JP6327169B2 - 計測装置及びその計測方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ワークの表面に形成された凹凸形状を計測する計測装置及びその計測方法に関し、特に、表面に凹凸形状が形成されたワークにおける凹部又は凸部の位置(平面的な配置関係、ピッチ又は位相ずれ量ともいう)を計測する計測装置及びその計測方法に関する。
例えば、表面に少なくとも二つの凹部又は凸部が形成された凹凸部材の該凹部又は該凸部の形状を計測する凹凸形状計測装置及び凹凸形状計測方法が、特許文献1に開示されている。斯かる凹凸形状計測装置100には、図8に示すように、表面に凹部又は凸部を有する凹凸部材101を載置する載置台102と、凹凸部材101の表面に対して45度の角度をもってライン状のレーザ光を照射するレーザ投光器103と、レーザ光の照射された凹凸部材101を撮影するカメラ104と、このカメラにより撮影されるタイミングを制御する撮影タイミング制御装置105と、装置全体をコントロールするとともにカメラ104により撮影された画像と載置台102の位置に基づいて凹凸部材101の凹部の深さや凸部の高さを計算するマイクロコンピュータ106とを備えている。
また、上記凹凸形状計測装置100を使用して、例えば、凸部の高さを計測する場合、以下の計測方法で行う。すなわち、載置台102に載置された凹凸部材101の隣接する二つの凸部の中心線上として設定された第1所定位置にレーザ投光器103からのライン状のレーザ光が45度の角度をもって照射されるよう載置台102の移動機構102aを調節し、カメラ104により第1照射画像として撮影する。その後、隣接する二つの凸部の間において第1所定位置の延長線上となる第2所定位置にライン状のレーザ光が照射されるよう移動機構102aを調節し、カメラ104により第2照射画像として撮影する。第1照射画像における第1所定位置とレーザ光とのズレ量と第2照射画像における第2所定位置とレーザ光とのズレ量を演算し、第1所定位置から第2所定位置の移動量に演算したズレ量を加算(補正)して凸部の高さとする。
以上のように、上記凹凸形状計測装置100及びその計測方法によれば、ライン状のレーザ光を用いた光切断法に基づいて、複数の凸部が表面に形成された凹凸部材101の凸部の高さを、精度よく計測することができる。
特開2001−249011号公報
しかしながら、特許文献1に記載された凹凸形状計測装置及び凹凸形状計測方法には、以下の問題があった。
すなわち、ライン状のレーザ光を用いた光切断法に基づいて、表面に凹凸形状が形成されたワークにおける凹部又は凸部の位置(平面的な配置関係)を計測する場合、計測する凹部又は凸部の位置を、ワークの所定位置(例えば、ワークの端部)を基準にして特定する必要がある。そのため、予め、基準となる、例えば、ワークの端部の位置を計測した上で、ワークの端部(基準位置)との関係で凹部又は凸部の位置を計測することになる。
ところが、表面に凹凸形状が形成されたワークを計測装置の載置台に繰り返しセットすると、ワークの端部が当接する載置台の当接面が、端部のエッジによって傷付いて線状に摩耗していく。特に、ワークの端部がプレス切断された場合には、端部のエッジがシャープとなり、載置台の当接面が摩耗しやすくなる。そして、摩耗した載置台の当接面にレーザ光が当たると、光の乱反射が発生するので、ワークの端部を正確に計測することができず、ワークの端部の位置を誤判定する恐れがあった。
そのため、ワークの端部の位置を基準にして、凹部又は凸部の位置を正確に計測することができないという問題があった。これを回避するため、載置台の摩耗が進行する前に交換する方法もあるが、コスト増となって好ましくない。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、表面に凹凸形状が形成されたワークを載置する載置台の摩耗を低減して、ワークにおける凹部又は凸部の位置(平面的な配置関係)を正確に計測できる計測装置及びその計測方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る計測装置及びその計測方法は、次のような構成を有している。
