JP2009279711A - レンチキュラーレンズシート裁断装置 - Google Patents

レンチキュラーレンズシート裁断装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 レンチキュラーレンズシートを裁断する際に、レンズ要素に対する裁断位置が
裁断されたレンチキュラーレンズシート毎に異ならないようにするレンチキュラーレンズ
シート裁断装置を提供すること。
【解決手段】 裁断用のレンチキュラーレンズシートPを裁断し所定形状のレンチキュラ
ーレンズシートQを製造するレンチキュラーレンズシート裁断装置1であって、裁断用の
レンチキュラーレンズシートPが載置される載置面14を有する載置台2と、載置面14
に設けられ、裁断用のレンチキュラーレンズシートPのレンズ要素P1に対してこのレン
ズ要素P1の長手方向と直交する方向で係合する係合部15とを有すること。
【選択図】 図1

Description

本発明は、レンチキュラーレンズシート裁断装置に関する。
例えば、特許文献1に開示されるように、半円形のシリンドリカルレンズであるレンズ
要素が複数、隙間無く平行に配列されて構成されているいわゆるレンチキュラーレンズを
有するシート体(以下、レンチキュラーレンズシートと記載する。)であって、このレン
チキュラーレンズシートのレンズ要素の凸面側とは反対側の面に記録層が形成されている
ものが従来から知られている。このレンチキュラーレンズシートは、記録層に記録された
画像を、レンチキュラーレンズを通して見ることにより、立体画像、あるいは見る角度に
よって見える画像の形態等が変わる変り絵画像として見ることができる。
かかるレンチキュラーレンズシートにおいて、記録された画像を所定の立体画像あるい
は変り絵画像として見ることができるようにするためには、記録層への記録位置をレンチ
キュラーレンズのレンズ要素の配列に精度良く対応させて行う必要がある。つまり、各レ
ンズ要素毎に所定の記録画像を対応させて記録を行うことで、レンチキュラーレンズを通
して所定の立体画像等を見ることができる。逆に、例えば、本来1つのレンズ要素に対し
て記録されるべき記録画像が、隣接するレンズ要素に跨って形成されてしまう場合には、
所定の立体画像等を見ることができない。
レンズ要素毎に所定の記録画像を対応させて行う記録は、例えば、次のようにして行う
ことができる。レンチキュラーレンズシートの各レンズ要素は一定のピッチの配列で形成
され、配列のピッチは、既知値として、あるいは測定値として予め知ることができる。し
たがって、レンチキュラーレンズシートに記録を行う場合において、レンズ要素の配列方
向、すなわち、レンズ要素の幅方向における記録位置については、レンチキュラーレンズ
シートの幅方向における端縁位置を基準にして、端縁からの距離を測定しながら、レンズ
要素の配列のピッチに合わせて記録を行うことで、レンズ要素毎に所定の記録画像を対応
させて記録を行うことができる。
具体的には、例えば、次のようにして、記録を行う。先ず、レンチキュラーレンズシー
トに対し試し記録を行い、この試し記録による記録画像を見て、レンズ要素に対する記録
画像のずれ量を判断する。そして、正式な記録に際しては、このずれ量を考慮して記録位
置を決定する。
例えば、レンズに対する記録位置が、レンズ要素幅の半分だけずれていると判断される
場合には、試し記録時の記録位置に対して、正式な記録を行う際の記録位置をレンズ要素
の幅の半分だけ記録位置を補正することで、レンズ要素毎に記録すべき画像を対応させる
ことができる。
なお、特許文献2には、位置決めマークに基づいた裁断について開示されている。また
、特許文献3には、記録媒体を上方から加圧し浮き上がらないようにして記録媒体を位置
決めする構成が開示されている。
特許第3352879号 特開2002−355793号 特開2006−76099号
