択的に接触または離間させる機構に利用することができる。
(5)また、このカラーレーザプリンタ1によれば、フロントカバー7を開けたときには、第3欠歯部62と駆動ギヤ64とが対向し、第3ラック部60と駆動ギヤ64との間で駆動力の伝達が遮断される。そのため、フロントカバー7を開けた状態では、フロントカバー7とアーム36との連動が解除されている。そして、フロントカバー7を閉じ始めると、駆動ギヤ64は、第3ラック部60の後端部と必ず決まった位置で噛合する。
その結果、フロントカバー7を閉じるときに、フロントカバー7とアーム36とを連動させる開始位置を固定することができる。
(6)このカラーレーザプリンタ1によれば、駆動伝達ギヤ52が正回転したときには、第1固定歯車66に駆動力が伝達され、第1固定歯車66が逆回転する。同時に、第1固定歯車66から第1公転歯車67へ駆動力が伝達され、第1公転歯車67は、正回転しながら、第1固定歯車66の周りを逆回転方向に公転する。すなわち、駆動伝達ギヤ52が正回転したときには、第1クラッチ55は、全体として、駆動伝達ギヤ52の逆回転方向に向かって揺動する。
そのため、駆動伝達ギヤ52が正回転したときには、第1クラッチ55の第1公転歯車67がアーム36の第1ラック部57から離間して、第1クラッチ55からアーム36への駆動力の伝達が遮断される。
同様に、駆動伝達ギヤ52が逆回転したときには、第1固定歯車66に駆動力が伝達され、第1固定歯車66が正回転する。同時に、第1固定歯車66から第1公転歯車67へ駆動力が伝達され、第1公転歯車67は、逆回転しながら、第1固定歯車66の周りを正回転方向に公転する。すなわち、駆動伝達ギヤ52が逆回転したときには、第1クラッチ55は、全体として、駆動伝達ギヤ52の正回転方向に向かって揺動する。
そのため、駆動伝達ギヤ52が逆回転したときには、第1クラッチ55の第1公転歯車67がアーム36の第1ラック部57と噛合して、第1クラッチ55からアーム36へ駆動力が伝達される。なお、このとき、第1公転歯車67が逆回転しているので、第1クラッチ55からアーム36へ、後方への駆動力が伝達される。
その結果、簡易な構成で、第1クラッチ55を構成することができ、その第1クラッチ55により、アーム36に駆動力を、伝達または遮断することができる。
(7)また、このカラーレーザプリンタ1によれば、簡易な構成で、所定の距離だけ確実に移動させることができるアーム36を、画像形成装置に設けることができる。そのため、画像形成装置の構成の簡略化および信頼性の向上を図ることができる。
(8)また、このカラーレーザプリンタ1によれば、簡易な構成で、所定の距離だけ確実に移動させることができるアーム36によって、プロセスユニット12のカップリング雄部材35を、連結位置または解除位置に移動させることができる。
その結果、プロセスユニット12のカップリング雄部材35を、簡易な構成で、連結位置または解除位置に確実に移動させることができる。
5.第2実施形態
図9〜図13は、本発明の第2実施形態における連動機構を説明する説明図であって、図9は、フロントカバーが閉じられている状態、図10は、アームが往動し始める状態、図11は、フロントカバーが開かれている状態、図12は、アームが復動し始める状態を示し、図13は、さらにアームが復動する状態を示す。なお、図9〜図13において、第1実施形態と同様の部材には、第1実施形態と同一の符号を付し、その説明を省略する。
(1)連動機構の構成
以下、図9を参照して、第2実施形態における連動機構の構成を説明する。
連動機構は、図9に示すように、第1実施形態のアーム36のラック杆40と異なるラック杆78を備えるアーム70を備え、さらに、第1実施形態に示される各部材に加えて、第2クラッチ71を備えている。
すなわち、アーム70は、前端部において前方に突出するように形成されるラック杆78を備えている。
