JP2009275720A - フリクションダンパ - Google Patents

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泰之 水谷
Yosuke Hayashi
陽介 林
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Abstract

【課題】芯金と歯車軸又は歯車との金属接触を回避して、フリクションダンパの変速機への組付時の圧入設備を不要なものとし、組付工程を容易なものにするとともに、組付時の異物の発生を防止し、転動面の面荒れを回避すること。
【解決手段】 歯車軸2と、前記歯車軸2と軸受3を介して相対回転可能に保持された歯車4との間にフリクションダンパ5が挿入される変速機において、前記フリクションダンパ5が、弾性体50によって構成され、芯金54が前記弾性体50の内部に介挿されたフリクションダンパ。
【選択図】図1

Description

本発明は、歯車軸と、前記歯車軸と軸受を介して相対回転可能に保持された歯車との間にフリクションダンパが挿入される変速機において、前記フリクションダンパが、弾性体によって構成され、芯金が前記弾性体の内部に介挿されているフリクションダンパに関する。
第1の従来の変速機においては、図8に示されるように、変速機において、歯車軸GSと、軸受NBを介して前記歯車軸GSに対して相対回転可能に保持された歯車Gとの間にフリクションダンパFDが挿入されるものであった。
該フリクションダンパFDは、前記歯車軸GSの外周面に当接した状態において、圧入嵌着される芯金Sと、該芯金Sの外周面に該芯金Sと一体的に成形され、前記歯車Gの内周面と摺接する弾性体Rによって構成されるものであった。
また第2の従来の変速機においては、図9に示されるようにフリクションダンパFDが、前記第1の従来のフリクションダンパと同様に、芯金Sと弾性体Rで構成されるものの、当該芯金Sが、前記第1の従来のフリクションダンパとは異なり、歯車軸GSの外周面ではなく、歯車Gの内周面に当接した状態において圧入嵌着され、弾性体Rが当該芯金Sの内周面に当該芯金Sと一体的に成形され、歯車軸GSの外周面と摺接するよう構成されるものであった。
上記第1及び第2の従来の変速機におけるフリクションダンパにおいては、当該フリクションダンパの変速機への組付けにあたり、前記芯金Sを歯車軸GS又は歯車Gへ圧入することにより固定し、芯金Sと一体成形された弾性体Rにより歯打音を防止するフリクショントルクを発生させるものであった。
上記第1及び第2の従来の変速機においては、上述したように、前記フリクションダンパFDの変速機への組付けに際し、圧入により組付けを行うものであるため、当該フリクションダンパFDを圧入するための圧入設備が別途必要になるという問題があった。
さらに、かかる圧入により当該フリクションダンパFDの内外表面に配設された前記芯金Sが、上記第1の従来のフリクションダンパにおいては歯車軸GSの外周面、上記第2の従来のフリクションダンパにおいては歯車Gの内周面とが金属接触することとなるので、当該金属接触部分、すなわち、ニードルベアリングに代表される軸受NBの転動面において、当該金属接触により金属粉、すなわち異物が発生し、転動面の面荒れが生じるという問題があった。
そこで本発明者らは、歯車軸と、前記歯車軸と軸受を介して相対回転可能に保持された歯車との間にフリクションダンパが挿入される変速機において、前記フリクションダンパが、弾性体によって構成され、芯金を前記弾性体の内部に介挿するという本発明の技術的思想に着眼して、さらに研究開発を重ねた結果、圧入設備を不要なものとし、組付を容易にするとともに、組付時の異物の発生を防止し、転動面の面荒れを回避するという目的を達成する本発明に到達した。
本発明(請求項1に記載の第1発明)のフリクションダンパは、
歯車軸と、前記歯車軸と軸受を介して相対回転可能に保持された歯車との間にフリクションダンパが挿入される変速機において、
前記フリクションダンパが、弾性体によって構成され、
芯金が前記弾性体の内部に介挿されている
ものである。
