JP2009284681A - 電源制御装置、電源装置、制御方法及びプログラム - Google Patents

電源制御装置、電源装置、制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 高圧電源回路の出力電圧が目標電圧に到達するまでの到達時間を変更することができる電源制御装置を提供する。
【解決手段】 入力電圧を昇圧して負荷に供給する高圧電源130をPWM信号により制御する制御回路110であって、高圧電源130に出力するPWM信号のデューティの初期値を変更して、負荷140を正常動作させるための電圧を高圧電源130が出力可能な状態に立ち上がるまでの時間を変更することを特徴としている。
従って、高圧電源130の出力電圧が目標電圧に到達するまでの到達時間を変更することができる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、複写機等に用いられる高圧電源の制御技術に関する。
複写機等に用いられる高圧電源は、安定化電源より所定電圧(例えば、直流24V)の供給を受けて、この所定電圧を高圧電源内のトランスで数百V〜数kVに昇圧し、帯電装置や転写装置等の負荷に供給している。
近年、この高圧電源の制御をソフトウエアで行うデジタル制御方式に注目が集まっている(例えば、特許文献1参照)。デジタル制御方式では、ソフトウエアで高圧電源が制御可能なため、従来必要であったオペアンプ等のアナログ制御回路が必要なくなり、制御回路のコストダウン、実装スペースの縮小が達成される。
デジタル制御方式について図1を参照しながら説明する。
高圧電源10内の整流手段13に表れる高圧出力の状態を高圧電源10内の検出手段14で検出し、検出値を制御回路30に出力する。制御回路30は、検出値を不図示のA/D変換器(Analog to Digital conversion)でデジタル変換し、制御すべき目標値との差異を判断する。その判断結果により、高圧電源10の出力をオン、オフするスイッチ手段12のオン時間を制御するPWM(Pulse Width Modulation)信号のデューティ値を変化させ、目標値に近づける制御を実行する。
制御回路30の制御について図2を参照しながら詳細に説明する。
画像形成の開始時には、所定のデューティ値(例えば、25%のオンデューティ)を持つPWM信号が高圧電源10のスイッチ手段12に出力される(図2に示すA−B区間)。スイッチ手段12は、PWM信号のデューティに従って、トランス11の一次側に印加される電圧をオン、オフする。なお、所定のデューティ値は、高圧電源10内の整流手段13に含まれる抵抗や平滑用コンデンサ等の電子部品の電気特性のバラツキを考慮して、高圧電源10の出力値が目標値の半分となることが事前に計算された値を使用する。
次に、設定されたデューティ(例えば25%)のPWM信号を高圧電源10に出力後、例えば、10msec〜20msec経過後に検出手段14で高圧出力の状態を検出する。制御回路30は高圧電源10以外の制御(例えば、モータ制御、帯電ロールや転写ロールの回転制御など)も行っているので、検出手段14の検出値をリアルタイムに取得することができず、例えば、10msec〜20msec等の間隔で検出値を取得する。
10msec後に、検出手段14の検出値の1回目の取得(以下、モニタと呼ぶ)が行われ、2Vのモニタ値が検出されたとする。例えば、検出値の目標電圧が4Vであるときには、2Vの乖離があるため、その半分の1Vを2Vに加算した3VとなるようにPWM信号のデューティ値を計算する。
デューティ値の計算式を以下の式(1)に示す。
Figure 2009284681
この計算式(1)に従い、デューティ値は、
25%×{2V+(4V−2V)/2}/2=37.5%
となり、37.5%デューティのPWM信号が設定される。図2に示すB−C区間で、37.5%デューティのPWM信号が制御回路30から高圧電源10に出力される。
次のモニタ(20mesc後)で、3Vのモニタ値が検出されたとする。
上述した計算式(1)に従い、デューティ値は、
