JP2009277498A - サーモスタット及び該サーモスタットを備えた定着装置 - Google Patents

サーモスタット及び該サーモスタットを備えた定着装置 Download PDF

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Abstract

【課題】サーモスタットの接続端子と、該サーモスタットの接続端子に接続される接続用電線の圧着端子等との間に、多少の隙間ができる等により、接続が多少不完全になった場合においても、サーモスタットの接続端子と圧着端子等との間で、アーク放電が発生するのを、防止することが可能なサーモスタットを提供する。
【解決手段】接続端子2を備えたサーモスタット10において、このサーモスタット10の接続端子2を、リン青銅で形成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像形成装置の構成要素である定着装置等に用いられるサーモスタットに関する。
電子写真方式を用いる画像形成装置では、一様な電位に帯電された感光体を画像情報に応じた光で露光して静電潜像を形成し、形成された静電潜像を現像剤であるトナーで現像して可視像化し、さらに、トナーにより可視像化されたこの画像を記録紙等に転写し、転写された記録紙上のトナーを定着装置で定着させて、堅牢な記録画像を形成している。
このような画像形成が行われる画像形成装置に用いられる定着装置は、一般的に、一対の回転体である加熱ローラ、即ち、加熱ローラと加圧ローラとで構成され、加熱ローラに対して加圧ローラを圧接させることによって形成される両ローラの接触領域(別称、ニップ部と称する)へ、可視像を形成しているトナーが転写された記録紙を通過させ、加熱ローラによる加熱と加圧ローラによる加圧とによって、記録紙上のトナーを溶融して記録紙上に定着している。
上記の定着装置では、加熱ローラの内部に加熱用ヒータが内蔵されており、この加熱用ヒータにより加熱ローラが加熱される。一般に、上記のような定着装置では、この加熱ローラの表面の温度を一定に保つために、加熱ローラに接近させてサーミスタを備えると共に、このサーミスタにより加熱ローラの表面温度を測定して、加熱用ヒータを制御している。
しかし、加熱ローラの表面温度が異常な高温となるのを防止するために、通常、所定温度になると加熱用ヒータへの通電を停止する手段が備えられており、この手段としては、一般に、サーモスタットが用いられている(例えば、特許文献1,2参照)。
上記のサーモスタットは、上述したように、所定温度になると加熱用ヒータ等の負荷への通電を停止するスイッチ機能を備えており、このサーモスタットに接続された負荷を、このスイッチ機能により保護している。サーモスタットには、この保護の対象となる負荷と接続する2個の接続端子が備えられている。
この接続端子は、黄銅やステンレス(SUS)で形成されているのが一般的である。このサーモスタットと、このサーモスタットによる保護の対象となる負荷とを接続するには、サーモスタットの接続端子に直接負荷を接続せず、接続用電線等を介して接続するのが、一般的である。この接続に用いられる接続用電線等としては、通常、例えば、電線等の端部に圧着端子等を備えた電線等が用いられており、サーモスタットの接続端子は、この接続用電線等に備えられた圧着端子等と接続される。
特開2006−195324号公報 特開2007−057758号公報
ところで、上記のサーモスタットの接続端子における接続において、何らかの原因で、サーモスタットの接続端子と接続用電線の圧着端子等との間に多少の隙間ができる等により、接続が不完全になった場合に、サーモスタットの接続端子と圧着端子等との間で、アーク放電が発生することがある。そうすると、このアーク放電により、このサーモスタットが用いられている定着装置等で火災が発生することもある。
そのため、サーモスタットの接続端子と接続用電線の圧着端子等との間に多少の隙間ができる等により、接続が多少不完全になった場合においても、サーモスタットの接続端子と圧着端子等との間で、アーク放電が発生しにくいサーモスタットが求められていた。
そこで、この発明は、このような状況に対処するためになされたものであって、サーモスタットの接続端子と接続用電線の圧着端子等との間に多少の隙間ができる等により、接続が多少不完全になった場合においても、サーモスタットの接続端子と圧着端子等との間で、アーク放電が発生しにくいサーモスタットを提供しようとするものである。
