JP2009286117A - インクジェット記録方法およびインクジェット記録用前処理液 - Google Patents

インクジェット記録方法およびインクジェット記録用前処理液 Download PDF

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Abstract

【課題】二液で印字する方法により普通紙にインクジェット記録を行なうにあたって、普通紙の劣化を抑制した前処理および高い品質の印字を行なう方法を提供する。
【解決手段】インクジェットプリンターにおいて、無色の前処理液を普通紙に付着させて前処理した後、前記前処理液と反応する少なくとも1種のインク組成物を噴射して画像を形成する。前記前処理液は、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール、1,3−ブチレングリコールおよびイソプレングリコールからなる群から選択される少なくとも1種のブタン誘導体と、水と、COO-を有機骨格に有する有機金属塩とを含有し、前記インク組成物は色材と水とを含むことを特徴とする。
【選択図】 なし

Description

本発明は、インクジェット記録方法およびインクジェット記録用前処理液に関する。
インクジェット記録用の従来のインクは、水を主成分とし、グリコール等の水溶性高沸点有機溶媒を含有するものが一般的であった。水溶性高沸点有機溶媒は、乾燥防止や目詰まり防止等の目的で配合される。こうしたインクを用いて普通紙に記録した場合、種々の問題が発生した。具体的には、必ずしも十分な定着性を得ることができない。場合によっては、記録紙表面の填料やサイズ剤の不均一な分布に起因すると推定される不均一画像が発生した、目的の画像がカラーの場合には、複数の色のインクが紙に定着する前に次々と重ねられるため、特に問題である。異色の画像の境界部分では色がにじんだり、不均一に混ざり合って、ブリーディングと呼ばれる現象が生じる。その結果、満足な画像が得られなかった。
良好なカラー画像を普通紙に形成するために、インクの噴射に先立って普通紙を前処理する方法が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2、および特許文献3参照)。
いずれの二液で印字する方法を採用した場合も、得られる画像の品質は良好である。しかしながら、二液で印字する方法により印字されるために、印字物の乾燥速度が一液供給に比べて遅い。また、用いられるインクに樹脂成分が含有されているので、インクの粘度が高く、保存安定性が乏しい。さらに、前処理液中にグリセリンなどの湿潤剤が含有されるため、インクを最終的に印字した後の印刷用紙には、カールやコックリング等の湿潤剤による用紙劣化が生じる。これを避けるには、前処理液の吐出量を制限しなければならない。
この発明の目的は、二液で印字する方法により普通紙にインクジェット記録を行なうにあたって、普通紙の劣化を抑制した前処理および高い品質の印字を行なう方法を提供することにある。
また、この発明の目的は、普通紙の劣化を抑制しつつ高い品質の印字が得られる前処理を行ない得るインクジェット記録用前処理液を提供することにある。
本発明の一態様にかかるインクジェット記録方法は、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール、1,3−ブチレングリコールおよびイソプレングリコールからなる群から選択される少なくとも1種のブタン誘導体と、水と、COO-を有機骨格に有する有機金属塩とを含有する無色の前処理液を普通紙に付着させて前処理する工程、および
前処理後の普通紙に、色材と水とを含み前記前処理液と反応する少なくとも1種のインク組成物を噴射して画像を形成する工程を具備することを特徴とする。
本発明の一態様にかかるインクジェット記録用前処理液は、インクジェットプリンターにてインク組成物を普通紙に画像を形成する前に、前記普通紙に付着させる前処理液であって、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール、1,3−ブチレングリコールおよびイソプレングリコールからなる群から選択される少なくとも1種のブタン誘導体と、水と、COO-を有機骨格に有する有機金属塩とを含有することを特徴とする。
本発明によれば、二液で印字する方法により普通紙にインクジェット記録を行なうにあたって、普通紙の劣化を抑制した前処理および高い品質の印字を行なう方法が提供される。また、本発明によれば、普通紙の劣化を抑制しつつ高い品質の印字が得られる前処理を行ない得るインクジェット記録用前処理液が提供される。
本発明の実施の一形態を適用するインクジェット記録装置の一例である。
以下、本発明の実施形態を具体的に説明する。
図1は、本発明の実施形態にかかるインクジェット記録方法に用いられる記録装置の断面である。用紙カセット100および101は、サイズの異なる用紙pを保持している。給紙ローラ102または103は、選択された用紙サイズに対応した用紙pを用紙カセット100または101から取り出し、搬送ローラ対104、105およびレジストローラ対106に搬送する。
