JP2009277612A - 排気口カバー及び燃料電池ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】雨等が筐体内に入り込むのを防ぎつつ風圧によって適切な排気が妨げられるのを抑制する排気口カバー、及びこれを備える燃料電池ユニットを提供すること。
【解決手段】発熱する機器51、52、56を収容し、取り込んだ空気を排出する排気口31hが形成された筐体30の、排気口31hを覆う排気口カバー10は、排気口形成面31に対して間隔を空けて設けられた板状の覆板11と、排気口31hの上方及び下方の両方に左端から右端まで連続して排気口形成面31と覆板11とに接続する脚板12とを備える。排気口カバー10の左右両側には開口が形成されている。これにより、排気口カバー10内に雨や風が入り込むのを抑制でき、横風が入っても逆の開口から抜けて圧力上昇を抑制でき、適切な排気が妨げられるのを抑制できる。燃料電池ユニット50は、燃料電池51と、筐体30と、排気口カバー10とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は排気口カバー及び燃料電池ユニットに関し、特に雨等の異物が筐体内に入り込むのを防ぎつつ風圧によって適切な排気が妨げられるのを抑制する排気口カバー及びこれを備える燃料電池ユニットに関する。
家庭用に設置される燃料電池は、一般に、水素含有ガスを生成する改質器やその他の付帯機器と共に筐体に収容され、燃料電池ユニットとして設置される。家庭用として導入されることが多い固体高分子型燃料電池は運転時の温度が約80度となり、炭化水素系の原料から水素を主成分とするガスに改質する改質器は運転時の温度が約600度となり、共に発熱する機器である。燃料電池ユニットが屋外に設置された際に雨水等から筐体(ケース)内が保護され、筐体(ケース)の表面やその内部に収容される補器類等の温度が高くなることも抑えられる技術として、筐体(ケース)の上方に形成された排気口の上側に、該排気口を覆い側方へ開口した排気口カバーを設けるものがあり、この場合、排気口カバーの開口へとスムーズに排気するために、排気口カバーの閉塞される一端が湾曲壁面として形成される(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11−185789号公報(段落0032、図1等)
しかしながら、閉塞される一端に壁面が存在すると、閉塞された一端の壁面に向かって風が吹き込んできた場合に排気口カバー内の圧力が筐体周囲よりも高くなって適切な排気がなされないおそれがある。
本発明は上述の課題に鑑み、雨等の異物が筐体内に入り込むのを防ぎつつ風圧によって適切な排気が妨げられるのを抑制する排気口カバー、及びこの排気口カバーを備える燃料電池ユニットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様に係る排気口カバーは、例えば図1及び図2に示すように、発熱する機器51、52、56を収容し、取り込んだ空気を排出する排気口31hが水平面以外の面に形成された筐体30の、排気口31hを覆う排気口カバー10であって;筐体30の排気口31hが形成された排気口形成面31に対して間隔を空けて設けられた板状の覆板11と;排気口形成面31と覆板11とに接続する脚板12であって、排気口31hの最上部よりも上方及び排気口31hの最下部よりも下方の両方で、水平方向において排気口31hの左端に相当する位置から右端に相当する位置まで連続して排気口形成面31及び覆板11に接続する脚板12とを備え;排気口形成面31に取り付けられたときに、排気口31hの左端側及び右端側の両側に開口10h、10hが形成される。ここで、脚板12の「水平方向において排気口31hの左端(右端)に相当する位置」とは、筐体30の外側から排気口形成面31に正対して見た排気口31hの左端(右端)を含む鉛直面かつ排気口形成面31に対して垂直面となる仮想平面と、排気口形成面31とが交差する線が脚板12上を通る位置であり、水平方向に延びる1つの直線上に排気口31hと脚板12とが存在することを求めるものではない。
