JPH07231330A - マルチプロトコルネットワークおよびパケットフィルタ - Google Patents

マルチプロトコルネットワークおよびパケットフィルタ

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JPH07231330A
JPH07231330A JP4504494A JP4504494A JPH07231330A JP H07231330 A JPH07231330 A JP H07231330A JP 4504494 A JP4504494 A JP 4504494A JP 4504494 A JP4504494 A JP 4504494A JP H07231330 A JPH07231330 A JP H07231330A
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JP
Japan
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network
packet
protocol
sub
service
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JP4504494A
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English (en)
Inventor
Takanori Shibahara
孝紀 柴原
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】各機器のオーバヘッドを軽減し、トラヒックを
低減し、ネットワークのスループットの向上する。 【構成】通信ケーブル11に複数の機器12,13,14が接続さ
れ、各機器は1つの通信プロトコルでサポートされ、ケ
ーブルに種類の異なる通信プロトコルに基づくパケット
が伝送され、使用される通信プロトコルごとに機器を分
割して複数のサブネットワークS1,S2,S3を形成する。隣
合う2つのサブネットワークの境界部に、一方のサブネ
ットワークからのパケットに含まれる要求サービス識別
子を解読し、不登録のサービスに対応するサービス識別
子を有するパケットは廃棄し、登録されたサービスに対
応するサービス識別子を有するパケットはプロトコル変
換手段16A,16B で変換した後に他方のサブネットワーク
へ伝送するパケットフィルタ15A,15B を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマルチプロトコルネット
ワークおよびパケットフィルタに関し、特に、不要なト
ラヒックを減少し、ネットワーク資源の効率化に適した
マルチプロトコルネットワーク、およびこのマルチプロ
トコルネットワークに適したパケットフィルタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、計算機を相互に接続して処理の分
散化を図ったネットワークの技術が盛んに研究されてい
る。特に、至近領域内に限定したローカルネットワーク
(以下LANと記す)は比較的に容易に構築することが
でき、さらに経済性に優れているため、様々な分野で使
用されている。LANを構築することにより、これまで
独立に存在していた多数の計算機やプリンタなどが接続
され、ファイルやプリンタ等の資源の共有化が可能にな
った。現在使用されているLANの中では、イーサネッ
トが一般的である。
【0003】イーサネットは、伝送媒体として同軸ケー
ブルを使用し、ネットワークケーブル自体に、交換機能
や、ホストコンピュータによるチャネル自動割当てなど
の集中した通信制御機能を有していない。データ伝送の
ための制御は、ネットワークケーブルに接続された各種
の機器のそれぞれが有し、分散制御の形式にて構築さ
れ、各機器の立場は対等であり、かつ任意の機器の間で
通信を行うことができる。伝送制御を含めた通信の規約
を通信プロトコルといい、通信を行う機器間では通信プ
ロトコルが統一されている必要がある。
【0004】通信プロトコルはISO(International O
rganization for Standardization)により標準化され、
その機能を7つの層に別けて考える一種のガイドライン
的な概念としてOSI参照モデル(Open System Interco
nnection/Reference Model)が制定されている。OSI
参照モデルの各層は、下位層の提供する機能を使用して