(1)表面に凹凸形状が形成されたワークを上面に載置する載置台と、前記ワークの表面にライン状の光を投光する投光器と、前記投光器から投光された光によって前記ワーク上に形成された光画像を所定のタイミングで撮影するカメラと、前記光画像を前記ワークの計測領域に形成すべく前記載置台を上面と平行に移動させる移動機構と、前記カメラが撮影する光画像の画像データと前記移動機構による前記載置台の移動量とから前記ワークの端部に対する凹部又は凸部の位置データを演算する演算制御装置とを備えた計測装置であって、
前記載置台の上面には、前記計測領域の内、前記載置台に位置決めされた前記ワークの端部に対応する範囲に凹溝を形成したことを特徴とする。
本発明においては、載置台の上面には、計測領域の内、ワークの端部に対応する範囲に凹溝を形成したので、表面に凹凸形状が形成されたワークを本計測装置の載置台に繰り返しセットしても、ワークの計測領域内において、ワークの端部に対応する範囲で載置台の上面が摩耗していくことはない。そのため、投光器からワークの端部に投光されるライン状の光が載置台の上面によって乱反射する恐れが無く、カメラがワークWの端部に形成された光画像を明確に撮影することができる。そして、演算制御装置は、その光画像の画像データに基づき、ワークの端部の位置データを測定基準として正確に演算(決定)することができる。その結果、本計測装置は、ワークの端部を基準に、ワークにおける凹部又は凸部の位置(平面的な配置関係)を正確に計測できる。
よって、本発明によれば、表面に凹凸形状が形成されたワークを載置する載置台の摩耗を低減して、ワークにおける凹部又は凸部の位置(平面的な配置関係)を正確に計測できる計測装置を提供することができる。
(2)(1)に記載された計測装置において、
前記載置台の上面に載置された前記ワークを押圧するワーク押え板を備え、前記ワーク押え板には、前記計測領域の外周縁を包囲した貫通孔を形成したことを特徴とする。
本発明においては、載置台の上面に載置されたワークを押圧するワーク押え板を備えたので、ワークのそりを矯正して計測することができる。また、ワーク押え板には、計測領域の外周縁を包囲した貫通孔を形成したので、投光器は、ワーク押え板に遮られることなく、矯正されたワークの計測領域に光画像を正確に形成することができる。
その結果、ワークにおける凹部又は凸部の位置(平面的な配置関係)をより一層正確に計測できる。
(3)(2)に記載された計測装置において、
前記載置台の上面には、黒塗り加工を施し、前記ワーク押え板は、透明な板材によって形成したことを特徴とする。
本発明においては、載置台の上面には、黒塗り加工を施し、ワーク押え板は、透明な板材によって形成したので、載置台に対する各種光の反射を低減するとともに、載置台とワーク押え板との間に挟まれてセットされたワークが、載置台における正規の位置にセットされているか否かを、目視によって簡単に確認することができる。
その結果、ワークのセットずれを防止して、ワークにおける凹部又は凸部の位置(平面的な配置関係)を更に一層正確に計測できる。
(4)(1)乃至(3)のいずれか1つに記載された計測装置を使用して、表面に凹凸形状が形成されたワークにおける凹部又は凸部の位置を計測する計測方法であって、
前記載置台の上面に載置された前記ワークの端部上に形成された前記光画像を前記カメラが撮影し、前記演算制御装置は、当該光画像の画像データに基づいて、前記ワークの端部の位置データを測定基準として演算することを特徴とする。
