JP5661064B2 - 流体ハンドリング構造、リソグラフィ装置およびデバイス製造方法 - Google Patents

流体ハンドリング構造、リソグラフィ装置およびデバイス製造方法 Download PDF

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Description

[0001] 本発明は、流体ハンドリング構造と、リソグラフィ装置と、デバイスを製造する方法とに関する。
[0002] リソグラフィ装置は、基板上に、通常、基板のターゲット部分上に、所望のパターンを付ける機械である。リソグラフィ装置は、たとえば集積回路(IC)などデバイスの製造で使用することができる。その場合、パターニングデバイス、あるいはマスクまたはレチクルと呼ばれるものを使用してICの個々の層上に形成されるべき回路パターンを生成することができる。このパターンは基板(たとえばシリコンウェーハ)上のターゲット部分(たとえば、ダイの一部、1つのダイ、またはいくつかのダイを含む)上に転写することができる。パターンの転写は、一般に、基板上に形成された放射感応性材料(レジスト)の層上への結像により行われる。一般に、単一の基板は、網状の隣り合うターゲット部分を含むことになり、これらのターゲット部分が次々とパターニングされる。既知のリソグラフィ装置は、ターゲット部分上にパターン全体を一度に露光することによって各ターゲット部分が照射されるいわゆるステッパと、放射ビームにより所与の方向(「スキャン」方向)にパターンをスキャンし、一方、この方向と平行または反平行に同期して基板をスキャンすることによって各ターゲット部分が照射されるいわゆるスキャナとを含む。基板上にパターンをインプリントすることによってパターニングデバイスから基板にパターンを転写することも可能である。
[0003] 投影システムの最終エレメントと基板の間の空間を充填するために、リソグラフィ投影装置内の基板を屈折率が比較的大きい液体、たとえば水に浸すことが提案されている。一実施形態では、この液体は、他の液体を使用することも可能であるが蒸留水である。本発明の一実施形態について、液体を参照して説明する。しかしながら、他の流体も場合によっては適切であり、とりわけ湿潤流体、非圧縮性流体および/または屈折率が空気より大きい流体、望ましくは屈折率が水より大きい流体も場合によっては適切である。ガスを排除する流体はとりわけ望ましい。これの要点は、露光放射は液体中では波長がより短くなるため、より小さいフィーチャを結像させることができることである。(液体の効果は、システムの実効開口数(NA)を大きくすることであり、また、同じく焦点深度を深くすることであると見なすことも可能である。)固体粒子(たとえば石英)が懸濁した水、あるいは微小粒子(たとえば最大寸法が10nmまでの粒子)が懸濁した液体を始めとする他の液浸液も提案されている。懸濁した粒子は、それらが懸濁している液体の屈折率と同様の屈折率または同じ屈折率を有していても、あるいは有していなくてもよい。場合によっては適切である他の液体には、芳香族系などの炭化水素、フッ化炭化水素および/または水溶液が含まれている。
[0004] 基板または基板と基板テーブルの両方を液体に浸すことは(たとえば米国特許第US4509852号を参照されたい)、スキャン露光中に加速しなければならない大量の液体が存在していることを意味している。そのためには、場合によっては電動機を追加するか、あるいはより強力な電動機が必要であり、また、場合によっては液体中のかく乱によって、望ましくない、予測不可能な影響がもたらされることがある。
[0005] 液浸装置内では、液浸流体は、流体ハンドリングシステム、構造体または装置によって取り扱われる。流体ハンドリングシステムは液浸流体を供給することができ、したがって流体供給システムである。流体ハンドリングシステムは液浸流体を閉じ込めることができ、したがって流体閉じ込めシステムである。流体ハンドリングシステムは液浸流体に障壁を提供することができ、したがって液体閉じ込め構造体などの障壁部材である。流体ハンドリングシステムは、たとえば液体のハンドリングを補助する(たとえば液浸流体の流れおよび/または位置を制御する)ために、流体の流れ(ガスなどの流れ)を生成するか、あるいは使用することができる。ガスの流れは、液浸流体を閉じ込めるためのシールを形成することができ、したがって流体ハンドリング構造はシール部材と呼ぶことができ、このようなシール部材は流体閉じ込め構造体であってもよい。液浸液は、液浸流体として使用することができる。その場合、流体ハンドリングシステムは液体ハンドリングシステムであってもよい。上で言及した説明の参照に際しては、この段落における、流体に対して定義される特徴の参照は、液体に対して定義される特徴が包含されていることを理解されたい。
[0006] 提案されている構造の1つは、液体閉じ込めシステムを使用して、基板の局部領域のみ、および投影システムの最終エレメントと基板の間に液体を提供するための液体供給システムのための構造である(基板は、通常、投影システムの最終エレメントより広い表面積を有している)。PCT特許出願第WO99/49504号に、このために構造に対して提案されている方法の1つが開示されている。
[0007] 他の構造は、PCT特許出願第WO2005/064405号に開示されている、液浸液が閉じ込められないオールウェット構造である。このようなシステムの場合、基板の頂部表面全体が液体で覆われる。その場合、基板の頂部表面全体が実質的に同じ状態に露出されるため、これは場合によっては有利である。これは、場合によっては、基板の温度制御および処理のための利点を有している。WO2005/064405では、液体供給システムは、投影システムの最終エレメントと基板の間の隙間に液体を提供している。その液体は、基板の残りの部分に漏れ出すことができる。基板テーブルの頂部表面から制御された方法で除去することができるよう、基板テーブルの縁部分の障壁が液体の漏洩を防止している。このようなシステムは基板の温度制御および処理を改善しているが、液浸液が蒸発する可能性は依然として残っている。米国特許出願第US2006/0119809号に、この問題の軽減を促進する方法の1つが記載されている。すべての位置において基板Wを覆う部材が提供され、この部材は、この部材と基板の頂部表面との間および/または基板を保持している基板テーブルとの間に液浸液を延在させるようになされている。
[0008] それぞれ参照によりその全体が本明細書に組み込まれている欧州特許出願第EP 1420300号および米国特許出願第US2004−0136494号に、ツインすなわちデュアルステージ液浸リソグラフィ装置の着想が開示されている。このような装置は、基板を支持するための2つのテーブルを備えている。液浸液がない第1の位置のテーブルを使用して水準測定が実行され、液浸液が存在している第2の位置のテーブルを使用して露光が実行される。別法としては、装置はテーブルを1つだけ有している。
[0009] 投影システムの下方を可能な限り速く基板を移動させることができることが望ましい。そのためには、とりわけ局部領域流体ハンドリングシステムのための流体ハンドリングシステムは、著しい液体損失または気泡の形成を伴うことなく、速い相対移動速度を許容するように設計しなければならない。ステッピング運動およびスキャンニング運動は、実質的に同じ速度ではないとしても、互いに近い速度、つまり同じような速度で実行することができることが望ましい。
[0010] たとえば、投影システムの最終エレメントと基板の間の空間に液体を維持する流体ハンドリングシステムが提供されることが望ましい。
[0011] 一態様によれば、リソグラフィ装置用の流体ハンドリング構造であって、複数の開口を有し、使用中、基板および/または基板を支持するように構成された基板テーブルにこれらの開口が向くように構成され、細長い穴または一列に配置される複数の穴を有するガスナイフデバイスをさらに備え、細長い穴または一列に配置される複数の穴は、1mmから5mmまでの範囲から選択される距離だけ上記複数の開口から間隔を隔てて配置される流体ハンドリング構造が提供される。
[0012] 一態様によれば、リソグラフィ装置用の流体ハンドリング構造を備えるリソグラフィ装置であって、流体ハンドリング構造が複数の開口を有し、流体ハンドリング構造が、使用中、基板および/または基板を支持するように構成された基板テーブルにこれらの開口が向くように構成され、流体ハンドリング構造が細長い穴または一列に配置される複数の穴を有するガスナイフデバイスをさらに備え、細長い穴または一列に配置される複数の穴が、1mmから5mmまでの範囲から選択される距離だけ上記複数の開口から間隔を隔てて配置されるリソグラフィ装置が提供される。
[0013] 一態様によれば、基板を支持するように構成された基板テーブルと、流体ハンドリング構造とを備えるリソグラフィ装置であって、流体ハンドリング構造が、2相流体流を通過させるように構成された複数の開口を有し、流体ハンドリング構造が、これらの複数の開口から距離を隔てて配置される穴を備えるガスナイフデバイスを備え、流体ハンドリング構造は、上記複数の開口が流体ハンドリング構造と基板、基板テーブルまたはその両方との間から液体を除去するように構成され、それによりガスナイフデバイスからのガス流の大部分が上記複数の開口を通って流れるよう、使用中、基板および/または基板テーブルに上記複数の開口が向くように構成されるリソグラフィ装置が提供される。
[0014] 一態様によれば、リソグラフィ装置用の流体ハンドリング構造であって、複数のメニスカス固定開口を有し、使用中、基板および/または基板を支持するように構成された基板テーブルにこれらの開口が向くように構成され、細長い穴または一列に配置される複数の穴を有するガスナイフデバイスと、細長い穴または一列に配置される複数の穴と上記複数の開口との間に配置されるダンパとをさらに備える流体ハンドリング構造が提供される。
[0015] 一態様によれば、
投影システムの最終エレメントと基板の間に流体を提供する工程と、
加圧下で流体ハンドリング構造中の複数の開口に取り付けることによって投影システムの最終エレメントと基板との間から液体を回収する工程と、
ガスを複数の穴を介して供給することによって上記複数の開口に向かって液体を強制的に押す工程であって、これらの穴と上記複数の開口との間の距離が1mmから5mmまでの範囲から選択される工程と
を含むデバイス製造方法が提供される。
[0016] 一態様によれば、流体ハンドリング構造を備えるリソグラフィ装置であって、流体ハンドリング構造が複数の開口を有し、流体ハンドリング構造が、使用中、基板および/または基板を支持するように構成された基板テーブルにこれらの開口が向くように構成され、また、流体ハンドリング構造が少なくとも1つの細長い穴を有するガスナイフデバイスをさらに備え、細長い穴が隅部を有するリソグラフィ装置が提供される。
