JP2009281483A - 動力伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造で、前後進をスムーズに切り換えることができるとともに中立状態を設定・保持できる動力伝達装置を提供する。
【解決手段】エンジン12のクランクシャフト27に連結された正転用の第1ドライブプーリ51A及び逆転用の第2ドライブプーリプーリ51Bと、駆動軸121に連結された第1入力軸61と、第1入力軸61に取付けられた第1プーリ64と、第1ドライブプーリ51A及び第1プーリ64に掛け渡されたVベルト52と、駆動軸121に連結された第2入力軸62と、第2入力軸62に取付けられた第2プーリ66と、第2ドライブプーリ51B及び第2プーリ66に掛け渡されたVベルト53と、Vベルト52,53の一方のみを張ることで動力を伝達するベルトを切り換える回動機構90と、Vベルト52,53の両方を弛めることで動力の伝達を断った中立状態を保持する保持機構70とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、動力伝達装置の改良に関するものである。
従来の動力伝達装置として、エンジンに走行クラッチを介して変速機を連結したものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開昭63−223207公報
特許文献1の第1図、第7図に示されるように、小型除雪機に搭載されたエンジン4の出力軸5に駆動プーリ17が取付けられ、変速機14の入力軸15に従動プーリ16が取付けられ、これらの駆動プーリ17と従動プーリ16とにVベルト18が掛け渡されている。
上記のVベルト18の側方には、エンジン4から変速機14に伝わる動力を断続するために走行クラッチ45が設けられている。
走行クラッチ45は、Vベルト18を押圧可能なローラ46を備えている。
Vベルト18は弛んだ状態で駆動プーリ17及び従動プーリ16に掛けられているため、この状態では、エンジン4の出力軸5から変速機14の入力軸15へは動力が伝わらないが、ローラ46をVベルト18に押し付けると、Vベルト18が張られて駆動プーリ17から従動プーリ16に動力が伝わる。
変速機14では、シフトレバー33を操作することにより、変速歯車の噛み合いを切り換えて前進、後進及び中立を選択することが可能であり、中立を選択する以外は、シフトレバー33の操作に連動して、所定の変速歯車の噛み合いと走行クラッチ45の接続とが同時に行われる。
特許文献1に示されるような小型除雪機では、特に、コスト削減が求められ、複数の歯車を備え、部品に高い精度が要求される変速機14は採用しにくく、構造が簡単な変速機が求められる。例えば、変速機の前後進を切り換える機構は簡素なものが望ましいが、前後進をスムーズに切り換えられることも必要である。また、走行クラッチ45についても同様に簡単な構造にすれば更なるコスト削減が可能である。
更に、例えば、除雪する箇所の状態に応じて、小型除雪機の動力を使わずに人力で小型除雪機を押し引きして向きを変えたり移動させる場合もあり、簡単に人力で小型除雪機の向きの変更や移動が行えるようにするために、簡単な構造で変速機の中立状態を設定・保持できるようにすることも使い勝手の点で望まれる。
本発明の目的は、簡単な構造で、前後進をスムーズに切り換えることができるとともに中立状態を設定・保持できる動力伝達装置を提供することにある。
請求項1に係る発明は、駆動源から動力伝達装置を介して駆動軸に動力を伝達する際に、駆動軸の回転方向を正転と逆転とに切り換え可能な動力伝達装置において、駆動源の出力軸に連結された正転ドライブプーリ及び逆転ドライブプーリと、駆動軸に正転用ギヤ列を介して連結された正転軸と、この正転軸に取付けられた正転ドリブンプーリと、これらの正転ドライブプーリ及び正転ドリブンプーリのそれぞれに掛け渡された正転用ベルトと、駆動軸に逆転用ギヤ列を介して連結された逆転軸と、この逆転軸に取付けられた逆転ドリブンプーリと、これらの逆転ドライブプーリ及び逆転ドリブンプーリのそれぞれに掛け渡された逆転用ベルトと、これらの正転用ベルト及び逆転用ベルトの一方のみを張ることで正転用ベルト及び逆転用ベルトのうちで動力を伝達するベルトを切り換えるベルト切換手段と、正転用ベルト及び逆転用ベルトの両方を弛めることで正転用ベルト及び逆転用ベルトの両方での動力の伝達を断った中立状態を保持する中立保持手段とを備えることを特徴とする。
駆動軸を正転させるには、ベルト切換手段によって正転用ベルトのみを張る。これにより、駆動源の出力軸に連結された正転ドライブプーリから正転用ベルトを介して正転ドリブンプーリへ動力が伝達され、更に、正転ドリブンプーリに取付けられた正転軸から正転用ギヤ列を介して駆動軸へ動力が伝達され、駆動軸が正転する。