或る機能を実現し、その機能を上位層へ提供する。各層
で実現すべき機能は、図4の表に示すごとく定められて
おり、各層は同様の機能を有する他のモジュールで置き
換えることができる。イーサネットでは、同軸ケーブ
ル、および各機器をネットワークに接続させるトランシ
ーバとコントローラボードによって、物理層とデータリ
ンク層の機能が既に実現されている。従ってネットワー
ク層以上の機能を実現する手段が、各機器ごとに要求さ
れる。
【0005】ネットワーク層以上の機能を実現する通信
プロトコル体系としては、例えば、TCP/IP(Tran
smission Control Protocol/Internet Protocol)群、X
NS(Xerox Network System)、AppleTalk (アップルト
ーク)等が有名である。TCP/IPは主としてUNI
X系のワークステーションにおいて標準でサポートされ
ており、UNIXワークステーションを中心としたLA
N構築のためには不可欠である。またXNSは、JStar
ワークステーションなどのゼロックス製の機器に多く採
用されている。AppleTalk はマッキントッシュの通信プ
ロトコルであり、より高速なLANへの要求に伴い、従
来のローカルトーク(LocalTalk) からイーサトーク(Et
herTalk )へのインタフェースを使用してイーサネット
ワークに接続される傾向にある。
【0006】ネットワークに接続された各機器は、通常
では1つの通信プロトコルしかサポートしていない。従
って、それぞれ異種の通信プロトコルをサポートする複
数の機器を共通のネットワークに接続し、このネットワ
ークを経由して複数の機器が相互に通信するように構成
された場合、各機器上において他の通信プロトコルをサ
ポートするための何等かの手段を追加する必要があっ
た。例えば、図5に示すように、イーサネットケーブル
51に接続されたUNIXワークステーション (UNIX W
/S)52では、標準サポート:TCP/IP53に加え
て、XNS54を後で追加している。この構成によって
UNIXワークステーション51は、JStar ワークステ
ーション55(標準サポート:XNS)との間で通信を
行うことができる。
【0007】また他の解決法として、機器群のそれぞれ
がサポートするすべての通信プロトコルを対象とするプ
ロトコル変換サーバを用意し、これをネットワークケー
ブルに接続する構成も提案されている。この構成の一例
を、図6に示す。図6では、イーサネットケーブル51
に接続されるUNIXワークステーション52(標準サ
ポート:TCP/IP)とJStar ワークステーション5
5(標準サポート:XNS)との間において、プロトコ
ル変換サーバ56が配置され、このプロトコル変換サー
バ56を介して両者の間で通信が行われる。
【0008】また、異なる通信プロトコルに従って通信
する複数の装置を備え、これらの装置の間でデータの授
受が行われるネットワークシステムに関する従来の関連
技術文献として、例えば、特開平2−166944号公
報、特開平3−75949号公報、特開平3−7645
2号公報、特開平3−88054号公報、特開平3−1
91634公報を挙げることができる。
【0009】上記文献のそれぞれの技術内容を概説す
る。特開平2−166944号は、データ転送プロトコ
ルが異なる第1および第2のネットワークシステム間に
プロトコル変換手段を設け、一方のネットワークから他
方のネットワークに対する呼設定要求があったとき、プ
ロトコル変換手段がファイル手段とメモリ手段を参照し
ながらデータストリームの変換を行う構成を開示し、こ
の構成により、異なったデータ転送プロトコルを有する
ネットワークシステム間のデータ転送を容易にしてい
る。特開平3−75949号は、異なる通信プロトコル
に従って通信する複数の装置を備え、これらの装置の間
でファイル転送が行われるネットワークシステムにおい
てプロトコル変換手段を設け、通信プロトコルの異なる
装置間のファイル転送を容易化している。特開平3−7
6452号は、異なる通信プロトコルに従って通信する
複数の装置を備え、プロトコル変換を行うゲートウェイ
を有するネットワークシステムにおいて、上記ゲートウ
ェイに各装置とのデータ送受を行う単一のインタフェー
ス手段を設け、この構成により主に電子メール交換を容
易に行えるようにした。特開平3−88054号は、通
信路情報を格納した通信路情報データベース、このデー
タベースの内容に基づき通信路を決定する手段、異なる
