JP2009272640A - 流体ハンドリング構造、リソグラフィ装置及びデバイス製造方法 - Google Patents

流体ハンドリング構造、リソグラフィ装置及びデバイス製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】2相抽出の結果として流体ハンドリング構造に伝達される振動を減少させるために、流体抽出開口のサイズ及び構成が指定された流体ハンドリング構造を開示する。
【解決手段】各流体抽出開口の面積及び/又は全流体抽出開口の総面積及び/又は隣接する流体抽出開口間の間隔を制御することができる。振動が減少すると露光の精度が上がる。
【選択図】図7

Description

[0001] 本発明は流体ハンドリング構造、リソグラフィ装置及びデバイスを製造する方法に関する。
[0002] リソグラフィ装置は、所望のパターンを基板に、通常は基板のターゲット部分に適用する機械である。リソグラフィ装置は例えば、集積回路(IC)の製造に使用可能である。このような場合、代替的にマスク又はレチクルとも呼ばれるパターニングデバイスを使用して、ICの個々の層上に形成すべき回路パターンを生成することができる。このパターンを、基板(例えばシリコンウェーハ)上のターゲット部分(例えば1つ又は幾つかのダイの一部を備える)に転写することができる。パターンの転写は通常、基板に設けた放射感応性材料(レジスト)の層への結像により行われる。一般的に、1枚の基板は、順次パターンが与えられる互いに近接したターゲット部分のネットワークを含んでいる。従来のリソグラフィ装置は、パターン全体をターゲット部分に1回で露光することによって各ターゲット部分が照射される、いわゆるステッパと、基板を所定の方向(「スキャン」方向)と平行あるいは逆平行にスキャンしながら、パターンを所定の方向(「スキャン」方向)に放射ビームでスキャンすることにより、各ターゲット部分が照射される、いわゆるスキャナとを含む。パターンを基板にインプリントすることによっても、パターニングデバイスから基板へとパターンを転写することが可能である。
[0003] 投影システムの最終要素と基板の間の空間を充填するように、リソグラフィ投影装置内の基板を水などの比較的高い屈折率を有する液体に液浸することが提案されている。液体は蒸留水であることが望ましいが、別の液体を使用することもできる。本明細書は液体に関して説明される。しかし、別の流体、特にウェッティング流体、非圧縮性流体及び/又は屈折率が空気より高い、望ましくは屈折率が水より高い流体が適切なこともある。気体を除く流体が特に望ましい。そのポイントは、露光放射は液体中の方が波長が短いので、結像するフィーチャの小型化を可能にすることができることである(液体の効果は、システムの有効開口数(NA)を大きくでき、焦点深さも大きくすることと見なすこともできる)。固体粒子(例えば石英)が懸濁している水、又はナノ粒子の懸濁(例えば最大10nmの最大寸法の粒子)がある液体などの、他の液浸液も提案されている。懸濁粒子は、これが懸濁している液体と同様の屈折率又は同じ屈折率を有しても、有していなくてもよい。適切になり得る他の液体は、芳香族及び/又はフルオロハイドロカーボンなどの炭化水素、及び水溶液である。
[0004] 基板を、又は基板と基板テーブルを液体の浴槽に浸すこと(例えばUS4,509,852号参照)は、スキャン露光中に加速すべき大きい塊の液体があることでもある。これには、追加のモータ又はさらに強力なモータが必要であり、液体中の乱流が望ましくない予測不能な効果を引き起こすことがある。
[0005] 液浸装置内で、液浸液は流体ハンドリングシステム又は装置によって取り扱われる。実施形態では、流体ハンドリングシステムは液浸流体を供給することができ、したがって流体供給システムとすることができる。実施形態では、流体ハンドリングシステムは流体を閉じ込めることができ、したがって流体閉じ込めシステムとすることができる。実施形態では、流体ハンドリングシステムは流体にバリアを提供することができ、したがってバリア部材とすることができる。実施形態では、流体ハンドリングシステムは、例えば液体の取扱いに役立てるために、流体(気体など)の流れを生成又は使用することができる。実施形態では、液浸液を液浸流体として使用することができる。その場合、流体ハンドリングシステムは液体ハンドリングシステムとすることができる。
[0006] 提案されている構成の1つは、液体供給システムが液体閉じ込めシステムを使用して、基板の局所区域に、及び投影システムの最終要素と基板の間にのみ液体を提供する(基板は通常、投影システムの最終要素より大きい表面積を有する)。これを配置構成するために提案されている1つの方法が、PCT特許出願公開WO99/49504号で提案されている。図2及び図3に図示されているように、液体が少なくとも1つの入口によって基板上に、好ましくは最終要素に対する基板の動作方向に沿って供給され、投影システムの下を通過した後に少なくとも1つの出口によって除去される。つまり、基板が−X方向にて要素の下でスキャンされると、液体が要素の+X側にて供給され、−X側にて取り上げられる。図2は、液体が入口を介して供給され、低圧源に接続された出口によって要素の他方側で取り上げられる構成を概略的に示したものである。図2の図では、液体が最終要素に対する基板の動作方向に沿って供給されるが、こうである必要はない。最終要素の周囲に配置された入口及び出口の様々な方向及び数が可能であり、一例が図3に図示され、ここでは各側に4組の入口と出口が、最終要素の周囲の規則的パターンで設けられる。液体供給及び液体除去デバイス中の矢印は液体の流れの方向を示す。
[0007] 図4は、本発明の実施形態によるリソグラフィ投影装置で使用する例示的液体供給システムを示している。液体が、投影システムPLのいずれかの側にある2つの溝入口によって供給され、入口の半径方向外側に構成された複数の別個の出口によって除去される。図4の実施形態では、入口及び出口は、投影される投影ビームが通る穴を有する板に配置される。液体は、投影システムPLの一方側にある1つの溝入口によって供給され、投影システムPLの他方側にある複数の別個の出口によって除去されて、投影システムPLと投影システムPLの間に液体の薄膜の流れを引き起こす。どの組合せの入口と出口を使用するかの選択は、基板Wの動作方向によって決定することができる(他の組合せの入口IN及び出口OUTは動作しない)。
[0008] それぞれが参照により全体を本明細書に組み込まれるEP1420300号及びUS2004−0136494号では、ツイン又はデュアルステージ液浸リソグラフィ装置の概念が開示されている。このような装置は、基板を支持する2つのテーブルを備える。第一位置にあるテーブルで、液浸液がない状態でレベリング測定を実行し、液浸液が存在する第二位置にあるテーブルで、露光を実行する。あるいは、装置は1つのテーブルのみを有してよい。
[0009] WO2005/064405号は、液浸液が閉じ込められないオールウェット構成を開示している。このようなシステムは、実質的に基板の上面全体が液体で覆われる。これが有利なのは、基板の上面全体が実質的に同じ状態に曝露しているからである。これは、基板の温度制御及び処理にとって有利なことがある。WO2005/064405号では、液体供給システムが投影システムの最終要素と基板の間のギャップに液体を提供する。この液体は、基板の残りの部分の上に漏れることができる。基板テーブルの縁部にあるバリアは、液体が逃げるのを防止し、したがって制御された方法で基板テーブルの上面からこれを除去することができる。このようなシステムは基板の温度制御及び処理を改良することができるが、それでも液浸液の蒸発が生じることがある。その問題を軽減する1つの方法が、米国特許出願公開US2006/119809号に記載され、ここでは全ての位置で基板Wを覆い、液浸液を自身と基板及び/又は基板を保持する基板テーブルの上面との間に延在させるように構成された部材が提供される。
[0010] 上述したような液浸リソグラフィシステムでは、例えば液浸システムの動作を通して、液浸システム内に振動などの外乱が生じることがある。外乱は液浸液を通って伝達されることがあり、これは投影される放射ビームが通る液体を含む。このような外乱は、露光の精度に悪影響を及ぼすことがあり、例えば位置決めの精度及び安定性に影響し、したがって位置決めにエラーを引き起こすか、集光に影響するか、その両方である。
[0011] したがって、液浸液の外乱力が減少するか、実質的に解消される流体ハンドリングシステムを提供することが望ましい。
[0012] 本発明の態様によれば、リソグラフィ装置のための流体ハンドリング構造であって、複数の流体抽出開口が設けられた表面を備え、流体抽出開口が、
基板及び/又は基板テーブルの表面に向かって配向され、
(i)液浸空間からの液浸液と(ii)液浸液の外側にある雰囲気からの気体との混合物を除去することによって、液浸空間内に液浸液のメニスカスを形成するように構成され、メニスカスが、基板及び/基板テーブルの表面と、流体抽出開口が設けられた表面との間に形成され、
流体抽出開口全部の所与の総面積について、各流体抽出開口の面積は、外乱力が減少するように設定される、
流体ハンドリング構造が提供される。
[0013] 本発明の態様によれば、リソグラフィ装置のための流体ハンドリング構造であって、複数の流体抽出開口が設けられた表面を備え、流体抽出開口が、
基板及び/又は基板テーブルの表面に向かって配向され、
(i)液浸空間からの液浸液と(ii)液浸液の外側にある雰囲気からの気体との混合物を除去することによって、液浸空間内に液浸液のメニスカスを形成するように構成され、メニスカスが、基板及び/基板テーブルの表面と、開口が設けられた表面との間に形成され、
各流体抽出開口の面積は0.1mm2以内である、
流体ハンドリング構造が提供される。
[0014] 本発明の態様によれば、リソグラフィ装置のための流体ハンドリング構造であって、複数の流体抽出開口が設けられた表面を備え、流体抽出開口が、
基板及び/又は基板テーブルの表面に向かって配向され、
(i)液浸空間からの液浸液と(ii)液浸液の外側にある雰囲気からの気体との混合物を除去することによって、液浸空間内に液浸液のメニスカスを形成するように構成され、メニスカスが、基板及び/基板テーブルの表面と、開口が設けられた表面との間に形成され、
各流体抽出開口の最大寸法が0.4mm以内である、
流体ハンドリング構造が提供される。
[0015] 本発明の態様によれば、リソグラフィ装置のための流体ハンドリング構造であって、複数の流体抽出開口が設けられた表面を備え、流体抽出開口が、