ところで、記録しようとするレンチキュラーレンズシートの大きさが、記録装置が記録
することができる大きさより大きい場合、あるいは、希望の大きさでない場合には、レン
チキュラーレンズシートを所望の大きさに裁断する必要がある。この際、レンチキュラー
レンズシートのレンズ要素の長手方向に沿う方向の裁断部は、レンズ要素に対する裁断位
置がレンチキュラーレンズシート毎に異なると、この裁断部に位置するレンズ要素の形状
がレンチキュラーレンズシート毎に異なってしまうことになる。
例えば、裁断部が隣接するレンズ要素とレンズ要素の間となる場合には、レンチキュラ
ーレンズシートの縁部となる裁断部の直ぐ内側に位置するレンズ要素は断面半円形のシリ
ンドリカルレンズとなる。これに対し、裁断部がレンズ要素の円弧の途中となっている場
合は、裁断部の直ぐ内側に位置するレンズ要素は半円形よりも円弧長が短い断面扇形のレ
ンズ要素となり、レンチキュラーレンズシートの縁部である裁断部はレンズ要素の縦断面
となる。また、裁断部がレンズ要素の長手方向に対して斜行している場合には、裁断部の
直ぐ内側に位置するレンズ要素は、レンズ要素の長手方向の位置に応じてレンズの幅が異
なるレンズ要素となる。
一方、レンチキュラーレンズシートへの記録位置は、上述したようにレンチキュラーレ
ンズシートの端縁からの距離に基づいて行うため、裁断部に位置するレンズ要素の形状が
レンチキュラーレンズシート毎に異なると、記録層に記録される画像は同一であっても、
レンズ要素と記録画像との位置がレンチキュラーレンズシート毎に異なる。つまり、レン
チキュラーレンズを通して見える画像がレンチキュラーレンズシート毎に異なってしまう
ことになる。例えば、レンチキュラーレンズシートの裁断部の直ぐ内側に断面半円形のレ
ンズ要素が位置するレンチキュラーレンズシートと、レンチキュラーレンズシートの裁断
部がレンズ要素の絨断面になっているレンチキュラーレンズシートとでは、レンズ要素に
対応する記録画像が異なるため、レンチキュラーレンズを通して見える記録画像は異なっ
て見える。
そこで、本発明は、レンチキュラーレンズシートを裁断する際に、レンズ要素に対する
裁断位置が裁断されたレンチキュラーレンズシート毎に異ならないようにするレンチキュ
ラーレンズシート裁断装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、裁断用のレンチキュラーレンズシートの裁断に
よって所定形状のレンチキュラーレンズシートを製造するレンチキュラーレンズシート裁
断装置であって、裁断用のレンチキュラーレンズシートが載置される載置面を有する載置
台と、載置面に設けられ、裁断用のレンチキュラーレンズシートのレンズ要素に対して、
このレンズ要素の長手方向と直交し、かつ、載置面に沿う方向で係合する係合部とを有す
ることとする。
このようにレンチキュラーレンズシート裁断装置を構成することで、裁断用のレンチキ
ュラーレンズシートを順次載せ換えて裁断処理を繰り返す際に、裁断用のレンチキュラー
レンズシートの裁断部に当たるレンズ要素における裁断位置が裁断用のレンチキュラーレ
ンズシート毎に異ならないようにすることができる。
また、他の発明は、上述の発明に加えて、係合部は、裁断用のレンチキュラーレンズシ
ートの中の所定形状のレンチキュラーレンズシートとして裁断される部分に対して係合す
ることとする。
このようにレンチキュラーレンズシート裁断装置を構成することで、裁断されて製造さ
れる所定形状のレンチキュラーレンズシートの位置決めを行うことができるので、裁断位
置の精度を向上させることができる。
また、他の発明は、上述の発明に加えて、係合部は、裁断用レンチキュラーレンズシー
トのレンズ要素の長手方向に沿って係合する線条部であることとする。
このようにレンチキュラーレンズシート裁断装置を構成することで、裁断用のレンチキ
