JP2009279844A - プランジャとこれを用いた樹脂モールド方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】クリアランス部分に樹脂リングを形成し、この樹脂リングをシール部とし、低粘性樹脂がクリアランス部分から漏出することを防ぐ。
【解決手段】ポット40に往復動自在に収容され、ポット40に供給された樹脂を押圧してキャビティに圧送するトランスファモールド金型のプランジャ10において、樹脂を押圧するヘッド部30は、プランジャ10の軸20側に位置する大径部32と、大径部32より小径に形成され、樹脂押圧面に凹穴35が配設された中径部34と、中径部34よりさらに小径に形成された小径部36と、により構成されていて、樹脂押圧面側から中径部34、小径部36、大径部32の順で一体に形成されていることを特徴とするプランジャ10である。
【選択図】図2

Description

本発明はプランジャとこれを用いた樹脂モールド方法に関し、より詳細には、低粘性の樹脂を用いて被成形品を樹脂モールドする際において好適なプランジャとこれを用いた樹脂モールド方法に関する。
樹脂モールド金型を用いて半導体装置部品を樹脂封止する際において、樹脂モールド金型のポットの内周面とプランジャの外周面との間のクリアランス部分への樹脂の流れこみを防ぐことが望まれている。クリアランス部分に流れ込んだ樹脂は硬化した後、樹脂バリとなる。このような樹脂バリは、樹脂成形を繰り返すごとに成長し大きくなっていく。樹脂バリが成長すると、ポットの内周面とプランジャの外周面との間の摩擦力が大きくなり、いずれは、ポットの内周面とプランジャの外周面との間でかみこまれることによりプランジャとポットとがロックしてしまうおそれもある。
このような樹脂バリが形成されることを防止した一例として、例えば、特許文献1に開示されているような樹脂封止装置がある。
特開2004−134607号公報
特許文献1に開示されているような樹脂封止装置によれば、プランジャのヘッド部における外周面にあえて樹脂を残存させる部分を形成しておくことにより、クリアランス部分に樹脂リングを形成し、この樹脂リングをシール部としている点を特徴としている。これにより、ポットの内周面とプランジャの外周面との間のクリアランス部分への樹脂の流れ込みを防ぐことができた。
しかしながら、樹脂モールド成形を継続していると、プランジャの樹脂押圧面(特に、樹脂押圧面の中央部分)に樹脂かすが付着し、この樹脂かすが成長することでポット内におけるプランジャのストローク量が不足してしまうという課題があることも見出された。このように、プランジャのストローク量が不足すると、被成形品の加圧不足やモールド用樹脂の充てん不足といった問題が生じることになることが明らかになった。
本願発明は、モールド用樹脂として低粘性のモールド樹脂を用いた樹脂モールド方法において、ポット内に収容されたプランジャの先端部分に、実際の被成形品を樹脂モールド成形する前に、熱硬化樹脂によるシール部を形成しておくことにより、樹脂モールド成形を行う際にポット内に供給したモールド用樹脂がポットの内周面とプランジャの外周面との間のクリアランス部分から漏出させることがなく、樹脂押圧面へのモールド樹脂による樹脂かす付着がない樹脂モールド方法の提供を第1の目的としている。
また、上記の樹脂モールド方法において、プランジャのヘッド部分に樹脂押圧面とクリアランス部分にシール部が形成されすい構成を備えたプランジャの提供を第2の目的としている。
本発明者は以上に示した課題を解決すべく検討を行ったところ、プランジャの樹脂押圧面およびクリアランス部分に予め樹脂によるシール部を形成することにより課題を解決することができることを明らかにし、本願発明の構成に想到した。
すなわち、ポットに往復動自在に収容され、前記ポットに供給された樹脂を押圧してキャビティに圧送するトランスファモールド金型のプランジャにおいて、前記樹脂を押圧するヘッド部は、プランジャの軸側に位置する大径部と、前記大径部より小径に形成され、樹脂押圧面に凹穴が配設された中径部と、前記中径部よりさらに小径に形成された小径部と、により構成されていて、樹脂押圧面側から前記中径部、小径部、大径部の順で一体に形成されていることを特徴とするプランジャを第1発明とした。
また、前記凹穴は、開口部よりも底部の方が径大に形成されていることを特徴とする。この凹穴によれば、シール部形成用樹脂がプランジャの先端部端面(いわゆる樹脂押圧面)へ抜け止めされた状態で充てんされることになるため、シール部形成用樹脂をプランジャにしっかりと保持させることができる。
また、前記小径部には、小径部の外表面と前記凹穴の内部とを連通する貫通孔が形成されていることを特徴とする。これによれば、凹穴へのシール部形成用樹脂が充てんされやすくなると共に、貫通孔部分に充てんされたシール部形成用樹脂がアンカーとして作用するため、さらに確実にシール部をプランジャの先端部端面に保持させることができる。
