JP2009281205A - ガス循環型エンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】循環経路の内圧の過大な上昇を抑えること。
【解決手段】酸化剤,酸化剤によって燃焼が促される被酸化燃料及び被酸化燃料の燃焼に伴って動力を発生させる空気よりも比熱比の高い作動ガスが供給される燃焼室CCと、燃焼室CCの吸気側と排気側とを繋ぐ循環経路20と、を備え、作動ガスが大気へと放出されることなく循環経路20を介して再び燃焼室CCに供給されるよう構成したガス循環型エンジンにおいて、循環経路20から流入させた燃焼室CCからの排出ガスを貯留する排出ガス貯留タンク81と、循環経路20と排出ガス貯留タンク81との間に配設し、循環経路20の内圧が所定圧力よりも高いときに作動して当該循環経路20の排出ガスを排出ガス貯留タンク81に流入させて当該循環経路20の内圧の調整を行う循環経路内圧調整手段と、を備えること。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃焼室と当該燃焼室の吸気側及び排気側を繋ぐ循環経路とを備えたガス循環型エンジンに係り、特に、酸化剤,この酸化剤によって燃焼が促される被酸化燃料及び当該被酸化燃料の燃焼に伴って動力を発生させる作動ガスが供給される燃焼室と、この燃焼室の吸気側と排気側と繋ぐ循環経路と、を備え、その作動ガスが大気へと放出されることなく循環経路を介して再び燃焼室に供給されるよう構成した作動ガス循環型エンジンに関する。
この種の作動ガス循環型エンジンとは、所謂閉サイクルエンジンと呼ばれるものであり、例えば下記の特許文献1に開示されたものが知られている。この特許文献1の作動ガス循環型エンジンにおいては、酸化剤として酸素が供給されると共に被酸化燃料として水素が供給され、熱効率を高めるべく作動ガスとしてアルゴンが循環させられている。この作動ガス循環型エンジンは、燃焼室内での水素の燃焼によってアルゴンを熱膨張させ、これによりピストンを押し下げて動力を発生させる。ここで、その燃焼室内では水素の燃焼に伴って水蒸気が発生するので、循環経路には、アルゴンと共にその水蒸気が排出される。これが為、この作動ガス循環型エンジンにおいては、その水蒸気を液化させて取り除く凝縮器を循環経路上に配設し、作動ガスたるアルゴンのみが循環して再び燃焼室に供給されるように構成している。
特開平11−93681号公報
ここで、この作動ガス循環型エンジンにおいては、所謂開サイクルエンジンのように燃焼室から排出された高温のガスが大気へと放出されないので、運転が繰り返されることによって循環経路が暖められ、その循環経路内を巡っている作動ガスの温度が上昇する。これが為、その循環経路においては、内圧が上昇して、様々な不都合を生じさせる可能性がある。例えば、その内圧の上昇は、循環経路の耐久性を低下させる虞がある。また、その内圧の上昇は、エンジン本体と循環経路を成す循環通路との繋ぎ目や循環通路と凝縮器との繋ぎ目からの作動ガスの漏洩を招く虞がある。また、循環経路における燃焼室から凝縮器までの間においては、特に作動ガスの温度が高く、内圧が高くなりやすいので、燃焼室の内圧の急上昇をも引き起こす虞がある。
そこで、本発明は、かかる従来例の有する不都合を改善し、循環経路の内圧の過大な上昇を抑え得るガス循環型エンジンを提供することを、その目的とする。
上記目的を達成する為、請求項1記載の発明では、燃焼室と、この燃焼室の吸気側と排気側とを繋ぐ循環経路と、を備えたガス循環型エンジンにおいて、循環経路から流入させた燃焼室からの排出ガスを貯留する排出ガス貯留タンクと、その循環経路と排出ガス貯留タンクとの間に配設し、循環経路の内圧が所定圧力よりも高いときに作動して当該循環経路の排出ガスを排出ガス貯留タンクに流入させることで当該循環経路の内圧の調整を行う循環経路内圧調整手段と、を備えている。
また、上記目的を達成する為、請求項2記載の発明では、酸化剤,酸化剤によって燃焼が促される被酸化燃料及び当該被酸化燃料の燃焼に伴って動力を発生させる空気よりも比熱比の高い作動ガスが供給される燃焼室と、この燃焼室の吸気側と排気側とを繋ぐ循環経路と、を備え、作動ガスが大気へと放出されることなく循環経路を介して再び燃焼室に供給されるよう構成したガス循環型エンジンにおいて、循環経路から流入させた燃焼室からの排出ガスを貯留する排出ガス貯留タンクと、その循環経路と排出ガス貯留タンクとの間に配設し、循環経路の内圧が所定圧力よりも高いときに作動して当該循環経路の排出ガスを排出ガス貯留タンクに流入させることで当該循環経路の内圧の調整を行う循環経路内圧調整手段と、を備えている。
これら各請求項1又は2に記載のガス循環型エンジンは、循環経路の内圧が所定圧力を超えたときに、その循環経路の排出ガスを排出ガス貯留タンクに逃がすので、その循環経路の内圧の過度の上昇を抑えることができる。
ここで、請求項3記載の発明の如く、排出ガス貯留タンク内の排出ガスを循環経路に戻して再び循環させるタンク内排出ガス再循環手段を設ければよい。これにより、この請求項3記載のガス循環型エンジンにおいては、燃焼室と循環経路における作動ガスの量の変化を抑えることができるので、燃焼変動の抑制が可能になる。
また、循環経路内圧調整手段は、請求項4記載の発明の如く、循環経路の内圧が前記所定圧力以下のときに循環経路と排出ガス貯留タンクとの間を遮断させる一方、循環経路の内圧が前記所定圧力よりも高いときに弁体が作動して循環経路と排出ガス貯留タンクとの間を連通させる開閉弁とすればよい。これにより、この請求項4記載のガス循環型エンジンは、循環経路の内圧の調整が可能になり、その過大な上昇を抑えることができる。
また、循環経路内圧調整手段は、請求項5記載の発明の如く、循環経路の内圧が前記所定圧力よりも高いときに循環経路における排出ガス通路(循環経路と排出ガス貯留タンクとを繋ぐ通路)との繋ぎ目部分の上流側と当該排出ガス通路とを連通させる流路調整弁とすればよい。これにより、この請求項5記載のガス循環型エンジンは、循環経路の内圧の調整が可能になり、その過大な上昇を抑えることができる。
また、循環経路内圧調整手段は、請求項6記載の発明の如く、請求項5記載のガス循環型エンジンにおいて、循環経路の内圧が前記所定圧力に対して低圧の所定圧力よりも低いときに循環経路における排出ガス通路との繋ぎ目部分の下流側と当該排出ガス通路とを連通させるよう構成すればよい。これにより、この請求項6記載のガス循環型エンジンにおいては、排出ガス貯留タンクの排出ガスを循環経路に戻すことができるので、燃焼室と循環経路における作動ガスの量の変化を抑えることができ、燃焼変動の抑制が可能になる。
本発明に係るガス循環型エンジンは、循環経路の内圧の過大な上昇の抑制が可能なので、その循環経路の耐久性を維持することができ、また、その循環経路における各繋ぎ目からの排出ガスの漏れの回避が可能となり、作動ガス不足による熱効率の低下を防ぐことができる。
以下に、本発明に係るガス循環型エンジンの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。以下においては、作動ガス循環型エンジンを例に挙げて説明する。
[実施例1]
本発明に係る作動ガス循環型エンジンの実施例1を図1に基づいて説明する。
この作動ガス循環型エンジンは、酸化剤,この酸化剤によって燃焼が促される被酸化燃料及び当該被酸化燃料の燃焼に伴って動力を発生させる作動ガスが供給される燃焼室と、この燃焼室の吸気側と排気側とを繋ぐ循環経路と、を備え、その作動ガスが大気へと放出されることなく循環経路を介して再び燃焼室に供給されるよう構成した所謂閉サイクルエンジンである。この作動ガス循環型エンジンは、燃焼室内で被酸化燃料を燃焼させ、これにより作動ガスを熱膨張させて動力を発生させる。
最初に、本実施例1において例示する作動ガス循環型エンジンの構成についての説明を図1に基づき行う。
この作動ガス循環型エンジンは、燃焼室CCが形成されるエンジン本体10と、その燃焼室CCの吸気側と排気側とを繋ぐ循環経路20と、その燃焼室CCに酸化剤を供給する酸化剤供給装置30と、その燃焼室CCに被酸化燃料を供給する被酸化燃料供給装置40と、を備えている。その燃焼室CCと循環経路20には作動ガスが充填されており、その作動ガスは、燃焼室CCと循環経路20との間で循環する。尚、図1においては1気筒のみを図示しているが、本発明は、これに限らず、多気筒のエンジン本体10にも適用可能である。
先ず、エンジン本体10について説明する。