本発明(請求項2に記載の第2発明)のフリクションダンパは、
前記第1発明において
前記弾性体の内部に介挿された芯金を挟んで径方向両側に配設された前記弾性体が、歯車と当接する側と歯車軸と当接する側とで異なるフリクショントルクとなるよう設定されている
ものである。
本発明(請求項3に記載の第3発明)のフリクションダンパは、
前記第2発明において、
前記弾性体のうち歯車軸と当接する側の弾性体が、歯車と当接する側の弾性体よりフリクショントルクが大きくなるよう設定されている
ものである。
本発明(請求項4に記載の第4発明)のフリクションダンパは、
前記第2発明において、
前記弾性体のうち歯車と当接する側の弾性体が、歯車軸と当接する側の弾性体よりフリクショントルクが大きくなるよう設定されている
ものである。
本発明(請求項5に記載の第5発明)のフリクションダンパは、
前記第1発明において、
前記弾性体が、フリクションダンパ固定部としてのベース部と、フリクショントルク発生部としてのリップ部と、前記ベース部とリップ部とを連結する連結部とから成り、
前記芯金は、前記ベース部と前記連結部との間に介挿されている
ものである。
本発明(請求項6に記載の第6発明)のフリクションダンパは、
前記第5発明において、
前記ベース部は、半径方向の厚さおよび軸方向の長さが前記リップ部のそれらに比べて大きい
ものである。
本発明(請求項7に記載の第7発明)のフリクションダンパは、
前記第6発明において、
前記リップ部は、先端に行くに従い半径方向外方に突出しており、
前記ベース部は、軸方向に延在している
ものである。
本発明(請求項8に記載の第8発明)のフリクションダンパは、
前記第1発明において、
前記芯金が環状部材によって構成され、前記フリクションダンパの縦断面形状の径方向中央に配設されている
ものである。
上記構成より成る第1発明のフリクションダンパは、歯車軸と、前記歯車軸と軸受を介して相対回転可能に保持された歯車との間にフリクションダンパが挿入される変速機において、前記フリクションダンパが、弾性体によって構成され、前記芯金が前記弾性体の内部に介挿されているので、該芯金と前記歯車軸又は前記歯車との金属接触を回避して、フリクションダンパの変速機への組付時の圧入設備を不要なものとし、組付工程を容易なものにするとともに、組付時の異物の発生を防止し、転動面の面荒れを回避するという効果を奏する。
上記構成より成る第2発明のフリクションダンパは、前記第1発明において前記弾性体の内部に介挿された芯金を挟んで径方向両側に配設された前記弾性体が、歯車と当接する側と歯車軸と当接する側とで異なるフリクショントルクとなるよう設定されているので、前記フリクションダンパと前記歯車軸及び前記歯車との間における固定および摺動関係に応じてフリクショントルクを適宜設定できるという効果を奏する。
上記構成より成る第3発明のフリクションダンパは、前記第2発明において、前記弾性体のうち歯車軸と当接する側の弾性体が、歯車と当接する側の弾性体よりフリクショントルクが大きくなるよう設定されているので、フリクションダンパを歯車軸に固定し、フリクションダンパと歯車とは摺動するよう設定出来るという効果を奏する。
上記構成より成る第4発明のフリクションダンパは、前記第2発明において、前記弾性体のうち歯車と当接する側の弾性体が、歯車軸と当接する側の弾性体よりフリクショントルクが大きくなるよう設定されているので、フリクションダンパを歯車に固定し、フリクションダンパと歯車軸とは摺動するよう設定出来るという効果を奏する。
上記構成より成る第5発明のフリクションダンパは、前記第1発明において、前記弾性体が、フリクションダンパ固定部としてのベース部と、フリクショントルク発生部としてのリップ部と、前記ベース部とリップ部とを連結する連結部とから成り、前記芯金は、前記ベース部と前記連結部との間に介挿されているので、フリクションダンパと歯車軸及び歯車との間における固定および摺動関係に応じてフリクショントルクを適宜設定出来るとともに、芯金と歯車軸又は歯車との金属接触を回避して、フリクションダンパの変速機への組付時の圧入設備を不要なものとし、組付工程を容易なものにするとともに、組付時の異物の発生を防止し、転動面の面荒れを回避するという効果を奏する。