基板及び/又は基板テーブルの表面に向かって配向され、
(i)液浸空間からの液浸液と(ii)液浸液の外側にある雰囲気からの気体との混合物を除去することによって、液浸空間内に液浸液のメニスカスを画定するように構成され、メニスカスが、基板及び/基板テーブルの表面と、開口が設けられた表面との間に形成され、
流体抽出開口によって形成されるリニア構成の1メートル当たりに設けられるその面積が、25mm2-1から100mm2-1の範囲である、
流体ハンドリング構造が提供される。
[0016] 本発明の態様によれば、リソグラフィ装置のための流体ハンドリング構造であって、複数の流体抽出開口が設けられた表面を備え、流体抽出開口が、
基板及び/又は基板テーブルの表面に向かって配向され、
(i)液浸空間からの液浸液と(ii)液浸液の外側にある雰囲気からの気体との混合物を除去することによって、液浸空間内に液浸液のメニスカスを形成するように構成され、メニスカスが、基板及び/基板テーブルの表面と、開口が設けられた表面との間に形成され、
流体抽出開口全部を組み合わせた総面積が、30mm2以内である、
流体ハンドリング構造が提供される。
[0017] 本発明の態様によれば、液浸リソグラフィ装置であって、
光軸を有する投影システムと、
基板を支持する基板テーブルと、
複数の流体抽出開口が設けられた表面を備え且つ投影システムと基板及び/又は基板テーブルの間の空間に液浸液を供給し、閉じ込める流体ハンドリング構造とを備え、流体抽出開口が、
基板及び/又は基板テーブルの表面に向かって配向され、
(i)空間からの液浸液と(ii)液浸液の外側にある雰囲気からの気体との混合物を除去することによって、空間内に液浸液のメニスカスを形成するように構成され、メニスカスが、基板及び/基板テーブルの表面と、開口が設けられた表面との間に形成され、
以下の特徴、
各流体抽出開口の面積が0.1mm2以内である、
各流体抽出開口の最大寸法が0.4mm以内である、
流体抽出開口の全部を組み合わせた総面積が30mm2以内である、及び
流体抽出開口によって形成されたリニア構成の1メートル当たりに設けられるその面積が25mm2-1から100mm2-1の範囲である、
のうち1つ又は複数を有する、液浸リソグラフィ装置が提供される。
[0018] 本発明の態様によれば、
投影システムと基板の間の液浸空間に液浸液を提供し、
流体ハンドリング構造の複数の流体抽出開口に低圧を加えることによって、液浸空間から液浸液を回収し、
流体抽出開口のそれぞれに0.1mm2以内の面積を提供することを含む、
デバイス製造方法が提供される。
[0019] 次に、本発明の実施形態を添付の略図を参照しながら、ほんの一例として説明する。図面では対応する参照記号は対応する部品を示している。
本発明の実施形態によるリソグラフィ装置を示した図である。 リソグラフィ投影装置内で使用する液体供給システムを示した図である。 リソグラフィ投影装置内で使用する液体供給システムを示した図である。 リソグラフィ投影装置内で使用する液体供給システムを示した図である。 リソグラフィ投影装置内で使用する液体閉じ込め構造を示した図である。 本発明の実施形態によるメニスカス固定システムを示した略平面図である。 本発明の実施形態によるメニスカス固定システムを投影システムの光軸に実質的に平行に示した断面平面図である。 本発明の実施形態による図6に示したメニスカス固定システムの3つの隣接する流体抽出開口を示した平面図である。 本発明の実施形態による図6に示したメニスカス固定システムの3つの流体抽出開口を示した平面図である。 本発明の実施形態により、例えば閉じ込め構造などの液浸システム内で測定した外乱力対流体抽出開口の様々な構成及び幾何形状の周波数を示したグラフである。 本発明の実施形態による流体ハンドリング構造の実際的な実施形態を示した平面図である。 図10の実施形態の変形を示した図である。 図11及び図12の実施形態の変形を示した図である。 図11及び図12の実施形態の変形を示した図である。 本発明の実施形態による流体ハンドリング構造を示した略断面図である。
[0020] 図1は、本発明の一実施形態によるリソグラフィ装置を概略的に示したものである。この装置は、
− 放射ビームB(例えばUV放射又はDUV放射)を調節するように構成された照明システム(イルミネータ)ILと、
− パターニングデバイス(例えばマスク)MAを支持するように構成され、特定のパラメータに従ってパターニングデバイスを正確に位置決めするように構成された第一ポジショナPMに接続された支持構造(例えばマスクテーブル)MTと、
− 基板(例えばレジストコートウェーハ)Wを保持するように構成され、特定のパラメータに従って基板を正確に位置決めするように構成された第二ポジショナPWに接続された基板テーブル(例えばウェーハテーブル)WTと、
− パターニングデバイスMAによって放射ビームBに与えられたパターンを基板Wのターゲット部分C(例えば1つ又は複数のダイを含む)に投影するように構成された投影システム(例えば屈折投影レンズシステム)PSとを含む。
[0021] 照明システムは、放射の誘導、整形、又は制御を行うための、屈折、反射、磁気、電磁気、静電気型等の光学コンポーネント、又はその任意の組み合わせなどの種々のタイプの光学コンポーネントを含んでいてもよい。
[0022] 支持構造MTはパターニングデバイスを保持する。支持構造MTは、パターニングデバイスの方向、リソグラフィ装置の設計等の条件、例えばパターニングデバイスが真空環境で保持されているか否かに応じた方法で、パターニングデバイスを保持する。この支持構造MTは、パターニングデバイスを保持するために、機械的、真空、静電気等のクランプ技術を使用することができる。支持構造MTは、例えばフレーム又はテーブルでよく、必要に応じて固定式又は可動式でよい。支持構造MTは、パターニングデバイスが例えば投影システムなどに対して確実に所望の位置にくるようにできる。本明細書において「レチクル」又は「マスク」という用語を使用した場合、その用語は、より一般的な用語である「パターニングデバイス」と同義と見なすことができる。
[0023] 本明細書において使用する「パターニングデバイス」という用語は、基板のターゲット部分にパターンを生成するように、放射ビームの断面にパターンを与えるために使用し得る任意のデバイスを指すものとして広義に解釈されるべきである。ここで、放射ビームに与えられるパターンは、例えばパターンが位相シフトフィーチャ又はいわゆるアシストフィーチャを含む場合、基板のターゲット部分における所望のパターンに正確には対応しないことがある点に留意されたい。一般的に、放射ビームに与えられるパターンは、集積回路などのターゲット部分に生成されるデバイスの特別な機能層に相当する。
[0024] パターニングデバイスは透過性又は反射性でよい。パターニングデバイスの例には、マスク、プログラマブルミラーアレイ、及びプログラマブルLCDパネルがある。マスクはリソグラフィにおいて周知のものであり、これには、バイナリマスク、レベンソン型(alternating)位相シフトマスク、ハーフトーン型(attenuated)位相シフトマスクのようなマスクタイプ、さらには様々なハイブリッドマスクタイプも含まれる。プログラマブルミラーアレイの一例として、小さなミラーのマトリクス配列を使用し、そのミラーは各々、入射する放射ビームを異なる方向に反射するよう個々に傾斜することができる。傾斜したミラーは、ミラーマトリクスによって反射する放射ビームにパターンを与える。
[0025] 本明細書において使用する「投影システム」という用語は、例えば使用する露光放射、又は液浸液の使用や真空の使用などの他の要因に合わせて適宜、例えば屈折光学システム、反射光学システム、反射屈折光学システム、磁気光学システム、電磁気光学システム及び静電気光学システム、又はその任意の組合せを含む任意のタイプの投影システムを網羅するものとして広義に解釈されるべきである。本明細書において「投影レンズ」という用語を使用した場合、これはさらに一般的な「投影システム」という用語と同義と見なされる。
[0026] ここに示している本装置は透過タイプである(例えば透過マスクを使用する)。あるいは、装置は反射タイプでもよい(例えば上記で言及したようなタイプのプログラマブルミラーアレイを使用する、又は反射マスクを使用する)。
[0027] リソグラフィ装置は2つ(デュアルステージ)又はそれ以上の基板テーブル(及び/又は2つ以上のパターニングデバイステーブル)を有するタイプでよい。このような「マルチステージ」機械においては、追加のテーブルを並行して使用するか、1つ又は複数の他のテーブルを露光に使用している間に1つ又は複数のテーブルで予備工程を実行することができる。
[0028] 図1を参照すると、イルミネータILは放射源SOから放射ビームを受ける。放射源とリソグラフィ装置とは、例えば放射源がエキシマレーザである場合に、別々の構成要素であってもよい。このような場合、放射源はリソグラフィ装置の一部を形成すると見なされず、放射ビームは、例えば適切な誘導ミラー及び/又はビームエクスパンダなどを備えるビームデリバリシステムBDの助けにより、放射源SOからイルミネータILへと渡される。他の事例では、例えば放射源が水銀ランプの場合は、放射源がリソグラフィ装置の一体部分であってもよい。放射源SO及びイルミネータILは、必要に応じてビームデリバリシステムBDとともに放射システムと呼ぶことができる。
[0029] イルミネータILは、放射ビームの角度強度分布を調節するアジャスタADを備えていてもよい。通常、イルミネータILの瞳面における強度分布の外側及び/又は内側半径範囲(一般にそれぞれ、σ-outer及びσ-innerと呼ばれる)を調節することができる。また、イルミネータILは、インテグレータIN及びコンデンサCOなどの他の種々のコンポーネントを備えていてもよい。また、イルミネータを用いて放射ビームを調整し、その断面にわたって所望の均一性と強度分布とが得られるようにしてもよい。
