JP2009275868A - 回転速度検出装置付き車輪用軸受装置 - Google Patents

回転速度検出装置付き車輪用軸受装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ハーネスの内部配線への悪影響を防止し、ハーネスの固定作業を簡便化して組立の作業性を向上させると共に、長期間に亘って所望の検出精度を確保して信頼性を向上させた回転速度検出装置付き車輪用軸受装置を提供する。
【解決手段】カバー17が、外方部材5に圧入される嵌合部17aと、外方部材5の端面5cに密着される鍔部17bと、径方向内方に延びる底部17cと、軸方向に延びる内径部17dとを備え、底部17cの径方向外方の周方向一箇所に固定部22が形成され、ここに切欠き部22aが形成されて保持部20が結合されると共に、カバー17と内輪2間に接触シール24が装着され、この接触シール24が、内径部17dに圧入される芯金25と、これに接合される一対のラジアルリップ26a、26bを有するシール部材26とからなり、内輪2の小径部27に所定のシメシロを介して摺接されていている。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車等の車輪を回転自在に支承すると共に、この車輪の回転速度を検出する回転速度検出装置が内蔵された回転速度検出装置付き車輪用軸受装置に関するものである。
自動車の車輪を懸架装置に対して回転自在に支承すると共に、アンチロックブレーキシステム(ABS)を制御し、車輪の回転速度を検出する回転速度検出装置が内蔵された回転速度検出装置付き車輪用軸受装置が一般的に知られている。従来、このような車輪用軸受装置は、転動体を介して転接する内方部材および外方部材の間にシール装置が設けられ、円周方向に磁極を交互に並べてなる磁気エンコーダを前記シール装置に一体化させると共に、磁気エンコーダと、この磁気エンコーダに対面配置され、車輪の回転に伴う磁気エンコーダの磁極変化を検出する回転速度センサとで回転速度検出装置が構成されている。
前記回転速度センサは、懸架装置を構成するナックルに車輪用軸受装置が装着された後、当該ナックルに装着されているものが一般的である。しかし、この回転速度センサと磁気エンコーダとのエアギャップの調整作業の煩雑さを解消すると共に、よりコンパクト化を狙って、最近では回転速度センサをも軸受に内蔵した回転速度検出装置付き車輪用軸受装置が提案されている。
このような回転速度検出装置付き車輪用軸受装置の一例として図7に示すような構造が知られている。この回転速度検出装置は、内輪50に外嵌されたエンコーダ51と、このエンコーダ51に対向して外方部材52の端部に装着されたセンサホルダ53と、このセンサホルダ53に装着され、エンコーダ51に軸方向のエアギャップを介して対峙する回転速度センサ54とを備えている。エンコーダ51はシール56を構成するスリンガ57の側面に接合されている。
シール56は、断面略L字状に形成されたスリンガ57と、このスリンガ57に対向して外方部材52装着され、断面略L字状に形成された環状のシール板58とからなる。スリンガ57は、内輪50に外嵌された円筒部57aと、この円筒部57aから径方向外方に延びる立板部57bとからなる。一方、シール板58は、外方部材52の端部に内嵌される芯金59と、この芯金59に加硫接着されたシール部材60とからなる。このシール部材60はゴム等のエラストマからなり、スリンガ57の立板部57bに摺接するサイドリップ60aと、円筒部57aに摺接するグリースリップ60bおよび中間リップ60cとからなる。
センサホルダ53は、外方部材52に外嵌された鋼板製のカバー55と、このカバー55に結合された合成樹脂製の保持部61とからなり、この保持部61に回転速度センサ54が包埋されている。カバー55は、外方部材52の外嵌された円筒状の嵌合部55aと、この嵌合部55aから径方向内方に延びる鍔部55bと、この鍔部55bから軸方向に延びる底部55cとからなり、この底部55cに保持部61が結合されている。
回転速度センサ54の出力はハーネス62によって取り出され、図示しないABSの制御器に送られる。ハーネス62は、保持部61に設けられた取出し口63を介して結線されると共に、取出し口63は、外側継手部材64の外周面の傾斜角βよりも大きく設定された傾斜角αに形成されている。
これにより、ハーネス62が垂れ下がって外側継手部材64と干渉するのを防止することができるので、ハーネス62の垂れ下がりを止めるためのクリップが最小限で済むと共に、ハーネス62自体も過度に曲げる必要がなくなり、内部配線への悪影響を防止して信頼性を一段と向上させることができる。したがって、簡単な構成でハーネス62の固定作業を簡便化でき、組立の作業性を向上させてコスト低減を図ることができる(例えば、特許文献1参照。)。
また、図8に示すような構造も提案されている。この回転速度検出装置は、外方部材67の端部に装着されたセンサホルダ68と、このセンサホルダ68に対向して内輪69に外嵌されたエンコーダ70とを備えている。センサホルダ68は、外方部材67に外嵌される円筒状の嵌合部71a、およびこの嵌合部71aの内端縁から内方に向け直角に折れ曲がった鍔部71cからなる鋼板製のカバー71と、この鍔部71cから突出した状態で設けられた鍔部71bの内側に収納された合成樹脂製の保持部72とからなり、この保持部72に回転速度センサ(図示せず)が包埋されている。また、エンコーダ70はシール73に接合されている。