このエンジン本体10は、燃焼室CCを形成するシリンダヘッド11,シリンダブロック12及びピストン13を備えている。そのピストン13は、コネクティングロッド14を介してクランクシャフト(図示略)に連結し、シリンダヘッド11の下面の凹部11aとシリンダブロック12のシリンダボア12aとの空間内に往復運動し得るように配置する。尚、燃焼室CCは、そのシリンダヘッド11の凹部11aの壁面とシリンダボア12aの壁面とピストン13の頂面13aとで囲まれた空間によって構成される。
そのシリンダヘッド11には、循環経路20の一部を成す吸気ポート11bと排気ポート11cが形成されている。その吸気ポート11bと排気ポート11cは、夫々に一端が燃焼室CC内に開口している。吸気ポート11bの開口部分には、その開口を開弁時に開く一方、閉弁時に閉じる吸気バルブ15が配設されている。また、排気ポート11cの開口部分には、その開口を開弁時に開く一方、閉弁時に閉じる排気バルブ16が配設されている。
その吸気バルブ15や排気バルブ16としては、例えば、図示しないカムシャフトの回転と弾性部材(弦巻バネ)の弾発力に伴って開閉駆動されるものがある。この種の吸気バルブ15や排気バルブ16においては、そのカムシャフトとクランクシャフトの間にチェーンやスプロケット等からなる動力伝達機構を介在させることによってそのカムシャフトをクランクシャフトの回転に連動させ、予め設定された開閉時期に開閉駆動させる。また、このエンジン本体10は、吸気バルブ15と排気バルブ16の開閉時期やリフト量を変更可能な所謂可変バルブタイミング&リフト機構等の可変バルブ機構を具備してもよく、これにより、その吸気バルブ15や排気バルブ16の開閉時期やリフト量を運転条件に応じた好適なものへと変更できるようになる。更にまた、このエンジン本体10においては、かかる可変バルブ機構と同様の作用効果を得るべく、電磁力を利用して吸気バルブ15や排気バルブ16を開閉駆動させる所謂電磁駆動弁を利用してもよい。
次に、循環経路20について説明する。
この循環経路20は、上述した吸気ポート11b及び排気ポート11cと、その吸気ポート11bの他端と排気ポート11cの他端とを繋ぐ循環通路21と、によって構成する。これにより、この循環経路20内と燃焼室CC内とは、閉塞された空間を成す。
この作動ガス循環型エンジンにおいては、その閉塞された空間の中に作動ガスを充填して、その作動ガスを循環経路20の吸気ポート11b側から燃焼室CC内へと、この燃焼室CCから循環経路20の排気ポート11c側へと、そして、この排気ポート11c側から循環通路21を介して吸気ポート11b側へと循環させる。ここでは、吸気バルブ15が開弁した際に、循環通路21の作動ガスが吸気ポート11bを介して燃焼室CCに供給される。また、その燃焼室CC内の作動ガスは、排気バルブ16が開弁した際に、排気ポート11cを介して被酸化燃料の燃焼後ガスと共に排出ガスとして循環通路21に排出される。つまり、その作動ガスは、この循環経路20によって大気に放出されることなく燃焼室CCとの間で循環する。
ここで、その作動ガスとしては、空気よりも比熱比の高いものであって、単原子ガス(具体的にはアルゴンやヘリウム等の希ガス)を使用する。本実施例1においては、アルゴンArを用いるものとする。
本実施例1の循環通路21は、具体的に、第1から第3の循環通路21a〜21cで構成されている。その第1循環通路21aは、吸気ポート11bの他端と酸化剤供給装置30における後述する酸化剤供給手段32の排出口32aとを繋ぐものである。また、第2循環通路21bは、排気ポート11cの他端と後述する凝縮器60の排出ガス導入口60aとを繋ぐものである。また、第3循環通路21cは、その凝縮器60の作動ガス排出口60bと酸化剤供給手段32の作動ガス導入口32bとを繋ぐものである。
次に、酸化剤供給装置30について説明する。
この酸化剤供給装置30は、酸化剤が高圧の状態で貯留された酸化剤貯留タンク31と、その酸化剤を循環通路21に供給する酸化剤供給手段32と、その酸化剤貯留タンク31と酸化剤供給手段32を繋ぐ酸化剤供給通路33と、この酸化剤供給通路33上に配備されたレギュレータ34及び酸化剤流量計35と、を備える。その酸化剤供給通路33上には、上流側(酸化剤貯留タンク31側)から順にレギュレータ34及び酸化剤流量計35が配設される。
ここで、本実施例1においては、酸化剤を単に循環通路21へと供給するのではなく、その循環通路21の作動ガスと混ぜ合わせて循環通路21に送り込ませる。これが為、ここで用いる酸化剤供給手段32としては、酸化剤供給通路33から流入してきた酸化剤と循環通路21から流入してきた作動ガスとを混合して、その酸化剤及び作動ガスを排出口32aから循環通路21の下流側(吸気ポート11b側)に流す酸化剤混合手段を利用する。従って、酸化剤は、吸気バルブ15の開弁に伴い吸気ポート11bを介して作動ガスと共に燃焼室CCに供給されることになる。
レギュレータ34は、酸化剤供給通路33における自身よりも下流側(酸化剤流量計35側)の圧力を電子制御装置(ECU)50の指令に従った目標圧力に調整するものである。換言するならば、このレギュレータ34は、酸化剤供給通路33における酸化剤の流量を制御する為に使用される。また、酸化剤流量計35は、酸化剤供給通路33における酸化剤の流量を計測する手段であって、レギュレータ34で調整された酸化剤の流量の計測を行う。この酸化剤流量計35の計測信号は、電子制御装置50に送信される。
本実施例1においては、その酸化剤として酸素Oが供給されるものとする。これが為、酸化剤貯留タンク31には、酸素Oが例えば70MPaで貯留されている。
次に、被酸化燃料供給装置40について説明する。
この被酸化燃料供給装置40は、被酸化燃料が高圧の状態で貯留された被酸化燃料貯留タンク41と、その被酸化燃料を噴射する被酸化燃料噴射手段42と、その被酸化燃料貯留タンク41と被酸化燃料噴射手段42を繋ぐ被酸化燃料供給通路43と、この被酸化燃料供給通路43上に配備されたレギュレータ44,被酸化燃料流量計45及びサージタンク46と、を備える。その被酸化燃料供給通路43上には、上流側(被酸化燃料貯留タンク41側)から順にレギュレータ44,被酸化燃料流量計45及びサージタンク46が配設される。
ここで、本実施例1においては、被酸化燃料を燃焼室CC内に直接噴射させるべく、シリンダヘッド11に被酸化燃料噴射手段42を配設する。この被酸化燃料噴射手段42は、電子制御装置50によって制御される所謂燃料噴射弁である。例えば、その電子制御装置50は、エンジン回転数等の運転状態に応じて被酸化燃料の噴射時期や噴射量を制御する。
レギュレータ44は、被酸化燃料供給通路43における自身よりも下流側(被酸化燃料流量計45及びサージタンク46側)の圧力を設定圧力に調整するものである。換言するならば、このレギュレータ44は、被酸化燃料供給通路43における被酸化燃料の流量を制御する為に使用される。また、被酸化燃料流量計45は、被酸化燃料供給通路43における被酸化燃料の流量を計測する手段であって、レギュレータ44で調整された被酸化燃料の流量の計測を行う。この被酸化燃料流量計45の計測信号は、電子制御装置50に送信される。また、サージタンク46は、被酸化燃料噴射手段42による被酸化燃料の噴射時に被酸化燃料供給通路43内に発生する脈動の低減を図るものである。
本実施例1においては、その被酸化燃料として水素Hが供給されるものとする。これが為、被酸化燃料貯留タンク41には、水素Hが例えば70MPaで貯留されている。
本実施例1の作動ガス循環型エンジンは、燃焼室CC内に被酸化燃料たる水素Hと酸化剤たる酸素Oを供給し、その水素Hを拡散燃焼させるものとして例示する。従って、この作動ガス循環型エンジンにおいては、燃焼室CC内に形成された高温の圧縮ガス(酸素O及びアルゴンAr)の中に高圧の水素Hを噴射することによりその水素Hの一部が自己着火し、その水素Hと圧縮ガス(酸素O)が拡散混合しながら燃焼する。その水素Hの燃焼によって、燃焼室CCの中では、水素Hと酸素Oが結合して水蒸気HOが生成されると共に、比熱比の高いアルゴンArが熱膨張を起こす。これが為、この作動ガス循環型エンジンは、水素Hの拡散燃焼とアルゴンArの熱膨張によってピストン13が押し下げられ、これにより動力を発生する。