駆動軸を逆転させるには、ベルト切換手段によって逆転用ベルトのみを張る。これにより、駆動源の出力軸に連結された逆転ドライブプーリから逆転用ベルトを介して逆転ドリブンプーリへ動力が伝達され、更に、逆転ドリブンプーリに取付けられた逆転軸から逆転用ギヤ列を介して駆動軸へ動力が伝達され、駆動軸が逆転する。
ベルト切換手段により、正転用ベルトを弛んだ状態から張った状態にすると同時に逆転用ベルトを張った状態から弛んだ状態にする、又は正転用ベルトを張った状態から弛んだ状態にすると同時に逆転用ベルトを弛んだ状態から張った状態にすることが可能になり、スムーズに駆動軸の正逆転が切り換えられ、このような正逆転の切換時にクラッチ断続操作も一緒に行える。
従って、従来のような、複数の歯車を備えるとともに部品に高い精度が要求される変速機や、多くの部品からなる走行クラッチ等が必要ない。
また、駆動軸の正逆転を切り換える途中で正転用ベルト及び逆転用ベルトの両方を弛んだ状態として、駆動源の出力軸側と駆動軸側との連結を断った中立状態に設定することが可能であり、更に、中立保持手段により、上記の中立状態を保持することも可能で、駆動軸を駆動源の出力軸に拘束されずに無理なく回転させられるから、例えば、駆動軸に車輪、クローラベルト等の走行手段が取付けられた小型除雪機等の汎用機を人力で押し引きする場合に、走行手段が容易に回転するため、汎用機の押し引きが容易に行える。
請求項1に係る発明では、駆動源の出力軸に連結された正転ドライブプーリ及び逆転ドライブプーリと、駆動軸に正転用ギヤ列を介して連結された正転軸と、この正転軸に取付けられた正転ドリブンプーリと、これらの正転ドライブプーリ及び正転ドリブンプーリのそれぞれに掛け渡された正転用ベルトと、駆動軸に逆転用ギヤ列を介して連結された逆転軸と、この逆転軸に取付けられた逆転ドリブンプーリと、これらの逆転ドライブプーリ及び逆転ドリブンプーリのそれぞれに掛け渡された逆転用ベルトと、これらの正転用ベルト及び逆転用ベルトの一方のみを張ることで正転用ベルト及び逆転用ベルトのうちで動力を伝達するベルトを切り換えるベルト切換手段と、正転用ベルト及び逆転用ベルトの両方を弛めることで正転用ベルト及び逆転用ベルトの両方での動力の伝達を断った中立状態を保持する中立保持手段とを備えるので、従来のような変速機、走行クラッチ等を簡単な構造として駆動軸の正転と逆転とをスムーズに切り換えることができるとともに、駆動軸を駆動源の出力軸から切り離した中立状態に設定することができ、更に、この中立状態を中立保持手段で保持できるので、例えば、駆動軸側に車輪、クローラベルト等の走行手段が設けられた汎用機の人力での押し引きを容易に行うことができ、簡単に汎用機の向きを変更したり移動させることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る動力伝達装置を備えた小型除雪機を示す斜視図であり、小型除雪機10は、機体11に、エンジン12と、このエンジン12の動力を伝達するとともに小型除雪機10の前後進を切り換える主要部を構成する変速機13と、この変速機13の出力側に接続された左右一対のクローラ走行部14,16と、機体11にスイング可能に設けられた左右一対のスイングパイプ17,18と、除雪のためにスイングパイプ17,18の前端部に取付けられた排雪板21と、スイングパイプ17,18の後端部に取付けられた左右一対のハンドル22,23とを備え、動力伝達装置25は、エンジン12から左右のクローラ走行部14,16へ動力を伝える装置である。なお、26は変速機13を覆うカバーである。
エンジン12は、鉛直に配置されたクランクシャフト27を備えるバーチカルエンジンである。
左クローラ走行部14は、排雪板21の後方に設けられた駆動輪31と、この駆動輪31の後方に設けられた遊転輪32と、これらの駆動輪31及び遊転輪32のそれぞれに巻き掛けられたクローラベルト33と、変速機13に連結されるとともに駆動輪31に取付けられた走行軸34と、遊転輪32を回転自在に支持する従動軸36とからなる。
右クローラ走行部16は、左クローラ走行部14と左右対称な部分で、左クローラ走行部14と基本構造は同一であり、詳細説明は省略する。
ハンドル22,23は、それぞれ端部にグリップ41を備え、右側のハンドル23は、小型除雪機10の前後進を切り換える前後進切換レバー42と、この前後進切換レバー42をロックするロックレバー43とを備える。なお、符号45,46は、前後進を切り換えるために変速機13と前後進切換レバー42との間に渡された第1ケーブル及び第2ケーブルである。