上記構成より成る第6発明のフリクションダンパは、前記第5発明において、前記ベース部は、半径方向の厚さおよび軸方向の長さが前記リップ部のそれらに比べて大きいので、当該ベース部において歯車軸又は歯車との間でフリクションダンパが固定され、前記リップ部が歯車軸又は歯車との間において摺動することに対するフリクショントルクが発生するという効果を奏する。
上記構成より成る第7発明のフリクションダンパは、前記第6発明において、前記リップ部は、先端に行くに従い半径方向外方に突出しており、前記ベース部は、軸方向に延在しているので、フリクションダンパの組付けが容易になるとともに、当該リップ部において前記歯車軸又は前記歯車との摺動により必要なフリクショントルクが発生するという効果を奏する。
上記構成より成る第8発明のフリクションダンパは、前記第1発明において、 前記芯金が環状部材によって構成され、前記フリクションダンパの縦断面形状の径方向中央に配設されているので、フリクションダンパの姿勢が安定するとともに、前記芯金と前記歯車軸又は前記歯車との金属接触を回避して、フリクションダンパの変速機への組付時の圧入設備を不要なものとし、組付工程を容易なものにするとともに、組付時の異物の発生を防止し、転動面の面荒れを回避するという効果を奏する。
以下本発明の最良の実施の形態について実施例に基づき、図面を用いて具体的に説明する。
本第1実施例のフリクションダンパは、図1に示されるように、歯車軸2と、前記歯車軸2に対して軸受3を介して相対回転可能に保持された歯車4との間にフリクションダンパ5が挿入される変速機1において、前記フリクションダンパ5が、弾性体50によって構成され、芯金54が前記弾性体50の内部のベース部側中央部に介挿されているものである。
符号1は、本発明のフリクションダンパ5を備えた手動変速機であり、図1は、その一部を示すものである。
符号2は、前記変速機1に備えられ、前記軸受3を介して前記歯車4を回転可能に支持する歯車軸を示すものである。符号3は、転動体としての、例えばニードルローラベアリングに代表される軸受を示すものであり、前記の通り、前記歯車軸2と前記歯車4の間に転動自在に介装されるものである。符号4は、図示しないエンジンのクランクシャフトに連動して回転する歯車を示すものである。
前記歯車4は、図1に示されるように内周面41および外周面42を備えた環状の部材40によって構成され、前記外周面42の一端に幅広の歯車部43が形成され、該歯車部43に対して軸方向において間隔を隔てて幅の狭いスプライン部44が形成されるとともに、該スプライン部44に対して軸方向に連続して小径のテーパー面によって構成される摩擦面45が形成されている。
前記歯車軸2には、図1に示されるように前記歯車4に対向してシンクロハブ6が配設され、該シンクロハブ6には軸方向移動可能なカップリングスリーブ7が配設されている。
前記シンクロハブ6上の前記カップリングスリーブ7と前記歯車4の前記スプライン部44との間には、内周面81が前記歯車4のテーパー面によって構成される前記摩擦面45に当接して相対回転可能であって軸方向に移動可能なシンクロナイザリング8が介挿されている。
前記歯車4の前記内周面41は、図1に示されるように内径の異なる前記軸受3が介挿される幅広小径部411と前記フリクションダンパ5が介挿される幅狭大径部412とから成る。
フリクションダンパ5は、当該フリクションダンパ5を備えた変速機1の要部拡大図である図2に示されるように、前記歯車軸2の外周面21と、前記歯車4の内周面41との間に挿入される環状の弾性体50によって構成されるもので、前記芯金54が前記リング状弾性体50の内部に介挿されているものである。
前記弾性体50は、図3(A)に示されるようにリング状部材によって構成され、図3(A)中のA−A線に沿う縦断面図を示す図3(B)および図3(B)中要部であるB部拡大断面図およびB部拡大斜視図である図4(A)および図4(B)に示されるように略コの字状の縦断面形状を有し、フリクションダンパ固定部としてのベース部51と、フリクショントルク発生部としてのリップ部52と、前記ベース部51とリップ部52とを連結する連結部53とから成るゴム状弾性体の一体成形品より成るもので、前記芯金54は、前記ベース部51と前記連結部53との間に介挿されているものである。
