JP2017210282A - 容器の中栓、容器 - Google Patents
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Abstract
Description
より詳しく言えば、使用者が容器本体を傾けて粉状物を排出したときに、中栓の平面部の上に粉状物が載ることがある。その載った粉状物が何かの拍子に、環状突出部の外周面を移動して、中心孔を経て、再び容器本体内に戻るおそれがある。従ってこのような事態が生じないようにすることが、望ましいと考えられる。
すなわち本発明の第2の手段の中栓のように、凹溝部には、その外径が内覆板側へ向かうにつれて小さくなる第1の溝テーパー部を備えることである。
すなわち本発明の第3の手段の中栓のように、突出壁はその外周面のうち凹溝部よりも天板側に先細り部を備え、先細り部は、その外径が天板側へ向かうにつれて細くなるテーパー形状にすることである。
本発明の容器は、中栓と、外蓋と、容器本体とを備える。そして外蓋は、中栓の天板および内覆板を口部の開口方向から覆う外覆板と、外覆板の外周部から突出すると共に口部の外周面に螺合する外壁と、外壁よりも口径方向内側において外覆板から凹溝部まで突出する内壁と、内壁よりも内側において外覆板から排出孔に入るまで突出する突起とを備える。そのうえで内壁はその内周面には、凹溝部に嵌合する爪部を備えることである。
すなわち本発明の第2の手段の容器のように、突起の外径を排出孔の内径よりも大きくすることである。
すなわち本発明の第3の手段の容器のように、第2の手段の容器に加え、口部の開口方向とは反対方向に延長する長さに関して、突起のうち排出孔に入る長さを、爪部のうち凹溝部に入る長さより長くしてあることである。
本発明の第4の手段の容器のように、外蓋は、外覆板と外壁と内壁と突起の他に、外壁と内壁の間に配置される中壁を備えるものとする。そのうえで爪部と凹溝部が嵌合したときに、中壁と容器本体の口部は内覆板を上下の対向箇所で挟んで密接することである。
本発明の第5の手段の容器のように、中栓の天板がその内周部から下向きに突出すると共に突起に密接する凸部を備えることである。
内覆板本体部34aは、その内径を口部12の内径よりも小さくし、その外径を口部12の外径よりも大きくしてある。これによって内覆板34は、口部12の先端面を全周に亘って覆うと共に、口部12の内周よりも口径方向内側に突出している。
接触部34bは、口部12の周方向全周に亘って延長する円環状である。
先細り部36hは、その外径が口部12の開口方向へ向かうにつれて小さくなるテーパー形状である。
凹溝部36aは、反開口方向へ向かって順に、その外径が内覆板34側へ向かうにつれて小さくなる第1の溝テーパー部36bと、その外径が内覆板34側へ向かうにつれて大きくなる第2の溝テーパー部36cとを備える。
そして突出壁36の外径は、先細り部と凹溝部との境界部分が最も大きくなっている。
外壁52は、円筒状であって、その内周面には口径方向外側へ向かって凹む雌ネジ部52aを備えている。この雌ネジ部52aは、容器本体1の雄ネジ部16に螺合する。
なお口径方向の位置に関して中壁54は、内覆板本体部34aの上面であって接触部34bの真上に対応する位置に形成されている。
また口部12の開口方向とは反対方向に延長する長さに関して、外蓋5を閉めた状態で、突起58のうち排出孔38hに入る長さは、爪部56bのうち凹溝部36aに入る長さより長くしてある。具体的な例として、突起58の下端は、内壁56の下端よりも下方に位置するものとしてある。
また凹溝部36aと爪部56bとが嵌合したとき、第1の傾斜部56cは凹溝部36aの第1の溝テーパー部36bに接触し、第2の傾斜部56dは凹溝部36aの第2の溝テーパー部36cから離れているものである。
