JP2009272906A - メッセージ中継装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】第2種のネットワークが通信不可能な場合に発生するメッセージの損失を軽減する中継装置を提供する。
【解決手段】第1種の通信プロトコルのメッセージおよび第2種のネットワークへ送信される第2種の通信プロトコルのメッセージを格納する第1および第2のメッセージバッファ12、16と、第1種の通信プロトコルのメッセージを受信してバッファへ格納し、かつ、バッファへ格納されている第2種の通信プロトコルのメッセージを第2種のネットワークへ送信する第1種および第2種の通信制御手段11、17と、メッセージを変換するメッセージ変換手段13と、第2種のネットワークが通信可能か通信不可能の状態を判定するネットワーク状態判定手段15と、第2種のネットワークが通信不能状態であると判定されると、予め設定されている破棄条件を満たすメッセージを破棄するメッセージ処理手段14とを備える。
【選択図】図2

Description

この発明は、複数のネットワークに接続されたメッセージ中継装置において、メッセージバッファのオーバーフロによるメッセージの損失を軽減するメッセージ中継装置に関するものである。
近年、機能や技術の高度化が進み、車載電子制御機器の数は増加する傾向にある。これに伴い、車両の中に構築されるネットワーク数も増加し、複数のネットワークプロトコルが混在するシステムとなっている。このようなシステムでは、異なるプロトコルのネットワークに接続された電子制御機器間で通信を行うためのメッセージ中継装置が利用される。このメッセージ中継装置は、一方のプロトコルに従って構成されたメッセージを、他方のプロトコルに適合するメッセージへ変換する機能を備えており、このように変換したメッセージを他方の通信プロトコルで動作するネットワーク(以下、宛先ネットワークと称する)へ送信し、異種ネットワーク間の通信プロトコルの差異を吸収する。
車載ネットワークシステムで使用される従来のメッセージ中継装置は、複数のネットワークと接続され、これらのネットワークに接続された電子制御機器間で通信されるメッセージを中継する。またメッセージ中継装置は、各ネットワークに接続されている各通信部と、各通信部に接続されている各メッセージバッファと、各メッセージバッファに接続されている1つの変換部とを備えている。各通信部は、ネットワークから受信した信号を所定のプロトコルに従って復号化し、受信メッセージとして、対応する各メッセージバッファに格納する。また、各メッセージバッファに格納されている送信メッセージを、宛先ネットワークの通信プロトコルに従った信号へ符号化して送信する。変換部は、各メッセージバッファを介して受信メッセージを取得し、その受信メッセージを解析して宛先ネットワークに適合するメッセージへプロトコル変換処理し、送信メッセージとして各メッセージバッファへ格納する。
このようなメッセージ中継装置では、メッセージが消失することのない、信頼性の高いメッセージ転送が要求される。そしてこのように、通信が混雑した際に多数のメッセージがメッセージバッファへ書き込まれ、メッセージバッファ中のメッセージが種類の異なるメッセージで上書きされることにより、メッセージが消失してしまうことを防止するため、中継されるメッセージの種類毎にメッセージバッファを設ける方法が提案されている。また優先度を記したテーブルを保持することで、優先度の高いメッセージから順に送信するようにし、優先度の高い重要なメッセージの送信漏れを防止している(例えば、特許文献1参照)。
特許第3445183号公報
従来のメッセージ中継装置は、優先度の高いメッセージを優先的に送信するようにしているが、宛先ネットワークが通信不能な状況である場合には、宛先ネットワークへ送信されるべきメッセージが送信されないままメッセージバッファへ格納され続けることになる。結果として、メッセージバッファが格納可能なメッセージ容量を超過することによりオーバーフロし、メッセージが損失してしまい、優先度の高い必要なメッセージを保持しておくことができなく、優先度の高いメッセージが損失する場合が考えられる。
このような問題は、メッセージ中継装置を含むネットワークシステムが起動する際に発生する。これは、システム起動時に通信可能になる時間は通信ノード毎に異なり、メッセージ中継装置に接続される各ネットワークが通信可能になる時間にも差が生じる。従って、メッセージ中継装置がメッセージを受信したとしても、当該受信メッセージの宛先であるネットワークが起動しているとは限らず、当該受信メッセージはメッセージバッファへ格納され、この状態が続くことにより、メッセージバッファがオーバーフロするということから発生する問題点であった。
また、ネットワークに障害が発生した場合においても、同様の問題が発生する。すなわち、メッセージ中継装置において、ネットワークの障害によって宛先ネットワークへメッセージを転送できない場合には、多数のメッセージがメッセージ中継装置で停滞し、メッセージバッファがオーバーフロすることで障害復帰後に転送すべきメッセージが損失してしまうという問題点があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、宛先ネットワークが通信不可能な場合に発生するメッセージの損失を軽減するメッセージ中継装置を提供することを目的とする。
この発明は、複数のネットワークに接続され、一の通信プロトコルで動作する一のネットワークから受信したメッセージを他の通信プロトコルのメッセージに変換し、他の通信プロトコルで動作する他のネットワークへメッセージを送信するメッセージ中継装置において、
一の通信プロトコルのメッセージおよび他のネットワークへ送信される他の通信プロトコルのメッセージを格納するバッファと、
一の通信プロトコルのメッセージを受信してバッファへ格納するメッセージ受信手段と、
一の通信プロトコルのメッセージを、他の通信プロトコルのメッセージへ変換するメッセージ変換手段と、
他のネットワークが通信可能か通信不可能の状態を判定するネットワーク状態判定手段と、
ネットワーク状態判定手段によって、他のネットワークが通信不能状態であると判定されると、予め設定されている破棄条件を満たすメッセージを破棄するメッセージ処理手段と、
バッファへ格納されている他の通信プロトコルのメッセージを他のネットワークへ送信するメッセージ送信手段とを備えたものである。
この発明のメッセージ中継装置は、複数のネットワークに接続され、一の通信プロトコルで動作する一のネットワークから受信したメッセージを他の通信プロトコルのメッセージに変換し、他の通信プロトコルで動作する他のネットワークへメッセージを送信するメッセージ中継装置において、
一の通信プロトコルのメッセージおよび他のネットワークへ送信される他の通信プロトコルのメッセージを格納するバッファと、
一の通信プロトコルのメッセージを受信してバッファへ格納するメッセージ受信手段と、
一の通信プロトコルのメッセージを、他の通信プロトコルのメッセージへ変換するメッセージ変換手段と、
他のネットワークが通信可能か通信不可能の状態を判定するネットワーク状態判定手段と、
ネットワーク状態判定手段によって、他のネットワークが通信不能状態であると判定されると、予め設定されている破棄条件を満たすメッセージを破棄するメッセージ処理手段と、
バッファへ格納されている他の通信プロトコルのメッセージを他のネットワークへ送信するメッセージ送信手段とを備えたので、他のネットワークが通信不可能な場合には、重要性の低いメッセージを破棄条件によって破棄することができ、これにより不要なメッセージが大量にバッファへ格納されることによるオーバーフロを抑制し、通信可能状態へ遷移後に送信する必要のあるメッセージの損失を軽減する。
実施の形態1.
