JP2009285163A - ドーム状化粧料保持容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 固形化粧料表層部剥離片が飛散する事態やドーム状膨出部が中皿付きドーム状化粧料から分離する事態を有効に回避し得るドーム状化粧料保持容器を提供する。
【解決手段】 基部12a及びこの基部12aの上端から上側に向けてドーム状に膨出するドーム状膨出部12bからなる固形化粧料であるドーム状化粧料12と、上側に向けて開放されドーム状化粧料12における基部12aを保持する保持部2aを有する容器本体2とを備えたドーム状化粧料保持容器であって、保持部2aによって保持された基部12aの周縁領域からドーム状膨出部12bの裾野領域を周方向の全体に亘って覆うようにドーム状膨出部12b側に向けて突出する環状弾性突出壁4が設けられており、この環状弾性突出壁4は、ドーム状膨出部12bの裾野領域に対し周方向の全体に亘って接着する環状接近部4aを有している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ファンデーション、アイカラー、頬紅その他の固形化粧料であってドーム状に膨出するドーム状膨出部を有するドーム状化粧料を保持してなるドーム状化粧料保持容器に関する。
従来より、例えば中皿及びこの中皿内に充填される固形化粧料を有する中皿付き固形化粧料と、中皿付き固形化粧料における中皿を保持する保持部を有する容器本体と、中皿及び保持部の間に介在され容器本体から中皿付き固形化粧料への衝撃の伝達を緩和する環状緩衝部材とを備えた固形化粧料保持容器が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
実開昭58−167607号公報
ところで、近年における消費の個性化、多様化の進展に伴い、従来のような単に中皿内に充填されただけの固形化粧料の代わりに、中皿内に充填される基部及び基部上端から上側に向けてドーム状に膨出するドーム状膨出部からなる中皿付きドーム状化粧料が使用されてきている。
このような中皿付きドーム状化粧料を保持してなるドーム状化粧料保持容器によれば、使用者はドーム状化粧料を保持した状態の容器本体をグリップとして握ることによりドーム状膨出部に係る固形化粧料を化粧すべき箇所に直接塗布することが可能である。
しかしながら、このようなドーム状化粧料保持容器にあっては、ドーム状化粧料のうち基部が保持部によって拘束されているのに対しドーム状膨出部は何ら拘束されていないことから、容器本体が落下時の衝撃、運搬時の振動その他の外的衝撃を受けることにより、基部及びドーム状膨出部の境界面付近に係る固形化粧料表層部が局所的に剥離してしまうという問題点がある。
すなわち、基部及びドーム状膨出部の境界面付近に係る固形化粧料表層部の局所的な剥離は、基部及びドーム状膨出部の境界面付近に係る固形化粧料表層部剥離片が飛散する事態を招いてしまい、バッグ内等を汚すこととなる。
そこで、本発明の課題は、固形化粧料表層部剥離片が飛散する事態を有効に回避することができるドーム状化粧料保持容器を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係るドーム状化粧料保持容器は、基部及びこの基部の上端から上側に向けてドーム状に膨出するドーム状膨出部からなる固形化粧料であるドーム状化粧料と、上側に向けて開放されドーム状化粧料における基部を保持する保持部を有する容器本体とを備えたドーム状化粧料保持容器であって、保持部によって保持された基部の周縁領域からドーム状膨出部の裾野領域を周方向の全体に亘って覆うようにドーム状膨出部側に向けて突出する環状弾性突出壁が設けられており、この環状弾性突出壁は、ドーム状膨出部の裾野領域に対し周方向の全体に亘って当接又は近接する環状接近部を有していることを特徴としている。
このような本発明に係るドーム状化粧料保持容器にあっては、固形化粧料表層部の局所的な剥離があり得るドーム状膨出部の裾野領域を周方向の全体に亘って覆うように基部の周縁領域からドーム状膨出部側に向けて突出する環状弾性突出壁を備え、しかも、この環状弾性突出壁がドーム状膨出部の裾野領域に対し周方向の全体に亘って当接又は近接する環状接近部を有するものとして構成されている。