搬送ベルト107は、駆動ローラ108と2本の従動ローラ109とによって張力が与えられている。搬送ベルト107の表面には所定間隔で穴が設けられ、搬送ベルト107の内側には用紙pを搬送ベルト107に吸着させるため、ファン110に連結された負圧チャンバ111が設置されている。搬送ベルト107の用紙搬送方向下流には、搬送ローラ対112、113、および114が設置されている。
搬送ベルト107の上方には、画像データに応じてインクを用紙に吐出するインクジェットヘッドが5列配置されている。上流から、前処理液を吐出するインクジェットヘッド115S、シアン(C)インクを吐出するインクジェットヘッド115C、マゼンタ(M)インクを吐出するインクジェットヘッド115M、イエロー(Y)インクを吐出するインクジェットヘッド115Y、ブラック(Bk)インクを吐出するインクジェットヘッド115Bkの順である。さらに、各インクジェットヘッド115には、前処理液および各色インクが保持されている処理液カートリッジ116S,およびシアン(C)インクカートリッジ116C、マゼンタ(M)インクカートリッジ116M、イエロー(Y)インクカートリッジ116Y、ブラック(Bk)インクカートリッジ116Bkが設けられており、それぞれチューブ117S、117C、117M、117Y、117Bkで連結されている。
インクジェットヘッドにおいては、マルチドロップ印字が行なわれることが好ましい。マルチドロップ印字は、1ドットあたりの吐出液滴量を変更可能な印字方法である。この印字方法を採用すると、吐出液の単位面積あたりの印字量を変更可能であり、1パスで画像品質の向上が可能となる。
例えば、有機金属塩の反応による効果を吐出液滴量の範囲で任意に調製して、高画像品質域を広げることができる。求められる画像品質が通常レベルであれば、前処理液の吐出量を抑えて使用量を低減できる。この場合には、印字速度が高められるといった効果も得られる。
図示する装置においては、前処理液は、インクジェットヘッド115Sを用いて用紙pの所望の位置に塗布されるが、こうした構成に限定されない。前処理液は、円筒状の塗布ローラを用いて、用紙全体に塗布することもできる。
本発明の実施形態にかかるインクジェット記録方法について説明する。
まず、画像処理手段(図示しない)により記録のための画像処理が開始され、記録のための画像データが各インクジェットヘッド115S、115C、115M、115Y、115Bkに転送される。また、用紙カセット100または101から給紙ローラ102または103により選択された用紙サイズの用紙pを一枚ずつ取り出し、搬送ローラ対104、105およびレジストローラ対106に搬送する。レジストローラ対106は用紙Pのスキューを補正し、所定のタイミングで搬送を行なう。
負圧チャンバ111は搬送ベルト107の穴を介して空気を吸い込んでいるので、用紙pは搬送ベルト107に吸着された状態でインクジェットヘッド115の下側を搬送される。このことで、各インクジェットヘッド115と用紙Pとは一定の間隔を保つことができる。レジストローラ対106から用紙pが搬送されるタイミングに同期させて、各インクジェットヘッド115S、115C、115M、115Y、115Bkから前処理液および各色のインクを吐出させることで用紙pの所望に位置にカラー画像が形成される。画像が形成された用紙Pは搬送ローラ対112、113、114で排紙トレイ118に排紙される。
本発明の実施形態においては、インクジェットヘッド115Sから吐出される前処理液は、水および特定のブタン誘導体を含む水性溶媒と、特定の有機金属塩とを含有する。ブタン誘導体は、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール、1,3−ブチレングリコールおよびイソプレングリコールからなる群から選択される少なくとも1種である。
普通紙に適用される前処理液に含有される溶媒は、普通紙への適切な浸透性を有することが求められる。極性の低い溶媒、すなわち疎水性の強い溶媒ほど、普通紙への浸透性が高い。よって、浸透性と画像品質との両方を考慮して溶媒を選択する必要がある。さらに、溶媒により生じるコックリングやカールといった用紙劣化は、極力小さいことが望まれる。
本明細書において普通紙とは、インクジェットヘッドなどに用いた際、画像品質を向上させるために前処理液の塗布を必要とする用紙をさす。すなわち、インクジェット専用紙・光沢紙あるいは印刷専用の印刷用紙など、画像品質を高めるための添加剤が加えられた用紙は、ここでの普通紙には含まれない。
3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール、1,3−ブチレングリコールおよびイソプレングリコールからなる群から選択される少なくとも1種のブタン誘導体は、要求に応えることができる。しかも、こうしたブタン誘導体は、水と比べて揮発性が比較的低く、インクジェットに最適な吐出性能を有するとともに、普通紙に形成される画像の品質を高めることができる。上述したようなブタン誘導体は、単独でも2種以上を組み合わせて用いてもよい。