以下、本願発明の実施の形態について説明する。図1はこの発明の実施の形態1におけるメッセージ中継装置を用いたネットワークの構成を示したブロック図である。図において、メッセージ中継装置1は第1種の伝送路2および第2種の伝送路3が接続されている。ここでは、第1種とは、例えば、CANが考えられ、ISO11898およびISO11519−2のイベントトリガ型の通信プロトコルを示し、第2種とは、例えばFlexRay(登録商標)のタイムトリガ型の通信プロトコルを示すものとして説明する。また、第1種の伝送路2には2つの第1種の通信ECU4が接続され、第2種の伝送路3には2つの第2種の通信ECU5がそれぞれ接続されている。
第1種の伝送路2は第1種のプロトコルに従った通信を行うための伝送路であり、第2種の伝送路3は第2種のプロトコルに従った通信を行うための伝送路である。また、第1種の通信ECU4は第1種のプロトコルに従った通信が可能なECUであり、第2種の通信ECU5は第2種のプロトコルに従った通信が可能なECUである。尚、図1では、第1種の通信ECU4と第2種の通信ECU5とをそれぞれ2つ設けている例を示したが、これに限られることはなく、各伝送路に接続されるECUは任意の数を接続してもよいことは言うまでもない。
図2は図1に示したメッセージ中継装置1の構成を示すブロック図である。図において、メッセージ受信手段およびメッセージ送信手段としての第1種の通信制御手段11と、バッファとしての第1種のメッセージバッファ12と、メッセージ変換手段13と、メッセージ処理手段14と、ネットワーク状態判定手段15と、バッファとしての第2種のメッセージバッファ16と、メッセージ受信手段およびメッセージ送信手段としての第2種の通信制御手段17とを備えている。そして、第1種の通信制御手段11は、予め設定されている所定のスケジュールに従って第1種のメッセージバッファ12から送信する第1種のメッセージを取り出し、当該第1種のメッセージを第1種のプロトコルに従った電気信号へ変換して第1種の伝送路2へ送信する。また、第1種の通信制御手段11は、第1種の伝送路2から受信した第1種のメッセージを第1種のメッセージバッファ12へ格納する。
そして、第1種のメッセージバッファ12は、RAM等のデータを格納可能な記憶装置であり、送受信する第1種のメッセージが複数格納されるバッファである。格納可能な第1種のメッセージ数は有限であり、第1種のメッセージが取り出されないまま格納され続けるとバッファ容量を超過し、オーバーフロによるメッセージの損失が発生する。そして、メッセージ変換手段13は、一の通信プロトコルに従うメッセージを、他の通信プロトコルに従うメッセージへ変換する処理を行う。例えば、第1種のメッセージのIDと第2種のメッセージのIDとが関連付けられて記述された変換テーブルを保持することにより、メッセージを変換する際にメッセージに割り当てるIDを判断し、第1種と第2種とのメッセージを相互に変換する。尚、メッセージを変換する処理はこの方法に限られることはなく、他の方法を用いてもよいことは言うまでもない。
そして、メッセージ処理手段14は、メッセージ変換手段13から第2種のメッセージを受け取った時に、ネットワーク状態判定手段15によって第2種のネットワークが通信不能状態であると判定されたならば、予め設定された破棄条件に基づき、当該第2種のメッセージを破棄する。また、ネットワーク状態判定手段15によって第2種のネットワークが通信可能状態であると判定されたならば、第2種のメッセージを第2種のメッセージバッファ16に格納する。そして、ネットワーク状態判定手段15は、第2種の通信制御手段17から第2種のプロトコルに従って動作する制御プロセスのステータス情報を取得し、この情報から第2種のネットワークが通信不能状態であるか、もしくは通信可能状態であるかを判定する。
ここでネットワーク状態判定手段15が第2種の通信制御手段17から取得するステータス情報について図3に基づいて説明する。図3は、第2種のプロトコルの制御プロセスが遷移するステートを示している。まず、第2種のプロトコルの初期化はdefault config(S31)およびconfig(S32)ステートで行われ、ready(S33)ステートへ遷移することで、通信待機状態となる。次に、ready(S33)ステートにおいて、スリープ状態に入っているノードへのウェイクアップ処理を行う場合には、wakeup(S34)ステート(尚、実際にはウェイクアップ処理を行うためには、複数のステートから構成されるが、ここではまとめてwakeup(S34)ステートと示す)への遷移を通してウェイクアップ処理が行われる。
そして、Startup(S35)ステート(尚、実際はスタートアップ処理を行う場合には、複数のステートから構成されるが、ここではまとめてStartup(S35)ステートと示す。)を経て同期処理が完了することにより、normal active(S36)ステートへ遷移し、他ノードとのデータの送受信が可能となる。しかし、第2種のネットワーク内のノードにおいて、同期のずれ、第2種のフレームの衝突等により、フレーム送信を継続できない状態である場合には、normal active(S36)ステートからnormal passive(S37)ステートへ遷移する。normal passive(S37)ステートはフレームの受信が継続され、再同期された後にnormal active(S36)ステートへ復帰する。また深刻なエラーの発生等により、上記に示したいずれのステートであってもhalt(S38)ステートへ遷移する可能性があり、この場合にはdefault config(S31)ステートへ遷移し初期化処理を再度開始する必要がある。
そして、ネットワーク状態判定手段15は、第2種の通信制御手段17から取得したステータス情報が、default config(S31)、config(S32)、ready(S33)、wakeup(S34)、Startup(S35)、normal passive(S37)、halt(S38)ステートのいずれかであれば通信不能状態、normal active(S36)ステートであれば通信可能状態であると判定する。尚、ここではネットワーク状態判定手段15は第2種の通信制御手段17から情報を取得するよう例を示しているが、これに限られることはなく、例えば第2種の伝送路3から直接情報を取得する等の方法によって通信不能状態を判定してもよいことは言うまでもない。
そして、第2種のメッセージバッファ16は、RAM等のデータを格納可能な記憶装置であり、送受信される第2種のメッセージが複数格納されるバッファである。格納可能な第2種のメッセージ数は有限であり、第2種のメッセージが取り出されないまま格納され続けるとバッファ容量を超過し、オーバーフロによるメッセージの損失が発生する。そして、第2種の通信制御手段17は、予め設定されている所定のスケジュールに従って第2種のメッセージバッファ16から送信する第2種のメッセージを取り出し、当該第2種のメッセージを第2種のプロトコルに従った電気信号へ変換して第2種の伝送路3へ送信する。また、第2種の通信制御手段17は、第2種の伝送路3から受信した第2種のメッセージを第2種のメッセージバッファ16へ格納する。
次に上記のように構成された実施の形態1のメッセージ中継装置のメッセージ転送の処理方法ついて図4および図5を交えて説明する。図4のフローチャートは、第2種のメッセージを受信し、当該第2種のメッセージを第1種のメッセージへ変換して送信する処理を示している。まず、第2種のネットワークから受信した第2種のメッセージを第1種のメッセージに変換して第1種のネットワークへ転送する場合には、第2種の通信制御手段17は、第2種の通信ECU5によって送信された第2種のメッセージを、第2種の通信プロトコルに従って第2種の伝送路3から受信する(図4のステップP41)。次に、第2種の通信制御手段17は、受信した第2種のメッセージを第2種のメッセージバッファ16へ格納する(図4のステップP42)。次に、メッセージ変換手段13は、第2種のメッセージバッファ16へ格納された第2種のメッセージを取り出し、当該第2種のメッセージに対して所定の変換処理を行い、第1種のメッセージを生成する(図4のステップP43)。次に、メッセージ変換手段13は、作成された第1種のメッセージを第1種のメッセージバッファ12へ格納する(図4のステップP44)。次に、第1種の通信制御手段11は、第1種のメッセージバッファ12へ格納された第1種のメッセージを取り出し、所定のスケジュールに従って第1種の伝送路2へ送信する(図4のステップP45)。
図5のフローチャートは、第1種のメッセージを受信し、当該第1種のメッセージを第2種のメッセージへ変換して送信する処理を示している。まず、第1種のネットワークから受信した第1種のメッセージを第2種のメッセージに変換して第2種のネットワークへ転送する場合には、第1種の通信制御手段11は、第1種の通信ECU4によって送信された第1種のメッセージを、第1種の通信プロトコルに従って第1種の伝送路2から受信する(図5のステップP51)。次に、第1種の通信制御手段11は、受信した第1種のメッセージを第1種のメッセージバッファ12へ格納する(図5のステップP52)。次に、メッセージ変換手段13は、第1種のメッセージバッファ12へ格納された第1種のメッセージを取り出し、当該第1種のメッセージに対して所定の変換処理を行い、第2種のメッセージを生成する(図5のステップP53)。
次に、メッセージ処理手段14は、ネットワーク状態判定手段15が判定したネットワーク状態に基づき通信可能か通信不可能かを判定して、変換された第2種のメッセージに対する処理を決定する。ここでネットワーク状態判定手段15は、上記に示したとおり、第2種の通信制御手段17から取得するステータス情報に基づいて通信可能か通信不可能かの判定を行う(図5のステップP54)。次に、ネットワーク状態判定手段15が第2種のネットワークを通信可能状態であると判定した場合には、メッセージ処理手段14は、第2種のメッセージバッファ16へ当該第2種のメッセージを格納する(図5のステップP57)。また、メッセージ処理手段14は、ネットワーク状態判定手段15が第2種のネットワークを通信不能状態であると判定した場合には、破棄条件に従って当該第2種のメッセージに対して破棄処理を施すか否か決定する(図5のステップP55)。
次に、当該第2種のメッセージが破棄条件を満たさない場合(NO)、メッセージ処理手段14は、当該第2種のメッセージに対して破棄処理を行わず、第2種のメッセージバッファ16へ当該第2種のメッセージを格納する(図5のステップP57)。また、メッセージ処理手段14は、当該第2種のメッセージが破棄条件を満たす(YES)場合には、当該第2種のメッセージに対して破棄処理を実施する(図5のステップP56)。次に、第2種の通信制御手段17は、第2種のメッセージバッファ16へ格納された第2種のメッセージを取り出し、所定のスケジュールに従って第2種の伝送路3へ送信する(図5のステップP58)。
次に、ネットワーク状態判定手段15が通信不能状態と判断し、メッセージ処理手段14によって破棄処理が行われるタイミングについて、図6に基づいて説明する。図6(a)は第1種のネットワークの状態の一例を示す。図において、t0以前は、例えば、メッセージ中継装置1を備えたシステムの起動直後であって、第1種のネットワークに接続されている各第1種の通信ECU4が、マイコンの起動および第1種の通信コントローラの初期化等の処理により、第1種のネットワークの通信を開始する準備を行っている状態を示す。また、t0以降は、第1種のネットワークの通信が開始されている状態を示す。