ュラーレンズシートに対する係合面積を増やすことができ、レンズ要素の長手方向と直交
する方向に対する裁断用のレンチキュラーレンズシートの位置決めの確実性を上げること
ができ、裁断位置の精度をより向上させることができる。
また、他の発明は、上述の発明に加えて、係合部は、被裁断用のレンチキュラーレンズ
シートと同一形状の凹凸面であることとする。
このようにレンチキュラーレンズシート裁断装置を構成することで、裁断用のレンチキ
ュラーレンズシートに対する係合面積をさらに増やすことができ、裁断用のレンチキュラ
ーレンズシートの位置決めをより一層確実に行うことができるので、裁断位置の精度をさ
らに向上させることができる。
また、他の発明は、上述の発明に加えて、係合部は、裁断用のレンチキュラーレンズシ
ートと同一のレンチキュラーレンズシートであることとする。
このようにレンチキュラーレンズシート裁断装置を構成することで、記録装置をこのよ
うに構成することで、簡単に係合部を形成することができる。
(第1の実施の形態)
以下に、本発明の第1の実施の形態に係るレンチキュラーレンズシート裁断装置(以下
、裁断装置と記載する。)1について、図1から図8を参照しながら説明する。なお、各
図において、矢印X方向を上方(上側)、その反対側を下方(下側)、矢印Y方向を前方
(前側)、その反対側を後方(後側)とし、また、前方から後方を見て右手側を右方(右
側)、左手側を左方(左側)として、以下の説明を行うこととする。
図1は、裁断装置1を斜め前方から見た斜視図を示している。裁断装置1は、レンチキ
ュラーレンズシート(以下、シートと記載する。)Pから、4枚の希望のサイズ・形状の
所定形状の小シートQ(図5参照)を裁断する構成となっている。つまり、シートPを裁
断用のシートとして、このシートPを裁断し所定形状の小シートQを製造する。裁断装置
1は、載置台2と、カッター保持板3と、カッター保持板3を上下方向にガイドする4本
のガイド柱4と、カッター保持板3を上下方向に移動する昇降機構5等を有している。
シートPは、半円形のシリンドリカルレンズであるレンズ要素P1が複数、隙間無く平
行に配列されて構成されているレンチキュラーレンズP2を有している。また、シートP
は、レンズ要素P1の凸面側となるレンズ面P3と反対側の面となる平面部P4に記録層
P5が形成されている。レンチキュラーレンズP2は、透明な樹脂材により形成されてい
て、記録層P5に画像が記録されると、レンチキュラーレンズP2を通して記録画像を視
認することができるように構成されている。したがって、記録層P5に、レンチキュラー
レンズP2のレンズ要素P1の配列ピッチや焦点距離等に対応させて視差のある画像を記
録し、この記録画像をレンズ面P3の側から視認すると、立体感のある画像として、ある
いは見る角度によって異なる画像として視認することができる。なお、シートPは記録層
P5を形成することなく、レンチキュラーレンズP2の平面部P4に直接画像を記録する
構成としてもよい。さらに、シートPは、既に絵柄が記録されたものであってもよい。
載置台2は平板体であり、上方から見た平面視において、前後方向に長い略長方形状を
呈している。載置台2の四方の角の外側には、ガイド柱4が貫通し固定的に取り付けられ
るガイド柱取付部6が設けられている。ガイド柱取付部6は、載置台2と一体に形成され
ている。各ガイド柱4は、ガイド柱取付部6に通され、載置台2の上面に対して直交する
状態でガイド柱取付部6に対して固定されている。ガイド柱4のガイド柱取付部6から下
方に突出した部分は、載置台2を作業台等に支持する支持脚7として機能している。ガイ
ド柱取付部6から上方に突出した部分は、後述するように、カッター保持板3を上下方向
にガイドするガイド部として機能する。
カッター保持板3は、外周の形状において、前後方向に長い略長方形状を呈している。