37.5%×{3V+(4V−3V)/2}/3=43.8%
となり、43.8%デューティのPWM信号が設定される。図2に示すC−D区間で、43.8%デューティのPWM信号が制御回路30から高圧電源10に出力される。
以上の手順を繰り返し、制御回路30はモニタ値を目標の4Vに近づけていく。
特許番号第3511914号公報
上述のように制御回路30が検出手段14の検出値をモニタして、PWM信号のデューティを切り替えるまでには10msec〜20msecを要する。このため、デューティを切り替えながら高圧電源10の出力を目標値に到達させるまでには時間がかかる。
このため、以下に示すような課題があった。
図3には、感光体ドラム150とその周囲に配置される転写ロール141及びブレード151の配置を示す。
ブレード151は、感光体ドラム150の表面に吸着されたトナーのうち、用紙に転写されずに残ったトナーを感光体ドラム150の表面から掻き落とす目的で使用される。このブレード151は、感光体ドラム150の表面に接しているため、ブレード151まで流れるトナー量が少ないと、ブレード151と感光体ドラム150との摩擦係数が上昇してしまう。
そこで、ブレード151と感光体ドラム150との摩擦係数の上昇を抑制するために、感光体ドラム150の表面にトナーバンドを形成して、このトナーバンドのトナーを用紙に転写することなくブレード151まで搬送し、ブレード151でトナーを掻き落とす方法が一般的に採られている。
図4には、感光体ドラム150の表面に形成されるトナー像を模式的に表している。トナー像とトナー像との間にトナーバンドが形成され、このトナーバンドがブレード151まで到達することで、ブレード151と感光体ドラム150との摩擦係数の上昇を抑制している。
従って、トナーバンドが感光体ドラム150と転写ロール141との接触位置(転写位置)を通過する前には、転写ロール141に供給する電圧出力をオフし、トナーバンドの次に形成されたトナー像が転写位置に来る前に、転写ロール141に供給する電圧出力を目標値に到達させなればならなかった。
しかしながら、プロセススピード(感光体の回転速度)が上昇してくると、上述のようなデジタル制御では、転写ロール141が目標値に上昇するまでに時間がかかり、トナーバンドの次のトナー像の印刷で転写不良(先端転写抜け)が生じる可能性があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、高圧電源回路の出力値が目標値に到達するまでの到達時間を必要に応じて制御することができる電源制御装置、電源装置、制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために本発明の電源制御装置は、入力電圧を昇圧して負荷に供給する高圧電源をPWM信号により制御する電源制御装置であって、前記高圧電源の出力の立ち上げ時に、前記高圧電源に出力する前記PWM信号のデューティの初期値を変更して、前記高圧電源の出力値が有効な状態に立ち上がるまでの時間を変更する制御手段を有する構成を採用している。
本発明によれば、高圧電源の出力値が目標値に到達するまでの到達時間を必要に応じて容易に変更することができる。
上記電源制御装置において、前記高圧電源が目標値を出力しているときのPWM信号のデューティ値を記憶した記憶手段を有し、前記制御手段は、前記高圧電源の出力値を有効な状態に立ち上げるまでの時間を短縮するときには、前記記憶手段に記憶したデューティのPWM信号で前記高圧電源を立ち上げる構成を採用できる。
また、上記電源制御装置において、前記高圧電源の出力を停止させる前の前記PWM信号のデューティ値を複数記憶した記憶手段を有し、前記制御手段は、前記高圧電源の出力値を有効な状態に立ち上げるまでの時間を短縮するときには、前記記憶手段に記憶した前記複数のデューティ値の平均値をデューティとするPWM信号で前記高圧電源を立ち上げる構成を採用することもできる。
これらの電源制御装置によれば、オーバーシュート等を発生させることなく、高圧電源の出力値を目標値まですばやく到達させることができる。