本発明のサーモスタットは、上述したような接続端子を備えたサーモスタットであって、接続端子が、リン青銅で形成されていることを特徴としている。この本発明のサーモスタットは、接続端子が、リン青銅で形成されているので、接続端子が、黄銅やステンレス(SUS)等のリン青銅以外の材質で形成されている場合に比べると、次のような利点がある。
即ち、サーモスタットの接続端子と、このサーモスタットによる保護の対象となる負荷を接続するのに用いられる、例えば、接続用電線等の端部に備えられている圧着端子等との間に、多少の隙間ができる等により、接続が多少不完全になった場合においても、このサーモスタットの接続端子と接続用電線の圧着端子等との間におけるアーク放電の発生を抑制することができる。
上記のサーモスタットにおいて、接続端子は、平板状であると共に、該接続端子に接続される接続部材を固定する穴が形成された構造となるようにしてもよい。
上記の「該接続端子に接続される接続部材」とは、上記のサーモスタットによる保護の対象となる負荷を接続するのに用いられる、例えば、接続用電線等の端部に備えられている圧着端子である。この圧着端子は、通常、平板状、又は、略平板状の圧着端子である。
この圧着端子には、接続部分を固定するビスやネジ等を挿入する穴が設けられており、この圧着端子の穴とサーモスタットの接続端子に形成されている穴とが重なるようにして、圧着端子をサーモスタットの接続端子に重ねて、ビスとナット、或いは、ネジとナットで締め付けて固定して接続する。この際に、ワッシャーを用いるようにしてもよい。
或いは、上記のサーモスタットの接続端子に形成される穴に、雌ネジを形成するようにしてもよい。この場合は、上記のナットを用いずに、ビス、又は、ネジのみで、圧着端子を、サーモスタットの接続端子に締め付けて固定することができる。
上記のようにすることにより、サーモスタットの接続端子における接続を、容易、且つ、しっかりと行うことができる。
或いは、上記のサーモスタットにおいて、接続端子は、該接続端子に接続される接続部材が、該接続端子に嵌め込まれる構造となるようにしてもよい。
上記のサーモスタットにおいて、「接続端子は、該接続端子に接続される接続部材が、該接続端子に嵌め込まれる構造」における「該接続端子に接続される接続部材」とは、例えば、両サイドがカールしたスリーブを備えたいわゆるファストン端子等である。
又、上記のサーモスタットにおける「接続端子は、該接続端子に接続される接続部材が、該接続端子に嵌め込まれる構造である」とは、例えば、サーモスタットの接続端子が矩形状の平板状で、サーモスタットの接続端子の先端から後方にかけてこの接続端子に被せるようにして、上記のファストン端子等を圧接挿入して接続することができるような構造であることである。
上記のようにすることにより、サーモスタットの接続端子における接続を、容易、且つ、しっかりと行うことができる。
又、上記のサーモスタットを備えた定着装置を構成することができる。この上記のサーモスタットを備えた定着装置では、この定着装置に用いられているサーモスタットの接続端子と、このサーモスタットによる保護の対象となる負荷を接続するのに用いられる、例えば、接続用電線等の端部に備えられた圧着端子等との間に、多少の隙間ができる等により、接続が多少不完全になった場合においても、このサーモスタットの接続端子と接続用電線の圧着端子等との間におけるアーク放電の発生を抑制することができる。従って、定着装置における火災等の発生を防止することができる。
本発明のサーモスタットによれば、このサーモスタットの接続端子が、リン青銅で形成されているので、接続端子が、黄銅やステンレス(SUS)等のリン青銅以外の材質で形成されている場合に比べると、次のような利点がある。
即ち、サーモスタットの接続端子と、このサーモスタットによる保護の対象となる負荷を接続するのに用いられる、例えば、接続用電線等の端部に備えられている圧着端子等との間に、多少の隙間ができる等により、接続が多少不完全になった場合においても、このサーモスタットの接続端子と接続用電線の圧着端子等との間におけるアーク放電の発生を抑制することができる。
そのため、上記のサーモスタットを用いた定着装置等における火災等の発生を防止することができる。
次に、本発明の実施の形態におけるサーモスタットについて図面を参照しながら説明する。サーモスタットは、上述したように、所定温度になると、このサーモスタットに接続されたこのサーモスタットによる保護の対象となる負荷への通電を、停止するスイッチ機能を備えているものである。
この本実施の形態におけるサーモスタットに関し、最初に、この本実施の形態におけるサーモスタットを用いた定着装置(以下、本実施の形態における定着装置と称する)について説明した後、このサーモスタット、及び、このサーモスタットを用いた実験について説明する。