したがって、このような本発明に係るドーム状化粧料保持容器によれば、外的衝撃により固形化粧料表層部の局所的な剥離が発生した場合でも、固形化粧料表層部剥離片を環状弾性突出壁の内周部及びドーム状膨出部の外周部の間に封じ込めることが可能となり、その結果、固形化粧料表層部剥離片が飛散する事態を有効に回避することが可能となる。
このような技術的手段において、外的衝撃により境界面付近での亀裂や割れが発生した場合でもドーム状膨出部に係る固形化粧料を化粧すべき箇所に直接塗布するという本来的な機能を維持するという観点からすれば、ドーム状膨出部の裾野領域が先細りのテーパ形状を有するものとして形成されている場合において、環状弾性突出壁は、ドーム状膨出部が離脱できない程度の剛性を有していることが好ましい。
また、部品点数及び組み立て工数の低減を図るという観点からすれば、保持部が内周部及び底部を有するものとして形成されており、基部の外周部及び保持部の内周部の間に介在され容器本体からドーム状化粧料への衝撃の伝達を緩和する環状緩衝部材を備えたものである場合において、環状弾性突出壁は、環状緩衝部材と一体成形されたものとして環状緩衝部材の上端部から突出するものであることが好ましい。
さらに、環状弾性突出壁の外側にも環状弾性突出壁と同様な機能を発揮し得る技術的手段を具備するようにして、固形化粧料表層部剥離片の飛散防止効果を担保しようとする観点からすれば、容器本体に対しドーム状膨出部を覆うように装着されるキャップを有する場合において、キャップは、容器本体への装着時、環状弾性突出壁より外側においてこの容器本体の上端部に対し周方向の全体に亘って当接又は近接する環状接近部を有していることが好ましい。
本発明に係るドーム状化粧料保持容器によれば、環状弾性突出壁の内周部及びドーム状膨出部の外周部の間に封じ込められることになり、固形化粧料表層部剥離片が飛散する事態は有効に回避されることになる。
以下、添付図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。
◎実施の形態1
図1は本発明の実施の形態1に係るドーム状化粧料保持容器の全体構成を示す断面図(キャップ非装着時)、図2は同ドーム状化粧料保持容器の部分構成を示す断面図、図3は同ドーム状化粧料保持容器の外観構成を示す側面図、図4は同ドーム状化粧料保持容器における環状緩衝部材の外観構成を示す平面図、図5は同ドーム状化粧料保持容器における環状緩衝部材の外観構成を示す側面図、図6は同ドーム状化粧料保持容器の全体構成を示す断面図(キャップ装着時)、図7は同ドーム状化粧料保持容器の外観構成を示す側面図である。
なお、ここでは、中皿を有するタイプのドーム状化粧料を保持する場合について説明するが、これに限られるものではなく、中皿を有しないタイプのドーム状化粧料を保持する場合でも、以下の説明が妥当する。
この実施の形態1において、ドーム状化粧料保持容器は、例えばファンデーション、アイカラー、頬紅その他の固形化粧料であってドーム状に膨出するドーム状膨出部を有するドーム状化粧料を保持してなるものとして構成されている。
具体的には、このドーム状化粧料保持容器は、図6に示すように、中皿付きドーム状化粧料1と、容器本体2と、環状緩衝部材3と、環状弾性突出壁4と、キャップ5とを備えたものとして構成されている(図7参照)。
以下、これらの各構成要素についてさらに詳細に説明する。
(1)中皿付きドーム状化粧料1
中皿付きドーム状化粧料1は、図1及び図2に示すように、外周面を有する中皿11と、ドーム状化粧料12とからなっている(図3参照)。
そして、ドーム状化粧料12は、これらの図に示すように、固形化粧料であって、中皿11内に充填され固着された基部12aと、この基部12a上端から上側に向けてドーム状に膨出し裾野領域が先細りのテーパ形状を呈するものとして形成されたドーム状膨出部12bとからなっている。
ここで、中皿11としては、樹脂製、金属製(例えばアルミ製やブリキ製等)などの別を問わず適宜選定しても差し支えないが、温度や湿度等の外的環境変化の影響を受けにくくするという観点からすれば、ねじりやそりが発生しないような剛性を持った材料を用いることが好ましい。
(2)容器本体2