前記芯金54は、図3(B)、図4(A)及び(B)に示されるように略J字状または略L字状の縦断面形状を有する環状の金属部材により構成され、その長手部分である直線状部分541が前記弾性体50の前記ベース部51の図中上部すなわち前記弾性体50の縦断面略中央部に介挿されるものである。
さらに、前記芯金54の短手部分である屈曲部542は、前記芯金54の前記直線状部分541から折り曲げられ、前記弾性体50の前記連結部53内に介挿配置されるものである。
前記弾性体50の前記リップ部52は、図3および図4に示されるように前記連結部53の上端から延在形成されるものであり、自由状態においては前記連結部53の上端から遠ざかるにつれ半径方向外方に広がるように傾斜して形成されているものであり、前記リップ部52の先端は、図2に示されるように、前記歯車4の内周面41に圧縮当接するものである。
一方、前記弾性体50は、前記歯車軸2の外周面21に当接する前記ベース部51が、図3(B)、図4(A)及び(B)に示されるような自由状態においては、半径方向の厚さおよび軸方向の長さが前記リップ部52のそれらに比べて大きくなるように設定されているので、前記ベース部51の剛性が、前記リップ部52の剛性より大きくなるように設定されている。
また前記弾性体50は、図1および図2に示される前記歯車軸2の外周面21と、前記歯車4の内周面41との間に挿入された装着状態においては、前記ベース部51が、前記歯車軸2の前記外周面21に当接し、その設置面積が、前記リップ部52と前記歯車4の内周面41との設置面積より大きくなるように設定されているものである。
以下上記構成より成る本第1実施例のフリクションダンパの作用および効果について説明する。
上記構成より成る本第1実施例のフリクションダンパは、上述の変速機1において、図2に示されるように前記歯車軸2と前記歯車4の間に介挿されるものであり、その配設の際において、前記フリクションダンパ5の芯金54が、前記弾性体50の内部の略中央部に介挿されているため、当該芯金54と前記歯車軸2の前記外周面21との金属接触を回避出来るものである。
したがって前記芯金54と前記歯車軸2との金属接触が回避されるので、フリクションダンパ5の変速機1への組付時の圧入設備を不要なものとし、組付工程を容易なものにするとともに、組付時の異物の発生を防止し、転動面としての歯車軸2の外周面21の面荒れを回避するという効果を奏する。
また前記リップ部52が、前記歯車4の内周面41に圧縮当接することで、その接触面において、両者が摺動する際の摩擦によって所定のフリクショントルクが発生することにより、エンジンのクランク軸の不整振動による歯車における歯打音の発生を防止するという効果を奏する。
さらに、前記ベース部51が、上述したように前記歯車軸2の外周面21と当接しており、その設置面積が前記リップ部52と前記歯車4の内周面41との設置面積より大きくなるように設定されているため、作用する摩擦力の相違から、リップ部に比べてフリクショントルクが大きく設定されているので、グリップ力の大きな前記ベース部51は、前記歯車軸2の外周面21に固定されフリクションダンパ5の固定側を実現するという効果を奏する。
一方、グリップ力の小さな前記リップ部52は、上述したように前記歯車4の前記内周面41と摺動することとなり、前記芯金54を前記歯車軸2の前記外周面21に圧入嵌着することなく、前記フリクションダンパ5と前記歯車軸2及び前記歯車4との間における固定および摺動関係を適宜設定出来るという効果を奏する。
また、芯金54が環状の金属部材によって構成され、前記フリクションダンパ5の縦断面形状の径方向中央に配設されているので、前記フリクションダンパ5の姿勢が安定するとともに、前記芯金54と前記歯車軸2又は前記歯車4との金属接触を回避して、フリクションダンパ5の変速機1への組付時の圧入設備を不要なものとし、組付工程を容易なものにするという効果を奏する。
さらに前記芯金54と前記歯車軸2との金属接触を回避するので、組付時の異物の発生を防止し、転動面の面荒れを回避するという効果を奏する。
本第2実施例のフリクションダンパは、前記第1実施例のフリクションダンパにおいて前記弾性体50の前記ベース部51が、図5に示されるように前記歯車軸2の外周面21に当接するように挿入配置していたのに対して、図6に示されるように前記弾性体50の前記ベース部51が、前記歯車4の内周面41に当接するように挿入配置する点が相違点であり、以下相違点を中心に説明する。
上記構成より成る本第2実施例のフリクションダンパは、上述の変速機1において、図2に示されるように前記歯車軸2と前記歯車4の間に介挿されるものであり、その配設の際において、前記フリクションダンパ5の芯金54が、前記弾性体50の内部の略中央部に介挿されているため、当該芯金54と前記歯車4の内周面41との金属接触を回避出来るものである。
したがって前記芯金54と前記歯車4の内周面41との金属接触が回避されるので、フリクションダンパ5の変速機1への組付時の圧入設備を不要なものとし、組付工程を容易なものにするとともに、組付時の異物の発生を防止し、転動面としての前記歯車4の内周面41の面荒れを回避するという効果を奏する。
また前記リップ部52が、前記歯車軸2の外周面21に圧縮当接することで、その接触面において、両者が摺動する際に所定のフリクショントルクを発生することにより、エンジンのクランク軸の不整振動による歯車における歯打音の発生を防止するという効果を奏する。
さらに、前記ベース部51が、上述したように前記歯車4の内周面41と当接しており、その設置面積が前記リップ部52と前記歯車軸2の外周面21との設置面積より大きくなるように設定されているため、作用する摩擦力の相違から、グリップ力の大きな前記ベース部51は、前記歯車4の内周面41に固定されフリクションダンパ5の固定側を実現するという効果を奏する。
上述の実施例は、説明のために例示したもので、本発明としてはそれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲、発明の詳細な説明および図面の記載から当業者が認識することができる本発明の技術的思想に反しない限り、変更および付加が可能である。
また上述の第1実施例においては、一例として、連結部53から遠ざかるにつれ半径方向外方に広がるリップ部52について説明したが、本発明としてはそれに限定されるものではなく、必要に応じて、かかるリップ部は、ベース部に対して異なる摩擦力を発生させるものであればいかなる形状および構成とすることも可能であり、本第1実施例のように接地面積に差を設ける態様の他、異なる種類の部材を用いる方法や、材料の表面形状に差を設ける方法、その他の態様に適用することが出来るものである。
さらに上述の第1実施例においては、図4(A)に示されるように一例として前記芯金54の長手部分である直線状部分541が、前記フリクションダンパ5の姿勢を安定させる観点より、前記弾性体50の前記ベース部51の図中上部すなわち前記弾性体50の縦断面略中央部に介挿される例について説明したが、本発明としてはそれに限定されるものではなく、図7に示されるように必要に応じて、前記芯金54の直線状部分541が、前記ベース部51の剛性向上および芯金の把持の安定性の観点より、リップ部52の先端に摺動を滑らかにするための水平部521を形成した弾性体50の前記ベース部51の半径方向の厚さの中央部図中すなわち前記弾性体50の縦断面略下方部に介挿され、前記直線状部分541の図中左端を直角に屈曲させて前記ベース部51から連結部53に向かって上方に直線的に延在する直線延在部543を一体的に形成して、芯金全体を略L字状とする態様を採用することが可能である。
また上述の第1実施例においては、図1に示されるように一例として前記歯車4の前記内周面41に内径の異なる軸受3が介挿される幅広小径部411およびフリクションダンパ5が介挿される幅広大径部412が形成される構成について説明したが、前記歯車4の内周面41に段差を設けることなく同一外径の軸受3およびフリクションダンパ5が配設される面を同一内径の同一面とする態様も採用可能である。
歯車軸と、前記歯車軸と軸受を介して相対回転可能に保持された歯車との間にフリクションダンパが挿入される変速機において、前記フリクションダンパが、弾性体によって構成され、芯金が前記弾性体の内部に介挿され、芯金と歯車軸又は歯車との金属接触を回避して、フリクションダンパの変速機への組付時の圧入設備を不要なものとし、組付工程を容易なものにするとともに、組付時の異物の発生を防止し、転動面の面荒れを回避する用途に適用できる。
本発明の第1実施例のフリクションダンパが介挿された変速機の一部を示す断面図である。 本第1実施例のフリクションダンパの介挿状態を示す要部拡大断面図である。 本第1実施例のフリクションダンパの正面図および正面図中のA−A線に沿う縦断面図である。 本第1実施例のフリクションダンパの要部を拡大した断面図およびその欠截斜視図である。 本第1実施例のフリクションダンパが介挿された変速機の一部を示す断面図である。 本発明の本第2実施例のフリクションダンパが介挿された変速機の一部を示す断面図である。 本発明のその他の態様のフリクションダンパの要部を示す要部断面図である。 第1の従来の構成におけるフリクションダンパを示す断面図である。 第2の従来の構成におけるフリクションダンパを示す断面図である。
符号の説明
1 手動変速機
2 歯車軸
3 ニードルベアリング
4 歯車
5 フリクションダンパ
50 弾性体
51 ベース部
52 リップ部
53 連結部
54 芯金

Claims (8)

  1. 歯車軸と、前記歯車軸と軸受を介して相対回転可能に保持された歯車との間にフリクションダンパが挿入される変速機において、
    前記フリクションダンパが、弾性体によって構成され、
    芯金が前記弾性体の内部に介挿されている
    ことを特徴とするフリクションダンパ。
  2. 請求項1において、
    前記弾性体の内部に介挿された芯金を挟んで径方向両側に配設された前記弾性体が、歯車と当接する側と歯車軸と当接する側とで異なるフリクショントルクとなるよう設定されている
    ことを特徴とするフリクションダンパ。
  3. 請求項2において、
    前記弾性体のうち歯車軸と当接する側の弾性体が、歯車と当接する側の弾性体よりフリクショントルクが大きくなるよう設定されている
    ことを特徴とするフリクションダンパ。
  4. 請求項2において、
    前記弾性体のうち歯車と当接する側の弾性体が、歯車軸と当接する側の弾性体よりフリクショントルクが大きくなるよう設定されている
    ことを特徴とするフリクションダンパ。
  5. 請求項1において、
    前記弾性体が、フリクションダンパ固定部としてのベース部と、フリクショントルク発生部としてのリップ部と、前記ベース部とリップ部とを連結する連結部とから成り、
    前記芯金は、前記ベース部と前記連結部との間に介挿されている
    ことを特徴とするフリクションダンパ。
  6. 請求項5において、
    前記ベース部は、半径方向の厚さおよび軸方向の長さが前記リップ部のそれらに比べて大きい
    ことを特徴とするフリクションダンパ。
  7. 請求項6において、
    前記リップ部は、先端に行くに従い半径方向外方に突出しており、
    前記ベース部は、軸方向に延在している
  8. 請求項1において、
    前記芯金が環状部材によって構成され、前記フリクションダンパの縦断面形状の径方向中央に配設されている
    ことを特徴とするフリクションダンパ。
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CN108474452A (zh) * 2015-12-28 2018-08-31 本田技研工业株式会社 行星齿轮机构
CN108474452B (zh) * 2015-12-28 2021-02-05 本田技研工业株式会社 行星齿轮机构

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