その水素Hの燃焼とアルゴンArの熱膨張が一通り終わった際(例えば、ピストン13が下死点近くに位置している際)、燃焼室CC内からは、排気バルブ16の開弁に伴って、水蒸気HOとアルゴンArが排気ポート11cに排出される。ここで、排出されたアルゴンArは、エンジン本体10の熱効率を高める為に、循環経路20を経て再び吸気側から燃焼室CCに供給する必要がある。しかしながら、同時に排出された水蒸気HOは、3原子からなり、単原子からなるアルゴンArよりも比熱比が小さいので、アルゴンArと共に燃焼室CCへ循環させると、エンジン本体10の熱効率を低下させる要因となる。これが為、この作動ガス循環型エンジンは、排出ガスの中に含まれる水蒸気HOを取り除く手段を循環経路20上に設ける。
その水蒸気HOを取り除く手段としては、図1に示す凝縮器60を利用する。この凝縮器60は、循環通路21上(第2循環通路21bと第3循環通路21cとの間)に配設し、排出ガスの中に含まれる水蒸気HOを液化・凝縮してアルゴンArと凝縮水HOとに分離するものである。この凝縮器60は、その内部に冷却水が循環されており、その冷却水によって水蒸気HOの液化・凝縮を行う。分離されたアルゴンArは、凝縮器60の作動ガス排出口60bを介して第3循環通路21cに排出される。一方、凝縮水HOは、凝縮器60の凝縮水排出口60cを介して凝縮水通路22に排出され、作動ガス循環型エンジンの外部に排水される。
ここで、燃焼室CCから排出された排出ガスの中には、水蒸気HOやアルゴンArだけでなく、水素H又は酸素Oが含まれていることがある。例えば、酸素Oに対して水素Hの燃焼室CCへの供給量の方が多いときには、未燃焼の水素Hが残り、そのまま循環経路20へと排出される。また、水素Hに対して酸素Oの燃焼室CCへの供給量の方が多いときには、酸素Oが残り、そのまま循環経路20へと排出される。その排出ガス中の水素Hや酸素Oは、凝縮器60で分離されて、アルゴンArと共に第3循環通路21cに排出される。従って、その水素Hや酸素Oについても再び燃焼室CCに供給される。
そこで、後の燃焼室CC内における水素H又は酸素Oの過多を防ぐ為に、この作動ガス循環型エンジンにおいては、その排出ガス中の水素H又は酸素Oの量を把握し、その水素H又は酸素Oが燃焼室CCに到達する時期を見計らって、被酸化燃料供給装置40からの水素Hの噴射量又は酸化剤供給装置30からの酸素Oの供給量を調節する。ここでは、排出ガス中の水素濃度を検出する水素濃度検出手段(水素濃度センサ71)と、排出ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃度検出手段(酸素濃度センサ72)と、を循環通路21の第3循環通路21cに配設する。その水素濃度センサ71と酸素濃度センサ72は、各々検出信号を電子制御装置50に送信する。従って、電子制御装置50は、その各検出信号から排出ガス中の水素H又は酸素Oの残存量を把握し、その水素H又は酸素Oが燃焼室CCに到達する時期を見計らって、被酸化燃料噴射手段42の水素Hの噴射量又はレギュレータ34の目標圧力(つまり酸素Oの供給量)を制御する。
ところで、この作動ガス循環型エンジンにおいては、燃焼室CC内が被酸化燃料(水素H)の燃焼によって高温になり、その高温の熱を受け取った作動ガス(アルゴンAr)が熱膨張を起こす。これが為、循環経路20には、高温の排出ガスが送られることになる。
ここで、その排出ガスは凝縮器60によって冷却されることになるが、この作動ガス循環型エンジンは、所謂開サイクルエンジンのように排出ガスが大気へと放出されないので、運転の繰り返しによって循環経路20が暖められていき、その循環経路20内の作動ガスの温度が上がって循環経路20の内圧が上昇していく。そして、その内圧の上昇は、循環経路20の耐久性を低下させる虞があり、また、循環経路20における夫々の繋ぎ目からの排出ガス(主に作動ガス)の漏洩を招く虞がある。その繋ぎ目とは、主として、排気ポート11cと第2循環通路21bとの繋ぎ目,その第2循環通路21bと凝縮器60の排出ガス導入口60aとの繋ぎ目,その凝縮器60の作動ガス排出口60bと第3循環通路21cとの繋ぎ目,その第3循環通路21cと酸化剤供給手段32の作動ガス導入口32bとの繋ぎ目,その酸化剤供給手段32の排出口32aと第1循環通路21aとの繋ぎ目及びその第1循環通路21aと吸気ポート11bとの繋ぎ目である。特に、凝縮器60で冷却される前の循環経路20(つまり排気ポート11c及び第2循環通路21b)においては、排出ガスの温度が高く、内圧が高圧になりやすい。従って、排出ガスの漏洩は、特に排気ポート11cと第2循環通路21bとの繋ぎ目や第2循環通路21bと凝縮器60の排出ガス導入口60aとの繋ぎ目において生じる可能性が高い。また、その排気ポート11cと第2循環通路21bの内圧の上昇は、燃焼室CCの内圧の急上昇をも引き起こす虞がある。
そこで、本実施例1においては、循環経路20の内圧の上昇を抑えるべく、その内圧の調整を行う循環経路内圧調整装置80を設ける。その循環経路内圧調整装置80は、循環経路20の内圧が所定圧力よりも高ければ、その内圧を少なくとも所定圧力になるまで低下させるように構成したものであって、循環経路20における燃焼室CC側の端部(つまり排気ポート11cの開口部分)から酸化剤供給手段32の作動ガス導入口32bに至るまでの間に配設する。
具体的に、本実施例1においては、循環経路20における凝縮器60の作動ガス排出口60b部分から上記の水素濃度センサ71及び酸素濃度センサ72に至るまでの間に循環経路内圧調整装置80を配設する。つまり、循環経路内圧調整装置80は、第3循環通路21cにおける水素濃度センサ71及び酸素濃度センサ72よりも上流側(凝縮器60側)に設ける。そのような配置にした理由は、凝縮器60よりも上流側(つまり第2循環通路21b)に循環経路内圧調整装置80を設けると、その循環経路内圧調整装置80において水蒸気HOが液化してしまう可能性があり、凝縮水HOの処理を行う構造等が別途必要になってエンジン全体の大型化やコスト増加を招く虞があるからである。更に、循環経路内圧調整装置80を凝縮器60よりも上流側に配置しない理由としては、その循環経路内圧調整装置80への高温の排出ガスの流入を避けて、その循環経路内圧調整装置80の熱負荷を軽減する為でもある。また、水素濃度センサ71及び酸素濃度センサ72よりも下流側に配置した場合は、燃焼室CCに送られる実際の残存量が把握できなくなり、適切な水素H及び酸素Oの供給制御を阻害してしまう可能性があるからである。
次に、本実施例1の循環経路内圧調整装置80の構成について説明する。この循環経路内圧調整装置80は、第3循環通路21cから流入させた排出ガス(主に作動ガス)を貯留する排出ガス貯留タンク81と、第3循環通路21cと排出ガス貯留タンク81とを繋ぐ排出ガス分流通路82と、第3循環通路21c又は排出ガス分流通路82における第3循環通路21c側の内圧が所定圧力よりも高くなった際に当該第3循環通路21cの排出ガスを排出ガス貯留タンク81に流入させ、その内圧を少なくとも所定圧力になるまで低下させるべく調整する循環経路内圧調整手段83と、を備える。その所定圧力とは、例えば循環経路20の耐久性の低下や循環経路20における繋ぎ目からの排出ガスの漏れが生じることのない循環経路20の内圧であって、実験やシミュレーションの結果に基づいて予め設定しておく。以下においては、後述する第2所定圧力の存在を考慮して、この所定圧力のことを「第1所定圧力」という。
その循環経路内圧調整手段83は、第3循環通路21cと排出ガス貯留タンク81との間に配設する。本実施例1の循環経路内圧調整手段83としては、第3循環通路21cと排出ガス分流通路82との繋ぎ目部分又は排出ガス分流通路82上に配設し、第3循環通路21c内と排出ガス貯留タンク81内とを配設部分の内圧(第3循環通路21c側の内圧)に応じて連通又は遮断させることの可能な開閉弁を使用する。
例えば、第3循環通路21cと排出ガス分流通路82との繋ぎ目部分に配設した場合には、第3循環通路21cの内圧が第1所定圧力以下のときに、第3循環通路21c内と排出ガス分流通路82内との間を遮断させるべく閉弁状態にあり、また、その内圧が第1所定圧力を超えた際に、第3循環通路21c内と排出ガス分流通路82内とを連通させるべく開弁する構造の開閉弁を適用する。具体的に、この場合の開閉弁としては、弁体83aに掛かる第3循環通路21cの内圧が第1所定圧力以下ならば、その内圧に抗する力を弁体83aに作用させて閉弁状態を保たせる一方、その弁体83aに掛かる第3循環通路21cの内圧が第1所定圧力よりも高圧ならば、その内圧に抗することができず弁体83aによって縮められて開弁させる弾性部材(弦巻ばね等)83bを具備した所謂逆止弁を適用すればよい。