図2は本発明に係る動力伝達装置を示す斜視図(図中の矢印(FRONT)は小型除雪機の前方を表している。以下同じ。)であり、動力伝達装置25は、エンジン12(図1参照)のクランクシャフト27の下端部に取付けられたドライブプーリ51と、このドライブプーリ51に掛けられた2本のVベルト52,53と、これらのVベルト52,53介してドライブプーリ51に連結された変速機13とからなる。
変速機13は、Vベルト52,53に連結される上部変速部55と、この上部連結部55の下方に配置された下部変速部56とを備える。
上部変速部55は、下部変速部56に設けられた鉛直に延びる駆動軸(不図示。詳細は後述する。)に対して回動自在に取付けられている。
下部変速部56は、機体11(図1参照)に取付けられ、走行軸34に連結されている。
ドライブプーリ51は、Vベルト52が掛けられる第1ドライブプーリ51Aと、Vベルト53が掛けられる第2ドライブプーリ51Bとが一体成形された部品である。
上部変速部55は、上部変速部ケース63に回転自在に且つ鉛直に2本の第1入力軸61及び第2入力軸62が取付けられ、これらの第1入力軸61及び第2入力軸62の上端部にそれぞれ第1プーリ64及び第2プーリ66がナット67で取付けられ、第1プーリ64にVベルト52が掛けられ、第2プーリ66にVベルト53が掛けられている。
上部変速部55の前部には、下部変速部56に対する上部変速部55の回動方向の位置を所定位置に保持する保持機構70が設けられている。
保持機構70は、上部変速部ケース63の前部にボルト75,75で取付けられたブラケット76と、このブラケット76の先端部に下方に延びるように取付けられた上部変速部位置決めピン77と、下部変速部56の下部変速部ケース78の前部に上方に延びるように取付けられた保持位置ピン81と、一端部がそれぞれ上部変速部55の下部に回動自在に取付けられるとともに他端部がそれぞれ上部変速部位置決めピン77及び保持位置ピン81を挟み込む左右一対の保持プレート82,83と、これらの保持プレート82,83に渡されて取付けられた引張コイルばね84とからなる。
保持機構70が保持する所定位置とは、Vベルト52,53の両方が弛んで動力を伝えなくなる位置であり、上部変速部55が回動したときに、引張コイルばね84の弾性力で上部変速部55は所定位置に戻され、その位置に保持される。
上部変速部55を回動させる回動機構90は、上部変速部ケース63の左右端に下方に延びるように取付けられた左右一対の回動用ピン91,92(手前側の符号91のみ示す。)と、これらの回動用ピン91,92に順に連結された取付片93,93(手前側の符号93のみ示す。)、引張コイルばね94,94(手前側の符号94のみ示す。)、ワイヤ端部部材96,96(手前側の符号96のみ示す。)、第1・第2ケーブル45,46(手前側の符号45のみ示す。)と、前後進切換レバー42(図1参照)及びロックレバー43(図1参照)とからなる。
第1ケーブル45は、機体11(図1参照)に設けられたケーブル支持ステー98で一端が支持されるアウタケーブル101と、このアウタケーブル101内に移動自在に挿入されて一端にワイヤ端部部材96が取付けられたインナワイヤ102とからなる。第2ケーブル46は、第1ケーブル45と同一構造であり、詳細説明は省略する。
上部変速部ケース63は、上部に複数のボルト111で平板112が取付けられ、この平板112に、第1プーリ64及び第2プーリ66からVベルト52,53が外れるのを防止するベルト外れ止めピン113,113,114,116,116が立てられている。なお、外れ止めピン114については、詳しくは、平板112に補助プレート118を介して取付けられている。
上記した変速機13は、上部変速部55と、下部変速部56と、上部変速部55を回動させてVベルト52,53が張った状態と弛んだ状態とを切り換える回動機構90と、Vベルト52,53の両方が弛んだ状態を保持することでVベルト52,53の両方が動力を伝達しない中立状態にする保持機構70とからなる。
図3は本発明に係る動力伝達装置を示す平面図であり、エンジンのクランクシャフト27の軸線27aと下部変速部56(図2参照)に設けられた駆動軸121の軸線121aとを通り、小型除雪機の前後方向に延びる中心線122に対して、第1入力軸61は左側に位置し、第2入力軸62は右側に位置し、第1入力軸61に取付けられた第1プーリ64と第2入力軸62に取付けられた第2プーリ66とでは、それぞれの外径をD1、D2とすると、第2プーリ66の外径D2の方が第1プーリ64の外径D1よりも大径にされている。なお、符号123は駆動軸121の軸線121aを通り、中心線122に直交する基準線である。
