JP2009285411A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技機の集中端子板からホールコンピュータへの情報の伝達を確実に行う。
【解決手段】遊技に関する処理を行うメイン基板と、メイン基板の出力信号により駆動されるリレーを含む集中端子板とを備える遊技機において、エラー状態が発生した旨の信号などを集中端子板を通じて外部へ送信する際に、エラーの発生と解除のデータを予め定められた回数に到達するまで繰り返しバッファに書き込み、書き込まれたデータをバッファから読み出して順次送信する。発生と解除のデータの書き込みが競合したときは、エラーの発生の書き込みを優先し、解除のデータの書き込みは一定時間待機する。
【選択図】 図11

Description

この発明は、スロットマシンやパチンコ機などの遊技機に関し、特に、ホールコンピュータへ複数種類の信号を伝送する集中端子板を備えるものに関する。
パチンコホール等の遊技場では、島設備と称される遊技機の集合用設備によって、複数の遊技機が整列して効率よく収容されている。遊技場に設置される遊技機には、パチンコ機(弾球遊技機)と、スロットマシン(回胴式遊技機)が知られている。遊技場のフロアは複数の島設備によって区画され、来場者及び従業員が歩行でき、遊技者が遊技を行うのに十分な空間が確保される。島設備には、遊技機に隣接して球貸機又はメダル貸機等の関連機器が設けられ、遊技者の便宜を図っている。島設備に整列された遊技機は、遊技の配当の払い出しと特定の遊技状態を監視するホールコンピュータにそれぞれ接続されている。ホールコンピュータは、遊技機から払い出された配当や特定の遊技状態となった回数を島設備ごとに集計する。これにより、島設備に設置された遊技機がどのような遊技状態に推移しているかを概ね把握でき、遊技機に異常が発生していないかどうかがわかる。
遊技機から払い出された配当や特定の遊技状態となった回数、遊技機の異常信号をホールコンピュータへ送信するために、各遊技機又は島設備は集中端子板を備えている。集中端子板は公知のものであり、例えば日本電動遊技機工業協同組合が販売する外部集中端子板がよく知られている。集中端子板は、標準品でありどのメーカーの遊技機又は島設備でもほぼ同じものを備えている。
集中端子板は、遊技機のCPU(メイン基板)からデジタル信号を受け、当該デジタル信号で駆動されるリレーを備える。当該リレーの接点信号がホールコンピュータへ送られる。集中端子板は、例えば、7つのリレーを備えるので、最大7種類の信号を中継して遊技機からホールコンピュータへ送ることができる。前記リレーはデジタル信号のL/Hに応じてオン/オフするという単純な動作を行うのみであり、パルス信号のような複雑な(つまり情報量の大きい)信号を扱うものではなかった。遊技機からホールコンピュータへ送る信号の種類が少なく、しかも当該信号は頻繁にL/H(オン/オフ)を繰り返すものではないので、リレーが用いられている。
ところで、上記7種類の信号に加えて、ホールコンピュータへ遊技機の異常を示す信号を送信することが提案されている(例えば特許文献1及び2)。遊技機に異常が発生する原因は、遊技機の処理におけるエラーによるものと、不正行為によるものとがある。不正行為には、遊技プログラムを記憶したIC又は回路基板をすり換える行為や、遊技プログラムがバグを起こす電波を遊技機の周辺で発生させる行為、遊技機に器具等を差し込む行為、部品を交換する行為などさまざまなものがある。
特開2003−245402号公報 遊技機が設定変更などの操作の正否を判断し、不正時はその旨の信号をホールコンピュータへ送信する。 特開2005−40412号公報 集中端子板から受けた遊技情報を、遊技機に後付けされた中央処理装置で分析して不正を判定するとともに、不正と判定したときに不正信号をホールコンピュータへ送信する。
特許文献1は、不正行為に係る警報をホールコンピュータへ送信することを開示するが、その手段として、集中端子板とは別に「単方向通信装置」を新たに設けるというものである。その具体例として集中端子板に新たにフォトカプラを追加することが記載されている。特許文献1のやり方では、遊技機(集中端子板を含む)、島設備及びホールコンピュータの全部の改修が必要である。また、標準的な集中端子板を使用できなくなり、コストアップにつながる。
特許文献2は、不正信号をホールコンピュータへ送信する不正信号出力手段を開示するが、これは遊技機に後付けされた中央処理装置(CPU)のことである。特許文献2のやり方では、さらに大幅な改修を避けられない。
ホールの島設備の改修を必要とすることなく、従来の集中端子板を使用して、エラー信号、不正行為信号などを遊技機からホールコンピュータへ伝送可能とすることが望ましい。特許文献1や2とは違った方式が望まれる。
集中端子板を用いてホールコンピュータへ遊技機の異常を示す信号を送信する場合、現状では、使用できる端子(信号)はひとつであり、それを通じて複数の情報を送信するためにシリアル通信による送信を行うことになる。具体的には、リレーのオンオフを繰り返すことにより各種情報を伝送する。シリアル通信において情報の送信を完了するには一定の時間を要する。概ね、(伝送すべき情報量(ビット))×(1ビット当たりの伝送時間)が情報の伝送に要する時間である(1ビット当たりの伝送時間は伝送速度(ビット/秒)の逆数)。リレーを用いているので、集中端子板の伝送速度は非常に遅い(数ビット/秒以下)。したがって、情報の送信にはかなりの時間を要する。他方、ホールコンピュータは集中端子板の信号を一定期間ごとに監視しているが、その監視間隔よりも短い期間(監視と監視の間)に情報が送られてきてもこれを受信できない。そのため、情報の送信を複数回(例えば3回)繰り返すことで、ホールコンピュータが確実に情報を受信できるようにしなければならない。