本発明の一実施形態によるリソグラフィ装置を示す図である。 リソグラフィ投影装置に使用するための液体供給システムを示す図である。 リソグラフィ投影装置に使用するための液体供給システムを示す図である。 リソグラフィ投影装置に使用するための他の液体供給システムを示す図である。 リソグラフィ投影装置に使用するための他の液体供給システムを示す図である。 本発明の一実施形態によるメニスカス固定システムの概略平面図である。 投影システムの光軸に実質的に平行である、本発明の一実施形態によるメニスカス固定システムを示す図6の平面図の線VII−VIIに沿った断面図である。 本発明の一実施形態による流体ハンドリング構造の実用実施形態の平面図である。 図8の実施形態の変形形態を示す図である。 図8の実施形態の変形形態を示す図である。 図8の実施形態の変形形態を示す図である。 図8の実施形態の変形形態を示す図である。 図8の実施形態の変形形態を示す図である。 図8の実施形態の変形形態を示す図である。 図8の実施形態の変形形態を示す図である。 本発明の一実施形態によるガスナイフの概略平面図である。 本発明の一実施形態によるガスナイフ開口の概略平面図である。 本発明の一実施形態による流体ハンドリング構造の一実施形態の特定の特徴を示す平面図である。 本発明の一実施形態による流体ハンドリング構造の一実施形態の特定の特徴を示す平面図である。 本発明の一実施形態による流体ハンドリング構造の一実施形態の特定の特徴を示す平面図である。
[0017] 以下、本発明の実施形態について、単なる例にすぎないが、添付の略図を参照して説明する。図において、対応する参照記号は対応する部品を表している。
[0018] 図1は、本発明の一実施形態によるリソグラフィ装置を概略的に示す。この装置は、
− 放射ビームB(たとえばUV放射またはDUV放射)を調整するように構成された照明システム(イルミネータ)ILと、
− パターニングデバイス(たとえばマスク)MAを支持するように構築され、いくつかのパラメータに従ってパターニングデバイスを正確に位置決めするように構成された第1のポジショナPMに接続されたサポート構造(たとえばマスクテーブル)MTと、
− 基板(たとえばレジストコートウェーハ)Wを保持するように構築され、いくつかのパラメータに従って基板を正確に位置決めするように構成された第2のポジショナPWに接続された基板テーブル(たとえばウェーハテーブル)WTと、
− パターニングデバイスMAにより放射ビームBに付与されたパターンを基板Wのターゲット部分C(たとえば1つまたは複数のダイを含む)に投影するように構成された投影システム(たとえば屈折投影レンズシステム)PSとを含む。
[0019] 照明システムは、放射を誘導、成形、または制御するための、屈折式、反射式、磁気式、電磁式、静電式、または他のタイプの光学コンポーネント、あるいはそれらの任意の組合せなど、様々なタイプの光学コンポーネントを含むことができる。
[0020] サポート構造MTはパターニングデバイスを保持する。サポート構造は、パターニングデバイスの方向、リソグラフィ装置の設計、および、たとえばパターニングデバイスが真空環境中で保持されるかどうかなど他の条件によって決まる形でパターニングデバイスを保持する。サポート構造は、パターニングデバイスを保持するために、機械クランプ技法、真空クランプ技法、静電クランプ技法、または他のクランプ技法を用いることができる。サポート構造は、たとえばフレームまたはテーブルでよく、必要に応じて固定式または可動式でよい。サポート構造は、パターニングデバイスが、たとえば投影システムに対して確実に所望の位置にあるようにすることができる。本明細書における用語「レチクル」または「マスク」のいかなる使用も、より一般的な用語「パターニングデバイス」と同義と見なされてよい。
[0021] 本明細書で使用する用語「パターニングデバイス」は、基板のターゲット部分にパターンを形成するように、放射ビームの断面にパターンを与えるのに使用できるどのようなデバイスをも指すものとして広く解釈すべきである。放射ビームに与えられるパターンは、たとえば、パターンが位相シフトフィーチャ、またはいわゆるアシストフィーチャを含む場合、基板のターゲット部分の所望のパターンと正確には一致しないことがあることに留意されたい。一般に、放射ビームに与えられるパターンは、集積回路など、ターゲット部分に作製されるデバイスの特定の機能層に対応することになる。
[0022] パターニングデバイスは透過型または反射型でよい。パターニングデバイスの例には、マスク、プログラマブルミラーアレイおよびプログラマブルLCDパネルが含まれる。マスクはリソグラフィにおいて周知であり、マスクタイプとして、バイナリ、レベンソン型(alternating)位相シフトおよびハーフトーン型(attenuated)位相シフトなどの他に様々なハイブリッドマスクタイプも含まれる。プログラマブルミラーアレイの一例は、それぞれが入ってくる放射ビームを様々な方向に反射するように個々に傾斜させることができる、小さなミラーのマトリクス配置を使用する。傾けられたミラーが、ミラーマトリクスによって反射される放射ビーム内にパターンを与える。
[0023] 本明細書で使用する用語「投影システム」は、露光放射が使用されるか、または液浸液の使用、もしくは真空の使用など、他の要因に適宜応じて、屈折式、反射式、反射屈折式、磁気式、電磁式、および静電式光学システム、またはそれらのどのような組合せも含めたどのようなタイプの投影システムをも包含するものとして広く解釈すべきである。本明細書で使用する用語「投影レンズ」はいずれも、より一般的な用語「投影システム」と同義と見なすことができる。
[0024] 本明細書で記述されるように、装置は透過タイプ(たとえば透過型マスクを使用するタイプ)である。あるいは、装置は反射タイプ(たとえば上記で言及されたプログラマブルミラーアレイを使用するタイプまたは反射型マスクを使用するタイプ)でよい。
[0025] リソグラフィ装置は、2つ(デュアルステージ)またはそれより多い基板テーブル(および/または2以上のパターニングデバイステーブル)を有したタイプのものとすることができる。そのような「マルチステージ」の機械では、追加のテーブルを同時に使用することができる、または1つまたは複数のテーブルを露光のために使用しながら、1つまたは複数の他のテーブル上で準備ステップを実施することができる。
[0026] 図1を参照すると、イルミネータILが、放射源SOから放射ビームを受け取る。放射源およびリソグラフィ装置は、たとえば、放射源がエキシマレーザであるとき、別々のものとすることができる。そのような場合には、放射源は、リソグラフィ装置の一部を形成しているとは見なされず、放射ビームが、たとえば適切な誘導ミラーおよび/またはビームエキスパンダを含むビームデリバリシステムBDを用いて、放射源SOからイルミネータILに渡される。別の場合には、たとえば放射源が水銀ランプであるとき、放射源をリソグラフィ装置の一部とすることができる。放射源SOおよびイルミネータILは、必要ならビームデリバリシステムBDと共に、放射システムと呼ぶことができる。
[0027] イルミネータILは、放射ビームの角度強度分布を調整するアジャスタADを含むことができる。一般に、イルミネータの瞳面内の強度分布の少なくとも外側および/または内側半径範囲(通常、σ-outer、σ-innerとそれぞれ呼ばれる)を調整することができる。さらに、イルミネータILは、インテグレータINおよびコンデンサCOなどの様々な他のコンポーネントを含むことができる。イルミネータを使用して、断面内に所望の一様性および強度分布を持つように放射ビームを条件付けすることができる。
[0028] 放射ビームBは、サポート構造(たとえばサポート構造MT)に保持されるパターニングデバイス(たとえばマスク)MAに入射し、パターニングデバイスによってパターン付けされる。放射ビームBはパターニングデバイスMAを通過した後、投影システムPSを通過し、投影システムPSはビームを基板Wのターゲット部分C上に合焦する。第2のポジショナPWおよび位置センサIF(たとえば、干渉計デバイス、リニアエンコーダ、または容量センサ)を用いて、たとえば放射ビームBの経路中に様々なターゲット部分Cを位置決めするように基板テーブルWTを正確に移動することができる。同様に、第1のポジショナPMおよび別の位置センサ(図1に明確には示されていない)を使用して、たとえばマスクライブラリからの機械的抽出の後にまたはスキャン中に、パターニングデバイスMAを放射ビームBの経路に対して正確に位置決めすることができる。一般に、サポート構造MTの移動は、第1のポジショナPMの一部を形成するロングストロークモジュール(粗動位置決め)およびショートストロークモジュール(微動位置決め)を用いて実現することができる。同様に、基板テーブルWTの移動は、第2のポジショナPWの一部を形成するロングストロークモジュールおよびショートストロークモジュールを使用して実現することができる。ステッパの場合(スキャナとは対照的に)、サポート構造MTはショートストロークアクチュエータにのみ接続することができ、または固定することができる。パターニングデバイスMAおよび基板Wは、パターニングデバイスアライメントマークM1、M2および基板アライメントマークP1、P2を使用して位置合わせすることができる。図示のような基板アライメントマークは専用のターゲット部分を占めるが、それらはターゲット部分間の空間に配置することができる(これらはスクライブラインアライメントマークとして知られている)。同様に、1つよりも多いダイがパターニングデバイスMA上に設けられている状況では、パターニングデバイスアライメントマークはダイ間に配置することができる。
[0029] 図示される装置は、以下のモードの少なくとも1つにおいて使用することが可能である。
1. ステップモードでは、サポート構造MTおよび基板テーブルWTが、実質的に静止状態に保たれ、放射ビームに与えられた全パターンが、一度でターゲット部分C上に投影される(すなわち単一静止露光)。次いで、基板テーブルWTは、別のターゲット部分Cを露光することが可能となるようにX方向および/またはY方向にシフトされる。ステップモードでは、露光フィールドの最大サイズが、単一静止露光においてイメージングされるターゲット部分Cのサイズを限定する。
2. スキャンモードでは、サポート構造MTおよび基板テーブルWTが、同期してスキャンされ、放射ビームに与えられたパターンが、ターゲット部分C上に投影される(すなわち単一動的露光)。サポート構造MTに対する基板テーブルWTの速度および方向は、投影システムPSの拡大率(縮小率)および像反転特性により決定することができる。スキャンモードでは、露光フィールドの最大サイズが、単一動的露光におけるターゲット部分の(非スキャニング方向の)幅を限定し、スキャニング動作の長さが、ターゲット部分の(スキャニング方向の)高さを決定する。
3. 別のモードでは、サポート構造MTが、プログラマブルパターニングデバイスを保持しつつ実質的に静的状態に保たれ、基板テーブルWTが、移動されまたはスキャンされるとともに、放射ビームに与えられたパターンが、ターゲット部分C上に投影される。このモードでは、一般的にはパルス放射源が使用され、プログラマブルパターニングデバイスは、基板テーブルWTの各移動の後で、またはスキャン中の連続放射パルスの間に、必要に応じて更新される。この作動モードは、上述のタイプのプログラマブルミラーアレイなどのプログラマブルパターニングデバイスを使用するマスクレスリソグラフィに容易に応用することが可能である。