本発明においては、載置台の上面に載置されたワークの端部上に形成された光画像をカメラが撮影するが、載置台の上面にはワークの端部に対応する範囲に凹溝が形成されているので、投光器からワークの端部に投光されるライン状の光が載置台の上面によって乱反射する恐れが無く、カメラがワークの端部に形成された光画像を明確に撮影することができる。また、演算制御装置は、当該光画像の画像データに基づいて、ワークの端部の位置データを測定基準として演算するので、明確な光画像の画像データに基づいて、ワークの端部の位置データを誤認することなく正確に演算(決定)することができる。その結果、本計測装方法によれば、ワークの端部の位置を基準にして、ワークにおける凹部又は凸部の位置を正確に計測することができる。
よって、本発明によれば、表面に凹凸形状が形成されたワークを載置する載置台の摩耗を低減して、ワークにおける凹部又は凸部の位置(平面的な配置関係)を正確に計測できる計測方法を提供することができる。
(5)(4)に記載された計測方法において、
前記カメラは、前記ワークにおける同一の凹部又は凸部に形成された複数の光画像を撮影し、前記演算制御装置は、当該光画像における複数の画像データから凹部又は凸部の平面形状を決定して当該平面形状の重心位置を演算することを特徴とする。
本発明においては、カメラは、ワークにおける同一の凹部又は凸部に形成された複数の光画像を撮影し、前記演算制御装置は、当該光画像における複数の画像データから凹部又は凸部の平面形状を特定して当該平面形状の重心位置を演算するので、ワークにおける凹部又は凸部の位置の誤判定を防止することができる。
その結果、本計測方法によれば、誤判定を防止しつつ、ワークにおける凹部又は凸部の位置(平面的な配置関係)を正確に計測できる。
本発明によれば、表面に凹凸形状が形成されたワークを載置する載置台の摩耗を低減して、ワークにおける凹部又は凸部の位置(平面的な配置関係)を正確に計測できる計測装置及びその計測方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係る計測装置の模式的斜視図である。 図1に示す載置台にワークをセットした状態における平面図である。 図2に示すA−A断面図である。 図2に示すA−A断面からワーク押え板を除いた状態の断面図である。 図2に示すワークの計測領域における凸部の位置を計測する場合の説明図である。 図5に示す凸部の重心位置を決定する説明図である。 本発明の他の実施形態に係る計測方法のフローチャート図である。 特許文献1に記載された凹凸形状計測装置の概略構成図である。
次に、本発明に係る実施形態である計測装置及びその計測方法について、図面を参照して詳細に説明する。はじめに、本実施形態に係る計測装置の全体構造を説明し、その後、本計測装置を使用して、表面に凹凸形状が形成されたワークの凹部又は凸部の位置を計測する計測方法について、詳細に説明する。
<計測装置の全体構造>
まず、本実施形態に係る計測装置の全体構造を、図1〜図4を用いて説明する。図1に、本発明の実施形態に係る計測装置の模式的斜視図を示す。図2に、図1に示す載置台にワークをセットした状態における平面図を示す。図3に、図2に示すA−A断面図を示す。図4に、図2に示すA−A断面からワーク押え板を除いた状態の断面図を示す。
図1〜図4に示すように、本実施形態に係る計測装置10は、表面に凹凸形状が形成されたワークWを載置する載置台1と、ワークWの表面にライン状の光を投光する投光器2と、投光器2から投光された光によってワーク上に形成された光画像21を所定のタイミングで撮影するカメラ3と、光画像21をワークWの計測領域WZに形成すべく載置台1を平面上で移動させる移動機構4と、カメラ3が撮影する光画像21の形状データと移動機構4による載置台1の移動量とからワークWの端部W1に対する凹部W2又は凸部W3の位置データを演算する演算制御装置5と、載置台1の上面に載置されたワークWを押圧するワーク押え板6とを備えている。ここで、ワークWには、例えば、表面に微細な凹凸形状が規則的に形成されている矩形状金属シートが含まれる。このワークWの端部W1は、プレス切断によって形成されている。