上述したように、ホールコンピュータが確実に情報を受信するには一定以上の期間にわたって情報が送信される必要がある。もし、情報の送信の回数が少ないと(例えば1回)ホールコンピュータが情報を受信できないことがある。また、伝送すべき情報量の全部について送信を完了する前に送信が中止されても同じことになる。ところが、現実には情報の送信の時間又は回数を十分に確保することができないことがある。例えば、シリアル伝送を採用しているので送信にかなりの時間を要することから、エラーが発生したときに不正行為者が直ちにエラーをリセットすると、エラーの発生を送信している途中(例えばエラー発生を1回だけ送信した段階)でエラーの解除が送信されるので、ホールコンピュータがエラーの発生を受信できず、不正行為を監視できなくなってしまう。不正行為者にとってエラー発生の報知は好ましくないので、不正行為者がエラーを直ちにリセットすることは十分に考えられる。
この発明は上記課題に鑑みてなされたもので、集中端子板からホールコンピュータへの情報の伝達を確実に行うことのできる遊技機を提供することを目的とする。
この発明は、遊技に関する処理を行う処理部と、
前記処理部の出力信号により駆動されるリレーを含む集中端子板と、
遊技機に設けられた扉の開放及び閉鎖を検知する第1センサ、前記遊技に関する処理に係る設定を変更するための第1スイッチ、前記遊技に関する処理に係る現在の設定を参照するための第2スイッチ、遊技機への遊技媒体の投入を検知する第2センサ、及び、遊技機からの遊技媒体の払い出しを検知する第3センサのうちの少なくともいずれかと、を備える遊技機において、
前記処理部は、データを格納するバッファを含み、
前記処理部は、
遊技機における予め定められた状態の発生又は解除を示す状態信号であって、前記第1センサの出力に基づく前記扉の開放の発生又はその解除を示す扉開放信号、前記第1スイッチの出力に基づく前記設定の変更の発生又はその解除を示す設定変更信号、前記第2スイッチの出力に基づく前記設定の参照の発生又はその解除を示す設定参照信号、前記第2センサの出力に基づく前記遊技媒体の投入に係るエラーの発生又はその解除を示す遊技媒体投入エラー信号、及び、前記第3センサの出力に基づく前記遊技媒体の払い出しに係るエラーの発生又はその解除を示す遊技媒体払い出しエラー信号のうちの少なくともいずれかを含む状態信号を監視し、
前記状態信号が変化したと判定したときに、前記状態が発生したのかそれとも解除されたのかを判定し、
前記状態が発生したと判定したとき、前記状態が発生した旨の第1のデータを前記バッファに書き込み、前記第1のデータの書き込み回数を計数し、前記第1のデータの書き込み回数が予め定められた回数に到達するまで、前記第1のデータの書き込みを繰り返し、
前記状態が解除されたと判定したとき、前記第1のデータの前記バッファへの書き込みを行っているかどうか判定し、前記第1のデータの書き込みを行っていないとき、前記状態が解除された旨の第2のデータを前記バッファに書き込み、前記第2のデータの書き込み回数を計数し、前記第2のデータの書き込み回数が予め定められた回数に到達するまで、前記第2のデータの書き込みを繰り返し、前記第1のデータの書き込みを行っているとき、前記第2のデータの書き込みを待機し、
予め定められた時間間隔で前記バッファの内容を確認し、前記バッファにデータが書き込まれているときは、前記バッファに書き込まれているデータを読み出すとともに、読み出された当該データに従って前記集中端子板のリレーを駆動する、ものである。
なお、前記状態信号として、前記扉開放信号、前記設定変更信号、前記設定参照信号、前記遊技媒体投入エラー信号、又は、前記遊技媒体払い出しエラー信号とは異なる別のエラー信号あるいは遊技機の状態を示す信号を含んでもよい。
前記処理部は、
前記第2センサの出力に基づく前記遊技媒体の投入に係る遊技媒体投入エラー信号、又は、前記第3センサの出力に基づく前記遊技媒体の払い出しに係る遊技媒体払い出しエラー信号を含むエラー信号に基づきエラーが発生したと判定したとき、前記エラーの報知を行い、前記エラーの報知の回数を計数し、前記エラーの報知の回数が予め定められた回数に到達するまで前記エラーの報知を繰り返す、ようにしてもよい。
この発明によれば、エラー状態が発生した旨の信号などを集中端子板を通じて外部へ送信する際に、エラーなどの発生と解除のデータを予め定められた回数に到達するまで繰り返しバッファに書き込み、書き込まれたデータを順次送信するようにしたので、集中端子板からホールコンピュータへの情報の伝達を確実に行うことができる。
図1は前扉を閉めた状態を示すスロットマシンの正面図、図2は前扉を180度開いた状態を示すスロットマシンの正面図を示す。
図1及び図2中、100はスロットマシンを示すもので、このスロットマシン100は、図1に示すように、スロットマシン本体120と、このスロットマシン本体120の前面片側にヒンジ等により開閉可能に取り付けられた前扉130とを備えている。前記前扉130の前面には、図1に示すように、ほぼ中央にゲーム表示部131を設け、ゲーム表示部131の右下隅部に、遊技者がメダルを投入するためのメダル投入口132を設け、メダル投入口132の下側には、メダル投入口132から投入され、詰まってしまったメダルをスロットマシン100外に強制的に排出するためのリジェクトボタン133が設けられている。
また、前記ゲーム表示部131の左下方には、ゲームを開始するためのスタートスイッチ134を設けてあり、3つのリールのそれぞれに対応して3つのストップスイッチ140を設けてある。前扉の下端部中央には、メダルの払出し口135を設けてある。前記ゲーム表示部131の右側には、液晶表示装置LCDが設けてある。
スロットマシン本体120の内部には、図2に示すように、その内底面に固定され、内部に複数のメダルを貯留して、貯留したメダルを前扉130の前面に設けた払出し口135に1枚ずつ払い出すためのホッパ装置121が設置されている。このホッパ装置121の上部には、上方に向けて開口し、内部に複数のメダルを貯留するホッパタンク122を備えている。スロットマシン本体120の内部には、前扉130を閉めたときにゲーム表示部131が来る位置に三個の回転リールからなるリールユニット203が設置されている。ゲーム表示部131には開口部が設けられていて、それを通して遊技者が前記リールユニット203の各回転リールの図柄を見ることができるようになっている。ホッパ装置121の上側のリールユニット203との間には電源部205が設けられている。
