JP2009284699A - 電子機器 - Google Patents

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裕司 岡田
Katsuya Mori
勝也 森
Koichi Tsunoda
浩一 角田
Takashi Sonoda
崇 園田
Kunio Kawamura
久仁男 川村
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Abstract

【課題】待機電力を必要とせず、なおかつ、小型で操作力が小さな接点スイッチを操作するだけで電源をオンすることが可能な電子機器を提供する。
【解決手段】メイン電源とサブ電源回路30とを機械的な操作によって接点が開閉する一次側スイッチであるフロント電源スイッチ20によって接続し、メイン電源とメイン電源回路50とをラッチングリレー40によって接続する。そして、フロント電源スイッチ20を閉じ、メイン電源をサブ電源回路30の入力端に接続することで、サブ電源回路30からラッチングリレー40にSET信号を供給し、ラッチングリレー40をオンにする。これにより、メイン電源回路50がメイン電源に接続され、電子機器1の電源がオンする。
【選択図】図1

Description

本発明は、スイッチ操作によって電源がオンされる電源回路を含む電子機器に関する。
電源回路をオン・オフするスイッチは、その電源回路の一次側(電源側)に設けられる一次側スイッチと、二次側(変圧側)に設けられる二次側スイッチとに大別できる。
例えば、特許文献1の図4には、2つの電源回路を有し、一方の電源回路の二次側スイッチであるスイッチ(32)の操作によって、他方の電源回路の一次側スイッチであるスイッチ(7)の接点を開閉させ、電力供給をオン・オフする回路が開示されている。この構成であれば外部からの制御信号によって、スイッチ(7)の接点を開閉させ、電力供給をオン・オフすることもできる。
また、特許文献1の図5には、機械的に連動するスイッチ(33,35)と、このスイッチ(33)と並列に接続されたステッピングリレー(36)とを有し、スイッチ(33,35)の接点が同時に閉じられるたびにステッピングリレー(36)に励磁電流が供給され、ステッピングリレー(36)のオン・オフを切り替える電源回路が開示されている。ここでスイッチ(33)及びステッピングリレー(36)は一次側スイッチであり、スイッチ(35)は二次側スイッチである。
また、特許文献2には、2つの電源回路を有し、一方の電源回路の出力電圧を監視することでACアダプタ(10)の出力電圧が電子機器の駆動に利用されているか否かを監視し、出力電圧が基準電圧より低いときには他方の電源回路の一次側スイッチであるスイッチ(20)をオンにする回路が開示されている。
また、特許文献3には、一次スイッチであるスイッチ(6)の押下でリレー接点(3)をオンして機器へ電源供給を行い、変流器CT’によって負荷電流を監視してそれが少なくなればリレー接点(3)をオフする電源回路が開示されている。
また、特許文献4には、一次スイッチであるプッシュスイッチ(4)とリレー(5)とが並列に接続され、プッシュスイッチ(4)の押下によってリレー(5)にセット信号(電流)を供給し、リレー(5)をオンすることで電子機器への電源供給を開始する電源回路が開示されている。この電源回路では、リモートコントローラから送信されたオフ信号をトリガとして、リレー(5)にリセット信号を供給してリレー(5)をオフする。
特開昭58−010218号公報 特開平11−187665号公報 特開2002−125315号公報 特開2008−010972号公報
以上のように様々な電源回路が存在するが、待機電力を必要とせず、なおかつ、小型で操作力が小さな接点スイッチを操作するだけで電源をオンすることが可能な構成は存在しなかった。
例えば、機械的な操作によって一次スイッチの接点を開閉することによって電源回路を電源に接続したり切断したりする回路の場合、待機電力をゼロにする構成も可能である。しかし、電源回路の一次側で扱う電力は二次側よりも大きく、一次側スイッチには二次側スイッチよりも大きな耐電性が要求される。そのため、通常、一次側スイッチは二次側スイッチよりも大型であり、その操作力も大きい。その結果、一次側スイッチをオンすることで電源をオンする従来の電源回路では、そのスイッチが大型化し、さらにその操作力も大きくなるという問題点がある。例えば、特許文献1の図5のスイッチ(33)や特許文献4のプッシュスイッチ(4)には大きな耐電性が要求されるため、それらのサイズや操作力は大きい。
一方、電源回路の二次側で取り扱う電力は一次側よりも小さく、二次側で使用される二次側スイッチには一次側スイッチほどの大きな耐電性は要求されない。そのため、通常、二次側スイッチは一次側スイッチよりも小型に構成でき、その操作力も一次側スイッチよりも小さくできる。しかし、二次側スイッチが電源オンのためのスイッチとして機能するのは、電源オフ時に一次側から二次側に電力供給がなされていることが前提であり、待機電力をゼロにすることはできない。例えば、特許文献1の図4や特許文献2の回路では、常時、電源トランス(26)や制御用変圧トランス(31)で電力を消費しており、それらの待機電力はゼロにならない。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、待機電力を必要とせず、なおかつ、小型で操作力が小さな接点スイッチを操作するだけで電源をオンすることが可能な電子機器を提供することを目的とする。