容器本体2は、図1及び図2に示すように、中皿付きドーム状化粧料1における中皿11に係る部分を保持する保持部2aを有するものとして構成されている(図3参照)。
そして、保持部2aは、これらの図に示すように、上側に向けて開放された皿状凹部であり、内周面及び底面を有するものとして構成されている。
ここで、容器本体2としては、中皿付きドーム状化粧料1における中皿11に係る部分を保持する保持部2aを有するものであればよく、ABS樹脂、AS樹脂、PCTA樹脂、PP樹脂等、公知材料の中から適宜選定してもよいが、温度や湿度等の外的環境変化の影響を受けにくくするという観点からすれば、ねじりやそりが発生しないような剛性を持った材料を用いることが好ましい。
具体的には、容器本体2は、図1に示すように、有頂筒状に形成され頂部に保持部2aが形成された上側容器本体21と、有底筒状に形成され上側容器本体21の下側部分21bが上側部分21a内に嵌装される下側容器本体22とからなっている(図3参照)。
ここで、下側容器本体22は、同図に示すように、その内周面から内側に突出し、かつ、軸線方向に延びる突条22aを周方向に複数有している。これは、上側容器本体21の下側部分21bを下側容器本体22の上側部分21a内に嵌装するに当たって、組み付け後に側容器本体2及び下側容器本体22間に働く結合力を失わない限度で、組み付けの際に過剰な負荷を生じないようにしたものである。
また、下側容器本体22は、同図に示すように、その外周部が下側に向かって末広がりの形状に形成されており、このような外周部を使用者がグリップとして握ることによりドーム状膨出部12bに係る固形化粧料を化粧すべき箇所に直接塗布することが可能となっている(図3参照)。
なお、下側容器本体22においては、末広がりの外周形状を厚肉成形品として実現した場合のひけや重量化等の不都合を回避するため、図1に示すような肉抜き空間22bが設けられている。
上側容器本体21は、図6に示すように、外周部にキャップ5内周部のメネジ5aが螺着するオネジ2bが形成された上側部分21aと、外径寸法が上側部分21aに比して小さい下側部分21bと、上側部分21a及び下側部分21bの境目である段部21cとを有している(図7参照)。 図6によれば、上側容器本体21及び下側容器本体22を組み付ける際、上側容器本体21の段部21cが下側容器本体22の上端部に当接するようになっており、これにより上側容器本体21は下側容器本体22に対して軸線方向に位置決めされる。
(3)環状緩衝部材3
環状緩衝部材3は、図1及び図2に示すように、切れ目のない連続的な環状に形成された環状緩衝部材3であって中皿11の外周部及び保持部2aの内周面の間に介在されたものとして構成されており、容器本体2から中皿付きドーム状化粧料1への衝撃の伝達を緩和する役割を果たす(図3、図4及び図5参照)。
ここで、環状緩衝部材3には、容器本体2が受けた外的衝撃を緩和することが可能な材料であれば弾性材料及び塑性材料のうちの何れを用いても差し支えなく、例えば、ポリウレタン樹脂、ポリエチレン樹脂、シリコ−ン樹脂、合成ゴム等、公知材料の中から適宜選定することが可能である。また、環状緩衝部材3は、その構成としても、連続的な環状に形成された環状緩衝部材3に限られず、適宜間隔で配された複数の緩衝部材からなり間欠的な環状に形成された環状緩衝部材3等を用いてもよい。
(4)環状弾性突出壁4
環状弾性突出壁4は、図1及び図2に示すように、環状緩衝部材3と一体成形されたものとして環状緩衝部材3の上端部からドーム状膨出部12bの裾野領域を周方向の全体に亘って覆うようにドーム状膨出部12b側に向けて突出するものとして構成されている(図3、図4及び図5参照)。この環状弾性突出壁4は、これらの図に示すように、ドーム状膨出部12bの裾野領域に対し周方向の全体に亘って当接する環状接近部4aを有するものとして構成されている。
このような環状弾性突出壁4により、外的衝撃により基部12a及びドーム状膨出部12bの境界面付近に係る固形化粧料表層部の局所的な剥離が発生した場合でも、固形化粧料表層部剥離片を環状弾性突出壁4の内周部及びドーム状膨出部12bの外周部の間に封じ込めることが可能となっており、これにより、固形化粧料表層部剥離片が飛散する事態を有効に回避することが可能となっている。