前記前扉130の裏面には、図2に示すように、メダル(コイン)セレクタ1が、前扉130の前面に設けられたメダル投入口132の裏側に取り付けられている。このメダルセレクタ1は、メダル投入口132から投入されたメダルの通過を検出しながら、当該メダルをホッパ装置121に向かって転動させ、外径が所定寸法と違う異径メダルや、鉄又は鉄合金で作製された不正メダルを選別して排除するとともに、1ゲームあたりに投入可能な所定枚数以上のメダルを選別して排除するための装置である。
また、メダルセレクタ1の下側には、図2に示すように、その下部側を覆って前扉130の払出し口135に連通する導出路136が設けられている。メダルセレクタ1により振り分けられたメダルは、この導出路136を介して払出し口135から遊技者に返却される。
図3は発明の実施の形態に係るスロットマシン100の機能ブロック図を示す。
この図において電源系統についての表示は省略されている。スロットマシン100は、その主要な処理装置としてメイン基板(処理部)10とこれからコマンドを受けて動作するサブ基板20とを備える。なお、少なくともメイン基板10は、外部から接触不能となるようにケース内部に収容され、これら基板を取り外す際に痕跡が残るように封印処理が施されている。
メイン基板10は、遊技者の操作を受けて内部抽選を行ったり、リールの回転・停止やメダルの払い出しなどの処理を行うためのものである。メイン基板10は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPUと、前記プログラムを記憶する記憶手段であるROMおよび処理結果などを一時的に記憶するRAMを含む。
メイン基板10は、エラーなどの発生と解除のデータを予め定められた回数(3回)繰り返しバッファ(メモリ)に書き込み、そこに書き込まれたデータを順次送信する信号送信処理部10aを含む。信号送信処理部10aは、ICなどのハードウエアあるいはメイン基板10のROMに記録されたプログラムをCPUが実行すること(ソフトウエア)で実現される。信号送信処理部10aの動作については後に詳述する。
サブ基板20は、メイン基板10からコマンド信号を受けて内部抽選の結果を報知したり各種演出を行うためのものである。サブ基板20は、前記コマンド信号に応じた予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPUと、前記プログラムを記憶する記憶手段であるROMおよび処理結果などを一時的に記憶するRAMを含む。コマンドの流れはメイン基板10からサブ基板20への一方のみであり、逆にサブ基板20からメイン基板10へコマンド等が出されることはない。
メイン基板10にはスタートスイッチ134,ストップボタン140,リールユニット(リール駆動装置を含む)203,リール位置検出回路71、ホッパ駆動部80、ホッパ81及びホッパ81から払い出されたメダルの枚数を数えるためのメダル検出部82(これらは前述のホッパ装置121を構成する)が接続されている。サブ基板20には液晶表示装置の制御用の液晶制御基板200、スピーカ基板201、LED基板202などの周辺基板(ローカル基板)が接続されている。
メイン基板10には、さらに、メダルセレクタ1のメダルセンサS1及びS2、扉開閉検知センサGS、後述する設定値を変更するための設定変更スイッチSW1と現在の設定値を表示させるための設定参照スイッチSW2が接続されている。
メダルセレクタ1には、メダルを計数するためのメダルセンサS1及びS2が設けられている。メダルセンサS1及びS2は、メダルセレクタ1に設けられた図示しないメダル通路の下流側(出口近傍)に設けられている(メダル通路の上流側はメダル投入口132に連通している)。2つのメダルセンサS1とS2は、メダルの進行方向に沿って所定間隔を空けて並べて設けられている。メダルセンサS1、S2は、例えば、互いに対向した発光部と受光部とを有して断面コ字状に形成され、その検出光軸をメダル通路内に上方から臨ませて位置するフォトインタラプタである。各フォトインタラプタにより、途中で阻止されずに送られてきたメダルの通過が検出される。なお、フォトインタラプタを2つ隣接させたのは、メダル枚数を検出するだけでなく、メダルの通過が正常か否かを監視するためである。すなわち、フォトインタラプタを2つ隣接させて設けることにより、メダルの通過速度や通過方向を検出することができ、これによりメダル枚数だけでなく、逆方向に移動する不正行為を感知することができる。
図3の遊技機は、扉開閉検知センサGSを備える。扉開閉検知センサGSは、扉130が閉じられたことを検知するセンサであり、例えばマイクロスイッチや接点などの電気的スイッチである。当該スイッチは扉130が閉じられたときに、扉130の裏側にスイッチの作用部が当接することでオン(又はオフ)になり、扉130が開放されると作用部が離れてオフ(又はオン)になるものである。扉開閉検知センサGSは、フォトインタラプタのような光学式のものでもよい。
図3の遊技機は、設定値を変更するための設定変更スイッチSW1と現在の設定値を表示させるための設定参照スイッチSW2とを備える。なお、スイッチSW1とSW2をひとつのスイッチ(例えばキースイッチ)で実現してもよい。この場合、両者の機能の違いは他のスイッチ(例えば図示しない設定スイッチ)との組み合わせの有無などで達成される。
設定値について簡単に説明を加える。スロットマシンは、基本的に絵柄が揃ったときに賞品としてメダルを払い出すものであるが、絵柄が揃うかどうかは内部のコンピュータによる抽選の結果に従う。また、ビッグボーナス(BB)、レギュラーボーナス(RB)、小役などのさまざまな賞も内部のコンピュータによる抽選の結果に従う。抽選の処理の内容(内部動作)は所定の範囲内で設定変更が可能であり、遊技機が設置されるホールなどにおいて店側により設定作業が行われる。