この場合の開閉弁は、閉弁状態において第3循環通路21cにおける排出ガス分流通路82との繋ぎ目部分の上流側と下流側とが連通状態にある。以下においては、その第3循環通路21cにおける排出ガス分流通路82との繋ぎ目部分の上流側を「第3循環通路21cの排出ガス分流通路繋ぎ目上流部」といい、その第3循環通路21cにおける排出ガス分流通路82との繋ぎ目部分の下流側を「第3循環通路21cの排出ガス分流通路繋ぎ目下流部」という。一方、この場合の開閉弁は、開弁状態において、その第3循環通路21cの排出ガス分流通路繋ぎ目上流部と第3循環通路21cの排出ガス分流通路繋ぎ目下流部と排出ガス分流通路82とが各々連通状態になるものであってもよく、その第3循環通路21cの排出ガス分流通路繋ぎ目上流部と排出ガス分流通路82との間のみが連通状態になるものであってもよい。つまり、この場合の開閉弁は、開弁状態となった際に、第3循環通路21cの排出ガス分流通路繋ぎ目上流部の排出ガスの一部を排出ガス分流通路82に分流させると共に残りを第3循環通路21cの排出ガス分流通路繋ぎ目下流部に流すものであってもよく、第3循環通路21cの排出ガス分流通路繋ぎ目上流部の排出ガスを全て排出ガス分流通路82に分流させるものであってもよい。
続いて、排出ガス分流通路82上に配設した場合の循環経路内圧調整手段83には、排出ガス分流通路82の第3循環通路21c側の内圧が第1所定圧力以下のときに、排出ガス分流通路82内を閉塞させるべく閉弁状態となり、また、その内圧が第1所定圧力を超えた際に、排出ガス分流通路82内の循環経路内圧調整手段83の前後を連通させるべく開弁する構造の開閉弁を適用する。具体的に、この場合の開閉弁としては、弁体83aに掛かる第3循環通路21c側からの内圧が第1所定圧力以下ならば、その内圧に抗する力を弁体83aに作用させて閉弁状態を保たせる一方、その弁体83aに掛かる第3循環通路21c側からの内圧が第1所定圧力よりも高圧ならば、その内圧に抗することができず弁体83aによって縮められて開弁させる弾性部材(弦巻ばね等)83bを具備した所謂逆止弁を適用すればよい。つまり、この場合の開閉弁は、第3循環通路21cを流れる排出ガスの一部を排出ガス貯留タンク81に分流させるものとなる。
このように、循環経路内圧調整装置80は、上述した配設部分の内圧が第1所定圧力を超えた際に、第3循環通路21cの排出ガスの一部又は全部を排出ガス貯留タンク81に分流して貯留させる。そして、これにより、この循環経路内圧調整装置80は、循環経路20の内圧の過度な上昇を抑えることができる。従って、この作動ガス循環型エンジンにおいては、循環経路20の耐久性を保つことができ、また、循環経路20の繋ぎ目からの排出ガスの漏れを回避することもできる。
また、この循環経路内圧調整装置80は、第3循環通路21cの排出ガスの排出ガス貯留タンク81への分流に伴って第3循環通路21cの内圧を低下させていく。そして、その第3循環通路21cの内圧が第1所定圧力以下になったときには、循環経路内圧調整手段83が閉弁して排出ガス貯留タンク81への分流が止まる。つまり、この循環経路内圧調整装置80は、上述した配設部分の内圧が第1所定圧力を超えた際に、一時的に排出ガスの排出ガス貯留タンク81への分流動作を行うものであると言える。従って、第3循環通路21cの排出ガスの全部を排出ガス貯留タンク81に分流させる場合であっても、この作動ガス循環型エンジンにおいては、作動ガスの燃焼室CCへの供給量不足という事態に陥らないので、作動ガス不足に伴う熱効率の低下を抑えることができる。
ここで、排出ガス貯留タンク81の容量にも限度があり、また、閉サイクルエンジンにおける作動ガスの量は別途補充する構成を有していない限り不変である。これが為、排出ガス貯留タンク81内の排出ガス(主に作動ガス)については、循環経路20に戻すことが望ましい。従って、本実施例1の循環経路内圧調整装置80には、排出ガス貯留タンク81内の排出ガスを循環経路20に戻して再び循環させるタンク内排出ガス再循環手段84を設ける。
そのタンク内排出ガス再循環手段84は、燃焼室CCと循環経路20における作動ガスの量の変化を抑えるべく設けたものであり、排出ガス貯留タンク81と第3循環通路21cとを繋ぐ排出ガス放出通路85と、第3循環通路21c又は排出ガス放出通路85における第3循環通路21c側の内圧が第2所定圧力よりも低くなった際に、排出ガス貯留タンク81内の排出ガスを第3循環通路21cに戻すタンク内排出ガス放出手段86と、を備える。
その第2所定圧力とは、エンジン停止後の循環経路20の内圧以上で且つエンジン作動時の循環経路20の内圧よりも低い値に設定する。ここで、この第2所定圧力は、排出ガス貯留タンク81の内圧よりも低圧に設定する必要がある。従って、この第2所定圧力については、かかる値が成立するように、排出ガス貯留タンク81の容量を設定し、その容量を加味した実験やシミュレーションの結果に基づいて予め設定しておく。例えば、排出ガス貯留タンク81の容量が大きすぎると内圧が上昇しにくいので、そのことを考慮に入れて排出ガス貯留タンク81の容量の設定を行う必要がある。
そのタンク内排出ガス放出手段86としては、第3循環通路21cと排出ガス放出通路85との繋ぎ目部分又は排出ガス放出通路85上に配設し、排出ガス貯留タンク81と第3循環通路21cとの間を配設部分の内圧に応じて開閉させる開閉弁を使用する。
例えば、第3循環通路21cと排出ガス放出通路85との繋ぎ目部分に配設した場合には、第3循環通路21cの内圧が第2所定圧力以上のときに、第3循環通路21c内と排出ガス放出通路85内との間を遮断させるべく閉弁状態にあり、また、その内圧が第2所定圧力よりも低圧になった際に、第3循環通路21c内と排出ガス放出通路85内とを連通させるべく開弁する構造の開閉弁を適用する。具体的に、この場合の開閉弁としては、第3循環通路21cの内圧が第2所定圧力以上ならば、排出ガス貯留タンク81の内圧が弁体86aに働いても弾性部材(弦巻ばね等)86bの弾発力によって閉弁状態を保たせる一方、第3循環通路21cの内圧が第2所定圧力よりも低くなったならば、排出ガス貯留タンク81の内圧の掛かった弁体86aが弾性部材86bを押し縮めて開弁させる所謂逆止弁を適用すればよい。
この場合の開閉弁は、閉弁状態において第3循環通路21cにおける排出ガス放出通路85との繋ぎ目部分の上流側と下流側とが連通状態にある。以下においては、その第3循環通路21cにおける排出ガス放出通路85との繋ぎ目部分の上流側を「第3循環通路21cの排出ガス放出通路繋ぎ目上流部」といい、その第3循環通路21cにおける排出ガス放出通路85との繋ぎ目部分の下流側を「第3循環通路21cの排出ガス放出通路繋ぎ目下流部」という。一方、この場合の開閉弁は、開弁状態において、その第3循環通路21cの排出ガス放出通路繋ぎ目上流部と第3循環通路21cの排出ガス放出通路繋ぎ目下流部と排出ガス放出通路85とが連通状態になるものであってもよく、その第3循環通路21cの排出ガス放出繋ぎ目上流部又は排出ガス放出通路繋ぎ目下流部と排出ガス放出通路85との間のみが連通状態になるものであってもよい。つまり、この場合の開閉弁は、開弁状態となった際に、排出ガス貯留タンク81内の排出ガスを単に第3循環通路21cへと戻すものであってもよく、その排出ガスを第3循環通路21cの排出ガス放出通路繋ぎ目上流部又は排出ガス放出通路繋ぎ目下流部に戻すものであってもよい。
続いて、排出ガス放出通路85上に配設した場合のタンク内排出ガス放出手段86には、排出ガス放出通路85の第3循環通路21c側の内圧が第2所定圧力以上のときに、排出ガス放出通路85内を閉塞させるべく閉弁状態となり、また、その内圧が第2所定圧力よりも低圧になった際に、排出ガス放出通路85内のタンク内排出ガス放出手段86の前後を連通させるべく開弁する構造の開閉弁を適用する。具体的に、この場合の開閉弁としては、排出ガス放出通路85の第3循環通路21c側の内圧が第2所定圧力以上ならば、排出ガス貯留タンク81の内圧が弁体86aに働いても弾性部材(弦巻ばね等)86bの弾発力によって閉弁状態を保たせる一方、排出ガス放出通路85の第3循環通路21c側の内圧が第2所定圧力よりも低くなったならば、排出ガス貯留タンク81の内圧の掛かった弁体86aが弾性部材86bを押し縮めて開弁させる所謂逆止弁を適用すればよい。
このように、タンク内排出ガス再循環手段84は、エンジン停止となった際に排出ガス貯留タンク81内の排出ガスを循環経路20へと戻す。これが為、この作動ガス循環型エンジンにおいては、排出ガス貯留タンク81が排出ガスで満杯になって循環経路20の過度の内圧上昇を抑えることができなくなる、という不都合を回避することができる。また、この作動ガス循環型エンジンにおいては、排出ガス貯留タンク81内に逃がした分の作動ガスを循環経路20内に補充する必要が無くなり、その補充に係る構成を設けずとも作動ガスによる熱効率の高い運転を継続させることができるので、燃焼変動の抑制も可能になる。