このように構成すると、排気口形成面に対して間隔を空けて設けられた板状の覆板を備えるので、排気口形成面に対して垂直に吹き付ける風が直接排気口に当たることを防ぐことができ、排気口部分が周囲よりも正圧になることを抑制することができる。また、排気口の最上部よりも上方及び排気口の最下部よりも下方の両方で、水平方向において排気口の左端に相当する位置から右端に相当する位置まで連続して排気口形成面及び覆板に接続する脚板を備えるので、雨等の異物が排気口形成面に沿って排気口から筐体内に入り込むことを回避することができると共に、上方の脚板と下方の脚板とを結ぶ方向に流れる風が上方及び下方から排気口カバー内に入り込むことを防ぐことができて排気口部分が周囲よりも正圧になることを抑制することができる。また、排気口カバーが排気口形成面に取り付けられたときに排気口の左端側及び右端側の両側に開口が形成されるので、横風が排気口カバー内に入ったとしても入った風が排気口カバー内に滞ることなく逆側の開口から抜けて排気口部分が周囲よりも正圧になることを抑制することができる。したがって、雨等の異物が筐体内に入り込むのを防ぎつつ風圧によって適切な排気が妨げられるのを抑制することができる。
また、本発明の第2の態様に係る排気口カバーは、例えば図2(b)に示すように、上記本発明の第1の態様に係る排気口カバー10において、脚板12が、排気口形成面31と覆板11と脚板12とを含む覆板11の面に垂直な断面において排気口31h側の覆板11と脚板12とのなす角が鈍角となるように覆板11に接続されている。
このように構成すると、覆板と脚板とのなす角の部分における空気の流動を阻害する渦の発生を低減することができ、空気の流動抵抗の増大を低減することができて、必要換気量を確保するための動力の増加を低減することができる。
また、本発明の第3の態様に係る排気口カバーは、例えば図2(b)に示すように、上記本発明の第2の態様に係る排気口カバー10において、なす角θが、120度以上150度以下である。
このように構成すると、排気口カバーの大きさを必要以上に増大させることなく必要換気量を確保するための動力の増加を低減することができる。
また、本発明の第4の態様に係る燃料電池ユニットは、例えば図1に示すように、燃料電池51と;燃料電池51を収容する筐体30と;筐体30に取り付けられた上記本発明の第1の態様乃至第3の態様のいずれか1つの態様に係る排気口カバー10とを備える。
このように構成すると、必要換気量を確保するための動力の増加を低減することができる燃料電池ユニットとなる。
本発明によれば、排気口形成面に対して間隔を空けて設けられた板状の覆板を備えるので、排気口形成面に対して垂直に吹き付ける風が直接排気口に当たることを防ぐことができ、排気口部分が周囲よりも正圧になることを抑制することができる。また、排気口の最上部よりも上方及び排気口の最下部よりも下方の両方で、水平方向において排気口の左端に相当する位置から右端に相当する位置まで連続して排気口形成面及び覆板に接続する脚板を備えるので、雨等の異物が排気口形成面に沿って排気口から筐体内に入り込むことを回避することができると共に、上方の脚板と下方の脚板とを結ぶ方向に流れる風が上方及び下方から排気口カバー内に入り込むことを防ぐことができて排気口部分が周囲よりも正圧になることを抑制することができる。また、排気口カバーが排気口形成面に取り付けられたときに排気口の左端側及び右端側の両側に開口が形成されるので、横風が排気口カバー内に入ったとしても入った風が排気口カバー内に滞ることなく逆側の開口から抜けて排気口部分が周囲よりも正圧になることを抑制することができる。したがって、雨等の異物が筐体内に入り込むのを防ぎつつ風圧によって適切な排気が妨げられるのを抑制することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において互いに同一又は相当する部材には同一あるいは類似の符号を付し、重複した説明は省略する。
