JP5484209B2 - トランスファー成型方法とトランスファー成型装置 - Google Patents

トランスファー成型方法とトランスファー成型装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5484209B2
JP5484209B2 JP2010135638A JP2010135638A JP5484209B2 JP 5484209 B2 JP5484209 B2 JP 5484209B2 JP 2010135638 A JP2010135638 A JP 2010135638A JP 2010135638 A JP2010135638 A JP 2010135638A JP 5484209 B2 JP5484209 B2 JP 5484209B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plunger
cylindrical
transfer molding
cavity
grooves
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010135638A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012000794A (ja
Inventor
晋二 角陸
龍馬 村瀬
信久 川西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2010135638A priority Critical patent/JP5484209B2/ja
Priority to CN201110170809.5A priority patent/CN102328377B/zh
Publication of JP2012000794A publication Critical patent/JP2012000794A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5484209B2 publication Critical patent/JP5484209B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/46Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould
    • B29C45/58Details
    • B29C45/586Injection or transfer plungers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

本発明は、液状熱硬化性樹脂のトランスファー成型装置に関するものである。
液状熱硬化性樹脂のトランスファー成型プロセスを図7(a)〜(f)に示す。
図7(a)では、トランスファー成型装置が第1金型1と第2金型2とで構成されている。適正な温度に制御された金型のポット30に、ディスペンサー31等を用いて液状熱硬化性樹脂32を供給する。このときプランジャー33は後退した位置に配置されている。樹脂供給完了後にディスペンサー33を金型外に移動させ、図7(b)では、金型を閉じ、金型に高圧をかける。
その後に図7(c)では、プランジャー33を前進させ、樹脂に一定圧力を加えた図7(d)の状態で保持して樹脂を硬化させる。なお、プランジャー33はポット30内を摺動するためにポット内径に対して適正なクリアランスを有している。
樹脂硬化が完了した後に図7(e)では、プランジャー33を後退させ、金型を開き、図7(f)のようにハンド34によって成型物35を取り出す。
この樹脂成形プロセスにおいて、図7(c)でプランジャー33を前進させて樹脂に一定圧力を加える際には、まだ液状樹脂の硬化が進行しておらず低粘度の状態にある。例えば、図8に示す2液性シリコーン樹脂(信越化学工業(株)LPS−3412など)を供給樹脂に使用した場合には、120℃で温調された金型に供給した時点では、粘度が2Pa・sec以下で、水に近い状態になっている。
図9に示すように、供給樹脂はキャビティ36内で硬化反応を起こすが、プランジャー33を前進させ、樹脂に一定圧を加えるタイミング(時間:10秒付近)では、樹脂はほとんど硬化反応が進行していないため、樹脂がプランジャー33とポット30の間に周り込み硬化する。
