JP2009272947A - 受信装置、受信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】受信装置に第2アンテナ部が接続された場合は、第1アンテナ部と第2アンテナ部の受信状態が良好な方のアンテナ部で受信された信号が再生出力されるようにする。
【解決手段】第2アンテナ部(ヘッドフォン17)が接続された際に、第1アンテナ部(ホイップアンテナ1)と第2アンテナ部の受信状態の評価値(例えば電界強度の検出値)を用いて、使用するアンテナ部の選択制御を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、受信装置、受信方法に関するものである。
特開2000−40975号公報
例えば、現在、地上デジタルテレビジョン放送のサービスの一つである1セグメント放送(以下、ワンセグ放送という)を視聴するための機器としては、携帯電話や移動端末等、携帯用の機器(以下、携帯用端末機器という)がある。この携帯用端末機器には、ワンセグ放送の放送信号を受信するために、例えば、伸縮が可能なホイップアンテナ等が備えられている。
また、ワンセグ放送の放送信号を受信するには、携帯用端末機器に備えられているホイップアンテナ以外にも、アンテナ機能を搭載したヘッドフォン(以下、アンテナ機能付きヘッドフォンという)を携帯用端末機器に接続する方法がある。例えば、このアンテナ機能付きヘッドフォンのプラグを携帯用端末機器のヘッドフォンジャックへ接続することで、通常のヘッドフォンとしての機能(再生された音声が出力される機能)以外に、そのヘッドフォンの信号ラインをアンテナとして利用して放送信号等を受信することが可能となる。
ところが、このアンテナ機能付きヘッドフォンが携帯用端末機器に接続された場合、ホイップアンテナとの間で相互干渉が生じ、輻射感度が低下してしまうという不都合が起こる場合がある。このような不都合を解消するために、ホイップアンテナとアンテナ機能付きヘッドフォンのどちらで受信した放送信号を選択するかを決めるための切換スイッチを設けて、輻射感度の低下という不都合に対処していた。
しかし、この切換スイッチの操作は、その都度ユーザが手動で行わなければならず操作性が悪く、また切換え作業における手間もかかり、ユーザにとっては面倒な作業であった。
このような、ユーザにとって面倒な作業を行わせないための技術として、上記特許文献1のような技術が開示されている。
上記特許文献1に記載の信号受信再生装置では、アンテナ機能部を備えたヘッドフォンのプラグ部がジャック部に差し込まれていなければ、本体側に備えられているアンテナ部より受信された変調搬送波信号が音声信号再生処理部の入力端に供給される状態が自動的に設定される。そして、音声信号再生処理部から出力される再生音声信号に応じた再生音がスピーカ部から発せられる。
また、アンテナ機能を備えたヘッドフォンのプラグ部がジャック部に差し込まれているとき、つまりヘッドフォン接続時は、本体側のアンテナ部に代わって、ヘッドフォンのアンテナ機能部より受信された変調搬送波信号が音声信号再生処理部の入力端に供給される状態が自動的に設定される。そして、音声信号再生処理部から出力される再生音声信号によりヘッドフォンから再生音が出力される構成が開示されている。
つまり、ヘッドフォン非接続時は、本体側のアンテナ部が受信に用いられ、ヘッドフォン接続時には、ヘッドフォンによるアンテナ機能部が受信に用いられるように自動切換が行われるものである。
ところが、例えば、相対的に本体側のアンテナ部とヘッドフォンのアンテナ機能部において受信された信号の受信感度を比較した場合、本体側のアンテナ部において受信された信号の受信感度の方が良好な場合もある。すると、ヘッドフォン接続時に無条件にヘッドフォンのアンテナ機能部を用いて受信を行うことは、常に適切であるとは必ずしも言えないこととなる。
そこで本発明は、受信装置に第2アンテナ部(例えばヘッドフォンによるアンテナ)が接続された場合は、第1アンテナ部と第2アンテナ部の受信状態が良好な方のアンテナ部で受信された信号が再生出力されるようにすることを目的とする。
本発明の受信装置は、本体に備えられる第1アンテナ部と、上記本体に着脱可能な第2アンテナ部が接続されたか否かを検出するアンテナ接続検出部と、上記第1アンテナ部又は上記第2アンテナ部の一方を選択するアンテナ選択部と、上記アンテナ選択部で選択されているアンテナ部を用いた受信復調処理を行う復調部と、上記アンテナ選択部で選択されているアンテナ部による受信状況の評価値を検出する評価値検出部と、上記アンテナ接続検出部によって上記第2アンテナ部が非接続であると検出されている際は、上記アンテナ選択部に上記第1アンテナ部を選択させ、上記アンテナ接続検出部によって上記第2アンテナ部の接続が検出されている際は、上記評価値検出部によって検出される評価値を用いた処理により上記アンテナ選択部の選択状態を制御するアンテナ切換制御部とを備える。
また、上記アンテナ切換制御部は、上記アンテナ接続検出部によって上記第2アンテナ部の接続が検出されている際には、上記評価値を所定の基準値と比較した結果に基づいて、上記アンテナ選択部の選択状態を制御する。
また、上記アンテナ切換制御部は、上記アンテナ接続検出部によって上記第2アンテナ部が接続されたことが検出された時点で、上記アンテナ選択部に上記第2アンテナ部を選択させ、その後、上記第2アンテナ部の接続が検出されている期間において、上記評価値を所定の基準値と比較した結果に基づいた上記アンテナ選択部の選択状態の制御を行う。
また、上記第2アンテナ部は、アンテナ機能を備えるヘッドフォンである。
また、上記アンテナ切換制御部は、上記アンテナ接続検出部によって上記第2アンテナ部の接続が検出されている際には、上記アンテナ選択部に上記第1アンテナ部を選択させた際に上記評価値検出部によって検出される評価値と、上記アンテナ選択部に上記第2アンテナ部を選択させた際に上記評価値検出部によって検出される評価値とを比較した結果に基づいて、上記アンテナ選択部の選択状態を制御する。
本発明の受信方法は、第1アンテナ部が備えられる受信装置本体に着脱可能な第2アンテナ部が接続されたか否かを検出するステップと、上記第2アンテナ部の接続が検出されている際に、上記第1アンテナ部又は上記第2アンテナ部の一方を、受信に用いるために選択するステップと、選択されたアンテナ部を用いた受信復調処理の際に、受信状況の評価値を検出するステップと、検出された上記評価値を用いた処理により上記第1アンテナ部と上記第2アンテナ部の選択状態の切換制御を行うステップとを備える。