保持部72を収納する鍔部71bは、図9に示すように、カバー71の径方向外側の幅が広く、内側の幅が狭い扇形に形成され、鍔部71bの円周方向端面を仕切る端壁74およびカバー71の鍔部71cの一部には、互いに連続する透孔75が設けられている。そして、ハーネス76がこの透孔75の内側を通過する状態で端壁74から突出している。なお、回転速度センサを保持部72に設置して鍔部71b内に合成樹脂を充填固化した状態で、この透孔75は塞がれる。
ここで、ハーネス76は、カバー71の円周方向に取り出されている。これにより、このハーネス76が、図示しない等速自在継手と干渉することがなく、内部配線作業が簡便化できると共に、信頼性が向上する(例えば、特許文献2参照。)。
特開2006−145418号公報 特許第3231185号公報
然しながら、この従来の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置のうち前者では、取出し口63を傾斜させて外側継手部材64との干渉を避けているが、ナックル66への組立時には、ハーネス62を一旦ナックル66の内径を通さなければならないため、取出し口63がこのナックル66に干渉しないようにしなければならない。これでは組立作業が煩雑となり工数が嵩むという問題が内在すると共に、カバー55と外側継手部材64との間の隙間から泥水や小石等の異物が検出部に侵入する恐れがあった。
一方、後者の回転速度検出装置では、ハーネス76がカバー71の円周方向に取り出されているので、組立時に等速自在継手と干渉するのを避けることができるが、円周方向に取り出されたハーネス76は、一般的にナックル(図示せず)の上方側へ取り出して、車体側のハーネスとコネクタで結線される。したがって、こうした従来の構造では、組立時に取り出したハーネス76を折り曲げて結線する必要があり、煩雑な作業となるだけでなく、過度の曲げによるハーネス76の内部配線への悪影響が問題となると共に、カバー71と内輪69との隙間から泥水や小石等の異物が検出部に侵入する恐れがあった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ハーネスの内部配線への悪影響を防止し、ハーネスの固定作業を簡便化して組立の作業性を向上させると共に、長期間に亘って所望の検出精度を確保して信頼性を向上させた回転速度検出装置付き車輪用軸受装置を提供することを目的としている。
係る目的を達成すべく、本発明のうち請求項1記載の発明は、外周に懸架装置に取り付けられるための車体取付フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に嵌合された内輪からなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、この内方部材および前記外方部材の両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、前記外方部材と内方部材との間に形成される環状空間の開口部に装着されたシールと、前記外方部材のインナー側の端部外周に圧入された円環状のカバーと、このカバーに結合され、回転速度センサが包埋された合成樹脂製の保持部を有するセンサホルダとを備え、前記シールのうちインナー側のシールが、前記外方部材のインナー側の端部に内嵌され、鋼板からプレス加工により断面略L字状に形成された芯金、およびこの芯金に一体に接合されたシール部材からなる環状のシール板と、このシール板に対向して前記内輪の外径に圧入され、鋼板からプレス加工により断面略L字状に形成されたスリンガとからなると共に、このスリンガのインナー側の側面に、周方向に関する特性が交互にかつ等間隔に変化するエンコーダが接合され、このエンコーダが前記回転速度センサに所定の軸方向すきまを介して対峙された回転速度検出装置付き車輪用軸受装置において、前記カバーが、前記外方部材のインナー側の端部に圧入される円筒状の嵌合部と、この嵌合部から径方向内方に延び、前記外方部材の端面に密着される鍔部と、この鍔部から径方向内方に延びる底部と、この底部から軸方向に延びる円筒状の内径部とを備え、前記底部の径方向外方の周方向一箇所に固定部が形成され、この固定部に切欠き部が形成されて前記保持部が一体に結合されると共に、前記カバーの内径部と前記内輪との間に接触シールが装着されている。
このように、外方部材のインナー側の端部外周に圧入された円環状のカバーと、このカバーに結合され、回転速度センサが包埋された合成樹脂製の保持部を有するセンサホルダとを備え、インナー側のシールが、外方部材のインナー側の端部に内嵌され、鋼板からプレス加工により断面略L字状に形成された芯金、およびこの芯金に一体に接合されたシール部材からなる環状のシール板と、このシール板に対向して内輪の外径に圧入され、鋼板からプレス加工により断面略L字状に形成されたスリンガとからなると共に、このスリンガのインナー側の側面に、周方向に関する特性が交互にかつ等間隔に変化するエンコーダが接合され、このエンコーダが回転速度センサに所定の軸方向すきまを介して対峙された回転速度検出装置付き車輪用軸受装置において、カバーが、外方部材のインナー側の端部に圧入される円筒状の嵌合部と、この嵌合部から径方向内方に延び、外方部材の端面に密着される鍔部と、この鍔部から径方向内方に延びる底部と、この底部から軸方向に延びる円筒状の内径部とを備え、底部の径方向外方の周方向一箇所に固定部が形成され、この固定部に切欠き部が形成されて保持部が一体に結合されると共に、カバーの内径部と内輪との間に接触シールが装着されているので、検出部に泥水や小石等の異物が侵入するのを防止し、長期間に亘って所望の検出精度を確保して信頼性を向上させることができる。