また、カッター保持板3の4方の角の外側には、ガイド柱4が挿通するガイド柱挿通部8
が設けられている。ガイド柱挿通部8は、カッター保持板3と一体に形成されている。ガ
イド柱挿通部8にはガイド柱4が通され、カッター保持板3はガイド柱挿通部8を介して
ガイド柱4に支持される。
ガイド柱挿通部8にはガイド柱4が挿通され、ガイド柱挿通部8はガイド柱4に対して
滑らかに摺動可能となっている。したがって、カッター保持板3は、ガイド柱挿通部8が
ガイド柱4にガイドされることで上下方向に移動可能となっている。ガイド柱4を、例え
ば、ステンレス鋼の周囲にクロムメッキを施したものとし、また、ガイド柱挿通部8のガ
イド柱4が挿通する部分を、例えば、硬質のシリコーン樹脂により形成されるスリーブと
することで、カッター保持板3を上下方向に移動する際に、ガイド柱4に対して滑らかに
摺動させることができる。
カッター保持板3の内側には、4つの矩形の孔部9A,9B,9C,9Dが形成されて
いる。4つの孔部9A,9B,9C,9Dは、互いに同一の形状となっている。各孔部9
A,9B,9C,9Dの内側に形成される4つの内周縁10A,10B,10C,10D
にはそれぞれカッター刃11A,11B,11C,11Dが取り付けられている。カッタ
ー刃11A,11B,11C,11Dは、刃部が下方に向けられ、刃部がカッター保持板
3の下面から下方に突出している状態で取り付けられている。各孔部9A,9B,9C,
9Dのカッター刃11A,11B,11C,11Dは、前後に配設されるカッター刃11
A,11Cと左右に配設されるカッター刃11B,11Dとは、互いに隙間が形成されな
いように配設されている。すなわち、カッター保持板3の下面側には、各孔部9A,9B
,9C,9Dから、それぞれ、カッター刃11A,11B,11C,11Dが矩形の枠を
成すように突出している。すなわち、カッター刃11A,11B,11C,11Dにより
、矩形の枠型を呈するいわゆるトムソン刃が構成される。
前後に配設される孔部9Aのカッター刃11Aと孔部9Cのカッター刃11Aとは同一
の直線上に配置されている。孔部9Aのカッター刃11Cと孔部9Cのカッター刃11C
についても同一の直線上に配置されている。また、同じく前後に配設される孔部9Bのカ
ッター刃11Aと孔部9Dのカッター刃11Aについても同一の直線上に配置されている
。孔部9Bのカッター刃11Cと孔部9Dのカッター刃11Cについても同一の直線上に
配置されている。そして、孔部9Aのカッター刃11Aと孔部9Bのカッター刃11Aと
の間隔、および孔部9Cのカッター刃11Aと孔部9Dのカッター刃11Aとの間隔は、
レンズ要素P1の配列ピッチの整数倍となっている。
さらに、左右に配設される孔部9Aのカッター刃11Bと孔部9Bのカッター刃11B
とは同一の直線上に配置されている。孔部9Aのカッター刃11Dと孔部9Bのカッター
刃11Dについても同一の直線上に配置されている。また、同じく左右に配設される孔部
9Cのカッター刃11Bと孔部9Dのカッター刃11Bについても同一の直線上に配置さ
れている。孔部9Cのカッター刃11Dと孔部9Dのカッター刃11Dについても同一の
直線上に配置されている。
昇降機構5は、ラックギア12とこれに噛み合うピニオン歯車13と、ピニオン歯車1
3を回転させる不図示のモータ等が備えられている。ラックギア12はカッター保持板3
の右側の縁部に固定状態で取り付けられている。ラックギア12は、カッター保持板3か
ら上方に向かって歯部12Aが設けられている。ピニオン歯車13およびこれを回転する
モータ(不図示)は、載置台2に対して不動に備えられている。したがって、ピニオン歯
車13をモータ(不図示)により回転させることにより、ラックギア12との噛み合いに
よりカッター保持板3を上下方向に移動させることができる。なお、昇降機構5は、油圧