水としては、例えば純水およびイオン交換水などが挙げられる。水は、前処理液の40〜90重量%を占めることが望まれる。40重量%未満の場合には、浸透効果が大きすぎ、前処理液としての十分な反応が得られない。一方、90重量%を越えると、十分な浸透効果が得られず、コックリングやカールといった影響が無視できないレベルで生じる。水は、前処理液の50〜80重量%を占めることがより好ましい。
有機金属塩は、インク組成物中の色材と反応して普通紙上での画像品質を高めるために、前処理液に配合される。場合によっては、有機金属塩はインク中の多糖類や樹脂成分とも反応する。当然ながら、有機金属塩は水に溶解することが必要である。
本実施形態に用いられる有機金属塩は、COO-を有機骨格に有することが必須の要件である。陰イオンとしては、具体的には酢酸イオン、プロピオン酸イオン、および乳酸イオンなどが挙げられる。
有機金属塩に含有される陽イオンとしては、例えば、Na+、K+、Ca2+、Mg2+、Cu2+、Ni2+、Ba2+、Al3+およびFe3+などが挙げられる。金属イオンの価数が2価以上と高い場合には、画像濃度を高めることができる。
にじみやブリードを抑制できるとともに、高い画像濃度が得られることから、有機金属塩としては、乳酸カルシウムおよびプロピオン酸カルシウムが特に好ましい。
前処理液中における有機金属塩の含有量は、印字品質の低下や目詰まりが起こらない範囲で決定される。有機金属塩の含有量が少なすぎる場合には、所望の効果を十分に得ることができない。一方、有機金属塩が過剰に含有されたところで、格別顕著な効果が発揮されるわけでもない。有機金属塩の含有量は、好ましくは2〜30重量%程度であり、より好ましくは5〜20重量%程度である。この範囲の添加量であれば、前処理液の保存安定性もよく、経時による析出物などの発生が抑制される。その結果、吐出性能の安定性も保つことが可能となる。
上述した成分に加えて、実施形態にかかる前処理液には、10重量%以下の湿潤剤が含有されてもよい。湿潤剤としては、例えばグリセリンおよびトリエチレングリコールが挙げられる。こうした成分は、保湿効果が極めて高い材料であるものの、紙への影響とりわけコックリングやカールへの悪影響が懸念される。10重量%以下であれば、用紙の劣化を抑えつつ保湿効果を確保することができる。
またさらに、必要に応じて、界面活性剤、水溶性高分子、高沸点有機溶媒、防腐剤、防かび剤から選択される添加剤を前処理液に配合することができる。
界面活性剤は、表面張力調整剤として作用し、アセチレングリコール系界面活性剤およびフッ素系界面活性剤などから選択される。
アセチレングリコール系界面活性剤としては、例えば、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール、3,6−ジメチル−4−オクチンー3,6−ジオール、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オール等が挙げられる。具体的には、サーフィノール104、82、465、485あるいはTG等(エアープロダクツ社(米国))を用いることができる。特に、サーフィノール465、104やTGが良好な印字品質を示すことから好ましく用いられる。
フッ素系界面活性剤としては、例えば、パーフルオロアルキルエチレンオキシド付加物、パーフルオロアルキルアミンオキシド、パーフルオロアルキルカルボン酸塩、およびパーフルオロアルキルスルホン酸等が挙げられる。良好な印字品質が得られることから、特に、メガファックF−443、F−444、F−470、F−494(大日本インキ化学工業社)、ノベックFC−430、FC−4430(3M社)、サーフロンS−141、S−145、S−111N、S−113(セイミケミカル社)が好ましい。
上述したようなアセチレングリコール系界面活性剤およびフッ素系界面活性剤は、単独でまたは2種以上を混合して用いることができるが、フッ素系界面活性剤が好ましい。フッ素系界面活性剤は、少量で表面張力を低下でき、吐出ヘッドとインクとの濡れ性を向上することができ、しかも、印字画像の滲みが少ないためである。
界面活性剤は、前処理液全量の0.05〜1.0重量%程度の量で含有されていれば、効果を発揮することができる。
水溶性高分子を前処理液に添加することによって、インクジェット吐出に最適な粘度に調整することができる。水溶性高分子としては、メチルセルロース類、エチルセルロース類、ポリビニルアルコール類、ポリビニルピロリドン類、および多糖類などを用いることができる。
水溶性高分子を添加することにより、前処理液をインクジェットヘッドで吐出させる際の適正な粘度範囲に調整することが可能となる。インクジェット用前処理液としての適性粘度範囲は、25℃において30mPa・s以下程度が好ましく、より好ましくは20mPa・s以下である。これにより、印字抜けや飛翔性などの安定性がより良好なものとなる。
水溶性高分子は、紙中への色インクの浸透を制御する作用を有し、これはアンカー効果と称される。金属塩と色インクとの反応による画像品質の改善効果に加えて、さらに画像品質を高めることができる。ただし、インクジェット吐出用の前処理液として用いる場合、少ない量で添加して、できるだけニュートニアンに近い粘度物性内に処方することが望まれる。適切な添加量は、水溶性高分子の種類に応じて適宜選択することができる。例えば分子量40000程度のポリビニルピロリドンの場合には、5〜15wt%程度、前処理液中に含有されれば効果が得られる。