このような本発明では、第2アンテナ部が接続された際に、第1アンテナ部と第2アンテナ部の受信状態の評価値を用いてどちらのアンテナ部を選択するかを決めることが出来る。
また、受信状況の評価値は、アンテナ選択部で選択されているアンテナ部について検出するものである。つまり、2系統のアンテナによる受信状況を常時並行して監視するものではない。
このような本発明によれば、第1アンテナ部と第2アンテナ部が選択可能な状況においては、第1アンテナ部と第2アンテナ部それぞれの受信状態の評価値に基づいて、受信感度が良好なアンテナ部を選択することができる。これにより、例えばユーザは、第2アンテナ部を第1アンテナ部を備える受信装置に接続した場合、受信状態の良好である方のアンテナ部が受信した放送コンテンツの映像や音声を視聴することが出来る。
また、複数系統のアンテナの受信状況を常時並行して評価値として検出する構成ではないため、装置構成が不必要に複雑化することもない。
以下、本発明の受信装置の実施の形態としての携帯用信号受信装置100について説明する。
この実施の形態の携帯用信号受信装置100は、地上デジタルテレビジョン放送のサービスの1つであるワンセグ放送の受信装置であるとする。なお、もちろん本発明の受信装置としての実施の形態は、ワンセグ放送以外を受信対象とする受信装置としても実現可能である。
本例の携帯用信号受信装置100は、図1に示すように、ホイップアンテナ1、アンテナセレクタ2、フロントエンド3、電界強度検出部6、MPEGデコード部7、制御部8、表示部10、アナログ音声処理部11、D/A変換器12、マスタクロック発生部13、アンプ14a、アンプ14b、スピーカ15a、スピーカ15b、ヘッドフォンジャック16、操作部21を備える。
また、ヘッドフォン17は、アンテナ機能を備え、携帯用信号受信装置100に接続可能なアンテナ機能付きのヘッドフォンである。
ホイップアンテナ1は、携帯用信号受信装置100の本体に備えられる伸縮自在のアンテナであり、ワンセグ放送電波を受信し、受信された高周波信号をアンテナセレクタ2へ供給する。
アンテナセレクタ2は、ホイップアンテナ1から供給される信号、又は、ヘッドフォン17から供給される、ホイップアンテナ1と同様にワンセグ放送電波の受信による高周波信号のどちらか一方を、後述するアンテナ切換制御部9の制御に基づいて選択し、フロントエンド3へ供給する。
なお、ホイップアンテナ1は、本発明請求項でいう第1アンテナ部に相当する。また、アンテナセレクタ2は、本発明請求項でいうアンテナ選択部に相当する。
フロントエンド3は、アンプ4、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交波周波数分割多重)復調部5を備える。アンテナセレクタ2から供給された信号は、アンプ4において増幅されOFDM復調部5へ入力される。
OFDM復調部5では、入力された信号について、OFDM復調処理や誤り訂正処理等を施すことで、TS(Transport Stream)を得るようにされる。この場合におけるTSとしては、例えばMPEG2(Moving Picture Experts Group Layer2)方式によって、複数のプログラム(番組)のビデオ(映像)信号及びオーディオ(音声)信号を圧縮した圧縮データと、各種の付加情報が多重化されているものとなる。また、必要に応じて、データ放送サービスのためのデータ放送用データや字幕放送用データも多重化される。
また、上記したビデオ信号及びオーディオ信号を圧縮した圧縮データ、データ放送用データや字幕放送用データは、ES(Elementary Stream)として多重化される。放送側が挿入する付加情報としては、PAT(Program Association Table)、PMT(Program Map Table)などのテーブルを格納するPSI(Program Specific Information:番組特定情報)や、SI(Service Information:番組配列情報)などが挙げられる。
そして、上記情報の多重化は、TSを所定バイトサイズのトランスポートストリーム・パケット(TSパケット)により形成するようにして、このTSパケットに対して、上記したES及び各種付加情報を格納することにより行われる。
このようにOFDM復調部5にて得られたTSはMPEGデコード部7へ供給される。
MPEGデコード部7では、TSとして入力されたデータについてスクランブル(暗号)がけられているときには、このスクランブルを解くためのスクランブル処理が実行される。
また、制御部8により設定されたフィルタ条件に従って、入力されたTSから必要なTSパケットを分離する。これにより、例えば、目的とする1つのプログラムについての、MPEG2方式により圧縮されたビデオデータと、圧縮されたオーディオデータを得ることになる。目的とする所要のデータ放送用データ、字幕放送用データ、EPG(電子番組ガイド: Electrical Program Guide)のデータについてもTSパケットとして分離する。
そして、分離されたTSパケットのなかの圧縮ビデオデータ、圧縮オーディオデータをそれぞれMPEG2フォーマットに従ってデコード処理を行い、ビデオデータとオーディオデータを得る。このデコード処理により得られたビデオデータについては、画質調整などを始めとした所要の信号処理を実行し、オーディオデータについては、ゲイン調整、音質調整、音量調整、音響効果の付加などの所要の信号処理を必要に応じて実行する。
そしてこのMPEGデコード部7で処理されたビデオデータは表示部10へ出力され、オーディオデータはアナログ音声処理部11のD/A変換器12へ出力される。
また、各種の付加情報が多重化されている場合はそのデータについてもTSパケットとして分離され、表示用画像データにされた後、表示部10へ出力される。
なお、フロントエンド3及びMPEGデコード部7は、本発明請求項でいう復調部に相当する。
フロントエンド3におけるアンプ4の出力は、電界強度検出部6にも供給される。
電界強度検出部6は、入力される信号の電界強度を測定し、その測定結果を後述する制御部8が備えるアンテナ切換制御部9へ供給する。この電界強度検出部6における電界強度の測定は、アンテナに誘起された電圧を測定することで行われるものである。