プロトコル間の変換手段等を含み、異機種のコンピュー
タ間のネットワークプロトコル内での通信路設定の方法
においてオペレータおよびプログラムに影響を与えるこ
となく異なるプロトコルネットワーク上へのアクセスを
可能にした。特開平3−191634は、異機種装置間
でデータ転送を行うことが可能なローカルエリアネット
ワークにおいて、ノード間のデータ転送に必要なプロト
コル変換を行うゲートウェイ手段を含むネットワークプ
ロセッサを備え、多数の異機種装置の間で障害なく通信
できるシステムを提案している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】それぞれ異種の通信プ
ロトコルをサポートする複数の機器を含む機器群をネッ
トワークに接続し、ネットワークのケーブルを経由して
複数の機器が相互に通信するように構成された従来のマ
ルチプロトコルネットワークでは、前述のいずれの構成
においても、ネットワークケーブル上に複数の異種の通
信プロトコルによるパケットが伝送され、ネットワーク
ケーブル上のパケットは、サポートする通信プロトコル
に関係なく、ネットワークに接続された機器群のすべて
に入力される。そのために、それぞれの機器では、パケ
ットの有効性を判断し、処理を行うことが必要であっ
た。すなわち、各機器は、自身がサポートしない通信プ
ロトコルのパケットを入力したときには、パケットの無
効性を判断して廃棄する処理を行っていた。そのため、
到着パケットの有効・無効の判断、および無効時の廃棄
処理がオーバヘッドとなり、機器のスループットを低下
させる要因になっていた。また上記の状態は、見方を変
えると、相互に通信を行うことができない多数のパケッ
トがネットワークケーブルを占有してトラヒックを大き
くし、ネットワーク資源の効率を低減するという問題を
提起するものであった。
【0011】本発明の目的は、それぞれ異種の通信プロ
トコルでサポートされた複数の機器が接続されてなるマ
ルチプロトコルネットワークにおいて、各機器のオーバ
ヘッドを軽減し、共通の通信プロトコルで定義されるサ
ブネットワーク内のパケット数を減少し、ネットワーク
全体として不要なトラヒックを低減し、ネットワークの
スループットの向上を図ったマルチプロトコルネットワ
ーク、および上記のマルチプロトコルネットワークを実
現するのに最適なパケットフィルタを提供することにあ
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係るマルチプロ
トコルネットワークは、通信ケーブルに複数の機器が接
続され、複数の機器のそれぞれは少なくとも1つの通信
プロトコルでサポートされ、通信ケーブルに種類の異な
る通信プロトコルに基づくパケットが伝送される構成を
有するものにおいて、それぞれ使用される共通の通信プ
ロトコルごとに複数の機器を分割して複数のサブネット
ワークを形成し、隣合う2つのサブネットワークの境界
部に配置され、一方のサブネットワークから伝送された
パケットに含まれる要求サービス識別子を解読し、登録
されていないサービスに対応するサービス識別子を有す
るパケットは廃棄し、登録されたサービスに対応するサ
ービス識別子を有するパケットはプロトコル変換手段で
変換した後に他方のサブネットワークへ伝送するパケッ
トフィルタを設けている。
【0013】上記の構成において、上記パケットフィル
タは、通信ケーブル上に設けられた伝搬経路選択スイッ
チと、各種のサービスを登録するデータベースと、パケ
ットの要求サービス識別子を解読し、対応するサービス
がデータベースに登録されているか否かを判定する解読
手段と、伝搬経路選択スイッチの接続動作を制御する伝
搬経路選択手段とから構成される。
【0014】また本発明に係るパケットフィルタは、そ
れぞれ使用される通信プロトコルが異なる2つのサブネ
ットワークの境界部に配置されると共にプロトコル変換
手段に接続され、内部に各種のサービスが登録されてお
り、一方のサブネットワークから伝送されたパケットに
含まれる要求サービス識別子を解読し、登録されていな
いサービスに対応するサービス識別子を有するパケット
は廃棄し、登録されたサービスに対応するサービス識別
子を有するパケットはプロトコル変換手段で変換した後
に他方のサブネットワークへ伝送するように構成され
る。
【0015】上記パケットフィルタは、通信ケーブル上
に設けられた伝搬経路選択スイッチと、各種のサービス
を登録するデータベースと、パケットの要求サービス識