ラック杆78は、第1実施形態のラック杆40に加えて、第1ラック部57に対して、第1欠歯部58の後端部の反対側に隣接配置される第4欠歯部73と、第4欠歯部73に対して、第1ラック部57の反対側に隣接配置される第4ラック部74とを備えている。
第4欠歯部73は、フロントカバー7が閉鎖位置(図9参照)に配置されているときに、駆動伝達ギヤ52と対向する位置に形成されている。
第4ラック部74は、ラック杆78の前端部において、フロントカバー7が閉鎖位置から開放位置に向かい始めた直後に、その前端に第2クラッチ71の第2公転歯車76(後述)が噛合し(図10参照)、フロントカバー7が開放位置(図11参照)に至る直前において、その後端から第2クラッチ71の第2公転歯車76(後述)が外れる前後方向長さで形成されている。
第2クラッチ71は、アーム70の下方、かつ、駆動伝達ギヤ52の前方に配置されている。また、第2クラッチ71は、第2固定歯車75、第2固定歯車75と噛合しながら第2固定歯車75の周りを公転する第2公転歯車76、および、第2固定歯車75の回転軸と第2公転歯車76の回転軸とを連結する第2連結部77を備えている。なお、第2クラッチ55は、第2固定歯車75の回転軸が本体ケーシング2に固定されている。
第2固定歯車75は駆動伝達ギヤ52と噛合するように配置されており、第2公転歯車76は、第4ラック部74と噛合できるように配置されている。
(2)連動機構の作用
以下、図9〜図13を参照して、連動機構の作用を説明する。
フロントカバー7が閉鎖位置に配置された状態では、図9に示されるように、駆動ギヤ64が第2欠歯部61の前後方向略中央と対向し、駆動伝達ギヤ52が第4欠歯部73と対向し、第1公転歯車67が第1欠歯部58における第1ラック部57の後端と隣接する位置と対向し、第2公転歯車76が第4ラック部74の前端と間隔を隔てて対向している。
フロントカバー7を開くときには、第1実施形態と同様に、フロントカバー7の開動作に連動して駆動伝達ギヤ52が正回転する。
駆動伝達ギヤ52が正回転すると、図10に示すように、駆動伝達ギヤ52と噛合している第2固定歯車75が逆回転する。第2固定歯車75が逆回転すると、第2固定歯車75と噛合している第2公転歯車76は、正回転しながら、第2固定歯車75の周りを逆回転方向に公転する。すなわち、第2クラッチ71は、全体として、駆動伝達ギヤ52の逆回転方向に向かって揺動し、第2公転歯車76がアーム70の第4ラック部74と噛合する。
つまり、駆動伝達ギヤ52から第2クラッチ71に駆動力が伝達されると、第2クラッチ71が揺動して、第2公転歯車76がアーム70の第4ラック部74と噛合し、第2クラッチ71からアーム70へ駆動力が伝達される。このとき、第2公転歯車76が正回転しているので、第2クラッチ71からアーム70へ、前方へ向かう駆動力が伝達される。なお、このとき、駆動伝達ギヤ52は、第4欠歯部73と対向しているので、駆動伝達ギヤ52からアーム70へ駆動力が伝達されない。
その結果、アーム70は、駆動伝達ギヤ52と第1ラック部57とが噛合するまで、前方へ移動(往動)する。そして、駆動伝達ギヤ52と第1ラック部57とが噛合した後、駆動伝達ギヤ52および第2クラッチ71両方の駆動力によって、さらにアーム70が前方へ移動する。
そして、フロントカバー7が開放位置に配置されると、図11に示すように、駆動伝達ギヤ52が第1欠歯部58の後端部と対向し、駆動ギヤ64が第3欠歯部62の前端部と対向し、第2公転歯車76が第1欠歯部58における第1ラック部57の前端と隣接する位置と対向し、第1公転歯車67が第2ラック部59の後端と間隔を隔てて対向する。すると、駆動伝達ギヤ52および第2クラッチ71からアーム70への駆動力の伝達が遮断され、さらに、駆動ギヤ64の駆動が停止するので、アーム70の移動が停止する。