まず図1を参照して、本発明の実施の形態に係る燃料電池ユニット50を説明する。図1は、燃料電池ユニット50の模式的斜視図である。図1では、内部構造を説明する便宜上、正面のパネルを省略して示している。燃料電池ユニット50は、水素と酸素との電気化学的反応により発電し発熱する燃料電池51と、燃料電池51に供給する水素を含有する改質ガスgを都市ガス等の原料燃料mから生成する改質器52と、燃料電池51及び改質器52に空気tを供給する空気供給装置53と、改質器52に導入する原料燃料mを脱硫する脱硫器54と、燃料電池51を冷却する冷却水cから熱を奪う熱交換器55と、燃料電池51で発電した直流電力Pdを交流電力Paに変換するインバータ56と、これらを収容する筐体30とを備えている。
燃料電池51は、典型的には固体高分子型燃料電池である。燃料電池51は、改質ガスgを導入する燃料極と、空気tを導入する空気極と、電気化学的反応により発生した熱を奪う冷却部とを含んで構成されている。燃料電池51は、図では簡易的に示されているが、実際には、固体高分子膜を燃料極と空気極とで挟んで単一のセルが形成され、このセルを冷却部を介し複数枚積層して構成されている。燃料電池51では、燃料極に供給された改質ガスg中の水素が水素イオンと電子とに分解し、水素イオンが固体高分子膜を通過して空気極に移動すると共に電子が燃料極と空気極とを結ぶ導線を通って空気極に移動して、空気極に供給された空気t中の酸素と反応して水を生成し、この反応の際に発熱する。この反応における、電子が導線を通ることにより、直流の電力Pdを取り出すことができる。なお、水素を含有する改質ガスgの代わりに、水素ガスを燃料電池51に供給してもよい。
改質器52は、原料燃料mと水sとを導入し水蒸気改質反応により、水素を主成分とする、水素に富む改質ガスgを生成する改質部と、原料燃料mの水蒸気改質反応に必要な改質熱を発生する燃焼部とを有している。燃焼部には空気tが供給される。改質部内には、原料燃料mの水蒸気改質反応を活性化する改質触媒が充填されている。原料燃料mは、典型的には、都市ガスであるが、これ以外にメタン、エタン等の鎖式炭化水素(天然ガスも含む)、あるいはメタノール、石油製品(灯油、ガソリン、ナフサ、LPG等)等の炭化水素を主成分とする混合物等の炭化水素系の燃料であり、加熱用の燃焼にも適するものが用いられる。改質部に導入する水sは水蒸気であってもよい。また、水素に富む改質ガスgとは、水素を40体積%以上、典型的には70〜80体積%程度含んだ、燃料電池51に供給するガスである。改質ガスg中の水素濃度は80体積%以上でもよく、すなわち燃料電池51に供給したときに空気t中の酸素との電気化学的反応により発電可能な濃度であればよい。なお、燃料電池51に改質ガスgではなく水素ガスが供給される場合は、改質器52を設けなくてもよい。
空気供給装置53は、燃料電池51に空気tを送るブロワと、改質器52の燃焼部に空気tを送るブロワと、空気tを加湿する加湿器とを有している。空気供給装置53は、供給する空気の清浄度及び流量調整の容易性の観点から、典型的には2台のブロワを有しているが、1台のブロワで燃料電池51及び改質器52の燃焼部に空気tを供給するようにしてもよい。脱硫器54は、原料燃料mから硫黄分を除去する活性炭等の脱硫剤が充填されている。脱硫器54で原料燃料mから硫黄分が除去されることにより、改質器52の改質部に充填された改質触媒の硫黄被毒を防いでいる。なお、硫黄分がほとんど含まれておらず、脱硫しなくても改質触媒の硫黄被毒を生じない原料燃料mを使用する場合は、脱硫器54を設けなくてもよい。
熱交換器55は、燃料電池51で発生した熱を奪った冷却水cと、貯湯ユニット(不図示)の熱回収水hとの間で熱交換を行わせる機器であり、プレート式熱交換器が好適に用いられる。熱交換器55により、冷却水cは冷却され、熱回収水hは加熱される。熱回収水hを介して貯湯ユニット(不図示)に蓄えられた熱は、必要に応じて給湯や暖房用水等の熱需要(不図示)に供給される。インバータ56は、直流電力Pdから変換した交流電力Paを、必要に応じて家電製品等の電力需要(不図示)、あるいはブロワ等の燃料電池ユニット50の補機類に送電する。なお、供給先の電気機器が交流電力を要求しない場合は、インバータ56を設けなくてもよい。