このようにプランジャー33とポット30の間に流れ込み硬化した樹脂は圧縮されているため、プランジャー33の摺動に対して大きな抵抗となる。また、樹脂の周り込み量はショット毎増加するため、ショット毎に必要な成型圧が大きくなり、成型物35の寸法がばらついたり、圧力不足による気泡が成型物35に発生したりする。
この周り込み樹脂によるプランジャーの摺動抵抗の変化を防止するために、図10(a)(b)に示す特許文献1などが提案されている。
この特許文献1では、プランジャー33の先端部に溝36a,36bを備え、溝36aにフッ素樹脂等からなるパッキン37を備え、プランジャー33とポット30の間に周り込む樹脂の流れをパッキン37で止め、プランジャー33の摺動抵抗の変動を防止している。
特開2006−351969号
しかしながら、パッキン37の上部で硬化した樹脂の密度が高く、プランジャー33に大きな摺動抵抗が加わり、成型時に大きなプランジャー起動力が必要になる。
また、プランジャー壁面に付着硬化した樹脂、およびパッキン表面の磨耗が激しく、この磨耗粉が成型物に混入する問題がある。
また、頻繁なパッキン37の交換が必要となり、金型温度を下げでのプランジャー33の取り外し、取り付けの作業が余儀なくされ、長時間のメンテナンスが必要である。
本発明はプランジャーの部分に流れ込み硬化した樹脂を自動的に除去して、プランジャー摺動抵抗の発生や成型物へのパッキン表面の磨耗粉の混入を防止できるトランスファー成型装置を提供することを目的とする。
本発明のトランスファー成型方法は、第1金型と第2金型とで構成したキャビティの内のポットに液状熱硬化性樹脂を配置し、プランジャーにて液状熱硬化性樹脂を加圧して成形するに際し、前記キャビティに連通した円筒小径部と、円筒小径部の前記キャビティとは反対側に連通して形成され前記円筒小径部よりも大径の円筒空隙部を有する前記ポットの内部で、前記キャビティの側の端部の外周に長手方向に間隔を空けて複数の溝が形成された前記プランジャーを移動させて液状熱硬化性樹脂を加圧するとともに、複数の前記溝の少なくとも一つの溝が前記円筒空隙部に位置する状態で、前記円筒空隙部に流体供給口から圧縮流体を供給して前記プランジャーに付着した樹脂を除去し、前記プランジャーから除去された樹脂滓を、前記円筒空隙部と前記流体供給口の接続個所に対して、前記キャビティとは反対側の位置で前記円筒空隙部に連通する流体排出口から圧縮流体とともに排出することを特徴とする。
また、本発明のトランスファー成型装置は、第1金型と第2金型とで構成したキャビティの内のポットに配置した液状熱硬化性樹脂を、前記ポットの内部を移動するプランジャーにて加圧するトランスファー成型装置において、前記ポットは、前記キャビティに連通した円筒小径部と、円筒小径部の前記キャビティとは反対側に連通して形成され前記円筒小径部よりも大径の円筒空隙部を有し、前記プランジャーの前記キャビティの側の端部の外周に、前記プランジャーの長手方向に間隔を空けて複数の溝が形成されており、複数の前記溝の少なくとも一つの溝が前記円筒空隙部に位置する状態で、前記円筒空隙部に圧縮流体を供給する流体供給口を設け、前記円筒空隙部と前記流体供給口の接続個所に対して、前記キャビティとは反対側の位置で前記円筒空隙部に連通して前記円筒空隙部の空気を排出する流体排出口を設けたことを特徴とする。
この構成によると、プランジャーの部分に流れ込み硬化した樹脂を自動的に除去して、プランジャー摺動抵抗の発生や成型物へのパッキン表面の磨耗粉の混入を防止できる。
本発明の実施の形態の液状熱硬化性樹脂のトランスファー成型装置の構成図 同実施の形態の可動側金型の要部切り欠き斜視図とその要部の拡大図 同実施の形態のピースの拡大斜視図 同実施の形態の成形完了後のプランジャーの動きを示す断面図 同実施の形態のプランジャーの動きと圧縮空気の噴射のタイミングチャート図 同実施の形態の成形完了後の樹脂カス除去の工程図 一般的な液状熱硬化性樹脂のトランスファー成型工程図 2液性シリコーン樹脂の各温度における粘度データ 2液性シリコーン樹脂の硬化データ 従来例の構成図
本発明の液状熱硬化性樹脂成型方法を、図1〜図6に示す具体的な実施の形態に基づいて説明する。