最初に、本実施の形態における定着装置について説明する。図1は、本実施の形態における定着装置11の構成を示した概略図、図2は、この定着装置11において、加熱ローラ20の加熱用ヒータ24に関する電気的な接続を示した説明図である。図1、図2において、本実施の形態における定着装置11は、一対の回転体である加熱ローラ20と加圧ローラ30とで構成され、加熱ローラ20に対して加圧ローラ30を圧接させることによって形成される両ローラの接触領域であるニップ部25へ、可視像を形成しているトナーが転写された記録用紙8を通過させ、加熱ローラ20による加熱と加圧ローラ30による加圧とによって、記録用紙8上のトナーを溶融して記録用紙8上に定着している。
上記の定着装置11では、加熱ローラ20、及び、加圧ローラ30の内部に加熱用ヒータ24,34が内蔵されている。本実施の形態では、加熱用ヒータ24,34には、ハロゲンランプが用いられている。この加熱用ヒータ24,34により加熱ローラ20、及び、加圧ローラ30が加熱される。又、この加熱ローラ20、及び、加圧ローラ30の表面の温度を一定に保つために、加熱ローラ20、及び、加圧ローラ30に接近させて、サーミスタ等で構成された図示されていない温度センサが備えられており、この温度センサにより加熱ローラ20、及び、加圧ローラ30の表面温度を測定して、加熱用ヒータ24,34を制御している。
上記の定着装置11の構成について、さらに詳しく説明する。加熱ローラ20は、図示しない支持手段によって回転自在に支持され、且つ、図示しない駆動手段によって矢符26の方向に所定の速度で回転するローラ状部材である。加熱ローラ20は、記録用紙8に担持されるトナー像を構成するトナーを加熱溶融させて記録用紙8に定着させる。
本実施の形態では、加熱ローラ20として、芯金21と、弾性体層22と、表面層23とを含むローラ状部材を使用する。芯金21を形成する金属には熱伝導率の高い金属を使用でき、例えば、アルミニウム、鉄等が挙げられる。芯金21の形状としては、円筒状、円柱状等が挙げられるけれども、芯金21からの放熱量が少ない円筒状の方が好ましい。
弾性体層22を構成する材料としては、ゴム弾性を有するものであれば特に制限はないけれども、さらに耐熱性にも優れるものが好ましい。このような材料の具体例としては、例えば、シリコーンゴム、フッ素ゴム、フルオロシリコーンゴム等が挙げられる。これらの中でも、特にゴム弾性に優れるシリコーンゴムが好ましい。
表面層23を構成する材料は、耐熱性、及び、耐久性に優れ、トナーとの付着力が弱いものであれば特に制限されず、例えば、PFA(テトラフルオロエチレンとペルフルオロアルキルビニルエーテルとの共重合体)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素系樹脂材料、フッ素ゴム等が挙げられる。本実施の形態では、表面層23は厚さ約40μmのPFA層である。
加圧ローラ30は、加熱ローラ20の鉛直方向最下点よりも加熱ローラ20の回転方向下流側において、図示しない加圧機構により加熱ローラ20に圧接された状態で回転自在に設けられるローラ状部材である。加熱ローラ20と加圧ローラ30との圧接部が定着ニップ部25である。
加圧ローラ30は加熱ローラ20の回転に従動回転する。加圧ローラ30は、加熱ローラ20によるトナー像の記録用紙8への加熱定着に際し、溶融状態にあるトナーを記録用紙8に対して押圧することによって、トナー像の記録用紙8への定着を促進する。
本実施の形態では、加圧ローラ30として、芯金31と、弾性体層32と、表面層33とを含む径40mmのローラ状部材を使用する。芯金31、弾性体層32、及び、表面層33を形成する材料としては、それぞれ、加熱ローラ20の芯金21、弾性体層22、及び、表面層23を形成する金属又は材料と同じものを使用できる。又、芯金31の形状も加熱ローラ20と同様である。
上記の定着装置11は、制御部9により制御される。即ち、加熱ローラ20と加圧ローラ30は、この制御部9によって制御される。この制御部9は、定着動作の指示を受けると、加熱ローラ20、及び、加圧ローラ30の内部に設けられている加熱用ヒータ24,34に電力を供給する電源に制御信号を送る。
制御信号を受けた電源は電力を供給して加熱用ヒータ24,34を起動させる。加熱用ヒータ24,34は、加熱ローラ20、及び、加圧ローラ30の表面がそれぞれの設定温度になるように加熱する。
加熱ローラ20、及び、加圧ローラ30の近傍に、サーミスタ等で構成された図示されていない温度センサが設けられており、これらの温度検知センサが、設定温度に到達したことを検知すると共に、その検知結果が制御部9に入力されると、制御部9は加熱ローラ20を回転駆動させる図示しない駆動手段に制御信号を送り、加熱ローラ20を矢符26の方向に回転駆動させる。