載置台1は、平面視で略矩形状に形成され、上面にワークWを位置決め可能に載置するテーブル台である。載置台1の左右中央部には、カメラ3が撮影する矩形状の計測領域WZが、送り方向(矢印Fの方向)に沿って載置台1の前端近傍から後端近傍まで帯状に形成されている。帯状に形成された計測領域WZの内、前端側に位置するワークWの端部W1に対応する範囲には、平面視で略矩形状の凹溝11が形成されている。凹溝11は、載置台1の上面に対して一定の深さ(約1〜2mm程度)で形成され、ワークWの端部W1の位置より前方から、ワークWの端部W1の位置より後方まで形成されている。なお、凹溝11の大きさ及び深さは、薄いシート状のワークWが載置台1に載置するときに多少撓んでも、ワークWの端部W1が凹溝11の底面に当接しない程度に形成されている。
また、載置台1の上面には、直交する二辺の端縁に沿って、ワークWの端部W1と当接する位置決めブロック12、12、13が突設されている。載置台1の送り方向の前端には、測定基準となるワークWの端部W1が当接する位置決めブロック12、12が、左右対称に配置されている。左右の位置決めブロック12、12に挟まれた中間突出部16は、ワークWを載置する面と同一面上に形成されている。
また、載置台1の下面には、移動機構4に取り付けるための基準孔14と締付ネジ15が適宜形成されている。また、載置台1の上面(凹溝11を含む)には、耐摩耗性能に優れた黒塗り加工が施されている。さらに、載置台1の作業者側(左側端)には、ワークWをセットし、ワーク押え板6を操作するための円弧状の切欠17が形成されている。
投光器2は、載置台1に向けてスリット状のレーザ光を下方へ略垂直に投光するレーザ投光器であって、計測装置10の本体部(図示しない)に固定されている。投光器2は、レーザ光をワーク上に投光したときに形成される光画像21が、前端側に位置するワークWの端部W1と平行に形成されるように、固定されている。投光器2から投光するレーザ光のスリット長さは、ワークWに形成された複数の凹部W2又は凸部W3に同時にレーザ光を投光できる程度の長さに形成されている。また、同レーザ光のスリット幅は、一つの凹部W2又は凸部W3に複数のレーザ光を離間して投光できる程度の幅に設定されている。
カメラ3は、複数の画素センサを二次元的に配置し、撮影した光画像21の形状データを出力することができる機能を有するCCDカメラである。また、カメラ3は、投光器2の前方に位置し、投光器2からのレーザ光によってワーク上に形成された光画像21を、投光器2の投光方向に対して所定の傾斜角を持って撮影できるように、計測装置10の本体部に固定されている。カメラ3の撮影範囲31は、略矩形状の形成され、光画像21を送り方向中央部に配置するように設定されている。
移動機構4は、載置台1を位置決め固定して送り方向へ所定の速度で移動させる駆動機構である。移動機構4には、例えば、スライドテーブルをボールねじで直線的に駆動させる電動ねじ機構等を備えている。また、移動機構4には、位置センサを備え、原位置及び原位置からの移動量を出力することができる。
演算制御装置5は、投光器2とカメラ3と移動機構4とを操作する操作制御部51と、カメラ3が撮影する光画像21の形状データと移動機構4が載置台1を移動させる移動量データとを記憶する記憶部52と、光画像21の形状データと載置台1の移動量データとに基づいてワークWの端部W1の位置データを測定基準として演算し、ワークWの凹部W2又は凸部W3の平面形状を特定して当該平面形状の重心位置W30を演算する演算部53とを備え、投光器2とカメラ3と移動機構4とに電気的に接続されている。
ワーク押え板6は、平面視で略矩形状に形成され、載置台1の大きさと略同程度に形成された透明な板状体である。ワーク押え板6には、前述した計測領域WZの外周縁を包囲した矩形状の貫通孔61が、送り方向(矢印Fの方向)に沿って帯状に形成されている。ワーク押え板6の前端側には、貫通孔前端を繋ぐ連結部62が形成されている。ワーク押え板6は、作業者が保持して載置台1にセットする。その際、ワーク押え板6の前端と右側端とを、載置台1に突設された位置決めブロック12、12、13に当接して、ワーク押え板6と載置台1との相対位置を決定する。
