JP2009288089A - 表面検査装置 - Google Patents

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【課題】被検物の表面に存在する欠陥が異物付着であるか否かを判別することができる表面検査装置を提供する。
【解決手段】表面検査装置は、CCDカメラ32が空気流発生装置50を用いて清浄空気流を生成する前後の状態においてウェハWの表面をそれぞれ撮像し、画像処理部41が、CCDカメラ32により撮像取得された複数の画像を比較して、所定輝度よりも明るい輝度を有する部分のうち、空気流発生装置50による清浄空気流の生成によって輝度が変化する変化部分と、空気流発生装置50からの清浄空気流の生成に拘らず輝度が変化せず所定以上の輝度を保ちつづける無変化部分とを区分けすることで、ウェハWの表面に存在する欠陥が異物であるか否かを判別するように構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体ウェハなどの被検物の表面に存在する表面欠陥を検出する表面検査装置に関する。
半導体ウェハ等は表面に多数の回路素子パターンを形成して構成されており、その表面に欠陥が存在すると回路素子パターンからなるチップもしくはパネルの性能を損なうことになるので、表面欠陥の検査は非常に重要である。このため、半導体ウェハ等の表面欠陥の検査を行う装置は従来から種々のものが知られている。このような表面検査装置は、半導体ウェハ等の表面に所定の検査用照明光(正反射光、回析光、散乱光を発生させるのに適した光)を照射し、この表面からの反射光、回析光または散乱光を集光光学系により集光し、この集光した光をCCDカメラ等の撮像素子に照射させてその受像面に被検物の表面の像を形成し(被検物の表面をCCDカメラにより撮像し)、得られた画像に基づいて、被検物となる半導体ウェハ等の表面におけるパターン欠陥、傷の有無、異物の付着等を検査するように構成されている。
例えば、散乱光を用いて表面検査を行う装置は、主として半導体ウェハ等の表面の傷、ゴミや埃などの異物の付着等を検出するための装置であり、半導体ウェハの表面に横方向から浅い入射角で検査用照明光を照射し、この入射光の正反射光も回析光も受けない位置に配設したCCDカメラにより半導体ウェハの表面を撮像し、この半導体ウェハの表面からの散乱光の有無を検出するように構成される。半導体ウェハの表面に傷、異物の付着等があると、これら傷、異物に当たった光が散乱光として周囲に乱反射するため、CCDカメラはこの散乱光を撮像してその位置に輝点を有する画像が得られるので、この画像から傷、異物の有無、およびその存在位置を検出するようになっている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2001−305071号公報
ところで、このような表面検査装置において半導体ウェハ等の表面を撮像してその表面の検査を行うときに、検出される欠陥が異物付着である場合には、洗浄処理等をすることにより異物を除去することができるため、この異物を除去することにより良品として使用することができる。一方、検出される欠陥が表面の傷である場合、傷は除去することができず、半導体ウェハの割れに繋がるため確実に検出しなければならない。また、これらの欠陥の発生源などを特定するために取りうる対策も傷と異物の付着とでは異なってくるため、表面検査においては傷と異物とを判別してそれぞれに対して適切な処置、対策を行う必要がある。しかしながら、上記のような従来の表面検査装置では、被検物たる半導体ウェハ等の表面に存在する傷や異物などから乱反射される散乱光による輝度情報に基づいて一括して欠陥検出が行われるため、傷による輝点と異物による輝点とを区別することができず、傷と異物とを判別して検出することが困難であるという問題があった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、被検物の表面に存在する欠陥が異物付着であるか否かを判別することができる表面検査装置を提供することを目的とする。