フロントカバー7を閉じるときには、第1実施形態と同様に、フロントカバー7の閉動作に連動して駆動伝達ギヤ52が逆回転し、図12に示すように、第1クラッチ55が駆動伝達ギヤ52の正回転方向に向かって揺動して、第1公転歯車67がアーム70の第2ラック部59と噛合する。
つまり、第1クラッチ55からアーム70へ駆動力が伝達される。このとき、第1公転歯車67が逆回転しているので、第1クラッチ55からアーム70へ、後方へ向かう駆動力が伝達される。
なお、このとき、駆動伝達ギヤ52と噛合している第2固定歯車75が正回転される。第2固定歯車75が正回転されると、第2固定歯車75と噛合している第2公転歯車76は、正回転しながら、第2固定歯車75の周りを正回転方向に公転する。すなわち、第2クラッチ71は、全体として、駆動伝達ギヤ52の正回転方向に向かって揺動して、第2公転歯車76がアーム70から離間する。つまり、第2クラッチ71からアーム70への駆動力の伝達が遮断される。
その結果、アーム70は、駆動伝達ギヤ52と第1ラック部57とが噛合するまで、後方へ移動する。
そして、駆動伝達ギヤ52および第1クラッチ55両方の駆動力によって、さらにアーム70が後方へ移動し、図13に示すように、第1クラッチ55が第1欠歯部58と対向すると、その後は、駆動伝達ギヤ52からの駆動力のみでアーム36が後方へ移動する。そして、駆動伝達ギヤ52が第4ラック部73と対向し、また、駆動ギヤ64が第2欠歯部61と対向し、駆動ギヤ64の駆動が停止して、アーム70の後方への移動が停止する。
その後、図9に示すように、フロントカバー7を閉鎖位置に配置すると、レバー51のみ後方へ移動し、駆動ギヤ64が第2欠歯部61の前後方向略中央と対向する。
(3)効果
第2実施形態では、簡易な構成で、アーム70を、前方または後方に所定の距離だけ移動させ、停止させることができる。
また、第2実施形態では、簡易な構成で、第2クラッチ71を構成することができ、その第2クラッチ71により、アーム70に駆動力を伝達または遮断することができる。
6.第3実施形態
図14は、本発明の第3実施形態における連動機構を説明する説明図である。なお、図14において、第2実施形態と同様の部材には、第2実施形態と同一の符号を付し、その説明を省略する。
第2実施形態では、固定歯車66、75と公転歯車67、76とを連結部68、77で連結した第1クラッチ55および第2クラッチ71を採用したが、替わりに、第3実施形態では、駆動伝達ギヤ52より後方に配置され、逆回転しているギヤのみと噛合する第1クラッチギヤ81、および、駆動伝達ギヤ52より前方に配置され、正回転しているギヤのみと噛合する第2クラッチギヤ82を含むギヤ列を採用している。
詳しくは、図14に示すように、ギヤ列は、駆動伝達ギヤ52の下方に配置され、駆動伝達ギヤ52と噛合する第2中継ギヤ83、第2中継ギヤ83の斜め下方後方に配置され、第2中継ギヤ83および第1クラッチギヤ81と噛合する第3中継ギヤ84、および、第1クラッチギヤ81の上方に配置され、フロントカバー7が開放位置に配置されている状態において、第2ラック部59および第1クラッチギヤ82と噛合する復動駆動ギヤ85を備える。また、ギヤ列は、第2中継ギヤ83の斜め下方前方に配置され、第2中継ギヤ83および第2クラッチギヤ82と噛合する第4中継ギヤ86、および、第2クラッチギヤ82の上方に配置され、フロントカバー7が閉鎖位置に配置されている状態において、第4ラック部74および第2クラッチギヤ82と噛合する往動移動ギヤ87を備える。
第3実施形態では、フロントカバー7を開くときには、第1実施形態と同様に、フロントカバー7の開動作に連動して駆動伝達ギヤ52が正回転する。駆動伝達ギヤ52が正回転すると、第2中継ギヤ83が逆回転する。第2中継ギヤ83が逆回転すると、第4中継ギヤ86が正回転する。第4中継ギヤ86が正回転すると、第2クラッチギヤ82が、第4中継ギヤ86および往動駆動ギヤ87と噛合し、逆回転する。第2クラッチギヤ82が逆回転すると、往動駆動ギヤ87が正回転する。