第2プーリ66は後進用の動力を伝える部品であり、第2プーリ66を、前進用の動力を伝える第1プーリ64よりも大径にしたのは、第1プーリ64よりも減速比を大きくして、小型除雪機の後進時の走行速度を前進時の走行速度よりも小さくするためである。
保持機構70を構成する上部変速部位置決めピン77及び保持位置ピン81は、中心線122に沿って前後に並べて配置され、保持プレート82,83の挟持面82a,83aに引張コイルばね84の弾性力で挟み込まれている。
保持位置ピン81は中心線122上に固定されているから、上部変速部55の回動に伴い上部変速部位置決めピン77が回動したときに、上部変速部位置決めピン77は、引張コイルばね84の弾性力により中心線122上まで戻り、この中心線122上に保持される。
図4は本発明に係る動力伝達装置の動力伝達経路を示す説明図であり、第1入力軸61、第2入力軸62及び駆動軸121は、それぞれ第1ドライブギヤ131、第2ドライブギヤ132、ドリブンギヤ133が取付けられている。
ここでは、第1ドライブギヤ131と第2ドライブギヤ132とは、その歯数は同一である。
第1ドライブギヤ131は、ドリブンギヤ133に直接に噛み合い、第2ドライブギヤ132は、アイドル軸134に回転自在に取付けられたアイドルギヤ136に噛み合い、アイドルギヤ136がドリブンギヤ133に噛み合う。ここでは、アイドルギヤ136の歯数は、第1ドライブギヤ131及び第2ドライブギヤ132の歯数と同一である。
アイドル軸134は、上部変速部ケース63(図3参照)に取付けられ、第2入力軸62よりも前方で駆動軸121よりも後方に配置されている。
上記の第1ドライブギヤ131及びドリブンギヤ133は、駆動軸121を正転させる第1ギヤ列137を構成する部品であり、また、第2ドライブギヤ132、アイドルギヤ134及びドリブンギヤ133は、駆動軸121を逆転させる第2ギヤ列138を構成する部品である。
小型除雪機の前進時には、エンジンの動力は、順に、(クランクシャフト27、ドライブプーリ51)→Vベルト52→(第1プーリ64、第1入力軸61、第1ドライブギヤ131)→(ドリブンギヤ133、駆動軸121)のように伝わる。即ち、第1入力軸61から第1ギヤ列137を介して駆動軸121に伝わる。
小型除雪機の後進時には、エンジンの動力は、順に、(クランクシャフト27、ドライブプーリ51)→Vベルト53→(第2プーリ66、第2入力軸62、第2ドライブギヤ132)→アイドルギヤ136→(ドリブンギヤ133、駆動軸121)のように伝わる。即ち、第2入力軸62から第2ギヤ列138を介して駆動軸121に伝わる。
図5は図3の5−5線断面図であり、動力伝達装置25は、ドライブプーリ51と、Vベルト52,53と、これらのVベルト52,53で駆動される変速機13とからなる。
また、変速機13は、上部変速部55と、下部変速部56と、保持機構70と、回動機構90(図2参照)からなり、小型除雪機の前後進を切り換えるとともに中立状態(駆動軸121に動力が伝わらない状態)に設定可能である。
上部変速部55は、駆動軸121に2つのベアリング141,142を介して回動自在に取付けられた上部変速部ケース63(ロアケース143及びこのロアケース143の上部に取付けられたアッパケース144からなる。)と、この上部変速部ケース63に2つのベアリング146,147を介して回転自在に取付けられた第2入力軸62と、上部変速部ケース63に2つのベアリング146,147(不図示)を介して回転自在に取付けられた第1入力軸61(図3参照)と、上部変速部ケース63のロアケース143及びアッパケース144のそれぞれに開けられた挿入穴143a,144aに挿入されたアイドル軸134と、第1入力軸61、第2入力軸62、駆動軸121にそれぞれスプライン結合されるとともに上部変速部ケース63内の空間148に配置された第1ドライブギヤ131(不図示)、第2ドライブギヤ132、ドリブンギヤ133と、アイドル軸134にブッシュ149を介して回転自在に取付けられたアイドルギヤ136と、第1入力軸61及び第2入力軸62にそれぞれスプライン結合された第1プーリ64(図3参照)及び第2プーリ66とからなる。
ここで、符号151は駆動軸121上方のアッパケース144に開けられた開口部144bを塞ぐキャップ、152は第2入力軸62とアッパケース144側の開口部144cとの間に設けられたシール部材、153はロアケース143とアッパケース144との位置決めを行うカラー、154はロアケース143とアッパケース144とを締結するボルトである。