本発明では上記課題を解決するために、メイン電源からの入力電力を第1出力電力に変換する第1電源回路と、メイン電源からの入力電力を第1出力電力よりも大きな第2出力電力に変換する第2電源回路と、メイン電源の受電端と第1電源回路の入力端との間に接続され、機械的な操作によって接点が開閉する一次側スイッチである第1スイッチと、メイン電源の受電端と第2電源回路の入力端との間に接続され、電気的な制御によって接点が開閉する第2スイッチとを有し、第1スイッチの接点が閉じられ、メイン電源が第1電源回路の入力端に接続され、第1電源回路から第2スイッチに電力が供給されることで、第2スイッチの接点が閉じられる電子機器が提供される。
ここで、第1スイッチは、メイン電源の受電端と第1電源回路の入力端との間に接続された一次側スイッチであり、待機電力を必要としない。また、第1スイッチが接続される第1電源回路の第1出力電力は、第2電源回路の第2出力電力よりも小さく、第2スイッチを駆動可能な程度のものであればよい。そのため、第1スイッチに小型で操作力が小さな接点スイッチを用いることができる。
また、本発明において好ましくは、第1スイッチは、機械的な操作時にのみ接点を閉じるスイッチであり、第2スイッチは、ラッチングリレーである。
ここで、第1電源回路に電源供給されるのは第1スイッチを操作している間のみである。また、第2スイッチはラッチングリレーであるため、第1電源回路から供給された電力によってスイッチングした後は、電力供給が途絶えた後もその状態が維持される。これらの構成により、第1電源回路での消費電力を削減できる。
また、この場合には、例えば、第2電源回路の出力端に接続され、第2スイッチの接点が閉じてメイン電源が第2電源回路の入力端に接続された際に第2電源回路から駆動電力が供給される制御部を設ける。開かれた第2スイッチの接点は、第1スイッチの接点が閉じられ、メイン電源が第1電源回路の入力端に接続され、第1電源回路が第2スイッチにセット信号を供給することにより閉じられ、その後、第2スイッチにリセット信号が供給されるまでその接点を閉じた状態を維持する。そして、制御部が、第1スイッチへの機械的な操作によって第1電源回路の出力電圧が立ち上がった後に当該機械的な操作が開放されることで生じる第1電源回路の出力電圧の立下りを2回検出した場合に、第2スイッチにリセット信号を供給して第2スイッチの接点を開き、第2電源回路をメイン電源から切断する。
この例の制御部は、第1電源回路の出力電圧の立下りを2回検出した場合に、第2電源回路をメイン電源から切断する。これにより、適切に電源をオフできる。その詳細は後述する。
また、本発明において好ましくは、第1スイッチの接点が閉じた状態が所定時間以上継続した場合に、メイン電源から第1電源回路への電力供給を、少なくとも一時的に遮断する電力遮断回路をさらに有する。
これにより、第1スイッチの機械的操作が必要以上長く行われ、第1電源回路で無駄な電力が消費されることを防止できる。
本発明の電子機器は、待機電力を必要とせず、なおかつ、小型で操作力が小さな接点スイッチを操作するだけで電源をオンすることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
〔第1実施形態〕
まず、本発明の第1実施形態を説明する。本形態はメイン電源が交流電源である場合の一例である。
<構成>
図1は、第1実施形態における電子機器1の電源部構成を説明するための回路図である。
本形態の電子機器1は、交流電源で駆動する液晶テレビ等であり、図1に例示するように、電源プラグ10(「メイン電源の受電端」に相当)と、フロント電源スイッチ20(「第1スイッチ」に相当)と、サブ電源回路30(「第1電源回路」に相当)と、ラッチングリレー40(「第2スイッチ」に相当)と、メイン電源回路50(「第2電源回路」に相当)と、メイン回路61と、マイクロコンピュータ62(「制御部」に相当)とを有する。
電源プラグ10は、交流商用電源(AC100V)等のメイン電源に接続され、電子機器1に入力電力を導入する。フロント電源スイッチ20は、機械的な操作によって接点が開閉する一次側スイッチである。本形態のフロント電源スイッチ20は、機械的な操作時にのみ接点を閉じるスイッチである。本形態では、フロント電源スイッチ20として押し下げ操作時に接点を閉じ、その操作を開放することで接点を開くモーメンタリスイッチを用いる。このフロント電源スイッチ20は、電源プラグ10とサブ電源回路30の入力端30a,30bとの間に接続され、接点を閉じることによってサブ電源回路30をメイン電源に接続し、接点を開くことによってサブ電源回路30をメイン電源から切断する。
サブ電源回路30は、メイン電源からの入力電力を第1出力電力に変換する回路である。本形態のサブ電源回路30は、入力端30a,30bに一次側コイル31aの両端が接続された電源トランス31と、電源トランス31の二次側コイル31bに接続された整流回路32と、整流回路32の出力端に入力端が接続された定電圧レギュレータ33とを有する。そして、定電圧レギュレータ33の出力端は出力端30cに接続され、グランド端は接地される。
また、ラッチングリレー40は、そのSETコイル42にSET信号(励磁電流)が供給されることによって接点41を閉じ、その状態でSET信号の供給が停止しても接点41を閉じた状態を維持し、その後、RESETコイル43にRESET信号(励磁電流)が供給されることによって接点41を開く一次側スイッチである。このラッチングリレー40は、電源プラグ10とメイン電源回路50の入力端50a,50bとの間に接続され、接点41を閉じることによってメイン電源回路50をメイン電源に接続し、接点41を開くことによってメイン電源回路50をメイン電源から切断する。