このような目的達成のため、本発明に係わる表面検査装置は、被検物の表面を照明する照明部と、照明部によって照明された被検物の表面からの光を受光して被検物の表面を撮像する撮像部と、撮像部により撮像された被検物の画像に基づき被検物の表面を検査する検査部と、被検物の表面上に存在する異物の位置を移動させるような外力を付与する外力付与部とを備え、撮像部は、外力付与部を用いて外力を付与する前後の状態において被検物の表面をそれぞれ撮像し、検査部は、撮像部により撮像取得された複数の画像を比較して、所定輝度よりも明るい輝度を有する部分のうち、外力付与部による外力の付与によって変化する変化部分と、外力付与部からの外力の付与に拘らず変化が無い無変化部分とを区分けすることで、被検物の表面に存在する欠陥が異物であるか否かを判別するように構成される。
なお、上述の発明において、検査部が、撮像部により撮像取得された複数の画像を比較して、所定輝度よりも明るい輝度を有する部分のうち、無変化部分を被検物の表面に存在する傷の欠陥として判別するように構成されることが好ましい。
また、上述の発明において、撮像部が、照明部によって照明された被検物の表面からの光のうち、被検物の表面で生じた散乱光を検出することで被検物の表面を撮像するようになっていることが好ましい。
さらに、上述の発明において、外力付与部が、被検物の表面に気流を生成する気流発生部であることが好ましい。
また、上述の発明において、外力付与部が、被検物に振動を付与する振動発生部を有して構成されてもよい。
さらに、上述の発明において、振動発生部が、被検物に超音波振動を付与する超音波加振器であることが好ましい。
また、上述の発明において、気流発生部が、被検物と被検物の表面に付着した異物とに帯電した電荷を中和させるイオン化空気流を生成して、被検物の表面に付着した帯電性の異物を被検物の表面から分離させるように構成されることが好ましい。
さらに、上述の発明において、外力付与部が、被検物を傾斜させることにより、被検物の表面に存在する異物の位置を異物の自重により移動させる傾斜発生部であってもよい。
また、上述の発明において、外力付与部が、被検物を回転させることにより被検物の表面に存在する異物に遠心力を付与して、異物の位置を移動させる回転駆動部であってもよい。
さらに、上述の発明において、検査部が、撮像部により撮像取得される検査画像を用いて1画素単位で被検物の表面に存在する欠陥の有無を判定することが好ましい。
また、上述の発明において、検査部が、撮像部により撮像取得される検査画像を用いて複数画素単位で被検物の表面に存在する欠陥の有無を判定することとしてもよい。
本発明によれば、被検物の表面に存在する欠陥が異物付着であるか否かを判別して検出することで、精度の高い表面欠陥検査を行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。本発明の第1の実施形態に係る表面検査装置の概略構成を図1に示している。表面検査装置は、散乱光により半導体ウェハの表面欠陥(傷、ゴミなどの異物)を検出するようになっている。
この表面検査装置は、図示しないチャンバー内に、被検物である半導体ウェハ(以下、ウェハと称する)Wを載置するステージ20と、このステージ20上に載置されたウェハWの表面(被検面)に検査用照明光を照射する照明部10と、この照明部10から検査用照明光がウェハWの被検面に照射されたときにこの被検面からの散乱光を受光するための受光部30と、ウェハWの被検面に空気流を生成する空気流発生装置50とを有して構成される。なお、チャンバー外には、受光部30に電気的に接続された画像処理部41および画像表示部42が配設されている。
ステージ20は、不図示の搬送装置によって搬送されてきたウェハWを、その上面の被検面を水平面内(xy平面内)に位置させた状態でステージ20の表面(上面)に載置して、例えば真空吸着により固定保持する。また、ステージ20は、ステージ回転機構21によりステージ20の表面に直交する所定の回転軸を中心として水平面内(xy平面内)で回転可能に構成されている。さらに、ステージ20は、ステージ駆動機構22により3次元方向(x,y,z方向)に移動可能に構成されている。
照明部10は、照明光源11、レンズ12、スリット13、および照射レンズ14を有して構成されており、照明光源11から出射される検査用照明光は、レンズ12により共役面が形成される位置に配置されたスリット13を通過したのち、照射レンズ14により平行光束に変換されて均一な照明としてステージ20の表面に保持されたウェハWの被検面に照射される。これにより、照明光源11から出射された検査用照明光が効率良くウェハWの被検面全面を均一に照明することができる。この照明光源11としては、メタルハライドランプ、水銀ランプ、ハロゲンランプ等が用いられる。