下部変速部56は、下部変速部ケース161(ケース本体162及びこのケース本体162の下部に設けられた開口部を塞ぐカバー部材163からなる。)と、この下部変速部ケース161に2つのベアリング164,166を介して回転自在に取付けられた駆動軸121と、この駆動軸121の下部に形成されたウォーム121Aに噛み合うウォームホイール167と、ケース本体162の上部開口部162aと上部変速部55のロアケース143の下端部に形成された筒部143bとの間に設けられたシール部材168とからなり、ウォームホイール167は、ケース本体162に回転自在に取付けられた走行軸34に取付けられている。なお、169は駆動軸121の上端部にねじ結合されたナットであり、駆動軸121からベアリング142が抜けるのを防止するものである。
ここで、符号171はケース本体162とカバー部材163との位置決めを行うカラー、172はケース本体162とカバー部材163とを締結するボルト、173はケース本体162を機体11(図1参照)に取付けるボルト、174は下部変速部ケース161内の空間、176は上部変速部55内の空間148と下部変速部56内の空間174とで形成される空間177に貯められた潤滑用オイル、176aは潤滑用オイル176の油面である。
以上に説明したように、変速機13は、下部変速部56に上部変速部55を回動自在に取付けるとともに、上部変速部55と下部変速部56とを、下部変速部56の上部開口部162a内に上部変速部55の筒部143bを挿入して上部開口部162aと筒部143bとの間をシール部材168でシールする構造としたことにより、例えば、上部変速部と下部変速部とを上下に分離し、上部変速部及び下部変速部にそれぞれシール部材を設ける構造に比べて、変速機13の部品数を削減でき、変速機13の構造を簡素にすることができる。
また、下部変速部56の上部開口部162aと、上部変速部55の筒部143bとを駆動軸121の軸方向にオーバーラップさせることで、上部変速部55と下部変速部56とをより近づけることができ、変速機13の高さHをより小さくすることができる。
保持機構70は、上部変速部位置決めピン77が、下側の保持プレート82よりも下方まで延び、保持位置ピン81が、下部変速部56のケース本体162に設けられた取付穴162cに圧入されて上側の保持プレート83よりも上方まで延び、保持プレート82,83が、上部変速部55のロアケース143の下部筒状部143cにプレート受け部材181,182を介して回動自在に取付けられている。なお、184はワッシャ、185は止め輪である。
図6は図3の6−6線断面図であり、上部変速部55のアッパケース144の上端部の内側、即ち、アッパケース144の開口部144bと、駆動軸121と、ベアリング142と、ナット169と、キャップ151とで囲まれた空間は、ブリーザ室191を形成し、アッパケース144に開けられた縦孔144eにL字状のブリーザパイプ192の一端が圧入され、このブリーザパイプ192の他端にブリーザホース193が接続され、これらのブリーザパイプ192とブリーザホース193とでブリーザ通路194が形成されている。
ブリーザ室191は、ベアリング142の上方に隣接するために、駆動軸121が回転中はベアリング142の温度が上昇するのに伴い高温になり、圧力も高くなるが、ブリーザ通路193によってブリーザ室191と変速機13の外部とを連通させることにより、ブリーザ室191内の温度が降下させるとともに圧力を低下させることができる。
ベアリング142は、シールド形であり、外輪142aにシールド板142bが固定され、このシールド板142bと内輪142cのシール面に形成された溝とでラビリンス隙間が形成され、ベアリング142の摺動部へのダスト等の侵入が防止される。
図7は本発明に係る保持機構の保持プレート支持構造を示す要部斜視図であり、保持プレート82,83は、それぞれプレート穴部82b,83bを備え、プレート受け部材181,182はそれぞれ、大径部181a,182aと、小径部181b,182bと、これらの大径部181a,182a及び小径部181b,182bのそれぞれの間に設けられた段部181c,182cとを備える。
保持プレート82は、プレート受け部材181の段部181cに載せられるとともに、プレート穴部82bが回動自在にプレート受け部材181の小径部181aに嵌合し、同様に、保持プレート83は、プレート受け部材182の段部182cに載せられるとともに、プレート穴部83bが回動自在にプレート受け部材182の小径部182aに嵌合し、保持プレート83の上面にワッシャ184が接することで、保持プレート82,83は、滑りを促すブッシュの機能を有するプレート受け部材181,182及びワッシャ184と摺動し、図5に示された上部変速部55のロアケース143とは接することがない。