上述の燃料電池51、改質器52、空気供給装置53、脱硫器54、熱交換器55、インバータ56は、筐体30に収容されている。筐体30は、典型的には直方体である。本実施の形態では、正面(面に直交する直線が水平方向に延びる一方の面)が横長に、側面(面に直交する直線が水平方向に延びる他方の面)が縦長に形成された直方体となっているが、この形状に限られない。筐体30内には、正面から見て、左側に空気供給装置53、脱硫器54、改質器52が上方から下方に向けてこの順に配設されている。他方、右側上方には燃料電池51が配設されており、燃料電池51の下方左側にはインバータ56が、燃料電池51の下方右側には熱交換器55がそれぞれ配設されている。燃料電池ユニット50は、典型的には筐体30の底面が水平になるように設置される。
筐体30の改質器52側の側面上方には、筐体30内の空気を外部に排出する排気口31hが形成されている。排気口31hは、典型的には、外部から筐体30内へ異物が入り込む(典型的には雨、雪、風等の舞い込み)のを防ぐ観点からスリット状の孔が複数整列するように形成されている。本実施の形態では、排気口31hが、水平方向に長いスリット状の孔が複数形成されているが、鉛直方向に長いスリット状に形成されていてもよく、あるいはガラリ板が設けられていてもよい(ガラリ板が設けられる場合はガラリ板間に排気口が形成されていることになる)。排気口31hが形成されている筐体30の面を、排気口形成面31ということとする。排気口形成面31は鉛直面となっている。
筐体30の燃料電池51側の側面(排気口形成面31に対向する面)の鉛直方向ほぼ中央部には、外気を筐体30内に導入する吸気口32hが形成されている。吸気口32hは、典型的には、排気口31hと同様に、外部から筐体30内へ異物が入り込むのを防ぐ観点からスリット状の孔が複数整列するように形成されている。本実施の形態では、吸気口32hとして水平方向に長いスリット状の孔が複数形成されているが、鉛直方向に長いスリット状に形成されていてもよく、あるいはガラリ板が設けられていてもよい(ガラリ板が設けられる場合はガラリ板間に吸気口が形成されていることになる)。吸気口32hが形成されている筐体30の面を、吸気口形成面32ということとする。吸気口形成面32は鉛直面となっている。吸気口32hの近傍の筐体30内には、筐体30内へ外気を取り込む吸気ファン33が配設されている。
排気口形成面31には、排気口31hを覆う排気口カバー10が取り付けられている。吸気口形成面32には、吸気口32hを覆う吸気口カバー20が取り付けられている。排気口カバー10及び吸気口カバー20を取り付けることにより、特に風雪の厳しい寒冷地においても、外部から筐体30内へ異物が入り込むことを、スリットやガラリを形成したことに加えてさらに抑制することが可能となり、また、風が排気口31hから筐体30内に入り込むことを抑制することが可能となる。本実施の形態では、排気口カバー10と吸気口カバー20とが同様に構成されている。排気カバー10と吸気カバー20とを共通にすることで、部材の種類を削減することができる。以下、代表して排気口カバー10の構成を詳細に説明する。
図2は、本発明の実施の形態に係る排気口カバー10の詳細図であり、(a)は排気口カバー10の平面図、(b)は排気口カバー10の側面図である。上述のように、排気口カバー10が取り付けられている排気口形成面31は、面に直交する直線が水平方向に延びているため、図2においても、紙面の上方が鉛直上方に対応し、紙面の下方が鉛直下方に対応することとして、説明することとする。排気口カバー10は、排気口形成面31に対して間隔Hを空けて排気口31hを覆う覆板11と、覆板11と排気口形成面31とをつなぐ脚板12とを備えている。本実施の形態では、覆板11と脚板12とが一体に形成されているが、説明の便宜上、排気口カバー10を覆板11と脚板12とに区別することとしている。排気口カバー10は、矩形の平板を、平板上方の端部の上辺12uに平行な2つの直線において上側で谷折り下側で山折りし、対向する他方(下方)の端部も鉛直方向中央の水平線(仮想線)を線対称にして上方の端部と同様に形成されている。