[0030] 前述の使用モードまたは全く異なった使用モードの組合せおよび/または変形形態も用いられてよい。
[0031] 投影システムPSの最終エレメントと基板の間に液体を提供するための構造は、3つの一般的なカテゴリに分類することができる。これらは、槽型構造、いわゆる局部液浸システムおよびオールウェット液浸システムである。槽型構造の場合、実質的に基板W全体および任意選択により基板テーブルWTの一部が液体の槽に浸される。
[0032] 局部液浸システムには、基板の局部領域にのみ液体が提供される液体供給システムが使用される。液体が充填される空間は、平面図で、基板の頂部表面より小さく、また、液体が充填される領域は、投影システムPSに対して実質的に静止状態を維持し、一方、基板Wはその領域の下方を移動する。
[0033] オールウェット構造の場合、液体は閉じ込められない。基板の頂部表面全体および基板テーブルのすべてまたは一部が液浸液で覆われる。少なくとも基板を覆う液体の深さは浅い。液体は、基板上の液体の薄膜などの膜であってもよい。液浸液は、投影システムの領域に、あるいは投影システムの領域の中に供給することができ、また、投影システムと対向する対向表面に供給することができる(このような対向表面は、基板および/または基板テーブルの表面であってもよい)。また、このようなシステムには、図2〜5の液体供給デバイスのうちの任意のデバイスを使用することができる。しかしながら、密閉特徴は、存在せず、起動されず、標準ほどには十分ではなく、あるいは液体を局部領域にのみ密閉するには有効ではない。
[0034] 図2〜5には4つの異なるタイプの局部液体供給システムが示されている。図2および3に示されているように、液体は、少なくとも1つの入口INによって、好ましくは基板が最終エレメントに対して移動する方向に添って基板の上に供給され、投影システムの下方を通過した後、少なくとも1つの出口OUTによって除去される。つまり、基板がエレメントの下方でX方向にスキャンされる際に、エレメントの+X側で液体が供給され、−側で吸い取られる。図2は、入口INを介して液体が供給され、低圧源に接続される出口OUTによってエレメントのもう一方の側で吸い取られる構造を概略的に示したものである。図2の図解では、液体は、必ずしもその必要はないが、基板が最終エレメントに対して移動する方向に添って供給されている。最終エレメントの周りに配置される様々な配向および様々な数の入口および出口が可能であり、図3はその一例を示したもので、両側に出口を備えた4組の入口が最終エレメントの周りに規則的なパターンで提供されている。
[0035] 図4は、局部液体供給システムを備えた他の液浸リソグラフィ解決法を示したものである。液体は、投影システムPSの両側の2つの溝入口によって供給され、入口の外側に半径方向に配置された複数の離散出口によって除去される。入口および出口は、投射される投影ビームが通過する孔を中心部分に備えたプレートの中に配置することができる。液体は、投影システムPSの一方の側の1つの溝入口によって供給され、かつ、投影システムPSのもう一方の側の複数の離散出口によって除去され、したがって投影システムPSと基板Wの間に液体の薄膜が流れる。入口および出口のどの組合せを選択して使用するかは、基板Wが移動する方向によって決定することができる(入口および出口の他の組合せは使用されない)。図4の矢印は、液体が流れる方向を示していることに留意されたい。
[0036] 提案されている他の構造は、投影システムの最終エレメントと、その下方に位置している基板の表面、基板テーブルまたはその両方との間の空間の境界の少なくとも一部に沿って延在する液体閉じ込め部材を備えた液体供給システムを提供することである。図5は、このような構造を示したものである。液浸システムは、たとえば基板の限定領域に液体を供給する液体閉じ込め構造体を備えた局部液体供給システムを有している。
[0037] 図5は、投影システムの最終エレメントと基板テーブルWTまたは基板Wの間の空間の境界の少なくとも一部に沿って延在している障壁部材12を備えた局部液体供給システムすなわち流体ハンドリング構造を概略的に示したものである。(以下のテキストにおける基板Wの表面の参照は、特に明確に言及されていない限り、追加または別法として基板テーブルの表面を同じく意味していることにどうか留意されたい。)障壁部材12は、Z方向(光軸の方向)の若干の相対移動が存在する可能性はあるが、投影システムに対してXY平面内に実質的に静止している。一実施形態では、障壁部材と基板Wの表面の間に、ガスシールまたは流体シールなどの非接触シールであってもよいシールが形成される。
[0038] 障壁部材12の少なくとも一部は、投影システムPLの最終エレメントと基板Wの間の空間11に液体を含有している。基板Wの表面と投影システムPLの最終エレメントとの間の空間に液体が閉じ込められるよう、投影システムのイメージフィールドの周りに基板Wに対する非接触シール16を形成することができる。この空間は、少なくとも部分的に、投影システムPLの最終エレメント下方に、該投影システムPLの最終エレメントを取り囲んで配置された障壁部材12によって形成されている。液体は、障壁部材12の内側の投影システムの下方の空間に、液体入口13によってもたらされる。この液体は、液体出口13によって除去することができる。障壁部材12は、投影システムの最終エレメントの少し上まで延在させることができる。液体のレベルは、液体のバッファが提供されるよう、最終エレメントの上まで上昇している。一実施形態では、障壁部材12は、その上端部分の形状が投影システムまたは投影システムの最終エレメントの形状と緊密に合致する、たとえば丸い形状であってもよい内側周囲を有している。内側周囲の底部は、イメージフィールドの形状と緊密に合致しており、必ずしもそうである必要はないが、たとえば長方形である。
[0039] 液体は、使用中、障壁部材12の底部と基板Wの表面の間に形成されるガスシール16によって空間11の中に含有される。このガスシールは、ガス、たとえば空気または合成空気によって形成されるが、一実施形態ではNまたは他の不活性ガスである。ガスシール中のガスは、入口15を介して加圧下で障壁部材12と基板Wの間の隙間に提供される。このガスは、出口14を介して抽出される。ガス入口15部分の超過圧力、出口14部分の真空レベルおよび隙間の幾何構造は、液体を閉じ込める内側に向かう高速ガス流16が存在するようになされている。障壁部材12と基板Wの間の液体に対するガスの力によって、空間11の中に液体が含有される。入口/出口は、空間11を取り囲む環状の溝であってもよい。この環状の溝は、連続していても、あるいは不連続であってもよい。ガスの流れ16は、液体を空間11の中に含有するのに有効である。参照によりその全体が本明細書に組み込まれている米国特許出願第US2004−0207824号に、このようなシステムが開示されている。
[0040] 本発明の一実施形態は、メニスカスが特定のポイントを越えて進行するのを実質的に防止する流体ハンドリング構造に使用するための特定のタイプの抽出器に関している。つまり、本発明の一実施形態は、投影システムの最終エレメントと基板および/または基板テーブルの間の空間の実質的に所定の位置に液体の縁を固定するメニスカス固定デバイスに関している。メニスカス固定構造には、たとえば、参照によりその全体が本明細書に組み込まれている米国特許出願第2008/0212046号に記載されているいわゆるガスドラッグ抽出器原理が利用されている。そのシステムでは、抽出孔を隅部付き形状で配置することができる。これらの隅部は、ステッピング方向およびスキャンニング方向に整列している。これにより、2つの出口がスキャン方向に対して直角に整列している場合と比較すると、ステップ方向またはスキャン方向における所与の速度に対して、2つの出口間のメニスカスに対する力の軽減が促進される。しかしながら、本発明の一実施形態は、その平面図が任意の形状を有する流体ハンドリングシステム、あるいはその平面図が閉形状などの任意の形状で配置された抽出開口などの成分を有する流体ハンドリングシステムに適用することができる。非制限リストにおけるこのような閉形状には、楕円(円などの)、直線形状(長方形、たとえば正方形、あるいは平行四辺形、たとえばひし形など)、または5つ以上の隅部を有する隅部付き形状(4点以上の星形)を含むことができる。
[0041] 本発明の一実施形態が関連しているUS2008/0212046のシステムの変形形態では、開口が配置される隅部付き形状の幾何構造が、スキャン方向およびステッピング方向の両方に整列する隅部に対する鋭角の隅部(約60°から90°までの範囲、望ましくは75°から90°までの範囲、最も望ましくは75°から85°までの範囲から選択される)の存在を可能にしている。この幾何構造によれば、整列した個々の隅部の方向に速度を速くすることができる。それは、スキャンニング方向における不安定なメニスカスによる液滴の生成が抑制されることによるものである。これらの隅部とスキャンニング方向およびステッピング方向の両方が整列するところでは、これらの方向に速い速度を達成することができる。スキャンニング方向およびステッピング方向における運動の速度は、実質的に等しくすることができることが望ましい。
[0042] 図6は、本発明の一実施形態の流体ハンドリング構造すなわちシステムのメニスカス固定フィーチャを概略平面図で示したものである。図に示されているメニスカス固定デバイスの特徴は、たとえば図5のメニスカス固定構造14、15、16と置き換えることができる。図6のメニスカス固定デバイスは、複数の離散開口50を備えている。これらの開口50の各々は、図には円形の開口として示されているが、必ずしも円形である必要はない。実際、これらの開口50のうちの1つまたは複数は、円形、正方形、長方形、長円形、三角形、細長いスリット、等々から選択される1つまたは複数の開口であってもよい。個々の開口は、平面図で、0.2mmより長く、望ましくは0.5mmまたは1mmより長い長さ寸法(つまり1つの開口から隣接する開口への方向の寸法)を有しており、一実施形態では0.1mmから10mmまでの範囲から選択され、一実施形態では0.25mmから2mmまでの範囲から選択される。一実施形態では、この長さ寸法は、0.2mmから0.5mmまでの範囲、望ましくは0.2mmから0.3mmまでの範囲から選択される。一実施形態では、個々の開口の幅は、0.1mmから2mmまでの範囲から選択される。一実施形態では、個々の開口の幅は、0.2mmから1mmまでの範囲から選択される。
[0043] 図6のメニスカス固定デバイスの開口50の各々は、個別の下部圧力源に接続することができる。別法または追加として、これらの開口50の各々または複数を、それ自体が圧力下で保持される共通のチャンバまたはマニホルド(環状であってもよい)に接続することも可能である。この方法によれば、これらの開口50の各々または複数を一様な圧力下に置くことができる。これらの開口50は真空源に接続することができ、および/または流体ハンドリング構造すなわちシステム(あるいは障壁部材すなわち液体供給システム)を取り囲んでいる大気の圧力を高くして所望の圧力差を生成することも可能である。