上記電源制御装置において、前記制御手段は、像担持体の表面に保守のために形成されたトナー像が前記負荷との接触位置を通過する前後で、前記高圧電源をオフしてからオンする動作再開時の前記高圧電源の立ち上がり時間が、画像の形成を開始する動作開始時の前記電源電圧の立ち上がり時間よりも短くなるように前記高圧電源を制御する構成を採用できる。
従って、動作再開時に画質欠損等の不具合の発生を防止することができる。
上記電源制御装置において、前記制御手段は、前記動作開始時と前記動作再開時とで前記高圧電源の出力状態を検出する周期を変更する構成を採用できる。
従って、高圧電源の出力値を目標値まですばやく到達させることができる。
上記電源制御装置において、前記制御手段は、前記動作再開時には前記高圧電源の出力電圧を検出して、前記高圧電源に出力するPWM信号のデューティを制御する構成を採用できる。
従って、高圧電源の出力値を目標値まですばやく到達させることができる。
本発明の電源装置は、入力電圧を昇圧して負荷に供給する高圧電源と、該高圧電源をPWM信号により制御する制御装置とを有する電源装置であって、前記制御装置は、前記高圧電源の出力の立ち上げ時に、前記高圧電源に出力する前記PWM信号のデューティの初期値を変更して、前記高圧電源の出力値が有効な状態に立ち上がるまでの時間を変更する制御手段を有する構成を採用している。
本発明の制御方法は、入力電圧を昇圧して負荷に供給する高圧電源の制御方法であって、前記高圧電源の出力の立ち上げ時に、前記高圧電源の出力値を有効な状態に立ち上げるまでの許容時間を判定するステップと、前記高圧電源を制御するPWM信号のデューティの初期値を、前記許容時間に応じて変更するステップとを有する構成を採用している。
本発明の制御プログラムは、入力電圧を昇圧して負荷に供給する高圧電源の制御プログラムであって、コンピュータを、前記高圧電源の出力値を有効な状態に立ち上げるまでの許容時間を判定する手段と、前記高圧電源を制御するPWM信号のデューティの初期値を、前記許容時間に応じて変更する手段として機能させる構成を有している。
本発明によれば、高圧電源の出力値が目標値に到達するまでの到達時間を必要に応じて容易に変更することができる。
添付図面を参照しながら本発明の好適な実施例を説明する。
まず、図5を参照しながら本実施例の構成を説明する。なお、以下では、出力を一定電圧に制御する、定電圧制御を例に説明する。
図5に示すように、本実施例の電源装置は、デジタル制御方式の高圧電源構成である。図5に示すように、高圧電源130は負荷140に応じた出力制御を行なう。負荷140は、例えばプリンタ、複写機等における帯電装置、転写装置、現像装置等である。デジタル制御は、前述したようにプログラムで高圧電源130を制御する方式である。
高圧電源130は、トランス131と、トランス131の1次側印加電圧を周期的にスイッチングするスイッチング回路(SW回路と略記する)132と、トランス131の2次側で所望の出力波形を生成する整流回路を含む2次側回路133と、出力状態量を検出する第1検出回路134及び第2検出回路135とを有する。
高圧電源130の出力は、制御回路110としてのマシンコントロールユニット(MCU)のCPU111を利用したプログラミングによるデジタル制御によりコントロールされる。CPU111は、メモリ114に記録されたプログラムを読み込んで、このプログラムに従って処理を行う。処理の詳細についてはフローチャートを参照しながら後述する。
第1検出回路134は負荷140に流れ込む電流を状態量として検出し、第2検出回路135は負荷140に印加される電圧を状態量として検出し、それぞれの検出値(モニタ値)を制御回路110のA/D変換器113に入力する。
第1検出回路134、第2検出回路135により検出された状態量はA/D変換器113によりデジタル変換がなされ、制御すべき目標値と比較される。その比較結果に応じてパルス発振器112によってSW回路132に与えるPWM信号のデューティ(Duty)値を制御する。SW回路132は、パルス幅信号に基づいて入力電圧をスイッチングしてトランス131の出力制御を実行する。