以上示した如く、本実施例1の作動ガス循環型エンジンは、循環経路20の排出ガスを排出ガス貯留タンク81に逃がすことで、その循環経路20の内圧の過度の上昇を抑えることができる。これが為、この作動ガス循環型エンジンは、その循環経路20の耐久性を維持することができる。また、この作動ガス循環型エンジンにおいては、その循環経路20における各繋ぎ目からの排出ガスの漏れを回避することもできるので、作動ガス不足による熱効率の低下を防ぐことができる。更に、この作動ガス循環型エンジンは、その排出ガス貯留タンク81に逃がした排出ガス(つまり主として作動ガス)を循環経路20に戻すことができるので、排出ガス貯留タンク81の容量不足による循環経路20の過度の内圧上昇を防ぎ、且つ、作動ガス不足による熱効率の低下を防ぐこともできる。
[実施例2]
次に、本発明に係る作動ガス循環型エンジンの実施例2を図2から図4に基づいて説明する。
本実施例2の作動ガス循環型エンジンは、前述した実施例1の作動ガス循環型エンジンにおいて、循環経路内圧調整装置80を下記の循環経路内圧調整装置180に置き換えたものである。
その循環経路内圧調整装置180は、図2に示す如く、実施例1の循環経路内圧調整装置80と同等の位置に配設する。
また、この循環経路内圧調整装置180は、図2に示す如く、実施例1の循環経路内圧調整装置80と同様に、第3循環通路21cから分流させた排出ガス(主に作動ガス)を貯留する排出ガス貯留タンク181を備えている。この循環経路内圧調整装置180においては、その第3循環通路21cと排出ガス貯留タンク181とを繋ぐ1本の排出ガス通路182が用意されており、更に、その第3循環通路21cの内圧が所定圧力(例えば実施例1と同じ第1所定圧力)よりも高くなった際にその内圧を少なくとも第1所定圧力になるまで低下させる循環経路内圧調整手段183を備える。
その循環経路内圧調整手段183としては、第3循環通路21cと排出ガス通路182との繋ぎ目部分に配設し、電子制御装置50の循環経路内圧制御手段によって排出ガスの流路(換言するならば弁体)が調整される流路調整弁を利用する。
具体的に、その流路調整弁(循環経路内圧調整手段183)としては、通常時(非制御時)に第3循環通路21cにおける排出ガス通路182との繋ぎ目部分の上流側と下流側との間のみが連通状態となる第1状態,その第3循環通路21cにおける排出ガス通路182との繋ぎ目部分の上流側(以下、「第3循環通路21cの排出ガス通路繋ぎ目上流部」という。)と排出ガス通路182との間のみが連通状態となる第2状態,及び第3循環通路21cにおける排出ガス通路182との繋ぎ目部分の下流側(以下、「第3循環通路21cの排出ガス通路繋ぎ目下流部」という。)と排出ガス通路182との間のみが連通状態となる第3状態を作り出すことのできるものを使用する。
先ず、電子制御装置50の循環経路内圧制御手段は、第3循環通路21cの内圧が第1所定圧力を超えた際に、流路調整弁(循環経路内圧調整手段183)が上記の第2状態となるように弁体を作動させ、第3循環通路21cの排出ガス通路繋ぎ目上流部と排出ガス通路182とを連通させる一方、その第3循環通路21cの排出ガス通路繋ぎ目上流部及び排出ガス通路182と第3循環通路21cの排出ガス通路繋ぎ目下流部とが遮断されるように構成する。
この場合、第3循環通路21cにおいては、内圧が高くなっており、また、エンジンの排圧が作用している。これが為、かかる循環経路内圧制御手段による制御(循環経路20の内圧上昇抑制制御)が実行されたときには、第3循環通路21cの排出ガスが低圧側の排出ガス貯留タンク181に流入するようになる。尚、循環経路内圧制御手段は、第3循環通路21cよりも排出ガス貯留タンク181の内圧の方が高圧になっているならば、排出ガス貯留タンク181から第3循環通路21cへの排出ガスの逆流を防ぐべく、その循環経路20の内圧上昇抑制制御を実行させないように構成しておくことが好ましい。従って、排出ガス貯留タンク181には、その内圧を検出する圧力センサを用意しておくことが望ましい。
ここで、循環経路20の内圧上昇抑制制御の実行前においては、第3循環通路21cの何処の内圧も略同じ値になっている。これが為、第3循環通路21cの内圧については、第3循環通路21c上の何処から検出してもよい。一方、循環経路20の内圧上昇抑制制御の実行中においては、第3循環通路21cにおける流路調整弁(循環経路内圧調整手段183)よりも上流側と下流側とで内圧が異なる場合がある。従って、本実施例2においては、第3循環通路21cにおける流路調整弁よりも上流側と下流側とに夫々圧力検出手段(圧力センサ184,185)を配設する。その圧力センサ184,185の検出信号は電子制御装置50に送信されるので、電子制御装置50は、その検出信号を利用して循環経路20の内圧の把握を行う。例えば、循環経路20の内圧上昇抑制制御の実行前は、少なくとも圧力センサ184又は圧力センサ185の内の何れか一方の検出信号を利用して循環経路20の内圧を検出する。一方、循環経路20の内圧上昇抑制制御の実行中は、夫々の圧力センサ184,185の検出信号を利用して循環経路20の内圧を検出させる。
また、この循環経路内圧制御手段には、循環経路20の内圧上昇抑制制御を終えるときに、流路調整弁(循環経路内圧調整手段183)が上記の第1状態となるように制御させる。
更に、本実施例2の循環経路内圧調整装置180には、実施例1における循環経路内圧調整装置80のタンク内排出ガス再循環手段84と同様の機能も持たせる。本実施例2においては、流路調整弁(循環経路内圧調整手段183)を上記の第3状態となるように制御して、排出ガス貯留タンク181内の排出ガスを循環経路20(具体的には第3循環通路21c)へと戻すように電子制御装置50のタンク内排出ガス放出制御手段を構成する。つまり、本実施例2の循環経路内圧調整装置180においては、循環経路内圧調整手段183にタンク内排出ガス再循環手段84と同様の機能を持たせる。
具体的に、そのタンク内排出ガス放出制御手段は、第3循環通路21cの内圧が第2所定圧力よりも低くなったときに、流路調整弁(循環経路内圧調整手段183)が第3状態となるように弁体を作動させ、第3循環通路21cの排出ガス通路繋ぎ目下流部と排出ガス通路182とを連通させる一方、その第3循環通路21cの排出ガス通路繋ぎ目下流部及び排出ガス通路182と第3循環通路21cの排出ガス通路繋ぎ目上流部とが遮断されるように構成する。
ここで、タンク内排出ガス放出制御の実行前においては、第3循環通路21cの何処の内圧も略同じ値になっている。これが為、タンク内排出ガス放出制御の実行前は、少なくとも圧力センサ184又は圧力センサ185の内の何れか一方の検出信号を利用して循環経路20の内圧を検出させる。一方、タンク内排出ガス放出制御の実行中においては、第3循環通路21cの排出ガス通路繋ぎ目上流部と排出ガス通路繋ぎ目下流部とで内圧が異なる場合がある。従って、タンク内排出ガス放出制御の実行中は、夫々の圧力センサ184,185の検出信号を利用して循環経路20の内圧を検出させる。
本実施例2のタンク内排出ガス放出制御は、実施例1のときのようにエンジン停止後のみならず、エンジン作動中にも実行させる。これが為、エンジン停止後には、第2所定圧力を実施例1と同じ値に設定してタンク内排出ガス放出制御の実行要否を判断させる。一方、エンジン作動中には、それとは異なる値の第2所定圧力を別途設定する必要がある。例えば、エンジン作動中の第2所定圧力は、第1所定圧力よりも低圧であり、且つ、作動ガスの供給量不足による熱効率の大幅な低下が見受けられない状態のときの最低限の循環経路20の内圧を設定すればよい。つまり、循環経路20の内圧が低下するにつれて作動ガスの供給量が減少していき、その作動ガスの供給量の減少は熱効率の低下に繋がる。従って、エンジン作動中の第2所定圧力については、かかる対応関係を考慮して、作動ガスの燃焼室CCへの供給不足になってしまうのか否かという観点で設定する。このエンジン作動中の第2所定圧力は、予め実験やシミュレーションを行って設定しておく。