高沸点有機溶媒は乾燥防止剤として作用し、例えば多価アルコール類および含窒素複素環化合物等が挙げられる。多価アルコール類としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、グリセリン(グリセロール)、1,2,6−ヘキサントリオール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,3−ブタントリオール、およびペトリオール等を用いることができる。含窒素複素環化合物としては、N−メチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチルイミダゾリジノン、およびε−カプロラクタム等を用いることができる。
さらに、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、およびトリエチルアミン等のアミン類;ジメチルスルホキシド、スルホラン、およびチオジエタノール等の含硫黄化合物類、プロピレンカーボネート、炭酸エチレン、およびγ−ブチロラクトン等が挙げられる。
防腐、防かび剤としては、安息香酸ナトリウム、ペンタクロロフェノールナトリウム、2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、および1,2−ジベンズイソチアゾリン−3−オン(ICI社のプロキセルCRL、プロキセルBDN、プロキセルGXL、プロキセルXL−2、プロキセルTN)などを使用することができる。
さらに、本実施形態の前処理液には、0.2〜10重量%の蛍光増白剤が配合されてもよい。この場合には、普通紙に形成される画像の品質をよりいっそう高めることができ、紫外線を照射して吐出の可否を容易に確認することも可能となる。
前処理後の普通紙に噴射されるインク組成物としては、次の条件を満たす水性インクを用いることができる。具体的には、前処理液との反応により色材あるいはインク中の多糖類や水溶性高分子材料などが反応し、インクが記録媒体上に印字されたときに画質を向上できる水性インクである。
インク溶媒は、水を主成分とし、前処理液と同様の成分をさらに含有することができる。色材としては、染料および顔料のいずれを用いてもよい。ただし、前処理液中の金属塩と反応性の高いCOO-基などの活性基を、染料中または顔料表面に有していることが望まれる。活性基は、色材成分以外に含まれていてもよい。例えば、多糖類などの樹脂成分に活性基が含まれていてもよく、インクの種類により適宜選択する。
顔料は特に限定されず、無機顔料および有機顔料のいずれを用いてもよい。無機顔料としては、例えば酸化チタンおよび酸化鉄が挙げられる。さらに、コンタクト法、ファーネス法、またはサーマル法などの公知の方法によって製造されたカーボンブラックを使用することができる。
有機顔料としては、例えば、アゾ顔料(アゾレーキ顔料、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料などを含む)、多環式顔料(例えば、フタロシアニン顔料、ペリレン顔料、ペリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフタロン顔料など)、染料キレート(例えば、塩基性染料型キレート、酸性染料型キレートなど)、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、およびアニリンブラックなどを使用できる。
ブラックインクとして使用されるカーボンブラックとしては、具体的には、No.2300,No.900,MCF88,No.33,No.40,No.45,No.52,MA7,MA8,MA100,No2200B等(三菱化学製)、Raven5750,Raven5250,Raven5000,Raven3500,Raven1255,Raven700等(コロンビア社製)、Regal 400R,Regal 330R,Regal 660R,Mogul L,Monarch 700,Monarch 800,Monarch 880,Monarch900,Monarch 1000,Monarch 1100,Monarch 1300,Monarch 1400等(キャボット社製)、Color Black FW1,Color Black FW2,Color Black FW2V,Color Black FW18,Color Black FW200, Color Black S150,Color Black S160,Color Black S170,Printex 35,Printex U,PrintexV,Printex 140U,Special Black 6,Special Black 5,Special Black 4A,およびSpecial Black 4等(デグッサ社製)などが挙げられる。