メイン電源回路50は、メイン電源からの入力電力を上記の第1出力電力よりも大きな第2出力電力に変換する。本形態のメイン電源回路50は、入力端50a,50bに一端が接続されたラインフィルター51と、その他端に接続された整流回路52と、整流回路52の出力端に接続された平滑回路を構成する電解コンデンサ53と、一次側コイル54aが電解コンデンサ53と並列に接続された高周波トランス54と、一次側コイル54aと直列かつ電解コンデンサ53と並列に接続されたFET等からなるスイッチング素子55と、スイッチング素子55のベース電圧を制御してスイッチング素子55をオン・オフさせる電源制御回路56と、高周波トランス54の二次側コイル54bに接続された整流回路を構成するダイオード57と、その整流回路の出力端に接続された平滑回路を構成する電解コンデンサ58とを有する。そして、ダイオード57のカソードは出力端50cに接続され、二次側コイル54b及び電解コンデンサ58の端部のうちダイオード57に接続されていない側の各端部は接地される。メイン電源回路50の出力端50cは、インバータ回路、LEDドライブ回路、信号処理回路等のメイン回路61及びマイクロコンピュータ62(「制御部」に相当)に接続され、これらに駆動電力を供給する。
また、サブ電源回路30の出力端30cは、ラッチングリレー40のSETコイル42の一端に接続され、SETコイル42の他端は接地される。さらに、サブ電源回路30の出力端30cはマイクロコンピュータ62に接続され、マイクロコンピュータ62は、サブ電源回路30の出力電圧の立下りが検出可能なように構成される。また、マイクロコンピュータ62の出力端はラッチングリレー40のRESETコイル43の一端に接続され、RESETコイル43の他端は接地される。
また、上述のように、サブ電源回路30の第1出力電力はメイン電源回路50の第2出力電力よりも小さい。すなわち、本形態のサブ電源回路30の第1出力電力は、ラッチングリレー40のSETコイル42にSET信号を供給し、ラッチングリレー40の接点41を閉じさせることが可能な電力であればよいのに対し、メイン電源回路50の第2出力電力は、メイン回路61やマイクロコンピュータ62を駆動可能な電力でなければならない。そのため、メイン電源をサブ電源回路30に接続するフロント電源スイッチ20は、SETコイル42にSET信号を供給するための電力に耐えうるものであれば足り、小型で操作力が小さなスイッチをフロント電源スイッチ20として用いることができる。
<処理>
次に、電子機器1の電源をオン・オフさせる際の処理を説明する。
図2は、第1実施形態の電子機器1の電源をオン・オフさせる際の処理を説明するためのタイミングチャートである。
初期状態では、フロント電源スイッチ20の接点及びラッチングリレー40の接点41が開き、サブ電源回路30及びメイン電源回路50がメイン電源から切断されているものとする。フロント電源スイッチ20が押し下げ操作され、フロント電源スイッチ20の接点が閉じると(オン操作)、メイン電源がサブ電源回路30の入力端30a,30bに接続される。サブ電源回路30は、メイン電源からの入力電力を第1出力電力に変換(降圧)し、出力端30cからラッチングリレー40のSETコイル42にSET信号を供給する。これにより、ラッチングリレー40の接点41が閉じ、メイン電源がメイン電源回路50の入力端50a,50bに接続される。これにより、メイン電源回路50の出力が立ち上がり、メイン回路61及びマイクロコンピュータ62への電力供給が開始される。その後、多少の遅延時間をおいてマイクロコンピュータ62が立ち上がる。これにより、電子機器1はオン状態となる。
その後、フロント電源スイッチ20が押し下げ操作が開放され、フロント電源スイッチ20の接点が開くと、サブ電源回路30の出力端30cから供給していたSET信号が立下る。この際に生じるサブ電源回路30の出力電圧の立下りはマイクロコンピュータ62によって検出される。マイクロコンピュータ62は、この出力電圧の立下りを検出するとオフ受付期間を開始する。オフ受付期間とは、その期間内にマイクロコンピュータ62が再び出力電圧の立下りを検出した際に、ラッチングリレー40のRESETコイル43にRESET信号を供給し、ラッチングリレー40の接点41を開く期間である。なお、フロント電源スイッチ20が押し下げ操作が開放された後も、ラッチングリレー40の接点41が閉じた状態は維持され、メイン電源回路50からメイン回路61やマイクロコンピュータ62に駆動電力が供給される。
オフ受付期間中にフロント電源スイッチ20が再び押し下げられてサブ電源回路30の出力電圧が立ち上がり、その後、その押し下げ操作が開放されると(オフ操作)、サブ電源回路30の出力電圧が立ち下がる。この出力電圧の立下りがマイクロコンピュータ62で検出されると、マイクロコンピュータ62はオフ受付期間を終了する。さらに、マイクロコンピュータ62は、メイン回路61の立ち下げ処理時間の確保等のために所定の遅延時間をおいた後、RESET信号をラッチングリレー40のRESETコイル43に供給する。これにより、ラッチングリレー40の接点41が開き、メイン電源回路50がメイン電源から切断される。その結果、メイン電源回路50の出力が立ち下がり、マイクロコンピュータ62も立ち下がる。これによって電子機器1はオフ状態となるが、このオフ状態での待機電力はゼロである。
なお、オフ受付期間中に設定された時間が経過したなどのオフ条件が成立した場合に、マイクロコンピュータ62が、RESET信号をラッチングリレー40のRESETコイル43に供給し、電子機器1をオフにするなどの機能が追加されてもよい。
<マイクロコンピュータ62の制御処理>
図3は、マイクロコンピュータ62の制御処理を説明するためのフローチャートである。以下、この図を用いてマイクロコンピュータ62の制御処理を説明する。