それに伴って加圧ローラ30が従動回転する。この状態で、未定着トナー像を担持する記録用紙8が定着ニップ部25に搬送される。この記録用紙8が定着ニップ部25を通過する際に、トナー像を構成するトナーが加熱加圧され、記録用紙8に定着され、画像が形成される。
上記の定着装置11では、上述したようにして、加熱ローラ20、及び、加圧ローラ30の表面温度の制御が行われる。しかし、この温度制御のほか、この温度制御に加えて、加熱ローラ20、及び、加圧ローラ30の表面温度が異常な高温となるのを防止するために、加熱ローラ20、或いは、加圧ローラ30の表面温度が所定温度になると、加熱用ヒータ24、或いは、加熱用ヒータ34への通電を停止する手段が備えられている。
この手段としては、サーモスタットが用いられている。即ち、上記の定着装置11において、加熱ローラ20、及び、加圧ローラ30には、これらの加熱ローラ20、及び、加圧ローラ30の表面温度を検知するサーモスタットがそれぞれ備えられている。そして、これらのサーモスタットが所定温度を検出すると、サーモスタットが働いて、加熱用ヒータ24、或いは、加熱用ヒータ34への通電を停止するのである。
尚、図1、及び、図2には、この内、加熱ローラ20用のサーモスタット10が記載されているが、加圧ローラ30に対しても、同様に構成されている。
次に、上記の定着装置11に用いられている本実施の形態におけるサーモスタットについて説明する。図3は、本実施の形態におけるサーモスタット10の外観を示した斜視図であり、図3では、サーモスタット10の裏側が上方に向いている状態を示している。
図3において、本実施の形態におけるサーモスタット10は、サーモスタット本体1と接続端子2とで構成されている。このサーモスタット10は、サーモスタット本体1の表の表面が所定温度になると、このサーモスタットの接続端子2に接続されたこのサーモスタットによる保護の対象となる負荷への通電を、停止するスイッチ機能を備えている。
又、サーモスタット10の裏面には、リセットボタン1aが備えられている。このリセットボタン1aは、サーモスタット10が動作した後において、OFF状態のスイッチ機能を、もとのON状態に戻すリセットを行うために用いられ、このリセットボタン1aを押し込むことによって、リセットが行われる。
サーモスタット10の接続端子2,2は、サーモスタット本体1の側部に2個、相互に反対方向に突出するようにして設けられている。この接続端子2,2は、サーモスタット本体1の側部からL字形に裏面側に屈曲した後、さらに、L字形に側部の外側方向に屈曲して、接続端子接続部2aが形成されるようにして構成されている。この接続端子2,2の材質については、後で詳述する。
上記の接続端子2の接続端子接続部2aは、平板状であると共に、この接続端子接続部2aには、この接続端子接続部2aに接続される接続部材を固定するネジ穴2bが形成されている。このサーモスタット10では、このサーモスタット10と、このサーモスタット10による保護の対象となる負荷を接続するには、サーモスタット10の接続端子2に直接負荷を接続せず、接続用電線等を介して接続するのが、一般的である。
この接続に用いられる接続用電線等としては、例えば、電線等の端部に圧着端子等を備えた電線等が用いられており、サーモスタット10の接続端子2は、この接続用電線等に備えられた圧着端子等と接続される。
図4は、このような圧着端子3の例を示した斜視図である。図4に示す圧着端子3は、端子部3aと、電線保持部3bとで構成されている。この圧着端子3の端子部3aには、ビスやネジ等を挿入する穴3cが設けられており、この圧着端子3の電線保持部3bの穴3cと、サーモスタット10の接続端子2の接続端子接続部2aに形成されているネジ穴2bとが重なるようにして、圧着端子3をサーモスタット10の接続端子2の接続端子接続部2aに重ねて、ビス、或いは、ネジで締め付けて固定して接続する。この際に、ワッシャーを用いるようにしてもよい。図5は、このような状態を示した斜視図である。
或いは、上記のサーモスタット10の接続端子2の接続端子接続部2aに、ネジ穴ではなくて、単なる穴を形成するようにしてもよい。この場合は、上記の圧着端子3の穴3cとサーモスタット10の接続端子2の接続端子接続部2aに形成されている穴とが重なるようにして、圧着端子3をサーモスタット10の接続端子2の接続端子接続部2aに重ねて、ビスとナット、或いは、ネジとナットで締め付けて固定して接続する。この際に、ワッシャーを用いるようにしてもよい。