通常のスロットマシンは、BB,RB、小役等の抽選確率の異なる複数の抽選テーブルを予め備える。スロットマシンの抽選では、それら複数の抽選テーブルの中から1つが設定され、この設定された抽選テーブルに基づいて抽選による当たり/ハズレの判定がなされる。複数の抽選テーブルのうちどれを使用するかに関する設定を変更することを、設定変更と称している。抽選テーブルを指定するための数値が設定値である。言い換えれば、設定変更は設定値を所望の数値に変更することである。
スロットマシンのような遊技機では、設定値(通常1〜6)を変更する場合、遊技機の扉を開け、電源部205に設けられた設定キースイッチ(図示せず)に設定キーを挿入して当該キースイッチをオンにした状態で遊技機の電源を投入して設定変更可能な状態にし、設定変更ボタン(図示せず)を1回押下するごとに、7セグメント表示器などに表示される設定値がインクリメントされて1〜6までの値を循環的に変化させ、所望する設定値が表示器に表示されたところでスタートスイッチ134を操作することで、所望する設定値を確定させていた。
設定キースイッチ及び設定スイッチが、設定変更スイッチSW1に相当する。設定キースイッチをオンにすることで設定値が前記表示器に表示されるので、設定キースイッチが、設定参照スイッチSW2に相当する。
図4は、発明の実施の形態に係る設定変更フローチャートを示す。この図は、設定変更スイッチSW1として、キーを挿入してから回転させることでオンなる設定キースイッチと押しボタン式の設定スイッチを備える遊技機における手順を示す。
まず、ホール係員が遊技機の電源をオフにし(S100)、設定変更を行うためのキーを挿入して右側に約90度回転させることで設定キースイッチ2054をオンにする(S101)。そして、その状態で遊技機の電源をオンにする(S102)。すると、設定変更モードになりメイン基板10が設定変更処理を開始する。なお、この状態において、遊技機の図示しない表示部(例えば遊技機の前面に設けられた日の字型LED表示器)にその時点の設定値が表示される。S101とS102の手順により設定参照が開始されると同時に、設定変更が開始される。
設定変更モードになったら、従来の手順で設定変更を行う(S103)。具体的には、ホール係員が押しボタン式の設定スイッチを押して設定値を所望の値に設定する。設定値は、メイン基板10により遊技機の図示しない表示部に表示される。所望の設定値になったら、ホール係員がスタートスイッチ134を押下する(S104)。メイン基板10により設定値の更新処理が行われる(S106)。すなわち、メイン基板10は、S103で設定された新しい設定値をメイン基板10の図示しないメモリに記憶する。そして、キーを反対側に回転して元の位置に戻すことで設定キースイッチがオフにされ、メイン基板10による設定変更処理が終了する(S107)。
また、メイン基板10には、メイン基板10からの信号を中継して図示しないホールコンピュータへ送る集中端子板30が接続されている。集中端子板30については、さらに後述する。
メダル検出部82、扉開閉検知センサGS、メダルセンサS1及びS2、設定変更スイッチSW1、及び、設定参照スイッチSW2の出力はメイン基板10に入力される。これらの出力を受け、メイン基板10は、集中端子板30を通じて所定の信号(詳細は後述)を図示しないホールコンピュータへ送る。
図3では示していないが、液晶制御基板200には図1に示された液晶表示装置LCDが接続されている。
上述のように、メイン基板10及びサブ基板20は、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。そして、CPUが遊技者の操作を受けてROMに記憶されたプログラムを読み込むことで所定の動作を行う。具体的には、スタートスイッチ134及びストップボタン140の操作に基づきリールユニット203に内蔵される3つの回転リールの回転及び停止を制御するとともに、ランプやスピーカ等の表示を制御する。CPUが動作する際に必要な一時的なデータなどはRAM(一般にRAMは揮発性メモリであり、その電源断によりデータは原則失われるが、スロットマシンにおいてはその一部又は全部についてバッテリなどのバックアップ電源が用意されていることがあり、この場合は電源断でもデータは失われない)に記憶される。CPUはROMに記録されたプログラムに従って所定の動作を行うとともに、処理に必要な一時的なデータをRAMに記録するとともに記録されたデータを必要に応じて読み出して参照する。
スロットマシンで遊技を楽しもうとする遊技者は、まずメダル貸機(図示しない)等から遊技媒体であるメダルを借り、メダル投入装置のメダル投入口132に直接メダルを入れることができる。スタートスイッチ134は回転リールの斜め下方に位置するレバーであって、遊技メダルの投入を条件に、リールユニット203の駆動を開始させる。リールユニット203は、ストップボタン140によりその駆動が停止される。リールユニット203は、三個の回転リールから構成されている。そして、各回転リールは、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープとを備えている。このリールテープの外周面には、複数個(例えば21個)の図柄が表示されている。
図5は集中端子板30のブロック図を示す。図5は標準的な集中端子板30を示すものである。集中端子板30は、遊技機本体側より出力されるメダル投入信号、メダル払出信号、大当たり信号、小当たり信号などを中継してホールコンピュータへ送るものである。集中端子板30は、統一した規格に基づき製作されることで、ホールで遊技機が入れ替えられた場合にも島設備の電気配線などに変更を加えることなく使用することができるものである。日本電動遊技機工業協同組合が販売する外部集中端子板がよく知られている。