イエローインクに使用される顔料としては、具体的には、C.I.Pigment Yellow 1,C.I.Pigment Yellow2,C.I.Pigment Yellow 3,C.I.Pigment Yellow 12,C.I.Pigment Yellow 13,C.I.Pigment Yellow 14C,C.I.Pigment Yellow 16,C.I.Pigment Yellow 17,C.I.Pigment Yellow 73,C.I. Pigment Yellow 74,C.I.Pigment Yellow 75,C.I.Pigment Yellow 83,C.I.Pigment Yellow93,C.I.Pigment Yellow95,C.I.Pigment Yellow97,C.I.Pigment Yellow 98,C.I.PigmentYellow 109,C.I.Pigment Yellow 110,C.I.Pigment Yellow 114,C.I.Pigment Yellow 128, C.I.Pigment Yellow 129,C.I.Pigment Yellow 138,C.I.Pigment Yellow 150,C.I.Pigment Yellow 151,C.I.Pigment Yellow 154,C.I.Pigment Yellow 155,C.I.Pigment Yellow 180,およびC.I.Pigment Yellow 185等が挙げられる。
マゼンタインクに使用される顔料としては、具体的には、C.I.Pigment Red 5,C.I.Pigment Red7,C.I.Pigment Red 12,C.I.Pigment Red 48(Ca),C.I.Pigment Red 48(Mn),C.I.Pigment Red 57(Ca),C.I.Pigment Red 57:1,C.I.Pigment Red 112,C.I.Pigment Red 122,C.I.Pigment Red 123,C.I.Pigment Red 168,C.I.Pigment Red 184,C.I.Pigment Red 202,およびC.I.Pigment Violet19等が挙げられる。
シアンインクに使用される顔料としては、具体的には、C.I.Pigment Blue 1,C.I.Pigment Blue 2,C.I. Pigment Blue 3,C.I.Pigment Blue 15:3,C.I.Pigment Blue 15:4,C.I.Pigment Blue 15:34,C.I.Pigment Blue 16,C.I.Pigment Blue 22,C.I.Pigment Blue 60,C.I.Vat Blue 4,およびC.I.Vat Blue 60が挙げられる。
インクジェットインクであるので、顔料の平均粒径は1〜300nm程度の範囲内であることが好ましい。顔料の平均粒径は、10〜200nm程度の範囲内であることがより好ましい。
染料としては、直接染料、酸性染料、食用染料、反応性染料、および分散染料など、インクジェットインクに用いられる各種染料が使用可能である。
特に、COO-基あるいはSO3 -基を有する染料が望ましい。例えば、以下の染料が挙げられる。C.I.Direct Yellow 8、C.I.Direct Yellow 11、C.I.Direct Yellow 24、C.I.Direct Yellow 26、C.I.Direct Yellow 27、C.I.Direct Yellow 28、C.I.Direct Yellow 33、C.I.Direct Yellow 44、C.I.Direct Yellow 50、C.I.Direct Orange 6、C.I.Direct Orange 8、C.I.Direct Orange 29、C.I.Direct Orange 102、C.I.Direct Red 1、C.I.Direct Red 2、C.I.Direct Red 4、C.I.Direct Red 13、C.I.Direct Red 17、C.I.Direct Red 20、C.I.Direct Red 33、C.I.Direct Red 37、C.I.Direct Red 44、C.I.Direct Red 46、C.I.Direct Red 62、C.I.Direct Red 75、C.I.Direct Blue 1、C.I.Direct Blue 2、C.I.Direct Blue 6、C.I.Direct Blue 15、C.I.Direct Blue 22、C.I.Direct Blue 25、C.I.Direct Blue 76、C.I.Direct Blue 77、C.I.Direct Blue 86、C.I.Direct Blue 108、およびC.I.Direct Blue 120などである。
その他必要に応じて、乾燥防止剤としての高沸点有機溶媒、防腐剤、防カビ剤、および界面活性剤などを添加してもよい。こうした添加剤としては、前処理液の場合と同様のものを用いることができる。
インクジェット記録用であるので、用いられるインク組成物はインクジェットプリンターにおけるヘッドのノズルからの吐出に適切な粘度を有することが必要である。具体的には、25℃における粘度が5〜20mPa・sであることが好ましい。
本発明の実施形態にかかるインクジェット記録方法においては、インク組成物を用いて普通紙に画像を形成する前に、特定のブタン誘導体および有機金属塩を含有する前処理液で普通紙が処理される。上述したとおり、本実施形態の前処理液は、普通紙へ適切に浸透して用紙劣化を抑制し、高い品質の印字を可能とする。