次に、制御回路110の制御について図6を参照しながら説明する。
印刷の開始時には、図6のA−B区間に示すように、高圧電源130の出力電圧が目標電圧の半分の電圧となるように設定されたデューティのPWM信号を制御回路110は高圧電源130に出力する。その後、制御回路110は、上述した式(1)に従ってPWM信号のデューティを算出し、算出したデューティのPWM信号を高圧電源130に出力していく(図6に示すB−C、C−D,D−E区間)。この制御により、高圧電源130の出力電圧が目標電圧に近づいていく。
また、感光体ドラム150のトナー像とトナー像との間にトナーバンドを形成して、ブレード151の摩擦係数を調整するときには、高圧電源130の出力電圧を一旦停止して、トナーバンドが感光体ドラム150と転写ロール141との接触位置を通過した直後に高圧電源130の出力電圧を高速に立ち上げる(以下、この動作を動作再開と呼ぶ)。高圧電源130の動作再開時には、制御回路110は、SW回路132に出力するPWM信号のデューティの初期値を変更する。
まず、制御回路110は、高圧電源130の出力を停止させる前に、高圧電源130が目標電圧を出力したときのPWM信号のデューティをメモリ114に記録しておく。例えば、高圧電源130が目標電圧を出力したときに、第2検出回路135によって検出されるモニタ電圧が4Vであったとする。また、出力停止直前に4Vのモニタ電圧を検出したときのPWM信号のデューティが50%であったとする。制御回路110は、このデューティ50%をメモリ114に記録する。
次に、制御回路110は、感光体ドラム150に形成したトナーバンドが転写ロール141との接触位置を通過する直前で、転写ロール141に供給する電圧をオフする。図6に示すI−J区間で、制御回路110はPWM信号の出力を停止する。
次に、制御回路110は、トナーバンドの後に形成されたトナー像が転写位置に到達する前に高圧電源130の出力電圧を目標電圧に到達させる。このため、制御回路110は、メモリ114に記憶しておいたデューティ値に基づいて、高圧電源130に出力するPWM信号のデューティを決定する。制御回路110は、メモリ114に記憶したデューティ値50%に、例えば、係数0.95を掛けた47.5%をPWM信号のデューティとする。この係数は、高圧電源130の出力電圧が目標電圧よりも高くなるオーバーシュートの発生を防止するための係数であり、1.0や0.9などの値に適宜変更可能である。
制御回路110は、デューティを決定すると、決定したデューティのPWM信号を生成し、高圧電源130に出力する(図6に示すJ−K区間)。高圧電源130は、目標電圧を出力した時のデューティに近いPWM信号が入力されるので、出力電圧が急速に立ち上がる。また、目標電圧を出力した時のデューティよりも小さいデューティのPWM信号であるので、オーバーシュートが発生せず、印字不良を防止することができる。
なお、制御回路110は、メモリ114に記憶したデューティ値50%に基づくPWM信号を高圧電源130に出力した後は、第1検出回路134、第2検出回路135のモニタ値に基づき、式(1)を用いて次のPWM信号のデューティを決定する。
図7に示すフローチャートを参照しながら制御回路110の処理手順を説明する。
印刷を開始すると(ステップS1/YES)、制御回路110は、高圧電源130の出力電圧を徐々に立ち上げるための第1制御を開始する(ステップS2)。この制御では、まず、PWM信号のデューティとして、目標電圧の半分の電圧となるデューティ(例えば、デューティ25%)に設定される。この値は、デフォルト値としてメモリ114に予め記録されている。
また、制御回路110は、印刷中は、第1検出回路134、第2検出回路135のモニタ値に基づき、式(1)を用いて次のPWM信号のデューティを決定し、決定したデューティのPWM信号を高圧電源130のSW回路132に出力する。