上記の本実施の形態におけるサーモスタット10では、サーモスタット10の接続端子2は、リン青銅で形成されている。従来は、上述したように、サーモスタットの接続端子は、黄銅やステンレス(SUS)で形成されているのが一般的である。
この接続端子が黄銅やステンレス(SUS)で形成されている従来例のサーモスタットでは、前述したように、次のような問題があった。即ち、この問題は、サーモスタットの接続端子における接続において、何らかの原因で、サーモスタットの接続端子と、サーモスタットによる保護の対象となる負荷を接続するのに用いられる、例えば、接続用電線等の端部に備えられている圧着端子との間に、多少の隙間ができる等により、接続が不完全になった場合に、サーモスタットの接続端子と圧着端子等との間で、アーク放電が発生することがあることである。
そこで、リン青銅で形成されている接続端子2を備えた本実施の形態におけるサーモスタット10と、黄銅やステンレス(SUS)で形成された接続端子を備えた従来例のサーモスタットとの違いを見るために、以下のような実験を行った。
この実験では、上記の本実施の形態におけるサーモスタット10において、サーモスタット10の接続端子2の材質、及び、接続端子2の表面処理を、図6に示すようにして形成したA1〜A6の6種類のサーモスタット10を試作した。
又、上記のA1〜A6の6種類のサーモスタット10の接続端子2に接続する圧着端子3として、図7に示すようにして形成したB1〜B4の4種類の圧着端子3を試作した。
そして、上記のA1〜A6の6種類のサーモスタット10に対して、上記のB1〜B4の4種類の圧着端子3を端部に備えた電線を用いて、上述した本実施の形態における定着装置11の加熱ローラ20に備えられている加熱用ヒータ24を、サーモスタット10による保護の対象となる負荷として、サーモスタット10に対して直列に接続して、図2に示すような回路を形成した。この負荷としての加熱用ヒータ24は、約1KWである。
上記の実験では、上記のB1〜B4の4種類の圧着端子3を端部に備えた電線を、サーモスタット10の接続端子2,2に接続するのに際して、サーモスタット10の2個の接続端子2,2の一方には、接続端子2と圧着端子3との間に隙間ができないように、しっかりと締め付けている。
これに対して、サーモスタット10の接続端子2,2の他方には、接続端子2と圧着端子3との間に隙間ができないように、しっかりと締め付ける場合と、接続端子2と圧着端子3との間に、0.1mmの隙間ができるようにして締め付ける場合の2つのケースを設定した。図8は、上記の接続端子2と圧着端子3との間に、0.1mmの隙間ができるようにして締め付けた場合を示したサーモスタット10の斜視図である。
上記のような状態で、サーモスタット10に対して、100ボルトの電圧を印加した。尚、この実験は、室温が約23℃、湿度が30〜55%の室内で行った。図9は、上記のようにして行った実験の結果を示したものである。図9において、「隙間無」とは、サーモスタット10の接続端子2,2の他方において、接続端子2と圧着端子3との間に隙間ができないように、しっかりと締め付けた場合であり、「隙間有」とは、サーモスタット10の接続端子2,2の他方において、接続端子2と圧着端子3との間に、0.1mmの隙間ができるようにして締め付けた場合である。
又、図9において、「○」は、アーク放電が全く生じなかったことを示し、「×」は、アーク放電が多少とも生じたことを示している。図9から分かるように、サーモスタット10の接続端子2,2の材質が、リン青銅である場合は、サーモスタット10の接続端子2,2の表面処理に関係なく、又、接続端子2,2に接続される圧着端子3の材質、及び、表面処理に関係なく、アーク放電が全く生じないことが分かる。
従って、サーモスタット10の接続端子2を、リン青銅で形成することにより、サーモスタットの接続端子が、黄銅やステンレス(SUS)等のリン青銅以外の材質で形成されている場合に比べると、次のような利点があるといえる。
即ち、サーモスタット10の接続端子2と、このサーモスタット10による保護の対象となる負荷を接続するのに用いられる、接続用電線等の端部に備えられている圧着端子3との間に、多少の隙間ができる等により、接続が多少不完全になった場合においても、このサーモスタット10の接続端子2と接続用電線の圧着端子3との間におけるアーク放電の発生を抑制することができるのである。
上記の本実施の形態におけるサーモスタット10では、接続端子2の接続端子接続部2aは、平板状であると共に、この接続端子接続部2aには、この接続端子接続部2aに接続される接続部材を固定するネジ穴2bが形成されている。