ここで、エンジン作動中に流路調整弁を第3状態へと制御した場合には、第3循環通路21cの排出ガス通路繋ぎ目下流部の内圧が排出ガス貯留タンク181の内圧よりも高くなっている可能性もある。しかしながら、この場合には、その第3循環通路21cの排出ガス通路繋ぎ目下流部の排出ガス(作動ガス)の一部が燃焼室CCの吸気負圧によって引っ張られるので、その吸気負圧に応じて排出ガス貯留タンク181内の排出ガスが排出ガス通路182に引っ張り出される。従って、第3循環通路21cの排出ガス通路繋ぎ目下流部の内圧と排出ガス貯留タンク181の内圧との大小関係に拘わらず、この場合には、排出ガス貯留タンク181内の排出ガスが第3循環通路21cに戻されることになる。
本実施例2においては、エンジン停止後にもタンク内排出ガス放出制御を実行するので、実施例1のときと同様の考えに基づいて排出ガス貯留タンク181の容量を決めればよい。尚、タンク内排出ガス放出制御をエンジン停止後に行わないのであれば、そのような排出ガス貯留タンク181の容量の決定は敢えて行う必要はない。
また、このタンク内排出ガス放出制御手段には、タンク内排出ガス放出制御を終えるときに、流路調整弁(循環経路内圧調整手段183)が上記の第1状態となるように制御させる。
最初に、本実施例2の循環経路20の内圧上昇抑制制御について図3のフローチャートを用いて説明する。
先ず、電子制御装置50の循環経路内圧制御手段は、循環経路20の内圧(具体的には第3循環通路21cの内圧)を検出する(ステップST5)。上述したように、循環経路20の内圧上昇抑制制御の実行前においては、少なくとも圧力センサ184又は圧力センサ185の内の何れか一方の検出信号を利用して循環経路20の内圧を検出する。一方、循環経路20の内圧上昇抑制制御の実行中は、夫々の圧力センサ184,185の検出信号を利用して循環経路20の内圧を検出させる。
続いて、この循環経路内圧制御手段は、その検出した循環経路20の内圧が上述した第1所定圧力を超えているのか否かの判断を行う(ステップST10)。
このステップST10において循環経路20の内圧が第1所定圧力を超えているとの判断が為された場合、循環経路内圧制御手段は、流路調整弁(循環経路内圧調整手段183)の弁体を上述した第2状態に制御して、循環経路20の内圧上昇抑制制御を実行する(ステップST15)。
このステップST15の制御が実行されることにより、その循環経路内圧調整手段183は、第3循環通路21cの排出ガス通路繋ぎ目上流部と排出ガス通路182とを連通させる一方、その第3循環通路21cの排出ガス通路繋ぎ目上流部及び排出ガス通路182と第3循環通路21cの排出ガス通路繋ぎ目下流部とを遮断する。従って、その第3循環通路21cの排出ガス通路繋ぎ目上流部における排出ガスは、排出ガス通路182を経て排出ガス貯留タンク181へと流入するようになる。これにより、循環経路20における循環経路内圧調整手段183よりも上流側の内圧が低下していくと共に、その循環経路内圧調整手段183よりも下流側の内圧も低下していく。その下流側の内圧の低下の原因は、上流側から排出ガスが流れてこないにも拘わらず、その下流側の排出ガス(作動ガス)の一部が燃焼室CCに吸入されるからである。
続いて、循環経路内圧制御手段は、ステップST5に戻って再び循環経路20の内圧の検出を行う。その際には、循環経路内圧調整手段183が第2状態に制御されているので、夫々の圧力センサ184,185が異なる検出値を示す可能性がある。これが為、一方の圧力センサ184(185)の検出値のみを利用してステップST10の判断を行うと、循環経路20の内圧上昇抑制制御を終えた後に全体が均された循環経路20の内圧は、第1所定圧力に対して高低何れかに大きくずれてしまう虞がある。従って、循環経路20の内圧上昇抑制制御の実行中のステップST5においては、夫々の圧力センサ184,185の検出値を利用して循環経路20の内圧の検出(言い換えるならば推定)を行うようにする。例えば、ここでは、夫々の圧力センサ184,185によって検出された内圧の平均値を求め、これが循環経路20の内圧であると推定させる。
循環経路内圧制御手段は、ステップST10に進み、その夫々の圧力センサ184,185の検出信号により得られた循環経路20の内圧と第1所定圧力との比較を行う。その結果、循環経路20の内圧が第1所定圧力を超えていると判断されたならば、この循環経路内圧制御手段は、ステップST15に進んで、循環経路20の内圧上昇抑制制御を継続させる。一方、この循環経路内圧制御手段は、そのステップST10で循環経路20の内圧が第1所定圧力以下であると判断した場合、循環経路20の内圧上昇抑制制御の禁止指令を実行する(ステップST20)。
このステップST20においては、循環経路内圧制御手段が流路調整弁(循環経路内圧調整手段183)の弁体を上述した第1状態に制御する。これにより、その循環経路内圧調整手段183は、第3循環通路21cの排出ガス通路繋ぎ目上流部と第3循環通路21cの排出ガス通路繋ぎ目下流部とを連通させる一方、その第3循環通路21cの排出ガス通路繋ぎ目上流部及び排出ガス通路繋ぎ目下流部と排出ガス通路182とを遮断する。従って、この際には、第3循環通路21cの排出ガス通路繋ぎ目上流部の排出ガスが再び第3循環通路21cの排出ガス通路繋ぎ目下流部へと流れ始める一方、排出ガス貯留タンク181の排出ガスがそのままの状態で貯留され続ける。
次に、本実施例2のタンク内排出ガス放出制御について図4のフローチャートを用いて説明する。
先ず、電子制御装置50のタンク内排出ガス放出制御手段は、循環経路20の内圧上昇抑制制御についての実行履歴の有無を判断する(ステップST55)。ここで、循環経路内圧制御手段は、循環経路20の内圧上昇抑制制御が実行された際に内圧上昇抑制制御実行フラグを立てさせるように構成しておく。従って、このステップST55では、その内圧上昇抑制制御実行フラグが立っているのか否かを判断させる。
このステップST55において実行履歴が無い(つまり内圧上昇抑制制御実行フラグが立っていない)と判断された場合、このタンク内排出ガス放出制御手段は、本処理を一旦終える。
一方、ステップST55において実行履歴が有る(つまり内圧上昇抑制制御実行フラグが立っている)と判断された場合、タンク内排出ガス放出制御手段は、循環経路20の内圧(具体的には第3循環通路21cの内圧)を検出する(ステップST60)。上述したように、タンク内排出ガス放出制御の実行前においては、少なくとも圧力センサ184又は圧力センサ185の内の何れか一方の検出信号を利用して循環経路20の内圧を検出する。一方、タンク内排出ガス放出制御の実行中は、夫々の圧力センサ184,185の検出信号を利用して循環経路20の内圧を検出させる。
続いて、このタンク内排出ガス放出制御手段は、その検出した循環経路20の内圧が上述した第2所定圧力よりも低圧なのか否かの判断を行う(ステップST65)。
このステップST65において循環経路20の内圧が第2所定圧力よりも低圧であるとの判断が為された場合、タンク内排出ガス放出制御手段は、流路調整弁(循環経路内圧調整手段183)の弁体を上述した第3状態に制御して、タンク内排出ガス放出制御を実行する(ステップST70)。
このステップST70の制御が実行されることにより、その循環経路内圧調整手段183は、排出ガス通路182と第3循環通路21cの排出ガス通路繋ぎ目下流部とを連通させる一方、その排出ガス通路182及び第3循環通路21cの排出ガス通路繋ぎ目下流部と第3循環通路21cの排出ガス通路繋ぎ目上流部とを遮断する。従って、排出ガス貯留タンク181内の排出ガスは、排出ガス貯留タンク181と第3循環通路21cの排出ガス通路繋ぎ目下流部の内圧差又は燃焼室CCの吸気負圧によって第3循環通路21cの排出ガス通路繋ぎ目下流部へと戻される。これにより、循環経路20における循環経路内圧調整手段183よりも下流側の内圧が上昇していくと共に、その循環経路内圧調整手段183よりも上流側の内圧も上昇していく。その上流側の内圧の上昇の原因は、その上流側において燃焼室CCから排出された排出ガスの行き場が無くなっているからである。
続いて、タンク内排出ガス放出制御手段は、ステップST55に戻って再び循環経路20の内圧上昇抑制制御の実行履歴の有無を判断する。その実行履歴(内圧上昇抑制制御実行フラグ)については、タンク内排出ガス放出制御を終えるまで消さないように設定してある。これが為、ここでのタンク内排出ガス放出制御手段は、実行履歴有りと判断し、ステップST60に進んで再び循環経路20の内圧の検出を行う。その際には、循環経路内圧調整手段183が第3状態に制御されているので、夫々の圧力センサ184,185が異なる検出値を示す可能性がある。これが為、一方の圧力センサ184(185)の検出値のみを利用してステップST65の判断を行うと、タンク内排出ガス放出制御を終えた後に全体が均された循環経路20の内圧は、第2所定圧力に対して高低何れかに大きくずれてしまう虞がある。従って、タンク内排出ガス放出制御の実行中のステップST60においては、夫々の圧力センサ184,185の検出値を利用して循環経路20の内圧の検出(言い換えるならば推定)を行うようにする。例えば、ここでは、夫々の圧力センサ184,185によって検出された内圧の平均値を求め、これが循環経路20の内圧であると推定させる。