また、前記大径部の外周面には溝部が周設されていて、前記溝部には、前記トランスファモールド金型が樹脂モールド温度に加熱された際に、前記ポットの内周面に密着するシールリングが装着されていることを特徴とする。これにより、ポットの内周面とプランジャの外周面との間のクリアランス部分からのシール部形成用樹脂の漏出を防止することができる。
また第2発明としては、ポットと、前記ポットに往復動自在に収容され、前記ポットに供給された樹脂を押圧してキャビティに圧送するプランジャと、を備えるトランスファモールド金型を用いて樹脂モールドする樹脂モールド方法において、前記プランジャを、樹脂モールド温度に昇温されたトランスファモールド金型に収容する工程と、前記プランジャが収容された前記ポットに熱硬化性のシール部形成用樹脂を供給して、該ポット内において前記シール部形成用樹脂を溶融させる工程と、前記シール部形成用樹脂を硬化させて、前記樹脂モールド温度において前記ポットの内周面に密着するシール部を、前記プランジャのヘッド部の前記樹脂押圧面を覆うと共に外周面を周回するキャップ形状に形成する工程と、モールド用樹脂を前記ポットに供給する工程と、前記プランジャを作動させることによって、前記シール部により前記ポットの内周面との間をシールした状態で前記モールド用樹脂を押圧しながら圧送してキャビティにモールド樹脂を注入する工程と、を有することを特徴とする樹脂モールド方法の発明がある。
また、前記モールド用樹脂を供給する前に、前記シール部が形成された前記プランジャを前進させることにより前記ポットの内周面に付着している前記シール部を前記ポットの内周面から剥がす工程をさらに有することを特徴とする。これにより、ポットの内周面とプランジャの外周面に付着していたシール部の樹脂をきれいに引き剥がすことができるため、さらにシール性の良いシール部とすることができる。
また、第3発明である他の樹脂モールド方法の発明として、ポットと、前記ポットに往復動自在に収容され、前記ポットに供給された樹脂を押圧してキャビティに圧送するプランジャと、を備えるトランスファモールド金型を用いて樹脂モールドする樹脂モールド方法において、上記に説明したうちのいずれかのプランジャを、樹脂モールド温度に昇温されたトランスファモールド金型に収容する工程と、前記プランジャが収容された前記ポットに熱硬化性樹脂からなるシール部形成用樹脂を供給した後、前記プランジャを前進させて、前記シール部形成用樹脂をキャビティに圧送する工程と、前記シール部形成用樹脂が硬化した後、前記プランジャを後進させ、前記硬化したシール部形成用樹脂の一部を、前記プランジャの凹穴と、前記中径部および前記小径部の外周面に残留させることによりシール部を形成する工程と、モールド用樹脂を前記ポットに供給する工程と、前記プランジャを作動させることによって、前記シール部により前記ポットの内周面との間をシールした状態で前記モールド用樹脂を押圧しながら圧送してキャビティにモールド樹脂を注入する工程と、を有することを特徴とする樹脂モールド方法の発明もある。
また、前記シール部形成用樹脂は、前記ポット内周面と前記プランジャのヘッド部外周面との間のクリアランス部分からの漏出を防止することが可能な粘度となるように粘度調整した状態で前記ポットに供給されることを特徴とする。これにより、シール部が形成される前であってもポットの内周面とプランジャの外周面との間のクリアランスからのシール用樹脂の漏出を好適に防ぐことができる。
本発明の構成を採用することにより、ポットの内周面とプランジャの外周面との間のクリアランス部分からのモールド用樹脂の漏出を防ぐためのシール部を、プランジャの先端部端面(樹脂押圧面)および外周面に好適に形成することができるので、モールド用樹脂に液状樹脂や低粘性樹脂を用いた場合であっても、クリアランス部分から漏出してしまうことがなく、漏出した樹脂により発生するトランスファモールド装置のトラブルを好適に回避することができる。
(第1実施形態)
(プランジャの構造)
以下に、本発明の好適な実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。図1は、第1実施形態におけるプランジャを示す平面図と正面図である。図1の正面図においては、プランジャの構造を分かりやすくするため、左半分側に断面図を示している。
図1に示すように、本実施形態におけるプランジャ10は、軸20と、軸20の先端に軸20と同軸となる配置のヘッド部30と、を有している。ヘッド部30は、図示しないポットの内径寸法よりも若干小さい径寸法を有する大径部32と、ヘッド部30の先端部端面(樹脂押圧面)を構成して大径部32の外径寸法より小径寸法に形成された中径部34と、大径部32と中径部34との間に位置して中径部34の外径寸法よりさらに小径寸法に形成された小径部36と、を有している。樹脂押圧面側から中径部34、小径部36、大径部32の順に配置されそれぞれが一体となってヘッド部30を構成している。