別子を解読し、対応するサービスがデータベースに登録
されているか否かを判定する解読手段と、伝搬経路選択
スイッチの接続動作を制御する伝搬経路選択手段を含
む。
【0016】上記パケットフィルタにおいて、上記伝搬
経路選択手段は、解読手段からの指示信号に基づき伝搬
経路選択スイッチを介して一方のサブネットワークとプ
ロトコル変換手段を接続し、プロトコル変換手段からの
終了信号に基づき伝搬経路選択スイッチを介してプロト
コル変換手段と他方のサブネットワークを接続するよう
に構成される。
【0017】
【作用】本発明では、異なる通信プロトコルでサポート
された複数の機器が通信ケーブルに接続され、通信ケー
ブルに複数のパケットが伝送され、必要に応じて機器間
で通信が行われるマルチプロトコルネットワークにおい
て、まずネットワーク全体を通信プロトコルが同じであ
る機器ごとにグループを作り、それぞれ使用される通信
プロトコルが異なる複数のサブネットワークに分割し、
隣合う2つのサブネットワークの間に特定の機能を有す
るパケットフィルタを設ける。このパケットフィルタで
は、一方のサブネットワークで発生したパケットが到着
したときに、そのパケットが含むサービスの内容を調
べ、そのサービスが予めパケットフィルタ内に登録され
ているものか否かを検討し、登録されたものである場合
に限り、プロトコル変換を行って他方のサブネットワー
クに伝送する構成・機能を有している。従って、一方の
サブネットワークで発生したすべてのパケットを他方の
サブネットワークの各機器に対して伝送するのではな
く、一定の条件を満たすパケトのみを通す関所の役目を
有し、これによって各サブネットワークにおいて、他の
サブネットワークからの不必要なパケットの伝送をなく
し、トラヒックを低減している。
【0018】
【実施例】以下に、本発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0019】図1は本発明に係るマルチプロトコルネッ
トワークの全体的な構成を示す。
【0020】マルチプロトコルネットワークにおいて、
各通信プロトコルと各計算機(各機器)との対応関係に
関しては、TCP/IPとUNIXワークステーショ
ン、XNSとJstar ワークステーション、AppleTalk と
マッキントッシュなどの明確な対応関係がそれぞれ存在
する。ネットワークを介して行われる通信は、通常、U
NIXワークステーションであればUNIXワークステ
ーション同士というように、同種の計算機の間で行われ
ることがほとんどであり、異種の通信プロトコルをサポ
ートする計算機間では計算機自体のアーキテクチャも異
なっていることが多く、相互に通信が行われる頻度は少
ない。
【0021】そこで本発明のマルチプロトコルネットワ
ークでは、図1に示されるように、最初から、各通信プ
ロトコルを基準にして複数のサブネットワークS1,S
2,S3に分割された構成を有するものとする。サブネ
ットワークS1での通信プロトコルはXNS、サブネッ
トワークS2での通信プロトコルはTCP/IP、サブ
ネットワークS3での通信プロトコルはAppleTalk であ
る。サブネットワークS1〜S3のそれぞれにおいて、
そのネットワーク(イーサネット)の通信ケーブル11
には同種の通信プロトコルを標準サポートする機器1
2,13,14のみが接続される。そして隣接するサブ
ネットワーク同士の間では、ケーブル11上のその境界
部にパケットフィルタ(PF)15A,15Bが配置さ
れ、パケットフィルタの両側に位置するサブネットワー
クは当該パケットフィルタを介して接続される。
【0022】上記のパケットフィルタ15A,15B
は、本発明の特徴的構成部分であり、両側のサブネット
ワークに関し、いずれか一方のサブネットワークで、そ
こにおいて標準である通信プロトコルに基づくパケット
が発生した時、そのパケットが含む要求サービス識別子
を解読し、要求されるサービスが登録されているか否か
を判断し、登録されている場合には所要の変換を行って
当該パケットを他方のサブネットワークに伝送し、登録
されていない場合には無条件にパケットを廃棄すること
によって他方のサブネットワークへ伝送しないという機
能を有する。従って、パケットフィルタ15A,15B
によれば、各サブネットワークで発生したパケットのす
べてが無条件に隣の他のサブネットワークの各機器に伝
送されることはなく、各パケットの内容(要求サービス
の内容)が要求サービス識別子に基づいて判定され、条
件を満たす必要なパケットのみが選択されて、他のサブ