31はメイン基板10からの信号を受ける入力コネクタ、32はメイン基板10からの信号で駆動されるリレーコイル、33はリレーコイル32によりオンオフする接点、34はホールコンピュータへオンオフ信号を送るための出力コネクタである。リレーコイル32とその接点33がリレーを構成する。図5の集中端子板30は合計7個のリレーを含む。これらを、その符号に−1乃至−7を付すことで区別する。接点33−1乃至33−7の一方の端子は全部共通の端子(出力コネクタ34の端子6)に接続され、他方の各端子は出力コネクタ34の別々の端子に接続されている。端子6が共通端子(コモン)となり、各接点33のオンオフは、ホールコンピュータから見れば、出力コネクタ34の端子1乃至5、7及び8のいずれかと端子6との導通の有無を意味する。なお、入力コネクタには接地(グランド)端子も含まれるが、図5ではその表示を省略している。
例えば、メイン基板10から入力コネクタ31の端子1にメダル投入信号(Lレベル)を受けると、当該信号によりリレーコイル32−1が磁力を発生し、接点33−1を引き寄せることで当該接点がオンになる。したがって、出力コネクタ34の端子1と端子6が導通する。これをホールコンピュータで検出することで、メダルが投入されたと判定することができる。
なお、図5では、リレーコイル32が駆動されたときにオンになる接点33の出力がホールコンピュータへ送られているが、本発明はこれに限定されず、オフになる接点33の出力が送られるようにしてもよい。ホールコンピュータは、リレーの接点のオン又はオフ信号のどちらも受けることができる。
図5に示すように、集中監視板30はリレーを用いた単純な構成であるために、多くの信号を中継することができなかった。図5の例では、最大7個のオンオフ信号を中継できるのみであり、伝達可能な情報量は7ビットであった。本発明の実施の形態に係る遊技機によれば、パルス信号を用いたシリアル伝送を行うことにより、リレーをそなえる従来の集中端子板を用いて、より多くの情報を伝達できるものである。パルス(pulse)とは、通常はある一定値を保っているものがある決まった時間の間だけ変化すること、あるいはそのように変化する電圧値のような信号のことであり、通常、その変化の期間は考慮の対象にしている時間間隔に比較して短いものである。パルス信号とは、一般的に、パルスをひとつ又は複数含む信号のことであり、パルス列と呼ぶこともできる。ひとつのパルスで1ビットの情報を伝送することができる。
図6に集中端子板を通じてホールコンピュータへ送信する信号のリストを示す。同図(a)は、図5の入力コネクタ31の端子1乃至7にそれぞれ割り当てられている信号のリストである。メダル投入信号〜外部信号出力4は従来のものと同じであるので、それらの説明は省略する。外部信号出力5は、セキュリティ信号を送るものであり、その形式はシリアル信号である。例えば、3ビットのシリアル信号を送るようにすれば7種類の情報を、4ビットのシリアル信号を送るようにすれば15種類の情報を送信することができる。先頭にヘッダを付加してもよい。
図6(b)は、外部信号出力5、つまりセキュリティ信号の内容と、その送信契機のリストである。この例では、セキュリティ信号として、ドア開放信号(ドアは扉130のことである、以下の説明において「ドア」と「扉」を同じ意味で用いる)、設定変更情報、投入エラー情報(E−1)、払い出しエラー情報(E−4)の4つがある。E−1,E−4はエラーの符号である。設定変更情報には、設定変更と設定参照がある。設定変更は、遊技機が設定値を変更するモードになったことを示すものであり、設定参照は、遊技機が現在の設定値を表示するモードになったことを示すものである。
上記セキュリティ信号は、それぞれ、発生のタイミングと解除のタイミングが規定されている。ドア開放情報であれば、扉開閉検知センサGSでドア開放を検知したときに発生し、ドアが閉鎖されたことを検知したときに解除され、設定変更情報であれば、設定変更開始時又は設定参照開始時(例えば、設定キースイッチがオンになったとき)に発生し、設定変更終了時又は設定参照終了時(例えば、設定キースイッチがオフになったとき)に解除され、投入エラー情報(E−1)であれば、例えば、メダルセンサS1とS2によりメダルが逆流した(メダルセンサS1とS2の検出順序が反対である)旨のメダル逆流エラーを検知したときに発生し、当該エラーが解除されたとき(例えば、図示しないリセットスイッチが操作されたとき)解除され、払出エラー情報(E−4)であれば、ホッパ81のメダル検出部82でメダル詰まりが生じた(例えばメダルを検知したままの状態が一定時間以上続いた)ことを示す払い出し異常エラー検知時に発生し、当該エラーが解除されたとき(例えば、図示しないリセットスイッチが操作されたとき)解除される。セキュリティ信号の発生は、例えば、その状態が発生したことを示すシリアルデータを送信することでホールコンピュータへ通知され、同じく解除は、例えば、その状態が解消したことを示すシリアルデータを送信することでホールコンピュータへ通知される。状態が変化したとき、発生・解除の通知は少なくとも1回は送信されなければならないが、本発明の実施の形態では、ホールコンピュータで確実に受信できるように、予め定められた回数(例えば3回)繰り返し送信される。
図7は、発明の実施の形態に係る遊技機の信号送信処理部10aのブロック図である。信号送信処理部10aは、例えば、メイン基板10のCPUから受けた、エラーなどの発生と解除のデータを予め定められた回数(3回)繰り返しバッファ(メモリ)に書き込み、そこに書き込まれたデータを順次送信するためのものである。信号送信処理部10aは、メイン基板10に設けられている。その一部の要素(例えば、発生データ書込部10a−1、解除データ書込部10a−2、送信部10a−4)はソフトウエア(プログラム)で実現される。
バッファ10a−3はメモリであり、書き込まれたデータを記憶するとともに、読み出しがあったときに書き込まれた順番でデータを出力するものである。バッファ10a−3は、典型的には、FIFOメモリである。FIFO(First In, First Out)メモリは、先入れ先出しを意味し、最初に入ってきたものを最初に出力し、次に入ってきたものは最初の出力が終わるまで待たせる、という記憶素子である。例えば、一方の端子が入力端となっていてここに書き込みデータが入力され、他方の端が出力端になっていてここから読み出しデータが出力される。FIFOメモリは公知であるので、その説明は省略する。