ここで、環状弾性突出壁4は、固形化粧料表層部の局所的な剥離が発生した場合に当該固形化粧料表層部剥離片を環状弾性突出壁4の内周部及びドーム状膨出部12bの外周部の間に封じ込めることが可能な材料を用いればよく、例えば、ポリウレタン樹脂、ポリエチレン樹脂、シリコ−ン樹脂、合成ゴム等、公知材料の中から適宜選定することが可能である。
また、環状弾性突出壁4は、環状緩衝部材3と別体として構成されていてもよい。環状弾性突出壁4を環状緩衝部材3から別体とする場合、環状緩衝部材3に対し環状弾性突出壁4を係止する方法には、凹凸による嵌合、接着剤による接着等、公知の方法の中から適宜選定することが可能である。
この実施の形態における環状弾性突出壁4は、図2に破線として示すように、内側にドーム状膨出部12bが存在しないとした場合において、その内周面の輪郭がドーム状膨出部12bの裾野領域であるドーム状化粧料12の外周面の輪郭から内側に入った線形を描くように形成されている。
また、環状弾性突出壁4は、図1及び図2に示すように、基端側に環状緩衝部材3の外周面から外側に向けて突出する外向き突出部4bを有すると共に、この外向き突出部4bの分だけ環状接近部4aの背後側が厚肉に形成されている。しかも、これらの図に示すように、この外向き突出部4bの下側が上側容器本体21の上端部によって押し上げられるようになっている。さらに、環状弾性突出壁4は、これらの図に示すように、その内周面及び外周面の何れもが僅かに外側に凸となるように湾曲した形状を有している。
このような環状弾性突出壁4により、実際には内側に存在するドーム状膨出部12bの裾野領域であるドーム状化粧料12の外周面に対する環状接近部4aによる当接力を大きくすることができ、ドーム状膨出部12bの成形精度に起因する外形形状のバラツキが環状接近部4aによる当接に与える不具合を少なくすることができる。
ところで、本実施の形態における環状弾性突出壁4は、先細りのテーパ形状を呈するものとして形成されたドーム状膨出部12bの裾野領域を周方向の全体に亘って覆っており、しかも、ドーム状膨出部12bが離脱できない程度の剛性を有している。
このような環状弾性突出壁4により、外的衝撃により境界面付近での亀裂や割れが発生した場合でも、ドーム状膨出部12bが環状弾性突出壁4の内側空間を通過して離脱する事態を回避することが可能となっており、その結果、ドーム状膨出部に係る固形化粧料を化粧すべき箇所に直接塗布するという本来的な機能を維持することが可能となっている。
(5)キャップ5
キャップ5は、図6に示すように、内周部にメネジ5aを有し、容器本体2に対しドーム状膨出部12bを覆うようにメネジ5a及びオネジ2bの螺合により装着されるものとして構成されており、運搬時や保管時に容器本体2によって保持されたドーム状化粧料12を保護する役割を果たす。
このキャップ5は、同図に示すように、容器本体2への装着時、環状弾性突出壁4より外側においてこの容器本体2の上端部に対し周方向の全体に亘って当接又は近接する環状接近部5bを有するものとして構成されている。
このようなキャップ5により、環状弾性突出壁4の外側にも環状弾性突出壁4と同様な機能を発揮し得る技術的手段を具備することが可能となっており、これにより、固形化粧料表層部剥離片の飛散防止効果を担保することが可能となっている。
なお、環状弾性突出壁4の不動化及び安定化を図るには、キャップ5として、容器本体2への装着時、環状弾性突出壁4に対し上側から当接する当接部を具備したものを採用することが有効な場合もあり得る(図示外)。
この実施の形態1において、キャップ5としては、容器本体2に対しドーム状膨出部12bを覆うように装着されるものであればよく、ABS樹脂、AS樹脂、PCTA樹脂、PP樹脂等、公知材料の中から適宜選定してもよいが、温度や湿度等の外的環境変化の影響を受けにくくするという観点からすれば、ねじりやそりが発生しないような剛性を持った材料を用いることが好ましい。
上記したように、この実施の形態1に係るドーム状化粧料保持容器にあっては、固形化粧料表層部の局所的な剥離があり得るドーム状膨出部12bの裾野領域を周方向の全体に亘って覆うように環状緩衝部材3の上端部である基部12aの周縁領域からドーム状膨出部12b側に向けて突出する環状弾性突出壁4を備えており、しかも、この環状弾性突出壁4がドーム状膨出部12bの裾野領域に対し周方向の全体に亘って当接する環状接近部4aを有するものとして構成されている。