特定のブタン誘導体および有機金属塩を含有する前処理液が用いられるので、本発明の実施形態にかかる方法により、用紙の劣化を引き起こすことなしに高い品質の画像を普通紙に形成することができる。特に、マルチドロップ印字を採用した場合には、単位面積当たりの金属塩の含有量を制御できるので、画質調整が容易である。その結果、鮮明な画像が得られる。
以下に、本発明の実施例および比較例を示す。
まず、下記表1に示す処方で11種類の前処理液を調製した。各前処理液の調製にあたっては、それぞれの成分を混合し、スターラーで1時間攪拌した。その後、0.2μmのメンブランフィルターでろ過して目的の前処理液を得た。
Figure 2009286117
なお、ここで用いた成分は、以下のとおりである。
3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール:クラレ社製
1,3-ブチレングリコール:協和発酵ケミカル社製
イソプレングリコール:クラレ社製
グリセリン:阪本薬品工業社製
トリエチレングリコール:三井化学社製
プロキセルXL-2:アーチ・ケミカル社製
一方、以下の成分を用いてインク組成物を調製した。インク組成物の調製にあたっては成分を混合し、スターラーで1時間攪拌した。その後、1μmのメンブランフィルターでろ過した。
グリセリン 30重量%
カーボンブラックCAB−O−JET300(キャボット社)
40重量%
サーフィノール465(エアープロダクツ社) 1重量%
プロキセルXL−2 0.1重量%
水 残量
なお、顔料としてのカーボンブラックCAB−O−JET300を、イエローCAB−O−JET270Y、シアンCAB−O−JET250C、あるいはマゼンタCAB−O−JET260Mに変更することによって、カラーインクが得られる。
調製された前処理液とブラックインクとを用いて普通紙に印刷を行ない、印字品質を評価した。印刷には東芝テックピエゾヘッド(CB1)を搭載したインクジェット記録装置を用い、普通紙としては東芝コピーペーパーを用意した。
印字品質は、にじみ、画像濃度、およびコックリングにより評価した。
(にじみ)
まず、普通紙に前処理液を100%dutyで印刷した後、ブラックインクで文字を印刷した。乾燥後、文字におけるにじみの発生の有無を調べ、以下の基準で評価した。評価は、前述の普通紙について行なった。
○:にじみがなく鮮明である
△:輪郭が不鮮明となる程度のにじみが発生した
(画像濃度)
まず、普通紙に前処理液を100%dutyで印刷した後、ブラックインクを100%dutyベタ印刷した。乾燥後、ベタ印刷部の画像濃度を、分光濃度計X-Riteにより測定した。反射率を求めてΔTとし、以下の基準で評価した。
○:ΔT≧1.3
△:1.0≦ΔT<1.3
(コックリング)
画像濃度測定と同様に、普通紙に前処理液を100%dutyで印刷した後、ブラックインクを100%dutyベタ印刷することによりサンプルを得た。レーザー変位計によりコックリングの程度を求め、紙の凹凸を以下の基準で評価した。
○:1.0mm未満
△:1.0mm以上2.0mm未満
得られた結果を、下記表2にまとめる。以上の3つの評価のうち、“△”が0または1つであれば許容範囲である。“△”が2つ以上あればNGである。
Figure 2009286117
上記表2に示されるように、No.1〜8の前処理液では、にじみ、画像濃度、およびコックリングにおける評価結果で、総合的に良好な結果が得られている。これらの前処理液には、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノールまたは1,3−ブチレングリコールまたはイソプレングリコールから選択されるブタン誘導体とともに有機金属塩が含有されている。すなわち、これらの前処理液には、COO-を有する有機金属塩が含有されている。
所定のブタン誘導体および有機金属塩が含有されることによって、前処理液の浸透乾燥性は最適となり、用紙に生じるコックリングが低減される。しかも、高い濃度の画像を形成することができる。特に、乳酸あるいはプロピオン酸を有する有機金属塩は、より高い効果が得られ、画質と吐出性能とのバランスを適正に維持される。
所定のブタン誘導体とともに有機金属塩が含有されないNo.9〜11の前処理液では、総合的に合格レベルの性能を得ることができない。これらの前処理液では、にじみが確実に発生している。これに加えて、No.10の前処理液ではコックリングが生じ、No.11の前処理液では画像濃度が劣っている。No.9の前処理液においては、全ての性能が劣っており、印字品質は最低である。
なお、10重量%以下であれば、グリセリンなどの湿潤剤が含有されても、コックリングには何等影響ないことが、No.7の結果からわかる。
この発明の実施の形態のインクジェット記録方法は、二液で印字する方法により普通紙にインクジェット記録を行なうにあたって、普通紙の劣化を抑制しつつ、吐出性能の安定した前処理および高い品質の印字を行なうことができる。
また,この発明の実施の形態の前処理液は、普通紙の劣化を抑制しつつ、吐出性能の安定した前処理を行ない得る.