制御回路110は、印刷中にトナーバンドの生成を指示すると(ステップS3/YES、かつS4/YES)、感光体ドラム150の表面に形成されたトナーバンドが転写ロール141との接触位置に近づいたか否かを判定する(ステップS5)。トナーバンドが転写ロール141との接触位置に近づいたと判定した場合には(ステップS5/YES)、制御回路110は停止直前のPWM信号のデューティ値をメモリ114に記録し、PWM信号の出力をオフする(ステップS6)。なお、メモリ114に記録されるデューティ値は、高圧電源130が目標電圧を出力しているときのデューティ値であることが好ましい。
次に、制御回路110はトナーバンドが転写位置を通過したと判定すると(ステップS7/YES)、メモリ114に記録したデューティ値に基づいて高圧電源130を起動させるPWM信号のデューティ値を決定する(ステップS8)。メモリ114に記録したデューティ値に係数0.95を掛け算して、掛け算した結果をPWM信号のデューティ値とする。制御回路110は、決定したデューティのPWM信号を生成して高圧電源130に出力する(ステップS9)。高圧電源130には、目標電圧を出力した時のデューティに近いデューティのPWM信号が入力されるので、出力電圧が急速に立ち上がる。これにより高圧電源130を高速に立ち上げることができる。このため、感光体ドラム150表面であって、トナーバンドの下流側に形成されたトナー像を用紙に転写するときに、先端転写不良等の画質欠損を生じることがない。
また、目標電圧を出力した時のデューティよりも小さいデューティのPWM信号であるので、オーバーシュートが発生せず、印字不良を防止することができる。
なお、高圧電源130の出力を停止させるデューティ値と、そのときの高圧電源130の出力電圧との関係を複数記録しておき、これらの平均値により高圧電源130の出力の立ち上げ時のPWM信号のデューティを決定してもよい。
例えば、出力を停止させる前のデューティとそのときの高圧電源130の出力電圧とを5点メモリ114に記録する。そして、これらの平均値によりPWM信号のデューティを決定する。
また、高圧電源130に最初に供給するPWM信号のデューティ及びモニタ電圧と、高圧電源130をオフする直前の最終のPWM信号のデューティ及びモニタ電圧との4点をメモリ114に記憶しておき、演算によりPWM信号のデューティを決定してもよい。
例えば、図8(A)に示す例では、最初に供給するPWM信号のデューティ及びモニタ電圧として、25%と2Vとを記憶しておく。また、最終のPWM信号のデューティ及びモニタ電圧として、50%と4Vとを記憶しておく。これらの値により、高圧電源130の出力電圧が目標電圧の95%となるPWM信号のデューティを算出する。
また、PWM信号のデューティと、高圧電源130の出力電圧との関係を示す直線が図8(B)に示すように原点を通らない直線であってもよい。
なお、本実施では表記の関係上定電圧制御を例に説明をしたが、転写ロール等へ用いられることの多い定電流制御における動作でもかまわない。
添付図面を参照しながら本発明の第2実施例について説明する。なお、本実施例の構成は、図5に示す第1実施例と同一の構成を有しているので構成の説明は省略する。
転写装置のうち、感光体ドラム150に接してトナー像を用紙に転写させる部材には、転写ロール141が使用されることが多い。
この転写ロール141はゴム性のため、転写ロール141の抵抗成分が温度、湿度等の環境変動によって変動する。そのため制御回路110は、画像形成の動作開始時に高圧電源130の出力電流を第1検出回路134で測定しながら定電流制御を行い、そのとき転写ロール141に印加されている電圧を第2検出回路135で測定して転写ロール141の抵抗成分を検出している。制御回路110は、検出した抵抗成分により転写ロール141に流す最適な転写電流を決定している。
図9には、2次側回路133に流れる電流を第1検出回路134で測定して制御回路110がモニタしたモニタ値(以下、電流モニタ値と呼ぶ)と、2次側回路133に生じる電圧を第2検出回路135で測定して制御回路110がモニタしたモニタ値(以下、電圧モニタ値と呼ぶ)とを示す。なお、第1検出回路134で測定される2次側回路133に流れる電流のモニタ値も、2次側回路133に接続した分圧抵抗に電流を流して、この分圧抵抗にかかる電圧を測定することで求められるため、電圧値として検出される。