この液状熱硬化性樹脂成型金型は、図示しない型開閉装置の固定側プレートに取り付く第1金型としての固定側金型1と、前記型開閉装置の可動側に取り付く第2金型としての可動側金型2を有している。固定側金型1と可動側金型2との間に成型物を形成するための空隙部であるキャビティ3が形成されている。
可動側金型2のキャビティ3には、供給された樹脂を溜めるポット4が形成されている。ポット4内には可動可能なプランジャー5が内接されている。プランジャー5には、プランジャー駆動部としてのエアーシリンダ6が接続されている。エアーシリンダ6への圧縮エアーの供給により、プランジャー5の前後進の動作が可能である。またプランジャー5の押し圧は、エアーシリンダ6への圧縮エアーの圧力の調整により、調整される。
キャビティ3に連通した円筒小径部4aを有するポット4には、円筒小径部4aの前記キャビティ3とは反対側に連通して円筒小径部4aよりも大径の円筒空隙部15が形成されている。
プランジャー5の先端部の外周には、プランジャー5の長手方向に間隔を空けて複数の溝、ここでは溝11a,11bが形成されており、円筒空隙部15は、プランジャー5が図1に示すように後退した位置において、少なくとも2本目の溝11bが円筒空隙部15に連通するように形成されている。
なお、溝11a,11bの型締め方向の長さは、円筒空隙部15の半径と円筒小径部4aの半径との差の長さよりも小さい。また、溝11a,11bの型締め方向と垂直な方向の深さは、円筒空隙部15の半径と円筒小径部4aの半径との差の長さよりも小さい。
プランジャー5に形成された溝11bよりも下側のプランジャー5の外周には、溝10が形成されている。具体的には、溝10は、プランジャー5の軸心を中心に延長された螺旋形状であって、溝10の頂点の径は、溝11a,11bが形成されているプランジャー5の先端部の外周と同径またはほぼ同径である。溝10の頂点と底部との間の深さは、溝11a,11bから離れてエアーシリンダ6に近づくに伴って徐々に浅くなっている。
可動側金型2は、型締め方向に第1,第2,第3のブロック2a,2b,2cで構成されており、第1のブロック2aには、キャビティ3の一部と、ポット4の円筒小径部4aと、円筒空隙部15が形成される凹部2dが形成されている。凹部2dには図3に示すピース16を挿入してプランジャー5との間に円筒空隙部15が形成されている。
ピース16は、プランジャー5が挿通する貫通孔が中心に形成された鍔部17とこの鍔部17よりも外径が小さい整流部18を有している。整流部18には、流体供給口としてのエアー供給口7から第1のブロック2aの凹部2dに供給された圧縮空気19を、プランジャー5の軸心から偏芯した位置に向けて噴出するように、エアー供給口7からプランジャー5の周面に向かう圧縮流体の流路をプランジャー5の周方向に分割する複数のフィン9,9,・・・が形成されている。
第2のブロック2bには、第1のブロック2aの凹部2dに連通してプランジャー5が挿通される貫通孔20が形成されており、貫通孔20の直径は第1のブロック2aの円筒小径部4aと同径またはほぼ同径である。プランジャー5が図1に示すように後退した位置において、プランジャー5の外周に形成されている溝10の一部が位置している。また、第2のブロック2bには貫通孔20に連通する流体排出口としてのエアー排出口8が形成されている。
このように構成された液状熱硬化性樹脂成型金型のエアー供給口7とエアー排出口8に対して、図1に示すようにエアー供給口7には圧縮エアー源12が接続され、エアー排出口8には集塵装置13を介して吸引装置14が接続されている。
可動側金型2が固定側金型1に押し付けられて型閉じして成型物を形成する際には、ポット4の内部で、プランジャー5を移動させて液状熱硬化性樹脂を加圧する。このキャビティ3での成型完了後、エアー供給口7から円筒空隙部15に、図5のタイミングチャートに示すようにエアーを流しながら、エアーシリンダ6のエアー供給ポートの切換えにより、図4(a)に示すようにプランジャー5が後退した状態と図4(b)に示すようにプランジャー5が前進した状態に少なくとも1回以上、プランジャー5を前後進させる。
プランジャー5に付着する樹脂の状態を図6(a)〜(e)に示す。
成型時には、プランジャー5の先端部の1本目の溝11aに樹脂が満杯に入り込み、溝11a内の樹脂内圧が上がり、プランジャー5は調芯され、プランジャー5とポット4との間の隙間が均一になる。粘性流体が隙間を流れる際の流量は隙間の厚みの二乗に比例するため、隙間が均一になることにより、偏りが有った場合に対して、プランジャー5の側面に流れ込む樹脂量は1/4程になる。