外径寸法が17mmで高さ寸法(図中の上下方向の幅)が5mmに形成された大径部32の外周面には全周にわたって凹溝31が形成されていて、この凹溝31にはシールリング33が装着されている。シールリング33の外径寸法は、大径部32の外径寸法よりも僅かに大径寸法に形成されている。シールリング33は、弾性変形することでポット40の内周面に当接した状態を維持しながらプランジャ10の動きに合わせて往復動する。シールリング33にはプランジャ10の素材であるタングステンカーバイト等のいわゆる超硬材の熱膨張係数よりも大きな熱膨張係数を有し、超硬材よりも弾性係数が小さい耐熱性材料が好適に用いられる。このような条件を満たす素材としては、例えばフッ素樹脂や、銅、アルミニウムがある。
また、外径寸法が15mmで高さ寸法(図中の上下方向の幅)が1mmに形成された中径部34の樹脂押圧面には、後述するシール部形成用樹脂50を貯留させるための凹穴35が形成されている。本実施形態における凹穴35は、樹脂押圧面(中径部34の上面)の中央部に中径部34および小径部36(外径寸法が11mmで高さ寸法(図中の上下方向の幅)が2mmに形成されている)を貫通するように設けられ、凹穴35の底部位置が大径部32に至る深さに形成されている。図1の断面図に示されているように、凹穴35は樹脂押圧面側の開口部における径寸法(4mm)よりも底部における径寸法のほうが大径となる略台形状をなす断面形状に形成されている。
小径部36は、プランジャ10の先端側におけるアンダーカットとして後述するシール部(高さ方向の寸法(厚み)が2〜3mmに形成されている)を保持する機能を有する。また、小径部36には、小径部36の外表面から凹穴35の内部空間に連通する貫通孔37が形成されている。本実施形態における貫通孔37は凹穴35の中途部に同一高さ位置で2箇所に形成されている。2箇所の貫通孔37,37はヘッド部30の直径上において一直線上に配列されるように設けられている。
(プランジャのヘッド部にシール部を形成する方法)
図2は、図1で説明したプランジャにシール部を形成する際において、ポット内にシール用樹脂を供給した後の状態を示す断面図である。図3は、図2中のA部分における拡大図である。図4は、シール部の形成前後における状態を示す断面図である。
まず、上型100aと下型100bとにより構成されるトランスファモールド金型100(以下、単に金型100という)を樹脂モールド温度まで加熱した後、プランジャ10をポット40に収容してセットする。このとき、プランジャ10は、ヘッド部30の先端部端面(樹脂押圧面)の高さ位置が、通常の樹脂供給時における高さ位置よりも若干低い高さ位置となるようにしておくことが好ましい。換言すれば、通常の樹脂モールド時においてモールド用樹脂が供給されるときにおけるプランジャ10の待機位置に対して、パーティング面からより離れた位置で待機することになる。
引き続いて、ポット40のヘッド部30の上方空間にシール部形成用の樹脂を供給する。このシール部形成用樹脂50は、熱硬化型の樹脂であって、樹脂モールド用の樹脂との付着性が低く、熱硬化した際の収縮量が少ない樹脂材料が好適に用いられる。このような樹脂としては、例えばシリコン樹脂やエポキシ樹脂等があるが、シール部形成用樹脂50はこれらの樹脂に限定されるものではなく、シリコンゴムやフッ素ゴム、シリカ等をフィラー51として含ませた合成樹脂であってもよい。
シール部形成用樹脂50の供給形態は、タブレット状、液状、粒状のいずれの形態であってもよいが、本実施形態の場合には後述するシール部60形成の都合上、液状樹脂を使用した。
図2に示すように、シール部形成用樹脂50がポット40内で溶融したとき、または、溶解したシール部形成用樹脂50が供給されたときには、プランジャ10の外周に沿うように、中径部34の上面から小径部36および大径部32に流下する。大径部32にはシールリング33が装着されているので、シールリング33をこえてプランジャ10の軸20側に漏出することはない(図3参照)。
溶融したシール部形成用樹脂50は、中径部34の開口部分および小径部36の貫通孔37から凹穴35に充てんされる。シール部形成用樹脂50は、大径部32の上面から中径部34の樹脂押圧面を覆う形状(いわゆるキャップ形状)をなした状態で熱硬化する。
シール部形成用樹脂50が熱硬化すると、シール部形成用樹脂50はポット40の内周面およびプランジャ10のヘッド部30と接触している部分で密着した状態となる。シール部形成用樹脂50をプランジャ10のヘッド部30にのみと密着させるためには、ポット40の内周面との密着状態を解除すればよい。具体的には図4の右側半分に示すように、プランジャ10を僅かに上方向に駆動させて、ポット40の内周面と熱硬化したシール部形成用樹脂50との密着面にせん断力を作用させることにより、ポット40の内周面と熱硬化したシール部形成用樹脂50とを引き剥がせばよい。