p…用紙; 100…用紙カセット; 101…用紙カセット; 102…給紙ローラ
103…給紙ローラ; 104…搬送ローラ対; 105…搬送ローラ対
106…レジストローラ対; 107…搬送ベルト; 108…駆動ローラ
109…従動ローラ; 110…ファン; 111…負圧チャンバ
112…搬送ローラ対; 113…搬送ローラ対; 114…搬送ローラ対
115…インクジェットヘッド; 116…インクカートリッジ
117…チューブ; 118…排紙トレイ。
特登3745438 USP6084619 特開10−193775号公報

Claims (14)

  1. 3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール、1,3−ブチレングリコールおよびイソプレングリコールからなる群から選択される少なくとも1種のブタン誘導体と、水と、COO-を有機骨格に有する有機金属塩とを含有する無色の前処理液を普通紙に付着させて前処理する工程、および
    前処理後の普通紙に、色材と水とを含み前記前処理液と反応する少なくとも1種のインク組成物を噴射して画像を形成する工程を具備することを特徴とするインクジェット記録方法。
  2. 前記画像の形成は、1種類のインク組成物を用いて行なわれることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録方法。
  3. 前記画像の形成は、2種類以上のインク組成物を用いて行なわれることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録方法。
  4. 前記インク組成物中の前記色材は、COO-またはSO3 -を有することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録方法。
  5. インクジェットプリンターにてインク組成物を普通紙に画像を形成する前に、前記普通紙に付着させる前処理液であって、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール、1,3−ブチレングリコールおよびイソプレングリコールからなる群から選択される少なくとも1種のブタン誘導体と、水と、COO-を有機骨格に有する有機金属塩とを含有することを特徴とするインクジェット記録用前処理液.
  6. 前記水は、40〜90重量%の量で含有されることを特徴とする請求項5に記載の前処理液。
  7. 前記有機金属塩は、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、および乳酸イオンからなる群から選択される陰イオンを含むことを特徴とする請求項5に記載の前処理液。
  8. 前記有機金属塩は、Na+、K+、Ca2+、Mg2+、Cu2+、Ni2+、Ba2+、Al3+、およびFe3+からなる群から選択される金属イオンを含むことを特徴とする請求項5に記載の前処理液。
  9. 前記有機金属塩は、乳酸カルシウム、およびプロピオン酸カルシウムからなる群から選択されることを特徴とする請求項5に記載の前処理液。
  10. 前記有機金属塩は、2〜30重量%の量で含有されることを特徴とする請求項5に記載の前処理液。
  11. 10重量%以下の湿潤剤をさらに含有することを特徴とする請求項5に記載の前処理液。
  12. メチルセルロース類、エチルセルロース類、ポリビニルアルコール類、ポリビニルピロリドン類、および多糖類からなる群から選択される水溶性高分子をさらに含有することを特徴とする請求項5に記載の前処理液。
  13. 界面活性剤をさらに含有することを特徴とする請求項5に記載の前処理液。
  14. 25℃における粘度が20mPa・s以下であることを特徴とする請求項5に記載の前処理液。
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