まず、ラッチングリレー40の接点41が閉じ、メイン電源回路50の出力が立ち上がった後、多少の遅延時間をおいてマイクロコンピュータ62が起動する(ステップS1)。マイクロコンピュータ62が起動すると、マイクロコンピュータ62は、サブ電源回路30の出力電圧の立下りが生じたか否かを監視する(ステップS2)。この監視は、立下りを検出するまで行われる。マイクロコンピュータ62は、立下りを検出すると、オフ受付期間を開始する(ステップS3)。具体的には、マイクロコンピュータ62は、ステップS4,5の処理ルーチンの処理を開始する。ステップS4では、サブ電源回路30の出力電圧の立下りを検出したか否かが判定される。ここで、サブ電源回路30の出力電圧の立下りが検出されたと判定された場合、このオフ受付期間が終了する(ステップS6)。一方、サブ電源回路30の出力電圧の立下りが検出されていないと判定された場合、オフ条件が成立したか否かが判定される(ステップS5)。ここで、オフ条件が成立したと判定された場合、このオフ受付期間が終了する(ステップS6)。一方、オフ条件が成立していないと判定された場合、処理がステップS4に戻される。
オフ受付期間が終了すると(ステップS6)、マイクロコンピュータ62は、メイン回路61の終了処理を指示し、自らの終了処理を開始し、所定の遅延時間をおいた後に(ステップS7)、RESET信号をラッチングリレー40のRESETコイル43に供給する(ステップS8)。これにより、メイン電源回路50がメイン電源から切断される。
上述のように本形態では、フロント電源スイッチ20への機械的な操作によってサブ電源回路30の出力電圧が立ち上がった後に当該機械的な操作が開放されることで生じるサブ電源回路30の出力電圧の立下りを2回検出した場合に、ラッチングリレー40にリセット信号を供給してラッチングリレー40の接点41を開き、メイン電源回路50をメイン電源から切断する。このように出力電圧の立下りを2回検出した場合に電源をオフするという制御方法の場合、適切に電源をオフできる。以下、別の制御方法によって生じる問題点を指摘することで、本形態の制御によって適切に電源をオフできることを示す。
まず、サブ電源回路30の出力電圧の立下りではなく、立ち上がりを2回検出した場合に電源をオフするという制御方法の問題点を述べる。通常、電源がオフの状態では、マイクロコンピュータ62は立ち上がっていない。よって、通常、マイクロコンピュータ62は、サブ電源回路30の出力電圧が1度目に立ち上がったことを検出できない。そのため、立ち上がりを2回検出した場合に電源をオフするという制御方法の場合、通常、電源がオンした後にフロント電源スイッチ20を2回操作しなければ、電源をオフできない。
次に、立ち上がりを1回検出した場合に電源をオフするという制御方法の問題点を述べる。この場合、電源のオン・オフを繰り返した場合など、電源がオフの状態でマイクロコンピュータ62を起動できるエネルギーが電子機器1のコンデンサに残存している場合に誤動作が生じる。つまり、この場合には、電源をオンするためのフロント電源スイッチ20の操作に伴うサブ電源回路30の出力電圧の立ち上がりがマイクロコンピュータ62に検出され、SET信号とRESET信号とがほぼ同時にラッチングリレー40に供給されてしまう。
また、立下りを1回検出した場合に電源をオフするという制御方法の問題点を述べる。通常、メイン電源50及びマイクロコンピュータ62が立ち上がるまでの時間は200〜300ms程度であり、オン操作時にフロント電源スイッチ20を押し下げてからそれを開放するまでの時間は、メイン電源50及びマイクロコンピュータ62が立ち上がるまでの時間よりも長い。そのため、通常、マイクロコンピュータ62は必ず1回目の立下りを検出する。よって、立下りを1回検出した場合に電源をオフするという制御方法では適切な電源操作が困難となる。
よって、本形態のように、出力電圧の立下りを2回検出した場合に電源をオフするという制御方法は好ましい。ただし、上述した問題点を問題視しないのであれば、上述のような制御方法でもかまわない。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態を説明する。本形態は第1実施形態の変形例である。本形態では、フロント電源スイッチ20の接点が閉じた状態が所定時間以上継続した場合に、メイン電源からサブ電源回路への電力供給を、少なくとも一時的に遮断する電力遮断回路を設ける。これにより、フロント電源スイッチ20が電源をオンするために必要な時間以上押し下げられ、無駄な電力が消費されてしまう事態を防止する。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明し、第1実施形態と共通する事項については説明を省略する。
<構成>
図4は、第2実施形態における電子機器100の電源部構成を説明するための回路図である。なお、図4において第1実施形態と共通する部分については図1と同じ符号を用い、詳しい説明を省略する。
図4に示すように、本形態の電子機器100は、電源プラグ10(「メイン電源の受電端」に相当)と、フロント電源スイッチ20(「第1スイッチ」に相当)と、サブ電源回路130(「第1電源回路」に相当)と、ラッチングリレー40(「第2スイッチ」に相当)と、メイン電源回路50(「第2電源回路」に相当)と、メイン回路61と、マイクロコンピュータ62(「制御部」に相当)と、電力遮断回路170と、ダイオード180とを有する。
電源プラグ10の一方の端子には整流回路を構成するダイオード180のアノードが接続され、電源プラグ10の他方の端子にはフロント電源スイッチ20の一端が接続される。このダイオード180のカソードは電力遮断回路170の入力端170aに接続され、フロント電源スイッチ20の他端は電力遮断回路170の入力端170bに接続される。電力遮断回路170の出力端170c,170dには、サブ電源回路130の入力端130a,130bが接続され、サブ電源回路130の出力端130cがラッチングリレー40のSETコイル42に接続される。また、第1実施形態と同様、サブ電源回路130の出力電圧の立下りがマイクロコンピュータ62で検出可能に構成される。