プレス式、あるいは手動によりカッター保持板3を上下方向に移動させる構成のものとし
てもよい。
載置台2の上面である載置面14には、係合部としての凹凸部15が形成されている。
この凹凸部15は、裁断しようとするシートPのレンズ面P3の凹凸と同一の形状に形成
されている。凹凸部15は、前後方向に線条に形成された線条の凹凸部となっている。ま
た、凹凸部15は、線条の凹凸部が、左右方向に連続して形成され凹凸面として形成され
ている。凹凸部15は、例えば、裁断されるシートPとは異なる他の同一のシートPをレ
ンズ面P3の側を上方に向けて載置台2に貼り付け等することにより固定することで形成
することができる。なお、載置台2の凹凸部15が形成される部分は、裁断されるシート
Pを載置台2に載置したときに、シートPが凹凸部15からはみ出ないようにすることが
できる面積と形状に形成されている。
なお、凹凸部15は、A−PET(Amorphous Polyethylene
Terephthalate)、PETG(Polyethylene Terepht
halate Glycol)、PET(Polyethylene terephth
alate)、アクリル、紫外線硬化樹脂等により形成することができる。また、凹凸部
15は、耐摩耗性を向上させるためにフッ素樹脂コーティングを施しても良い。
上述のように構成される裁断装置1では、次のようにして、シートPの裁断を行う。
先ず、図1に示すように、カッター保持板3を上方に配置させた状態で、裁断装置1の
前方の左右のガイド柱4,4の間から、4本のガイド柱4の間に入れ、図2に示すように
、シートPを載置台2の上に、レンズ面P3が下向きになるように載置する。
載置台2の凹凸部15の形状は、シートPのレンズ面P3の凹凸と同一の形状であるた
め、シートPを載置台2の上にレンズ面P3が下向きになるように載置すると、図3に示
すように、レンズ面P3の隣接するレンズ要素P1とレンズ要素P1の間に、凹凸部15
の凸部15Aが嵌り、また、各レンズ要素P1が凹凸部15の凹部15Bの間に嵌る。つ
まり、シートPのレンチキュラーレンズP2と凹凸部15とは、レンズ要素P1の長手方
向に沿って互いに係合することになる。そのため、シートPは、レンズ要素P1の長手方
向と直交する方向、すなわち、左右方向について位置決めされ、容易に移動しない状態と
なる。
なお、凹凸部15は、上述したように、裁断されるシートPとは異なる他の同一のシー
トPをレンズ面P3の側を上方に向けて載置台2に貼り付け等することにより固定するこ
とで形成することができる。このように、凹凸部15を裁断されるシートPと同一のシー
トPにより形成することで、シートPに係合する凹凸部15を容易に形成することができ
る。しかも、凹凸部15は、シートPのレンチキュラーレンズP2と同一の形状であるた
め、シートPの位置決め精度を高いものとすることができる。
このように、シートPを凹凸部15により位置決めされた状態で載置台2に載置した後
、ラックギア12に噛み合うピニオン歯車13を不図示のモータにより回転し、図4に示
すようにカッター保持板3を下方に移動する。カッター保持板3は、カッター刃11A,
11B,11C,11Dが、シートPおよび凹凸部15を貫通して載置台2に到達するま
で下方に移動する。
シートPを形成する樹脂材はカッター刃11A,11B,11C,11Dにより切断可
能な材質であり、凹凸部15もシートPと同一の他のシートPにより形成されている。こ
のため、カッター刃11A,11B,11C,11Dは、凹凸部15を形成するシートP
についても切断することができる。したがって、カッター刃11A,11B,11C,1
1Dが、凹凸部15を貫通して載置台2に到達するまで下方に移動することで、シートP
はカッター刃11A,11B,11C,11Dにより裁断される。逆に、例えば、凹凸部
15がカッター刃11A,11B,11C,11Dにより切断することができない硬度の