発生データ書込部10a−1は、エラーなどが発生した旨のデータをバッファ10a−3に書き込むためのものである。当該データは所定回数(例えば3回)繰り返し書き込まれる。
解除データ書込部10a−2は、エラーなどが解除された旨のデータをバッファ10a−3に書き込むためのものである。当該データは所定回数(例えば3回)繰り返し書き込まれる。
送信部10a−4は、所定時間ごとに繰り返しバッファ10a−3の内容を確認し、もしデータがあるときは当該データを読み出して集中端子板30へ送るためのものである。当該データは、集中端子板30を経由して図示しないホールコンピュータへ送信される。
タイマー10a−5は、送信部10a−4に前記所定時間を知らせるためのものである。
図8は、信号送信処理部10aの動作を説明するためのタイミングチャートを示す。同図において、Tはひとつのデータを書き込むために要する時間を示す。なお、図8(d)については、後に説明を加える。
図8の状態信号は、遊技機における当該事象を示す信号のことである。具体的には、図6(b)に示されたセキュリティ信号などであって、少なくとも次のものを含む。
・扉開閉検知センサGSの出力又はこれに基づきメイン基板10で生成する扉130の開放(発生)又は閉鎖(解除)を示す扉開放信号(情報)
・設定変更スイッチSW1の出力又はこれに基づきメイン基板10で生成する設定変更信号(設定変更開始(発生)/終了(解除)情報)
・設定変更スイッチSW2の出力又はこれに基づきメイン基板10で生成する設定変更信号(設定参照開始(発生)/終了(解除)情報)
・メダルセンサS1及びS2の出力に基づきメイン基板10で生成する投入エラー信号(発生/解除情報)
・メダル検出部82の出力に基づきメイン基板10で生成する払い出しエラー信号(発生/解除情報)
図8(a)は、状態信号が時間Tよりも短い時間(約0.5T)だけ発生した場合(状態信号の発生からその解除までの期間が時間Tよりも短い場合)において、信号送信処理部10aの発生データ書込部10a−1が行うデータの書き込みを示す。書き込まれたデータは、その順番で送信される。
時刻t1で状態信号が発生すると、その後直ちに当該状態に対応するデータが書き込まれる(t1〜t2)。図中の曲線の矢印はこのことを示す(以下同じ)。当該書き込みは予め定められた回数(3回)繰り返される(t2〜t3、t3〜t4)。グラフ中の数字は書き込み回数を示す。データ書き込みの間(t1とt2)の間に状態信号が解除されているが、解除のデータ書き込みはすぐには開始されない。そのことはいったん図示しないメモリに記憶される。そして、発生のデータ書き込みが完了すると(t4)、引き続いて、解除データ書込部10a−2により解除のデータ書き込みが開始される。図中の曲線の矢印はこのことを示す(以下同じ)。解除のデータ書き込みも所定回数繰り返される(t4〜t7)。
図8(b)は、状態信号が時間Tの所定回数倍(3倍)よりも短い時間だけ発生した場合を示す。図8(b)では、図8(a)よりも状態信号の発生期間が長い(約2.5T)。この場合も同様に、時刻t1で状態信号が発生すると、当該状態に対応するデータが3回繰り返し書き込みされる(t1〜t4)。データ書き込みの間(t3とt4)の間に状態信号が解除されているが、解除のデータ書き込みはすぐには開始されない。そのことはいったん図示しないメモリに記憶される。そして、発生のデータ書き込みが完了すると(t4)、引き続いて解除のデータ書き込みが開始される。解除のデータ書き込みも所定回数繰り返される(t4〜t7)。
図8(a)と(b)の例では、発生のデータ書き込みと解除のデータ書き込みの間には隙間がない。
図8(c)は、状態信号が時間Tの所定回数倍(3倍)よりも長い時間(約4T)発生した場合を示す。この場合は、時刻t1で状態信号が発生すると、当該状態に対応するデータが3回繰り返し書き込みされる(t1〜t4)。そして、データ書き込みは完了する。その後(t5)で状態信号が解除されると、書き込みは行われていないので当該解除のデータ書き込みがすぐに開始される(t5〜t8)。
図9(a)は、状態信号が時間Tよりも短い時間(約0.5T)だけ発生し、その発生の書き込み中に状態信号が解除されるとともに、さらに状態信号が発生した場合を示す。同図に示すように、発生、解除、発生、解除の順番でそれぞれ3回づつ書き込みが行われる。この例では、発生、解除、発生、解除が3回の書き込み期間よりも短い間隔で発生しているので、その書き込みの間(t1〜t13)において書き込みの行われないタイミングはなく、連続して書き込みが行われている。
図9(b)は、解除信号の書き込み中(t4〜t7)において、状態信号が発生した(t6)場合を示す。発生、解除、発生の順番にそれぞれ3回づつ書き込みが行われ(t1〜t10)、それが終了してから、解除を受けてその書き込みが3回行われる(t11〜)。この例では、t6の発生とt10の解除の間が3回の書き込み期間よりも長いので、書き込みの行われていないタイミング(t10〜t11)が存在している。
図9(c)は、発生の3回の書き込みが行われ、それが終了したその瞬間(t4)に状態信号が解除され、その書き込みが3回行われる(t4〜t7)場合を示す。この例では、発生(t1〜t4)と解除(t4〜t7)は連続していて、書き込みの行われないタイミングはない。
図10は、複数の状態信号がほぼ同時に発生した場合のタイミングチャートを示す。これは、例えば、メダル逆流エラーが発生してその書き込みを行っている最中に、ドア開放を検知したような場合である。図10において、状態信号(その1)がメダル逆流エラーに対応し、状態信号(その2)がドア開放に対応する。
図10(a)は、状態信号(その1)が時間Tよりも短い時間(約0.5T)だけ発生し、さらに、その解除の書き込みの最中に状態信号(その2)が発生した場合を示す。この場合、状態信号(その2)の発生タイミングにおいて、状態信号(その1)の解除の書き込みが行われているので、それが終了してから状態信号(その2)の書き込みが行われる。