覆板11は、排気口形成面31に対して平行に設置されている。覆板11と排気口形成面31との間隔Hは、必要な排気流量を確保できるように空けつつも排気口31hから雨や雪が入り込むのを防ぐように極力狭くすることとのバランスで決定するとよい。覆板11の大きさは、典型的には、面に直交する方向で覆板11を排気口形成面31に投影したときに、投影された覆板11の範囲にすべての排気口31hが収まるように形成されている。なお、間隔Hとの関係等により、投影された覆板11の範囲にすべての排気口31hが収まっていなくても排気口31hから雨や雪が入り込むのを防ぐことができれば、投影された覆板11の範囲にすべての排気口31hが収まらない大きさでもよい。覆板11が設けられていることにより、排気口形成面31に向かって吹いてくる風が排気口31hに到達するのを遮ることができて、この風が排気口31hから筐体30内に入ること、あるいはこの風によって排気口31hからの適切な排気が妨げられることを抑制することができる。
上端側の脚板12は、いずれも矩形の接面12cと傾斜面12sとを有している。接面12cは、全体が排気口形成面31に接し、上辺12uを含み、上辺12uに対向する谷折り辺12vで傾斜面12sと接続している。傾斜面12sは、接面12c(排気口形成面31)及び覆板11に対して角度を有しており(平行面ではない)、谷折り辺12vで接面12cと接続し山折り辺12pで覆板11と接続している。谷折り辺12vは接面12cと傾斜面12sとが共有し、山折り辺12pは傾斜面12sと覆板11とが共有することで、覆板11と脚板12とが一体に形成されている。
図2(b)から明らかなように、本実施の形態に係る排気口カバー10は、脚板12を通り覆板11の面に垂直な断面(したがって排気口形成面31に対しても垂直な断面)における、排気口31h側(内側)の脚板12の傾斜面12sと覆板11とのなす角θが、鈍角となるように形成されている。なす角θは、180度に近づけると排気の流量を増大させることができ、逆に90度に近づけると排気口カバー10の大きさ(特に上下方向の長さ)を小さくすることができるため、両者のバランスを考慮して決定するとよい。
図3に、脚板12の傾斜面12sと覆板11とのなす角θと、排気流量との関係のグラフを示す。図3のグラフでは、横軸になす角θをとり、縦軸になす角θが90度の排気口カバー(図4参照)の排気流量を100%とした場合の相対流量を示している。図3から明らかなように、なす角θが105度を越えたあたりから流量増加の傾きが増し、なす角θが130度を越えたところで90度の場合の約2倍の流量に達し、なす角θが150度を越えると流量の増加がほとんどなくなっている。図3のグラフから見ると、排気流量の確保と排気口カバー10の大きさの増大を抑制することとのバランスから、なす角θは、120度以上、150度以下とすることが好ましい。さらに、なす角θは、排気流量を確保する観点から下限を130度、排気口カバー10の大きさの増大を抑制する観点から上限を140度としてもよい。本実施の形態のように、なす角θを135度とすると好適である。
図2に戻って説明を続ける。上述のように形成された排気口カバー10は、上側の脚板12の接面12cの谷折り辺12vが、排気口31hの最上部(最も上方に形成された排気口31hの最も上部)よりも上方になるように排気口形成面31に取り付けられている。接面12cは、その左端の左接続部12Lと、その右端の右接続部12Rとの間が連続して排気口形成面31に接触している。接面12cは、排気口31hの左端(最も左側に形成された排気口31hの最も左の部分)を通り排気口形成面31に沿って鉛直方向に延びる仮想線よりも左側に左接続部12Lが位置し、排気口31hの右端(最も右側に形成された排気口31hの最も右の部分)を通り排気口形成面31に沿って鉛直方向に延びる仮想線よりも右側に右接続部12Rが位置するように、排気口形成面31に取り付けられている。このように構成すると、排気口形成面31を伝ってきた水滴が、排気口カバー10の上方から排気口カバー10内、ひいては排気口31hを介して筐体30内に入り込むことを防ぐことができる。