表示部10は、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイによる表示パネル部と、この表示パネル部にビデオデータや表示用画像データを表示するための表示回路部を備えている。
そして、MPEGデコード部7より送信されるビデオデータや表示用画像データを表示パネル部に表示するものである。
アナログ音声処理部11は、D/A変換器12を備え、このD/A変換器12は、入力されたオーディオデータをアナログ信号のオーディオ信号に変換する。そして、D/A変換器12で変換されたオーディオ信号は、アナログ音声処理部11において所定のアナログ音声信号処理が施される。
アナログ音声処理部11により所定の音声処理が施されたオーディオ信号のRチャンネルはアンプ14aを介してスピーカ15aに供給され、このスピーカ15aより音声として出力される。また、オーディオ信号のLチャンネルはアンプ14bを介してスピーカ15bに供給され、スピーカ15bより音声として出力される。
また、ヘッドフォン17のプラグがヘッドフォンジャック16に差し込まれている場合、オーディオ信号のRチャンネル、Lチャンネル双方は、ヘッドフォンジャック16を介してヘッドフォン17へ供給され、このヘッドフォン17から音声として出力されるものである。
マスタクロック発生部13は水晶系のクロック発生部であり、制御部8,MPEGデコード部7、OFDM復調部5、表示部10、D/A変換器12で用いる処理クロックの基準となるマスタクロックを発生させる。
操作部21は、図示しない操作子等による入力デバイスであって、ユーザが各種操作入力やデータ入力を行う。
操作部21で入力された情報は、制御部8に対して操作又はデータの入力情報として伝達され、この入力情報に基づき制御部8は処理を実行する。例えばユーザによる電源操作、選局操作、音量調整操作、モード操作などの操作が可能とされ、制御部8は操作に応じて必要各部に対する制御処理を行う。
制御部8は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリなどを有するマイクロコンピュータ(演算処理装置)によって構成され、携帯用信号受信装置100の全体の動作を制御する。
例えば制御部8は、ROMに格納されているプログラム及び操作入力に基づいて図示する各部に対して動作指示を与え、受信信号の復調動作制御、表示動作制御、音声出力動作制御などを行う。
また本例においては特に、制御部8には、プログラムに基づいて実現される制御機能の1つとして、図示するアンテナ切換制御部9を備えることとなる。
アンテナ切換制御部9は、アンテナセレクタ2の切換制御を行う。即ちヘッドフォン17の非接続時には、アンテナセレクタ2にホイップアンテナ1を選択させる。またアンテナ切換制御部9は、ヘッドフォン17の接続時にはアンテナセレクタ2にホイップアンテナ1とヘッドフォン17のどちらか一方を、放送信号を受信するアンテナ(受信アンテナ)として用いるように選択させる制御を行う。
ヘッドフォン17の接続時には、ホイップアンテナ1とヘッドフォン17の両方を受信アンテナとして使用可能な状態となるわけであるが、アンテナ切換制御部9は、受信状況の評価値を用いた処理によりアンテナセレクタ2の選択状態を制御する。
受信状況の評価値としては電界強度検出部6からの電界強度の測定結果の値を用いる。即ちアンテナセレクタ2でホイップアンテナ1を選択させている場合には、電界強度検出部6から供給される電界強度の測定結果が、ホイップアンテナ1を用いた場合の受信状況の評価値となる。またアンテナセレクタ2でヘッドフォン17を選択させている場合には、電界強度検出部6から供給される電界強度の測定結果が、ヘッドフォン17をアンテナとして用いた場合の受信状況の評価値となる。
アンテナ切換制御部9は、このようにもとめられる受信状況の評価値(以下、受信評価値という)に基づいて、ホイップアンテナ1又はヘッドフォン17のどちらか一方を信号を受信するアンテナ(受信アンテナ)として選択するためにアンテナセレクタ2の制御を行うものである。
なお、アンテナ切換制御部9においてホイップアンテナ1とヘッドフォン17の受信状況の受信評価値を得る手法としては電界強度の測定結果を用いる以外にもある。例えば、OFDM復調部5において求められるビットエラーレートやCN比(Carrier to Noise ratio)、SN比(Signal to Noise ratio)の値を受信評価値として用いるようにしてもよい。このようにビットエラーレートやCN比、SN比を受信評価値として用いる場合、電界強度検出部6を設ける必要はない。
また、アンテナ切換制御部9は、検出端子9aを備え、後述するように、ヘッドフォンジャック16へのヘッドフォン17の接続有無の検出を行うことができるようにされている。
なお、アンテナ切換制御部9は、本発明請求項でいうアンテナ切換制御部に相当する。
また、電界強度検出部6(又はOFDM復調部5においてビットエラーレートやCN比、SN比をもとめる手段)は、本発明請求項でいう評価値検出部に相当する。
ここで、ヘッドフォンジャック16に対するヘッドフォン17の接続の有無の検出、及びヘッドフォン17が接続された場合の携帯用信号受信装置100内部での受信信号について図2を用いて説明する。
図2には、携帯用信号受信装置100の内部構成のうち、ヘッドフォンジャック16の周辺回路を詳しく示したものである。なお、図2において、図1と同じ構成部分は同一の符号を付して説明は省略し、また図示の都合上、図1に示したうちの一部の構成部分は省略している。
まず、ヘッドフォン17のプラグが接続されるヘッドフォンジャック16は、Rチャンネル(ch)端子18と、Lチャンネル(ch)端子19と、接続検出用端子20と、グランド端子22が備えられている。
Rch端子18には、ヘッドフォンジャック16にヘッドフォン17のプラグが接続された際に、プラグ側のRch端子17aが接触される。アナログ音声処理部11からのRチャンネルオーディオ信号SRは、Rch端子18及びプラグ側のRch端子17aを介してヘッドフォン17のRチャンネルスピーカに供給される。
Lch端子19には、ヘッドフォンジャック16にヘッドフォン17のプラグが接続された際に、プラグ側のLch端子17bが接触される。アナログ音声処理部11からのLチャンネルオーディオ信号SLは、Lch端子19及びプラグ側のLch端子17bを介してヘッドフォン17のLチャンネルスピーカに供給される。
また接地されているグランド端子22には、プラグ側のグランド端子17cが接触する。これによりヘッドフォン17の共通グランドラインが接地される。
ここで、本例ではヘッドフォン17のRチャンネル信号ラインをアンテナとして利用する。このためRch端子18は、コンデンサC2とコンデンサC1(及びインダクタL2,L3による回路)を介してアンテナセレクタ2の端子t3と接続されている。コンデンサC2は、オーディオ信号周波数帯域はカットし、受信高周波信号帯域は通過させる容量値とされている。つまりヘッドフォン17が接続された際、Rチャンネルオーディオ信号SRは、ヘッドフォン17内のRチャンネル信号ラインを通ってRチャンネルスピーカに供給されるが、当該Rチャンネル信号ラインで受信された高周波信号はアンテナセレクタ2の端子t3に導かれる構成を採る。
アンテナセレクタ2は、端子t1、端子t2、端子t3を備えており、端子t1に対し端子t2、端子t3を択一的に選択可能な構成とされる。
そして、端子t2に対してはホイップアンテナ1が接続され、端子t3に対してはコンデンサC1とコンデンサC2を介してRch端子18が接続される。
またヘッドフォンジャック16の接続検出用端子20は、アンテナ切換制御部9によるヘッドフォン17の接続検出に用いられる。
図のように、接続検出用端子20は、インダクタL3とインダクタL2を介してアンテナ切換制御部9の検出端子9aと接続されている。また、インダクタL2と検出端子9aの接続点に対しては、インダクタL1を介して電圧+Bが印加される。
そして接続検出用端子20は、ヘッドフォンジャック16にヘッドフォン17のプラグが接続された際に、プラグ側のグランド端子17cが接触されるように形成されている。
ヘッドフォン17の接続検出は次のようにして行われる。
ヘッドフォンジャック16にヘッドフォン17のプラグが接続されていない場合、電圧+BがインダクタL1を介してアンテナ切換制御部9の検出端子9aへ印加される。従って検出端子9aの電圧レベルはH(ハイ)レベルとなる。
一方、ヘッドフォンジャック16にヘッドフォン17のプラグが接続されると、ヘッドフォンジャック16側の接続検出用端子20が、プラグ側のグランド端子17cと接続される。これによって接続検出用端子20はヘッドフォンジャック16側のグランド端子22と接続されることになり、つまりグランド電位となる。すると電圧+Bによる直流電流はインダクタL1→インダクタL2→インダクタL3→接続検出用端子20→グランド端子17c→グランド端子22の経路でグランドに流れることになり、従ってアンテナ切換制御部9の検出端子9aの電圧レベルはL(ロー)レベルとなる。
このように、アンテナ切換制御部9は、検出端子9aの電圧のH/Lレベルの変化を基に、ヘッドフォン17が接続されたか否かを判断することができる。
この場合、電圧+Bによる直流電流は、コンデンサC1,C2によるDCカットによりRチャンネルオーディオ信号系及び高周波信号系に影響を与えない。また、受信入力される高周波信号は、インダクタL2,L3により接続検出系に影響を与えない。
なお、ヘッドフォンジャック16の接続検出用端子20、アンテナ切換制御部9の検出端子9aを含む上述の回路が、本発明請求項でいうアンテナ接続検出部に相当する。
アンテナ切換制御部9は、ヘッドフォン17が接続されていない場合は、当然ながら、アンテナセレクタ2に端子t2側、つまりホイップアンテナ1を選択させる。
一方、ヘッドフォン17の接続が検出されている期間は、ホイップアンテナ1とヘッドフォン17のアンテナ機能の両方が使用できるため、アンテナ切換制御部9は後述する処理により、受信状況に応じたアンテナセレクタ2の切換制御を行うことになる。
そしてヘッドフォン17の接続時において、ホイップアンテナ1を受信アンテナとする場合、アンテナ切換制御部9はアンテナセレクタ2に端子t2を選択させる。このとき、ホイップアンテナ1からアンテナセレクタ2へ供給された高周波信号が、アンプ4、OFDM復調部5、MPEGデコード部7の処理に供される。そして表示部10での表示動作や、ヘッドフォン17での音声出力が行われる。
また、ヘッドフォン17を受信アンテナとする場合、アンテナ切換制御部9はアンテナセレクタ2に端子t3を選択させる。このとき、ヘッドフォン17のRチャンネル信号ラインで受信され、アンテナセレクタ2へ供給された高周波信号が、アンプ4、OFDM復調部5、MPEGデコード部7の処理に供される。そして表示部10での表示動作や、ヘッドフォン17での音声出力が行われる。
そして本例では、このようにヘッドフォン17が接続された場合のアンテナ選択に関し、アンテナ切換制御部9は、例えば電界強度検出部6から得られる受信状況の評価値を用いてアンテナセレクタ2の切換制御を行う。
以下に第1の実施の形態、第2の実施の形態として、アンテナ選択に関する処理の具体例を説明していく。

[第1の実施の形態]
図3に第1の実施の形態としてアンテナ切換処理手順の例を示す。
この図3に示す処理は、制御部8がそのプログラムに基づいて実行する処理であって、その制御機能の1つであるアンテナ切換制御部9による処理を示しているものである(後述する図4に示す処理についても同様である)。
図3の第1の実施の形態の処理は、次の(1)〜(3)考え方を基本とする処理である。
(1)ヘッドフォン17の非接続時は無条件にホイップアンテナ1を選択して受信動作を行う。
(2)ヘッドフォン17の接続が検出されたら、その時点ではヘッドフォン17を受信アンテナとして用いるようにアンテナセレクタ2を切り換える。
(3)その後、ヘッドフォン17が接続されている期間は、一定時間毎に受信状況を判定し、判定結果に応じて、ヘッドフォン17とホイップアンテナ1の選択を行う。
携帯用信号受信装置100の電源がONとなったら、アンテナ切換制御部9は図3の処理開始する。即ち処理がステップF101からF102へ進む。
ステップF102においてアンテナ切換制御部9は、アンテナセレクタ2をホイップアンテナ1側の端子t2を選択させる。
このステップF102のような処理を行うのは、例えばユーザが電源をONとする操作を行ったとき、ヘッドフォン17がヘッドフォンジャック16に接続されていない場合も考えられることによる。そのため、電源ON時には、まず初期選択として、携帯用信号受信装置100に備えられているホイップアンテナ1を受信アンテナとして選択する。
次にアンテナ切換制御部9はステップF103において、ヘッドフォンジャック16にヘッドフォン17のプラグが接続されている否かの判別を行う。
接続されたか否かの判別は、上記したようにアンテナ切換制御部9の検出端子9aに印加される電圧レベルがHレベルであるかLレベルであるかを確認する処理となる。
そして、アンテナ切換制御部9は、ヘッドフォン17が非接続であると判別している限りは、特に図3の処理を進めず、ステップF103の接続検出を行いながら、ホイップアンテナ1の選択状態を維持する。なお、この間、ホイップアンテナ1を受信アンテナとして用いた受信復調処理が行われることは言うまでもない。
ある時点でユーザがヘッドフォン17を接続したとすると、アンテナ切換制御部9はその接続を検知し、処理をステップF104へ進める。なお、電源オンの当初から、ヘッドフォン17が接続されていれば、電源オン直後にステップF104まで進むことになる。
ステップF104でアンテナ切換制御部9は、アンテナセレクタ2においてヘッドフォン17の入力端子に切換えさせる処理を行わせる。つまり、ヘッドフォン17と接続されている端子t3が選択されるようにアンテナセレクタ2を制御するものである。
このようにステップF104においてアンテナ切換制御部9は、ヘッドフォン17がヘッドフォンジャック16に接続されたことを受けて、とりあえずは無条件に、受信アンテナをホイップアンテナ1からヘッドフォン17へ切換るようにする。
ヘッドフォン17の接続が行われ、2つのアンテナを使用可能となった状態で、ヘッドフォン17を受信アンテナとして選択させた後は、アンテナ切換制御部9は、一定時間毎に受信状況の判定を行う。
まずアンテナ切換制御部9は、ステップF105で制御部8の内部タイマ処理としてタイムカウントをスタートさせ、ステップF106で所定時間が経過したか否かの判別を行う。
所定時間が経過するまでは、アンテナ切換制御部9はステップF107で、ヘッドフォン17の接続状態の判別を行う。
もし、一定時間経過前に、ヘッドフォン17が取り外された場合、ステップF107からF108へ進み、アンテナ切換制御部9は上記ステップF105でスタートさせたタイムカウントを終了させ、ステップF102に戻る。つまり、ヘッドフォン17がアンテナとして使用できなくなったことに応じて、アンテナセレクタ2をホイップアンテナ1側に切り換えさせ、以降、ステップF103でヘッドフォン17の接続検出を行う。
ヘッドフォン17の接続が保たれた状態において一定時間を経過した場合は、アンテナ切換制御部9はステップF109へ進む。
ステップF109でアンテナ切換制御部9は、受信アンテナであるヘッドフォン17を使用している現在の受信評価値を検出し、その受信評価値を記録(又は更新)する。
つまり、アンテナ切換制御部9は、電界強度検出部6において測定されたヘッドフォン17が受信した信号の電界強度の測定結果を受信評価値とし、その受信評価値を制御部8内の記憶部(RAM又は不揮発性メモリ等)に記録する。また、既に当該記憶部においてヘッドフォン17の受信評価値が記憶されている場合、新たに検出した受信評価値に更新することになる。
続いて、ステップF110においてアンテナ切換制御部9は、上記ステップF109で得た現在の受信評価値が、予め定められた所定の受信評価値の基準値をクリアしているか否かの判別を行う。
この基準値とは、受信アンテナの受信感度の良い悪いを判断するための基準の閾値である。そして、現在の受信評価値がこの基準値以上の値であれば、現在の受信アンテナは或る程度良好な感度で受信していると判断できるものとする。
なお、基準値は、良好の受信状況としての電界強度値の最低レベルを示す値として、携帯用信号受信装置100の製造時に予め制御部8のROMや不揮発性メモリ等に格納されているものとすればよい。
また、上述のように電界強度ではなく、エラーレートやSN比を受信評価値として使用することもできるが、その場合、エラーレートやSN比の値としての基準値が設定されていればよい。
アンテナ切換制御部9は、ステップF110で、現在の受信アンテナの受信評価値が基準値をクリアしており、受信アンテナは良好な感度で信号を受信しているとの判別結果が得られた場合は、ステップF105へ戻る。即ち、再び一定時間後の受信状況判定のためにタイムカウントをスタートさせる。
一方、ステップF110において、現在の受信アンテナの受信評価値が基準値を下回った、つまり受信状況が悪化していると判断した場合、アンテナ切換制御部9はステップF111に進む。この場合、アンテナセレクタ2においてホイップアンテナ1が選択されるようにする。
次に、ステップF112においてアンテナ切換制御部9は、電界強度検出部6において測定された、受信アンテナであるホイップアンテナ1が受信した信号の電界強度の測定結果としての受信評価値を検出する。そして、その現在のホイップアンテナ1に係る受信評価値を、制御部8の内部の記憶部(RAM又は不揮発性メモリ等)に記録する。既に記憶部においてホイップアンテナ1の受信評価値が記憶されている場合は、新たに検出した受信評価値を最新の値として更新する。
そして、ステップF113でアンテナ切換制御部9は、上記ステップF109において記憶したヘッドフォン17の受信評価値と、上記ステップF112において記憶したホイップアンテナ1の受信評価値とを比較する。
続くステップF114でアンテナ切換制御部9は、上記ステップF113でヘッドフォン17の受信評価値とホイップアンテナ1の受信評価値とを比較した結果、どちらのアンテナが良好な受信感度であるかを判別する。
これは、上記ステップF110においてヘッドフォン17の受信評価値が基準値を下まわり、ヘッドフォン17の受信感度が悪い状態にあるので、ホイップアンテナ1と受信評価値を比較してより受信感度の良好な方を受信アンテナとして選択するためである。
そして、ステップF114においてアンテナ切換制御部9は、ヘッドフォン17の受信感度の方が良好であるとの判別結果を得た場合は、ステップF104へ戻る。つまり受信状況の比較のために一旦ホイップアンテナ1側に切り換えたアンテナセレクタ2をヘッドフォン17側に戻す。そしてステップF105から、再び一定時間を待機することになる。
また、ホイップアンテナ1の受信感度の方が良好であるとの判別結果を得た場合は、ステップF116に進む。
ステップF116に進んだ場合は、それ以降、アンテナ切換制御部9は、ホイップアンテナ1を選択した状態で、一定時間毎に受信状況判定を行うようにする。
即ちステップF116でタイムカウントをスタートさせ、ステップF117で所定時間が経過したか否かの判別を行う。
ステップF117で所定時間の経過を待機した後は、ステップF118に進む。
アンテナ切換制御部9はステップF118においては、ヘッドフォンジャック16にヘッドフォン17のプラグが接続されているか否かの判別を行う。これは、ヘッドフォン17が取り外されたか否かを確認する処理となる。
もし、ヘッドフォン17が取り外された場合は、アンテナ選択処理は不要であり、当然ながら、次にヘッドフォン17が接続されるまでの間は、ホイップアンテナ1を継続して選択するものとなる。従って、ステップF118でヘッドフォン17の非接続が検出された場合は、ステップF103に戻る。そしてステップF103で、ヘッドフォン17が接続されるまでホイップアンテナ1を受信アンテナとして信号を受信する。
ステップF117で一定時間経過と判定した後、ヘッドフォン17の接続が維持されていれば、アンテナ切換制御部9はステップF119で、電界強度検出部6において測定されたホイップアンテナ1が受信した信号の電界強度の測定結果を受信評価値として取り込み、その受信評価値を、ホイップアンテナ1に係る最新の受信評価値として制御部8内の記憶部に記録(更新)する。
続いてアンテナ切換制御部9はステップF120で、アンテナセレクタ2をヘッドフォン17側に切り換える。つまりヘッドフォン17を受信アンテナとして用いる状態とする。
そしてステップF121でアンテナ切換制御部9は、電界強度検出部6から供給されるヘッドフォン17が受信した信号の電界強度の測定結果を受信評価値として検出する。そしてその受信評価値を、ヘッドフォン17に係る最新の受信評価値として制御部8内の記憶部に記録(更新)する。
ステップF122においてアンテナ切換制御部9は、上記ステップF119において記憶したホイップアンテナ1の受信評価値と、上記ステップF121において記憶したヘッドフォン17の受信評価値とを比較する。
そして、ステップF123でアンテナ切換制御部9は、ホイップアンテナ1の受信評価値とヘッドフォン17の受信評価値とを比較した結果、どちらのアンテナが良好な受信感度であるかを判別する。
そして、アンテナ切換制御部9は、ステップF122においてヘッドフォン17の方が受信感度が良好であるとの判別結果を得た場合は、そのままヘッドフォン17をアンテナとして用いる選択状態を維持したままステップF105へ進む。
また、アンテナ切換制御部9は、ホイップアンテナ1の方が受信感度が良好であるとの判別結果を得た場合は、ステップF115へ進む。この場合、受信状況の比較のために一旦ヘッドフォン17側に切り換えたアンテナセレクタ2をホイップアンテナ1側に戻してステップF116へ進む。そしてステップF116以降で、一定時間経過を待機し、上記同様の処理を行う。
つまりこの図3の処理が実行されることで、ヘッドフォン17が接続された場合は、まずヘッドフォン17が受信アンテナとして用いられるが、一定時間毎にヘッドフォン17による受信状況が判定される。そしてヘッドフォン17の受信状況が悪化した場合、ホイップアンテナ1による受信状況と比較し、良好な方を選択するようにしている。また、その結果としてホイップアンテナに切り換えた後も、一定時間毎にホイップアンテナ1による受信状況が判定され、かつヘッドフォン17の受信状況と比較される。そして比較結果に応じて良好な方を選択するものである。
ここまで説明してきた第1の実施の形態では、ヘッドフォン17が接続された場合は、このヘッドフォン17を優先させて受信アンテナとするとともに、ヘッドフォン17による受信状況が悪化した場合は、ホイップアンテナ1とヘッドフォン17の受信評価値を比較することで、より受信感度が良好な方を受信アンテナとして選択するものとしている。これにより、できる限り良好な受信動作を保つことができる。
なお、ステップF106、F117で一定時間を待機することで、一定時間毎に受信状況判定を行うようにしているが、これは、常時、受信状況を判定してしまって、あまりに頻繁にアンテナ切換が行われることを防止するためである。
一定時間とは、例えば5秒、10秒程度でもよいし、30秒、1分以上などでもよいが、実用上、適切な時間とすればよい。
また本例では、常時、ホイップアンテナ1による受信状況と、ヘッドフォン17による受信状況を、並行して監視するものではない。即ち、電界強度検出(もしくはエラーレートやS/N等)は、あくまでも選択中のアンテナについての値として検出されるのみである。
これは、評価値検出のために各アンテナに対応して2つの電界強度検出系或いは復調系を設けることを必要としないことを意味する。つまり、構成の煩雑化を招かずに、各アンテナでの受信状況比較を実現できることになる。
[第2の実施の形態]

続いて第2の実施の形態としての処理例を図4で説明する。
図4の第2の実施の形態の処理は、次の(1)〜(3)考え方を基本とする処理である。
(1)ヘッドフォン17の非接続時は無条件にホイップアンテナ1を選択して受信動作を行う。
(2)ヘッドフォン17の接続が検出された時点でも、即座にヘッドフォン17を選択することはせずに、その時点のホイップアンテナ1の選択状態を維持したまま、一定時間毎に受信状況を判定する。そして判定結果に応じて、ヘッドフォン17の方が良好であればヘッドフォン17側に切り換える。
(3)ヘッドフォン17を受信アンテナとした後も、一定時間毎に受信状況を判定し、判定結果に応じて、ホイップアンテナ1の方が良好であればホイップアンテナ1側に切り換える。
以下に、このような動作を実現するためのアンテナ切換制御部9が行う処理手順例である第2の実施の形態を図4に示して説明していく。
ステップF201からステップF203においてアンテナ切換制御部9は、図3のステップF101からステップF103の処理と同様の処理を行う。
即ち、携帯用信号受信装置100の電源がONとなったら、アンテナ切換制御部9はステップF201からF202に進む。ここで、初期選択としてアンテナセレクタ2をホイップアンテナ1側に制御する。
そしてアンテナ切換制御部9はステップF203で、ヘッドフォンジャック16にヘッドフォン17のプラグが接続されたか否かを判別する。ヘッドフォン17が非接続であれば、ステップF203の監視処理を続けることになる。
ある時点でユーザがヘッドフォン17を接続したとすると、アンテナ切換制御部9はその接続を検知し、処理をステップF204へ進める。なお、電源オンの当初から、ヘッドフォン17が接続されていれば、電源オン直後にステップF204まで進むことになる。
ステップF204でアンテナ切換制御部9は、ホイップアンテナ1が選択された状態において、タイムカウントをスタートさせ、ステップF205で所定時間が経過したか否かの判別を行う。
所定時間が経過するまでは、アンテナ切換制御部9はステップF206で、ヘッドフォン17の接続状態の判別を行う。もし、一定時間経過前に、ヘッドフォン17が取り外された場合、ステップF206からF207へ進み、アンテナ切換制御部9は上記ステップF204でスタートさせたタイムカウントを終了させ、ステップF203に戻る。つまり、ヘッドフォン17がアンテナとして使用できなくなったことに応じて、一定時間毎の受信状況判別を中止し、そのままホイップアンテナ1の選択状態を維持する。
ヘッドフォン17の接続が保たれた状態において一定時間を経過した場合は、アンテナ切換制御部9はステップF208へ進む。
ステップF208でアンテナ切換制御部9は、受信アンテナとしてホイップアンテナ1を使用している現在の受信評価値を検出し、その受信評価値を記録(又は更新)する。
つまり、アンテナ切換制御部9は、電界強度検出部6において測定されたホイップアンテナ1が受信した信号の電界強度の測定結果を受信評価値とし、その受信評価値を制御部8内の記憶部(RAM又は不揮発性メモリ等)に記録する。また、既に当該記憶部においてホイップアンテナ1の受信評価値が記憶されている場合、新たに検出した受信評価値を最新の受信評価値として更新することになる。
続いて、ステップF209においてアンテナ切換制御部9は、上記ステップF208で得た現在の受信評価値が、予め定められた所定の受信評価値の基準値をクリアしているか否かの判別を行う。この基準値とは、受信アンテナの受信感度の良い悪いを判断するための基準の閾値であり、第1の実施の形態で述べた基準値と同じである。
アンテナ切換制御部9は、ステップF209で、現在の受信アンテナの受信評価値が基準値をクリアしており、受信アンテナは良好な感度で信号を受信しているとの判別結果が得られた場合は、ステップF204へ戻る。即ち、再び一定時間後の受信状況判定のためにタイムカウントをスタートさせる。
一方、ステップF209において、現在の受信アンテナの受信評価値が基準値を下回った、つまり受信状況が悪化していると判断した場合、アンテナ切換制御部9はステップF210に進む。この場合、アンテナセレクタ2においてヘッドフォン17が選択されるようにする。
次に、ステップF211においてアンテナ切換制御部9は、電界強度検出部6において測定された、現在の受信アンテナであるヘッドフォン17が受信した信号の電界強度の測定結果としての受信評価値を検出する。そして、その現在のヘッドフォン17に係る受信評価値を、制御部8の内部の記憶部(RAM又は不揮発性メモリ等)に記録する。既に記憶部においてヘッドフォン17の受信評価値が記憶されている場合は、新たに検出した受信評価値を最新の値として更新する。
そして、ステップF212でアンテナ切換制御部9は、上記ステップF208において記憶したホイップアンテナ1の受信評価値と、上記ステップF211において記憶したヘッドフォン17の受信評価値とを比較する。
続くステップF213でアンテナ切換制御部9は、上記ステップF212でヘッドフォン17の受信評価値とホイップアンテナ1の受信評価値とを比較した結果、どちらのアンテナが良好な受信感度であるかを判別する。
これは、上記ステップF209においてホイップアンテナ1の受信評価値が基準値を下まわり、受信感度が悪い状態にあるので、ヘッドフォン17と受信評価値を比較してより受信感度の良好な方を受信アンテナとして選択するためである。
そして、ステップF213においてアンテナ切換制御部9は、ホイップアンテナ1の受信感度の方が良好であるとの判別結果を得た場合は、ステップF202へ戻る。つまり受信状況の比較のために一旦ヘッドフォン17側に切り換えたアンテナセレクタ2をホイップアンテナ1側に戻して、上記同様の処理が行われる。即ちこの場合は、ヘッドフォン17は接続状態であるため、ステップF204に進み、一定時間を待機することになる。
また、ヘッドフォン17の受信感度の方が良好であるとの判別結果を得た場合は、ヘッドフォン17の選択状態を維持してステップF215に進む。
ステップF215に進んだ場合は、それ以降、アンテナ切換制御部9は、ヘッドフォン17を選択した状態で、一定時間毎に受信状況判定を行うようにする。
即ちステップF215でタイムカウントをスタートさせ、ステップF216で所定時間が経過したか否かの判別を行う。
またこの間、ステップF217でヘッドフォン17の接続状態を監視し、もし、ヘッドフォン17が取り外された場合は、ステップF218でタイムカウントを終了させ、ステップF202に戻る。即ちホイップアンテナ1の選択状態に切り換える。
ステップF216で所定時間の経過を待機した後は、ステップF219に進む。
アンテナ切換制御部9はステップF219においては、電界強度検出部6において測定されたヘッドフォン17が受信した信号の電界強度の測定結果を受信評価値として取り込み、その受信評価値を、ヘッドフォン17に係る最新の受信評価値として制御部8内の記憶部に記録(更新)する。
続いて、ステップF220においてアンテナ切換制御部9は、上記ステップF219で得た現在の受信評価値が、予め定められた所定の受信評価値の基準値をクリアしているか否かの判別を行う。
現在の受信アンテナであるヘッドフォン17の受信評価値が基準値をクリアしており、ヘッドフォン17は良好な感度で信号を受信しているとの判別結果が得られた場合は、ステップF215へ戻る。即ち、再び一定時間後の受信状況判定のためにタイムカウントをスタートさせる。
一方、ステップF220において、現在の受信評価値が基準値を下回った、つまり受信状況が悪化していると判断した場合、アンテナ切換制御部9はステップF221に進む。この場合、アンテナセレクタ2においてホイップアンテナ1が選択されるようにする。
そしてステップF222でアンテナ切換制御部9は、電界強度検出部6から供給されるホイップアンテナ1が受信した信号の電界強度の測定結果を受信評価値として検出する。そしてその受信評価値を、ホイップアンテナ1に係る最新の受信評価値として制御部8内の記憶部に記録(更新)する。
ステップF223においてアンテナ切換制御部9は、上記ステップF219において記憶したヘッドフォン17の受信評価値と、上記ステップF222において記憶したホイップアンテナ1の受信評価値とを比較する。
そして、ステップF224でアンテナ切換制御部9は、ホイップアンテナ1の受信評価値とヘッドフォン17の受信評価値とを比較した結果、どちらのアンテナが良好な受信感度であるかを判別する。
アンテナ切換制御部9は、ステップF224においてホイップアンテナ1の方が受信感度が良好であるとの判別結果を得た場合は、そのままホイップアンテナ1をアンテナとして用いる選択状態を維持したままステップF204へ進む。
また、ヘッドフォン17の方が受信感度が良好であるとの判別結果を得た場合は、ステップF214へ進む。この場合、受信状況比較のために一旦ホイップアンテナ1側としたアンテナセレクタ2をヘッドフォン17側に戻し、ステップF116へ進む。そしてステップF116以降で、一定時間経過を待機し、上記同様の処理を行う。
つまりこの図4の処理が実行されることで、ヘッドフォン17が接続され、ホイップアンテナ1とヘッドフォン17の両方が受信アンテナとして利用できる状態にあるときは、その時点の選択状態を維持したまま、一定時間毎に受信状況が判定される。そして受信状況が悪化し、他方の方が良好であると判断された場合に、他方のアンテナに切り換える動作が行われる。
このような第2の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。

[変形例]
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明としてはこれまでに説明した実施の形態に限定されるべきものではない。
例えば、第1の実施の形態のように、ヘッドフォン17を優先して受信アンテナとするとは反対にホイップアンテナ1を優先して受信アンテナとしてもよい。つまり、ヘッドフォン17が接続されたら、ホイップアンテナ1の受信感度が基準値を下まわった場合にヘッドフォン17の受信評価値と比較するようにしてもよい。
また、図3のステップF105,F116、或いは図4のステップF204、F215でカウントを開始する一定時間は、携帯用信号受信装置100にあらかじめ設定されている時間とするほか、ユーザが操作部21等を操作して任意に設定できるようにしてもよい。 或いは受信評価値を比較する基準値として、複数段階の基準値を用い、受信状況を複数段階で判定して、その判定結果に応じて待機する一定時間を変化させることも考えられる。例えば受信状況が比較的良好でない場合は、短い間隔で受信状況判定を行うようにする例である。
また、ヘッドフォン17の接続有無については、検出専用のメカニカルスイッチをヘッドフォンジャック16内に設け、当該メカニカルスイッチのオン/オフによって判定するなど、他の接続有無検出手法も考えられる。
また本発明は、3つ以上のアンテナを選択的に使用できる受信装置にも適用できる。
本発明の実施の形態の携帯用信号受信装置のブロック図である。 実施の形態の携帯用信号受信装置におけるヘッドフォンジャック周辺回路を詳細に示したブロック図である。 第1の実施の形態の処理例のフローチャートである。 第2の実施の形態の処理例のフローチャートである。
符号の説明
1 ホイップアンテナ、2 アンテナセレクタ、3 フロントエンド、4,14a,14b アンプ、5 OFDM復調部、6 電界強度検出部、7 MPEGデコード部、8 制御部、9 アンテナ切換制御部、9a 入力端子、10 表示部、11 アナログ音声処理部、12 D/A変換部、13 マスタクロック発生部、15a,15b スピーカ、16 ヘッドフォンジャック、17 ヘッドフォン、17a,18 Rch端子、17b,19 Lch端子、17c,20 グランド端子、21 操作部、100 携帯用信号受信装置

Claims (6)

  1. 本体に備えられる第1アンテナ部と、
    上記本体に着脱可能な第2アンテナ部が接続されたか否かを検出するアンテナ接続検出部と、
    上記第1アンテナ部又は上記第2アンテナ部の一方を選択するアンテナ選択部と、
    上記アンテナ選択部で選択されているアンテナ部を用いた受信復調処理を行う復調部と、
    上記アンテナ選択部で選択されているアンテナ部による受信状況の評価値を検出する評価値検出部と、
    上記アンテナ接続検出部によって上記第2アンテナ部が非接続であると検出されている際は、上記アンテナ選択部に上記第1アンテナ部を選択させ、上記アンテナ接続検出部によって上記第2アンテナ部の接続が検出されている際は、上記評価値検出部によって検出される評価値を用いた処理により上記アンテナ選択部の選択状態を制御するアンテナ切換制御部と、
    を備えた受信装置。
  2. 上記アンテナ切換制御部は、上記アンテナ接続検出部によって上記第2アンテナ部の接続が検出されている際には、上記評価値を所定の基準値と比較した結果に基づいて、上記アンテナ選択部の選択状態を制御する請求項1に記載の受信装置。
  3. 上記アンテナ切換制御部は、上記アンテナ接続検出部によって上記第2アンテナ部が接続されたことが検出された時点で、上記アンテナ選択部に上記第2アンテナ部を選択させ、その後、上記第2アンテナ部の接続が検出されている期間において、上記評価値を所定の基準値と比較した結果に基づいた上記アンテナ選択部の選択状態の制御を行う請求項2に記載の受信装置。
  4. 上記第2アンテナ部は、アンテナ機能を備えるヘッドフォンである請求項3に記載の受信装置。
  5. 上記アンテナ切換制御部は、上記アンテナ接続検出部によって上記第2アンテナ部の接続が検出されている際には、上記アンテナ選択部に上記第1アンテナ部を選択させた際に上記評価値検出部によって検出される評価値と、上記アンテナ選択部に上記第2アンテナ部を選択させた際に上記評価値検出部によって検出される評価値とを比較した結果に基づいて、上記アンテナ選択部の選択状態を制御する請求項1に記載の受信装置。
  6. 第1アンテナ部が備えられる受信装置本体に着脱可能な第2アンテナ部が接続されたか否かを検出するステップと、
    上記第2アンテナ部の接続が検出されている際に、上記第1アンテナ部又は上記第2アンテナ部の一方を、受信に用いるために選択するステップと、
    選択されたアンテナ部を用いた受信復調処理の際に、受信状況の評価値を検出するステップと、
    検出された上記評価値を用いた処理により上記第1アンテナ部と上記第2アンテナ部の選択状態の切換制御を行うステップと、
    を備えた受信方法。
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