本実施形態においてポット40の内周面とシール部形成用樹脂50とを引き剥がす際にプランジャ10を上方向に駆動させるのは、シール形成用樹脂50がポット40内におけるプランジャ10の上方空間に供給されているためである。ポット40内に供給されるシール部形成用樹脂50とプランジャ10のヘッド部30との相対位置関係によっては、プランジャ10を駆動させる方向は下方向や左方向または右方向等、適宜変更になるのはもちろんである。
このようにしてシール部形成用樹脂50をポット40の内周面から引き剥がすことにより、プランジャ10のヘッド部30の樹脂押圧面側と外周面(中径部34および小径部32の表面全体と、大径部32の一部外周面)に熱硬化したシール部形成用樹脂50を残存させることにより、プランジャ10のヘッド部30にシール部60を形成する。
シール部60は、プランジャ10のヘッド部30に形成された中径部34の凹穴35、小径部36の貫通孔37、中径部34と小径部36との段差部分をそれぞれ抱き込んだ状態(換言すれば、アンダーカットの下側に回りこんだ状態)となっているため、ヘッド部30からきわめて強固な(抜け難い)状態で形成されている。本実施形態においては、プランジャ10の樹脂押圧面は全面がシール部60(中径部34の樹脂押圧面からの上下方向の幅(厚さ寸法)が2〜3mmに形成されている)となる。シール部60は、ポット40の内周面から引き剥がされることでシュリンク(収縮)し、ポット40の内周面との間にきわめて小さいクリアランスが形成される。この場合、このクリアランスはフィラー51を含ませる量によって適宜設定される。
(樹脂モールド方法について)
図5は、第1実施形態におけるシール部を設けたプランジャを装着したモールド金型による樹脂モールド成形を行う際において、モールド用樹脂を供給した状態と、プランジャがモールド用樹脂を押圧した状態を示すプランジャのヘッド部近傍における断面図である。図6は、プランジャがモールド樹脂を押圧した際においてシール部に作用する力の状態を示す断面図である。図7は、モールド用樹脂が熱硬化した後にプランジャが下降する前後の状態におけるプランジャのヘッド部近傍の断面図である。
なお、本実施形態においては、樹脂モールドの工程において、キャビティへの被成形品のセットについての説明は行わないが、通常の工程と同様にして行うことができる。
まず、上述のようにしてシール部60が形成されたプランジャ10を、図5の左側半分に示すようにモールド用樹脂供給位置に待機させる。モールド用樹脂70はポット40の内部空間においてシール部60の上に供給される。モールド用樹脂70は液状、タブレット状、粒状のいずれの形態であってもよい。モールド用樹脂70が供給された後、図5の右側半分に示すようにプランジャ10がパーティング面に向かって上昇(前進)し、モールド用樹脂70を押圧すると共にカル部80(キャビティ)にモールド用樹脂70を圧送する。プランジャ10が上昇する際の樹脂圧力はおよそ0.20MPaであるため、シール部60の弾性変形によるポット40の内周面との摩擦力は、プランジャ10の駆動ユニット(図示せず)の駆動力に対して無視することができる大きさである。
プランジャ10の上昇を停止させた状態においては、樹脂圧力はおよそ7.85MPaとなる。この状態においては、シール部60には図6に示すような圧力Pが作用し、シール部60は高さ方向(矢印Pの方向)に縮小する変形を生じる。また、この変形に伴って圧力Pの作用方向と直交する方向(図中の水平方向)にもポアソン変形によりシール部60が変形するので、シール部60がポット40の内周面に密着する状態となり、モールド用樹脂70は確実にシールされる。樹脂圧力が7.85MPaというきわめて高い圧力下でシール部60が変形することになるが、プランジャ10が停止状態であることに加え、ポット40の素材であるタングステンカーバイトに対し、シール部60はきわめて柔軟な素材(シリコン樹脂やエポキシ樹脂)であるため、シール部60の変形によりポット40が損傷するおそれはなく、シール部60の破損のおそれもない。
このように、シール部60に作用する樹脂圧力が高くなればなるほどシール部60の変形量が大きくなり、樹脂圧力に応じた圧力でシール部60がポット40の内周面に密着することになる。このため、樹脂圧力が低いときには過度に高い圧力をかけずにシールすることができ、樹脂圧力が高いときには樹脂圧力に合わせて高い圧力をかけながらシールすることができる。すなわち、樹脂圧力の高低にかかわらず常に適切なシール状態を維持することができる。
図7の左側半分に示されているように、モールド樹脂70が熱硬化した後、プランジャ10を下降させる。このとき、シリコン樹脂からなるシール部60は、モールド樹脂70との付着力が非常に弱いため、シール部60とモールド樹脂70との間でいずれか一方または互いの一部が他方側に残留することなく、図7の右側半分に示されているように、互いの当接面どうしが平坦面を維持した状態で離反させることができる。