図6(b)は第2種のネットワークの状態の一例を示す。図において、t1以前は、例えば、メッセージ中継装置1を備えたシステムの起動直後において、第2種のネットワークに接続されている各第2種の通信ECU5が、マイコンの起動、第2種の通信コントローラの初期化(上記図3において示したdefault config(S31)、config(S32)、ready(S33)ステート)、各第2種の通信ECU5間の第2種のネットワークの通信同期等の処理(上記に示したwakeup(S34)、Startup(S35)ステート)により、第2種のネットワークの通信を開始する準備を行っている状態を示す。そして、t1において、第2種のネットワークの通信が開始され、正常に通信が行われる(normal active(S36)ステート)状態を示す。第1種のネットワークと異なり同期処理が必要であるため、第2種のネットワークの通信可能になる時点t1は第1種のネットワークの通信可能になる時点t0よりも遅い場合が多い。また、t2の時点から障害が発生し、通信不能な状態(normal passive(S37)ステート)となっている状態を示す。また、t3以降は、障害から回復し、通信を再開している状態を示す。
図6(c)は、ネットワーク状態判定手段15によって判定された第2種のネットワークの状態を示す。図において、ネットワーク状態判定手段15は、上記に示したとおり、第2種の通信制御手段17の制御プロセスのステートがnormal active(S36)ステートではないt1以前およびt2〜t3の期間を通信不能状態と判定し、normal active(S36)ステートである期間を通信可能状態であると判定する。図6のt0〜t1およびt2〜t3の期間において、第1種のネットワークで通信が行われ、さらに第2種のネットワークは通信不能状態であるため、メッセージ処理手段14による破棄処理が行われることとなる。
次に上記のように構成された実施の形態1におけるメッセージ中継装置におけるメッセージの処理方法について説明する。まず、第2種のメッセージを受信した場合の処理の流れは上記に示した図4のフローチャートの工程を経て、第1種のメッセージとして第1種の伝送路2へ送信される(図4のステップP45)。そして、メッセージ中継装置1を含むシステムが起動し、全てのネットワークで正常に通信が可能になった状態において、メッセージ中継装置1が第1種のメッセージを受信した場合の処理の流れは、第2種のネットワークの状態は、全てのネットワークで正常に通信が可能になった状態の、既に通信が確立しているnormal active(S36)ステートであるため、ネットワーク状態判定手段15は通信可能であると判定し、上記に示した図5のフローチャートの工程を経て、第2種のメッセージは第2種の伝送路3へ送信される(図5のステップP58)。
次に、本実施の形態1における、特徴的な部分である、第2種のネットワークがStartup(S35)ステートである状態(図6のt0〜t1の期間)において、メッセージ中継装置1が図7に示すようにID:10、ID:11の第1種のメッセージを受信した場合の処理の流れを、図5のフローチャートに基づいて説明する。この時、第2種のメッセージバッファ16はID:10、ペイロード:0xFFEEのメッセージと、ID:11、ペイロード:0x1234のメッセージと、ID:12、ペイロード:0xFF00のメッセージを既に保持しているものとする。
まず、第1種の通信制御手段11は第1種の伝送路2からID:10とID:11の第1種のメッセージを受信する(図5のステップP51)。次に、当該第1種のメッセージを第1種のメッセージバッファ12へ格納する(図5のステップP52)。次に、メッセージ変換手段13は第1種のメッセージバッファ12に格納された第1種のメッセージを第2種のメッセージへ変換する(図5のステップP53)。次に、ネットワークが通信可能か通信不能かの状態判定を行う(図5のステップP54)。ここでは、第2種のネットワークの状態は、通信を確立している途中のStartup(S35)ステートであるため、ネットワーク状態判定手段15は通信不能であると判定する。次に、メッセージ処理手段14は通信不能状態という判定結果を受け、当該第2種のメッセージが破棄条件を満たしているかを確認する(図5のステップP55)。
ここでのメッセージ処理手段14が予め設定する規定の破棄条件は、第2種のメッセージバッファ16の中に当該第2種のメッセージと内容が重複するメッセージを検出した場合は、当該メッセージを破棄するというものである。よって、ステップP55において、ID:11であってペイロード:0x1234を持つメッセージは、図7に示すように、既に第2種のメッセージバッファ16へ格納されているため、重複メッセージであり破棄される条件に一致する(YES)と判断され、メッセージ処理手段14によって破棄される(図5のステップP56)。また、ID:10であってペイロード:0xFF00を持つメッセージは、図7に示すように、第2種のメッセージバッファ16へ格納されていないため、重複メッセージでないとして破棄条件に一致しない(NO)と判断され、破棄されることなくメッセージ処理手段14は、第2種のメッセージを第2種のメッセージバッファ16へ格納する(図5のステップP57)。次に、第2種のネットワークがStartup(S35)ステートからnormal active(S36)ステートへ遷移した場合には、第2種の通信制御手段17は、破棄されることなく第2種のメッセージバッファ16で保持されている第2種のメッセージを第2種の伝送路3へ送信する(図5のステップP58)。
尚、メッセージ処理手段14が破棄するメッセージは、図5のステップP53で変換された第2種のメッセージ、および第2種のメッセージバッファ16中の第2種のメッセージのいずれであってもよいことは言うまでもない。また、破棄条件としては、上記に示した以外の条件でもよいことは言うまでもなく、例えば、IDおよびペイロードの一部を比較することで重複していると判断して破棄条件として規定することも考えられる。さらに、重複の判断は、IDおよびペイロード以外に基づいたものであってもよいことは言うまでもない。
また、別の破棄条件としては、メッセージ処理手段14が、予め設定されている所定期間に基づいて第2種のメッセージを破棄する、という条件であってもよい。例えば図8に示すように、第2種のメッセージを第2種のメッセージバッファ16へ格納し(図8(c))、格納してから所定期間として0.1秒間(図8(b))経過するまで、図5のステップP55で処理する第2種のメッセージ(図8(a))はメッセージ処理手段14によって破棄され、第2種のメッセージバッファ16へ格納されない。尚、この所定期間とはこの例に限られることはない。このように、予め所定期間を設定することにより、システムにおいて重要となる期間のメッセージを破棄することなく残すことが可能となる。
さらに、別の破棄条件としては、メッセージ処理手段14が、予め設定されている所定の受信メッセージ数分に基づいてメッセージを破棄する、という条件であってもよい。図9は、図5のステップP54で処理する第2種のメッセージ(図9(a))と、第2種のメッセージバッファ16へ格納するメッセージ(図9(b))との例を示す。まず、メッセージ処理手段14は、図5のステップP54で処理する第2種のメッセージを1、2、3と繰り返しカウントを行い、2および3番目のメッセージを破棄する、という処理を行う。尚、所定の受信メッセージ数分に基づいてメッセージを破棄する、所定の受信メッセージ数分は上記に示した以外の数分でもよいことは言うまでもなく、受信メッセージ数分に基づいてメッセージを破棄する条件であれば様々な設定数が考えられる。このように、予め所定の数分のメッセージを破棄することなく残すことにより、システムにおいて重要となるメッセージを残すこととができる。
さらに、別の破棄条件としては、メッセージ処理手段14が、第2種のメッセージに対して所定の期間を関連付けて第2種のメッセージバッファ16へ格納し、格納されてから予め設定されている所定の保持期間が経過したならば、当該メッセージを破棄する、という条件であってもよい。図10に示すように、例えば第2種のメッセージバッファ16は保持期間として第2種のメッセージと関連付けられた整数値を保持し、メッセージ処理手段14は0.1秒経過毎に当該整数値を1だけ減算し、ID:13で示すように保持期間が0になったメッセージを破棄する。尚、各メッセージが格納されてからの経過期間を保持する場所はメッセージバッファである必要はなく、別のメモリ領域を確保して保持する方法であってよい。また、経過期間の判定方法は上記に示した場合のように、整数値を一定期間毎に減算する方法に限らない。このように、予め所定の保持期間を設定することにより、システムにおいて重要となる期間のメッセージを破棄することなく残すことが可能となる。
さらに、別の破棄条件としては、メッセージ処理手段14が、上記に示した各破棄条件のいずれかを複数組み合わせたものであってもよいことは言うまでもない。
上記のように構成された実施の形態1のメッセージ中継装置によれば、重要度の低いメッセージは破棄条件によって破棄することができるため、不要なメッセージが大量にバッファへ格納されることによるオーバーフロを抑制でき、通信可能状態へ遷移後に送信する必要のあるメッセージの損失を軽減できる。また、通信開始準備中を通信不能であると判断して破棄条件を適用することができるため、メッセージ中継装置に接続される複数ネットワークにおいて、それぞれ通信確立に必要な時間が異なる場合であっても、バッファのオーバーフロを抑制でき、通信確立後に必要なメッセージの損失を軽減できる。さらに、障害発生中を通信不能であると判断して破棄条件を適用することができるため、宛先ネットワークに障害が発生した場合であっても、バッファのオーバーフロを抑制でき、障害から復帰後に必要なメッセージの損失を軽減できる。
また、不要なメッセージをバッファへ格納する前に破棄することができるため、バッファのオーバーフロを抑制でき、必要なメッセージの損失を軽減できる。また、内容の重複するメッセージを破棄することができるため、バッファのオーバーフロを抑制でき、必要なメッセージの損失を軽減できる。
また、定期的にメッセージを削減することができるため、バッファのオーバーフロを抑制でき、必要なメッセージの損失を軽減できる。さらにまた、メッセージの受信頻度に応じてバッファへ格納するメッセージを削減することができるため、バッファのオーバーフロを抑制でき、必要なメッセージの損失を軽減できる。また、所定期間の経過により送信不要となったメッセージを破棄することができるため、バッファのオーバーフロを抑制でき、必要なメッセージの損失を軽減できる。
これらのことより、メッセージ中継装置に接続される第1種のネットワークと第2種のネットワークとにおいて、それぞれ通信確立に必要な時間が異なる場合であっても、重要度の低い第2種のメッセージを破棄条件によって破棄することが可能になる。これにより、送信不要な第2種のメッセージが大量に第2種のメッセージバッファへ格納されることによるオーバーフロを抑制でき、通信確立後に送信する必要のある第2種のメッセージの損失を軽減できる。
尚、本実施の形態1のようなイベントトリガ型通信プロトコルのネットワークとタイムトリガ型通信プロトコルのネットワークとの中継に限らず、同種の通信プロトコルであるネットワーク間の中継であっても、通信確立に必要な時間が異なる場合は、本実施の形態1と同様の効果を奏することができる。尚、同種のプロトコルであったとしても異なるネットワークの場合には、メッセージ変換手段において異なるネットワークに対応できるようにメッセージを変換する必要があることは言うまでもない。
実施の形態2.
図11はこの発明の実施の形態2におけるメッセージ中継装置1の構成を示したブロック図である。図において、上記実施の形態1と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。尚、本実施の形態2のメッセージ中継装置のネットワークの構成は上記実施の形態1に示した図1と同様であるため説明を省略し、以下においては図1を交えて説明する。メッセージ処理手段111は、第1種のメッセージバッファ12から第1種のメッセージを受け取った時に、ネットワーク状態判定手段15によって第2種のネットワークが通信不能状態であると判定されたならば、所定の破棄条件に基づき、当該第1種のメッセージを破棄する。また、ネットワーク状態判定手段15によって第2種のネットワークが通信可能状態であると判定されたならば、第1種のメッセージをメッセージ変換手段13に渡す。尚、本実施の形態2においてはメッセージが、当該メッセージの破棄を判定する判定情報を有し、メッセージ処理手段111の破棄条件は、メッセージの判定情報にてメッセージの破棄の有無を判定するものについて説明する。
次に上記のように構成された実施の形態2のメッセージ中継装置のメッセージ転送の処理方法について図12に基づいて説明する。尚、第2種のメッセージ受信から第1種のメッセージ送信の処理については、上記実施の形態1において図4にて示した場合と同様であるため説明は省略する。図12のフローチャートは、第1種のメッセージを受信し、当該第1種のメッセージを第2種のメッセージへ変換して送信する処理について示す。まず、第1種の通信制御手段11は、第1種の通信ECU4によって送信された第1種のメッセージを、第1種の伝送路2から受信する(図12のステップP121)。次に、第1種の通信制御手段11は、受信した第1種のメッセージを第1種のメッセージバッファ12へ格納する(図12のステップP122)。
次に、メッセージ処理手段111は、ネットワーク状態判定手段15が判定したネットワーク状態に基づき通信可能か通信不可能かを判定して、格納した第1種のメッセージに対する処理を決定する。ここでネットワーク状態判定手段15は、上記実施の形態1と同様に、第2種の通信制御手段17から取得するステータス情報に基づいて判定する。そして、ネットワーク状態判定手段15は第2種のネットワークが通信可能状態であるか否かを判定する(図12のステップP123)。次に、通信可能状態であると判定した場合には、メッセージ処理手段111は、第1種のメッセージをメッセージ変換手段13へ渡し、メッセージ変換手段13は、当該第1種のメッセージを第2種のメッセージへ変換する(図12のステップP126)。また、メッセージ処理手段111は、ネットワーク状態判定手段15が第2種のネットワークを通信不能状態であると判定した場合には、予め設定されている規定の破棄条件に基づき、当該第1種のメッセージに対して破棄処理を施すか否かの判定を行う(図12のステップP124)。
次に、当該第2種のメッセージが破棄条件を満たさない(NO)と判定された場合には、メッセージ処理手段111は、当該第1種のメッセージに対して破棄処理を行わず、メッセージ変換手段13へ渡し、第2種のメッセージへの変換を行う(図12のステップP126)。また、メッセージ処理手段111は、当該第1種のメッセージが破棄条件を満たす(YES)と判定された場合には、当該第2種のメッセージに対して破棄処理を実施する(図12のステップP125)。次に、ステップP126で変換されて作成された第2種のメッセージを第2種のメッセージバッファへ格納する(図12のステップP127)。次に、第2種の通信制御手段17は、ステップP127にて第2種のメッセージバッファ16へ格納された第2種のメッセージを取り出し、所定のスケジュールに従って第2種の伝送路3へ送信する(図12のステップP128)。
次に、上記のように構成された本実施の形態2におけるメッセージ中継装置におけるメッセージの処理方法について説明する。尚、第2種のメッセージを受信した場合の処理の流れは、上記実施の形態1と同様であるため説明を省略する。まず、第2種のネットワークで正常な通信が可能な状態において、メッセージ中継装置1が第1種のメッセージを受信した場合の処理の流れは、第1種のメッセージの転送先である第2種のネットワークの状態は、正常に通信が行われているnormal active(S36)ステートであるため、ネットワーク状態判定手段15は通信可能であると判定し、上記に示した図12のフローチャートの工程を経て、第2種のメッセージを第2種の伝送路3へ送信する(図12のステップP128)。
次に、本実施の形態2における、特徴的な部分である、第2種のネットワークに障害が発生し、normal passive(S37)ステートである状態(図6のt2〜t3の期間)において、メッセージ中継装置1が、図13に示すように、ID:1とID:2の第1種のメッセージを受信した場合の処理の流れを、図12のフローチャートに沿って説明する。まず、第1種の通信制御手段11は第1種の伝送路2からID:1とID:2の第1種のメッセージを受信し(図12のステップP121)、当該第1種のメッセージを第1種のメッセージバッファ12へ格納する(図12のステップP122)。次にここでは、第1種のメッセージの転送先である第2種のネットワークの状態は、メッセージの送信が不可能であるnormal passive(S37)ステートであるため、ネットワーク状態判定手段15は通信不能状態と判定する(図12のステップP123)。
次に、第1種のメッセージが破棄条件を満たしているかを確認する(図12のステップP124)。次に、メッセージ処理手段111が規定する破棄条件は、メッセージの破棄を判定する判定情報としてペイロードの先頭の2ビットで示す重要度情報が閾値2未満であれば、当該第1種のメッセージを破棄する、という条件としている。図13に示すように、例えば、ID:1の第1種のメッセージは重要度が2であるため、破棄条件を満たしていないと判断され(図12のステップP124にてNO)、当該第1種のメッセージはメッセージ変換装置13によって第2種のメッセージへ変換され(図12のステップP126)、第2種のメッセージバッファ16へ格納される(図12のステップP127)。しかし、ID:2の第1種のメッセージは重要度が1であるため、破棄条件を満たしていると判断され(図12のステップP124にてYES)、メッセージ処理手段111によって破棄される(図12のステップP125)。
次に、ネットワークの障害が解消され、第2種のネットワークがnormal passive(S37)ステートからnormal active(S36)ステートへ遷移した場合には、第2種の通信制御手段17は、図12のステップP127において格納された第2種のメッセージを第2種の伝送路3へ送信する(図12のステップP128)。
また、別の破棄条件としては、メッセージ処理手段111が、メッセージの破棄を判定する判定情報としてペイロードの先頭の1ビットが1か0かの重複情報を有し、重複情報が1であれば、当該第1種のメッセージが重複しているか確認し、重複しているならば当該第1種のメッセージを破棄する、という条件であってもよい。図14に示すように、例えば、ID:1の第1種のメッセージはペイロードの先頭のビットが0であるので、メッセージ処理手段111は、重複による破棄は行わない。しかし、ID:2の第1種のメッセージはペイロードの先頭のビットが1であるので、当該第1種のメッセージは、第2種のメッセージバッファ16に格納されているメッセージと比較が行われ、ペイロードが一致するため重複メッセージとして破棄される。
ここでは第1種のメッセージと第2種のメッセージの間で対応するIDを確認するために、メッセージ変換手段13が保持している変換テーブルを利用し、第1種のメッセージが第2種のメッセージへ変換される時のIDを使用することにより、第1種のメッセージと第2種のメッセージのペイロードを比較してもよい。尚、上記に示した場合に限られることはなく、例えば、ペイロードの一部を比較することで重複していると判断する、または、ヘッダ等のペイロード以外の部分を比較することで重複していると判断する等、メッセージの一部を比較することで重複の判断をする破棄条件であってもよい。
また、別の破棄条件としては、メッセージ処理手段111が、メッセージのペイロードの先頭の2ビットで示す他のメッセージとの連続性に対する連続性情報を有し、この連続性情報がメッセージの連続性が保たれていないならば、当該第1種のメッセージを破棄する、という条件であってもよい。図15に示すように、例えば、まず連続性を持つメッセージの1番目であることを意味するID:1の第1種のメッセージを受信し、次に2番目であることを意味するID:1の第1種のメッセージではなく、3番目であることを意味するID:1の第1種のメッセージを受信した場合は、当該第1種のメッセージを破棄する。また1番目のメッセージを受信していないにもかかわらず、2番目、3番目のメッセージを受信した場合も、同様に破棄処理を行う。但し、メッセージのペイロードの先頭の2ビットが00であれば、連続性は持たないメッセージとして破棄しないとして取り扱う。
尚、上記に示した場合では3つのメッセージが連続性を持つ場合にのみ対応しているが、これに限られることはなく、例えば、連続性を示すビットを多くして、3つ以上のメッセージを扱うものであってよいことは言うまでもない。また、同じIDのメッセージが連続していることを示しているが、異なるIDの連続するメッセージを示す情報であってもよいことは言うまでもない。
また、別の破棄条件としては、メッセージ処理手段111が、当該第1種のメッセージから変換された第2種のメッセージに対してメッセージのペイロードの先頭の2ビットで示す保持期間情報を関連付けて第2種のメッセージバッファ16へ格納し、格納されてから保持期間が経過したならば、当該メッセージを破棄する、という条件であってもよい。図16に示すように、例えば、メッセージのペイロードの先頭の2ビットが01である第1種のメッセージは、第2種のメッセージへ変換され、保持期間として1が関連付けられて第2種のメッセージバッファ16へ格納される。メッセージ処理手段111は0.1秒経過毎に当該整数値を1だけ減算し、ID:13で示すように保持期間が0になったメッセージを破棄する。但し、メッセージのペイロードの先頭の2ビットが00であれば、破棄しないとして取り扱う。
尚、各メッセージが格納されてからの経過期間を保持する場所はメッセージバッファである必要はなく、例えば、別のメモリ領域を確保して保持する方法であってよいことは言うまでもない。また、経過期間の判定方法は上記に示した場合のように、整数値を一定期間毎に減算する方法に限らない。
また、別の破棄条件としては、メッセージ処理手段111は、メッセージのペイロードの先頭の1ビットが1か0かの破棄情報を有し、破棄情報が1であれば、当該第1種のメッセージの破棄を許可する、という破棄条件を規定する。また、メッセージのペイロードの先頭の1ビットが0ならば、当該第1種のメッセージを破棄しないと規定する。この破棄条件は、上記に示した別の破棄条件を実施する前提条件として行うことも可能である。この場合、メッセージ処理手段111は、メッセージのペイロードの先頭の1ビットが1であれば、当該第1種のメッセージの破棄を許可し、上記に示した別の破棄条件の規定を判定する。また、メッセージのペイロードの先頭の1ビットが0ならば、当該第1種のメッセージを破棄しないとして、上記に示した別の破棄条件を判定することなく破棄を行わないとして規定する。すなわち、上記に示した別の破棄条件が満たされていたとしても破棄しないと規定されることとなる。
また、メッセージ処理手段111が規定する破棄条件は、破棄条件のいずれか1つであ
る必要はなく、複数を組み合わせたものであってもよい。
尚、メッセージが情報を保持する方法としては、上記に示した方法に限られることがないことは言うまでもない。
上記のように構成された実施の形態2によれば、メッセージ変換処理を行う前にメッセージを破棄することができるため、変換処理に掛かる負荷を軽減しながら、バッファのオーバーフロを抑制し、必要なメッセージの損失を軽減することができる。また、メッセージ送信元が破棄に関する情報をメッセージに保持させ、メッセージ毎にメッセージ送信元が望んだ破棄処理を行うことでバッファのオーバーフロを抑制でき、必要なメッセージの損失を軽減できる。さらにまた、メッセージ送信元が破棄を許可する情報をメッセージに保持させ、メッセージ送信元が許可するメッセージについてのみ破棄処理を行うことでバッファのオーバーフロを抑制でき、必要なメッセージの損失を軽減できる。また、メッセージ送信元が重複するメッセージの破棄に関する情報をメッセージに保持させ、当該情報に基づいて重複メッセージの破棄処理を行うことでバッファのオーバーフロを抑制でき、必要なメッセージの損失を軽減できる。さらに、メッセージ送信元が重要度に関する情報をメッセージに保持させ、重要度の低いメッセージを優先的に破棄することでバッファのオーバーフロを抑制でき、必要なメッセージの損失を軽減できる。
また、メッセージ送信元が連続するメッセージの一部であるという情報をメッセージに保持させることにより、連続するメッセージを優先してバッファへ残すことができる。また、メッセージで保持する連続するメッセージの一部であるという情報に基づいて、連続していないメッセージを不要と判断して破棄することで、バッファのオーバーフロを抑制でき、必要なメッセージの損失を軽減できる。さらに、メッセージ送信元が保持期間を示す情報をメッセージに保持させることにより、保持期間の経過により送信不要となったメッセージを破棄することができるため、バッファのオーバーフロを抑制でき、必要なメッセージの損失を軽減できる。
これらのことより、送信不要な第2種のメッセージを第2種のメッセージバッファへ格納する前に破棄することができるため、第2種のメッセージバッファのオーバーフロを抑制でき、必要な第2種のメッセージの損失を軽減できる。これに加え、第2種のメッセージへの変換処理を行う前に第1種のメッセージを破棄することができるため、変換処理にかかる負荷を軽減することができる。また、メッセージ送信元が各第1種のメッセージに保持させた情報に基づいて、破棄処理を行うことができる。これにより、送信元が望んだメッセージを残しながら、第2種のメッセージバッファのオーバーフロを抑制し、送信する必要のある第2種のメッセージの損失を軽減することができる。
実施の形態3.
図17はこの発明の実施の形態3におけるメッセージ中継装置1の構成を示したブロック図である。図において、上記各実施の形態と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。尚、本実施の形態3のメッセージ中継装置のネットワークの構成は上記実施の形態1に示した図1と同様であるため説明を省略し、以下においては図1を交えて説明する。メッセージ処理手段171は、ネットワーク状態判定手段15によって第2種のネットワークが通信不能状態であると判定されたならば、予め設定されている規定の破棄条件に基づき、第2種のメッセージバッファ16に格納されている第2種のメッセージを破棄する。ここで規定する破棄条件は、破棄情報テーブル173が保持する破棄すべきメッセージの識別子の情報を用いる。そして、メッセージ処理手段171の破棄条件は、メッセージの識別子から破棄情報テーブル173の情報を抽出してメッセージの破棄の有無を判定する。また、通信不能時間計測手段172によって計測される通信不能状態の時間に基づいて破棄条件を変更する。
そして、通信不能時間計測手段172は、ネットワーク状態判定手段15からネットワーク状態を取得し、当該ネットワーク状態が通信不能であるならば、通信不能が継続している時間を計測し、メッセージ処理手段171へ伝える。破棄情報テーブル173は、第2種のメッセージのIDと、当該IDを持つ第2種のメッセージへ破棄条件を適用する際にメッセージ処理手段171が参照する破棄情報を保持する。
次に上記のように構成された実施の形態3のメッセージ中継装置の処理について図18に基づいて説明する。尚、第2種のメッセージ受信から第1種のメッセージ送信の処理については、上記実施の形態1において図4にて示した場合と同様であるため説明は省略する。図18のフローチャートは、第1種のメッセージを受信し、当該第1種のメッセージを第2種のメッセージへ変換して送信する処理を示している。まず、第1種の通信制御手段11は、第1種の通信ECU4によって送信された第1種のメッセージを、第1種の伝送路2から受信する(図18のステップP180)。次に、第1種の通信制御手段11は、受信した第1種のメッセージを第1種のメッセージバッファ12へ格納する(図18のステップP181)。
次に、メッセージ変換手段13は、格納した第1種のメッセージを第2種のメッセージへ変換する(図18のステップP182)。次に、メッセージ変換手段13は、作成した第2種のメッセージを第2種のメッセージバッファ16へ格納する(図18のステップP183)。次に、メッセージ処理手段171は、ネットワーク状態判定手段15が判定したネットワーク状態に基づき通信可能か通信不可能かを判定して、格納された第2種のメッセージに対する処理を決定する(図18のステップP184)。尚、ネットワーク状態判定手段15は、上記に示したように、第2種の通信制御手段17から取得するステータス情報に基づいて通信可能か通信不可能かを判定する。
次に、ネットワーク状態判定手段15が第2種のネットワークを通信可能状態であると判定した場合には、メッセージ処理手段171は第2種のメッセージに対して処理を行わず、第2種の通信制御手段17は格納された第2種のメッセージを第2種の伝送路3へ送信する(図18ステップP189)。また、メッセージ処理手段171は、ネットワーク状態判定手段15が第2種のネットワークを通信不能状態であると判定した場合には、通信不能時間計測手段172が計測した通信不能継続時間が1秒以上であるか、1秒未満であるかの判定を行う(図18のステップP185)。この判定に基づき、以下にて適用する破棄条件が決定されることとなる。
次に、通信不能時間計測手段172が計測した時間が1秒未満と判定された場合には、破棄条件Aに基づいた判定を行い(図18のステップP186)、また、通信不能時間計測手段172が計測した時間が1秒以上と判定された場合には、破棄条件Bに基づいた判定を行う(図18のステップP187)。そしてこのステップP186およびステップP187において、第2種のメッセージバッファ16に格納されている第2種のメッセージが規定の破棄条件を満たさない場合(NO)には、メッセージ処理手段171は破棄処理を行わず、第2種の通信制御手段17は、格納された第2種のメッセージを第2種の伝送路3へ送信する(図18のステップP189)。また、ステップP186およびステップP187において、第2種のメッセージバッファ16に格納されている第2種のメッセージが規定の破棄条件を満たす場合(YES)には、メッセージ処理手段171は破棄処理を実施する(図18のステップP188)。
次に、図19に基づいて、破棄条件Aおよび破棄条件Bを適用するタイミングについて説明する。図19(a)は、第1種のネットワークの状態を示しており、正常な通信が継続されている。図19(b)は、第2種のネットワークの状態を示す。正常な通信(図3のnormal active(S36)ステート)が行われているが、t4の時点から障害が発生し、通信不能な状態(図3のnormal passive(S37)ステート)となっている。また、t6以降は障害から回復し、正常な通信が可能になっている。図19(c)は、ネットワーク状態判定手段15によって判定された第2種のネットワークの状態を示している。ネットワーク状態判定手段15は、t4〜t6の期間を通信不能状態であると判定し、これ以外を通信可能状態であると判定している。図19(d)は、通信不能状態において、メッセージ処理手段171が破棄条件AおよびBのどちらを適用するかを示している。メッセージ処理手段171は、通信不能時間計測手段172が計測した時間が、1秒未満であるt4〜t5の間は破棄条件Aを適用し、1秒以上であるt5〜t6の間は破棄条件Bを適用する。
次に、上記のように構成された本実施の形態3におけるメッセージ中継装置のメッセージの処理方法について説明する。まず、第2種のネットワークがnormal active(S36)ステートであり、通信可能な状態(図19のt4以前、およびt6以降)である場合においては、第2種のネットワークの状態はnormal active(S36)ステートであるので、メッセージ中継装置1が第1種のメッセージを受信した場合の処理の流れは、上記に示した図18のフローチャートに工程を経て、第2種の伝送路3へ送信する(図18のステップP189)。
次に、本実施の形態3における、特徴的な部分である、第2種のネットワークに障害が発生し、normal passive(S37)ステートである状態(図19のt4〜t6の期間)において、メッセージ中継装置1が第1種のメッセージを受信した場合の処理の流れを、図18のフローチャートに基づいて説明する。まず、第2種のネットワークが通信不能状態である場合の処理は、第2種のメッセージが第2種のメッセージバッファ16へ格納される図18のステップP183までは、上記に示した通信可能状態の場合と同様である。そして、通信不能状態では、図18のステップP189の第2種のメッセージ送信処理を行うことができない。まず、通信不能時間計測手段172が計測した時間が1秒未満である場合の、”図19のt4〜t5の期間”の処理の流れについて説明する。この時、第2種のメッセージバッファ16には、図20(a)で示すように、ID:10、ID:11、ID:12の第2種のメッセージが既に格納されている。第2種のネットワークの状態はnormal passive(S37)ステートであるので、ネットワーク状態判定手段15は通信不能状態と判定する。従って、図18のステップP184において、メッセージ処理手段171は通信不能状態という判定結果を受け、通信不能状態が継続している時間を確認する(図18のステップP185)。
また、通信不能時間計測手段172が計測した時間は1秒未満であるので、第2種のメッセージバッファ16に格納されている第2種のメッセージが破棄条件Aを満たしているかを確認する(図18のステップP186)。ここで、メッセージ処理手段171が規定する破棄条件Aは、破棄情報テーブル173で保持する識別子(ID)毎の重要度情報が閾値2未満である第2種のメッセージを破棄する、という条件としている。図20(a)で示すように、第2種のメッセージバッファ16に格納されている第2種のメッセージはID:10、ID:11、ID:12であり、破棄情報テーブル173より、これらの第2種のメッセージの重要度はそれぞれ1、3、2である。従って、メッセージ処理手段171は、ID:10の第2種のメッセージを破棄する(図18のステップP188)。
次に、通信不能時間計測手段172が計測した時間が1秒以上である場合の、”図19のt5〜t6の期間”の処理の流れについて説明する。この時、第2種のメッセージバッファ16には、図20(b)で示すように、ID:10、ID:11、ID:12の第2種のメッセージが既に格納されている。図18のステップP184の処理は、通信不能状態である時間が1秒未満である場合と同様であるが、図18のステップP185において、通信不能時間計測手段172が計測した時間が1秒以上である場合には、第2種のメッセージバッファ16に格納されている第2種のメッセージが破棄条件Bを満たしているかを確認する(図18のステップP187)。メッセージ処理手段171が規定する破棄条件Bは、破棄情報テーブル173で保持する重要度が閾値3未満である第2種のメッセージを破棄する、という条件としている。図20(b)で示すように、第2種のメッセージバッファ16に格納されている第2種のメッセージはID:10、ID:11、ID:12であり、破棄情報テーブル173より、これらの第2種のメッセージの重要度はそれぞれ1、3、2である。従って、メッセージ処理手段171は、ID:10およびID:12の第2種のメッセージを破棄する(図18のステップP188)。
次に、ネットワークの障害が解消され、第2種のネットワークがnormal passive(S37)ステートからnormal active(S36)ステートへ遷移した場合には、第2種の通信制御手段17は、図18のステップP127において格納された第2種のメッセージを第2種の伝送路3へ送信する(図18のステップP189)。
また、別の破棄条件としては、破棄情報テーブル173は重複メッセージの破棄に関する重複情報を識別子(ID)毎に保持し、メッセージ処理手段171が規定する破棄条件Aは、当該情報に基づいて第2種のメッセージバッファ16に重複して格納されている第2種のメッセージを破棄する、という条件であってもよい。
例えば、通信不能時間計測手段172が計測した時間が1秒未満である場合には、図21に示すように、例えば、ID:10の第2種のメッセージについて、破棄情報テーブル173が保持する重複メッセージの破棄に関する情報は1であるため、第2種のメッセージバッファ16に格納されているID:10の第2種のメッセージのペイロードが比較され、重複しているID:10の第2種のメッセージのうち最新のもの以外が破棄される。
また、ID:11の第2種のメッセージは、破棄情報テーブル173が保持する情報が0であるため、重複メッセージは破棄されない。次に、通信不能時間計測手段172が計測した時間が1秒以上である場合には、上記に示したステップS187,S188の処理と同様の処理を実施する。このようにして、計測した時間により破棄条件を変更することができる。尚、重複の判断はIDおよびペイロードに基づいたものに限らず、破棄情報テーブル173で指定した箇所が重複するかを判断する規定であってもよい。また、破棄情報テーブル173が基準となるデータを保持し、当該データと重複しているメッセージを破棄する、という条件であってもよい。
また、別の破棄条件としては、破棄情報テーブル173は識別子(ID)毎に時間間隔の所定期間情報を保持し、メッセージ処理手段が規定する破棄条件Aは、当該情報が示す時間間隔を空けて第2種のメッセージバッファ16で第2種のメッセージを保持するように、第2種のメッセージを破棄する、という条件であってもよい。
例えば、通信不能時間計測手段172が計測した時間が1秒未満である場合には、メッセージ処理手段171は、0.01秒経過毎に1ずつカウントアップする整数値を保持しており、第2種のメッセージバッファ16には、第2種のメッセージを格納する時点の当該整数値が格納時間として保存される。図22で示すように、格納時間が”91”であるID:10の第2種のメッセージが既に第2種のメッセージバッファ16に格納されており、また破棄情報テーブル173が示す第2種のメッセージID:10の時間間隔は”5”である場合において、格納時間が”96”未満であるID:10の第2種のメッセージは破棄される。次に、通信不能時間計測手段172が計測した時間が1秒以上である場合には、上記に示したステップS187,S188の処理と同様の処理を実施する。尚、本条件は上記に示した例に限らず、破棄情報テーブル173が保持する期間に関する情報に基づいてメッセージを破棄する条件であればよい。
また、別の破棄条件としては、破棄情報テーブル173は識別子(ID)毎に破棄を行う頻度を示すメッセージ数の数分情報を保持し、メッセージ処理手段171が規定する破棄条件Aは、当該情報が示す数の第2種のメッセージのうち1つを残すように、第2種のメッセージバッファ16に格納されている第2種のメッセージを破棄する、という条件であってもよい。
例えば、通信不能時間計測手段172が計測した時間が1秒未満である場合には、メッセージ処理手段171は、第2種のメッセージID毎に受信メッセージ数をカウントする整数値を保持しており、第2種のメッセージバッファ16には、第2種のメッセージのIDに対応する当該整数値が受信メッセージ数分として保存される。そして図23で示すように、破棄情報テーブル173が保持する第2種のメッセージID:10のメッセージ数情報が3である場合は、連続する3つのID:10の第2種のメッセージのうち、2つを破棄する。次に、通信不能時間計測手段172が計測した時間が1秒以上である場合には、上記に示したステップS187,S188の処理と同様の処理を実施する。尚、このような条件は上記に示した例に限られることはなく、破棄情報テーブル173が保持する受信メッセージ数分情報に基づいてメッセージを破棄する条件であればよい。
また、別の破棄条件としては、破棄情報テーブル173は識別子(ID)毎に連続するメッセージの一部であるという連続性情報を保持し、メッセージ処理手段171が規定する破棄条件Aは、当該情報に基づいて、第2種のメッセージバッファ16に格納されている第2種のメッセージを破棄する、という条件であってもよい。
例えば、通信不能時間計測手段172が計測した時間が1秒未満である場合には、図24で示すように、破棄情報テーブル173は、第2種のメッセージのIDと、当該IDの第2種のメッセージの前に受信する必要のある第2種のメッセージのIDを保持している。図中の破棄情報テーブル173は、ID:10の第2種のメッセージの前にID:9の第2種のメッセージが存在していなければ、ID:10の第2種のメッセージは意味を持たないことを示している。従って、ID:10の第2種のメッセージを格納した場合に、対応するID:9の第2種のメッセージが存在していなければ、ID:10の第2種のメッセージを破棄する。次に、通信不能時間計測手段172が計測した時間が1秒以上である場合には、上記に示したステップS187,S188の処理と同様の処理を実施する。
また、別の破棄条件としては、破棄情報テーブル173は識別子(ID)毎に第2種のメッセージの保持期間情報を保持し、メッセージ処理手段171が規定する破棄条件Aは、第2種のメッセージに対して当該保持期間を関連付けて第2種のメッセージバッファ16へ格納し、格納されてから保持期間が経過したならば、当該第2種のメッセージを破棄する、という条件であってもよい。
例えば、通信不能時間計測手段172が計測した時間が1秒未満である場合には、図25で示すように、メッセージ処理手段171は、破棄情報テーブル173が保持する保持期間と第2種のメッセージを関連付けて、第2種のメッセージバッファ16に格納する。その後、メッセージ処理手段171は0.1秒経過毎に第2種のメッセージバッファ16の保持期間を1だけ減算し、ID:10で示すように保持期間が0になったメッセージを破棄する。次に、通信不能時間計測手段172が計測した時間が1秒以上である場合には、上記に示したステップS187,S188の処理と同様の処理を実施する。尚、各メッセージが格納されてからの経過時間を保持する場所はメッセージバッファである必要はなく、別のメモリ領域を確保して保持する方法であってよい。また、経過期間の判定方法は、上記に示したように、整数値を一定期間毎に減算する方法に限らない。
尚、破棄情報テーブル173中で保持する情報は、上記に示した例に限られることはない。また、破棄情報テーブル173へメッセージのID毎に異なる種類の情報を保持させることで、例えば、ID:10のメッセージは重複に基づいた破棄を行い、ID:11のメッセージには重要度に基づいた破棄を行う、というように、ID毎に異なる破棄処理を行ってよいことは言うまでもない。
また、図18に示すように、本実施の形態3におけるメッセージ処理手段171が、第2種のメッセージバッファ16で保持される第2種のメッセージへ破棄条件を適用し、破棄処理を実行するタイミングは、第2種のメッセージバッファ16へ第2種のメッセージが格納された時であるが、これに限らず、一定期間毎に実行する等のタイミングであってよい。また、通信不能時間に応じて破棄条件AおよびBの破棄条件を適用したが、これに限らず、2つ以上の破棄条件を規定してよい。また、破棄情報テーブル173を複数保持し、通信不能時間に応じて、参照する破棄情報テーブル173を変更するという破棄条件を規定してもよい。さらに、通信不能時間に応じて適用する破棄条件は1つである必要は無く、複数を組み合わせたものであってもよい。
上記のように構成された実施の形態3によれば、時間経過に応じて破棄条件を変更することができるため、時間の経過により重要度が変化するメッセージに対して適切な破棄条件を適用することができる。また、既にバッファへ格納されているメッセージへ破棄条件を適用することができるため、複数メッセージの中から不要なメッセージを選別することができる。また、各メッセージの破棄に関する情報をテーブルに保持させ、個別のメッセージ毎に設定した破棄処理を行うことで、バッファのオーバーフロを抑制でき、必要なメッセージの損失を軽減できる。また、重複するメッセージの破棄に関する情報をテーブルに保持させ、当該情報に基づいて重複メッセージの破棄処理を行うことでバッファのオーバーフロを抑制でき、必要なメッセージの損失を軽減できる。さらに、メッセージの重要度に関する情報をテーブルに保持させ、重要度の低いメッセージを優先的に破棄することでバッファのオーバーフロを抑制でき、必要なメッセージの損失を軽減できる。
また、期間に関する情報をテーブルに保持させ、定期的にメッセージを削減することでバッファのオーバーフロを抑制でき、必要なメッセージの損失を軽減できる。また、メッセージ数に関する情報をテーブルに保持させ、メッセージの受信頻度に応じてメッセージを削減することでバッファのオーバーフロを抑制でき、必要なメッセージの損失を軽減できる。さらに、連続するメッセージの情報をテーブルに保持させることにより、連続するメッセージを優先してバッファへ残すことができる。さらにまた、テーブルで保持する連続するメッセージの情報に基づいて、連続していないメッセージを不要と判断して破棄することで、バッファのオーバーフロを抑制でき、必要なメッセージの損失を軽減できる。また、メッセージの保持期間を示す情報をテーブルに保持させることにより、所定期間の経過により送信不要となったメッセージを破棄することができるため、バッファのオーバーフローを抑制でき、必要なメッセージの損失を軽減できる。
これらのことより、宛先である第2種のネットワークが通信不能状態にある時間に応じて破棄条件を変更することができる。これにより、時間の経過により重要性が変化する第2種のメッセージに対して、適切な破棄条件を適用することができる。また、既に第2種のメッセージバッファへ格納されている第2種のメッセージへ破棄条件を適用することができるため、複数の第2種のメッセージの中から送信不要な第2種のメッセージを選別し、破棄することができる。さらに、各第2種のメッセージの破棄に関する情報をテーブルに保持させることで、メッセージID毎に設定した破棄処理を行うことができる。これにより、第2種のメッセージバッファのオーバーフロを抑制でき、送信する必要のある第2種のメッセージの損失を軽減できる。
尚、上記各実施の形態にて示したメッセージ中継装置では、第1種であるCANと第2種であるFlexRay(登録商標)とについて行う例を示したが、これに限られることはなく、例えば、他の通信プロトコルを同様に行うことが可能であることは言うまでもない。また、第1種と第2種との2つのネットワーク間を中継するものであったが、これに限らず、2つ以上のネットワークのメッセージを中継するものであってよく、これに対応して、通信制御手段、メッセージバッファを用意し、メッセージ変換手段も複数入出力として設置すれば上記に示した各実施の形態と同様に行うことができることは言うまでもない。
さらに、送信する第2種のメッセージが格納される第2種のメッセージバッファのオーバーフロを抑制するためにメッセージの破棄処理を行っているが、これに限らず、メッセージ中継装置へ接続される全てのネットワークに対して、送信メッセージバッファのオーバーフロを抑制するための破棄処理を行ってよく、これに対応するために、メッセージ処理手段、ネットワーク状態判定手段等、適宜設置すれば同様に行うことができることは言うまでもない。また、メッセージ中継装置に接続される複数のネットワークは、それぞれ異なる通信プロトコルのネットワークであっても、同じ通信プロトコルのネットワークが存在していてもよい。
また、ネットワーク状態判定手段は、メッセージ処理手段に対して通信可能状態または通信不能状態という2値を伝えていたが、これに限られることはなく、例えば、通信準備のため通信不能、故障のため通信不能というように、通信不能である原因を含んだ情報であってもよい。これにより、メッセージ処理手段は、この通信不能の原因によりさらに適切な破棄条件を規定することができる。また、メッセージを破棄することでメッセージバッファのオーバーフロを抑制するが、これに限らず、例えば、複数のメッセージを1つにまとめる、メッセージの差分を残す等の方法によりメッセージを圧縮することでメッセージバッファのオーバーフロを抑制してもよい。
また、上記各実施の形態にて示したメッセージ中継装置では、ネットワーク間のメッセージを中継する処理のみを行う例を示したが、これに限らず、例えば他の機器を制御する等の中継機能以外の機能を併せ持つものであってもよい。
この発明の実施の形態1におけるメッセージ中継装置を用いたネットワークシステムの構成を示したブロック図である。 図1に示したメッセージ中継装置の構成を示すブロック図である。 図1に示したメッセージ中継装置における第2種のプロトコルの制御プロセスが遷移するステートを示す遷移図である。 図2に示したメッセージ中継装置における、受信した第2種のメッセージを第1種のネットワークへ送信する処理を示すフローチャートである。 図2に示したメッセージ中継装置における、受信した第1種のメッセージを第2種のネットワークへ送信する処理を示すフローチャートである。 図2に示したメッセージ中継装置における、ネットワークの状態および判定される状態の時間的な推移を示す図である。 図2に示したメッセージ中継装置における、重複したメッセージを破棄する例を示す図である。 図2に示したメッセージ中継装置における、所定の期間に基づいてメッセージを破棄する例を示す図である。 図2に示したメッセージ中継装置における、所定のメッセージ数に基づいてメッセージを破棄する例を示す図である。 図2に示したメッセージ中継装置における、バッファでの保持期間に基づいてメッセージを破棄する例を示す図である。 この発明の実施の形態2におけるメッセージ中継装置の構成を示すブロック図である。 図11に示したメッセージ中継装置における、受信した第1種のメッセージを第2種のネットワークへ送信する処理を示すフローチャートである。 図11に示したメッセージ中継装置における、メッセージに含まれる重要度に関する情報に基づいてメッセージを破棄する例を示す図である。 図11に示したメッセージ中継装置における、メッセージに含まれる重複メッセージの破棄に関する情報に基づいてメッセージを破棄する例を示す図である。 図11に示したメッセージ中継装置における、メッセージに含まれるメッセージの連続性に関する情報に基づいてメッセージを破棄する例を示す図である。 図11に示したメッセージ中継装置における、メッセージに含まれるバッファでの保持期間に関する情報に基づいてメッセージを破棄する例を示す図である。 この発明の実施の形態3におけるメッセージ中継装置の構成を示すブロック図である。 図17に示したメッセージ中継装置における、受信した第1種のメッセージを第2種のネットワークへ送信する処理を示すフローチャートである。 図17に示したメッセージ中継装置における、メッセージ中継装置に接続されたネットワークの状態、判定される状態、適用する破棄条件の時間的な推移を示す図である。 図17に示したメッセージ中継装置における、破棄情報テーブルが保持する重要度に関する情報に基づいてメッセージを破棄する例を示す図である。 図17に示したメッセージ中継装置における、破棄情報テーブルが保持する重複メッセージの破棄に関する情報に基づいてメッセージを破棄する例を示す図である。 図17に示したメッセージ中継装置における、破棄情報テーブルが保持する期間に関する情報に基づいてメッセージを破棄する例を示す図である。 図17に示したメッセージ中継装置における、破棄情報テーブルが保持するメッセージ数に関する情報に基づいてメッセージを破棄する例を示す図である。 図17に示したメッセージ中継装置における、破棄情報テーブルが保持するメッセージの連続性に関する情報に基づいてメッセージを破棄する例を示す図である。 図17に示したメッセージ中継装置における、破棄情報テーブルが保持するバッファでの保持期間に関する情報に基づいてメッセージを破棄する例を示す図である。
符号の説明
1 メッセージ中継装置、2 第1種の伝送路、3 第2種の伝送路、
4 第1種の通信ECU、5 第2種の通信ECU、11 第1種の通信制御手段、
12 第1種のメッセージバッファ、13 メッセージ変換手段、
14,111,171 メッセージ処理手段、15 ネットワーク状態判定手段、
16 第2種のメッセージバッファ、17 第2種の通信制御手段、
172 通信不法時間測定手段、173 破棄情報テーブル。

Claims (24)

  1. 複数のネットワークに接続され、一の通信プロトコルで動作する一のネットワークから受信したメッセージを他の通信プロトコルのメッセージに変換し、上記他の通信プロトコルで動作する他のネットワークへ上記メッセージを送信するメッセージ中継装置において、
    上記一の通信プロトコルのメッセージおよび上記他のネットワークへ送信される上記他の通信プロトコルのメッセージを格納するバッファと、
    上記一の通信プロトコルのメッセージを受信して上記バッファへ格納するメッセージ受信手段と、
    上記一の通信プロトコルのメッセージを、上記他の通信プロトコルのメッセージへ変換するメッセージ変換手段と、
    上記他のネットワークが通信可能か通信不可能の状態を判定するネットワーク状態判定手段と、
    上記ネットワーク状態判定手段によって、上記他のネットワークが通信不能状態であると判定されると、予め設定されている破棄条件を満たすメッセージを破棄するメッセージ処理手段と、
    上記バッファへ格納されている上記他の通信プロトコルのメッセージを上記他のネットワークへ送信するメッセージ送信手段とを備えることを特徴としたメッセージ中継装置。
  2. 上記ネットワーク状態判定手段は、上記他のネットワークが通信開始準備中であると上記他のネットワークが通信不能状態であると判定することを特徴とする請求項1に記載のメッセージ中継装置。
  3. 上記ネットワーク状態判定手段は、上記他のネットワークが障害発生中であると上記他のネットワークが通信不能状態であると判定することを特徴とする請求項1に記載のメッセージ中継装置。
  4. 上記他のネットワークが通信不能状態にある時間を計測する通信不能時間計測手段を備え、
    上記メッセージ処理手段の上記破棄条件は、上記通信不能時間計測手段が計測した時間に基づいて規定されることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のメッセージ中継装置。
  5. 上記メッセージ処理手段は、上記メッセージ変換手段が変換した上記他の通信プロトコルのメッセージのうち、上記破棄条件を満たす上記他の通信プロトコルのメッセージを破棄し、上記破棄条件を満たさない上記他の通信プロトコルのメッセージを上記バッファへ格納することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のメッセージ中継装置。
  6. 上記メッセージ処理手段は、上記バッファに格納された上記一の通信プロトコルのメッセージのうち、上記破棄条件を満たす上記一の通信プロトコルのメッセージを破棄し、上記破棄条件を満たさない上記一の通信プロトコルのメッセージを上記メッセージ変換手段へ渡すことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のメッセージ中継装置。
  7. 上記メッセージ処理手段は、上記バッファへ格納された上記他の通信プロトコルのメッセージのうち、上記破棄条件を満たすメッセージを破棄することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のメッセージ中継装置。
  8. 上記メッセージ処理手段の上記破棄条件は、受信した上記メッセージにおいて上記バッファ内に重複するメッセージが存在すると当該メッセージのうちいずれか1つのメッセージを残して他のメッセージを破棄することを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のメッセージ中継装置。
  9. 上記メッセージ処理手段の上記破棄条件は、予め設定されている所定期間に基づいて上記メッセージを破棄することを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のメッセージ中継装置。
  10. 上記メッセージ処理手段の上記破棄条件は、受信した上記メッセージのうち、予め設定されている所定の数分の上記メッセージを破棄することを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のメッセージ中継装置。
  11. 上記メッセージ処理手段の上記破棄条件は、上記メッセージが上記バッファへ格納されてから予め設定されている所定の保持期間が経過すると当該メッセージを破棄することを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のメッセージ中継装置。
  12. 上記メッセージは、当該メッセージの破棄を判定する判定情報を有し、
    上記メッセージ処理手段の上記破棄条件は、上記メッセージの判定情報にて上記メッセージの破棄の有無を判定することを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のメッセージ中継装置。
  13. 上記メッセージの判定情報として、当該メッセージが破棄可能か否かの破棄情報を有し、
    上記メッセージ処理手段の上記破棄条件は、上記破棄情報により上記メッセージの破棄の有無を判定することを特徴とする請求項12に記載のメッセージ中継装置。
  14. 上記メッセージの判定情報として、当該メッセージが重複において破棄可能か否かの重複情報を有し、
    上記メッセージ処理手段の上記破棄条件は、上記重複情報により上記メッセージの破棄の有無を判定することを特徴とする請求項12に記載のメッセージ中継装置。
  15. 上記メッセージの判定情報として、当該メッセージの重要度情報を有し、
    上記メッセージ処理手段の上記破棄条件は、上記重要度情報により上記メッセージの破棄の有無を判定することを特徴とする請求項12に記載のメッセージ中継装置。
  16. 上記メッセージの判定情報として、他のメッセージとの連続性に対する連続性情報を有し、
    上記メッセージ処理手段の上記破棄条件は、上記連続性情報により上記メッセージの破棄の有無を判定することを特徴とする請求項12に記載のメッセージ中継装置。
  17. 上記メッセージの判定情報として、上記バッファ内で当該メッセージを保持すべき保持期間情報を有し、
    上記メッセージ処理手段の上記破棄条件は、上記保持期間情報により上記メッセージの破棄の有無を判定することを特徴とする請求項12に記載のメッセージ中継装置。
  18. 破棄すべきメッセージの識別子を保持する破棄情報テーブルを備え、上記メッセージ処理手段の上記破棄条件は、上記メッセージの識別子から上記破棄情報テーブルの情報を抽出して上記メッセージの破棄の有無を判定することを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のメッセージ中継装置。
  19. 上記破棄情報テーブルは、上記識別子毎に重複において破棄可能か否かの重複情報を有し、
    上記メッセージ処理手段の上記破棄条件は、上記重複情報により上記メッセージの破棄の有無を判定することを特徴とする請求項18に記載のメッセージ中継装置。
  20. 上記破棄情報テーブルは、上記識別子毎に重要度を示す重要度情報を有し、
    上記メッセージ処理手段の上記破棄条件は、上記重要度情報により上記メッセージの破棄の有無を判定することを特徴とする請求項18に記載のメッセージ中継装置。
  21. 上記破棄情報テーブルは、上記識別子毎に所定期間に基づいて破棄する所定期間情報を有し、
    上記メッセージ処理手段の上記破棄条件は、上記所定期間情報により上記メッセージの破棄の有無を判定することを特徴とする上記請求項18に記載のメッセージ中継装置。
  22. 上記破棄情報テーブルは、上記識別子毎に所定の数分を破棄する数分情報を有し、
    上記メッセージ処理手段の上記破棄条件は、上記数分情報により上記メッセージの破棄の有無を判定することを特徴とする請求項18に記載のメッセージ中継装置。
  23. 上記破棄情報テーブルは、上記識別子毎に他のメッセージとの連続性に対する連続性情報を有し、
    上記メッセージ処理手段の上記破棄条件は、上記連続性情報により上記メッセージの破棄の有無を判定することを特徴とする請求項18に記載のメッセージ中継装置。
  24. 上記破棄情報テーブルは、上記識別子毎に上記バッファ内で保持すべき保持期間を示す保持期間情報を有し、
    上記メッセージ処理手段の上記破棄条件は、上記保持期間情報により上記メッセージの破棄の有無を判定することを特徴とする請求項18に記載のメッセージ中継装置。
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