受光部30は、ウェハWの被検面から散乱された光の一部を集光し、ウェハWの被検面の暗視野像を結像させる受光レンズ31と、検出面上に所定の大きさの多数の画素を有するCCDカメラ32とを有して構成されており、その受光光軸がステージの上面に載置されたウェハWの法線方向(z方向)と平行になるように配設されている。
このような構成において、照明光源11から出射された検査用照明光が、レンズ12およびスリット13を介して照射レンズ14により平行光束に変換され、ステージ20の表面に保持されたウェハWの被検面に照射される。ウェハWの被検面は滑らかな平面であり、且つステージ20により水平に保持されているため、通常は、被検面に照射された検査用照明光は被検面において正反射する。このため、正反射光は受光部30に受光されることがない。すなわち、正反射光はCCDカメラ32の撮像面の外に受光されることになる。
ところが、ウェハWの被検面上に傷があったり、ゴミや埃などの異物が付着していたりすると、ウェハWの被検面に照射された検査用照明光は、このような傷や異物に当たって散乱される。この散乱光のうち、ウェハWのほぼ法線方向(z方向)に向かう光は、受光レンズ32により集光されてCCDカメラ32の撮像面に入射する。この結果、ウェハWの被検面に存在する傷や異物などによって生じる散乱光により、これら傷や異物の像がCCDカメラ32により撮像され画像信号に光電変換される。
CCDカメラ32からの画像信号は、配線を介して画像処理部41および画像表示部42に送られる。画像処理部41は、CCDカメラ32の撮像素子(イメージデバイス)により変換されたウェハWの被検面の画像信号に基づいて、輝度が所定の閾値を超える部分に傷や異物などの欠陥が存在すると判断して欠陥抽出の処理を行う。画像表示部42は、CRTモニタ、液晶ディスプレイ等から構成され、CCDカメラ32により撮像された画像(または画像処理部により処理がされた画像)を画面43に表示する。このため、CCDカメラ32(撮像素子)からの撮像情報を画像処理部41により処理して画像表示部42の画面43に表示される画像には、傷や異物などの欠陥を示す輝点(所定閾値の輝度よりも明るい輝度を有する部分)が現れ、これによりウェハWにおける傷や異物などの欠陥の存在を検出できる。
空気流発生装置50は、ステージ20の表面に載置されたウェハWの被検面に対して浄化されたクリーン度の高い清浄空気を送り込むための給気部51と、ウェハWの被検面上の対流空気などを図示しないチャンバー外部に排気する排気部52とを有して構成される。このため、ウェハWの被検面にゴミや埃などの異物が付着している場合には、この空気流発生装置50の給気部51により被検面に対して清浄空気流を生成し、この空気流の流れに乗って異物の位置を被検面上において移動させたり、排気部52によりチャンバー外部に対流空気とともに排出させたりすることができる。一方、ウェハWの被検面に傷の欠陥(異物付着以外の欠陥)が存在する場合、空気流発生装置50により給排気を行っても傷の欠陥(異物付着以外の欠陥)の位置が移動することはない。このように、空気流発生装置50からの空気流により、被検面上での位置が移動する欠陥がゴミや埃などの異物であり、被検面上での位置が移動しない(静止する)欠陥が傷であるとして、両者を区別することができる。
なお、空気流発生装置50により給気部51から送り込まれる空気は、前述したように、浄化されたクリーン度の高い清浄空気であり、チャンバー内でこれが対流して排気部52により排気されることによって、チャンバー内のクリーン度をより高めることもできる。
このように構成された表面検査装置におけるウェハWの表面検査について以下に説明する。この表面検査装置を用いてウェハWの検査を行うには、まず、上述したように、不図示の搬送装置により検査対象となるウェハWをステージ20の表面に搬送載置し、不図示の真空吸着装置によりウェハWを吸着して保持させる。そして、照明光源からウェハWの被検面に検査用照明光を照射する。このとき、ウェハWの被検面に傷や異物などの欠陥が存在する場合には、この傷や異物に照射された検査用照明光がここで散乱され、その散乱光がCCDカメラ32に入射する。このため、CCDカメラ32(撮像素子)からの撮像信号を画像処理部41により処理して画像表示部42の画面43に表示される画像には、傷や異物の位置を示す輝点が現れ、これによりウェハWにおける傷や異物などの欠陥の存在を検出できる。