タンク内排出ガス放出制御手段は、ステップST65に進み、その夫々の圧力センサ184,185の検出信号により得られた循環経路20の内圧と第2所定圧力との比較を行う。その結果、循環経路20の内圧が第2所定圧力よりも低いと判断されたならば、このタンク内排出ガス放出制御手段は、ステップST70に進んで、タンク内排出ガス放出制御を継続させる。一方、このタンク内排出ガス放出制御手段は、そのステップST65で循環経路20の内圧が第2所定圧力以上と判断した場合、その内圧が第2所定圧力以上にまで上昇したと判断して、タンク内排出ガス放出制御の禁止指令を実行する(ステップST75)。
このステップST75においては、タンク内排出ガス放出制御手段が流路調整弁(循環経路内圧調整手段183)の弁体を上述した第1状態に制御する。これにより、その循環経路内圧調整手段183は、第3循環通路21cの排出ガス通路繋ぎ目上流部と第3循環通路21cの排出ガス通路繋ぎ目下流部とを連通させる一方、その第3循環通路21cの排出ガス通路繋ぎ目上流部及び排出ガス通路繋ぎ目下流部と排出ガス通路182とを遮断する。従って、この際には、第3循環通路21cの排出ガス通路繋ぎ目上流部の排出ガスが再び第3循環通路21cの排出ガス通路繋ぎ目下流部へと流れ始める一方、排出ガス貯留タンク181の排出ガスの第3循環通路21cへの放出が停止される。
本実施例2のタンク内排出ガス放出制御手段は、そのステップST75の実行後に、タンク内排出ガス放出制御の終了を示すべく、循環経路20の内圧上昇抑制制御の実行履歴を消去する(ステップST80)。ここでは、内圧上昇抑制制御実行フラグを仕舞う。
以上示した如く、本実施例2の作動ガス循環型エンジンは、循環経路20の内圧が所定圧力を超えたときに、その循環経路20の排出ガスを排出ガス貯留タンク81に逃がす。これが為、この作動ガス循環型エンジンは、その循環経路20の内圧の過度の上昇を抑えることができる。従って、この作動ガス循環型エンジンは、その循環経路20の耐久性を維持することができる。また、この作動ガス循環型エンジンにおいては、その循環経路20における各繋ぎ目からの排出ガスの漏れを回避することもできるので、作動ガス不足による熱効率の低下を防ぐことができる。また、循環経路20の排出ガスを排出ガス貯留タンク81へと逃がす際、第3循環通路21cの排出ガス通路繋ぎ目上流部と排出ガス通路182との間のみを連通させるので、この作動ガス循環型エンジンにおいては、短時間の間に循環経路20の排出ガスを排出ガス貯留タンク81へと流入させることができ、上昇した循環経路20の内圧を素早く下げることができる。更に、この作動ガス循環型エンジンは、その排出ガス貯留タンク81に逃がした排出ガス(つまり主として作動ガス)を循環経路20に戻すことができるので、排出ガス貯留タンク81の容量不足による循環経路20の過度の内圧上昇を防ぎ、且つ、作動ガス不足による熱効率の低下を防ぐこともできる。
[実施例3]
次に、本発明に係る作動ガス循環型エンジンの実施例3を図5及び図6に基づいて説明する。
前述した実施例2の循環経路20の内圧上昇抑制制御においては、その実行中に第3循環通路21cの排出ガス通路繋ぎ目下流部がその排出ガス通路繋ぎ目上流部に対して遮断されているので、その排出ガス通路繋ぎ目下流部の内圧が低下し、燃焼室CC内へと吸入される作動ガスの量が少なくなる。また、タンク内排出ガス放出制御の実行中には、第3循環通路21cの排出ガス通路繋ぎ目上流部がその排出ガス通路繋ぎ目下流部に対して遮断されているので、その排出ガス通路繋ぎ目上流部の内圧が上昇し、燃焼室CCから排出される排出ガスの量が少なくなり、その燃焼室CC内の燃焼後ガス(つまり排出ガス)の残存量が多くなる。
ここで、前述した実施例2の作動ガス循環型エンジンにおいては、循環経路20の内圧(第3循環通路21cの内圧)の大きさを判断基準にして循環経路20の内圧上昇抑制制御やタンク内排出ガス放出制御を行う。これが為、その作動ガス循環型エンジンの運転状態如何では、燃焼室CC内における作動ガスの供給量不足や目標値に対する空燃比のずれが生じてしまい、非制御時(循環経路20の内圧上昇抑制制御やタンク内排出ガス放出制御を実行しないとき)に対して燃焼変動が起こり、それが原因となってトルク変動を引き起こす虞がある。例えば、かかるトルク変動の起こり得る運転状態とは、作動ガス循環型エンジンが高負荷運転されている状態などである。一方、軽負荷運転時や減速時(例えば水素Hや酸素Oの供給カット時)には、循環経路20の内圧に変化があっても緩やかなので、循環経路20の内圧上昇抑制制御やタンク内排出ガス放出制御を行ってもトルク変動が起こりにくい。つまり、このときが循環経路20の内圧上昇抑制制御やタンク内排出ガス放出制御の実行に適しているときとなる。
そこで、本実施例3においては、軽負荷運転時や減速時等の循環経路20の内圧に変化が無いとき又は変化があっても緩やかに変化しているときを循環経路20の内圧上昇抑制制御やタンク内排出ガス放出制御の実行条件が成立したときと判断し、この成立時に循環経路20の内圧上昇抑制制御やタンク内排出ガス放出制御を実行させる。具体的に、本実施例3の作動ガス循環型エンジンは、前述した実施例2の作動ガス循環型エンジンにおいて、かかる実行要否の判断を付け加えたものである。
最初に、本実施例3の循環経路20の内圧上昇抑制制御について図5のフローチャートを用いて説明する。
本実施例3においても、循環経路内圧制御手段は、実施例2と同様にして、循環経路20の内圧(第3循環通路21cの内圧)を検出し(ステップST5)、その内圧が第1所定圧力を超えているのか否か判断する(ステップST10)。
ここで、この循環経路内圧制御手段は、循環経路20の内圧が第1所定圧力以下であると判断した場合、実施例2と同様に、循環経路20の内圧上昇抑制制御の禁止指令を行う(ステップST20)。
一方、循環経路20の内圧が第1所定圧力を超えていると判断された場合、本実施例3の循環経路内圧制御手段は、上述した循環経路20の内圧上昇抑制制御の実行条件が成立しているのか否かを判断する(ステップST12)。
このステップST12においては、少なくとも何れか一方の圧力センサ184,185によって検出された内圧の変化量を求め、その変化量が所定値以下のときに、循環経路20の内圧に変化が無い又は変化があっても緩やかな変化であるとして、循環経路20の内圧上昇抑制制御の実行条件が成立したと判断させる。その所定値とは、例えば、これよりも大きな内圧の変化量のときに循環経路20の内圧上昇抑制制御を行ったならば、作動ガス循環型エンジンが燃焼変動を起こし、トルク変動を生じさせてしまうという値を実験やシミュレーションで設定すればよい。
循環経路内圧制御手段は、このステップST12で循環経路20の内圧上昇抑制制御の実行条件成立と判断した場合に、実施例2と同様の循環経路20の内圧上昇抑制制御を行う(ステップST15)。また、この循環経路内圧制御手段は、ステップST12で循環経路20の内圧上昇抑制制御の実行条件が不成立と判断した場合に、ステップST20に進んで循環経路20の内圧上昇抑制制御の禁止指令を実行する。
次に、本実施例3のタンク内排出ガス放出制御について図6のフローチャートを用いて説明する。
本実施例3においても、タンク内排出ガス放出制御手段は、実施例2と同様に、循環経路20の内圧上昇抑制制御についての実行履歴の有無を観て、その結果に応じてタンク内排出ガス放出制御の要否を判断する(ステップST55)。そして、このタンク内排出ガス放出制御手段は、循環経路20の内圧上昇抑制制御の実行履歴があれば、実施例2と同様にして、循環経路20の内圧(第3循環通路21cの内圧)を検出し(ステップST60)、その内圧が第2所定圧力よりも低圧なのか否か判断する(ステップST65)。
ここで、このタンク内排出ガス放出制御手段は、循環経路20の内圧が第2所定圧力以上であると判断した場合、実施例2と同様に、循環経路20の内圧上昇抑制制御の禁止指令を行い(ステップST75)、循環経路20の内圧上昇抑制制御の実行履歴を消去する(ステップST80)。