更に、2本目以降の溝11bが設けられている。この溝が無い場合には、第1のブロック2aとプランジャー5との摺動部分の始端から、第1のブロック2aとプランジャー5との間の僅かな隙間に、樹脂が流れ込む長さは長くなるが、この実施の形態のように2本目以降の溝11bが設けたことによって、第1のブロック2aとプランジャー5との間の隙間の容積を、溝が無い場合の第1のブロック2aとプランジャー5との隙間の容積の数百倍の容積にできるため、第1のブロック2aとプランジャー5との摺動部分の始端から流れ込む樹脂の長さを極端に短くできる。
材料や、温度等の条件にもよるが、本実施の形態では、プランジャー5の1本目の溝11aと2本目の溝11bには樹脂が付着しており、溝11aと溝11bの樹脂滓21は図6(a)に示すように繋がっている。
成型完了後、図6(b)に示すようにプランジャー5を、プランジャー5の1本目の溝がポットの内径が小さい円筒小径部4aに嵌まり込んだ位置でかつ、プランジャー5の2本目の溝11bが円筒空隙部15に露出した位置となるように、プランジャー5を型開き方向に後退させる。
この配置では、溝11bが円筒小径部4aに嵌まり込んでいたそれまでの状態では圧縮されていた樹脂が、プランジャー5が後退して溝11bが円筒空隙部15に露出することによって、溝11bで圧縮されていた樹脂が開放され、溝11bに付着した環状の樹脂の外径は、円筒小径部4aの内径よりも広がる。
次に、図6(c)から図6(d)に示すように、プランジャー5がポット4の中を、型締め方向へ前進すると、円筒空隙部15と円筒小径部4aの径の違いによって発生している段部22に樹脂滓21が引っかかり、溝11aと溝11bに付着した樹脂滓21が、溝11a,11bの間で分離される。この現象はポット4の先端部に溝が3本以上ある場合には、2本目以降の溝においても同様に発生して、ポット4の先端の複数の溝に付着した樹脂が、溝の間で分離される。
このようにして分断された樹脂は、段部22および溝11bに付着し、図6(e)に示すように、プランジャー5を後退させたタイミングに、円筒空隙部15に、さらにエアー供給口7から圧縮空気を流すことにより剥離され、圧縮空気と共に流され、溝10の中を流れて、エアー排出口8から集塵装置13に搬送され、吸引装置14に捕捉される。
ポット4と内接するプランジャーの隣接する溝部間の型締め方向の長さが、ポット4の2段円筒形状の段部(円筒空隙部15の半径と円筒小径部の半径との差)の長さ以上であった場合は、分断された樹脂の長さが、エアー供給口7に設けられたポット4の2段円筒形状の段部22の長さ(円筒空隙部15の内径と円筒小径部4aの内径との差の1/2)よりも長くなり、この円筒空隙部15の型開き方向の端部の溝に、樹脂が詰る可能性が発生する。溝11a,11bの間の型締め方向の長さは、円筒空隙部15の型締め方向の長さよりも短くすることが望ましい。
同様に、溝11a,11bの深さが、ポット4の2段円筒形状の段部(円筒空隙部15の半径と円筒小径部の半径との差)の量以上であった場合には、分断された樹脂の長さがエアー供給口に設けられた円筒空隙部とプランジャー表面の隙間よりも長くなり、この円筒空隙部15に樹脂が詰る可能性が発生する。このために、溝部11の深さは、段部22の量以下にすることが望ましい。
さらに、プランジャー5の軸中心よりプランジャー5の半径の1/3以上偏芯した位置に向けて、エアー供給口7より圧縮空気を噴出することにより、円筒空隙部15の周囲に供給されたエアーはプランジャー5の周りを回転する。
これにより、プランジャー5の周りには渦流が発生し、エアーの流速が増大し、プランジャー5に付着した樹脂が剥離しやすくなる。エアー排出口8の方向はエアーの流れをスムーズにするために、エアー供給口7に対して逆方向にプランジャー5の軸中心よりプランジャー5の半径の1/3以上離すことが望ましい。
エアー供給口7には圧縮エアー源12が接続され、エアー排出口8には樹脂カスを集めるための集塵装置13が接続されている。集塵装置13の先に吸引装置14を接続すると、エアー供給口7とエアー排出口8との間の圧力差が大きくなり、エアー流速が増大し、樹脂カスの剥離性能が増大する。圧縮エアーの供給圧が充分に高く、集塵装置13と金型との距離が近い場合は、吸引装置14が無くても良い。また、吸引装置14の吸引力が充分に大きい場合は、エアー供給口7に圧縮エアー源12を接続せずに大気開放しても良い。