[0044] 図6の実施形態の場合、開口は流体抽出開口である。つまり、それらは、流体ハンドリング構造へのガスおよび/または液体の通路のための入口である。つまり、これらの入口は、空間11からの出口と見なすことができる。これについては、以下でより詳細に説明する。
[0045] 開口50は、流体ハンドリング構造12の表面に形成される。その表面は、使用中、基板および/または基板テーブルと対向する。一実施形態では、これらの開口は、流体ハンドリング構造の平らな表面に存在している。他の実施形態では、基板部材の底部表面にリッジを存在させることができる。その実施形態の場合、リッジの中にこれらの開口を存在させることができる。一実施形態では、針またはチューブによってこれらの開口50を画定することができる。これらの針のうちのいくつか、たとえば隣接する針のボディは、一体に結合することができる。これらの針を一体に結合して単一のボディを形成することができる。この単一のボディは、隅部の形状を形成することができる。
[0046] 図7から分かるように、開口50は、たとえばチューブすなわち細長い通路55の末端である。これらの開口は、使用中、それらと基板Wが対向するように配置されることが望ましい。これらの開口50のリム(つまり表面からの出口)は、基板Wの頂部表面と実質的に平行である。これらの開口は、使用中、基板および/または基板を支持するように構成された基板テーブルに向けられる。これを考える他の方法は、これらの開口50が接続される通路55の細長い軸が基板Wの頂部表面に対して実質的に直角である(直角から+/−45°以内、望ましくは35°以内、25°以内、さらには15°以内で)ことである。
[0047] 個々の開口50は、液体およびガスの混合物を抽出するように設計されている。液体は空間11から抽出され、一方、ガスは、開口50のもう一方の側の大気から液体まで抽出される。これにより、矢印100によって示されているガス流が生成され、このガス流は、図6に示されているように、これらの開口50間のメニスカス90を実質的に所定の位置に固定するために有効である。このガス流によって、ガス流誘導圧力勾配による運動量阻止および/または液体に対するガス流のドラッグ(ずり)による運動量阻止によって閉じ込められる液体の維持が補助される。
[0048] 開口50は、流体ハンドリング構造が液体を供給する空間を取り囲んでいる。つまり、これらの開口50は、流体ハンドリング構造の下側の表面に分散されている。これらの開口は、空間の周りに間隔を隔てて実質的に連続していてもよい(ただし、隣接する開口50間の間隔は変化してもよい)。一実施形態では、液体は、閉形状、たとえば隅部付き形状の周り全体から抽出され、また、液体が隅部付き形状に衝突する実質的にすべてのポイントで抽出される。これが達成されるのは、空間(隅部付き形状の)の周り全体にこれらの開口50が形成されることによるものである。この方法によれば、液体を空間11に閉じ込めることができる。メニスカスは、動作中、開口50によって固定することができる。
[0049] 図6から分かるように、開口50は、平面図で、隅部付き形状(つまり隅部52を備えた形状)が形成されるように配置されている。図6の場合、これは、縁部すなわち辺54が湾曲した正方形の形をしている。縁部54は、負の半径を有している。縁部54は、隅部52から離れた領域を隅部付き形状の中心に向かって湾曲している。
[0050] この正方形は、投影システムの下方を基板Wが移動する主方向に整列している主軸110、120を有している。これは、開口50が円形の形状で配置された場合より最大スキャン速度が速いことを保証するのを補助している。これは、2つの開口50間のメニスカスに対する力が係数cos θだけ小さくなることによるものである。ここでθは、これらの2つの開口50を結んでいる線の、基板Wが移動する方向に対する角度である。
[0051] 正方形の形を使用することにより、ステップ方向の運動およびスキャンニング方向の運動の最大速度を実質的に同じ速度にすることができる。これは、形状の隅部52の各々とスキャンニング方向およびステッピング方向110、120を整列させることによって達成することができる。一方の方向、たとえばスキャン方向の運動をステップ方向の運動より速くすることが好ましい場合、ひし形形状を使用することができる。このような構造の場合、ひし形の主軸をスキャン方向に整列させることができる。ひし形形状の場合、隅部の各々を鋭角にすることができるが、たとえばステッピング方向におけるひし形の2つの隣接する辺の間の角度は、鈍角、すなわち90°より大きい角度であってもよい(たとえば約90°から120°までの範囲から選択され、一実施形態では90°と105°の範囲から選択され、一実施形態では85°と105°の範囲から選択される)。
[0052] スループットは、開口50の形状の主軸を基板の主移動方向(通常はスキャン方向)に整列させ、かつ、基板の他の主移動方向(通常はステップ方向)に整列した第2の軸を有することによって最適化することができる。θが90°以外の任意の構造は、少なくとも1つの運動方向には有利であることは理解されよう。したがって、主軸と主移動方向の正確なアライメントは何ら重要ではない。
[0053] 負の半径を有する縁部を提供する利点は、隅部をより鋭くすることができることである。スキャン方向に整列した隅部52およびステップ方向に整列した隅部52の両方に対して、75から85°までの範囲から選択される角度、さらにはそれより小さい角度を達成することができる。負の半径を有する縁部を提供することができない場合、両方の方向に整列した隅部52に同じ角度を持たせるためには、これらの隅部は90°の角度を有することになる。90°未満が望ましい場合、一方の方向が90°未満の隅部を有するように選択する必要があり、その結果、他の隅部が90°より大きい角度を有することになる。
[0054] 図13および15に関連して説明するように、湾曲した縁部の代わりに、2つの隅部の間の直線の内側の半径方向に位置している点で合致する一直線の縁部を提供する星形形状の開口を有することも可能である。しかしながら、この構造は、これらの開口を結ぶ線が滑らかである場合と比較すると、つまり、これらの開口50によって画定される、隅部の形状を画定している線が連続しており、かつ、方向が連続的に変化する場合と比較すると、それほどには良好な結果が得られない場合がある。星形形状の実施形態の場合、形状の辺に沿った隅部は、メニスカスを固定することができる。隅部が鋭い場合、メニスカスを固定する力は、隅部、すなわち形状の縁部の短い距離に集中する。より滑らかに湾曲した隅部、たとえば曲率半径が大きい隅部は、隅部のより長い距離の湾曲に沿って、つまり隅部の周囲に固定力を分散する。したがって、基板と流体ハンドリング構造との間の特定の相対速度に対して、両方の隅部に印加される実効メニスカス固定力は同じである。しかしながら、定義済みの長さの縁部に対しては、鋭い隅部に対する実効固定力は、滑らかに湾曲した隅部に対する実効固定力より大きい。これは、鋭い隅部に固定されるメニスカスを、滑らかに湾曲した隅部によって固定されるメニスカスより、基板と流体ハンドリング構造との間のより遅い相対速度において不安定にしている。
[0055] 開口50の各々は、図には円形の開口として示されているが、必ずしも円形である必要はない。実際、これらの開口50のうちの1つまたは複数は、円形、正方形、長方形、長円形、三角形、細長いスリット、等々から選択される1つまたは複数の開口であってもよい。個々の開口は、平面図で、0.2mmより長く、望ましくは0.5mmまたは1mmより長い長さ寸法(つまり1つの開口から隣接する開口への方向の寸法)を有しており、一実施形態では0.1mmから10mmまでの範囲から選択され、一実施形態では0.25mmと2mmの範囲から選択される。一実施形態では、この長さ寸法は、0.2mmから0.5mmまでの範囲、望ましくは0.2mmから0.3mmまでの範囲から選択される。一実施形態では、個々の開口の幅は、0.1mmから2mmまでの範囲から選択される。一実施形態では、個々の開口の幅は、0.2mmから1mmまでの範囲から選択される。
[0056] 図7は、開口50が流体ハンドリング構造の底部表面40に提供されていることを示している。しかしながら、必ずしもその必要はなく、開口50は、流体ハンドリング構造の底部表面から突出していてもよい。矢印100は、流体ハンドリング構造の外側から開口50と結合している通路55へのガスの流れを示しており、また、矢印150は、空間から開口50中への液体の通過を示している。通路55および開口50は、2相抽出(つまりガスおよび液体)が、ガスが通路55の中心を通って実質的に流れ、かつ、液体が通路55の壁に沿って実質的に流れる環状フローモードで望ましくは生じるように設計されることが望ましい。そのように設計することにより、脈動の発生が小さい滑らかな流れが得られる。
[0057] 開口50の内側の半径方向のメニスカス固定フィーチャは、場合によっては存在していなくてもよい。メニスカスは、開口50間で、開口50に流入するガスによって誘導されるドラッグ力を使用して固定される。ガスドラッグ速度は、約15m/s、望ましくは20m/sより速い速度で十分である。基板から液体が蒸発する量を少なくすることができ、それにより液体のはねかけ、ならびに熱膨張/収縮効果の両方を抑制することができる。
[0058] メニスカスを固定するためには、場合によっては、それぞれ直径が1mmで、かつ、3.9mmだけ分離された、たとえば少なくとも36本の離散針が有効である。一実施形態では112個の開口50が存在している。これらの開口50は、辺の長さが0.5mm、0.3mm、0.2mmまたは0.1mmの正方形であってもよい。このようなシステムの総ガス流量は100l/分程度である。一実施形態では、総ガス流量は、70l/分から130l/分までの範囲から選択される。
[0059] 流体ハンドリング構造の他の幾何構造の底部も可能である。たとえば、米国特許出願第US2004−0207824号に開示されている任意の構造を本発明の一実施形態に使用することができる。
[0060] 図6から分かるように、穴61は、開口50の外側に提供されている。穴61は、開口50を結ぶ線に対して実質的に平行であってもよい。穴61は細長くすることができ、また、スリットの形態であってもよい。一実施形態では、形状の辺54に沿って一連の離散穴61を提供することができる。使用中、細長い穴61(または複数の穴61)がオーバ圧力源に接続され、開口50によって形成されるメニスカス固定システムを取り囲むガスナイフ60が形成される。以下、このガスナイフ60の機能について説明する。