<ワークの凹部又は凸部の位置を計測する計測方法>
次に、本計測装置10を使用して、表面に凹凸形状が形成されたワークWの凹部W2又は凸部W3の位置を計測する計測方法について、図5〜図7を用いて説明する。ここでは、ワークWの凸部W3の位置を、端部W1の位置を基準に計測する場合について説明する。図5に、図2に示すワークの計測領域における凸部の位置を計測する場合の説明図を示す。図6に、図5に示す凸部の重心位置を決定する説明図を示す。図7に、本発明の他の実施形態に係る計測方法のフローチャート図を示す。
図5、図6に示すように、ワークWの表面には、複数の凸部W3が行列を形成するように配置されている。各凸部W3の行列n1、n2、n3は、ワークWの端部W1と平行に形成され、各行列の間隔(凸部の縦ピッチ)L1、L2は略一定である。ワークWの端部W1と第1列目n1との間隔L0は、プレス切断の都合上、各行列の間隔(凸部の縦ピッチ)L1、L2より大きく形成されている。一の行列に形成された複数の凸部W3は、送り方向(矢印Fの方向)に対して直交する方向に所定の間隔(凸部の横ピッチ)R0で配置されている。また、送り方向で隣接する凸部W3の行列は、凸部W3の位相m1、m2、m3が送り方向に対して直交する方向に互いにずれて形成され、その位相のずれ量R1、R2は略一定である。
また、各凸部W3は、ワーク表面から略三角錐台状に上方へ突出して形成されている。各凸部W3の上端部W3Aには、略三角形状の平坦面が形成されている。各凸部W3の上端部W3Aと基端部W3Bとの間には、傾斜部W3Cが形成されている。ただし、ワークWの端部W1に対向して形成された傾斜部には、ワークWの表裏を連通する連通孔W3Dが形成されている。
なお、送り方向(矢印Fの方向)に対して直交する方向に隣接する凸部W3の間には、凸部W3と反対方向へ突出する凹部W2が形成されているが、図5、図6では、煩雑となるので、凹部W2が省略されている。
以上のように、ワークWの表面に規則的に形成された凸部W3の位置(平面的な配置関係)を、図7に示すフローチャート図に基づいて計測する。
図7に示すように、ステップS1にて、演算制御装置5の操作制御部51を操作させ、載置台1を原位置へ移動させる。そして、ワークWを載置台1の上面にセットする。このとき、ワーク押え板6をワークWの上方から当接させて、ワークWのそり等を矯正する。
次に、ステップS2にて、載置台1の原位置において、載置台1を送り方向へ移動させながら投光器2のレーザ光をワークWの端部W1に照射させる。ワークWの端部W1に最初に形成されたレーザ光の光画像21aをカメラ3が撮影し、その光画像21aの形状データと移動機構4の移動量とに基づいて、演算制御装置の演算部53が端部W1の位置データを測定基準として判定し、記憶部52に記憶させる。
次に、ステップS3にて、載置台1を送り方向へ連続的に移動させながら、カメラ3が所定の時間で間欠的に撮影する。カメラ3の撮影タイミングは、演算制御装置5の操作制御部51から指令される。
次に、ステップS4にて、カメラ3が撮影したワークWの同一の凸部W3に形成した複数(2つ)の光画像21b、21cの形状データに基づいて、演算制御装置5の演算部53が、その凸部W3の重心位置W30を演算する。具体的には、図6に示すように、一の凸部W3の上端部W3Aには、三角形状の底辺付近と底辺に対向する頂点付近に2つの光画像21b、21cを平行に形成する。演算制御装置5の演算部53は、2つの光画像21b、21cが凸部W3の上端部W3Aと傾斜部W3Cとの交差部で屈曲するため、その屈曲点を通過する三角形を形成し、その三角形の頂点W31、W32、W33から構成される重心位置W30を演算する。演算された重心位置W30は、ワークWの端部W1の位置データに移動機構4の移動量を加算して、ワークWにおける凸部W3の送り方向の位置データとし、同じ行列に含まれる隣接する凸部W3同士の間隔を送り方向と直交する方向の位置データとして、それぞれ記憶部52に記憶する。なお、演算制御装置5の演算部53は、図5に示すように、各行列n1、n2、n3毎に凸部W3の重心位置W30を演算する。この場合、各行列n1、n2、n3毎に複数の凸部W3の重心位置W30を演算し、その平均値をとって重心位置W30の計測誤差を吸収することが好ましい。