好ましくは、請求項2に記載の発明のように、前記内輪の外径に小径部が形成され、この小径部と前記カバーの内径部との間に前記接触シールが装着されていれば、シールの装着スペースを確保することができ、シールの設計自由度を高めて密封性を向上させることができる。
また、請求項3に記載の発明のように、前記接触シールが、前記カバーの内径部に圧入される芯金と、この芯金に一体に接合されるラジアルリップを一体に有するシール部材からなり、前記ラジアルリップが前記内輪の外径に所定のシメシロを介して摺接されていても良い。
また、請求項4に記載の発明のように、前記接触シールが、前記内輪の外径に圧入される芯金と、この芯金に一体に接合されるラジアルリップを一体に有するシール部材からなり、前記ラジアルリップが前記カバーの内径部に所定のシメシロを介して摺接されていても良い。
また、請求項5に記載の発明のように、前記カバーの底部の路面から最も近い側の周方向一箇所にドレーン孔が穿設されていれば、車両走行中に底部内に泥水や小石等の異物が入り込んだとしても容易に排出され、長時間に亘って滞留することはない。したがって、異物が車両停止時に固着して周辺部品に悪影響を及ぼすのを防止することができる。
また、請求項6に記載の発明のように、前記カバーがステンレス鋼鈑から形成されていれば、長期間に亘って発錆を防止して信頼性を向上させることができる。
また、請求項7に記載の発明のように、前記保持部が非磁性のポリフェニレンサルファイドで形成されていれば、回転速度センサの感知性能に悪影響を及ぼさず、また、耐食性に優れ、長期間に亘って強度・耐久性を向上させることができる。
また、請求項8に記載の発明のように、前記接触シールの芯金がステンレス鋼鈑から形成されていれば、長期間に亘って発錆を抑え、信頼性を向上させることができる。
また、請求項9に記載の発明のように、前記保持部からハーネスが径方向外方に垂直方向に延びていれば、ハーネスがナックルの外径側へ取り出し易くなって組立の作業性が向上すると共に、組立時に取り出したハーネスを折り曲げて結線する必要がなくなり、過度の曲げによるハーネスの内部配線への悪影響を防止することができ、信頼性を向上させることができる。
本発明に係る回転速度検出装置付き車輪用軸受装置は、外周に懸架装置に取り付けられるための車体取付フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に嵌合された内輪からなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、この内方部材および前記外方部材の両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、前記外方部材と内方部材との間に形成される環状空間の開口部に装着されたシールと、前記外方部材のインナー側の端部外周に圧入された円環状のカバーと、このカバーに結合され、回転速度センサが包埋された合成樹脂製の保持部を有するセンサホルダとを備え、前記シールのうちインナー側のシールが、前記外方部材のインナー側の端部に内嵌され、鋼板からプレス加工により断面略L字状に形成された芯金、およびこの芯金に一体に接合されたシール部材からなる環状のシール板と、このシール板に対向して前記内輪の外径に圧入され、鋼板からプレス加工により断面略L字状に形成されたスリンガとからなると共に、このスリンガのインナー側の側面に、周方向に関する特性が交互にかつ等間隔に変化するエンコーダが接合され、このエンコーダが前記回転速度センサに所定の軸方向すきまを介して対峙された回転速度検出装置付き車輪用軸受装置において、前記カバーが、前記外方部材のインナー側の端部に圧入される円筒状の嵌合部と、この嵌合部から径方向内方に延び、前記外方部材の端面に密着される鍔部と、この鍔部から径方向内方に延びる底部と、この底部から軸方向に延びる円筒状の内径部とを備え、前記底部の径方向外方の周方向一箇所に固定部が形成され、この固定部に切欠き部が形成されて前記保持部が一体に結合されると共に、前記カバーの内径部と前記内輪との間に接触シールが装着されているので、検出部に泥水や小石等の異物が侵入するのを防止し、長期間に亘って所望の検出精度を確保して信頼性を向上させることができる。