また、上記のようにエアー供給口7からの圧縮空気をピース16に形成されたフィン9の間からプランジャー5に噴射することで、プランジャー5の周りを流れるエアーを均一に回し、かつ高速に流すことが可能になる。
また、上記のようにエアーの供給位置の後方、すなわち溝11a,11bの後方において、螺旋形状の溝10を設けることにより、エアーの回転力を更に上げることが可能となり、エアー流路末端でのエアー流速の低下を防止できる。溝10の溝深さをエアー供給口7からエアー排出口8に向かう方向で徐々に浅くすることにより、エアー流路面積が狭くなりエアー流路末端でのエアー流速の低下を更に抑制できる。
なお、フィン9と螺旋形状の溝10による実施品におけるプランジャー5の周りを流れるエアーの流速増大の効果を解析するために、比較のために次の比較品1と比較品2におけるプランジャー5の周りを流れるエアーの流れを観察した。
・ 実施品 フィン9 + 螺旋形状の溝10 を設けたモデル
・ 比較品1
フィン9を設けず(プランジャー5の中心に向かって圧縮空気を噴射)
+ 螺旋形状の溝10 を設けたモデル
・ 比較品2
フィン9を設け + 溝10の形状が螺旋形状でない場合
その結果、フィン9及び螺旋形状の溝10によりそれぞれプランジャー5の周りを流れるエアーの流速が増大し、プランジャー5及びポット4に付着した樹脂カスを剥離する能力が増大していることが判明した。
なお、溝10の形状は螺旋形状の場合が最も良好な結果を確認できたが、螺旋していない直線状の溝を、エアー供給口7とエアー排出口8の配列方向に沿うようプランジャー5の周面に形成した場合であっても、溝10を形成しなかった場合に比べて、剥離した樹脂滓とエアーの良好な流れを確認した。
また、上記の実施の形態では圧縮流体として圧縮空気を使用したが、N2などの各種の不活性ガスを圧縮流体として使用することもできる。
なお、上記の実施の形態では液状熱硬化性樹脂のトランスファー成型装置の場合を例に挙げて説明したが、タブレット状樹脂をポット4に供給し、このタブレット状樹脂を溶融し、溶融された樹脂をプランジャー5でキャビティ3に押し出すトランスファー成型にも同様に適用できる。
本発明は液状熱硬化性樹脂をプランジャーによってキャビティに圧入する各種の樹脂成形の高性能化に寄与する。
1 固定側金型(第1金型)
2 可動側金型(第2金型)
2a,2b,2c 第1,第2,第3ブロック
2d ブロック2aの凹部
3 キャビティ
4 ポット
5 プランジャー
6 エアーシリンダ
7 エアー供給口(流体供給口)
8 エアー排出口(流体排出口)
9 フィン
10 螺旋形状の溝
11a,11b プランジャー5の先端部の溝
12 圧縮エアー源
13 集塵装置
14 吸引装置
15 円筒空隙部
16 ピース
17 鍔部
18 整流部
19 圧縮空気(圧縮流体)
20 貫通孔
21 樹脂
22 段部

Claims (10)

  1. 第1金型と第2金型とで構成したキャビティの内のポットに液状熱硬化性樹脂を配置し、プランジャーにて液状熱硬化性樹脂を加圧して成形するに際し、
    前記キャビティに連通した円筒小径部と、円筒小径部の前記キャビティとは反対側に連通して形成され前記円筒小径部よりも大径の円筒空隙部を有する前記ポットの内部で、前記キャビティの側の端部の外周に長手方向に間隔を空けて複数の溝が形成された前記プランジャーを移動させて液状熱硬化性樹脂を加圧するとともに、
    複数の前記溝の少なくとも一つの溝が前記円筒空隙部に位置する状態で、前記円筒空隙部に流体供給口から圧縮流体を供給して前記プランジャーに付着した樹脂を除去し、
    前記プランジャーから除去された樹脂滓を、前記円筒空隙部と前記流体供給口の接続個所に対して、前記キャビティとは反対側の位置で前記円筒空隙部に連通する流体排出口から圧縮流体とともに排出する
    トランスファー成型方法。
  2. 第1金型と第2金型とで構成したキャビティの内のポットに配置した液状熱硬化性樹脂を、前記ポットの内部を移動するプランジャーにて加圧するトランスファー成型装置において、
    前記ポットは、
    前記キャビティに連通した円筒小径部と、