次に、ステップS5にて、演算制御装置5の演算部53は、凸部W3の重心位置W30の位置データに基づいて、隣接する凸部W3のピッチ(縦ピッチL1、L2と、横ピッチR0)及び各行列n1、n2、n3間の位相のずれ量R1、R2を演算し、それぞれ記憶部52に記憶する。
次に、ステップS6にて、演算制御装置5の演算部53は、演算した隣接する凸部W3のピッチ(縦ピッチL1、L2と、横ピッチR0)及び各行列n1、n2、n3間の位相のずれ量R1、R2と設計値とを比較して、所定の範囲内か否かを判定する。その判定結果は、本計測装置10のモニター画面等を通じて表示する。なお、ここでは、ワークWの凸部W3の位置を、端部W1の位置を基準に計測する場合について説明したが、ワークWの凹部W2の位置も、上記と同様の方法で計測することができる。
<作用効果>
以上、詳細に説明したように、本実施形態に係る計測装置10によれば、載置台1の上面には、計測領域WZの内、載置台1に位置決めされたワークWの端部W1に対応する範囲に凹溝11を形成したので、表面に凹凸形状が形成されたワークWを本計測装置10の載置台1に繰り返しセットしても、ワークWの計測領域WZ内において、ワークWの端部W1に対応する範囲で載置台1の上面が摩耗していくことはない。そのため、投光器2からワークWの端部W1に投光されるライン状のレーザ光が載置台1の上面によって乱反射する恐れが無く、カメラ3がワークWの端部W1に形成された光画像21を明確に撮影することができる。そして、演算制御装置5は、その光画像21の形状データに基づき、ワークWの端部W1の位置データを測定基準として正確に演算(決定)することができる。その結果、本計測装置10は、ワークWの端部W1を基準に、ワークWにおける凹部W2又は凸部W3の位置(平面的な配置関係)を正確に計測できる。
また、本実施形態によれば、載置台1の上面に載置されたワークWを押圧するワーク押え板6を備えたので、ワークWのそり等を矯正して計測することができる。また、ワーク押え板6には、計測領域WRの外周縁を包囲した貫通孔61を形成したので、投光器2は、ワーク押え板6に遮られることなく、矯正されたワークWの計測領域WRに光画像21を正確に形成することができる。
その結果、ワークWにおける凹部W2又は凸部W3の位置(平面的な配置関係)をより一層正確に計測できる。
また、本実施形態によれば、載置台1の上面には、黒塗り加工を施し、ワーク押え板6は、透明な板材によって形成したので、載置台1に対する各種光の反射を低減するとともに、載置台1とワーク押え板6との間に挟まれてセットされたワークWが、載置台1における正規の位置にセットされているか否かを、目視によって簡単に確認することができる。
その結果、ワークWのセットずれを防止して、ワークWにおける凹部W2又は凸部W3の位置(平面的な配置関係)を更に一層正確に計測できる。
また、他の実施形態に係るワークにおける凹部又は凸部の位置を計測する計測方法によれば、載置台1の上面に載置されたワークWの端部W1上に形成された光画像をカメラ3が撮影するが、載置台1の上面にはワークWの端部W1に対応する範囲に凹溝11が形成されているので、投光器2からワークWの端部W1に投光されるライン状の光が載置台1の上面によって乱反射する恐れが無く、カメラ3がワークWの端部W1に形成された光画像21を明確に撮影することができる。また、演算制御装置5は、当該光画像21の形状データに基づいて、ワークWの端部W1の位置データを測定基準として演算するので、明確な光画像21の形状データに基づいて、ワークWの端部W1の位置データを誤認することなく正確に演算(決定)することができる。その結果、本計測装方法によれば、ワークWの端部W1の位置を基準にして、ワークWにおける凹部W2又は凸部W3の位置を正確に計測することができる。