1)外蓋5を回すと、図3に示すように、まず突起58が排出孔38hに入り、次に内壁56の爪部56bにおける第2の傾斜部56dが突出壁36の先細り部36hに接触する。ちなみに突起58は、その先部から排出孔38hに入り、このとき突起58の先部の外径は、排出孔38hの直径よりも僅かに小さいので、突起58が排出孔38hに入り易い。そのうえで突起58は、先部の次には、先部よりも上側の部分が排出孔38hに入り、その先部よりも上側の部分を排出孔38hの直径よりも僅かに大きくしてあるので、排出孔38hに密接した状態になる。
2)さらに外蓋5を回すと、爪部56bのうち口径方向内側に最も突出している部分が中栓3の突出壁36の外周面のうち最も直径の大きい部分を乗り越えようとして、爪部56bが突出壁36を天板38ごと口径方向の内側に弾性変形させようとすると共に、天板38の排出孔38hに入った突起58がその弾性変形を阻止しようとし、小内壁56aがスリット56sを利用して口径方向外側に広がる。
3)さらに外蓋5を回すと、爪部56bの第2の傾斜部56dが凹溝部36aの第1の溝テーパー部36bの外周側に移動する。
4)さらに外蓋5を回すと、図1に示すように、爪部56bのうち口径方向内側に最も突出している部分が中栓3の突出壁36の外周面のうち最も直径の大きい部分を乗り越え、爪部56bの第1の傾斜部56cが凹溝部36aの第1の溝テーパー部36bに接する。このようにして爪部56bが凹溝部36に嵌合する。
このとき、爪部56bの第1の傾斜部56cが凹溝部36aの第1の溝テーパー部36bに充分に広い面積で接し、中壁54の下面と容器本体1の口部12の上面との間に内覆板34を挟む。ちなみに中壁54の平面部54aが内覆板本体部34aの上面に密接する。
なお上記した1)〜4)の手順で外蓋5が嵌められた後に、外蓋5を外すと、当然ではあるが、中栓3が容器本体1に付いたままとなっている。
爪部56bが凹溝部36aに嵌合するときに、爪部56bが中栓3の突出壁36を乗り越えることによって爪部56bが凹溝部36aに嵌まりこむ感覚、つまりクリック感が得られ、外蓋5が中栓3に対して閉まったことが感覚的に把握できる。しかも突起58が排出孔38hに入ってから爪部56bが凹溝部36aに嵌合することになり、爪部56bが凹溝部36aに嵌合するときに、天板38が口径方向内側(排出孔38h側)に弾性変形しようとするが、突起58によって弾性変形しづらくなり、強い力で外蓋5を閉めないと、爪部56bが凹溝部36aに嵌まらなくなり、結果的にクリック感が向上する。
また爪部56bと凹溝部36aが嵌合したときに、中壁54と容器本体1の口部12が内覆板34を上下の対向箇所で挟んで密接するので、クリック感を把握した直後に外蓋5がそれ以上閉められなくなるので、クリック感が強調されると共に密閉性が向上する。しかも内覆板34の接触部34bの半径方向の幅が容器本体1の口部12の半径方向の幅よりも狭く、この狭い接触部34bの下面で容器本体1の口部12に密接するので、密閉性が向上する。
また天板38の内周部から凸部38bを下向きに突出させているので、中栓3の厚みが内周部のみ厚くなり、天板38を全体的に厚くするよりも、天板38が薄くなって弾性変形し易くなり、クリック感が向上する。しかも天板本体部38aだけの場合よりも、排出孔38hと突起58との接触面積が凸部38bの厚みの分だけ広くなり、密閉性が向上する。
また突起58の外径を排出孔38hの内径よりも大きくしてあるので、容器本体1内の密閉性が向上する。
使用者が容器の外蓋5を外して、内容物としての粉状物等を振り掛けると、粉状物等が容器本体1の外に出て天板38や先細り部36hや内覆板34の上に載ることがある。
先細り部36hは、その外径が下方に向かうにつれて小さくなるテーパー形状であるので、先細り部36hの無いものに比べれば、天板38の面積が狭くなり、天板38の上に内容物が載り難くなり、結果的に粉状物等が容器内に戻り難くなる。
また内覆板34の上に載った粉状物等が、何かの拍子に排出孔38h側に移動しようとしても、凹溝部36aの凹みに嵌り、天板38側への移動を邪魔されるので、粉状物等が容器本体1内に戻り難くなる。しかも第1の溝テーパー部36bの外径が内覆板34側へ向かうにつれて小さくなるので、粉状物等が容器内にいっそう戻り難くなる。