図10(b)は、状態信号(その1)が発生し、それが解除されるより前に、さらに、状態信号(その2)が発生した場合を示す。この例では、状態信号(その1)の発生、状態信号(その2)の発生、状態信号(その1)の解除、状態信号(その2)の解除という順番になっていて、書き込み処理もその順番に対応して実行される。
図11は、図8(a)〜(c)に示すデータ書き込みを行うための処理フローチャートを示す。
S1:状態信号を監視する。状態信号は、扉開閉検知センサGSの出力に基づくドア開放信号、設定変更スイッチSW1の出力に基づく設定変更信号、設定参照スイッチSW2の出力に基づく設定参照信号、メダルセンサS1及びS2の出力に基づくメダル逆流エラー信号、及び、メダル検出部82の出力に基づく払い出し異常エラー信号を含む。例えば、メダルセンサS1とS2の検出順序が通常と逆であるときメダル逆流エラーとなり、メダル検出部82がメダルを一定時間以上連続して検出しているとき払い出し異常エラーとなる。
S2:状態信号が変化したかどうか判定する。状態の変化には、当該状態の発生とその解除の2つがある。
S3:変化の種類を判定する。発生であればS4a〜S7aの処理を実行し、解除であればS9〜S11、S4b〜S7bの処理を実行する。
S4a:書き込み回数をゼロにセットする。
S5a:変化した状態信号の意味する状態が発生した旨のデータ(発生信号:第1のデータ)の書き込みを開始する。前述のように、発生信号はシリアルデータであるが、バッファ10a−3にはパラレルデータとして書き込むようにしてもよい。1回の書き込みを完了したとき、書き込み回数を+1する。なお、図8において信号出力に表示されている数字は書き込み回数を意味する。
S6a:書き込み回数が予め定められた回数(例えば3回)に達したかどうか判定する。回数が3回未満であれば、S5aの処理を繰り返す。
S7a:書き込み回数が3回になったら、発生信号の書き込みを停止する。そして、S1の処理に戻る。
S9:S3において変化が解除であるとき、前記状態信号の意味する状態が発生した旨のデータ(第1のデータ)の書き込みを監視する。例えば、メイン基板10のCPUからの出力やバッファ10a−3の入力端を監視する。
S10:第1のデータの書き込みがされているかどうか判定する。例えば、書き込みされているとき、バッファ10a−3のデータの入力端の電圧が変化するが、書き込みされていないときはL又はHのままである。信号レベルが一定時間L又はHのままであれば第1のデータが書き込みされていないと判定し、一定時間にH又はLレベルの変化が生じているとき第1のデータが書き込みされていると判定する。
S11:第1のデータが書き込みされているとき(S10でYES)、予め定められた時間待機し、その後S10の処理を繰り返す。例えば、時間Tあるいはその整数倍(2,3,4、・・・)の時間待機し、再びS10の処理を実行する。
S10で第1のデータが書き込みされていないと判定したとき(S10でNO)、S4b〜S7bを実行する。これらの処理は、S4a〜S7aとほぼ同じであるのでその説明は省略する。
図12は、図11の処理で書き込んだデータを読み出して送信するための処理フローチャートを示す。
S12:送信部10a−4(メイン基板10のCPUで兼用してもよい)が、タイマー10a−5の出力を読み込む。
S13:タイマー10a−5の出力に基づき所定時間経過したかどうか判断する。S16のリセットにより、タイマー10a−5は前回の送信処理からの時間を示すので、前記所定時間を調整することで所望の間隔で図12の処理を実行させることができる。
S14:所定時間経過したとき(S13でYES)、バッファ10a−3からデータを読み出す。
S15:読み出したデータを送信する。
S16:タイマー10a−5をリセットする。
S12〜S16の処理を繰り返すことで、書き込まれたデータがその順番で読み出され、集中端子板30を経由して外部へ送信される。
S12〜S16の処理が一回実行されると、ひとつのデータが送信される。3回繰り返し実行されると3つのデータが書き込まれた順番で(例えば、図8の1,2,3のデータがこの順番で)送信される。ひとつのデータは、前述のように例えば3ビット、4ビット
のシリアルデータである。なお、図12の処理において、所定回数(例えば3回)続けてデータを送信するようにしてもよい。
発明の実施の形態によれば、エラー状態が発生した旨の信号などを集中端子板を通じて外部へ送信する際に、エラーの発生と解除のデータを予め定められた回数に到達するまで繰り返しバッファに書き込み、書き込まれたデータを順次送信するようにしたので、集中端子板からホールコンピュータへの情報の伝達を確実に行うことができる。
したがって、ホール側のエラー情報の見落とし等を減少できるため、不正行為が発見し易くなり、ホールのセキュリティが向上する。
なお、遊技機におけるエラー発生の報知は、通常は、予め定められたリセット操作により直ちに解除されるが、状態信号がエラーを意味する場合に、データの書き込みと同様に、データ書き込みの3回の繰り返しの間(t1〜t4)において当該エラーが解除されないようにしてもよい。エラー発生の報知は、例えば、液晶表示装置LCDにエラーメッセージを表示すること、スピーカから音響を流すこと、照明(LED)を点滅させることなどにより行われる。図8(d)は、その説明図(タイミングチャート)である。図8(a)や(b)のように、エラーの発生がデータ書き込みの3回の繰り返し期間(3T)よりも短い場合でも、当該エラーは期間3Tの間は維持されるようにしてもよい。すなわち、解除操作によっても期間3Tの間はエラーが解除されず、期間3T経過後に解除される。
図13は、図8(d)に示すエラー発生・解除を行うための処理フローチャートを示す。
S20:エラー信号を監視する。エラー信号は、メダル逆流エラーや払い出し異常エラーを含む。
S21:エラー発生時(S21でYES)、S22〜S25の処理を実行する。
S22:回数をゼロにセットする。
S23:エラー報知を開始する。図8の期間Tの間継続してエラーを報知することを1回と数える。回数を+1とする。エラー発生の報知は、例えば、液晶表示装置LCDにエラーメッセージを表示すること、スピーカから音響を流すこと、照明(LED)を点滅させることなどにより行われる。