しかし、上記の本実施の形態におけるサーモスタット10の接続端子2の接続端子接続部における形状は、これには限られず、他の形状でもよい。図10は、この他の形状の例を示したサーモスタット10の斜視図である。
図10に示すサーモスタット10では、接続端子2は、この接続端子2に接続される接続部材が、この接続端子に嵌め込まれる構造となっており、サーモスタット10の接続端子2の接続端子接続部2cは矩形状の平板状である。ここで、上記の接続部材は、図11に示すような、両サイドがカールしたスリーブを備えたいわゆるファストン端子4である。このファストン端子4の接続端子2の接続端子接続部2cには、穴2dが設けられている。
このファストン端子4は、端子部4aと、電線保持部4bとで構成されている。このファストン端子4を備えた電線5を、図10に示すサーモスタット10に接続するには、サーモスタット10の接続端子2の接続端子接続部2cの先端から後方にかけて、この接続端子接続部2cに被せるようにして、上記のファストン端子4の端子部4aを圧接挿入して接続する。図12は、この接続の状態を示したサーモスタット10の斜視図である。
又、ファストン端子4の端子部4aの中央付近には、内側に向かってわずかに張出した突起4cが形成されており、ファストン端子4の端子部4aが接続端子2の接続端子接続部2cに被せるようにして圧接挿入すると、この突起4cが、ファストン端子4の接続端子2の接続端子接続部2cに設けられている穴2dに勘合する。この勘合により、ファストン端子4がサーモスタット10の接続端子2からはすれるのを防止する。
本実施の形態における定着装置の構成を示した概略図である。 本実施の形態における定着装置の加熱ローラの加熱用ヒータに関する電気的な接続を示した説明図である。 本実施の形態におけるサーモスタットの外観を示した斜視図である。 本実施の形態におけるサーモスタットに接続される圧着端子の例を示した斜視図である。 本実施の形態におけるサーモスタットに圧着端子が接続された例を示した斜視図である。 本実施の形態における実験に使用したサーモスタットの接続端子の材質及び表面処理を示したテーブルである。 本実施の形態における実験に使用したサーモスタットに接続される圧着端子の材質及び表面処理を示したテーブルである。 本実施の形態における実験でサーモスタットに圧着端子が接続された状態を示した斜視図である。 本実施の形態における実験の結果を示したテーブルである。 本実施の形態におけるサーモスタットの接続端子の他の形状の例を示した斜視図である。 本実施の形態における他の形状のサーモスタットの接続端子に接続されるファストン端子の例を示した斜視図である。 本実施の形態における他の形状のサーモスタットの接続端子にファストン端子が接続された状態を示した斜視図である。
符号の説明
1 サーモスタット本体
1a リセットボタン
2 接続端子
2a 接続端子接続部
2b ネジ穴
2c 接続端子接続部
2d 穴
3 圧着端子
3a 端子部
3b 電線保持部
3c 穴
4 ファストン端子
4a 端子部
4b 電線保持部
5 電線
6 ネジ
7 隙間
8 記録用紙
9 制御部
10 サーモスタット
11 定着装置
20 加熱ローラ
21 芯金
22 弾性体層
23 表面層
24 加熱用ヒータ
25 ニップ部
26 矢印
30 加圧ローラ
31 芯金
32 弾性体層
33 表面層

Claims (4)

  1. 接続端子を備えたサーモスタットであって、
    前記接続端子が、リン青銅で形成されていることを特徴とするサーモスタット。
  2. 請求項1記載のサーモスタットにおいて、
    前記接続端子は、平板状であると共に、該接続端子に接続される接続部材を固定する穴が形成された構造であるサーモスタット。
  3. 請求項1記載のサーモスタットにおいて、
    前記接続端子は、該接続端子に接続される接続部材が、該接続端子に嵌め込まれる構造であるーモスタット。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のサーモスタットを備えている定着装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011197096A (ja) * 2010-03-17 2011-10-06 Brother Industries Ltd 定着装置
JP2014157702A (ja) * 2013-02-15 2014-08-28 Otsuka Techno Kk ブレーカ装置

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