[0061] 基板テーブルが移動して、液浸液のメニスカスが、上で説明した、ガスナイフ60が存在しない液体ハンドリングデバイス中の親液性領域つまり比較的疎液性が小さい領域(つまり液浸液に対する接触角が基板または基板テーブルの表面の他の部分より小さい領域)と交差すると、液浸液は、疎液性が小さい領域全体に膜状に広がることができる。膜の形成は、場合によっては、液体メニスカスおよび基板または基板テーブルの相対移動速度(「スキャン速度」)が臨界速度より速いかどうかで決まる。開口50によって固定されるメニスカスに関しては、この臨界速度は、流体ハンドリング構造12と、それに対向する基板および/または基板テーブルの表面との間の相対速度であって、それより速い速度ではメニスカスがもはや安定状態を維持することができない相対速度である。臨界速度は、互いに対向する表面の1つまたは複数の特性によって決まる。臨界速度は、一般に、表面の接触角が大きいほど速くなる。膜は、一度その形成を開始すると、基板が移動して接触角がより大きい領域上にメニスカスが存在している場合であっても、その領域の臨界速度がその時点におけるスキャン速度より速くなるよう、成長し続けることができる。膜は、若干の遅延の後、場合によっては望ましくない大きい滴に分かれることがある。場合によっては、引き続く基板テーブルの移動によってこれらの滴がメニスカスと衝突することがあり、そのために液浸液中に気泡が生成されることがある。比較的疎液性が小さい領域は、基板の縁、基板テーブル上の除去可能フィーチャ(たとえばスティッカ)、位置決めフィーチャ(たとえばエンコーダグリッド)、およびセンサ(たとえばドーズセンサ、イメージセンサまたはスポットセンサ)を含むことができる。一実施形態では、比較的疎液性が小さい領域は、コーティングまたは表面処理の劣化によって形成することができる。コーティングまたは表面処理を提供することにより、疎液性が提供される表面の疎液性を大きくすることができる。
[0062] 本発明の一実施形態によるガスナイフ60は、基板または基板テーブルの上に残されるすべての液体膜が破壊して滴にならないよう、また、液体が複数の開口50に向かって駆動され、かつ、抽出されるよう、その厚さを薄くするように機能する。一実施形態では、ガスナイフ60は、膜の形成の防止を補助するように動作する。これを達成するためには、ガスナイフ60の中心線と複数のメニスカス固定開口50の間の距離は、約1.0mmから5.0mmまでの範囲、望ましくは約1.5mmから4mmまでの範囲、より望ましくは約2mmから3mmまでの範囲から選択されることが望ましい。本発明の一実施形態では、好ましい距離は2.5mmであってもよい。複数の穴61(または細長い穴61)が沿って配置される線は、通常、複数の穴61(または細長い穴61)および複数の開口50のうちの隣接する穴61と開口50の間の距離が上記の範囲内に入るよう、複数の開口50の線を追従している。距離が長いほど、ウェーハに加えられる力が大きくなり、一方、距離が短いほど、臨界スキャン速度が遅くなる。開口の線上の一点で、複数の穴61(または細長い穴61)の線の方向と複数の開口50の線が平行になる。開口の線が直線である場合、複数の開口50の線と複数の穴61(または細長い穴61)の線を平行にすることができる。複数の開口50の線が湾曲しているところでは、複数の穴61(または細長い穴61)の線を湾曲させることができる。これらの開口の線およびこれらの穴61(または細長い穴61)の線は、サイズが異なる同様の形状の輪郭を形成することができる。複数の穴61(または細長い穴61)および複数の開口50のうちの隣接する穴61と開口50の間は、一定の分離が維持されることが望ましい。一実施形態では、これは、ガスナイフの個々の中心線の長さに沿っていることが望ましい。一実施形態では、この一定の分離は、流体ハンドリングデバイスの1つまたは複数の隅部の領域内であってもよい。
[0063] ガスナイフは、開口50と開口50の間の空間の両端間に圧力勾配を生成するためには、これらの開口50に十分に接近していることが望ましい。液体の層または液体の滴を蓄積させることができるよどんだゾーンが存在していないことが望ましい。一実施形態では、障壁部材12の連続する下部表面が、圧力勾配の生成を補助するダンパ67を形成している。この下部表面は、対向する基板または基板テーブルの表面に実質的に平行であることが望ましい。一実施形態では、ダンパが存在していることにより、複数の開口50を複数のガスナイフ穴61(または細長い穴61)の形状とは異なる形状で配置することができる。たとえば、複数の開口50によって形成される形状は星形であってもよく、また、ガスナイフの複数の穴61(または細長い穴61)は、正方形を形成することができる。一実施形態では、複数のガスナイフ穴61(または細長い穴61)は、長さが異なる長軸および短軸を有する楕円を形成することができ、また、複数の開口50は円を形成することができる。
[0064] 一実施形態では、200mmから400mmまでの範囲から選択される長さのガスナイフに対して、ガスナイフ60を通るガスの流量が100l/分から200l/分までの範囲から確実に選択されるように補助するためのコントローラ63が提供される。一実施形態では、コントローラは、さらに、複数の開口50を通るガスの流量と、ガスナイフ60を通るガス流量が実質的に同じになるように制御している。ガスナイフ60からのガス流量を複数の開口50を通って流れるガスに結合することができる。一実施形態では、ガスナイフを通るガス流量は、複数の開口50を通る総流量とは最大20%(20%を含む)異なっているか、あるいは最大10%(10%を含む)異なっている。一実施形態では、ガスナイフを通るガス流量は、複数の開口50を通る総流量より約10%多い。これは、ガスナイフから流出する実質的にすべてのガスが複数の開口50に流入することを意味している。一方、隔離されたガスナイフは、実質的に対称圧力ピークを生成し、一実施形態ではガスの流れが平衡しており、代わりにガスナイフ60がガスナイフ60と複数のメニスカス固定開口50の間の圧力勾配を形成するため、ガスは、そのピークから遠ざかる両方の方向に流れる。ガスナイフ60から外側に向かって(図7の右側に向かって)流れるガスはほとんど存在しないか、あるいは全く存在しない。コントローラは、所望の流量を達成するために、オーバ圧力源(たとえばポンプ)および/または低圧源(たとえばポンプ、場合によっては超過圧力を提供するポンプと同じポンプ)を制御する。
[0065] 一実施形態では、コントローラは、ガスナイフ60を必要とする場合に、あるいはガスナイフ60を必要とする可能性がある場合に、ガスナイフ60が活動状態になるよう、ガスナイフ60の起動を制御している。言い換えると、ガスナイフ60は、スキャン速度が安全に臨界速度未満になるとスイッチオフし、また、スキャン速度が現在のメニスカス下における表面またはメニスカスに接近しつつある表面に対する臨界速度より速くなるか、あるいは臨界速度より速くなる可能性が生じるとスイッチオンする。
[0066] 流体ハンドリングシステムのメニスカス固定デバイスの外側の従来のガスナイフは、基板および基板テーブルの上に残留している液体を、ガスナイフを突破することができる、あるいはメニスカスと衝突することができる大きな滴を形成するまで収集するブルドーザとして作用することができる。このような大きな滴は、メニスカスと衝突する際に気泡を生成することがある。本発明の一実施形態によるガスナイフ構造は、このようには作用しない。実際、本発明の一実施形態によるガスナイフ構造は、液体ハンドリングデバイスの後縁部分の基板の上に残されるあらゆる膜が、破壊して滴になる十分な厚さに成長するのを防止する。過剰の液体は、複数の開口50に向かって戻るように駆動される。液体ハンドリング構造の前縁部分でも、同様に、基板または基板テーブルの上に残されるすべての液体膜または滴は、複数の開口50に向かって駆動される。この液体は、メニスカスとの衝突によって気泡を生成することなく、これらの開口50を介して抽出することができる。したがって速いスキャンニング速度を維持することができる。この改良型効果は、ガスナイフの出口の反対側の圧力ピークによってではなく、ガスナイフと複数の開口50の間の連続する圧力勾配によってもたらされると考えられている。
[0067] 複数の開口50と穴61の間の障壁部材12の下面には開口は存在していないことが望ましい。障壁部材の底部表面は、滑らかで、および/または複数の開口50と穴61の間で連続していることが望ましい。
[0068] 次に、図8〜15を参照して、メニスカス固定開口の様々な異なる構造について説明する。これらの開口50は、他の形状、たとえば正方形、長方形または円形の形で配置することも可能である。いずれの場合においても、ガスナイフデバイス60は、実質的に、あるいは正確に、これらの開口50の構造と同じ形状を有しており、したがってこれらの開口50とガスナイフ60の間の分離は、上で言及した範囲内であり、また、望ましいことには一定である。
[0069] 図8は、本発明の実用実施形態を平面図で示したものである。図8では、これらの開口50は、図6に示されている隅部付き形状と同様の隅部付き形状で提供されている。しかしながら、図8には若干異なる幾何構造が示されている。つまり、これらの開口50はより稠密であり、かつ、直径がより小さい。図8の実施形態では、縁部毎に27個の開口が存在している。一実施形態では、個々の縁部の長さは、50mmから90mmまでの範囲から選択される。これらの開口50の各々の形状は概ね正方形であり、個々の辺の長さは0.5mmである。
[0070] 図6の実施形態の場合と同様、図8の実施形態にも、個々の隅部の頂点に開口が存在している。これは、隅部52の頂部開口50が、隣接する開口を、スキャンまたはステップの方向に対して直角ではない方向の個々の辺に確実に有することを補助している。2つの開口50が隅部の頂点の個々の辺に等間隔で配置された場合、これらの2つの開口50の間の線は、スキャン方向またはステップ方向に対して直角になり、したがってこれらの2つの開口50の間の液体のメニスカスにすべての力がかかることになる。一実施形態では、個々の隅部は、0.05mmから4.0mmまでの範囲から選択される半径を有している。一実施形態では、この半径は、0.5mmから4.0mmまでの範囲から選択される。一実施形態では、この半径は、1mmから3mmまでの範囲から選択され、あるいは1.5mmから2.5mmまでの範囲から選択される。この半径が大きすぎると、メニスカスに不安定性が形成され、そのために漏れが生じることになるため、液体封じ込め性能が低下することになる。鋭い隅部(半径が全く存在しない隅部)は封じ込め性能を低下させることはないが、極めて小さい半径の隅部は、安定性に欠けるメニスカスをもたらすことがある。隅部付き形状は、少なくとも1つのこのような滑らかに湾曲した隅部を有していることが望ましい。一実施形態では、隅部は、半径を有していなくてもよく、あるいは0mmから4.0mmまでの範囲から選択される半径を有することも可能である。
[0071] 個々の縁部の負の半径はゼロ以下であることが望ましい。この負の半径は、隅部の所望の角度(60〜90°)および隅部と隅部の間の距離(一実施形態では50mm〜150mm)に応じて選択される。したがって負の半径を有する辺は、それらの長さの少なくとも一部に沿って連続的に方向が変化する。つまり、方向の階段状の変化は存在しない。別の見方をすると、複数の開口50が交わる線は滑らかである。これは、所望の範囲の隅部の角度の利点を確実に達成することができるよう補助している。極端に小さい半径を使用すると、移動方向に整列していない隅部に近い2つの開口50の間の正接は、縁部が一直線の場合より、移動方向に対して直角に近くなることは理解されよう。しかしながら、鋭い隅部の効果は、この欠点を補って余りある。