したがって、このようなドーム状化粧料保持容器によれば、外的衝撃により固形化粧料表層部の局所的な剥離が発生した場合でも、固形化粧料表層部剥離片を環状弾性突出壁4の内周部及びドーム状膨出部12bの外周部の間に封じ込めることが可能となっており、その結果、固形化粧料表層部剥離片が飛散する事態を有効に回避することが可能となっている。
◎実施の形態2
図8は本発明の実施の形態2に係るドーム状化粧料保持容器の全体構成を示す断面図(キャップ5非装着時)、図9は同ドーム状化粧料保持容器の部分構成を示す断面図である。なお、実施の形態1と同様な構成要素については、実施の形態1と同様な符号を付して、ここでは、その詳細な説明を省略する。
この実施の形態2に係るドーム状化粧料保持容器の基本的構成は、これらの図に示すように、実施の形態1と略同様であるが、実施の形態1と異なり、中皿11の外周部及び保持部2aの内周面の間に環状緩衝部材3を有しないことに起因して、環状緩衝部材3の上端部から突出する環状弾性突出壁4に代えて、容器本体2の部分である保持部2aの周縁領域から突出する環状弾性突出壁104を有している。そして、このような環状弾性突出壁104は、これらの図に示すように、実施の形態1と同様、ドーム状膨出部12bの裾野領域に対し周方向の全体に亘って当接する環状接近部104aを有するものとして構成されている。
ここで、容器本体2の部分である基部12aの周縁領域には、周方向の全体に亘って延びる環状の溝2cが設けられており、環状弾性突出壁104には、周方向の全体に亘って延びるように下端部から下側に向けて突出する環状の下向き突出部104bが設けられており、この環状の下向き突出部104bの環状の溝2cへの嵌合により容器本体2に対し環状弾性突出壁104が固着されている。
このように、この実施の形態2に係るドーム状化粧料保持容器にあっても、実施の形態1と同様、固形化粧料表層部の局所的な剥離があり得るドーム状膨出部12bの裾野領域を周方向の全体に亘って覆うように容器本体2の部分である基部12aの周縁領域からドーム状膨出部12b側に向けて突出する環状弾性突出壁104を備えており、しかも、この環状弾性突出壁104がドーム状膨出部12bの裾野領域に対し周方向の全体に亘って当接する環状接近部104aを有するものとして構成されている。
したがって、このようなドーム状化粧料保持容器によっても、外的衝撃により固形化粧料表層部の局所的な剥離が発生した場合において、固形化粧料表層部剥離片を環状弾性突出壁104の内周部及びドーム状膨出部12bの外周部の間に封じ込めることが可能となっており、その結果、固形化粧料表層部剥離片が飛散する事態を有効に回避することが可能となっている。
◎実施の形態3
図10は本発明の実施の形態3に係るドーム状化粧料保持容器の全体構成を示す断面図(キャップ5非装着時)、図11は同ドーム状化粧料保持容器の部分構成を示す断面図である。なお、実施の形態1と同様な構成要素については、実施の形態1と同様な符号を付して、ここでは、その詳細な説明を省略する。
この実施の形態3に係るドーム状化粧料保持容器の基本的構成は、これらの図に示すように、実施の形態1と略同様であるが、実施の形態1と異なり、中皿11、基部12a及びドーム状膨出部12bからなる中皿付きドーム状化粧料1に代えて、中皿11、基部12a及び裾野領域において周方向の全体に亘って凹状に窪ませた凹部を有するドーム状膨出部112bからなる中皿付きドーム状化粧料101を有している。
また、この実施の形態3では、ドーム状膨出部12bの裾野領域に対し周方向の全体に亘って当接する環状接近部4aを有する環状弾性突出壁4に代えて、ドーム状膨出部112bの裾野領域に対し周方向の全体に亘って近接する環状接近部114aを有する環状弾性突出壁114を有している。
このように、この実施の形態3に係るドーム状化粧料保持容器にあっても、実施の形態1と同様、固形化粧料表層部の局所的な剥離があり得るドーム状膨出部112bの裾野領域を周方向の全体に亘って覆うように容器本体2の部分である基部12aの周縁領域からドーム状膨出部112b側に向けて突出する環状弾性突出壁114を備えており、しかも、この環状弾性突出壁114がドーム状膨出部112bの裾野領域に対し周方向の全体に亘って近接する環状接近部114aを有するものとして構成されている。