ところで、検査対象たるウェハWの被検面において傷や異物などの欠陥が存在する場合には、これらの欠陥はCCDカメラ32からの輝度情報(輝度の明るさ)により一括して検出されるため、傷と異物とを判別して検出することが困難である。しかしながら、これらの欠陥のうち、傷による欠陥は空気流などによる外力を付与しても移動することなく静止しているが、異物付着による欠陥については空気流などによる外力を付与することで移動させることができることから、本実施形態における表面検査装置においては、この空気流をウェハWの被検面に生成する前と、空気流を生成する後とでそれぞれの画像を取得して、輝度が変化する部分と輝度が変化せず所定以上の輝度を保ちつづける部分とに区分けをすることで傷と異物とを判別して欠陥検出を可能にしている。
それでは、傷と異物とを判別して検出する場合について、図1および図2を用いて説明する。図2は、表面検査装置における表面検査の方法の一例を示すフローチャートである。なお、ここでは、ウェハWの被検面には、欠陥として傷kと異物dとがそれぞれ存在しているものとして説明をする。
まず、前述したように、ウェハWの被検面に検査用照明光を照射し、傷kおよび異物dによる散乱光をCCDカメラ32に入射させて撮像することにより、ウェハWの被検面における画像A(x,y)を取得する(ステップS1)。ここで、A(x,y)とは、xy平面内に位置するウェハWの被検面において、CCDカメラ32によって撮像された各画素ごとの画像を示しており、座標(x,y)により各画素の位置が特定される。
そして、前述したように、画像処理部41により散乱像の輝度が所定の閾値を超える部分に欠陥が存在するものと判断して、画像A(x,y)の画像情報に基づいて欠陥抽出の処理を行って、欠陥抽出後の画像A′(x,y)を取得する(ステップS2)。これにより、図1(A)に示すように、画像表示部42の画面43には、ウェハWの被検面に存在する欠陥(傷kおよび異物d)の画像が表示される。
次いで、図1(B)に示すように、空気流発生装置50の給気部51および排気部52を作動させて、ウェハWの被検面に清浄空気流を生成しウェハWの被検面に存在するゴミや埃などの異物dの位置を移動させる(ステップS3)。
そして、異物dが移動した後のウェハWの被検面における画像B(x,y)を取得する(ステップS4)。ここで、B(x,y)とは、xy平面内に位置するウェハWの被検面において、異物移動後にCCDカメラ32によって撮像された各画素ごとの画像を示しており、座標(x,y)により各画素の位置が特定される。そして、画像処理部41により輝度が所定の閾値を超える部分に欠陥が存在するものと判断して、画像B(x,y)の画像情報に基づいて欠陥抽出の処理を行って、欠陥抽出後の画像B′(x,y)を取得する(ステップS5)。これにより、図1(B)に示すように、画像表示部42の画面には、空気流発生によりその位置が移動していない(静止している)欠陥(傷k)と、位置が移動している欠陥(異物d)との画像が表示される。
引き続き、欠陥抽出後の画像A′(x,y)とB′(x,y)との輝度の差を演算して、検査画像C(x,y)を生成する(ステップS6)。そして、検査画像C(x,y)の領域のうち負(0よりも小さい)の領域が存在するか否か、すなわち、画像B′(x,y)において画像A′(x,y)を超える輝度を有する領域が存在するか否かを判断する(ステップS7)。移動後の画像B′(x,y)において移動前の画像A′(x,y)を超える輝度を有する領域が存在する場合にはステップS7で肯定判定がなされ、この領域が移動後の異物dが存在する領域C(x,y)=1として判断される(ステップS8)。
次いで、ステップS7で否定判定がなされたときには、ステップS9において、検査画像C(x,y)の領域のうち正(0よりも大きい)の領域が存在するか否か、すなわち、画像A′(x,y)において画像B′(x,y)を超える輝度を有する領域が存在するか否かを判断する。清浄空気流生成前の画像A′(x,y)において清浄空気流生成後の画像B′(x,y)を超える輝度を有する領域が存在する場合にはステップS9で肯定判定がなされ、この領域が移動前の異物dが存在していた領域C(x,y)=2として判断される(ステップS10)。
そして、ステップS9で否定判定がなされたときには、ステップS11において、画像A′(x,y)≠0,画像B′(x,y)≠0かつ検査画像C(x,y)=0となる領域が存在するか否か、すなわち、清浄空気流生成前の画像A′(x,y)と清浄空気流生成後の画像B′(x,y)とにおいて等しい大きさの輝点が存在する領域が存在するか否かを判断する。このような領域が存在する場合にはステップS11で肯定判定がなされ、この領域が静止している(移動していない)欠陥、すなわち傷kが存在する領域C(x,y)=3として判断される(ステップS12)。
一方、ステップS11で否定判定がなされた領域(ステップ7,9,11のいずれにおいても肯定判定がなされなかった残りの領域)については、所定の閾値以上の輝度が存在しない領域、すなわち欠陥(傷kおよび異物d)が存在しない領域C(x,y)=0として判断される(ステップS13)。このようにC(x,y)=1,2,3,4で示す4つの領域に区分けされる検査画像C(x,y)を取得することができる(ステップS14)。
以上のように、画像演算した検査画像C(x,y)を、空気流発生に伴い輝点が存在しなくなる領域(移動前の異物dが存在する領域)と、空気流発生に伴い輝点が存在することになる領域(移動後の異物dが存在する領域)と、空気流発生に拘らず輝点が静止する領域(傷kが存在する領域)と、空気流発生に拘らず輝点が存在しない領域(欠陥が存在しない領域)とに区分けし、傷kによる欠陥と、ゴミや埃などの異物dによる欠陥とを判別して検出することで、精度の高い表面欠陥検査を行うことが可能になる。また、異物dを検出した場合には、この異物dの付着した部分の位置が画素単位で特定されるため、ウェハW(被検面)の当該部分の洗浄処理を行うことで容易に異物dを除去して良品とすることができる。
また、本実施形態では、CCDカメラ32によって撮像される各画素(1画素)ごとの画像に基づいて表面欠陥検査行われることにより、欠陥検出の感度を非常に高くすることができるが、同一位置での撮像の再現性が劣る場合には、複数画素単位ごとの画像に基づいて表面欠陥検査を行う構成としてもよい。
さらに、傷による欠陥と異物付着による欠陥とを判別して検出することができることにより、傷および異物の発生源(不具合要因)を究明するうえで、判別された傷および異物の検出結果をウェハWの製造プロセスにおける前工程にフィードバックして利用することができる。したがって不具合要因の特定を迅速に行って適切な処置を行うことができるため、ウェハWの歩留まりを向上させることができる。
また、空気流発生に伴い輝点が変化する領域(異物が存在する領域)において異物を示す輝点を検査画像から除去する画像処理を行えば、傷による欠陥検査のみを行うこともできる。特に、表面検査において傷による欠陥のみを不良としている場合には、異物による欠陥の影響を除去して傷のみを確実に検出することができるため、様々な状況に適切に対応した欠陥検査を行うことができる。
次に、表面検査装置の第2の実施形態について図3を用いて説明する。なお、この実施形態においては、第1の実施形態と同一の構成要素は同一の符号を付して、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。この第2の実施形態に係る表面検査装置は、散乱光によりウェハWの表面欠陥(傷、ゴミ)等を検出するようになっており、照明部10、ステージ20、受光部30、画像処理部41、画像表示部42、空気流発生装置50、および超音波加振器60を有して構成される。
超音波加振器60は、ステージ20の表面側(上面側)に配設されており、検査対象のウェハWを、その被検面を水平面内に位置させた状態で超音波加振器60の上面に載置して、例えば図示しない真空吸着装置により吸着して固定保持する。この超音波加振器60は、高周波発信器(図示しない)から出力される電気的振動を振動子(図示しない)を介して機械的振動に変換することにより振動を発生させる。そして、発生したその振動が、ウェハWに付与(伝達)されることにより、ウェハWの被検面に付着したゴミや埃などの異物が被検面から剥離しやすくなって、空気流発生装置60からの空気流で異物の位置の移動がより促進されやすくなる。
この第2の実施形態に係る表面検査装置によれば、空気流に加えて超音波振動を付与して異物の位置の移動を促進させることにより、被検面に存在する傷による欠陥と異物による欠陥とをより確実に区別して欠陥検出をすることができる。なお、この表面検査装置での検査方法についても、上述した第1の実施形態の表面検査装置の場合と同様であるので、その説明は省略する。
次に、表面検査装置の第3の実施形態について図4を用いて説明する。なお、この実施形態においても、第1の実施形態と同一の構成要素は同一の符号を付して、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。この第3の実施形態に係る表面検査装置は、散乱光によりウェハWの表面欠陥(傷、ゴミ)等を検出するようになっており、照明部10、ステージ20、受光部30、画像処理部41、画像表示部42、(空気流発生装置50の)排気部52およびイオン化空気発生装置70を有して構成される。
イオン化空気発生装置70は、例えば、コロナ放電可能な電極を有するコロナ放電式のイオナイザから構成される。このイオン化空気発生装置70は、かかる正または負の電極に高電圧をそれぞれ印加することによりコロナ放電を発生させることで、この電極先端の周囲の空気を正イオンと負イオンとにイオン化し、この発生した正イオンと負イオンとを除電対象物(ウェハWの被検面)に交互に吹き付けることにより帯電表面の電荷を中和させることができる。
このため、ウェハWが製造プロセス中で正または負の電荷に帯電されて帯電性の異物d′が表面(被検面)に付着した場合でも、イオン化空気を吹き付けることで、ウェハWの被検面に帯電した電荷の極性に応じていずれかの極性のイオンが被検面(帯電面)に引き寄せられて帯電電荷と結合することにより、ウェハWの被検面における帯電電荷が中和される(除電される)。したがって、帯電性の異物d′をウェハWの被検面から剥離して位置を移動させることができる。
この第3の実施形態に係る表面検査装置によれば、被検面に帯電性異物が存在していた場合にも、被検面に存在する傷による欠陥と異物(帯電性の異物)による欠陥とを区別して欠陥抽出をすることができる。なお、この表面検査装置での検査方法についても、上述した第1の実施形態の表面検査装置の場合と同様であるので、その説明は省略する。
以上、上述した第1から第3の実施形態によれば、傷による欠陥と、ゴミや埃などの異物付着による欠陥とを判別して検出することで、精度の高い表面欠陥検査を行うことが可能になる。
なお、上述した実施形態では、空気流発生装置やイオン化空気発生装置などにより清浄空気流(またはイオン化空気流)をウェハWの被検面に生成することで、被検面上に存在する異物の位置を移動させる構成について説明したが、本発明の技術的範囲はこれに限定されるものではなく、ステージを上下方向に傾斜可能な駆動機構を設けてウェハWを傾けて異物の自重(落下)により異物の位置を移動させる構成としたり、前述のステージ回転機構21によってウェハWを回転させることで生じる遠心力により異物の位置を移動させる構成としてもよい。この場合には、表面検査装置の構成をより簡単にすることが可能となる。
また、上述した実施形態においては、ウェハWに対して検査を行っているが、これに限定されるものではなく、液晶ガラス基板などであってもよい。
さらに、上述した実施形態においては、散乱光を用いた表面検査を行っているが、これに限定されるものではなく、正反射光や回析光を用いた表面検査などであってもよい。
第1の実施形態に係る表面検査装置の構成を示す模式図であり、(A)は異物が移動する前の状態を示し、(B)は異物が移動した後の状態を示す。 第1の実施形態に係る表面検査装置における欠陥検査の方法を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る表面検査装置の構成を示す模式図である。 第3の実施形態に係る表面検査装置の構成を示す模式図である。
符号の説明
10 照明部 21 ステージ回転機構(外力付与部、回転駆動部)
30 受光部(撮像部) 31 受光レンズ(撮像部)
32 CCDカメラ(撮像部) 41画像処理部(検査部)
50 空気流発生装置(外力付与部、気流発生部)