第1検出回路134で測定される電流モニタ値は、2次側回路133の平滑コンデンサや第1検出回路134のコンデンサに流れ込む電流であるため、2次側回路133や第1検出回路134のコンデンサに電流が流れた瞬間的に電流モニタ値が急上昇する。この瞬間的な電流モニタ値の上昇は、10msec後には安定した電流値となるように回路定数が設定されている。
しかしながら、第1検出回路134の測定値を制御回路110に取り込む(モニタする)周期を10msecから5msecに変更して、高圧電源130の出力電圧が目標電圧に到達するまでの時間を短縮しようとした場合、上述のように電流モニタ値は瞬間的に上昇する値となっているので、電流モニタ値の正確な値を検出することができない。すなわち、瞬間的に上昇した電流モニタ値により高圧電源130の出力電圧を判定することになるので、制御回路110は高圧電源130の出力電圧が高い状態であると判定する。従って、第1検出回路134の測定値を制御回路110に取り込む周期を短縮しても、高圧電源130が目標電圧を出力するまでにかかる時間の短縮に有効とはかぎらない。
図10を参照しながら第1検出回路134の測定値を制御回路が取得する周期を10msecから5msecに変更した場合の問題点を具体的に説明する。
例えば、高圧電源130の動作再開時に、デューティ25%のPWM信号を高圧電源130に出力したとする。制御回路110が第1検出回路134の測定値を10msec間隔で取得していれば、第1検出回路134の測定値(すなわち、電流モニタ値)は2Vを示すが、5msec後であると、図10に示すように電流値の跳ね上がりにより測定値(電流モニタ値)は3Vを示すことになる。
測定値(電流モニタ値)が2Vであれば、上述した式(1)により制御回路110はPWM信号のデューティとして37.5%を計算するが、測定値(電流モニタ値)が3Vであれば、制御回路110は式(1)により29.2%を出力する。この結果、高圧電源130の出力状態を第1検出回路134で測定して制御回路110に取り込むサンプリング間隔を短くしても、高圧電源130の出力電圧を目的電圧まで到達させる時間の短縮には有効とはならない。
図11には、第2検出回路135で高圧電源130の出力電圧をモニタした結果を示す。
図11に示すように高圧電源130の出力電圧の電圧モニタ値は、高圧電源110の出力電流の電流モニタ値のように瞬間的に上昇することはなく、指数的に上昇する。このため、第2検出回路135の測定値を制御回路110に取り込むサンプリング間隔を5msecとしても、5msecのときの電圧モニタ値が10msecのときの電圧モニタ値よりも低くなる。例えば、5msecの時点でのモニタ結果が1.8Vであるとすると、制御回路110は式(1)に従って、PWM信号のデューティを40.3%と計算することができる。
そこで、本実施例は、トナーバンドが転写ロール141の転写位置を通過した後に、高圧電源130の出力を再開させるときには、第2検出回路135による高圧電源130の出力電圧のモニタ結果に基づいて、PWM信号のデューティを決定する。また、第2検出回路135の検出結果を制御回路110が取得する周期を画像の形成動作の開始時よりも短くする(本実施例では、10msecから5msecに変更する)。
これにより、高圧電源130の動作再開時には、高圧電源130の出力電圧をより高速に目標電圧に近づけることができる。
なお、高圧電源130の出力電圧が目標電圧に近い値にまで上昇した後は、高圧電源130の出力電流を第1検出回路134で検出し、制御回路110は10msec間隔でこの検出結果をサンプリングする制御に戻す。これによって、高圧電源130を目標値に安定して制御することができる。
上述した実施例は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