高いものである場合には、カッター刃11B,11Dが、凹凸部15の凸部15Aに当っ
た後は、それより下側にカッター刃11A,11B,11C,11Dを移動することがで
きない。つまり、凹凸部15の凹部内に位置するシートPのレンズ要素P1を切断するこ
とができないため、シートPを完全に裁断することができない。
カッター保持板3は、カッター刃11A,11B,11C,11Dが載置台2に到達す
るまで移動された後、図5に示すように上方に移動させられる。そして、載置台2からシ
ートPを取り出す。シートPからは、図6に示すようにシートPから4枚の小シートQが
裁断される。
孔部9A,9B,9C,9Dは同一の形状となっているため、シートPからは同一の形
状の4枚の小シートQが裁断される。ところで、上述したように、孔部9Aのカッター刃
11Aと、孔部9Cのカッター刃11Aは、前後方向において同一の直線上に配置されて
いる。このため、孔部9A,9Cに対応して裁断される2枚の小シートQ,Qについて見
ると、各小シートQ,Qのカッター刃11Aによる裁断部Q1,Q1の直ぐ内側に位置す
るレンズ要素Q2,Q2の形状は互いに同一のものとなる。
また、孔部9Bのカッター刃11Aと孔部9Aのカッター刃11Aとの間隔、および孔
部9Dのカッター刃11Aと孔部9Cのカッター刃11Aとの間隔は、レンズ要素P1の
配列ピッチの整数倍になっている。したがって、孔部9B,9Dに対応して裁断される2
枚の小シートQ,Qについて見ると、各小シートQ,Qのカッター刃11Aによる裁断部
Q1,Q1の直ぐ内側に位置するレンズ要素Q2,Q2の形状は、孔部9A,9Cに対応
して裁断される小シートQ,Qのカッター刃11Aによる裁断部Q1,Q1の直ぐ内側に
位置するレンズ要素Q2,Q2の形状と同一のものとなる。
4枚の小シートQの各孔部9A,9B,9C,9Dのカッター刃11Cによる裁断部Q
3についても同様に、裁断部Q3の直ぐ内側に位置するレンズ要素Q2の形状は互いに同
一のものとなる。つまり、図7に示すように、4枚の小シートQの裁断部Q1,Q3の直
ぐ内側に位置するレンズ要素Q2,Q2は、各小シートQに異なることなく同一の形状と
なる。図7は、カッター刃11AがシートPのレンズ要素P1とレンズ要素P1の間に位
置し、シートPをレンズ要素P1とレンズ要素P1の間で裁断した状態を示しているが、
図8に示すように、カッター刃11AがシートPのレンズ要素P1の途中に位置し、シー
トPをレンズ要素P1の途中で裁断された場合であっても、4枚の小シートQの裁断部Q
1,Q3の直ぐ内側に位置するレンズ要素Q2,Q2は、各小シートQに異なることなく
同一の形状となる。
ところで、小シートQを多数枚製造する場合には、載置台2にシートPを順次載せ換え
て裁断処理を繰り返すことになる。この場合、載せ換えられるシートPの左右方向、すな
わちレンズ要素P1の配列される方向の載置位置は、凹凸部15とレンチキュラーレンズ
P2の係合による規定される。したがって、シートPの載置位置が載せ換え毎に異なって
も、その異なる量は、レンズ要素P1の配列ピッチの整数倍である。そのため、裁断され
る各小シートQのカッター刃11A,11Cによる裁断部Q1,Q3の直ぐ内側に位置す
るレンズ要素Q2,Q2の形状は、各小シートQ毎に異なることなく同一となる。つまり
、裁断装置1で裁断された各小シートQについては、裁断部Q1,Q3の直ぐ内側に位置
するレンズ要素Q2,Q2の形状を各裁断毎に異なることなく同一とすることができる。
ところで、小シートQに記録を行うに際して、上述の[背景技術]に述べたように、小シ
ートQに対し試し記録を行い、この試し記録による記録画像を見て、レンズ要素Q2に対
する記録画像のずれ量を判断する。そして、レンズ要素Q2に対する記録位置が、記録さ
れるべき位置よりずれている場合には、試し記録時の記録位置に対して、ずれている分だ