[0030] 放射ビームBは、支持構造(例えばマスクテーブル)MT上に保持されたパターニングデバイス(例えばマスク)MAに入射し、パターニングデバイスによってパターンが与えられる。放射ビームBはパターニングデバイスMAを通り抜けて、基板Wのターゲット部分C上にビームを集束する投影システムPSを通過する。第二ポジショナPW及び位置センサIF(例えば干渉計デバイス、リニアエンコーダ又は容量センサ)の助けにより、基板テーブルWTを、例えば放射ビームBの経路において様々なターゲット部分Cに位置決めするように正確に移動できる。同様に、第一ポジショナPM及び別の位置センサ(図1には明示されていない)を使用して、例えばマスクライブラリから機械的に検索した後に、又はスキャン中に、放射ビームBの経路に対してパターニングデバイスMAを正確に位置決めすることができる。一般的に、支持構造MTの移動は、第一ポジショナPMの部分を形成するロングストロークモジュール(粗動位置決め)及びショートストロークモジュール(微動位置決め)の助けにより実現できる。同様に、基板テーブルWTの移動は、第二ポジショナPWの部分を形成するロングストロークモジュール及びショートストロークモジュールを用いて実現できる。ステッパの場合(スキャナとは対照的に)、支持構造MTをショートストロークアクチュエータのみに接続するか、固定してもよい。パターニングデバイスMA及び基板Wは、パターニングデバイスアラインメントマークM1、M2及び基板アラインメントマークP1、P2を使用して位置合わせすることができる。図示のような基板アラインメントマークは、専用のターゲット部分を占有するが、ターゲット部分の間の空間に配置してもよい(スクライブラインアラインメントマークとして知られる)。同様に、パターニングデバイスMA上に複数のダイを設ける状況では、パターニングデバイスアラインメントマークをダイ間に配置してもよい。
[0031] 図示のリソグラフィ装置は以下のモードのうち少なくとも1つにて使用可能である。
1.ステップモードにおいては、支持構造MT及び基板テーブルWTは、基本的に静止状態に維持される一方、放射ビームに与えたパターン全体が1回でターゲット部分Cに投影される(すなわち1回の静止露光)。次に、別のターゲット部分Cを露光できるように、基板テーブルWTがX方向及び/又はY方向に移動される。ステップモードでは、露光フィールドの最大サイズによって、1回の静止露光で像が形成されるターゲット部分Cのサイズが制限される。
2.スキャンモードにおいては、支持構造MT及び基板テーブルWTは同期的にスキャンされる一方、放射ビームに与えられたパターンをターゲット部分Cに投影する(つまり1回の動的露光)。支持構造MTに対する基板テーブルWTの速度及び方向は、投影システムPSの拡大(縮小)及び像反転特性によって求めることができる。スキャンモードでは、露光フィールドの最大サイズによって、1回の動的露光におけるターゲット部分の(非スキャン方向における)幅が制限され、スキャン動作の長さによってターゲット部分の(スキャン方向における)高さが決まる。
3.別のモードでは、支持構造MTはプログラマブルパターニングデバイスを保持して基本的に静止状態に維持され、基板テーブルWTを移動又はスキャンさせながら、放射ビームに与えられたパターンをターゲット部分Cに投影する。このモードでは、一般にパルス状放射源を使用して、基板テーブルWTを移動させる毎に、又はスキャン中に連続する放射パルスの間で、プログラマブルパターニングデバイスを必要に応じて更新する。この動作モードは、以上で言及したようなタイプのプログラマブルミラーアレイなどのプログラマブルパターニングデバイスを使用するマスクレスリソグラフィに容易に利用できる。
[0032] 上述した使用モードの組合せ及び/又は変形、又は全く異なる使用モードも利用できる。
[0033] 投影システムPSの最終要素と基板の間に液体を提供する構成は、3つの一般的カテゴリに分類することができる。それは槽型構成、いわゆる局所液浸システム及びオールウェット構成である。槽型構成では、実質的に基板Wの全体及び任意選択で基板テーブルWTの一部が液体槽に浸される。
[0034] いわゆる局所液浸システムでは、液体が基板の局所領域にのみ提供される液体供給システムが使用される。液体によって充填された空間は基板の上面より平面図で小さい。液体で充填された領域は、基板Wがその領域の下で移動している間、投影システムPSに対して実質的に静止したままである。
[0035] オールウェット構成では、液体が閉じ込められない。実質的に基板の上面全体、及び基板テーブルの全部又は一部が液浸液で覆われる。少なくとも基板を覆う液体の深さは浅い。液体は、ウェーハ上の液体の薄膜などの膜でよい。図2から図5の液体供給デバイスのいずれも、このようなシステムにも使用することができる。しかし、密封特徴部が存在しないか、動作しないか、通常ほど効率的でないか、それ以外にも局所区域のみに液体を密封するには有効でない。
[0036] 図2から図5には、4つの異なるタイプの局所液体供給システムが図示されている。図2から図4に開示した液体供給システムは、以上で説明されている。提案されている別の構成は、投影システムの最終要素と基板テーブルとの間の空間の境界の少なくとも一部に沿って延在するバリア部材を液体供給システムに提供する。このような構成が、図5に図示されている。
[0037] 図5は、本体12を有するバリア部材がある局所液体供給システム又は流体ハンドリング構造を概略的に示す。本体12は投影システムの最終要素と基板テーブルWT又は基板Wとの間の空間の境界の少なくとも一部に沿って延在する。(以下の文章で基板Wの表面に言及する場合、それは他に明記しない限り、追加的又は代替的に基板テーブルの表面も指すことに留意されたい。)流体ハンドリング構造は、投影システムに対してXY面では実質的に静止しているが、Z方向(光軸の方向)には多少の相対運動があってよい。実施形態では、本体12と基板Wの表面との間にシールが形成され、流体シール、ガスシール又は毛管力シールのような非接触シールでよい。
[0038] 本体12は、投影システムPLの最終要素と基板Wの間の空間11に液体を少なくとも部分的に封じ込める。基板Wの表面と投影システムPLの最終要素の間の空間内に液体が閉じ込められるように、基板Wに対する非接触シール16を、投影システムの像フィールドの周囲に形成することができる。空間は、投影システムPLの最終要素の下方に配置され、それを囲む本体12によって少なくとも部分的に形成される。液体を、液体用開口13を通して投影システムの下方で、本体12内の空間に入れる。液体は、開口13によって除去することができる。本体12は投影システムの最終要素の少し上まで延在することができる。液体のバッファが提供されるように、液体レベルが最終要素の上まで上昇する。実施形態では、本体12は、その上端が投影システム又はその最終要素の形状に非常に一致することができる内周を有し、例えば円形でよい。底部では、内周が像フィールドの形状に非常に一致し、例えば長方形でよいが、そうである必要はない。
[0039] 液体は、使用中に本体12の底部と基板Wの表面との間に形成されるガスシール16によって空間11内に封じ込められる。ガスシールは、気体、例えば空気又は合成空気によって形成されるが、実施形態ではN2又は別の不活性ガスによって形成される。ガスシール内の気体は、圧力下で気体入口用開口15を介してバリア部材12と基板Wの間のギャップに提供される。気体は気体出口用開口14を介して抽出される。気体入口用開口15への過剰圧力、気体出口用開口14の真空レベル、及びギャップの幾何学的形状は、液体を閉じ込める内側への高速の気体流16があるように構成される。本体12と基板Wの間で液体にかかる気体の力が、液体を空間11に封じ込める。気体出口及び入口用開口は、空間11を囲む環状溝でよい。環状溝は連続的又は不連続的でよい。気体16の流れは、液体を空間11に封じ込めるのに有効である。このようなシステムが、米国特許出願公開US2004−0207824号に開示されている。
[0040] 本発明の実施形態は、メニスカスが特定の点を越えて前進するのを防止することを目的とする、流体ハンドリング構造内で使用する特定のタイプの抽出器に関する。つまり、本発明の実施形態は、液体メニスカスを所定の位置に釘付けにするメニスカス固定デバイスに関する。メニスカスは、投影システムの最終要素と、投影システムの最終要素に面する基板及び/又は基板テーブルの表面のような対向表面との間の空間内にある液体の縁部でよい。メニスカス固定構成は、例えば2007年11月30日出願の米国特許出願US11/987,569号に記載されているいわゆるgas drag extractorの原理を利用する。そのシステムでは、抽出穴が有角形状に配置される。角はステップ及びスキャン方向に位置合わせされる。これは、2つの出口開口がステップ又はスキャンの方向に対して直角に位置合わせされた場合と比較して、ステップ又はスキャン方向の所与の速度について2つの出口間のメニスカスにかかる力を減少させる。しかし本発明の実施形態では、開口は有角形状に配置する必要はない。本発明の実施形態では、基板及び/又は基板テーブルの表面のような対向表面は、開口が設けられた表面に面している。
[0041] 図6は、本発明の実施形態の流体ハンドリング構造又はシステムのメニスカス固定特徴部を平面図で概略的に示す。メニスカス固定デバイスの特徴部が図示され、これは例えば図5のメニスカス固定構成14、15、16に取って代わるか、それを増強することができる。図6のメニスカス固定デバイスは、複数の別個の開口50を備える。これらの開口50はそれぞれ、円形として図示されているが、そうである必要はない。開口50はそれぞれ、以下の形状、つまり円形、正方形、長方形、長円形、三角形、細長いスリットなどから選択された形状の1つにすることができる。複数の開口のうち、複数の開口が同様の形状を有するか、開口のうち少なくとも1つが他の形状とは異なる形状を有してよい。
[0042] 図6のメニスカス固定デバイスの各開口50は、別個の低圧源に接続することができる。代替的又は追加的に、それぞれ又は複数の開口50を、それ自体が低圧に保持された共通のチャンバ(環状でよい)に接続することができる。この方法で、それぞれ又は複数の開口50にて、均一の低圧を達成することができる。所望の圧力差を生成するために、開口50を真空源に接続することができる、及び/又は流体ハンドリング構造又はシステム(又は閉じ込め構造、バリア部材、本体又は液体供給システム)を囲む雰囲気の圧力を上昇させることができる。
[0043] 図6の実施形態では、開口は流体抽出開口である。つまり、流体ハンドリング構造に入る気体、液体又は両方が通過するための入口である。つまり、この入口は空間11からの出口と見なすことができる。これについて、以下でさらに詳細に説明する。