本形態のサブ電源回路130は、スイッチングレギュレータ型の電源回路であり、入力端130a,130bに接続された平滑回路を構成する電解コンデンサ131と、一次側コイル132aが電解コンデンサ131と並列に接続された高周波トランス132と、一次側コイル132aと直列かつ電解コンデンサ131と並列に接続されたFET等からなるスイッチング素子133と、スイッチング素子133のベース電圧を制御してスイッチング素子133をオン・オフさせる電源制御回路134と、高周波トランス132の二次側コイル132bに接続された整流回路を構成するダイオード135と、その整流回路の出力端に接続された平滑回路を構成する電解コンデンサ136とを有する。そして、ダイオード135のカソードは出力端130cに接続され、二次側コイル132b及び電解コンデンサ136の端部のうちダイオード135に接続されていない側の各端部は接地される。
また、本形態の電力遮断回路170の構成は以下のとおりである。まず、入力端170aと入力端170bとの間に、抵抗171bと抵抗171cとが直列に接続され、さらに、フォトカプラを構成するフォトレジスタ171aが抵抗171bと並列に接続される。入力端170aに接続されたフォトレジスタ171aのコレクタ及び抵抗171bの一端は、P−MOSスイッチ171dのソースに接続され、フォトレジスタ171aのエミッタ及び抵抗171bの他端は、抵抗171cの一端と接続されるとともに、P−MOSスイッチ171dのゲートに接続される。また、P−MOSスイッチ171dのドレインは電力遮断回路170の出力端170cに接続される。また、高周波トランス132の出力巻き線174bの一端が出力端170dに接続され、他端が整流回路を構成するダイオード174aのアノードに接続される。また、ダイオード174aのカソードと出力端170dとの間には、電解コンデンサ172と、直列接続された抵抗173b及び抵抗173cと、直列接続された抵抗173d及びコンデンサ173eとが、並列に接続される。直列接続された抵抗173bと抵抗173cとの接点には、比較器として機能するオペアンプ173gの反転入力端が接続され、直列接続された抵抗173dとコンデンサ173eとの接点には、オペアンプ173gの非反転入力端子が接続される。また、オペアンプ173gの出力端には、フォトカプラを構成する発光ダイオード173aのアノードが接続され、発光ダイオード173aのカソードは、入力端170bと出力端170dとをつなぐ信号線に接続される。また、直列接続された抵抗173dとコンデンサ173eとの接点には、さらにダイオード173fのアノードが接続される。ダイオード173fのカソードは、オペアンプ173gの電源端子に接続され、ダイオード173fのカソードはさらにダイオード174aのカソード側に接続される。
<処理>
電子機器100をオン・オフさせる際の基本的な処理は第1実施形態と同様である。よって、本形態では、電子機器100をオン・オフさせる際の基本的な処理の説明は省略する。以下では、電子機器100をオンするためにフロント電源スイッチ20を押し下げ操作し、その接点が閉じた状態が所定時間以上継続した場合に、メイン電源からサブ電源回路130への電力供給を、少なくとも一時的に遮断する電力遮断回路170の処理のみを説明する。
第1実施形態と同様な初期状態においてフロント電源スイッチ20が押し下げ操作され、フロント電源スイッチ20の接点が閉じると(オン操作)、ダイオード180及びフロント電源スイッチ20を介してメイン電源が電力遮断回路170の入力端170a,170bに接続される。初期状態ではフォトレジスタ171aはオフとなっているため、P−MOSスイッチ171dのゲートには電圧が印加されており、P−MOSスイッチ171dはオンとなっている。そのため、メイン電源から供給された電力は電力遮断回路170の出力端17c,170dから、サブ電源回路130の入力端130a,130bに供給される。これにより、サブ電源回路130が駆動し、高周波トランス132の二次側コイル132b及び出力巻き線174bに誘導起電力が生じる。これによって出力巻き線174bから出力される交流電力はダイオード174aによって整流され、電荷が電解コンデンサ172及びコンデンサ173eに蓄積されていく。
ここで、直列接続された抵抗173bと抵抗173cとの接点の電位(オペアンプ173gの反転入力端の電位)は、電解コンデンサ172の電位よりも小さく、かつ、その電位に比例する。一方、直列接続された抵抗173dとコンデンサ173eとの接点の電位(オペアンプ173gの非反転入力端の電位)は、コンデンサ173eに蓄積された電位が多くなるほど高くなり、最終的に電解コンデンサ172の電位と同一となる。すなわち、フロント電源スイッチ20の接点が閉じられた場合、最初の時点ではオペアンプ173gの反転入力端の電位が非反転入力端の電位よりも大きいため、オペアンプ173gの出力電位は負となり、発光ダイオード173aは発光しない。しかし、フロント電源スイッチ20の接点が閉じられた状態が継続し、オペアンプ173gの反転入力端の電位が非反転入力端の電位よりも小さくなった場合、オペアンプ173gの出力電位は正となり、発光ダイオード173aが発光する。この発光によってフォトレジスタ171aがオンとなり、P−MOSスイッチ171dのゲート電圧がゼロとなるため、P−MOSスイッチ171dがオフとなる。これにより、メイン電源からサブ電源回路130への電力供給が遮断される。つまり、本形態の構成では、フロント電源スイッチ20の接点が閉じられた状態が所定時間以上継続すると、メイン電源からサブ電源回路130への電力供給が遮断され、これにより、無駄な電力が消費されることを防止できる。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態を説明する。本形態は、第2実施形態の変形例であり、電力遮断回路の構成が相違する。また、本形態では、第1実施形態と同じシリーズレギュレータ型のサブ電源回路30を用いる。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明し、第1実施形態と共通する事項については説明を省略する。