この後、金型100を型開きして、図示しないイジェクトピン等により樹脂モールド成形品がキャビティから離型されると共に頭外のオフローダによって樹脂カルと共に取り出される。そして再び上金型100aと下金型100bとを型合わせすることで図5に示す状態に戻した後、プランジャ10のヘッド部30の上にモールド用樹脂70を供給する工程から樹脂モールド成形品の取り出し工程までを繰り返し行うことで、連続的な樹脂モールド成形が可能である。
本実施形態のようにシリコン樹脂でなるシール部60は、シール部60が形成された直後においてはきわめてシール性能が高いため、上金型100aと下金型100bとを型合わせた状態でプランジャ10を引き下げると真空状態を生じ、シール部60が損傷するおそれがあるため、プランジャ10の引き下げ量は0.25mm以下とすることが必要である。なお、シール部60を定期的に形成し直すことで高いシール性を維持することができる。この場合、プランジャ10を取り外したときにシール部60を除去してシール部60を除去した部分をクリーニングした後に上述したようにシール部60を形成すればよい。
本実施形態において説明したとおり、ヘッド部30の樹脂押圧面とヘッド部30の外周面にシール部60を形成したプランジャ10を用いた金型100を採用することにより、ポット40の内周面とプランジャ10のヘッド部30の外周面との間のクリアランス部分からモールド用樹脂が漏出してしまうことがなく、しかも、プランジャ10のヘッド部30の樹脂押圧面へのモールド用樹脂70のかす付着をなくすことができる。
よって、クリアランス部分から漏出したモールド用樹脂70により、プランジャ10の動作に支障を与えることがなく、樹脂モールド成形時におけるメンテナンスを少なくすることが可能になる。また、プランジャ10のヘッド部30の樹脂押圧面に付着したモールド用樹脂70によるプランジャ10のストローク量が不足することもないので、モールド用樹脂70の充てん不足のおそれがなく、高品質の樹脂モールド成形品を製造することができる。
(第2実施形態)
(プランジャの構造)
図8は、第2実施形態におけるプランジャの平面図と正面図である。図8の正面図の左側半分はプランジャの形状を理解しやすくするため断面図としている。
本実施形態におけるプランジャ10は、ヘッド部30が大径部32、中径部34、小径部36により構成されている点は共通しているが、大径部32にはシールリングが装着されていない点、小径部36には中径部34に設けられた凹穴35に連通する貫通孔が配設されていない点で先の実施形態と相違している。また、凹穴35の深さも本実施形態においては中径部34の深さの範囲内で収まるように形成されている点も先の実施形態と僅かに相違している。
(プランジャのヘッド部へのシール部の形成方法および樹脂モールド方法について)
図9〜12は、本実施形態にかかるプランジャのヘッド部にシール部を形成する工程から被成形品を樹脂モールド成形するまでの各工程におけるプランジャのヘッド部近傍の断面図である。
まず、上記に説明したプランジャ10を図9の左側半分に示すようにシール部形成用樹脂50の供給位置に待機させる。シール部形成用樹脂70はポット40の内部空間においてプランジャ10のヘッド部30の上に供給される。シール部形成用樹脂50は熱硬化性樹脂(第1実施形態と同様にシリコン樹脂やエポキシ樹脂が好ましい)が用いられ、供給形態は液状、タブレット状、粒状のいずれの形態であってもよい。シール部形成用樹脂50は、プランジャ10のヘッド部30の外周面とポット40の内周面との間のクリアランス部分から軸20方向に漏出しないように、粘度が若干高くなるように調整して流動性が抑えられた状態で供給される。粘度を高くする方法としては、例えば、フィラー51の充てん量を増加させる方法や、硬化剤の混合割合や種類などを適宜調整する方法を採用することができる。また、シール部形成用樹脂50が液状樹脂であれば、所定時間だけキュア(硬化)させて、熱硬化の反応を進めることで所定の粘度に調整する方法等を採用することができる。
シール部形成用樹脂50が供給された後、図9の右側半分に示すように金型100をクランプ状態としてプランジャ10がパーティング面に向かって上昇(前進)し、シール部形成用樹脂50を押圧すると共にカル部80(キャビティ)にシール部形成用樹脂50を圧送した後熱硬化させる(図10の左側半分を参照)。このとき、シール部形成用樹脂50に作用させる圧力が通常の樹脂モールド成形時に比べてきわめて小さい圧力となるように設定していること、および、シール部形成用樹脂50の流動性が極力抑えられていることにより、シール部形成用樹脂50がポット40の内周面とプランジャ10のヘッド部30の外周面との間のクリアランス部分に若干進入することはあっても、ヘッド部30をこえて軸20に漏出してしまうことはない。