また、他の実施形態によれば、カメラ3は、ワークWにおける同一の凹部W2又は凸部W3に形成された複数(2つ)の光画像21(21b、21c、21d、21e、21f、21g・・・)を撮影し、演算制御装置5は、当該光画像21における複数の形状データから凹部W2又は凸部W3の平面形状(三角形状)を特定して当該平面形状(三角形状)の重心位置W30を演算するので、ワークWにおける凹部W2又は凸部W3の位置の誤判定を防止することができる。
その結果、本計測方法によれば、誤判定を防止しつつ、ワークWにおける凹部W2又は凸部W3の位置(平面的な配置関係)を正確に計測できる。
なお、本実施形態は、本発明の要旨を変更しない範囲で変更することが可能なことは言うまでもない。
例えば、本実施形態では、載置台1を移動機構4によって移動させ、投光器2とカメラ3とを計測装置10の本体部に固定したが、投光器とカメラとを移動機構によって移動させ、載置台を本体部に固定してもよい。
また、本実施形態では、カメラ3としてCCDカメラを使用したが、それ以外のカメラ(例えば、PSDカメラなど)を使用してもよい。
本発明は、ワークの表面に形成された凹凸形状を計測する計測装置及びその計測方法として、特に、表面に凹凸形状が形成されたワークにおける凹部又は凸部の位置(平面的な配置関係)を計測する計測装置及びその計測方法として利用できる。
1 載置台
2 投光器
3 カメラ
4 移動機構
5 演算制御装置
6 ワーク押え板
10 計測装置
11 凹溝
21、21a 光画像
61 貫通孔
W ワーク
W1 端部
W2 凹部
W3 凸部
W30 重心位置
WZ 計測領域

Claims (5)

  1. 表面に凹凸形状が形成されたワークを上面に載置する載置台と、前記ワークの表面にライン状の光を投光する投光器と、前記投光器から投光された光によって前記ワーク上に形成された光画像を所定のタイミングで撮影するカメラと、前記光画像を前記ワークの計測領域に形成すべく前記載置台を上面と平行に移動させる移動機構と、前記カメラが撮影する光画像の画像データと前記移動機構による前記載置台の移動量とから前記ワークの端部に対する凹部又は凸部の位置データを演算する演算制御装置とを備えた計測装置であって、
    前記載置台の上面には、前記計測領域の内、前記載置台に位置決めされた前記ワークの端部に対応する範囲に凹溝を形成したことを特徴とする計測装置。
  2. 請求項1に記載された計測装置において、
    前記載置台の上面に載置された前記ワークを押圧するワーク押え板を備え、前記ワーク押え板には、前記計測領域の外周縁を包囲した貫通孔を形成したことを特徴とする計測装置。
  3. 請求項2に記載された計測装置において、
    前記載置台の上面には、黒塗り加工を施し、前記ワーク押え板は、透明な板材によって形成したことを特徴とする計測装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載された計測装置を使用して、表面に凹凸形状が形成されたワークにおける凹部又は凸部の位置を計測する計測方法であって、
    前記載置台の上面に載置された前記ワークの端部上に形成された前記光画像を前記カメラが撮影し、前記演算制御装置は、当該光画像の画像データに基づいて、前記ワークの端部の位置データを測定基準として演算することを特徴とする計測方法。
  5. 請求項4に記載された計測方法において、
    前記カメラは、前記ワークにおける同一の凹部又は凸部に形成された複数の光画像を撮影し、前記演算制御装置は、当該光画像における複数の画像データから凹部又は凸部の平面形状を決定して当該平面形状の重心位置を演算することを特徴とする計測方法。
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