<構成>
図5は、第3実施形態における電子機器200の電源部構成を説明するための回路図である。なお、図5において第1実施形態と共通する部分については図1と同じ符号を用い、詳しい説明を省略する。
図5に示すように、本形態の電子機器200は、電源プラグ10(「メイン電源の受電端」に相当)と、フロント電源スイッチ20(「第1スイッチ」に相当)と、サブ電源回路30(「第1電源回路」に相当)と、ラッチングリレー40(「第2スイッチ」に相当)と、メイン電源回路50(「第2電源回路」に相当)と、メイン回路61と、マイクロコンピュータ62(「制御部」に相当)と、電力遮断回路270とを有する。
電源プラグ10の一方の端子には電力遮断回路270の入力端270aが接続され、電源プラグ10の他方の端子にはフロント電源スイッチ20の一端が接続される。電力遮断回路270の出力端270bは、サブ電源回路30の入力端30aに接続され、電力遮断回路270の出力端270c及びフロント電源スイッチ20の他端は、サブ電源回路30の入力端30bに接続される。
本形態の電力遮断回路270の構成は以下のとおりである。まず、入力端270aと出力端270bとの間にはb接点リレー275の接点275aが接続される。また、サブ電源回路30が具備する電源トランス31の出力巻き線271aの一端が出力端270cに接続され、出力巻き線271aの出力端が整流回路271bに接続される。整流回路271bの出力端には平滑回路を構成する電解コンデンサ272が接続され、その平滑回路にはそれらによって得られた直流電力で駆動するクロック発信器273aが接続される。クロック発信器273aの出力端には、この直流電力で駆動するカウンター回路273bが接続される。カウンター回路273bは、クロック発信器273aの出力端から出力されたクロックパルスをカウントし、カウント数が所定値以上になるとパルスを出力端から出力する回路である。このような回路は公知のバイナリカウンタ(例えば、TOSHIBA製"TC4520BP"やRENESAS製"HD74LS293")とオペアンプとを用いて容易に構成できる。カウンター回路273bの出力端は、FETスイッチ274eのベースに接続される。また、前述の電解コンデンサ272によって構成される平滑回路の出力端には、抵抗274aと、抵抗274bと、FETスイッチ274eのコレクタ・エミッタとが直列に接続される。また、抵抗274bの両端には、P−MOSスイッチ274cのゲートとソースとが接続される。P−MOSスイッチ274cのドレインとFETスイッチ274eのエミッタとの間には、b接点リレー275のリレーコイル275bが接続される。また、P−MOSスイッチ274cのソース・ドレイン間には、逆起電力サージによる破壊を防ぐためのダイオード274dが接続される。
<処理>
電子機器200をオン・オフさせる際の基本的な処理は第1実施形態と同様である。よって、本形態では、電子機器200をオン・オフさせる際の基本的な処理の説明は省略する。以下では、電子機器200をオンするためにフロント電源スイッチ20を押し下げ操作し、その接点が閉じた状態が所定時間以上継続した場合に、メイン電源からサブ電源回路30への電力供給を、少なくとも一時的に遮断する電力遮断回路270の処理のみを説明する。
第1実施形態と同様な初期状態では、b接点リレー275のリレーコイル275bに励磁電流が供給されていないため、b接点リレー275の接点は閉じている。この初期状態においてフロント電源スイッチ20が押し下げ操作され、フロント電源スイッチ20の接点が閉じると(オン操作)、メイン電源が電力遮断回路270を介してサブ電源回路30の入力端30a,30bに供給される。これにより、サブ電源回路30の電源トランス31の二次側コイル31b及び出力巻き線271aに誘導起電力が生じる。これによって出力巻き線271aから出力される交流電力はダイオード271bによって整流され、電解コンデンサ272によって平滑化されてクロック発信器273a及びカウンター回路273bに供給される。これにより、クロック発信器273aはクロックパルスをカウンター回路273bに供給し、カウンター回路273bはそれをカウントする。そのカウント値が所定値に達すると、カウンター回路はパルスをFETスイッチ274eのベースに供給し、FETスイッチ274eがオンする。これによって、P−MOSスイッチ274cのゲートに電圧が印加され、P−MOSスイッチ274cがオンしてリレーコイル275bに励磁電流が供給される。これにより、b接点リレー275はオフになり、メイン電源からサブ電源回路30への電力供給が遮断される。つまり、本形態の構成では、フロント電源スイッチ20の接点が閉じられた状態が所定時間以上継続すると、メイン電源からサブ電源回路30への電力供給が遮断され、これにより、無駄な電力が消費されることを防止できる。
〔第4実施形態〕
次に、本発明の第4実施形態を説明する。本形態も第2実施形態の変形例であり、電力遮断回路の構成が相違する。また、本形態では、第1実施形態と同じシリーズレギュレータ型のサブ電源回路30を用いる。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明し、第1実施形態と共通する事項については説明を省略する。
<構成>
図6は、第4実施形態における電子機器300の電源部構成を説明するための回路図である。なお、図6において第1実施形態と共通する部分については図1と同じ符号を用い、詳しい説明を省略する。
図6に示すように、本形態の電子機器300は、電源プラグ10(「メイン電源の受電端」に相当)と、フロント電源スイッチ20(「第1スイッチ」に相当)と、サブ電源回路30(「第1電源回路」に相当)と、ラッチングリレー40(「第2スイッチ」に相当)と、メイン電源回路50(「第2電源回路」に相当)と、メイン回路61と、マイクロコンピュータ62(「制御部」に相当)と、電力遮断回路370と、ダイオード380とを有する。