[0044] 開口50は、流体ハンドリング構造の表面に形成される。その表面は、使用時には基板W及び/又は基板テーブルWTに面している。実施形態では、開口50は流体ハンドリング構造12の平坦な表面にある。実施形態では、基板部材の底面に隆起が存在してよい。その実施形態では、開口は隆起内にあってよい。実施形態では、開口50は針によって画定することができる。幾つかの針、例えば隣接する針の本体を、相互に接合することができる。針を相互に接合して、1つの本体を形成することができる。1つの本体が角の形状を形成することができる。
[0045] 図7に見られるように、開口50は例えば管又は細長い通路55の端部でよい。開口50は、使用時に基板Wに面するように配置することが望ましい。開口50の縁部(つまり表面からの出口)は、実質的に基板Wの上面と平行である。開口は、使用時に基板W及び/又は基板を支持するように構成された基板テーブルWTに向かって配向される。その別の考え方は、開口50が接続されている通路55の縦軸が、基板Wの上面に対して実質的に直角(直角から±45°以内、望ましくは35°、25°、さらには15°以内)である、ということである。
[0046] 各開口50は、液体と気体の混合物を抽出するように設計される。液体は空間11から抽出され、気体は開口50の液体とは他方側にある雰囲気から抽出される。この抽出は、矢印100に示すような気体の流れを生成する。この気体の流れは、メニスカス90を図6に示すように開口50間の実質的に所定の位置に釘付けるのに効果的である。気体の流れは、運動量の閉塞によって、気体の流れが誘発する圧力勾配によって、及び/又は液体上の気体の流れの抵抗(剪断)によって閉じ込められた液体を維持するのに役立つ。
[0047] 開口50は、流体ハンドリング構造12が液体を供給する先である空間11を囲む。つまり、開口50は空間の周囲で実質的に継続的に離間される(しかし、以下で述べるように、隣接する開口50間の間隔は変化してよい)。本発明の実施形態では、液体は、開口50によって画定された液浸空間11の全周で、例えば各開口50を通して同時に抽出される。これが達成されるのは、開口50が例えば空間11を囲むように、(例えば有角形状などの閉じた形状で)空間の周囲に分布できるからである。有角形状のような形状の縁部は、線を形成することができる。線に沿って開口50が分布することにより、開口の線形アレイを形成することができる。
[0048] 図6及び図7に関して上述したように、開口50を備える流体ハンドリング構造を使用する従来通りの液浸リソグラフィ装置では、力の外乱及び/又は振動が発生することがある。これらの力の外乱は、例えば位置決め及び焦点に影響することにより、基板の露光の精度及び/又は繰り返し性に悪影響を及ぼし得る。外乱力は、例えば流体抽出開口50を通して抽出される2相抽出流によって発生する。
[0049] 2相流体抽出に由来する2つの主な外乱力の源がある。第一の外乱源(以降、上流源と呼ぶ)は、2相流体抽出によって開口50そのものにて発生する外乱力である。これは、開口50を通る2相の流れによって引き起こされることがある。第二の外乱源(以降、下流源と呼ぶ)は、流体ハンドリング構造内で開口50の下流で発生する外乱力である。例えば、このような外乱の下流源は、その後に移送される2相流体が通るダクト内の2相流によって発生することがある。代替的又は追加的に、下流外乱力は、開口50にて低圧を発生するために使用される吸引デバイス(ポンプ)などによって、又は2相流体の流れの2つの相を分離するために使用される分離タンク内で、又はその両方で発生することがある。
[0050] 上記で説明した2つの異なる源によって発生した外乱力(又は振動)は、基板Wの露光精度を低下させることがある。例えば、外乱力によって液浸リソグラフィ装置の部分(基板W及び/又は基板テーブルWT、及び/又は投影システムPSの部分など)が、例えば振動により制御不可の状態で動作することがある。これは、露光放射に対する基板の位置の精度を低下させることがある。その結果、基板Wの露光精度が低下することがある。
[0051] 基板Wの露光精度は、追加的又は代替的に集光エラーに由来する力の外乱によって低下することがある。例えば、基板を配置すると(上述したように、所望の位置ではないこともある)、露光中に振動が基板の動き(例えば振動(vibrate)、揺れ(shake)又は揺動(oscillate))を引き起こすことがある。これは、基板Wの露光精度に負の影響を及ぼすことがある。
[0052] したがって外乱力が存在すると、図6及び図7に関して上述したようないわゆるメニスカス固定流体ハンドリング構造の有効性に深刻な障害となる。したがって、これらの外乱力によって与えられる問題を克服しようとして、多大な努力及び経費が払われている。
[0053] 本発明は流体抽出開口50の特定の構成及び/又は幾何形状を提示する。これらの構成及び/又は幾何形状は、2相抽出流によって発生する望ましくない外乱力の問題に対処することが判明している。提示されている流体抽出開口50の特定の構成及び/又は幾何形状は、以下で説明するように流体ハンドリング構造に幾つかの予想外の利点を与える。
[0054] 図10は、抽出開口50の様々な異なるサイズ及び構成について、3σ力(y軸、線形目盛)に対する周波数(x軸、対数目盛)のグラフを示す。図10に示すグラフは、実験的に測定したデータを使用して生成されている。3σ力は、所与の周波数にわたって測定した累積外乱力を表す。
[0055] 4つの異なる曲線A、B、C、Dの生成に使用した開口50に幾何形状及び構成は、以下の通りである。
[0056] 曲線A:開口288個、各開口は0.2mm×0.2mm
[0057] 曲線B:開口184個、各開口は0.25mm×0.25mm
[0058] 曲線C:開口288個、各開口は0.25mm×0.25mm
[0059] 曲線D:開口112個、各開口は0.5mm×0.5mm
[0060] 4つの異なる曲線を生成するために使用した機器のパラメータのデータセットは、表1に提供されている。
[0061] 曲線A〜Dの生成に使用された各開口50の形状は、各事例で正方形であった。しかし、そうである必要はない。図8及び図9に関して以下で説明するように、正方形の開口ではなく異なる形状(円形、長方形又は三角形など)の開口を使用してもよい。各開口及び/又は全開口50の面積及び間隔に関して本明細書で説明する利点は、以上で列挙したもの全部を含めて、任意の異なる形状の開口にも当てはまる。
[0062] 外乱力に驚くほど大きい効果を与えることが判明している1つのパラメータは、各流体抽出開口50の面積である。図10の曲線AとBの比較が、この点を表す。
[0063] 上述したように、曲線Aは0.2mm×0.2mmの寸法の流体抽出開口を使用して生成されている。したがって、各流体抽出開口50は0.04mm2の面積を有する。合計で288個の開口があるので、全流体抽出開口50の総面積は11.52mm2である。比較して、曲線Bは0.25mm×0.25mmの寸法の流体抽出開口を使用して生成されている。したがって、曲線Bの生成に使用された各流体抽出開口50は0.0625mm2の面積を有する。曲線Bは184個の開口の幾何形状を使用して生成されたので、この事例の全流体抽出開口50の総面積は11.5mm2である。つまり曲線Aを生成する幾何形状で使用された全流体抽出開口50の総面積と事実上同じである(実際には総面積の0.2%以内である)。曲線AとBの生成に使用された流体ハンドリング構造12の幾何形状における他の材料パラメータは、全て同一である。したがって、曲線AとBの幾何形状間にある外乱力測定値の差は全て、個々の各開口50の面積における差に帰することができる。
[0064] 図10に見られるように、例えば基板Wにて、又は液体閉じ込め構造上で測定した外乱力は、曲線Aの生成に使用された幾何形状の方が曲線Bの生成に使用された幾何形状より大幅に小さい。したがって図10は、抽出開口の所与の総面積について、外乱力は各流体抽出開口50のサイズ(例えば面積)が減少するにつれて減少することを示す。
[0065] 個々の各流体抽出開口50の面積が小さすぎる場合、流体抽出に効果がないことがある。というのは、流体抽出が非能率的になり得るからである。これは、非常に小さい穴を通して生じる損失の増加に起因することがある。また、特定サイズ未満の穴を製造すると、重大な製造の問題を呈することがある。特定のサイズ未満の穴は、そのクリーニングに伴う問題により、望ましくないことがある。
[0066] 実施形態では、個々の各流体抽出開口の面積は0.1mm2以下でよい。実施形態では、個々の各流体抽出開口の面積は、0.01mm2から0.1mm2の範囲とすることができる。この範囲は、特定サイズ未満の穴を有することに関する外乱力を減少させるという驚くような利点を与える。この範囲は、特定の値未満ではない開口の面積に伴う効率的な抽出ももたらす。実施形態では、各流体抽出開口50の面積は0.02mm2から0.09mm2の範囲である。実施形態では、各流体抽出開口50の面積は0.04mm2から0.0625mm2の範囲である。実施形態では、各流体抽出開口50の面積は0.03mm2から0.08mm2の範囲である。実施形態では、各流体抽出開口50の面積は0.04mm2から0.07mm2の範囲である。実施形態では、各流体抽出開口50の面積は約0.05mm2である。実施形態では、各流体抽出開口50の面積は約0.06mm2 である。
[0067] 上述したように、各流体抽出開口50について記載された断面積の範囲を使用することに伴う利点は、任意の形状(例えば任意の2次元形状)を有する開口50に当てはまる。例えば、各流体抽出開口50は図8に示すように円形の断面を有することができる。図8では、円形の各流体抽出開口50の直径(又は最大寸法)をdと表示する。実施形態では、dの値は0.4mm以下とすることができる。実施形態では、dの値は0.1mmから0.4mmの範囲とすることができる。実施形態では、dの値は0.2mmから0.3mmの範囲、例えば0.2mm、0.25mm及び0.3mmとすることができる。実施形態では、図8に示す各円形開口50の直径dは0.25mmである。別の実施形態では、dの値は0.08mmから0.32mm、又は0.15mmから0.25mm、又は0.16mmから0.24mmの範囲とすることができる。
[0068] 実施形態では、各開口50は正方形とすることができる。このような実施形態が図9に図示されている。図9では、正方形の開口50の各辺の長さ(又は最大側部寸法)がxとして与えられている。実施形態では、正方形開口50の各辺の長さxは0.4mm以下とすることができる。実施形態では、正方形開口50の各辺の長さxは0.1mmから0.4mmの範囲とすることができる。実施形態では、正方形開口50の各辺の長さxは0.2mmから0.3mmの範囲、例えば0.2mm、0.25mm及び0.3mmとすることができる。実施形態では、正方形開口50の各辺の長さxは0.25mmである。