[0072] 一実施形態では、開口の隅部付き形状は、4つの隅部および4つの辺を有しており、個々の辺は負の曲率半径を有している。しかしながら、他の隅部付き形状を有することも場合によっては適切である。たとえば、8辺形状は、たとえば限られたレイアウト空間でスキャン速度を改善する利点を有することができる。図13および15の実施形態は、8辺であると見なすことができる。
[0073] 図8には中央開口200が示されている。この中央開口200は、液浸流体11が閉じ込められる空間を画定している。図8の実施形態では、この中央開口は、その平面図が円形である。しかしながら、他の形状を使用することも可能であり、たとえば、複数の開口50によって形成される閉形状と同じ形状を使用することができる。一実施形態では、この中央開口の形状は、平面図で、流体ハンドリング構造の下方に供給される液体が通る複数の他の開口190の形状と同じ形状を有することができる。場合によっては他の形状も適切である。これは、すべての実施形態に言える。
[0074] この複数の他の開口190も、複数の開口50、1つまたは複数のガスナイフ穴61またはその両方によって形成される閉形状と同様の線形構造を有することができる。この複数の他の開口190は、複数の開口50によって形成される形状の内側に配置することができる。1つまたは複数のガスナイフ穴61の中心線と、この隣接する複数の他の開口190の中心線との間の距離は、1つまたは複数のガスナイフ穴61の中心線に沿って実質的に一定の分離で維持されることが望ましい。一実施形態では、この一定の分離は、たとえば隅部の領域内のガスナイフの中心線の一部に沿っている。一実施形態では、1つまたは複数のガスナイフ穴61の線は、たとえばその線上の一点で、複数の開口190の線に実質的に平行である。
[0075] 図9〜12は、複数の開口50のための隅部付き形状のいくつかの異なる実施形態を示したものである。個々の隅部付き形状は、負の曲率半径を有する少なくとも1つの縁部の少なくとも一部を有している。しかしながら、個々の縁部は、また、正の曲率半径を有する部分を有している。正の半径を有する部分の頂点も隅部と見なすことができるため、形状は、8辺または8個の隅部付き形状である。これは、これらの形状の各々が個々の縁部に沿った中央部分すなわち隅部59を有することになる。中央部分すなわち隅部59は、その縁部の他の部分よりも、2つの隅部52を結ぶ直線58に近づけることができる。中央部分すなわち隅部59は、他の部分よりもその直線から外側に半径方向に位置していてもよい。直線58は、実際には存在していないため、想像線と見なすことができるが、2つの隣接する隅部52を結ぶために置かれる線である。
[0076] 図9では、中央部分59が突出しており、したがってこの中央部分59は、実際には2つの隅部52の間の直線58の上に位置している。
[0077] 図10では、中央部分59は、2つの隅部52の間の直線58を越えて延在しており、したがってこの中央部分59は、直線58より中心軸からさらに半径方向に遠くに離れている。図11では、すべての縁部が直線58より中心軸からさらに半径方向に遠くに離れている。図11の実施形態は、大きさが最小の負の半径、すなわち実質的に負の半径がゼロの形状である。これらの形状のための空間が限られている場合、この実施形態は有用である。図12の実施形態は、中央部分59が十分遠くまで全く突出していないため、この中央部分59は、2つの隅部52の間の想像直線58より中心軸の近くに位置している点を除き、図9の実施形態に類似している。これは、大きさが大きい負の半径を示している。
[0078] 図13は、図8の実施形態と同様の一実施形態を示したものである。隅部52の各々は、2つの隣接する隅部52の間の直線から内側に半径方向に突出している縁部を有している。しかしながら、図13では、縁部はそれぞれ2つの直線部分を有している(湾曲した部分は有していない)。直線部分は、2つの隅部52の間の直線の内側の半径方向の一点に収束している。したがって縁部の方向の変化は、方向の変化が連続的である図8の実施形態と比較すると突発的である(つまり一点で変化する)。この形状は、とりわけ直線の内側の半径方向のポイントで、滑らかに湾曲した縁部を有する形状によって固定されるメニスカスより安定性に欠けるメニスカスを有する場合がある。
[0079] 図14および15は、個々の隅部の角度が図8および13の75°ではなく60°である点を除き、それぞれ図8および13の実施形態と同様の一実施形態を示したものである。これは、本発明の一実施形態の場合、異なる角度の隅部を有することが可能であることを示している。しかしながら、最良の性能は、隅部が、60°から90°までの範囲から選択される角度、もしくは75°から90°までの範囲から選択される角度、または75°から85°までの範囲から選択される角度を有している場合に達成することができる。
[0080] 上で言及した説明では、ガスナイフ60は、連続していない穴61を有することができる。ガスナイフは、複数の穴61を有することができる。穴61は、小さいが最小限の曲率を有する直線経路を追従することができる。したがって、方向の変化に適応するために、ガスナイフが方向を変える位置、たとえば隅部44の両側の異なる方向にそれぞれ整列した少なくとも2つの開口をガスナイフが有するよう、ガスナイフに不連続性が存在している。しかしながら、図16に示されているように、ガスナイフは、隅部に連続開口を有することができる。したがって、ガスナイフ60が方向を変えるところでは、湾曲する、開口隅部44を有する線形開口を備えた単一の穴61を使用することができる。連続開口は、先が尖った、鋭いおよび/または丸い隅部44を有する任意の形状を有することができる。一実施形態では、ガスナイフ穴61は、図17に示されているような正方形または4点星形などの閉形状を形成することができる。連続ガスナイフ開口は、図6〜15を参照して説明されている実施形態のうちの任意の実施形態に存在させることができる。
[0081] 流体ハンドリング構造12の一実施形態では、ガスナイフ60は、複数の開口50によって形成されるその平面図の形状が図18に示されている形状に類似しているが、平面図の形状がそれより大きい形状を有している。本明細書において説明されているように、複数の開口50およびガスナイフの穴61によって形成される形状は、1つまたは複数のウィークセクション64を有することができる。ウィークセクション64は、その形状の周囲の他の部分に対して、より遅い臨界スキャン速度を有している。この周囲は、1つまたは複数のガスナイフ穴61および/または複数の開口50によって画定される隅部付き形状に対応していてもよい。たとえば、参照によりそのすべてが本明細書に組み込まれている、2009年7月21日に出願した米国特許出願第12/506565号を参照されたい。これらのウィークセクション64の各々では、一度対応する臨界スキャン速度が達成されると、メニスカスが不安定になり、かつ、滴が損失する危険が存在する。メニスカスからの滴の損失は、場合によっては本明細書において説明されている効果のうちの1つまたは複数を有している。
[0082] ウィークセクションの位置は、ガスナイフ60の隅部44であっても、あるいは複数の開口50によって画定される形状の隅部52であってもよい。複数の開口50によって形成される形状の周囲の一部、または1つまたは複数のガスナイフ穴61によって形成される形状の周囲の一部によって、ウィーク部分64が、それぞれの隅部44、52の間に形成される。このような位置は、ガスナイフ60の縁部71の部分、あるいは複数の開口50によって画定される形状の縁部54の部分であってもよい。縁部54、71の部分は、少なくとも、曲率半径が負である部分、すなわち縁部54、71中の鈍角に対応していてもよい隅部66を有することができる。負の曲率半径は、2つの隣接する隅部44、52の間の縁部54、71の中点の曲率半径であってもよい。一実施形態では、曲率半径が負である部分は、非常に大きい曲率および/または非常に滑らかに変化する曲率を有しており、したがって隅部66を知覚することはほとんど不可能である。このような場合、本明細書における隅部66の参照は、曲率半径が負の部分および/または縁部54、71の中点の参照を含むことができる。
[0083] ウィーク部分64で滴が損失する機会を少なくするために、その部分に対する動作臨界スキャン速度を速くすることができる。これは、ダンパ67の寸法、たとえばダンパ幅68を広くすることによって達成することができる。このダンパ幅68は、臨界スキャン速度が最も遅い移動方向に対して画定することができる。ダンパ幅を広くすることは、特定のスキャン速度において、ダンパの下方を液体が通過するのに要する継続期間が長くなることを意味している。ガスがガスナイフ60から複数の開口50へ流れてダンパの下方を通過する際に、ガスの流れは、滴を停止させる時間が長くなる(より短いダンパと比較すると)。さもなければ滴は、移動方向(たとえばスキャン方向)にダンパおよび1つまたは複数のガスナイフ穴61を越えて移動することになる。ダンパをより広くすることにより、ガスナイフの流れへの滴の露出時間が長くなる。
[0084] 図19は、流体ハンドリングシステム12の一実施形態を示したもので、ダンパ幅68が隅部付き形状の縁部の上に位置している隅部66の領域で広くなっている。1つまたは複数のガスナイフ穴61は正方形の形を有しており、また、複数の開口50の隅部付き形状は、偏菱形、たとえば正方形である。このような構造は、たとえばスキャンニングおよびステッピングの主移動方向に整列していない方向における臨界スキャン速度を速くすることができる。スキャンニング、ステッピングまたはその両方に対して角度をなす方向におけるスキャン速度を速くすることができる。ウィークセクション64の場合、流体ハンドリング構造12全体の臨界スキャン速度を著しく速くすることができるため、この構造は望ましい。
[0085] ダンパ幅は隅部66の部分で広くなっているが、主移動方向、たとえばスキャンニング方向およびステッピング方向に整列した隅部44、52は、安定したメニスカス(つまり実質的に滴の損失が全くないメニスカス)を使用して達成することができる最大スキャン速度を制限することになるダンパ幅69を有することになる。つまり、隅部44、52の部分の狭いダンパ幅69は、たとえば主移動方向における臨界スキャン速度を制限することになる。複数の開口50によって形成される隅部付き形状のガスナイフ隅部44および隅部54の上の関連する1つまたは複数のウィーク部分64に対して、場合によってはこの望ましくない機能に対処することが望ましい。