電源プラグ10の一方の端子にはダイオード380のアノードが接続され、そのカソードには電力遮断回路370の入力端370aが接続される。また、電源プラグ10の他方の端子と電力遮断回路370の入力端370bとの間にはフロント電源スイッチ20が接続される。電力遮断回路370の出力端370c,370dは、サブ電源回路30の入力端30a,30bに接続される。
本形態の電力遮断回路370の構成は以下のとおりである。電力遮断回路370の出力端370cは、P−MOSスイッチ373aのドレインが接続され、そのソースが入力端370aに接続される。入力端370aと入力端370bとの間には、直列接続された抵抗371とPTCサーミスタ372とが直列接続される。PTCサーミスタ372は、温度による特性変化が大きく、温度が上昇するにつれて抵抗値が増大する素子である。本形態では、ある温度を超えると急激に抵抗が上昇する非線形の動作をするPTCサーミスタ372を用いる。また、PTCサーミスタ372と電源トランス31とは熱的に結合されている。すなわち、電源トランス31の熱がPTCサーミスタ372に効率よく伝導されるようにPTCサーミスタ372と電源トランス31とが配置される。具体的には、例えば、PTCサーミスタ372と電源トランス31とを物理的に接触させて配置したり、これらを熱伝導率が高い素材で連結したりする。また、直列接続された抵抗371とPTCサーミスタ372との接点には、P−MOSスイッチ373aのゲートが接続される。
<処理>
電子機器300をオン・オフさせる際の基本的な処理は第1実施形態と同様である。よって、本形態では、電子機器300をオン・オフさせる際の基本的な処理の説明は省略する。以下では、電子機器300をオンするためにフロント電源スイッチ20を押し下げ操作し、その接点が閉じた状態が所定時間以上継続した場合に、メイン電源からサブ電源回路30への電力供給を、少なくとも一時的に遮断する電力遮断回路370の処理のみを説明する。
第1実施形態と同様な初期状態でフロント電源スイッチ20が押し下げ操作され、フロント電源スイッチ20の接点が閉じると(オン操作)、P−MOSスイッチ373aもオンし、メイン電源が電力遮断回路370を介してサブ電源回路30の入力端30a,30bに供給される。サブ電源回路30の電源トランス31の一時側コイル31aに電力が供給され、電源トランス31が駆動する。電源トランス31に供給された電力の一部は熱に変化する。そのため、フロント電源スイッチ20の接点が閉じられた状態が長く継続するほど、電源トランス31及びそれと熱的に結合したPTCサーミスタ372の温度が上昇する。そして、この状態がある期間継続すると、PTCサーミスタ372の抵抗値は急激に増大し、P−MOSスイッチ373aのゲート電圧がほぼゼロとなり、P−MOSスイッチ373aがオフとなって、メイン電源からサブ電源回路30への電力供給が遮断される。つまり、本形態の構成では、フロント電源スイッチ20の接点が閉じられた状態が所定時間以上継続すると、メイン電源からサブ電源回路30への電力供給が遮断され、これにより、無駄な電力が消費されることを防止できる。
なお、上記では、PTCサーミスタ372と電源トランス31とを熱的に結合する場合を説明したが、PTCサーミスタ372とP−MOSスイッチ373aとを熱的に結合しても同様な動作が実現できる。
〔第5実施形態〕
次に、本発明の第5実施形態を説明する。本形態はメイン電源が直流電源である場合の一例である。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
<構成>
図7は、第5実施形態における電子機器400の電源部構成を説明するための回路図である。なお、図7において第1実施形態と共通する部分については図1と同じ符号を用い、詳しい説明を省略する。
本形態の電子機器400は、直流電源で駆動するノート型パーソナルコンピュータ等であり、図7に例示するように、直流電源入力端410(「メイン電源の受電端」に相当)と、フロント電源スイッチ20(「第1スイッチ」に相当)と、サブ電源回路430(「第1電源回路」に相当)と、ラッチングリレー40(「第2スイッチ」に相当)と、メイン電源回路450(「第2電源回路」に相当)と、メイン回路61と、マイクロコンピュータ62(「制御部」に相当)とを有する。
直流電源入力端410は、バッテリー等の直流のメイン電源に接続され、電子機器400に入力電力を導入する。フロント電源スイッチ20は、直流電源入力端410とサブ電源回路430の入力端430a,430bとの間に接続され、接点を閉じることによってサブ電源回路430をメイン電源に接続し、接点を開くことによってサブ電源回路430をメイン電源から切断する。サブ電源回路430は、スイッチングレギュレータ型の電源回路である。入力端430a,430bとの間には、高周波トランス431の一次側コイル431aとスイッチング素子133とが直列に接続され、スイッチング素子133のゲートには電源制御回路433が接続される。また、高周波トランス431の二次側コイル431bには、整流回路を構成するダイオード434が接続され、その整流回路の出力端には、平滑回路を構成する電解コンデンサ435が接続される。そして、ダイオード434のカソードは出力端430cに接続され、二次側コイル431b及び電解コンデンサ435の端部のうちダイオード434に接続されていない側の各端部は接地される。また、サブ電源回路430の出力端430cは、ラッチングリレー40のSETコイル42の一端に接続され、マイクロコンピュータ62は、サブ電源回路430の出力電圧の立下りが検出可能なように構成される。