[0069] 正方形、長方形又は細長い形状(例えば細長いスリット)などの直線の辺を有する形状の開口は、最大側部寸法で言及される。円形又は長円のように直線の側部がない形状の開口は、最大寸法で言及される。したがって、本明細書で最大寸法に言及する場合、それはdとxの両方に言及している。さらなる実施形態では、開口50の最大断面寸法は0.1mmから0.4mmの範囲とすることができる。直線の形状では、最大断面寸法はその最大寸法である最長辺であり、側部が湾曲した形状では、最長断面寸法はその最大寸法である最長軸である。実施形態では、直線形状の開口50の最長辺は0.2mmから0.3mmの範囲、例えば0.2mm、0.25mm及び0.3mmとすることができる。
[0070] 本発明によって示された外乱力減少の利点は、所与の数の流体抽出開口50、又は所与の長さの流体抽出開口の線形構成について、各開口50間に最大距離(つまり最大ピッチ又は間隔)を有することによって提供することができる。隣接する開口間のピッチは、隣接する開口の類似する特徴部間の距離でよい。実施形態では、類似した特徴部とは、開口50の幾何中心のような開口の中心である。実施形態では、本明細書で述べる開口50の任意の幾何形状及び/又は寸法のピッチは、0.4mmから2mmの範囲である。実施形態では、本明細書で述べる開口50の任意の幾何形状及び/又は寸法のピッチは、0.5mmから1.5mmの範囲である。実施形態では、本明細書で述べる開口50の任意の幾何形状及び/又は寸法のピッチは、0.7mmから1mmの範囲である。つまり、開口50の線形構成1メートル当たりの流体抽出開口50の数は、重要なパラメータになり得る。本発明の実施形態は、圧力低下が最適化された動作状態の範囲内にある場合に、開口50で圧力が低下する状態で動作することが望ましい。抽出開口の総面積が小さすぎる場合、加えられる圧力低下は高すぎる。開口の総面積が大きすぎる場合、圧力低下は小さすぎて有効ではない。したがって、総面積は特定のシステムにとって重要である。単位長さ当たりの総面積、及び開口の所定の寸法について単位長さ当たりの開口数はそれぞれ、特定のシステム構成に関係なく、本発明の圧力低下の実際的な動作範囲を達成するのに役立つパラメータである。実施形態では、1メートル当たりの流体抽出開口50の数は500m-1から2500m-1の範囲である。実施形態では、1メートル当たりの流体抽出開口50の数は1000m-1から2000m-1の範囲である。実施形態では、1メートル当たりの流体抽出開口50の数は約1500m-1である。
[0071] 基板Wにて測定される外乱力に予想外の重要な効果を与えると判明したパラメータは、全流体抽出開口50の総面積である。図10の曲線C及びBはこの点を示す。曲線Cは、それぞれが0.25mm×0.25mmの寸法を有する388個の正方形の流体抽出開口50を使用して生成されている。したがって、曲線Cの生成に使用される全流体抽出開口50の総面積は18mm2である。曲線Bは、それぞれが曲線Cの生成に使用されたのと同じ寸法、つまり0.25mm×0.25mmの寸法を有する184個の正方形の流体抽出開口50を使用して生成された。したがって、曲線Bの生成に使用される全流体抽出開口50の総面積は11.5mm2である。曲線B及びCの生成に使用される流体ハンドリング構造12の幾何形状の他の材料パラメータは同一である。
[0072] 図10は、全流体抽出開口50の総面積を曲線Cから曲線Bで18mm2から11.5mm2へと減少させると、基板Wに伝達される外乱力が有意に減少することを示す。したがって、流体抽出開口50の総面積が減少すると、基板Wに伝達される外乱力を減少させることができる。
[0073] しかし、流体抽出開口50の総面積は、特定の最低値未満に減少させないことが好ましい。というのは、総面積が特定の値を下回ると、流体抽出が無効になり得るからである。これは、流体抽出の非効率性に起因することがある。例えばこれは、非常に小さい面積を通して流体を抽出することにより発生する過度の損失に起因することがある。
[0074] 実施形態では、全流体抽出開口50の組み合わせた総面積は30mm2以下、好ましくは20mm2未満とすることができる。実施形態では、全流体抽出開口50の組み合わせた総面積は2mm2から30mm2の範囲である。実施形態では、全流体抽出開口50の組み合わせた総面積は2mm2から20mm2の範囲である。実施形態では、全流体抽出開口50の組み合わせた総面積は5mm2から18mm2の範囲である。実施形態では、全流体抽出開口50の組み合わせた総面積は7mm2から15mm2の範である。実施形態では、全流体抽出開口50の組み合わせた総面積は9mm2から13mm2の範囲である。実施形態では、全流体抽出開口50の組み合わせた総面積は約11.5mm2である。
[0075] 実施形態によれば、本発明の利点は、特定サイズ(例えば面積)である幾つかの開口50を有することによって提供されると言うことができ、開口の絶対数は特定の範囲内及び/又は特定の値未満である。
[0076] 以上で説明したように、各流体抽出開口50の面積及び全流体抽出開口50の総面積は、基板Wにおける外乱力に予想外の重要な効果を与える。(本明細書で基板Wに加えられる外乱力に言及する場合、それは反対の表現がない限り基板テーブルWT又は基板テーブルWTと基板Wの両方に加えられる外乱力への言及も含むことに留意されたい。)各流体抽出開口50の面積及び全流体抽出開口50の総面積は、以上で検討したように、互いとは別個に、基板Wに提供される外乱力に重要な効果を与えることがある。しかし、図10の曲線A、B及びCは、この2つの効果が一緒に作用し得ることを示す。
[0077] 特に曲線Cの幾何形状から曲線Bの幾何形状に示された外乱力の減少は、全流体抽出開口50の総面積が減少した結果であると説明することができる。というのは、以上で説明したように、曲線BとCの生成に使用された個々の開口は同一であるが、曲線Bの生成に使用された幾何形状の方が曲線Cの生成に使用された幾何形状より開口50が少ない(184の開口対288個の開口)ので、全流体抽出開口の総面積は曲線Cから曲線Bで減少するからである。総面積の減少量は18mm2から11.5mm2である。
[0078] 全流体抽出開口50の総面積における非常に類似した減少が、曲線Cの生成に使用された幾何形状と比較して、曲線Aの生成に使用された幾何形状の変化にも当てはまる。この場合、実際の減少量は曲線Cの18mm2から曲線Aの11.52mm2である。しかし図10に示すように、例えば基板Wにおける、又は流体閉じ込め構造12上での液浸システム内の外乱力の減少量は、曲線Cと曲線Bの間よりも曲線Cと曲線Aの間の方がはるかに大きい。というのは、曲線Bの幾何形状に与えられたのと同じ総面積の減少量に加えて、曲線Aでは個々の各流体抽出開口50の面積も0.0625mm2から0.04mm2に減少しているからである。(i)全流体抽出開口50の総面積、及び(ii)個々の各流体抽出開口50の面積の両方を減少させることの複合効果は、曲線Cから曲線Aへの外乱力の減少量が、曲線Cから曲線Bへの外乱力の減少量より大きいということである。
[0079] 開口50は線に沿って、例えば線形アレイの形態で分布してよい。このような線は、閉じた形状の縁部とすることができる。線、例えば線形アレイ(つまり線形構成)に沿った1メートル当たりの開口50の総抽出面積は、基板Wに伝達される外乱力に重大な影響を及ぼすことがある。実施形態では、1メートル当たりの開口50の総抽出面積は、25mm2-1から100mm2-1の範囲である。実施形態では、1メートル当たりの開口50の総抽出面積は40mm2-1から90mm2-1、望ましくは50mm2-1から85mm2-1、さらに望ましくは60mm2-1から80mm2-1、又はさらに65mm2-1から75mm2-1の範囲である。
[0080] 図10は、曲線A、B及びCの生成に使用された流体ハンドリング構造内の開口50の幾何形状及び構成は、曲線Dの生成に使用された流体抽出開口50の幾何形状及び構成と比較して、基板Wに加えられる外乱力の大幅な減少を生じることを示す。以上の説明に留意すると、これは予想されることである。というのは、曲線Dの生成に使用される幾何形状は全流体抽出開口50の総面積が最大で(28mm2)、個々の各流体抽出開口50の面積も最大(0.25mm2)だからである。つまり、曲線Dの生成に使用される幾何形状は、4つの異なる曲線の生成に使用される4つの異なる幾何形状のうち、このタイプの従来通りの流体ハンドリングシステムの幾何形状に最も近いが、この幾何形状は従来通りの流体ハンドリングシステムの幾何形状と同じではない。
[0081] 曲線A、B及びCに関して述べた流体抽出開口の様々な構成は、開口のサイズ及び開口のピッチに様々な寸法を有する開口の線形アレイ状に構成された開口を有する。実施形態では、アレイの単位長当たりの開口数は異なってよい。したがって、考察される開口の様々な構成は、例えば液浸空間11の周囲など、同じ長さのアレイにわたって画定される総面積を有する。したがって、流体抽出開口の総面積は、ある単位長にわたる抽出開口の面積密度として表すことができる。したがって、開口の面積密度は、隣接する開口間の開口ピッチ、各開口の断面積及び/又は単位長当たりの開口数というパラメータに依存してよい。
[0082] 総称的用語では、特定の範囲内の面積密度を有する抽出開口50のアレイによって、これらの利点を達成することができる。開口のアレイはそれぞれ、例えば開口の断面積、アレイ内の開口のピッチ及び数などのパラメータによって画定することができる。各パラメータは特定の範囲内でよい。
[0083] 上述した流体抽出開口50の構成及び幾何形状を使用すると、基板Wに伝達される外乱力の減少がある。減少の理由は、各流体抽出開口50を通る流体の流速の上昇であり得ると考えられる。速度の上昇は面積の減少に起因し得る。これは、全開口50の総面積の減少でもよい。追加的又は代替的に、個々の各開口50の面積が減少してよい。2相流の速度が全体的に上昇してよい。2相流のうち液体相の速度が上昇してよい。2相流のうち気体の速度が上昇してよい。2相流のうち気体相の流速の比例的な上昇は、2相流のうち液体相の速度の比例的な上昇より大きいと考えられる。
[0084] 開口50を通る流体の速度上昇は、流体中の外乱力(振動など)を減衰又は阻止するように作用できると考えられる。その結果、基板Wが経験する外乱力が減少する。