S24:エラー報知の回数が予め定められた回数(例えば3回)に達したかどうか判定する。回数が3回未満であれば、S23の処理を繰り返す。エラー報知の回数は、例えば次のように定義される。
・図8の期間Tの間継続して、液晶表示装置LCDにエラーメッセージを表示すること、スピーカから音響を流すこと、照明(LED)を点滅させること、をそれぞれ1回とする。
・液晶表示装置LCDに一定時間エラーメッセージを表示し、当該時間を経過後は当該メッセージを消去する場合において、エラーメッセージを表示してからそれを消去することまでを1回とする。
・遊技機で行うエラー報知が、解除操作(リセット操作)で解除されるとして、エラー報知を行ってから解除されるまでを1回とする。
・スピーカから特別な音響(サイレンのような、遊技時の効果音と明らかに異なる音響)を一定時間発生する場合において、当該音響の発生から停止までを1回とする。
・照明(LED)を一定時間繰り返し点滅させる場合において、点滅の開始から終了までを1回とする。
エラー報知については、要するに、数秒間や数分間で1回の報知が行われること(所定の時間が経過することで自動的に終了する)として、これを予め定められた回数繰り返すようにしてよい。
S25:エラー報知の回数が3回になったら、それを停止する。そして、S20の処理に戻る。
上記のようにすれば、エラー報知を予め定められた時間継続させるようにしたので、ホール店員は当該エラーを見逃すことが少なくなる。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
前扉を閉めた状態を示すスロットマシンの正面図である。 前扉を180度開いた状態を示すスロットマシンの正面図である。 スロットマシンのブロック図である。 設定変更処理のフローチャートである。 集中端子板のブロック図である。 発明の実施の形態に係る集中端子板信号一覧と信号送信契機の一覧である。 発明の実施の形態に係る信号送信処理部のブロック図である。 発明の実施の形態に係るデータ書き込みを説明するためのタイミングチャートである。 発明の実施の形態に係るデータ書き込みを説明するための他のタイミングチャートである。 発明の実施の形態に係るデータ書き込みを説明するための他のタイミングチャートである。 発明の実施の形態に係る信号送信処理(バッファへの書き込み)のフローチャートである。 発明の実施の形態に係る信号送信処理(バッファからの読み出し)のフローチャートである。 発明の実施の形態に係るエラー処理のフローチャートである。
符号の説明
10 メイン基板(処理部)
10a 信号送信処理部
30 集中端子版
82 メダル検出部(第3センサ)
GS 扉開閉検知センサ(第1センサ)
S1、S2 メダルセンサ(第2センサ)
SW1 設定変更スイッチ(第1スイッチ)
SW2 設定参照スイッチ(第2スイッチ)

Claims (2)

  1. 遊技に関する処理を行う処理部と、
    前記処理部の出力信号により駆動されるリレーを含む集中端子板と、
    遊技機に設けられた扉の開放及び閉鎖を検知する第1センサ、前記遊技に関する処理に係る設定を変更するための第1スイッチ、前記遊技に関する処理に係る現在の設定を参照するための第2スイッチ、遊技機への遊技媒体の投入を検知する第2センサ、及び、遊技機からの遊技媒体の払い出しを検知する第3センサのうちの少なくともいずれかと、を備える遊技機において、
    前記処理部は、データを格納するバッファを含み、
    前記処理部は、
    遊技機における予め定められた状態の発生又は解除を示す状態信号であって、前記第1センサの出力に基づく前記扉の開放の発生又はその解除を示す扉開放信号、前記第1スイッチの出力に基づく前記設定の変更の発生又はその解除を示す設定変更信号、前記第2スイッチの出力に基づく前記設定の参照の発生又はその解除を示す設定参照信号、前記第2センサの出力に基づく前記遊技媒体の投入に係るエラーの発生又はその解除を示す遊技媒体投入エラー信号、及び、前記第3センサの出力に基づく前記遊技媒体の払い出しに係るエラーの発生又はその解除を示す遊技媒体払い出しエラー信号のうちの少なくともいずれかを含む状態信号を監視し、
    前記状態信号が変化したと判定したときに、前記状態が発生したのかそれとも解除されたのかを判定し、
    前記状態が発生したと判定したとき、前記状態が発生した旨の第1のデータを前記バッファに書き込み、前記第1のデータの書き込み回数を計数し、前記第1のデータの書き込み回数が予め定められた回数に到達するまで、前記第1のデータの書き込みを繰り返し、
    前記状態が解除されたと判定したとき、前記第1のデータの前記バッファへの書き込みを行っているかどうか判定し、前記第1のデータの書き込みを行っていないとき、前記状態が解除された旨の第2のデータを前記バッファに書き込み、前記第2のデータの書き込み回数を計数し、前記第2のデータの書き込み回数が予め定められた回数に到達するまで、前記第2のデータの書き込みを繰り返し、前記第1のデータの書き込みを行っているとき、前記第2のデータの書き込みを待機し、
    予め定められた時間間隔で前記バッファの内容を確認し、前記バッファにデータが書き込まれているときは、前記バッファに書き込まれているデータを読み出すとともに、読み出された当該データに従って前記集中端子板のリレーを駆動することを特徴とする遊技機。
  2. 前記処理部は、
    前記第2センサの出力に基づく前記遊技媒体の投入に係る遊技媒体投入エラー信号、又は、前記第3センサの出力に基づく前記遊技媒体の払い出しに係る遊技媒体払い出しエラー信号を含むエラー信号に基づきエラーが発生したと判定したとき、前記エラーの報知を行い、前記エラーの報知の回数を計数し、前記エラーの報知の回数が予め定められた回数に到達するまで前記エラーの報知を繰り返す、ことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
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