    円筒小径部の前記キャビティとは反対側に連通して形成され前記円筒小径部よりも大径の円筒空隙部を有し、
    前記プランジャーの前記キャビティの側の端部の外周に、前記プランジャーの長手方向に間隔を空けて複数の溝が形成されており、
    複数の前記溝の少なくとも一つの溝が前記円筒空隙部に位置する状態で、前記円筒空隙部に圧縮流体を供給する流体供給口を設け、
    前記円筒空隙部と前記流体供給口の接続個所に対して、前記キャビティとは反対側の位置で前記円筒空隙部に連通して前記円筒空隙部の空気を排出する流体排出口を設けた
    トランスファー成型装置。
  3. 前記複数の溝が形成されている端部から他端に向かって前記プランジャーの外周に形成され前記円筒空隙部に連通した溝を設けた
    請求項2記載のトランスファー成型装置。
  4. 前記溝は、前記プランジャーの軸心を中心に延長された螺旋形状である
    請求項3に記載のトランスファー成型装置。
  5. 螺旋形状の前記溝の深さが、流体供給口から流体排出口に向かう方向で徐々に浅くなっている
    請求項4に記載のトランスファー成型装置。
  6. 複数の前記溝の隣接する溝間の型締め方向の長さが、前記円筒空隙部の半径と前記円筒小径部の半径との差の長さよりも小さい
    請求項2に記載のトランスファー成型装置。
  7. 複数の前記溝の型締め方向と垂直な方向の深さが、前記円筒空隙部の半径と前記円筒小径部の半径との差の長さよりも小さい
    請求項2に記載のトランスファー成型装置。
  8. 前記プランジャーの軸心から偏芯した位置に向けて圧縮流体を噴出するように前記流体供給口を配置した
    請求項4に記載のトランスファー成型装置。
  9. 前記流体供給口と前記円筒空隙部の間に、前記流体供給口から前記プランジャーの周面に向かう圧縮流体の流路を前記プランジャーの周方向に分割するフィンを配置した
    請求項2に記載のトランスファー成型装置。
  10. 前記流体排出口の空気排出先に、集塵装置を配置した
    請求項2に記載のトランスファー成型装置。
JP2010135638A 2010-06-15 2010-06-15 トランスファー成型方法とトランスファー成型装置 Expired - Fee Related JP5484209B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010135638A JP5484209B2 (ja) 2010-06-15 2010-06-15 トランスファー成型方法とトランスファー成型装置
CN201110170809.5A CN102328377B (zh) 2010-06-15 2011-06-13 传递成型方法和传递成型装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010135638A JP5484209B2 (ja) 2010-06-15 2010-06-15 トランスファー成型方法とトランスファー成型装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012000794A JP2012000794A (ja) 2012-01-05
JP5484209B2 true JP5484209B2 (ja) 2014-05-07

Family

ID=45480473

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010135638A Expired - Fee Related JP5484209B2 (ja) 2010-06-15 2010-06-15 トランスファー成型方法とトランスファー成型装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5484209B2 (ja)
CN (1) CN102328377B (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6143711B2 (ja) * 2014-06-02 2017-06-07 Towa株式会社 半導体圧縮樹脂封止方法及び半導体圧縮樹脂封止装置