シール部形成用樹脂50が熱硬化したら、図10の右側半分に示すようにプランジャ10をパーティング面から下降(後進)させる。プランジャ10のヘッド部30の樹脂押圧面である中径部34の上面側には断面略台形状の凹穴35が形成されていて、凹穴35の内部空間にシール部形成用樹脂50が充てんされていることに加え、プランジャ10の外周側ではシール部形成用樹脂50は小径部36を抱き込んだ状態で充てんされているので、カル部80とヘッド部30との境界部分でシール部形成用樹脂50が引きちぎられ、ヘッド部30には少なくとも、凹穴35と小径部26の外周面と中径部34の外周面の一部に熱硬化したシール部形成用樹脂50の一部がシール部60として残留することになる。
熱硬化したシール部形成用樹脂50のうちカル部80に残留したものは、型開きをした後イジェクトピン等により排出すればよい。
本実施形態においては、以上のようにしてプランジャ10のヘッド部30にシール部60を形成している。本実施形態におけるシール部60はヘッド部30の樹脂押圧面(中径部34の上面)の全面がシール部60により覆われてはいないが、ヘッド部30の外周面とポット40の内周面との間のクリアランス部分は確実にシールされた状態で形成されている。また、樹脂モールド成形時において樹脂押圧面に樹脂かすが付着する際の起点となる樹脂押圧面の中央部分(凹穴35が形成されている部分)がシール部60により被覆された状態になっているため、従来技術におけるプランジャ10のヘッド部30に比較して樹脂かす付着防止効果は十分に期待できる。
続いて、次の樹脂モールド成形時において、プランジャ10をモールド用樹脂供給用高さ位置に待機させると共に、モールド用樹脂70をポット40内のプランジャ10のヘッド部30の上面に供給する(図11の左側半分参照)。続いて図11の右側半分に示すように、プランジャ10を上昇させて、モールド用樹脂70をカル部80(キャビティ)に圧送する。プランジャ10が上昇する際の樹脂圧力はおよそ0.20MPaであるため、プランジャ10の上昇時におけるシール部60とポット40の内周面との摩擦力は、プランジャ10の駆動ユニット(図示せず)の駆動力に対して無視することができる大きさである。
プランジャ10の上昇を停止させた状態においては、樹脂圧力はおよそ7.85MPaとなる。この状態においては、シール部60には下側方向に圧力が作用し、シール部60は高さ方向に縮小する変形を生じる。また、ポアソン変形により図中の水平方向にもシール部60が変形し、シール部60がポット40の内周面に密着する状態となり、モールド用樹脂70は確実にシールされる。
シール部60は、樹脂圧力が7.85MPaというきわめて高い圧力下での変形となるが、プランジャ10は停止状態であることに加え、ポット40の素材であるタングステンカーバイトに対し、非常に柔軟な素材(シリコン樹脂やエポキシ樹脂)により形成されているため、シール部60の変形によりポット40が損傷するおそれはない。
モールド樹脂70が熱硬化した後、図12に示すようにプランジャ10を下降させる。このとき、シリコン樹脂からなるシール部60は、熱硬化したモールド樹脂70との付着力が非常に弱いため、シール部60とモールド樹脂70との間でいずれか一方または互いの一部が他方側に残留することなく、樹脂押圧面(中径部34の上面)およびシール部60と硬化したモールド用樹脂との境界どうしをきれいに離反させることができる。
この後、金型100を型開きして、図示しないイジェクトピン等により樹脂モールド成形品をキャビティから取り出す。この後、再び上金型100aと下金型100bとを型合わせすることで図9に示す状態に戻る。そしてプランジャ10のヘッド部30の上にモールド用樹脂70を供給する工程から樹脂モールド製品の取り出しまでの工程を繰り返し行うことで、連続的な樹脂モールド成形が可能である。
本実施形態によれば、第1実施形態におけるプランジャ10の構成に比べて簡素な構成とすることができるためプランジャ10を安価に製造することができる点で第1実施形態に対して優位である。樹脂押圧面においてシール部60が形成されている部位は、通常の樹脂モールド成形時においてプランジャ10のヘッド部30に樹脂かすが付着する際の起点となる部分であるため、プランジャ10への樹脂かすが付着する問題についても必要にして十分な防止効果を得ることができる。プランジャ10のヘッド部30の外周面とポット40の内周面との間のクリアランス部分から低粘性樹脂が漏出する問題については先の実施形態と同程度に期待できるのはもちろんである。なお、本実施形態によれば、プランジャ10からの熱をモールド用樹脂70に直接伝達することでモールド用樹脂70を効率的に昇温させることが可能になるため、樹脂モールドの1サイクル毎の所要時間を短縮することができ、生産効率を向上させることができる。
そして本発明は、以上に説明した第1および第2実施形態の他にも発明の要旨を変更しない程度に各種の改変を施しても本願発明の技術的範囲に属することはもちろんである。