外周にナックルに取り付けられるための車体取付フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に前記複列の外側転走面の一方に対向する内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる円筒状の小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入され、外周に前記複列の外側転走面の他方に対向する内側転走面が形成された内輪からなる内方部材と、この内方部材および前記外方部材の両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、前記外方部材と内方部材との間に形成される環状空間の開口部に装着されたシールと、前記外方部材のインナー側の端部外周に圧入された円環状のカバーと、このカバーに結合され、回転速度センサが包埋された合成樹脂製の保持部を有するセンサホルダとを備え、前記シールのうちインナー側のシールが、前記外方部材のインナー側の端部に内嵌され、鋼板からプレス加工により断面略L字状に形成された芯金、およびこの芯金に一体に接合されたシール部材からなる環状のシール板と、このシール板に対向して前記内輪の外径に圧入され、鋼板からプレス加工により断面略L字状に形成されたスリンガとからなると共に、このスリンガのインナー側の側面に、エラストマに磁性体粉が混入されて周方向に交互に磁極N、Sが着磁された磁気エンコーダが接合され、この磁気エンコーダが前記回転速度センサに所定の軸方向すきまを介して対峙された回転速度検出装置付き車輪用軸受装置において、前記カバーが、前記外方部材のインナー側の端部に圧入される円筒状の嵌合部と、この嵌合部から径方向内方に延び、前記外方部材の端面に密着される鍔部と、この鍔部から径方向内方に延びる底部と、この底部から軸方向に延びる円筒状の内径部とを備え、前記底部の径方向外方の周方向一箇所に固定部が形成され、この固定部に切欠き部が形成されて前記保持部が一体に結合されると共に、前記カバーの内径部と前記内輪との間に接触シールが装着され、この接触シールが、前記カバーの内径部に圧入される芯金と、この芯金に一体に接合される一対のラジアルリップを一体に有するシール部材とからなり、前記ラジアルリップが前記内輪の小径部に所定のシメシロを介して摺接されていている。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る回転速度検出装置付き車輪用軸受装置の第1の実施形態を示す縦断面図、図2は、図1の検出部を示す要部拡大図、図3は、本発明に係るカバーを示す正面図、図4は、図1の軸受部の側面図、図5は、図4のカバーの変形例を示す正面図である。なお、以下の説明では、車両に組み付けた状態で車両の外側寄りとなる側をアウター側(図1の左側)、中央寄り側をインナー側(図1の右側)という。
この回転速度検出装置付き車輪用軸受装置は駆動輪用の第3世代と称され、ハブ輪1と内輪2からなる内方部材3と、この内方部材3に複列の転動体(ボール)4、4を介して外挿された外方部材5とを備え、図示しない等速自在継手が連結されている。
ハブ輪1は、アウター側の端部に車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ6を一体に有し、この車輪取付フランジ6の円周等配位置にハブボルト6aが植設されている。また、外周にはアウター側(一方)の内側転走面1aと、この内側転走面1aから軸方向に延びる円筒状の小径段部1bが形成され、内周にはトルク伝達用のセレーション(またはスプライン)1cが形成されている。ハブ輪1の小径段部1bには外周に内輪2が所定のシメシロを介して圧入固定され、この内輪2の外周にはインナー側(他方)の内側転走面2aが形成されている。
ハブ輪1はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼からなり、内側転走面1aをはじめ、後述するシール8のシールランド部となる車輪取付フランジ6のインナー側の基部6bから小径段部1bに亙って高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理が施されている。これにより、基部6bの耐摩耗性が向上するだけでなく、内輪2の嵌合面となる小径段部1bのフレッティングが抑制されると共に、車輪取付フランジ6に負荷される回転曲げ荷重に対して充分な機械的強度を有し、ハブ輪1の耐久性が向上する。なお、内輪2および転動体4は、SUJ2等の高炭素クロム軸受鋼からなり、ズブ焼入れによって芯部まで58〜64HRCの範囲に硬化処理が施されている。
外方部材5はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼からなり、外周にナックル(図示せず)に取り付けるための車体取付フランジ5bを一体に有し、内周に前記内方部材3の複列の内側転走面1a、2aに対向する複列の外側転走面5a、5aが一体に形成されている。これら複列の外側転走面5a、5aは高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理が施されている。この外方部材5の複列の外側転走面5a、5aと、これらに対向する内方部材3の複列の内側転走面1a、2a間には複列の転動体4、4がそれぞれ収容され、保持器7、7によって転動自在に保持されている。また、外方部材5と内方部材3との間に形成される環状空間の開口部にはシール8、9が装着され、軸受内部に封入された潤滑グリースの漏洩と、外部から軸受内部に雨水やダスト等が侵入するのを防止している。