図8は本発明に係る変速機の背面図であり、第2プーリ66よりも高い位置に第1プーリ64が配置され、上部変速部ケース63、詳しくは、ロアケース143の左右に回動用ピン91,92が設けられ、ブリーザ通路194を形成するブリーザホース193の先端部193aがロアケース143の後部に設けられたホース固定用穴143eに挿入されるとともに下方に向けて開口している。従って、ブリーザ通路194内に雨水等を吸い込む心配がない。
図9は本発明に係る回動機構のハンドル周りを示す要部側面図であり、右側のハンドル23の後側に後部ブラケット201が取付けられ、この後部ブラケット201に設けられた後部支軸202に前後進切換レバー42に設けられた軸受部材203が嵌合することで後部ブラケット201に前後進切換レバー42が回動自在に取付けられ、前後進切換レバー42の後部、詳しくは、後端(後部支軸202よりも後方)に第1ケーブル45、前後進切換レバー42の中央部寄り(後部支軸202よりも前方)に第2ケーブル46がそれぞれ連結され、ハンドル23の前側に前部ブラケット204が取付けられ、この前部ブラケット204に設けられた前部支軸206にロックレバー43が回動自在に取付けられている。
前後進切換レバー42は、中央部上部にロックレバー43によって回動がロックされるときに拘束される被ロック片207を備える。なお、211,212は前後進切換レバー42に第1ケーブル45及び第2ケーブル46を連結するために前後進切換レバー42の後部側面に設けられた連結ピンである。
ロックレバー43は、前部支軸206に支持される軸支部43aと、この軸支部43aから細長く延ばされた把持部43bとが一体成形された部品であり、軸支部43aの側面に前後進切換レバー42の被ロック片207に係合可能な側面視L字形状の2つのロック片214,215を備える。
第1ケーブル45及び第2ケーブル46は、各アウタケーブル101が、ハンドル23に設けられたケーブルブラケット217にナット218で取付けられ、各インナワイヤ102の先端に取付けられた端部金具221が前後進切換レバー42の連結ピン211,212に回動自在に連結されている。
以上に述べた動力伝達装置25の作用を次に説明する。
図10(a),(b)は本発明に係る動力伝達装置の作用を示す第1作用図である。
(a)において、前後進切換レバー42が二点鎖線の位置にある場合には、エンジンが運転中であっても、図3に示したVベルト52,53は、共に弛んだ状態にあり、エンジンのクランクシャフト27から第1入力軸61及び第2入力軸62に動力が伝わらないから、走行軸34は回転せず、図1に示したクローラ走行部14,16が回転しないため、小型除雪機10は停止した状態にある。即ち、変速機13は中立(いわゆる「ニュートラ」)状態にある。
図10(a)に戻って、小型除雪機を前進させるために、前後進用切換レバー42を矢印Aで示すように、前方に倒す(二点鎖線の位置から実線の位置に倒す)と、第1ケーブル45のインナワイヤ102が矢印Bで示すように引かれる。(このとき、第2ケーブル46のインナワイヤ102は、第2ケーブル46のアウタケーブル101内に引き込まれる。)
図10(b)において、前後進用切換レバー42の前に倒した状態を保ったまま、今度は、ロックレバー43を矢印Cに示すように、グリップ41側に倒し、ロックレバー43の把持部43bをグリップ41と共に手で握る。
この結果、ロックレバー43の2つのロック片214,215のうちの一方のロック片214が、矢印Dに示すように、前後進切換レバー42の被ロック片207に当たり、前後進切換レバー42の戻り、即ち、時計回りの回動を規制する。これが前後進切換レバー42のロック状態である。
図11(a),(b)は本発明に係る動力伝達装置の作用を示す第2作用図である。
(a)において、第1ケーブル45のインナワイヤ102(図10(a),(b)も参照)が矢印Eに示すように引かれると、右側の回動用ピン92が引かれるため、変速機13の上部変速部55が、矢印Fに示すように駆動軸121を中心にして回動し、これに伴って、Vベルト52が張った状態になる(Vベルト53は弛んだ状態にある)。
このとき、上部変速部55の回動に伴って上部変速部位置決めピン77が右側の保持プレート83を押すため、保持プレート83は、矢印Gに示すように、回動する。この結果、引張コイルばね84が伸ばされた状態になり、保持プレート83を元の位置(中心線122上)に戻そうとする引張コイルばね84の弾性力が次第に大きくなる。
(b)において、Vベルト52が張った状態になると、ドライブプーリ51の回転、例えば、矢印H方向の回転がVベルト52を介して第1プーリ64に伝わり、第1入力軸61に取付けられた第1ドライブギヤ131が矢印H方向に回転し、第1ドライブギヤ131に噛み合うドリブンギヤ133が矢印J方向に回転(正転)する。これにより、小型除雪機は前進する。