例えば、第1実施形態におけるプランジャ10、金型100、樹脂モールド方法における各構成のうちの一部構成と、第2実施形態におけるプランジャ10、金型100、樹脂モールド方法における各構成のうちの一部構成とを適宜組み合わせることももちろん可能である。一例としては、第2実施形態の樹脂モールド方法に第1実施形態のプランジャ10を用いることができる。この場合、貫通孔37によってシール部60をプランジャ10に確実に保持させることができるため、シール部60が抜け落ちたりすることなくシール部形成用樹脂50を確実に切断分割することができる。また、シール部60の形成用の樹脂モールドにおいてシールリング33によってシール部形成用樹脂50の漏出を確実に防止することができる。
また、第1実施形態および第2実施形態のいずれにおいても、ヘッド部30の樹脂押圧面(中径部34の上面)に設けられた凹穴35の形状は、開口部(上部)よりも底部で拡大する台形状をなす断面形状に形成されているが、凹穴35の開口部および底部において径寸法が変わらない円柱状に形成しても良いのはもちろんである。この際に、凹穴35の壁面をブラストやローレットなどの加工によって粗面としてアンカー効果を高めることでシール部形成用樹脂50を確実に保持させることもできる。十分なアンカー効果が得られるときには、底部よりも開口部で拡大する断面形状に凹穴35を形成することもできる。
さらには、第1実施形態の小径部36に設けられている貫通孔37の配設数は複数であることが好ましいが1つであってもよく、2つ以上配設するときは凹穴35を挟んで向かい合うように対称的な位置に配置するのが好ましい。このように配置することによりシール部60を容易に除去することができる。
さらにまた、第1実施形態の小径部36に設けられている貫通孔37は同じ高さ位置に配設されているが、複数の貫通孔37を小径部36の異なる高さ位置に配設することももちろん可能である。
また、シールリング33に替えて、耐熱ゴム製のOリングを凹溝31に装着して樹脂の漏出を防止する構成を採用することもできる。この場合にも、Oリングによりプランジャ10の外周面とポット40の内周面との間のクリアランス部分を均一とすることができるため、プランジャ10の外周に均一な形成厚でシール部60を形成でき、シール性を向上させることができる。なお、Oリングは、その厚みを凹溝31の深さ寸法よりも大きい寸法に設計することで装着時のOリングの外形が大径部32よりも大径寸法となるように形成されていればよく、装着前の外形寸法が大径部32よりも小さいような構成であってもよい。
また、第2実施形態におけるプランジャ10の中径部34が軸方向において所定の均一径となるような構成について説明したが本発明はこれに限定されず、例えば押圧面側に向けて外径が大きくなるような斜面形状とすることもできる。この場合、カル部80とヘッド部30との境界部分(図)でプランジャ10とポット40との間のクリアランス部分が小さくなりその部分でちぎられ易くなるため、境界部分で確実に切断分割させることができる。また、上述の実施形態ではヘッド部30が大径部32と中径部34と小径部36とを有する構成について説明したが本発明はこれに限定されず、ヘッド部30が大径部32と中径部34とのみを有する構成を採用してもよい。この場合、中径部34の外周面を粗面としたり、押圧面側に向けて外径が大きくなるような斜面形状としたりすることでシール部60を保持する構成にすることが好ましい。
また、シール部形成用樹脂50にはシリコン樹脂やエポキシ樹脂をフィラー51として含んだ合成樹脂の適用についても説明しているが、この場合球形状のフィラー51を用いると好都合である。また、ポット40の損傷防止やシュリンク低減などの理由から、シール部形成用樹脂50には球状のシリコンゴムなどのようにシール部60形成用の材質を含んだ樹脂材料を用いるのが好ましいが、樹脂モールドに用いる組成のモールド用樹脂70を用いてシール部60を形成することももちろん可能である。
第1実施形態におけるプランジャを示す平面図と正面図である。 図1で説明したプランジャにシール部を形成する際において、ポット内にシール用樹脂を供給した後の状態を示す断面図である。 図2中のA部分における拡大図である。 シール部の形成前後における状態を示す断面図である。 第1実施形態におけるシール部を設けたプランジャを装着したモールド金型による樹脂モールド成形を行う際において、モールド用樹脂を供給した状態と、プランジャがモールド用樹脂を押圧した状態を示すプランジャのヘッド部近傍における断面図である。 プランジャがモールド樹脂を押圧した際においてシール部に作用する力の状態を示す断面図である。 モールド用樹脂が熱硬化した後にプランジャが下降する前後の状態におけるプランジャのヘッド部近傍の断面図である。 第2実施形態におけるプランジャの平面図と正面図である。 プランジャのヘッド部にシール部を形成する工程において、シール部形成用樹脂を供給した状態とプランジャを上昇させた状態を示す断面図である。 プランジャのヘッド部にシール部を形成する工程において、シール部形成用樹脂を熱硬化させた状態とプランジャを下降させ、シール部を形成した状態を示す断面図である。 第2実施形態におけるシール部を形成したプランジャにより樹脂モールド成形を行う際において、樹脂モールド用樹脂が供給された状態とプランジャを上昇させた状態を示す断面図である。 樹脂モール同様樹脂が硬化した後、プランジャを下降させた状態を示す断面図である。