なお、ここでは、転動体4をボールとした複列アンギュラ玉軸受で構成された車輪用軸受装置を例示したが、これに限らず転動体4に円すいころを使用した複列円すいころ軸受であっても良い。また、ハブ輪1の外周に直接内側転走面1aが形成された第3世代構造を例示したが、これに限らず、ハブ輪の小径段部に一対の内輪が圧入固定された第2世代構造であっても良い。
アウター側のシール8は、芯金10と、この芯金10に加硫接着により一体に接合されたシール部材11とからなる一体型のシールで構成されている。芯金10は、冷間圧延鋼鈑(JIS規格のSPCC系等)をプレス加工にて形成されている。シール部材11は、ニトリルゴム等の合成ゴムからなり、加硫接着によって芯金10に一体に接合されている。このシール部材11は、径方向外方に傾斜して形成されたサイドリップ11aと、二股状に形成されたダストリップ11bとグリースリップ11cとを有している。車輪取付フランジ6の基部6bは断面が円弧状の曲面に形成され、この基部6bにサイドリップ11aが所定の軸方向シメシロをもって摺接すると共に、ダストリップ11bとグリースリップ11cが所定の径方向シメシロをもって摺接している。
インナー側のシール9は、図2に拡大して示すように、互いに対向配置され、外方部材5と内輪2に装着された環状のシール板12とスリンガ13とからなる、所謂パックシールで構成されている。シール板12は、外方部材5のインナー側の端部に内嵌される芯金14と、この芯金14に加硫接着により一体に接合されたシール部材15とからなる。芯金14は、オーステナイト系ステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS304系等)やフェライト系ステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS430系等)、あるいは冷間圧延鋼鈑(JIS規格のSPCC系等)からプレス加工にて断面略L字状に形成されている。一方、シール部材15はニトリルゴム等の合成ゴムからなり、サイドリップ15aと、グリースリップ15bおよび中間リップ15cからなる。
また、スリンガ13は、内輪2に圧入される円筒部13aと、この円筒部13aから径方向外方に延びる立板部13bとからなり、強磁性体の鋼鈑、例えば、フェライト系のステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS430系等)やオーステナイト系ステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS304系等)、あるいは防錆処理された冷間圧延鋼鈑(JIS規格のSPCC系等)からプレス加工によって断面略L字状に形成されている。そして、シール部材15のサイドリップ15aが立板部13bに摺接されると共に、グリースリップ15bおよび中間リップ15cが円筒部13aに摺接されている。なお、スリンガ13における立板部13bの外縁は、シール板12と僅かな径方向すきまを介して対峙してラビリンスシールが構成されている。
また、スリンガ13における立板部13bのインナー側の側面には、合成ゴム等のエラストマにフェライト等の磁性体粉が混入された磁気エンコーダ16が加硫接着等によって一体に接合されている。この磁気エンコーダ16は、周方向に交互に、かつ等間隔に磁極N、Sが着磁され、車輪の回転速度検出用のロータリエンコーダを構成している。
本実施形態では、外方部材5のインナー側の端部にカバー17が外嵌され、このカバー17にセンサホルダ18が固定されている。センサホルダ18は回転速度センサ19が包埋された保持部20と、この保持部20から径方向外方に延びる取り出し口20aとからなる。カバー17は、外方部材5のインナー側の端部外周に圧入される円筒状の嵌合部17aと、この嵌合部17aから径方向内方に延び、外方部材5の端面5cに密着する鍔部17bと、この鍔部17bから径方向内方に延びる底部17cと、この底部17cから軸方向に延びる円筒状の内径部17dとからなり、全体として円環状に形成されている。
このように、鍔部17bを外方部材5の端面5cに密着させた状態で、嵌合部17aが外方部材5のインナー側の端部に外嵌されているので、外方部材5に対してセンサホルダ18を容易に、かつ正確に位置決め固定することができ、車輪の回転速度を精度良く検出することができる。このカバー17は、耐食性を有する非磁性体の鋼鈑、例えば、オーステナイト系ステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS304系等)等のステンレス鋼板をプレス加工にて形成されている。これにより、回転速度センサ19の感知性能に悪影響を及ぼさず、また、カバー17の発錆を抑えて長期間に亘って信頼性を維持させた回転速度検出装置付き車輪用軸受装置を提供することができる。
保持部20は、ポリフェニレンサルファイド(PPS)等の非磁性の特殊エーテル系合成樹脂材から射出成形によって形成され、さらにGF(ガラスファイバー)等の強化材が添加されている。そして、この保持部20に包埋された回転速度センサ19が磁気エンコーダ16に所定の軸方向すきま(エアギャップ)を介して対峙されている。これにより、回転速度センサ19の感知性能に悪影響を及ぼさず、また、耐食性に優れ、長期間に亘って強度・耐久性を向上させることができる。