ネットワークに伝送される。またパケットフィルタ15
A,15Bは、それぞれ、両側に位置する2つのサブネ
ットワークのそれぞれの間で前述の所要変換を行うため
のプロトコル変換手段(PT)16A,16Bをローカ
ルに備えている。プロトコル変換手段16AはXNSと
TCP/IPの間でプロトコル変換を行い、プロトコル
変換手段16BはTCP/IPとAppleTalk の間でプロ
トコル変換を行う。
【0023】以上のように、図1のマルチプロトコルネ
ットワークは、一例としてXNS、TCP/IP、Appl
eTalk の3つの通信プロトコルをサポートするマルチプ
ロトコルネットワークを構築し、XNS、TCP/I
P、AppleTalk のそれぞれを共通の通信プロトコルとし
て機器群を分割して形成された3つのサブネットワーク
S1,S2,S3から構成される。サブネットワークS
1,S2,S3のそれぞれの間にはパケットフィルタが
配置される。
【0024】図2を参照してXNSサブネットワークS
1とTCP/IPサブネットワークS2の間に配置され
たパケットフィルタ15Aの構成と機能を説明する。
【0025】まず基本的な構成および機能を説明する。
パケットフィルタ15Aは、要求サービス解読手段2
1、サービス登録データベース22、伝搬経路選択手段
23、伝搬経路選択スイッチ24を含む。いずれか一方
のサブネットワークからその標準である通信プロトコル
に基づくパケットが伝搬経路選択スイッチ24に到着す
ると、要求サービス解読手段21によって到着パケット
に含まれる要求サービス識別子が解読され、要求するサ
ービスの種類を抽出する。次に要求されたサービスが、
サービス登録データベース22に登録されているか否か
を判断し、登録されていない場合は無条件にパケットを
廃棄する。登録されたサービスが要求されている場合、
その指示を受けた伝搬経路選択手段23によって上記の
一方のサブネットワークとプロトコル変換手段16Aを
接続するように伝搬経路選択スイッチ24が作動する。
そしてプロトコル変換終了後、プロトコル変換手段16
Aが伝搬経路選択手段23に対し変換終了を通知する
と、伝搬経路選択手段23は、プロトコル変換手段16
Aと他方のサブネットワークとを接続するように伝搬経
路選択スイッチ24を作動させる。
【0026】さらに、詳しく説明する。XNSサブネッ
トワークS1内の機器間、およびTCP/IPサブネッ
トワークS2内の機器間では、使用する通信プロトコル
の統一が図られているため共通の通信プロトコルに基づ
いて自由に相互通信が可能である。TCP/IPサブネ
ットワークS2に着目すると、サブネットワーク内に接
続された例えば計算機(TCP/IPホスト)T1から
他の計算機T2への通信を行う場合、計算機T1からイ
ーサネットワークのケーブル11ヘ送出されたパケット
は、このケーブル11に接続されたすべての計算機に装
着されているコントローラボードで有効性の可否が判断
される。つまり、パケットは目的とする計算機にのみ配
送されるわけではない。従って、このパケットはサブネ
ットワークS1とサブネットワークS2を結ぶパケット
フィルタ15Aにも到達することになる。この時、パケ
ットフィルタ15Aの図示しないコントローラボードに
よりパケットが受け付けられ、パケットフィルタ15A
内に取り込まれる。
【0027】パケットフィルタ15Aの伝搬経路選択ス
イッチ24はデフォルトで要求サービス解読手段21に
接続されているため、パケットは要求サービス解読手段
21に入力される。要求サービス解読手段21は、XN
Sのネットワーク層プロトコルであるIDP、およびT
CP/IPのネットワーク層およびトランスポート層プ
ロトコルであるIP,TCP,UDPなどが実装されて
おり、到着パケットのIDPヘッダに示されるソケット
番号、またはTCP,UDPヘッダに示されるポート番
号から要求されているサービスを解読する。
【0028】その後、サービス登録データベース22に
アクセスし、要求されたサービスが登録されていない場
合、到着パケットは無効であると判断され、廃棄され
る。
【0029】次に、サブネットワークS2に接続された
計算機(TCP/IPホスト)T1がサービス登録デー
タベース22に登録されているサービスを要求した場合
について、説明する。
【0030】要求するサービスを仮にファイル転送サー
ビスとし、ファイル転送先の計算機T2がXNSサブネ
ットワークS1に接続されているXNSファイルサーバ
(XFS1)であるとする。この場合、要求サービス解