メイン電源回路450は、メイン電源からの入力電力を上記の第1出力電力よりも大きな第2出力電力に変換する。本形態のメイン電源回路450は、入力端450a,450bにラインフィルター451が接続され、その他端に、高周波トランス452とスイッチング素子453と電源制御回路454とダイオード455と電解コンデンサ456とからなるスイッチングレギュレータ型の電源回路が接続され、出力端450cからメイン回路61やマイクロコンピュータ62に駆動電力を供給する。
なお、第2〜4実施形態で説明したような、電子機器400をオンするためにフロント電源スイッチ20を押し下げ操作し、その接点が閉じた状態が所定時間以上継続した場合に、メイン電源からサブ電源回路430への電力供給を、少なくとも一時的に遮断する電力遮断回路をさらに設けてもよい。
<処理>
電子機器400をオン・オフさせる際の基本的な処理は第1実施形態と同様である。また、電力遮断回路を設けた場合の処理は第2〜4実施形態と同様である。
〔その他の変形例〕
なお、本発明は上述の各実施形態に限定されるものではない。例えば、図4に示した第2実施形態の構成では、高周波トランス132の出力巻き線174bの出力をダイオード174aで整流し、その電力で電解コンデンサ172及びコンデンサ173eを充電し、フロント電源スイッチ20の押し下げ時間を計測することとした。しかし、第2実施形態のようなスイッチングレギュレータ型のサブ電源回路130の場合には、電源制御回路134の直流起動電力の一部を電解コンデンサ172及びコンデンサ173eを充電し、フロント電源スイッチ20の押し下げ時間を計測する構成であってもよい。この場合には、出力巻き線174bやダイオード174aは不要となり、電源制御回路134の直流起動電力の一部を、ダイオード174aのカソード側に示した回路に入力させればよい。
また、図5に示した第3実施形態の電力遮断回路270のb接点リレー275を用いる代わりに、ノーマリーオンのディプレッション型のFETスイッチを用いてもよい。
また、上記ではラッチングリレー40として2巻線ラッチング型のものを例示したが、1巻線ラッチング型のものを用いてもよい。また、メイン電源回路をシリーズレギュレータ型としたり、整流回路を全波整流回路にするのか半波整流回路にするのかなど、その他の変形が可能であることはいうまでもない。
本発明の産業上の利用分野としては、例えば、液晶テレビ、液晶ディスプレイ、オーディオ機器等の交流電源で使用される電子機器の電源部や、ノート型パーソナルコンピュータやカーナビゲーション装置等の直流電源で使用される電子機器の電源部等を例示できる。
第1実施形態における電子機器の電源部構成を説明するための回路図。 第1実施形態の電子機器の電源をオン・オフさせる際の処理を説明するためのタイミングチャート。 マイクロコンピュータの制御処理を説明するためのフローチャート。 第2実施形態における電子機器の電源部構成を説明するための回路図。 第3実施形態における電子機器の電源部構成を説明するための回路図。 第4実施形態における電子機器の電源部構成を説明するための回路図。 第5実施形態における電子機器の電源部構成を説明するための回路図。
符号の説明
10 電源プラグ(メイン電源の受電端)
20 フロント電源スイッチ(第1スイッチ)
30,130,430 サブ電源回路(第1電源回路)
40 ラッチングリレー(第2スイッチ)
50,450 メイン電源回路(第2電源回路)
61 メイン回路
62 マイクロコンピュータ(制御部)
170,270,370 電力遮断回路

Claims (4)

  1. メイン電源からの入力電力を第1出力電力に変換する第1電源回路と、
    前記メイン電源からの入力電力を前記第1出力電力よりも大きな第2出力電力に変換する第2電源回路と、
    前記メイン電源の受電端と前記第1電源回路の入力端との間に接続され、機械的な操作によって接点が開閉する一次側スイッチである第1スイッチと、
    前記受電端と前記第2電源回路の入力端との間に接続され、電気的な制御によって接点が開閉する第2スイッチと、を有し、
    開かれた前記第2スイッチの接点は、
    前記第1スイッチの接点が閉じられ、前記メイン電源が前記第1電源回路の入力端に接続され、前記第1電源回路から前記第2スイッチに電力が供給されることで閉じられる、
    ことを特徴とする電子機器。
  2. 請求項1の電子機器において、
    前記第1スイッチは、機械的な操作時にのみ接点を閉じるスイッチであり、
    前記第2スイッチは、ラッチングリレーである、
    ことを特徴とする電子機器。
  3. 請求項2の電子機器において、
    前記第2電源回路の出力端に接続され、前記第2スイッチの接点が閉じて前記メイン電源が前記第2電源回路の入力端に接続された際に前記第2電源回路から駆動電力が供給される制御部をさらに有し、
    開かれた前記第2スイッチの接点は、
    前記第1スイッチの接点が閉じられ、前記メイン電源が前記第1電源回路の入力端に接続され、前記第1電源回路が前記第2スイッチにセット信号を供給することにより閉じられ、その後、前記第2スイッチにリセット信号が供給されるまでその接点を閉じた状態を維持し、
    前記制御部は、
    前記第1スイッチへの機械的な操作によって前記第1電源回路の出力電圧が立ち上がった後に当該機械的な操作が開放されることで生じる前記第1電源回路の出力電圧の立下りを2回検出した場合に、前記第2スイッチにリセット信号を供給して前記第2スイッチの接点を開き、前記第2電源回路を前記メイン電源から切断する、
    ことを特徴とする電子機器。
  4. 請求項1から3のいずれかの電子機器であって、
    前記第1スイッチの接点が閉じた状態が所定時間以上継続した場合に、前記メイン電源から前記第1電源回路への電力供給を、少なくとも一時的に遮断する電力遮断回路をさらに有する、
    ことを特徴とする電子機器。
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