回転速度センサ19は、ホール素子、磁気抵抗素子(MR素子)等、磁束の流れ方向に応じて特性を変化させる磁気検出素子、およびこの磁気検出素子の出力波形を整える波形成形回路が組み込まれたIC素子とからなる。これにより、低コストで信頼性の高い回転速度検出ができる。なお、保持部20は前述した材質以外にPA(ポリアミド)66、PPA(ポリフタルアミド)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)等の射出成形可能な合成樹脂を例示することができる。
ここで、図3に示すように、カバー17における底部17cの径方向外方(路面から遠い側)の周方向一箇所に固定部22が形成されている。そして、この固定部22に矩形状の切欠き部(取付孔)22aと、この切欠き部22aの両側に固定孔22bが形成され、保持部20が一体に結合される。ここで、カバーが磁性体の鋼鈑、例えばフェライト系ステンレス鋼(JIS規格SUS430系等)を用いても、このように矩形状の切欠き部22aを設け、この切欠き部22aの中央付近に回転速度センサ19を配置していれば磁気の流れに影響が無く回転速度検出は可能である。なお、固定部22は、底部17cからインナー側に僅かに突出して形成されていても良い。これにより、カバー17と保持部20との接合部から泥水や小石等の異物が侵入するのを抑制することができる。
また、カバー17の底部17cにおける路面から最も近い側の周方向の一箇所にまゆ型形状のドレーン孔23が穿設されている。このドレーン孔23により、車両走行中に底部17c内に泥水や小石等の異物が入り込んだとしても容易に排出され、長時間に亘って滞留することはない。したがって、異物が車両停止時に固着して周辺部品に悪影響を及ぼすのを防止することができる。なお、ドレーン孔23は、カバー17の底部17cに限らず、底部17cと鍔部17bとの間に穿設されていても良く、また、その形状もまゆ型に限らず円径や矩形であっても良い。
また、図3に示すように、保持部20からハーネス21が径方向外方に垂直方向に延びている。これにより、ハーネス21がナックルの外径側へ取り出し易くなって組立の作業性が向上すると共に、組立時に取り出したハーネス21を折り曲げて結線する必要がなくなり、過度の曲げによるハーネス21の内部配線への悪影響を防止することができ、信頼性を向上させることができる。
ここで、カバー17の内径部17dにさらにシール24が装着されている。このシール24は、内径部17dに圧入される芯金25と、この芯金25に加硫接着によって一体に接合されるシール部材26とからなる。芯金25は、オーステナイト系ステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS304系等)やフェライト系ステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS430系等)、あるいは冷間圧延鋼鈑(JIS規格のSPCC系等)からプレス加工にて断面略L字状に形成されている。このように、芯金25が防錆能を有する鋼板で形成されているので、長期間に亘って発錆を抑え、信頼性を向上させることができる。
一方、シール部材26はニトリルゴム等の合成ゴムからなり、二股状に形成され、内輪2の外径に所定のシメシロを介して摺接する一対のラジアルリップ26a、26bを一体に有している。これにより、検出部に泥水や小石等の異物が侵入するのを防止し、長期間に亘って所望の検出精度を確保して信頼性を向上させることができる。ここでは、内輪2の端部外径に小径部27が形成され、この小径部27に一対のラジアルリップ26a、26bが摺接されているので、シール24の装着スペースを確保することができ、シール24の設計自由度を高めて密封性を向上させることができる。
なお、ここでは回転速度検出装置として、磁気エンコーダ16と、ホール素子等の磁気検出素子からなる回転速度センサ19とからなるアクティブタイプの回転速度検出装置を例示したが、本発明に係る回転速度検出装置はこれに限らず、例えば、歯車と、磁石と巻回された環状のコイル等からなるパッシブタイプであっても良い。
図5および図6は、本発明に係る回転速度検出装置付き車輪用軸受装置の第2の実施形態を示す縦断面図である。なお、この実施形態は、前述した実施形態とカバーと内輪間に装着されたシールの構成が異なるだけで、その他同一部品同一部位あるいは同様の機能を有する部品や部位には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
この回転速度検出装置付き車輪用軸受装置は駆動輪用の第3世代と称され、ハブ輪1と内輪2からなる内方部材3と、この内方部材3に複列の転動体4、4を介して外挿された外方部材5とを備えている。
ハブ輪1は、アウター側の端部に車輪取付フランジ6を一体に有し、外周にアウター側の内側転走面1aと、この内側転走面1aから軸方向に延びる円筒状の小径段部1bが形成されている。ハブ輪1の小径段部1bには外周に内輪2が所定のシメシロを介して圧入固定され、この内輪2の外周にはインナー側の内側転走面2aが形成されている。
外方部材5は、外周に車体取付フランジ5bを一体に有し、内周に複列の外側転走面5a、5aが一体に形成されている。複列の外側転走面5a、5aと、これらに対向する内方部材3の複列の内側転走面1a、2a間には複列の転動体4、4がそれぞれ収容されている。また、外方部材5と内方部材3との間に形成される環状空間の開口部にはシール8、9が装着され、軸受内部に封入された潤滑グリースの漏洩と、外部から軸受内部に雨水やダスト等が侵入するのを防止している。