け記録位置の補正を行う。
一方、裁断装置1で裁断された小シートQについては、上述したように、裁断部Q1,
Q3の直ぐ内側に位置するレンズ要素Q2,Q2の形状は小シートQ毎に異なることなく
同一である。したがって、1枚の小シートQについて記録位置の補正量が判れば、他の小
シートQについても同一の補正量で記録を行うことで、所定の記録画像を小シートQに記
録することができることになる。
(第2の実施の形態)
上述の第1の実施の形態に係る裁断装置1においては、凹凸部15が形成される範囲は
、ここに載置されるシートPが凹凸部15からはみ出ないように、シートPよりも大きく
形成されている。したがって、シートPを広い面積で位置決めできるため、位置決めの確
実性は高いものである。一方、シートPから小シートQを裁断する際に、凹凸部15を形
成するシートPを切断するため、裁断処理が繰り返されると、カッター刃11A,11B
,11C,11Dにより切断された部分にバリが発生することがあり、このバリによりシ
ートPの位置決め精度が低下する虞がある。
そこで、図9に示すように、裁断する小シートQの部分に対応した部分だけに係合部と
しての凹凸部16を形成してもよい。つまり、カッター刃保持体3をカッター刃11A,
11B,11C,11Dが載置面14に当接するまで下方に移動したときに、載置面14
に当接した枠状に配設されるカッター刃11A,11B,11C,11Dの内側に位置す
るように凹凸部16を形成してもよい。凹凸部16は、各孔部9A,9B,9C,9Dに
対応して形成する。このように凹凸部16を形成することで、裁断に当たってカッター刃
11A,11B,11C,11Dが凹凸部16に当たらないようにすることができる。こ
のため、凹凸部16がカッター刃11A,11B,11C,11Dにより切断されること
を防ぐことができるので、バリの発生を防止できる。なお、凹凸部16についても、シー
トPを凹凸部16の大きさに裁断したものを使用することで、容易に形成することができ
、裁断用に載置されるシートPの位置決めの精度を高いものとすることができる。
なお、裁断する小シートQの部分に対応した部分の周囲に係合部としての凹凸部を形成
するようにしてもよいが、小シートQに対応した部分に凹凸部16を形成することで、裁
断時における小シートQの位置決め精度を向上させることができる。
(変形例)
上述の各実施の形態においては、前後方向に伸びる線条の凹凸部15,16をシートP
のレンズ要素P1に係合する係合部の例として説明したが、凹凸部15は、シートPのレ
ンズ面全面に対して係合しなくても、一部のレンズ要素P1に対して係合するようにして
もよい。例えば、凹凸部15は数条のものとして形成してもよい。また、凹凸部16も、
小シートQのレンズQ4の全面に対して係合しなくても、一部のレンズ要素Q2に対して
係合するようにしてもよい。また、図10に示すように、シートPのレンズ要素P1に係
合する突起部17を係合部としてもよい。
上述の各実施の形態においては、4つの孔部9A,9B,9C,9Dを設け1枚のシー
トPから4枚の小シートQを裁断する構成といているが、例えば、孔部は、5つ以上、あ
るいは1つ、または、前後、左右のいずれかに2つ設ける等、適宜の数とすることができ
る。
ところで、シートPを載置台2に貼り付けて凹凸部15または凹凸部16を形成する場
合には、裁断処理を繰り返す間に凹凸部15または凹凸部16が磨耗し、取替えることが
必要になる場合がある。このような場合に、載置台2に貼り付けられるシートPに、図1
1に示すように、レンズ要素P1に沿ってライン18を予め表示しておくと共に、載置台
2の側にも前後方向にラインを表示しておくことで、シートPの取替え時(貼り替え時)
に、シートPを載置台2へ取り付ける際の位置合せを容易に行うことができる。載置台2