[0086] 図20は、本発明の一実施形態を示したもので、ダンパ幅69が図19に示されているダンパ幅69と比較すると広くなっている。複数の開口50によって中点隅部66に形成される隅部付き形状のウィークセクション64は、隅部付き形状がひし形、たとえば正方形であり、隅部66が実質的に180度になるように角度が付けられているため、より強力である。したがって、固有のメニスカス不安定性がもはや存在しないため、中点隅部66に関連する広いダンパ幅68を有する必要はない。
[0087] ガスナイフ60の形状は4点星形であり、個々の鋭角44は主移動方向に整列している。個々の鋭角44はウィークセクション64に対応している。同様に、複数の開口50によって形成される隅部付き形状の隅部52は、個々のウィークセクション64である。ダンパは、鋭角44および隅部52に対応するダンパ幅69の部分で最も広くなっている。この構造を有することにより、実質的に一定のダンパ幅を有する構造と比較すると、臨界スキャン速度をあらゆる方向に対して速くすることができる。この構造の最適化に際しては、臨界スキャン速度が、流体ハンドリング構造12の下面と対向する表面、たとえば基板Wおよび/または基板テーブルWTの表面に対して、すべての移動方向で同じになるように、隅部付き形状の周囲のダンパ67の幅が選択される。
[0088] 図20に示されている構造は、流体ハンドリング構造12のウェットフットプリント、つまり瞬時に濡れる表面と対向する局部表面のサイズが複数の開口50によって形成される形状によって画定されるため、場合によっては望ましい。流体ハンドリング構造12のサイズが同じである場合、図20の正方形の形は、図18および19の星形の形より小さい面積を有することになるため、複数の開口50によって形成される隅部付き形状は、図18および19と比較すると、図20の実施形態の隅部付き形状が最も小さい。これは、個々の実施形態における4つのガスナイフ隅部44の各々の間の距離が同じであると仮定することができる。
[0089] ある瞬間に、流体ハンドリング構造12の下方を移動した後、基板の表面から蒸発する液体によって熱負荷が印加される。したがって流体ハンドリング構造のフットプリントは、フットプリントの面積で決まる特性熱負荷を基板に印加する。図20に示されている実施形態のウェットフットプリントは小さいため、図18および19に示されている同じサイズの流体ハンドリング構造の実施形態と比較すると、熱負荷をより小さくすることができる。フットプリントは、小さければ小さいほど、必要な液体供給率が小さくなり、したがって流体ハンドリング構造12に導入される液浸液の量が減少し、延いては、印加されることになる最大熱負荷が小さくなる。ウェットフットプリントは比較的小さいため、追加可能利点、つまり、流体ハンドリング構造によって基板に印加される力を小さくすることができる利点が存在している。上で言及したように、この構造の動作は、さらに臨界スキャン性能を改善することも可能であることに留意されたい。
[0090] 本発明の一実施形態は、リソグラフィ装置用の流体ハンドリング構造である。流体ハンドリング構造は複数の開口を有している。流体ハンドリング構造は、使用中、基板および/または基板テーブルにこれらの開口が向くように構成される。基板テーブルは、基板を支持するように構成される。流体ハンドリング構造は、細長い穴または一列に配置される複数の穴を有するガスナイフデバイスを備えている。細長い穴または一列に配置される複数の穴は、1mmから5mmまでの範囲から選択される距離だけ上記複数の開口から間隔を隔てて配置される。
[0091] 一実施形態では、この距離は、1.5mmから4mmまでの範囲から選択され、望ましくは2mmから3mmまでの範囲から選択される。
[0092] 一実施形態では、上記複数の開口は、平面図で、隅部付き形状または楕円形状などの閉形状で配置される。
[0093] 一実施形態では、細長い穴または一列に配置される複数の穴は、実質的に上記複数の開口を取り囲んでいる。
[0094] 一実施形態では、隅部付き形状は、4つの隅部および4つの辺を有しており、個々の辺は負の曲率半径を有している。
[0095] 一実施形態では、隅部付き形状は、滑らかに湾曲した隅部を有している。
[0096] 一実施形態では、滑らかに湾曲した隅部は、0.5mmから4.0mmまでの範囲から選択される半径、望ましくは1mmから3mmまでの範囲から選択される半径、または1.5mmから2.5mmまでの範囲から選択される半径を有している。
[0097] 一実施形態では、細長い穴または一列の複数の穴の少なくとも一部は、上記複数の開口の中心を結ぶ線に実質的に平行である。
[0098] 一実施形態では、細長い穴または一列の複数の穴の、上記複数の開口の中心を結ぶ線に実質的に平行である上記部分には、個々の隅部に隣接する隅部付き形状の個々の辺の長さの少なくとも10%が含まれている。
[0099] 一実施形態では、上記複数の開口は、流体ハンドリング構造中へのガスおよび/または液体の通路のための入口である。
[00100] 一実施形態では、上記複数の開口および細長い穴または一列に配置される複数の穴はポンプに接続される。リソグラフィ装置は、ポンプに接続されるコントローラであって、ガスナイフを形成するために、上記複数の開口を通って流体ハンドリング構造に流入するガスの流量が、細長い穴または一列に配置される複数の穴から流出するガスの流量より多いか、あるいは等しくなるようにポンプを制御するようになされるコントローラを備えることができる。
[00101] 一実施形態では、流体ハンドリング構造は、上記複数の開口および細長い穴または一列に配置される複数の穴が形成される表面を有しており、上記複数の開口と細長い穴または一列に配置される複数の穴との間の表面には、他の開口または穴が存在しない。
[00102] 一実施形態では、流体ハンドリング構造は、上記複数の開口および細長い穴または一列に配置される複数の穴が形成される表面を有しており、この表面は、上記複数の開口と細長い穴または一列に配置される複数の穴との間で連続している。
[00103] 本発明の一実施形態は、リソグラフィ装置用の流体ハンドリング構造を備えるリソグラフィ装置である。流体ハンドリング構造は複数の開口を有している。流体ハンドリング構造は、使用中、基板および/または基板テーブルにこれらの開口が向くように構成される。基板テーブルは、基板を支持するように構成される。流体ハンドリング構造は、細長い穴または一列に配置される複数の穴を有するガスナイフデバイスを備えている。細長い穴または一列に配置される複数の穴は、1mmから5mmまでの範囲から選択される距離だけ上記複数の開口から間隔を隔てて配置される。
[00104] 本発明の一実施形態は、基板を支持するように構成された基板テーブルと、流体ハンドリング構造とを備えるリソグラフィ装置である。流体ハンドリング構造は、2相流体流を通過させるように構成された複数の開口を有しており、また、上記複数の開口から距離を隔てて配置される穴を備えるガスナイフデバイスを備えている。流体ハンドリング構造は、使用中、基板および/または基板テーブルに上記複数の開口が向くように構成され、したがって上記複数の開口は、流体ハンドリング構造と基板、基板テーブルまたはその両方との間から液体を除去するように構成され、したがってガスナイフデバイスからのガスの流れの大部分が上記複数の開口を通って流れる。
[00105] 一実施形態では、上記複数の開口およびガスナイフデバイスは、上記複数の開口およびガスナイフ穴を通って流れるガスが平衡するように構成される。
[00106] 一実施形態では、リソグラフィ装置は、さらに、細長い穴または一列に配置される複数の穴に接続されるオーバ圧力源と、上記複数の開口に接続される低圧源とを備えており、超過圧力および低圧は、細長い穴または一列に配置される複数の穴を通るガスの総流量が、上記複数の開口を通るガスの総流量の80%から120%までの範囲から選択されるようになっている。
[00107] 一実施形態では、流体ハンドリング構造は、平面図で、流体ハンドリング構造と基板テーブルの間の相対運動の方向に整列した隅部を有する形状を有している。
[00108] 一実施形態では、相対運動の方向はスキャンニング方向および/またはステッピング方向である。
[00109] 一実施形態では、形状は少なくとも4つの隅部を有している。
[00110] 一実施形態では、リソグラフィ装置は、さらに、放射のパターン付きビームを基板のターゲット部分に投射するように構成された投影システムを備えており、流体ハンドリング構造は、投影システムと基板テーブル、基板またはその両方との間の空間に液浸液を供給し、かつ、閉じ込めるように構成される。
[00111] 一実施形態では、上記複数の開口は、液体ボディのメニスカスを画定するように構成される。
[00112] 本発明の一実施形態は、リソグラフィ装置用の流体ハンドリング構造である。流体ハンドリング構造は複数のメニスカス固定開口を有している。流体ハンドリング構造は、使用中、基板および/または基板テーブルにこれらの開口が向くように構成される。基板テーブルは、基板を支持するように構成される。流体ハンドリング構造は、細長い穴または一列に配置される複数の穴を有するガスナイフデバイスと、細長い穴または一列に配置される複数の穴と上記複数の開口との間に配置されるダンパとを備えている。
[00113] 一実施形態では、ダンパは、使用中、基板および/または基板テーブルと対向する、連続する表面を備えている。
[00114] 一実施形態では、連続する表面は、使用中、基板および/または基板テーブルと実質的に平行である。
[00115] 一実施形態では、上記複数の開口は、平面図で、流体ハンドリング構造の下面に隅部付き形状を形成する。線は、流体ハンドリング構造の下面に隅部付き形状を形成することができる。これらの形状のうちの少なくとも1つは、少なくとも4つの隅部を有することができる。これらの形状のうちの少なくとも1つは、曲率半径が負である縁部を有することができる。これらの形状のうちの少なくとも1つは、角度が鈍角である隅部を有することができる。これらの形状のうちの少なくとも1つは、偏菱形、4点星形またはその両方であってもよい。線および上記複数の開口の隅部付き形状は、実質的に類似していてもよい。
[00116] ダンパの幅は、細長い穴または一列に配置される複数の穴の線に沿って実質的に一定にすることができる。
[00117] ダンパは可変幅を有することができる。ダンパの幅は、細長い穴または一列に配置される複数の穴の線の隅部に向かって広くすることができる。
[00118] 本発明の一実施形態は、流体を提供する工程と、液体を回収する工程と、液体を強制的に押す工程とを含むデバイス製造方法である。流体を提供する工程では、投影システムの最終エレメントと基板の間に流体が提供される。液体を回収する工程では、加圧下で流体ハンドリング構造中の複数の開口に取り付けることによって投影システムの最終エレメントと基板との間から液体が回収される。液体を強制的に押す工程では、ガスを複数の穴を介して供給することによって上記複数の開口に向かって液体が強制的に押される。これらの穴と上記複数の開口との間の距離は、1mmから5mmまでの範囲から選択される。
[00119] 一実施形態では、この距離は、2mmから3mmまでの範囲から選択される。
[00120] 一実施形態では、ガスの供給には、100l/分から200l/分までの範囲から選択される量のガスの供給が含まれている。