つまり、駆動伝達ギヤ52から、第2中継ギヤ83、第4中継ギヤ86、第2クラッチギヤ82、往動駆動ギヤ87、そして、第4ラック部74の順に駆動力が伝達され、アーム70が前方に移動する。
なお、このとき、第2中継ギヤ83が逆回転すると、第3中継ギヤ84も正回転するが、第1クラッチギヤ81が、第3中継ギヤ84と噛合しないため、復動駆動ギヤ85に駆動力が伝達されない。
そして、第2実施形態と同様にして、フロントカバー7が開放位置に配置された後、フロントカバー7を閉じるときには、第1実施形態と同様に、フロントカバー7の閉動作に連動して駆動伝達ギヤ52が逆回転する。駆動伝達ギヤ52が逆回転すると、第2中継ギヤ83が正回転する。第2中継ギヤ83が正回転すると、第3中継ギヤ84が逆回転する。第3中継ギヤ84が逆回転すると、第1クラッチギヤ81が、第3中継ギヤ84および復動駆動ギヤ85と噛合し、正回転する。第1クラッチギヤ81が正回転すると、復動駆動ギヤ85が逆回転する。
つまり、駆動伝達ギヤ52から、第2中継ギヤ83、第3中継ギヤ84、第1クラッチギヤ81、復動駆動ギヤ85、そして、第2ラック部59の順に駆動力が伝達され、アーム70が後方に移動する。
なお、このとき、第2中継ギヤ83が正回転すると、第4中継ギヤ86も逆回転するが、第2クラッチギヤ82が、第4中継ギヤ86と噛合しないため、往動駆動ギヤ87に駆動力が伝達されない。
そして、第2実施形態と同様にして、フロントカバー7が閉鎖位置に配置される。
第3実施形態では、簡易な構成のギヤ列によって、アーム70を、前方または後方に所定の距離だけ移動させ、停止させることができ、連動機構の構成を簡略化することができる。
本発明の画像形成装置の一例としてのカラーレーザプリンタの第1実施形態を示す側断面図である。 図1に示される現像カートリッジを左側から見た部分斜視図である。 現像カートリッジへの駆動伝達機構を説明する説明図であって、(a)は、駆動が伝達されている状態を示し、(b)は、駆動の伝達が解除されている状態を示す。 本発明の第1実施形態における駆動機構の一例としての連動機構を説明する説明図(フロントカバーが閉じられている状態)である。 本発明の第1実施形態における駆動機構の一例としての連動機構を説明する説明図(アームが往動し始める状態)である。 本発明の第1実施形態における駆動機構の一例としての連動機構を説明する説明図(フロントカバーが開かれている状態)である。 本発明の第1実施形態における駆動機構の一例としての連動機構を説明する説明図(アームが復動し始める状態)である。 本発明の第1実施形態における駆動機構の一例としての連動機構を説明する説明図(さらにアームが復動する状態)である。 本発明の第2実施形態における連動機構を説明する説明図(フロントカバーが閉じられている状態)である。 本発明の第2実施形態における連動機構を説明する説明図(アームが往動し始める状態)である。 本発明の第2実施形態における連動機構を説明する説明図(フロントカバーが開かれている状態)である。 本発明の第2実施形態における連動機構を説明する説明図(アームが復動し始める状態)である。 本発明の第2実施形態における連動機構を説明する説明図(さらにアームが復動する状態)である。 本発明の第3実施形態における連動機構を説明する説明図である。
符号の説明
1 カラーレーザプリンタ
7 フロントカバー
35 カップリング雄部材
36 アーム
51 レバー
52 駆動伝達ギヤ
55 第1クラッチ
57 第1ラック部
58 第1欠歯部
59 第2ラック部
60 第3ラック部
61 第2欠歯部
62 第3欠歯部
64 駆動ギヤ
66 第1固定歯車
67 第1公転歯車
68 第1連結部
70 アーム
71 第2クラッチ
73 第4欠歯部
74 第4ラック部
75 第2固定歯車
76 第2公転歯車
77 第2連結部