容器に内容物が詰められた商品は、色々な所に流通される。そして使用前密封用シールは、流通時点での様々な向きでの搬送や保管においても内容物を確実に容器本体1内にとどめることができることから、長期保存には有効である。また使用前密封用シールは、初めて内容物を所望の量だけ容器本体から出して使うときに、口部12からはがすが、その後に中栓3を口部12に取り付けて外蓋5を閉めれば、外蓋5の中壁54と容器本体の口部12とで中栓2の内覆板本体部34aを上下に挟みこむことで、容器の密封性が得られる。
10 胴部
12 口部
14 取付凹部
14a テーパー部
14b テーパー部
16 雄ネジ部
3 中栓
30 側壁
32 取付壁
32a 第1のテーパー部
32b 第2のテーパー部
34 内覆板
34a 内覆板本体部
34b 接触部
36 突出壁
36a 凹溝部
36b 第1の溝テーパー部
36c 第2の溝テーパー部
36h 先細り部
38 天板
38a 天板本体部
38b 凸部
38h 排出孔
5 外蓋
50 外覆板
52 外壁
52a 雌ネジ部
54 中壁
54a 平面部
56 内壁
56a 小内壁
56b 爪部
56c 第1の傾斜部
56d 第2の傾斜部
56s スリット
58 突起
Claims (8)
- 外蓋が着脱可能な容器本体の口部の先部に取り付ける中栓であって、
口部の外周を包囲する筒状の側壁と、
側壁のうち筒状の一端部から口径方向内側に突出すると共に口部の先端面を覆う内覆板と、
内覆板の内周部から口部の開口方向に突出する筒状の突出壁と、
突出壁の先端部から口径方向内側に突出する環状の天板であってその内周に排出孔が形成される天板とを備え、
突出壁はその外周面のうち内覆板側に、口径方向内側に凹む環状の凹溝部を備えることを特徴とする中栓。 - 凹溝部は、その外径が内覆板側へ向かうにつれて小さくなる第1の溝テーパー部を備えることを特徴とする請求項1記載の中栓。
- 突出壁はその外周面のうち凹溝部よりも天板側に先細り部を備え、
先細り部は、その外径が天板側へ向かうにつれて細くなるテーパー形状であることを特徴とする請求項2記載の中栓。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の中栓と、外蓋と、容器本体とを備え、
外蓋は、中栓の天板および内覆板を口部の開口方向から覆う外覆板と、外覆板の外周部から突出すると共に口部の外周面に螺合する外壁と、外壁よりも口径方向内側において外覆板から凹溝部まで突出する内壁と、内壁よりも内側において外覆板から排出孔に入るまで突出する突起と、を備え、
内壁はその内周面には、凹溝部に嵌合する爪部を備えることを特徴とする容器。 - 突起の外径は、排出孔の内径よりも大きいことを特徴とする請求項4記載の容器。
- 口部の開口方向とは反対方向に延長する長さに関して、突起のうち排出孔に入る長さを、爪部のうち凹溝部に入る長さより長くしてあることを特徴とする請求項5記載の容器。
- 外蓋は、外覆板と外壁と内壁と突起の他に、外壁と内壁の間に配置される中壁を備え、
爪部と凹溝部が嵌合したときに、中壁と容器本体の口部は内覆板を上下の対向箇所で挟んで密接することを特徴とする請求項4、5、又は6記載の容器。 - 中栓の天板は、その内周部から下向きに突出すると共に突起に密接する凸部を備えることを特徴とする請求項5又は6記載の容器。
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JP2019107435A (ja) * | 2017-12-18 | 2019-07-04 | エルアンドピー コスメチック カンパニー,リミテッド | 化粧液保管用アンプル |
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2016
- 2016-05-27 JP JP2016106152A patent/JP6730574B2/ja active Active
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