なお、接面12cは、少なくとも左側の上記仮想線と右側の上記仮想線との間で連続して排気口形成面31に接触していればよい。排気口形成面31を伝ってきた水滴が排気口カバー10の上方から排気口カバー10内に入り込む確率をさらに低減するために、排気口形成面31と脚板12との接触部にシール(コーキング)を打ってもよく、あるいは排気口形成面31と脚板12の接面12cとの間にゴムシートを介在させてもよい。このとき、ゴムシートは接面12cの一部と解し、ゴムシートを挟む場合であっても実質的に排気口形成面31と脚板12の接面12cとが接触しているものとする。
これまでは排気口カバー10の上端部分を説明してきたが、本実施の形態では、下端部分も上端部分と同様に形成されている。下端部分は、排気口カバー10の鉛直方向の中心を通る水平な仮想線を線対称として、上端部分と同様に形成されている。すなわち、本実施の形態では、排気口カバー10の上端部分の接面12c及び下端部分の接面12cの全体が排気口形成面31に接触している。このように構成すると、排気口形成面31に沿って鉛直方向に流れる風が排気口カバー10内に入り込むことを防ぐことができる。仮に、下端部分が開口になっていたとすると、下方から排気口カバー10内に入り込んだ風が上端部分の脚板12に行く手を阻まれて排気口カバー10内の圧力が上昇し、排気口31hからの排気が妨げられる場合があるが、上下両方に脚板12を設けている本実施の形態ではこのような不都合を回避することができ、適切な排気が妨げられるのを抑制することができる。
また、上下両方の脚板12で排気口形成面31に取り付けられた排気口カバー10の、覆板11及び脚板12の傾斜面12sの部分の水平方向(横方向)両端は、すべて開口となっている。この開口10hより、排気口31hからの排気が拡散する。開口10hの大きさは、左右両方の開口10hの面積の合計が、排気口31hの面積(排気口31hが複数形成されている場合はすべての排気口31hの合計面積)以上であればよい(したがって、一方の開口10hの大きさは排気口31hの面積の1/2以上であればよい)。排気面積を確保しつつ排気口カバー10の筐体30からの出っ張り(図2(b)に示す間隔H)を抑制する観点から、左右両方の開口10hの面積の合計が、排気口31hの面積の1.1〜2.0倍となるように開口10hの大きさを決定すると好適である。本実施の形態では、排気口カバー10の水平方向(横方向)の両端が開口10h、10hになっているので、横風が排気口カバー10内に入ったとしても、入った風が排気口カバー10内に滞ることなく逆側の開口10hから抜ける。これにより、排気口カバー10内が筐体30の周囲よりも正圧になることを抑制することができる。排気口カバー10は、典型的には、ステンレス鋼板又は防錆塗装を施した炭素鋼鋼板が用いられる。
本実施の形態に係る排気口カバー10は、脚板12の傾斜面12sと覆板11とのなす角θが鈍角となるように形成されているので、排気流が排気口カバー10内で渦を形成しやすくなることによって排気流を阻害して排気流量が少なくなることを抑制することができ、必要換気量を確保するための動力の増加を低減することができる。つまり、製作の簡単のために、一端の壁面を湾曲させなくても、脚板12の傾斜面12sと覆板11とのなす角θが鈍角となるように形成することで(この構造は壁面を湾曲させるよりも単純である)、空気の流動抵抗が許容しがたい程度に大きくなる不都合を回避することができる。
以上の説明では、吸気口32hの近傍に外気を筐体30内に取り込む吸気ファン33が設置されているとしたが、吸気ファン33に代えて、筐体30内の空気を外部へ排出する排気ファンを排気口31hの近傍に設置してもよい。
以上の説明では、筐体30が直方体であるとしたが、立方体や八面体であってもよく、六面体の任意の面が台形となるように形成されていてもよく、基本形状を直方体としつつ天板を曲面に形成して雨水溜まりや積雪を防ぐようにしてもよい。しかしながら、製造容易性と強度の確保とをバランスさせる観点から、直方体あるいは立方体とすることが好ましい。