従来の電源装置の構成を示す図である。 従来の制御方法を説明するための図である。 感光体ドラムとその周辺部材の配置を示す図である。 トナーバンドについて説明するための図である。 実施例1の電源装置の構成を示す図である。 実施例1の制御回路の制御方法を説明するための図である。 制御回路の制御手順を示すフローチャートである。 メモリに記録したモニタ値とPWM信号のデューティ値とから動作再開時のPWM信号のデューティを決定する方法を説明するための図である。 電流モニタ値と電圧モニタ値との波形を示す図である。 第1検出回路で検出される電流モニタ値を示す図である。 第2検出回路で検出される電圧モニタ値を示す図である。
符号の説明
110 制御回路
111 CPU
112 パルス発振器
113 A/D変換器
114 メモリ
120 安定化電源
130 高圧電源
131 トランス
132 SW回路
133 2次側回路
134 第1検出回路
135 第2検出回路
140 負荷

Claims (9)

  1. 入力電圧を昇圧して負荷に供給する高圧電源をPWM信号により制御する電源制御装置であって、
    前記高圧電源の出力の立ち上げ時に、前記高圧電源に出力する前記PWM信号のデューティの初期値を変更して、前記高圧電源の出力値が有効な状態に立ち上がるまでの時間を変更する制御手段を有することを特徴とする電源制御装置。
  2. 前記高圧電源が目標値を出力しているときのPWM信号のデューティ値を記憶した記憶手段を有し、
    前記制御手段は、前記高圧電源の出力値を有効な状態に立ち上げるまでの時間を短縮するときには、前記記憶手段に記憶したデューティのPWM信号で前記高圧電源を立ち上げることを特徴とする請求項1記載の電源制御装置。
  3. 前記高圧電源の出力を停止させる前の前記PWM信号のデューティ値を複数記憶した記憶手段を有し、
    前記制御手段は、前記高圧電源の出力値を有効な状態に立ち上げるまでの時間を短縮するときには、前記記憶手段に記憶した前記複数のデューティ値の平均値をデューティとするPWM信号で前記高圧電源を立ち上げることを特徴とする請求項1又は2記載の電源制御装置。
  4. 前記制御手段は、像担持体の表面に保守のために形成されたトナー像が前記負荷との接触位置を通過する前後で、前記高圧電源をオフしてからオンする動作再開時の前記高圧電源の立ち上がり時間が、画像の形成を開始する動作開始時の前記電源電圧の立ち上がり時間よりも短くなるように前記高圧電源を制御することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載の電源制御装置。
  5. 前記制御手段は、前記動作開始時と前記動作再開時とで前記高圧電源の出力状態を検出する周期を変更することを特徴とする請求項4記載の電源制御装置。
  6. 前記制御手段は、前記動作再開時には前記高圧電源の出力電圧を検出して、前記高圧電源に出力するPWM信号のデューティを制御することを特徴とする請求項5記載の電源制御装置。
  7. 入力電圧を昇圧して負荷に供給する高圧電源と、該高圧電源をPWM信号により制御する制御装置とを有する電源装置であって、
    前記制御装置は、前記高圧電源の出力の立ち上げ時に、前記高圧電源に出力する前記PWM信号のデューティの初期値を変更して、前記高圧電源の出力値が有効な状態に立ち上がるまでの時間を変更する制御手段を有することを特徴とする電源装置。
  8. 入力電圧を昇圧して負荷に供給する高圧電源の制御方法であって、
    前記高圧電源の出力の立ち上げ時に、前記高圧電源の出力値を有効な状態に立ち上げるまでの許容時間を判定するステップと、
    前記高圧電源を制御するPWM信号のデューティの初期値を、前記許容時間に応じて変更するステップと、
    を有することを特徴とする制御方法。
  9. 入力電圧を昇圧して負荷に供給する高圧電源の制御プログラムであって、
    コンピュータを、前記高圧電源の出力値を有効な状態に立ち上げるまでの許容時間を判定する手段と、
    前記高圧電源を制御するPWM信号のデューティの初期値を、前記許容時間に応じて変更する手段として機能させることを特徴とする制御プログラム。
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