したがって、このようなドーム状化粧料保持容器によっても、外的衝撃により固形化粧料表層部の局所的な剥離が発生した場合において、固形化粧料表層部剥離片を環状弾性突出壁114の内周部及びドーム状膨出部112bの外周部の間に封じ込めることが可能となっており、その結果、固形化粧料表層部剥離片が飛散する事態を有効に回避することが可能となっている。
本発明の実施の形態1に係るドーム状化粧料保持容器の全体構成を示す断面図(キャップ非装着時)である。 同ドーム状化粧料保持容器の部分構成を示す断面図である。 同ドーム状化粧料保持容器の外観構成を示す側面図である。 同ドーム状化粧料保持容器における環状緩衝部材の外観構成を示す平面図である。 同ドーム状化粧料保持容器における環状緩衝部材の外観構成を示す側面図である。 同ドーム状化粧料保持容器の全体構成を示す断面図(キャップ装着時)である。 同ドーム状化粧料保持容器の外観構成を示す側面図である。 本発明の実施の形態2に係るドーム状化粧料保持容器の全体構成を示す断面図(キャップ非装着時)である。 同ドーム状化粧料保持容器の部分構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態3に係るドーム状化粧料保持容器の全体構成を示す断面図(キャップ非装着時)である。 同ドーム状化粧料保持容器の部分構成を示す断面図である。
符号の説明
1 中皿付きドーム状化粧料
2 容器本体
2a 保持部
2b オネジ
2c 溝
3 環状緩衝部材
4 環状弾性突出壁
4a 環状接近部
4b 外向き突出部
5 キャップ
5a メネジ
5b 環状接近部
11 中皿
12 ドーム状化粧料
12a 基部
12b ドーム状膨出部
21 上側容器本体
21a 上側部分
21b 下側部分
21c 段部
22 下側容器本体
22a 突条
22b 肉抜き空間
101 中皿付きドーム状化粧料
104 環状弾性突出壁
104a 環状接近部
104b 下向き突出部
112b ドーム状膨出部
114 環状弾性突出壁
114a 環状接近部

Claims (4)

  1. 基部及びこの基部の上端から上側に向けてドーム状に膨出するドーム状膨出部からなる固形化粧料であるドーム状化粧料と、
    上側に向けて開放されドーム状化粧料における基部を保持する保持部を有する容器本体とを備えたドーム状化粧料保持容器であって、
    前記保持部によって保持された前記基部の周縁領域から前記ドーム状膨出部の裾野領域を周方向の全体に亘って覆うようにドーム状膨出部側に向けて突出する環状弾性突出壁が設けられており、
    この環状弾性突出壁は、前記ドーム状膨出部の裾野領域に対し周方向の全体に亘って当接又は近接する環状接近部を有していることを特徴とする、
    ドーム状化粧料保持容器。
  2. 前記ドーム状膨出部の裾野領域が先細りのテーパ形状を有するものとして形成されている場合において、
    前記環状弾性突出壁は、前記ドーム状膨出部が離脱できない程度の剛性を有していることを特徴とする、
    請求項1に記載のドーム状化粧料保持容器。
  3. 前記保持部が内周部及び底部を有するものとして形成されており、前記基部の外周部及び前記保持部の内周部の間に介在され前記容器本体から前記ドーム状化粧料への衝撃の伝達を緩和する環状緩衝部材を備えたものである場合において、
    前記環状弾性突出壁は、前記環状緩衝部材と一体成形されたものとして環状緩衝部材の上端部から突出するものであることを特徴とする、
    請求項1又は2に記載のドーム状化粧料保持容器。
  4. 前記容器本体に対し前記ドーム状膨出部を覆うように装着されるキャップを有する場合において、
    前記キャップは、前記容器本体への装着時、前記環状弾性突出壁より外側においてこの容器本体の上端部に対し周方向の全体に亘って当接又は近接する環状接近部を有していることを特徴とする、
    請求項1〜3の何れか一項に記載のドーム状化粧料保持容器。
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