[0085] 以上で説明したように、提案された流体抽出開口50の特定の幾何形状及び/又は構成は、外乱力に驚くほど大きい効果を与えることが判明している。特に、開口50の総面積及び/又は個々の各開口50の面積が特定のレベル未満に減少した場合に、そうなることが判明している。というのは、外乱力の上流源と外乱力の下流源との両方が、上述した開口の幾何形状及び構成では予想外に減少しているからである。
[0086] 本明細書で説明する流体抽出開口50の幾何形状及び構成の結果、流体抽出開口50の従来通りの幾何形状及び構成の場合よりも安定したメニスカス90が生成される。その利点は、基板Wと流体ハンドリング構造12の間のギャップを減少できることである。追加的又は代替的利点は、スキャン速度(つまり露光中の基板Wと投影システムPSとの相対速度)を、液滴及び/又は気泡の形成がない状態で上げられることである。液滴が形成され、開口50によって画定されたメニスカス90から逃げることがある。(本明細書で表面上の液滴に言及した場合、液体の薄膜にも言及していることがあるのを留意されたい。)例えば接触している基板及び/又は基板テーブル上に存在する液滴がメニスカス90と接触する、例えば衝突することによって、液浸空間11内に気泡が形成されることがある。このような液滴及び/又は気泡は、欠陥の源になるなど、露光に悪影響を及ぼすことがある。例えば、気泡は、露光放射ビームがそれを通過する場合、その特性に影響する、例えばそれを減衰することがあり、したがって不良フィーチャを生成することがある。基板上の液滴は汚れを引き起こし、それによって基板の少なくとも部分が使用不能になる、つまり不良になるか、例えば汚染などの欠陥の現になることがある。欠陥の発生率が高い基板は棄却されることがある。
[0087] 本明細書で述べる幾何形状及び構成を有する流体抽出開口50を設けることのさらなる利点は、流体抽出開口50の周囲で気体に運ばれることがある液浸液の小さい体積又は細かい液滴(以降ではミストと呼ぶ)の生成が減少することである。従来、このようなミストはこのタイプの流体ハンドリング構造に重大な制限を与える。ミストは、例えば液浸システムから逃げる場合、リソグラフィ装置への損傷の危険を生じることがある。液浸システムの外側のコンポーネントは、ミストを含む雰囲気を有する環境で動作するように適応していないことがある。このようなコンポーネントは、このような環境で故障することがある。ミストは、基板Wに接触し、集まることがある(例えば基板W上に落下するか、着陸することがある)。ミストは、基板の表面上に液滴を形成することがあり、例えば乾燥汚れの形成など、本明細書で述べる欠陥問題につながる。
[0088] このようなミスト生成の減少は、より安定した2相流が本明細書で述べる幾何形状及び/又は構成の流体抽出出口で生成されている結果であると考えることができる。特に、このような開口を通る2相は、気体相と液体相のよりよい分離を呈することができる。
[0089] 図6から図9及び図11から図13に関して以上で説明したように、流体抽出開口50の幾何形状及び構成は、流体抽出開口50の様々な平面図形(又は開口50によって固定されたメニスカスの平面図形)に適用することができる。流体抽出開口50の幾何形状及び構成は、流体抽出開口50の任意の安定した平面図形構成に適用することができる。平面図形構成は、図6から図9及び図11から図13に関して述べた構成に制限されない。
[0090] 実施形態では、複数の流体抽出開口によって画定された形状の周囲合計は、150mmから400mm、好ましくは200mmから300mmの範囲である。
[0091] 図6のような実施形態では、開口50は、平面図で有角形状(つまり角52がある形状)を形成するように配置される。図6の場合、これは湾曲した縁部又は辺54がある正方形の形状である。縁部54は負の曲率半径を有する。つまり、角52から離れた領域で有角形状の中心に向かって湾曲している。
[0092] 正方形は、投影システムの下で基板Wが移動する主要方向に位置合わせされた主軸110、120を有する。これは、開口50を円形形状に構成した場合よりも最高スキャン速度が速くなることを保証するのに役立つ。というのは、2つの開口50間でメニスカスにかかる力がcosθの率で減少するからである。ここでθは、基板Wの移動方向に対して2つの開口50を結ぶ線が作る角度である。
[0093] したがって、正方形を使用することにより、ステップ及びスキャン方向での動作を等しい最高速度にすることができる。方向の一方、例えばスキャン方向での動作がステップ方向での動作より速いことが望ましい場合は、菱形を使用することができる。このような構成では、菱形の主軸をスキャン方向と位置合わせすることができる。菱形の場合、各角は鋭角でよいが、菱形の隣接する2辺間の角度は、例えばステップ方向で鈍角でよい。つまり90°より大きい(例えば約90°から120°の範囲、実施形態では90°から105°の範囲、又は実施形態では85°から105°の範囲である)。
[0094] 開口50の形状の主軸を基板の主要移動方向(通常はスキャン方向)に位置合わせし、第二軸を基板の他の主要移動方向(通常はステップ方向)に位置合わせすることにより、スループットを最適化することができる。θが90°と異なる任意の構成が有利であることが認識される。したがって、主軸と主要移動方向との正確な位置合わせは不可欠ではない。形状が円形である場合は、常に移動方向に対して直角に位置合わせされた2つの開口があり、したがってこれら2つの開口間のメニスカスは基板Wの移動によって得られる最大の力を受けることが、さらに認識される。にもかかわらず、以上で検討した流体抽出開口50の幾何形状及び/又は構成について、外乱力の減少に関する利点は、全ての平面図形の構成にも当てはまる。したがって本発明の実施形態は、開口の円形、及び楕円形の平面図形構成を含む全ての平面図形構成を含む。
[0095] 負の半径を有する縁部を設けることの利点は、角をより鋭利にできることである。スキャン方向に位置合わせされた角52とステップ方向に位置合わせされた角52との両方で、75°から85°の範囲、又はさらにそれより小さい角度を達成可能にすることができる。この特徴部がない場合は、両方向に位置合わせされた角52が同じ角度を有するために、これらの角が90°になる。90°未満が望ましい場合は、1方向が90°未満の角を有するように選択する必要があり、その結果、他方の角は90°より大きい角度を有する。湾曲した縁部を設けるのではなく、縁部が直線であるが、2つの角の間の直線の半径方向内側にある点で合う星形の開口を有することも可能である(図12及び図13参照)。星形の実施形態では、形状の辺に沿った角がメニスカスを固定する。鋭利な角の場合、メニスカスを固定する力は角に、つまり形状の縁部の短い長さに集中する。より滑らかに湾曲した角、例えば大きい曲率半径を有する角は、角の曲線のより長い長さに沿って、つまり角の周囲に固定力を分散させる。したがって、基板と流体ハンドリング構造との特定の相対速度について、両方の角に加えられる有効メニスカス固定力は同じである。しかし、縁部の画定された長さについて、鋭利な角の有効固定力は、滑らかに湾曲した角の場合より大きい。これによって、鋭利な角に固定されたメニスカスは、滑らかに湾曲した角によって固定にされたメニスカスよりも、基板と流体ハンドリング構造との間のより低い相対速度で不安定になる。
[0096] 図7は、開口50が流体ハンドリング構造の底部40の表面51に設けられていることを示す。しかし、こうである必要はなく、開口50は流体ハンドリング構造の底面からの突起にあってもよい。矢印100は、流体ハンドリング構造の外側から開口50に関連する通路55に入る気体の流れを示し、矢印150は、空間から開口50に入る液体の通路を示す。通路55及び開口50は、2相抽出(つまり気体と液体)が、気体が実質的に通路55の中心を通って流れ、液体が実質的に通路55の壁に沿って流れる環状流れモードで生じるように設計することが望ましい。その結果、脈動の発生が少ない滑らかな流れになる。
[0097] 実施形態では、出口50の半径方向内側にメニスカス固定特徴部がない。実施形態では、開口50の半径方向外側に他のコンポーネント又はメニスカス固定特徴部がない。したがって図5の液体閉じ込めシステムと比較して、この実施形態では気体入口15又は同等物がなく、出口14が幾つかの別個の開口50に分割されており、それぞれが例えば低圧源に接続されている。メニスカスは、開口50に入る気体流によって誘発されたドラグ力で開口50間に固定される。約15m/秒、望ましくは20m/秒より速い気体ドラグ速度で十分である。ガスナイフの必要性を回避することにより、基板からの液体の蒸発量を減少させ、それにより液体の跳ね、さらに熱膨張/収縮効果の両方を減少させることができる。
[0098] しかし本発明の実施形態は、図示の構造に限定されない。メニスカス固定特徴部が、開口50の半径方向内側及び/又は半径方向外側に存在してよい。実施形態では、開口50の半径方向外側に設けられたガスナイフがある。実施形態では、エアナイフによって提供される気体の流れが平衡する。平衡した気体流とは、ガスナイフの開口を通して供給される気体流が、開口50を通して実質的に除去されるという意味である。この方法で、気体が半径方向内側に流れる。半径方向外側への気体の流れはない。このような構成は、エアナイフの幾つかの設計の動作によって生じる外乱を最小化する。参照により本明細書に組み込まれる米国特許出願US2007−0030464A1号を参照されたい。
[0099] 流体ハンドリング構造の底部の他の幾何形状が可能である。例えば、US2004−2027824号に開示された構造のいずれも、本発明の実施形態で使用することができる。
[00100] 図11は、本発明の実際的な実施形態を平面図で示す。図11では、開口50が図6と同様の有角形状で設けられている。図6の実施形態のように、図11の実施形態では各角の頂点に開口が存在する。
[00101] 実施形態では、開口の有角形状は4つの角及び4つの辺を有し、各辺が負の曲率半径を有する。しかし、他の有角形状があっても適切なことがある。例えば8辺形は、例えば制限されたレイアウト空間でスキャン速度を改良するという利点を有することがある。少なくとも4つの辺がある形状を使用することができる。角がない形状も使用してよい。