FR3089856B1 (fr) * 2018-12-14 2022-01-21 Safran Moule de cuisson pour fabriquer une piece de turbomachine en materiau composite a partir d’une preforme, procede de fabrication d’une piece au moyen d’un tel moule et piece obtenue par un tel procede

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL9400768A (nl) * 1994-05-09 1995-12-01 Fico Bv Inrichting voor het met kunststof omhullen van een leadframe met chips.
JP4425538B2 (ja) * 2002-10-11 2010-03-03 新日本無線株式会社 樹脂封止装置
NL1026000C2 (nl) * 2004-04-22 2005-10-25 Fico Bv Plunjer, omhulinrichting en werkwijze voor het afdichten van een aansluiting van een plunjer op een plunjerbehuizing.
JP2006351969A (ja) * 2005-06-17 2006-12-28 Takara Seisakusho:Kk 樹脂封止装置及び樹脂封止方法
JP5297108B2 (ja) * 2008-07-08 2013-09-25 エムテックスマツムラ株式会社 オートモールド装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN102328377B (zh) 2014-10-29
JP2012000794A (ja) 2012-01-05
CN102328377A (zh) 2012-01-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4545435B2 (ja) 射出成形方法及び装置
JP5484209B2 (ja) トランスファー成型方法とトランスファー成型装置
CN106414012B (zh) 用于施放环形成形物的方法及装置
US8387679B2 (en) Vacuum die-casting machine
JP2010023231A (ja) Oリングの成形方法およびそのためのoリングの成形装置
JPH1190609A (ja) 射出成形装置
CN206662237U (zh) 压铸模具
FR2866531A1 (fr) Element tubulaire et son procede de fabrication
JP5533430B2 (ja) 鋳造装置
CN206718330U (zh) 具有快速清理系统的模具
JP5102121B2 (ja) 金属製品成形用金型における離型剤の塗布方法および金属製品成形用金型
JP5090206B2 (ja) 射出成形装置及び射出成形方法
JP4725214B2 (ja) 成形金型
JP6304248B2 (ja) 鋳造物品の製造方法及び鋳造装置
JP5173589B2 (ja) プランジャとこれを用いた樹脂モールド方法
JP2004050415A (ja) 射出装置
JP2012125774A (ja) 減圧鋳造装置
JP5584094B2 (ja) 鋳造用金型
JP4088635B2 (ja) 溶融金属材料の射出装置
JP4350788B1 (ja) 内蔵型チルベント、成形金型及び成形製品
JP5978538B2 (ja) クリーニングピン
JP4852842B2 (ja) 粉末射出成形に用いられる射出成形金型
JPH08155621A (ja) 金型における冷却方法
JP2003276064A (ja) 金型装置の突き出し機構
JP2011110772A (ja) 射出装置及び樹脂の射出方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140218

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5484209

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees