JP2009280965A - 折戸の吊込み方法及びそのための吊込み治具 - Google Patents

折戸の吊込み方法及びそのための吊込み治具 Download PDF

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Abstract

【課題】折戸の吊込み作業を実質的に一工程の手順で容易に行えるようにする。
【解決手段】吊込み治具40を持ち込み、前記ランナ本体6,6を最接近させた状態とするとともに、折戸2を平面視でV字状に折り畳んだ状態とし、この折戸の上端部に夫々、折戸嵌合部43を嵌合させるようにして前記吊込み治具40を設置した後、折戸2を上ガイドレールに対してほぼ直交する方向に押し込むことにより、連結軸7を前記導入口部45から前記押込み案内溝部46まで挿入させるとともに、該連結軸7の挿入によって左右一対の吊込みガイド本体41A、41Bを離隔する方向に変位させ、引き続き折戸2の押し込みを継続し、連結軸7を前記結合案内溝部47の入口に到達させた段階で前記連結部材42の弾性復元力によって前記連結軸7,7をランナ取付具8,8の連結軸結合部に自動的に案内する。
【選択図】図20

Description

本発明は、折戸の吊込み方法に係り、詳しくは走行レールに沿って走行自在とされるランナ本体と、該ランナ本体から下方向に突出した連結軸と、折戸の上端部に固定され前記連結軸と連結されるランナ取付具とからなり、前記連結軸が前記ランナ取付具に対して正面側から着脱自在とされる折戸の吊込み方法及びそのための吊込み治具に関する。
従来より、折戸とランナとを簡単に結合可能とするための吊込み装置として、種々のものが提案されている。例えば、下記特許文献1では、開閉体の被取付部に、取付部を水平方向から導入するための側面に開口を有し且つこの開口が上下方向に形成された導入部と、導入部の奥側に連設された仮保持部と、仮保持部と導入部との間に設けられて取付部が水平方向に移動して仮保持部から抜けるのを防止する抜止め部と、仮保持部の下方側に連設されて取付部と被取付部の上下方向の相対移動により取付部を水平方向及び上下方向に本固定するための本固定部とを備えたものが開示されている。
特許第3764735号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の吊込み装置では、開閉体の取付けにおいて、被取付部を取付部に向けて水平移動させることにより、前記取付部が被取付部の導入部から仮保持部に向かって水平方向に押し込まれて仮保持された状態にするとともに、抜止め部にて抜止めし、その後引戸を持ち上げることにより引戸を本固定する2手順の操作を必要とするものであるため、吊込み作業が煩雑であった。
そこで本発明の主たる課題は、折戸の吊込み作業を実質的に一工程の手順で行えるようにした折戸の吊込み方法及びそのための吊込み治具を提案することにある。
前記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、上ガイドレールに沿って走行自在とされるランナ本体と、該ランナ本体から下方向に突出した連結軸と、折戸の上端部に固定され前記連結軸と結合されるランナ取付具とからなり、前記連結軸が前記ランナ取付具に対して正面側から着脱自在とされる折戸の吊込み方法であって、
左右一対の吊込みガイド本体を弾性復元力を発揮する連結部材で連結し、各吊込みガイド本体は前記ランナ取付具を囲むように折戸の上端部に嵌合される折戸嵌合部を有するとともに、前記連結軸の挿入ガイド溝を有し、該挿入ガイド溝は前記折戸嵌合部とは反対側に形成された導入口部と、この導入口部から連続して嵌合された折戸の略パネル方向に沿って形成された押込み案内溝部と、この押込み案内溝部から略直交方向に屈曲して連続的に形成されるとともに、前記連結軸を前記ランナ取付具の連結軸結合部に向けて案内する結合案内溝部とから構成された吊込み治具を持ち込み、
前記ランナ本体を最接近させた状態とするとともに、折戸を平面視でV字状に折り畳んだ状態とし、この折戸の上端部に夫々、前記折戸嵌合部を嵌合させるようにして前記吊込み治具を設置した後、折戸を上ガイドレールに対してほぼ直交する方向に押し込むことにより、連結軸を前記導入口部から前記押込み案内溝部まで挿入させるとともに、前記連結軸の挿入によって左右一対の吊込みガイド本体を離隔する方向に変位させ、引き続き折戸の押し込みを継続し、連結軸を前記結合案内溝部の入口に到達させた段階で前記連結部材の弾性復元力によって前記連結軸をランナ取付具の連結軸結合部に自動的に案内することを特徴とする折戸の吊込み方法が提供される。
上記請求項1記載の発明では、左右一対の吊込みガイド本体を弾性復元力を発揮する連結部材で連結し、各吊込みガイド本体は前記ランナ取付具を囲むように折戸の上端部に嵌合される折戸嵌合部を有するとともに、前記連結軸の挿入ガイド溝を有し、該挿入ガイド溝は前記折戸嵌合部とは反対側に形成された導入口部と、この導入口部から連続して嵌合された折戸の略パネル方向に沿って形成された押込み案内溝部と、この押込み案内溝部から略直交方向に屈曲して連続的に形成されるとともに、前記連結軸を前記ランナ取付具の連結軸結合部に向けて案内する結合案内溝部とから構成された吊込み治具を使用して折戸の吊込みを行う。
具体的には、前記ランナ本体を最接近させた状態とするとともに、折戸を平面視でV字状に折り畳んだ状態とし、この折戸の上端部に夫々、前記折戸嵌合部を嵌合させるようにして前記吊込み治具を設置した後、折戸を上ガイドレールに対してほぼ直交する方向に押し込むことにより、連結軸を前記導入口部から前記押込み案内溝部まで挿入させるとともに、前記連結軸の挿入によって左右一対の吊込みガイド本体を離隔する方向に変位させ、引き続き折戸の押し込みを継続し、連結軸を前記結合案内溝部の入口に到達させた段階で前記連結部材の弾性復元力によって前記連結軸をランナ取付具の連結軸結合部に自動的に案内するようにした。
従って、前記吊込み治具を折戸にセットした後、折戸を平面視でV字状に折り畳んだ状態とし、若干持上げながら、連結軸を挿入ガイド溝に挿入させるように折戸を単に奥側に押し込むことにより、連結軸をランナ取付具に対して一工程の手順で連結することが可能となる。
請求項2に係る本発明として、前記連結軸は、相対的に径の大きな大径部を備え、前記ランナ取付具は、左右一対で対向配置されるとともに、鉛直軸周りに回動自在に支持され、前記連結軸の水平方向からの挿入により回動して前記連結軸の大径部を抜脱不能に挟持するロック部材と、該ロック部材に係合し、前記連結軸の挟持状態の保持及びその解除を可能とする係合ブロックとを含む連結軸の着脱機構を備えている請求項1記載の折戸の吊込み方法が提供される。
上記請求項2記載の発明では、ランナ取付具の連結軸着脱機構の具体例を示したものである。具体的に前記連結軸は、相対的に径の大きな大径部を備え、前記ランナ取付具は、左右一対で対向配置されるとともに、鉛直軸周りに回動自在に支持され、前記連結軸の水平方向からの挿入により回動して前記連結軸の大径部を抜脱不能に挟持するロック部材と、該ロック部材に係合し、前記連結軸の挟持状態の保持及びその解除を可能とする係合ブロックとを含む連結軸の着脱機構を備えている。
従って、下方向に突出した連結軸が固定されたランナ本体を走行レールに取り付けた状態で、前記ランナ取付具が固設された折戸を水平方向から押し込むだけで連結軸のランナ取付具への固定が完了し、折戸の吊込み作業が容易化できるようになる。また、前記ランナ取付具は、前記ロック部材に係合し、前記連結軸の挟持状態の保持及びその解除を可能とする係合ブロックを備えることにより、前記ロック部材による連結軸の挟持状態が確実に保持され、確実に吊込み状態が維持できるとともに、簡単に吊込み状態を解除できるようになる。
請求項3に係る本発明として、左右一対の吊込みガイド本体を弾性復元力を発揮する連結部材で連結し、各吊込みガイド本体は前記ランナ取付具を囲むように折戸の上端部に嵌合される折戸嵌合部を有するとともに、前記連結軸の挿入ガイド溝を有し、該挿入ガイド溝は前記折戸嵌合部とは反対側に形成された導入口部と、この導入口部から連続して嵌合された折戸の略パネル方向に沿って形成された押込み案内溝部と、この押込み案内溝部から略直交方向に屈曲して連続的に形成されるとともに、前記連結軸を前記ランナ取付具の連結軸結合部に向けて案内する結合案内溝部とから構成されることを特徴とする吊込み治具が提供される。
以上詳説のとおり本発明によれば、折戸の吊込み作業を実質的に一工程の手順で行えるようになる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
〔折戸の吊込み装置〕
図1は吊込み装置1によって支持された折戸2を示す、(A)は正面図、(B)はそのB−B断面図である。
図1に示されるように、2枚のパネルが側縁で蝶番によって連結され折り畳み可能とされる折戸2が、開口部の上側に上ガイドレール3が配設されるとともに、下側に下ガイドレール4が配設され、折戸2の上側端に固定されるランナ本体6が前記上ガイドレール3に沿って走行案内されるとともに、折戸2の下側端に固定される下側走行体5が前記下ガイドレール4に沿って走行案内されることにより、開閉可能となっている。
前記吊込み装置1は、前記上ガイドレール3に沿って走行自在とされるランナ本体6と、該ランナ本体6から下方に突出した連結軸7と、折戸2の上端部に対して固定され前記連結軸7と連結されるランナ取付具8とからなり、前記連結軸7が前記ランナ取付具8に対して正面側から着脱自在とされている。
図2及び図3に示されるように、前記ランナ本体6は、ローラ支軸10A、10Bによって両側に夫々2個ずつ支持された合計4個のローラ11、11…を備え、これらローラ11、11…が上ガイドレール3の走行溝3a、3aを転動することにより上ガイドレール3に沿って移動自在となっている。また、前記ローラ支軸10A、10B間の略中央部から下方に向けて前記ランナ取付具8と連結される連結軸7が取り付けられている。ここで、前記ランナ本体6には、前記連結軸7の上下方向位置を調整するための調整機構が備えられている。
前記調整機構は、一般に使用されているものでも構わないが、特開2000−320230号公報に記載された調整機構が好適に使用できる。詳細には図3に示されるように、ランナ本体6には一方側のローラ支軸10Bを含む範囲に中空部6aが形成され、前記ローラ11を支持するローラ支軸10Bを共通の支軸として揺動自在の揺動片12が設けられている。この揺動片12は、揺動がわ先端部に縦方向の軸挿通孔12aが形成されており、ランナ本体6の下面側に形成された軸貫通孔6bより連結軸7の上部を挿入するとともに、この軸挿通孔12aに連結軸7の上端部を挿通した後、先端がカシメられ、前記連結軸7が下側に抜け出ないように保持されるようになっている。また、前記ランナ本体6の下面側には、側部より斜め上方向に向けて螺入された上下方向調整ネジ13が設けられ、この上下方向調整ネジ13の先端が揺動片12下面のネジ当接面12bに対して当接している。
前記連結軸7の上下方向位置を調整するに当たっては、ドライバー(ネジ回し)Sを持ち込み、前記上下方向調整ネジ13を軸芯回りに回転させて螺退進させ、前記揺動片12の揺動位置を調整することにより行う。
かかる上下調整機構の場合には、揺動片12を介して連結軸7を支持し、連結軸7の上下移動は上下方向調整ネジ13による揺動片12の揺動操作によって成される。したがって、前記連結軸7は、調整ネジ13から水平方向の押圧力を一切受けることがなく、常に揺動片12により吊り状態で支持されるものとなるため、連結軸7の軸芯回りの回転は常に円滑に維持されるようになる。
前記連結軸7は、図2に示されるように、軸部7aの下端に、相対的に径の大きなフランジ状の大径部7bを備えている。
図4に示されるように、前記ランナ取付具8は、開口部から連通する内部空間を有する収容ケース20と、組立状態で前記収容ケース20内に収容され、左右一対で対向配置されるとともに、鉛直軸周りに回動自在に支持され、前記連結軸7の水平方向からの挿入により回動して前記連結軸7の大径部7bを抜脱不能に挟持するロック部材21、21と、該ロック部材21に係合し、前記連結軸7の挟持状態の保持及びその解除を可能とする係合ブロック22と、前記係合ブロック22を折戸2の面外方向(外方向)に付勢保持するバネ部材23とから主に構成されている。なお、前記ロック部材21、21は、それぞれ、前記収容ケース20の上面から挿通される連通軸24によって回動自在に支持されている。
図6に示されるように、前記収容ケース20は、前面に形成された開口部から連通する内部空間を有し、折戸2の側面側に埋設して固定されるケース体25と、折戸2への固定を図る正面視略矩形状の取付フランジ26とから構成されている。
前記ケース体25は、後面が閉塞された略円筒状の外形を成し、その外周上部は折戸2の上面と同面となるように平面状の上面部25Aが形成されている。前記上面部25Aには、前記連結軸7の軸部7aが水平方向に挿入可能なように溝部27が形成されている。この溝部27の導入部は、前記連結軸7の挿入がスムーズに行われるようにするため、開口側端に向けて拡開したテーパ部27aが形成されている。
また、前記ケース体25の上面部25Aには、前記溝部27の両側に、ロック部材21を回動自在に支持するための連通軸24が挿通される軸挿通孔25a、25aが左右対で設けられるとともに、ケース体25内部の両側面から突出した支持台25b、25bにはそれぞれ、同様に連通軸24が挿通される軸挿通孔25cが設けられている。
前記取付フランジ26には、折戸2の側面に固定する固定用ビス(図示せず)を取付けるための取付穴26a、26aが設けられている。
前記ロック部材21は、図4に示されるように、前記ケース体25内に左右一対で左右対称のものが対向配置され、各ロック部材21は、図7に示されるように、略半円筒形の外形を有している。前記ロック部材21には、回動中心となる位置に前記連通軸24が挿通される軸挿通孔21aが設けられている。また、ロック部材21、21を対向配置した状態で鉛直軸周りに回動させる際に、ロック部材21、21同士が当接して回動が阻害されないように、隅切りした円弧状の欠切部21bが設けられている。
前記ロック部材21の内周面には、前記連結軸7の軸部7a及び大径部7bの外径にそれぞれ対応して、相対的に内径の小さな小円弧部21c及び相対的に内径の大きな大円弧部21dが形成されており、その境界部には段差が形成されている。これにより、ロック部材21、21による挟持状態で、前記連結軸7の大径部7bが前記大円弧部21dで抜脱不能に挟持されるようになっている。
また、前記ロック部材21の下面端部には、下方に突出する突出軸30が備えられている。この突出軸30は、後述する係合ブロック22の凹状部31と滑らかな摺動を可能とするものであれば、円形断面(図示例)、楕円断面、小判断面等、任意の形状とすることができる。これらの中でも、小判断面とすることが好ましい。仮に、突出軸30を小判断面とした場合には、係合ブロック22の円滑な移動を実現するとともに、後述する係合ブロック22の収容保持部31bに収容された状態で、直線部の側面同士を当接させるようにすれば、確実な収容状態を維持することが可能となる。
図4及び図5に示されるように、前記係合ブロック22は、バネ部材23により折戸2の面外方向(外方向)に付勢保持されている。前記バネ部材23は、一方端が前記係合ブロック22の後面中央部に設けられた凸状部22aに外嵌されるとともに、他方端が前記ケース体25内の後面下方中央部に設けられた凸状部25dに外嵌されている。
さらに、前記係合ブロック22の上面には、図8に示されるように、前記ロック部材21の突出軸30を係合させるために、窪み状の凹状部31が設けられている。この凹状部31は、平面視で、左右両側に前記連結軸7の水平方向からの挿入に伴う前記ロック部材21の回動により前記突出軸30と摺動し、前記係合ブロック22をバネ付勢力に抗して前記ランナ取付具8内に没入させる傾斜辺部31a、31aが形成されるとともに、前記傾斜辺部31a、31aの中間部に、前記突出軸30が前記傾斜辺部31aを乗り越えた時点で、前記バネ部材23のバネ付勢力によって前記係合ブロック22が移動し、前記突出軸30、30を移動不能に収容保持することにより、前記連結軸7を抜脱不能状態に保持する突出軸の収容保持部31bが形成され、かつ前記収容保持部31bの対向面位置に、前記係合ブロック22の没入操作により、前記突出軸30、30間に挟入し、前記突出軸30、30間を拡開させることにより前記連結軸7の保持状態を解除させる山形辺状の解除部31cが形成されている。
なお、前記係合ブロック22の前面は、該係合ブロック22の没入操作をするために平面状の押圧部22bとなっている。また、係合ブロック22の没入操作による過大な移動を防止するため、この押圧部22bの下方に係合ブロック22の底面より下方に突出したストッパー部22cが形成されるとともに、このストッパー部22cを係止するため、前記ケース体25の内側底部に、開口部から所定の奥行き位置において突出する段差部25eが設けられている。
次に、折戸2の吊り込み及び取り外し時の作動状態について、図9〜図11に基づいて説明する。図9は折戸2の吊込み時の作動状態を示すランナ取付具8の縦断面斜視図、図10はその横断面平面図、図11は折戸2の取り外し時の作動状態を示す横断面平面図である。
先ず、ランナ本体6に連結軸7を取付けるとともに、ランナ本体6を走行レールに取付ける。また、ランナ取付具8を折戸2に固設するとともに、ロック部材21、21は、図9(A)及び図10(A)に示されるように、拡開した位置に保持しておく。
この状態で、図9(A)、図10(A)に示されるように、折戸2のランナ取付具8部分を、前記連結軸7に向けて水平方向に移動させる。さらに折戸2を水平方向に移動すると、図9(B)、図10(B)に示されるように、連結軸7がケース体25の溝部27に進入し、連結軸7の大径部7b及び軸部7aがそれぞれ、ロック部材21の大円弧部21dおよび小円弧部21cに当接し、ロック部材21が連通軸24を回転中心として回動を始める。このロック部材21の回動に伴い、突出軸30が傾斜辺部31a、31aを摺動することにより、係合ブロック22がバネ付勢力に抗して没入方向に移動を開始する。
その後、突出軸30が前記傾斜片部31aを乗り越えると、バネ付勢力によって係合ブロック22が折戸外面方向(外方向)に移動し、突出軸30、30が収容保持部31bに移動不能に収容保持される(図9(C)、図10(C))。これにより折戸2の建込みが完了する。
続いて、折戸2の取り外し要領について説明する。この場合、先ず、図11(A)に示されるように、前記係合ブロック22の前面押圧部22bをバネ付勢力に抗して没入操作し、前記突出軸30、30の収容保持部31bへの収容保持状態を解除する。すると、この収容保持状態の解除と同時に、解除部31cが突出軸30、30間に挟入される(同図(B))。これにより、突出軸30、30間が拡開し、これに伴い前記突出軸30,30が傾斜辺部31a、31aに乗上げるため、係合ブロック22がバネ部材23の付勢力によって外方向に移動されると、ロック部材21、21がそれぞれ回動して、連結軸7の挟持状態が解除され、折戸2の取り外しができるようになる(同図(C)、(D))。
ところで、上記形態例の場合は、前記各ロック部材21,21が夫々独立的に回転自在に支持されているため、折戸2の吊込み時に前記連結軸が一方のロック部材21のみに当接し、この一方のロック部材21のみがロックされるという不具合が生じることがある。そこで、前記各ロック部材21,21に、互いに噛合する歯車部を形成し、左右一対のロック部材を相互に連動して回動させるようにするのが望ましい。
具体的には、図12及び図13に示されるように、各ロック部材28の本体部分の下面には、対向配置した状態で互いに噛合するように、側面方向に突出した歯車部28aを形成する。これにより、ロック部材28、28を相互に連動して回動させることができるようになる。
折戸2の吊込み時には、図14(A)に示されるように、ロック部材28、28を拡開した位置に保持したランナ取付具8部分を、前記連結軸7に向けて水平方向に移動させる。すると、連結軸7の大径部7b及び軸部7aがそれぞれ、ロック部材28の大円弧部21dおよび小円弧部21cに当接し、ロック部材28が連通軸24を回転中心として回動を始める。このとき、連結軸7が一方のロック部材28のみに当接する片当たりが生じても、前記歯車部28a、28aが噛合することにより、左右一対のロック部材28、28はそれぞれ同じ回転角度で回動するようになる。その後、各ロック部材28、28に設けられた突出軸30、30がそれぞれ、確実に収容保持部31bに移動不能に収容保持される(同図(B))。
〔折戸の吊込み方法〕
次に、前記折戸2の吊込み作業要領について、図15〜図22に基づいて詳述する。
先ず、吊込み要領を説明する前に、吊込みに使用する吊込み治具40について詳述する。
<吊込み治具40>
図15は吊込み治具40を手前側から見た斜視図であり、図16は吊込み治具40を奥側から見た斜視図である。また、図17は吊込み治具40を示す、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は裏面図である。
吊込み治具40は、左右一対の吊込みガイド本体41A、41Bを弾性復元性を発揮する連結部材42で連結し、各吊込みガイド本体41A、41Bは前記ランナ取付具8を囲むように折戸2の上端部に嵌合される折戸嵌合部43を有するとともに、前記連結軸7の挿入ガイド溝44を有し、該挿入ガイド溝44は前記折戸嵌合部43とは反対側に形成された導入口部45と、この導入口部45から連続して嵌合された折戸2の略パネル方向に沿って形成された押込み案内溝部46と、この押込み案内溝部46から略直交方向に屈曲して連続形成されるとともに、前記連結軸7を前記ランナ取付具8の連結軸結合部に向けて案内する結合案内溝部47とから主に構成されている。
前記吊込み治具40は、熱可塑性樹脂を金型に高圧で流し込み冷却硬化させる射出成形を用いて製作された部材であり、左右一対の吊込みガイド本体41A、41Bと、これら吊込みガイド本体41A、41Bを連結するとともに、弾性復元性を有し、平面視でU字状を成す連結部材42とからなる。この連結部材42は樹脂の弾性を利用して復元性を持たせたものであり、仮に前記吊込みガイド本体41A、41Bは離隔する方向に離れると、弾性復元性によって前記吊込みガイド本体41A、41Bを元の相対的位置関係に戻すように復元力を発生させる。
前記吊込みガイド本体41A、41Bは、線対称で構成された部材であり、それぞれ前記ランナ取付具8を囲むように折戸2の上端部に嵌合される折戸嵌合部43を有するとともに、前記連結軸7の挿入ガイド溝44を有する。前記挿入ガイド溝44は、導入口部45と、押込み案内溝部46と、結合案内溝部47と、連結軸抜脱溝部48とからなる。
前記導入口部45は、前記折戸嵌合部43とは反対側に形成された連結軸7の挿入開始部となる溝部であり、図示されるように、一方側の溝壁を傾斜させることにより奥側に向かって漸次溝幅を狭めた溝形状となっている。
前記押込み案内溝部46は、前記導入口部45から連続して、嵌合された折戸2の略パネル方向に沿って形成された溝である。
前記結合案内溝部47は、前記押込み案内溝部46から略直交方向に屈曲して連続形成されるとともに、前記連結軸7を前記ランナ取付具8の連結軸結合部に向けて案内する溝である。
前記連結軸抜脱溝部48は、前記結合案内溝部47から連続して、嵌合された折戸2の略パネル方向に沿って形成された溝であり、連結軸7をランナ取付具8に連結させた後、吊込み治具40を折戸2から取り外しできるように、連結軸7を抜脱路となる溝である。
<折戸2の吊込み要領>
次いで、前記吊込み治具40を用いた折戸2の吊込み要領について図18〜図22に基づいて詳述する。
(吊込み治具40のセット)
図18に示されるように、折戸2を平面視でV字状に折り畳んだ状態とし、この折戸2の上端部に夫々、前記折戸嵌合部43を嵌合させるようにして前記吊込み治具40をセットする。吊込み治具40を嵌合させた状態では、図19に示されるように、前記結合案内溝部47は、前記ランナ取付具8の連結軸結合部に向けて案内するように位置決めされている。
(折戸2の吊込み)
予め上ガイドレール3の施工時に、1枚の折戸2に付き2つのランナ本体6,6を挿入しておく。折戸2の吊込みに当たり、図20に示されるように、2つのランナ本体6,6は最接近させた状態としておく。また、折戸2の下側走行体5を下ガイドレール4に載せた状態とした上で、折戸2を若干持ち上げ、連結軸7,7を吊込みガイド本体41A、41Bの前記導入口部45、45に夫々あてがい、折戸2を上ガイドレール3に対してほぼ直交する方向に押し込むことにより、吊込み治具40の挿入ガイド溝44に連結軸7を挿入させる。なお、折戸2の持上げ量は、前記連結軸7の大径部7bが、前記ロック部材21の大円弧部21dの形成高さの範囲内となるように若干持ち上げればよい。
前記連結軸7,7を吊込みガイド本体41A、41Bの前記導入口部45、45に夫々あてがった状態では、図22に示されるように、連結軸7,7は前記導入口部45の一方側溝壁面に位置しており、折戸2を上ガイドレール3に対してほぼ直交する方向に押し込むと、ランナ本体6,6は移動しないため、折戸2が若干開きながら、連結軸7,7が押込み案内溝部46内に進入し、左右一対の吊込みガイド本体41A、41Bは夫々離隔する方向に変位する。この変位に伴って吊込みガイド本体41A、41B同士を連結している連結部材42には弾性復元力が蓄積される。その後、引き続き折戸2の押し込みを継続し、連結軸7,7を前記結合案内溝部47の入口部に到達すると、前記連結部材42の弾性復元力によって吊込みガイド本体41A、41B同士の間隔が狭まる方向に付勢され、前記連結軸7,7をランナ取付具8の連結軸結合部に自動的に案内され、連結軸7,7がランナ取付具8,8に対して夫々結合される。
前記連結軸7,7をランナ取付具8,8に結合させたならば、吊込み治具40を奥側に引き抜いて撤去する。
吊込み装置1に支持された折戸2を示す、(A)は正面図、(B)はそのB−B断面図である。 ランナ本体6及び連結軸7の組立て状態を示す斜視図である。 ランナ本体6部分の要部拡大断面図である。 ランナ取付具8の分解図である。 ランナ取付具8の組み立て状態を示す横断面図である。 収容ケース20を示す、(A)は正面図、(B)は上面図、(C)は側面図である。 ロック部材21を示す、(A)は正面図、(B)は上面図、(C)は側面図である。 係合ブロック22を示す、(A)は平面図、(B)は前面図、(C)は側面図、(D)は(A)のD−D線矢視図である。 吊込み時の作動状態を示すランナ取付具8の縦断面斜視図である。 吊込み時の作動状態を示す横断面平面図である。 取り外し時の作動状態を示す横断面平面図である。 ロック部材28の変形例を示す斜視図である。 ロック部材28の変形例を示す、(A)は正面図、(B)は下面図、(C)は側面図である。 吊込み時の作動状態を示すランナ取付具8の横断面平面図である。 吊込み治具40を手前側から見た斜視図である。 吊込み治具40を奥側から見た斜視図である。 吊込み治具40を示す、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は裏面図である。 吊込み要領(その1)を示す斜視図である。 吊込み要領(その2)を示す斜視図である。 吊込み要領(その3)を示す斜視図である。 吊込み要領(その4)を示す斜視図である。 吊込み治具40を連結軸7に夫々あてがった状態を示す要部断面図である。
符号の説明
1…吊込み装置、2…折戸、3…上ガイドレール、4…下ガイドレール、5…下側走行体、6…ランナ本体、7…連結軸、8…ランナ取付具、20…収容ケース、21…ロック部材、22…係合ブロック、23…バネ部材、24…連通軸、27…溝部、30…突出軸、31…凹状部、31a…傾斜辺部、31b…収容保持部、31c…解除部、40…吊込み治具、41A・41B…吊込みガイド本体、42…連結部材、43…折戸嵌合部、44…挿入ガイド溝、45…導入口部、46…押込み案内溝部、47…結合案内溝部、48…連結軸抜脱溝部

Claims (3)

  1. 上ガイドレールに沿って走行自在とされるランナ本体と、該ランナ本体から下方向に突出した連結軸と、折戸の上端部に固定され前記連結軸と結合されるランナ取付具とからなり、前記連結軸が前記ランナ取付具に対して正面側から着脱自在とされる折戸の吊込み方法であって、
    左右一対の吊込みガイド本体を弾性復元力を発揮する連結部材で連結し、各吊込みガイド本体は前記ランナ取付具を囲むように折戸の上端部に嵌合される折戸嵌合部を有するとともに、前記連結軸の挿入ガイド溝を有し、該挿入ガイド溝は前記折戸嵌合部とは反対側に形成された導入口部と、この導入口部から連続して嵌合された折戸の略パネル方向に沿って形成された押込み案内溝部と、この押込み案内溝部から略直交方向に屈曲して連続的に形成されるとともに、前記連結軸を前記ランナ取付具の連結軸結合部に向けて案内する結合案内溝部とから構成された吊込み治具を持ち込み、
    前記ランナ本体を最接近させた状態とするとともに、折戸を平面視でV字状に折り畳んだ状態とし、この折戸の上端部に夫々、前記折戸嵌合部を嵌合させるようにして前記吊込み治具を設置した後、折戸を上ガイドレールに対してほぼ直交する方向に押し込むことにより、連結軸を前記導入口部から前記押込み案内溝部まで挿入させるとともに、前記連結軸の挿入によって左右一対の吊込みガイド本体を離隔する方向に変位させ、引き続き折戸の押し込みを継続し、連結軸を前記結合案内溝部の入口に到達させた段階で前記連結部材の弾性復元力によって前記連結軸をランナ取付具の連結軸結合部に自動的に案内することを特徴とする折戸の吊込み方法。
  2. 前記連結軸は、相対的に径の大きな大径部を備え、前記ランナ取付具は、左右一対で対向配置されるとともに、鉛直軸周りに回動自在に支持され、前記連結軸の水平方向からの挿入により回動して前記連結軸の大径部を抜脱不能に挟持するロック部材と、該ロック部材に係合し、前記連結軸の挟持状態の保持及びその解除を可能とする係合ブロックとを含む連結軸の着脱機構を備えている請求項1記載の折戸の吊込み方法。
  3. 左右一対の吊込みガイド本体を弾性復元力を発揮する連結部材で連結し、各吊込みガイド本体は前記ランナ取付具を囲むように折戸の上端部に嵌合される折戸嵌合部を有するとともに、前記連結軸の挿入ガイド溝を有し、該挿入ガイド溝は前記折戸嵌合部とは反対側に形成された導入口部と、この導入口部から連続して嵌合された折戸の略パネル方向に沿って形成された押込み案内溝部と、この押込み案内溝部から略直交方向に屈曲して連続的に形成されるとともに、前記連結軸を前記ランナ取付具の連結軸結合部に向けて案内する結合案内溝部とから構成されることを特徴とする吊込み治具。
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