[00102] 基板(及び基板テーブル)と投影システム(及び液体閉じ込め構造)との間の相対運動の方向に位置合わせされた角がある形状を有することが望ましい。というのは、このような形状は角がない形状よりも、相対運動の方向における相対運動の速度上昇を容易にするからである。相対運動が高速になると、スキャン速度の上昇、したがって像欠陥を増加させずにスループットの上昇を達成することができる。特定の構成では、2つの表面間のメニスカスが限界相対速度の上ではもはや安定しないことがある。限界速度の上では、液滴が液浸空間から逃げることがある。液滴が蒸発し、それが位置する表面に望ましくない熱負荷を加え、表面の歪みを引き起こすことがある。蒸発する液滴は、蒸発する元となる表面を汚染する残滓を後に残し、結像パターンに影響することがある。液滴が液浸空間に戻ることがあり、ここでメニスカスと接触(例えば衝突)すると、液浸空間内に気泡を形成させることがある。次に、気泡が投影ビームと干渉し、像欠陥を引き起こすことがある。
[00103] 反対方向に動作が生じることがあるので、形状は対向する角を有してよい。投影システムに対する基板の相対運動の好ましい方向は、相互に、例えばスキャン方向及びステップ方向に対して直角である。したがって実施形態では4つの角があり、それぞれがスキャン方向又はステップ方向に位置合わせされる。
[00104] 実施形態では、4つの辺の4つの角度は全て、それぞれ90°である。しかし本明細書で言及するように、そうでないこともある。これは、好ましい方向の一方で他方よりも、例えばスキャン方向でステップ方向よりも速い相対運動を達成するのに役立つことがある。スキャン速度の上昇は、形状の角に90°未満の角度を付けることによって達成することができる。4辺形(又は4つの主な辺及び4つの主な角がある形状)では、4つの主な角を合計360°になる角度にしなければならない。したがって、2つの対向する角はそれぞれ90°未満の角度を有する場合、他方の2つの角は90°を超える角度を有するはずである。(主な角に言及した場合、それは4つの外角及びそれぞれが反射角を有する幾つかの中間角を有する5辺以上の形状を指すことに留意されたい。主な辺は、2つの隣接する主な角に接続した形状の辺である。)
[00105] 図11には中心開口200が図示されている。この中心開口200は液浸空間11を画定する。図11の実施形態では、中心開口は平面図で円形である。しかし、例えば開口50の形状と同じ(又は以降で述べる実施形態では、さらなる開口105の形状と同じ)形状など、他の形状を使用してもよい。他の形状も適切なことがある。これは全ての実施形態に当てはまる。
[00106] 図12は図6と同様の実際的な実施形態を示す。各角52は、2つの角52の間の直線から半径方向内側に突き出した縁部を有する。しかし図12では、縁部がそれぞれ2つの直線部分を有する(及び湾曲部分がない)。直線部分は、2つの角52間の直線の半径方向内側にある点に収束する。したがって、縁部の方向の変化は、方向の変化が連続的である図11の実施形態と比較すると突然である(つまり1点にある)。この形状は、特に直線の半径方向内側のポイントに、縁部が滑らかに湾曲した形状によって固定されたメニスカスよりも安定性が低いメニスカスを有することがある。
[00107] 図13a及び図13bは、それぞれ図11及び図12と同様の実施形態を示すが、ただし各角の角度が図11及び図12の75°ではなく60°である。これは、本発明の実施形態が角で様々な角度を有することが可能であることを示す。実施形態では、角の角度は60°から90°の範囲、又は75°から90°の範囲、又は75°から85°の範囲である。
[00108] 図14は、本発明の実施形態の流体ハンドリング構造の部分を断面図で示す。流体ハンドリング構造は、投影システムPLの最終要素と基板Wの間にある空間11の周囲にバリア12を形成する。液体が、図5の実施形態のように主に入口/出口開口13によってその空間11に提供される。図6から図9及び図11から図13に関して述べたように、バリア部材12の底面51に一連の開口50が形成される。底面には、流体ハンドリング構造から流体(例えば液体)を提供するための出口である1つ又は複数のさらなる開口105が形成される。さらなる開口105は、空間11に液体を提供する入口と見なすことができる。流体ハンドリングシステムの出口105からの液体は、基板Wに向かって誘導される。このタイプの出口は以前には、基板Wの縁部と基板テーブルWTの間のギャップに気体が捕捉されることによって液浸液中に気泡が発生する可能性を低下させるために設けられていた。しかし、出口105の幾何形状は、流体ハンドリング構造が液体を封じ込める有効性に影響を及ぼす。
[00109] 特に、流体供給出口105は、平面図で開口50の形状と同様の形状を平面図で有することが望ましい。実際、出口105及び開口50の形状は角があることが望ましいが、円形又は楕円形など、任意の他の形状でもよい。実施形態では、各形状は各角の頂点に出口105又は開口50を有する。複数の出口105はそれぞれ開口50から10mm以内、望ましくは5mm以内にあることが望ましい。つまり実施形態では、開口50によって作成された形状の全ての部分が、出口105によって作成された形状の部分から10mm以内にある。
[00110] 出口105は、例えば投影システムPSの光軸に対して開口50の半径方向内側にある。開口50を流体抽出入口と見なすことができ、出口105を流体供給出口と見なすことができる。
[00111] 出口105から出る液体の流れが多くなると、スキャン速度の上昇が可能になる。これは望ましくない。というのは、熱調整が不良の液体が投影システムPSと基板Wの間の空間11へと辿り着く危険があるからである。これはオーバーレイエラーにつながり得る。代わりに、出口105を通る液体の総流量を維持しながら、角の付近で出口105の密度を上げ、縁部の中央で出口の密度を下げることが提案されている。これは、出口105を通る液体の総流量を増加させずに、より高いスキャン速度で安定したメニスカスを維持するという所望の効果を達成するのに役立つ。或いは、これによって所与の最高スキャン速度にて出口を通る流量を減少させることができる。
[00112] 実施形態では、リソグラフィ装置の流体ハンドリング構造があり、流体ハンドリング構造は複数の流体抽出開口が設けられた表面を備える。流体抽出開口は、基板及び/又は基板テーブルの表面に向かって配向され、(i)液浸空間からの液浸液と(ii)液浸液の外側の雰囲気からの気体との混合物を除去することによって、液浸空間内に液浸液のメニスカスを形成するように構成され、メニスカスが基板及び/又は基板テーブルの表面と、流体抽出開口が設けられた表面との間に形成される。全流体抽出開口の所与の総面積について、各流体抽出開口の面積は外乱力が減少するように設定される。
[00113] 各流体抽出開口の面積は0.1mm2以下とすることができる。各流体抽出開口の面積は、0.01mm2から0.1mm2の範囲とすることができる。各流体抽出開口の面積は、0.04mm2から0.0625mm2の範囲とすることができる。全流体抽出開口の総面積は、30mm2以下とすることができる。全流体抽出開口の総面積は、2mm2から20mm2の範囲とすることができる。全流体抽出開口の総面積は、5mm2から18mm2の範囲とすることができる。
[00114] 実施形態では、リソグラフィ装置の流体ハンドリング構造があり、流体ハンドリング構造は複数の流体抽出開口が設けられた表面を備える。流体抽出開口は、基板及び/又は基板テーブルの表面に向かって配向され、(i)液浸空間からの液浸液と(ii)液浸液の外側の雰囲気からの気体との混合物を除去することによって、液浸空間内に液浸液のメニスカスを形成するように構成される。メニスカスが基板及び/又は基板テーブルの表面と、流体抽出開口が設けられた表面との間に形成される。各流体抽出開口の最大寸法は0.4mm以下である。
[00115] 各流体抽出開口の最大寸法は、0.1mmから0.4mmの範囲とすることができる。各流体抽出開口の最大寸法は、0.2mmから0.3mmの範囲とすることができる。
[00116] 実施形態では、リソグラフィ装置の流体ハンドリング構造が提供され、流体ハンドリング構造は複数の流体抽出開口が設けられた表面を備える。流体抽出開口は、基板及び/又は基板を支持するように構成された基板テーブルの表面に向かって配向され、(i)液浸空間からの液浸液と(ii)液浸液の外側の雰囲気からの気体との混合物を除去することによって、液浸空間内に液浸液のメニスカスを形成するように構成される。メニスカスが基板及び/又は基板テーブルの表面と、流体抽出開口が形成された表面との間に規定される。これらが形成する線形構成の1メートル当たりに設けられる複数の流体抽出開口の総面積は、25mm2-1から100mm2-1の範囲である。
[00117] 隣接する流体抽出開口の中心間距離は、0.4mmから2mmの範囲とすることができる。隣接する流体抽出開口の中心間距離は、0.7mmから1mmの範囲とすることができる。
[00118] 複数の流体抽出開口によって画定された形状の総周長は、150mmから400mmの範囲でよい。平面図では、複数の流体抽出開口は閉じた形状を形成するように構成することができる。平面図では、複数の流体抽出開口は少なくとも4つの辺がある形状を形成するように構成することができる。流体ハンドリング構造は、液浸液を液浸空間に供給する入口開口をさらに備えてよい。
[00119] 実施形態では、光軸を有する投影システム、基板を支持する基板テーブル、及び流体ハンドリング構造を備える液浸リソグラフィ装置が提供される。流体ハンドリング構造は、複数の流体抽出開口が設けられた表面を備える。流体ハンドリング構造は、投影システムと基板及び/又は基板テーブルの表面との間にある空間に液浸液を供給し、閉じ込めるように構成される。流体抽出開口は、基板及び/又は基板テーブルの表面に向かって配向され、(i)空間からの液浸液と(ii)液浸液の外側の雰囲気からの気体との混合物を除去することによって、空間内に液浸液のメニスカスを形成するように構成される。メニスカスが基板及び/又は基板テーブルの表面と、流体抽出開口が設けられた表面との間に形成される。流体抽出開口は、以下の特徴のうち1つ又は複数を有する。つまり、各流体抽出開口の面積が0.1mm2以下である、各流体抽出開口の最大寸法が0.4mm以下である、全流体抽出開口の組み合わせた総面積が30mm2以下である、及びこれらが形成した線形構成の1メートル当たりに設けられた流体抽出開口の面積が25mm2-1から100mm2-1の範囲である。
[00120] 構成では、投影システムと基板及び/又は基板テーブルの間にある液浸空間に液浸液を提供し、流体ハンドリング構造内の複数の流体抽出開口に低圧を加えることによって液浸空間から液浸液を回収し、各流体抽出開口に0.1mm2以下の面積を提供することを含む、デバイス製造方法が提供される。
[00121] 認識されるように、以上で述べた特徴部はいずれも任意の他の特徴部とともに使用することができ、本出願の対象となるのは明示的に述べたこれらの組合せだけではない。
[00122] 本文ではICの製造におけるリソグラフィ装置の使用に特に言及しているが、本明細書で説明するリソグラフィ装置には他の用途もあることを理解されたい。例えば、これは、集積光学システム、磁気ドメインメモリ用誘導及び検出パターン、フラットパネルディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、薄膜磁気ヘッドなどの製造である。こうした代替的な用途に照らして、本明細書で「ウェーハ」又は「ダイ」という用語を使用している場合、それぞれ、「基板」又は「ターゲット部分」という、より一般的な用語と同義と見なしてよいことが、当業者には認識される。本明細書に述べている基板は、露光前又は露光後に、例えばトラック(通常はレジストの層を基板に塗布し、露光したレジストを現像するツール)、メトロロジーツール及び/又はインスペクションツールで処理することができる。適宜、本明細書の開示は、以上及びその他の基板処理ツールに適用することができる。さらに基板は、例えば多層ICを生成するために、複数回処理することができ、したがって本明細書で使用する基板という用語は、既に複数の処理済み層を含む基板も指すことができる。
[00123] 本明細書で使用する「放射」及び「ビーム」という用語は、紫外線(UV)放射(例えば、365nm、248nm、193nm、157nm若しくは126nm、又はこれら辺りの波長を有する)を含むあらゆるタイプの電磁放射を網羅する。「レンズ」という用語は、状況が許せば、屈折及び反射光学部品を含む様々なタイプの光学部品のいずれか一つ、又はその組み合わせを指す。
[00124] 以上、本発明の特定の実施形態を説明したが、説明とは異なる方法でも本発明を実践できることが理解される。例えば、本発明の実施形態は、上記で開示したような方法を述べる機械読み取り式命令の1つ又は複数のシーケンスを含むコンピュータプログラム、又はこのようなコンピュータプログラムを内部に記憶したデータ記憶媒体(例えば半導体メモリ、磁気又は光ディスク)の形態をとることができる。さらに機械読み取り式命令は、2つ以上のコンピュータプログラムで実現することができる。2つ以上のコンピュータプログラムを、1つ又は複数の異なるメモリ及び/又はデータ記憶媒体に記憶することができる。
[00125] 本明細書で述べるコントローラは、リソグラフィ装置の少なくとも1つのコンポーネント内に配置された1つ又は複数のコンピュータプロセッサで1つ又は複数のコンピュータプログラムを読み取った場合に、それぞれが、又は組み合わせて動作可能であってよい。コントローラはそれぞれ、又は組み合わせて信号を受信、処理及び送信するのに適切な任意の構成を有することができる。1つ又は複数のプロセッサが、コントローラの少なくとも1つと通信するように構成される。例えば、各コントローラは、上述した方法の機械読み取り式命令を含むコンピュータプログラムを実行するために、1つ又は複数のプロセッサを含んでよい。コントローラは、このようなコンピュータプログラムを記憶するデータ記憶媒体及び/又はこのような媒体を受信するハードウェアを含んでよい。したがって、コントローラは1つ又は複数のプログラムの機械読み取り式命令に従って動作することができる。
[00126] 本発明の1つ又は複数の実施形態は、任意の液浸リソグラフィ装置に、特に液浸液が槽の形態で提供されるか、基板の局所的な表面領域のみに提供されるか、閉じ込められないかにかかわらず、上述したタイプに適用することができるが、それに限定されない。閉じ込められない構成では、液浸液は基板及び/又は基板テーブルの表面上に流れることができ、したがって実質的に基板テーブル及び/又は基板の覆われていない表面全体が濡れる。このように閉じ込められていない液浸システムでは、液体供給システムが液浸液を閉じ込めることができない、又はある割合の液浸液閉じ込めを提供することができるが、実質的に液浸液の閉じ込めを完成しない。
[00127] 本明細書で想定するような液体供給システム又は流体供給システムは、広義に解釈されたい。特定の実施形態では、これは、液体を投影システムと基板及び/又は基板テーブルの間の空間に提供する機構又は構造の組み合わせでよい。これは、1つ又は複数の構造、1つ又は複数の液体開口を含む1つ又は複数の流体開口、1つ又は複数の気体開口、又は1つ又は複数の2相流の開口の組み合わせを備えてよい。開口はそれぞれ、液浸空間への入口(又は流体ハンドリング構造からの出口)又は液浸空間からの出口(又は流体ハンドリング構造への入口)でよい。実施形態では、空間の表面が基板及び/又は基板テーブルの一部でよいか、空間の表面が基板及び/又は基板テーブルの表面を完全に覆ってよいか、空間が基板及び/又は基板テーブルを囲んでよい。液体供給システムは任意選択で、液体の位置、量、品質、形状、流量又は任意の他の特徴を制御する1つ又は複数の要素をさらに含むことができる。
[00128] 上記の説明は例示的であり、限定的ではない。したがって、請求の範囲から逸脱することなく、記載されたような本発明を改修できることが当業者には明白である。

Claims (15)

  1. 複数の流体抽出開口が設けられた表面を備える、リソグラフィ装置のための流体ハンドリング構造であって、前記流体抽出開口が、
    基板及び/又は基板テーブルの表面に向かって配向され、
    (i)液浸空間からの液浸液と(ii)前記液浸液の外側にある雰囲気からの気体との混合物を除去することによって、前記液浸空間内に前記液浸液のメニスカスを形成するように構成され、前記メニスカスが、前記基板及び/前記基板テーブルの表面と、前記流体抽出開口が設けられた前記表面との間に形成され、
    前記流体抽出開口全部の所与の合計面積について、各流体抽出開口の面積が、外乱力が減少するように設定される、流体ハンドリング構造。
  2. 各流体抽出開口の面積が0.1mm2以下である、請求項1に記載の流体ハンドリング構造。
  3. 各流体抽出開口の前記面積が0.01mm2から0.1mm2の範囲である、請求項2に記載の流体ハンドリング構造。
  4. 各流体抽出開口の前記面積が0.04mm2から0.0625mm2の範囲である、請求項3に記載の流体ハンドリング構造。
  5. 全流体抽出開口の前記総面積が30mm2以下である、請求項1から4のいずれか1項に記載の流体ハンドリング構造。
  6. 全流体抽出開口の前記総面積が2mm2から20mm2の範囲である、請求項5に記載の流体ハンドリング構造。
  7. 全流体抽出開口の前記総面積が5mm2から18mm2の範囲である、請求項6に記載の流体ハンドリング構造。
  8. 複数の流体抽出開口が設けられた表面を備える、リソグラフィ装置のための流体ハンドリング構造であって、前記流体抽出開口が、
    基板及び/又は基板テーブルの表面に向かって配向され、
    (i)液浸空間からの液浸液と(ii)前記液浸液の外側にある雰囲気からの気体との混合物を除去することによって、前記液浸空間内に前記液浸液のメニスカスを形成するように構成され、前記メニスカスが、前記基板及び/前記基板テーブルの表面と、前記流体抽出開口が設けられた前記表面との間に形成され、
    各流体抽出開口の最大寸法が0.4mm以内である流体ハンドリング構造。
  9. 各流体抽出開口の前記最大寸法が0.1mmから0.4mmの範囲である、請求項8に記載の流体ハンドリング構造。
  10. 各流体抽出開口の前記最大寸法が0.2mmから0.3mmの範囲である、請求項9に記載の流体ハンドリング構造。
  11. 複数の流体抽出開口が設けられた表面を備える、リソグラフィ装置のための流体ハンドリング構造であって、前記流体抽出開口が、
    基板及び/又は基板を支持するように構成された基板テーブルの表面に向かって配向され、
    (i)液浸空間からの液浸液と(ii)前記液浸液の外側にある雰囲気からの気体との混合物を除去することによって、前記液浸空間内に前記液浸液のメニスカスを形成するように構成され、前記メニスカスが、前記基板及び/前記基板テーブルの表面と、前記流体抽出開口が形成された前記表面との間に画定され、
    前記複数の流体抽出開口によって形成されるリニア構成の1メートル当たりに設けられるその総面積が、25mm2-1から100mm2-1の範囲である流体ハンドリング構造。
  12. 隣接する流体抽出開口の中心間距離が0.7mmから2mmの範囲である、請求項1から11のいずれか1項に記載の流体ハンドリング構造。
  13. 隣接する流体抽出開口の中心間距離が0.4mmから1mmの範囲である、請求項1から12のいずれか1項に記載の流体ハンドリング構造。
  14. 光軸を有する投影システムと、
    基板を支持する基板テーブルと、
    複数の流体抽出開口が設けられた表面を備え且つ前記投影システムと前記基板及び/又は前記基板テーブルの間の空間に液浸液を供給し、閉じ込める流体ハンドリング構造とを備え、前記流体抽出開口が、
    前記基板及び/又は前記基板テーブルの前記表面に向かって配向され、
    (i)前記空間からの液浸液と(ii)前記液浸液の外側にある雰囲気からの気体との混合物を除去することによって、前記空間内に前記液浸液のメニスカスを形成するように構成され、前記メニスカスが、前記基板及び/前記基板テーブルの前記表面と、前記流体抽出開口が設けられた前記表面との間に形成され、
    以下の特徴、
    各流体抽出開口の面積が0.1mm2以内である、
    各流体抽出開口の最大寸法が0.4mm以内である、
    前記流体抽出開口の全部を組み合わせた総面積が30mm2以内である、及び
    流体抽出開口によって形成されたリニア構成の1メートル当たりに設けられるその面積が25mm2-1から100mm2-1の範囲である、
    のうち1つ又は複数を有する、液浸リソグラフィ装置。
  15. 投影システムと基板の間の液浸空間に液浸液を提供し、
    流体ハンドリング構造の複数の流体抽出開口に低圧を加えることによって、前記液浸空間から前記液浸液を回収し、
    前記流体抽出開口のそれぞれに0.1mm2以内の面積を提供することを含む、
    デバイス製造方法。
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