図10(b)に戻って、小型除雪機の前進を止めて停止させるには、前後進切換レバー42のロックを解除するためにロックレバー43の握りを離せばよい。これにより、ロックレバー42による前後進切換レバー42の拘束が解かれ、前後進切換レバー42は、図2に示した圧縮コイルばね84,94の弾性力で図10(a)の二点鎖線の位置に戻り、中立状態になる。
図12(a),(b)は本発明に係る動力伝達装置の作用を示す第3作用図である。
(a)において、小型除雪機を後進させるために、前後進用切換レバー42を矢印Mで示すように、中立位置から後方に倒す(二点鎖線の位置から実線の位置に倒す)と、第2ケーブル46のインナワイヤ102が矢印Nで示すように引かれる。(このとき、第1ケーブル45のインナワイヤ102は、第1ケーブル45のアウタケーブル101内に引き込まれる。)
(b)において、前後進用切換レバー42の後に倒した状態を保ったまま、今度は、ロックレバー43を矢印Pに示すように、グリップ41側に倒し、ロックレバー43の把持部43bをグリップ41と共に手で握る。
この結果、ロックレバー43の2つのロック片214,215のうちの一方のロック片215が、矢印Qに示すように、前後進切換レバー42の被ロック片207に当たり、前後進切換レバー42の戻り、即ち、反時計回りの回動を規制する。これが前後進切換レバー42のロック状態である。
図13(a),(b)は本発明に係る動力伝達装置の作用を示す第4作用図である。
(a)において、第2ケーブル46のインナワイヤ102(図12(a),(b)も参照)が矢印Rに示すように引かれると、左側の回動用ピン91が引かれるため、変速機13の上部変速部55が、矢印Sに示すように駆動軸121を中心にして回動し、これに伴って、Vベルト53が張った状態になる。このとき、上部変速部位置決めピン77が左側の保持プレート82を押すため、保持プレート82は、矢印Tに示すように、回動する。
この結果、引張コイルばね84が伸ばされた状態になり、保持プレート82を元の位置(中心線122上)に戻そうとする引張コイルばね84の弾性力が次第に大きくなる。
(b)において、Vベルト53が張った状態になると、ドライブプーリ51の回転、例えば、矢印H方向の回転がVベルト53を介して第2プーリ66に伝わり、第2入力軸62に取付けられた第2ドライブギヤ132が矢印H方向に回転し、第2ドライブギヤ132に噛み合うアイドルギヤ134が矢印U方向に回転し、アイドルギヤ134に噛み合うドリブンギヤ133が矢印H方向に回転(逆転)する。これにより、小型除雪機は後進する。
図12(b)に戻って、小型除雪機の後進を止めて停止させるには、前後進切換レバー42のロックを解除するためにロックレバー43の握りを離せばよい。これにより、ロックレバー42による前後進切換レバー42の拘束が解かれ、前後進切換レバー42は、図2に示した圧縮コイルばね84,94の弾性力で図12(a)の二点鎖線の位置に戻り、中立状態になる。
以上の図1、図2、図4に示したように、駆動源(エンジン12)から動力伝達装置25を介して駆動軸121に動力を伝達する際に、駆動軸121の回転方向を正転と逆転とに切り換え可能な動力伝達装置25において、エンジン12の出力軸(クランクシャフト27)に連結された正転ドライブプーリ(第1ドライブプーリ51A)及び逆転ドライブプーリ(第2ドライブプーリプーリ51B)と、駆動軸121に正転用ギヤ列(第1ギヤ列137)を介して連結された正転軸(第1入力軸61)と、この第1入力軸61に取付けられた正転ドリブンプーリ(第1プーリ64)と、これらの第1ドライブプーリ51A及び第1プーリ64のそれぞれに掛け渡された正転用ベルト(Vベルト52)と、駆動軸121に逆転用ギヤ列(第2ギヤ列138)を介して連結された逆転軸(第2入力軸62)と、この第2入力軸62に取付けられた逆転ドリブンプーリ(第2プーリ66)と、これらの第2ドライブプーリ51B及び第2プーリ66のそれぞれに掛け渡された逆転用ベルト(Vベルト53)と、これらのVベルト52,53の一方のみを張ることでVベルト52,53のうちで動力を伝達するベルトを切り換えるベルト切換手段(回動機構90)と、Vベルト52,53の両方を弛めることでVベルト52,53の両方での動力の伝達を断った中立状態を保持する中立保持手段(保持機構70)とを備えるので、回動機構90により、Vベルト52を弛んだ状態から張った状態にすると同時にVベルト53を張った状態から弛んだ状態にし、又はVベルト52を張った状態から弛んだ状態にすると同時にVベルト53を弛んだ状態から張った状態にすることが可能になり、スムーズに駆動軸121の正逆転を切り換えることができる。