以上の説明では、排気口カバー10と吸気口カバー20とが同様に構成されていることとしたが、吸気口カバー20が排気口カバー10と異なる構成であってもよい。異なる構成とすると吸気特性に適した形状にすることが可能となる。しかしながら、同様の構成とすると、吸気口カバー20を排気口カバー10と区別しなくて済んで製造が簡便になると共に、排気口カバー10及び吸気口カバー20を筐体30に取り付ける際に付け間違うことがなくなるため好適である。
以上の説明では、覆板11が排気口形成面31に対して平行に設置されているとしたが、燃料電池ユニット50の設置場所周辺の環境に照らして、雨や雪等を含む異物が筐体30内へ入り込むのを防ぐために最も寄与する角度を持って設置されることとしてもよい。
以上の説明では、脚板12を通り覆板11の面に垂直な断面における、排気口31h側(内側)の脚板12の傾斜面12sと覆板11とのなす角θが、鈍角となるように形成されているとしたが、図4に示すようになす角θが90度となるように形成された排気口カバー10Aとしてもよく、あるいは、なす角θが鋭角となるように形成されていてもよい。しかしながら、図3に示したように、なす角θを鈍角とすると、排気流量を増加させることができるため好適である。
以上の説明では、燃料電池30が固体高分子形燃料電池であるとして説明したが、りん酸形燃料電池等の固体高分子形燃料電池以外の燃料電池であってもよい。しかしながら、固体高分子形燃料電池とすると、比較的低温で運転することができ、装置を小型化できるので、一般家庭等に設置するのに適している。
以上の説明では、排気口カバー10及び吸気口カバー20を燃料電池ユニット50の筐体30に取り付けることとしたが、燃料電池ユニット50以外の、例えば発電機やインバータ等の発熱する機器を収容する筐体(例えば屋外に設置される制御盤等)に取り付けることもできる。
本発明の実施の形態に係る燃料電池ユニットの模式的斜視図である。 本発明の実施の形態に係る排気口カバーの詳細図である。(a)は平面図、(b)は側面図である。 覆板と脚板とのなす角と風量との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態の変形例に係る排気口カバーの図である。(a)は平面図、(b)は側面図である。
符号の説明
10 排気口カバー
10h 開口
11 覆板
12 脚板
12L 左接続部
12R 右接続部
θ 覆板と脚板とのなす角
30 筐体
31 排気口形成面
31h 排気口
50 燃料電池ユニット
51 燃料電池
52 改質器
56 インバータ

Claims (4)

  1. 発熱する機器を収容し、取り込んだ空気を排出する排気口が水平面以外の面に形成された筐体の、前記排気口を覆う排気口カバーであって;
    前記筐体の前記排気口が形成された排気口形成面に対して間隔を空けて設けられた板状の覆板と;
    前記排気口形成面と前記覆板とに接続する脚板であって、前記排気口の最上部よりも上方及び前記排気口の最下部よりも下方の両方で、水平方向において前記排気口の左端に相当する位置から右端に相当する位置まで連続して前記排気口形成面及び前記覆板に接続する脚板とを備え;
    前記排気口形成面に取り付けられたときに、前記排気口の左端側及び右端側の両側に開口が形成される;
    排気口カバー。
  2. 前記脚板が、前記排気口形成面と前記覆板と前記脚板とを含む前記覆板の面に垂直な断面において前記排気口側の前記覆板と前記脚板とのなす角が鈍角となるように前記覆板に接続された;
    請求項1に記載の排気口カバー。
  3. 前記なす角が、120度以上150度以下である;
    請求項2に記載の排気口カバー。
  4. 燃料電池と;
    前記燃料電池を収容する筐体と;
    前記筐体に取り付けられた請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の排気口カバーとを備える;
    燃料電池ユニット。
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