読手段21は、パケットフィルタ15Aに到達したパケ
ットからTCPヘッダのポート番号を読み、FTPファ
イル転送サービス(ポート番号:21)に要求されてい
ることを認識する。サービス登録データベース22には
FTPファイル転送サービスが既に登録されているた
め、伝搬経路選択手段23が伝搬経路選択スイッチ24
に対し、プロトコル変換手段16Aと接続するように指
示を与える。それに伴い、伝搬経路選択スイッチ24が
作動し、到着パケットはプロトコル変換手段16Aに到
達する。この場合のプロトコル変換手段16Aの構成
を、図3に示す。
【0031】プロトコル変換手段16Aは、ネットワー
ク層以上の通信プロトコルを解析し変換するプロトコル
変換部31と、プロトコル変換部内で要求されているサ
ービス種別の認識を行うサービス認識部(図示せず)、
パケットフィルタ15Aのサービス登録データベース2
2に登録されたサービスに対するサーバ部32およびク
ライアント部33を含む。プロトコル変換部31では、
OSI参照モデルのネットワーク層およびトランスポー
ト層に相当する部分についてTCP/IP,XNSのプ
ロトコル情報を有し、処理を行う機能と、変換終了信号
をパケットフィルタ15Aに送る機能とを有する。サー
バ部32はFTPサーバ部34を含み、TCP/IPサ
ブネットワークS2から入力されたFTPコマンドに対
するサーバ機能を有する。またクライアント部33は、
FTPクライアント部35とXNSファイリングクライ
アント部36から構成されている。
【0032】FTPクライアント部35は、XNSサブ
ネットワークS1に接続されているXNSホストからT
CP/IPサブネットワークS2に接続されているTC
P/IPホストへのファイル転送要求時に、転送先TC
P/IPホスト上のFTPサーバに対するFTPクライ
アントとしての機能を実現する。今回の場合、FTPク
ライアント部は必要ではない。
【0033】XNSファイリングクライアント部36
は、サブネットワークS1に接続されているXNSファ
イルサーバT2に対するクライアント機能を有する。T
CP/IPホストT1より送信されたTCP/IPパケ
ットはパケットフィルタ15Aを経てプロトコル変換部
31に入力される。ここでは、パケットのIPおよびT
CPヘッダが処理され、FTPサーバ部34に処理が移
る。FTPサーバ部34で処理が終わると、図示しない
制御機構によりXNSファイリングクライアント部33
に処理が移り、FTPサーバ部34で受け付けられたF
TPコマンドに対するXNSファイリングコマンドとし
て処理され、プロトコル変換部31へ送られる。プロト
コル変換部31ではXNSのSPP,IDPヘッダを付
加してパケットフィルタ15Aに送信すると共に、変換
処理が終了したことを示す制御信号37をパケットフィ
ルタ15A内の伝搬経路選択手段23に送る。制御信号
37を受け取った伝搬経路選択手段23は、伝搬経路選
択スイッチ24を作動させ、サブネットワークS1と接
続させる。これらによってパケットはサブネットワーク
S1に流れ出し、最終的にXNSファイルサーバT2に
到達する。
【0034】TCP/IPサブネットワークS2とAppl
eTalk サブネットワークS3との間に配置されたパケッ
トフィルタ15B、およびパケットフィルタ15Bに接
続されるプロトコル変換手段16Bについても、TCP
/IPとAppleTalk の各通信プロトコルに関する上記と
同様な構成および機能を有する。
【0035】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明によ
れば、マルチプロトコルネットワークにおいて各通信プ
ロトコルごとに機器群を分割してサブネットワークを形
成し、かつサブネットワークの間にパケットフィルタを
配置し、或るサブネットワークで発生したパケットにつ
いて、そのパケットに含まれるサービス識別子に対応し
たサービスがパケットフィルタにおいて登録されている
場合に限り、当該パケットをパケットフィルタを介して
隣接する他のサブネットワークに伝送するようにしたた
め、ネットワークケーブルに接続されている各機器が、
サポートしていないプロトコルによるパケットの到着に
際してパケットの有効性の可否判断およびパケットの廃
棄処理が不要となる。従って、ネットワークを介した機
器間の通信におけるオーバヘッドを軽減することと、サ
ブネットワーク内に流れるパケット数を減少させトラヒ
ックを少なくすることができ、マルチプロトコルネット