へシートPの貼り付けは再剥離性の接着剤、粘着材、吸着材とすることで、凹凸部15ま
たは凹凸部16を取り替える際の剥離作業が容易になる。
上述した裁断装置1を用いてシートPを裁断することで、シートPの位置決めを行うた
めの当て材が不要となる。つまり、当て材を用いる場合には、シートPの端縁を当て材に
当接させて慎重に位置決めする必要があるがこの必要がなくなる。また、シートPの端縁
は、製造時等に生じたバリ等により歪んでいる場合がある。このように端縁が歪んでいる
場合には、端縁を基準にしてシートPの位置決めを精度の高いものとすることはできない
。しかしながら、レンチキュラーレンズP2は、成型型等により、精度高くシートP毎の
同一性を高く形成されているため、レンチキュラーレンズP2のレンズ面P3を位置決め
に利用することで、シートPの位置決め精度を高いものとすることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る裁断装置の前方視図である。 図1に示す裁断装置にシートを載置した状態を示す図である。 載置台の凹凸部とシートのレンズ要素の係合関係を示す図である。 裁断装置のカッター刃保持板を下方に移動した状態を示す図である。 裁断装置によりシートを裁断した後の状態を示す図である。 シートから小シートを裁断した状態を示す図である。 裁断された各小シートの断面の形状の比較を示す図である。 裁断された各小シートの断面の形状の比較を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る裁断装置の前方視図である。 本発明の実施の形態の変形例を示す図である。 載置台に貼るシートの例を示す図である。
符号の説明
P ・・・ レンチキュラーレンズシート(裁断用のレンチキュラーレンズシート)
P1,Q2 ・・・ レンズ要素
Q ・・・ 小シート(所定形状のレンチキュラーレンズシート)
1 ・・・ レンチキュラーレンズシート裁断装置
2 ・・・ 載置台
14 ・・・ 載置面
15 ・・・ 凹凸部(係合部,線条部,凹凸面)

Claims (5)

  1. 裁断用のレンチキュラーレンズシートの裁断によって所定形状のレンチキュラーレンズ
    シートを製造するレンチキュラーレンズシート裁断装置であって、
    前記裁断用のレンチキュラーレンズシートが載置される載置面を有する載置台と、
    前記載置面に設けられ、前記裁断用のレンチキュラーレンズシートのレンズ要素に対し
    て、このレンズ要素の長手方向と直交し、かつ、前記載置面に沿う方向で係合する係合部
    と、
    を有することを特徴とするレンチキュラーレンズシート裁断装置。
  2. 前記係合部は、前記裁断用のレンチキュラーレンズシートの中の所定形状のレンチキュ
    ラーレンズシートとして裁断される部分に対して係合することを特徴とする請求項1に記
    載のレンチキュラーレンズシート裁断装置。
  3. 前記係合部は、前記裁断用レンチキュラーレンズシートのレンズ要素の長手方向に沿っ
    て係合する線条部であることを特徴とする請求項1または2に記載のレンチキュラーレン
    ズシート裁断装置。
  4. 前記係合部は、被裁断用のレンチキュラーレンズシートと同一形状の凹凸面であること
    を特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のレンチキュラーレンズシート裁断装
    置。
  5. 前記係合部は、前記裁断用のレンチキュラーレンズシートと同一のレンチキュラーレン
    ズシートであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のレンチキュラー
    レンズシート裁断装置。
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