符号の説明
10 プランジャ
20 軸
30 ヘッド部
31 凹溝
32 大径部
33 シールリング
34 中径部
35 凹穴
36 小径部
37 貫通孔
40 ポット
50 シール部形成用樹脂
51 フィラー
60 シール部
70 モールド用樹脂
80 カル部
100 金型
100a 上型
100b 下型

Claims (8)

  1. ポットに往復動自在に収容され、前記ポットに供給された樹脂を押圧してキャビティに圧送するトランスファモールド金型のプランジャにおいて、
    前記樹脂を押圧するヘッド部は、
    プランジャの軸側に位置する大径部と、
    前記大径部より小径に形成され、樹脂押圧面に凹穴が配設された中径部と、
    前記中径部よりさらに小径に形成された小径部と、により構成されていて、
    樹脂押圧面側から前記中径部、小径部、大径部の順で一体に形成されていることを特徴とするプランジャ。
  2. 前記凹穴は、開口部よりも底部の方が径大に形成されていることを特徴とする請求項1記載のプランジャ。
  3. 前記小径部には、小径部の外表面と前記凹穴の内部とを連通する貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のプランジャ。
  4. 前記大径部の外周面には溝部が周設されていて、
    前記溝部には、前記トランスファモールド金型が樹脂モールド温度に加熱された際に、前記ポットの内周面に密着するシールリングが装着されていることを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載のプランジャ。
  5. ポットと、
    前記ポットに往復動自在に収容され、前記ポットに供給された樹脂を押圧してキャビティに圧送するプランジャと、を備えるトランスファモールド金型を用いて樹脂モールドする樹脂モールド方法において、
    請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載のプランジャを、樹脂モールド温度に昇温されたトランスファモールド金型に収容する工程と、
    前記プランジャが収容された前記ポットに熱硬化性のシール部形成用樹脂を供給して、該ポット内において前記シール部形成用樹脂を溶融させる工程と、
    前記シール部形成用樹脂を硬化させて、前記樹脂モールド温度において前記ポットの内周面に密着するシール部を、前記プランジャのヘッド部の前記樹脂押圧面を覆うと共に外周面を周回するキャップ形状に形成する工程と、
    モールド用樹脂を前記ポットに供給する工程と、
    前記プランジャを作動させることによって、前記シール部により前記ポットの内周面との間をシールした状態で前記モールド用樹脂を押圧しながら圧送してキャビティにモールド樹脂を注入する工程と、を有することを特徴とする樹脂モールド方法。
  6. 前記モールド用樹脂を供給する前に、前記シール部が形成された前記プランジャを前進させることにより前記ポットの内周面に付着している前記シール部を前記ポットの内周面から剥がす工程をさらに有することを特徴とする請求項5記載の樹脂モールド方法。
  7. ポットと、
    前記ポットに往復動自在に収容され、前記ポットに供給された樹脂を押圧してキャビティに圧送するプランジャと、を備えるトランスファモールド金型を用いて樹脂モールドする樹脂モールド方法において、
    請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載のプランジャを、樹脂モールド温度に昇温されたトランスファモールド金型に収容する工程と、
    前記プランジャが収容された前記ポットに熱硬化性樹脂からなるシール部形成用樹脂を供給した後、前記プランジャを前進させて、前記シール部形成用樹脂をキャビティに圧送する工程と、
    前記シール部形成用樹脂が硬化した後、前記プランジャを後進させ、前記硬化したシール部形成用樹脂の一部を、前記プランジャの凹穴と、前記中径部および前記小径部の外周面に残留させることによりシール部を形成する工程と、
    モールド用樹脂を前記ポットに供給する工程と、
    前記プランジャを作動させることによって、前記シール部により前記ポットの内周面との間をシールした状態で前記モールド用樹脂を押圧しながら圧送してキャビティにモールド樹脂を注入する工程と、を有することを特徴とする樹脂モールド方法。
  8. 前記シール部形成用樹脂は、前記ポット内周面と前記プランジャのヘッド部外周面との間のクリアランス部分からの漏出を防止することが可能な粘度となるように粘度調整した状態で前記ポットに供給されることを特徴とする請求項5〜7のうちのいずれか一項に記載の樹脂モールド方法。
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