ワークの全体のスループットを向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマルチプロトコルネットワークの
全体的な構成を示す構成図である。
【図2】パケットフィルタの内部構造を示すブロック図
である。
【図3】プロトコル変換手段の内部構造を示すブロック
図である。
【図4】OSI参照モデルの階層に関する表を示した図
である。
【図5】従来のマルチプロトコルネットワークの例を示
す図である。
【図6】従来のマルチプロトコルネットワークの他の例
を示す図である。
【符号の説明】
11 通信ケーブル 12,13,14 機器 15A,15B パケットフィルタ 16A,16B プロトコル変換手段 21 要求サービス解読手段 22 サービス登録データベース 23 伝搬経路選択手段 24 伝搬経路選択スイッチ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信ケーブルに複数の機器が接続され、
    前記複数の機器のそれぞれは少なくとも1つの通信プロ
    トコルでサポートされ、前記通信ケーブルに種類の異な
    る通信プロトコルに基づくパケットが伝送されるマルチ
    プロトコルネットワークにおいて、 それぞれ使用される共通の通信プロトコルごとに前記複
    数の機器を分割して形成された複数のサブネットワーク
    と、隣合う2つの前記サブネットワークの境界部に配置
    され、一方のサブネットワークから伝送されたパケット
    に含まれる要求サービス識別子を解読し、登録されてい
    ないサービスに対応するサービス識別子を有するパケッ
    トは廃棄し、登録されたサービスに対応するサービス識
    別子を有するパケットはプロトコル変換手段で変換した
    後に他方のサブネットワークへ伝送するパケットフィル
    タを含むことを特徴とするマルチプロトコルネットワー
    ク。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のマルチプロトコルネット
    ワークにおいて、前記パケットフィルタは、前記通信ケ
    ーブル上に設けられた伝搬経路選択スイッチと、各種の
    サービスを登録するデータベースと、前記パケットの要
    求サービス識別子を解読し対応するサービスが前記デー
    タベースに登録されているか否かを判定する解読手段
    と、前記伝搬経路選択スイッチの接続動作を制御する伝
    搬経路選択手段を含むことを特徴とするマルチプロトコ
    ルネットワーク。
  3. 【請求項3】 それぞれ使用される通信プロトコルが異
    なる2つのサブネットワークの境界部に配置されかつプ
    ロトコル変換手段に接続され、内部に各種のサービスが
    登録されており、一方のサブネットワークから伝送され
    たパケットに含まれる要求サービス識別子を解読し、登
    録されていないサービスに対応するサービス識別子を有
    するパケットは廃棄し、登録されたサービスに対応する
    サービス識別子を有するパケットは前記プロトコル変換
    手段で変換した後に他方のサブネットワークへ伝送する
    ことを特徴とするパケットフィルタ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のパケットフィルタにおい
    て、通信ケーブル上に設けられた伝搬経路選択スイッチ
    と、各種のサービスを登録するデータベースと、パケッ
    トの要求サービス識別子を解読し前記データベースに登
    録されているか否かを判定する解読手段と、前記伝搬経
    路選択スイッチの接続動作を制御する伝搬経路選択手段
    を含むことを特徴とするパケットフィルタ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のパケットフィルタにおい
    て、前記伝搬経路選択手段は、前記解読手段からの指示
    信号に基づき前記伝搬経路選択スイッチを介して前記一
    方のサブネットワークと前記プロトコル変換手段を接続
    し、前記プロトコル変換手段からの終了信号に基づき前
    記伝搬経路選択スイッチを介して前記プロトコル変換手
    段と前記他方のサブネットワークを接続することを特徴
    とするパケットフィルタ。
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