[00121] 一実施形態では、圧力がかかった状態は、上記複数の開口を通って流体ハンドリング構造に流入するガスの流量が、一列に配置される複数の穴から流出するガスの流量より多いか、あるいは等しくなるようになされている。
[00122] 一実施形態では、流体ハンドリング構造を備えるリソグラフィ装置が提供される。流体ハンドリング構造は複数の開口を有している。流体ハンドリング構造は、使用中、基板および/または基板を支持するように構成された基板テーブルにこれらの開口が向くように構成される。流体ハンドリング構造は、さらに、少なくとも1つの細長い穴を有するガスナイフデバイスを備えており、細長い穴は隅部を有している。
[00123] 細長い穴は閉形状を形成することができる。この閉形状は、隅部付き形状であってもよい。
[00124] 理解されるように、上で説明した特徴は、すべて、他の任意の特徴と共に使用することができ、本明細書に包含されている組合せは、明確に説明されているこれらの組合せだけではない。
[00125] 本文中では、ICデバイスなどデバイスの製造時におけるリソグラフィ装置の使用を具体的に参照することがあるが、本明細書で述べられているリソグラフィ装置には、集積光学システム、磁気ドメインメモリ用のガイドおよび検出パターン、フラットパネルディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、薄膜磁気ヘッドなどに使用するためのデバイス、またはそれらを含むデバイスの製造など、他の応用分野があり得ることを理解されたい。そのような代替の応用分野の文脈において、本明細書で「ウェーハ」または「ダイ」という用語を使用することがあればそれは、それぞれより一般的な用語である「基板」または「ターゲット部分」と同義と見なすことができることを、当業者なら理解するであろう。本明細書で参照されている基板は、露光の前後に、たとえば、トラック(一般に、レジストの層を基板に付け、露光されたレジストを現像するツール)、メトロロジーツール、および/またはインスペクションツール内で処理することができる。適用可能な場合、本明細書における開示は、そのような、また他の基板処理ツールに適用することができる。さらに、基板は、たとえば多層ICを作成するために複数回処理することができ、その結果、本明細書で使用される基板という用語は、複数の処理済みの層をすでに含む基板を指すこともある。
[00126] 本明細書において使用されている「放射」および「ビーム」という用語には、紫外線(UV)放射(たとえば365nm、248nm、193nm、157nmまたは126nmの波長、あるいはその近辺の波長を有する放射)を始めとするあらゆるタイプの電磁放射が包含されている。コンテキストが許容する場合、「レンズ」という用語は、屈折光学コンポーネントおよび反射光学コンポーネントを始めとする様々なタイプの光学コンポーネントのうちの任意の1つまたは組合せを意味することができる。
[00127] 以上、本発明の特定の実施形態について説明したが、本発明は、説明されている方法以外の方法で実践することも可能であることは理解されよう。たとえば、本発明の実施形態は、上で開示した方法を記述した1つまたは複数の機械読取可能命令を含んだコンピュータプログラムの形態を取ることができ、あるいはこのようなコンピュータプログラムを記憶したデータ記憶媒体(たとえば半導体記憶装置、磁気ディスクまたは光ディスク)の形態を取ることができる。さらに、機械読取可能命令は、複数のコンピュータプログラムの中で実施することができる。これらの複数のコンピュータプログラムは、1つまたは複数の異なるメモリおよび/またはデータ記憶媒体上に記憶することができる。
[00128] 本明細書において説明されているコントローラの各々、あるいはそれらの組合せは、1つまたは複数のコンピュータプログラムがリソグラフィ装置の少なくとも1つのコンポーネントの中に配置されている1つまたは複数のコンピュータプロセッサによって読み出されることによって動作させることができる。これらのコントローラの各々、あるいはそれらの組合せは、信号を受け取り、処理し、かつ、送信するのに適した任意の構成を有している。1つまたは複数のプロセッサは、これらのコントローラのうちの少なくとも1つと通信するように構成されている。たとえば、コントローラの各々は、上で説明した方法のための機械読取可能命令を含んだコンピュータプログラムを実行するための1つまたは複数のプロセッサを備えることができる。これらのコントローラは、このようなコンピュータプログラムを記憶するためのデータ記憶媒体および/またはこのような媒体を受け入れるためのハードウェアを備えることができる。したがって、1つまたは複数のコンピュータプログラムの機械読取可能命令に従って1つまたは複数のコントローラを動作させることができる。
[00129] 本発明の1つまたは複数の実施形態は、液浸液が槽の形態で提供されるものであれ、基板の局部表面領域にのみ提供されるものであれ、あるいは液浸液が閉じ込められないものであれ、任意の液浸リソグラフィ装置に適用することができ、詳細には、それには限定されないが、上で言及したタイプの液浸リソグラフィ装置に適用することができる。非閉じ込め構造の場合、液浸液は、基板および/または基板テーブルの表面を流れることができ、したがって覆われていない基板テーブルおよび/または基板の表面の実質的に全体を濡らすことができる。このような非閉じ込め液浸システムの場合、液体供給システムは、液浸流体を閉じ込めることができないか、あるいは液浸液閉じ込めの一部を提供することはできても、液浸液を実質的に完全に閉じ込めることはできない。
[00130] 本明細書において企図されている液体供給システムは、広義に解釈すべきである。特定の実施形態では、液体供給システムは、投影システムと基板および/または基板テーブルの間の空間に液体を提供する機構であっても、あるいはそのような構造体の組合せであってもよい。液体供給システムは、1つまたは複数の構造体、1つまたは複数の液体開口を含んだ1つまたは複数の流体開口、1つまたは複数のガス開口、あるいは2相流のための1つまたは複数の開口の組合せを備えることができる。これらの開口の各々は、液浸空間への入口(または流体ハンドリング構造からの出口)であっても、あるいは液浸空間からの出口(または流体ハンドリング構造への入口)であってもよい。一実施形態では、この空間の表面は、基板および/または基板テーブルの一部であってもよく、あるいはこの空間の表面は、基板および/または基板テーブルの表面を完全に覆うことも可能であり、あるいはこの空間は、基板および/または基板テーブルを包絡することも可能である。液体供給システムは、任意選択により、さらに、位置、量、品質、形状、流量または他の任意の液体の特徴を制御するための1つまたは複数のエレメントを含むことも可能である。
[00131] 上述の説明は例示として意図され、限定的なものではない。したがって、以下に述べられる特許請求の範囲から逸脱することなく、説明される発明に変更をなし得ることが、当業者には明らかになろう。

Claims (12)

  1. リソグラフィ装置用の流体ハンドリング構造であって、
    基板および/または前記基板を支持する基板テーブルに向く複数のメニスカス固定開口と、
    前記複数のメニスカス固定開口を外側から取り囲むガスナイフ用の細長い穴または一列に配置される複数の穴と、
    前記細長い穴または複数の穴と前記複数のメニスカス固定開口との間に配置されるダンパと、を備え、
    前記複数のメニスカス固定開口が、平面において、当該流体ハンドリング構造の下面に隅部付き形状を形成し、
    前記隅部付き形状は、少なくとも1つの湾曲した隅部を有する、流体ハンドリング構造。
  2. 記細長い穴または複数の穴が、平面において、前記流体ハンドリング構造の下面に隅部付き形状を形成する、請求項1に記載の流体ハンドリング構造。
  3. 前記細長い穴または複数の穴の前記隅部付き形状が、前記複数のメニスカス固定開口の前記隅部付き形状に実質的に類似している、請求項2に記載の流体ハンドリング構造。
  4. 前記隅部付き形状のうちの少なくとも1つが少なくとも4つの隅部を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の流体ハンドリング構造。
  5. 前記隅部付き形状のうちの少なくとも1つが、負の曲率半径を有する縁部を有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の流体ハンドリング構造。
  6. 前記隅部付き形状のうちの少なくとも1つが、平面において、前記流体ハンドリング構造と前記基板テーブルとの間の相対運動の方向に整列した隅部を有する形状を有している、請求項1〜5のいずれか1項に記載の流体ハンドリング構造。
  7. 前記相対運動の方向はスキャンニング方向および/またはステッピング方向である、請求項6に記載の流体ハンドリング構造。
  8. 前記ダンパの幅が、前記細長い穴の隅部または前記複数の穴の列の隅部に向かって広くなる、請求項1〜7のいずれか1項に記載の流体ハンドリング構造。
  9. 前記ダンパは可変幅を有する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の流体ハンドリング構造。
  10. 前記湾曲した隅部は、0.5mm〜4.0mmの範囲から選択される半径を有する、請求項1〜9のいずれか1項に記載の流体ハンドリング構造。
  11. 基板を支持する基板テーブルと、
    流体ハンドリング構造と、を備えるリソグラフィ装置であって、
    前記流体ハンドリング構造が、
    2相流体流を通過させる複数のメニスカス固定開口であって、前記基板および/または前記基板テーブルに向く複数のメニスカス固定開口と、
    前記複数のメニスカス固定開口から距離を隔てて配置されて前記複数のメニスカス固定開口を外側から取り囲むガスナイフ用の穴と、を備え、
    前記複数のメニスカス固定開口が、前記流体ハンドリング構造と前記基板、前記基板テーブルまたはその両方との間から液体を除去し、それにより前記穴からのガスの流れの大部分が前記複数のメニスカス固定開口を通って流れ、
    前記複数のメニスカス固定開口が、平面において、前記流体ハンドリング構造の下面に隅部付き形状を形成し、
    前記隅部付き形状は、少なくとも1つの湾曲した隅部を有する、リソグラフィ装置。
  12. 流体ハンドリング構造を備えるリソグラフィ装置であって、
    前記流体ハンドリング構造が、
    基板および/または前記基板を支持する基板テーブルに向く複数のメニスカス固定開口と、
    前記複数のメニスカス固定開口を外側から取り囲むガスナイフ用の少なくとも1つの細長い穴と、を備え、
    前記細長い穴が隅部を有し、
    前記複数のメニスカス固定開口が、平面において、前記細長い穴の前記隅部に対応する湾曲した隅部を有する、リソグラフィ装置。
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