しかも、駆動軸121の正逆転を切り換える途中でVベルト52,53の両方を弛んだ状態として、エンジン12のクランクシャフト27側と駆動軸121側との連結を断った中立状態に設定することもできる。
従って、従来のような、複数の歯車を備えるとともに部品に高い精度が要求される変速機や、多くの部品からなる走行クラッチ等が必要なく、動力伝達装置25、詳しくは、変速機13を簡単な構造にすることができる。
本発明の動力伝達装置25では、従来のような走行クラッチは備えていないが、Vベルト52,53を張ったり弛めたりして動力を伝達する、又は動力の伝達を断つ構造なので、回動機構90は一種のクラッチと言える。このクラッチは、単に上部変速部55を駆動軸121回りに回転させるだけの簡単な構造であり、コストを抑えることができる。
更には、保持機構70により、上記の中立状態を保持することができ、駆動軸121をエンジン12のクランクシャフト27に拘束されずに無理なく回転させることができるから、例えば、駆動軸121に車輪、クローラベルト等の走行手段(クローラ走行部14,16)が取付けられた汎用機(小型除雪機10)を人力で押し引きする場合に、クローラ走行部14,16が容易に回転するため、小型除雪機10の押し引きを容易に行うことができる。
このように、本発明の動力伝達装置25では、簡単な構造として駆動軸121の正転と逆転とをスムーズに切り換えることができるとともに、駆動軸121をエンジン12のクランクシャフト27から切り離した中立状態に設定することができ、更に、この中立状態を保持機構70で保持できるので、クローラ走行部14,16が設けられた小型除雪機10の人力での押し引きを容易に行うことができ、簡単に小型除雪機10の向きを変更したり移動させることができる。
尚、本実施形態では、図1に示したように、動力伝達装置25を小型除雪機10に搭載したが、これに限らず、耕耘機等の汎用機に適用してもよい。
本発明の動力伝達装置は、小型除雪機に好適である。
本発明に係る動力伝達装置を備えた小型除雪機を示す斜視図である。 本発明に係る動力伝達装置を示す斜視図である。 本発明に係る動力伝達装置を示す平面図である。 本発明に係る動力伝達装置の動力伝達経路を示す説明図である。 図3の5−5線断面図である。 図3の6−6線断面図である。 本発明に係る保持機構の保持プレート支持構造を示す要部斜視図である。 本発明に係る変速機の背面図である。 本発明に係る回動機構のハンドル周りを示す要部側面図である。 本発明に係る動力伝達装置の作用を示す第1作用図である。 本発明に係る動力伝達装置の作用を示す第2作用図である。 本発明に係る動力伝達装置の作用を示す第3作用図である。 本発明に係る動力伝達装置の作用を示す第4作用図である。
符号の説明
12…駆動源(エンジン)、25…動力伝達装置、27…出力軸(クランクシャフト)、51A…正転ドライブプーリ(第1ドライブプーリ)、51B…逆転ドライブプーリ(第2ドライブプーリ)、52…正転用ベルト(Vベルト)、53…逆転用ベルト(Vベルト)、61…正転軸(第1入力軸)、62…逆転軸(第2入力軸)、64…正転ドリブンプーリ(第1プーリ)、66…逆転ドリブンプーリ(第2プーリ)、70…中立保持手段(保持機構)、90…ベルト切換手段(回動機構)、121…駆動軸、137…正転用ギヤ列(第1ギヤ列)、138…逆転用ギヤ列(第2ギヤ列)。

Claims (1)

  1. 駆動源から動力伝達装置を介して駆動軸に動力を伝達する際に、前記駆動軸の回転方向を正転と逆転とに切り換え可能な前記動力伝達装置において、
    前記駆動源の出力軸に連結された正転ドライブプーリ及び逆転ドライブプーリと、前記駆動軸に正転用ギヤ列を介して連結された正転軸と、この正転軸に取付けられた正転ドリブンプーリと、これらの正転ドライブプーリ及び正転ドリブンプーリのそれぞれに掛け渡された正転用ベルトと、前記駆動軸に逆転用ギヤ列を介して連結された逆転軸と、この逆転軸に取付けられた逆転ドリブンプーリと、これらの逆転ドライブプーリ及び逆転ドリブンプーリのそれぞれに掛け渡された逆転用ベルトと、これらの正転用ベルト及び逆転用ベルトの一方のみを張ることで正転用ベルト及び逆転用ベルトのうちで動力を伝達するベルトを切り換えるベルト切換手段と、正転用ベルト及び逆転用ベルトの両方を弛めることで正転用ベルト及び逆転用ベルトの両方での動力の伝達を断った中立状態を保持する中立保持手段とを備えることを特徴とする動力伝達装置。
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