一方、循環経路20の内圧が第2所定圧力よりも低いと判断された場合、本実施例3の循環経路内圧制御手段は、上述したタンク内排出ガス放出制御の実行条件が成立しているのか否かを判断する(ステップST67)。
このステップST67においては、上述した循環経路20の内圧上昇抑制制御の実行時と同様に、循環経路20の内圧の変化量が所定値以下のときに、循環経路20の内圧に変化が無い又は変化があっても緩やかな変化であるとして、タンク内排出ガス放出制御の実行条件が成立したと判断させる。
タンク内排出ガス放出制御手段は、このステップST67でタンク内排出ガス放出制御の実行条件成立と判断した場合に、実施例2と同様のタンク内排出ガス放出制御を行う(ステップST70)。また、このタンク内排出ガス放出制御手段は、ステップST67でタンク内排出ガス放出制御の実行条件が不成立と判断した場合に、ステップST75に進んでタンク内排出ガス放出制御の禁止指令を実行する。
以上示した如く、本実施例3の作動ガス循環型エンジンは、循環経路20の内圧が所定圧力を超えて、更に循環経路20の内圧上昇抑制制御の実行条件が成立したとき(循環経路20の内圧に変化が無いとき又は変化があっても緩やかに変化しているとき)に、その循環経路20の排出ガスを排出ガス貯留タンク81に逃がす。これが為、この作動ガス循環型エンジンは、燃焼変動に伴うトルク変動の発生を抑えつつ、その循環経路20の内圧の過度の上昇を抑えることができる。従って、この作動ガス循環型エンジンは、トルク変動の抑制による運転者の違和感の解消やエンジン本体10の耐久性の向上を図りつつ、その循環経路20の耐久性を維持することができる。また、この作動ガス循環型エンジンにおいては、その循環経路20における各繋ぎ目からの排出ガスの漏れを回避することもできるので、作動ガス不足による熱効率の低下を防ぐことができる。
更に、この作動ガス循環型エンジンは、その排出ガス貯留タンク81に逃がした排出ガス(つまり主として作動ガス)を循環経路20に戻すことができるので、排出ガス貯留タンク81の容量不足による循環経路20の過度の内圧上昇を防ぎ、且つ、作動ガス不足による熱効率の低下を防ぐこともできる。そして、本実施例3においては、タンク内排出ガス放出制御の実行条件が成立しなければ(循環経路20の内圧に変化が無い又は変化があっても緩やかに変化している状態でなければ)、その排出ガス貯留タンク81の排出ガスを循環経路20に戻すタンク内排出ガス放出制御が実行されない。つまり、本実施例3の作動ガス循環型エンジンは、燃焼変動に伴うトルク変動の発生を抑えて運転者の違和感の解消やエンジン本体10の耐久性の向上を図りつつ、排出ガス貯留タンク81の排出ガスを循環経路20に戻すことができる。
ところで、上述した各実施例1〜3においては被酸化燃料が燃焼室CC内に直接噴射されるよう被酸化燃料噴射手段42を配設しているが、その被酸化燃料噴射手段42は、被酸化燃料を吸気ポート11bに噴射させるべくシリンダヘッド11に取り付けてもよい。つまり、上述した各実施例1〜3に示した本発明は、所謂ポート噴射式の作動ガス循環型エンジンに適用してもよく、その場合においても各実施例1〜3と同様の効果を奏する。
また、上述した各実施例1〜3の作動ガス循環型エンジンは、被酸化燃料たる水素Hを拡散燃焼させるものとして例示したが、その被酸化燃料に対して図示しない点火プラグで点火して所謂火花点火燃焼させる形態のものであってもよく、その被酸化燃料に対して点火プラグで点火して着火の補助を行い拡散燃焼させる形態のものであってもよい。そして、そのような燃焼形態の異なる作動ガス循環型エンジンにおいても、各実施例1〜3に示した本発明は、これら各実施例1〜3で説明したものと同様の効果を奏する。
ここで、循環経路20に作動ガスが存在していなくても、ガス循環型エンジンにおいては、燃焼室CC内の燃焼動作に伴って循環経路20の内圧が上昇することがある。そして、その内圧の上昇は、空気よりも比熱比の高い作動ガスが存在しているときに比べれば小さいが、その場合でも循環経路20の耐久性等に影響を与える可能性がある。これが為、上述した各実施例1〜3の本発明は、循環経路20に作動ガスが存在していないガス循環型エンジンに適用してもよく、これにより同様の効果を得ることができる。
以上のように、本発明に係るガス循環型エンジンは、作動ガスの循環経路の内圧の過大な上昇を抑える技術に有用である。
本発明に係るガス循環型エンジンの実施例1の構成を示す図である。 本発明に係るガス循環型エンジンの実施例2,3の構成を示す図である。 実施例2における循環経路の内圧上昇抑制制御について説明するフローチャートである。 実施例2におけるタンク内排出ガス放出制御について説明するフローチャートである。 実施例3における循環経路の内圧上昇抑制制御について説明するフローチャートである。 実施例3におけるタンク内排出ガス放出制御について説明するフローチャートである。
符号の説明
10 エンジン本体
11b 吸気ポート
11c 排気ポート
20 循環経路
21 循環通路
21a 第1循環通路
21b 第2循環通路
21c 第3循環通路
30 酸化剤供給装置
31 酸化剤貯留タンク
32 酸化剤供給手段
33 酸化剤供給通路
34 レギュレータ
35 酸化剤流量計
40 被酸化燃料供給装置
41 被酸化燃料貯留タンク
42 被酸化燃料噴射手段
43 被酸化燃料供給通路
44 レギュレータ
45 被酸化燃料流量計
46 サージタンク
50 電子制御装置(ECU)
60 凝縮器
80 循環経路内圧調整装置
81 排出ガス貯留タンク
82 排出ガス分流通路
83 循環経路内圧調整手段
83a 弁体
83b 弾性部材
84 タンク内排出ガス再循環手段
85 排出ガス放出通路
86 タンク内排出ガス放出手段
86a 弁体
86b 弾性部材
180 循環経路内圧調整装置
181 排出ガス貯留タンク
182 排出ガス通路
183 循環経路内圧調整手段
184,185 圧力センサ
CC 燃焼室

Claims (6)

  1. 燃焼室と、該燃焼室の吸気側と排気側とを繋ぐ循環経路と、を備えたガス循環型エンジンにおいて、
    前記循環経路から流入させた前記燃焼室からの排出ガスを貯留する排出ガス貯留タンクと、前記循環経路と前記排出ガス貯留タンクとの間に配設し、前記循環経路の内圧が所定圧力よりも高いときに作動して当該循環経路の排出ガスを前記排出ガス貯留タンクに流入させることで当該循環経路の内圧の調整を行う循環経路内圧調整手段と、を備えたことを特徴とするガス循環型エンジン。
  2. 酸化剤,該酸化剤によって燃焼が促される被酸化燃料及び当該被酸化燃料の燃焼に伴って動力を発生させる空気よりも比熱比の高い作動ガスが供給される燃焼室と、該燃焼室の吸気側と排気側とを繋ぐ循環経路と、を備え、前記作動ガスが大気へと放出されることなく循環経路を介して再び前記燃焼室に供給されるよう構成したガス循環型エンジンにおいて、
    前記循環経路から流入させた前記燃焼室からの排出ガスを貯留する排出ガス貯留タンクと、前記循環経路と前記排出ガス貯留タンクとの間に配設し、前記循環経路の内圧が所定圧力よりも高いときに作動して当該循環経路の排出ガスを前記排出ガス貯留タンクに流入させることで当該循環経路の内圧の調整を行う循環経路内圧調整手段と、を備えたことを特徴とするガス循環型エンジン。
  3. 前記排出ガス貯留タンク内の排出ガスを前記循環経路に戻して再び循環させるタンク内排出ガス再循環手段を設けたことを特徴とする請求項2記載のガス循環型エンジン。
  4. 前記循環経路内圧調整手段は、前記循環経路の内圧が前記所定圧力以下のときに当該循環経路と前記排出ガス貯留タンクとの間を遮断させる一方、前記循環経路の内圧が前記所定圧力よりも高いときに弁体が作動して当該循環経路と前記排出ガス貯留タンクとの間を連通させる開閉弁であることを特徴とする請求項1,2又は3に記載のガス循環型エンジン。
  5. 前記循環経路と前記排出ガス貯留タンクとを繋ぐ排出ガス通路を設け、
    前記循環経路内圧調整手段は、前記循環経路の内圧が前記所定圧力よりも高いときに前記循環経路における前記排出ガス通路との繋ぎ目部分の上流側と当該排出ガス通路とを連通させる流路調整弁であることを特徴とする請求項1,2,3又は4に記載のガス循環型エンジン。
  6. 前記循環経路内圧調整手段は、前記循環経路の内圧が前記所定圧力に対して低圧の所定圧力よりも低いときに前記循環経路における前記排出ガス通路との繋ぎ目部分の下流側と当該排出ガス通路とを連通させるよう構成したことを特徴とする請求項5記載のガス循環型エンジン。
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