60 超音波加振器(外力付与部、振動発生部)
70 イオン化空気発生装置(外力付与部、気流発生部)
W 半導体ウェハ(被検物)

Claims (11)

  1. 被検物の表面を照明する照明部と、
    前記照明部によって照明された前記被検物の表面からの光を受光して前記被検物の表面を撮像する撮像部と、
    前記撮像部により撮像された前記被検物の画像に基づき前記被検物の表面を検査する検査部と、
    前記被検物の表面上に存在する異物の位置を移動させるような外力を付与する外力付与部とを備え、
    前記撮像部は、前記外力付与部を用いて外力を付与する前後の状態において前記被検物の表面をそれぞれ撮像し、
    前記検査部は、前記撮像部により撮像取得された複数の画像を比較して、所定輝度よりも明るい輝度を有する部分のうち、前記外力付与部による外力の付与によって変化する変化部分と、前記外力付与部からの外力の付与に拘らず変化が無い無変化部分とを区分けすることで、前記被検物の表面に存在する欠陥が異物であるか否かを判別するように構成されることを特徴とする表面検査装置。
  2. 前記検査部が、前記撮像部により撮像取得された複数の画像を比較して、所定輝度よりも明るい輝度を有する部分のうち、前記無変化部分を前記被検物の表面に存在する傷の欠陥として判別することを特徴とする請求項1に記載の表面検査装置。
  3. 前記撮像部が、前記照明部によって照明された前記被検物の表面からの光のうち、前記被検物の表面で生じた散乱光を検出することで前記被検物の表面を撮像することを特徴とする請求項1または2に記載の表面検査装置。
  4. 前記外力付与部が、前記被検物の表面に気流を生成する気流発生部であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の表面検査装置。
  5. 前記外力付与部が、前記被検物に振動を付与する振動発生部を有して構成されることを特徴とする請求項4に記載の表面検査装置。
  6. 前記振動発生部が、前記被検物に超音波振動を付与する超音波加振器であることを特徴とする請求項5に記載の表面検査装置。
  7. 前記気流発生部が、前記被検物と前記被検物の表面に付着した異物とに帯電した電荷を中和させるイオン化空気流を生成して、前記被検物の表面に付着した帯電性の異物を前記被検物の表面から分離させるように構成されることを特徴とする請求項4に記載の表面検査装置。
  8. 前記外力付与部が、前記被検物を傾斜させることにより、前記被検物の表面に存在する異物の位置を前記異物の自重により移動させる傾斜発生部であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の表面検査装置。
  9. 前記外力付与部が、前記被検物を回転させることにより前記被検物の表面に存在する異物に遠心力を付与して、異物の位置を移動させる回転駆動部であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の表面検査装置。
  10. 前記検査部が、前記撮像部により撮像取得される検査画像を用いて1画素単位で前記被検物の表面に存在する欠陥の有無を判定することを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の表面検査装置。
  11. 前記検査部が、前記撮像部により撮像取得される検査画像を用いて複数画素単位で前記被検物の表面に存在する欠陥の有無を判定することを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の表面検査装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013246174A (ja) * 2012-05-24 2013-12-09 G D Spa 包装機械における製品の検査方法
CN103691715A (zh) * 2013-12-30 2014-04-02 合肥京东方光电科技有限公司 一种基板清洗设备
KR101707547B1 (ko) * 2016-07-18 2017-02-28 한국생산기술연구원 기판 검사 및 재생 방법

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