ここで、本実施形態では、カバー17と内輪2との間にシール28が装着されている。このシール28は、内輪2の小径部27に圧入される芯金29と、この芯金29に加硫接着によって一体に接合されるシール部材30とからなる(図6)。芯金29は、オーステナイト系ステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS304系等)やフェライト系ステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS430系等)、あるいは冷間圧延鋼鈑(JIS規格のSPCC系等)からプレス加工にて断面略L字状に形成されている。
一方、シール部材30はニトリルゴム等の合成ゴムからなり、二股状に形成され、カバー17の内径部17dに所定のシメシロを介して摺接する一対のラジアルリップ30a、30bを一体に有している。これにより、検出部に泥水や小石等の異物が侵入するのを防止し、長期間に亘って所望の検出精度を確保して信頼性を向上させることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
本発明に係る回転速度検出装置付き車輪用軸受装置は、内輪回転構造においてあらゆるタイプの回転速度検出装置が内蔵される第2または第3世代構造の車輪用軸受装置に適用することができる。
本発明に係る回転速度検出装置付き車輪用軸受装置の第1の実施形態を示す縦断面図である。 図1の検出部を示す要部拡大図である。 本発明に係るカバー単体を示す正面図である。 図1の軸受部の側面図である。 本発明に係る回転速度検出装置付き車輪用軸受装置の第2の実施形態を示す縦断面図である。 図5の検出部を示す要部拡大図である。 従来の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置を示す要部拡大図である。 他の従来の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置を示す要部拡大図である。 図8のセンサホルダを示す斜視図である。
符号の説明
1・・・・・・・・・・・・・・・ハブ輪
1a、2a・・・・・・・・・・・内側転走面
1b・・・・・・・・・・・・・・小径段部
1c・・・・・・・・・・・・・・セレーション
2・・・・・・・・・・・・・・・内輪
3・・・・・・・・・・・・・・・内方部材
4・・・・・・・・・・・・・・・転動体
5・・・・・・・・・・・・・・・外方部材
5a・・・・・・・・・・・・・・外側転走面
5b・・・・・・・・・・・・・・車体取付フランジ
5c・・・・・・・・・・・・・・外方部材の端面
6・・・・・・・・・・・・・・・車輪取付フランジ
6a・・・・・・・・・・・・・・ハブボルト
6b・・・・・・・・・・・・・・基部
7・・・・・・・・・・・・・・・保持器
8・・・・・・・・・・・・・・・アウター側のシール
9・・・・・・・・・・・・・・・インナー側のシール
10、14、25、29・・・・・芯金
11、15、26、30・・・・・シール部材
11a、15a・・・・・・・・・・サイドリップ
11b・・・・・・・・・・・・・ダストリップ
11c、15b・・・・・・・・・グリースリップ
12・・・・・・・・・・・・・・シール板
13・・・・・・・・・・・・・・スリンガ
13a・・・・・・・・・・・・・円筒部
13b・・・・・・・・・・・・・立板部
15c・・・・・・・・・・・・・中間リップ
16・・・・・・・・・・・・・・磁気エンコーダ
17・・・・・・・・・・・・・・カバー
17a・・・・・・・・・・・・・嵌合部
17b・・・・・・・・・・・・・鍔部
17c・・・・・・・・・・・・・底部
17d・・・・・・・・・・・・・内径部
18・・・・・・・・・・・・・・センサホルダ
19・・・・・・・・・・・・・・回転速度センサ
20・・・・・・・・・・・・・・保持部
20a・・・・・・・・・・・・・取り出し口
21・・・・・・・・・・・・・・ハーネス
22・・・・・・・・・・・・・・固定部
22a・・・・・・・・・・・・・切欠き部
22b・・・・・・・・・・・・・固定孔
23・・・・・・・・・・・・・・ドレーン孔
24、28・・・・・・・・・・・シール
26a、26b、30a、30b・ラジアルリップ
50、69・・・・・・・・・・・内輪
51、70・・・・・・・・・・・エンコーダ
52、67・・・・・・・・・・・外方部材
52a・・・・・・・・・・・・・外方部材の端面
53、68・・・・・・・・・・・センサホルダ
54・・・・・・・・・・・・・・回転速度センサ
55、71・・・・・・・・・・・カバー
55a、71a・・・・・・・・・嵌合部
55b、71b、71c・・・・・鍔部
55c・・・・・・・・・・・・・底部
56、73・・・・・・・・・・・シール
57・・・・・・・・・・・・・・スリンガ
57a・・・・・・・・・・・・・円筒部
57b・・・・・・・・・・・・・立板部
58・・・・・・・・・・・・・・シール板
59・・・・・・・・・・・・・・芯金
60・・・・・・・・・・・・・・シール部材
60a・・・・・・・・・・・・・サイドリップ