Claims (10)

  1. 一方向または他方向に移動する第1往復移動部材と、
    前記第1往復移動部材に駆動力を与える第1歯車と、
    前記第1歯車と直接的または間接的に連結され、前記駆動力を前記第1往復移動部材に伝達する第1クラッチとを備え、
    前記第1往復移動部材は、
    前記第1歯車と噛合する第1ラック部と、
    前記第1ラック部に隣接配置される第1欠歯部と、
    前記第1欠歯部に対して、前記第1ラック部の反対側に隣接配置され、前記第1クラッチと噛合する第2ラック部とを備え、
    前記第1歯車は、正回転および逆回転することができ、
    前記第1歯車が正回転すると、前記第1クラッチから前記第1往復移動部材へ前記駆動力が伝達されないで、前記第1歯車から前記第1往復移動部材へ前記駆動力が伝達され、前記第1往復移動部材は、前記第1歯車が前記第1欠歯部と対向するまで、一方向へ移動し、
    前記第1歯車が逆回転すると、前記第1歯車から前記第1往復移動部材へ前記駆動力が伝達されないで、前記第1クラッチから前記第1往復移動部材へ前記駆動力が伝達され、前記第1往復移動部材は、前記第1歯車と前記第1ラック部とが噛合するまで、他方向へ移動することを特徴とする、駆動機構。
  2. ケーシングと、
    前記ケーシングに対して開閉可能なカバーとを備え、
    前記カバーの開閉に連動して前記第1歯車が回転することを特徴とする、請求項1に記載の駆動機構。
  3. 前記カバーの開閉に連動して往復する第2往復移動部材と、
    前記第2往復移動部材に設けられる第3ラック部と、
    前記第1歯車と直接的または間接的に連結され、前記第3ラック部と噛合する第2歯車とを備え、
    前記カバーの開閉に連動して、前記第3ラック部が、前記第2歯車を介して前記第1歯車に前記駆動力を与えることを特徴とする、請求項2に記載の駆動機構。
  4. 前記第2往復移動部材は、前記カバーを閉じると前記第2歯車と対向するように、前記第3ラック部に隣接配置される第2欠歯部を備えていることを特徴とする、請求項3に記載の駆動機構。
  5. 前記第2往復移動部材は、前記カバーを開けると前記第2歯車と対向するように、前記第3ラック部に対して、前記第2欠歯部の反対側に隣接配置される第3欠歯部を備えていることを特徴とする、請求項3または4に記載の駆動機構。
  6. 前記第1クラッチは、
    第1固定歯車、
    前記第1固定歯車と噛合しながら前記第1固定歯車の周りを公転する第1公転歯車、および、
    前記第1固定歯車の回転軸と前記第1公転歯車の回転軸とを連結する第1連結部を備えていることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれかに記載の駆動機構。
  7. 前記第1歯車と直接的または間接的に連結され、前記駆動力を前記第1往復移動部材に伝達する第2クラッチを備え、
    前記第1往復移動部材は、
    前記第1ラック部に対して、前記第1欠歯部の反対側に隣接配置される第4欠歯部と、
    前記第4欠歯部に対して、前記第1ラック部の反対側に隣接配置され、前記第2クラッチと噛合する第4ラック部とを備え、
    前記第1歯車が正回転すると、まず、前記第1歯車および前記第1クラッチから前記第1往復移動部材へ前記駆動力が伝達されないで、前記第2クラッチから前記第1往復移動部材へ前記駆動力が伝達され、前記第1往復移動部材は、前記第1歯車と前記第1ラック部とが噛合するまで、一方向へ移動し、
    その後、前記第1クラッチから前記第1往復移動部材へ前記駆動力が伝達されないで、前記第1歯車から前記第1往復移動部材へ前記駆動力が伝達され、前記第1往復移動部材は、前記第1歯車と前記第1欠歯部とが対向するまで、一方向へ移動し、
    前記第1歯車が逆回転すると、まず、前記第1歯車および前記第2クラッチから前記第1往復移動部材へ前記駆動力が伝達されないで、前記第1クラッチから前記第1往復移動部材へ前記駆動力が伝達され、前記第1往復移動部材は、前記第1歯車と前記第1ラック部とが噛合するまで、他方向へ移動し、
    その後、前記第2クラッチから前記第1往復移動部材へ前記駆動力が伝達されないで、前記第1歯車から前記第1往復移動部材へ前記駆動力が伝達され、前記第1往復移動部材は、前記第1歯車と前記第4欠歯部とが対向するまで、他方向へ移動することを特徴とする、請求項1ないし6のいずれかに記載の駆動機構。
  8. 前記第2クラッチは、
    第2固定歯車、
    前記第2固定歯車と噛合しながら前記第2固定歯車の周りを公転する第2公転歯車、および、
    前記第2固定歯車の回転軸と前記第2公転歯車の回転軸とを連結する第2連結部を備えていることを特徴とする、請求項7に記載の駆動機構。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載の駆動機構を備えていることを特徴とする、画像形成装置。
  10. 着脱自在に装着されるプロセスユニットと、
    前記プロセスユニットへ駆動力を伝達可能な連結位置と、前記プロセスユニットへの駆動力の伝達を解除する解除位置とに移動可能な駆動連結部とを備え、
    前記第1往復移動部材は、前記駆動連結部を前記連結位置または前記解除位置に移動させることを特徴とする、請求項9に記載の画像形成装置。
JP2008141410A 2008-05-29 2008-05-29 画像形成装置 Active JP4788737B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008141410A JP4788737B2 (ja) 2008-05-29 2008-05-29 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008141410A JP4788737B2 (ja) 2008-05-29 2008-05-29 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009288548A true JP2009288548A (ja) 2009-12-10
JP4788737B2 JP4788737B2 (ja) 2011-10-05