60b・・・・・・・・・・・・・グリースリップ
60c・・・・・・・・・・・・・中間リップ
61、72・・・・・・・・・・・保持部
62、76・・・・・・・・・・・ハーネス
63・・・・・・・・・・・・・・取出し口
64・・・・・・・・・・・・・・外側継手部材
65・・・・・・・・・・・・・・肩部
66・・・・・・・・・・・・・・ナックル
74・・・・・・・・・・・・・・端壁
75・・・・・・・・・・・・・・透孔
A、C・・・・・・・・・・・・・磁気エンコーダと回転速度センサとの軸方向すきま
B・・・・・・・・・・・・・・・モールド厚さ
D・・・・・・・・・・・・・・・凹み部の深さ
L1、L2・・・・・・・・・・・磁気エンコーダとIC素子との軸方向寸法
α、β・・・・・・・・・・・・・傾斜角

Claims (9)

  1. 外周に懸架装置に取り付けられるための車体取付フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、
    一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に嵌合された内輪からなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、
    この内方部材および前記外方部材の両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、
    前記外方部材と内方部材との間に形成される環状空間の開口部に装着されたシールと、
    前記外方部材のインナー側の端部外周に圧入された円環状のカバーと、
    このカバーに結合され、回転速度センサが包埋された合成樹脂製の保持部を有するセンサホルダとを備え、
    前記シールのうちインナー側のシールが、前記外方部材のインナー側の端部に内嵌され、鋼板からプレス加工により断面略L字状に形成された芯金、およびこの芯金に一体に接合されたシール部材からなる環状のシール板と、
    このシール板に対向して前記内輪の外径に圧入され、鋼板からプレス加工により断面略L字状に形成されたスリンガとからなると共に、
    このスリンガのインナー側の側面に、周方向に関する特性が交互にかつ等間隔に変化するエンコーダが接合され、このエンコーダが前記回転速度センサに所定の軸方向すきまを介して対峙された回転速度検出装置付き車輪用軸受装置において、
    前記カバーが、前記外方部材のインナー側の端部に圧入される円筒状の嵌合部と、この嵌合部から径方向内方に延び、前記外方部材の端面に密着される鍔部と、この鍔部から径方向内方に延びる底部と、この底部から軸方向に延びる円筒状の内径部とを備え、前記底部の径方向外方の周方向一箇所に固定部が形成され、この固定部に切欠き部が形成されて前記保持部が一体に結合されると共に、前記カバーの内径部と前記内輪との間に接触シールが装着されていることを特徴とする回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  2. 前記内輪の外径に小径部が形成され、この小径部と前記カバーの内径部との間に前記接触シールが装着されている請求項1に記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  3. 前記接触シールが、前記カバーの内径部に圧入される芯金と、この芯金に一体に接合されるラジアルリップを一体に有するシール部材からなり、前記ラジアルリップが前記内輪の外径に所定のシメシロを介して摺接されている請求項1または2に記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  4. 前記接触シールが、前記内輪の外径に圧入される芯金と、この芯金に一体に接合されるラジアルリップを一体に有するシール部材からなり、前記ラジアルリップが前記カバーの内径部に所定のシメシロを介して摺接されている請求項1または2に記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  5. 前記カバーの底部の路面から最も近い側の周方向一箇所にドレーン孔が穿設されている請求項1乃至4いずれかに記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  6. 前記カバーがステンレス鋼鈑から形成されている請求項1乃至5いずれかに記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  7. 前記保持部が非磁性のポリフェニレンサルファイドで形成されている請求項1乃至6いずれかに記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  8. 前記接触シールの芯金がステンレス鋼鈑から形成されている請求項1乃至7いずれかに記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
  9. 前記保持部からハーネスが径方向外方に垂直方向に延びている請求項1乃至8いずれかに記載の回転速度検出装置付き車輪用軸受装置。
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