Family

ID=41457811

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008141410A Active JP4788737B2 (ja) 2008-05-29 2008-05-29 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4788737B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104880919A (zh) * 2014-02-28 2015-09-02 兄弟工业株式会社 图像形成装置
JP2019031029A (ja) * 2017-08-08 2019-02-28 キヤノン株式会社 プリント装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001154444A (ja) * 1999-11-26 2001-06-08 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2007178656A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Brother Ind Ltd 画像形成装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001154444A (ja) * 1999-11-26 2001-06-08 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2007178656A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Brother Ind Ltd 画像形成装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104880919A (zh) * 2014-02-28 2015-09-02 兄弟工业株式会社 图像形成装置
JP2015161928A (ja) * 2014-02-28 2015-09-07 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
JP2019031029A (ja) * 2017-08-08 2019-02-28 キヤノン株式会社 プリント装置
US10958806B2 (en) 2017-08-08 2021-03-23 Canon Kabushiki Kaisha Printing apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP4788737B2 (ja) 2011-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4831204B2 (ja) 画像形成装置および像担持体ユニット
JP4674635B2 (ja) 画像形成装置
JP5045714B2 (ja) 画像形成装置
JP6136938B2 (ja) 現像カートリッジ
JP4766123B2 (ja) 画像形成装置
JP2007178656A (ja) 画像形成装置
JP6311518B2 (ja) 画像形成装置
JP2009157204A (ja) 画像形成装置
JP5949295B2 (ja) 画像形成装置
CN110083032A (zh) 处理盒和成像设备
JP2007212766A (ja) トナー補給装置、トナー補給ボックス、及び中継ボックス
JP5051118B2 (ja) 画像形成装置
JP5418533B2 (ja) 画像形成装置
JP2010191013A (ja) 画像形成装置
JP4780191B2 (ja) 画像形成装置
JP4788737B2 (ja) 画像形成装置
JP2016194583A (ja) 画像形成装置およびドラムユニット
JP4978705B2 (ja) プロセスユニットおよび画像形成装置
JP5932304B2 (ja) カートリッジおよび画像形成装置
JP5460410B2 (ja) ジャム処理装置及び画像形成装置
JP5196061B2 (ja) カートリッジ
JP6459671B2 (ja) 画像形成装置
JP5181748B2 (ja) 画像形成装置
JP6127917B2 (ja) 画像形成装置
JP6418037B2 (ja) 画像形成装置およびドラムユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110118

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110308

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110621

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110704

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140729

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4788737

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150